平成26年度決算審査特別委員会議事録

平成26年12月18日会議録

開催概要、資料はこちらです。 
出席者
(28名)
委員長
副委員長
委員
福間 裕隆   
坂野 経三郎 森  雅幹
砂場 隆浩 市谷 知子
錦織 陽子 内田 隆嗣
福田 俊史 浜崎 晋一
広谷 直樹 長谷川 稔
谷村 悠介 濵辺 義孝
澤 紀男  興治 英夫
伊藤 保  森岡 俊夫
横山 隆義 伊藤 美都夫
小谷 茂  山口 享 
藤井 省三 稲田  寿久
藤縄 喜和 上村 忠史
斉木 正一 内田 博長
銀杏 泰利 
欠席者
(1名)
副委員長 国岡 智志
 

説明のため出席した者 なし

職務のため出席した事務局職員
  尾坂事務局長 谷口次長兼調査課長外関係職員

1 開会 午前10時03分

2 閉会 午前10時23分

3 司会 福間委員長   
4 会議録署名委員 藤縄委員 錦織委員  

5  協議事項
 別紙協議事項記載のとおり

会議の概要

                                午前10時03分 開会

◎福間委員長
 皆さん、おはようございます。
 ただいまから決算審査特別委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 最初に、会議録署名委員を指名します。
 本日の会議録署名委員は、藤縄委員と錦織委員にお願いいたします。
 それでは、議題に入ります。
 議題1、平成25年度決算の認定の可否について、県営企業、病院事業、一般会計等の3つの決算に関する議案が当委員会に付託されています。議案ごとに御意見を伺い、採決したいと思います。
 まず、9月定例会から継続審査となっております議案第14号「平成25年度鳥取県営電気事業会計及び鳥取県営埋立事業会計未処分利益剰余金の処分並びに平成25年度鳥取県営企業決算の認定について」ですが、御意見はございませんか。

○市谷委員
 そうしましたら、この継続議案第14号の企業会計決算についてなのですけれども、職員給与が1.8%削減になっているということの理由で反対したいというふうに思います。

◎福間委員長
 要は、反対の意見ということですか。

○市谷委員
 反対という意見です。決算認定について。(発言する者あり)反対するという意見。
 1本ずつされますよね。

◎福間委員長
 ええ。

○市谷委員
 済みません、ではもう一度。企業会計の決算認定は継続議案第14号になると思いますけれども、職員給与が1.8%下げられたということはいけないということで、日本共産党県議団としては反対したいという意見を今述べさせていただきました。

◎福間委員長
 県議団というよりも、市谷委員を指名したわけで、市谷委員としての御発言があったということでいいですね。

○市谷委員
 はい、いいです。

◎福間委員長
 ほかに御意見はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、御意見が尽きたようですので、採決いたします。
 議案第14号「平成25年度鳥取県営電気事業会計及び鳥取県営埋立事業会計未処分利益剰余金の処分並びに平成25年度鳥取県営企業決算の認定について」を原案のとおり剰余金の処分については可決し、決算については認定することに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数でありますので、原案のとおり可決し、認定すべきと決定いたしました。
 次に、同じく継続審査となっております議案第15号「平成25年度鳥取県営病院事業決算の認定について」、御意見はございませんか。

○市谷委員
 続きまして、継続議案第15号の病院事業の決算認定についてですけれども、これは最近になってわかってきたことですけれども、医師不足を理由に、救急で待っている患者さんに順位づけをする経費、トリアージ料を25年度中に徴収を始めていますが、337件の誤徴収がありました。これが発覚いたしました。この誤徴収は非常に問題があったというふうに私は思っておりますし、そもそも救急で待っておられる患者さんに対してトリアージ料を取るということ自体も問題だというふうに思っています。医師不足の解決のためだということで徴収を始められたそうですけれども、本来医師不足の解決というのは診療報酬全体の抜本的拡充を求めて解決を図るべきであって、トリアージ料の徴収では解決しません。このやり方にも反対ですので、この議案第15号の病院事業の決算認定には反対したいと思います。

◎福間委員長
 ほかに御意見はありますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 御意見が尽きたようですので、採決いたします。
 議案第15号「平成25年度鳥取県営病院事業決算の認定について」を原案のとおり認定することに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数でありますので、原案のとおり認定すべきと決定いたしました。
 次に、一般会計並びに企業会計を除く特別会計に係る議案第21号「平成25年度決算の認定について」、御意見はございませんか。

