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大雪時は、道路の通行止めや車両の立ち往生、公共交通機関の長期間かつ大規模の遅延や運休が発生することがありますので、不要不急の外出は控えましょう。
やむを得ず外出する場合は、最新の気象情報及び道路情報等を確認の上、冬用タイヤやタイヤチェーンを装着し、広域迂回路を活用して積雪地域を回避するなど、必要な対策を取りましょう。
雪のレジャーでの事故にはどのようなものがあるのか
雪のレジャーでの事故は、自分自身の油断や、状況判断・認識の甘さから発生するものが目立ちます。
- 厳しい気候に対して体調管理が万全で無かったり、天候の変化やトラブルになったときに対応する装備が不十分だったりすることが、事故の原因となりやすいのが特徴です。
- スキーやスノーボードでは、転倒や滑落、人や立木への衝突による打撲や骨折、また、死亡事故が度々発生しています。
- 冒険気分でコースをよく確認せずに立入禁⽌区域へ入ったりすると、迷ったり遭難することが多くあります。また、「遭難しても携帯電話があれば助けが呼べる」と思っていても、⼭岳地域では確実に通話できるとは限りません。
- 冬山登山では、経験や準備不足などで、平成22年度以降、遭難者数が5年連続して全国で200人以上と深刻な状況にあります。
雪のレジャーで事故に遭わないためには
雪のレジャーが危険と直結していることを理解して、準備をして楽しむようにしましょう。
- いきなり激しい運動はせず、体を慣らすことを意識しながら楽しみましょう。また、体調が優れない場合は、運動を控えインドアで過ごすこともことも考えましょう。
- 山麓と山頂では天候が正反対になることもあるので、事前に必ず気象状況や天気予報を確認し、急変時には無理な行動は控えましょう。現地の係員の指示やアドバイスには従いましょう。
- スキーやスノーボードなどで自分の能力以上の無理な滑りは事故の元です。安全な範囲で楽しみましょう。もらい事故を避けるために周囲にも気を配りましょう。
- 気を付けていても、雪崩は突然発生する場合があります。事故に遭わないためにも雪崩の知識もきちんと身に付けておきましょう。特に新雪がたくさん積もった後は、雪崩が起きやすい場所を避けて行動するなど、細心の注意を払いましょう。また、埋没に備えビーコン(電波発信機)等も所持しておきましょう。
- トラブル発生時を考え単独ではなくグループで行動し、適時、仲間がいるか確認しましょう。
- 緊急時に備え、無線機や携帯電話を携行し、可能であれば予備バッテリーも携行しましょう。
雪山で万が一迷ったり遭難したら…
- 視界が悪くなったら、動き回らずに天候の回復を待ちましょう。
- 遭難したら、携行した無線機や、使用できる場合は携帯電話で連絡を取り、必要に応じて110番通報し救助を求め、状況や現在地の地形などわかる限りの情報を連絡しましょう。
- 救助まで時間が掛かりそうな場合は、携帯電話等の電池消費を抑えるため、こまめに電源を切り、低温で上手く動作しないのを避けるために、体に近い場所に置いて暖めておきましょう。
- その場にとどまらないといけない場合は、目印になるものを木などに付け、根元などに雪洞を作ってその中で寒さをしのぎ、カイロがあれば暖を取り、救助隊を待ちましょう。独自の判断でむやみに動き回るのはやめましょう。
(参考)雪害では、どのような災害が起こるのか?(首相官邸)
雪崩(なだれ)に注意!
