平成26年度議事録

平成26年10月9日会議録

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
内田 博長
澤 紀男
国岡 智志
福間 裕隆
浜田 妙子
藤井 省三
上村 忠史
斉木 正一 
欠席者
(なし)
   
 
説明のため出席した者
      小倉地域振興部長、森谷文化観光スポーツ局長、長谷川県土整備部長、
      山嵜警察本部長外各次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
   田中調査課課長補佐  梅林調査課係長  田中議事・法務政策課係長    

1 開会 午前10時00分
2 閉会 午前11時43分

3 司会 内田委員長

4 会議録署名委員  斉木委員  国岡委員

5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり

会議の概要

                                午前10時00分 開会

◎内田委員長
 おはようございます。
 ただいまから地域振興県土警察常任委員会を開会いたします。
 日程につきましては、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 本日の会議録署名委員は、斉木委員と国岡委員にお願いいたします。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案につきまして審査を行いたいと思います。
 付託議案に対する質疑を行っていただきたいと思います。ございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、討論を省略いたしまして採決をいたします。
 それでは、議案を一括して採決をしたいと思います。
 原案に賛成の方の挙手をお願いいたします。(賛成者挙手)
 全員賛成でございます。したがいまして、本委員会に付託された議案第1号、議案第13号は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 それでは、請願・陳情の審査を行います。
 今回は、新規分の陳情1件の審査を行います。
 陳情26年地域振興19号、私学助成の充実等(中学校、高等学校関係)に関する意見書の提出について審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。

○澤副委員長
 この件につきましては、既に意見書を昨年の9月定例会において可決し関係機関に提出しております関係上、趣旨採択としたいと思います。

◎内田委員長
 ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、これより採決に入ります。
 副委員長のほうから、本案につきましては趣旨採択ということでございますが、趣旨採択に賛成の方の挙手をお願いいたします。(賛成者挙手)
 全員でございます。そういたしますと、陳情26年地域振興19号については、趣旨採択ということで決定しました。
 次に、報告事項に入らせていただきます。
 質疑等につきましては、説明終了後、一括して行っていただきます。
 まず、警察本部から、報告1、「鳥取県被害者支援フォーラム」の開催について、灘部警務部警察県民課長の説明を求めます。

●灘部警務部警察県民課長被害者支援室長事務取扱
 警察本部警察県民課です。警察本部資料の1ページをごらんください。「鳥取県被害者支援フォーラム」の開催について御報告させていただきます。
 このフォーラムは、犯罪被害者等の実情を理解し、犯罪被害者等が再び平穏な生活を営むことができるよう社会全体が支援し、安全で安心して暮らせる社会の実現を目指すとともに、被害者遺族の講演などを通じて命の大切さを学ぶことを目的として開催するものでございます。
 本年は、11月13日午後1時から午後4時まで、とりぎん文化会館小ホールで開催するものです。平成20年にとっとり被害者支援センターが設立された記念に開催されて以降、公益社団法人とっとり被害者支援センターが主催し、県警と県が共催という形で毎年開催しているものでございます。ことしで7回目となります。
 開催内容でございますが、主催者等の挨拶の後、講演、パネルディスカッション、音楽隊の演奏の3部構成で行います。講演は、宮崎県の大学に在学中であった当時20歳の長男、道暁様を平成8年3月に宮崎県内で発生した傷害事件を受けたことによる脳障害が原因で亡くされた京都府在住の岩城順子様に、「犯罪被害に遭うということ」と題して講演をお願いしております。次に、講演後はパネルディスカッションを行います。テーマは、「被害者に寄り添った支援について」でございます。コーディネーターは鳥取県立精神保健福祉センター所長であります原田豊氏、パネリストとしてとっとり被害者支援センターの理事長であります佐野泰弘弁護士、それから鳥取県警察本部被害者支援室長の私と、傷害致死事件被害者遺族の岩城順子様、それから犯罪被害者自助グループ「なごみ」の会の会員の徳田さよ子様の4人で行います。次に、最後に鳥取県警察音楽隊による演奏を5~6曲程度予定しております。小ホール前、2階ギャラリーで犯罪被害者自助グループ「なごみ」の会による「いのちのパネル展」を行うこととしております。

◎内田委員長
 続きまして報告2、鳥取県東部地域における安全・安心に関する協定の締結について、黒川交通部総括参事官の説明を求めます。

●黒川交通部総括参事官交通企画課長事務取扱
 交通企画課です。警察本部資料の2ページをお願いいたします。鳥取県東部地域における安全・安心に関する協定の締結について御報告させていただきます。
 この協定の概要・目的でございますが、鳥取県では、交通事故死者数に占める高齢者の割合が高いこと、また、高齢者が被害に遭われる特殊詐欺などが多発していること、さらに高齢者の行方不明、徘回問題等、高齢者に対する被害などの防止のための総合対策が喫緊の課題となっているという現状がございます。そうしたことから、官民一体となって連携、協力して高齢者の皆さんの対策を推進していくことが重要な課題であるとの認識のもとに、このたび、県東部の郵便局と県警察とが安全・安心に関する協定を締結し、高齢者対策を推進していこうというものでございます。協定は9月24日に警察本部で締結式を行っております。
 ちなみに、こうした協定につきましては、中国地方では鳥取県警が初めてとなっております。
 本協定は、警察本部の交通部と生活安全部、鳥取県東部にございます郵便局で組織する日本郵便株式会社因幡地区連絡会にあります55の郵便局と鳥取中央郵便局の4者で締結しております。
 協定による郵便局の活動範囲としましては、鳥取市、岩美郡、八頭郡の鳥取県の東部地域でございます。
 協定による具体的な内容は3点ございまして、1点目は、高齢者などに対する交通安全意識の広報啓発活動でございます。郵便局の窓口での高齢者への交通安全の呼びかけやチラシ類の配布、窓口へのチラシ類の掲出や備えつけ、さらに郵便の集配業務中に高齢者宅に赴いた際などの声かけ、チラシ類の配布、呼びかけなどをお願いしております。当面は女優の松本若菜さんを起用したチラシなどの掲示、備えつけなどをお願いしておりますし、夜間の反射材についても同様の対応をしております。また、郵便局の集配などの自動車にはスピードダウン運動の表示のマグネットシールを張っていただいたり、万が一死亡事故が発生した際には、警察でつくっております交番速報というふうな格好で事故防止を呼びかけるチラシなどを郵便局にメールし、関係各局に転送していただいて掲出していただくというふうなことで交通事故防止を呼びかけることとしております。
 2点目は、特殊詐欺、あるいは侵入窃盗などに対する犯罪被害の抑止や通報協力でございます。特殊詐欺などの被害者の大半を高齢者が占めておりますので、そうした高齢者に対する窓口業務や配達の際に犯罪被害防止のための声かけや郵便局の窓口へのチラシ類の掲出、あるいは備えつけなどをお願いしております。また、集配業務など屋外での活動で何らかの犯罪を目撃されたり、あるいは不審者を発見されたりしたときには警察への即時通報というふうなことをお願いして、被疑者の検挙、あるいは被害の拡大防止につなげていただくこととしております。
 3点目は、行方不明者の発見の保護と通報の協力でございます。行方不明者の届け出を警察で認知した場合には、郵便局にその人相とか服装などの手配のメールを送り、配達業務に従事しておられる職員の方にも手配して、該当者と思われるような方を発見していただいた職員の方には、所属の郵便局に報告いただいて、そこからさらに警察に通報していただくというふうなことでお願いしております。また、手配のあった方以外に徘回の老人、あるいは迷子等を発見した際には、順次通報していただくようにしております。
 今後は、県の中部、西部の郵便局に対しても協定の締結に向けた働きかけを行っていきたいというふうに考えております。

