平成18年度会議録・活動報告

平成18年7月5日(水)(開会中)

出席者 委員長
委員
廣江 弌
米井 悟
斉木 正一
横山 隆義
初田 勲
鍵谷 純三
福間 裕隆
杉根 修
藤井 省三
上村 忠史
野田 修
 欠席者 副委員長
委員
藤縄 喜和
前田 宏
広田 喜代治
 
以上 出席委員 11名
欠席委員  3名
 

説明のため出席した者
  なし

職務のため出席した事務局職員
  金涌主幹  山崎主幹  山口副主幹

1 開  会   午後5時06分
2 閉  会   午後5時10分
3 司  会   廣江委員長
4 会議録署名委員  米井委員  斉木委員
説明のため出席した者
上場企画部長 田所県土整備部長外関係職員

職務のため出席した事務局職員
  金涌主幹  山崎主幹  山口副主幹

1 開  会   午前10時04分

2 閉  会   午前11時27分

3 司  会   廣江委員長

4 会議録署名委員  横山委員  初田委員

5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり

 

午前10時04分 開会

◎廣江委員長
 ただいまから交通・通信基盤整備調査特別委員会を開会いたします。
 本日の日程はお手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、横山委員と初田委員にお願いします。
 それでは、これより議題に入ります。
 今回の特別委員会は、当委員会が新設されてから初めての調査ですので、執行部から各審査項目に対する概要の説明をお願いしたいと思います。
 議題1、鳥取・米子両空港の概要について及び議題2の情報通信基盤整備及び地域情報化の現状等について、上場企画部長の説明を求めます。

●上場企画部長
 皆さん、おはようございます。交通・通信基盤ということでございますので、企画部が所管しておりますので、よろしくお願いいたします。
 企画部資料の1ページでございますが、鳥取、米子の空港の概要について御説明申し上げたいと思います。
 鳥取空港は第三種空港、根拠法令は空港整備法という法律でございまして、一種というのは成田のような国際空港、二種というのは国が管理します地方の大きな空港、広島なんかが二種でございまして、三種というのは鳥取のように県が設置をして県が管理する空港でございます。
 設置管理者は私ども鳥取県でございまして、その下にございますように、42年に供用開始をして、順次、最初は1,200メートルであったのでございますが、延長しまして、今2,000メートルになっております。
 搭乗者数は、17年度3月末で33万1,000人ということでございまして、東京便が4便と名古屋が1便ございますが、この7月13日、来週でもってこの名古屋便は廃止になる予定になっているところでございます。
 次に2ページでございますが、米子空港(美保飛行場)としておりますけれども、これは法律上はその他飛行場ということになっております。一種、二種、三種でなくてその他というのは、設置者が国、防衛庁になりまして、防衛庁のもとの共用空港という位置づけでございます。美保飛行場というのが正式名称でございます。鳥取空港もですが、ターミナルビルは三セク株式ということで管理をしてございます。44年から供用開始になりまして、現在2,500メートルの工事に着工したところでございます。
 搭乗者数は47万1,000人ということでございまして、東京が5便、名古屋が2便、ソウルが3便ということでございます。
 以上が空港の概要でございます。
 3ページから、飛行機の運賃のことでございまして、本会議でも答弁申し上げましたけれども、6月9日、先般、私と鳥取商工会議所の那須専務とで全日空に参りまして、要望してまいりました。全日空の方は、今油代も高いし、御要望に全部対応するわけにいかないけれども、こういう要望を聞いて、社内で検討することになるので、要望はお聞きしますということで真摯に対応していただきました。今、会社の方で検討中と聞いておりますので、盆までには会社からこちらに来て、考え方を説明してもらおうと思っておりまして、その折には経済団体やら関係の人でまた全日空さんとの意見交換をしてみたいと、このように考えております。
 4ページ以降がその要望の本体でございまして、要望者は鳥取の促進懇話会・八村会頭、米子の利用促進懇話会・永瀬会頭と私との三者連名で行いました。
 5ページがその内容でございます。普通運賃を全国平均単価に引き下げてほしい。額としてはそう飛び抜けて高いわけではないのですけれども、離島を除けば、和歌山の白浜空港なり、鳥取空港が一番高い空港になっておりますので、引き下げを要望しておりますし、団体割引等、旅行に関する商品を開発するのに、席の確保なり安価な提供をお願いしますということと、我々がビジネスなどで使うときの割引料金を8項目具体に提示をして、検討してもらっているところでございます。その他、鳥取便のダイヤにつきまして、最終を1時間遅くしてもらうようにあわせてお願いしたところでございます。
 以上が飛行機に関する概要でございます。
 6ページから情報化の現状と課題を上げておりますが、これは寺坂情報政策課長の方から説明させますので、よろしくお願いします。

●寺坂情報政策課長
 6ページでございます。地域情報化の現状と課題ということで、現状をまずお示ししております。
 携帯電話の不感地区が現在県内で43地区ございます。参考の方に書いておりますけれども、これまでに19地区の不感地区を解消してまいりました。
 高速のインターネットの環境につきましてはごらんのとおりでございますけれども、全県で93.8%のカバーをしております。
 また、テレビの受信状況につきましては、現在のいわゆるアナログ放送につきましては、この共同受信施設をもって難視聴地域を解消しております。ケーブルテレビの整備状況でございますけれども、ごらんのところで整備、あるいは整備を今現在進めているところでございます。
 課題としまして、携帯電話、高速インターネットの対策につきましても、やはり事業者の参入が進まないということが一番の課題でございますけれども、県としまして、そうした不感地区などの状況を把握しながら、市町村の意向も踏まえて、その取り組みを支援したいと思っております。
 7ページをお願いします。横になりますけれども、県内のケーブルテレビの整備状況でございます。現在11市町村でサービスを提供いたしておりますけれども、80%のカバー率、加入率が45%という状況でございます。この黄色い整備中のエリアを含めまして、18年度末には92%のエリアでケーブルが視聴可能になるというところでございます。白い部分が6町ございますけれども、ケーブルの計画というものがないところでございます。
 続きまして、8ページをお願いいたします。ケーブルテレビを活用したサービスにつきましては、ごらんのようなシステムについて、それぞれ独自性を持ちまして、いろんなサービスを提供している、あるいは実施しているというところでございます。
 続きまして、9ページをお願いいたします。地上デジタル放送の視聴可能地域ということで、本年の10月1日に鳥取、米子の中継局から地上デジタル放送が開始されます。ごらんのこの太い枠で囲った斜めの線の部分が10月1日に視聴可能となるエリアのイメージでございます。これによりまして、県内の13万4,000世帯、約67%がデジタル放送を視聴できる状況にございます。
 一方、ケーブルによりまして、同時期にこの地上デジタル放送を視聴可能となることになっておりますので、それが大体79%、このエリアを合わせたところで、全県で83%の御家庭で地上デジタル放送が10月1日をもって視聴できる予定でございます。
 続きまして、10ページでございます。地上デジタル放送への移行における役割と課題ということで整理をしております。地方公共団体の役割としまして、この地上デジタル放送というのは国策で進められているということがございます。国、放送事業者への働きかけ、アナログ放送エリアが地上デジタル放送に移行しても100%カバーできるような、そうした働きかけをする必要がございます。そうした取り組みを行っていきたいと思います。
 続きまして、11ページでございます。情報ハイウェイの概要ということででお示しをしております。13年度から15年度にかけて整備をいたしました。現在360機関、利用件数にして456件の利用がございます。ここ1年の新たな活用事例としまして、議会でも取り上げられましたけれども、市町村役場のアクセスポイント接続ということにつきましては、誘致企業への接続について、西部地区の町で今現在検討中でございます。また、ある企業が市町村を相手に遠隔のネットワークの保守サービスというものを開始しております。また、サイエンスアカデミーと申しまして、これは鳥取大学が住民の方を対象に研究内容を広くお話をされているというものですけれども、県立図書館、鳥大、日野町の図書館を結ばれてこのアカデミーを実施されております。

