平成23年度会議録・活動報告

平成23年12月15日会議録

出席者(9名) 委員長
副委員長
委員
安田 優子
内田 隆嗣
森 雅幹
澤 紀男
稲田 寿久
浜田 妙子
森岡 俊夫
廣江 弌
上村 忠史 
欠席者(なし)
 

説明のために出席した者
  高橋企画部長、細羽文化観光局長、古賀県土整備部長外関係次長、課長

職務のため出席した者
 議事調査課 上月主幹  山崎主幹  五百川副主幹

1 開会  午前11時01分
2 閉会  午前11時25分
3 司会  安田委員長
4 会議録署名委員  稲田委員  森岡委員
5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 

午前11時01分 開会

◎安田委員長
 ただいまから中海圏域調査特別委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 委員の皆様は、発言される際は必ずマイクのスイッチを入れてくださいますようにお願いいたします。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、稲田委員と森岡委員にお願いします。
 それでは、これより議題に入ります。
 なお、質疑はすべての説明終了後一括して行っていただきたいと思います。
 最初に、議題1、国営中海土地改良事業(干拓地代替水源施設)の整備状況について、中村農地・水保全課長の説明を求めます。

●中村農地・水保全課長
 1ページをお願いします。現在中海事業で行っております干拓地の代替水源の整備状況について、次のとおり御報告申し上げます。
 今現在、彦名工区、弓浜工区につきましてそれぞれの代替水源施設を整備しておりますが、まず鳥取県側におきましては、昨年本委員会で平成23年度に工事を完了する予定であると申し上げておりましたが、現在完了に向けた工事を進めておりますけれども、一部工事の難航とか、施設管理に関する地元協議の調整ということで時間を要しておりまして、平成24年度も引き続き工事を行う予定でございます。
 なお、島根県全体とあわせては平成25年度までが完了年度となっております。
 まず、彦名工区の整備状況でございますけれども、その絵を見ていただきますと左側のほうに赤い線が入っております。赤く塗りつぶしたところもありますが、上が米川から彦名導水路(砥屋川)と書いていますけれども、砥屋川の導水路から水を引っ張ってろ過池に落として、干拓地側の地区内調整池10万6,000立方メートルというふうに書いていますが、そちらに水を送って干拓地内の各圃場に水を送水するという計画にしておりまして、現在彦名につきましてはこの赤い新しい施設、導水路からろ過池、調整池、さらに送水する加圧機場、その整備がすべて完了しております。彦名排水機場につきましてもオーバーホールいたしまして新たに補修をしておりまして、これについても完了しております。現在、右側のほうに水鳥公園の横に青く格子状に塗りつぶしておりますけれども、従来ありました暫定調整池、これにつきましては既に撤去いたしておりまして、水鳥公園側の堤防は残しております。これにつきましては、水鳥公園のほうから野鳥にちょっと影響があるということで緩衝帯として土手を残してくれないかということで、水鳥公園側については残しておりますけれども、それ以外はすべて撤去いたしておりまして、現在農地に復旧するということで農地に復旧の工事を進めておるところでございます。
 その上側にあります右側の青い線でずっと米川から書いておりますけれども、これにつきましては従来ありました暫定送水施設も撤去あるいは存置、それと粟島導水路につきましても撤去あるいは存置という形で進めております。
 平成22年春から既にこの新しい施設で試験送水をしております。先ほど申しましたように、今後暫定調整池の農地復旧について引き続き工事を施工中であるということでございます。
 次に、弓浜工区でございますけれども、同様に米川から赤い線の導水路で水を引っ張りまして、ろ過池を通じて干拓地側、右側の赤く塗っておりますけれども、そこの地区内調整池に水を送りまして、そこから加圧機場で送水するという形にしておりますが、これにつきましても新しい施設については完了しております。現在、左側の青く塗っております暫定調整池で今水を供給しておりますけれども、新しい調整池と暫定調整池との水の送水の切りかえ工事を今年度やっておりまして、今年度じゅうに完了する予定でございまして、弓浜工区につきましては24年春から新しい施設で試験送水を行うように予定しております。
 なお、弓浜工区につきましては、従来ありました暫定調整池、跡地の農地復旧、さらに暫定送水施設の撤去というものが平成24年度から工事に着手するという予定でございます。
 今後の予定ですけれども、両工区24年春からあわせて送水できるようになりますので、米川から新しい施設を使って計画に沿った両工区への送水というものを開始いたしまして、施設のふぐあい等の検証をする予定でございます。
 さらに、23年度内をめどに今現在地元とその維持管理についての合意を図っておりますけれども、合意を本年度じゅうに図りまして、24年度にそういった施設の管理方法等を定めた管理計画を作成する予定にしております。

