平成28年度議事録

平成28年7月19日会議録

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
福田 俊史
野坂 道明
浜崎 晋一
前田 八壽彦
澤  紀男
森  雅幹
長谷川 稔
横山 隆義
欠席者
(なし)
   
 

説明のため出席した者
岡﨑地域振興部長、吉村観光交流局長、山口県土整備部長、
城平危機管理局長、山岸警察本部長外各次長、課長、関係職員

 職務のため出席した事務局職員
   宇畑調査課課長補佐  尾﨑調査課係長  田中議事・法務政策課係長

 1 開  会   午前10時00分

 2 休  憩   午前11時32分

 3 再  開   午前11時37分

 4 閉  会 午後0時48分

 5 司  会   福田委員長

 6 会議録署名委員  前田委員  横山委員

 7 付議案件及びその結果
    別紙日程及び下記会議概要のとおり


会議の概要

午前10時00分 開会

◎福田委員長
 ただいまから地域振興県土警察常任委員会を開会します。
 本日の日程はお手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。なお、今回の常任委員会は執行部の入れかえを行うこととし、最初に危機管理局、次に警察本部及び県土整備部、最後に地域振興部及び観光交流局の順に行います。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、前田委員と横山委員にお願いいたします。
 それでは、危機管理局について行います。
 まず、7月1日付で人事異動がありましたので、新任職員の紹介をお願いいたします。

●城平危機管理局長
 危機管理局でございます。
 7月1日付で原子力安全対策監兼副局長兼原子力安全対策課長に水中進一が就任しましたので、よろしくお願いいたします。

●水中原子力安全対策監兼副局長兼原子力安全対策課長
 おはようございます。
 このたび、7月1日付で原子力安全対策監、副局長、それから原子力安全対策課長を拝命いたしました。これまで進めてきた原子力の安全対策、防災対策を引き続き緊張感を持って進めてまいりたいと思います。そして、県民の方々の安全・安心を確保するように努めてまいりたいと思います。引き続き委員の皆様には御指導のほどよろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 次に、報告事項に移ります。
 きょうはかなり報告事項が多いので、執行部の説明は、要領よく簡潔にお願いします。
 なお、質疑等につきましては、説明終了後に一括して行うことといたします。
 それでは、危機管理局から……。

●城平危機管理局長
 済みません、最初、よろしいでしょうか。
 ただいまから報告をさせていただく中に、消防防災ヘリコプターでまたトラブルが発生いたしました。大変申しわけなく思っております。
 新しい消防防災ヘリコプター「だいせん」になりましてから、たび重ねてのトラブルということで、大変申しわけございません。無線のアンテナの一部が欠損して落ちたということがございました。幸いにもそれによって一般の皆様に被害を生じたという報告は入っておりませんけれども、そのようなことがございました。詳細については、後ほど担当課長から説明をさせますが、新しい消防防災ヘリコプターの安全な運航管理につきまして、改めまして、一生懸命取り組んでまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 このたびは申しわけございませんでした。

◎福田委員長
 きょうは、北朝鮮からミサイルが発射されたという関係で、警察本部と危機管理局をちょっと入れかえて進めてまいりたいと思います。報告1の警察本部はその後ということになりますが、よろしくお願いいたします。
 それでは、報告2番、湯梨浜町園地内(泊漁港海岸)で発見された不審な漂着物への対応について及び報告3番、6月22日の北朝鮮ミサイル(ムスダン)発射への対応等について、山下危機対策・情報課長の説明を求めます。

●山下危機対策・情報課長
 危機対策・情報課長の山下です。よろしくお願いします。
 先ほども話がありましたけれども、本日、北朝鮮がまた弾道ミサイルを発射したということで、済みません、最初に口頭で説明させていただきます。
 本日の5時44分ごろと6時36分ごろなのですけれども、北朝鮮の西側から弾道ミサイルが発射されたと。3発というような報道もされています。消防庁からもファクスが来ておりまして、消防庁からの情報によりますと2発と記載されております。この辺は、情報がふくそうしているのだろうなということで、今後確認をさせていただきたいと思っております。
 このNHKの報道を受けて、まず、県として、県内の漁船関係、DBSクルーズ、教育委員会の教育実習船の安否を確認、安全だということを確認しております。政府のほうでは、危機管理センターに設置している北朝鮮情勢に関する官邸対策室というところで引き続き情報を集約、収集しているというところです。一応政府のほうでも、付近の航空機や船舶への被害報告等は確認されていないということです。政府としましても、これは明白な安保理違反だということで、北朝鮮に対して厳重に抗議を行ったというような報告を受けております。県としても、引き続き情報収集に努めてまいりたいと思います。午後を予定しておりますけれども、県関係部局、市町村等に対する連絡会議というようなものを開催して、今後の体制等について徹底してまいりたいと思っているところです。
 ひとまず、済みません、口頭で説明させていただきました。
 そうしましたら、危機管理局常任委員会資料の1ページです。湯梨浜町園地内で発見された不審な漂着物への対応についてです。
 発見日時は、6月16日の午後2時ごろです。場所は、湯梨浜町園地内の泊漁港海岸ということです。写真は少し見にくいですけれども、右側のほうに泊漁港海岸、山陰道の泊東郷インターチェンジのちょうど北側のあたりに漂着したということです。発見者は、県土整備局の職員で、漂着物については、写真でお示ししております。長さが約1.8メートル、幅が約1.2メートルというようなものです。
 2の経緯、対応状況です。16日、発見当日ですけれども、14時ごろ、中部総合事務所県土整備局職員が海岸巡視の際に不審な漂着物を発見したということで、すぐさま、18時45分ですけれども、倉吉警察署に報告したということです。漂着物そのものについては、警察のNBC部隊が安全性を確認し、危険性はないことを確認したということです。17日については、これは夜中、朝ですけれども、3時40分ごろ、一旦倉吉警察署に一時保管したということで、その日の9時45分ですけれども、改めて消防庁にも報告したということです。17日の13時には、県の関係部局で情報連絡会を開催したということで、市町村への情報提供、県民への注意喚起を行ったというものです。はぐっていただいて、2ページです。同じ17日なのですけれども、19時15分ということで、これはNHKのニュースですけれども、中谷防衛大臣がコメントを発出されたということで、現地に調査チームを派遣して確認して、漂着物を引き取る方向で検討したいというようなコメントを発表されました。20日の月曜日ですけれども、実際調査チームが来られて、調査をされたということです。22日は、実際に防衛省から持ち帰るということで、23日朝早く、8時半過ぎですけれども、実際にその現物を持ち帰ったということで、当日には公開されたということで、その製造技術等について調査、分析したいというコメントを発出されております。
 今後の対応ということですけれども、引き続き県民、市町村への注意喚起と、あわせて引き取った政府の分析状況について確認させていただきたいと思っているところです。
 続いて、3ページです。6月22日の北朝鮮ミサイル(ムスダン)発射への対応等についてということで、これは先月ですけれども、同じように北朝鮮がミサイルを発射しました。このときは、22日なのですけれども、これも早朝、ムスダン2発発射したということで、1発目はどうも複数に分離した上で東岸沿岸付近に落下したということと、2発目については、高度
1,000キロ以上達した後、約400キロメートルの日本海に落下したというものです。
 まず、本県の対応としては、先ほども説明しましたけれども、県関係の漁船、教育委員会の実習船、DBSクルーズの安全は確認したところです。
 県の対応ということなのですけれども、21日からミサイルを発射する兆候があるということで、破壊措置命令が出ていました。それに基づいて、県関係部局、市町村にも注意喚起したと。22日については、県ですけれども、情報連絡会議を開催して、引き続き情報収集なり、市町村消防への注意喚起を行ったということです。知事コメントも発表させていただいております。23日には、一応破壊措置命令は解除されたということなのですけれども、引き続き北朝鮮の行事等があるということで情報収集を行っているところです。
 4については、県民への広報、注意喚起の実施ということで、下記のような内容で注意喚起をさせていただいたところです。
 4ページです。国の対応ということで、これも同じように、官邸危機管理センターのほうで体制をとっております。あと、真ん中あたり、ポンチ絵をつけておりますけれども、北朝鮮の各種ミサイルの射程距離を示したものです。参考に見ておいていただけたらと思います。
 あと、一番下ですけれども、これも7月9日、北朝鮮が潜水艦から弾道ミサイルを発射したということで、県としても一応漁船、DBS、教育実習船の安否は確認したところなのですけれども、これはどうも失敗ということで、引き続き情報収集を継続したということです。
 以上、2件報告させていただきました。

◎福田委員長
 続きまして、報告4、島根原子力発電所1号機廃止措置計画認可等に係る原子力規制委員会への申請に関する中国電力からの本県への報告について及び報告5、島根原子力発電所2号機新規制基準適合性審査の状況等について、水中原子力安全対策監兼副局長兼原子力安全対策課長の説明を求めます。

●水中原子力安全対策監兼副局長兼原子力安全対策課長
 それでは、まず危機管理局資料の5ページから44ページで説明させていただきます。
 まず、1つ目につきましては、平成28年4月28日に中国電力から、安全協定に基づいて島根原発1号機の廃止措置の計画と同2号機の特定重大事故等対処施設、いわゆるテロ対策施設等についての事前報告がございました。これにつきましては、5月31日にこの委員会で報告させていただき、6月15日に全員協議会を開いていただいて、全員協議会では中国電力からの聞き取り、それから、執行部からの方針の相談をやらせていただきまして、6月17日に県のほうでは米子市、境港市とともに中国電力に対して回答したところでございます。同日、原子力規制委員会、経済産業省、内閣府に対しての要望、それから島根県への覚書に対する回答、あわせまして、安全協定の引き続きの改定協議ということで、申し入れを行ったところでございます。
 これらを受けまして、中国電力では、7月4日に1号機の廃止措置計画等について国へ審査を行ったところでございます。県のほうでは、中国電力が申請した日付と同日に、安全協定に基づきまして、申請した報告と、それから翌日に中国電力の古林原子力本部長から内容についての報告等を受けたところでございます。
 県のほうからの中国電力への回答等につきましては、6月17日に委員の皆様にもファクス、郵便等でお知らせしたところでございますが、再度御確認という意味で、7ページを開いてもらってよろしいでしょうか。別紙1と書いてございますが、知事、市長、3者で中国電力に回答いたしました。1号機の廃止措置については7ページで、8ページをめくっていただきまして、今回の回答の部分につきましては、別紙の1番に書いてございますように、今回最終的な意見を留保して、事前報告の可否に関する最終的な意見は、原子力規制委員会の詳細な審査の後、同委員会及び中国電力株式会社からの審査結果について説明を受け、議会、それから原子力安全顧問、原子力安全対策合同会議の意見を聞き、県、米子市、境港市で協議の上、提出するということで回答させていただいたところでございます。その際、2番から9番について、要望をつけて回答したというところでございます。
 9ページの部分については、これは特定重大事故対処施設等についての回答ということで、テロ対策部分についてでございますが、25年に出した2号機の新規制基準の上積みの対策ということで、9ページの記に書いてある部分でございますが、平成25年12月の2号機に係る事前報告等の回答にのっとり、引き続き適切に対応することということと、全員協議会等でも御意見いただきました基準地震動の策定に当たっては、最新の知見を反映させた適切な対応を行うことということで、中国電力に回答させてもらったところです。
 以下、13ページには、原子力規制委員会への要望、その内容は14ページでございます。適切な審査をしていただきたいということが主体でございます。それから、24ページ、これは廃止措置計画の申請に対する要望の経済産業省の部分でございます。これにつきましては、25ページに内容がございますが、中国電力に対する指導等、それから使用済み燃料等の話ということについて要望させていただいております。
 続きまして、33ページ、平成26年に原子力防災の関係が規制庁から内閣府に移りましたので、今回内閣府のほうに要望ということで、1号機の廃止措置と2号機のテロ対策施設の要望について行ったところでございます。34ページにその内容を書いております。
 続きまして、41ページ、これにつきましては、島根県と覚書を結んでおりまして、鳥取県について島根県に言うということと、島根県を通じて中国電力にも言うということで、覚書に基づく意見については、42ページにございますように、廃止措置、特定重大事故等対処施設の2つを島根県を通じて意見を述べたところでございます。
 44ページ、25年の3月に、安全協定につきましては、運用に関して同様の対応をするということで、中国電力から回答をいただいておるところですが、引き続き安全協定の改定についても申し入れたところです。立地自治体と安全協定の規定内容に差が設けられている現状では、貴社の対応自体にも差が生じるのではないかという懸念を抱かせるということで、安全協定の立地自治体と同内容への回答について再度強く求めたというところでございます。
 済みません、5ページに戻っていただきまして、これらについて、7月5日、中国電力から説明を受けたときに、県のほうからも引き続ききちんと要望等については履行していただきたいということと、7月1日に、地震調査研究推進本部から山陰地区の地震の発生が確率が高まったという報道もございましたので、それらの新たな知見についても適切に取り組んでいただきたいというところを申し入れたところでございます。
 続いて、45ページをお願いします。45ページから48ページで、2号機の新規制基準の審査状況について御報告いたします。第27回目の報告になります。
 今回は、7月12日に77回目の審査がございました。2つ内容がございまして、一つは地震、津波、もう一つは重大事故対策で、まず1つ目の地震、津波の耐震重要度分類ということで、前回御報告させていただいたとおり、中国電力が耐震重要度分類、いわゆる公衆に与える放射線の影響で施設の耐震設計の基準を変えるということをしたのですが、深層防護の観点からいかがなものか、再検討ということで、中国電力が指導を受けまして、今回再度原子力規制委員会に説明したものでございます。規制委員会のほうからは、耐震重要度分類の引き下げが過去の設置変更許可とどう影響するのかを具体的に示すということでコメントがあったところでございます。重大事故対策のほう、有効性評価ということで、これにつきましても、前回説明した時点から前提条件が変更して再度中国電力が説明したものでございますが、考え方等について再度検討するようにというふうなコメントがあったところでございます。

