平成18年度会議録・活動報告

平成18年5月19日(金)(閉会中)

出席者 委員長
副委員長
委員
生田 秀正
稲田 寿久
松田 一三
杉根 修
小玉 正猛
石黒 豊
石村 祐輔
前田 宏
 
 欠席者 委員 広田 喜代治
以上 出席委員 8 名
欠席委員 1 名
 

 説明のため出席した者
  上場企画部長、青木文化観光局長、田所県土整備部長、宮前企業局長
  ほか各次長、課長、関係職員

 職務のため出席した事務局職員
   議事調査課  金涌主幹  山口副主幹  吉川副主幹

 1 開  会   午前10時03分
 2 閉  会   午前11時45分
 3 司  会   生田委員長
 4 会議録署名委員  石村委員  小玉委員
 5 付議案件及びその結果
    別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 

◎生田委員長
 皆さん、おはようございます。
 ただいまから企画土木常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、石村委員と小玉委員にお願いします。
 それでは、本日の議題に入ります。
 質疑は各部局ごとに説明終了後、一括して行っていただきます。
 議題1、「第3回鳥取自立塾」塾生募集開始について、森安地域自立戦略課長の説明を求めます。

●森安地域自立戦略課長
 企画部資料1ページ目をお開きいただきたいと思います。「第3回鳥取自立塾」塾生募集開始について御説明を申し上げます。
 この自立塾でございますけれども、平成16年度から始まりまして第3回を開催することにいたしております。今回でございますけれども、これまでの自立塾はどちらかというと憲法の問題ですとかというかたいテーマを取り上げておりました。今回、これまでの参加者、さらにまた住民の方々のレベルでふえていくようにというこれまでの御指摘をもとにいたしまして、今回、住民自治ですとか住民参画の観点から県内の方々に参加していただきやすいテーマ、高齢者福祉ですとかまちづくり、草の根自治などでございますけれども、それらの分科会を設けまして開催するようにいたしております。
 募集内容でございますけれども、募集の時期は6月の上旬からお配りしたいと思っております。案内先は記載しているとおりでございまして、追ってそれぞれ県議会の皆様方に対しても文書をお出しするなどして参加をお願いしたいと考えております。参加料につきましては2,000円でございます。
 それから、開催概要について簡単に御説明をいたします。3でございます。8月4日金曜日、これは鳥取県民文化会館を会場といたしまして、基調講演を前全国知事会会長、梶原拓氏にお願いをいたしております。分科会は、先ほど御説明いたしましたように、住民自治の観点から7つのテーマを設けて、それぞれ地方自治体で活躍しておられる首長さんの皆様方を中心に構成をいたしております。8月5日につきましてはパネルディスカッションを開催するようにいたしております。
 参考までに、下の表でございますけれども、これまでの参加者の皆様方の概要を記載をいたしております。さらにことし、住民の皆様方がさらに出席をしていただけるようにPRに努めてまいりたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

◎生田委員長
 それでは、続いて、議題2、広域バス路線維持費補助制度の検討状況について、関連がございますので一括してお願いしたいと思います。議題3、航空運賃低廉化等に向けた取り組みについて及び議題4、米子-ソウル国際定期便の4月期利用状況について、以上3項目について、安本交通政策課長の説明を求めます。

●安本交通政策課長
 企画部資料の2ページをお願いいたします。広域バス路線補助金の見直しと取り組み状況でございますが、現在の状況を御説明いたします。
 1番目に、これまでの検討経過を書いております。ことしの2月に地域協議会を開催いたしまして、補助制度の見直し案を提案いたしました。その後、2月から3月にかけまして市町村担当職員が利用実態調査を行い、この結果を4月にヒアリングを行いました。これはこれまでの状況でございまして、これを受けまして、県下全体で問題点を明らかにして共通認識を持つというために、4月28日に地域協議会を全県一本で開催しております。
 以下その概要でございますが、2の(4)に主な内容を書いております。内容につきましては、この利用実態調査並びにヒアリングの概括的なまとめということで県がいたしました。まず上場企画部長の方から、総括的な報告といたしまして、今まで多かった質問ですとか今回の調査の趣旨等の一問一答集を作成いたしまして、考え方や手法等について説明いたしました。特に見直しの趣旨といたしましては、路線バスをなくすことではなくて交通弱者である子供や学生、高齢者にとって使い勝手のよい交通体系をどのようにするべきかを考えることであるということを御説明いたしました。また、次に、先ほどの調査結果の概要でございますが、概括報告といたしましては、主な利用者はやはり学生や高齢者であることが判明いたしました。また、各路線の実態を見ていきますと、やはり利用の少ない区間がある路線もかなりございました。すなわち運行時間や経路などのミスマッチといったような路線がかなりあることも判明いたしました。県といたしましては、結果に基づきまして、それぞれの路線を代替手段、例えばほかのバス路線でありますとか鉄道といった代替手段があるかないか、また利用者の空白区間がどのような形態になっているかといったことを類型化いたしました。例えば奥地に行きますバス路線については市街地から郊外、奥に行きますに従ってだんだんだんだん利用者が少なくなっていく路線というのがパターン化としてありますし、また長い路線の中で中間段階で空白区間がある路線というのも幾つかございました。そういった路線を類型化いたしまして、それぞれの課題、問題点というのを確認いたしました。また、担当者としての感想といたしまして、改善方策としても報告いたしました。また、日本交通、日ノ丸自動車、いわゆるバス事業者の意見発表もございまして、両社とも路線バスを見直すことについては基本的に賛同である、バス事業者としても見直し案を取りまとめていきたいという意向を伺いました。また、実態といたしまして、バス事業者としても経費削減に取り組んでいると、また新たな利用者の掘り起こしとか土日運行を減少するといったような取り組み状況も報告されました。
 次に、協議事項といたしまして、路線バスの見直し事例について報告、説明がございました。これは県下の中で市町村によっては先進的に、先駆的に取り組んでいる地域もございましたので、その2、3の例を御説明いただきまして、他の市町村の参考といたしました。また、先ほどのパターンに伴いまして、そのパターンごとの解決策といった全国事例等も踏まえた解決策、方策ということも説明いたしました。
 その次に、今後の検討スケジュールでございますが、次回の地域協議会までに市町村におきまして住民との意見交換や路線バスごとの収支状況、赤字の状況、乗客状況などの情報等、また利用実態調査の結果についても早急に周知いただくことになります。また、バス事業者、それから市町村はそれぞれのバス路線の見直し案を作成しまして、今月末までに県に提出していただくことになっております。ちなみに次の地域協議会は6月14日開催の予定でございます。
 最後に、今後の検討スケジュールといたしましては、ことしの8月ごろまでにこういった地域協議会を2回程度開催いたしまして、対応策の具体化の検討や運行形態の見直し、その次に実態に合った支援制度の検討・構築等を行いたいと考えております。
 なお、最近、新聞等でも報道されておりますが、特に鳥取市さんの方からいろんな御意見があり、また実態におきましても1団体としてはかなり多くの本数を持っておられます。こういった鳥取市さん等の問題につきましては具体の意見交換を重ねながら、またよく御意見をお聞きして、一緒になって方策に取り組んでいきたいと考えております。
 次に、3ページをお願いいたします。3ページ、4ページ、航空運賃低廉化に向けた取り組みでございます。
 1番目、趣旨に書いておりますけれども、米子-東京便、鳥取-東京便が高いということにつきまして、これまで幾つか取り組みを行ってまいりましたけども、まだ十分ではございません。今後も要請を継続する必要があると考えております。
 2番目に書いておりますが、これまでの主な経過でございますが、知事以下、副知事、企画部長が全日空幹部に運賃低廉化を何回も要請してきております。また、最近の動きといたしましては、ことしの4月から全日空が全国的な新たな割引制度といたしまして、18日前までに買えば約5割程度割り引きする新たな制度を導入したということでございます。こういった状況を踏まえまして、今後の低廉化に向けた取り組み方策を話し合うということで、4月26日に意見交換会を開催いたしました。
 3番目にその概要をおつけしております。日時、場所、出席者等は記載しているとおりでございます。
 4番目の主な内容でございますけれども、経過説明といたしまして、上場部長の方からこれまでの経過並びにこの取り組みの趣旨を説明した次第でございます。全日空の方からは、状況の説明がございました。特に、全日空といたしまして、鳥取-東京便につきましてはこの4月から本来900円、普通運賃の値上げのところを700円ということで200円上げ幅を抑えるという報告がございましたし、旅割という先ほどの割引制度の導入によって、いわゆる個人の利用客が前年同期比で増加したといった報告がございました。また、ダイヤ改正が鳥取-東京も米子-東京もございました。早朝便の設定がございましたので、この結果、ビジネス利用、1日での出張往復といったことが便利になって、利用者が多いという報告がございました。
 次に、4ページでございますが、経済団体等の主な意見でございます。②につけております割引運賃について、多くの御意見がございました。特に・でございますが、鳥取、米子空港の運賃が岡山空港と比較して割高感がある、また2番目でございますが、旅行業者の方からは、旅割が安いということで評価はしているものの、キャンセル料が割高、これは時期にかかわらず50%のキャンセル料がかかるといったことで不満があるということがございました。また、新たな割引制度としてワイドリピート、これは鳥取から東京に行って帰るときには米子に帰れるといったような制度でございます。こういった制度や家族連れの場合の子供の大幅割引といったような家族割引の設定を望むといったような声がございました。また、旅行業者、観光団体からは航空運賃を低廉化すれば観光においても着地型の旅行商品を造成しやすくなる、県内の観光地を売り込みやすくなるといったような御意見もございました。
 また、③に書いておりますが、旅客増対策に対する意見といたしまして、旅行業者への席配分が少ないのではないかと。今まで、特に鳥取-東京便でございますが、ビジネス利用にシフトしておりまして、旅行商品向けの席がふえれば観光客誘致、インバウンド対策に有効であって、それが長期的に見れば利用者のパイの増大につながって、運賃の低廉化につながるのではないかといった意見もございました。
 また、ダイヤに対しましては、鳥取-東京便のダイヤ改正、早朝便化がお客様に好評であるといった御意見がある一方、その鳥取発東京便の最終便が早くなったために、今まで7時台から8時台にかけて出荷した荷物を送っていたものが、5時台に変わったために工場のラインの時刻が早まって影響があると、不便になったといった声も上がっております。
 まとめでございますが、こういった今回の意見交換会に出た意見を集約いたしまして、県で具体的な取り組み案を作成して再度御意見を聞くといったことにしております。
 なお、またこういった会は年2、3回開く計画にしておりますけれども、その都度、議会にも御報告しながら議会の御意見も伺って取りまとめていきたいと考えております。
 次に、5ページでございますが、米子-ソウル便の4月の利用状況を御報告いたします。
 1の概要の(1)につけておりますが、4月の搭乗者数、これが2,563人でございましたけれども、13年4月の開設以来、最高の人数でございました。また、利用率は55.7%でございましたが、(2)に書いておりますように、韓国人の搭乗者の割合が52.4%、4月の中では過去最高でありました。韓国人利用者の実数の1,344人も、これは過去3番目の数字でございます。ということで、インバウンドが好調であったということでございますが、要因といたしまして、2月に観光課の方が韓国の有名女優のロケ番組を誘致いたしまして、2月末に韓国で放映されました。温泉番組でございますが、「チャングムの誓い」で有名な女優さんも中には来ておられます。そういったPR効果というのが発揮されたのではないかと考えております。
 2番目としまして、今後の取り組みでございますけれども、インバウンド対策に引き続き重点を置いて進めてまいりたいと思います。今後3年間での路線の自立を目指しておりますので、アウトバウンド、インバウンド双方一体的に取り組みを強化してまいりたいと思います。特に、今回も好調でありましたけれども、韓国人利用者が昨年は36.2%でございました。5年間平均しましても大体3分の1にとどまっております。この韓国人の観光客を増加させまして、また新たな商品造成への支援や観光客誘致活動や受け地の条件整備等を推進してまいりたいと思います。
 また、アシアナ航空でございますけれども、頑張って取り組んでおりまして、ことしの3月から山陰支店の営業担当職員を1名から3名へ大幅増員いたしました。この結果、積極的に営業活動を展開しておられまして、特に鳥取、島根、山陰両県のカバーに努めておられます。また、4月から12月まで、新たな制度といたしまして旅行会社に対しまして販売実績に応じて、ポイント制でございますが、無料航空券を配付する、その無料航空券を集客につなげていただきたいといったようなアイデアを持った取り組みを進めておられますので、引き続きインバウンド対策、アウトバウンド対策ともに取り組んでまいりたいと思います。

