発達障がいへの理解と支援

 発達障害者支援法において、「発達障害」は「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」と定義されています。
  また、この法律により、それぞれの障がい特性やライフステージ(年齢)に応じた支援が国・自治体・国民の責務として定められています。
  

それぞれの障がいの特性

 

発達障がいの例

広汎性発達障害-PDD

Aちゃんの例

 急に予定が変わったり、初めての場所に行ったりすると不安になり動けなくなることがよくあります。そんな時、周りの人が促すと余計に不安が高まって突然大きな声を出してしまうことがあります。周りの人から、「どうしてそんなに不安になるのかわからないので、何をしてあげたらよいかわからない」と言われてしまいます。
 でも、よく知っている場所では一生懸命、活動に取り組むことができます。

Bくんの例

 他の人と話している時に自分のことばかり話してしまって、相手の人にはっきりと「もう終わりにしてください」と言われないと、止まらないことがよくあります。周りの人から、「相手の気持ちがわからない、自分勝手でわがままな子」と言われてしまいます。でも、大好きな電車のことになると、専門家顔負けの知識をもっていて、お友達に感心されます。

 注意欠陥・多動性障害 -ADHD

Cさんの例

 大事な仕事の予定を忘れたり、大切な書類を置き忘れたりすることがよくあります。周りの人にはあきれられ、「何回言っても忘れてしまう人」と言われてしまいます。でも、気配り名人で、困っている人がいれば誰よりも早く気づいて手助けすることができます。

学習障害-LD

Dさんの例

 会議で大事なことを忘れまいとメモをとりますが、本当は書くことが苦手なので、書くことに必死になりすぎて、会議の内容がわからなくなることがあります。後で会議の内容を周りの人に聞くので、周りの人から、「もっと要領よく、メモを取ればいいのに」と言われてしまいます。でも、苦手なことを少しでも楽にできるように、ボイスレコーダーを使いこなしたりと、他の方法を取り入れる工夫をすることができます。

 ここに示したのはあくまで一例であって、どんな能力に障がいがあるか、どの程度なのかは人によって様々です。子どもにも大人にもこれらの特徴をもつ人がいます。
 発達障がいは障がいの困難さも目立ちますが、優れた能力が発揮されている場合もあり、周りから見てアンバランスな様子が理解されにくい障がいです。そのため、上で紹介したような印象をもたれていることが多くあります。
 近年の調査では、発達障がいの特徴をもつ人は稀な存在ではなく、身近にいることがわかってきました。発達障がいの原因はまだよくわかっていませんが、現在では脳機能の障がいと考えられていて、小さい頃からその症状が現れています。早い時期から周囲の理解が得られ、能力を伸ばすための療育等の必要な支援や環境の調整が行われることが大切です。

参考

発達障がいへの支援

 県では、発達障がいについては次の支援を行っています。

健診・相談体制の整備

  • 健康診査
  • 相談指導

子どもの心の診療ネットワーク整備事業

ペアレントメンター養成事業

発達障がいへの理解啓発