○市谷委員
 そうしましたら、議案第21号の平成25年度決算の認定について反対討論をさせていただきます。平成25年度は鳥取県は5つのチャレンジということで予算を提案して、それが執行されてまいりましたが、それに沿って討論を行いたいと思います。
 まず第1に、グリーンウェイブについてです。全国植樹祭、東日本被災地の木の里親は今後に生きるものとして評価しておりますけれども、全国都市緑化フェアについては、当日の対応にも非常に課題が発生いたしました。これからナチュラルガーデンということも進められるということですけれども、これは決算審査の委員長報告案にもありますとおり、無駄遣いへの注意をすることが必要だというふうに思っております。それからエネルギー問題ですけれども、自然再生エネルギーが前進したことはよかったのですけれども、島根原発の中国電力との安全協定、これは島根県との格差が残ったままになっています。それからその島根原発ですけれども、新規制基準の適合性審査の申請は、島根県のように事前了解ではなく事前報告とされてしまいました。その上、鳥取県は態度を保留して、結局不完全な新規制基準の適合性審査の申請を認めてしまいました。また、環境問題ですが、産廃処分場計画、住民から不安が出ているのに、本来チェック役であるべき県が業者の計画を一緒になって住民に押しつけてきたことは問題だと思います。
 第2に、雇用・経済対策です。拡充された誘致企業の支援制度の利用はゼロや多くて3件しかありませんでした。25年度の企業立地は県内中小企業が27件、雇用141人で、雇用1人当たりの補助金額は約680万円でしたが、誘致企業は6件、137人で、雇用1人当たりの補助金額は中小企業の倍の約1,280万円と割高でした。誘致企業優遇よりも県内中小企業の支援強化で雇用拡大を図るべきです。
 第3に、大交流時代、北東アジアゲートウェイ構想です。境港、韓国、ロシアを結ぶ定期貨客船DBSクルーズ船への財政支援は予定の3年を超えて5年目に突入いたしました。しかし旅客数、貨物数、売上高は前年から減少し、純損失は約1.8億円から約4.2億円と損失が2.3倍に拡大しています。見通しのないDBSクルーズ船への税金投入はやめるべきだと思います。
 第4に、暮らしについてです。手話言語条例の制定は聾者を初め障害者の方々の人権保障となる画期的な成果ではありました。しかし一方で、子育て王国といいながら県立保育専門学院の廃止、民間保育所運営費補助金は一部復活はありましたけれども、段階的廃止を決定したことは問題です。
 また、教育について、全国学力テストは全国平均3%以上の目標を設定してテスト中心の競争教育を助長しています。また、知事が教育内容に介入する教育協動会議で子供や教師の要望ではない土曜授業を知事や市長の声をしゃばの声だといって現場に押しつけたのは問題です。
 また、税行政ですが、児童手当差し押さえ裁判で県は違法判決を受けました。この判決を生かして人権保障を前提とする税行政への改善が必要です。
 そして最後に、県政運営についてです。経費の削減で職員給与は1.8%削減した上に、4年間で100名を目標に職員を89名削減しました。職員の仕事と責任は減っておらず、労働強化、運営にも支障が出ています。総合事務所の廃止・再編で事務所から現場の距離が遠くなるとの声が出ています。危機管理や災害時の指揮命令系統の見直しをせざるを得なくなりました。また、財務会計は入力のミスが多く公文書管理のミスが12.3%、個別指導が63部署にわたりました。また、過重労働、月100時間以上の時間外勤務者が43人もいるのは問題です。これは災害、人事対応だけでなくイベント対応もあって、イベント県政の見直しも求められています。そして、そのイベント、まんが王国ですが、平成24年度包括外部監査の指摘でずさんな実態が浮き彫りとなりましたけれども、平成25年度は約3億円投入したイベント、まんが博・乙、決算資料で外国人観光客がふえていましたけれども、来場者はカウントされていません。また、イベントと関係ない水木しげる記念館を成果に書いているのは前回の指摘が踏まえられていません。県が出してきた決算資料で意義の十分な説明が必要と県みずからが書くほど県民の理解が得られていない税金の無駄遣い、まんが王国はやめるべきです。
 また最後に、各政党議員が身を切る改革と言われますけれども、それなら税金を使っての議員の海外視察は即時やめるべきだと思います。
 以上の理由で3つの決算の認定に反対いたします。

◎福間委員長
 ほかに御意見はありますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、御意見が尽きたようですので、採決いたします。
 議案第21号「平成25年度決算の認定について」を原案のとおり認定することに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数でありますので、原案のとおり認定すべきと決定いたしました。
 次に、議題2、決算審査特別委員会委員長報告及び口頭指摘事項についてであります。
 あらかじめ委員の皆様に意見照会させていただき、出された意見について、正副委員長・主査会を開催し検討・協議したものを委員長報告(案)及び口頭指摘事項(案)としてお手元に配付させていただいております。
 なお、皆様に意見照会させていただいた指摘案につきまして、内容を明確化し、より理解されやすいよう趣旨が変わらない範囲内で文章を委員長で一部修正しておりますので、御承知ください。
 なお、昨年と同様に、分科会や主査会での議論を含め、指摘の趣旨等を執行部によく伝えることとしたいと思います。
 提出された意見についての処理状況を各主査から説明をお願いいたします。
 まず、上村主査から順番にお願いいたします。