◎安田委員長
 次に議題2、境港市渡地区の護岸整備の進捗状況等について、竹森河川課長の説明を求めます。

●竹森河川課長
 資料の2ページをお願いいたします。境港市渡地区の護岸整備の進捗状況、その他情報等のお知らせでございます。
 渡地区の護岸整備につきましては、下のほうに図面及び写真をつけておりますが、今現在この平面図の赤いところと緑のところにつきまして、右下の写真がその部分なのですが、用地関係の個別の交渉を進めているところです。国土交通省出雲河川事務所あるいは境港市といったところで説明あるいは交渉を行っているという段階でございまして、項目の中に書いてございますが、今現在の用地取得の状況はこの赤いところと緑のところ全体で約6割、赤いところは北側でございますが、これについては約7割、緑のところは約5割といったところが今の交渉等の進捗の状況でございます。
 こういった状況を踏まえまして、国土交通省のほうで今年度末、来年3月ごろにいよいよ工事を発注されるといった情報でございます。3月に発注予定の工事につきましては掘削と護岸、この図面のほうで赤いところが今回発注される、緑のほうは来年度以降といったところでございます。
 この赤いところ、ちょっと見にくいのですが下のほうに断面図がございます。この断面図は赤い平面図を横なりに切ったような断面でございますが、したがってこの断面図の左側のほうが北側。赤く縁取りしているところが新しく岸壁になるところ。図面の右側のほうが古い岸壁といいますか、船の今現在の出入り口です。赤いところの新しい岸壁をつくって、それより右側のほうを土砂掘削するといったような工事の内容でございます。
 これにつきまして、右側の緑色の部分も含めまして平成26年度に完成予定というふうに伺っております。
 引き続きまして、下のほうに平成24年度のこの中海護岸堤に関する直轄事業の事業計画といったものが先週12月9日に国土交通省のほうから公表されております。
 まず、改修系の事業、今説明をしました渡漁港とか、あるいは空港南のほう等につきまして、事業費見込みが40万円から2億8,000万円といった非常に幅のあるところで、まだ予断は許せませんけれども、こういった額が提示されております。ちなみに平成23年度、今年度は3億100万円といった予算でございます。
 事業内容は、先ほど申したとおり渡漁港と空港南といったところでございます。
 下のほうに斐伊川水系の環境整備事業、いわゆる大崎地区の浅場造成等でございます。これにつきましては、今年度1億2,700万円に対しまして、やはり幅がございますが200万円から1億2,000万円といった非常に幅のある額が示されておるといったのが現在の状況でございます。よろしくお願いします。

◎安田委員長
 ただいまの説明について、質疑等ございましたらお願いいたします。

○上村委員
 事業費見込みというのはどういう意味ですか。

●竹森河川課長
 幅のあること自体の具体的なところは私どもは存じないところでありますが、国交省にも聞いてみるのですが、今現在は全国的な予算の配分といいますか、地震等もございますし、そういった中で最終的に示されるものと認識しております。
 この幅のほう、下限値の0.4というのがありますけれども、40万円なのですけれども、この40万円の意味をちょっと聞いたところ、いわゆる義務額として本当の最低限といったところの意味があるということを伺っております。

○上村委員
 今後、いろんな陳情とかをやったりして決定するということですか。
●竹森河川課長
 そのように認識しております。今後、要望等ももちろん継続して行っていくわけですが、具体的な数字といったのが明らかになると思います。

◎安田委員長
 ちょっと私から聞きますけれども、23年度の3億円ですね、これは用地買収費とこれから発注する工事費と両方が入っているというふうにとらえていいのですね。

●竹森河川課長
 そのとおりでございます。あと、その他の空港南のほうの護岸も入っております。全部含めて、中海護岸堤の鳥取県側の予算としてこの3億円余りといったのが平成23年度でございます。

○稲田委員
 冒頭の説明ですが、私の認識からすると23年度で大体工事は完了するのだという話だったように私は思っておったのです。それで先ほどの説明で、確かに地元の住民の方々、私もかかわりがある人が何人かおられてその人たちと話し合ったときに、これはいろいろ問題があるかなというので、長引くかもしれないということは私も少なからず認識はしておったわけですが、工事の難航というのは一体どういうことなのですか。

●中村農地・水保全課長
 図面を見ていただきますと、赤い線で米川から調整池まで行く途中に中海を横断する横断管がございまして、そこのところの基礎工事等が難航したということで、かなり時間を要したということがありました。
 もう一つは、でき上がった施設でろ過池にかなり藻が発生したということがありまして、そういったところの原因究明や補修といったことでちょっと時間を要したということでございます。
 あと一番大きいものは、やはりその管理に関する地元合意というところでの調整に時間を要しているということです。

○稲田委員
 藻の話と、それから中海をまたぐ話というのは、これは前から地元の人たちもよく知っているわけです。よくわかっているわけです。それでもなおやはり遅くなったということですか。