◎廣江委員長
 ありがとうございました。
 ただいまの説明に対して、御質問などはございませんか。

○藤井委員
 7ページの6町、計画がないという説明でしたけれども、これ以降は何も説明がないのか。

●寺坂情報政策課長
 この計画のないところですけれども、これにつきましては、町村の方でどういう形で地域情報化を進めるかということも含めまして検討されているという状況ですので、まだ具体的に整備に向けてということではございません。
○藤井委員
 いずれは全部カバーすると。

●寺坂情報政策課長
 そこは断定はちょっとできない状況でございますけれども。

●上場企画部長
 各市町村ともケーブルが要らないということにはなっていなくて、やはり今の時代であるし、できたらケーブルをつくりたいのでありますけれども、何せ財源が大変厳しい状況でございますので、財政状況の推移というものを町長さん方も今見守り、検討していらっしゃると、こういう状況であろうと思います。

○藤井委員
 県はもう一切ノータッチ。やっぱり共同してこれを達成していく、そういう目標は持っているわけですね。

●上場企画部長
 もちろんです。それは国の補助事業もありますし、やろうということになれば、県も当然支援はしていくのですけれども、何せ地元負担がやはりかかるわけでして、地元負担なしに全部やれるならみんながやると思うのですけれども、そこの見きわめを、いつから始めるかというようなことをお考えになっているところだと思います。

○斉木委員
 ちょっと素人のようなことを聞きますけれども、6ページの例の携帯電話不感地区。携帯電話もいろいろと種類があって、3種類か4種類あるのですけれども、それがすべて使えるという不感地区解消なのか、NTT・ドコモを中心としたやつなのか、そのあたりは。

●寺坂情報政策課長
 この不感地区と申しますのは、現在大きく3社ございますけれども、いずれか1社が入れば不感ではないという判定になっておりますので、ですから、それは地域の中で、例えば不感地区を解消したいという場合は、ある特定の社のサービスを受けたいという形でまとまっていただく形になろうかと思いますけれども、基本的には不感地区はいずれかが入ればよろしいということです。

●上場企画部長
 例えば雨滝だとか、岩美町の浦富だとか、雨滝は、山菜狩りに行きましたと。浦富の方は海水浴へ行きましたと。そのときに、私はドコモですけれども、ここの場所だと3本立って、もしもしと聞こえますけれども、ちょっとここに行ったら、ここは全然切れてしまうというのがありますでしょう。それが悩ましいことでありまして、しかも今度は機械がよくなるとまた聞こえるとか、道のこちらでは聞こえないとかがありまして、だから、今まで不感地区だと言われていたけれども、携帯を持っていってみたら聞こえるというところもありますし、そういうことで、今中山間の調査もかかっておりますけれども、実際どういうふうか、やはり何回も確認が要るのだろうと思っております。
 それと、住民の人がそれぞれがau、ドコモを持っていて、全部入るようにというのは、これはなかなか大変です。そうすると、村で相談して、こちらにそろえるからこうしようかとか、そういう地元の態勢、それから、山の中のどこでも聞こえなくても、この辺は聞こえるようにしようとか、やはり不感地区を解消していく上での地元の協議というものを進めていかなければいけないことだなというふうに感じております。

○野田委員
 関連して。不感地区ではないのだけれども、入らない。例えば私のところなんかは、家にいると入らない。前の町長の木村さんの家も、あの家に行って話をしていたら電話が切れてしまう。だから、不感地区ではないのだけれども私の家や木村町長の家は家の中にいると入らない。ドコモだから入るはずなのだけれども、家の中にいると入らない。こんなのはどういうぐあいになるのか。

●寺坂情報政策課長
 家の場所とか家の構造上で入らなくなったりということもあるかもしれませんけれども、基本的には住居ですと外に出ていただいて入れば、それは不感地区という形にはなりませんので、そういうことで御理解いただきたいと思います。

○野田委員
 冬は寒いのだ。布団に入っているのに、米井委員さんから電話がかかってきたら、仕方がないから出なくてはいけない。そうしたら、寒いのに家の外に出て、終わったらまた帰ってくるでしょう。その辺のところが何とか……。

○横山委員
 IP電話はこれから進むのだろうとは思うのですが、予想として、皆さんはどういうぐあいに考えておられるのですか、ちょっと教えてください。

●寺坂情報政策課長
 IP電話につきましても、特に県の方で促進するということは住民の方に対してはしておりません。ただ、県庁の中においても、鳥取と米子の総合事務所との間についてはIP電話を利用しているというのがございます。
 地域の方にちょっと振り返りますけれども、ケーブルとかを利用しますと、ケーブルのサービスの中でIP電話というサービスを掲げているところがございますので、特に都市型のケーブル会社においてはIP電話というメニューがあります。そうしたものを住民の方で利用していただくということになると思います。

○上村委員
 8ページのサービス網ですけれども、A社からF社まであるでしょう。これは具体的に、例えばどこにある社とか、社によっていろいろなサービスがありますが、これは県はどのように考えているのですか。

●寺坂情報政策課長
 A社~F社ということでしておりますけれども、A社につきましては鳥取にある都市型のケーブル会社です。B社については、これは鳥取にございます農村型のいわゆるテレトピアさんがやっていらっしゃるところです。C社につきましては、これは米子の都市型のケーブル会社、D社は湯梨浜町に会社を持っています。申し上げますと、A社が日本海ケーブルネットワーク、B社がぴょんぴょんネット、いわゆるテレトピア、C社が中海テレビ、D社が東ほうき、E社が東伯ケーブル、F社が伯耆町のケーブル会社ということです。

