日時 平成28年1月13日 14時~16時
場所 鳥取市福祉文化センター会議室
【出席者】
日置委員、伊藤委員、片山委員、浅中委員、渡辺委員、西河委員
【概要】
鳥取県の緑化について各委員の認識を共有するために、日置会長(鳥取大学農学部教授)と鳥取大学の秋鹿氏(鳥取大学大学院農学研究科)に、とっとりの緑化に関連した2つのテーマについてご講演をいただきました。
また、公共施設緑化マニュアルの改訂概要について説明を行いました。
●「自生植物を使った緑化」 日置委員
・生物多様性緑化とは?
・緑化の現状と問題点(法面、街路樹、生垣、公園樹)
・生物多様性緑化の実例(サントリーブナの森工場、ダイキン青谷アレス)
・生物多様性緑化の課題と展望(自生種を用いた最近の緑化、遺伝的攪乱
を防ぐための対応)
●「鳥取県を事例とした生物多様性緑化のための樹木データベースの作成」
秋鹿氏
・背景と必要性(侵略的外来種、生物多様性緑化の現状)
・目的(樹木データベース作成と有用性の検討)
・作成方法(流域、用途、標高、流通性、希少種等を考慮)
公共施設緑化マニュアルの改訂概要(PDF 58KB)
【主な意見】
鳥取県公共施設緑化マニュアルの改定概要について
○ストーリーが感じられる写真や目を引くイラストを掲載することで伝わり
易くなる。
○住民が緑化運動に具体的に係わっていける仕組み(教育や健康づくりの場、
補助金)が欲しい。
○植栽管理委託における出来形管理基準を案として入れると良い。
○「現状と目標」は、具体的に記載すること。イメージでは、捉え方の違い
がある。
○「緑の機能」は、最新の効果を追記すること。(身近な生物の生息地、都市を
涼しくする等)
○「地域在来種による緑化」については、問題のない範囲内で外来種を利用
することも可。ただし、従来の緑化で問題が多い種は植えない、除去転換
するよう記載すること。
○植物発生材の活用(堆肥化)等、処理やエネルギーの無駄を省く維持管理
を取り入れること。
○道路のインターチェンジは今後重要な分野となる。
○樹木の間引きや、小さく植えて大きく育てる等、低コストで効果的な維持
管理方法を記載すること。