平成22年度議事録

平成22年5月21日会議録

出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
石村 祐輔
銀杏 泰利
尾崎 薫
安田 優子
村田 実
初田 勲
前田 宏
小谷 茂
 
欠席者
(1名)
  米井 悟 
 

説明のため出席した者
  高橋企画部長、古賀県土整備部長、佐藤警察本部長、岡崎地域づくり支援局長、
  野川文化観光局長ほか各次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
  議事調査課 藤木課長補佐、中西主幹、伊藤主事

1 開会  午前9時59分
2 閉会  午前11時59分
3 司会  石村委員長
4  会議録署名委員  前田(宏)委員、初田委員
5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 

午前9時59分 開会

◎石村委員長
 おはようございます。きょうは尾崎委員は遅くなるということでありますし、米井委員は欠席でありますので、ただいまから企画県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、前田委員と初田委員にお願いをいたします。
 それでは、議題に入りますが、質疑はそれぞれの説明終了後、一括して行っていただきます。
 まず、企画部より議題1、第1回中海会議の概要について及び議題2、知事会議等について、亀井企画課長の説明を求めます。

●亀井企画課長
 企画課でございます。企画部の資料の1ページをお願いいたします。第1回中海会議の概要につきまして報告をいたします。
 先月、中海会議の第1回会議を開催いたしました。中海会議につきましては、中海の水に関する諸問題を協議検討する新たな協議会ということで設けたものでございます。
 まず、大きな1番で中海会議の設置についてということでありますけれども、この中海会議におきましては大きく4つの事務を所掌することとしております。1つが堤防、護岸等の整備、2つ目が水質及び流動などについて、3つ目が農地の排水不良、4つ目が中海の利活用と、この大きく4つでございます。このうち堤防、護岸等の整備と水質及び流動などにつきましては、それぞれ部会を設けて検討するということになりました。次に、農地の排水不良、利活用につきましてはワーキンググループを設けまして、その内容について検討を進めようということになりました。
 大きな2番でございますが、そのうち堤防、護岸等の整備につきましては、大橋川拡張前に下流域の護岸整備を完了するという工程を確認いたしました。それから、内水対策の議論も含めまして、先ほど申しました部会の中で議論を進めるということになりました。
 3つ目で、水質、流動などについてでございますけれども、この点につきましては、国、県市町それぞれが水質改善等に向けて取り組みを行っているという状況があるので、それらを一つにして総合的な対策、取り組み、そういったものを行ってほしいという意見がございまして、これにつきましても、先ほど申しました部会の中で国、県、市町の役割分担の整理を含めまして議論をするということになりました。
 大きな4番目であります。農地の排水不良についてということでありますけれども、この排水不良の問題でありますとか国営土地改良事業完了後の施設の管理、こういったことなどに関しましてワーキンググループをつくって検討を進めるということになりました。
 大きな5番で、中海の利活用についてでございますが、先ほど申しましたワーキンググループの中でアイデアを出し合って検討を進めるということになりました。
 次回の中海会議でございますが、少なくとも年1回は開催するということでありますけれども、開催時期につきましては、この中海会議の下に設けました幹事会におけます検討の状況でありますとか国の予算の時期、あるいは状況の大きな変化、こういったことの発生などの状況も見ながら臨機応変に判断しようということになったところでございます。
 次に、2ページをお願いいたします。知事会議等につきまして報告をいたします。
 まず、大きな1番で、鳥取・島根両県知事会議でございますけれども、先ほどの中海会議の後に米子で両県知事によります知事会議を開催いたしました。概要ということで(4)で記載しておりますけれども、山陰の魅力向上、あるいは高速道路の整備促進、地方航空路等の維持活用につきまして意見交換を行いまして、次の3つの点につきまして確認をしたところでございます。
 平成24年は本県が国内開催地に内定をしております国際マンガサミットの開催年であり、また島根県の古事記編さん1,300年の年、それからJRによります山陰デスティネーション・キャンペーンが開催される年ということでありますので、この平成24年をターゲットにいたしまして両県が協力、連携いたしまして、観光政策を進めて山陰の魅力を共同で発信していこうということを確認いたしました。
 2つ目であります。地方空港が社会的な公共資本であるということから、路線の維持確保について国の交通施策に位置づけられるべきであるということで、高速道路の整備促進等とあわせまして国へ積極的に働きかけていこうということを確認いたしました。
 3つ目でありますが、両県の新しい協力、協調体制ができているということで、人事での交流などさらに充実、拡充していこうということを確認したところでございます。
 次に、大きな2番でございますが、5月11日に第3回目の鳥取・岡山両県知事会議を開催いたしました。場所は大山寺の圓流院でございます。
 (4)で概要というところでございますが、両県を結ぶ道路の整備促進及び地域主権の確立につきまして共同アピールを行うということと、電気自動車の普及促進に向けた連携、ひとにやさしい地域づくりにつきまして意見交換を行いました。このうち両県を結ぶ道路の整備促進の共同アピールにつきましては3ページに、地域主権の確立についての共同アピールにつきましては4ページにそれぞれアピール文をつけております。
 電気自動車の普及促進に向けた連携に係る主な合意事項でございますけれども、両県で観光ルート等の目的意識を持った充電インフラの配備を促進するということ、それから両県のさまざまな観光資源等を連携する観光ルート等を踏まえまして電気自動車EVのルート、あるいはEVゾーンを設定いたしまして充電設備の共通マップをつくって、充電インフラ先進県として両県のホームページ等でアピールをすると、こういったことにつきまして合意したところでございます。
 ひとにやさしい地域づくり、これに関します合意事項といたしましては大きく3点ございます。1つは、身体障がい者等用の駐車場の専用利用証制度、これを鳥取、岡山で相互利用、相互乗り入れを実施しようということであります。
 2つ目は、本県のあいサポート運動と岡山県のUD、ユニバーサルデザインサポート制度、これらにつきまして両県双方でよく勉強して、お互いの住民が重複をしてそれぞれ登録できるような、そういった連携を進めようという合意をしたというのが2点であります。
 3点目でありますけれども、本県で11月に行う予定のあいサポーター1周年記念フォーラム等の場におきまして、岡山県のユニバーサルデザインサポーターにこの制度の紹介を行っていただく、あるいは本県のあいサポーターになっていただくなど両県で交流を進めようと、この3点を合意したところでございます。
 大きな3番でございますが、これは今月31日の予定でありますけれども、今年度の第1回目の中国地方知事会議、あわせまして中国圏広域地方計画推進会議、それから中国地域発展推進会議、これを岡山県で開催する予定ということになっております。あわせまして来週木曜日、27日に臨時の全国知事会議が開催されることになっておりますので御報告をいたします。

◎石村委員長
 続きまして、智頭急行株式会社定時株主総会の開催について、余部橋りょう架替え後の山陰本線のダイヤ改善に向けた取組について及び米子-名古屋便について、松田交通政策課長の説明を求めます。