○上村委員
 サービスがいろいろあるでしょう。その辺はどういうぐあいに。

●寺坂情報政策課長
 この○、×という、○がついておりますのがそれぞれのケーブル会社の方でサービスを提供されているものということで、×につきましてはサービスの提供がないということでございます。
 県につきましては、やはりこのケーブル会社各社のいわゆる取り組みということで考えていますので、押しなべて、すべてシステムをどうですかという形には、そこまでの指導というのはできないかと思いますので、住民の皆さんの意向をくみ上げていただいて、ケーブルの方で自主的にサービスを展開されるのがよろしいかと思っております。

○杉根委員
 鉄道は入らないのですか。この委員会では鉄道は対象にならないのですか。

◎廣江委員長
 これをつくられたところで書かれた文章からいくとあるので、それはどうなりますかと言ったら、ここで皆さんで考えてあれしてくれないかということで、特別委員会ですから、本当はこれとこれとこれと範囲がきちんと決まってつくるのが特別委員会なのです。だから、そういう意味からいったら、今おっしゃったことが外れるということで、それでいいのかと言ったら、ここの皆さんでその辺は調整してくれということで、そのやり方は、私はこの委員会としての性格として、その権限があるかどうかということは疑問に思うのですけれども、そういう意見をきょう皆さんで話し合って、そういうことをまた出してくれという話を私は言われて来ていまして、この委員会としての権限の範囲ではないような気がするのですけれども。

○杉根委員
 ぜひ入れていただきたい。入れてほしいです。(「鉄道でしょう。鉄道は入れよう」と呼ぶ者あり)

◎廣江委員長
 とりあえず今の質問が済んだ後でその辺は……。
 ほかにございませんか。

●上場企画部長
 野田委員の不感地区の話でございますけれども、やはり不感地区ではないけれども、家の中で聞こえないけれどもというのが、もし村じゅうがそうだとしたら、これはほとんど不感地区に近いです。だから、やはりその実情がどうかということを市町村の段階からきちんと把握をして、日時がたつにつれてやはり改善していくようなプロセスがないと、不自由なままというものではないと、このように思っておりますので、ぜひまた地域の状況というものは我々も勉強してみたいし、市町村にもそういうことで取りまとめていただくようにお願いしていこうと思っております。

○杉根委員
 遭難とか、あるいは事故とか、災害とか、山とかそういうことのあれをちゃんとしなければいけないということをずっと議論してきているのです。前に。部長がだれだったか、そのときには調査しますと言っておられた。今は集落だけだ。それも大事だ。ただ、全体、全県を考えていかなければいけない。そういう発想で物を思考していかないと、それは民間会社が云々という話もあったけれども、それは銭を出せみたいな話だ。だけれども、そういうことにならしていくということが政治や行政の仕事ではないかということで議論してきた経過がありますので、その辺は……。

●上場企画部長
 わかりました。

◎廣江委員長
 ほかにはございませんか。(なし)
 次に、議題3、4の方に移らせていただきます。
 県内の高速道路をめぐる最近の状況について及び米子空港滑走路2,500メートル化事業の取り組み状況について、田所県土整備部長から説明を求めます。

●田所県土整備部長
 それでは、2つまとめて御説明いたしますので、よろしくお願いします。
 お手元の県土整備部資料の開きまして1ページ目に高速道路のことが書いてあります。もう1枚めくりますと、3ページ目に米子空港のことが書いてあります。
 この詳細については担当課長から後で補足をいたしますが、概要的な話をちょっとさせていただきたいと思います。そのために一番都合がいいのが2ページのカラーコピー、これをごらんいただきたいと思います。
 姫鳥、山陰道、緑で地域高規格となっておりますが、姫鳥、山陰道を中心に現況等をお話しいたします。姫鳥は全線、青いマークになっていまして、これは事業中ということでございます。山陰道は部分的に青の事業中と赤の未事業化というものがあるということでございます。姫鳥につきましては、昨年度、完成までのスケジュールが国の方から示されまして、来年度末、19年度末に智頭インター、20年度末に河原インター、そして21年度末に鳥取インターという完成に向けて進むということでございます。県の方も姫鳥用地事務所で用地の確保等に努力していきたいということになっております。
 ちなみに、旧日本道路公団が民営化されましたが、そこから国土交通省の方に施行主体が移されて、この鳥取自動車道は工事が進められております。
 これからは山陰道ということになってくるわけでございます。鳥取インターから吉岡温泉までの7キロ区間が昨年度事業化されたわけでございまして、これから地元の説明、一度説明に入っておりますので、また国を中心に説明に入って、用地交渉に地元に入ってまいりたいという状況でございます。
 東伯~淀江という区間もございますが、この区間につきましては、いわゆる淀江~名和と、あと中山~東伯は工事が進んできておりますが、今年度、いわゆる名和~中山の区間の西の半分、名和~下市というふうに呼ばせていただきますが、その4キロ区間が新しく延伸されたということになりました。この後、ちょっとお話ししますが、ここも地元に説明に入りましたので、これもまた国を中心に県と地元市町村の三者が一体となって、一緒に地元に入って、用地取得まで努力していきたいと思います。
 山陰道でいいますと、今言いましたように、鳥取インターから吉岡インター、あと名和~下市、まず地元に了解をいただいて、用地を取得させてもらうという第1段階がスムーズにいかないと、いわゆるその次の第2段階の本格的な工事というところにも入れないわけでございまして、予算を獲得しようにも、その第1段階がうまく乗り越えられないといけないという大きい課題があります。本会議での質問に対しての知事の答弁もありましたが、事業主体は国なのですけれども、どうしても国だけでは、いろいろな地権者、どうしても最後まで了解していただけない、納得していただけない地権者もおられますので、それに関しては県や市、いろんな方面から理解していただくように努力をすると。大方の方がほとんど理解していただいた、それでもやはり理解してもらえないときは土地収用という手段になっていくということでございます。最初に言いました姫鳥の事業スケジュールがきちんと説明できるようになったのは、智頭から鳥取間にどうしてもやはりまだ用地の取得に同意していただけない地権者もありますけれども、それをいわゆる事業認定をして、土地収用をするという手続に入るという意思決定をしたからということです。ですから、山陰道についても鋭意やはり任意取得、一人一人の地権者さんと話をして、了解していただくということにとにかく全力で当たりたいと思いますけれども、最終的にはやはり何人かの地権者さんのために全体のことがとまってしまうということにならないようなことにしたいというそういうことを考えながら、それこそ最初からイメージしては本末転倒になりますので、これで国、県、市でこれからもよく協議を進めていきたいと思っております。
 それで、山陰道はまずそういう第1段階が重要であるという話をしたのですけれども、これから第2段階に早く持っていかなければいけないわけでございますが、新聞、テレビ等で御存じのとおり、昨年度から今年度にかけて、いわゆる政府全体の骨太の方針の議論の中で、道路特定財源の一般財源化という議論がなされております。先月末ですが、6月26日に骨太の方針の素案が出されまして、この段階ではいわゆる一般財源化を来年度から実施すると、そういったことの議論はその中では盛り込まれない見通しであるというふうに新聞報道等はされていると思います。
 ただ、実はこれでもう終わったわけではありませんで、年末にいわゆる来年度予算編成がありますので、そのときに、では本当にどうするのかという話になってこようかと思います。全国枠の話ですから、山陰道がどうなるとかということはダイレクトにはないかもしれませんけれども、もし大きく道路特定財源がほかのものに使われるということになれば、やはり影響は受けやすい路線だと思います。ですから、国会議員の皆さんにもやはりこの山陰道の整備の必要性というものは訴えておりますけれども、いろんなところからそういう必要性を、やはり国民全体にわかるようにしていきたいと。ぜひ委員各位の御指導をよろしくお願いしたいと思います。財源の確保につきましても、注意して見守っていきたいと思います。
 米子空港につきましては、これまでいわゆる2,500メーターの滑走路を東に延ばして、JRをいわゆる平面で東にぐるっと迂回させるということになって、ようやくその後、いろんな調整がありました。JR、国交省、地元米子市、境港市、いろんなもめごとがあった、細かいもめごとも多かったのですけれども、ようやくそれが主なことが整理されて、6月3日に着工式という運びになったということです。米子空港については、第1段階が何とか終わったということです。
 第1段階は終わったのですけれども、ここからが本格的な工事の段階に入るわけです。そこからがまさに、米子空港は今から予算を獲得する段階です。今までは使おうにも使えなかった。これから平成20年という目標で予算要望しておりますけれども、予算が確保できるように、そちらに軸足をかけていかなければいけない時期になったということです。これは道路特定財源とは別ではありますけれども、やはりシーリングのかかる一般空港整備の中での予算だという問題が残るわけでございます。
 こういう高速道と空港の2つの話をいたしました。ちょっと渋い話でしたが、幸いに要は完成する時期が見えてきたわけでございます。3~4年先ということですので、むだな公共事業ではありませんので、ぜひそれを生かして、やはり地域が議論を始める時期に来ていると思いますので、ぜひそういうことも議員の皆様含めて要望していきたいと思っております。
 済みません、最後は蛇足でしたが、以上でございます。