◎生田委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑あるいは御意見はありませんか。

○石村委員
 まず、この自立塾ですけども、何か目的には住民自治、住民参加の観点から、県内の方々がより参加しやすいテーマの分科会も設けていますと書いてあるのだけれども、これを見ている限り、あくまでも行政の企画主催みたいな集まりなのですよね。図書館長と交流センターの方がいらっしゃるけれども、みんな首長であり、ほとんど地方分権みたいなことの話に返ってしまっているだろうと思うのですが、これではまた住民の方が参加できにくいのではないか。住民自治というのであれば、もっと住民の自治を実践したようなところを含めてやらないと、そこと地方分権、それから行政との兼ね合いというようなことでやらないと、何かいつまでたっても上から分権分権と言って地域は自立しなさいよといって知事がいつも言ってる、そのことにつながってしまうのではないのかなという気がしてならないのですが、その点を一つ。
 それから、バスなのですけれども、実態調査の概要報告を聞いていると、県の担当者が見直しの方向性を感想として報告したとなって、協議事項のイの一番最後に路線バスの見直し案をそれぞれ作成し、5月末までに提出すると、こういうことなのですけれども、その見直しと県の支援の方向というものを示さないと、見直しをしたのはいいが、こんなことは支援しませんと言われたら見直しもできないのではないのかなと。県の支援を含めた見直しということがないと、逆に見直し案の中にも少なくとも県でこれぐらいの支援はということがあるのかどうなのかわかりませんけれども、県の支援の考え方というのとリンクしてやらないとできないのではないかなと思うのです。その点が2点。
 それから、最後ですが、これは私の記憶が悪いのかもしれませんけれども、インバウンドですが、2月にうちが誘致したという韓国有名女優という県内ロケ番組、これは委員会か何かで報告あったのですか。あったかどうか、そこだけ。何か今ちょっとここのあたりに聞いてみるとそんな有名女優が来るのであれば私も行けばよかった。

●木村観光課長
 そういう細かい案件は報告していません。

○石村委員
 してないでしょう。これだけの韓国の有名女優を呼ぶのに委員会に何も報告せずに……。(発言する者あり)

●森安地域自立戦略課長
 鳥取自立塾に対しまして、住民自治の観点から参加しやすいようにと言いながら、押しつけになっていないかということをおっしゃっていただきました。正直なところ、私は講師の方々がしゃべられる内容というのをまだ現時点では書類的なものしか読んでおりません。これからは講師の皆さんに対して取材というか、御本人にお会いしてどういうお話をしていただけるのか、どういう経験談とかに基づいたお話をしていただけるのか取材をしたいと思っております。そのときにやっぱり、例えば住民レベルで取り組んできたような活動と自治、首長さんが力をどういうぐあいに生かしたかというような観点で、ぜひ講師の先生方にお願いしたいと思っております。そういうことを通して少しずつといいますか、講師のプレゼンスだけが際立つような取り組みにならないように留意したいと思っております。

●安本交通政策課長
 路線の見直しと県の支援制度との関係でございます。ことし2月、地域協議会のときに、この補助制度見直しの基本的な案というのはお示しいたしました。

○石村委員
 何を支援、支援をやめたいという……。

●安本交通政策課長
 それで、もちろん支援と、それから路線の見直しというのは相互にリンクして考えていくべき問題と考えておりますので、ただ示した案が実行可能なものか、持続可能なものかについてのいろんな実証が要ると、御意見を伺うという段階が現在の段階でございまして、そのために実態調査を行い、また路線見直しをしたらこういうことになるといったことを現在、市町村の中で取り組んでいただいております。これを踏まえまして路線の新たな体系の構築とそれに合った修正、必要な例えば微修正ですとか、そういったことも考えていきたいといったことを思っております。