◎福田委員長
 続きまして、報告6番、消防防災ヘリコプター「だいせん」飛行中における無線アンテナの折損・落下事故の発生について、報告7、第1回鳥取県消防団の在り方検討委員会の開催について及び報告8、平成28年度中国・四国ブロック緊急消防援助隊合同訓練の実施について、森本消防防災課長の説明を求めます。

●森本消防防災課長
 資料の49ページをお願いいたします。消防防災ヘリコプターが飛行中にアンテナが折れて、落下するという事故が発生しましたので、御報告をさせていただきます。
 事故の日時でございますが、6月18日の土曜日、午後1時52分に鳥取空港を離陸し、午後3時19分に着陸する、この間に起こったものでございますが、時間、場所等、詳細についてはわかっておりません。折れた場所ですけれども、下の写真をごらんください。左手側に見えますくの字型の棒状のものが、これが正常な部品でございまして、右側に写っていますのは、そのくの字の折れ曲がった先の部分がなくなっているのがおわかりいただけると思います。この部分が折れておっこちたということになります。折れたところの長さが約16センチ、重さは6グラムちょっとぐらいというようなものでございます。
 このときの飛行ルートでございますけれども、50ページの図のほうをごらんいただきたいと思います。鳥取空港を離陸いたしまして、まず、北側、海側に飛び立ちまして、その後、西に向けて一路、海岸線に沿って飛行しております。琴浦町あたりから陸地側に入りまして、米子市、旧淀江町の周辺を二、三回旋回した後、ほぼ同じルートをたどって戻ってきております。この間のどこかで落ちたということになります。
 事故後の対応でございますけれども、警察本部、あるいは消防局、それから関係する市町村、海上保安本部に連絡の上、その被害の報告等がないかを確認させていただきましたが、見つかっておりません。報道機関にも資料提供すると同時に、部品を発見した場合には速やかに連絡していただくように資料提供しております。アンテナにつきましては、機体更新後1年3カ月という段階で折れるというのはちょっと普通では考えられませんので、メーカーのほうにどういう経緯で折れてしまったのかということを詳細な調査を依頼しておりますけれども、現在のところまだ判明はしておりません。アンテナにつきましては、先ほど写真を見ていただきましたように、正常な部品を1個、予備として持っておりますので、そちらに取りかえまして、現在は運航を再開をしておりますが、先ほど申し上げましたように、原因がまだわかっておりませんので、毎日の日々の点検を強化いたしまして、安全の確保を図ることとしております。県民の皆様には、御心配をおかけしまして、まことに申しわけないと思っております。
 続きまして、51ページをお願いいたします。団員数の減少や高齢化が進んでおります消防団のあり方について検討する第1回検討委員会を開催させていただきましたので、その結果を御報告させていただきます。
 開催日時は、6月25日、午後1時から3時までの間、県庁で開かせていただきました。
 委員は、そこに記載の9名を任命しておりますけれども、当日は代理出席の方を含めまして7名の方の出席をいただいております。
 主な意見としましては、消防団というのは、昔は上下関係が厳しいですとか、訓練が大変だとか、そういったようなイメージがあるが、最近はそんなことはないのだけれども、そういうイメージが残っていることで参加を断られることが多いと。そういったイメージを払拭する必要があるのではないかと。そのためにも、自治会などがやっている防災訓練などに消防団に参加をしていただくのがいいのではないかというようなこと。あるいは、女性団員というのが近年少しずつふえてきてはいるのですけれども、女性は男性と少し同じような活動がなかなかしにくいということもございますので、女性がどういった活動で、どういった分野で活躍していただけるのかということをきちんと整理して、それを周知することで女性団員をさらにふやしていく必要があるのではないかというようなこと。あるいは、当然ながら、家庭や職場の理解というものが非常に大事なので、このPRということにも通じますけれども、その部分、あるいはそれをサポートする何らかの施策ができないかというような御意見をいただいたところでございます。
 今後、2回目、3回目の検討委員会を開かせていただきまして、消防団の団員の充実、強化ができるような施策を検討してまいりたいと考えております。
 52ページをお願いいたします。中国・四国ブロックで行っております緊急消防援助隊の合同訓練です。平成8年度から毎年行われておりますけれども、今年度は鳥取県を会場に行われますので、御報告をさせていただきます。
 訓練の日時ですが、10月29日土曜日の9時から、翌30日の13時ごろまでを予定しております。
 訓練会場は、倉吉市の天神川河川敷をメーン会場といたしますが、そのほかにも三朝町役場周辺、向山清掃工場跡地、県の消防学校、鳥取、米子両空港、各消防局、県庁など、各地で行います。
 参加者は、全体で1,000名程度になる予定でございますけれども、中国、四国各県の緊急消防援助隊を初めまして、兵庫県の緊急消防援助隊、神戸市、京都市の消防局、それから地元の消防団、陸上自衛隊、航空自衛隊、警察本部、海上保安本部、国土交通省、DMATなどなど、多数の方に参加いただくことになっております。
 訓練の想定でございますけれども、10月29日土曜日、午前9時に、中部、西部で震度6強を観測する直下型の地震が発生したという想定のもとに、緊急消防援助隊の応援要請をするということになっています。
 訓練項目は、53ページをごらんください。29日は、県庁での災害対策本部、あるいは消防活動調整本部、あるいは各消防局に置かれます指揮支援本部の設置運営訓練を初め、参集訓練、初動活動訓練、それから夜間訓練などが予定をされております。30日が中心になりますけれども、こちらのほうでは、道路啓開訓練とか津波不明者の捜索救助訓練とか土砂災害事故対応訓練、救出訓練などなどを予定しております。
 この委員会の委員の皆様を初め、県議会議員の皆様方には、この後、追って御案内を差し上げる予定でございますので、都合をつけていただきまして、見学においでいただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 北朝鮮のミサイルの関係で、危機管理局さんに最初に質疑をしてくださいということですので、危機管理局に今までの説明に対する質疑があれば、お願いします。なしですか。
 では、危機管理局の皆さんはここで御退席ください。
(執行部退席)
 次に警察本部及び県土整備部について行います。
 報告の1番、平成28年上半期における特殊詐欺の現状について、青木生活安全部生活安全企画課長の説明を求めます。

●青木生活安全部総括参事官生活安全企画課長事務取扱
 座って報告させていただきます。

◎福田委員長
 はい、どうぞ。

●青木生活安全部総括参事官生活安全企画課長事務取扱
 警察本部資料1ページをお願いします。平成28年上半期における特殊詐欺の現状について報告いたします。
 ことし上半期の特殊詐欺の被害状況ですが、認知件数は17件で、前年同期と比べて5件増加、被害額は約5,004万円で、同じく前年同期と比べて約3,146万円増加しており、認知件数、被害額ともに増加しております。一方、阻止しなければ被害に遭ったであろうと思われる水際で阻止された件数は35件で、前年同期と比べて9件増加、阻止金額は約5,025万円でありました。
 高齢被害者の状況については、被害者17名のうち10人が高齢者で、58.8%を占め、男女別では、高齢被害者10人中8人が女性でありました。
 認知の特徴を見ますと、手口別では、還付金等詐欺が最も多く、認知件数17件中8件で47%を占めます。交付形態別では、還付金等詐欺による無人ATM利用の送金が最も多くなっています。一方、阻止の特徴を見ますと、未然防止者は、金融機関の職員による阻止が最も多く、阻止件数35件中13件で37.1%を占めております。
 県警察では、被害防止対策として、まず1つ目に顔の見える活動を推進しております。これは、駐在所や交番の警察官が個別に高齢者方の訪問を行い、注意喚起や留守番電話対策等の声かけを行ったり、地域で行われる会合を積極的に活用し、防犯指導を実施しております。
 2つ目は、金融機関と連携した水際阻止対策の推進であります。特殊詐欺の被害者が犯人に電話の段階でたとえだまされて送金準備のために金融機関を訪れたとしても、金融機関職員の声かけによって被害を水際で食いとめていただくために、特殊詐欺被害防止アドバイザーにより金融機関職員に声かけ指導等を行うなど、水際阻止対策を推進しております。
 3つ目は、無人ATM対策であります。昨年下半期から無人ATMを利用した振り込み型の被害が増加しており、この対策として、金融機関と連携しながら、ATM利用者に対する注意喚起ポスターを掲示したり、また、無人ATMが設置されているスーパー等の朝礼時に警察官が声かけの方法等を指導したりする管理者対策を推進しております。
 4つ目は、鳥取県民生児童委員協議会、鳥取県建設業協会との連携でございます。ことし、鳥取県民生児童委員協議会とは特殊詐欺の撲滅に関する連携協定を、鳥取県建設業協会とは鳥取県民の安全・安心に関する協定を締結して、連携を強化し、被害防止対策を行っております。主に、特殊詐欺の不審電話及び被害情報を認知した際に、タイムリーな情報提供や両機関が開催する研修会等で講習を実施するなど、両機関のネットワークを活用した被害防止対策を推進しております。
 最後、5つ目でありますが、アドバイス・シールを活用した送付型特殊詐欺撲滅対策の推進であります。これは、県警察と日本郵便株式会社、ヤマト運輸株式会社との連携による撲滅対策であります。その対策は、ゆうパックと宅急便の送り状のお届け先欄等に特殊詐欺への注意を促す言葉を記したシールを張り、利用者が送り状を記入する前にシールを剥がさなければ宛先などの記入ができない仕組みの特殊詐欺撲滅対策を実施するものであります。アドバイス・シールの運用で、現金を送ろうとする被害者に、今まさに被害に遭っていることを気づいてもらう被害防止につながる効果と、それから荷物の発送依頼を受ける郵便局やヤマト運輸の社員の方への啓発などにつながる効果も期待されるところであります。
 以上、上半期の現状でございますが、今後も高齢者を中心とした広報啓発活動、防犯指導を継続的に実施していくほか、金融機関などと連携した水際阻止対策、無人ATM対策を強化してまいります。また、関係機関、各種事業者と連携しながら、官民一体となって被害防止対策を強力に推進していくこととしております。

◎福田委員長
 最後に、県土整備部から、報告9番、低入札調査基準価格の引き上げについて及び報告10番、有限会社平井工業の贈賄事件に対する行政処分について、山本県土総務課建設業・入札制度室長の説明を求めます。

●山本県土総務課建設業・入札制度室長
 それでは、県土整備部資料1ページをごらんください。県土総務課からは2件報告させていただきます。
 まず、最初に、低入札調査基準価格の引き上げについてでございます。
 県の建設工事及び測量等業務の低入札調査基準価格につきましては、国の算定式を準用しております。この4月に国の算定式が改正されまして、調査基準価格が引き上げになっております。鳥取県におきましても、こちらの算定式に準じまして、算定式を変更して、調査基準価格を引き上げ、8月からの適用を予定しているものでございます。
 資料1ページの一番下の表をごらんください。建設工事等の低入札対策というところでございます。調査基準価格につきましては、入札者の応札額によっては、契約内容に適合した履行がなされないおそれがあるということで、その場合は低入札調査を実施して、履行可能かどうかを調べることになっております。その基準となる価格のことでございます。本県では、建設工事におきましては2億円以上、建築一般につきましては4億円以上について適用しておりまして、この調査基準価格を下回って、なおかつ本県独自に設定をしております失格基準価格、これは予定価格の85%程度に設定をしておりますけれども、この間に入札された方に対して低入札調査を実施しているところでございます。また、その横、測量等業務でございます。こちらは、予定価格100万円以上に適用しておりますけれども、本県独自の取り組みといたしまして、平成21年2月からこの調査基準価格を失格基準とみなすという運用をしております。したがいまして、これを下回った場合は調査することなく、失格としているところでございます。
 引き上げの内容につきましては、1番と2番に書いてございます。建設工事につきましては、現場管理費0.8が0.9に引き上がっております。これによりまして、予定価格のおおむね88%程度の水準でございました調査基準価格が予定価格のおおむね89%ということで、プラス1%引き上げになっております。また、測量等業務につきましても、その表にございますように、工種によって多少違いはございますけれども、おおむね1%から2%の引き上げということになっております。
 続きまして、資料2ページをごらんください。有限会社平井工業の贈賄事件に対する行政処分についての報告でございます。
 新聞報道などでも御承知のことと思いますけれども、有限会社平井工業の元代表取締役が米子市発注工事に係る贈賄容疑で3月に逮捕、起訴された事件につきまして、7月1日に懲役1年、執行猶予3年の判決が言い渡されたところでございます。この判決は、14日間の控訴期間満了を待つことなく、被告及び検察の上訴権の放棄により、7月4日に既に刑が確定しているところでございます。
 平井工業は、鳥取県知事から建設業許可を受けた建設業者でございますので、この刑の確定によりまして、建設業法に基づく行政処分、具体的には資料の2のところでございます。検討する行政処分の概要というところで、法人、平井工業に対する営業停止、これが営業停止処分で1年間、内容につきましては、地域、業種は限定しておりませんが、工事の範囲につきましては、公共工事に限定した処分を行う予定としております。また、あわせまして、平井工業の役員さんに対する営業禁止ということで、今、常勤の代表取締役の方が1名、非常勤の取締役の方が2名いらっしゃいます。この3名に対して、法人の営業停止と同じ期間、内容の営業禁止をかける予定としております。
 営業停止期間中は、新たな契約とか、あるいは新たな契約に対する入札とか見積もり、そういった業務は行うということはできません。営業停止処分を受ける前に締結された請負契約に関する工事施工というのは、引き続き実施していただくことはできますけれども、工事の追加の変更契約はできないということになっております。
 現在の手続につきましては、7月14日、先週の木曜日の日付で平井工業及び役員3名に対する弁明の機会を付与する弁明通知書というのを送付したところでございます。もし弁明がなければ、処分決定の手続を進めるということになっております。
 また、2ページの一番最後に、3番、現在契約中の県工事を記載させていただいております。7月19日、本日現在で、契約中の工事が1件ございます。精進川河川改修工事(自動堰下部工2期)というものでございますけれども、こちらの工事につきましては、8月末までの予定となっておりますし、追加変更の予定もないということでございますので、このまま継続施工させるということにしております。