●渡辺道路企画課長
 資料は同じ1ページと2ページということで、図面を中心に説明させていただきますけれども、姫路鳥取線の鳥取自動車道につきましては、現在事業をやっております区間は、図面の方を見ていただいてわかるとおり、青い区間が2つに分かれております。新直轄区間と何も書いていない、19年供用ということで、智頭町内の部分。ここの部分は373号の、本来は県が管理する区間ですけれども、それの直轄代行という手法で整備されている区間でございます。鳥取自動車道の新直轄部分でございますけれども、18年度予算として100億円が上がっております。
 現在の工事の状況、あるいは用地の状況はということでございますけれども、智頭~河原間につきましては用地はほぼ終わっております。何件かちょっと難しい案件がございますけれども、ほぼ終わっておりまして、工事につきましても96%、これもほぼ発注されている状況でございます。
 鳥取~河原間につきましては、発注の工事延長の方が長いのですけれども84%、用地買収につきましては現在鋭意努力しているところで、現段階で64%という状況でございます。交渉等、一部設計等が進まなかった部分がございまして、そこの部分でパーセントは上がってきておりませんけれども、18年度末にはほぼ90%ぐらいに達したいということで国交省も入りまして、県の姫鳥用地事務所が用地買収に当たっているところでございます。
 智頭町内の直轄代行でやっていただいている志度坂峠道路部分でございますけれども、ここにつきましては用地は全部終わっておりますし、工事も着実に進んでおりまして、19年度末には完成すると。供用していただけるということで、事業は進んでおります。
 続きまして、山陰道でございます。山陰道は新直轄でも直轄代行でもなくて、これは9号線のバイパスという位置づけで整備が進められているものでございます。
 東側からいきますと、現在着手しておりますのが鳥取西道路、これが7キロございまして、ここにつきましては昨年度から着手しておりまして、地元説明等を行い、大満地区を除く7地区につきましては測量、設計に入らせていただいておりまして、設計もことしの夏ごろには大体でき上がるということで、それをもちまして地元に設計協議に入っていくというふうに聞いております。
 続きまして、東伯~中山区間でございますけれども、こちらにつきましては、そこに書いてありますとおり、20年代初頭ということでございますけれども、用地はほぼ終わっております。聞いているところでは1件だけというふうに聞いておりますので、いろいろな問題もあろうかと思いますけれども、順調に進んでいくものと思っております。事業につきましては全区間で事業展開されておりまして、構造物を中心に進んでいっているという状況でございます。
 続きまして、名和~淀江間でございます。これは12.1キロということですけれども、既に着手しておりました名和~淀江間7.8キロにつきましては、これも用地は完全に終わっておりまして、事業も順調に進んでおります。進捗率が81%ということで、19年度末の供用を目指して順調に進んでいるところでございます。この区間で下市~名和間というのが18年度延伸していただいて、18年度から事業に入っているところでございまして、5月には地元の3地区で説明会を行いまして、これらも現地に測量設計に入られるということで、現在、現地に立ち入っての測量が始められたというふうに聞いております。これらにつきましては、本年の秋には概略の設計ができ上がりまして、地元協議に入っていきたいというふうに聞いております。
 米子道路でございます。これは9号の米子道路でございまして、こちらにつきましては、既に供用しておりました淀江大山インターから米子東間、これが4月1日に無料開放がされております。形態としては無料開放になっているのですけれども、これにつきましては、高速道路の保有会社というのが新たにできておりまして、そこから買い戻す形で、これから4カ年をかけて買い戻す形になっております。そのほか、米子道路に関しましては、米子自動車道へのアクセスを改善するということで、昨年度、松江から岡山方向に向かうジャンクション部分が完成しておりますし、今年度の8月には逆方向の、岡山から松江方向のジャンクションが完成するというふうに聞いております。
 1ページの資料の方には書いていないのですけれども、簡単に地域高規格道路の紹介だけはさせていただこうと思います。
 東側からいきますと、鳥取豊岡宮津自動車道という緑のがありまして、県境部分を現在やっております。これは県の事業でございます。東浜居組道路、これは20年度の供用を目標に、兵庫県境のトンネルとそれのアクセスする高架部分を現在やっているところでございますし、20年代前半ということで、駟馳山バイパス、これは9号のバイパス部分になってまいりますけれども、これを現在やっていただいているところでございます。
 それと、鳥取市内、皆さんも現地を見ておられるとは思いますけれども、千代川の右岸堤防沿いに鳥取環状道路という、これは都市計画の地域高規格道路でございますけれども、これが20年度供用を目指して現在進められているところでございます。
 中部地域に行きまして、全体は北条湯原道路と申しますけれども、今年度に供用します北条~倉吉間の北条倉吉道路、それと、17年度に着手して20年代前半ということを目標として倉吉道路部分というのを現在やっております。
 あと、西部に行きまして、江府三次道路でございますけれども、昨年度供用しました生山道路、それと米子自動車道につながるような形での江府道路が17年度新規ということで現在進めているところでございますし、県境部分、これは国土交通省の権限代行で両県にまたがる部分ということでしていただいている部分の鍵掛峠道路というのがございます。これらの整備に向けて努力していきたいと思っております。

