平成28年度議事録

平成29年3月21日会議録

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
福田 俊史
野坂 道明
浜崎 晋一
前田 八壽彦
澤  紀男
森  雅幹
長谷川 稔
横山 隆義
欠席者
(なし)
   
 

説明のため出席した者
岡﨑地域振興部長、吉村観光交流局長、山口県土整備部長、
城平危機管理局長、中山西部総合事務所長、井上警察本部長外各次長、課長、関係職員

 職務のため出席した事務局職員
   宇畑調査課課長補佐  尾﨑調査課係長  田中議事・法務政策課係長

 1 開  会   午前10時00分

 2 休  憩   午前10時12分

 3 再  開   午前10時14分

 4 休  憩   午前11時26分

 5 再  開   午前11時32分

 6 閉  会 午後0時24分

 7 司  会   福田委員長

 8 会議録署名委員  前田委員  横山委員

 9 付議案件及びその結果
    別紙日程及び下記会議概要のとおり


会議の概要

午前10時00分 開会

◎福田委員長
 ただいまから地域振興県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、前田委員と横山委員にお願いします。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
 付託議案は、日程に記載の9議案であります。
 まず、付託議案に対する質疑を行っていただきます。(「なし」と呼ぶ者あり)
 質疑はないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようですので、これより採決に入ります。
 採決については、一括して採決することでよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、付託議案を一括して採決いたします。
 原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました全ての議案については、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 次に、請願・陳情の審査を行います。
 今回は新規分の陳情3件の審査を行います。
 それでは、陳情地域振興29年3号、オスプレイの墜落に抗議する意見書の提出について審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○長谷川委員
 趣旨採択を求めます。

◎福田委員長
 ほか、いかがですか。

○野坂副委員長
 今回もそうですが、外交防衛についての陳情というのがありまして、その都度、説明しております。国の専権事項でございますので、地方議会にはなじまないということから、不採択をお願いしたいと思います。

◎福田委員長
 そのほかないですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 御意見は趣旨採択と不採択のようでありますから、まず初めに、趣旨採択とするか否かを採決を行いたいと思います。
 趣旨採択に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、不採択に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。よって、陳情地域振興29年3号については、不採択と決定いたしました。
 次に、陳情地域振興29年4号、沖縄の声に共鳴して地方自治の堅持を日本政府に求める意見書の提出について審査を行いたいと思います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○長谷川委員
 採択をお願いします。

◎福田委員長
 採択ね。長谷川委員、採択。(発言する者あり)

○野坂副委員長
 同様でございますので、不採択。

◎福田委員長
 不採択ですね。
 ほか。

○森委員
 私も採択を主張したいと思います。これまで沖縄では、国政選挙、そして知事選挙ということで、いろんな選挙が行われてきました。そのたびにこういった地域の民意がはっきりと出ているのですが、それが結果的には、今回、国が地方のためにつくった法律を逆手にとって、法律では想定していなかった、国が地方を訴えるというようなことで無理やりやっているということについては、やはり地方自治の根幹にかかわることだと思っています。ほかにも例えば原発とかという問題もあるのですけれども、いろんなものが地方の意見など関係なく国がやってくるといったことについては、これは本当に自治の壊滅につながっていくと思います。
 したがって、これは採択すべきというふうに考えます。

◎福田委員長
 そのほかございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 では、意見は、採択と不採択の2つであります。
 まず初めに、採択とするか否かの採決を行います。
 採択に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、不採択に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。よって、陳情地域振興29年4号につきましては、不採択と決定をいたしました。
 最後に、陳情警察29年6号、県警における職務規律の維持と、各所属に対し県民への誓いの遵守徹底を求めること等について審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方、挙手をお願いいたします。

○森委員
 委員長、先にちょっともう一回警察本部長に話を聞きたいのですけれども、いかがでしょうか。いいですか。(発言する者あり)いや、意見だけではなくて、もう一回確認をしたい。

◎福田委員長
 同じことを。

○森委員
 いや、同じことではなくて、違うことをちょっと。本会議でも質問がいろいろ出ていましたので、それを踏まえて、改めて本部長にちょっと話を聞きたいのですけれども、いいですか。

◎福田委員長
 それでは、本部長、そういう意見がありますので、もし説明がいただければお願いできますでしょうか。

○森委員
 それでは、この問題でいろんな議論がありました。ちょうど今、自治会の総会の時期でして、私も地元でいろんな自治会の総会に話しに行ったところ、この公表基準が県の職員と警察で違うということを初めて知ったという人がやはり多数でした。なおかつ、やはりこの公表の基準とかそういったものは、県職員よりも警察本部のほうが余計に厳しいということが当たり前ではないかという声が大半だったのです。そういった声に対して、現状、警察庁の基準によって公表しているということなのですけれども、本部長、今後どういった方針でいくのか。そのあたりは、本会議の中では、個別に案件に応じて対応していくという、そういった答弁だったと思うのですけれども、今後どのようにしていくのか。現状としては、知事部局は地方公務員法の懲戒について、いわゆる戒告、減給、停職または免職に該当する場合は、公私にかかわらず公表と。これは教育長部局も一緒です。それが、警察本部のほうは違うということになっているわけですけれども、その違いについてどういうふうに考え、そしてまた今後どういうふうにやっていくのかということについて、考えをお願いします。

●井上警察本部長
 それでは、座ったままでいいですか。(「座ってください」と呼ぶ者あり)
 これは、警察庁の発表の指針に基づきまして、全国警察が、いわゆるオールジャパンでやっていますので、その基準に基づいてやっていくということでございます。委員が言われましたように、県ですとか教育のほうは、それぞれ別の機関なのですね、警察とは。その中にあって、地方公務員の服務に関する宣誓なども、これは一般職の、一般の公務員の方と警察官、さらに公安委員は違う服務の宣誓を行っておるところでございます。これにつきましても、警察庁のほうからの指導といいますか、その基準の中で泳いでおりますので、本県だけがよその県と違うやり方というのはちょっとあり得ないというふうに考えております。
 したがいまして、一般的な基準は本会議でも申したとおりでありますが、個別の事案をしっかり熟慮、検討した上で判断していきたいと思っております。

○森委員
 今、本部長からは、それは警察庁の流れなのでそのままだということで、変える考えはないということだったのですけれども、私は県民に支持されないと全てのことはいっていかないと思うのです。例えば、大阪府警が府民に対してどういうふうに思われているか。私はああいうことになったら絶対いけないと思っているのですよ。どういうふうに県民に開かれた警察、あるいは県民に信頼される警察になっていくのかという、その一歩ではないかなと思うのですけれども、本部長のお話ですと、そういうことではなくて、あくまでもこれは警察庁の流れなので、それは関係ないというお話です。もしこういった話がそのままいくと、知事、あるいは教育長部局の公表の指針についても、私は何らかの意見をしなければいけないなと思うのですけれども、本部長の意見はわかりました。
 それでは、これについての意見を申し上げます。
 先ほど申し上げましたように、県民の信頼を得るためには、現在の状況のままで、知事部局、そして教育長部局と公表に差があるといったことについては、私は問題だと思います。そういった意味からして、この陳情全て採択ということではなくて、趣旨採択とすべきだと考えます。

◎福田委員長
 そのほかございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)いいですか。
 御意見は……。

○野坂副委員長
 不採択でお願いしたいと思います。本会議でも本部長が答弁されておりました。本部長の答弁も行政組織が違う、国家国民ということでオールジャパンで取り組んでいると。いわゆる知事部局との組織運営の違いというのもさまざまあると理解できましたので、不採択でお願いしたいと思います。

◎福田委員長
 そのほかないですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が出尽くしましたので、これで採決に入りたいと思います。
 御意見は、趣旨採択と不採択であります。
 まず初めに、趣旨採択に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、不採択とするか否かの採決を行います。
 不採択に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。よって、陳情警察29年6号につきましては、不採択と決定いたしました。
 次に、報告事項に移ります。
 本日は相当の分量がありますので、執行部の入れかえを行います。
 初めに、警察本部、地域振興部、観光交流局及び西部総合事務所について行いますので、それ以外の部局の方は御退席をお願いします。
 暫時休憩します。

午前10時12分 休憩
午前10時14分 再開

◎福田委員長
 再開いたします。
 執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いします。
 なお、質疑等につきましては、説明終了後に一括して行うことといたします。
 報告1、特殊詐欺事件認知・阻止状況(平成28年中)について、青木生活安全部生活安全企画課長の説明を求めます。

●青木生活安全部総括参事官生活安全企画課長事務取扱
 警察本部資料1ページをお願いいたします。平成28年中における特殊詐欺事件認知・阻止状況について報告いたします。
 まず、資料の1項目、平成28年中の特殊詐欺事件の認知及び阻止状況ですが、被害の認知件数は25件で、前年と比べ11件減少、被害額は約6,944万円で、同じく前年と比べて約206万円減少しており、認知件数、被害額ともに減少しています。
 一方、特殊詐欺の電話、メール等によってだまされた方が、犯人の指示で金融機関、コンビニエンスストア等に誘導され、送金しようとしたところを、金融機関職員、コンビニエンスストア店員等から声をかけられるなどして送金前の水際で阻止された件数は54件で、阻止金額は約5,942万円でした。
 次に、2項目の高齢被害者の状況は、被害者25人中14人が高齢者で、56%を占めております。また、高齢者の男女別では、高齢被害者14人中、高齢男性が3人、高齢女性が11人で、高齢女性が78.6%を占めております。
 次に、資料2ページの3項目の認知及び阻止の特徴ですが、認知の手口別では、架空請求詐欺を8件認知しておりますが、そのうち2件は前年認知がなかった電子マネー型の交付形態による被害であります。被害金交付形態別では、無人ATMからの送金が最も多く、認知件数25件中8件で32%を占めております。一方、阻止の特徴を見ますと、金融機関職員による阻止が最も多く、阻止件数54件中17件で31.5%を占めております。
 次に、4項目の今後の取り組みでありますが、県警察では、一つは、顔の見える活動の推進であります。交番、駐在所の警察官による高齢者訪問活動、各種防犯講習会や地域で行われる会合等において、漫才や寸劇を活用するなど、工夫を凝らした心に残る広報啓発、警察が捜査の過程で特殊詐欺の犯行グループから押収した名簿に登載されている方に、直接注意喚起するための特殊詐欺被害防止アドバイザー等による戸別訪問活動など、引き続き高齢者の方を中心に被害防止対策を推進していきます。
 2つ目は、還付金等詐欺の被害防止に向けた無人ATM対策であります。被害者の方がショッピングセンター等の無人ATMに誘導されて被害に遭うケースが多いことから、無人ATMが設置されているショッピングセンターなどの設置管理者等と連携した店内放送やATM利用者に対する直接の注意喚起など、広報啓発を行っております。
 3つ目は、コンビニエンスストアと連携した電子マネー型の被害防止対策で、現在、県警察から県下のコンビニエンスストア各店に対し、広報啓発用チラシを配布して被害防止対策の強化を図っております。
 資料の3ページ、4ページに県警察が配布している広報啓発用チラシを掲載しております。3ページは店員の方に注意喚起するもの、4ページは来店されたお客様のチェックシートとなっております。店員の方には、このチェックシートを活用してもらい、電子マネーを購入されるなどのお客様に対して直接に声かけをしていただくよう依頼しているところでございます。
 4つ目は、金融機関、宅配業者と連携した水際対策で、県内では預貯金の高額払い出しを伴う被害や宅配便等を悪用した送付型の被害が依然として発生していることから、金融機関職員や宅配業者の方の声かけによって被害を水際で食いとめていただくために、引き続き特殊詐欺被害防止アドバイザーを活用し、窓口対応を担当する金融機関職員等を中心に繰り返し指導を行うなど、水際阻止対策を強化していきます。
 5つ目は、固定電話に対する入り口対策です。高齢者の方が特殊詐欺の犯人と最初の接点となる固定電話について、入り口対策として、常時留守番電話設定や非通知番号からの着信拒否設定の活用を働きかける広報啓発や、県と連携した特殊詐欺対策、自動通話録音機の普及啓発や設置促進を図っていきます。
 以上、平成28年中の特殊詐欺事件の認知・阻止状況でございますが、今後も高齢者を中心とした被害防止対策、関係機関、各種事業者と連携した水際阻止対策など、地域社会全体で被害防止対策を強力に推進していくこととしております。

