平成25年度議事録

平成25年6月25日会議録

 開催概要、資料はこちらです。
出席者(9名) 委員長
副委員長
委員
伊藤 保
福田 俊史
坂野 経三郎
錦織 陽子
濵辺 義孝
野田 修
小谷 茂
山口 享
横山 隆義
 
欠席者(なし)
 
 


傍聴議員(なし)

説明のため出席した者
  松田福祉保健部長、中山生活環境部長、柴田病院事業管理者
  ほか各次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
  梅林係長 中倉係長 西村主事

1 開会 午前10時01分
2 閉会 午後0時18分
3 司会 伊藤委員長
4 会議録署名委員 小谷委員、坂野委員
5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり

会議の概要

午前10時01分 開会

◎伊藤(保)委員長
 おはようございます。ただいまから福祉生活病院常任委員会を開会いたします。
 本日の日程はお手元のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、委員の皆さんに申し上げます。今月13日の常任委員会におきまして、鳥取市副市長及び企画推進部長を参考人としてお招きしたところでありますが、参考人制度の周知徹底が至らなかったことから、参考人に対して制度の趣旨から逸脱した発言がありました。この件につきましては、私から副市長におわびを申し上げておきましたので、皆さんに報告するとともに、今後何らかの案件で参考人招致を行う場合は、改めて制度の趣旨をお知らせした上で臨んでいただきたいと考えます。適切な議事運営に御協力をお願いいたします。
 それでは、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、小谷委員と坂野委員にお願いいたします。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案につきまして審査を行います。
 まず、付託議案に対する質疑を行っていただきます。質疑はございませんか。
 ないようでありますので、付託議案に対する討論を行っていただきます。

○錦織委員
 まず、議案第1号について討論します。
 福祉保健部所管の補正予算の部分についてですが、保護行政費の105万円の追加は生活保護基準がこの8月から見直されることに伴っての生活保護システムの改修費です。民主党が生活保護制度の充実を公約に政権交代いたしましたが、自民党がお笑い芸人への生活保護のバッシングを始めると、この公約を投げ捨てて自民党の生活保護基準10%引き下げ要求をのみ、この間、扶養義務強化、就業の強制、後発医薬品使用の原則化などを打ち出しています。生活保護は最低賃金や就学援助、公営住宅家賃など40にもわたる制度に多大な影響を及ぼすものであり、基準引き下げは憲法が保障する最低限度の生活レベルを引き下げることであり、そのシステム改修には賛成できません。
 次に、子ども・子育て支援制度にかかわる電子システム構築等事業の債務負担行為8,750万円については、新制度が始まる2015年4月までに電子システムの整備が必要で、市町村のシステム整備に補助するものです。子ども・子育て新支援制度については、今回陳情も出ていますように、認定の時間区分や給付資格、施設基準など、新制度の具体的な中身がまだできておりません。これから論議や検討が始まる状況において、今回の補正で予算組みすることは拙速であり、法改正をしなくても政府が決めれば本格実施を1年間延長できることからも、今はすべきではなく、この部分については賛成できません。
 しかしながら、今回の福祉保健部や生活環境部全体の補正予算を見たときに、放課後児童クラブ設置推進事業は国庫補助単価の改定に伴って、基本運営費や長時間開設の単価が加算されるなど、まだ不十分とは言えますが、国が一定程度前進させたことは認めたいと思います。
 そして、風疹ワクチン接種費緊急助成事業は、全国的にも県下でも罹患率が上がっています。緊急的ワクチン接種の対象者は19歳から50歳未満の女性、妊婦の夫ということですが、これについては全市町村も実施するものであり、必要な予算だと思います。
 そして、不妊治療費等支援事業は、体外受精や顕微受精など特定不妊治療への国基準を超えた治療については単県で補助し、年ごとの回数制限も撤廃したことから、これまで治療したくても高額な治療費で受けられなかった夫婦にとって朗報であり、県全体でも明るい話題と受けとめられています。子供を望む夫婦にとって、かわいい我が子を抱き上げられる可能性が広がったことは非常に歓迎すべきことであり、これらのことを総合的に勘案しまして、第1号議案については賛成いたします。
 次に、8号議案、14号議案についてです。
 これは昭和57年に地域改善事業として現八頭町、合併前の船岡町に建てられた県営住宅で、建設当時から町に管理委託していましたが、今回老朽化に伴い八頭町に住宅を無償譲渡し、県営住宅から丸山団地を廃止するという手続の議案です。現在は八頭町から譲渡の申し出があり、そのまま町営として存続することになるとはいえ、今後さらなる老朽化が進み、町自体が建てかえでなく廃止することも考えられます。結果、住民に安価で安全な住宅を整備する公の役割を投げ捨てるものであり、この2つの議案は認められません。反対です。

◎伊藤(保)委員長
 そのほか討論ございませんか。

○濵辺委員
 初めに要望ではございますが、第1号議案の子育て応援課の新規子育て向上事業におきまして、若いお母さん、また子供の虐待や育児放棄などを報道でよく目にします。今回の事業に関しましてはすばらしい事業だと思いますので、しっかりと進めていただきたいと要望いたします。
 議案第7号は鳥取県動物愛護及び管理に関する条例の一部改正についてでございますが、鳥取県が引き取り、または収容した犬や猫について、生き物の命を大切にし、幅広く広報活動を行い、飼い主が見つかるように、また飼っていただけるように、しっかりとここは取り組んでいただきたいと思います。その上で、これも要望ではございますが、鳥取県はこの分野が非常におくれていることを勉強させていただきました。それで、鳥取県に動物愛護センターの設立をこの条例改正と同時に考えていただき、そして近隣の先進地の愛護状況を学んでいただいて、しっかりと取り組んでいただくことを要望させていただきます。
 その他の議案に関しましては、必要だと感じ、賛成でございます。

◎伊藤(保)委員長
 そのほか討論ございませんか。
 そうしますと、討論も出尽くしたようでありますので、これより採決に入ります。
 それでは、まず錦織委員より反対のありました議案を一括して採決し、その後、反対のあった議案以外を一括して採決を行いますが、よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、議案第8号及び議案第14号について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。したがいまして、議案第8号及び議案第14号は、原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
 次に、議案第8号及び議案第14号を除く全ての議案について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、議案第8号及び議案第14号を除く全ての議案は、原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
 それでは、請願・陳情の審査を行います。
 今回は継続分の陳情4件及び新規分の陳情2件の審査を行います。
 陳情24年福祉保健3号、国民医療と国立病院の充実強化を求める意見書の提出について及び陳情24年福祉保健4号、国民医療と国立病院の充実強化を求める意見書の提出について、一括して審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。

○錦織委員
 陳情3号並びに4号ですが、これはいずれも国立病院の充実を求めるものです。国の国立病院や労災病院のあり方検討委員会報告書でも、直ちに統廃合することは困難との結論になっています。国立病院は、鳥取県の地域医療にかけがえのない重要な役割を果たしています。国立病院の縮小・廃止や運営費交付金の一律削減の動きがありますが、私たちは維持・充実を支持し、陳情の採択を求めるものです。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。

○横山委員
 陳情24年3号、24年4号については研究留保。理由は、平成26年度に予定されている新法人化に向け、国においても組織運営等について検討が進められているところであり、いましばらくその議論を注視する必要があることから研究留保。

◎伊藤(保)委員長
 ただいま研究留保という声がありましたので、まず、研究留保とするか否かの採決を行います。
 なお、採決の結果、研究留保が少数である場合、改めて採択、趣旨採択、不採択の採決を行うことになりますが、この採決には当初に研究留保という意見を出された方ももう一度態度を表明していただくことになりますので、御承知ください。
 それでは、研究留保とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。
 したがいまして、陳情24年3号及び陳情24年4号については、研究留保と決定いたします。
 次に、陳情24年福祉保健19号、誘致等により看護師等養成所を設置することについての審査を行います。
 それでは、皆さん方で御意見のある方は挙手をお願いいたします。

○横山委員
 24年19号、誘致等により看護師養成所を設置することについては研究留保。鳥取市で計画されている鳥取市医療看護専門学校の設置については、現時点において県に求める支援内容の内容が明らかでないこと、最大560名もの学生が想定されているが、通学のための駐車場が必ず必要と考えられるものの、その対応がなされておらず、利便性が十分担保されているのか不明であることなど、現時点において判断材料がそろっていないため、いましばらく市の検討状況を見守る必要があることから研究留保を主張します。

◎伊藤(保)委員長
 ただいま研究留保という提案がございました。

○山口委員
 今、横山委員から研究留保という意見がありましたけれども、これについては、先回も申し上げましたが、鳥取市が県に駅前の用地買収を求めておるわけでございます。これは議会での議決案件ではないということを確認していただくことと、それから執行部から話がありましたけれども、駅前のまちづくりを十分配慮してもらうこと。先ほど横山委員から話がございましたとおり、鳥取市に対して県が駐車場の確保について検討するように申し入れがあったようですけれども、あの内容を見ておりますと、最高で560人ぐらいの生徒が入るようでございますが、なかなかあの説明では駐車場が非常に難しい状況でありますので、そういうものに配慮していただくよう、県は市に対して申し出ていただいてもいいのではなかろうかということを、横山委員の研究留保とする意見に入れ込んでもらうのがいいのではないかと思います。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。

○錦織委員
 今、駐車場や鳥取県の財政負担の問題などが明確でないことを理由に研究留保ですけれども、必要性は認めておられるわけだと思います。看護師を初め理学療法士や作業療法士、言語聴覚士を確保することは御承知のように、鳥取県にとっても喫緊の課題だと理解しておりますし、養成学校は必要です。既に陳情者を初め東部病院協会の委員長なども実現に向けて、この設置の実現に不可欠な実習の施設なども全面協力するとおっしゃっていますし、実際に主体的に取り組みが進められているわけです。駐車場の問題というか設置場所の問題もあるとは思いますけれども、看護師等の養成所を設置するというこの陳情そのものについては、私は採択すべきだと主張します。

○山口委員
 それは勝手ですけれども、この間の副市長の説明によりますと駐車場は確保されたということですが、そのときに聞いた範囲で、もうほとんどの生徒がレールに乗っているという意味の話がありました。高校を卒業してから入学までの間に8割ぐらいは免許を取得すると。それに今の時代でございますので、この方々の恐らく6割か7割ぐらいの人が駐車場に苦労されるのではなかろうかと思います。この問題が市の説明には入っていなかったものですから、この問題は総合的に考えてみて研究留保で対応したほうがいいのではないかと思います。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。