●松田交通政策課長
 交通政策課でございます。それでは、資料の5ページをごらんいただきたいと思います。5月13日に智頭急行株式会社の取締役会が開催されまして、平成21年度の事業報告、それから平成22年度の事業計画等につきまして審議されまして、次のとおり5月25日開催予定の株主総会に提案されることが決定いたしましたので御報告をさせていただきます。
 まず、21年度の事業報告で列車の利用状況でございますが、スーパーはくとが62万4,062人ということで、前年度比13%の減、スーパーいなばにつきましても21万7,467人で、前年度比12.4%の減、普通列車につきましても21万4,796人ということで、特急及び普通列車につきまして、大体12%から13%の減ということでございます。これにつきましての主な要因といたしまして、昨年8月に台風19号の災害がございまして19日間の運休があったこと、それから経済不況と高速道路の料金の引き下げ、あるいはインフルエンザの流行等が考えられております。
 収支状況でございますが、(2)番でございます。営業収入は利用客の減もございまして29億2,900万円ということで、前年度比7.5%の減。それから営業費用でございますが、これが24億7,000万円ということで、前年度比13.5%の減。これは主な要因といたしまして軽油の価格が下がったということでございます。その結果、営業利益が4億5,900万円、それから経常利益が4億5,400万円ということで、前年度比約5割の増という形になっております。
 剰余金の処分につきましては、配当は実施せずに2億3,000万円を積立金とするということになっております。
 続きまして、22年度の事業計画でございます。収支見込みでございますが、営業収入につきましては27億3,500万円を見込んでおります。これは高速道路の開通等も考慮いたしまして、昨年度よりも約6.6%の減を見込んでございます。営業費用でございますが、25億3,500万円ということで、これは申しわけございません、ミスプリントがございまして、前年度比2.6%減と書いてありますが、これは2.6%増の誤りでございますので、訂正をお願いいたします。これは軽油価格の上昇を見込みまして2.6%の増を見込んでおります。というような計画になっておるところでございます。
 利用促進を図るために智頭急行の中に広報宣伝を強化するための観光企画広報担当というのを新たに設置して、広報宣伝を強化していくという方針となっております。
 参考といたしまして、スーパーはくとの全車両内装のリニューアルが昨年12月に完成をいたしました。2008年にはグッドデザイン賞を受賞いたしましたが、2009年におきましてもデザインミュージアムセレクションというものに選定されて、高く評価されておるところでございます。
 続きまして、6ページをごらんいただきたいと思います。余部橋りょう架替え後の山陰本線のダイヤ改善に向けた取組について御報告させていただきます。
 余部橋梁架替え後のダイヤ改善に向けまして、今後の利用促進でありますとか観光誘客の取り組みを検討いたしまして、利便性向上に向けた要望活動と機運を盛り上げることを目的といたしまして、JR山陰本線を活かした鳥取県東部地域・兵庫県但馬地域の発展を考える会を昨日開催させていただきました。
 主な参集機関といたしましては沿線の自治体、それからその沿線の観光団体、商工団体等でございます。この会におきまして今後、余部橋梁の架替えを契機といたしまして利用促進、観光誘客に向けた取り組みについて議論をして取り組んでいくということ、それからもう一つ、機会をとらえて要望を行っていくということにつきまして賛同が得られまして、取り組みを進めていくということになりました。
 2番の今後の取り組みでございますが、5月12日にJR西日本に対しまして兵庫県と鳥取県知事が参りまして要望を行ったところでございますが、引き続き兵庫県とも連携をいたしまして関係自治体や観光、商工団体が一体となって要望活動を実施していくこととしております。
 続きまして、7ページをごらんいただきたいと思います。米子-名古屋便について御報告させていただきます。
 先月の常任委員会でも報告をさせていただきましたが、3月10日に全日空から県に米子-名古屋便の路線見直しについての説明があったところでございます。その後、3月16日及び4月9日に全日空に対し路線存続を要望してきたところでありますが、4月26日に全日空から説明がございました。これは路線廃止の届出時期が、3月のお話では4月末までに届出をして10月末までの運航というお話でございましたが、それを4月末から5月末まで延長し、運航につきましても10月末から12月末まで延長を検討をするという御説明でございました。
 この対応でございますが、まず5月14日に全日空に対しまして県の副知事等が本社に参りまして運航継続の要望を行ったところでございます。その際、全日空からはなかなか決算状況が悪いということで数字を一たんよくしないといけないということで、今月中に計画を固める必要があるため、5月末までに結論を出したいというようなお話がございました。また、あわせまして秋口までの搭乗率が非常にいいというような場合には、来年4月からの再運航も検討することは可能であるというようなお話はございました。
 今後の取り組みでございますけれども、現在5月、6月を緊急的な利用促進対策の実施期間といたしまして、名古屋地区におきまして店頭の観光宣伝等による名古屋便のPRを3週間にわたりまして実施しておるところでございます。また、グループ旅行、名古屋便を利用して2人以上で利用される場合に1回2,000円の支援というようなことも現在取り組んでおるところでございます。今度補正予算でもお願いをしたいと考えておりますけれども、旅行商品の造成でありますとか販売促進支援、利用促進キャンペーン、広報宣伝等に取り組みまして、引き続き利用拡大に取り組んでまいりたいと考えております。

◎石村委員長
 それでは、ただいままでの説明につきまして質疑、御意見等ございますでしょうか。

○前田(宏)委員
 松田課長、JR山陰本線を活かした鳥取県東部地域・兵庫県但馬地域の発展を考える会が発足したようだが、会長はだれか。

●松田交通政策課長
 きのうその会を開催いたしましたけれども、これは会長を置いてやるというような会というよりも、その関係する団体がみんなで集まって議論をしたり要望についての意見交換をしたりとか利用促進の取り組みとか、そういうことについて議論をしていこうという会議として開催させていただきまして、特にその組織として会長を置くとかという形はとっておりません。

○前田(宏)委員
 会長を置かないといけないよ、だれが責任者なのかわからないような会でいけますか。会長を置かないといけないですよ。これは、兵庫県の井戸知事になってもらいなさいよ。会長を置かないというのだったら何だかあいまいな会ですよ。企画部長、ちょっと考えを言ってごらん。

●髙橋企画部長
 きのうこの会議を発足させて、藤井副知事に出席いただいて、何というか、しっかり取り組んでいこうということを確認したところでありますけれども、課長から申しましたように、関係者が集まって情報交換して、また要望活動なり利用促進を一緒にやっていこうというような趣旨で設けたということもあって、特に明確にだれが会長というような決めまではちょっとしていないのですけれども、ただ、鳥取県と兵庫県、両県がきっちりと事務局となって今後はこの会を機動的に開いて、やはりまず需要をつくっていくということも大事ですから、そういう利用促進の取り組みをみんなで知恵を出してやっていくということと、あと、やはりJRに対して先般、要件つきで要望をしたのですけれども、地元が非常に熱意があるという、思いがあるということを伝えていくということが大変重要かと思っていますので、私どもとしてはこの会を仕掛けていくことによって、例えばその観光関係の方などに御要望をいただくとか、経済関係の方などにも御要望いただくとか、実際鉄道を利用される立場の方に、知事なりというのがJRに働きかけるのは当然のことでもうやっておりますので、加えてそういうすそ野の広い動きをしていけるようにという趣旨で設けさせていただいております。