◎福田委員長
 報告11、道路法面緊急点検後の対応状況について、山内道路企画課長の説明を求めます。

●山内道路企画課長
 道路企画課でございます。
 県土整備部の資料の4ページをお願いいたします。
 5月4日に発生いたしました島根県における落石事故を受けまして、県の要対策箇所376カ所を対象といたしまして、現地調査を行ったところでございます。5月31日に、69カ所における緊急対応の必要性と3カ所における専門家による詳細調査が必要だという点検結果を御報告申し上げたところでございます。大型土のうや仮設防護柵等の緊急対策工事を実施など、その対応について報告いたします。結論的には、6月末をめどに対応いたしまして、69カ所全ての箇所につきまして、仮工事が完了しております。
 対応状況につきましては、2番の表に記載しておるとおり、大型土のうによる対応が10カ所、仮設防護柵で対応するものが22カ所、転石の除去が29カ所、既設ロックネットの補修等が8カ所ということでございますし、さらに詳細調査で必要であった3カ所につきましては、調査の結果、転石除去が必要であった箇所が1カ所ということで、残り2カ所につきましては、緊急対応が必要ないという判断をしているところでございます。
 各対応状況でございますけれども、このページの下ほど、あるいは次のページのほうに写真を添付をしておりますので、ごらんいただければと思います。
 なお、要対策箇所376カ所につきましては、69カ所以外については、緊急対応は必要ないということにしております。ただし、全ての箇所につきまして、今後定期パトロール、さらには異常時パトロールによって監視を継続していきたいと考えておりますし、抜本的な対策として計画的に災害防除事業を導入することによって対策を進めてまいりたいと思っております。

◎福田委員長
 報告12、第7回米子駅南北自由通路等整備事業協議会の概要につきまして、河田道路建設課長の説明を求めます。

●河田道路建設課長
 道路建設課です。
 県土整備部資料の6ページをお願いいたします。7月8日に、第7回米子駅南北自由通路等整備事業協議会が開催されましたので、御報告いたします。
 米子市が昨年度実施いたしました自由通路等の予備設計の結果及び概算事業費の結果について報告があったものでございます。自由通路の予備設計の結果についてですけれども、7ページに自由通路及び駅南広場の計画平面図を添付してございます。添付しています資料は、このたびの協議会で米子市が提示された資料です。資料を横にしていただいて、7ページを見ていただきたいのですが、一番上側に駅南広場、それから黄色で描いてありますところが自由通路、それから下に行きまして、左側から仮駅舎、半橋上駅、新駅ビル、残存駅ビルというような配置になっております。半橋上駅及び仮駅舎につきましては、JRでこれから詳細な検討がなされると伺っているところでございます。形状等々につきまして、確定したものではありませんので、御理解をいただきたいと思います。また、新駅ビルにつきましても、現在JRで検討していただいているものでございます。
 平成26年度の検証からの主な変更点でございます。駅南広場につきましては、4月21日の当常任委員会に報告させていただいたものと同じものでございます。観光バスの駐車スペースや駐輪場スペースの見直しによりまして、約800平米の面積増となっているものでございます。黄色で着色しているところの自由通路でございます。自由通路の中央部分に展望台の機能を兼ねた休憩施設を配置してございます。それから、駅南広場側の図面右側に、階段と上りのエスカレーターを配置、それから、左側に駅南広場の土地利用を考慮いたしまして回り階段としてございます。それから、北側、下側になりますけれども、図面の右側に階段と上り下りのエスカレーターを、また、利用者の利便性を考慮いたしまして、図面左側に階段を配置し、両袖階段となってございます。それぞれ自由通路の北側及び駅南広場側につきましては、8ページ、9ページに図面を添付しておりますので、見ていただけたらと思います。
 10ページでございます。10ページは、自由通路の立面図等でございます。上の図面が線路側から自由通路を見た図面、それから、真ん中が北側の正面図、それから、下の図面が駅南広場側から見た正面図と線路上の横断図になってございます。図面では自由通路がわかりやすくということで黄色に着色してございますけれども、デザインでこの色に決定しているというものではないということは申し添えておきたいと思います。
 そうしますと、6ページをお願いいたします。次に、概算事業費についてでございます。予備設計の中で概算事業費の精査を行うとともに、契約の変更による増及び補償予備調査によるJR米子支社ビル、駅ビルの再築補償費の追加計上などで、このたびの概算事業費の検討で約60億1,000万円という値になってございます。平成26年度の検証の概算事業費につきまして50億円というものがありますが、これは支社ビル、駅ビル等の補償は含まれていないというものでございます。主な増といたしまして、下の表にありますように、補償費の欄で、平成26年度検証で計上されていなかった支社ビル及び駅ビルの再築補償費を追加計上したことによる増でございます。11ページ、12ページに概算事業費の内訳を添付しておりますので、後ほど見ていただければと思います。
 次に、今年度実施します自由通路、駅南広場の都市計画決定のスケジュールについて市から報告がございました。予備設計の計画案について、8月から10月にかけましてパブリックコメントや住民説明会を開催いたしまして、広く住民の意見を聞き、並行して関係機関との協議を進めていくこと。それから、11月に、市からJRに都市計画案についての文書協議を行いまして、JRからは12月に、市に対し都市計画の同意の回答をする予定であること。その後、都市計画決定案の縦覧、1月に米子市の都市計画審議会での答申を経て、県知事への文書協議がなされ、2月に都市計画決定、3月に事業認可という予定であることの報告がなされたところでございます。
 また、JRからは、新支社ビル、新駅ビルの検討状況についての報告がございました。新駅ビルにつきましては、ことし4月に米子駅構内に移築するという表明がなされておりますが、鉄道とまちの融合の拠点という市の考え方に対応するため、適切な建設位置など、詳細な検討調査を行っていること。それから、12月に、都市計画の同意回答とあわせて、建設位置等の報告がなされること。それから、新駅ビルにつきましては、並行して調査、検討を行っておりますけれども、結果につきましては、新支社ビルの検討、調査の後になるとの見方であることを報告されたところでございます。
 県といたしましては、本事業に関与する前提である米子支社機能の米子への存置が4月に
JRから表明されたことから、今後市から示されました概算事業費の内容を確認いたしまして、市への財政支援スキームの検討を行っていくということにしております。なお、次回協議会は、パブリックコメントや住民説明会の実施状況などに応じて開催するということにしておりまして、平成30年度の工事着手に向け、引き続き協議、検討を進めることとしておるところでございます。

◎福田委員長
 報告13、平成28年度第1回湖山池会議の開催概要について、酒本河川課長の説明を求めます。

●酒本河川課長
 それでは、資料の14ページをごらんください。平成28年度第1回湖山池会議の開催概要について報告いたします。
 6月28日に開催いたしました。まず、第1・四半期の水質の状況についてでございますが、3月に降雨が少なかったこともありまして、当初は前年と比べて高目で推移しておりましたが、6月中旬以降、降雨がございまして、昨日時点で3,500ということで、ほぼ前年、一昨年並みの状況となっております。ただ、昨日梅雨明けして、これから暑くなりますので、引き続き溶存酸素の確保に最大限配慮したきめ細やかな水門操作を行うことにしております。
 次に、コノシロのへい死についてでございます。昨年と同様に、時期的には少しちょっと早いのですけれども、6月初旬から20日ごろにかけてコノシロのへい死が見られました。その後は、7月に入ってへい死はおさまっておりますし、コノシロ以外の魚種のへい死はほとんどございません。へい死の原因は、産卵に伴う疲弊とか、それと深場、貧酸素域での産卵行動によるものということが考えられます。
 次に、シジミ漁の振興についてでございます。一昨年と比べて、昨年少しシジミの漁獲量に減少傾向が見られておりまして、その原因については、資源量に対して漁獲量が多過ぎることなどが考えられております。これに対し、振興策として、1日の漁獲量の規制とか、禁漁期の設定等による適切な資源管理とか、稚魚放流等の増殖事業などの振興策を、漁協とよく話し合いながら検討、実施することとしております。
 最後に、平成28年度の主な事業についてでございますが、生活環境部のビオトープの造成検討と、県土整備部では水門部分改築工事について報告いたしました。水門改築につきましては、おおむね予定どおり進んでおりまして、既に仮設のヤード整備を終えて、水門本体の改築工事を発注したところでございます。今後水門本体を工場製作して、水門設置については、塩分調整の少ない冬場に行うこととしておりまして、来年5月に完成する予定でございます。

◎福田委員長
 続きまして、報告14、境港~敦賀港~苫小牧港内航RORO船トライアル輸送の実施について、森田空港港湾課長の説明を求めます。

●森田空港港湾課長
 資料の15ページをお願いいたします。境港~敦賀港~苫小牧港内航RORO船トライアル輸送の実施について報告をさせていただきます。
 日本海側海上輸送のミッシングリンク解消のため、内航RORO船の定期航路の就航に向けて、昨年の境港~北九州港(SEA&RAIL)輸送実験に続きまして、近海郵船株式会社が運航します苫小牧港~敦賀港間の内航RORO船定期航路を境港まで延伸する試験輸送を2週連続で実施いたしました。
 中段にあります運航ルートを見ていただきたいのですが、この運航ルートの中で、近海郵船が運航します航路は、青でルートを示しております苫小牧港~敦賀港、この間をデイリーで運航しております。この航路を境港まで延伸するという形で試験輸送をこのたび実施しております。使用した船舶は、右側にございますひだかという船でございまして、ことしの1月に竣工しました新造船を使っております。
 運航スケジュールでございますが、上のほうに1回目、2回目と書いておりますが、1回目の敦賀港から敦賀港の間に境港を入れたわけでございます。この間、23時間ほどすき間がございまして、敦賀港に停泊しているこの時間を使って、境港まで足を伸ばしていただいたという形の試験輸送でございます。
 輸送貨物といたしましては、55台の船腹を借り上げるという形で運航をお願いしておりまして、その55台のスペースチャーターに対して、1回目が30台、2回目が36台という貨物を確保して輸送しております。貨物につきましては、新たな貨物としまして、苫小牧の王子製紙から境港に新聞用の用紙を移入しておりますし、境港からは近畿ですとか中部地方に天然水を輸送しております。それから、北陸からの建設機械につきましても、このたび初めて移入をしたというところでございます。
 今回の試験輸送につきましては、陸上部分の輸送ですとか、それから貨物の取り扱いにつきまして、日本通運株式会社が主体となりまして、輸送契約や集配送等の一貫輸送を行っていただいております。それから、また、延伸による運航ということがございまして、運航経費がこれまでの苫小牧~境港の試験輸送に比べてかなり安くなっております。言葉をかえていいますと、運航のために必要となる貨物が少なくて済むという形のものでございます。それから、もう1点、既存の航路の延伸でございますので、他社との競合がない航路であるということがございます。
 27日に運航した際には、歓迎式典を開催しておりまして、近海郵船の田島社長様のほうから、切れ目のない海上輸送の必要性は高まっており、定期航路化は荷の動き、需要を見た上での判断となるが、日本海側の拡充は重要であると。地元の官民一体の取り組みには大きな期待を抱いているという御発言をいただいております。
 今後は、さらに貨物の掘り起こしを行うとともに、九州航路との連携についても検討を進めてまいりたいと考えております。

◎福田委員長
 それでは、報告15、一定額以上の工事または製造の請負契約の報告につきましては、県土整備部資料16ページ以降のとおりであり、説明は省略をいたします。
 それでは、ただいままでの説明につきまして、質疑等はありますでしょうか。

○澤委員
 自由通路のことで少し教えていただきたい。今回こういうような概要について説明がありましたけれども、それにあわせて、南北のにぎわいづくりといいますか、これについて、どういうような形になっているのかということを少し教えていただきたいと思います。

●河田道路建設課長
 今の説明でいきますと、自由通路のハード的な部分についての説明でございました。委員の言われるように、駅周辺のにぎわいとかというものをどうしていくのかというのは、結論的なものは今のところまだ出ていないのですけれども、協議会でも議論をする中にありまして、一応今米子の商工会議所のほうが駅前の空きビルの調査であったりとかというものもされているというふうに聞いているところでございますので、このにぎわいについても協議会の中で議論していきたいと考えているところでございます。

○澤委員
 それは今まで聞いてきている範疇の話ですよね。私がもう少しお聞きしたいのは、例えば商工会議所がそういう提案をされたとかということについて、県としてはどういうふうにちょっと認識されているのかなと、たしか具体的にいろんな提案があったと思うのですよ。ちょっとそれについてコメントがあれば伺いたい。