○濵辺委員
 東部の看護師不足は本当に喫緊の課題でありますので、この趣旨は理解できると思います。それで、趣旨採択でお願いします。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。
 それでは研究留保という声がありましたので、まず研究留保とするか否かについての採決を行います。
 なお、採決の結果以後につきましては先ほど申し上げましたことと同様でありますので、御承知ください。
 それでは、研究留保とすることに賛成の方の挙手をお願いします。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。したがいまして、陳情24年福祉保健19号、誘致等により看護師等養成所を設置することについては、研究留保と決定いたします。
 次に、先ほど山口委員より委員長報告に盛り込むべきと発議のありました意見につきまして、賛成の方の挙手をお願いします。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。したがいまして、山口委員より発議のありました意見は、委員長報告に盛り込むことと決定いたします。
 それでは、続きまして、陳情24年生活環境27号、湖山池高塩分化事業の中止と見直しについて審査を行います。
 御意見はありますか。


○横山委員
 湖山池高塩分化事業の中止と見直しについては、研究留保。高塩分化については、農業者や周辺地区住民の同意等を踏まえて湖山池会議で方針決定の上、取り組みを開始したものであるが、塩分濃度が計画よりも高どまりの数値で推移していること、フナの大量死が発生した原因として、高塩分化による影響も否定できないこと、強風による湖水飛散で家庭菜園等への被害が発生したこと等の実情を鑑み、今後の事業継続等に関しては、学識者等による環境モニタリング委員会や湖山池会議での議論をいましばらく見守ることが適当と考えられることから、研究留保。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。
 それでは研究留保という声がありましたので、まず研究留保とするか否かについての採決を行います。
 なお、採決の結果以後につきましては先ほど申し上げましたことと同様でありますので、御承知ください。
 それでは、研究留保とすることに賛成の方の挙手をお願いします。(賛成者挙手)
 全員であります。したがいまして、陳情24年生活環境27号、湖山池高塩分化事業の中止と見直しについては、研究留保と決定いたします。
 続きまして、陳情25年福祉保健6号、受動喫煙防止条例の早期制定について審査を行います。
 御意見はありませんか。

○横山委員
 不採択。平成22年6月に議員提案により制定した鳥取県がん対策推進条例において、喫煙の制限等による受動喫煙防止対策の推進が規定され、既にさまざまな取り組みが行われていることから不採択を主張します。

◎伊藤(保)委員長
 そのほか。

○錦織委員
 この早期制定についてですが、たばこにより毎年多くの方が肺がんにかかられて亡くなっておられます。それによりがん対策を進められていますけれども、実際にみずからたばこを吸わなくても受動喫煙することによって、毎年6,800人の方が亡くなっているという数字が出ているように、その被害も本当に深刻だと思います。近年では建物の出入り口付近に灰皿を用意するなど、以前に比べればそれなりに配慮もされていますし、県の議会棟も改修工事などが行われたところですけれども、私も風向きによっては煙が来たりすることを何回も経験しています。愛煙家には大変厳しい内容だと思いますが、県民を守り医療費を削減するという立場に立って、私は対策を進めるにはこのくらいの条例をつくることが大事ではないかと思いますので、採択を主張します。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。
 それでは採決に移ります。順次、皆さんの決をとっていきます。
 まず採択の方の挙手をお願いします。(賛成者挙手)
 1名。少数であります。
 続きまして、不採択の方の挙手をお願いします。(賛成者挙手)
 多数であります。
 そうしますと、陳情25年福祉保健6号、受動喫煙防止条例の早期制定については、不採択と決定いたします。
 陳情25年福祉保健10号、子ども・子育て支援新制度の導入に関する意見書の提出について、審査を行います。
 御意見をお伺いします。

○横山委員
 不採択を主張します。理由は、新制度の制度設計に当たっては、国においてことし4月に設置された保護者や自治体首長、事業主、労働者代表者、学識経験者等による子ども・子育て会議等の論議を経て、国の責任において検討していくべきものと考えられることから、不採択を主張します。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。

○錦織委員
 不採択という意見が出ましたけれども、私は前回の常任委員会のときに陳情者からの聞き取りもしてほしかったなと、そういう機会も欲しかったなと思います。2012年8月に成立した子ども・子育て支援法など関連三法の本格実施は2015年4月です。しかし、これは全く新しい制度であり、制度設計が不十分な上に、何よりもこのままでは保育関係者、保護者に中身が知らされていないという重大な問題点があります。さらに、待機児童問題や過疎地の保育直接契約方式、そして子供の間に不公平、格差をもたらしかねないことがあります。先ほども子ども・子育て会議が今後開かれるからということでしたけれども、こういう新しいことを全面実施することに対しては、本当に検討機関の十分な検討時間も必要ですし、きちんと財政措置がとれるのか、それから県や市町村への周知、保護者への周知などのことを総合的に考えますと、とても時間が足らないのではないかと思います。ですから、この陳情者の意見書の送付については陳情の採択を求めるものです。


◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。

○濵辺委員
 この陳情に関しましては、子ども・子育て会議が設置され、議論が始まっているところであり、その動向を見る必要があると思いますので、研究留保でお願いします。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。
 意見が分かれましたが、まず、研究留保の方の挙手をお願いします。(賛成者挙手)
 1名。少数でありますので、順次採決に入ります。研究留保とされた方は改めて態度を表明してください。
 それでは、採択の方の挙手をお願いします。(賛成者挙手)
 1名。少数であります。
 続きまして、不採択の方の挙手をお願いします。(賛成者挙手)
 多数であります。よって、陳情25年福祉保健10号、子ども・子育て支援新制度の導入に関する意見書の提出については、不採択と決定いたします。
 次に、報告事項に移ります。質疑等につきましては、説明終了後に一括して行っていただきたいと思います。
 報告1、「子育て王国とっとり条例」(仮称)の検討事項等について、報告2、「子育て同盟サミットinとっとり」の開催について及び報告3、緊急雇用創出事業の予備枠による事業の追加実施について、池上子育て応援課長の説明を求めます。

●池上子育て応援課長
 それでは、福祉保健部の常任委員会資料をごらんください。
 1ページの「子育て王国とっとり条例」(仮称)の検討事項等について御報告いたします。
 さきの常任委員会でも御報告させていただきましたが、子育て王国としての今までの取り組みや成果を基礎として、さらに子育てしやすい環境に発展させるために、行政のみならず県民や事業者等が一体となって、子育て支援環境を総合的かつ計画的に発展させていく子育て王国とっとり条例にかかる検討の進め方等について、御報告させていただきます。
 まず、1番としまして、今後の進め方でございます。これから条例への意見、提案をお聞きする機会をつくっていきたいと考えております。まず、関係機関との意見交換としまして、市町村や児童福祉関係団体の皆様、教育関係団体の皆様、それから商工団体、労働組合などの皆様との意見交換会を個別に設定していきたいと思っております。また、公聴会といたしまして、各圏域で子育てサークルの皆様や県民の皆様に呼びかけて実施していきたいと思っております。加えて、パブリックコメント等のさまざまな機会を捉え、御意見を伺っていきたいと思っております。
 そして、2番目に記載させていただいておりますけれども、お聞きした御意見などをもとに、この常任委員会の皆様なり、子育て王国とっとり条例の検討懇話会をつくりまして、そちらのほうで御意見をいただいていきたいと思っております。子育て王国とっとり条例検討懇話会は仮称としておりますけれども、そちらのほうで学識経験者の皆様、子育て中の皆様、それから他県から移住してこられた子育て中の方、将来子育てを行う社会人の方、地域で子育て支援活動をされている方、児童福祉の関係の方、保健・医療の関係の方、教育関係の方、企業経営をなさっている方、労働・雇用の関係の方、それから市町村の方にも入っていただきまして、おおむね20名程度を想定して検討を進めていきたいと思っております。また、必要に応じまして子育て分野の専門家をアドバイザーとしてお入りいただくようにしたいと思っております。
 続きまして、条例の構成でございますけれども、主体の責務として、県の責務、市町村の役割、県民の役割、事業所の役割ということで、2番目から4番目、市町村、県民、事業所につきましては努力規定として少子化対策、それから子育て支援対策に努めていただくことを記載させていただきたいと考えております。
 また、県の具体的取り組みとしまして、子育て支援や少子化対策など重点的に取り組む事項について記載していきたいと考えております。
 3番目といたしましては、この条例の中で、各主体との連携体制として、学識経験者や市町村の子育て分野の関係者、それから公募の委員の皆様などで構成する子育て王国とっとり発展会議を設置して、今後の子育て施策や少子化対策についての議論を進めていきたいと思っております。
 これからも皆様の御意見などを伺いながらつくり込んでいきまして、子育てするなら鳥取県と言っていただけるような、今後の子育て推進の核となる条例を考えていきたいと思っております。
 続きまして、資料の2ページ目をごらんください。「子育て同盟inとっとり」の開催について御報告いたします。
 4月9日に結成しました子育て同盟について、7月28日に加盟県の知事などが一堂に会してこれからの少子化対策、子育て支援施策について議論を行うことを目的に、以下のとおり子育て同盟サミットinとっとりを開催いたします。日時につきましては、7月28日の日曜日の午前中を予定しております。場所は、米子コンベンションセンターの国際会議室を中心に開催いたします。構成といたしまして、3番目に記載しておりますけれども、7月27日に夕方から米子市内で全国の自治体関係者などが集まって交流会を開催したいと思っております。また、28日の日曜日は米子コンベンションセンターの国際会議室を中心に事例発表、それからオープニング、公開首脳会議ということで、こちらでは加盟県の知事にお集まりいただきまして少子化対策や子育て支援についての議論を展開していただきたいと思っております。どのような話が出てくるかはわかりませんけれども、各県の状況や国への提案、共同事業などについて活発な議論を行っていきたいと思っております。その後、記者会見を開くことも考えております。国際会議室外のエントランスの部分では、加盟県の紹介となるブースを設置しまして、各県の子育て施策などを紹介していきたいと思っております。また、当日はクイズなども実施して、抽せんすることも考えております。参加費は無料で開催させていただきます。
 続きまして、3ページ目の緊急雇用創出事業の予備枠による事業の追加実施について御報告いたします。
 緊急雇用創出事業の県事業の予備枠を活用して以下の事業を実施いたします。事業名は森のようちえん事業拡大支援事業ということで、3歳以上児を対象に森林をフィールドにした特色ある幼児教育を実施しておられます森のようちえん事業、伯耆町にございますhughug(ハグハグ)の立ち上げ支援、活動の定着を図るために事業を委託しております。創設は、平成24年2月に開園しておられます。こちらの事業につきましては、伯耆町にございますけれども、米子市や大山町などからも園児の皆さんが通っておられるということで、広域的事業について県のほうで支援させていただくものです。予算といたしましては、393万6,000円ということで、人件費やそれに伴う事業費を計上させていただいております。