◎福田委員長
 報告2、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告につきましては、警察本部資料5ページのとおりであり、説明は省略いたします。
 次に、地域振興部から、報告3、平成28年度特別交付税の交付額の決定について、衣笠地域振興課長の説明を求めます。

●衣笠地域振興課長
 平成28年度特別交付税の交付額の決定について御報告申し上げます。
 地域振興部資料1ページでございます。平成28年度の特別交付税について、3月17日に3月交付額が決定され、本年度の交付総額が確定いたしましたので御報告いたします。
 本年度の鳥取県の特別交付税の交付総額は138億6,000万円で、そのうち県分が34億4,400万円、対前年7億9,600万円の増額、30.1%の増となっております。県内市町村分につきましては104億1,500万円で、対前年3億7,200万の増で3.7%の増となっております。
 全国の交付総額につきましては、資料をごらんいただければ思います。
 県内市町村の配分についてですが、まず本年度は熊本地震や台風などの被害によりまして、全国的に大きな被害が発生した災害がありました。本年度の全国の配分について、災害等の特殊要因を除いたところでは、対前年で1割以上の減がベースとされているというのが全国の状況でございます。
 このような状況でありますが、県内各町村への配分額は、2ページをごらんいただければと思います。中部地震や大雪に係る除雪経費等が考慮されて、全体として増額になっていると分析しておるところでございます。中部地震による被害の大きかった中部1市4町や、大雪などの考慮によりまして増額になっている団体がある一方、災害での被害、降雪での除雪経費が少なかった団体では減となっているというところでございます。ただし、全国的に対前年1割以上の減がベースとされているところでございますが、鳥取県内では最大でも南部町の4.4%減となっているところでございます。
 その他、各市町村ごとの配分額、増減状況につきましては、資料をごらんいただければと思います。
 なお、東日本大震災に係る地方税の減収分といたしまして、米子市に震災復興特別交付税3万円の交付がございます。

◎福田委員長
 報告4、チーム鳥取!発掘・育成事業の取組状況について及び報告5、ワールドマスターズゲームズ2021関西大会第1次総合実施計画(案)について、小西スポーツ課長の説明を求めます。

●小西スポーツ課長
 それでは、3ページをお願いいたします。鳥取育ちのトップアスリートを発掘して育成していくチーム鳥取!発掘・育成事業について報告いたします。
 まず、1期生でございますが、これは中学校1年から3年ですけれども、ことしは本格的な競技活動に入って1年たつところであります。現在16名が活動しておりまして、既にそこに書いてありますように、成果があらわれております。例えば、八頭中の山中君は、ホッケーのアンダー15の日本代表選手に選ばれております。また、尚徳中の松原さんは、ボートの全国中学校新人大会で準優勝という成績をおさめております。
 次に、2期生についてであります。ことし1年、2期生は複数の競技体験をしていただきました。そして、37名のうち29名が競技を1つに絞って来年度も活動するということになります。内訳としましては、右の表のとおりでありまして、多いところでいきますと、アーチェリー、ボートが6名、これは両方ともリオの五輪に本県選手が出ております。それから、セーリングで4名というようなところが人気になっております。体力的にも筋力のパワーとか平衡感覚などで顕著な向上が見られております。また、食育のプログラムをやっておりまして、生徒の声としましては、食事バランスを考えて食べるようになったというような食生活の改善が見られております。
 3期生であります。このほど小学校4、5年生を対象に39名を選抜いたしました。地区別、男女別の内訳は2番目の表のとおりであります。3月26日に認定式を行う予定であります。
 なお、この事業でありますけれども、議案のほうでも説明しましたが、平成29年度からは、1期生、2期生、つまり競技を絞った後の対応につきましては、県体協に委託しております特別ジュニア強化選手事業の中に組み入れて実施することとしております。
 続きまして、4ページをお願いいたします。このほどワールドマスターズゲームズ2021関西大会の第1次総合実施計画(案)が提示されました。
 1のところに大会の概要を書いております。これまで何度か説明しておりますので省略はいたしますが、1点、参加者につきまして、過去の大会では、書いてありますように、大体2万人から3万人ぐらいが参加をされているということでありますが、関西マスターズにつきましては、国内外から選手で5万人、それから家族等随行者も含めますと15万人に来ていただくようにしたいという目標にしております。
 2番の第1次総合実施計画であります。
 大会づくりの基本姿勢としまして、5ページをお願いします。大会運営を円滑に推進するとともに、生涯スポーツ社会の実現など、レガシー創出を積極的に進めていくということが盛り込まれております。
 また、大会づくりのテーマとしまして、全ての参加者に快適で満足できる大会を提供するなど、(1)から(5)に掲げております5つの要素が設定されております。
 推進体制ですけれども、大阪の組織委員会と各府県でつくります実行委員会を中心に準備を進めていくことになります。業務内容としまして、エのところに書いております。大会の各機能別に組織委員会と各府県の実行委員会の役割分担を明確化しております。各府県実行委員会の役割としましては、例えば会場地にローカル案内所を設置したり、あるいは競技関係では、各府県の実行委員会が競技の実施要項を作成すると。あるいは各府県会場地において、交流の広場を設置する。あるいは交通関係ですと、各府県においては地域内移動の交通手段を検討するなど、盛り込まれております。
 3番の本県の取り組みですが、下の表にありますとおり、本県では、アーチェリー、自転車、柔道、グラウンド・ゴルフが開催されます。来月7日に鳥取県の実行委員会を設立いたします。今後、組織委員会と役割分担しながら、各分野の計画づくりに入ってまいります。また、4月下旬には、直前大会でありますワールドマスターズのオークランド大会、これはニュージーランドですけれども、こちらを訪問して調査なり、あるいはグラウンド・ゴルフのPRを行う予定にしております。

◎福田委員長
 次に、報告6、みんなで地方創生事業の執行状況について、森山中部総合事務所地域振興局副局長及び関西部総合事務所地域振興局副局長の説明を求めます。

●森山中部総合事務所地域振興局副局長
 資料の7ページをごらんいただけますでしょうか。中部総合事務所の執行状況について説明させていただきます。
 中部では、中部地震がありました。そのときに観光客等が減ってきましたので、県内の観光地での温泉は通常どおり営業していること等を示し、にぎわいを創出するということで、岩美町なりかろいちほかの県内の観光団体等の協力をいただきまして、倉吉の赤瓦、また倉吉駅前におきまして、5回カニ汁の無料ふるまいを行いました。全国のメディアに多くおいでいただきましていろいろ取り上げていただいたことで、中部は震災前と同様、元気に営業しているということの情報発信ができたと思っております。

●関西部総合事務所地域振興局副局長兼西部振興課長
 続きまして、西部総合事務所地域振興局副局長、関が報告いたします。
 西部につきましては、同じ7ページでございます。3件で180万8,000円の支援をさせていただきました。3件報告いたします。
 1件目は、モンゴル中央県との友好交流20周年プレイベントでございます。実行委員会の方を中心に、米子市公会堂でいわゆる馬頭琴コンサートという文化的なコンサートを開催されました。これに対し、70万円の支援を行ったものです。なお、この70万円は、米子市文化財団と同額になります。約800名の方がおいでになり、民俗交流等、20周年に向けての機運を盛り上げました。
 2つ目が、大山環状道路のミニバーガーフェスタでございます。秋の鏡ケ成でのマイカー規制のイベント時に、規制地の片側、江府町側でミニバーガーフェスタを開催したものでございます。こちらに対して40万円の支援をしております。実行委員会に対しましては、設営経費や広報費の負担、ちなみに県内の業者といたしましては、奥日野きのこのコンフィーバーガー、それから琴浦あごかつバーガー、大山寺バーガー“禅”、こういった地元のバーガーと都市部のバーガーが出てきたものでございます。
 ページめくっていただきまして、8ページでございます。今度は日野郡の催しになります。日野郡3町三色たたらんちにつきましては、昨年10月7日のこの常任委員会でテスト販売をさせていただくことを御報告したところでございます。この本格デビューについての支援でございます。これは、平成29年の今度のゴールデンウイーク、4月29日からのデビューを前にいたしまして、年度またぎになりますので、それを大きく売り出すためのホームページの開設や、デビューキャンペーンの準備を早期に行う、その経費に充てたものでございます。経費は、3町が半分、県が半分という形での日野郡広域交流促進協議会、こちらのほうのフレームでさせていただいたところでございます。これは事業外にはなりますけれども、今のところ協賛金のほうも徐々に集まってまいりまして、機運は盛り上がっているところでございます。

◎福田委員長
 次に、観光交流局から、報告7、第2回山陰地域限定特例通訳案内士養成研修の修了について、岩下観光戦略課長の説明を求めます。

●岩下観光戦略課長
 それでは、観光交流局の報告資料1ページをごらんください。第2回山陰地域限定特例通訳案内士養成研修の修了について報告をさせていただきます。このたび、昨年12月17日から3月11日の約3カ月間にわたって第2回のこの養成を行いましたので報告いたします。
 このたびの2回目から、山陰インバウンド機構が研修の実施主体となって行っていくものでございます。養成した内容につきましては、英語が18名、中国語が12名、韓国語が9名の39名につきまして、第2回の合格者として登録を行っていくものでございます。
 2番の項目をごらんください。来年度につきましては、ロシア語とフランス語の通訳案内士を養成してまいります。環日本海定期フェリーのDBSクルーズフェリーで直結しているロシア、それから訪日観光客数がヨーロッパで上位を占めるフランスをターゲットに、来年度新たに行っていく予定にしております。
 項目3番目の通訳案内士法の改正についてごらんください。これは、通訳案内士の資格の有無にかかわらず、誰でも有償の通訳案内を可能とする改正法案が、3月13日に閣議決定されております。あわせて国のほうといたしましては、地方における質の高いガイドの育成を目的として、この山陰限定特例通訳案内士のような地域ガイド制度が全国的に創設される予定であります。本県といたしましては、この法改正の内容を踏まえまして、山陰限定特例通訳案内士の養成研修の継続や養成後の質の向上を目的とした研修の実施など、島根県と一緒に検討を進めていくこととしております。

