議員提出議案第5号

地域医療・福祉体制の充実を求める意見書

 この議案を別紙のとおり提出する。
平成20年10月14日 

  • 前田 八壽彦 
  • 横山 隆義
  • 山田 幸夫 
  • 斉木 正一
  • 安田 優子 
  • 福間 裕隆
  • 廣江 弌 
  • 初田 勲
  • 伊藤 美都夫
  • 石村 祐輔

地域医療・福祉体制の充実を求める意見書

 少子・高齢化の進展、医療ニーズの多様化などわが国の医療を取り巻く環境は大きく変化し、医師の絶対数の不足並びに地域間及び診療科間における偏在を背景とする医師不足や、看護師をはじめとする医療スタッフの不足は全国的な課題となっている。本県においても、診療要員の不足により診療体制の維持が困難となる病院が発生するなど深刻な問題が顕在化してきており、地域医療は崩壊の危機に瀕している。
また、介護報酬改定後の介護サービスを取り巻く環境は大変厳しく、収入の減少に加え運営経費は増大する現状にある。このため、介護サービスを支える介護職員は、期待される仕事内容に見合わず他産業に比して低水準の給与体系に置かれ、離職者が増加し、人材の確保が困難になっている。このままでは、県民に十分な介護サービスを提供できなくなることが懸念される。
地域医療・福祉は、住民の生命・健康に直結するライフラインとしての公共サービスであり、国民が安心と信頼の上に地域医療・福祉にアクセスできるよう提供体制を確保することは、国の責務である。
よって国におかれては、国民が適切に地域医療・福祉を受けられるよう、下記の事項について強く要望する。

 記

1 崩壊の危機に直面している地域医療の支援策の強化を図ること。

2 地域医療を担う医師・看護師等の確保と養成のための支援体制を強化すること。

3 適切な介護サービスを提供するため、介護職員の働く環境を整備し、介護報酬の改定を行うこと。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

  平成20年10月14日

                         鳥取県議会

内閣総理大臣

財務大臣

厚生労働大臣  様

衆議院議長

参議院議長

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