◎伊藤(保)委員長
 続きまして、報告4、鳥取県薬物濫用対策推進計画の策定について、國米医療指導課長の説明を求めます。

●國米医療指導課長
 4ページをごらんください。鳥取県薬物濫用対策推進計画の策定について、今後の予定を御説明させていただきます。
 本年2月議会で鳥取県薬物の濫用の防止に関する条例を制定いただいたところでございます。その第6条に、知事は鳥取県薬物濫用対策推進計画を策定するように定められておりますので、その計画を早期に策定し、国や民間団体、それから関係都道府県と連携し、対策をより強力に推進するために策定作業を開始したところでございます。
 策定の進め方でございますが、昭和49年に設置した鳥取県薬物乱用対策推進本部で協議の上、策定するように考えております。本部のメンバーにつきましては、ここに書いているとおりでございますが、民間の方により加わっていただいて議論いただきたいということで、鳥取県薬物乱用防止指導員協議会の会長、それから鳥取ダルクの代表を加えて本部としたいと考えております。
 参考でございますが、鳥取県薬物乱用防止指導員協議会は、200人の指導員による会でございます。指導員は保護司や更生保護女性連盟の方、それからライオンズクラブの方によって構成されているところでございます。啓発活動や学習活動の支援をしていただいております。鳥取ダルクでございますが、薬物依存者の回復と社会復帰を目的とした民間のリハビリ施設でございます。
 策定スケジュールでございますが、6月4日に推進本部の幹事会を開催しまして、次に説明します推進計画の骨子を検討したところでございます。この骨子をもとに、今、関係課で推進計画の文案を作成中でございます。7月から8月に推進本部を開催し、推進計画案について協議いただくように予定しております。これによって順調に進みましたら、県議会の常任委員会で御報告させていただくとともに、パブリックコメントを経て9月ごろ決定したいと考えております。
 推進計画の骨子でございますが、大きな目標を3つ掲げて、それにプランをぶら下げるように考えているところでございます。大目標の1としましては、県民への教育、学習及び啓発活動の推進、それから5ページでございますが、大目標の2としましては、監視や指導、取り締まりの強化、大目標の3といたしましては、家族の方も含みますが依存症の方への相談や支援体制の充実を検討するように考えております。

◎伊藤(保)委員長
 続きまして、報告5、社会福祉法人信生会の業務上横領事件について、国岡福祉保健課法人施設指導室長の説明を求めます。

●国岡福祉保健課法人施設指導室長
 そういたしますと、福祉保健部の常任委員会資料の別冊をお願いいたします。その別冊の1ページでございます。
 湯梨浜町にあります社会福祉法人信生会で発生しました業務上横領事件につきまして、本日の新聞にも掲載してあったかと思いますけれども、昨日法人が記者発表されましたので、その案件についてであります。この件につきましては、県の指導監査の過程で発覚したものでありまして、監査指摘の経緯なり、あるいは先週金曜日に法人から是正報告が提出されましたので、その内容等について報告させていただくものであります。
 まず、横領事件の概要ですけれども、法人の概要につきましては、4ページの別添1にまとめております。東郷池の湖畔の羽合温泉にあります法人で、デイサービスセンターやグループホームといった施設を経営している法人でございます。
 横領につきましては、横領を行った者としまして法人の元会計経理担当者、37歳の男性ですけれども、この方により行われまして、現在判明している横領額は1億3,521万7,000円となっております。内訳としまして、施設利用料や業者への支払い金等の現金の着服が2,239万2,000円、それから法人預金口座からの着服が1億1,282万5,000円で、計1億3,521万7,000円となっております。
 この横領金の使途につきましては、ほぼ全額を外国為替商工金取引、通常FXと呼ばれていますけれども、このFX取引に使用した模様であります。
 横領の方法のうち、現金の着服につきましては、平成22年以降から施設窓口におきまして施設利用者から支払われた現金を着服したり、あるいは業者等への支払い用に引き出した現金を着服しておりました。それから法人口座預金の着服につきましては、平成23年末以降になりますけれども、協議の支払稟議書で現金を引き出したり、あるいは金融機関の払い戻し依頼書に使用する法人名義の印鑑を偽造して不正な引き出したりなど、こういった方法で着服していたものであります。
 横領が行われた期間としましては、平成22年ごろから平成25年の5月までということで、当初、22年ごろからこの5月ぐらいまでは主に施設利用料収入や業者支払い等の現金の着服がなされておりました。昨年の6月以降になりますと、さらに法人の預金からも頻繁に不正な引き出しが始まっている状況でございました。
 このたびの横領事件発覚の経緯ですけれども、横領は県の指導監査の過程で発覚したものでありますが、当初は一般監査をする予定にしておりました。そこに書いてございますように、
法人のほうから24年度の一般監査を結果的に3度にわたり延期された経過がございます。最初はこの2月14日に予定していたのですけれども、その監査直前になって法人の担当者からインフルエンザに罹患しているので延ばしてくれという申し入れがあって延期したと。次に4月11日に予定していたのですけれども、これは監査当日になりましてから担当者本人の忌引ということを理由に監査を延ばしてくれという申し入れがあって、当時はやむを得ないということで引き延ばしました。最後に3回目ということで、4月25日に予定しておりました。このときも監査当日に、本人のほうからいまだ書類の整備が未整備であるために監査を延ばしてくれないかと申し入れがありまして、未整備ならばということでこの段階では延期を承知したのですけれども、ただ3回の延期は余りにも異常ということで、次からは監査を強行しようと考えていたところであります。
 実際の一般監査に入った時点につきましては、次のページ以降になります。その後、結果的に一般監査を2度実施して、その監査の過程で多額の使途不明金と支出が明らかになったのですけれども、最初は5月10日、この日は第1回の一般監査ということで、当時担当者が書類が未整備と申しておりましたが、まさに未整備の状態であり、実際問題、必要な書類がないために事実上、監査不能な状態にありました。ただ、監査が引き延ばされたこともありまして、こちらも慎重に監査いたしましたところ、通帳そのものの動きに資金の不審な動きがあるなどの断片的な事象が見られましたので、この5月10日の時点では担当者に通帳のコピーを提出するよう指示したり、2週間後の5月23日にもう一度監査に来るので、それまでに決算等書類を整備しておいてくださいと伝えて帰ってまいりました。
 2回目が5月23日の一般監査になります。この2回目の当日監査に赴きますと、経理担当者が不在ということで、経理担当者抜きで施設長等を相手に監査を行ったところであります。
 ただ、そこにありますように、監査当日、実際には経理担当者が監査した23日の翌日の24日ですけれども、このころから行方不明になっていたことが明らかになりました。ただ、この時点で元帳に記載のない使途不明金の現金、これが頻繁に法人の通帳から出ているのが認められましたので、これは明らかに不正な動きがあると事実確認がなされて、法人のほうにもその事実確認を行ったところであります。
 翌日に法人から元経理担当者、この方が自分の横領を告白する文書を残して行方不明になったという報告が入りました。県としては、この5月24日に初めて元会計経理担当者の横領が判明したという状況になりました。また当日、担当者が行方不明ということで、警察にも捜索願が提出されたところです。
 この告白文につきましては、8ページに1枚物ですけれども、このときの担当者の告白文をコピーでつけております。この告白文のもとに、その後、県のほうから文書指摘等を行いましたので、あえてこの告白文も資料に添付している状況であります。内容につきましては、また後で読んでいただけたらと思います。
 資料2に戻りまして、担当者は行方不明になっていたのですけれども、26日に愛知県で発見されたという報告があったところであります。
 この一般監査の過程で業務上横領が判明しましたので、この時点で特別監査のに移行いたしました。
 横領の事実を確認した後に3の特別監査を行っております。最初の2回は5月28日と5月30日で、このときに特別監査に入りまして状況を確認したのですけれども、ただ、まだ横領された金額について正確に全体像が把握できていないなり、今現在まだ過去の帳簿等を確認しているという状況でございました。ただ、この28日と30日時点で、法人は既に弁護士へこの件についての調査を個別に依頼しておりましたので、その後は弁護士が中心になって、別途公認会計士等の力もかりて、その後、解明に努めていったという状況になっております。
 6月5日、そういった弁護士等を中心としました事情聴取の状況なり、横領調査の進捗状況の確認監査に入っております。この6月5日の時点で、本人からの聞き取りによるのですけれども、横領の内容は担当者が法人の資金をFX等に使用したものであることは判明しております。ただ、この時点でも具体的な使い込んだ額なり、具体的な方法などは未解明でありまして、6月5日時点ではまだ弁護士による解明を待つ時間が必要だったという状況にあります。
 下にありますけれども、実は法人に対し、多額の使途不明金の事実解明を求めるという文書指摘を6月4日付で施行しておりますので、これも先ほどの6月5日に法人へ施行しまして、県の指摘をじかに申し伝えたところであります。
 その6月5日の文書指摘に対します法人からの是正報告といいますか、調査結果の報告が先週の金曜日、21日に提出されてまいりました。是正報告の内容につきましては、5ページ以降の別添2が法人から出てまいりました是正報告、今回の横領事件に関する調査報告となっております。概要はそこの(3)にまとめておりますけれども、内容としましては、今まで申し上げたとおりのことが記載してあるところであります。
 今週になりまして、24日の月曜日に法人が記者発表されたということで、昨日の記者発表資料につきましては、別添3ということで9ページと10ページになります。
 概要としましては以上のとおりです。今後の対応としましては3ページですけれども、まずは先週金曜日に提出されました今回の是正状況報告につきまして、特別監査を速やかに行いまして、報告内容の確認すると。今回の事案を解明するとともに、別途施設内部及び法人の組織運営に対して、こういったことも含めて、この横領以外にも不適正な事案がないかを厳重に調査していきたいと思っております。その結果、状況に応じましては、必要により今後、業務改善命令なども必要になることもあるかと思っております。
 今回の事案について、近年、社会福祉法人の不祥事が続いておりまして、法人に対する指導を強化していた中ですけれども、今回の横領事件の大半の着服は平成24年なり、最近行われていたものであり、若干ショックを感じているところであります。今回の案件につきましては、確かに個人による犯罪の側面が強いのですけれども、ただ社会福祉法人の適正化に対する指導がいまだ至らない点があったことも踏まえまして、改めて今回、緊急点検なり緊急指導を行いたいと考えております。特に経理担当職員と会計責任者の役割分担なり、施設長と責任者、さらに監事の監査を含めた内部チェックの実効性につきまして、近日中に県が所管します社会福祉法人、この法人全てを戸別訪問しまして、改めての再点検を行いたいと考えております。また、この4月から市のほうにも権限が移譲された法人がございますので、その市の所管になりました法人につきましても、4市のほうには同様な取り組みを要請したいと考えているところであります。