◎福田委員長
 最後に、西部総合事務所から、報告8、伯耆国「大山開山1300年祭」実行委員会事業の取組状況について、宮永地域振興局大山振興室長の説明を求めます。

●宮永西部総合事務所地域振興局大山振興室長
 それでは、西部総合事務所の資料1ページをごらんください。伯耆国「大山開山1300年祭」実行委員会事業の取り組み状況について、3月以降、3つのプロジェクトにかかわるキックオフイベントなどを開催いたしましたので御報告させていただきます。
 まず、刀剣、たたら関係でございますが、お刀コンシェルジュin米子と題しまして、先般、日本刀を題材にした漫画家のかまたきみこ先生等をお呼びしまして、本県が生み出した日本刀の最高傑作と言われております童子切(安綱)や、たたら製鉄などのエピソードを交えたトークショーを開催したところでございます。当日は、実際に刀剣に触れることができる鑑賞会も開催いたしましたので、若干人数限定で募集をかけさせていただきましたが、遠く東京や大阪、岡山、愛媛など、県外からもお越しいただいたところでございます。
 なお、当日、鳥取市の渡辺美術館さんにも御協力いただきまして、同館が大山1300年事業に協賛されて鍛造された浦島虎徹という脇差しの写しも特別展示を行って注目を集めたところでございます。
 続いて、昨日でございますが、星空というプロジェクトの部分で、宙(そら)ガールの篠原ともえさんをお迎えしたイベントも開催いたしました。こちらはイオンモール日吉津のイベント会場で行いましたが、冒頭平井知事から篠原さんに対しまして、とっとりふるさと大使への委嘱式を行いました。その後、篠原さんが出演されております星空鑑賞番組の紹介や、それから平井知事、それから天体望遠鏡メーカーのビクセンの新妻社長さん、こうした方々とのミニトークショーを踏まえながら、大山や鳥取県の夜の星空の魅力等を発信させていただいたところでございます。
 なお、最後のほうに平井知事から篠原さんに対し、星取県スター大使への就任を要請をしましたところ、篠原さんから快く御承認いただいたということでございます。任命式等はまた別途調整をさせていただきますが、今後も星取県という部分でPR協力いただくこととなっております。あわせて御報告させていただきます。
 2ページ目をごらんください。食のプロジェクトにつきましては、3月の上旬に実施しておりますが、今年度取り組んでおります3つのプロジェクト、こちらの合同試食会を開催したところでございます。
 今回は単なる発表会だけではなくて、県外の方も半数含まれておりますが、女性モニターに試食をいただきまして御意見を伺ったところでございます。
 以下に例示しておりますが、非常にいい取り組みだなと、内容もいいよというような高評価いただいておる面もございますが、やはり、中には厳しいですが、大変参考になる意見も頂戴しているところでございます。こちらを参考にさせていただきながら、平成29年度も継続いたします記念料理開発等において大いに参考にさせていただきたいと考えております。
 最後でございます。ロゴマークを活用いただいたコラボ商品が誕生しておりますので御紹介させていただきます。米子市の米吾さんにおかれましては、大山どりや大山高原野菜の漬物など、大山山麓の食材を詰め込んだ大山どりの鶏三昧弁当を開発されております。こちらも米子駅を中心に販売されることになりますが、本日、知事を表敬訪問されて試食提供されることになっております。御紹介させていただきます。

◎福田委員長
 ただいままでの説明で御意見ありませんか。質疑等ありませんか。

○前田委員
 地域振興部の2ページ、特別交付税です。交付税総額の3割を保留して特別交付税に回しておったのですかね、私の記憶では。どうでしたか。

●衣笠地域振興課長
 交付税総額の6%……(「6%」と呼ぶ者あり)でございます。

○前田委員
 わかりました。それで、震災や雪害で国にかなり特交の要望をされたのですけれども、その要望に対してこの今回の決定額は、満足できたのですか、できなかったのですか。

●衣笠地域振興課長
 本年度は鳥取県中部地震だけではなく、熊本地震だとか台風などの被害で全国に大きな被害が出ております。他に大きな災害がなければもっと伸びを期待できたものかなとは思いますけれども、対前年で10%の減がベースとなったというところを考えますと、一定の配慮はしていただけたのかなと考えておるところでございます。

○前田委員
 ちょっと倉吉を見てください。1億4,600万円、これ中部地震だと思うのですけれども、隣の震災復興特別交付税というのがあるのですよね。米子市が3,000万円もらっておるのですよね。この……(「3万円」と呼ぶ者あり)この関係はどうなのですか。倉吉市は震災復興特別交付税が充当されなかったという見方かな、これは。

●衣笠地域振興課長
 いや、震災復興特別交付税といいますのは、東日本大震災の関係で減収したところにつきまして特別に交付するということでございまして、このたびの中部地震にかかわってということではございません。

○前田委員
 そうすると、米子市は、東日本の震災でどういうことがかかわったのですか。3万円か。(「3万円、3万円」と呼ぶ者あり)

●衣笠地域振興課長
 3万円です。

○前田委員
 3,000万円ではなくて3万円。

●衣笠地域振興課長
 3万円です。(「3万円」と呼ぶ者あり)

○前田委員
 3万円。何かの間違いですか、これは。

●衣笠地域振興課長
 いや、ちょっと、そうでもないです。(「3万円の中身」と呼ぶ者あり)

○前田委員
 何をやったのですか、これは。僕は3,000万円だと思ったわ。

●衣笠地域振興課長
 3万円でございます。税収が減ったということでございます。ちょっと具体的な税収までは把握しておりませんが、税収が減ったということでこの3万円の配分、交付でございます。

○前田委員
 3万円。もとに戻るけれども、倉吉市は大丈夫、これで。1億4,600万円で。庁舎などの破損がすごいのですよね。行って見ると。市長応接室に大きな板が2枚も3枚も張ってあって、それから庁舎全体がみんな板だらけ。これは何ですかと市長に聞くと、サッシを全部取りかえないと、ガラスだけではだめなのですと。幾らぐらい要るのですかと言ったら、1億5,000万円ぐらい要るという。これは足りるの。足りるのですか。

●衣笠地域振興課長
 やはり特別交付税だけというわけにはまいりませんで、一般単独災害の事業債ですとか、合併特例債を使ったりとか、さまざまな財源を用いながらやっていくということになるとは思います。そこら辺につきましても、県として何らかのフォローはしていきたいと考えているところでございます。

○前田委員
 わかりました。終わりますけれども、決定したわ、これでやれではなく、特に中部の被害を精査して、みんなで知恵を出して復興復旧しなければいけないと思うので、努めてください。
 次、3ページ。チーム鳥取で。今までやらなかった事業で、本当に小学校、中学校の子供たちがスポーツに興味を持ってもらってうれしい悲鳴なのですよ。本当に活力が出てきたなと思うのですよ。
 ただし、県はこういうことで発掘はするのだけれども、フォローアップしていますか。なぜかというと、指導者の確保というのは非常にえらいのですよ、ボランティアですから。土曜日、日曜日ボランティアでやるわけですから、本当に探すのも一苦労なのですよ。このたび県教委は、6人、各校のクラブ活動の補助ということをやりましたね。今、予算化もしてあるし、ああいうのを見て、チーム鳥取のフォローアップとしてそういうものも考えていくべきだと思うのですけれども、どうでしょうか。

●小西スポーツ課長
 確かに1期生、2期生、3期生とふえていきまして、それぞれの専門競技に入っていくということになりますと、おっしゃるとおり、アスリートの数はふえていくのですが、指導者のほうはなかなかついていかないと。1人では足らなくなってきたりするというようなこともございます。
 新たに県教委の事業もされて、こちらは部活動のほうですけれども、6人を確保するというようなこともありますので、こうしたことをちょっとヒントにしながら、今後も指導者の確保につきまして、競技団体等の意見を聞きながら、検討していきたいと思います。

○前田委員
 わかりました。ボランティアですから、有償ということはないというのが前提なのでしょうけれども、実際、土曜日、日曜日に指導してもらうために、それこそ人材発掘やるのだけれども、どうしても抵抗がありますよ。何にも出ないのだから。非常に犠牲的な精神でやってもらっておるのだけれども、ぜひともそのチームの子供たちの発掘と同時に、フォローアップしてほしいと思います。要望としておきます。

○長谷川委員
 同じく地域振興課で、ページ数はちょっとないようですけれども、合併特例債の活用状況等についてであります。
 これは私が予備調査のときにこの内容をちょっとお尋ねしたことから、きょうの資料提供になったものだと受けとめておりまして、大変よいことだと。全員に配付をしていただいたということで、喜んでおります。
 特に1番の表の区分が、従来は少しわかりにくくて、私どもが一番知りたいのは、合併してもう10数年たつわけですから、いわゆる発行可能額に対して発行実績はどうかという、一言でいえば発行率を知りたかったわけで、今回その欄を設けていただきまして、さき方から御心配いただいている倉吉市などは発行率で97%というところに来ているということがうかがい知ることができるわけです。
 従来の表には同意額という欄があったのです。同意額というのは、まだ実績には至らないけれども、承認というか、認めていますよという考え方だったと思います。私はもう少しそれを根源的に考えたときに、市町村が発行するこの合併特例債に県の立場で所要事務の中で地方債の発行を県が管理するという立場ではあるのですけれども、同意という表現は少しいかがなものかなという気持ちがずっとしておったところでありまして、この点についてお答えをいただきたいのと、3番の参考ということで、鳥取県市町村資金貸付金というのが、これが私、一般質問で本会議場で知事に問うたときに、知事のほうからお示しをされた内容のものであろうと思います。これを見ますと、平成28年鳥取県中部地震被害対策資金ということで括弧書きしてあるわけですけれども、これはこのたび設けられたものか、常設してあった資金をこのような事態に鑑みて今回銘打ったものであるのか、まずこの2つをお答えいただきたい。

●衣笠地域振興課長
 その前に、まず、これは、その他で御説明しようということで資料を……(「その他で」と呼ぶ者あり)ですが、今いたしましょうか。

○長谷川委員
 ここに入って……(「入っていない」と呼ぶ者あり)入っていないですか。(「その他はその他で」と呼ぶ者あり)

◎福田委員長
 その他でいいですか。

●衣笠地域振興課長
 では、先ほどの趣旨を踏まえて、その他で説明いたしますので。

○長谷川委員
 では、その他で。

◎福田委員長
 その他でね。

○横山委員
 済みません、3ページ、チーム鳥取!発掘・育成事業について、鳥取の環境なのだけれども、指導者も大切だけれども、現にオリンピックを狙っている選手もおるわけです。その選手たちの練習環境の整備をぜひ検討してやってほしいなと思います。
 もう一つは、例えば、この間はブルガリアだとかいろいろなところに外国遠征をしているのです。その合宿に行かないと、オリンピックの候補選手から外れるのですよ。いろいろなところでお世話になっておると思うのだけれども、そういう面でいうと、そういうことも全部ひっくるめて選手の練習環境を整備するということを念頭に入れて指導してほしいなと思います。
 特に、固有名詞で言ったほうがわかりやすいかな。(「いえ、いいです。わかります、わかります」と呼ぶ者あり)例えばレスリングの前田祐也というのですが、学校の事務で異動しているのですけれども、この間、外国に行ったのですよ。今度、鳥取育英の事務に入るそうなのだけれども、これは練習に参加できる環境なのかなと僕は思うので、特に邪魔しないように。わざわざスポーツ振興を掲げておって、それででき上がっておるわけだから、オリンピックを狙っている選手をやはり最後まで応援してやってほしいなと思います。これについて、小西さんか新さんに答えを出してほしいのだけれども。