●河田道路建設課長
 商工会のほうからもいろんな要望もございましたけれども、県がどうこうという話よりも、これは米子市さんと一緒になってするものでございますので、やはり米子市とも協議しながら、今後進めていきたいと考えております。

○前田委員
 2ページ。ちょっと確認ですけれども、記憶が定かでなくなってしまったものだから。3月11日に逮捕されて、3月15日に入札参加資格の停止をやっているのですよね。今回は、行政処分を考えておるのだけれども、かなり期間があいているのですよね。いつとは書いていないのだけれども、私の記憶だったら、前は新聞報道と一緒に営業停止をかけておったような気がするのだけれども、このあたりはどうだったですか、ちょっと記憶が定かでなくなった。

●山本県土総務課建設業・入札制度室長
 お答えいたします。
 基本的には営業停止処分等につきましては、こういった判決の確定を受けてからということになっております。例えばこの贈賄事件のように、実際に逮捕から刑の確定まで期間がかかるといったような場合には、再発防止といった指示を行うという規定はございますけれども、基本的には刑の確定に基づいて行うという取り扱いになっております。

○前田委員
 そうすると、その間は営業活動はできるのですね。

●山本県土総務課建設業・入札制度室長
 営業活動はできます。入札参加資格の停止につきましては、県の内部規定での取り扱いということで、県の入札には参加しないでくださいといったような取り決めでございますので、資格停止を受けていない例えば市町村、今回米子市さんはされておりますけれども、それ以外の資格停止の措置をされていない公共工事につきましては、営業は、現在のところ可能でございます。

○前田委員
 ということは、県は遠慮してくれと言っておるのだけれども、その資格停止をしていないところについては、営業活動はできますよということですよね。

●山本県土総務課建設業・入札制度室長
 はい、今回処分を予定しております営業停止をかければ、公共工事につきましては、市町村も含めて、営業禁止ということになりますけれども、現在のところはまだ行政処分されておりませんので、可能ということになっております。

○前田委員
 はい、わかりました。
 湖山池ですけれども、水門取りかえは1つ進んでいるのですけれども、水門が3門あったのかな。そのうち1門の改築を今やると。あとの2門の水門はどうなりますか。

●酒本河川課長
 あとの2門についても、できてから50年以上たって、耐用年数を経過してかなり老朽化しておりますので、今後更新していく予定にしております。

○前田委員
 その今後という意味がよくわからない、今後。

●酒本河川課長
 この船通し水門の改築が終わりましたら、今長寿命化の計画を立てておりまして、引き続き改築する予定にしております。

○前田委員
 湖底の貧酸素というのは、それをしなければ直らないと見ているのですよね。水門を取りかえて、とにかく塩分をとめていかないと。だから、速やかに、1門が済んだら、次の水門の取りかえにいかないといけないと思うのですけれども、そこらあたり、丸毛次長、どうですか。

●丸毛県土整備部次長
 今、船通し水門に着手しているということで、引き続き早々にあと2門も更新していけという御意見だろうと思いますが、それはおっしゃるとおりで、更新すべく今検討はしていると思います。何せほかの事業、河川事業もあるということで、更新事業ばかりに事業費を投入できないということもございますので、このたび船通しは改修していただいて、その状況を見ながら、あと予算も見ながら、早目に着手するということで御理解をいただきたいと思います。

○前田委員
 要はしないということだね。

●丸毛県土整備部次長
 いえ、そういうことではなくて、引き続き改修、更新は必要だと思いますが、引き続き来年からどんどんやれというのは、少し検討する時間をいただきたいということでございます。

○前田委員
 河川事業は国庫補助事業でやっておるのだけれども、河川事業というのは特定財源もない、国の一般財源だから、なかなか事業費が伸びないというより減少しているので、大変苦しいと思うのだけれども、でも、やはり環境というのは大事ですから、河川改修も急ぐのだけれども、財政当局ときっちり話をしながら、単独費ででも向かうような気持ちはどうですか。

●丸毛県土整備部次長
 委員のおっしゃるとおり、私たちも早目に更新をしたいのは同じでございますので、その辺、財源も確保しながら早目に着手するよう検討してまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。

○浜崎委員
 6ページです。一度、常任委員会の西部の視察で話を聞かせていただきました。私は東部なので総論的な話になるかもしれませんが、米子市、JR米子支社も含めて、県がしっかりサポートしていくというような、そういった流れだと思います。スケジュールもここにたくさん出ているように、こういう状況になっておるのですが、当然あいサポート発祥の鳥取県でありますので、障がい者に配慮したとか、バリアフリー的なことというのは、西の都である米子市もこういったものについてしっかり配慮しておられると思います。例えば市への財政支援スキームの検討を行うとか、また、パブリックコメント等々ということがありますけれども、やはり鳥取駅も正直言いまして障がい者の皆さんから、車椅子の方だけではなくて、例えば重度の方、子供の親御さんとか関係者のヘルパーの方が鳥取駅を利用されるときに、いろいろ問題があるのです。ですから、この時点から、しっかり福祉関係者のそういった意見も集約をされて、県土整備部さんのそういった横断的な配慮もしっかりしていただいて、パブコメとか、そういうものでも出てくるとは思うのです。米子市への財政支援スキームの検討を行うというようなことも書いてあるわけですから、そういうところについて、ただ単にエレベーターしますから、それはしましたよというようなことだけではなくて、いろんな部分で、ある程度、それはもうやってみないとわからない部分も出てくるかもしれませんけれども、今の段階で可能な限り想定をしていただき、また、関係者からも吸い上げていただいて、共生社会ということを打ち出している鳥取県、西の都、米子のふさわしい南北自由通路のそういった検討にぜひその辺の配慮をお願いしたいということを申し上げておきます。

●河田道路建設課長
 バリアフリーというような観点でという話がございました。これも米子市のほうともいろいろと協議をする中で、そういうものを含めて、エスカレーターの設置であったりとか、エレベーターの設置、そういうものもしていくというところで今話をしているところでございます。今の委員さんの意見も米子市のほうにも伝えて、そういうバリアフリーに関することについても配慮のできるものについては、配慮していただくように協議の中で話をしていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

○浜崎委員
 よろしくお願いします。

○長谷川委員
 関連しまして、米子駅整備につきまして、2点お尋ねをします。
 一つは、半橋上駅という表現がちょっと聞きなれない。倉吉駅の場合、橋上駅と言っていると思いました。半というのはどういう内容で半になるのか。
 今後の予定で、地図、図面を見ますと、新駅ビルと残存駅ビルがちょっと区分されておりますね。これは、倉吉の経験からいっても、コンコースなどはつながっていきますし、入り口の階段から高さなどは同じ高さに合わせてビルも一体化していくというほうが利用者にとっては望ましいと思うのですが、計画はいかがでしょうか。

●河田道路建設課長
 まず、半橋上駅という言い方ですけれども、JRから聞いた話では、厳密には倉吉駅も半橋上駅なのだそうです。それの区分というのが、線路上に改札とかがあるのが橋上駅で、ホームの上に改札とかがあるものに対しては半橋上駅というような言い方をされているということみたいなのです。一般の人にしてみれば、橋上駅も半橋上駅も、2階から行くということで一緒ですけれども、そういう使い分けをしているということでございます。
 残存ビルの話でございます。残存ビルについては、ソフトバンクとか、機械を有している会社がそこに入っておりまして、それを移転させるとなるとかなりの費用がかかるという部分がございまして、その部分については、一応残すということで、今話が進んでいますので、御理解をお願いしたいと思っております。

○長谷川委員
 1点目は理解いたしました。
 2点目ですね、残存ビル、機能を残す意味で存置するというのはいいのですけれども、利用者のことを考えた場合、残存ビルのほうから回って駅のほうに入っていく方もあると思うのですね、いろんな形が。だから、建物は残しながら、接続部分を一体化する、あるいは正面の階段の高さとか、そういうのを同じものにして、あたかも一体の施設という工夫はあっていいのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

●河田道路建設課長
 残存ビルはやはり企業が入っていますので、そこら辺は多分どこかで通路というか、行き来のできるような形にはされると思います。それから、真ん中で新駅ビルという部分、これは形がまだ見えていないのですけれども、これにつきましても、一応通路で行き来できるというようなことは今JRさんのほうでは考えられているというふうに聞いております。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○野坂副委員長
 済みません、2ページですけれども、もう一回ちょっと確認したいのですけれども、営業停止を行うということで、業務の範囲のところに、地域、業種、それぞれ限定しないと書いてありますけれども、この意味をもう一回お願いします。

●山本県土総務課建設業・入札制度室長
 地域、業種につきましては、例えば鳥取県内の営業を停止するとか、そういった内容にすることも基準上は可能ですけれども、監督処分の基準は公表しておりまして、3ページのほうに、小さい字で申しわけございません、こちらに書いております。監督処分の基準は、国の基準を鳥取県はそのまま使用するということになっております。管轄区内に限定する処分もございますし、あるいは例えば鳥取県であれば鳥取県内に限定する、あるいは全国で行うといったような地域、あるいは業種につきましても、土木工事とか建築工事とか、許可上いろいろ区分がございます。そういった細分化した処分を行うということも必要があればできるということになっておりますが、本県の場合は、地域、業種につきましては、こちらに記載のとおり、基本的には限定をせずに行うということになっておりますし、工事の範囲につきましては、3ページのその小さい字で、二の総則の2の監督処分の基準の(3)のところで、営業停止処分につきましては、この不正行為が公共工事の請負契約で行われた場合は公共工事、それ以外の場合は民間工事について、それぞれ行うということで、今回米子市さんの公共工事に関する不正行為でございましたので、公共工事についてのみ限定して停止の処分を行うということでございます。

○野坂副委員長
 地域、業種ともに限定しないということは、要するに鳥取県の範囲にとどまらず、地域は限定しないということですね。業種も同様に限定しないと。だから、最大限の処置をしているという理解でいいわけですか。

●山本県土総務課建設業・入札制度室長
 はい、そういうことになります。

○野坂副委員長
 入札参加の資格停止というのは、3月15日から1年間ということでされているのですけれども、今回営業停止の処分を今後されますよね。営業停止処分がその停止のときから1年間ということだろうと思うのですけれども、そうなると、営業停止の期間内に入札参加の停止は解けるのですよね。解けるということになるのですけれども、この扱いはどうなるのですか。

●山本県土総務課建設業・入札制度室長
 入札参加資格の停止は、3月15日から翌年の3月14日までという1年間になっております。期間中には入札参加資格の停止の措置は解けますけれども、引き続き営業停止処分がかかっておりますので、鳥取県の入札には参加できないということになっております。

○野坂副委員長
 わかりました。
 続いて、6ページですけれども、3番のところで、支社ビルも駅ビルも今後建設位置なども十分に目的を達するように検討して、今後示していくと。さらには、駅ビルはその後ということになると書いてあるのですけれども、支社ビルも駅ビルも決まったようなものだと思うのですけれども、位置が違うとか、そういう基本的なことがあるのかなと思って、なぜこうやって段階的に検討しないといけないのかというのがちょっと理解できないのですけれども、その点はどういうことですか。

●河田道路建設課長
 これは、JRさんから聞いている話でございますけれども、まずは支社ビル、これは支障になりますので、先に移転させないと自由通路の工事ができないということがございます。その支社ビルを移転させるにも、今のJRの構内としか言っていませんので、構内のどの位置に持っていくのかというところをJRさんのほうが今検討されているということで、まだ決まってはいないというふうに聞いております。それが決まった段階で、今度それに接続する新駅ビルをどうするのかという検討が次に来るというふうに聞いておるところでございます。

○野坂副委員長
 そうしますと、今回の自由通路と駅ビルは、取り込んだような形で一体的な設計になるのでしょうけれども、駅ビルは全く分離して、いわゆる自由通路とは別の考え方を持っているということなのですか。

●河田道路建設課長
 新駅ビルについては、今の自由通路と最終的には接続させないといけないという部分で、今検討はされているというふうに聞いております。

○野坂副委員長
 それだったら、位置というのはおのずと決まったようなものではないかなと思うのですけれども。まあまあ、いいです。
 次に、今回自由通路ができて、南との一体的なまちづくりを進めていかれるということなのですけれども、駅北もあるのですよね。駅北の問題というのもありまして、例えば今バス事業者とか、あと宿泊関係などでいくと、なかなか車を寄せるところが狭くて大変だとかという声を聞くのです。今の駅前広場というのは、米子市も区画整理で臨んで、これは今後再整備するような計画というのはないというふうに聞いているのです。今回このまちの活性化につなげていく上で、だんだん広場も含めた駅北のあり方ですよね。地下駐車場もこれから運用において随分と変化もありますね、変更もありますけれども、全体的なあり方みたいなのは協議、議論の中に入っているのでしょうか。

●河田道路建設課長
 今の話としては、駅北の広場の再整備ということだろうと思います。米子市さんもある程度は念頭にはあると思いますけれども、まだそこまで大々的にというところまではちょっと考えておられないというふうには思います。協議会の中では、駅北も何とかしないといけないよという話はしているところでございます。その中で、米子市さんは、来年度、地下駐車場の老朽化している機械の撤去を考えられておりますし、それから、県としましても、高速バスのバスレーンが追い越しできないというバス会社からの要望も昨年度ありまして、その部分について今検討を進めているところでございます。県道区域を一部使って何とか追い越しレーンができないかというようなことも今検討しているところでございます。だんだん広場の話もございましたけれども、その辺につきましては、米子市さんとも今後協議をしていかないといけないところかなとは思ってはおります。ただ、今すぐすぐどうこうというところまでは行っていないというのが今の現状でございます。