○前田(宏)委員
 企画部長、何を言っているのかわからないことを言っている。

●髙橋企画部長
 申しわけございません。

○前田(宏)委員
 そんなあいまいな無責任な会はだめですよ。企画部長になってから勉強しておけと言ったのにやはりしていないですね。
 平成3年に余部鉄橋対策協議会というのをつくったのよ。僕は鳥取県知事が会長をするか兵庫県知事がするかというので随分、知事が絶対しなければならないということを主張して、当時、貝原さんになってもらったのですよ。だからこそ、その後動き出したのだ。こんないいかげんな会長がいないという会でいけるのですか。だめだよ。今のいいわけは、何だか企画部長、本当にしようという気があるのですか。これは冗談ではなくて、ちゃんとしたやはり責任者を設けて、それで知事からこういうふうに開こう、こういう考えでしなさい、などというのをやはり指令してもらわないといけない。井戸さんがいい。井戸知事に言いなさいよ。ちゃんと井戸知事には前田も言っていると言ってくれ。本当にしなければいけないよ。どう言っているのか。この間、藤井副知事が出たという、藤井さんは何かしているのか、会長はつくらなくてもいいと言っているの。だれの考えだ。

●髙橋企画部長
 済みません、私も事務局の考えでそういうふうにきのうはちょっと立ち上げたところですけれども、委員の御指摘を踏まえてちょっと兵庫県側にも話を持ちかけて相談をしてみたいというふうに思います。

○前田(宏)委員
 あいまいな答弁をしてはいけないよ、つくると言わないといけない。会長をつくりますと。そんな話ではいけるかい。

●髙橋企画部長
 わかりました。委員の御指摘を踏まえて会長を設置するということで兵庫県側に強く働きかけたいというふうに思います。

○前田(宏)委員
 まだ細かいことをいろいろ言いたいことはあるけれども、企画部長になったのだからちょっと勉強しなさい。

◎石村委員長
 そのほかありますか。

○尾崎委員
 1つだけ、ではお願いいたします。おくれて済みませんでした。
 米子の鬼太郎空港ですけれども、このパンフレットを見ますと、もう鬼太郎というのは漢字で定着しましたか。読んでもらっていますでしょうか、このことが気になるのですが。パンフレットを見ますと米子鬼太郎は全部漢字で、その下にちょっとローマ字で書いてあるのですが、ほぼ見えないと。次のページのは全然鬼太郎の振り仮名はないのですけれども、ばっちり定着はしたという解釈ですか、どうでしょうか。

●松田交通政策課長
 きちんと定着するように、確かに振り仮名はまだあったほうがいいと思いますので、次に印刷するときには十分気をつけたいと思います。

○尾崎委員
 お願いします。

◎石村委員長
 よろしいですか。
 それでは次に、文化観光局に移ります。
 最初に、ゴールデンウイークの主要観光施設等の入込客数について、加藤観光政策課長の説明を求めます。

●加藤観光政策課長
 それでは、文化観光局の資料の1ページをお開きいただけたらと思います。ゴールデンウイーク期間中の主要観光施設等の入込客数について御報告をさせていただきます。
 先般の4月29日から5月5日の7日間におきまして、県内の主要観光施設の入込客数を取りまとめました。その結果でございますが、全体といたしましては昨年と比較いたしまして1日、日にちが短かったということもございまして、6万1,000人、7.9%の減少ということになりましたが、1日当たりの入込客数は約10万人でございまして、昨年と同日数に換算して比べますと約4万人の増加ということになりました。1日当たりに直しますと約5%の増加という結果になっております。なお、この増の要因でございますが、まず東部地区におきましてはやはり鳥取自動車道の開通の効果が物すごくあったのではないのかなと、また、鳥取砂丘につきましては昨年と比較いたしますと、昨年は世界砂像フェスティバルが開催されたという関係で8万1,000人の減少となっておりますが、一昨年と比較すると4万人の増ということになっておるというところでございます。
 また、中部地区におきましては赤瓦等で若干の減少等ございました。これも日数を昨年と同日数で換算した場合は赤瓦につきましては若干の増、青山剛昌ふるさと館につきましては若干の減という結果になりました。
 西部地区につきましては、特に水木しげるロードでございますが、「ゲゲゲの女房」の効果ということがございまして、過去最高の入込客数26万2,000人を記録したということで新聞報道等もなされたというところでございます。また、大山、周りの観光施設等も昨年に比べて増加したというふうに聞いておるところでございます。

◎石村委員長
 次に、山陰海岸ジオパークプロジェクトチーム現地視察結果について、平成24年デスティネーション・キャンペーンの開催について、寺口観光政策課広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長の説明を求めます。