◎内田委員長
 次に、県土整備部の報告事項に移ります。
 報告3、優良建設工事及び土木施設愛護ボランティアの表彰について、中原県土総務課参事の説明を求めます。

●中原県土総務課参事(建設業・入札制度担当)
 県土総務課でございます。県土整備部資料の1ページをお願いします。優良建設工事施工者と、土木施設愛護ボランティアのうち優秀な団体等について、第14回住みよい県土づくり表彰式において表彰を行います。
 表彰式の概要でございますけれども、10月24日の金曜日10時半から、県庁講堂で行います。出席者は受賞者の皆さん、それから内田委員長、林副知事ほかを予定しております。
 2の優良建設工事施工者及び優良技術者等でございますけれども、内容につきましては中ほどの表のとおりでございまして、具体的な一覧につきましては次の2ページのとおりとなっておりますので、後でごらんいただきたいと思います。
 3の土木施設愛護ボランティアの表彰の受賞者でございますけれども、全部で11団体ということで、具体的な団体等につきましては下の表のとおりでございます。
 最後に4の優良建設工事の広報でございますけれども、優良建築工事をPRしていこうということで、また後で詳しい説明がございますけれども、まず土木イメージアップシンポジウムの会場で展示を行います。それから、引き続いて東・中・西の各地区で約1カ月にわたって展示を行ってPRをしていく予定にしております。具体的には、ここには書いてございませんけれども、JR鳥取駅、JR倉吉駅、イオン日吉津店で各10日程度ずつ展示をしていく予定にしております。

◎内田委員長
 続きまして報告4、平成26年鳥取県地価調査の結果及び地価動向について、六條技術企画課都市計画室長の説明を求めます。

●六條技術企画課都市計画室長
 技術企画課です。県土整備部資料の3ページをお願いします。平成26年鳥取県地価調査の結果及び地価動向について報告申し上げます。
 地価調査は毎年7月1日を価格判定の基準日として県が調査しています。昨年7月1日以降の1年間に地価は住宅地、商業地などの全ての用途で下落となりましたが、全用途平均でマイナス3.5%と、前年マイナス4.6%よりも1.1%下落幅が縮小となりました。
 第1表に過去10年間の対前年変動率の推移と、第2表としまして、地域別、用途別の対前年変動率を取りまとめております。主な用途の対前年変動率につきましては、住宅地、商業地、工業地とも下落で、さらに全国平均と比べても下落幅が大きくなっておりますが、下落幅は縮小する傾向が見られます。
 また、県内の全基準地におきまして、価格が上昇した地点はありませんでしたが、平成22年以来4年ぶりに価格が横ばいとなった地点が、中ほど下の第3表のとおり5カ所の地点で見られました。これらにつきましては、周辺環境の状況変化の影響等によりまして需要が多いですとか需要が期待されるといったことが要因と推察しているところでございます。
 県内の最高価格につきましては第4表のとおり、住宅地では鳥取市西町3丁目の8万3,000円、商業地では鳥取市栄町の13万4,000円でした。
 最後にその他としまして、鳥取市国府町稲葉丘2丁目では、下落率がマイナス9.9%となりました。これは新潟県長岡市の住宅地と並びまして下落率が全国1位となりました。要因としましては、古くに開発された住宅団地で競合不動産が多いといったところと考えているところでございます。

◎内田委員長
 次に報告5、全国の高規格幹線道路の整備状況について及び報告6、県土倉吉江府溝口線の土砂流出対策について、山本道路企画課長の説明を求めます。

●山本道路企画課長
 道路企画課でございます。それでは資料の4ページをお願いいたします。全国の高規格幹線道路の整備状況について御報告申し上げます。
 1、全国の整備状況でございます。
 高規格幹線道路1万4,000キロのうち、高速自動車国道と本州等の一般国道自動車専用道路がございますが、全国トータルで26年度末で79%、1万1,065キロが開通する見込みでございます。国による公表でございますが、27年度末で1万1,354キロ、81%の整備率となります。ちなみに記載してはございませんが、鳥取県においては70%ということで、依然として低い数字でございます。
 2としまして、全国ミッシングリンクの整備関連予算について御報告申し上げます。
 全国ミッシングリンクの整備に相当する関連予算は26年度の当初予算に対して1.25倍という高率の要求であると想定されています。ただし、この1.25倍といいますのは、丸3つ目でございますが、新しい日本のための優先課題推進枠という特別枠が設けられており、それに4,007億円を依存しているものございます。この同推進枠の査定作業において、きちんと全国ミッシングリンク整備の予算が確保されるよう、引き続き関係機関に訴えてまいりたいと思っております。
 続きまして3、平成18年に抜本的見直し区間として凍結された区間の再開状況でございます。
 鳥取県内においては、議場でも御議論いただいています米子インター-米子北インターチェンジの5キロというものが、この5区間の中の1カ所に入っております。24年度に新名神の2区間、ことし8月に北海道の2区間が凍結解除されております。凍結解除については、国幹会議を経ず、国土交通大臣の決定でなされているものでございます。
 凍結解除された主な背景としましては、北海道の区間につきましては、凍結前に住民の合意を得て、既にルートが決定していたり環境アセスメントが完了していて事業の熟度が高かったということと、凍結当時と比べて状況の変化もあった。この北海道の2区間は新直轄区間ということで、国土交通省の事業によるものでございます。
 続きまして新名神の2区間ですが、有料道路区間ということで、NEXCO西日本による事業ということでございます。新名神につきましても、北海道と同じく凍結前に住民合意を得て、都市計画決定や環境アセスメントなど必要な手続が完了していたものでございます。これにつきまして北海道と違うところが、NEXCOの施工になりますので、料金収入による建設であり、国費投入の必要がないということが特徴としてございます。
 米子-米子北間の5キロでございますが、全体概算事業費の増額などがなければ、環境アセスメント、都市計画決定終了後に国土交通大臣による凍結解除の可能性はございますが、米子から米子北のみであれば整備効果が少なく、ケヤキ通りの手前でとまってしまいますので、かえって渋滞が促進されるような状況も考えられます。それで、米子-境港間全体21キロについて議論する必要があると考えております。これも議場で幾度か御議論いただいたところですが、米子-境港間の道路をどのような考え方でつなぐのがよいか、2市1村を含めました地域における一定のコンセンサスが生まれてくれば、国による調査の段階へ動くことが可能ではないかと考えております。
 5ページは、先ほど申し上げました4区間の地図を示したものでございます。
 6ページでございますが、国の事業による道路調査の流れでございます。先ほど説明しましたとおり、このフローの下から2つ目の上のところですが、北海道2区間については都市計画、環境アセスメントが終わっておりますので、すぐに新規事業を起こすことができた。片や米子-境港間は、フローの一番上に書いてございますとおり、米子から境港間の21キロを調査する必要が出てくる、前段階にあるということでございます。
 ちなみに北条道路について、計画段階評価を昨年度から常任委員会で報告をさせていただきましたが、そのフローの中の3番目、概略ルート・構造の検討(計画段階評価を進めるための調査)というものでございます。米子-境港間を実施していくためには、こういったフローの処理が必要となってまいるということでございます。
 続きまして7ページをお願いいたします。県道倉吉江府溝口線、いわゆる大山環状道路でございますが、土砂の流出対策についてでございます。
 下の中段の絵に示しておりますとおり、大雨のたびに、大山沢、いわゆる一ノ沢、二ノ沢、三ノ沢からの土砂流出や、そのおそれによる全面交通どめが現在でも発生しております。三ノ沢につきましては、右下の図面のとおり、平成24年度に橋梁を整備したことにより、土砂流出が原因の通行どめはありません。しかしながら、一ノ沢、二ノ沢についても同じく橋梁化されなければ依然として通行どめが解消できない、観光産業等に影響もあることから、大山沢対策連絡会議を9月25日に開催しまして、一ノ沢、二ノ沢についても橋梁整備計画について環境省、林野庁、国交省及び自然保護団体等の関係機関の合意をいただきましたので、その概要を報告するものでございます。
 1、通行どめの状況でございます。表をごらんいただきますと、24年には二ノ沢自体は流出土砂はゼロだったのですが、10日間閉鎖になっております。三ノ沢については、先ほど申し上げましたとおり橋梁化が終わっておりますので、24年、25年とも流出のおそれはゼロということになっております。年間トータル44日間の閉鎖が行われているものでございます。
 2、一ノ沢、二ノ沢における県道の橋梁化の工事予定でございますが、事業期間としましては、一ノ沢については平成27年から29年、二ノ沢については28年から30年。1個ずつではなく2個並行して、早期にこういう土砂流出による交通どめをなくしたいと考えているところでございます。あと、下に写真を示してございますが、一ノ沢、二ノ沢、三ノ沢の状況です。その下がイメージ図といたしまして、大山環状道路に黄色い崩壊土砂が出るのだけれども、橋梁化が行われますと、その橋梁の下に土砂を流すことができるというものでございます。
 8ページをお願いいたします。先ほどの会議における主な意見でございますが、まず、先ほど申しましたとおり了解いただいたということが1つ目でございまして、2点目としまして、自然保護団体の方からは、今後も自然環境の保護と利用の二面について検討が必要との意見がございました。
 今後の対応でございますが、林野庁、国交省及び県により進捗管理等連携を図りながら総合的な沢対策を推進していくものでございます。また、専門家の意見を聞きながら、自然環境保全対策を講じていくものとしております。
 以下、大山沢対策連絡会議の目的並びに構成メンバー、出席者を記載しておりますので、後ほどごらんいただきたいと思います。