◎伊藤(保)委員長
 報告6、鳥取米子ソーラーパーク株式会社の地域貢献策について、報告7、緊急雇用創出事業の予備枠による事業の追加実施について、報告8、鳥取県バイシクルタウン構想案へのパブリックコメントの実施結果について及び報告9、おうちで「節電」がんばろうキャンペーンの実施について、広田環境立県推進課長の説明を求めます。

●広田環境立県推進課長
 それでは、生活環境部の資料1ページをお開きいただけますでしょうか。米子市の崎津地区で大規模太陽光発電所、メガソーラーを建設中の鳥取米子ソーラーパーク株式会社が昨日、6月24日に今後の地域貢献策の内容を発表されましたので、その概要を報告させていただきます。
 現在の工事の進捗状況は約2割というところで、(1)に書かせていただいておりますが、10月には設置工事を完了して、2月には全体の商業運転を開始しようということになっています。10月のエコツーリズム国際大会のエクスカーションの訪問地の一つとしても計画されているところでございます。
 地域貢献策の1番目でございますが、その第1弾といたしまして、エコツーリズム国際大会
2013in鳥取への協賛といたしまして、昨日、大会長であります平井知事に資金協賛ということで100万円が贈呈されたところです。
 2番目でございますが、県が行います環境活動団体に対する支援事業への協賛といたしまして、毎年100万円をそちらの事業に協賛いただけるとの御発表がありました。
 また、このソーラーパークを活用したガイダンス施設を設置するということで、仮称でございますが、とっとり自然環境館という住宅供給公社が利便施設として既に建てておりました建屋を利用いたしまして、映像やパネル等を利用して、エネルギー施設や県の豊かな自然など地域の魅力をPRするような施設を設置することにしておられるところでございます。内容については、下側に書いております県内のNPO法人中海再生プロジェクトなどと連携して、それらの意見も取り入れて作成することとされているところでございます。
 続きまして、2ページをお願いいたします。緊急雇用創出事業の予備枠による事業の追加実施を行い、事業名はグリーンウェイブ環境教育推進事業ということで、環境対策や再生可能エネルギーについて考えるための環境教育プログラムをNPO法人でありますエコフューチャーとっとりに委託いたしまして、学校や地域での環境学習の出前教室に活用しようというものでございます。予算額としましては652万円で、雇用創出は1名、25年4月から今年度いっぱいということでございます。
 続きまして、3ページの鳥取県バイシクルタウン構想案へのパブリックコメントの実施結果について御報告します。
 バイシクルタウン構想案というのは、昨年度、有識者による検討会を3回開催して原案を作成したところで、安全・安心で快適に走行できる自転車先進県を目指そうということで策定するものでございまして、パブリックコメントはこの5月10日から31日まで実施して、意見は19件ございました。意見の概要としましては、(4)に書かせていただいておりますが、反対する意見はございませんで、自転車走行区間の確保やイベント開催などを通じて一層推進してほしいという御意見がございました。主な意見としては、そういった湖山池1周や袋川沿いに自転車道を整備してほしいなり、ニューヨークなどの例も参考にしてほしいという御意見があったところでございます。
 今後の対応方針ですが、およそこの原案に沿って策定できると思っておりますので、微修正の上、下のスケジュールに書かせていただいておりますが、7月の上旬ごろには最終案を策定して、下旬ごろ具体的な実現化する方策や内容を検討する会議を設置して、今後の実施に向けた行動に移してまいりたいと思っております。
 4ページと5ページには具体的な意見を記載しておりますので、参考にしてください。
 バイシクルタウン構想は、別冊でこの色刷りをつけておりますので、また参考にしてください。
 続きまして、6ページでございます。おうちで「節電」がんはろうキャンペーンの実施についてということで、電力需給が高まる夏季に各家庭での節電意識を実際の行動に移していただく動機づけといたしまして、昨年度から実施しておりますこのキャンペーンをことしも実施しようということでございます。
 キャンペーンの概要は、各家庭で節電に取り組んでいただいて、前年同月比で5%以上の電気使用量の削減が達成できた家庭に抽せんで景品を進呈して、そういった取り組みを広げていこうということでございます。応募期限としましては、7、8、9の各1カ月ごとに募集させていただいておりまして、各月ごとに厳正な抽せんを行いまして、5,000円相当の県産品を進呈しようということにしております。
 昨年は、下側に昨年度実績を書かせていただいておりますが、10%以上の削減だったために若干ハードルが高かったところもございますので、ことしは5%ということでハードルを下げ、多くの方の参加をお願いしようということで取り組みを実施するものでございます。
 別冊におうちで「節電」がんばろうキャンペーンの要旨も配っておりますので、参考にしてください。

◎伊藤(保)委員長
 報告10、湖山池会議等の概要について、報告11、包括外部監査報告に対する天神川流域下水道公社の改善状況について及び報告12、天神川流域下水道の指定管理者審査要項(案)の概要について、金涌水・大気環境課長の説明を求めます。

●金涌水・大気環境課長
 水・大気環境課から3点御報告いたします。
 まず、7ページをごらんいただきたいと思います。湖山池会議等の概要につきまして報告いたします。
 渇水等による塩分濃度の上昇や産卵期を迎えたフナ等の大量へい死への対応を図るために、県及び鳥取市の関係機関が集まりまして湖山池会議及び湖山池チーム長会議を開催し、現在具体的な対策をとっているところでございますので、それについて御報告いたします。
 まず、湖山池会議につきましては、県の統轄監及び鳥取市の副市長をトップとして構成するものでして、6月7日に緊急に開催しました。この会議の中では、塩分濃度の上昇の状況、水門操作の状況や池及び池周辺の生物の状況等の意見交換を行って対策を話し合いました。
 その湖山池会議を受けて、2番目でございますけれども、湖山池チーム長会議を6月12日に開催しました。まず1番のへい死魚の回収体制ということで、今まで日曜日は回収していなかったのを、状況を見て日曜日も回収するような体制をとると。それから、河川水確保のための協力要請でございますけれども、やはり水田も水がないという難しい状況でございましたが、何とか土のうを設置しまして川幅を狭めて水量を上げて、フナ等が俎上しやすい態勢をとるようにしました。また、フナ等の産卵場所の確保ということで、人工草や防風ネットを産卵床として福井川に設置しております。これについても、一定の効果があったという報告がございます。また、6月20日に湖山川、通称長柄川といいますけれども、民間と協力して河口付近に酸素供給装置を設置して、今稼働中であり、その効果等を見ているところでございます。
 4番の水門の工夫による塩分濃度の抑制及び溶存酸素の確保ということで、6月21日に船通水門内に、塩分濃度は下のほうが濃いということがございますので、塩分濃度の濃い層を遮断するための土のうによる潮どめ堰を設置しました。それで、またその効果を今検証中でございます。あと潮風害の対応として、チラシ等を作成して呼びかけ等を行っております。
 今後も各種課題について県、市町村、関係部局、連携して迅速に取り組んでいきたいと思っております。
 引き続きまして、8ページをごらんいただきたいと思います。包括外部監査報告に対する天神川流域下水道公社の改善状況について御報告いたします。
 平成24年度の下水道事業の財務に係る包括外部監査において報告された指摘事項について、各種ございますが、その改善状況を御報告したいと思っております。指摘事項のうち、公益財団法人鳥取県天神川流域下水道公社に対する事項について、公社職員、役員による内部の改善措置を実施して、その後、独自に第三者による改善措置の確認状況調査を実施されたこと、それとまた水・大気環境課職員による改善状況の確認を実施しましたので、その概要を報告いたします。
 1番目としまして、第三者による包括外部監査報告ということで、公社が独自に税理士に依頼されまして、ここの包括外部監査の指摘事項等に関する改善状況等の調査をやられました。調査者は税理士で、1の3で調査結果の要約でございますけれども、試算管理、会計処理等にかかるミス、手続漏れについては是正され、再発防止策も講じられていると。また、改善に時間を要する指摘等についての見直しの方針については、妥当であると考えることが出ております。具体例でいきますと、そこに指摘事項が3件ございます。修理用部品の受け払い管理を行うべき、修理用部品の実地棚卸しを実施すべき、それから納品・請求書への日付表示を徹底することでして、それに対する公社の改善内容として、10万円以上の修理用部品について受け払い管理、期末までの実地棚卸しを実施する、それから日付漏れの再発防止を徹底するという改善を行っております。それについて、税理士の所見としては、左記の方針は妥当、それから実際の受け払いについても、既に実施していることを確認したと。それから、日付漏れにつきましても再発防止策の徹底や実施を確認していると、引き続き確実に履行してくださいという報告になっております。あとは意見でございます。
 2番目としまして、県による改善措置への指導等を行っております。包括外部監査報告を受けまして、県としましても公社の役員等といろいろ協議しまして、改善できるものから改善していこうということで、一番下ですけれども、6月5日と6月19日に資産管理、会計処理に関する現地調査や指摘等に関する是正を確認しております。今後も、指摘等のあった事項について定期的に確認を行うこととしております。
 3番目でございますが、次の9ページに関連しますけれども、天神川流域下水道の指定管理者審査要項案にも関連して、天神川流域下水道公社は今回、天神川流域下水道の指定管理者として、8月に開催予定でございます管理公社審査会においても審査を行います。その審査の内容として、今回の改善措置等がきちんととられているか、それも審査項目の一つとして審査・評価していただくことになっております。
 引き続いて、9ページをお願いいたします。天神川流域下水道の指定管理者審査要項(案)の概要についてでございます。
 平成26年度から、天神川流域下水道の管理運営を行う指定管理者について、次のとおり考えております。なお、審査要項は鳥取県生活環境部指定管理者候補者審査委員会での審査を踏まえて最終決定を行います。
 指名団体としては、公益財団法人鳥取県天神川流域下水道公社を指名したいと考えております。この公社は、県と関連市町村の出資によって流域下水道を維持管理するために設立したものでございます。指名理由としましては、施設の管理状況の点検では、きちんと委託した管理運営業務について協定書の内容どおり実施されて適切な管理が行われていること、また天神川流域下水道を利用する流域の倉吉市ほか3町は、供用開始が59年1月からでございますけれども、現在まで適切な管理がなれていること、また蓄積されたノウハウ、災害時等非常時対応等を考慮すると信頼性の高い当該公社の指名指定が必要であるとの意向を示されております。
 2番目としまして、指定管理者が行う業務の主なものは、天神川流域下水道の運転に関する業務、それから天神川流域下水道の施設、設備等の維持管理と修繕に関する業務でございます。
 3番目としまして、委託料につきましては、平成26年4月から平成31年3月までの5年間、総額28億2,396万5,000円を上限として委託料を支払うこととなっています。
 はぐっていただきまして、スケジュールはごらんのとおりでございます。また、審査方法につきまして、審査員5名を選任して下の3番の審査基準による審査を行っていただくこととしております。