●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長
 それでは、資料は2ページのほうをお願いいたします。まず、山陰海岸ジオパークプロジェクトチームの現地視察の結果について報告させていただきます。
 既に御案内のとおり、世界ジオパークネットワーク委員の現地審査が8月の頭に入ってくるということを踏まえまして、先般4月21日に県庁内で緊急プロジェクトチームとして山陰海岸ジオパークプロジェクトチームを設置いたしたところでございます。この5月の頭、1日と5日の2日間、各8時30分から正午までという午前中でございますが、この2日間に緊急プロジェクトチームのメンバーで、1日には浦富海岸周辺を中心に、それから5日には鳥取砂丘から岩戸海岸にかけての地域を中心に現地の視察を行いました。参加者につきましては1日は15名、5日が17名でございます。ちなみに緊急プロジェクトチームのメンバーは今、28名おります。その中で視察の結果で出た主な意見等を少し御紹介させていただきます。
 まず、全体にかかわるような意見といたしましては自然歩道の全体点検、安全確保と清掃、あるいは駅等の人がよく集まるところから山陰海岸学習館ですとか鳥取砂丘ジオパークセンターといった拠点施設への交通手段も含めた案内の整備がさらに必要ではないか、あるいは地元ガイドを数の上でも質の上でもさらに充実していくことが必要ではないかといったような意見が出されまして、これらの意見につきましては8月の現地審査までに関係部局、関係者と連携を図りながら対応していきたいと思います。
 例えば、自然歩道の全体点検、安全確保と清掃等につきましては、今ちょっと日程は調整中ですが関係部局のジオパークプロジェクトチームのメンバーなどと一緒になって早速6月上旬にでも点検等をして対応していきたいというふうに考えておりますし、それから清掃活動につきましては、これは市民の参加もいただけるような形を地元と工夫しましてやっていきたいというふうに考えております。等々、これらの点については8月の現地審査までに対応したいと考えております。
 また、山陰海岸学習館とか鳥取砂丘ジオパークセンターといった拠点施設からそれぞれのジオスポット、城原海岸ですとか、それから鳥取砂丘地内等々へ移動するシステムの構築が必要ではないかと、いわゆるこの移動するシステムというのは来られた方がいろいろ周遊しやすくなるような工夫を考えていくということでございます。
 先ほど自然歩道の全体点検、安全確保と清掃を早急にという点がございましたけれども、この点につきましては、例えば今後は年に1回とか半年に1回といったようなペースで定期的に全体点検を継続的にやっていくという体制づくりが必要なのではないかといったような意見も出されております。その他、自然歩道などの案内表示のような標識についてもさらに英語表記を追加していくなど、看板整備の充実が必要ではないかといったような意見が出ておりまして、これらについては今年度中を目途に対応していきたいと考えております。その他、地元のガイドの一層の充実とかQRコードの活用、あるいはお土産の開発といったような意見も出されておりますが、これは検討できるものは検討を始めていきたいと思いますが、少し中長期的に考えて対応していきたいというふうに考えております。
 続きまして、個々のジオスポットといいますか、見どころについての意見が幾つか出ております。例えば、城原海岸あたりの展望駐車場の看板をもう少しきれいにしたほうがいいのではないかといったような意見があったりとか、それからさくが一部ロープになっているところがありまして、そこを修繕したほうがいいのではないかといったような意見がありました。それから、砂丘のオアシス広場から少し岩戸海岸方面に移ったところに一つ山離水海食洞というジオスポットがあるのですけれども、それが道路を入ってすぐのところにあるのですが、そこの入口などにも案内が何もなくよくわからないということがわかりまして、そのあたりの案内整備をしていく必要があるのではないかということで、これは既に鳥取市とも一緒になってやっていきましょうという話をしております。
 そのほか、大谷西海岸とか岩戸海岸、これらは1カ所にいろんな種類の岩石が集まっているということで、学習野外活動に非常に使いやすいところではないかという意見がありまして、これらのものを正式にジオスポットとして位置づけて看板整備等を行っていくことが必要ではないかという意見も出まして、これは年度内を目途に対応していきたいと考えております。そのほか、同じく中長期的に今後対応していきたいと考えておりますものとしては、ジオスポットへの進入経路の改善ということで羽尾岬とか岩戸海岸、これはちょっと防波堤のような部分がございまして、そういったあたりをもう少し通りやすくする工夫が必要ではないかといったようなものでございます。そのほか砂丘地内のラッキョウ畑の案内板とか、その辺に車をとめてラッキョウ畑を見晴らせるような駐車場の整備が必要ではないかといったような意見、あとは多鯰ヶ池の看板整備、それから砂丘ユニオン露頭地の保護対策が必要といったような意見があります。これらにつきましては、先ほど申しましたように、今後地域的に検討していきたいと考えております。
 メンバーのほうから出された主なものは以上ですけれども、このほかにも事務局のほうで大切だと考えておりますのは、8月の現地審査までには今以上に地域住民の機運情勢、それから山陰海岸ジオパークというものについての普及啓発を図っていくことが重要と考えておりまして、例えば地元企業に応援をいただきまして企業の事務所前にのぼり旗をさらに設置していただくとか、それから体験学習の場をいろいろ設けていただくといったような働きかけを進めていきたいと考えております。
 続きまして、資料のほうの3ページをお願いいたします。平成24年デスティネーション・キャンペーンの開催についてということでございます。
 先月、4月22日でございましたが、平成24年秋に島根県と共催でデスティネーション・キャンペーンというのを開催することが決定いたしました。このデスティネーション・キャンペーンというのは、地元の観光関係者とか行政が全国6社のJRグループと連携して地域の観光素材を磨き上げ、全国的な宣伝を行う全国一律の広域的な観光誘客キャンペーンでございます。これを開催することが決まりまして、今後JRとか地元の市町村、観光関係団体等とも連携して、それに向けての体制づくりを進めていきたいと考えております。
 実際のデスティネーション・キャンペーンの開催時期ですけれども、これは24年の秋と言いましたが、これが10月1日から12月31日までの3カ月でございます。
 今後、これに向けての取り組みのスケジュールでございますが、今年度これから早急に、地元JRや行政、観光関係団体、それから旅館とかホテルの団体などと一緒になって実行委員会に当たるような組織を立ち上げていきたいなというふうに考えております。それで、来年の秋ごろになるのではないかと思いますけれども、全国の旅行会社の招致研修や観光情報説明会を開催し、例えば旅行会社等にこの山陰地方への旅行商品化を検討していただくという会を設けたいと思っております。それで、実際には24年10月から12月の3カ月間、デスティネーション・キャンペーンということでJR等と連携いたしまして全国的な観光誘客キャンペーンを展開していきたいと考えております。
 このキャンペーンのテーマについてなのですけれども、これは実際には今後立ち上げたいと考えております実行委員会のほうで決定していくことになるのですけれども、島根県との共催ということでございますので、共通のテーマに沿って幾つかメニューづくりをしていくのかなというふうに考えております。今、一方的にこちらのほうで想定されると考えておりますのが古事記1,300年にちなんだ神話も含めたものとか、それからまんが、ジオパーク、食と、こういったものが共通のテーマになるのではないかというふうに考えております。
 以下、参考までに過去4回、鳥取県で開催したデスティネーション・キャンペーンの状況を掲げておりますが、これはいずれも島根県との共催ということで開催させていただいているものです。

◎石村委員長
 続きまして、米国バーモント州におけるとっとりの民工芸PR事業について、大江観光政策課民工芸振興官の説明を求めます。

●大江観光政策課民工芸振興官
 この事業は交流推進課がやっています青少年の事業と同じで、バーモント州における交流事業ということでやらせていただいております。バーモント州日米協会さんと現地でタイアップさせていただいて、県からの委託を受けて実施団体となり各地で巡回をしていこうと。民芸をテーマに県産品を紹介するとともに鳥取の文化と観光の情報発信を行っていきます。会期は今年度中に5カ所ほど予定をしております。展示品は和紙、陶磁器、絣、郷土玩具、あと民工芸品の製作工程の説明、あと観光パネル、そして観光パンフレットの配布等をやっております。
 日程ですが、早速ことしの5月11日から28日まで、青少年交流実施校のマウント・エイブラハム高校で開催中でございます。5月12日には和紙のちぎり絵体験をやりまして、とても好評でございました。さらに今決まっている日程では、10月に同じく交流実施校でありますハーウッドユニオン高校、2月にはバーモント大学の学生会館、これはかなり立派な施設でございまして、かなりの動員が期待されております。さらに日程調整中ですが、かなり有名な大学なのですけれどもミドルベリー大学、ヘレンディ・アートセンターというような地元のアートセンターが協力していただいております。ということで、米国でのこういった催しはすごく歓迎されておりまして、特にワークショップなどが歓迎されております。今米国では、日本の文化が中国の文化にかなり押されておりまして、こういう紹介をすることは現地の方からかなり熱烈的に要望されております。

◎石村委員長
 続きまして、第15回北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミット参加について、日露知事会議及び鳥取県とロシア沿海地方との友好協定締結について、小牧交流推進課長の説明を求めます。