◎内田委員長
 次に報告7、倉吉駅周辺の今後の道路整備について、倉元道路建設課長の説明を求めます。

●倉元道路建設課長
 道路建設課でございます。同じ資料の9ページをお願いいたします。倉吉駅周辺の今後の道路整備について報告させていただきます。
 今、県内の主要3駅につきまして、駅周辺の道路整備という観点で見ますと、倉吉駅周辺の道路整備につきましては完了していないというような状況になっております。
 倉吉駅周辺の道路整備に関連する事柄としましては、昨年9月に倉吉都市圏の都市計画道路見直し案が所管の常任委員会で報告されました。この中で、JR山陰線をまたぐ都市計画道路が廃止候補区間ということで示されたということがございました。これに加えまして、県も支援する鳥取看護大学が来年4月に開学予定ということになりまして、駅周辺の交通需要の変化が見込まれ、交通環境を整備するという観点が必要になってまいりました。
 このような状況を踏まえまして、このたび倉吉駅周辺の今後の道路整備の方向性を取りまとめましたので報告させていただくものでございます。
 1についてですけれども、下の位置図と対比しながら説明させていただきます。
 (1)です。真ん中に倉吉駅を表示しておりますけれども、その左側に薄紫色で表示している範囲、駅南口から西向きに行き、JR山陰線を踏み切りで駅北側に渡るという区間でございます。ここは交通量が日あたり7,800台ぐらいありますけれども、道路の幅が狭いということがございまして、自動車が歩行者や自転車とふくそうして危険な状況にあるということがございます。ただ、沿道の状況としましては、両側に人家や店舗が連なっておりまして、事業費的にも拡幅が困難な状況となっております。               
 (2)ですけれども、赤の点線で表示している範囲がございます。右のほうでいきますと、県道倉吉青谷線の鳥取短期大学への入り口と西向きに向かって北口を結ぶ区間でございます。ここの区間につきましては、車道幅が4メーター以下といったような状況で、自動車のすれ違いも困難な状況にあります。
 このような課題への対応策として、2の今後の道路整備の方向性ですけれども、この薄紫色で表示した区間は、現在は県道ですけれども、この区間の市道移管について市の同意が得られるならば、赤の点線に表示した市道区間を県道として整備することとしたいというものでございます。
 その考え方としましては、赤の点線で表示した区間を拡幅整備しますと、山陰線の北側で旧北条町の側からずっと東西でつながった広域的な交通を担うことのできる2車線の道路ができるということになります。これによりまして、薄紫色のところの交通が転換して減り、かわりに赤の点線のほうの交通がふえるということが交通推計上出てまいります。これによりまして、その薄紫色のところの道路は地域内交通を担う道路という役割に変わります。また、赤の点線部分ができますと、右端のほう、紫色の倉吉青谷線にある既設の跨線橋を介して山陰線を南北にまたぐことができるということで、駅南北の横断交通にも寄与できるということになりますので、冒頭に申し上げました、都市計画道路の廃止候補の区間の話ですけれども、下の位置図でいきますと緑の白抜きの丸印で表示した区間を廃止すると。廃止しても、この道路整備によって影響は緩和できるという観点でございます。このような方向性のもとに、今後倉吉市のほうと協議してまいりたいということとしております。

◎内田委員長
 報告8、大型クルーズ客船「マリナー・オブ・ザ・シーズ」境港初寄港については、後ほど文化観光スポーツ局より説明がありますので省略いたします。
 報告9、一定額以上の工事または製造の請負契約の報告については、資料11ページから12ページのとおりでありますので、説明を省略いたします。
 それでは、ただいままでの説明につきまして、質疑等がございましたら。

○斉木委員
 県土の4ページ、全国の凍結区間が再開しているところを見ますと、コンセンサスも既に得ているし、環境アセスなども行っているところが解除になっていると。米子-境港間は、ここに書いてあるとおりやっても5キロだけ、あと残りの21キロのコンセンサスをいかにとっていくかということであろうと思います。
 一番下に書いてありますように、米子-境港間の道路をどのような考え方でつないでいくとよいのかわからないからみんなが苦労しているので、つなぎ方は専門的な見地で皆さん方当局のほうで、あるいは国のほうで考えることはできませんか。ある程度考え方を出して、地元に諮ってコンセンサスを得ていくという方向にならないものか、そのあたりを教えてください。

●山本道路企画課長
 米子市議会も含めまして、いろいろなルートが皆様方から示されております。431号沿いという御意見もございまして、米子市議会の中では中海架橋というのを安来市と米子市のほうで昨年末検討されまして、それを介して米子境線を使えば境港への幹線道路になるのではないかというような御意見もございます。
 それで今、あり方勉強会ということで、国、県、市村で勉強会を開催しているわけですが、第一の目的として弓ケ浜半島道路というのがどうあるべきか、例えば431沿いであると市街地に大きな影響を及ぼすとか、中海架橋では、ラムサール条約にも入っている美しい景観の中海があるとか、いろいろな御意見がございますので、それについてのコンセンサスをまず第一に考えております。米子-境港と申しますのは、あくまでそこに示しております1万4,000キロといたしまして国が国民に約束した道路でございます。事業者として国のほうでぜひやっていただきたいというのが県の考えでございます。最後に整備の主体となっていただきたいのは国でございまして、その方向も含めてコンセンサスを得るよう勉強会の中で議論しているところでございます。

○斉木委員
 いつものお答えでございまして、なかなか今の段階ではコンセンサスを得るのが難しいと思います。ぜひ精力的に意見の調整をして、最終的にはやはり専門家の意見をきちんと出していただくほうが、地元としてはより判断がしやすいのではなかろうかなと思いますよ。それぞれの言うことをみんな聞いていても、なかなか今の段階では合わないというように思いますので、将来を見たらこうだという、納得性のある専門家の意見というのが非常に参考になるのではなかろうかと思いますが、どうでしょうか。

●山本道路企画課長
 先ほど表で説明しましたとおり、例えば北条道路でもルートの検討というのは、実際は道路調査の中ほどから議論されてくるものでございます。まずは弓ケ浜半島における課題、原発の避難道路として必要とかいろいろな御意見がございまして、どこを通したらどういう問題点があるというのも含め、この勉強会の中で御議論があって初めて専門家による検討がなされていくものと思いますので、やはりこの中でちょっと勉強させていただきたいと考えております。

○浜田委員
 同じテーマで質問しようと思ったのですが、要はどういうことか、よくわからない。利害関係がそれぞれの立場であって、こっちの道路をつくってもらうとあっちがだめになる、例えば中海架橋の話が進むと431はなくなる、431のほうを優先でつけてしまうと中海架橋の話は沈んでいくという思惑もあるのでしょうか。
 その地域ごとにぜひという声がいろんな立場で上がりますよね。それを拾い上げ、それによって起きてくる問題をクリアするため、どういう手だてが必要なのかということが整理されていないということなのでしょうか。進まない、ネックになっている最大の理由というのは何なのでしょう。
 議会の中では渋滞緩和とか防災とか避難経路とかといっぱい出てきましたよね。必要性については皆さん方が結構声を上げておられるけれども、その上げたものに沿おうとするとさまざまな声があちこちから上がってきて、それが整理されないとできないということなのか、今どういう段階に来ているのか教えてください。