●小林企画部次長
 済みません、ちょっと補足をしたいと思います。バスの制度について2月に地域協議会で示した案も一つの方向で、それを完全適用すると、その補助制度にのっからない部分が出てきます。ではそれをどうするかというための実態調査でありまして、それでその足をどういうふうな手段で確保する具体的な方策はどういうふうになるかということをこのたび県が示したのは、担当者の感想としてこういう代替手段が考えられるのではないかという提案をしました。ただ、それが地域の人たちの要求に合っているかどうかという検証はできておりませんので、住民の方々にそれを少しお話しして、そういう地区でまた集会とかというものを経ながら、そういう手段でいいのかどうなのか、あるいはほかの手段が考えられるかと、本当に利用者がそれで利用が進むのかどうなのかというふうなことも少し議論を詰めていただくと。そういうものが幾つかまとまったような段階で、それを維持するためには県としてはどれだけ、どれぐらいの支援ができるのかというのはこれからのことで、それらを地域協議会というところで相談をしながら探っていきたいというのが現在の状況です。

●木村観光課長
 1点補足で、インバウンドの件ですけれども、たしか2月の常任委員会で1月の実績でインバウンドが史上最高の数字になったというときに、2月にこんなことをやりますという形での、テレビ番組の誘致などをする予定ですという形での御報告はしております。ただ、有名女優とかだれかということになりますとなかなかすべて事前にオープンにできないものもございます。先日、鳥取砂丘に竹内結子さんという有名な女優の方が来られましたけれども、あれも一切終わるまでオープンにしてはいけないというような縛りもありました。縛りのない中でなるべく御報告させていただきたいと思っておりますが、年間何十件もそういう行事がありますので、可能な限り御報告させていただきたいと思います。

○石村委員
 最初と最後の2件はわかりました。
 私は、バスのことで心配しているのは、先ほど小林次長の方から感想としてという見直しの方向性をということがありましたけれども、この県が感想として示したことに対して市町村はそこで何も考えずに、それで廃止しろと、高圧的なものかなと思うのですが、それはあくまでも参考として出したという……。

○小玉委員
 そんなとらえ方していないぞ、町長は。

○石村委員
 その辺はどうですか。

●小林企画部次長
 もちろんそういうふうなつもりではありません。例えば、地区によっては路線が谷から谷をこういうふうにまたがって行っているようなところがありまして、ある一つの地点を例えばキーステーションにしますと、奥の方の集落とそこまでをどういうふうにつなぐ、特定の手段が確保された、バス路線というか住民の足が確保されるという地域もあるわけでして、そういうふうなきめの細やかな議論をしていただきたいと。一つのヒントとして、例えばそこはタクシーでどうですかとか、大型タクシー、そういうもので、例えば4人、5人の子供たちがそこのふもとの小学校に通うのには、その時間帯にジャンボタクシーを走らせたら賄えるのではないですかというふうなところを、感想として担当者としては持った地区もあるので、そういうふうなことでいかがでしょうかということでありまして、それが住民のそういうふうな意向に合うかどうかというところまで確認して県がしたわけではなくて、こういうのはヒントとしていかがでしょうかというふうなことで示したものであります。その辺の詳しいことはまた午後の勉強会の方でもお話をしておこうと思います。

○杉根委員
 午後の勉強会には行かない。

●小林企画部次長
 資料は見ていただいて。

○石村委員
 出すの、これ以外に。

●小林企画部次長
 はい。

○杉根委員
 最初はバス。この間、産経新聞だったかな、倉吉市長がバスのことについて、鳥取市長と同調したような意見を記者会見か何かで報道したところが、県の次長が倉吉市に電話して、けしからぬ、何だ、市長はと。今、石村委員への話を聞くと何か一緒になって考えると言うが、全くうそだ、高圧的なおろし方だ。だから鳥取市長が言うのだ。一緒に考えたりする、何が一緒に考えてはいない、押しつけだ。何で倉吉市長に次長が文句を言うのだ。あなたがそう言われたらどういう意見がありますかの話じゃなくて、何だこれは、けしからぬという話だ。そんなことがあっていいわけ。聞いてみたら、地元が何かすれば……。鳥取市長の怒りも、倉吉もそうだ。だから、あなた方が我々の議会に報告するのと全く違う、体質が。そういう二重人格的なおろし方をしていいのか。政治問題にしないといけないと思っている、こういうやり方は。本当に利用者が市町村ぬきにしかわからないのもあるけれども、市町村長には住民利用者はいっぱい話しているわけですよ、実状的には。そこのところは報道されないからわからない。けれども、それを集約した鳥取市長と倉吉市長はどうなる。これがばんばん報道されてくれば、知事と市長のけんかみたいに見える。利用者のニーズにこたえていくという視点が抜けてしまっている。だから、あんた方がどれだけ練っているのか知らない、わからないけれども、せめて議会にはもうちょっとそういう目線で。官僚主義だよ。

●小林企画部次長
 まことに申しわけありません。電話したのは私でございまして、新聞に出まして、倉吉市長の発言がありましたものですから、その前に先ほどのバスの検討委員会の中で説明しましたけれども、県の考え方だとか今の状況だとか、どういうふうなことを目指しているとかということは事務的には説明したつもりでありましたけども、その説明と市長との発言が少し違っておりましたので、その地域協議会の概要はどの程度まで説明してあるのだろうかということをお尋ねしたところです。そうしますと、倉吉市の方からは一通りの復命をしたということでしたので、こちらの方の説明はその市長までは復命された。ただ、記者会見の中では、準備したものではなくて記者の方から問われるような形で市長が答えたということでありましたので、もし県の考え方に関して少し説明が不足しているというかそういうふうな状況でしたら、こちらの方から県の考え方を説明をすることも一向に構いませんよということを申し上げて、いや、そこまでは結構ですということですので、今の状況はこういうことですのでよろしくお願いしますという、そういうやりとりだったということで、杉根委員が言われるような高圧的なことで物は言ったつもりはありませんし、先ほど説明したような態度で話をしたというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。

○杉根委員
 そこまで言うなら調査するよ、私は調査しますよ、具体的に。

●小林企画部次長
 はい。

○杉根委員
 対応した人と話をしているのだけれど、これに限らず県がああいうふうに言いますからできませんと、市町村が、こういうふうに逃げている、そういう説明になっているのだよ。だから第1回の説明で大方何時間かけても理解できるような説明しないと、2回、3回しないといけないようなことでは大体おかしい。そこから議論の発展ならまた別だ。だから、あなた方がやっているのは、それは官尊民卑だ、言ってみりゃ、一つも変わっていない。

●小林企画部次長
 県の考え方ということで、その会議の席上でやりとりを口頭でするだけではなかなかその言葉の理解の仕方とかということで、少し丸くなってはいけませんというふうな、そういうことがありましたので、資料として一問一答集という形で、こういうことについてはどういうふうに考えるかということを文章でその会議の席上で説明しましたので、それが町村の考え方と合うか合わないかというところはあろうかと思いますけども、県の考え方としては文書化して丁寧に説明をしたというふうなつもりでおりますけれども。

○小玉委員
 バス問題関連です。私は杉根委員が言われたのと全く同感です。そのように私も感じております。といいますのは、18年2月、本来ならば合併した上での補助金やそういうことの要綱の見直しということで、これは確かに筋が通るような感じがしますけど、ただ、だけれども合併後のまだ初年度ということもあり、やっぱり多くの県は今までどおりの要綱の中で何とか今後考えていこうではないか、これが前提で物事を考えられているわけです。それから、この鳥取県の場合は、ましてや東中西に地域協議会があり、本来ならば、これだけの見直しをやろうとすれば私はやっぱり春夏秋冬の状況等も勘案して地域協議会に諮って、その上で出すべきだと。ことしの10月から実施するというのは、全く私は理解できないです。バス会社にしても。
 それから、新聞紙上でいろいろと、これしか私もわかりませんが、実態は今、次長が言ったようなことで、そんなことはないですよということを言っておられるわけだけど、新聞紙上で見る限り、私はそう県民は受け取らないと思いますよ。といいますのは、市長と知事とのバトルの中で、やりとりの中で、やっぱり知事の一言が多い面がある。20万都市になったからそれぐらいのことは承知の上ではないかと、表現はそのとおりではないわけだけれども、そういう意味のことを言っているわけですから、これこそ高圧的だ、何が相談だ。それは違う。部長や次長はそういう言い方をされるけれども、最終決定権者の知事はそんなことは当然だという言い方だよ。市町村は、みんなそういうふうに受け取ってますよ。これは、ちょっとおかしいと思う。本当の話。調査は、利用人員にしても春夏秋冬違うわけですよ。だったらもう少し時間をかけて実態を把握し、それから地域協議会と相談し、市町村の意見も聞いてやり、その中であるべき姿を出すべきではないかと私は思う。2月からして10月から実施するというような、ましてや5月に提出しろというような、そんな簡単なものではない。机上でそんなことをやったって、それは事業者も大変だし、県民としても大変です。利用者はこうだからハイヤーにしろとか、そういう格好いいことだけ、足は守る、ただやり方を考えてもらいたいということだけれども、それはわかる、そんなことはだれでも、そんなことは言われなくても。だったらもっとやり方を、過去、県民の足を守って来たのは少なくともバス事業者であり、それだったらそんな早急に何でそんなことをやられるかだ。もう少し実態を把握して、県が実態を把握してと、何を把握しておられるか。もう少し慎重にやってもらいたいと思います。