●小西スポーツ課長
 オリンピックを目指す選手の環境整備ということでありまして、これにつきましては、新年度当初予算の中で東京オリ・パラターゲット事業ということで約2,900万円お願いしておりまして、これは遠征費であるとか、例えば水泳の飛び込みですとかクライミングにつきまして対応するところでありますし、またクライミングについては、スピード壁とボルダリングを倉吉に整備をしたいということで、同じ当初予算に盛り込んでおるところであります。
 また、レスリングの前田選手については、これは今回はターゲット事業の中には入っていないのですけれども、競技をしたいということを聞いております。この方はこのたび県職員のスポーツ選手枠みたいな募集がありまして、そちらで合格されたということでありまして、配置のことにつきましては人事のことですので何も言えないのです。今、鳥取育英という話がありましたけれども、恐らく鳥取育英のほうで練習をされるのではないかと。それに参加しやすい形で配慮をされたのではないかと思うのですけれども、こちらのほうからも、改めまして教育委員会、学校にも、練習に参加しやすい形で配慮願いたいとお願いしていきたいと思います。

○横山委員
 レスリングの前田選手については、よろしくお願いします。
 僕が言う前にクライミングの話があったので、ぜひ仕事のしやすいように協力してやってほしいなと思います。
 例えばクライミングの安井君にしても、レスリングの前田君にしても、やはり相当外国遠征が多いのですよ。どっちにしても。そうすると、職場で応援してやらないと、到底苦しい。そのことを県サイドとしても応援してあげれるように努力していただければうれしいなと思いますので、よろしくお願いします。

●新地域振興部スポーツ振興監
 例えば選手にしろ、コーチにしろ、やはり活動しやすいと。そこに持っていかないと、学校におるままだと、どうしても授業をしなければならないと。その辺で活動しやすいということを主眼に置いて、例えば当課の所属になったり、そうしてなお活動しやすいように、スポーツ課の職員ですが、中部総合事務所のほうにとなる。要はその遠征も含めて、そういう職場環境もできるだけ活動しやすいということを念頭に置いて、いろいろ教育委員会や総合事務所に協力いただきながら配置しています。活動費についてもその辺は配慮をしているという状況です。

○横山委員
 やはりそこに直接挨拶してやってほしいなというのがあるのですよ。例えば安井先生の場合は、中におるわけだからかなりいいと思うのだけれども、前田選手は新しく入っていくわけだから、そうなると最初からもしこういう遠征があったときに、快く送り出してやってほしいという、そう要請をしてほしいという意味だよ、僕が言っているのは。

●新地域振興部スポーツ振興監
 後段の彼の場合は、実はうちは採用とかに全くかかわっていませんので、実はその方が合格したということも正式には聞いていないです。どこに配属ということも、一般職員ですので、そこはなかなか……。

◎福田委員長
 横山委員、個人名はちょっとまずいということで、配慮をお願いします。

○浜崎委員
 済みません。3ページですけれども、チーム鳥取!発掘・育成事業の取組状況についてということで、以前は、先ほど小西課長がおっしゃったオリ・パラターゲット事業、新年度予算、こことこの育成事業とが一緒になっておるような、そういった部分があったと思うのです。報告事項はチーム鳥取!発掘事業のこれしか出ていませんので、ここについて申し上げると、2020年のオリ・パラターゲット事業については、今お話もありましたが、例えば全国的に有望な選手といえばボクシングもそうだし、飛び込みもおられるでしょうし、アーチェリーもなのかなと思います。そういったクラスのレベルの選手のターゲット事業というのを別にして、それでチーム鳥取!発掘・育成事業ということで、この一番下に出ておる1期生、2期生ということと3期生とで分けてこういうふうにやられたというのは、僕は評価させていただきます。ここをしっかりと、これが大事なのですよ、このチーム鳥取!発掘・育成事業というのが。ともすれば今までの事業というのは一緒くたになっておった。そうではなくて、もう2020年というのはあと3年後ですから。この間、私の質問でもスポーツの拠点、日本財団との連携でこの辺がどうなのだと。障がい者拠点ということでお話をしましたけれども、それはそれとしてどんどんやっていただきたい。今の個別のお話については、また個別対応でやっていただければと思うのだけれども、このチーム鳥取!発掘・育成事業の中で、先ほど前田委員も言われたけれども、やはりその指導者のボランティア的な部分。これね、課長、ボランティアでは続かないよ。いろんな部分が。練習場所に行くのに、自転車で行くのならあれだけれどもね。私も布勢の陸上競技場に行くのに、先生、ダイエットしないといけないのだから自転車で行きなさいと。そういうのはいいよ。だけれども、これは毎日毎日選手と一緒になってやる場合に、そういったボランティア的な部分は限度があるよ。
 だけれども、その子たちが、皆さんがこうやってやられた事業で、俺はこんなスポーツには縁がなかったけれども、これをやり出してとても好きになった。こういうことが、スポーツだけではなくて、人材育成ということにつながるわけですから、大変これが大事だと思います。そういった部分でいうと、指導者という部分。
 以前は、小学校のときにそういう話があって、興味持っておったけれども、中学校になると部活が必須になるものだから、そういうのが部活にないと。今までやっておったことは何だったのだというようなことで、親からもそういった失望というか、残念な旨もあったのですが、最近はその辺のところはスポーツ課さんもしっかりと教育委員会と連携とってやっておられると思いますが、その辺の状況も含めてお願いしたいと思います。

●小西スポーツ課長
 チーム鳥取についてでございます。指導者の件につきましては、前田委員からもありましたが、ボランティアではなかなか続かないだろうという御意見でした。そのとおりだと思います。
 3ページの下の表ですけれども、1期生、2期生、実はここについては専任コーチによる技術指導ということで、一応800万円ほど予算をお願いしておりまして、この中に、わずかではありますが、コーチに対する謝金というのも入っております。ほぼボランティアに近いのかもしれませんが、こういったことで、確かにこれでもって食べていくということはできないわけでして、今後、御意見を踏まえて、できることを検討していきたいと思います。
 また、中学生で部活という話がありまして、実は1期生のところに書いていますように、1期生は30何人いて16人が残ったということで、おっしゃいますように、部活を優先した、あるいはクラブに入っていてそちらを優先したという人が多くて、30何名のうち16名しか続けていないという状況でしたが、2期生については、中学校に入る前に競技を決定していただこうということで、つまり小学校5、6年の子供に対してやっております。したがいまして、37名のうち29名が残った、次なるステップに進んでいくということで、辞退された方も8名と1桁台に落ちてきたということであります。これは個々の判断、興味ですので、また家庭の事情というのもありますし、ゼロというわけにはならないかもしれませんが、一定の成果は出ているのかなと思っているところです。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○浜崎委員
 ちょっとその件について。頑張っておられると思うので、ぜひ引き続きしっかりやってほしいのですが、この3期生の39名選抜したという部分、この辺も大いに期待したいと思うのです。今申し上げた、具体的に教育委員会とのその辺は、もう認識はしっかり教育委員会も部活という部分については、各学校の裁量ということになるかもしれない。その辺のところはどうなのですか。過去とは全然認識は違うでしょう。スポーツ課さんも頑張られて。違うの。

●小西スポーツ課長
 このたび議会でも教育長が答弁されておりました。今は競技力という面はスポーツ課のほうに来ているわけですけれども、教育委員会につきましても、部活を持っていると。今後も引き続き競技力の向上ということで連携していきたいということで、例えばチーム鳥取の子供がどこかに遠征に行ったりするときには、例えば部活の遠征と同じような扱いにしていただきたいと。欠席ではなくて出席扱いにしてほしいというようなことをお願いしておりまして、そのようなことで対応していただけるようになっておりますので、かなり協力的にやっていただいているなと思っております。

○浜崎委員
 ぜひ教育委員会にもどんどんその辺のところの要望は入れていかれたらいいと思いますので、頑張っていただきたいと思います。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○澤委員
 観光交流局の観光戦略。通訳案内士の下の3番目の下のところで、3月13日に、通訳案内士の資格の有無にかかわらず誰でも有償での通訳案内を可能とするという改正法案という、今説明されましたけれども、これについてもう少しちょっと具体的に、現状も含めて、ちょっと教えてもらえたらと思います。

●岩下観光戦略課長
 特に鳥取の地域におきましては、クルーズ船がたくさん入ってきております。そのような中で、実際、添乗資格ということで中国から来られた方が、中国語で、別に通訳をするわけではなくて、例えば自分の知識で案内をされたりとか、そういう事象が多くあります。そういうことが、法に照らし合わせてどうなのかというような議論があるのが一つ。そういうことについて、国としてはきちっと、それも合法化して、旅行者のニーズに、どんどんふえていくインバウンド客のニーズに応えていこうということだと考えられます。
 ただし、無資格者がどんどん通訳案内できるということになりますと、とにかく低レベルなサービスが横行する、地域の観光サービスが低下していきますので、それを防ぐために、やはりこの山陰限定特例通訳案内士制度、あるいは国の通訳案内士資格を持った方の利用を呼びかけて、レベルの水準を図っていきたいということがまずあります。とりあえず、以上でございます。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○澤委員
 いやいや、それがこの法改正の趣旨なのかということをちょっと聞きたかった。例えばそれが多分全国に広まっていくのでしょうということなのでしょうが、どういうような方向性で、各地域地域にそういうものが広まっていくのかどうかということをちょっとお聞きしたかったのです。

●岩下観光戦略課長
 おっしゃるとおりですね、今は特例ということで地域限定で認められておりますけれども、地方自治体が計画を策定したり、研修を実施したりして、通訳案内士の質の担保をしていくという制度を新たにつくることによって、日本全体の通訳案内のレベルを保つという趣旨で国が考えているというふうに考えております。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○森委員
 警察本部に伺いたいのですけれども、特殊詐欺の関係のお話で、私、これまで認識として高齢者の方だけが被害に遭っていると思っていたのですけれども、きょうの資料1ページを見ると、25件中14人が高齢者ということで、11人が高齢者ではない、いわゆる65歳以下の方々だと思うのですけれども、結構割合が高いなというのをちょっと改めて認識し直しました。この高齢者ではない方の被害は、どういったものになっているのかということ、それからもし傾向がわかれば教えていただきたいのですが。

●青木生活安全部総括参事官生活安全企画課長事務取扱
 高齢者以外の手口は、大体オレオレ詐欺という、古くからある手口ですけれども、それと架空請求ということがございます。これは、有料サイトの未払いがあるなどということで請求して振り込むという方がおられる。そういう傾向がございます。

◎福田委員長
 よろしいですか。
 野坂副委員長、ありませんか。いいですか。

○野坂副委員長
 地域振興で、6、7ページをお願いします。地方創生事業の執行状況ということで、東・中・西と報告していただいたのですけれども、成果みたいなところで、新たな販路拡大につながった、旅行に対する満足度が向上した、文化交流の一助となった、周知することができた等々の表現があるのですよね。これ以前にも言いましたけれども、これは一つの例示として、機を捉えて何かの形で数値で検証する必要もあるのだろうと思うのですよね。それは、例えば県民の事業に対する理解にもつながっていきますし、やはり当事者も含めて、さらに推進力になっていくのだろうと思うのですね。何より県民の理解、協力を得るための、一つの説得する材料になっていくのだろうと思います。都度都度やる必要はないと思いますけれども、やはり機を捉えての数値化、あるいは経済効果等をはかる必要もあるのだろうと思うのです。
 これは関係ないですけれども、先ほどの3ページを見ると、チーム鳥取の取組状況で、筋力が何%上がったとか、あれこれ数値化されて報告されているのですよ。同列には考えられないのでしょうけれども、何かの検証ですよね。そういった検証は必要なのだろうと思いますけれども、いかがでしょうか。

