議員提出議案第4号

県立高等学校専攻科の存廃に関する決議

 この議案を別紙のとおり提出する。
平成17年10月12日

  • 野田 修 
  •  伊藤 保
  • 湯原 俊二
  •  前田 八壽彦
  • 小玉 正猛
  •  山根 英明
  • 廣江 弌 
  •  鉄永 幸紀
  • 石村 祐輔
  •  中尾 享

県立高等学校専攻科の存廃に関する決議

 県立高等学校の専攻科は、高等学校を卒業した生徒に対する受験指導を中心としながら、高等学校教育の延長として、生徒の人間形成に重要な役割を果たしてきた。しかし、私立予備校の整備が進んだことなどから、順次、その定員が削減されてきており、本年5月に本県教育委員会は、来年度から鳥取東高等学校専攻科は募集を停止、倉吉東高等学校及び米子東高等学校専攻科は定員を削減するとの方針を示したところである。 現在の専攻科については、入学者が特定の高等学校の卒業生に偏っていることや、多額の県費がつぎ込まれているとの問題が指摘され、また、少子化により大学全入時代を迎えようとしており、設立当時の目的は失われているとの意見がある。一方、私立予備校の教授陣及び授業内容の充実強化を求める意見も無視することはできない。ただ、こうした様々な問題が指摘されている中で、私立予備校が社会的意義を持ち、存続していく上での多大の苦難は決して放置できるものではない。 ついては、県立高等学校の専攻科について、平成18年度以降、下記の見直しを行うことを決議する。

1 募集定員は、平成17年度より1校当たり少なくとも10人減とすること。

2 少なくとも平成20年度までに、専攻科を廃止すること。ただし、中部地区については、私立予備校の現状を踏まえ、専攻科の存廃を含めて検討を進めること。

3 特定の高等学校以外の高等学校の卒業生にも入りやすい選抜方法の改善に努めること。

4 授業料については、所得に応じた負担軽減や私立予備校との格差是正を含めた改革を早急に行うこと。

  平成17年10月12日

                         鳥取県議会

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