●上場企画部長
 まず、この問題は大変大きな、またある意味では歴史的なことでございますので、心構えとしましては、まず杉根委員からございましたような官尊民卑であるとか、あるいは今、小玉委員からありましたような机上の空論であるとか、そういうことであっては絶対ならない、このように思っております。そのように相努めていきますのでよろしくまた御指導いただきたいと思います。
 ただ、背景としては空のバスが走っております。きのう私も雨滝まで行ってみたのでありますけれども、ちょうど昼前に行きました。ちょうど雨滝に日ノ丸バスがとまっておりまして、雨滝で1時間に1本バスが来るのでありますけれども、運転手に聞いてみますと、全くお客はありません、ただ走ることになっているので走っております。それはそうです。雨滝の村は冬には人が住んでらっしゃらない。里におりられる。1人乗ってらっしゃるところもあれば子供たちが乗っているところもあって、それは調べたのでありますけれども、その赤字、補助金というのは即赤字でありますから、赤字額が補助金であります。これは全くほかの補助事業と違って、バスの赤字なのであります。それが3億円にもなって、県財政がこれだけもう火急の時期を迎えたときに、赤字のバスが走っていてそれがどんどん膨らんでいくということでは、これはいたし方ない。ではどうすばいいのかというと、だれも乗っていないということなのであれば、やめてもだれも困らないということになります。それから今よりもっと乗ってもらえれば赤字は減るということになります。もしも1人しか乗らない、1人だけ乗っていて1人しか乗らないというのであればタクシーにするかどうかという別の手だてを考えるべきかもしれない。
 要は、どうなっているか、お医者さんで言えば今、健康診断をしたり血圧を見たりしている状況でございまして、これが6月、7月になっていけば、どういう結果であって、見立てがどうで、これからどうあるべきだという段階になりましたらぜひとも委員の方々にも報告申し上げ、また相談もしたいものだと思っております。今、その間の調査をしている段階でありますけれども、安本課長も申し上げましたけれども、とりわけ鳥取市は作業量も多いし路線も多いわけでございます。我々も一緒になってとにかくバスに乗る、見るということで考えている最中でございまして、やがてその案も出てくると思います。最終的には折り合いをつけると、現実に見合った折り合いをつける。それはいつからするか、どうするかということを含めてだと思います。その折り合いのつけ方についてはまた考えて、また御相談申し上げたいと思っておりますので、きょうの段階ではそういうことでよろしくお願いしたいと思います。
 なお、膨大な資料をつくっております。その資料につきましては出させていただくか、また御説明をするのがいいのか、また御相談申し上げたいと思います。

○小玉委員
 部長の言っていることは理解ができる面もあるしできない面もある。それは確かに空で走らせればいいかどうかというのは当然考えないといけないこと。言われなくても事業者自体もどうあるべきかということは考えていく必要がある。ただ、私は合併後の輸送形態について、ほかの都道府県の方々の大半は今の実態の中でやっぱり合併の様子を見てあるべき姿を考えていこうと、そういうことの姿は新聞しかわかりませんが、そういうふうに私は理解しております。なぜ鳥取県が10月からか。もう少しこんな大事な問題は時間を置いて、1年の期間の中で、それも実態も変わるわけだから、いろんなケースを考えていくことはやっぱりやるべきではないか。だから、それをやること自体に私は全面的に悪いというわけではない。でもそのための利用している方々の声を代弁される地域懇談会もあり、市町村もそういうことの中でやっぱり総合的にもう少し時間を置いて、だから10月と言わずに、そんなことでなしに1年間かけて、その中でやっぱりきちっと協議する中であるべき姿を出してもらいたいと思います。ましてや知事の答弁などで、そのために合併したのではないかと、そんな言い方はちょっと考えないといけない、これは。

●上場企画部長
 作業は本会議でも一般質問でお答えしましたけれども、今、粛々とやっておるわけでありまして、その中で大体見通しができかけたよと聞いている場所もあります。鳥取市も広い鳥取市の中でこの辺は大体もうわかった、これもこうすればというところもあるのですが、そうはいっても難しいなというところもありますから、それこれも含めてもう一月ぐらいしたら現実的な対応をしていきたいと思っております。

○小玉委員
 それから一問一答をちょっと出してくれ、どういうことでやっているか。

○石黒委員
 5ページのソウル便についての利用状況についての報告をいただきました。実は昨日までこの常任委員会で石川県の能登空港と小松空港の実態についていろいろ伺ってきました。ここでちょっと気がついたことは、あちらの方は同じように国際便に対する補助を出しておりますが、補助率を62%か63%か、以上利用客がいたら還元しますよということで、2年間それ以上乗っていただいたものですから還元してもらったと、こういうようなことでやっております。鳥取県も着陸料その他でかなり長い間、ソウル便を維持するために補助を出しているのですけれども、お約束の期日が来て、それを今度は激変緩和を継続してさらに補助しようということですが、例えばどこまでいけばこの補助が打ち切られるのか、あるいは私はこのままずっと補助は継続しておいて、能登空港のように何%以上あったら還元してくださいよという、こういう努力目標を設定しておいて、ずっと安心して国際便が維持できるような、そういうことも一応検討しておく必要がありはしないか、こんなふうに思いますが、担当課長はどう思われますか。

●安本交通政策課長
 今お話を伺ったことについては、よく勉強してまいりたいと思います。今後3年間の目標値といたしまして、採算ラインということを70%ぐらいの搭乗率に置いて目安として考えております。今までは路線を休止するか廃止するか、全くはしにも棒にもかからない状況であったわけでございますけども、一つの方法といたしましてちょっと検討してみる価値があるのかなと考えておりますので、勉強してまいりたいと思います。

○石黒委員
 ちょっと今、あなたいみじくも数字をおっしゃったけれども、70%というのはコマーシャルベースにしては随分高く考えているのではないか。能登空港の方なんか、62、63%でしたね。それで十分に還元していく数字の玄関ラインだと僕は見ているのですよ。2年間返していただいていると、こういうふうに言っておりましたし、ケースは違いますけど、きょうの新聞によりますと、成田空港が国に20億円配当しておりますね。例えばそんなふうに、あれは出資したから配当金で戻ってくるのですけど、補助の場合なんかはやっぱり維持するために補助を出してる。厳密にどこまでならばきちっと採算ラインなのかということを詰めて、それ以上だったらということは、70%はちょっとなかなか行かないだろうと思っております。能登の場合なんかは70%も行ったら物すごく潤っている。それが一つと、それから向こうの方はどういうわけか台湾の人たちが物すごく、こんな率じゃなくて、1万5,000人利用して宿泊客が6万人宿泊するというので、計算が合わないと石村委員が頭を悩ませていたわけですが、台湾の方が1万5,000人しか来ないのに6万人宿泊があるという。それは小松空港からの、よその空港からの人たちも来るのでしょうと。例えば成田に来たり関空に来た人も来るのだと。そんなにどこに魅力があるのかと言ったら、雪と温泉ともてなしだと言いました。雪は山陰にもあるのだし、それから温泉もあるのだし、もてなしというのは業者のことなのか、あるいは道を聞かれたときや県民の笑顔がもてなしになっているのかどうかわからないけれども、みんな同じように三拍子そろっているように思うのですけど、担当の皆さんはどんなふうに、木村課長、どんなふうに考えておられるか。