◎福田委員長
 これ、どなたが答えられますか。それぞれ。(発言する者あり)では、せっかく中山所長がお見えになられていますから、中山所長、お願いします。

●中山西部総合事務所長
 済みません、では西部分についてお答えさせていただきます。以前、野坂委員から大山関係の部分の数値化なり経済効果把握とか、あとトライアスロンですかね、ああいったことの数値化とかもお話をいただいて、その辺の部分で指標ですとか、あるいは経済研究所とかを使いながらの、研究を今、しております。確かに若干こういったような事業をやって効果は出ていると思っておりますが、例えばきちんと売り上げ目標がこれだけ上がったであるとか、あるいは特産品がこれだけふえたとか、そういった意味でわかりやすく県民の方、市民の方にこの事業の動きといいますか、ありようを伝えることは必要かと思います。
 当然、私も西部でやっておりますモンゴルの部分ですとか、あとミニバーガーとか、あとそれからたたらんち、それぞれ指標は異なってくるかと思いますので、それぞれごとに事業でその一番の成果のあらわれ、また結果といいますか、反省点のあらわれみたいな、そこを幾つかピックアップしながら、余り大きな金をかけてやるというのはちょっと違うかと思いますので、そのあたりはちょっと工夫して、成果指標みたいなものは考えてみたいと思っています。
 ちょっと付言いたしますと、ミニバーガーあたりは、実はバーガーフェスタを10月の初めにやっておったのですけれども、大山環状道路で全部交通制限していますときに、実は江府町の奥大山のほうになかなか人がおりてくれないという話がありまして、ちょっと今数字のほうを持ってきていませんけれども、このミニバーガーフェスタをやりましたら、幸いそちらのほうでおりていただいて、バーガーを買っていただくというような、そういったような成果も出ている部分もありますので、ちょっとそのあたりは工夫して、折々に触れ御報告をさせてもらいたいと思います。

○野坂副委員長
 ぜひともお願いします。大山に関して言えば、残念ながら大山王国でああいうようなこともあって、全部が批判の対象になるのですよね。そうなってくると、一方、成果は成果として、こういった成果も上がってきたのだというような、やはりきちんと説明できるような材料というのは、やはり持っておくべきだと思いますので、よろしくお願いします。
 それと、もう一点は、西部総合事務所の1ページで、日本刀の童子切やたたら製鉄に関してイベントをされたということなのですけれども、これは1300年祭に限らず、かなりこの地の大きなコンテンツだと思うのですね。だから、今後、これをわかりやすく広めていくのに、こういう単発的なイベントではなかなか難しいと思うのですよ。この取り組みはこれからどのように考えておられますか。

●宮永西部総合事務所地域振興局大山振興室長
 今、御質問いただいた部分ですが、我々としても、実はこの間来ていただいた漫画家のかまたきみこ先生も、非常に刀に造詣が深い方でいらっしゃって、これ自身のポテンシャルというものにすごい興味を示されておりまして、こういうものはもっと押していくべきだというふうにおっしゃっていただいております。委員おっしゃったように、継続的にこういう情報発信をすることで、もっともっと地域にこういった魅力を持っている地域だということを浸透するとともに、県外に対してもアピールをしていきたいと。そのために企画をしていきたいと考えておりますので、またそういう企画ができましたら、ここでも御報告をさせていただきたいと思っております。

○野坂副委員長
 例えばここで、この地でなぜたたら製鉄が広まってきたのかとか、その結果として日本刀というのにつながっていくのだろうと思うのですね。そうなってくると、出雲も含めた大きなストーリーがあるわけでして、一つには漫画で残していくとか、やはりわかりやすく広めていく方法というのはあるのだろうと思うので、またその辺はじっくりと検討してみてください。

◎福田委員長
 よろしいですか。

●宮永西部総合事務所地域振興局大山振興室長
 わかりました。検討させていただきます。よろしくお願いします。

◎福田委員長
 次に、その他でございますが、執行部、委員の方で何かございませんでしょうか。

●衣笠地域振興課長
 では、2月の常任委員会で合併特例債の活用状況等につきまして説明を求められておりましたので、提出している資料について御説明申し上げます。
 合併特例債は、合併年度とこれに続く15年度に限り、合併した市町村が建設計画に基づいて必要とされる事業または基金の積み立てに要する経費の財源とするために発行する地方債ということでございます。対象事業の95%に充当することができまして、元利償還金の70%相当額が普通交付税の基準財政需要額に算入されることになっております。
 県内での活用状況につきましては、資料の表にまとめておりますのでごらんいただければというふうに思います。
 先ほどの同意につきましてですけれども、これは従前は許可ということで許可制度だったのが同意制度になっているということでございまして、これは法律上の県の関与ということで残っております。地方の自立等の関係で今後検討されるかもしれませんが、現状ではちょっと法律上の制度としてあるということで御理解いただければと思っております。
 次に、合併算定替について御説明申し上げます。
 合併算定替は、普通交付税についての制度ですが、合併市町村について、合併前の市町村がそのまま存続したものとして算定した普通交付税の額を15年間保障する制度でございます。ただし、11年目以降は低減していくということになっております。
 普通交付税につきましては、合併算定替のほか、合併による財政需要の変化に対応するため、平成26年度から5年間は、支所に要する経費など想定されていなかった財政需要を算定に反映する制度が導入されているところでございます。
 最後に、先ほど質問がありました市町村資金貸付金のうちの平成28年鳥取県中部地震被害対策資金について御説明申し上げます。
 この貸付金は、鳥取県西部地震の際、創設いたしました市町村貸付基金の震災分につきまして、鳥取県中部地震により被害を受けた市町村が、応急対策、災害救助、災害復旧等の実施に当たり活用できるよう制度を改めたものでございます。貸し付けは無利子、償還期間は15年で、貸付枠は10億円ということになっております。
 現在、市町村資金貸付金につきましては、西部地震の際の貸し付けの借りかえだとか県道負担金などを使途として貸し付けを行っておりますが、鳥取県中部地震被害対策資金につきましては、現時点で貸し付け業務は来ておりません。
 続きまして、前田委員からの市町村振興協会貸付金の流れ、使途状況、基金残高について、御説明をいたします。
 市町村振興協会交付金は、宝くじの販売に係る収益金を鳥取県が収入いたしまして、鳥取県市町村振興協会を通じて各市町村に分配しているというものでございます。全国の市町村の財源確保のためには、市町村振興宝くじとしてサマージャンボ宝くじが、新市町村振興宝くじとしてオータムジャンボ宝くじが発売されておりますが、宝くじは都道府県及び特例市、政令指定都市と大臣指定市のみが発売、収入できることとされておりまして、発売元でない市町村は収入できないということでございます。つきまして、県が発売して、一旦県に収入した上で、市町村振興協会に交付金として交付し、この交付金を原資に協会が市町村のための交付金や事業を行う経費として各市町村に分配しているということでございます。これが各市町村で活用されているということでございます。
 平成28年度の市町村振興協会交付金は、サマージャンボ分が2億800万円余り、オータムジャンボ分が1億200万円余りとなっておりまして、サマージャンボ分は基金として積み立て、貸し付け事業などに活用されておりますし、オータムジャンボ分は全額市町村に交付金として分配されているというところでございます。
 なお、全国の範囲で行われる市町村の共同事業に充てるために、全国市町村振興協会に対して各県の市町村振興協会が納付金を支払っておるというところでございます。
 平成28年度の期首の基金残高は80億5,800万円ということでございます。

◎福田委員長
 ほか、ございませんか。

●國米教育・学術振興課長
 教育・学術振興課でございます。前回の常任委員会で御質問のありました公立鳥取環境大学の資格取得支援制度の概要及びその実績について御説明をさせていただきます。
 まず、資格支援対策講座といたしましては、大手の専門学校と連携をいたしまして、学内講座ですとかネット講座、DVD講座を実施しております。大学が授業料を負担するために、受講者はテキスト代のみの負担ということでございます。
 もう一つが、資格とか検定試験を受けた場合に、合格をした方について2分の1の助成を行っております。これにつきましても、下に掲げたような資格について合格者が出ておりますので、それについて助成をしております。
 3番目でございますが、学生表彰制度の中で少し難し目の資格について合格をした方に学長が表彰するとともに、副賞として図書カードを授与する制度を設けております。

◎福田委員長
 そのほかございますか。

●遠藤観光交流局交流推進課長
 失礼いたします。交流推進課でございます。ピンク色と申しましょうか、桜色のチラシをお配りしております。4月10日に北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミットを倉吉未来中心の小ホールで開催することとしております。委員の皆様におかれましても、ぜひ御出席をいただければと思います。
 今回のサミットですけれども、「ゆるぎない絆で新時代を拓く-災害復興、経済発展、観光振興-」というテーマで5地域の省長、知事が集まりまして協議することとしております。倉吉市の中部地震からの災害復興でございますとか、平昌オリンピックを契機とした観光振興でございますとか、そういったことについて5地域で連携して取り組んで地域発展していくようなサミットにしたいと思っておりますので、ぜひ御出席いただければと思います。

◎福田委員長
 そのほかありませんか。
 意見が尽きたようでありますので、警察本部、地域振興部、観光交流局及び西部総合事務所についてはこれで終了いたします。
 それでは、執行部の入れかえを行いますので、暫時休憩をいたします。そろってすぐ再開したいと思います。
(執行部入れかわり)

午前11時26分 休憩
午前11時32分 再開

◎福田委員長
 それでは、再開いたします。
 引き続いて、危機管理局及び県土整備部について行います。
 執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いします。
 なお、質疑等につきましては、説明終了後に一括して行うこととさせていただきます。
 まず、危機管理局から、報告9、鳥取県中部地震を乗り越える防災対策会議の開催結果について、安田副局長兼危機管理政策課長の説明を求めます。

●安田危機管理局副局長兼危機管理政策課長
 危機管理局の資料、お手数ですが、別冊をごらんいただきたいと思います。鳥取県中部地震を乗り越える防災対策会議の2回目を先週17日に開催いたしました。
 議題は4番に記載のような、例えば(3)の鳥取県防災及び危機管理に関する基本条例の改正、改正の主な項目とか、その次の対応の検証項目と対応の方向性などにつきまして、多様な分野の方々から御意見をいただきました。
 5の主な意見(要旨)でございます。
 まず、アンケート結果につきましては、第1回の会議とは別に、1,500人余りを対象としたアンケートを実施いたしまして、前回のアンケート結果と比較してはどうかという御意見を頂戴しております。
 (2)番、基本条例改正、対応の検証項目と方向性についてですが、済みません、お手数ですが、めくっていただきまして2ページの中ほど、別記2をごらんください。基本条例の主な改正項目(案)でございます。1の(1)に記載しておりますが、避難に支援が必要な人、あるいは危険箇所等を共有するなど、地域ぐるみの避難体制づくり。これまで支え愛マップづくりをもって取り組みを推進してきておりまして、災害時支え愛活動とも呼べるようなもの、こういったことを推進すること。(2)です。また、もう一つの別の方法、方策として、支援関係者における個人情報の共有が進むように、条例で規定を設ける等法制上の措置、その他の必要な措置の実施を市町村長が努めることということ。2つ目に、住民の支え合い活動と行政との連携を推進すること。3つ目に、市町村指定の避難所以外の場所に避難している被災者への対応。4つ目、地域の防災リーダーの育成等。5つ目としまして、障がい者、外国人等の要配慮者への配慮などを改正として盛り込もうという案をお示ししました。
 右側の3ページに別記3を記載しております。検証項目案ということで、一般避難所とか福祉避難所など21項目を上げまして、その右側に対応の方向性(素案)として、引き続いて市町村と要配慮者への留意点をマニュアルに明記して見逃しを防止する等々の対応の方向性をお示しして意見を頂戴しました。
 お手数です、1ページにお戻りください。その説明を踏まえまして、(2)の(2)番のところですけれども、支え愛の考え方が出てきたのはよいこと、条例に位置づけることで個人情報を共有しやすくなるのではないだろうか。(3)番、個人情報は極めて慎重に扱うべき。一方で、生命、身体、財産を守るためには有効に活用すべきで、この観点は条例にも反映すべき。それから、(6)番で、誰でもリーダーになれるよう平時から啓発が必要。あるいは(7)番ですけれども、小規模の集会所等の施設、そういった身近な施設を使う。顔見知りで安心感もあり広げてほしい。(9)番ですが、民間の施設も含めて平時からコミュニティーで整理をしてほしいなどの御意見を頂戴しました。
 今後ですけれども、この会議の結果を受けまして、必要な内容につきましては、基本条例に反映するとともに、各種対策の充実、強化を図ってまいりたいと考えてございます。

