◎ リスポンスタイムが若干増加したものの、通信指令課員の増強や警察署に通信指令係を新設して組織体制の強化を図ったほか、初動対応の高度化を図るため、データ通信機能(文字・画像情報、位置情報)等を活用した地域警察デジタルシステムの端末を県下の警察署に順次配置するなど、初動警察活動強化のための各種施策が着実に推進されているものと認められる。
◎ 治安情勢の変化に応じて「交通事故抑止対策室」、「生活安全特別捜査係」を新設、更には装備品防弾樹脂盾等を増強して警察官の現場執行力を向上させる装備の充実を図るなど、新たな治安情勢に対応するための基盤整備が着実に進んでいるものと認められる。
◎ 被害者支援担当者等により犯罪被害者等の多様なニーズに応じた支援活動が継続的に実施されているほか、犯罪被害者等早期援助団体に対して被害者の情報提供を行い、早い段階からの支援を行うなど、被害者に対する支援体制の強化に向けた取組が着実に進んでいるものと認められる。
● 初動警察活動をより一層強化するため、地域警察デジタルシステム、通信指令システム特定通報者自動表示登録制度の効果的運用や各種訓練の実施、次世代通信指令システム構築プロジェクトによる通信指令システムの構築作業を継続的に行うなど、総合的な施策を推進する必要がある。また、各種施策を推進することにより、前年比でプラスに転じたリスポンスタイムを短縮させていく必要がある。
● 警察官の大量退職・大量採用期において警察官の現場執行力を強化するため、優秀な人材を確保、若手警察官の人材育成及び実戦的総合訓練など総合的な施策を推進するとともに、新たな治安事象や大規模災害等緊急事態に対応するため、組織及び人員の効率的運用、装備資機材の整備など、人的・物的基盤の整備をより一層推進する必要がある。
● 今後とも、被害者支援担当者等による被害者への支援活動を充実させるとともに、民間被害者支援団体を始めとして、社会全体で被害者を支援する気運を醸成し、被害者に対する支援を推進していく必要がある。
(◎効果 ●問題点・今後の課題等)
- 初動警察活動の強化
- 新たな治安事象に対応するための基盤整備
- 犯罪被害者等に対する支援体制の強化
政策評価報告書(警察活動基盤の充実強化)の詳しい内容は次のPDFファイルでご覧いただけます。
平成23年政策評価報告書(警察活動基盤の充実強化)PDFファイル、33キロバイト