●木村観光課長
 今の石黒委員のお話ですけども、1万5,000人で6万人というのは多分、確かにおっしゃるとおり能登空港を利用したチャーターが1万5,000人か……。6万人の要因はといえば加賀屋という有名なホテル旅館があります。あそこの能登の加賀屋さんが台湾に物すごい攻勢をかけております。日本の温泉旅館の中で台湾で最も知られているのは加賀屋さんです。雪、温泉、もてなし、多分そのもてなしなのかもしれません。加賀屋さんみたいな高度なもてなしを台湾の人にまでできるように、観光課としてもさらに観光客を受け入れるよう、旅館が観光客を受け入れやすいよう、またその中での台湾語の例えばちょっとした翻訳などをする、そういう形での御協力はさせていただきたいと思います。

○小玉委員
 航空運賃のことでちょっとお尋ねしておきたいと思いますけど、今までの御努力に対しては敬意を表するわけですけれども、ただ、結果としてやはりなかなかそれが実行に移らないということになると、何か問題点があるのかということが端的に知りたいわけですね。それで、いろいろと上場部長もそれぞれの関係者の意見を聞いたりいろいろと四苦八苦されているわけですけど、まとめとして、そうしたことで意見を集約して具体的な取り組みをするということ、我々としては、我々も執行部だけでなしに聞かせていただいておって、議員もやっぱりもっと頑張らないといけないなという思いが私はしましたので、どうしたら安くなるか、この辺を端的にちょっとやっぱり聞かせてもらいたいと思うのです。その辺の考え方をちょっと聞かせてください。

○松田委員
 今の航空運賃のことで、シルバー世代について感じたのですけど、これは全然シルバー運賃関係の取り組みは見えていないわけですが、というのは、先般のあれで通常のシルバー割引が平準化して土日も使えて、結果として上がってしまっていますね。シルバーだから普通のウイークデーで旅行できるわけで、そちらの方、今までどおりの方がかえって、特に鳥取県は高齢化になっているといえば、それは利用する方が多いのではないかという思いがします。現実的に今回も使ってみて、前の方が利用しやすい、土日はそれを覚悟で……そういった点での取り組み方法について一言あれば。

●上場企画部長
 それでは、決意表明をさせていただきたいと思います。
 結局、これはバスもJRも全部含めてなのですが、やはり安全ということと、それから住民のニーズ、ダイヤも含めて、それをどんどん伝えていくというのが大事なのではないかと思うのです。それを声なき声を集めて伝えていくというのが我々の役目だと思っています。そういう意味では余りにも今まで少ないような気もいたします。先般も語る会をしてみますと、ANAの支店長さんは困られるわけです、我々がわあわあ言うと、もう困ったと、見え見えであります。ANAの方も油代は高くなるし、こうこうだし、およそ大変なのであるから割引などはしたくない、もう第一会議さえ出たくない、なぜ私はそんなにいじめられるのですかということになってまいります。この間も東京に行ったときに思うのですが、羽田空港に着くと鳥取便はバスで行くほど、さも物すごく飛行機がたくさんいる。あれだけいるけれども、要はお客が乗っているわけであります。つまり独占体質で高値どまりをしているというのが業界の状況ですから、我々は大根でもキャベツでも市場で値段はこうなるものだと思っていますけれども、ANAの支店長さんからすると、そんな大根が市場で値段が変わることさえも認識がないような、極端に言えばそういう世界であります。もうやりとりしていても疲れてしまいます。
 さて、そこで岡山は現実に安いわけです。岡山は安いのであるから、鳥取もやっぱり安くしてくれということをずっと言い続けることが大事だと思います。なってもならなくてもとにかく言うということが1つ。それから物すごく極論をすれば、米子の人は出雲に行ってJALに乗る、鳥取の人も岡山に行って岡山のJALに乗りますと、あるいはもうそれはバスで行きますとか、多少不便でもJRに乗りますとか、それは本当は需要と供給が価格の形成をしていくわけですから、ずっと乗っていれば値段を上げても人が乗るということになれば下がらないということになります。ですから、どこまでどうするかわかりませんが、今、松田委員がおっしゃったような住民のニーズに沿った割引であるとか、それをみんなが声をそろえて要望していく。でもまたそれは社会的な妥当な折り合いの線もあると思いますから、様子を見ながらになりますけれども、片一方ではそれが高いのであれば別の選択肢も考えていく、そういうことかなと思っております。ぜひ委員の方々も一緒に、またそういう会議があったりすればお出かけいただいて、一緒に御尽力いただければと思います。よろしくお願いします。

○杉根委員
 塾の問題だけど、食と農業みたいなものは分科会の中に取り上げる必要ないか。それから講師謝金というのはどれぐらい払っていますか。

●森安地域自立戦略課長
 まず、先ほどの件ですけれども、食とか農業のテーマというのは大事だと思います。私、個人的にも農林部の職員でしたので、大事だと思います。ただ、今回のテーマにそれを取り上げるべきかということにつきましては、講師さんのラインアップ自体が既に終わったということで、今回、第3回には残念ながら委員のおっしゃったテーマは、取り上げることはできません。ただ、この塾に付随したようなリーダー養成、そういう別の講座も実は構えております。その中で、WTO問題ですとか食農教育ですとか、そういったような造詣の深い大学の先生方、それから民間機関の方々に講演をお願いするようなことを考えておりますので、この塾の中だけではなくて、それ以外の付随します研修会なども含めましてということを考えていきたいと思いますし、それがさらに来年度のテーマとして例えば浮上してくるようであれば、ぜひ御意見をお聞きして取り組んでまいりたいと考えております。
 講師料でございますけども、1日5万円でございます。

○杉根委員
 一律、どの講師も全部5万円。

●森安地域自立戦略課長
 一律5万円です。

○杉根委員
 それに交通費と宿泊費がつくわけ。

●森安地域自立戦略課長
 それは別です。

◎生田委員長
 それでは、次に進ませていただきます。
 議題5、ゴールデンウイーク期間中の主要観光施設等の入り込み客数について及び議題6、台湾マンダリン空港関係者鳥取県観光視察招請について、木村観光課長の説明を求めます。

●木村観光課長
 文化観光局、企画土木常任委員会資料1ページからごらんいただければと思います。ゴールデンウイーク期間中の主要観光施設等の入り込み客についてということで、ゴールデンウイークの観光客の動向がまとまりましたので御報告させていただきたいと思います。
 概要といたしましては、主要30施設、これは昨年と同様30施設を調査いたしましたところ、全体として、トータルで約6%の伸びでございました。各施設の中ではふえているところもあれば減ったところもあるということですけれども、総じて要因としては好天に恵まれたことや、5連休が後半にありましたので、自然的な条件がよかったということもさることながら、現在行われています山陰デスティネーションキャンペーン、JR6社と組んでやっているキャンペーンで、特急の利用者が前年比で11%、かなり大幅にふえておりますということもありますので、キャンペーンの効果もあったのかなというふうに考えておるところでございます。
 個別の施設を見ますと、一番伸び率が多かったのが境港市の海とくらしの史料館でございます。これはマンボウの剥製、人の体の何倍もある、私も見ましたけど、巨大なマンボウの剥製が展示してある、これが人気でございまして、4倍にふえたと。ほかもありますが、総じて水木ロード、水木しげる記念館を含めた境港が元気かなというところでございます。総じて、今回、調査期間が昨年より1日短い調査期間ではありますけれども、これだけの伸びを確保できましたので、今後とも引き続き観光誘客に努めてまいりたいと思っておりますし、また伸びなかった施設につきましては、その原因を詳しく調べるとともに、県としてできるアドバイスをしてまいりたいと考えている次第でございます。
 続きまして、2ページ目をごらんください。台湾マンダリン航空関係者鳥取県観光視察招請についてでございます。この事業につきましては、台湾人観光客の誘致事業の一環として、このマンダリン航空という航空会社からのチャーター便をぜひ鳥取県に誘致しようということで働きかけた活動の一環でございます。この詳細につきましては、ことし1月に鳥取県訪問団がマンダリン航空を訪問した際に強く要請をいたしまして、それを受けて実現できたものでございます。
 昨日から今週日曜日、ちょっと最終の出発便がずれまして22日の午前中までいらっしゃるのですが、鳥取県内に3泊される行程で組んでおります。なお、昨晩は鳥取の方で歓迎会をさせていただきまして、協議会の委員でございます前田議長、小玉高速委員長には御出席いただきまして、まことにありがとうございました。
 今回のこういう日程でございますけども、先ほど石黒委員の指摘にありましたように、民間の誘致、誘客活動を強化するという観点では、きょうの夕方、三朝温泉で商談会を行うことにしております。かつてこういう台湾関係の商談会のときにはせいぜい10社程度しか旅館とかの参加がなかったのですけれども、今回は大体25社から30社ぐらいが入って、交通事業者、それからホテル、観光施設が積極的に来られるようになりまして、こうした旅館や観光施設の営業力の強化を図る機会をこういう形でつくっていきたいと思っております。
 マンダリン航空という航空会社の概要等につきましては後ろの方に参考ということで上げさせていただいておりますが、中華航空の子会社さんでして、台湾で今、3会社、国際線が認められていますが、中華航空、それからエバー航空、そしてマンダリン航空、この3つでございまして、まだ鳥取県にチャーター便を運んだ実績はございませんので、何とかこれを機会に頑張っていきたいと思っています。
 また、チャーター便以外にも、先ほど御指摘もありました石川県の6万人宿泊というようなのは到底チャーター便だけではできるものではございません。定期便を利用した観光客誘致につきましても、今回広島空港、広島-台北便がデイリー化されまして、これがなかなか苦戦しているということで、これから広島便に山陰の温泉、雪などの魅力を付加した商品開発をしていくために来月、今度は中華航空の関係の方をお招きする予定でございます。