●小牧交流推進課長
 それでは、5ページをごらんいただければと思います。まず、第15回北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミットの参加について御報告いたします。
 今年度、サミットは15回目ですけれども、来週25日、26日の日程で韓国江原道において開催されます。参加地域といたしましては、本県の友好地域である韓国江原道、モンゴル中央県、ロシア沿海地方、中国吉林省といった5地域が参加されまして、サミットの本会議、それから2地域間の協議、それから鳥取県・江原道・沿海地方定期航路発展に関する覚書の署名式等が予定されております。また、関連事業としまして経済協議会、それから環境の実務者協議会、それからマスコミの協議会なども併催される予定でございます。
 今、申し上げましたこの3地域の覚書の署名式といいますのは、昨年のサミットで合意されまして3地域で定期貨客船航路を発展させるために観光や物流の促進、国際交流などを連携して取り組んでいこうということを改めて3地域で確認するものでございます。鳥取県からの訪問団は平井知事を筆頭にごらんのとおりであります。それから各地域とも昨年度に引き続きましてすべての地域のトップ、知事、もしくは省長が参加されまして、本会議のテーマですけれども広域図們江開発計画と連携した北東アジア地方間経済協力というテーマで意見交換が行われます。また、共同宣言文等を取りまとめることになりますので、またこれは次の常任委員会で御報告させていただきたいと思っております。
 続きまして、6ページをごらんいただければと思います。ゴールデンウイークの期間に日露知事会議、それから鳥取県とロシア沿海地方との友好協定の締結ということがございましたので御報告いたします。
 全国知事会として平成9年以来、13年ぶりに日露知事会議が5月2日、モスクワで開催されました。日本からは日本海側を中心とした8名、それからロシア側からはハバロフスク、サハリン、カムチャッカといった極東地域の首長を含めて開催されております。本県からはこの知事会議の意見交換の中で、境港からの定期貨客船の利用促進、その貨客船とシベリア鉄道を活用した物流の促進や人的交流、観光を発展させるべきというような主張、それから鳥取県の魅力のPRというものを行ってまいりました。
 ページをめくっていただいて、9ページと10ページにその共同声明というものを添付させていただいておりますのでごらんいただければと思いますけれども、特に10ページのほうの2つ目の段落、日露経済交流をロシア西部にも進めるため、日露間の定期貨客船とシベリア鉄道を結ぶ物流ルートを確立というように本県の主張に沿った声明文が採択され、県としても一定の成果が出たものと考えております。
 資料をもとに戻っていただきまして、6ページですけれども、個別に極東地方のハバロフスク地方知事、それからサハリン州知事との会談もございましたので紹介いたします。
 まず、ハバロフスク地方知事との会談ですけれども、ハバロフスクの地方政府が先方からの紹介として水産物の加工の投資を求めていること、それから航路につきましてもハバロフスク知事より、これをシベリア鉄道とつなげてロシア西部の物流ルートの構築を進めていくべきではないかというような発言もございました。それで、今回の会談をきっかけとしてこれから友好交流関係を築いていこうということで意見が一致しました。
 サハリン州のほうでございますけれども、サハリン州知事のほうからは、鳥取県がロシアの極東地域と関係よく国際交流に熱心であるということを十分に承知している上で、サハリン州としても、これも水産物加工ですけれども盛んであるし鳥取県境港でも水産物加工が盛んであるということから、これから共同して交流を実施できるのではないかというような話になりました。また両地域、交流の可能性がありますねということで、こちらも今後、友好交流関係を築いていくことで協議をしていこうではないかということになりました。両方の知事ともに、まずはやはり鳥取県というところに行ってみたいという話もございまして、県としましてもそういうことであれば早期に一度見ていただくことが大事だと思っておりますので、引き続き招待等を続けていこうと思っております。
 続きまして、7ページでございます。2日のモスクワで知事会議があり、その後、関連事業の後に知事会としてウラジオストクの視察が行われました。1、2にあるようにですけれども、その意見交換とあわせて鳥取県と沿海地方政府との友好署名の締結式もございましたので御紹介いたします。
 まず、この友好交流協定の締結ですけれども、これは昨年9月に鳥取週間ということで平井知事が訪露した際に、今、1991年の覚書に基づいて友好交流を進めているところだけれども、定期貨客船の就航ということもあり一段と友好のレベルを高めようということで知事のほうから呼びかけて、では友好協定を結びましょうということになったものであります。内容的にはずっと事務的に進めておりましたけれども、やはり両知事が会って署名式が必要ですねということで今回の時期に合わせて開催することになりました。
 それに先立ちまして知事会と沿海地方のダリキン知事との意見交換もあり、ダリキン知事のほうからはその場で鳥取県との交流は理想的な交流であるという発言もされましたし、そこに同席されていた沿海地方議会の議長であるゴルチャコフさんという方から両地域間の交流を発展させる上で議員交流は大変重要なので積極的に議員交流を始めたいという発言があり、その後、平井知事に対しまして9月ごろに訪問したいと考えているのでよろしくお願いしますということがございました。
 関連しまして、ウラジオストク市長との会談もございまして、7月に創立150周年記念という大規模なイベントがあるので、鳥取県もぜひ参加されてはどうかというようなお話もございました。
 6番目としまして、サビノフ・ロシア企業家組織連盟沿海地方代表の方とも面談しております。このロシア企業家組織連盟と申しますのは、日本における中小企業中央会のような立場の方でございまして、今、日本海側の地域で唯一の航路がある地域として鳥取県に非常に興味を持っていると、その中小企業同士のビジネスにつながるようにまずは鳥取県境港に事務所を置いてみたいですとか代表団を送りたい、そういうことで両地域のビジネスの発展を進めていきたいというようなことでございまして、今後協力していくことで意見が一致したわけでございます。この副代表の方が今週の月曜日から鳥取県を訪問されていまして、具体的な事務所の設置に向けて話が続けられております。
 8ページにはこの友好協定の本体をつけておりますのでごらんいただければと思います。

◎石村委員長
 それでは、ただいままでの説明につきまして質疑、御意見等はございますでしょうか。

○前田(宏)委員
 寺口室長、山陰海岸ジオパークプロジェクトチーム、御苦労さまでしたけれども、室長の言葉の中にこれが出てこないなと思って残念なことがあった。
 1つは、鳥取砂丘ジオパークセンターへ行ったのでしょう。僕はオープンが4月23日だったから前の日も23日も行ったのだよ。あの入口は県の建物でしょう。鳥取市に奥だけ貸しているのだろう。

●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長
 奥の部分は……。

○前田(宏)委員
 奥、入口からジオパークセンターが奥の部屋だからね、だけれども看板は表に出ているのだよ。だから、看板があるところは県の建物だろうと聞いているわけだ。

●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長
 そこの部分につきましても、これは市のほう……。

○前田(宏)委員
 僕はそう思っているけれども、確認しているのだよ。

●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長
 失礼しました。ここは自然公園財団の建物でございます。

○前田(宏)委員
 それで、いいわ。
 そこで、あそこの入口の鳥取砂丘ジオパークセンターと書いてある看板の下に大きな写真があっただろう。

●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長
 はい、ございました。

○前田(宏)委員
 何か感じないの。僕はそういうことを聞きたいのだ。いわゆる寺口室長は感じなかったかと聞いているのだ。

●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長
 申しわけございません。あそこに砂丘の写真が掲げてあるのだけは見ておりますが。

○前田(宏)委員
 砂丘の写真といっても、あれは砂丘の写真になっていないのだ。だれのものかということも僕は知っているよ。だれのものかということも知っているし、あそこへ掲げたのはこういう理由だということもみんな調べたけれども、本当は室長の口から聞きたかったのだよ。そういうセンスのいい職員になってもらわないといけないのだ。

●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長
 申しわけございません。これから磨きたいと思いますので。

○前田(宏)委員
 私みたいないい年になっても、行ってみたらぱっとわかるよ。これはだれが出しておるか。そういうのを室長らみたいな若い者がちゃんと感じてもらわないと困るのだ。それが1つ。
 2番目は、この羽尾岬、岩戸海岸、ラッキョウ畑の四季の案内板、周辺の駐車場と書いているね。どこのことだ。

●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長
 これは、周辺の駐車場といいますのは、ラッキョウ畑を中に入ったら農道といいますか、道路ばかりなので、本当はあのあたりにどこか車をとめるスペースがあって……。