●山浦空港港湾課長
 資料の3ページと4ページで御説明したいと思います。
 まず4ページに航空写真がございますので、全体の位置関係を御説明したいと思います。左上が境港の方、下が米子の方向で、左が中海、右が日本海ということでございます。米子空港と書かれている灰色が現在の滑走路でございます。それを赤の方向に500メートル延ばすという工事でございます。それに附属いたしまして、ピンクの線が県道なのですが、直角のところがピンクの線で約400メートル弱延びる。同じく鉄道が黄色なのですが、県道と平行して走っているのですが、黄色の方向にこれも約400メートル弱延びるという工事でございます。
 ちなみに滑走路を延ばす方向の右側の方なのですが、従来の滑走路延長工事に伴いまして家屋移転が終わっておりまして、ここも防衛施設庁の土地になっているのが現状でございます。
 資料3ページについて御説明いたします。
 滑走路2,500メートル化事業の経緯ということでございますが、平成13年4月に米子空港の滑走路2,500メートル化の新規事業が採択になりました。続きまして、13年11月、県、米子市、境港市、地元協議会が米子空港周辺地域振興計画に合意、これは地元同意がとれたということでございます。その後、15年8月ですが、JR境線つけかえを地下化で計画を立てていたのですが、平面迂回に変更ということで、これの地元合意に8月から10月にかけて取り組みました。17年度に環境影響評価の事業が完了いたしまして、工事に着手したということでございます。
 最近の主な動きということでございますが、(2)空港本体工事、18年度に約18億円の予算がつきまして、先日着工式を行いまして、県議会からたくさん御出席いただきましてありがとうございました。
 続きまして、米子空港周辺地域振興計画ということでございますが、県、米子市、境港市で実施中で、13年度から実施しておりまして、17年度末で約20数%の進捗ということでございます。これは主に関連施設の道路とか市道とか公民館の整備でございます。
 関連プロジェクトということで、JR境線のつけかえでございます。先ほども申しましたように、JRが約400メートル延びることによりまして、まず運賃が通常なら上がります。あわせてJRの固定資産税も上がります。そこで、今議会で上程させていただいて、審議いただいているところなのですが、運賃の値上げはしないという前提で、固定資産税とか維持管理相当分を県、市で負担するということで今議会に上程させていただきまして、内容は、県につきましては7,400万円を上程させていただいております。これは運賃を値上げしないという状況でございます。境港市、米子市につきましても3,000万円弱をそれぞれ上程をしております。この条件につきましては、30年間については、延長が延びることに起因する運賃の値上げを行わないということで上程をさせていただいております。また、あるいはJRがその他の経営事情について、もし例えば境線を廃止するということになれば、年割相当で返していただくということで上程させていただいております。
 もう1点、払う面なのですが、債務負担行為ということで上程させていただいておるのですが、今のところは20年の供用開始を想定しておりますので、20年を供用開始ということで上程をさせていただいております。7,400万円余りを上程させていただいている状況でございます。
 ちなみに境港市につきましては、6月議会で議決されております。米子市につきましては、新議員が決まった8月議会に上程して審議いただくという状況でございます。
 今後のスケジュールでございますが、もし議会で承認いただけましたら、県とJRで協定書を結びまして、10月からJRのつけかえ工事に入りたいという状況でございます。それをもちまして、JRのつけかえ工事が終わりまして、20年の供用開始を目指すということで鋭意努力しているところでございますので、議会の方のますますの御助力をお願いしたいと思います。

◎廣江委員長
 ただいまの説明に対して、質問等がございましたら。


○斉木委員
 まず、今米子道路のジャンクションができたということで、本当に便利になりまして、連休もスムーズで、連休ではないような自動車の流れで、一つも渋滞がなかったということで、非常に結構です。東から西に入る、これから無料化になるし、これから中山道路もできていくわけですけれども、あれの米子道に入るのが非常に不便だ。一遍下におりて、広域道路を通って、さらに上に上がってきて米子道に入るというようなことですので、あのあたりを利用者の便を考えなければならないのではないかと思いますが、どうでしょうか。
 それと、北条湯原道路、313は鳥取県内は本当に鋭意努力していただいておりますけれども、岡山側の湯原インターまでの間、この見通しはどういうぐあいになっているのか。
 江府三次道路、これは逆に広島側が非常に進んでいるわけですけれども、今やっと江府が着工になったということですが、大体いつごろまでにこの辺の見通しが立つのか、このあたりをお願いいたします。

●田所県土整備部長
 2つの課にまたがりますので、具体的な話を課長から。

●渡辺道路企画課長
 最初にありました広島から米子自動車道に入る、これもジャンクションという趣旨だと思いますが、これにつきましても国土交通省にちょっと話は聞いてみました。そういう話が出ているというのは承知しているのだけれども、やはり交通量の流れとして、今の段階ではまだ無理なのかなと。それと、山陰道と言いながらも、これは9号の改築の事業でやっておりますので、中山の道路とか鳥取とかいろいろありますけれども、やはりこれらの各事業とのバランスになってくるのではないかなというふうに事務所からは聞いております。

●長本道路建設課長
 まず、北条湯原道路の岡山県側の状況ということの御質問がございました。これにつきましては、我が方も機会をとらえまして一緒にやりましょうということを言っているのですけれども、岡山県側といたしましては、現在ある熊居道路等とか、そういう形で着実に整備されておるというふうな状況でございます。残りますのは、一応県境のところから熊居道路に入るまで、この間の10キロ程度がまだ悪いという状況をつかんでおります。それにつきましても機会あるごとに我々としてお願いしてまいりたいというふうに考えております。
 江府三次道路の今後の展開、見通しということでございました。やっと生山道路が供用開始になりまして、江府道路に昨年から入ったということでございます。現状といたしましては、ともかく江府道路に全力で向かいたいというのが現状でございます。また、残る箇所につきましては、それなりの見通しが立った段階でというようなことで考えております。