◎生田委員長
 それでは、ただいままでの説明について、御意見はありませんか。

○石村委員
 県の主要観光施設ですが、県全体の動向というのはこれからはわからないのですが、県全体の動向というのはいつごろわかるかというのが1点。
 それから、一番心配しているのは温泉地ですよ。今これ見てますと、せきがね湯命館だけは前年比増加していますが、あとは軒並み減少していますね。となると、温泉の入り込み客の推計的なもの、その動向というのはどうなのですか。

●木村観光課長
 県全体の入り込み客数につきましては、この主要観光施設以外の事由に基づきますあらゆる方法をとりますので、まだ先になります。少なくとも今は昨年のデータを取りまとめているという状況でございます。このゴールデンウイーク全体につきましてもやはり数カ月のタイムラグは免れられないと思います。そこは調査の精度を上げる上で、申しわけないですが、速報値が出るのに数カ月はいただかせていただきます。今回は施設が公表してもいいという承諾をいただいた30施設について報告させていただきました。
 温泉地の動向につきましては、これもまだ詳細な正確な数字が上がっているものではございませんけれども、これは口頭ベースでの話になりますけれども、今、皆生がかなり順調です。4月の入り込み客数で16~17%ふえた形になっています。三朝はほぼ前年並み、4月は天候が悪かったりして調子が悪かったものですから、ゴールデンウイークにかけて伸びてきましたので、5月のデータが上がればまたいい数字が出てくる、数%前後の伸びは期待できるのではないかと思っています。
 委員の御指摘があった施設につきましては、日帰りの公共浴場については、これもまた各種温泉組合とかの調査ですけれども、三朝であれば例えば株湯のような小さいけれども本物みたいなものが相当お客さんがふえているということでございます。なかなか旧来型の箱物施設が伸び悩んでいますので、これらの施設の魅力向上に助言をさせていただきたいと思います。

◎生田委員長
 それでは、次に進ませていただきます。
 議題7、新分野進出に対する格付点数への加点について、横井管理課長の説明を求めます。

●横井管理課長
 県土整備部の資料1ページをごらんいただきたいと思います。建設業からの新分野進出に対する格付点数への加点についてでございます。
 これは建設業から建設業以外の新分野へ進出する、新たな投資リスクを抱えながら新分野に進出する建設業者へ支援策を行おうというものでございまして、格付加点といたしましては、
19年度、20年度以降の格付点数に10点を加点をしたいというふうに考えております。
 この考え方といたしましては、新分野へ進出するに当たりまして新たな投資をする必要があるということで、借入金等で新分野に進出するということになります。そういたしますと、進出元であります建設業の格付点数においては、その貸付金等が減点要素となりますので、関係業界と意見交換を重ねる中で、この新たな分野へ進出することによるリスクと、それから出ていく建設業においても格付においてリスクを抱えることになるという二重のリスクを抱えることになるわけでございまして、この進出元であります建設業の方で何とかその辺の加点支援ができないのかということで、減点になる分を幾ばくか加点ということで補てんをしたいという考え方でございます。
 加点点数といたしましては、1年間につき10点を上限としてと書いておりますけれども、その10点が丸々単年度の加点になるわけではございませんでして、例えば19年度、20年度、過去に進出をして18年度に確認をされた業者については19年度5点、20年度5点という、そういう2年平均での加点になるわけでございまして、加点の要件といたしましては、商工労働部で新たに設けられます確認制度の確認を受けることということになるわけでございます。3の加点の要件の米印で加点対象は審査基準日の直前2年間と書いておりますけれども、これから確認を受けて加点をするということになりますので、19年度、20年度の格付については18年度の確認を受けたものからということになるわけでございます。
 この加点制度につきましては、10回以上を超える関係業界との意見交換を重ねてまいりまして了解を得ているところでございますし、先般5月11日に開催しました入札契約審議会においても御説明を申し上げて了解をいただいているところでございます。
 なお、2の格付加点で括弧書きで1年間の確認で5点加算し、2年間毎年確認されれば10点加点とするという括弧書きをつけておりまして、これが何のことかなと思われるかもしれませんけれども、これは例えば2年連続して一つの建設業者が違う新たな分野へ連続して進出をする場合には最高10点、単年度で加点するということになるわけですけれども、こういうものはまずないだろうというふうに考えておりまして、制度上ですからこういうレアケースも想定をしてということで括弧書きにつけておりますけれども、普通加点になるのは単年度5点ということでございまして、商工労働部の確認においてもただ単に進出するということだけではなくして1点の要件、例えば青色申告の業者でありますと103万円以上の売り上げを要するとかというようなハードルを設けておりまして、官民のハードルというのはかなり厳しいのかなというふうに思っております。

◎生田委員長
 続いて、議題8、「中海・日野川情報ひろば」の開設について、桑田河川課長の説明を求めます。

●桑田河川課長
 県土整備部の資料2ページをお願いいたします。「中海・日野川情報ひろば」の開設についてでございます。
 中海の水環境、それから斐伊川流域及び日野川流域の治水対策等々につきまして県民の方々に理解を深めていただくということを目的といたしまして、国土交通省出雲河川事務所並びに日野川河川事務所が、今月11日でございますけれども、商工会議所の隣にあります倉吉河川国道事務所が管理しております国土交通省道路情報プラザ内に「中海・日野川情報ひろば」を開設されたところでございます。
 開館時間といたしましては、一応午前10時から午後4時までというふうになっています。ただし土日並びに祝祭日、年末年始は閉館ということでございますけれども、当面の間、6月の
11日までの間につきましては土曜日、日曜日も開館するというふうに聞いております。
 次に、展示概要でございますけれども、斐伊川の治水対策、いわゆる3点セットでございますけども、これの説明パネル展示等、ここに記載しておりますものを展示しております。また委員の皆様におかれましても、米子の方に行かれた折にはこういうところに寄っていただければというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

◎生田委員長
 続いて、議題9、米子空港(美保飛行場)滑走路2,500m化事業の起工式典について及び議題10、米子空港滑走路2,500m化事業に伴うJR境線の増加経費について、山浦空港港湾課長の説明を求めます。