- 雪崩(なだれ)とは、山の斜面に積もった雪が、重力の作用によって斜面を崩れ落ちる現象です。
- 雪崩には厳冬期に多く起きる表層雪崩と春先に多く起きる全層雪崩があります。特に表層雪崩は、速度が速く破壊力が強大で被害範囲も広くなります。
- 鳥取県は、全域が豪雪地帯に指定されており、特に山間部や急な斜面では雪崩の発生の危険性が高いため注意が必要です。
- また、落雪等による水路などのつまりや溢水は、雪崩災害だけでなく土砂災害を引き起こす可能性もありますので、十分注意してください。
注意ポイント
- 斜面の積雪に亀裂や雪庇(せっぴ)がある場所は、雪崩が起きる前兆と言われていますので、近づかないでください。
- 県内には雪崩により家屋に被害が及ぶおそれのある雪崩危険箇所が1,300箇所以上あります。
- 雪崩危険箇所を確認のうえ、そのような場所にお住まいの方は、特に注意していただき、雪崩の前兆が確認された場合は、お近くの県土整備事務所あるいは市町の担当窓口にお知らせください。
※雪崩危険箇所とは、斜面勾配15度以上かつ10m以上を有する斜面の雪が家屋に被害をおよぼす範囲で、人家が5戸以上ある箇所です。
<参考>
雪崩防災について(県治山砂防課)
- <参考>
- 雪崩危険箇所図(県治山砂防課)
除雪中の事故はこんなケース、こんな原因で起きています!
雪下ろしの事故の場合、屋根からの転落事故が多く、高齢者や一人での作業中に多く発生しています。何かあった時に対応できるよう作業は複数人で行うようにしましょう。
屋根からの転落
雪下ろし中に屋根の上で転落したり、雪が滑り落ちてきてバランスを崩して転落する事故
屋根からの落雪
軒下で除雪中に落雪で埋まる、落雪が直撃する事故
水路等への転落
融雪槽に投雪中、槽内に転落する事故(発見までの時間がかかり、死亡に至る例も)
除雪機の事故
エンジンを止めずに、雪詰まりを取り除こうとして巻き込まれる事故(約7割が40~50代)
除雪作業中に心筋梗塞などを発症
寒い屋外での重労働によって作業中に心肺停止などで倒れる事故
除雪事故に遭わないために ~命を守る除雪中の事故防止10箇条~
(1)作業は家族、となり近所にも声かけて2人以上で!
(2)建物のまわりに雪を残して雪下ろし!
(3)晴れの日ほど要注意、屋根の雪がゆるんでる!
(4)はしごの固定を忘れずに!
(5)エンジンを切ってから!除雪機の雪詰まりの取り除き
(6)低い屋根でも油断は禁物!
(7)作業開始直後と疲れたころは特に慎重に!
(8)面倒でも命綱とヘルメット!
(9)命綱、除雪機など用具はこまめに手入れ・点検を!
(10)作業のときには携帯電話を持っていく!
(参考)雪害では、どのような災害が起こるのか(首相官邸)
よくある除雪作業中の事故とその対策(内閣府・国土交通省パンフレット)
除雪機を使用する際には、以下の点に気を付けましょう。また、作業を行う本人以外の御家族や周りの方も、除雪機による事故の危険性と事故防止のための注意点をよく認識しておきましょう。また、危険な使用を見掛けたら一声かけましょう。
1.定期点検を行いましょう。特に安全装置が正常に動作するか確認しましょう。
除雪機は、今シーズンの使用前に定期点検を行いましょう。特に安全装置の動作確認を行い、故障などにより正常に機能しない場合には、絶対に使用しないようにしましょう。また、古い除雪機には、安全装置であるデッドマンクラッチが装備されていない機種がありますので、より注意して使用する必要があります。さらに、緊急停止クリップ、緊急停止バー、緊急停止ボタン等の安全装置がついているものを使用するとより安全です。
2.安全装置であるデッドマンクラッチをひもで縛る等、固定して無効化すると大変危険です。絶対に無効化して使用しないようにしましょう。
デッドマンクラッチは、ハンドルのクラッチレバーから手を離すと機械が止まる装置であり、緊急時の除雪機の主要な安全装置です。これが装備されていたとしても、クラッチレバーをひもで固定したり、バイスで挟み込んだりするなどして安全装置を作動しない状態(無効化)にして使用すると、転倒などの際に除雪機が停止せず、除雪機にひかれたり、巻き込まれたりする事故が起こるおそれがあります。デッドマンクラッチを無効化することはやめましょう。