○斉木委員
 米子道路の関係、説明はわかります。それは行政側の意見であって、住民の人の意見はどういうぐあいに考えておられるか、それはやる方の都合、理論であって、やはり利用者のことがあるので、今から動きかけておかなければ、山陰道が全線開通してから、それからジャンクションといっても、今度は逆に不便になるということですので、考え方として、一緒に進めていただきたいというのが要望です。
 北条道路、なるほど岡山側は国道482号ですか、この方の道路のあたりを順次整備しているから、この高規格道路の方はまだなかなか手がついていないという状況なのか、それを再度確認です。
 三次道路も、言われることはわかりますけれども、やはりこれもいよいよ着工したのですから、ぜひその次を見て取り組みを強めていただきたいということでございます。

●渡辺道路企画課長
 米子道路のジャンクションの件でございますけれども、そういう話もあるし、その必要性もあろうかとは思いますので、頭に入れた中で進めていきたいと思います。

○斉木委員
 お願いします。

●長本道路建設課長
 北条湯原道路の岡山県側ですけれども、委員御存じのように、バイパスで整備されておるという状況でございます。地域高規格道路といいますのは自動車専用道ということではなくて、やはり旅行速度が大体60キロ程度以上のものを確保できるということを一つの目標にしてございます。ですから、パイバスによって、以前の道とは状態が全然変わっておりますので、その辺の状況を見ながら、岡山県としてはまた次を考えられるのではないかというふうな考え方をしております。
 江府三次道路につきましては、御意見は十分参考にさせていただきます。

○斉木委員
 お願いします。

○上村委員
 一回お聞きしているかもしれませんけれども、ちょっと確認の意味で2点。
 山陰道についてです。来年の秋に全国の牛の共進会があるのですけれども、名和~大山間が一部使えない部分があるというふうな話をちらっと聞きました。19年の供用ということでありますけれども、その辺の確認をしたいと思います。
 先ほどの説明で、バイパスの米子道が無料化になって大変喜んでいるのですけれども、皆さんも喜んでおりますけれども、4年間で道路保有会社から買い取るということですので、総額の予算はどれぐらいですか。

●渡辺道路企画課長
 買い取る方の予算でございますけれども、全体で26億円でございます。4カ年で大体7億円程度毎年払って行くということでございます。

●細川高速道路推進室長
 前半の方のお話でございますけれども、淀江大山インターから大山インターまでは19年秋には供用したいということで伺っております。名和インターまでは、一応今のところは19年度末供用というふうに伺っているところでございます。

○上村委員
 全面的にすっきり通れるということですね。

●細川高速道路推進室長
 大山インターまでは。

○上村委員
 名和インターまではどうですか。

●細川高速道路推進室長
 今言いましたように、19年度末というふうに聞いております。

○上村委員
 ということは、秋には間に合わないところが一部出てくるということですね。

●細川高速道路推進室長
 そうです。

○野田委員
 山陰道の鳥取西道路、今までも御苦労なさって大満地区にお話をなさっているのだけれども、大満地区の部分で、現段階はどういうぐあいになっているのか。それから、7地区はこうして今度了解を得て設計に入ると言われるのだけれども、大満の場合はいつごろをめどとして対処なさっておられるのか、この2点をお伺いします。

●渡辺道路企画課長
 大満地区につきましては、私4月にかわってきてからも役員の方とお会いしているのですけれども、具体的に言いますと、やはり高架という大前提がクリアされないと地元まで話をおろすわけにいかないという話で、まだ役員の段階でとまっているということで、鋭意鳥取市、国交省を含めて、定期的に役員の方と話しながら進めていきたいと思っております。精いっぱい進めていきたいと思いますけれども、非常に難しい状況がございます。

○野田委員
 めどが立たないと。

●渡辺道路企画課長
 今の段階では立っておりません。

●田所県土整備部長
 やはりこれまでの経緯がありますので、感情的なものもあろうと思います。この役員の方は地域をまとめるという仕事があろうと思いますので、いつまでに何をするということはやはり我々も言いにくいのですけれども、国交省が設計を進めてきて、それを提示する段階になったときに、どういうふうに大満の方に説明していくかと、そういう時期が近づいてきていると思いますので、国交省の設計とかそういうものを見ながら、いろいろよく相談しながら進めていきたいというふうに思います。何回も足を運んでいますので、お互いにフェース・トウ・フェースでいろんな話はしてきてはおります。だから、それがこれからどういうふうな状況になっていくのかはわかりませんけれども、なるべくコミュニケーションを絶やさないようにやってきておりますので、これからの状況は注視していただいて、またアドバイスがあればいただきたいと思っております。
 それと、やはり地元は盛り土より高架にしたいというのはどこでもある話だと思うのです。そうだと思うのですけれども、ここだけを高架にして、あとは盛り土というのはちょっとそれもない話ですから、なるべく地元の意見は取り入れてくれというふうに国の方に話をしておりますけれども、それはやはりおのずから限界がある。その設計を持って地元に入ることになりますので、その状況を我々もよく注意しながら進めたいとと思いますので、よろしくお願いいたします。

○初田委員
 鳥取~青谷間でちょっとお尋ねします。これは今どういう段階に来ているかという現状と、いつごろ供用開始できるか、目安をお願いしたいのですが。

●田所県土整備部長
 お気持ちは非常によくわかります。去年、姫鳥の工程ができましたし、そういう気持ちを沿線の方が持たれているというのはよく頭に入れて進めたいと思います。ただ、さっき言いましたように、姫鳥のスケジュールがはっきりできたのは、用地取得も進んできた、あと用地がどうしても進まないところの収用手続に入るというめどが立ってきたと、そこまでできたので、後は予算を配分すれば大丈夫だということになってきた。鳥取~青谷は、吉岡インターまではこれからまだ調整を進める。それが順次進んでいるという状況をバックにして、吉岡インターから先の延伸をなるべく早く図ると。ですから、いつまでということは申し上げられませんけれども、私の立場上、申し上げる立場ではありませんけれども、そういった地元の用地の、さっき言いました第1段階、用地買収が大体順調に進んできた、工事も大体進んでくるというそういう状況の中で、やはり早くそういう工程を国の方に出してもらってということにしたいと、なるべく早くそれができるように進めたいと思います。

○初田委員
 用地買収は終わったわけではないわけですね。

●田所県土整備部長
 まだ、要は鳥取~青谷については、本高から吉岡温泉までは用地買収もまだこれからです。測量に入ることの同意をもらって、測量して、その成果、設計した成果を持って、この夏にでももう一回地元に入る。地元がそれでオーケーであれば、個別の用地交渉に入るということになってきます。そこまで進んでおります。