●山浦空港港湾課長
 3ページをお開き願います。平成18年3月に国土交通省が現地着手しておりますが、本格的事業着手を前にいたしまして起工式典が開催されます。主催は国土交通省でございます。日時は平成18年6月3日土曜日10時からでございます。場所は境港市佐斐神町、米子空港内でございます。出席者は200名を予定しております。県からは片山知事初め田所県土整備部長を含めて参加いたします。議会の方からも、生田委員長を初め大勢の方に出席の御返事をいただいております。ありがとうございます。20年供用開始を目途に頑張るものでございますので、委員の皆様のますますの御協力をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
 続きまして、4ページをお開きください。米子空港滑走路2,500m化事業に伴うJR境線の増加経費について御説明いたします。JR境線が平面迂回に伴いまして線路延長が延びます。それに伴いまして、本来は運賃が値上げになりますが、利用者の負担増を避けるためJRが運賃を値上げしませんことを条件としてJRの固定資産税、維持管理費の増加経費を県及び市で負担することについて、次のとおり事務レベルで調整が整いましたことを御報告いたします。
 増加経費の総額ですが、固定資産税増、これは延長増と施設が新しくなる分について1億
1,640万円、維持管理費増、これが2,410万円、合計1億4,050万円負担増になります。支払い方法は30年一括払い、支払い期間がJR境線迂回後、平成20年を現在のところ想定しております。
 県、両市の負担割合でございます。県・市の負担割合は県が3分の2、両市が3分の1の負担でございます。負担額につきましては県が7,430万円、両市が6,620万円、合計で1億4,050万円になっております。一時負担と実質負担でございますが、実質負担につきましては、まず維持管理費増加につきましては県が3分の2、両市で3分の1の負担になってございます。一時負担につきましては、これは固定資産税として将来両市の収入となる分を先に払うという計算になってございます。
 続きまして、負担の条件でございます。JRは迂回後30年間は延長の増に起因する運賃の値上げは行わないという条件にしております。続きまして、30年後以後のお金を払う、あるいは運賃をまける、まけないかは30年後に議論しようということにしております。それから続いて大きいポイントですが、もし境線が営業をとめることになりますと、JRがもしとめることになりますと年割で返還いただくということに事務レベル上でなっております。
 今後の対応につきましてですが、この案が届きましたので、6月県議会で債務負担行為を議案に上程させていただきまして、審議していただくつもりでございます。
 なお、この両市についても事務レベルで両市の執行部が了解しておりまして、両市もこの議案を6月、7月議会に提案する運びになってございます。
 今後のスケジュールは、この県と両市の議決を得てJRと協定を結びまして、10月、11月からJRの迂回工事に入りたいと思っております。21年3月に供用開始を目途に頑張るつもりでございます。よろしくお願いします。

◎生田委員長
 続いて、議題11、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告について、長本道路建設課長及び山田治山砂防課長に説明を求めます。

●長本道路建設課長
 5ページをお願いいたします。道路建設課分としては1件でございます。街路宮下十六本松線田島歩道橋上部工事(交付金)でございます。
 この工事は現在、千代側右岸に築造しております鳥取環状道路、これにおきまして、市街地と千代川の公園を結ぶものとして歩道橋を整備しております。これの歩道橋の上部工工事ということで、これはメタルの上部工でございます。以下、詳細につきましては記載のとおりでございます。

●山田治山砂防課長
 引き続きまして、1件ございます。大路地区の地すべり防止工事でございますが、概要は、地すべり部の排土工2万5,567立米及び工事用ののり面緑化1,900平米を行うものでございます。以下、工事概要、契約金額は記載のとおりでございます。

◎生田委員長
 それでは、ただいままでの説明について、質疑あるいは御意見はありませんか。

○石村委員
 格付への加点ですけど、5点ということなのですね。それで10数回協議もされたわけですね。私は当然これだけのリスクを抱えれば、それから格付点数が減ることを考えれば当たり前のことだと思います。ここで私が気になるのは、その隣に男女共同参画、5点あるのですね。2月の議会であれだけ附帯意見も出て、4月の委員会で一言もその点についての答弁もなし、報告もなし、それから10回もという、さっきありましたけど、何のそういう協議もなしにぼんと出される。どういうことなのですかね、大体。余りにもそのリスクの5点と男女共同参画の5点が、拮抗するということが、バランスがとれたものと私は思えないのです、幾ら考えても。その点について。

●横井管理課長
 まず、新分野進出の方の単年度5点という考え方でございますけども、これはおのおの建設業者の経営状況におきまして……。

○石村委員
 よくわかっている。もっと高くてもいいと思っている。

●横井管理課長
 借入金に対する減点というのは千差万別でございますけれども、これは一応10点、各単年度5点という考え方はA級、B級ぎりぎりぐらいの業者が5,000万ぐらい借り入れると建設業の方の格付点数が10点下がるということで設定をさせていただきました。それで、男女共同参画の方の加点につきましては、議会から附帯意見もちょうだいをしておりまして、各業界とさらに意見交換を重ねるようにはしておるのですけれども、ちょうど建設業協会等が役員改選の時期を迎えておりまして、今度6月5日以降に新役員体制になるということで、それで男女共同参画推進課とも歩調をとりまして、さらに理解をいただくように、また意見交換をしていくこととしております。単発で聞いております意見は、自分のところの会社には女性の事務員しかいないのに男女共同参画なんて無理だわというような意見をおっしゃる方もかなりいらっしゃいまして、真の意味の男女共同参画という思想がまだまだ行き渡っていないのかなと、その辺の努力を今後重ねていきたいということでございますので、よろしくお願いします。

○石村委員
 今の答弁はわかるのですけども、男女共同参画の5点というのは今生きているのですか、これから協議するとおっしゃるのだけど、そこなのです、そこ。

●横井管理課長
 男女共同参画の5点の加点につきましては、3月の常任委員会だったと思いますけれども、報告をさせていただいて、要綱改正を既に行われて、加点制度というのはできているということでございます。

○石村委員
 加点制度、要綱改正。要綱は県が独自にすればいいのですけれども、余りだといって議会は附帯意見までつけているのに、それをそのまま要綱改正を進めて、議会の批判は無視して、それでやりますという説明がないというのがおかしいのではないですかと、こう言っている。

●広瀬県土整備部次長
 その点、男女共同参画につきましては、既に要綱改正した後に、ここに報告という形でやったものです。

○石村委員
 それにクレームをつけているわけだが。

●広瀬県土整備部次長
 それで、この前、2月議会、3月議会で附帯意見がつきました。我々もそれについては十分承知をしていく必要があるというふうには思っておりますけれども、既に要綱改正して、その制度にのっかって申請し、男女共同参画の認定を受けた会社もたくさんあります。それから、それで申請しようという方もあります。その期待感を今から裏切るというわけにはならないというふうに思っております。

○石黒委員
 その言いぐさはないと思う。人権条例を見てもらったらいい。本会議で制定されたものをやり直ししているのだよ、あなた。それなのに要綱を決めているし裏切ってはいけないからと、冗談ではない、あなた。人権条例をもとへ戻せよ。そんな意見はだめだよ、そんなことを言ってはだめだ。それはちょっとおかしい。

○前田委員
 今、石黒委員が言ったとおりで、議会で附帯意見をつけたものを、人権条例なんて、決めたものでも意見かあったらパーにしている。そんな言い方はいけない。議会軽視もいいところだ。

●広瀬県土整備部次長
 附帯意見にもありますように、業界とも十分議論をするようにということもありましたので、業界とも引き続き十分議論していきたいというふうに考えております。議会の意見も踏まえた上で十分議論をしていきたいと思います。

○石村委員
 要綱改正の年月日を教えてくれ。(発言する者あり)

●広瀬県土整備部次長
 昨年の11月か12月か、ちょっと日にちをはっきり覚えていないので後から連絡させていただきます。

○石村委員
 それなら、要綱改正した後に委員会報告か。

●広瀬県土整備部次長
 はい、そうです。

○石黒委員
 だから、要綱なんていうのよりも、条例を制定したものを、これはちょっと問題があるからといって仕切り直しをしている。要綱はもう既に固まっているし業界との話はできていると、それだったら人権条例はまるっきり対象者がいなかったのか。たくさんの要望があって、知事が決断したのじゃないか。それを余りこれはずさんだからといって議会が直した。それでもまだクレームがついたから、よし、もう一遍仕切り直してみようという、そこまでこんな重大な後戻りをしているのに、要綱が決まっているからもう後戻りできないなどという、そんな答弁はない。だめだ、そんな答弁は。

●田所県土整備部長
 済みません、説明不足でした。新分野だけの説明でしたので。これからまた建設業協会ともよく話をします。これまでの経緯も含めて、次回きちんと説明をまたいたします。

○杉根委員
 当事者である建設業界ではなく、客観性を持って、県民の目線から見たあらゆる分野の中で議会が拒絶の決議をした。そのつけている決議を無視するとは、議会制民主主義を軽視している。ちょっとは考えろ、議会の権能とチェックというのを。

○石黒委員
 さっきの答弁ちょっと気に入らない。だめだ、そんなつじつまの合わないことを言っては。担当課長はきちんとそんなことは、おれたちを言いくるめてでもいいから、私たちがうんとも言えないような理論武装をして来るのだ。教えることはないけれども、それが立派な次長であり担当課長なのだろう。おれたちなんか単純なものだから、あなたたちが理論武装してきちんと説明して、ああ、そうかといえばだまされたって仕方がない。だけれども、今のことなんかは許せない。僕はこんなに怒ったことないよ、だけどだめだ、こんな答弁の仕方をしては。

