輸入食品の監視検査体制の充実を求める意見書

 昨年の我が国への野菜輸入量は、過去最高の281万トンを記録した。特に、中国などアジア諸国からの輸入が急増している。
先日、本年1月に輸入された中国産のブロッコリーなど6種類の野菜から基準を上回る残留農薬が検出されたことが、厚生労働省から発表された。消費者の間には、以前から、中国産の野菜への農薬使用等について懸念する声があったが、これを裏付けることになったわけである。
野菜をはじめとして多くの食品を輸入に頼っている我が国の現状にかんがみれば、輸入食品の安全性を確保することは、国民の健康を守る上で重要な課題であり、国家の重大な責務である。消費者の口に入ってしまってから基準違反の事実が公表されるというような状況では、国の責任を果たしたとは言えない。
よって、政府におかれては、人体に有害な野菜の残留農薬、食肉の残留抗生物質等が消費者に届く前に発見できるように、輸入食品の監視検査体制の強化充実を図られるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。


平成14年3月20日

 


鳥取県議会


内閣総理大臣
厚生労働大臣
農林水産大臣
衆議院議長
参議院議長

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