議員提出議案第9号

県立高等学校の教育のあり方に関する決議

 この議案を別紙のとおり提出する。
  平成22年10月8日 

総務教育常任委員会
委員長 稲田 寿久

県立高等学校の教育のあり方に関する決議

 県立高等学校の専攻科は、高等学校を卒業した生徒に対する受験指導を中心としながら、高等学校教育の延長として、生徒の人間形成に重要な役割を果たしてきた。

 しかし、県内における私立予備校の整備等を背景に、専攻科の存廃に関する議論が交わされ、平成17年及び平成20年の2度にわたる県議会の決議を経て、鳥取東高等学校専攻科は平成21年度に廃止され、倉吉東高等学校及び米子東高等学校の専攻科については、定員削減あるいは授業料の引き上げ等の措置を講じつつ、平成22年度まで存続し、その間、存廃についての検討が重ねられてきたところである。

 中部、西部地区においては、専攻科存続を求める2万1千名余の署名をはじめ、専攻科に対する県民のニーズは依然として高いものがあるが、一方で、専攻科に頼ることなく、高校3年間で自らが目指す進路を実現するための力を養うため、高校教育全体の質を高めるべきと考えられる。

 ついては、鳥取県立倉吉東高等学校及び米子東高等学校の専攻科は、平成24年度限りで廃止することとし、この間、県及び県教育委員会においては、高校教育の基本は3年間との考え方のもとに、教員の人的配置を含め、学習全般にわたる学力向上のための方策を検討されたい。

 併せて、小学校、中学校、高等学校を通じた基礎学力の向上を含めた総合的な学力向上対策を検討することを求め、ここに決議する。

  平成22年10月8日

                         鳥取県議会総務教育常任委員会

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