○前田(宏)委員
 それならなおさらね。それは寺口室長が来るまでには、もう話は進んでおるのだけれども、鴨ヶ磯の上に現在ある小さな展望台のところの駐車場は乗用車がほんの5~6台とまったらだめなのだから、ここはこういうふうにバスがとまれるようにしようという、これも知事にもちゃんと言ってあるのだよ。知事もそうしようということになって、岩美町の課長はこの間、日曜日でも大阪の地主のところまで行っているのだよ。そういう話をこの中で聞きたかったな。県は県の立場でどう感じたかと、ここが一番必要なことだということをわかってもらわないといけないし、そうしたならば、どういうふうに進めるべきか、どう進んでおるかというようなことを僕は県の課長ばかりではなくて、岩美町の課長も何回も自宅に呼んでいるのだよ。県はこういうふうに進んでいるのだから、いいぐあいにタイアップしてやりなさいと、課長と係長を何回も呼んでいるのだよ。それで進んでいることを全部報告しなさい。だから、この間、大阪に行ってきたということを明くる日には報告をした。そういうことを寺口室長ともあろうものが、みんな知っていなければいけない。

◎石村委員長
 どうぞ、反省込めて。

●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長
 申しわけございませんでした、まずはしっかり勉強させていただきたいと思います。申しわけございませんでした。

○前田(宏)委員
 それで、きょう終わったら、岩美町の商工観光課長と連絡をとって、この話を県として進めておるのだから、県だけれども地主の問題は岩美町がしたらいいと僕は言ったと思うのだから、だからそうしている。そういう経過をやはりジオパークの担当室長がこれはちゃんと知っておらなければいけない。きょうじゅうに川上課長に会って、ちゃんとよく聞いておきなさいよ。

◎石村委員長
 よろしいですか。

●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長
 わかりました。

◎石村委員長
 私、ちょっと関連でね。室長が言えるかどうかわからないのだけれども、対応方針で年度末までをめどに対応というのがあるのよね。何で年度末まで待たずに、どっちみち今年度の予算だから、8月までにできないという理由は何ですか。現地調査までにできないという。

●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長
 例えば個別的事項のほうのジオスポットとしての位置づけと看板などの整備で大谷西海岸と岩戸海岸と掲げているものを年度末までを目途に対応という方針にしておりまして、これにつきましては、まず、山陰海岸ジオパークというのは鳥取、兵庫、京都の3府県でやっているわけなのですけれども、そちらのほうに全体の事務局というのがございまして、その3府県合意のもとにそれぞれの箇所でジオスポットというのを、正式にそういう位置づけをするかどうかという合意をとらなければいけないという点が一つございまして、その合意をとるためには学術的な専門家、地学の専門家などの意見も聞いた上で合意形成をするということにこれまでなっておりまして、そういったことに要する時間を考えますと、鳥取県の思いだけですぐにジオスポットとして位置づけて、山陰海岸ジオパーク全域で共通の看板使用したりだとか、そういったものを設置していくということで、すぐにはできないということでこういうふうに対応方針にさせていただいているところでございます。

◎石村委員長
 それはわかるのだけれども、本来、現地審査までに急ぐ努力をしないといけないというのが1点と、全体的事項の自然歩道等の看板の整備の外国語表記なども、これもやろうと思えばできるのでしょう。

●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長
 できるものはどんどんしていきたいと思います。ただ全体、全部を終わって結果をつくり上げるまでにはちょっと8月までは少し難しいかなということで、そのような対応方針にさせていただいているところです。

●野川文化観光局長
 今、御説明申し上げました項目につきましてはいろんな要素が入っておる、多少やや抽象的な表現も入っております。個別の内容を見たときには本県だけでできる看板の整備内容もございますので、それは8月までにやりますし、年度末にかからなくてもできる項目もありますので、そういったことを今、多少ちょっと言葉が足らなかったかもしれませんけれども、できるところは絶対やるということで御説明いたします。

◎石村委員長
 それで結構です。

○尾崎委員
 4ページ、バーモント州におけるとっとりの民工芸PRについてです。これは大変にいいことだなと思いますし、バーモント州だけでなくどんどんと知ってもらうきっかけになればと思いますが、せっかくこういう展示品で紹介するということは、目的はやはり売りたいということがあるのではないかなと思うのですけれども、そういったことの対策というか、方法というのを考えておられませんか。

●大江観光政策課民工芸振興官
 それは、そうなってくれると一番助かりますし、最終目的はそれだと思うのですが、一応ホームページとか、そういうもので御案内しようかとは思っております。直接見て、ほしいと言われたときには、私どもが仲介してやっていこうかと思います。やはりどうしても直接買うとなると税関手続、あと言語の問題、職人さんがちょっと英語が難しいので我々が仲介することになるかとは思いますけれども、そういった気持ちはございます。ただ、職人さんも在庫が非常に不安定ですので、その辺の調整が非常に難しいかとは思いますが勉強していきたいとは思っております。

○尾崎委員
 確かに税関の問題はあると思います。ただ、せっかくこうやってやるのでしたら、たしか見本としてでしたら税関は大丈夫だったと思うのですが、そういった方法も考えて、実際に来られた方がまたホームページを見て買おうかというふうになるのがなかなか難しいかな。せっかくのチャンスですから何か方法を考えられたらいいかなと思いますが、例えば美術館などでミュージアムショップとかありますね、あんなふうに見たものがすぐ手に入るというのがやはりいいのかなと思います。商工労働部と連携して何らかの方法を考えられたらいいのかなと思いますし、それから言語のこともちょっと私も相談を受けておりまして、直接電話でもなかなか難しいということで御協力願いたいというようなこともお話は聞いておりますので、そのあたりも協力してあげられたらなというふうに思っております。私もできることはしたいと思いますが、いかがでしょうか。

◎石村委員長
 意見ですか、答弁。

○尾崎委員
 いいえ。

●大江観光政策課民工芸振興官
 商工労働部の担当セクションとも相談して考えていきたいと思います。

◎石村委員長
 そのほか。

○銀杏副委員長
 ちょっと戻りますけれども、ジオパークに関連して。1ページですけれども、主要観光施設等の入込客数にジオパークの施設がないと、ジオパークで何人来たのかがわからないというふうな、鳥取砂丘はありますけれども、これは前からあったわけですよね。というのは、もう既に日本ジオパークに認定をされているにもかかわらず入込客数がわからないというのは、これは問題だろうと。早急に、そういった施設の整備もできているわけですから、ここに出てこないということはおくれているというふうに思うのですね。これを早いうちに改善をする必要があるというふうに思います。
 現地視察の結果、2ページですけれども、一番下に8月までには地域住民の一層の機運醸成、普及啓発ということが書いてあります。委員会で奈良に行ってきまして、遷都1300年祭ですかね、これを見てきました。あそこはマスコットのせんとくんというのをつくってテレビに出たりもしておりますし、県内へ行くとそうした看板とか垂れ幕とかインパクトがありまして、本当に雰囲気が盛り上がっているなという感じがするのですけれども、鳥取はそこそこだんだんできてはきていますけれども、とてもとてもまだまだこの雰囲気が足りないなと。列車や、それから自動車で来られたお客さんが鳥取砂丘に来られて、ああ、ここはジオパークなのだというふうにぱっとわかってもらえるように、もっともっといろいろよくわかるように、印象づけるようにしなければいけないと思いますし、一つは、よくガイナーレなどですと、ガイナーレを応援しようとか車の後ろのガラスにシールを張ったりしますよね。ああいうふうなシールなどもぜひつくって県民の人にばんばん張ってもらって、前を走っている車がそういうのを張っていて、後ろを走っている車はよく、ここはジオパークをやっているのだというふうにわかるような工夫とかをどんどんしてほしいというふうに思いますので、ちょっと意気込みがもう少し足りないのではないかなと思います。