◎福田委員長
 続きまして、報告10、島根原子力発電所2号機中央制御室空調換気系ダクトの腐食について及び報告11、平成29年度鳥取県原子力防災ハンドブックの配布について、水中原子力安全対策監兼副局長兼原子力安全対策課長の説明を求めます。

●水中原子力安全対策監兼副局長兼原子力安全対策課長
 それでは、危機管理局の資料をごらんください。1ページをお願いいたします。これにつきましては、昨年の12月8日に中国電力から報告のあった島根原発2号機の中央制御室換気系のダクトの腐食事案で、この委員会におきましてもたびたび御報告させていただいて、今回、3月9日に中国電力が法令等に基づきまして本事案に係る原因と対策を取りまとめた報告書を原子力規制委員会に報告し、安全協定に基づきまして本県にも報告がありましたので、その内容について御報告するものでございます。
 1番をごらんください。3月9日に中国電力の島根原子力本部の副本部長兼鳥取支社長から県に報告がございました。
 報告の概要につきましては、今回、法令に基づいて詳細な原因調査の結果と再発防止対策を取りまとめて、それらを原子力規制委員会に報告書として取りまとめて提出したという内容でございました。報告の概要でございますが、ダクトの腐食孔の発生原因につきましては、外気の取り入れラインのダクトの内部で発生した結露と、外気とともにダクト内に取り込まれた水分及び海塩粒子がダクトの内面に付着し、腐食を発生したものという推定でございました。
 材質、それから保温材は仕様どおりに設計、制作、施工し取りつけられていたということも確認されておりまして、この原因につきましては、気流をコンピューターでシミュレーション解析、それから腐食生成物の元素の分析まで解析して推定したものでございます。
 再発防止対策といたしましては、以上の原因調査の結果等を踏まえまして、この系統の点検内容の頻度、これまで外気取り入れラインにつきましては、定期点検10回に1回でしたが、1回ごとにやる。それから、さらなる対策といたしまして、運用の見直し、それからダクトの仕様の見直しを再発防止対策として策定したところです。例えば、中央制御室の外気を取り入れるところに、外の天気が荒いときは塩分を取り除く装置があるのですが、それを平常時から動かして塩分が入らないようにするとか、そういう対策、それから頭を入れてダクトの中を見れるように点検口をさらに増加するということでございました。
 今後の対応といたしましては、本報告の内容について、原子力規制委員会において審議、確認を受けていくと。原子力規制委員会の審議等を踏まえまして、さらなる再発防止対策を進めていくと。今回の原因調査の結果で、腐食に対するメカニズムが解明され、様々な知見が得られましたので、二度とこのような事象が起こらないように努めていくと。さらに、他の箇所でもダクトの腐食が起こる可能性があるという意識を常に持って対応すると。再発防止対策を着実に実施するとともに、引き続き原子力発電所の安全性向上に努めると。
 本県からは、今回の見直した点検頻度が十分なものか、原子力規制委員会で審議今後されていきますので、その審議、判断を注視していくと。それから、国とよく相談をして方向性を出していただき、今回の報告から変更があれば再度説明するとともに、安全協定に基づいて必要に応じて現地確認もさせていただくと。今回の腐食箇所以外の箇所についても、腐食がないかどうか留意するとともに、引き続き丁寧な説明をお願いしたいということを申し入れたところでございます。
 2ページに、これまで報告させていただいた概要と経緯について記載しております。
 3ページには、当日中国電力からいただきました報告書の概要を添付しておきましたので、ごらんいただければと思います。
 10ページをお願いいたします。平成29年度の鳥取県原子力防災ハンドブックの配布ということで、お手元にこのようなハンドブックを配布させていただいておりますので、それについて御報告させていただきます。
 これにつきましては、万が一に島根原発で原子力事故が発生した場合に、住民の方にとっていただく対応の手引として、今回平成29年度版を作成したものです。平成25年度から毎年作成し、住民の方々の意見等をお聞きいたしまして、それらを反映して今回作成したものでございます。緊急時の対応だけでなく、日ごろの備え、それから放射線の知識を掲載しております。
 主な改訂内容でございますが、原子力災害時における情報の入手、それから屋内退避、避難の際の注意点などを中心にいたしまして、万が一の場合に住民の方が使用するという視点で内容を充実し、さらにつけ加えたというところでございます。
 具体的には、新たにつけ加えた内容としまして、4ページごらんいただけますでしょうか。このような図でございますが、今まで住民の皆さんに、例えば避難とか、屋内退避とか、パーツパーツで書いていたものを、一体どのような流れになるのだという意見が非常に多かったので、原子力災害が起きたときはこのような流れで進みますということで、まず最初にこれを書かせていただいたところでございます。それから、それぞれのページを全部読まなければわからないのかという御意見いただいたので、この上のピンクのところにありますように、要点を、記載して、まずはここを読んでいただき、全体を把握していただくというつくりにしました。
 7ページには、緊急速報エリアメールということで、今回訓練で使用しましたけれども、それが受信できなかった機種もございましたので、その注意点を書き込みました。
 12ページには、社会福祉施設等の入所者の避難、皆さんのほうから、どのようにその福祉施設等に入所されている方は避難するのだということで、詳しく図で説明させてもらうようにいたしました。
 14ページには、昨年度安定ヨウ素剤のゼリー剤が新たに開発されて購入いたしましたので、写真を載せまして、14ページの右上にあるようなゼリー剤の写真、それから使い方、説明を追加しました。
 20ページには、放射線の単位であるシーベルトとかグレイとか、非常にわかりにくいということなので、それらに対する解説というものを基礎知識の一部として入れさせていただきました。
 このように、質問の多い事項に対する記述、あるいはいただいた意見を反映したところでございます。
 鳥取県の場合は既に避難所をマッチングしております。22ページにございますように、例えば外江4区は日進小学校に行くとかというようなマッチングは終わっております。もし万が一自家用車で行かれて迷った場合でも大丈夫なように、今回は電話番号をつけまして、カーナビゲーションで電話番号を入れていただければそこの地図が出るという対応もさせていただいたところでございます。
 これらにつきましては、米子市と境港市のUPZの全家庭に市報の4月号と一緒に配布することにしております。それから、県内の全市町村にも必要な部数を配布するとともに、庁舎や公民館などで閲覧可能にいたします。それから防災関係機関、県庁のほうでも閲覧入手もできるようにしたいと思います。
 このハンドブックにつきましては、今後講演会、現地研修会とか、住民説明会といろいろやっていきますが、きっちり皆さんに御説明させていただきたいと考えております。

◎福田委員長
 続きまして、県土整備部から、報告12、平成29年度の建設工事入札制度等の見直しについて、山本県土総務課建設業・入札制度室長の説明を求めます。

●山本県土総務課建設業・入札制度室長
 県土総務課でございます。県土整備部資料の1ページをごらんください。平成29年度の建設工事入札制度等の見直しについて報告いたします。
 1つ目は、平成29、30年度の入札参加資格の格付に係る見直しでございます。
 工事の入札参加資格につきましては、2年ごとに入札参加資格の一斉更新と格付の見直しを行っております。4月1日の認定に向けまして、現在作業を行っておりますけれども、1の(1)に記載のとおり、土木一般B級の格付定数の見直しを予定しております。こちらは各等級における発注量でございますとか業者数のバランスを考慮いたしまして、B級の定数、今現在150でございますけれども、こちらを10減の140に変更する予定でございます。
 変更後の格付ごとの認定予定者は、表に記載のとおり、Aが100、Bが140、Cが110、Dが
113になる予定でございます。
 また、もう一点、(2)とび等一般の等級数の見直しでございます。こちらは今現在3等級であるものを、2等級にする予定でございます。平成27年度からとび等一般を河床掘削とか残土処分等工事成績評定対象外の工事に限定をしておりまして、発注件数が減少しております。特にA級は予定価格4,000万円以上でございますので、こちらが今、ほぼ発注量が、例えば平成28年度も5件程度しかないというところで、今の等級Aに発注するものがなかなかないということでございますので、今のA、BをAにして、CをBにするようなイメージで、A級、B級の2等級に変更を予定しております。
 2つ目でございます。予定価格事後公表の拡大でございます。
 予定価格の事後公表につきましては、県土整備部発注工事等の中から、工事については平成21年度から、測量等業務については平成28年度から土木系工種の中から試行を行っておりますが、対象範囲を順次拡大しているところでございます。平成29年度につきましても、そちらの表に書いてございますように、拡大を予定しております。具体的には、現在全発注件数の5%としておりますものを、全発注件数の3分の1、あと予定価格2億円以上の工事については、工種にかかわらずとしておりますのを、予定価格4,000万円以上の土木系工種は原則全てということにしております。
 また、測量等業務につきましても、現在は土木関係コンサルタント業務の予定価格1,000万円以上で、なおかつ総合評価入札を適用するものとしておりますけれども、こちらは工種にかかわらず、あるいは総合評価でなくても、予定価格1,000万円以上は原則全てということで事後公表の範囲を拡大する予定としております。

◎福田委員長
 続きまして、報告13、北条道路の新規事業採択時評価にかかる審議結果について、小田原道路企画課高速道路推進室長の説明を求めます。

●小田原道路企画課高速道路推進室長
 道路企画課でございます。県土整備部資料2ページをお願いします。
 先週木曜日、3月16日に、山陰道北条道路の平成29年度の新規事業採択について、国土交通省社会資本整備審議会道路分科会事業評価部会において審議され、山陰道北条道路の新規事業化は妥当であるという結論が得られましたので、御報告いたします。
 国土交通省では、効率的な道路事業の実施を図るため、新規事業採択時や計画段階評価等において有識者の意見を聞くこととしており、このたび筑波大学の石田東生教授を部会長とする委員による事業評価部会が開催、審議されたところであります。
 北条道路は、これまで平成25年度から計画段階評価を実施し、去る2月17日都市計画決定を告示、2月28日国土交通省から当県知事に北条道路事業化に係る意見照会があり、当県として同意する旨を回答していたところです。そして、このたびの事業評価部会の審議の結果、山陰道、北条道路の新規事業化は妥当であるとの結論が得られたもので、この結果をもって国土交通省においては、平成29年度の新規事業採択を判断されることになります。
 平成29年度予算が今月下旬成立の予定でありますので、恐らく4月、新年度になりましたら、北条道路が新規事業採択箇所として公表されるものと思われます。
 これまで、当常任委員会の皆様におかれましても、国土交通省道路局や中国地方整備局などへの要望活動等御支援をいただき、まことにありがとうございました。今後とも県議会の皆様の御協力もいただきながら、事業化後は、事業が円滑に実施され、一日も早く供用できるよう、県としても関係機関との調整等に取り組んでまいりたいと考えておりますので、今後とも御指導いただきますようよろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 続きまして、報告14、米子駅南北自由通路等に係る都市計画事業の認可等について、河田道路建設課長の説明を求めます。