○上村委員
 失礼します。若手教員の育成について、教育センター体制のさらなる強化とはどのようなイメージかという質問がありました。それにつきまして、若手教員の研修機能の充実が図れますよう教育センターの増員を含め、学校現場の意見を踏まえた効果的な取り組みを執行部において検討していただきたいということでございます。

◎福間委員長
 次に、福祉生活分科会、稲田主査、お願いいたします。

○稲田委員
 中部療育園についてでありますけれども、これは現地視察の段階で意見聴取したものであります。以前に23年度にも、ここに書いてありますように、一度文書指摘をなされておりますが、このたびまた重ねて現地視察の段階でこれを文書指摘させていただくということであります。この中部療育園につきましては、大変手狭であるということ、それから医師のやりくりが非常に大変だということ、いわゆる待機患者というものも非常に多いというようなこと、そういったようなことをあわせて体制のあり方及び施設のあり方を迅速に検討すべきであるということを意見書にまとめたような次第であります。

◎福間委員長
 次に、総務教育分科会、もう一回、上村主査、お願いいたします。このケータイ・インターネット教育啓発推進事業。

○上村委員
 ケータイ・インターネット教育啓発推進事業、このことにつきまして、ノウハウのある民間企業や警察等と協力した学校ネットパトロールとはどのようなものかという御質問がありました。学校ネットパトロールは学校非公式サイト、ブログ等に誹謗中傷の書き込みなどが行われ、いわゆるネット上のいじめ等が起きていないかチェックし学校等へ情報提供を行う取り組みのことであります。この実施につきましては、学校や教育委員会単独ではなく関係機関との連携を図ることが必要であります。
 御質問にありますノウハウのある民間企業、警察等と協力した学校ネットパトロールは、ネットパトロールを専門としている民間企業、誹謗中傷等の書き込みが特に犯罪にかかわるような場合には警察と連携してネットパトロールを行うことであります。
 なお、他県におきましては、教育委員会がネットパトロールを専門としている民間企業に委託して効果を上げている事例があるようであります。

◎福間委員長
 ちょっと私のほうで項目ごとに言うのをぬかっておりまして、大変御無礼しました。
 それでは次に、病院事業分科会、看護師の確保について、これは口頭指摘の6ページの分ですね。これを興治主査、お願いいたします。

○興治委員
 ここにありますように、御意見が出されておりました。そもそも夜勤専従看護師導入という表現をしておりましたけれども、月8回の夜勤勤務になるように看護師等の増員等に取り組んできているところでありまして、それが実現されるまでの間、臨時的に夜勤専従勤務の導入を行うという文言として整理したほうが適切であるというふうに判断いたしまして、指摘の線に沿うような形で修正させていただきました。

◎福間委員長
 以上、それぞれの主査に説明していただきました。
 御意見がございますか。(発言する者あり)
 それでは、もう一回、福祉生活の稲田主査、再度、とっとり婚活プロジェクト推進事業について、これについて。

○稲田委員
 私もちょっと錯覚を起こしておりまして、文書指摘のほうの理由を申し述べたものですから、失礼をいたしました。
 第1点目の鳥取県民……。

◎福間委員長
 婚活。口頭の4ページ。

○稲田委員
 失礼しました。とっとり婚活プロジェクト推進事業につきまして、これは委員会で検討いたしましたのですが、同一の会派から2つの異なった意見が最終的には出てまいりました。1点は、一番大きな問題は、いわゆる婚活事業を行うについて、成婚者数あるいは個々人とのつき合いであるとか、あるいは生き方、そういったようなところにまで踏み込んだ報告というものが果たして是か非かという話に至ったわけであります。主査会で検討いたしました結果、いずれも是非を決するに至らずということで、口頭指摘からこれを外すという決定をしたような次第であります。

◎福間委員長
 これも申しわけない。ちょっと私の不手際でして、とっとり婚活プロジェクト推進事業については、先ほど稲田主査からお話がありましたように、主査会で協議の結果、削除していますので、資料には掲載しておりませんから御了解願いたいと思います。
 以上説明がありましたが、御意見、よろしいですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、委員長報告及び口頭指摘事項の原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員でありますので、さよう決定いたします。
 次に、議題3、指摘の方法についてであります。
 1、文書指摘については、12月19日、あすの本会議で委員長報告を行い、議決の後、知事に文書で通知すること。本会議の委員長報告は、指摘事項の全文を配付し、概要を朗読すること。
 2番、口頭指摘については、本委員会終了後、委員長が各分科会主査の立ち会いの上、関係部局長に申し渡しすること。
 以上の方法により指摘を行うということでよろしいですか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのようにさせていただきます。
 なお、指摘事項に対する対応状況並びに来年度決算への反映状況について、今後も引き続き調査することとしておりますので、よろしくお願いいたします。
 最後に、その他の事項で皆さんから何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ほかにないようですので、決算審査特別委員会はこれをもって閉会いたします。
 なお、主査の皆さんは、口頭指摘を行いますので、直ちに第3委員会室に御参集ください。
 終わります。

                                午前10時23分 閉会

 

 

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