◎伊藤(保)委員長
 報告13、第30回全国都市緑化とっとりフェアの準備状況について、小西緑豊かな自然課全国都市緑化フェア室長の説明を求めます。

●小西緑豊かな自然課全国都市緑化フェア室長
 それでは、11ページをお願いいたします。第30回全国都市緑化とっとりフェアの準備状況について報告いたします。
 1点目ですけれども、とっとりフェアの大口協賛が2件ありました。1つは広報協賛としましてイオンリテール株式会社様から、6月20日にイオン鳥取北店に砂像の花壇を展示していただきました。イオン鳥取北の平面駐車場に面したところに設置していただきました。展示期間はフェアが終わる11月10日までであります。
 2つ目が、物品協賛としまして、鳥取ウォーター株式会社様からとっとりフェアの専用ラベルを張ったミネラルウォーター1万本をいただくことになりました。これはあす県庁で贈呈式を行います。とてもありがたいことでして、有効に使わせていただきたいと思います。
 2点目が、県内の郵便局147カ所でフェアの前売り入場券を販売していただくことが決まりました。販売期間は7月1日から9月20日まででありますので、御利用いただければと思います。これによりまして、山陰両県では合わせて295カ所で前売り券を販売することになります。

◎伊藤(保)委員長
 続きまして、報告14、BSE全頭検査の見直しに係る本県の検討状況について、小畑くらしの安心推進課長の説明を求めます。

●小畑くらしの安心推進課長
 それでは、資料の12ページをお願いいたします。
 BSE検査につきまして、国は食品安全委員会のリスク評価等を受けまして、本年7月1日から対象月例を現行の30カ月から48カ月にする方針を固めました。これに合わせまして、全自治体が一斉に行っている全頭検査を見直すように要請も行われております。
 今回の要請や国の見直しを受けまして、BSE検査を行っています全国のほぼ全ての自治体では全頭検査の見直しを決定、あるいは見直す方向で検討中となっております。本県といたしましても、今回国が示したリスク評価なり、あるいは他県の状況等も勘案しながら、最終的には本日、有識者、学識経験者や生産流通団体、あるいは消費者の方にお集まりいただきまして意見を聞いた上で、最終的に本県としての対応を7月1日までに決定したいと考えております。
 参考で書いておりますが、今回のリスク評価の概要でございます。評価結果といたしましては、検査対象を48カ月に引き上げたとしても人への影響は無視できる。この根拠といたしまして3つほどありまして、一つは各国における発生状況、特に日本では平成14年2月以降に生まれた牛で発生は一切確認されていない。あとは実験ですけれども、実際にBSEプリオンを食べさせた牛で蓄積されたかが確認できるのは48カ月以降だったこと。またこれらの2つから推定といたしまして、日本で食べる可能性はほぼないとは思われますが、仮に食べたとしても極めて微量であって、さらに長くなるだろうということが評価になっております。
 2番目に各自治体の検討状況を6月21日現在で挙げておりますが、本日現在では見直しの方向で検討中であったものが既に5つ見直し決定になりましたので、見直し決定が46自治体、それから見直しの方向で検討中が27自治体となっておりまして、継続または継続の方向で検討している自治体はないという状況になっております。

◎伊藤(保)委員長
 続きまして、報告15、鳥取駅前駐車場用地の売却に係る対応について及び報告16、減災の観点を加味した都市計画道路の見直しについて、山内景観まちづくり課長の説明を求めます。

●山内景観まちづくり課長
 それでは、資料の13ページをお願いいたします。県所有の鳥取駅前駐車場用地の売却につきましては、6月13日の常任委員会で市の報告を受けたわけですけれども、その意見を踏まえながら、県からさらに範囲を広げた駐車場の追加調査の実施を要請しております。これらにつきまして、市の対応状況並びに考え方について御報告申し上げます。
 まず、1点目でございますけれども、民間駐車場の空き容量があるのは、民間駐車場の使い勝手が悪いのではないかという御意見につきまして、市のほうからは、5月14日の調査で周辺駐車場の利用率のほうが高いよということから、必ずしも利用しにくいということではないのではないかという御意見でございます。
 次に、季節変動やイベントといった特異日も加味しなければならないのではないかということでございます。季節変動あるいはイベントについては、今後も調査を検討していきたいと考えております。県は追加調査を要請しておりましたが、6月15日と17日に追加調査を実施されております。詳細につきましては、別紙1に記載させていただいておりますし、さらにイベント時における余裕、空き容量の予測については、鳥取市は別紙2のほうで考えております。
 14ページを開いてください。追加の実態調査を6月15日と17日の2日間、実施しております。以前の調査は民間駐車場、真ん中にあります図面の中の(1)と(2)の2か所だけでございましたけれども、ここに表示させていただいております黒丸で表示した12か所、この全てにつきまして調査を追加しております。結果でございますけれども、前回と同様に、駅前駐車場のピーク時におきましても、周辺駐車場の空き容量は同じようにあったところでございます。
 15ページをお願いいたします。県が所有します既存の駐車場における平成24年のデータを使いまして、イベント時における空き容量の予測をしております。一番上に県所有の駐車場の駐車状況をあらわしております。次の欄に、Aというところで前回調査した2か所の状況が記載されております。3から12まで丸をつけておりますけれども、これが今回新たに追加調査した駐車場の実態でございます。平成24年の県の所有データからいきますと、8月が非常にイベントが多くて駐車台数も多かったところでございます。ほかの月に比べて約25%の増加ということでございます。原因としましては、しゃんしゃん祭、あるいは青空コンサートがございまして、約25%の増加となっております。それをデータ的に解析いたしますと、確かに当初調査した1番、2番では3.5%あるいは20%といった低い値でございますけれども、北側の駐車場全てで考えますと、25%を上回りました。例えば6月15日土曜日でいきますと、B欄に書いてありますとおり28.9%ということで、イベント時の25%をおおむね上回るということで、イベント時におきましても駅前駐車場の代替が可能ではないかという予測を立てております。
 13ページに返っていただきたいと思います。常任委員会後に提出された質問が3問ございました。それに対する意見でございます。駅前駐車場台数分の駐車場を南口に確保してほしいということでございます。前回の常任委員会でも資料から御説明ございましたが、一時的な利用、駐車の機能、これは30分無料でございますけれども、これについては基本的には南口で整備をしたいということでございます。その整備が完了するまで、この期間は既存の民間駐車場と提携しながら民間駐車場で対応していきたいという基本スタンスでございます。長時間の駐車につきましては、先ほど申し上げたように実態調査の結果、民間駐車場で対応させていただきたいということでございます。
 2点目、南口に送迎が集中するので南口駅前及び駅前に進入する道路の整備という意見がございました。現在、市のほうでは駅南のロータリーの改修に取り組んでおられます。さらに駅周辺の都市計画道路については、既に完了いたしておりまして、現時点で必要な機能は確保できているのではないかという御意見でございます。
 3点目のシャミネ駐車場の30分無料はできないかということでございます。これについては、市は既に協議をしております。ただし、協議の結果いろいろな店舗上の理由から困難であるという回答をいただいているということでございます。
 今後の県の方針でございます。県から提示させていただいている条件、さらには先ほど請願・陳情でもございました御意見を踏まえながら、それらの条件につきまして実行確実な担保の確認、検証をしながら対応していきたいと考えております。
 続きまして、17ページをお願いいたします。減災の観点を加味した都市計画道路の見直しについてでございます。
 長期間未着手の都市計画道路につきましては、現在ガイドラインに沿って見直し作業を進めておりますが、この2月議会で減災の観点の評価が足りないのではないかという御意見がございました。そういう御意見を受けて、このたび判断基準の見直しを考えておりますので、御報告させていただきたいと思います。
 評価基準の見直しの考え方でございますけれども、従来の防災での評価に加えまして、人命を最優先すると、とにかく逃げるのだということを最重点にいたしまして、被害を最小化する減災の視点を加えて、判断基準を見直していきたいと思っています。
 現在、ガイドラインでは定量評価と定性評価の2段階で具体的に評価をしております。避難路につきましては、避難路の位置づけがしてあるかどうかを判断しておりますけれども、これに沿道の土地利用状況を考慮していきたいと考えております。例えば、その地区が津波の浸水想定区域に指定されているかどうか、あるいは密集市街地にあるかどうか、こういった点も考慮していきたいと考えております。また、延焼遮断効果につきましては、道路の幅員の15メーターを考慮しておりましたけれども、阪神・淡路大震災の事例を受けまして、12メーターあれば100%延焼遮断効果があったということを受けて、とにかく逃げることを最優先にして、12メーターで評価させていただきたいと考えております。
 さらに定性評価につきましては、減災という観点から、その周辺に避難所となる空地あるいは広場があるのかどうかを検証の材料にさせていただきたいと思っております。空地がなければ道路という空間が避難所という役割を果たすことがございますので、そういうことも加味していきたいと考えております。
 今後の進め方でございますけれども、この新たな判断基準をもとにいたしまして、廃止候補路線の選定を行って、都市計画道路の存廃について合意形成を図っていきたいと考えておりますし、合意形成が図られた路線から随時地元説明等に入らせていただいて、手続に入っていきたいと思います。
 次のページには、ガイドラインによる都市計画道路の見直しのフロー図を参考につけさせていただいておりますので、後でごらんになっていただきたいと思います。

◎伊藤(保)委員長
 それでは、ただいまの説明につきまして質疑に入りたいと思いますけれども、まず福祉保健部から行いたいと思います。
 皆さん方のほうで質疑等はございませんか。