●加藤観光政策課長
 主要観光施設の入込調査でございます。失礼いたしました。日本ジオパークに認定されており、従来からの前年との比較ということで同じ施設ということで調査をしておりましたが、委員御指摘のとおりで、山陰海岸学習館のリニューアル、渚交流館のリニューアル等もございます。そういう施設も前年対比もできるような形で数字を押さえていきたいというふうに思います。

●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長
 来られた方にここがジオパークなのだということがもっともっとわかるようにという御指摘でございまして、もっともでございまして、まだまだ足りないと思っております。例えば今後すぐにJR駅にジオパークをPRするブースを置かせていただいたりとか、それから鳥取空港に電照看板を整備させていただいたりとか、そんなことも検討したり、一部につきましては次回の6月議会に補正予算ということで提案をさせていただきたいというふうに考えているようなところもございますし、それから地元企業などにも応援をお願いしてのぼり旗などをいろんなところに立てていただこうというような働きかけもしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。

◎石村委員長
 そのほか。

○銀杏副委員長
 積極的に柔軟に、間に合うようにお願いしたいと思います。

◎石村委員長
 意見ですね、意見として。

○安田委員
 3ページからいきたいと思いますけれども、デスティネーション・キャンペーンがちょうど平成24年秋、10月から12月ということで、ちょうどマンガサミットも重なりますかね。時期としていい時期だろうと思うのですが、出雲大社がちょうどこの時期、神在月になりますね。去年もテレビで見たのですけれども、今、親はみんな結婚しない我が子に悩んでいて、この間もぜひ行政でそういうのをやってくれと言われて、そんなのは仕事ではないと言ったぐらいですけれども。去年、出雲大社への縁結びツアーが組まれたのだそうです。そうしたらすごい応募者が多くて、そのツアーに参加した人同士が結ばれたというのを紹介していました。それぐらい出雲大社は有名な神社ですけれども、実は私の町内に1つ神社があるのです。新屋神社というので寄合神社といって小さな、大した神社ではないのですが、米子空港からすぐのところで、これが別名神等去出神社、いわれが、結局全国の神様が出雲大社に向かうときにそのうちの寄合神社に一遍立ち寄って休憩をした後、出雲大社に向かうといういわれがあるのですよ。それで、そのことを田中文也さんが、例の古代史の本に紹介をされたわけですよ。それで、そこに注目する人たちや結構PRになって話題になっているのですね。だから今、順調にいくと出雲大社は出雲空港を使いますよね、だけれども、水木ロードが一方でありますので、ぜひツアーが米子空港をおりて全国の神様の御利益を得ながら、そういうところに寄って水木ロードを経由して出雲大社に向かうというような、そういうプランも策定をしてみたらいいのではないかなと思っています。これが1点です。
 もう一つは、北東アジアの関係なのですけれども、小牧課長、DBSも人はいいけれども貨物がないという現状ですよね。この間、北朝鮮の金正日さんが中国へ行った一つの目的が、やはり図們江開発の援助をお願いしたいということだった。それから今、ずっと流れを読んでいてもこのことが一つ大きな話題になっているし、それからシベリア鉄道を韓国までずっとウラジオストクから持っていく、これが将来的に構想としては大体みんなの合意がそのあたりにあるだろうということが読めるし、私たちも期待しているわけですが、今の私たち鳥取県が裏日本であると同じように、東海もやはり裏韓国ですよね。だから、このままいっても私はやはり貨物が行き交うような事態というのはなかなか難しいだろうと。だから、裏がやはり光を浴びてくるためにはシベリア鉄道だろうし図們江だろうと。お願いをしたいのは、ずっとこの間、うちはこのDBSの関係で江原道とロシア沿海地方と深くかかわってきたのですが、実は吉林省の長春に大きな経済特区がありますよね。あそこの荷物は出るのも入るのも全部大連を使っているのだそうです。図們江が開発されればそこもかなり便利になるわけですから。この間、経済戦略フォーラムで吉林大学の副学長さんでしたかね、やはり私と同じようなことを言っておられました。このごろ吉林省との友好関係が若干薄れてきている、議会のほうもそうなのですけれども、鳥取県としても薄れてきているのかなという感じを受けておりますので、やはり将来を見据えれば深めておかれたほうがいいのではないかなと思います。お考えをお聞かせください。以上2点。

●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長
 デスティネーション・キャンペーンについての御提案でございまして、委員がおっしゃったように、例えば出雲大社を一つとってみても、その手前のところで、またはその後で地元の神社などとのそういったストーリー性を含めて旅行会社などにも紹介することによって、何とか鳥取県にも人を一人でも多く来ていただけるような形にしてみたいと思いますし、それからまんがのことも言っておられました。確かにこの時期、恐らく重なるであろうと思います。仮に重ならなくてもほぼ前後した時期で国際マンガサミットというのは開催されることになると思いますので、国際マンガサミットの取り組みもこのDCのキャンペーンと一緒に抱き合わせにやりながら、一つの大きなテーマとしていきたいというふうに考えております。

●小牧交流推進課長
 御指摘の点でございますけれども、まず、私どもの持っている認識として、例えば図們江地域というのは北朝鮮とロシアが国境で挟まっていまして、中国吉林省ですけれども、そこはやはり海に出口がないということで、非常にそのルートを模索されているというのが10年以上前からやられていることだと認識しています。吉林省のほうでは、図們江開発計画という5地域の協力のとは別に、中国としての国家発展のための方策として、計画が国務院から承認されているところでございまして、かなり働きかけが強くなっています。例えば高速道路が長春から琿春までことしの10月に開通いたしますし、例えば港という関係でいきますと北朝鮮の羅津港というものがありますけれども、そこを今、北朝鮮が特別市として指定しているところでありますが、その羅津港の埠頭を中国吉林省が自費で改修をして、そこまで道路をつけて何とか出口を探ろうとしているような動きがあります。北朝鮮という問題がありますので、日本国としては、この広域図們江開発計画というのは正式には参加しておりませんでオブザーバー的な立場でありますけれども、我々として今、吉林省とこういう形で15周年を迎えて、これからどういう協力ができるだろうかということは真剣に考えないといけないと思っています。今回のサミットにおきましても、やはり今、日本海を定期的に航路として出ているのは境港と東海とウラジオストクのところでして、今までちょっと吉林省も遠巻きに眺めていたというところもあるのですが、実はこの航路は自分たちにとっても非常に大事なところであるということを認識して、これを吉林省としても何か一緒にできることを探したいというようなことを吉林省側からの発言としてあるというふうに伺っておりますので、これをきっかけに将来、短期的にではなくて本当に長期的な視野を見れば吉林省との関係は非常に大事だと認識しておりますので、しっかりと取り組んでいきたいと思っております。