●河田道路建設課長
 道路建設課です。県土整備部資料の3ページをお願いいたします。米子駅南北自由通路と駅南広場に係る都市計画決定と都市計画事業の認可について報告いたします。
 米子駅南北自由通路と駅南広場の計画につきましては、2月3日の米子市都市計画審議会で承認され、県の協議を経て、米子市が2月24日付けで都市計画決定をいたしました。なお、県の協議におきまして、米子市都市計画審議会の米子市の顔として利便性、将来性を含め、十分検討の上、市民及び県民が誇れるような実施計画、設計をしていただきたいという附帯意見を十分に配慮して取り組んでいただきたい旨の意見を付して同意しております。
 また、都市計画決定と同日付けで、米子市から、都市計画法に基づく都市計画事業の認可申請が県に送付されました。申請の内容が都市計画決定と適合しているか等の確認など、法令に基づき審査いたしまして、3月10日付けで認可したところでございます。これによりまして、米子駅自由通路等の整備事業が具体的に動き出すものと考えております。
 今後の予定ですが、米子市では、年度内に自由通路に先立って整備いたします新支社ビルに係る協定をJRと締結することとしております。
 また、平成29年度には、自由通路等の詳細設計に着手する予定であります。
 引き続き、三者協議会等におきまして、駅周辺のにぎわいの観点も含め、今後進められます自由通路等の詳細設計の内容などにつきまして協議していきたいと考えております。

◎福田委員長
 続きまして、報告15、融雪期の危険箇所等の緊急点検結果について、的場治山砂防課長の説明を求めます。

●的場治山砂防課長
 治山砂防課でございます。引き続きまして、資料の4ページをお願いいたします。昨年の鳥取県中部地震で地盤が緩んでいる中で、このたびの冬の豪雪がありましたので、雪解けによる土砂災害防止のため緊急点検を実施しましたので、結果を報告いたします。
 点検対象箇所を地震時の緊急点検結果で経過観察のB判定となりました59カ所と、このたびの雪によります被害報告がありました10カ所の合計69カ所といたしまして、3月8日から3月10日の3日間で一般社団法人鳥取県測量設計業協会の協力を得まして点検を実施いたしました。
 点検の結果は、応急対応が必要な箇所が1カ所、引き続き経過観察を行う箇所が68カ所でございました。
 なお、応急対応が必要な箇所につきましては、平成29年度の新規事業といたしまして対応することといたしております。
 なお、経過観察が必要な残りの68カ所につきましては、市町村へ点検結果の説明を行うとともに、地域住民への注意喚起等を市町村にお願いいたしました。
 引き続き、地域防災力向上のため、積極的な取り組みを行っていきたいと考えております。

◎福田委員長
 続きまして、報告16、境港外港竹内南地区貨客船ターミナル着工記念式について及び報告17、ユネスコ世界ジオパーク鳥取隠岐間超高速船チャーター事業の実施について、森田空港港湾課長の説明を求めます。

●森田空港港湾課長
 空港港湾課でございます。資料の5ページをお願いいたします。3月12日に境港外港竹内南地区貨客船ターミナルの着工記念式典が行われましたので、報告いたします。
 この事業は、増加するクルーズ船の寄港や定期航路の就航に向け取り組んでいる国内
RORO船及びDBSに対応した岸壁を整備いたしまして、境港全体の機能を再編しようとするものでございます。
 着工式典の主催者は、国土交通省中国地方整備局及び境港管理組合でございます。国会議員の皆さん、斉木鳥取県議会議長、安田境港管理組合議会議長、澤議員、浜田議員、地元自治体、経済団体、船社・船主、国土交通省等約200名の方の御出席を賜りました。
 今後、平成31年度の完成に向けまして、一日も早い供用開始のため、国に重点実施を求めていこうと考えております。
 続きまして、6ページをお願いいたします。平成29年4月7日、山陰海岸ジオパークと隠岐世界ジオパークを超高速艇レインボーで結ぶチャーター運航を行いますので御報告いたします。
 この運航は、今回で3回目となります。今回は、これまでの取り組みで航路の可能性の課題となっております乗船率の向上を主眼に取り組むこととしております。このため、運航する全ての区間に旅行会社によるツアーを企画し、乗船率の向上を目指しております。
 今回の結果を踏まえまして、採算面の検証を行い、鳥取-隠岐間航路の活用のあり方について関係者と協議、検討してまいりたいというふうに考えております。

◎福田委員長
 報告18、一定額以上の工事または製造の請負契約の報告につきましては、県土整備部資料の8ページ以降のとおりであり、説明は省略いたします。
 それでは、ただいままでの説明について質疑等はありませんでしょうか。

○森委員
 原子力防災ハンドブックについてお願いします。一番最後のほうに、避難先一覧を示していただいて、本当によかったなと思います。自分たちがどこに行くのだということがわかって本当にいいと思うのです。そこで、地区名で表示していただいていて、その地区の人たちは一時集結所がここで、避難先はここですよということで、本当にいいんですけれども、これ、自治会の名前で書いていただいていますが、自治会に入っていない人が結構いるわけですよね。自治会に入っていない人がどこに行くのかというようなことが私は結構重要なところだと思うのです。ここにはもう間に合いませんので、ぜひ今後、そういった配慮をしていただきたいなと思うのです。自治会に入っていない人もかなりいるので、自治会に入っていない人でも、例えば米子でいえば大篠津地区に住んでいるということは知っている。この地区名の自治会には入っていないけれども、どこかみたいなところ、行けるようなところをちゃんと書いておいていただけると混乱がないのではないかなと思うのですけれども、いかがでしょうか。

●水中原子力安全対策監兼副局長兼原子力安全対策課長
 貴重な意見、ありがとうございました。入っていない人もおられるということで、今、原子力防災アプリを開発していまして、そこに自分の住所を入れればこれとリンクして、リンクというか、例えば大篠津のどこどこの住所を入れれば、宝木小学校が出てくるとか、そういうふうなアプリも今開発していますので、ハンドブックとそういうのをあわせて、住民の方々に知ってもらえるように、市と連携して努力していきたいと思います。

◎福田委員長
 そのほかありませんか。

○長谷川委員
 県土総務課、入札制度の事後公表の問題なのですけれども、特に2番のほうで、かなりが事後公表に進むわけですけれども、まだ残る件数も見られるところですが、全てということにならない理由はどういう理由ですか。

●山本県土総務課建設業・入札制度室長
 事後公表の拡大につきましては、順次拡大しておりますけれども、やはりC、例えば土木一般のC、D級、アスファルトのB級、とび等一般C級のような下位業者さんにつきましては、まだまだ積算に、何ていいますか、システムとかを導入する費用もないというような話も聞きますし、御自分で積算されるにしましても、それほどたくさんの職員数を抱えているということもなくて負担を大きいという話も聞きますので、こちらにつきましては業界の意見も聞きながら少しずつ広げていきたいと思っております。

○長谷川委員
 事後公表でしょう。こういうことでしたという、予定価格はこういうことでしたというのを公表するのは皆さん方でしょう。業者のほうはどういうことで能力が求められるのですか。

●山本県土総務課建設業・入札制度室長
 今は事前公表ということで予定価格をしているものもございます。調達公告に、例えば500万円の工事をしたら500万円と載せておけば、それこそ中には積算しなくても、例えば予定価格の大体92%ぐらいが最低制限だということで、単純に掛けて応札されるというようなこともあり得るというようなこともございまして、例えば予定価格の事後公表ですと、積算してみたら予定価格をオーバーしていたりとか、そういったことも当然あるわけで、そういった積算の能力という表現が正しいのかわかりませんけれども、そういった県の積算と業者さんの積算が合うかどうかということ、どこまで合わせることができるかというような能力、そういったことがこの事後公表については問題となってきているところでございます。

○長谷川委員
 事後公表のほうは、後は業者が対応されればいいわけですから、やはりそれに近づくべきだろうと思います、執行部は。
 今、事前公表とおっしゃいましたけれども、事前公表はあくまで、何ていうのですか、完全なものではないでしょう、鳥取県の場合の事前公表は。何か、打ち出し方というのは。事後公表……。(発言する者あり)

◎福田委員長
 よろしいですか。

○長谷川委員
 はい、ちょっとお答えいただきたいと思います。

◎福田委員長
 次長、お願いします。

○長谷川委員
 予定価格のほうの。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 ちょっと言葉足らずの面があったかと思いますが、そもそもがその事前公表、事後公表というのは、入札をしていただく、あるいは開札をしていただくというその手続があるのですけれども、その行為が行われるよりも前に出ているもの、予定価格を発表してしまいますよというのが事前公表。入札して落札、開札をしていく。それよりも後にするものを事後公表といっています。鳥取県の場合は、開示請求を待たずして、その透明性を高めるために、どなたもその金入りの設計書というものが閲覧可能な状態になっています。ですので、その事前事後というのはそういう意味でありまして、最後になってから、全て終わってからどなたも見られる状態にあるということで、その透明性はまず図れているというところを御承知いただければと思います。
 その上で、いっとき事前公表ということでばんと出ました。事前公表をやったのは、いっとき業者さんからの妙な働きかけがあったとか、そういったものを排除したかった。それから、もともとその予定価格というのは別に隠すようなものでもないので、後になってからみんな公表されていきますので、できればもう事前に出してしまおうではないかということで、いっときばんと出したことがありました。ですが、その後、国からの働きかけもありまして、全国的には事後公表のほうがいいのだよということで働きかけもありました。その心はというと、業者さんにとってみますと、だんだん積算能力が高まってきたのですね。事前に答えを見ていないと入札もできませんという業者さんばかりではなくて、事前の答えがなくても、自分たちが積算していけば競争に値するような答えが出るという業者さんがふえてきましたので、そういう業者さんから徐々に徐々にその事後公表、入札とか落札とかがあった後で開いていきましょう、事前に開くのはやめましょうということを、能力の高い業者さんから広げてきて、それが今も徐々に徐々に広がってきているという状況であります。

○長谷川委員
 もっと以前はね、事前公表がされて、ただ、そういう場合になると、職員の方の働きかけもあったりするので、そういうこともあってそれは避けましょうということで、今おっしゃったような流れはあると思うのですけれども、そのころもう一つ考えられたのは、余りにも仕事をとりたいということで、いわゆるダンピング行為が横行してはいけないということも一面あったと思いますね。それで今、事後ということで、きっちりした結果を持って公表していくという仕組みのようですから、これは事後公表ですから、行く行くは全ての案件についてそういう方向に進むべきだろうと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 委員おっしゃるとおりでございまして、行く行くはどの業者さんも事前に答えがわかっていなくても、自前で積算をしていって、他社との競争ができるようになっていく。これが理想形でありまして、そのようになるように徐々に徐々に広げていくというところであります。