○山口委員
 ●  にちょっと籍を置きまして、みのり福祉会の問題が出たのですね。これについて議会としては、参考人招致などをいろいろやりました。こういう不祥事は出ないだろうと思っていたのにまた出てしまったということですけれども、本当に福祉でそういう気持ちがあるような人を上に持っていくような物の考え方をしておれば、こういう不祥事は起こらないと思いますが、監査して初めて発覚すると。このようなことはあの事件以来考えられないことだと思いました。今後の課題としてどういう形で監査も含めて対応するのかと、それから常時そういう法人の経理に対する指導などをきちんとやらなければまた起こるかもしれない。この委員会でこれに費やした時間は相当な時間なのです。ということですから、今後の監査の方法なり、常時そういう啓発をするなど、何かで対応してもらわないとと思いますが、部長から答弁していただきたい。(「関連」と呼ぶ者あり)

◎伊藤(保)委員長
 関連、どうぞ。

○野田委員
 今、山口委員がおっしゃったとおりでありまして、今までの2件についても、いろいろな調査をした結果、警察へ被害届を出されると。そうすると、事務担当なり事務長がその罪を受けて、それで終わってしまうと。このたびもまた同じように理事長が事務職員を訴えるという格好であります。本当にトカゲの尻尾切りのような形の中でずっと進んでいくと、今後県が助成をしようとしても、いい体制の中で県民の福祉は図れないので、この根本的な考え方をもう一度、部長にお聞きしたいと思います。

●松田福祉保健部長
 たび重なる社会福祉法人の不祥事から監査体制も充実させてきたところでありましたが、こういう事案が発生したことは、非常に遺憾だと思っております。ただ、従前の事案とは違って、今回の件は犯罪であるということから、そこのところを少し整理して、こちら側としても対応していくこととしております。ただ、21年の発覚以降、各社会福祉法人へもいろいろな機会を捉えて、研修会や個別の指導等を行ってきましたが、依然としてこのようなチェック体制が十分でない法人がいたことについては、こちらのほうも非常に驚いておりますし、遺憾であるという気持ちでおります。今回は犯罪という形でありましたけれども、監査して初めて法人のほうも承知するという実態を受けて、県が指導する58法人へは、先ほどの報告にもございましたが、改めて文書送付、あるいは文書を携えて直接に訪問して、その体制を確認していきたいと思っております。今、社会福祉法人に対しては、2年に1度監査しておりますけれども、問題のある法人につきましては、従前から随時指導監査をしてきた経緯もございますので、その形について検討していくことも必要かと思っております。以前にも増して監査体制を十分に整えて対応してまいりたいと考えております。

○山口委員
 わかりますけれども、この福祉法人を経営される方というのは本当に福祉のことが頭にあって、大体こういう不祥事を起こすような人が経営するものではないと。本当に社会に貢献する、弱者に対する配慮があるべきですけれども、公金ですから、これぐらいの金額が不明な形で扱われていることは内部でもわからないのでしょうか。58法人あると言われますけれども、こういう方に対する責任者も含めて、十分な対策を講じるように、まず一斉にそういう帳簿類や経営体制などを監査されるような行動を起こされたらどうでしょう。

●松田福祉保健部長
 内部留保資金につきましては多額に及ばないようにでありますなり、入所者からの預かり金については月額4万円程度と指導してまいりましたけれども、一時期に金庫の中に多額のお金を保有しているという状況があったことについては、内心驚いております。ただ、それが施設の人員状況や体制状況もございますけれども、一人の人によって会計処理が賄われていた、あるいは施設長や理事長のチェック体制が十分ではなかったということもございますので、改めてそこのところを重点的に調査するなり指導なり行ってまいりたいと考えております。

◎伊藤(保)委員長
 関連で、そのほかございませんか。

○錦織委員
 本当に残念だと思いますけれども、やはりそれぞれの施設の監査体制、チェック体制がどうなっているのかをいま一度指導していただくことが求められると思いますし、そうされると思うのです。この件に関しては、県に対する実際の被害額はないと思うのですけれども、その点確認したいと思いますが。

●国岡福祉保健課法人施設指導室長
 県に対する被害額と申しますのは、県の補助金などといった趣旨のことでしょうか。直接的な補助金はないと認識していますけれども、介護施設でございますので当然に介護保険収入という、国なり県なり市町村から流れ出た交付金が事業所の収入になっております。

○濵辺委員
 関連で、今回の件は本当に残念でなりません。それで、私自身が思うのは、今回緊急で指導徹底をされるということですけれども、現実に業務を行っていてそれができるのかどうかという疑問があります。思い切ってプロジェクトチームというか、徹底してできるグループをつくって、この機会にもう一新するという思いで取り組んでいただかないと、今真面目にこういう事業に取り組んでいる方に対して不信感といいますか、どこに信頼を寄せればいいのか、どこに相談すればいいのかという部分ですごく大変だと思います。この際、特別なグループをつくって徹底して取り組んでいただけたらと思いますけれども、この点どうでしょうか。

●国岡福祉保健課法人施設指導室長
 プロジェクトチームですね。以前も委員会からそういった御指摘もございました。それに合わせてそれなりに施設体制を強化してきたのですけれども、またこのようなことが起きたというのが事実であります。委員の御指摘も踏まえまして、さらにできることがないか検討したいと思います。ただ、直接的にこれだけのためのプロジェクトチームというのは若干困難な点があるかと思いますけれども、できることは検討していきたいと思います。

◎伊藤(保)委員長
 関連はございませんか。関連です。

○横山委員
 以前にこの問題があったときに、公認会計士を入れて指導するという話をしたことがあるのですけれども、やはり身内や職員で会計を担当したりすると、どうしても不正が起こりやすい。公の責任がある者として認められた公認会計士が必ず入るようにしないと、幾らでもこういう可能性が出てくるという感想を持ちましたけれども、どうですか。

●国岡福祉保健課法人施設指導室長
 おっしゃるとおりかと思います。まず一番基本になるのは、法人内部における牽制体制、みずからの複数チェックによる牽制、内部検査がまず一番になります。次に重大なのは、先ほど言われました外部からの視点です。公認会計士や弁護士、税理士などといった方々のよく言うところの外部監査ですね。この外部監査の重要性は大変大事なことかと思います。国のほうもそういった外部監査は重要だよと指導もしていますし、当然県もしていますけれども、かといって経費も実際かかる部分がございまして、必ずやれという指導は今現在できていないところです。法人に対しては、有効性があるので積極的に活用してくださいよと指導していますけれども、今現在では必ずやれということまで至っていないのが現状でございます。ただ、実際のところ、外部監査を活用する法人はふえているという状況でございます。

●松田福祉保健部長
 補足でございますが、先般の常任委員会で行財政改革局等から説明されたかもわかりませんけれども、法人や団体指導検査体制につきましてはいろいろな各所管部局で指導監査しているところでございますが、全庁的にこういう案件が散見されておりますことから、全庁を統括するプロジェクト体制で対応するという申し合わせを聞いております。行財政改革局の説明の場所に同席しておりませんで申しわけなかったのですけれども、総務部に行政監察法人指導課がございまして、各部局のさまざまな重要な懸案事項が発生しましたときには、指導監査を所管する関係課とともに対応していくという流れが全庁でできつつありますといいますか、骨格ができ上がっておりますので、その流れに沿った対応を今後させていただけたらと思います。各事案について、今後そこの部局と相談していくのかなと思っております。具体的にはまだ一歩踏み出しておりませんけれども、相談してみたいと、全庁的なプロジェクト体制になるのかなと思いますので、そちらの方向で取り扱っていきたいと考えております。

◎伊藤(保)委員長
 関連質疑、ありますか。

○福田副委員長
 関連して質問させていただきたいと思います。横領が発覚した経緯を見ていますと、事前にいついつという監査の予定日があるにもかかわらず、インフルエンザやおばあちゃんが亡くなったなどで延期されているということですけれども、予定せずにいきなり入っていく監査はできないものなのでしょうか。例えば金融機関でありますと、中国財務局がいきなり来たり朝から内部監査を行うので何も手をつけてはいけないということがありますけれども、そういうやり方はできないのでしょうか。

●国岡福祉保健課法人施設指導室長
 おっしゃるように金融機関や農協なども金融機関に入るのですけれども、ああいった機関につきましては国に非常に強力な権限がありまして、例えば言うところの抜き打ち検査、朝突然入っていって金庫を押さえるなどといった検査も法律上可能になっております。ただ一方、こちらの社会福祉法人に関しましてはそういった規定がございませんので、あくまでも指導監査ということで協力をお願いしながら監査していく形になります。

◎伊藤(保)委員長
 関連。

○錦織委員
 ちなみに今、県所管の社会福祉法人は58法人あるのですけれども、外部監査はどのくらいの割合で使っておられるのか、その辺はわかりますか。

●国岡福祉保健課法人施設指導室長
 申しわけありません。今現在手元に数字がございませんもので、また後で資料は提出させていただきます。

◎伊藤(保)委員長
 なら、後で書類提出をお願いします。
 そのほか関連はございませんか。ないですね。
 それでは、そのほかの福祉保健部の質疑に移りたいと思います。
 そのほかございませんか。

○錦織委員
 福祉保健部の子育て王国とっとり条例の検討事項について、今回想定機関としてさまざまに上げておられますが、私はぜひ障害者団体を加えていただきたいと思うのです。いわば、子供が健常者でも親が障がい者である場合もあるし、それから子供が障害者である場合もあるし、そういう面でこういう方たちの意見を取り入れていただきたいと思います。私も以前経験があるのですけれども、お母さんが脳性まひで、車椅子のお母さんがおられるのですが、その方が子供の参観日に行きたいけれども、子供の教室が3階だったりといった上の階のためになかなか行けないと。私たちだって子供が学校の中でどういうことをしているのかを見てみたいと、普通に見てみたいとおっしゃっていまして、本当に切実だなと思った次第です。考えておられるかもしれないけれども、ぜひそういったところの意見も入れてもらえるように、これは要望しておきたいと思います。
 2の条例の構成について、(2)の県の具体的取り組みということですが、ここを見て何か違うのではないか、親や地域ばかりに、私の読み方が悪いのかもしれないけれども、保育士の待遇改善などを積極的にやらないと、例えば養成して保育士の資格を持った人がたくさん出ても慢性的に不足だったり、それから定着ができなかったりするとスキルを磨くこともできません。よい子育てを実現することができないことにつながるので、そういうことは積極的にやるような保育環境を整えるにはどうするのかという、何かそういう面での視点がちょっと欠けているのではないかと思います。印象としてはそういうふうに思いましたが、この点についてはどうでしょうか。

●池上子育て応援課長
 お答えします。先ほどの障がい者の御意見につきましては、そのようにさせていただきます。
 県の具体的な取り組みの保育環境を整えるところにつきましては、(2)の重点項目の(3)に書かせていただいておりますように、保育士等の専門人材の育成確保といったところ、それから最初の保育・教育の充実といったところで、そういった処遇の問題についても考えていきたいと思っておりますし、またそういった御意見も踏まえたものとなるようにさせていただきたいと思います。