●山本道路企画課長
 済みません、ちょっとお答えが外れてしまうかもしれないのですが、まずは境港までつなぐというのがこの1万4,000キロの考え方でございます。それに付随と言ったらちょっと失礼な言い方かもわかりませんが、その道路が原発の避難路に使えるとか、現道が混んでいる431の渋滞対策になるとかありますが、基本的にまずは高規格幹線道路の全国ネットワークに境港を結ぶといったものが第一義と考えております。
 ではそのルートを通した場合、431にどういった課題があるのか、ほかのルートには考えられないのかというのが次に出てくる問題と思います。御質問に対するお答えになっているかちょっと悩んでいるところなのですが、それぞれどこを通した場合にどういった問題があると、いろんな方々からいろんな御意見が起こっているということではないかと思っております。

○浜田委員
 余りにも意見が混在していて整理がつかないという段階なのか、それとも避難経路、防災対策、渋滞緩和で必要であるというふうに認められているのか、それとも各市村にまたがってきますから、それぞれの自治体の意見がまとまらないためなのか、そこの辺の整理はきちっとついているのでしょうかということが聞きたかったのですけれども。

●山本道路企画課長
 一番最後の御質問の、自治体の意見ということでございますが、それぞれいろんな御意見があるということで、当然一致はしておりませんし、どこを通す計画かということもまだしておりません。
 一義的な目的としまして、1万4,000キロというお話をしました。例えば渋滞対策であれば、極端な話、高規格幹線道路でなくても別の方法でも当然考え得る問題ですし、原発避難路についても、高規格幹線道路のほうが信号がないので、当然避難時間も早くなりますが、ほかの方法によっても避難路の確保というのはでき得ることだと思っております。
 そういったことも含めて、やはり第一に、弓ケ浜半島の高規格幹線道路も含めた道路のあり方というのを今後勉強会で整理していきたいと考えております。

○浜田委員
 そうすると、このあり方検討が進んでいないということが一番の大きなネックになるわけですね。この道路はどんな考え方で位置づけるのかということが進まないのはなぜですか。

●山本道路企画課長
 進んでいないと厳しい御批判でございますが、24年から数えまして3年目に至っておるわけですが、なかなか難しい事柄であると考えております。
 私としても一定のコンセンサスが得られるように、この会議の中で引き続き勉強させていただきたいと思っております。

○浜田委員
 そこのところがちょっとわからないのですよね。私は一番大きいのは災害対策かなと思っているのですけれども、それについて一致した意見が得られないということですか。

●山本道路企画課長
 一致した意見が得られないということでは決してございません。先ほど申しましたとおり、原発避難路も大事だし、渋滞対策も大事と、皆様方も意見は一緒でございます。

●長谷川県土整備部長
 道路を整備する場合、必要性があったとしても実現の可能性という問題もあるわけです。今回、この米子-境港は国が責任を持って整備するという高速道路ネットワークに法的に位置づけられている。それで、自然であれば、やはり431に近いところのルートになるのかなと。東側との関係、米子道との関係を考えても、近いところのルートかなと。でも、そこは御承知のようにケヤキ並木もあるし住宅密集地だし、道路をつくるとなれば、工事中も含めていろんな影響が出てくる。米子市がそれを非常に懸念しているから、2市1村の間でいろんな考え方の違いがあるというのが現実なのです。
 ですから、他のルートがないかどうかも含めて勉強会をしている状況なのです。他のルートも含めて、何らかの地域の一定のコンセンサスができてくれば、国の責任で整備する道路ですから、6ページの表の一番上の調査の段階に国に入っていただく可能性が出てくると。今のままだったら、国へ頼んでも国の調査ができないということです。
 それと、中海架橋につきましては、山陰自動車道の計画がある以前からの構想でして、まさに国がするようなものではない、弓ケ浜に2つも立派な道路を国がするというのも考えづらい。それと中海架橋の建設連絡協議会ができたころの山陰道の整備率は、本会議場でも言いましたけれども1桁台でしたから、山陰道の整備を優先した。さらに中海架橋は負担からいったら島根県のほうが大変多い、ほとんど島根県を通る道路であるということもあるというようなことで、いろいろ難しい問題がありますけれども、そういうことも含めて弓ケ浜につなぐ道路について、地域の一定のコンセンサスが何らかの形で得られるよう努力していきたいと思っています。

○浜田委員
 とてもよくわかりましたが、つまり米子市がまず主体的に頑張ってまとめ上げる、それに県が応援をするという関係ですね。

●長谷川県土整備部長
 米子市というよりも、一体の都市計画区域になりますから、2市1村が一緒になっていい知恵が出ないか、一定のコンセンサスが得られないかということがポイントだと思いますので、県も国も一緒になって、勉強会の中で汗をかいていきたいと考えております。

◎内田委員長
 よろしいですか。
 では次に、地域振興部の報告事項に移ります。
 報告10、航空自衛隊美保基地における陸上自衛隊大型輸送ヘリコプターの配備に係る事前協議について、酒嶋地域振興課長の説明を求めます。

●酒嶋地域振興課長
 地域振興課でございます。地域振興部資料で、右肩に別冊と記載してありますほうの資料をごらんいただきたいと思います。9月18日の常任委員会で、実施予定と報告しておりました航空自衛隊美保基地への大型輸送ヘリコプターの配備に係る事前協議につきまして、協議が行われましたので報告するものでございます。
 昨日、10月8日、中国四国防衛局の伊藤企画部長が来庁され、小倉地域振興部長に対し、2ページ目に写しをつけておりますが、文書により協議依頼がなされたところでございます。
 1ページに戻っていただき、今後のスケジュールでございますが、本日の報告の後、県内の関係市、米子市、境港市に意見照会を行います。その後、中国四国防衛局につきましては、関係自治体の要望等に対応いたしまして、地元での住民説明会ですとか体験搭乗、騒音測定等を実施される予定となっております。その後、両市からの回答を踏まえた県としての回答案を県議会に御説明し、県議会の御意見等をいただいた上で国に対して回答といった流れになろうかと思います。

◎内田委員長
 報告11、とっとり暮らし首都圏PRイベントの開催につきまして、尾崎とっとり暮らし支援課長の説明を求めます。

●尾崎とっとり暮らし支援課長
 それでは、地域振興部の資料1ページと、別途チラシをお配りしているかと思いますが、両方をごらんいただきたいと思います。とっとり暮らし首都圏PRイベントの開催について御説明させていただきたいと思います。
 本県への移住定住者の確保を目指しまして、本県のよさをPRする取り組みを、10月18日と19日の2日間、東京都内で開催する計画としております。首都圏の若い世代、子育て世代を対象にしておりまして、とっとり暮らしの日常を紹介して、鳥取で暮らすことを考えていただくためのトークセッションイベントとして、鳥の劇場さんの上演とあわせて開催するものでございます。
 名称は、「とうきょうの真ん中で“地域の暮らし”を考える~とっとりの場合~」としております。場所は、東京都千代田区のアーツ千代田3331ということで、旧練成中学校の廃校を利用したアートセンターでございます。
 内容は、チラシのとおりでございまして、トークセッションとして、両日ともに3名ずつ、鳥取県へ移住された方や県在住者の方などに、鳥取県での暮らしなどをお話しいただくことにしております。子育て世代の方に親子連れで来ていただきたい、また鳥取の文化にも触れていただきたいという意味からも、鳥の劇場さんに御協力いただきまして、「どろぼうがっこう」と「アナンシと5」という子供向けの演劇をトークセッションの合間に上演していただくことにしております。お知り合いの方にも、ぜひお知らせいただきまして御来場いただきたいというふうに考えております。