○野坂副委員長
 最後に、南北一体化自由通路事業というのは米子市は合併特例債を充当するということを前提として向かっているのですけれども、これは県もそのような理解をされているわけですか。

●河田道路建設課長
 合併特例債を充当するということで、市のほうもこの事業が進んでいるというふうに聞いておりますので、我々もそのつもりで進めております。

○野坂副委員長
 それでは、最終的には、期間があるので、その中にはおさまるという理解でいいわけですか。

●河田道路建設課長
 そこら辺につきましては、まだこれから詳細の検討がされることになりますので、そこら辺はいつまでに完成するかというのはまだ今のところ出ていないというのが結論です。

◎福田委員長
 よろしいですか。
 次に、その他でございますが、警察本部、県土整備部に関して、執行部、委員の方で何かございませんでしょうか。

○前田委員
 鳥取大学前駅の駅前広場は、自転車の放置がもうすごいですね。あのいきさつをちょっと説明しますと、20数年前に私が市にいたときに、県にお願いをいたしまして、あれは県道で鳥取大学前駅と鳥取大学前の正面の道路をさわって、左側の道路も改築して、今の県道にひっつけた。要は県道を一時迂回させて、県道事業であの駅前広場をしたのですよ。それで、今はまた県道をもとに返していますから、市は自分がやったという思いは、恐らくないと思う。県がつくってくれたのだから、しますよというような話で、管理の意識が全くないと思う。ですから、もう一度原点に立ち返って、本来市がしないといけないやつを、本当に苦肉の策で、鳥取大学前駅をつくることを推進するために県がもう本当に2歩も3歩も前に出て、市のためにあれは整備したのですから。市は駅だけでもう手いっぱいで。あの当時、あの鳥取大学前駅というのは、あれはJRはつくっていませんからね。今でも覚えている、30万円ほどしか費用負担していない。みんな市がやったのですから。法律の規制があって、国等に市町村、自治体が寄附できないという条項で、もうどうにもならなくて、それで開発公社の金を入れて、立てかえ払いさせて、苦肉の策であの駅をつくったのですよ。今あの駅はJRの米子支社で3番目に乗降客の多い駅ですから。ですから、行ってみてくださいよ。もう駅前広場全部放置自転車。これを住民のためにもしっかりと整理整頓を鳥取大学と市と県でやってくださいよ。この間行ってみると、古い自転車もありますよ。これは利用者にとってちょっとだめですよ。もう放置自転車が駅前広場全部占拠して、全然歩けない。知っていますか。山内課長、ちょっと。

●山内道路企画課長
 建設の経緯は存じ上げております。今おっしゃられた管理につきましては、しっかりと鳥取市と協議させていただきたいと思います。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○長谷川委員
 済みません、警察本部にお尋ねをいたします。
 私は6月に一般質問をした経過から、岩美町で起きました乳幼児の遺棄事件、その後の展開が見られているようでありますが、公表できる範囲で御説明いただければと思います。

◎福田委員長
 どなたですか。

●岡本刑事部総括参事官刑事企画課長事務取扱
 委員お尋ねの件につきましては、警察本部のほうで、6月6日、それから7月13日、7月15日に、報道資料として発表しておりますが、6月6日につきましては、陸上地内で乳幼児の遺体が発見になった件を発表させていただいております。7月13日につきましては、この事件の被疑者、女性を逮捕したという案件を発表させていただいております。7月15日に関しましては、この事件の被疑者の自宅倉庫で新たな遺体を発見したという報道をさせていただいておるところでございまして、詳細につきましては、現在逮捕事件、もしくは新たな遺体の発見事件を含めまして、詳細は捜査中でございまして、この場ではこれ以上のコメントは差し控えさせていただきたいと思いますので、御理解をよろしくお願いいたします。

○長谷川委員
 私がこの問題を取り上げた動機は、安全な出産、その一方で望まない妊娠というケースもある、そういう場合に本当に相談機関の機能が発揮されて、中絶に至るというような場合もやむなしというようなことの文脈の中でこの問題に関心を持っているところであります。ニュースなどで伝わるところでは、妊娠届なども出されていないというようなことが、この方の出産までの経過を誰もが注視することもできなかったということから、こういうことが起きているようで、非常にこれはよくないケースであり、また、許せない行為ではあるわけでありますが、そのあたり、また福祉保健部などとも十分な、どういうことが途中段階で経られていないからこういうことにつながったみたいな関連性も含めて、これからまたまとめといいましょうか、そういう報告を次回いただきたいと思います。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○長谷川委員
 はい。

◎福田委員長
 意見が尽きたようですので、警察本部、危機管理局及び県土整備部につきましては、以上で終わりたいというふうに思います。
 それでは、執行部の入れかえを行いますので、暫時休憩いたします。では、5分休憩したいと思います。

午前11時32分 休憩
午前11時37分 再開

◎福田委員長
 それでは、再開いたします。
 地域振興部及び観光交流局について行いたいと思います。
 まず、観光交流局について、7月13日付で人事異動がありましたので、執行部の新任職員の紹介をお願いいたします。

●吉村観光交流局長
 では、7月13日付で、交流推進課長に遠藤俊樹が着任しておりますが、本日、ジャマイカの出張に同行しております。済みません、欠席となっております。報告事項につきましては、課長補佐の岡山から後ほど御報告させていただきます。よろしくお願いします。

◎福田委員長
 次に、報告事項に移ります。
 執行部の説明は、要領よく簡潔にお願いいたします。
 なお、質疑等につきましては、説明終了後に一括して行うことといたします。
 報告16、第23回BeSeTo演劇祭2016の開催について、神庭文化振興監兼文化政策課長の説明を求めます。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 それでは、地域振興部資料の1ページ目をごらんください。別紙で、BeSeTo演劇祭のチラシもつけておりますので、こちらも参考にしていただければと思います。第23回
BeSeTo演劇祭2016の開催についてでございます。
 平成6年より韓国、日本、中国の3カ国で持ち回りをしておりますBeSeTo演劇祭ですが、今年度、初の地方開催として、主会場を東京都から鳥取県に移して開催されます。その概要について御説明いたします。
 日時は、平成28年9月14日から10月10日までです。
 場所は、鳥の劇場ほか、県内4施設、また、BeSeTo演劇祭国際演劇祭の一環といたしまして、富山県や新潟県でも開催予定でございます。
 主催は、ごらんのとおりでございます。
 公演内容といたしましては、鳥取県内では、以下の7演目を上演予定でございます。1番目にあります「蟹工船」などは、日本の小林多喜二の同名小説をもとにしたものを韓国の演劇人の方が上演されます。また、中国の「孫悟空」は、子供さんもよく御存じの「孫悟空」の演目を中国の劇団がされます。また、日本、中国、韓国の交流ということで、若手演劇作家の共同制作による「マクベス」、これはシェークスピアの「マクベス」ですけれども、こういった「マクベス」の上演など、7演目を予定しております。
 チケットの料金は、大人2,500円、大学生2,000円などで、小・中学生以下は無料としております。販売、予約開始が8月3日で、こちら、チラシの裏にもありますが、お問い合わせ先、鳥の劇場を窓口として販売、予約を開始します。
 BeSeTo演劇祭については、何度も御説明いたしまして、書いてある概要のとおりで、北京、ソウル、東京で始まってBeSeToとなっておりますが、このたびは東京のToを鳥取のToということで開催いたします。
 また、その他でございますが、鳥の劇場さんが鹿野で演劇活動をされましてから、ことしで10周年目を迎えるということで、7月30日に鳥の劇場10周年及び鳥取市さんを中心として劇場改築しておりましたので、新劇場のお披露目会も同時に開催予定でございます。

◎福田委員長
 続きまして、報告17、リオデジャネイロパラリンピック日本代表に決定した本県出身選手について、報告18、第16回全国障害者スポーツ大会に出場する鳥取県代表選手について、報告19、県営東山水泳場の指定管理者募集について及び報告20、県営東山水泳場で発生した建造物侵入及び窃盗事件について、小西スポーツ課長の説明を求めます。

●小西スポーツ課長
 それでは、2ページをお願いいたします。リオデジャネイロパラリンピックの日本代表選手としまして、鳥取市出身の野田昭和さんの出場が決まりました。種目は、陸上競技でして、T52という区分でありますけれども、車椅子のトラック競技であります。400メートルであります。野田選手は、6月に行われましたジャパンパラ陸上大会で標準記録を破り、2位に入ったことが決め手となりました。本県出身選手の出場は、2014年冬季の谷口選手以来2年ぶり、また、夏季大会では2004年の福留選手以来12年ぶりということです。
 日程ですけれども、9月12日に予選、13日に決勝が予定されています。
 今後のスケジュールですが、今週土曜日、23日に激励会が予定されております。その後、国内合宿などを経まして、8月下旬にはアメリカで事前合宿に入るということであります。リオでの活躍を祈りたいと思います。
 なお、参考までに、オリンピックですけれども、出場選手はアーチェリーの川中選手、ボートの富田選手、ホッケーの阪口選手の3名であります。また、ホッケーについては、バックアップメンバーで大家選手が決定しております。
 続きまして、3ページをお願いします。10月22日から3日間ですけれども、岩手県で開催されます全国障害者スポーツ大会に出場する県の代表選手が決まりました。個人競技は17名でして、名簿は4ページに記載のとおりであります。身体障がいの部から8名、知的障がいの部で9名が出場されます。また、団体競技では、聴覚障がいのバレーボールが3年連続の出場ということになりました。毎年の目標としておりますメダルの獲得率60%以上を目指して練習に励んでいただければと思います。
 5ページをお願いします。現在、県営東山水泳場の指定管理者を募集しておるところであります。7月10日から公募によりまして、施設の管理運営、あるいは水泳の普及といったことについて具体的な提案を募集しております。
 指定管理料は、下のほうの4番ですけれども、約2億8,000万円、指定期間は29年4月から5年間。鳥取県内に主たる事務所を置く法人が対象になります。
 6ページですけれども、今後のスケジュールとしましては、8月15日に募集を締め切りまして、8月の下旬に審査委員会をやると。なお、審査委員会ですけれども、学識経験者、税理士、あるいは施設に関する有識者2名、プラススポーツ振興監という5名で、この5名によりまして、適切な運営ができるかどうかということを慎重に審査していただきたいと思っております。
 7ページをお願いします。去る7月3日に県営東山水泳場で建造物侵入、それから窃盗事件が発生いたしました。容疑者は既に逮捕されておりますが、これは飛び込みプールの女子更衣室に侵入して、下着を盗んだというものであります。
 事件の発生状況です。下の図ですけれども、飛び込みプールを利用する場合、50メートルプールと隣ですけれども、通常は玄関を入り、事務室の前を通って、50メートルプールのところを通って出入りするというような通路、点線で示した矢印の経路が通常でありますが、当日は50メートルプールで大会がありましたため、そこの出入り口を閉じていたということで、直接飛び込みプールの利用者は道路側の入り口を利用していたということでありますけれども、犯人はこの出入り口の施錠をしていない時間を狙って侵入したということであります。なお、8ページに新聞記事を載せておりますが、3年前にも同じような事件を2回起こしております。
 これを受けて、改めて利用者が安全に施設を利用、使用できるように、地域振興部所管の全ての施設に注意喚起しました。また、飛び込み施設の利用者に対して、鍵の施錠を徹底するように言ったところですし、さらには、施設の見回りの強化、あるいは大会がなくても巡回していただくような依頼を既に警察にもしております。

◎福田委員長
 続きまして、報告21、全米知事会参加及びジャマイカ訪問については、この後、観光交流局から説明がありますので、省略をいたします。
 次に、観光交流局に移ります。
 報告22、海外航空路線戦略ワーキンググループ設置・発足式について及び報告23、香港トッププロモーションの結果概要について、鈴木観光戦略課国際観光誘客室長の説明を求めます。