○錦織委員
 それでは、障がい者の問題についてはぜひ入れていただきたいと思います。
 重点項目ですけれども、例えば3番の(3)の保育士等の専門人材の育成・確保について、ただこういう書き方をされると、さっきおっしゃった中身が実現できるのかなと思うのですよ。もう少しあなたの思いがきちんと表現できるような表現に変えていただきたいと思いました。

◎伊藤(保)委員長
 答弁はいいですね。

○錦織委員
 はい。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。
 そうしますと、福祉保健部は以上で終わりたいと思います。
 続きまして、生活環境部について、ございませんか。

○福田副委員長
 鳥取駅前の駐車場用地の売却に係る対応についてお尋ねしたいと思います。建設用地の売却については議決事項ではないということですけれども、山口委員からも今話があったのですが、新入生が入ってこられて、生徒が車を使って通学される場合、その生徒たちの駐車場の確保はどういうことになっていくのか。それと、滋慶学園のほうから県に対する助成など、いろんな支援の具体的な話が今どういう状況なのか、その2点について伺いたいと思います。

●山内景観まちづくり課長
 生徒たちの駐車場の確保についてでございますけれども、この前の6月13日の常任委員会でも武田部長から報告がありましたが、基本的には現在、滋慶学園は公共交通機関の利用で対応したいということでございます。その辺につきましては、今後、こういった意見を踏まえて県からも対応方の要請はしていきたいと考えております。
 もう一つの助成につきましては、担当課ではございませんのでわかりません。

●中西医療政策課長
 滋慶学園からの助成の要望につきましては、鳥取市を通じてお伺いしているところでございますけれども、事務的な話にはなりますが、まず運営費に関しましては、国庫補助制度がございます。厚生労働省の国庫補助制度がございまして、今の生徒が存続するといたしますと、年間大体2,600万円前後の国、県の運営費の補助がございますが、こちらのほうはいただきたいと。それ以上については、県にも市にも求めないつもりだと伺っております。あと建設費補助の関係でございますけれども、こちらも一定の支援をいただきたいということでございます。市におきましては、先日の常任委員会等でも御報告しておりますけれども、土地を法人に無償貸し付けするとともに、出雲市で法人が進出しておりますが、その際に出雲市が法人に対して行ったのと同様の支援を現在考えていらっしゃるということでございます。そして、県に対する市の支援につきましては、今後正式な要望が出てくると伺っております。

◎伊藤(保)委員長
 いいですか。

○福田副委員長
 はい。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。

○野田委員
 おとといの日曜日でありましたけれども、食のみやこに呼応して風紋広場からカレーちゃんぽんラーメンという大きな催しがございまして、たくさんの方がいらっしゃいました。顔を出してみたのですが、私もやはりとめるとすれば、国府町のほうからですから、ぐるっと回ってあそこに入ります。一番大きな駐車場になっております二百何十台とまれるところの駐車場は、駅のほうに行かないと入れないという状況です。山内課長も私と同じ地域ですからおわかりいただけると思います。そんなことまでして入るかどうか。やはりあそこに行って、にぎわいのまちづくり、駅前をにぎわいにしようねというところでやるわけです。いろんなことを考えて、本当にあの日の状況を把握しておられるのかどうか、そこのところだけ教えてください。

●山内景観まちづくり課長
 15ページを見ていただきたいと思いますけれども、今回調査した時期がちょうどガイナーレのホームゲームのときだったと聞いております。そうした中で、野田委員が言われるようになかなか立体駐車場と平面駐車場の使い勝手のことなり、今言われたぐるっと回って入らないといけないことがございますけれども、数字上の話から言わせていただくと、今のところ利用率も民間駐車場のほうが高いということもございまして、そういう使い勝手の話もありますが、利用率から言えばそんなに民間駐車場が利用しにくいということではないと考えておられるようですし、空き容量につきましても、先ほど言ったガイナーレのイベントがあった時期でも民間駐車場の空き容量はかなりあるということでございます。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。


○横山委員
 看護専門学校が必要なのはわかるのですが、鳥取市も玄関だけれども、鳥取駅も玄関です。そうすると、5年先、10年先も大丈夫か、景観まちづくりは大丈夫かと。だからそれは考えてほしい。その場で言われていろいろと協力することについてはやぶさかではありませんけれども、やはり考えてみる必要があるなと思います。
 もう一つ、利便性のことについて、駐車場は幾らでも確保できます。だけれども、駅に一番近いことが駐車場として大切だと思っているのです。駐車場に入って30分は無料だから友達が来たから迎えに行くなり、送りに行くなど、30分だったらすぐできるのではないか。利用者が少ないといっても、そのことのメリットは大きいと思います。駅前の駐車場を専門学校にというのは、反対。だけれども、何としても看護専門学校はつくってほしいということなので、考えてもらえればいいかなと思います。

◎伊藤(保)委員長
 御意見としてでいいでしょうか。答弁はいいですね。

○横山委員
 答弁はいい。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。

○福田副委員長
 いいですか。1点、私は鳥取県バイシクルタウン構想について伺いたいと思います。私も一生懸命推進させていただいている一人でありまして、サイクルトレインの事業にも藤井副知事などと一緒に初めて参加させていただきました。この構想が出てきたときに、当時の白石課長から資料を見せていただきましたが、もう既に写真も載っていたのですけれども、岡山県の両備がSAIBUS(サイバス)という動物のサイをイメージした搭載型のバスを持っておられまして、それが既に当時の資料には載っていました。あの当時から交通機関と連携した利便性の向上ということで、ああいうバスを鳥取県もつくるということだったのですけれども、現状その進捗状況はどんな状況ですか。要は日ノ丸や日交がそういうことをまだ現実的に受け入れてくださらないので進んでいないのか、どんな状況でしょうか。

●広田環境立県推進課長
 岡山県と同じようなバスの導入はまだできないところですけれども、ことし西部総合事務所で、バスにひっかけるというか、乗せてできるような構造のものを導入して、そういったものを試してみようという事業を実施することとしております。そういったところから始めて、今後そういった広がりを持って岡山県のようなバスの導入までつなげていけたらなと思っているところでございます。

○福田副委員長
 岡山の両備のバスは全国的にも結構注目が集まっていて、そのバスそのものが視察目的で来られるようなところもあります。私も去年行ってきたのですよ。それで、去年私も委員会に属しておりましたが、交通政策課が乗ってみたくなるバス事業というのを今やっておられますよね。ああいうのと連携されてつくってみられるとおもしろいのではないかと思います。
 もう1点、自転車の愛好家の皆さんとお話をさせていただいた中で、せっかく若桜鉄道がサイクルトレインを事業化していただいているのですけれども、夏場の氷ノ山の観光振興として、あいているゲレンデでマウンテンバイクを、鳥取県唯一のマウンテンバイクの施設にしてもらえたらありがたいなという話がありました。しかし、今のリフトではそれができないのだそうです。要は全国各地でマウンテンバイクをスキー場と併用してやられているようですが、夏場はリフトをマウンテンバイク用の長いリフトにかえないと自転車が積めれないようですけれども、それがもし氷ノ山で可能となれば相当人が来るのではないかということを愛好家の方が言われておりましたので、そのあたりもバイシクルタウン構想の中の観光政策として協議していただいて、御検討いただけたらなと思います。お願いします。

●広田環境立県推進課長
 さき方も説明いたしましたが、庁内で検討会議を設けるようにしておりますので、そういった観光政策なり交通政策とも協議しながら、取り入れられるところは早速取り入れていきたいと思います。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。

○錦織委員
 私は3つあるのですけれども、1つは今のバイシクルタウンというので、こういうのを進めていくことは非常にいいことだと思うのですが、このタウン構想を見ますと、自転車利用のきっかけづくりということで、通勤手当によるインセンティブの検討やルール、マナーの徹底などと書いてあります。近年、自転車同士の衝突事故や自転車が歩行者にがんとぶち当たって莫大な金額を払わないという事故も発生していまして、私はこの際そういう自転車保険に入りましょうということもあわせて検討できないかなと思いますが、まずこのことについて。

●広田環境立県推進課長
 自転車保険のほうは余り詳しくないのでまた調べてみたいと思いますが、今、錦織委員のおっしゃったように、そういった事故防止のためにはもともとその道路自体も広くなければいけないし、それからまた乗る側のほうのルール、マナーも重要だと思いますので、そういったところの周知徹底等を図りながら、今おっしゃられた保険制度もあるようでしたら、そういったいろんな講習会などで皆さんにお知らせしていけたらなと思います。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。

○濵辺委員
 湖山池のフナのへい死について、先日担当部署の方にお世話になったのですけれども、そこに住んでいる住民の方からフナが大量にへい死して、その異臭がすごいと電話をいただきましたので、現場に行きました。すると、これはとてもではないけれども、えずくようなにおいがいたしました。湖山池の特に渕のほうなり、それから草の繁っているところに要はフナがへい死して、それが異臭を放っているということで、日曜日でありながらとっていただいてお世話になったのですけれども、それで県のほうにお話を伺ったところ、例年この時期にこういうフナのへい死はあるのはあるそうですね。たまたまことしは雨が少ない、雪が少ないなどがたまたま重なってこういう状況が起きているという話を伺いました。でも、それは毎年あるからそれでおさめていいのかなと。これだけ塩分濃度の調整をして、やっとヒシの発生がなくなって異臭がなくなったにもかかわらず、今度はフナのへい死で異臭があるということで、本当に環境面で住民の方はかなり苦労されていると伺いました。
 もう一つ関連で、きのう鳥取市内の川の汚れを調査されている団体がありまして、ここ10数年前に1回鳥取市内の狐川を清掃していただいてきれいになったけれども、どうも川が汚れてきていると。そういう汚れの部分もこの湖山池の中に入り込んできて、かなりひどくなっているのではないかという話も伺いました。このことが毎年あるからどうなのかということよりも、住んでいる方を考えたときにもっと前向きに取り組んでいただきたいと。今回、全国都市緑化フェアがありますが、このまま緑化フェアを迎えられるのかなという気がいたします。これは要望としてお願いいたします。どうかよろしくお願いいたします。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。