◎内田委員長
 次に報告11、県内鉄道の高速化調査について、寺口交通政策課長の説明を求めます。

●寺口交通政策課長
 資料のほうは2ページをお願いしたいと思います。本年度、高速鉄道網のあり方検討事業という取り組みの中で、九州新幹線長崎ルートとか、山形・秋田のミニ新幹線といった先進事例の情報収集を行ってきておりまして、県内鉄道の高速化調査のための前提条件を把握してきているところでございます。この結果を踏まえまして、智頭・因美線を通るルートと、伯備線を通るルートでの、県内の鉄道の高速化の調査を行いたいというふうに考えております。
 そのための前提条件でございますけれども、まず地上設備につきまして電化工事とか軌道強化といった改良が必要になるということがございます。電化工事につきましては、例えば電気設備の新設ですとか電化に合わせたトンネルの改築、軌道につきましてはレールのロングレール化、PC枕木化といった改良が必要となります。
 調査の前提とする車両の性能でございますけれども、これにつきましては新幹線の区間を時速270キロで安全・安定的に走行ができる。在来線のほうの区間におきましては、直線部では最高速度130キロ、曲線部では現行の特急車両と同等程度で安全・安定の走行ができるということですが、曲線部でも非常に急カーブになるところにつきましては、現行の急行の車両と同等程度の速度ということで考えております。
 このフリーゲージトレインというのを考えているのですけれども、この場合には車輪の幅を変換する機能が必要になり、このための車両の変換装置は約100メートル必要だと。それを含め、きちんと車両変換するためには直線で1キロメートルの軌道が必要というようなことでございます。
 こういったことを前提としまして、智頭・因美線を通るルートと伯備線を通るルートの高速化調査を行いたいというふうに考えておりますが、この調査の内容といたしましては、まずは現在の線路の状況の確認、新幹線と在来線の結合部分、アプローチ部の検討、その他必要となります線形改良とか電化関係の検討、最終的な到達時間の検討とか工事費の見積もりを行いたいと考えておりますが、調査期間は全部で10カ月程度必要と考えておりまして、2カ年で調査したいというふうに考えております。
 なお、この調査の実施に当たりましては、これまでのいろいろな高速化の取り組みの経緯もございまして、伯備線のルートにつきましては鳥取、島根、岡山、3県の共同で、因美・智頭線ルートにつきましては鳥取県で行いたいというふうに考えております。
 調査の内容について、本年度行いたいと考えております部分は、路線の状況の把握がまず第一でございまして、曲線半径が400メートル未満の箇所がいくつあるか、軌道構造の確認等を行った上で、これらを踏まえた新幹線、在来線アプローチ部分の検討とか、線形改良の検討、踏み切りの調査を行いたいというふうに考えております。
 これらの結果も踏まえまして、来年度、留置、検修機能とありますが、車両を夜間とめ置いておくところとか、車検とか修理を行う場所の検討、電化関係の調査、到達時間の算出、その他必要となります工事と、それに伴う概算経費の算定等を行いたいというふうに考えております。今月中には調査を開始したいというふうに考えているところでございます。
 なお、参考までに、3ページに、9月時点での鳥取県内の鉄道路線の状況をつけておりますので御確認いただければと思います。

◎内田委員長
 次に報告12、いなばのジビエフェスティバル2014の開催について、馬田東部振興課長の説明を求めます。

●馬田東部振興監東部振興課長
 4ページをお願いいたします。いなばのジビエフェスティバル2014の開催につきまして御報告させていただきます。
 これは有害鳥獣被害の現状、イノシシとか鹿といったジビエの有効活用の必要性、可能性を多くの県民の方に理解していただくために開催するものでございます。10月25日、26日の2日間、賀露にございます地場産プラザわったいなで開催するものでございます。
 内容につきましては、ジビエを身近に感じていただくため、食べて遊んで知ってもらうためとしております。具体的には、いなばのジビエ猪鹿超バーガーとか、鹿すき焼き丼などのグルメの販売、PR、鹿ウインナーや鹿スモークといった加工食品の販売PR、あるいは革製品とか鹿の角のアクセサリーの紹介、そのほかスタンプラリーとか子供向けの遊具等も設置するものとしております。たくさんの県民の方に来ていただいて、ジビエの理解を深めていただきたいと思っております。

◎内田委員長
 次に、文化観光スポーツ局から報告をお願いいたします。
 報告13、大型クルーズ客船「マリナー・オブ・ザ・シーズ」境港初寄港について及び報告14、山陰海岸ジオパーク世界再認定・エリア拡大後の当面の取り組みについて、岩﨑観光戦略課長の説明を求めます。

●岩﨑観光戦略課長
 それでは、文化観光スポーツ局の資料1ページをごらんください。10月23日木曜日にマリナー・オブ・ザ・シーズという、境港に寄港するクルーズ客船としては過去最大となる客船が寄港します。総トン数が大体14万トン近くありまして、乗客定員が3,000人を超えております。主に中国から中国人のお客様が来られます。上海を21日に出て境港に寄港し、その後、博多、長崎等へ行って、最後に上海に戻るという行程になっています。8時半に境港に寄港してから大山、花回廊、水木しげるロード、あるいは由志園といったところにオプショナルツアーで回ると予定されていますが、オプショナルツアーについてはまだ確定をしておりませんので、今後変更の可能性があります。
 なお、23日木曜日の1時半から2時20分まで、初寄港のイベントを岸壁でさせていただく予定になっております。
 2に、これまでの実績と見込みを書かせていただいているのですけれども、これまでに1万人を超える寄港があり、今後このマリナー・オブ・ザ・シーズを含めて4,000人程度の追加が見込まれていますので、トータルで1万4,000人以上の実績を見込んでおります。昨年度に比べて約3割増加する見込みとなっております。
 続きまして、文化観光スポーツ局の別冊をごらんください。こちら、山陰海岸ジオパークの世界再認定・エリア拡大後の当面の取り組みについて御報告するものです。
 9月23日、カナダで開催されたジオパーク世界ユネスコ会議で、無事、山陰海岸ジオパークの世界再認定がなされました。加えて、鳥取市の西部地域のエリア拡大も認められたところです。今回は再認定の発表だけなのですけれども、今後事務局のほうから認定証とあわせて指摘事項の送付もある予定となっております。
 今回11地域が新たに世界ジオパークネットワークに加盟して、トータルで111地域となっております。日本では阿蘇ジオパークが追加で認定されております。今後の取り組みとして、10月21日に連絡会を開催し、再認定の報告とともに今後の取り組み等について協議をする予定になっております。
 また、11月2日にバードハットでジオパークフェスティバルを開催させていただきまして、ジオパークのPRをさせていただこうと考えております。
 また、ジオパーク仕様の案内看板を鳥取市が設置する予定であり、そのほか既設置の看板のエリア図の修正等もさせていただこうと考えております。

◎内田委員長
 次に報告15、第69回国民体育大会鳥取県選手団について、報告16、第17回アジア競技大会に出場した本県出身選手について及び報告17、鳥取から世界へ!「チーム鳥取!」の第1次選考について、山﨑スポーツ振興監の説明を求めます。

●山﨑スポーツ振興監兼スポーツ課長
 文化観光スポーツ局資料の2ページをお開きください。第69回の国体でございますけれども、鳥取県のほうからは、31競技385人の選手団、選手役員団を派遣するようにしております。
 2の入賞が期待される注目競技でございますけれども、右の表をごらんください。陸上競技では、例えば成年女子の走り高跳びで寺谷選手、ボートのほうでは12種目中11種目に出場します中でも、成年女子シングルスの冨田選手、少年男子シングルスカルの古田選手、少年女子シングルスカルの高島選手の上位入賞が期待されております。それから、中ほどのちょっと下のソフトボールでございますけれども、少年女子が3年ぶりに出場しまして、俗に言う8倍競技ということで得点が8倍になりますので、かなりの高得点が見込まれると思っております。それから、一番下のアーチェリーでございますけれども、成年女子のほうに鳥取県選抜の選手の一人としてアジア大会に出場した川中選手も出場するようになっておりまして、これも上位入賞が期待されております。
 2ページの下の参考でございますけれども、会期前の実施競技の水泳とカヌーのほうで競技得点68点をとっておりまして、冬季大会と合わせた競技得点は75点で、現在のところ天皇杯順位は23位となっております。
 続きまして、4ページをお開きください。第17回アジア競技大会の関係でございますけれども、韓国仁川で9月から10月4日まで開催されました。鳥取県のほうからは、2にございますけれども、自転車競技に河端選手、アーチェリーに川中選手、レスリングに岡選手、ハンドボールに髙智選手が出場しました。
 3の成績でございますけれども、河端選手がスプリントで銀メダル、チームスプリントで銅メダルを獲得しております。それから、川中選手はアーチェリーで女子リカーブ団体で銅メダルに輝いております。ちなみに、レスリングの岡選手は、残念ながら1回戦敗退で、ハンドボールの髙智選手の出場した日本チームは9位となっております。
 4のその他でございますけれども、河端選手には9月27日、川中選手には10月2日にそれぞれスポーツ顕彰を授与しております。
 続きまして5ページ、鳥取から世界へ!「チーム鳥取!」の第1次選考でございます。これは「チーム鳥取!発掘・育成事業」の関係でございますけれども、オリンピック・パラリンピック等の国際大会で活躍できる鳥取育ちの選手を発掘して育成していこうというプロジェクトでございます。今年度は30名程度の候補生を選抜するようにしております。
 小学生5、6年生、中学校1年生を対象に募集しましたところ、125名の応募がございました。ちなみに小学生が91名、中学生が34名となっております。
 この125名に対して、それぞれの学校で実施した新体力テストの結果をもとに第一次選考を行いまして、62名を第一次合格として出す予定にしております。
 二次選考でございますけれども、11月15日に実際運動能力試験とか心理テストを実施しまして、最終的に30名に絞るように予定しております。