3.エンジンをかけたまま、投雪口やオーガに手を近づけないようにしましょう。雪が詰まった場合は雪かき棒を使用しましょう。
投雪口に詰まった雪を取り除く場合、エンジンをかけたままだと、雪の詰まりが解消されたと同時にブロアが再度回転し始め、指を切断するおそれがあります。必ずエンジンを停止してから鍵を抜き、ブロアやオーガ等の回転動作が完全に停止したことを確認した後に、手などではなく、雪かき棒を使用して雪を取り除きましょう。また、周りに人がいると、転倒した際などに巻き込まれる危険性がありますので、作業中は絶対に周りに人を近づけないようにしましょう。
4.除雪中だけでなく、移動中や収納中にも気を付けましょう。特に、後進時はより注意しましょう。
除雪中だけではなく、除雪機を移動させる際にも、十分注意しましょう。特に、後進時は障害物につまずいて転倒して除雪機にひかれたり、巻き込まれたりするおそれがあります。エンジンをかけたまま除雪機から離れてひかれる事例も散見されます。
(参考)除雪機の使用時の事故に注意しましょう!(消費者庁)
- 排ガス中の有毒な一酸化炭素を吸い込むと、最悪の場合は死に至ります。
- 一酸化炭素中毒防止には、マフラー周辺を定期的に除雪するのが重要です。
- 降雪時はできるだけエンジンを切り、毛布やスコップ等を常備しておきましょう。
(参考)雪で埋まった場合の一酸化炭素中毒の危険性とは?(一社)日本自動車連盟
水道管凍結に注意
気温が氷点下になると、水道管内の水が凍結して、水が出なくなったり、水道管が破裂して漏水する場合があります。以下の場合は、特に注意が必要です。
・最低気温が-4℃以下になるとき
・おやすみ前や、旅行などで家を留守にするなど、長時間水道を使用しないとき
・建物の外壁際などに露出している水道管
・北向きの日陰や風あたりが強いところの水道管
凍結の防止策
凍結を防止するためには、以下の対策が有効です。
・水道管に保温材を巻き付け、直接外気に触れないようにする。
・水道管内の水を排水できる場合は、あらかじめ排水しておく。
凍結して水が出なくなった場合の対応
自然に溶けるまで待つか、凍結したところにタオルなどを巻き付けて、その上からぬるま湯をゆっくりとかけてください。なお、熱湯をかけると、水道管が破裂するおそれがあります。
水道管が破裂した場合の対応
元栓を閉めて水を止めてください。それから、お住まいの地域の水道事業者が指定する給水装置工事事業者に修理を依頼してください。水の止め方や指定工事事業者がわからない場合は、お住まいの地域の水道事業者に連絡してください。
(参考)水道管の凍結にご注意ください(県水環境保全課)
急に気温が下がると入浴事故の割合が高くなります。ご高齢の方、高血圧・心臓病など持病のある方は、入浴前に脱衣所や浴室を温める、入浴は41度以下のお湯に10分以内を目安に入浴するなど注意をお願いします。
- 定期的な係留状況の確認、早目の準備(陸揚げ保管、係留の強化等)を行いましょう。
- 単独作業を避け、必ず救命胴衣の着用をお願いします。
(参考)大雪による転覆・沈没に注意!!(境海上保安部HP)
車での来訪を検討されている皆様には、以下の点をご留意ください。また「とっとり雪道Navi」のライブカメラで道路の最新の積雪状況をご確認ください。
大雪、暴風雪等が予想される場合
- 不要不急の外出、車の運転をなるべく控えるよう強くお願いします。
- 大雪警報・注意報など気象台の発表やニュースなど最新の気象情報を確認してください。
雪道での車の運転について
- 車を運転される方は、必ず冬用タイヤの装着やチェーンの準備をしてください。
- 路面の凍結にもご注意ください。特に日陰や峠道、橋の上は凍結しやすいので、慎重に運転・通行してください。
- 大雪時の渋滞や立ち往生を想定して、スコップ・飲食料・毛布などを車内へ備えておく、車のガソリンをこまめに満タンにしておく工夫も大切です。
- 万が一、車が雪で埋まったら、一酸化炭素中毒防止のため、できるだけエンジンを切り、マフラー周辺を定期的に除雪しましょう。