○初田委員
 吉岡までが先決だということですね。

●田所県土整備部長
 ですから、8区間ありますけれども、それをなるべく順調に進めることによって、先の延伸を図っていきたいと思っております。

○初田委員
 気長に待っています。

○杉根委員
 この北条湯原、この間、企画土木常任委員会で岡山の議会と意見交換をした。主要な一つの課題として、今後協議しようと。議会同士で毎年やってきているわけで、そういう促進ということがもうちょっと進むかなと思ったけれども、鳥取県は今進んでいる。そうしたら今度は関金の沿線をある偉い人が買わせているわけです。立派な方です。恐らく金をたくさん持っているのでしょう。固定資産税も払っているか払っていないかわからないようなことです。そういうことが政治的に利用されていくような状況があれば、県民は行政の態度というか、うがって物を考えるのだ。湯原北条はかなり県の方も何回も地元と協議して、説明会をやったりして学習含めてかなりやっているのです。そういう成果の中に一つの権力が差し挟んできて、路線の方向が変わったりすると大変なことなのです。
 もう一つは、インターというか、そのつけ方についての住民要求があるのです。割とそういうことはぱっぱっと先に行って、国がそうです、国がそうですみたいな感覚で、本来主体である住民の意思というものが反映されない。何かおかしい。だから、この周辺は、今やるところは国分寺というところで、歴史的な価値もあるわけです。それから広域農道、久米が原という穀倉地帯を含めて天神の大地。そういうことを総合されて物を思考しなければいけない。単品で物を考えるとおかしくなる。そういう総合性というのがどうなるのかということが一つ聞きたいことと、もう一つは空港。JRというのは大体体質的に、自分は負担せずに、皆県や住民に負担をかける。固定資産税をこっちが持ってやって、運賃を上げませんと条件づけみたいな話だが、むしろJRはそういうことをサービスとして考えればいいことだ。これほど鳥取県では鉄道の高速化を含めて、銭を集めたり銭を出したり銭を貸したりして、ここまで気を使わないとだめなのか。それを聞かせてください。。

●長本道路建設課長
 北条湯原の設計の考え方を御説明申し上げます。道路というものができましたら、やはり地域が変わってくるというのは往々にしてあるものでございます。我々もこの北条湯原というものの目的は何なのかということをはっきりとらまえまして、やはり地域の方、地域を見ながら設計をしてもらう。やはりそこには経済性なり効率性なり、そういうものが入った検討を行っていきます。その結果において、やはり地元の方と御相談しながら、それで計画を固めていくというふうなことでございます。その中において、いろんな力関係、権利関係、そういうことを我々はないというふうには考えております。やはり我々はそういう一つの目標を持って、信念を持って作業を行っていきたいというふうに思っております。

●山浦空港港湾課長
 JRに対する負担金ですが、これは延長が伸びますと利用料金がふえます。ですから、境線につきましては利用者が高校生とか通学生が多いわけでありまして、区間によりますと一般の市民、高校生なんか料金が上がりますと、例えば定期でいいますと、場所場所によって違うのですけれども……(杉根委員「そういうことは聞いていない。私の質問に答えてください」と呼ぶ)それを値上げしないという……(発言する者あり)

●上場企画部長
 交通政策上の観点で企画部長の方から御答弁をさせてもらいたいと思いますが、杉根委員がおっしゃったことは、従前から県民にも、議員の皆様にも、我々にも胸にある大きな問題でございます。土木部の方では原因主義、例えば踏切のつけかえであったり、例えば由良川の改修があったり、原因がJR以外にあったときは原因者が負担するというルールもあって、そういう意味では、鉄道が迂回をするその原因者側に負担の原理があるということでの予算組みにはなっておりますが、それはさておき、杉根委員がおっしゃいますように、JRは大体どんなものなのだと、ここが本質論です。
 「出雲」が廃止になったあの騒ぎを経て、知事は年に1~2回は大阪の支社長と懇談をして、県民や我々の意見は社長に直に伝える。それから大阪のJR西日本支社の専務、常務、あるいは米子の支社長とは私のレベルで年に3回は意見交換をしていこうということになっておりまして、議会が明けて20日に知事が大阪の支社長と面談をする予定にしております。これはダイヤのことでありますとか、いろいろやはり住民のニーズを踏まえた対応をしてくださいということと、今ありました空港駅のことにつきましても、JRでできる努力はやはりしてもらわなければいけないということを知事からも伝えようというふうに考えているところです。何でも県がお世話するのではないので、JRにはそういう姿勢を持ってもらおうと思っております。
 あとは、去年の4月に私が着任したときに、常任委員長は斉木委員でありますが、県議会常任委員会としてもJRの方と直にお話がしてもらいたい旨を斉木委員長さんに御相談したことがございます。そのときにはそういう段にならなかったのでありますけれども、これは全日空なんかも同じでございますけれども、この委員会がいいのか、常任委員会がいいのかわかりませんけれども、ぜひ議員の皆さんと責任者と懇談なり話し合いなりを直にしていただくとありがたいなという気持ちもございます。もしそういうことになれば、担当の部長としてその旨もJRにつなぎたいというふうに思っております。
 「出雲」のようになってからのぼせ上がってみても、あのときはどうにもなりませんでした。それなら、もっとふだんのときからそういうことを伝えるべきなのだろうというふうに思っております。

○杉根委員
 ありがとうございました。すかっとはならないけれども、わかりました。
 委員長にお願いしたいのですけれども、今部長からありました提言、ぜひ委員長の方で計らっていただいて、JRと接触するような状況をぜひつくっていただきたい。お願いしておきます。特に倉吉は橋上駅を含めて、「スーパーはくと」の倉吉までの乗り入れの問題とか、そんなものを抱えているのです。ですから、一緒にその辺も含めて、よろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。

○斉木委員
 今の空港の件で一つだけ。空港新駅と米子空港とのアクセスは、やはり工事にかかられる段階である程度構想があって、上をするのか、下を通すのか、行きやすいようにぜひこれは取り組んでいただきたいのと、それと、さっきのJRの話ではないのですけれども、境線は境港までは今16駅ですか、何ぼかあるのですけれども、今のまま列車を使っておったのでは、とても飛行機に間に合わないということですので、快速は今1日1往復通っていますけれども、ぜひJRの方に働きかけて、空港駅ができたときには、少なくとも快速ぐらいは本数をふやして、便に合うような快速を、利用者が利用しやすいようなダイヤ改正を検討してもらわなくてはいけない。今の話ではないのですけれども、ぜひ要望しておいてください。我々もしようと思います。

●上場企画部長
 最初にダイヤのことでございますが、これはまことにもっともな意見で、我々からも伝えております。その節に、山陰線の淀江側といいますか、下りで乗りかえずにスルーで空港に行ける、それから松江側からもスルーで入れる、そういうダイヤをお願いしますよと。だから、東京便、名古屋便、アシアナ便がありますけれども、それを踏まえたダイヤの設定をお願いしております。それをやろうと思いますと、実は今、境線は0番ホームから出ておりますが、あれを駅の構内のポイントの接続とか、かなり大幅な施設の改修も必要になるわけであります。それもJRが独自でやってくださいよというふうに私どもからは要望しております。これはどこで折り合いができるかはわかりませんが、そういうことを踏まえて検討してもらっているという状況でございます。
 あとは通路については底地が国交省でございますので、国交省の方で今検討委員会を立ち上げて、どれがいいかということを今検討いただいております。