◎内田委員長
 次、報告18、JTBにおける「鬼太郎キャラクターグッズ付プラン」の旅行商品造成について、報告19「高知×鳥取まんが王国会議2014in Akiba」の開催について、報告20、まんが甲子園交流試合の実施について及び報告21、コミック書籍「もののふ-山陰鳥取 知られざる歴史の物語-」の発刊について、中西まんが王国副官房長。

●中西まんが王国官房副官房長
 続きまして、6ページをごらんください。JTBにおける「鬼太郎キャラクターグッズ付プラン」の旅行商品造成について報告します。
 秋以降の観光誘客を促進するために、JTBにおいて鬼太郎キャラクターグッズつきプランを造成しました。プランの概要ですが、真ん中に写真を載せておりますが、ミニタオル、レジャーバッグ、オリジナルグッズを作成、提供するとともにパンフレット等へのキャラクター使用の著作権協議を代行するということで商品造成したものです。
 造成商品は、個人向けのエースJTB、団体向けのAユニット、ウエブ商品のるるぶトラベルです。これらについて全国のJTB支店、JTBの取扱店舗で配架中です。対象期間は10月1日から12月31日までの3カ月間。これらのグッズの交換場所を水木しげる記念館にすることによって、水木しげるロード及び水木しげる記念館の誘客を図ることとしております。
 続きまして7ページ「高知×鳥取まんが王国会議2014in Akiba」の開催について報告します。
 まんが王国を標榜している鳥取県と高知県で、平成25年3月にまんが王国友好通商条約を締結しました。それをきっかけに開催するイベントで、本年度が2回目となります。日時は10月12日、13日の両日、場所は東京秋葉原のベルサール秋葉原です。
 メーンイベントの概要ですが、高知、鳥取の両県知事に加え、今年度は岩手県知事がゲストとして参加を表明しております。また、各県の応援団として、AKB48Team8から、鳥取県出身の中野郁海さん、高知県出身の廣瀬なつきさん、岩手県出身の佐藤七海さんも参加します。加えまして、まんが王国会議親善大使として漫画家の浜田ブリトニーさんも参加する予定となっております。メーンイベント以外にも各県の物販や飲食コーナー、御当地アイドルイベントなども12日、13日の両日、開催予定としております。これらの実施を通して、鳥取県のおもてなしに触れていただいて、観光誘客を図りたいと思います。
 ただ、台風19号の進路が心配されるところで、それによっては若干メーンイベントと内容が変わる可能性もあるかもしれません。
 続いて、8ページをごらんください。まんが甲子園交流試合の実施について報告します。
 これも鳥取県と高知県の連携事業の一環として実施しております。日時が11月3日、場所が高知共済会館となっております。鳥取県、高知県両県の高校生、各県3校3チームずつが参加し、まんが甲子園の交流試合を行います。審査員は、鳥取県出身の藤原芳秀先生、森山一保先生、あとの2名の方は高知県出身、あるいはゆかりの先生となっております。選手団は11月1日から3日間行ってきます。
 このまんが甲子園自体は高知県が開催しておりまして、23回目となる大会です。鳥取県は今年度も4校応募しているのですけれども、いまだかつて予選を通過したことはなく、こういった交流試合を通して予選を通過する力をつけていきたいと思います。
 続きまして、9ページをごらんください。コミック書籍「もののふ-山陰鳥取 知られざる歴史の物語-」の発刊について報告します。
 鳥取県の歴史を題材にしたオリジナル漫画作品を観光ガイドブック化することで観光誘客を図りたい、あわせてまんが王国とっとりを広く県内外にPRすることを目的としてコミック書籍を発刊することになりました。
 書籍名は「もののふ-山陰鳥取 知られざる歴史の物語-」、10月16日に発刊予定で、販売価格は950円となっております。掲載されている作品は、そこにあります東部編の知将、吉岡将監、西部編の剣豪、柳生宗章、中部編の烈士、河田佐久馬。これらは24年から25年にかけてオリジナル漫画化したのですけれども、それぞれ東・中・西部での山陰、鳥取の御当地めぐりや史跡ガイドを加えて観光ガイドブック化しております。これらの作品を描いたのは鳥取県出身の藤原芳秀先生であります。連携出版社の株式会社リイド社は、時代劇や歴史専門のコミック雑誌を出しておりまして、同ジャンルにおいては最大のシェアを占めています。こうしたところと連携することで、歴史ファンの訴求力を高めて、よりまんが王国とっとりをPRできればと考えております。

◎内田委員長
 ありがとうございました。
 次、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、お手元の資料10ページのとおりでありますので、説明は省略いたします。
 それでは、ただいままでの説明につきまして、質疑等がございましたら。

○上村委員
 山陰海岸ジオパークの再認定、エリア拡大ということでしたが、例えば関西方面との移住定住までを絡めるのは無理かもしれませんけれども、大いにPRしていただきたいと思いますが、今のところどのように考えておられますか。

●岩﨑観光戦略課長
 関西との連携したPRということでよろしいですね。関西広域連合のほうで予算を措置しておりまして、京都府、兵庫県、鳥取県で連携してPRしていこうというふうにしております。
 あわせてガイドの充実というのも言われていますので、その辺も3府県、関西広域連合のほうで通訳案内ガイドについて、構造改革特区で認められる方向で検討されていますので、そこへの申請も含めて検討していきたいと考えております。

○上村委員
 ぜひ頑張っていただきたいと思います。
 もう1点、大型クルーズ船マリナー・オブ・ザ・シーズで、10月23日の初寄港イベントはどういうようなことか。

●岩﨑観光戦略課長
 歓迎式典でよろしいですね。郷土芸能の披露、若武者の芸能の披露をさせていただく予定になっています。あとは鳥取県、島根県両地域と、市長会の会長様の歓迎挨拶、あと客船側で、キャプテン、船会社関係者の挨拶、その後、記念プレートを贈呈します。あわせて記念品の贈呈もさせていただいて、その後で船内見学も実施する予定になっております。あと、式典にあわせて日本酒の振る舞いとか着ぐるみでのおもてなしとかもさせていただく予定になっております。

○上村委員
 ちょっとお願いしたいのですが、まんが王国、先ほどからいろいろ出ているのですけれども、これもぜひPRに加えてほしいですね。

●岩﨑観光戦略課長
 漫画のPRですね、わかりました。管理組合にもお伝えして、検討をさせていただきます。

○国岡委員
 スポーツ課のほうですけれども、チーム鳥取、東京オリンピックに向けてということで、1次選考等をやってということですが、ちゃんと全体に行き渡っての募集であったのか。
 もう1点、関連するのかどうかわかりませんが、今回、国体に硬式野球で八頭高が出場しますけれども、新聞報道等でもいろいろあります。チームが組めなくなってきている高校野球、ほかの部活動においてもスポーツの競技においてもそうかもしれません。そういったことを鳥取県としてどう考えていくのか。将来的にできない部活だとかスポーツというのが出てくると思います。そこをちょっと教えていただけますか。