●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
 観光戦略課でございます。
 観光交流局の資料の1ページをごらんいただけますでしょうか。海外航空路線戦略ワーキンググループの設置、発足式について御説明申し上げます。
 韓国ソウルと米子を結んでおりますアシアナ航空の米子-ソウル便は、10月にLCC、ローコストキャリアであるエアソウルへ移管されることが報告されております。また、香港と米子を結ぶ定期チャーター便が9月の就航を目指して調整が進んでおるところでございます。加えまして、上海と米子を結ぶチャーター便が7月から8往復運航しておるところでございます。そういったような海外との航空路線を取り巻く環境が大きく変わりつつあるということから、6月24日に空の新たなステージに向けた戦略会議というものを開催いたしました。この中で、各路線ごとのチームに分かれたワーキンググループを設置しようということになりまして、去る7月5日に、メンバー32名から成る海外航空路線戦略ワーキンググループを発足したところでございます。
 ワーキンググループの概要につきましては、1番に書いてございますが、先ほど御説明した韓国、香港、上海の3つの路線ごとに設置をいたしまして、それぞれ責任者を定めて路線の活用や発展に向けた取り組みを進めてまいります。
 ワーキンググループの発足式は7月5日に行いまして、平井知事から職員に激励の訓示、職員代表による決意表明等を行ったところでございます。
 3番のワーキンググループの体制でございますが、観光交流局だけでなく、関係課等の職員で構成し、それぞれに業務をきちんと割り振って、週1回をめどに業務進捗のチェック等を行うことにしております。また、期間限定ではございますが、韓国のグループに専任職員1名を増員配置いたしまして、体制の強化を図ったところでございます。
 4番でございますが、発足式の後に第1回目のミーティングを行っておりまして、副知事から、例えば現地駐在員ですとか、国際交流員、そういった方々の意見も参考にしながら、現地のニーズに合った政策を展開していこうという話ですとか、特に韓国については、ローコストキャリアということで、非常に利用される層が広がることが想定されておりますので、留学生等の若い方も集めて、いろいろな情報や提案をとっていってほしいというふうな話もございました。また、香港については、農産物を香港に持ち込むことができるということもございますので、農林水産部ですとか、ビジネス関係では商工労働部とも連携をしてという話がございました。このワーキンググループでございますが、去る14日に第2回目も開催して、現在の業務進捗について確認をしたところでございます。
 なお、14日には、上海のワーキンググループについて、吉祥航空等を訪問いたしまして、今後の継続してのチャーター便の運航ですとか、PRに向けた打ち合わせ等を行ってきたところでございます。
 引き続きまして、2ページ目をごらんいただいてよろしいでしょうか。香港トッププロモーションの結果概要について御報告いたします。
 平井知事が、中国地方知事会の団長として、香港で開催されました2016中国地方インバウンドフォーラム観光情報説明会・商談会・意見交換会に参加し、トッププロモーションを実施してまいりました。この情報説明会等でございますが、中国地域観光推進協議会及び中国運輸局が主催するものでございまして、この中に知事会としても参加をしたというところでございます。また、在日本国総領事館等を訪問して、観光客誘客に係る意見交換を行ってまいりました。
 日程については、1番に記載しておるとおりでございます。
 2番でプロモーション内容を書かせていただいておりますが、(1)番、インバウンドフォーラムにおきましては、香港の旅行会社、メディア等に対して中国地方、山陰、山陽のPRを行ったところでございますし、米子-香港便の就航、既に就航しています岡山便、広島便と組み合わせた中国地方への送客についても要請を行ったところでございます。
 (2)番、JNTOとの意見交換につきましては、香港市場でのPR方法についていろいろと御助言をいただいたところでございます。
 (3)番、訪日送客の最大手であります香港のEGLツアーズという旅行会社にも訪問してまいりました。こちらのほうからは、二次交通に対するいろいろとリクエスト等も寄せられたところでございます。
 最後になりますが、(4)番、在香港日本国総領事館の訪問につきましては、観光経済分野について、幅広くいろいろと御助言をいただきました。香港で日本の秋祭in香港というものが予定されておるそうでございまして、香港-米子便、定期便が就航した暁には、その路線の継続的な発展のために、そちらへの参加提案もあったところでございます。どういった方法でこの祭りと連携できるかということについても検討していきたいと考えているところです。

◎福田委員長
 続きまして、報告24、平成27年度観光客入り込み動態調査結果の概要及び報告25、「鳥取県立山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館」及び「岩美町立渚交流館」のエリア愛称の決定等について、岩下観光戦略課長の説明を求めます。

●岩下観光戦略課長
 同資料4ページをごらんください。平成27年の鳥取県内への入り込み客数につきましては、1,044万人ということで、前年比3.5%増、それから、温泉地入湯客数は1%増となっております。それに対しまして、宿泊者数は1.2%の減となっております。それから、速報値では9万
9,570人ということで、外国人宿泊者数10万人に少し足らなかったという速報値でございましたけれども、確定値では10万人を超えて、10万3,430人、前年比75.8%増となっております。
 詳細につきましては、地域ごとの増減などで記述させていただいております。5ページをごらんください。地域別の入り込み客数でいいますと、9地域の中で3地域が減になっておりまして、琴浦町など周辺の東伯耆周辺、それから米子、皆生温泉周辺、境港周辺が減になっております。それから、めくっていただきまして、6ページ、(7)の利用交通機関別観光入込客数というところがありますけれども、貸し切りバスによる県外客が11万6,000人の減ということで目立っております。これは、関越道のバス事故に係る規制強化の影響で減少したものでありまして、こちらについては、県内に宿泊する商品に対するバス助成を1台当たり3万円にするなどの対策を施しておりますけれども、これが宿泊者数の減、それから観光消費額の減の大きな要因になっているものと分析しております。それから、7ページをごらんください。外国人宿泊者数等につきましては、主要来県国の方たちは増加しておりますけれども、目立つところはロシアが前年に比べてかなり減少しているというような特徴があります。観光入込客数については以上です。
 はぐっていただきまして、8ページをごらんください。鳥取県立山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館と岩美町立渚交流館のエリア愛称の決定についてです。
 愛称について公募をいたしましたところ、362件の応募をいただき、そのうちよいものを選考委員が5作品程度に絞った後、県内各施設での一般投票におきまして、岩美ジオフィールドという名称に決定いたしました。ほかにも岩美ジオスペーシア、ジオコースト岩美、ジオテラス岩美、ジオトピア岩美などの案があったということでございます。
 次のページ、エリアの愛称決定の記念式典を7月17日日曜日に開催いたしました。そのほか、関連事業として、ジオキッズ・サマースクールを7月、8月に開催をする予定でございます。この中には、中国河北省の児童の皆さんも参加するようなこともございますし、いろいろ幅広い参加者を予定しております。その他、例年やっております海の生きもの観察会などの関連事業も行う予定にしております。

◎福田委員長
 続きまして、報告26、全米知事会参加及びジャマイカ訪問について、岡山交流推進課課長補佐の説明を求めます。

●岡山交流推進課課長補佐
 交流推進課でございます。
 まず、ジャマイカ鳥取友好議員連盟の皆様を初め、議員の方々にはジャマイカとの交流について非常に御協力いただいているところです。ありがとうございます。
 では、説明をさせていただきます。
 日程について御説明いたします。こちらは知事の日程を書いておりますが、14日から20日までの期間にわたりまして、全米知事会の出張にあわせまして、ジャマイカを訪問したところでございます。これによりまして、効率的な海外出張になったと思っております。
 訪問の概要について御説明申し上げます。全米知事会サマーミーティングの参加についてでございます。こちらにつきましては、中断しております日米知事会議の早期開催に向けた交渉を実施しております。会長のテリー・マコーリフバージニア州知事に対しまして、日本のメディアから取材がありまして、その席で州知事は、米国の知事に来年の日本訪問を呼びかける方針を、平井、湯崎両知事に伝達したという報道がなされております。
 続きまして、ウェストモアランド県への訪問でございます。文化交流といたしまして、幾つかございますが、まず、教会訪問です。訪問した日が日曜日でございましたので、キリスト教圏の国では礼拝に行くという日になっておりまして、こちらに知事は参りました。礼拝に来られておりました100名程度の一般の方々に対しまして、鳥取県をアピールするとともに、交流を深めたということでございました。
 続きまして、マニング高校への訪問でございます。ジャマイカで2番目に歴史のあるマニング高校ですけれども、こちらでは、生徒が休日であったにもかかわらずたくさん集まってくださいまして、日本国旗の小旗を持って出迎えたということでございました。そして、図書室で校長から概要について説明を受けた後、絵のプレゼントがあったり、校内視察をしたり、生徒様との交流があったりしたということでございました。
 図書交流につきましては、ウェストモアランド県立図書館を訪問いたしまして、姉妹交流の促進を祈念し、松の記念植樹をいたしました。それから、一般県民の相互理解に資するために、同図書館に鳥取県紹介パネルを展示する特設コーナーを設置いたしました。また、同図書館と鳥取県立図書館とが相互に図書を寄贈しております。
 続きまして、文化交流イベントです。これは、ショーンレイバリーホールという公共の施設で行われたものですが、鳥取県への理解を促進いたしまして、友好を深めるために、宇佐美里香選手によります空手の演武、それから県職員がしゃんしゃん傘踊りを披露いたしました。ウェストモアランド県からも伝統芸能やダンス、地域の空手道場による演武の披露があったところです。
 そして、夕刻になりまして、ウェストモアランド県主催の歓迎レセプションに参加いたしました。ここでは、ウェストモアランド県の幹部行政職員や議会関係者が参加されまして、知事からはモーア知事に対しまして、両地域間の交流の促進を祈念いたしまして、頻繁な相互訪問を象徴いたしますKEY TO THE CITY、いわば鳥取県の合い鍵と言っていいかと思いますけれども、贈呈したところでございます。
 そして、キングストン訪問ですが、駐ジャマイカ日本国特命全権大使主催の昼食会におきましては、姉妹提携締結への協力をいただいておりましたので、そのお礼を述べるとともに、今後の交流促進に向けた取り組み等への継続的な支援、協力を依頼したところでございます。
 ジャマイカオリンピック協会長へは、事前キャンプの実施の申し入れをいたしました。会長からは、トレーニング環境の充実度、鳥取県民の熱意を十分に理解したといたしまして、積極的に鳥取での実現について検討する旨の発言があったところです。
 最後に、文化交流イベントですけれども、ここでは、2,000人以上の子供たちを中心とする方々に対しまして、鳥取県のPRを行いました。空手演武やしゃんしゃん傘踊りに対しまして、子供たちのきらきら光る瞳が印象的だったという報告を現地から受けております。

◎福田委員長
 報告27、フランスジャパンエキスポへの出展結果について、江原観光交流局参事監兼まんが王国官房長の説明を求めます。

●江原観光交流局参事監兼まんが王国官房長
 観光交流局の資料に戻っていただきまして、10ページをお願いします。
 フランスジャパンエキスポへの出展結果ということで、世界で有数の日本文化の紹介イベントであるフランスジャパンエキスポに、7月7日から10日の4日間、出展いたしました。このイベントの来場者数はざっと4日間で25万人ということでございます。まんが王国とっとりとしての出展は今回で3回目となりますけれども、今回の特徴といたしましては、鳥取県ブースを使いまして、鳥取県が実施しております国際マンガコンテストのJAPAN EXPO大会というものを実施させていただきました。鳥取県の国際マンガコンテストは海外からの応募が多いんですけれども、ヨーロッパからの応募というのは、これまでスペインとかギリシャとか、ごく限られたところしかなかったということで、ヨーロッパでの認知度を高めたいということで、こういう試みをしております。また、事前に応募のあった作品をこのジャパンエキスポ出展にあわせて審査をいたしまして、グランプリを選定し、ジャパンエキスポのその1,200人規模の会場内のステージで授賞式を行いました。事前、あるいは事後の紹介というものをフランスのメディアを使ってPRをしております。
 今回、ジャパンエキスポには鳥取県を含め5つの県、市、自治体が参加していたようでありますけれども、鳥取県のブースは漫画を前面に出すことによりまして、他の自治体のブースよりも訴求力の高いものになったというふうに参加者、出展者からの報告もあります。今後も漫画の強みを生かして海外へのPRを積極的に行っていきたいと考えているところです。

◎福田委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんでしょうか。

○横山委員
 地域振興部の2ページ、3ページ。本県出身者でリオの代表選手として決まった野田さんは頑張ってほしいなと思います。
 県代表選手について、今一覧表を見せていただいたのですが、いずれもそれなりに頑張っているのではないかなと思っております。
 一つだけ気になるのは、昔スポレク全国大会というのがありましたね。それから、本体の強化チーム。例えばこういうことばかりやっていると、イベント協会ということになるわけだから、やはりもっと東京オリンピックに向けて体制を強化してほしいと思います。
 県営東山水泳場の指定管理者については、やはり専門家にやらせないといけない。水泳協会だろうと思うのだけれども、水連がやるのだろうと思うのだけれども、やはり水連にさせることがベストだなと思います。同じだったら、水連にさせてほしいなという気がしております。
 その次は、観光交流局の4ページ、観光客入込動態調査。いろいろな方策があるのだろうと思うのだけれども、一つは、青少年の交流をどのように考えるかというね。これは何回も話をしたことがある。だけれども、話は聞きおく程度になってしまっているので、実際には進んでいないのではないかなという、そういう気がしております。観光入込客はスポーツ交流とドッキングさせると大変早いし、いっぱい来ると思っております。
 例えばスポーツ交流でいうと、ウオーキングとかグラウンドゴルフとか、今一生懸命しており、どんどん広がっているのです。麟蹄郡とも野球の交流をしていたり、いろいろな交流をしている。その方策は、いわゆる宿泊を安くすると相手がいっぱい来ると。もう一つは、子供のころに小・中・高で青少年の交流をしさえすれば、この人たちは3~4年するというと大人になるわけだから、そうすると日本に対する愛着も沸いてくるだろうし、交流を通して平和交流というか、平和外交というか、そういうことにも寄与するのだろうというように思うので、その方向でやってほしいし、もう一つ、年寄りはマスターズというのもある。マスターズの大会に焦点を当てるとたくさんの人たちが入ってくるのですよね。昔、強かった大選手がいっぱいおるわけですよ。韓国にしたって、台湾にしても、タイにしても、フィリピンにしても。その当時のフィリピンのオリンピック選手とか、台湾のオリンピック選手とか、そういうのはちょっと調べればすぐにわかる。そういうところともコンタクトをとって、マスターズをぜひ成立してほしいなと思います。

◎福田委員長
 まずは、小西課長ですかね。

●小西スポーツ課長
 本体の強化ということで、競技力の強化を引き続きということだと思いますけれども、引き続き体協と一緒になって競技力の強化を図っているところでして、ことしも岩手国体ですけれども、3年連続の300点台を目指しているところですし、また、東京オリンピックに向けては、特に有望な選手がおりますクライミングですとか、飛び込みですとか、ボクシングもありますので、そちらについても、特に強化費を配分しているところです。頑張っていきたいと思います。
 また、東山水泳場については、水泳連盟がベストではなかろうかということですけれども、これは提出いただいた提案書をよく審査員の方々に審査していただきたいと思っております。