○前田委員
 今の話は本当にいけない。君らがどうしてもそのとおりやるというのだったら、ここへ知事を呼んでこい。

●田所県土整備部長
 はい。いや、呼びますというのではなくて、ちゃんとこれからも検討をうちの部だけではなくて知事まで上げて方針を決めて、それでまたちゃんと説明します。

○前田委員
 そして、議会が附帯意見をつけているということをもっと重く考えないといけない。そうしないと、みんながそういう意見だということを確認してもらわないと。1人や2人のことと違う。それはほかのことに影響する。

○杉根委員
 関連して、この新分野の加点、新分野というのは本分の建設業以外のもの、新しいものをやれば本分の方に加点するということか、よくわからない。本来建設業の仕事の中で加点されなければならない。新分野といったら、別の事業を起こしてということですか。どういうことなのですか。

●横井管理課長
 例えば建設業から一番手っ取り早いのが、農業への進出というようなことでございます。ブルーベリーをつくったり自然薯をつくったりというようなことがございますけれども、やはりその進出のためには資金というものが必要なわけでございまして、資金の手当てには自己資金を取り崩すでありますとか銀行から借り入れをする。それをしますと19年度、20年度の格付点数におきまして減点になるわけです。その減点の部分をいかばかりか補てんをして建設業のリスクを少なくしてあげようという支援でございまして、ですからトータルで見ますと建設業としてはプラスには、点数としてはプラスにはならないというような、あくまでも減点に対する補てんのための加点ということでございます。

○杉根委員
 私の言うのはそんなことではない。本来、本分の仕事の中でそれが評価されないといけない。むしろ建設業を廃業してこっちの分野に行きなさいという話はまた別だ。今の公共事業の中で生き延びろと、生き延びはしない。借金がかさむだけだ。今、倉吉でもラッキョウとか、それから日野の自然薯とかある。実態は苦しい。生きれないから仕方ないから人夫さんを養なわないといけない。実態と違う、あなた方の考え方は。そうすると、従来本分でやって、そういう苦しさがあるならもっと根本的に格付の状況を変えないといけない。それともあなた方が一生懸命やって公共事業をふやすとか。何か本末転倒だ。違うか。

●横井管理課長
 あくまでも私どもの考え方としましては、新分野への進出がやりやすいように、要するに建設業においても新分野進出するためにリスクを抱えてしまうと、それを何とか助けてあげたいというところが基本の考え方でございますので、よろしくお願いしたいと思います。

○石黒委員
 いいけど、男女参画の加点の方がこだわりがある。

◎生田委員長
 先ほど田所部長の答弁にありましたように、しかるべく知事まで上げて、いろいろと対応をいただきたい、かように思います。
 では、次に進みます。議題12、平成17年度みなと温泉館の指定管理者による運営状況について、中西企業局経営企画室長の説明を求めます。

●中西企業局経営企画室長
 企業局資料をお願いいたします。平成17年度のみなと温泉館の指定管理者による運営状況でございます。御承知のとおり、17年度から県で第1号の指定管理者制度を導入いたしましたみなと温泉館の1年間の事業報告がまとまりましたので、御報告させていただきます。
 利用実績、それから収支状況はそこに掲げておるとおりでございます。利用状況につきまして、入館者については17年度全体で入館者計で9万5,302名でございました。1日平均271.5人、前年度との比較で23.1%の増でございます。
 この利用者の増につきましては、2番目のところに利用促進策を書いてございますが、開館時間を午後8時から10時までに延長しております。午後8時以降の入館者が大体2割弱ぐらいございます。そういうところが大きく寄与してございます。それからあとポイントカードの発行、それからふろの日のイベント、それからアンケートを毎月、このふろの日にとりまして、運営に生かしてきているところです。そのアンケートによりますと、大体境港市の方が約半数、それから米子市からが約4分の1、残りが美保関、大根島等の島根県、それから東伯郡、西伯郡というようなことになっているようでございます。それから、初めて来られる方が大体2割に満たないぐらいでございまして、ほとんどの方がリピーターということでございます。月に1回ぐらいのリピーターから毎日というような方までございますけれども、大体月に2、3回という方、あるいは週に1回というような方が多いようでございます。
 それから、収支状況でございますけれども、平成17年度、収入が4,727万円余ございました。支出の方は4,081万円余でございました。順調に推移しております。それから県への納入額でございますけれども、収入のうち障害者に対して交付金が県の方から別途出ますけれども、その分を含まない10分の1の447万8,000円を納入していただくことになっております。
 指定管理者は御承知のように県ビルメンテナンス協同組合、それから館長さんはくろだ美装の黒田さんということでございます。
 2年目以降、ますます県民の住民サービス向上、それから民間活力の導入ということがさらに進められるように期待しているところでございます。

◎生田委員長
 それでは、ただいまの説明について質疑あるいは御意見ありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、4番目、その他に移ります。
 委員あるいは執行部の方で何かありませんか。

●小林文化政策課長
 お手元にチラシを配らせていただいております。全国獅子舞フェスティバル・鳥取でございますが、来週5月27日の土曜日に風紋広場から始まりまして、若桜街道を鳥取市役所から物産観光センターまでですが、こちらの方で獅子舞を11時から駅前で披露させていただき、あと12時から1時間、36団体の鳥取からの参加と、あと県外から4団体、一斉に踊らせていただく。そして1時から県民文化会館のフリースペースの方で6時までずっと、鼎談を途中挟みますけれども、踊りを続けさせていただきたいと思いますので、皆様、ぜひごらんになっていただきたいと思って御案内させていただきました。よろしくお願いします。

◎生田委員長
 何か委員の皆さん、あるいは執行部の皆さん、ありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、意見もないようでございます。委員の皆さんには御相談したいことがありますので、この場にお残りいただきたいと思います。執行部の皆さんは退席していただいても結構でございます。
(執行部退席)
 委員の皆さん、平成18年度の第1回の県内調査についてでございますが、本年度の第1回県内調査については、6月の12日及び13日の2日間、お手元に配付の資料のとおり視察調査場所の案を作成しておりますが、いかがでございましょうか。
 委員の皆さんから御提案があればお聞かせください。(発言する者あり)県内調査第1回、6月の12日月曜日と13日です。

○石黒委員
 これだと中部の事務所やなんかが集合場所になってるけど、松田委員や稲田委員、石黒は西部なのだけど、わざわざ中部まで行かないといけないか、汽車か何かに乗って。そういうこと。

●金涌議会事務局主幹
 現地で解散しますので、できたら列車で来ていただいたら。車で来られたらちょっと難しい。

◎生田委員長
 よろしゅうございましょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 12日はずっと中部から始まりまして赤碕港、米子空港、夢みなと温泉館、水木しげるロード等々を……(発言する者あり)
 それでは、18年度第2回の県外調査についてお諮りしたいと思います。先般は富山、石川県への調査につきまして大変お世話になりました。お疲れだったと存じます。第1回を終了したばかりでございますが、第2回の日程等につきましてお諮りしたいと思います。
 県外調査のときにも話が出ていましたように、次回は委員全員で要望活動を行うということで、最終日は東京で国会議員あるいは国土交通省等への要望活動ということといたしまして、3泊4日を計画したいと思います。9月定例会以降であれば10月中旬以降となりますし、何かと忙しくなると思いますが、場所についても下の案を示しております。意見があれば委員の皆さん方から今後の視察場所、内容を決めていただきたいと思いますが、いかがなものでございましょうか。

○前田委員
 8月に行かないといけない。

○石黒委員
 北海道に行って、東京で陳情活動するわけか。

○前田委員
 問題は8月の1、2、3、4にするか……。

◎生田委員長
 案の1、2、3と示しておりますが。

○稲田副委員長
 できたら1案にお願いしたいと思います。2案も別に構わないのですが、盆も近くなりますし。

○前田委員
 2案は盆が近くなって……。1案。

◎生田委員長
 それでは、皆さん、1案が多いようでございますが、第1案で検討すると。それで先ほど出ておりましたように北海道、そして最終が東京ということで、皆さん全員で要望活動。(発言する者あり)では、詳細につきましては委員長にお任せいただけますでしょうか。また相談して、皆さんにお諮りいたします。

○石黒委員
 正副委員長に任せます。

◎生田委員長
 それでは、そういうことで、どうもいろいろとありがとうございました。以上で終わりたいと思います。
 

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000