●山﨑スポーツ振興監兼スポーツ課長
 まず、チーム鳥取の応募状況でございますけれども、募集するときは市町村の教育委員会、そして学校経由でそれぞれチラシなどを配っておりますので、そういった意味では、全県くまなくある程度集まっているのかなと認識しております。
 後段の、例えば部活でチームが組めないということに関しましては、申しわけないのですけれども、教育委員会のほうの所管になりまして、なかなか私どもで明確な答弁はできないのですけれども、例えばA校とB校が共同して合同チームを組んでやるといったような流れがあります。これからは少子化で必ずしもそれぞれの学校でチームが組めないから、やはりそういう格好になるのではないかと思っております。

○国岡委員
 そこなのですよ、教育委員会のほうになってしまうというのがね。結局、鳥取県のスポーツを振興していく中で、小・中・高と教育委員会の分野のほうがすごく多くなるのですね。例えば中学校の野球に限って言ってしまいますけれども、部活動ではない分野、リトルリーグとかに行って中学校のほうでチームが組めない。そういったリーグでやった子たちは、東部に限れば八頭高とか城北に行く子がすごく多くて、そこの部員数は物すごい。個人の選択なのでどうこうできる問題ではないかもしれませんけれども、せっかくスポーツという分野がこちらにあるのですから、教育委員会としっかり連携を密にして取り組まないと。このチーム鳥取だって、やりました、こうやっていますと言っても、結局は教育課程の中に入っていくわけではないですか。その活動との連携とかいろんなことが出てくると思うので、その辺をしっかり協議して今後進めていただきたいというふうに思います。

●山﨑スポーツ振興監兼スポーツ課長
 今でも教育委員会とは連携しながらやっているのですが、国岡委員がおっしゃったように、部活でスポーツをやるのか、クラブチームでやるのか、競技団体などがやっている教室でやるかとかは個人の選択にはなるのですけれども、いずれにしても、教育委員会と連携をして部活をどういう格好で充実していくか、あるいは協議団体と連携して、いかにジュニアのときから選手を育てていくかといったことは念頭に置いています。いずれにしても、子供たちがしっかりと必要な競技力を身につけて活躍できるような体制で、関係者と連携して進めていきたいと思っております。

○澤副委員長
 ちょっと戻りまして、観光関係のクルーズ船のことで2点ほど聞かせてもらいたい。
 今回、上海から向かって上海に帰るということで1週間程度の操業でしょう。鳥取県は食のみやこということで、境港に入ったときに、鳥取県の食材が何かの形で積み込みがあるのか。年間通して11回、せっかく寄港した中で、地元の食材が積み込まれたのはどのぐらいあるのかと。
 それと、あるなしにかかわらず、今後の取り組みなど、どう考えていらっしゃるかお聞きしたいと思います。

●岩﨑観光戦略課長
 実績についてちょっと把握できていないので、また資料をまとめさせていただきますが、基本的にかなり厳しいです。なぜかというと、船会社が一番利益をとるところが船内での消費になるのです。だから、そこでのお酒も含めた食事、あるいは、ちょっと安目の船だったらそこでカジノとかもあるのですけれども、そういうところでの消費でもうけている部分が大きいので、なかなか外からお酒も含めて食料を持ち込むということが難しい。過去トライしたことがあったのですけれども、持ち込みはだめと言われて、岸壁で消費したこともありました。船会社、あるいはチャーターした旅行会社との交渉次第になると思いますが、なかなかハードルが高いというのが印象です。

○澤副委員長
 実情は多分そういうことではないかなと思ったのですけれども、以前取り組まれるということを言われておりましたので、その辺を確認したかったということです。今後も努力はしていただけたらと思うのですけれども、どうですか。

●小倉地域振興部長
 船内での販売というのではなくて、クルーズの中で出される食事の食材として使っていただくような取り組みは管理組合がやっております。こういう大きな船になると、どうしても出航する際にその準備はされているところですので、なかなか食材調達というところまではならないのですけれども、小さいカレドニアン・スカイなどであれば、境港で魚を買われて船内で食事で出されるというようなケースは何度もあります。ですから、その方向で管理組合のほうは動いていると思います。

○澤副委員長
 それが聞きたかったのです。どのくらい実績があって、どう推移をしているのですかと。そうであれば、せっかく来てもらった船について、鳥取県としてもどんどん進めるべきではないかという意味でした。
 もし、年間の実績がわかるのであれば教えていただきたい。

◎内田委員長
 わかっていれば、また後で資料を出してください。

○斉木委員
 鉄道の高速化で1つ聞きたい。伯備線ルートの調査を3県でというのは、今までの長い歴史があり、本県だけというわけにはなりませんので、やはり3県でしっかりと議論して調査していただきたい。これはぜひお願いしたいと思います。
 それと、智頭・因美線ルートは鳥取でということになっていますが、岡山県の中も通っているのだけれども、鳥取県が向こうに入っていってやるのか。
 それと、智頭急行との兼ね合いはどういうことになるのか。智頭急行は全く構わずに調査していくのか、教えていただけますか。

●寺口交通政策課長
 今回の調査につきましては、事業の大目的として、県内の鉄道の高速化調査ということで捉えております。そうはいっても、委員御案内のとおり、伯備線につきましてはこれまでいろんな経緯もございますので、やはり単独ではなく、鳥取県、島根県、岡山県で実施させていただくのがいいのではないかというふうに考えているところです。そういった意味で、基本は鳥取県ですが、全体を考えての上ですので、このようになっております。
 智頭急行との関係につきまして、本調査につきましては、まず鳥取県が主体としてやりたいと思いますけれども、実際にはその経過等も含めて、いろいろ相談なり資料の関係がございましたら、智頭急行のほうと一緒に連携しながら取り組んでいきたいというふうに考えております。

○斉木委員
 智頭・因美線ルートは、仮にフリーゲージを前提の調査ということになると、智頭急行と因美線の接続はどこがいいかということになりますので、やはり智頭急行との兼ね合いというのはかなり出てくると思います。
 それと、3県の調査の分ですけれども、もちろん鳥取県の予算で調査するのだけれども、島根、岡山にしっかりと理解してもらって一緒に進めていくということを、ぜひ頭に入れてしっかりやっていただきたいと思います。
 それと、調査はどこがするのですか、あなたたちがするのですか。

●寺口交通政策課長
 伯備線ルートにつきまして、3県で共同でやりたいと思っていますので、経費の負担につきましても、応分に負担し合う形で考えていきたいというふうに考えております。
 調査につきましては、我々の能力ではできませんので、鉄道調査の専門的なところに委託する形でやりたいと考えております。

◎内田委員長
 次に、閉会中の調査事項についてお諮りいたします。
 本委員会所管に係る中山間地域対策、道路網・河川等の整備、交通安全、観光振興並びにその他主要事業について、閉会中もこれを継続調査することを、その旨議長に申し出ることに御異議ございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議がないようでございますので、そのようにさせていただきます。
 委員長報告の作成、内容につきましては、正副委員長に御一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、異議がないようでございますので、そのようにさせていただきます。
 次に、その他に移りますが、委員のほうで何かございますか。

○斉木委員
 山陰海岸ジオパーク世界再認定、本当にいいことなのですけれども、認定された途端に、青谷の自然景観がいいところに、草がたくさん絡まっているといった報道がされたようなことがあり、やはり注目を浴びると、その周りの環境整備は非常に重要になってくるとわかりました。
 長谷川部長に聞きたいのは、大山が西部では観光地の中心になっているし、今度バーガーフェスタもやられます。昔から有料道路というのがありましたね、やはり大山を上るのは正面の県道の有料道路がメーンの道路と思っているのですけれども、なるほど現場を見ますと1メートル幅で草刈りはしてありますけれども、私から見ると、もう荒れ放題というような感じがするのです。県外から来るお客さん、あるいは県内のお客さんが上っても、大山の上る入り口から草だらけというようなことで、今のジオパークではないのですが、もうちょっと丁寧に大山を売り出すことが必要ではないかと思うのですけれども、あのあたりの管理のあり方、大山の価値のあり方について、県としての考えはどうでしょうか。

