平成22年度議事録

平成22年4月6日・所管事項に係る県内調査

1 調査日時・箇所・内容

4月6日(火)
○鳥取県立 とっとり花回廊(南部町)
  指定管理者制度導入後の状況について
○紺屋町・四日市町商店街振興組合(米子市)
  商店街活性化に向けた取り組み状況について

2 調査委員

伊藤委員長、福本副委員長、市谷委員、藤縄委員、福間委員、松田委員山根委員、藤井委員、上村委員

3 随行者

鳥取県議会事務局議事調査課 岡田主幹、上月副主幹

4 調査報告

 今回の県内調査では、南部町の「とっとり花回廊」において指定管理者制度のあり方について、米子市の「紺屋町・四日市町商店街振興組合」において商店街活性化の取り組みについて調査を行った。

 とっとり花回廊の来年度以降の指定管理者の選定方法については、2月定例会で議案に対し附帯意見を付し、再検討を求めたところである。
 とっとり花回廊は厳しい経済情勢の中、経営努力により、開園10年目を迎える現在においても入園者数が増加に転じるなど順調に営業を行う一方で、県内花卉生産農家の育成、シルバー人材センターや障害者に就労の場を提供し、職員・花卉栽培者等で約200名の雇用の場ともなっていた。
 花回廊は「県民の憩いの場」、「花卉振興」、「観光振興」という3つの目的により設置されている施設である。この中で花卉振興については、ユリなど園が誇る品種の保存・交配改良や、園全体のレイアウト・花壇デザインを考えながらの花卉農家への栽培指導など将来を見据えた取り組みが必須であり、管理者の継続性が求められることがよく理解できた。また、観光振興のためには、資金を投入して施設をリニューアルし、「資金を回す」という長期的スパンの経営計画と、他の施設と同様に、絶えず新たな経営感覚で運営を行っていく必要性も強く感じた。

 紺屋町・四日市町商店街振興組合では、官民一体となって整備した若者向けにぎわい拠点施設「善五郎蔵」、「DARAZ CREATE BOX」、「SKY yonago」を視察するとともに、商店街振興組合関係者から現状について説明を受けた。
 中心市街地の活性化が叫ばれる中、当委員会では活性化のための条例制定も含めて幅広く検討を行っているところであるが、商店街が抱える一番の課題である空き店舗対策については、郊外型店との競争に加え、仮に新規の出店者があっても組合への加入が順調に進まない現状があるようである。
 加入が低調な理由として、加入者には相当額の組合費(商店街アーケードや照明などの維持管理費、集客イベント開催費等)が賦課されることになり、新規の出店者にとってはかなりの負担となっているようである。商店街の一体的な活動の展開と出店費用の軽減は、活性化に向けての隘路となっており、出店者にメリット・デメリットをどのようにして説明し理解を得る努力をするかが非常に大切であり、これらの課題を委員会として施策等にどう反映させていくか検討が必要であると感じた。

 今回調査したこれらの事項について、関係者から伺った意見を今後の委員会活動の参考としていきたい。

 

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000