○錦織委員
 それでは、8ページの包括外部監査報告に関することについて、2点ほどお尋ねします。
 この指摘事項の表の中に貸付物品の返還手続がされていなかったということと、それからその1つ下の利用休止物品の処理について、これは中身はどういうことなのか教えてください。
 BSEの全頭検査見直しについてですが、今、全国的にはもうやらないと、国の方針に従うということですけれども、県もそういう方向に今向いているということで心配ですが、この間、市谷議員も本会議で質問しましたが、それだったら今まで国以上に検査していたのは何だったのかなと、鳥取県がやっていたのは何だったのかなと思うわけです。それで、48カ月まで検査しないということになると、やはり85%の牛が検査対象外になってしまいます。検査費用が178万円というのが出ていますけれども、このくらいのことをやめてしまうのかなと。金額をもう一回確認していただき、今わからなければまた後で知らせていただきたいのですけれども、結局県がこれまで国以上にやっていたのは、やはり消費者に対する安心・安全なり、他県がやめても鳥取県がやることで食のみやこを売り出すなり、鳥取県の強みにもなると思うので、ぜひ続けていただきたいと思いますけれども、この点についてどうでしょうか。

◎伊藤(保)委員長
 順次説明を求めます。

●金涌水・大気環境課長
 8ページの包括外部監査報告の意見の4番目、貸付物品の返還手続がなされていなかったについては、一例としましては、ガスクロマトグラフ用検出器、それから利用休止物品の処理ということで、今使われていない和文タイプライターが休止のまま返還手続がなされていなかったため、それを今回全部洗い出してきちんと整理して手続を行ったところでございます。

○錦織委員
 県から貸し出したということですね。

●金涌水・大気環境課長
 はい。

●小畑くらしの安心推進課長
 BSEの検査の費用について、24年度の本県の実績は全頭検査として210万円程度お金をかけております。ちなみに全国では8億円から10億円程度毎年かかっております。
 見直しについてですけれども、我々といたしましては、見直すに当たってはやはり科学的知見、それから牛肉のように全国に流通しているものですから、消費者や生産者の混乱を招かないためにも、でき得れば全国統一した動きが好ましいと考えております。それから、何といっても消費者の方や生産者の方の理解が得られるかどうかを考えております。このうち科学的知見につきましては、例えばこれがはっきりわからない時点でありますれば、県なり自治体としましては最大限の防御策をとるものと考えております。そういった意味で、平成13年の始めた当時は科学的知見もなかったので、鳥取県を初め働きかけて全国的に全頭検査となったわけです。それから10年かかっていろんな対策もとられたり、新しい科学的知見も出てきて、これを最終的に生産者の方、それから消費者の方にも御説明して、そこで理解が得られるかどうかを見きわめた上で我々としては判断したいと考えております。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。

○錦織委員
 意見としてですけれども、10年かかってこういう知見も進んできたということですが、そう言われれば逆に何で必要なかったことをここまで長くやってきたのかという責任が私は問われると思うのです。今お聞きしましたら24年度は210万円で、今回検査をやめると、その金額は
178万円だということを考えれば、やはり食のみやこ鳥取の私は強みだと逆に思いますし、ぜひこれは続けるべきだということを指摘したいと思います。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。
 ないようであります。次に、閉会中の調査事項について……(「ちょっと待ってください」と呼ぶ者あり)失礼しました。急ぎまして済みません。
 その他ございますか。

○野田委員
 その他で1つだけ聞かせてください。県営住宅の件であります。このたびいろいろなところを歩かせていただいて、旧町村が建てた今の鳥取市が管理している市営住宅はとてもすばらしく、そこにはたくさんの入居者がいらっしゃいます。ところが、県営住宅の場合は老朽化していて、そのままに放置されている。景観も悪いし、誰かがそこに入り込んでもぐあいが悪いし、この状態を放置することはどうも看過できません。いつごろをめどにどう対応なさる計画になっているのか。場所を申しますと、私の住んでいる国府町でありますので、ひとつよろしく答弁をお願いします。

●宮脇住宅政策課長
 野田委員が御指摘された団地につきましては、恐らく市町村の管理代行の県営住宅かと思いますけれども、平成17年の常任委員会でも御説明しているかと思いますが、基本は市町村に移管したい意向を持っております。ただ、国府町の県営住宅についてその当時、建てかえをして移管するのか現状で移管するのかは、曖昧なところになっております。

○野田委員
 あのような状態を市へ移管するつもりだという思いはわかりますけれども、ああいうものを市は受けると思っておられるのですか。今は管理だけ委託しているということでありますけれども、きちんと撤去するなら撤去する、それから鳥取市が受け取るよと言ったら早く対応していただきたいと思います。要望で終わります。

○錦織委員
 まず、福祉保健部について、この前の常任委員会で、届け出保育施設の運営費補助に関連して、待機児童の推移を一応、後から出していただきました。これを見ますと、平成22年から24年度の4月1日現在、10月1日現在を出していただきまして、4月1日現在の待機児童数はゼロですが、例えば24年度を見ますと非常にふえていました。胸が痛んだのは米子市が56人と、全県97人のうち56人、境港市が38人、智頭町が1人、南部町が2人と、ゼロ歳児などが多いのですけれども、米子市がこんなに多いのに鳥取市がゼロというのは本当かなと逆に思うのです。それで、やはり自治体ごとに基準がばらばらなのではないかなと。例えば、認可外保育所にやむなく連れていったのか、育児休業を延長して見ているなど、そういう自治体の捉え方、調査の仕方がばらばらだからこういう結果になっているのではないかと思うのですけれども、そこら辺をお聞きしたいと思いますが、どうでしょうか。

●池上子育て応援課長
 数え方は統一されていると思います。今詳しい資料を手元に持っておりませんので、それぞれの市町村で原因なり対応の仕方はこちらのほうでも確認させていただいておりますので、また後ほど御説明させていただきたいと思います。

◎伊藤(保)委員長
 後で資料をお願いします。

○錦織委員
 わかりました。ただ、米子市と境港市が異常に多いので、捉え方がどうなのかなと思いました。それでは、また後でよろしくお願いします。調査のやり方、例えば調査票みたいなものがあれば、それもお願いしたいと思います。
 いいですか、続けて。このたび産廃処分場の環境アセスメント、評価書が出たと聞いていますし、実際に各自治会には1部ずつ配られたようですが、自治会に1つというのは県の姿勢が問われるのではないかなと思いました。きょうはもしかしたらこの場にどんと置かれているのかなと思って楽しみにして来たのですけれども、何で委員会にこういうものができましたという報告がないのかなと思いますが、いかがでしょうか。

●森本循環型社会推進課長
 本会議でもありましたとおり、最終処分場につきましては、現在アセスが大体案を作成しました。それから廃棄物を受け入れるセンターがチェックするのですけれども、そのマニュアルが大体できました。その2つにつきまして、先週の土曜日から各自治会で説明会を開催している最中であります。
 一つ誤解なのですけれども、各自治会ごとに1部というのは多分誤解でありまして、各自治会からは要望のあった部数を渡しております。もともとは説明に出向いて説明いたしますので、先行して見ておいてくださいと予告編を1部渡したかもしれませんけれども、実際皆さんにお渡しして説明しております。
 今回なぜそれが出ていないのかという話でありますけれども、このあたりはひとつ御理解いただきたいのですが、まず一番大事なのは地元でありまして、非常にデリケートな内容であります。我々としては、まず地元に説明した後で、できれば7月の中旬には一巡しますので、その結果を踏まえて7月の常任委員会でしっかり説明したいと考えております。

○錦織委員
 地元を大事にされるという気持ちはわかりますけれども、これは一応物が出ているのですよね。出ているから出されたと思うのですけれども、それを常任委員会の資料としていただけないことはどうなのかなと思いますし、私は資料をいただきたいと思いますが。

●森本循環型社会推進課長
 非公表のものではありませんので、御希望があれば後でお持ちします。

◎伊藤(保)委員長
 では、後から配付してください。
 そのほかございませんか。(「委員長、補足」と呼ぶ者あり)

●中山生活環境部長
 先ほどの件ですけれども、森本課長が説明いたしましたように、まずは今の案の段階で地元に御説明していることは御承知いただきたいと思います。その中で、例えば搬入計画などは案の段階での御説明ですので、あくまで地元自治会の方からこれもとか、あるいはもう一つ、詳細にということがありましたら、それは当然修正して成案になりますので、今確定版として御説明しているという分は御承知いただきたいと思います。

◎伊藤(保)委員長
 いいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 次に、閉会中の調査事項についてお諮りいたします。
 本委員会に係る社会福祉施設及び衛生環境施設の整備、病院事業、その他の主要事業につきましては、閉会中もこれを継続調査することとし、その旨、議長に申し出ることに御異議ございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議がないようでありますので、その旨、議長に申し出ておきます。
 なお、委員長報告の作成内容につきましては、先ほどの陳情の審査において委員長報告に盛り込むことと決定いたしました意見を含め、委員長に一任していただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようでありますので、そのようにさせていただきます。
 執行部はそのほかないですね。(「はい」と呼ぶ者あり)
 意見も尽きたようでありますので、委員の皆さんに御連絡いたします。次回の常任委員会は7月25日午前10時から開催の予定でありますので、よろしくお願いします。国政選挙の関係もございまして日程変更になりますので、御理解ください。
 それでは、委員の皆さんには御相談したいことがありますので、この場にお残りください。執行部の皆さんは退席していただいて結構であります。どうも御苦労さまでございました。
(執行部退席)
 お残りいただきましたのは、25年度の第1回の県外調査についてであります。前回の委員会以後、正副委員長において協議した結果、日程につきましては8月6日から8日の3日間ということで、調査候補地につきましてはお手元に配付いたしておりますが、いかがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、この案をもとにして調査候補地と調整を行います。調整の結果、日程が決まりましたら、事務局よりお知らせします。また、皆さん方で御意見があれば副委員長のほうに申し出ていただきたいと思います。
 次に、平成25年度鳥取県議会と江原道議会の友好交流に伴う江原道での派遣議員についてであります。6月13日の代表者会議で、今年度の鳥取県議会と江原道議会の友好交流に伴う江原道への派遣人員につきまして、副議長を団長とし、各常任委員会から1名ずつ議員を選出する5名の議員とすることを決定いたしました。つきましては、本委員会からは福田副委員長を推薦したいと思いますが、いかがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのようにさせていただきたいと思います。
 なお、意見交換のテーマにつきましては、正副委員長に一任させていただきたいと思いますので、よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 また、派遣時期は9月定例会と11月定例会の間の10月の後半から11月前半の予定であります。両県道議会の調整の上、決定されます。
 意見交換につきましては、各常任委員会から提案されるものを江原道議会に提案の上、同県道議会で協議して決定されることになりますので、御承知ください。
 そうしますと、以上をもちまして福祉生活病院常任委員会を閉会いたします。

午後0時18分 閉会

 

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