○福間委員
 関連です。私もそのことを感じていたのです。年寄りは、台風が来ても逃げてしまうね、大山のおかげではないのと言います。僕などおふくろに、大山さんに手を合わせて拝めと。それぐらい大事なイメージがあるわけです。それを観光としていくことも、ちょっと最近手薄になっていますねというのをあちこちから聞くのですよ。だから、斉木委員からお話があったことに尽きると思っていますが、これから来年度の予算編成をされると思いますが、県道、国道を含めて、維持管理が、もうちょっとできませんかというのが言いたいのです。
 今回道路ボランティアの皆さんの表彰などをしていらっしゃいますけれども、公共事業費の中で、どの程度維持補修に回しておられるか知りませんけれども、維持補修にももうちょっと予算措置をしながらきちっとやっていくということが必要ではないだろうか。
 もう一つは、道路ののり面などの草が生えっ放しになっていると、農家の皆さんがかなりクレームをつけてこられるのです。そういうところは、今までは道路ボランティアでやってもらっているというのもあるのですね。それはやむを得ないと思うのですが、地元の皆さんと十分協議したりしながら、やはり維持補修にも力を入れますというスタンスが欲しいということをお願いをしておきたいのです。

●長谷川県土整備部長
 道路の管理水準のことであります。実は、平成22年度の事業棚卸しで指摘を受けまして、管理水準を若干落としております。従来は、都市部は2回から3回だったものを2回、中山間地は2回であったものを1回、観光地は今は2回から3回ということで、観光地、市街地、中山間地で、除草の管理水準を少し落としてきた経緯がございます。その結果、現在の道路植栽管理の予算は、県全体で約3億円、10年前は4億円を超えていたかと思います。そういうふうに予算は落ちております。
 それと、国と県との除草の違い。県のほうは大体6月から8月までに除草しようとしておりますけれども、国のほうは除草の時期を定めておりませんので、今も国道によっては草が生えているところもございます。そういうところが最近目立ってきたのかなという感じも受けておりますので、横山議員の一般質問で知事がお答えしていましたように、まずは国、県、市町村の道路植栽管理について、一定のガイドラインをつくろうと思っております。例えば観光地、一般のところ、市街地とエリア分けをしながら、管理水準について整合をとっていくためのガイドライン的なものをつくろうと思っております。これは来年度に向けての対応ということです。

○福間委員
 代表質問でも言いましたが、中山間地のいろんなところで荒廃が目につくのですよ。そういう意味からも、棚卸しで指摘を受けても反論してもらわないといけないのではないですかね。こういう実態もありますと言ってもらってもいいのではないかと思いますよ。本来からいけば、県道の草は県の財産ですから、周辺の人は手を出せないですからね。筋からいくとそうでしょう。そのような論もしたことがあるのです。私たちが刈ってもいいのかと言うと、いけません、県の財産ですからみたいに言われる人もあるし、周辺の皆さんもかなり困っておられる。斉木委員から指摘があったように、道路をつくったって、結局後は投げっ放しかみたいな話になってしまうのです。
 そういう意味で、特に中山間地におけるてこ入れを、意識的にガイドラインの中でやってほしいということを強く要望をしておきたいと思います。

○斉木委員
 現在は道路すぐ横の1メートル幅ぐらいで刈ってきておられます。ただ、下につながっているのは、のりを全部刈って初めてきれいな道路ということになるし、山の崖にがあっと草が生えていても勝手に刈れないと、いろんな問題があると思います。けれども、道路の両側はきれいな状態にするということは必要ですので、県も限られた予算の中、できるところは地域との協定みたいなものを結んでお願いするというようなことを、一つ一つこれから先やっていかないと。ボランティアではなく、ある程度の実費は要るわけです。高齢化が続いて、福間委員が言われるように、農家も以前はサービスで道路の周りの草を刈っていたのだけれども、とてもではないが、自分の畑ののり面だけで精いっぱいで、道路まで手が回らないというのが現実ですから、そのあたりはやはりよく考えていただきたいなと思います。

●長谷川県土整備部長
 道路管理上の最低限の除草等の基準は、路肩から1メートルです。これは安全上の観点からそう決めております。それ以上のところも多々ありますので、今ボランティアの話が出ましたけれども、地域の人たちのボランティアの力でやってもらっています。それは拡大しておりまして、平成19年は270団体であったものが平成25年は400団体までふえております。私も2つ、道路と河川の関係のボランティア団体に入っております。そして、草刈り機で草刈りした場合、一番簡単なボランティア制度の場合ですと、1人当たり1時間200円、行政が出すことになっております。さらに、少しレベルの上がったボランティア制度になると、40万円ぐらいまでの助成金を出すようになっています。実はこれが自治活動に使えますから、地元にとって非常にありがたい、私の地元にとってもありがたいのです。地域の人たちが一体的に汗をかいて、さらにそれが自治活動に使えるということですので、ぜひともこのボランティア制度も活用しながら、そして県の責任のもとでの管理水準もガイドラインという形で示しながら、国、県、市町村が一緒になって、限られた予算の中で知恵を出しながら取り組んでまいりたいと考えております。

○福間委員
 限られた予算ではなくて、私は維持管理をふやせということを言っているわけです。

●長谷川県土整備部長
 予算のことは、また応援してください。

◎内田委員長
 では部長、よろしく聞き取っていただきたいと思います。
 それでは、県土整備部のほうからあるようですので、土木イメージアップシンポジウムについて、竹森技術企画課長、それから水害・土砂災害に関するシンポジウムについて、丸毛河川課長より説明を求めます。

●竹森技術企画課長
 資料は1枚物、ピンク系の色のものをお願いいたします。シンポジウムのお知らせでございます。今、県土整備部のほうでは建設労働者や土木技術者の確保とか育成に取り組んでいるところですが、その一つとしまして、このチラシにございますような土木のイメージアップを図り、将来を担う若者や女性の就業確保を目的としてシンポジウムを開催します。
 10月25日、場所は鳥取駅の南側、県民ふれあい会館でございます。構成はここに書いてございますように、講演、報告、あるいはパネルディスカッションですが、挨拶以外は思い切って全て女性の方々で運営、進行するという形をとらさせていただいております。
 また、下のほうに展示・催し、裏面にも関連した催し物を載せており、バードハットのほうで土木カフェもございますので、御都合よろしければ、委員の皆様方、御本人はもとより、お知り合いの方等へのPRもしていただければと思います。

●丸毛河川課長
 河川課でございます。同じくお手元に1枚物のパンフレット、水害・土砂災害シンポジウムのバンフをお配りしております。ことし8月に広島で甚大な土砂災害が発生したところでございますが、県内におきましても、パンフにございますように、毎年のように水災害、土砂災害が発生しているという状況でございます。
 このたび、「災害から『命を守る』ための行動を学ぶ!」というテーマで、今月18日土曜日、鳥取市民会館におきましてシンポジウムを開催いたしますので、委員の皆さんに御案内申し上げます。

○斉木委員
 10月25日のシンポジウムですが、倉吉には場所がなかったのですか。大体、こういう大会をするときに広く県民の皆様方が集まる場所は中部ですよ。私はそう思います。鳥取まで行って米子に帰るには倉吉の倍以上かかる。ぜひそういうことを意識して。

●竹森技術企画課長
 わかりました。会場のほう、倉吉でも当たったのですが、都合もありまして、申しわけございません。今後は、そういったことももちろん考えていきますので、今回は鳥取のほうですが、どうかよろしくお願いします。

◎内田委員長
 では、委員の皆さん、御相談したいことがありますので、この場にお残りください。
 執行部の皆さん、退席していただいて結構です。御苦労さまでした。
(執行部退席)
 お残りいただきましたのは、平成26年度鳥取県・岡山両県議会土木関係常任委員会合同会議でございますが、岡山県から正式に御案内がございました。11月19日、16時から岡山全日空ホテルで開催されます。会議後、懇親会があるようでございます。
 議題につきましては、鳥取・岡山両県を結ぶ道路網の整備についてということでございますので、よろしくお願いしたいと思います。(「はい」と呼ぶ者あり)
 それでは、以上をもちまして地域振興県土警察常任委員会を閉会いたします。御苦労さまでした。

                                午前11時43分 閉会

 

 

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