○斉木委員
 なるべく雨に当たらないように。

●上場企画部長
 あわせて検討しながら進んでいくということで。

○斉木委員
 なるべく雨、風に当たらないように検討していただくように。

●上場企画部長
風が強い場所ですので。

◎廣江委員長
 ほかにございますか。(なし)
 それでは、先ほど杉根委員の方からお話がありました、今説明を聞いたようなこと以外に、この特別委員会として、これも扱うべきではないかというような意見、これも前から出ておった問題ですので、そのこともちょっと委員会の意見をまとめて、また報告して、考えたいと思いますので、何か御意見がございましたらお願いしたいと思います。(「JR関係も入れてください」と呼ぶ者あり)
 今おっしゃいましたように、JRの関係もございますし、いろいろなことが出てきます。それで、また今、フリーゲージトレインの方も大分進んできておりまして、間もなく3県の会議もありますけれども、いろいろな問題がこれから本当に具体化していく中にあると思います。そういうことにつきましても、また今の米子道の岡山へ通じる道路につきましても、岡山県側は4車線化がどんどん進んで、もう着工されておりますけれども、鳥取県側が未着工ということで、これもあそこが1日1万台通ったら、2車線を4車線にするという規定で進んできています。私は局長と話をして、8,000台になったらしてあげますから、もうほんのわずかで8,000台に行きますから、8,000台に早く乗せてください、予算をつけますからという約束をしたのですけれども、この数年の予算不足で、なかなかそれができない状況になってきていますので、1万台にほぼ近く……。現状はどのぐらいですか。8,000台は超えてきていると思いますけれども、1万台にまだ乗っていないという、その辺の運動も展開しないと、やっぱり今山陰道がつきますと、そこのところの関係もだんだんと利用者もふえてくると思いますので、そういうことも含めていきたいと思いますけれども、今、JRについてはどういう問題点が上がっているのか、もし何かこのことというようなことがあれば。

○杉根委員
 さっきのダイヤの問題とか、たくさんあるのです。(発言する者あり)

◎廣江委員長
 皆さんの方から出たことについて、特別委員会というのは指定されたもの以外は扱わないのが特別委員会の性格ですから、そのことを議会側との話をちゃんと詰めておかないと、所管外のことということになると思いますので、特別委員会の性格は常任委員会と違って、そこのところが違いますので、その辺のことをまた議会の方と話をしていきたいと思います。
 そういうことでよろしゅうございますか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 そうしますと、次回の委員会はいつやりますか。この点につきましてもお願いしたいと思います。今までのお話の中で、閉会中にでも委員会を開く必要があるということであれば。来年の4月までということで、期間も非常に短いですし、県外視察というようなこともこれからの話題の中では出てくるかと思いますけれども、なかなか時期的な問題でも非常に短い期間ですので、精力的に委員会をやっていかないと、何もやらないうちに終わってしまう。特別委員会というのは緊急性があることというのが大きな課題の一つでもあるわけですから。

○藤井委員
 委員長にお任せしますけれども、まず、さっき杉根さんが言われたようにJRとのダイヤの問題とか、それに伴って何か行事があればというのがまず最初にあるべきかなと。

○横山委員
 先ほどのJRのお話ですけれども、文句を言わなければいけないところは言わなければいけない。それから、踏切事故もあるわけですから、特にやはり踏切のところは点検をしなくてはいけないのではないか。僕が見ておるところでも、踏切のところだけ急に狭くなって、また広がって2車線、狭くなって2車線、こういうところがいっぱいある。問題がいっぱいあって、住民の人たちがより安全になるということがポイントかなと思います。

○斉木委員
 私のときにできなかったから言うわけではないのですけれども、一遍JRと協議会を持つような場をつくっていただければ。

◎廣江委員長
 JRとの話し合いの場をつくるということであります。先ほど部長の方からも説明があった、またANAとの問題も出てくるだろうと思いますし、とりあえずJRとの話し合いの場をつくるということをまず部長の方と相談して進めていきます。今後の問題について、また皆さんから御意見がございましたらいただきたいというふうに思います。
 では、その話がついた時点で皆さんにいつやるかというようなことを話し合っていただきますし、またその話の内容について打ち合わせもしたいと思いますので、そういうふうにやらせていただきます。
 ほかには何かございませんか。

●渡辺道路企画課長
 米子自動車道の交通量、これは去年の全国一斉の交通量調査でやっている分ですけれども、これで平日の交通量が5,500台。休日、これは日曜日とか祝日とかですけれども、それで8,000台から9,000台、連休時になるとまた違う数字だろうと思いますけれども、そういう状況でございます。

◎廣江委員長
 岡山県側からこちらに入るときに、マイカーが3,000台ぐらい落ちるわけです。蒜山や美作三湯の温泉場へ行く。3,000台ぐらい減る。
 では、JRさんとの話し合いの場をつくっていただくということで、それからまた皆さんといろいろ今後の委員会の進め方を相談したいと。

●上場企画部長
 ちょっと確認でございますけれども、きょうは飛行場の概要みたいなものを私の方からちょっと話をさせてもらいましたが、このJRとのときに、JRの方から、米子管内の概要でありますとか、駅が何ぼあるのかとか、それから特に安全対策で、ATSだとか、米井委員からの質問もありましたですね、何か落ちて。それは国の所管ですという知事の答弁だったですが、そういう安全対策の取り組みの状況でありますとか、それからバリアフリーとか、何項目かJRの方から説明をいただいて、後は意見交換、質疑、応答で結構でございますね。

○藤井委員
 代表質問みたいにこちらである程度つくっておいて、それに答えてもらって、懇談すればいいと思います。

●上場企画部長
 その手がありますが、そこはちょっとまた委員長に御相談させていただくということで。

◎廣江委員長
 何か御意見がありましたら、私の方なり部長なりに言っていただきましたら、まとめさせていただきます。よろしくお願いします。
 視察については、そのときにまた相談をさせていただきたいというふうに思います。
 ではそういうことで、次回はJRさんとの懇談会という形で進めさせていただきます。
 閉会中の調査事項について、本会議から付託されました事件について、今話し合っている付託されていない意見まで入っているみたいですけれども、調査が終了するまで、閉会中もこれを継続審議すべきものとして、その旨、議長に申し出ることに御異議はございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようでありますので、その旨、議長に申し出ておきます。
 これをもちまして、交通・通信基盤整備調査特別委員会を閉会いたします。

午前11時27分 閉会
 

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