◎福田委員長
 続きまして、岩下課長、お願いします。

●岩下観光戦略課長
 横山委員さんから御指摘いただきました青少年の交流という面につきましても、重要なファクターだと考えております。まず、やはり教育旅行ですね。今目指しておりますのは、関西地域から学校単位で来ていただいて、県内で農業体験、それから合宿、そういうものも県内の中山間地でやっていただくべく、県外に教育旅行専門のプロモーターもおりますので、一生懸命やっているところでございます。その教育旅行のニーズといたしまして、一部、やはりホームステイをしたいとか、農家民泊、一遍に何十人かができる民泊というのが農業体験できる施設なども必要ですので、そこら辺は、観光連盟と一緒にやっておりますので、それをこれから加速し続けていきたいと思います。
 スポーツ交流につきましても、海外からの誘客ということで、とっとりコンベンションビューローで補助金も用意して、県内で宿泊していただいてコンベンションを開いていただいた場合に手厚い支援をしておりまして、旅行社からとっとりコンベンションビューローに職員も来ていただいて、海外も含めて、売り込みをしていただいている状況でございます。
 マスターズですけれども、特に2021年の関西マスターズ大会に向けまして、現在関西広域連合と連携して、そのときにやはり鳥取県にたくさん来ていただいて過ごしていただくような取り組みをしていただこうとしております。よろしくお願いします。ありがとうございます。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○横山委員
 その方向でやってほしいなと思います。関西広域連合も一生懸命努力をしているのだろうと思うけれども、実際問題、話が上のほうになってくると素人なのですね。知事だ何だと、全然知らないわけだから。だから、本当はやはり綿密に知っている者をどんどん登用していって、わかりやすく続けていってほしいなと思います。
 これはいいのだけれども、一つだけ、障害者スポーツ大会、不勉強であれだが、フライングディスクはどういう種目ですか。

●小西スポーツ課長
 これは、フィールドで離れたところに輪っかのゴールといいますか、がありまして、そこにフリスビーみたいなディスクを投げて、入ったら得点、入らなかったらゼロとかというのを競う。それから、どこまで投げられるかという距離を競う競技も、種目もあります。そういった競技です。

◎福田委員長
 よろしいですか。
 ほか、ございませんか。

○澤委員
 ちょっと1点聞くけれども、1ページのほうでちょっと確認したいのですけれども、ワーキンググループに分かれて、これからの新しいステージということで説明は非常にわかりました。それで、ちょっとこれに関連することで、前も言ったと思うのですけれども、アシアナ空港がLCCに移行するということで、支社の機能は残すというようなことを答弁いただいたと思うのです。そこで、具体的な移管の時期とか、実際にいつからそういうふうな格好で飛ぶのかということがもしわかれば。
 それと、もう一つは、この中国、四国の中でもあわせて移管するというふうに、いろいろ聞いたりするのですけれども、その時期についても、ばらばらなのか、大体一定期間できちっとやるのかと、そういう今後のスケジュール感というのをちょっと教えていただきたいなということと、それと、さっき岩下課長がロシアのことを言われましたから、ちょっと聞いておきたい。特に半分ぐらいになっておるわけで、これの要因といいますかね。例えばこちらのほうに旅行社もあるわけで、そういうところとの絡みの中で、どういうような認識を持って今後やっていかれるのかなという、ちょっと2点ほど聞かせて。

●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
 観光戦略課でございます。
 私のほうからは、アシアナ航空のエアソウルへの移管時期について御説明いたします。
 アシアナ航空のほうからは、米子については10月23日であるというふうなお話を伺っております。ほかの空港も含めた移管時期でございますけれども、10月から11月にかけて順次段階的に移管されていくと伺っております。最も早いのが高松、これが10月上旬ということでございます。中国地方でいきますと広島がエアソウルに移管されると伺っております。あと、山口宇部空港には、これは新規就航ということでございまして、これは11月の終わりごろに予定されておると聞いております。ほかの地域でいきますと、例えば富士山静岡空港ですとか、長崎ですとか、富山、そういったところがLCC、エアソウルに移管するというふうに伺っておるところでございます。

●岩下観光戦略課長
 続きまして、澤委員さんからの質問にお答えいたします。
 ロシアのお客さんが減っている要因ということにつきましては、まず、ルーブル安、それから、ロシアの経済危機ですね。それによりまして、ルーブルが半分になっていますので、平成26年から比べますと日本でかかる経費がもうほぼ倍以上になっているということで、お客さんが激減したというふうに見ております。
 今後どうするかということにつきましては、やはり特にDBSクルーズフェリーの航路をきちっと維持していく上では、ロシアのお客さんにも来ていただくということが必要ですので、8月3日に鳥取空港からウラジオストクにチャーター便を飛ばします。そこにPRをする職員も乗せていって、現地でロシアの旅行社にこちらに来ていただくための説明を行ったり、PRをしたりということをやっていきたいと思います。主因はDBSのロシアのお客さんが減ったということなのですけれども、それには実は韓国からのお客さんが好調であって、毎便400人ぐらい予約が入るので、相対的に数が少ないロシアのお客さんはブッキングがしにくいということも要因としてありますので、御承知いただければと思います。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○澤委員
 さっきのアシアナの件で、一つだけお願いしたいのですけれども、前聞いたときには、支社機能はアシアナとしては残すということを言われた。これはそのとおりなのか、名前もそういうふうにアシアナ航空の支社としての名前が残って、実際の業務はLCCのことをやるのか。
 それと、もう一つは、前も言ったと思うのですけれども、こちらに来たときのいわゆる補助、優遇策ですよね。これはもう、それはそれとして、今の便とは違うわけで、契約し直すみたいなことを言われたのですけれども、そこのところをちょっと確認しておきたい。

●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
 まず、支社機能でございますけれども、エアソウルに移管されても、今あるアシアナ航空山陰支店、これはエアソウルの山陰支店として機能は残るというふうに伺っております。ちょっとそれ以上の詳しいところは今後情報収集をしていきたいと思います。
 あと、支援についてですけれども、同じアシアナとの共同運航にはなりますが、子会社でもありますが、航空会社がかわるということで、これはまた今後エアソウル側と接触しながら、どういった運航支援が必要なのかとか、そういったことについても話をしていきたいと考えております。これからでございます。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○澤委員
 ごめんなさい。ということは、10月23日に新しく飛ぶと。それまでには形としてはきちっと折衝をしてやるということでよろしいかな。

●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
 はい。その予定でございます。

○澤委員
 はい、わかりました。

○前田委員
 4ページ。観光入込動態調査結果。いつもこういう数値だけなのだけれども、次回からはコメントが要りますよ。これは政策するための動態調査でしょう。今までやっていることの見直しをするとか、こうしたいとか、それをつけないとこれは意味がないですよ。

●岩下観光戦略課長
 おっしゃるとおり、減った要因としてはいろいろ分析等も詳しく書くべきだったかもしれないです。例えば去年、北陸新幹線の開業があって、やはりこちらで宿泊される方が減ったとか、あるいは県内の宿泊施設のうち、皆生かんぽの宿さんとか、グランパスinn三朝さんが廃業されたりとか、そういうこととかもこの数値に影響をしてきております。そこら辺がやはり宿泊者数の減だとか、観光消費額の減として大きく影響しておりますので、そういったことも含めて、ちょっと次回から詳しく分析等も書き加えていきたいと思います。御指摘ありがとうございます。

○前田委員
 それの分析もいいのだけれども、これは政策につながらないと意味がないですよ。ちょっと政策部門を言ってみて。今のは減った要因だから。政策。

●岩下観光戦略課長
 やはりお客様に着目していただくということが必要ですので、現在JRと協力した山陰デスティネーションキャンペーンをプレデスティネーションキャンペーンというか、早く始めるということ、それから、そういうことに伴って、大山1300年祭というのもあります。やはり実際大山地域でお客様に見て、来ていただいて、喜んでいただける観光地づくりですね、そういったものを当然これから、中部観光推進機構さんができましたけれども、東部も鳥取いなば温泉郷さんが東部DMOをつくって、そういう観光地づくりに邁進される。それから、山陰インバウンド機構と来客誘致について、これから幅広い施策を打っていくというようなことになっております。施策については、積極的に検討していきたいと思います。

○前田委員
 ちょっとずれるのですね。県内の受け入れ体制の政策もあるのだけれども、外の政策もあるのですよ。5ページの、例えば国内であれば、(6)発地別の観光入込客数を見てくださいよ。近畿と中国でしょ。これは積極的にやっていますか。そこらあたりもあるのですよ。だから、いろんな政策は実績から出ているのです。別途これはまとめて報告してくださいよ。急がないから、次の常任委員会で報告して。データ分析した結果を政策にどうするか。

●岩下観光戦略課長
 次回の常任委員会で報告をさせていただきます。

◎福田委員長
 私もちょっと関連でいいですか。
 岩下課長、入り込み客はちょっとふえて、宿泊客はちょっと減っているのですけれども、中身を見ると、中部から西部にかけて減っていますよね。これは出雲の遷宮効果なのですか、これは。

●岩下観光戦略課長
 遷宮効果の反動ということがありまして、特に西部のほうは影響を受けておるところがあります。それに比べまして、東部とか、とっとり梨の花温泉郷、三朝とか湯梨浜町あたりまではふえているということになっております。

◎福田委員長
 だったら、山陰デスティネーションキャンペーンもまた始まると聞いていますけれども、もっと中海圏といいますか、鳥取、島根をきちっと連携して、依存するというわけではないけれども、やはり連携してプラスになるものは積極的にやっていただきたいなと思っています。
 ちょっと追加で質問しますけれども、この3連休は結構いろんなイベントが県内であって、私も選挙区でいろんなイベントに顔を出させていただいたのですが、首都圏での鳥取県のイメージ調査というのは、自然が豊かだとか、緑がきれいとか、そういうのが上位に来るのです。でも、ほかの県を見てみるとほとんどそうなっているのです。この間、緑豊かな自然課主催で、氷ノ山の山の日プレイベントがあって、私はそこに行ってきたのですけれども、トレッキングのツアーがあって、そこに東京から2人、若いお嬢さんが来られていたのですよ。何で東京から来られたのですかと聞きましたら、鳥取コナン空港にちょっと行ってみたかったと。行く目的がないと行かないので、鳥取のイベントを調べたら、その氷ノ山のトレッキングがあったということで来られておりました。例えば観光の部署と緑豊かな自然課などというのは連携はされていらっしゃるのでしょうか。

●岩下観光戦略課長
 緑豊かな自然課とは、実はかなり連携しておりまして、今国立公園満喫プロジェクトというようなものも一緒にやっておりますし、あと、来年、2017年3月に運行を開始します瑞風ですね、あのブランド力を活用して、県内の停車駅の魅力を高めて、お客さんをふやしていこうというようなことも緑豊かな自然課と一緒にやっております。

◎福田委員長
 さっきも申し上げたように、全国ほとんどが、地方に行くとやはり緑がきれいだとか、自然が豊かだということが上位に来るのだけれども、さっきの話ではないですけれども、例えば漫画とそこをコラボレーションすることによって、やはりちょっと抜けるところが出てくるのではないか。例えば首都圏は体験型の学習であるとか、そういったもので、鳥取コナン空港に来ることが一つの目的、行った後で豊かな自然を体験するのが目的みたいな、そういう商品造成というのがやはり必要なのだなということを実感したのです。この間もちょっと秋葉原のある書店に行ってお話を聞いたのですけれども、4年前にまんが王国が始まったようなころって、境港がまちおこしをやっていたので、水木しげるさんのことはよく御存じでしたけれども、谷口ジローさんが鳥取だとか、青山剛昌さんが鳥取だということを御存じなかった方があったのです。最近ちょっと行ってみると、鳥取コナン空港はかなりインパクトが強くて、やはり皆さん御存じでありましたので、フランスでやっていただくのはもちろん大事なことだと思うのですが、もっと首都圏で鳥取コナン空港をいろんなことで相乗効果をつくっていくというのは大事なのではないかなと思います。
 それと、最後に、地域振興部長にちょっと伺いたいのですけれども、私は最近思うのですけれども、竹下内閣のときのふるさと創生か何かで、あれは各地域に地域資源を生かしたやはり建物とか、いろんなハードがありますよね。これがかなり老朽化していて、結局どこへ行っても、いい素材なのだけれども、物が古くなっていて、汚くなっていたりするのです。やはりここが財政的に各市町村は厳しくて手が入っていないのが現状だと思います。悪かろう安かろうみたいなことになっていて、そういう変な悪循環に陥っているように思うのですが、やはりここに手を入れてやることで、県などが応援してあげることで、それぞれ本当に地域資源を活用したいいコンセプトのものが県内に結構あると思うのです。こういったものを手を入れて、今風にアレンジして、いいお客さんにきちっとつなげていくということが大事だと思うのです。県内の観光客の移動って、ほとんどが自動車だと伺っています。19市町村に、旧市町村では39あるわけですから、そういったものをやはりもう一回点を線にしていくようなことが必要ではないかなと思うのですけれども、岡﨑部長、どうですか。