◎福田委員長
 ほか、ございませんか。

○前田委員
 3ページ、県土整備部、都市計画決定ですね。ちょっと2~3聞きたいのだけれども、新聞報道などで、駅南地区の自治会が、この南北自由通路が自転車が通れないので反対という意見があったように思いますが、そのことについて、都市計画決定の際、どのように処理をされましたか。
 2点目は、駅北広場です。私は、この駅北広場は直さなければいけないと思うのですよ。ここは大幅に。これはやはり、また今、都市計画決定がこうなってしまっておるのでしょうけれども、追っかけて都市計画決定をすべき事項だと思うのですよ。ですから、早くこの駅北のプランをつくれと言っているのはそういう意味なので、この見通しはどうですか。この2点。

●河田道路建設課長
 まず、駅南の目久美町自治会との話でございます。目久美町との話につきましては、委員が言われたように、自転車の通行の件で反対という意見が出ました。米子市としては、一応それは試行的に自転車は通そうという提案をしております。実際にそれは詳細設計の中で引き続き議論していきたいということで目久美町には話をされていると聞いております。
 駅北の話でございます。確かにタクシーベイが狭かったり、駅の送迎のスペースが狭かったりということで、駅北の不便なところというのはあろうかと思います。ただ、これにつきましては、やはり米子市さんの玄関口、顔となる部分でございますので、県単独ではちょっとなかなか話が進めないところもございますので、引き続きこれは米子市と議論を深めていきたい、進めていきたいというふうに考えております。

○前田委員
 何かよくわからない。6メートルだと、本当にできるのですか、試行的に。区画を線引いてですね、こちらは自転車道だと。こういうことをやって、歩行者と自転車がぶつからないようにするわけですか。

●河田道路建設課長
 自転車はですね、一応押して通行する。要は歩行者と同じ扱いですね。押して通行するというので、今試行的にやってみようということで、自転車に乗った状態での通行というのは……。

○前田委員
 いやいや、もちろんそうなのだけれども、だけれども、この幅でやるというのはちょっと無理があるのと違う、それ。

●河田道路建設課長
 一応6メートルということでですね、人のすれ違いができる幅というのは確保されているというふうに考えております。押して歩く分については通行はできると考えております。ただ、試行的な中で、危ない部分とか、そういうものがありましたら、またそれはそのときの議論ということになろうかと思います。これは米子市さんとよく協議しないといけない案件だと思っております。

○前田委員
 何だかよくわかったようなわからないような、後から問題の要因にならなければいいがなと、こう思いますな。だって、エスカレーターで自転車を持ち込めるの、本当に。

●河田道路建設課長
 今は一応1台だったかな、2台、1台だかは中に入れる大きさのエレベーターだと聞いております。

○前田委員
 エレベーター。

●河田道路建設課長
 エレベーターですね。

○前田委員
 エレベーターで持ち上げるわけ、自転車を。

●河田道路建設課長
 持ち上げて、はい。エレベーターでおろすという。

○前田委員
 何か後から問題を引くような気がするな。曖昧な決着だな。
 駅北。もちろん米子市なのだけれども、せっかく南北通路で長年の夢がかなうのだったら、ちょっと時間がずれても駅北も同時にね、最終ゴールは一緒ぐらいにして、駅北広場をぜひとも都市計画変更してでもきっちりとした広場にしなければいけないと思うが、どうですか。

●河田道路建設課長
 そのことは、一応米子市さんも駅北のバリアフリー化であったりとか、それから来年度は駅の地下駐車場の改修であったりとかというのを計画されております。ただ、駅北につきましては、まだそこまで議論が煮詰まっていないというのが現実でございますので、これは引き続き米子市とも話は進めていきたいと考えています。

◎福田委員長
 よろしいですか。(「よし」と呼ぶ者あり)
 そのほかなければ。

○野坂副委員長
 県土整備部の1ページ、入札ですけれども、事前事後についての議論は随分とやらせていただいていますので、それは置いておいてですね、事後を拡大されてきているわけですけれども、今までと比較してどういう効果が認められているのでしょうか。

●山本県土総務課建設業・入札制度室長
 まず、事後ということになりますと、やはりくじの件数は減少していると考えております。済みません、今手元に正確な数字を持っておりませんけれども、まず事後公表にしたことによって、くじの件数というのは確実に減っていると考えております。

○野坂副委員長
 例えば最低制限に張りつくような状況というのはどうなのですか。くじが少なくなったというのはわかりますけれども。

●山本県土総務課建設業・入札制度室長
 土木系の工事につきましては、最低制限価格に張りついてくじという案件、そういうパターンが多いということですので、最低制限に張りつくということも多少の緩和は認められております。

○野坂副委員長
 次に、3ページの自由通路なのですけれども、今、駅南広場が計画されていますけれども、両サイドにJR用地がありますね。約1.6ヘクタールぐらいですか。いわゆる企業の誘致みたいなものの可能性が高まるみたいなことも報道されていますけれども、実際に問い合わせとか、具体的に何か動きがあるのでしょうか。

●河田道路建設課長
 駅南のJR用地ですね。先ほど言われたように、駅南広場の西東に若干ございます。そこの利用につきましては、従来から開発に使える用地だということでは話は上がっております。ただ、具体的にそこにどういう企業が来るとかという話につきましては、今のところまだそういう話は聞いていないというところでございます。

○野坂副委員長
 先ほど前田委員の意見にもちょっと重なるのですけれども、例えばこの駅北ですよね。駅北で県有地といったらだんだん広場ですか、県管理といったら。ここのだんだん広場の活用というのも、整備当時と状況も随分変わってきていますし、また今回の南北の事業も入ってきますよね。そうなってくると随分と位置づけも、役割といいますかね、機能といいますか、また再度見直していく必要もあるのだろうと思うのですね。実際今、このだんだん広場は、選挙のときの出陣式とか、そういったものにしか使われないなどと、やゆされているような言われ方、そんなようなことを言われているのですけれども、今の利用度といいますか、いわゆる現状についてどういう認識を持っておられますかね。

●河田道路建設課長
 ここのだんだん広場ですね。これは都市公園という形での公園の施設という位置づけでございます。所管は生活環境局のほうがやっていますけれども、一応ここの利用につきましては、先ほど言われたような使い方とか、それからがいな祭の練習であったりとかという形で使われているというのは聞いております。そのほかのイベント等で使われているようなところもあるとは聞いておりますが、具体的にどういう使い方というのは、今我々のほうではまだ把握できていないということでございます。

○野坂副委員長
 私、通勤でここを見ながら来るわけですけれども、がいな祭のときの万灯の練習など一定期間前からやりますよ。あと、スケートボードがたまにちょこちょこやっていますね。それ以外余り見たことないですよね。だから、前田委員の意見とも重なりますけれども、これも今後の課題で、ぜひとも何かいいときに、全体の中でどう位置づけるかというのは考えていくべきではないかなと、こんなふうに思うのですけれども。

●山口県土整備部長
 委員御指摘の駅北でございます。先ほど前田委員への御回答にも触れさせていただきましたけれども、まずはやはり、米子市の顔としてどうしていくのか。これは市街化再開発の話もございます。それから、今、商工会議所さんでも空き部屋状況なども調べていただいた上で、本当にどうやっていくのかと。そういった話が出てきた中では、当然このだんだん広場も含めて、やはりふさわしい駅北の顔ということになっていくのだろうと思っておりますので、まずは先ほど申しましたように、地元と一緒になりまして、どういうふうなのがいいのかという中で一緒になって必要があれば考えていくものと考えてございます。

◎福田委員長
 次に、閉会中の調査事項についてお諮りしたいと思います。
 本委員会所管に係る地域振興、道路網・河川等の整備、交通安全、観光振興、防災体制並びにその他の主要事業については、閉会中もこれを継続調査することとし、その旨議長に申し出ることに御異議ありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議がないようですので、その旨議長に申し出ておきたいと思います。
 なお、委員長報告の作成、内容については、私、委員長に一任いただけませんでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他でございますが、執行部、委員の方で何かございませんでしょうか。

●山本県土総務課建設業・入札制度室長
 県土総務課でございます。先月2月24日のこちらの委員会で、野坂副委員長さんから御質問のありました、境港の竹内南地区の旅客ターミナル上屋の工事発注に係る受注額減点について報告をさせていただきたいと思います。
 竹内南地区の旅客ターミナルの工事発注に当たりましては、県発注工事の受注額が評価に反映されて受注額減点になるかどうかとのお尋ねでございましたけれども、この工事は、境港管理組合が直接発注される予定となっております。現在基本設計中でございますので詳細等は未定ではございますけれども、仮に県内業者を対象として総合評価方式で工事が発注される場合につきましては、境港管理組合さんの現在の総合評価の要領では、県の工事を受注されていれば受注額の持ち点が減点される仕組みとなっておりますので、御報告いたします。

◎福田委員長
 これについて意見ありますか。いいですか。
 意見が尽きたようでございますので、委員の皆様に御連絡をいたします。
 次回の常任委員会は、4月21日金曜日午前10時からの開催予定であります。
 それでは、委員の皆様には御相談がありますので、この場にお残りください。執行部の皆様は御退席いただいて結構でございます。
(執行部退席)
 お残りいただきましたのは、調査活動報告についてであります。
 本会議におきまして、各委員会の1年間の活動状況について報告することになっております。本委員会の平成28年度の活動状況につきましては、事前に各委員の皆様に御確認をいただいていることと思いますが、いかがでございましょうか。
 長谷川委員、意見があればお願いします。

○長谷川委員
 原子燃料サイクル施設のくだりについてでありますが、ちょっと、何ていうのですか、文脈といいますかね、ちょっと考えていただけたらと思いますが……。

◎福田委員長
 ひっかかりますか。

○長谷川委員
 わずかです。わずかですが、「調査いたしました」と。「同社が有する再処理工場については、これまで稼働延期が何度も繰り返されてきたところでありますが」と来て、次に「新規制基準による審査も最終段階に入ったとのことであり」と来ますが、新規制基準による審査は、島根でいえば2号機ですよね、やはり。次は、「島根原子力発電所1号機の廃止措置計画等への影響はないようでありました」という、ちょっと連続性がどうかなと思いまして、「新規制基準による審査も最終段階に入ったとのことであり」というのは、これは2号機のことだから、余りここでは必要は……。

○前田委員
 だから違うよ。再処理工場のその新規制基準の審査が最終ステップに入りましたというふうに説明しておるのでしょう。

○長谷川委員
 そうですね……。

○前田委員
 それに取りかかる前のこと。島根とは関係ない。

○長谷川委員
 関係ないのですか。

○前田委員
 全く関係ない。ただね、おっしゃるとおり島根原子力のところは、蛇足かもわからないな。島根原子力がどうのこうの、これは消したほうがいいね。これは蛇足だ。言わなくてもいい。

○森委員
 島根原発以降は……。

○前田委員
 要らないよな。

○長谷川委員
 1号機ね。

○森委員
 「影響はないようでありました」って、ないのだ。

○前田委員
 これを消せばいいのだ。「最終段階に入ったとのことでありました」。

◎福田委員長
 「ありました」でね。

○森委員
 はい、済みません。

◎福田委員長
 よろしいですか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)では、そのようにさせていただきたいと思います。ありがとうございました。そこだけ修正をしまして、報告させていただきたいと思います。
 それでは、以上をもちまして地域振興県土警察常任委員会を閉会いたします。

午後0時24分 閉会
  
 
  
 
 

 

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