●中村農地・水保全課長
 先ほど申しましたように、遅くなっている一番大きな要因というのはやはり管理の問題です。それとあわせて、工事の面では今申し上げたようなこともあったということで、国のほうも当初昨年度までは計画どおりにできるという前提でおりましたけれども、実際工事にかかってみたときに予定の地盤がかなり違ったとか、そういったことで工期を延期しているという事情もあるということで聞いております。

○稲田委員
 大体わかりました。中海をまたぐこの工事というのは、物すごく大変だということをみんな言っていました。だから、本当はやはりその辺を見越して私は23年度内には大体終わるのだろうという感じを持っていましたし、周りの人も23年度ぐらいには終わるのでしょうねみたいな話を聞きました。だけれども、やはりそれが延びて、延びてどうだということではないかもしれないけれども、やはり工期が延びるというのは決していいことではないですし、それから藻のことも地元の人もよく知っていました。だから、その辺はやはりそういった要素を加味した上で工期というものをきちんと立てるべきだろうと私は思っております。

●中村農地・水保全課長
 稲田委員がおっしゃられたように、23年度で完了するということで県としても非常に期待していたわけですけれども、今申し上げたような事情があってなかなか23年度には難しいということが先般ありましたものですから、そこは万やむを得ずということですけれども、とにかく工事、地元が喜ばれるような施設でないといけませんので、そういったことを肝に銘じて国のほうには申し上げていきたいと思いますし、それから維持管理の問題につきましても、早期決着という形で国のほうに今後強く申し上げていきたいと思っております。

○森岡委員
 暫定調整池の後のことなのですけれども、これは農地に復旧されるわけなのですが、この後にどなたかが利用されるとかは決まっているのですか。それともまたこれを販売にかけるという方針になるわけでしょうか。

●中村農地・水保全課長
 暫定跡地の農地につきましては、一応これは県有農地になります。完成後の農地の利用につきましては、一応県の方針としては販売ということで今までずっと来ておったわけですけれども、最近のいろんな情勢の中で販売というのは非常に難しいかもしれないということで、利活用という部分も、いわゆる貸し付けするということも含めてこれからそういった農地の活用をしていくようなPRなりをしていこうと思っています。具体的にまだだれがどうこうということは決まっておりません。
 その推進につきましては、今農業農村担い手育成機構、前身が農業開発公社ですけれども、そちらのほうにそういった利活用なり販売の手続なり、そういったことをやっていただくように来年度も県が予算化いたしまして、そういった早期農地の活用ということについて進めていくように今考えております。

○森岡委員
 担い手育成機構さんに土地を利活用していただこうということなのですけれども、なかなか今までもうまくいっていなかったですね。担い手育成機構さんのほうで販売をするに当たって。うまくそれも利用されていなかったという点を踏まえれば、また新たなお荷物を背負うような形になりはしないかというふうに思っています。その辺についても、またきちんと担い手育成機構さんとしっかりすり合わせをされて、この土地が無駄にならないようにお願いをしたいと思います。

●中村農地・水保全課長
 既存の農地がある部分につきましては、実は8割ぐらい販売しているのですけれども、利活用の部分については実は貸し付けも既にやっておりまして、貸し付けの部分を含めますと9割台まで貸し付けはしています。
 あと、今現在問題になっているのが、例えば彦名だったらたばこの廃作とかそういった問題がありますし、先ほど委員言われました復旧された農地の利用という部分については、そういった既耕地の部分と今回の暫定跡地の農地の利用についてはしっかりと利活用できるように県としても頑張っていきたいと思います。

◎安田委員長
 次にその他ですが、委員のほうで何かありませんでしょうか。(なし)
 それでは、意見もないようですので、委員の皆様には御相談したいことがございますのでこのままお残りをいただき、執行部の皆様には退席していただいて結構でございます。御苦労さまでした。(執行部退席)
  お残りいただきましたのは、県内調査についてであります。案をお配りしておりますので、調査内容について委員の皆さんの御意見を伺いたいと思います。

○稲田委員
  渡漁港は去年見ました。

◎安田委員長
  見る必要もないですか。

○稲田委員
  そういう意味ではなくて……。

◎安田委員長
  メンバーが変わっていると思います。新人さんがおられます。
  行き先についてはいかがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
  行き先についてはこれでオーケーとして、いつ行くかについて皆さんにお諮りしたいと思います。
  いつごろがよろしいですか。(「暖かい日」と呼ぶ者あり)
  暖かい日というのは、いつになるか私どもでは図りかねます。では2月議会が終わった後がいいですか。その前がいいですか。(発言する者あり)
  大変申しわけございませんが、もろもろの都合で2月議会までに組ませていただきたいと思いますので、その辺は私ども正副委員長にお任せいただきたいと思います。(「委員長一任」と呼ぶ者あり)ではそのようにさせていただきたいと思います。
  以上で、中海圏域調査特別委員会を閉会いたします。

午前11時25分 閉会

 

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