●岡﨑地域振興部長
 ふるさと創生からずっと始まっていて、ハードとソフト一体となった取り組みを各市町村ごとにされています。今回の地方創生もそれと同じくしてやっているものだと思っています。ただ、以前はハード偏重という御指摘もあったので、今回の地方創生については、やはりハード部門の制約があります。そこを守りながらも、今までの魅力を磨き上げる努力は各市町村それぞれ頑張っています。例えば地方創生の加速化交付金は10分の10でしたので、それも含めて、ハード、ソフトも磨き上げている。ことしからは地方創生推進交付金もあります。そして、それ以上に、中山間地域については辺地過疎債、これはソフトもできるようになったのですね。ですから、それらを組み合わせながら、今戦略の中でやっていこうとしていますので、我々もその中に寄り添って、ヒアリングなどにもついていますので、寄り添っていきたいというふうに考えています。

◎福田委員長
 何か本当にいいものはたくさんあるのですけれども、何か悪かろう安かろうという悪循環に陥っているような感じがする。よろしくお願いします。

○森委員
 入込客数の話の7ページをお願いしたいです。タイからの宿泊者数がどんと伸びてきて、ちょっとこの状況をお話しいただきたいのですけれども、タイでのプロモーションみたいなことをやった成果が上がっているのか、全くそういうことではないのか、もっとこれをやればもっと伸びるのか、例えばさっきのパリでのまんが王国のジャパンエキスポでいろいろやったというのはいいのですけれども、こうやって伸びてきているところに何か手を打って、これをどんどん引っ張ってくるみたいなことができるのかできないのか、その辺はどういうふうなことになっていますかね。

●岩下観光戦略課長
 こちらのタイにつきましては、特に昨年やりましたのが、BSSさんとか、それから日本海テレビ、TSKさんがタイのテレビ局とタイアップして共同で、総務省の補助金を受けて、
PRを集中的に打ったということがございました。それで来ているということと、あとは、バンコクに東南アジアビューローというのを設立いたしまして、そちらでPRもあわせて行ったということで、大きな変化があった年ですので、そういう効果があったものと見ております。

○森委員
 そうすると、これはその東南アジアビューローをつくって、ずっとそこにあるわけだから、今後これも伸びていくという方向だというふうに理解していいのですかね、これは。

●岩下観光戦略課長
 引き続き東南アジアビューローにおける観光PR、それから、あと、テレビ局のタイアップによるPRも積極的に行っていく予定にしておりますので、ふえていくと見ております。

○浜崎委員
 今の関連ですけれども、課長、去年かな、前室長のときに私がタイのテレビ局の関係者というか、鳥取の話題をやったりして、タレントかな、その話を私はこの委員会の場で以前の室長さんに話をして、答弁をもらったことがあったのですよ。今言われた観光ビューローの設置だとか、そういった県の基本的な取り組みということもさることながら、やはり今、岩下課長の答弁を聞いて思ったのだけれども、その人為的な、鳥取のここに行ってこうだったという、
BSSであったり、TSKであったり、テレビ局のネットで海外の方も呼び込んだりしてと、そういうような独自な動き方というのはやはり功を奏した部分の一つの要因になっておるのかな。去年、僕はその話は言ったではないですか、その辺はどうですか。今後のことも含めて。

●岩下観光戦略課長
 特に県だけではなくて、やはり民間のテレビ局の力もおかりして、しかも例えば県産のピンクカレーをタイに御紹介して、すごく注目が集まったとか、非常に効果があったということがありますので、そういうもっと波及効果の大きいものも含めて、PRに努めていきたいと思います。

○浜崎委員
 それでいいと思うのですけれども、僕が言いたかったのは、何という人か名前はちょっと忘れたのですけれども、物すごい有名なタレントであり、日本人だったかな、日本人でもタイ語がべらべらしゃべれて、その方がタイのテレビ局でも人気者なわけですよ。その方が山陰にも来られて、たしかそれはBSSか何かで、ほかのテレビ局かもしれないけれども、あなたのところですか。済みません、今のはちょっと不適切な、失礼、発言がありましたので、取り消していただきたいと思いますが、そういうことで、非常にその辺が大きかったのではないかなと思うので、県としてやはりそういったビューローを設置してというような大きな取り組みも大事なのだけれども、要は人ですよ。人為的な動きということをしっかりと、その辺のことも含めて、今、森委員はおっしゃったのかなと私は思ったものですから、それであわせて補足というか、関連で言わせてもらった。課長、どうですか。

●岩下観光戦略課長
 佐野さんという現地で非常に有名な日本人の方が、ちょっと頭に浮かんでこなかったので、出なかったのですけれども、すごく注目をされて、その後、タイでTITFという観光展を鳥取県はやりましたけれども、そこにも佐野さんに来ていただいて、すごい人が注目されて集まったということでございましたので、そういう人脈を使ったPRもやっていきたいと思います。

○浜崎委員
 ぜひよろしくお願いします。

○野坂副委員長
 済みません、ちょっと関連してですけれども、タイの宿泊者数が3倍近く伸びていますよね。これは、要するに東南アジアビューローの効果ということも言われたのですけれども、それが大きいということですか。例えばタイのテレビ放映に東南アジアビューローが働きかけているとか、たしか去年総務省のキャンペーンで中国地方が当たっていて、かなり露出がふえているのですよね。そんなようなことなのか、どうなのか、その辺の分析はどういうふうにされているのだろうなと思うのですけれども。

●岩下観光戦略課長
 効果といたしましては、県内のテレビ局と総務省の補助金を使ったPRの効果が大きかったというふうに見ております。東南アジアビューローのほうは、実はことしから委託業者をかえました。貿易アドバイザー協会というところにさせていたのですけれども、よくなかったので、アジア・アライアンス・パートナーというところに今年度からかえて、島根県のタイの拠点をやっていたところと同じところにいたしまして、ちょっと再出発をしておりますので、そちらのほうも頑張っていきたいと思います。

○野坂副委員長
 去年、委員長と一緒に行かせてもらったのですけれども、残念ながらそんなポテンシャルは感じなかったので、いや、印象ですよ。活動の状況も聞きましたけれども、残念ながらそんなような感じには思えなかったので、聞かせてもらったのですけれども。
 あと、もう1点、先ほど前田委員指摘の報告、今後の取り組み、方針、政策ですよね。そういったようなところで、つけ加えていただいたらいいと思うのですけれども、宿泊者数が27年は10万を突破して、総合戦略のKPIも見直しをされたのですよね。そういう中で、イギリスがEU脱退していますよね。そんなような状況というのは、鳥取県というより、日本にかなりの影響を与えていくのだろうと思うのですけれども、それは大きいところでは為替という部分があるのかわかりませんけれども、その点も含めて、今聞いたってあれでしょうから、大きな動きの中で、当分は東京オリンピックに向けて右肩上がりでどんどんどんどんいっていくのだというような見込みだったのですけれども、地方の誘客ということに対して、東京はいいのでしょうけれども、地方に対する波及というのはどういったものが考えられるのかというのも報告につけ加えていただいたらと思うのですけれども。

●岩下観光戦略課長
 それもあわせて次回の常任委員会で報告させていただきます。

◎福田委員長
 よろしいですか。
 それでは、次にその他でございますが、地域振興部及び観光交流局に関して、執行部、委員の方でございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ありませんね。以上で終わりたいと思います。
 委員の皆様に御連絡いたします。次回の常任委員会は、8月19日金曜日、午前10時からの開催予定でありますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、委員の皆さんには御相談がありますので、この場にお残りください。執行部の皆さんは御退席いただいて結構でございます。
(執行部退席)
 お残りいただきましたのは、平成28年度第2回目の県外調査についてでございます。
 8月16日火曜日から8月18日木曜日の3日間で実施をいたしますが、訪問先や利用交通手段等については、お手元にお配りをしております日程表のとおりでございます。改めて御確認をよろしくお願いいたします。
 なお、何点か補足説明がありますので、事務局から説明をいただきたいと思います。

●尾﨑議会事務局調査課係長
 済みません、ちょっと何点か説明させてください。お手元に横長の日程案をお配りしております。前回の常任委員会でお配りしたものから内容は変わっておりません。改めて御確認ください。鳥取、米子とも8月16日、出発が大変早い時間になっております。よろしくお願いいたします。最終便で帰ってまいります。朝早く、夜遅い行程ですが、よろしくお願いします。
 併せて何点か確認させてください。翌日の8月19日が常任委員会ですので、委員の皆さんは、鳥取空港に戻る飛行機を手配しております。野坂副委員長、澤委員、森委員も鳥取空港で手配しておりますので、もし変更がありましたら、お早目に御連絡をお願いします。
 8月17日ですが、日本原燃に行きます。中電からもお二人同行されます。お一人が鳥取支社の山田副支社長、もう一方が、先回、原子力発電所に行ったときに総括説明をしてもらいました長谷川原子力本部副本部長さんです。
 先週ちょっと御連絡をさせてもらったのですが、日本原燃に入るのに免許証のコピーを事前に提出する必要があります。本日、免許証をお持ちの方は、この後、コピーをさせていただきますので、よろしくお願いいたします。あわせて血液型をお伺いしますので、よろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 よろしいですか。
 では、後ほど、尾﨑さんが免許証のコピーをとりに来られますので。
 では、続きまして、国土交通省への要望活動についてでありますが、前回の常任委員会で国土交通省及びNEXCO西日本本社への要望活動を行うという話があったのですが、この件について、私から野坂副委員長に調整をお願いをしておるところでございます。その後の状況等について、野坂副委員長から御説明をお願いします。

○野坂副委員長
 NEXCOは別にして、国土交通省が熊本地震の影響でずっとできていませんで、
NEXCOを含めて国土交通省への要望活動が積み残っています。7月下旬、26日、27日ぐらいの日程で、関係の市町村議連でつくっている4車化の促進議連、あと期成同盟会、こういったようなところが陳情活動をされるという話を聞きました。関係の方が全部そろって国、あるいは国会議員さんのほうに要望活動をされるということで、ぜひともこの機を捉えていけたらということで、聞いたところ、議長もちょうど議長会のほうで上京されているということで、鳥取県議会としても議連としての要望を議連の会長である議長に預けたらと思うのですけれども、一応日程的にちょうどそのあたりが一番最寄りのタイミングで、国のほうに上げるタイミングがあると思うのですが、どうかなと思うのですけれども、御意見いただければと思います。

○長谷川委員
 常任委員会としての委員会行動ではなくて。

○野坂副委員長
 常任委員会のものもつくりました。

●宇畑議会事務局調査課課長補佐
 お手元にお配りしております。

○野坂副委員長
 ここに常任の分も。

●宇畑議会事務局調査課課長補佐
 岡山米子線のものと鳥取県全体の分をお配りしています。

○野坂副委員長
 要望書案の裏に書いてありますね。高規格幹線道路と地域高規格道路の分で、裏面を見ていただいたら、常任委員会としての要望書になっていまして、もう1枚は議連ということになっています。両方とも議長にということで、これは日程的には26日、27日、28日あたりでというスケジュールを聞いていたものですから、ブラジルの日程いかんによっては、委員長にも同行していただくというようなことで考えていたのですけれども、どうもブラジル……。

◎福田委員長
 ちょっと調整がつかない。

○野坂副委員長
 林活議連などで私が行っていますから、スケジュール、タイミングが合えば、議長に同行をさせていただいて。

◎福田委員長
 お願いします。

○長谷川委員
 これは常任委員会で行くような話をしておりましたが。

○前田委員
 NEXCO、大阪はまた別。

○長谷川委員
 別なのですよね。

○前田委員
 これは東京に議長が行っているものだから、議連で岡山米子もいいのだけれども、議長が行けば県全域のことを言ってもらわないと。ですからNEXCOはまた別に行こう、大阪に。今回は外れているので、9月議会が終わったらNEXCOにみんなで行きましょう。

◎福田委員長
 終わってからね。はい。

○野坂副委員長
 ちょうど全ての日程が重なっているので。

◎福田委員長
 では、ここは野坂副委員長にちょっと一任をしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 最後に、出前県議会についてでございますが、5月31日の常任委員会で、本年度常任委員会県内調査の一環として出前県議会を実施することになりましたけれども、本日大まかな実施時期について各委員に御承知いただくとともに、テーマについて御協議をいただきたいと思いますが、御意見がある方はお願いします。いかがですか。

○前田委員
 9月議会後でないと。

◎福田委員長
 そうです。ごめんなさい、時期は9月議会終了後から11月議会の開会までの間です。

●尾﨑議会事務局調査課係長
 日程は、9月議会明けを想定しています。10月いっぱいは台湾があり、江原道がありますので、ちょっともう10月は無理だと思います。11月の1日の週か、7日の週。それを越すと、今度は11月議会が始まりますので、ちょっとこのころに決め打ちして、皆さんの御都合のよい時期ということで考えさせてもらっております。

◎福田委員長
 それこそ、米子に山陰インバウンド機構もできましたし、中部で梨の花温泉郷がDMOになったのですよね。そういったところと意見交換してみるというのも一つではないかなと思ったりしますけれども。
 これも一任させてもらっていいですかね。

○前田委員
 まだ時期があるのだから、開催はするということで、9月議会で決めよう。

◎福田委員長
 そうですね。では、9月議会常任委員会でちょっとこれも、では。

○前田委員
 考えられる希望をアンケートで出そう。

◎福田委員長
 ええ、希望を言ってください。

●尾﨑議会事務局調査課係長
 できれば、8月19日の常任委員会であらかた決めてしまいたいので、それまでに1ヶ月間で御検討をお願いします。別途、アンケートを取らせていただきます。

◎福田委員長
 では、よろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 では、これをもって常任委員会を終えたいと思います。ありがとうございました。

午後0時48分 閉会 
 
 
 
  
 
 

 

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