◎石村委員長
 よろしいですか。

○安田委員
 2~3年ぐらい前にその経済特区に行ったときに、実はうちの県には境港という港があってということを説明したのですよ、ぜひ御利用いただきたいと。そうしたら、初めて聞いたと、資料を送ってくれということで管理組合に言ったけれども、中国語バージョンがそのときになくて交流推進課で翻訳してもらってわざわざ送った経緯がありますので、やはりそういう売り込みを意識的にしていってください。お願いします。

◎石村委員長
 そのほかありますか。
 それでは、県土整備部に移ります。第一次的高速道路ネットワークの早期連結を目指す9県知事会議の政策提言について、三宅氏損害賠償請求控訴事件(平成22年(ネ)第13号)に係る判決について、湊道路企画課長の説明を求めます。
 なお、議題14の一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告につきましては、お手元の資料2ページのとおりでありますので、説明は省略させていただきます。

●湊道路企画課長
 道路企画課でございます。県土整備部資料の1ページとあわせて第一次的高速道路ネットワーク形成に向けての政策提言(2)という横版の資料がございます。両方を見ていただければと思います。第一次高速道路ネットワークの早期連結を目指す9県知事会議の政策提言を、去る5月13日、国土交通省の馬淵副大臣、それから道路のネットワーク化推進議員懇談会、それと民主党の幹事長室に政策提言を行ったところでございます。詳細につきましては、この横版をごらんいただきたいと思います。
 この横版の政策提言(2)の2ページ目をお開きいただきたいと思います。全国の地図を記載しておりますけれども、赤い点線の部分が未供用の部分ということで、これらの一時的高速道路のネットワークが欠落している箇所を早期に国の責任において結ぶということを政策提言の目的としております。黄色で掲げております県が9県の知事会議のメンバーということでございます。
 2ページの一番下をちょっとごらんいただきたいのですけれども、高規格幹線道路のほかに、高規格幹線道路のいわゆる欠落箇所というものがございますので、今回この一次的高速道路ネットワークの中には地域高規格道路、本県でいきますと鳥取豊岡宮津自動車道、これを含めて一次的高速道路ネットワークというふうに定義づけをさせていただいております。
 続きまして、同じ横版の3ページをごらんいただきたいと思います。政策提言については以上、ここに記載の4点について行わせていただきました。
 具体的に申し上げますと、1点目が4ページでございます。まず、特別な制度設計の提案というのをさせていただきました。具体的には整備のスケジュールとか必要額などを国の成長戦略に描いてほしいと、それから早期連結に向けた特別措置法の制定とか予算の特別枠を設定してほしいということでございます。
 続きまして、2点目でございます。横版の5ページをお願いいたします。横版の5ページにつきましては地方の意見をとにかく取り入れてほしいと、左側には地方自治に影響を及ぼす国の政策の企画立案実施につきましては、国と地方の協議の場に関する法律で地方代表を加えるということが制度化されておりますけれども、一方、高速道路の事業化ですとか料金、整備のあり方については全く地方の声が届く仕組みになっていない、これを地方の代表を加えて議論をしてほしいという点でございます。
 3点目でございます。同じく6ページをお願いいたします。事業評価の手法でございますけれども、現在、便益という手法は走行時間の短縮、走行費用の減少、それから交通事故の減少、この3つが便益の手法として事業評価を行っておるところでございますけれども、これらは既に高速道路のある地域とない地域とではそもそもスタートラインが違いますよということであるようです。現在ある格差というのは既にこれはつくられた格差であるということで、この3つの手法だけではなく、7ページにありますように、救急救命ですとか災害時の代替ルート、そういった地方の実情に合った便益、これを的確に評価してくださいということでございます。
 4点目でございます。同じく8ページでございますが、とにかく国が今、打ち出しております経済成長戦略の目標年でございます2020年、この2020年を目途に欠落箇所をすべて連結してくださいと、地方自治体についても新たな成長戦略を構築しておりますので、当然国の新成長戦略、地方の新たな成長戦略、それと時を同じくして一次的高速道路ネットワークを連結してほしいという、この4点について政策の提言を行わせていただきました。
 もとの県土整備部資料に戻っていただきまして、その大きな3番に政策提言に対する馬淵副大臣、あるいは阿久津副幹事長のコメントを載せております。非常に財政状況が厳しいということがお二人に共通する言葉でございますけれども、地方の道路の必要性というのはある程度認識をしてもらったのではないかというふうに感じております。
 今後でございますけれども、こういった政策提言の内容が現在議論されております高速道路の整備のあり方につきまして、どの程度生かされているのか、そういった状況を慎重に見きわめて、時期を見て新たな政策提言、要望活動を行ってまいりたいと思います。議会の皆さん方の御協力もお願いいたします。
 それと高速道路に関する、御報告をもう一つさせていただきますと、5月8日には鳥取、島根、山口の3県の議長様が3県議長会のほうで主催いただきました山陰自動車道の総決起大会を島根県益田市で開催をさせていただいております。会のほうは小谷議長の力強い宣言のもとで盛会に終わったということをあわせて御報告をさせていただきます。
 続きまして、同じく県土整備部の追加資料という資料がもう一部あると思いますので、そちらをごらんいただきたいと思います。よろしいでしょうか。(「どうぞ」と呼ぶ者あり)1ページ目でございます。三宅氏損害賠償請求控訴事件に係る判決についてということでございます。控訴審の判決が去る5月19日にございましたので、その内容を御報告をさせていただきます。
 若干時系列、さかのぼりまして御報告をさせていただきますと、平成21年2月17日に三宅氏から県が訴えられたということでございます。訴えの内容といたしましては、控訴の概要にあります請求の内容と同一の訴えが起こされたということで、これにつきましては平成21年12月22日、一審の判決が言い渡されて、すべて請求棄却ということで県側の全面勝訴となったわけでございますけれども、その後、平成21年12月28日に控訴されたというものでございます。控訴審の内容でございますけれども、いずれも控訴人の請求を棄却するということで県側の全面勝訴ということになっております。
 なお、昨年の9月議会におきまして、今回のこの請求が虚偽の事実に基づく不当な請求ということで反訴を提起させていただきましたけれども、この反訴につきましては控訴人の同意がいただけなかったということで却下ということになりました。上段の四角に掲げております判決の主文の4番目でございますけれども、附帯控訴費用、いわゆる反訴に関する費用については鳥取県が負担するということでございますけれども、金額的には、これは印紙、あるいは郵券等わずかな金額でございますのでやむを得ないものと考えております。
 今後でございますけれども、今回、さらに最高裁への上告というのも手続としてはありますけれども、この三宅さんがどういう行動を起こすかということは今のところわかっておりませんが、同じような不当要求行為を再度繰り返してこれからも引き続きされるようでございますと、これは改めて議会の議決を得た上で、県としては損害賠償請求、そういった手続をとっていく必要も生じるというふうなことも考えております。

◎石村委員長
 それでは、ただいままでの説明につきまして質疑、御意見ございますでしょうか。

○村田委員
 高速道路の整備ということに関連してですけれども、県土整備部長、ちょこちょこ話しているのだけれども、313号線の地域高規格道路の整備に当たって、道路と河川との空間にいわゆる防災センターの位置づけということで、我々も地域も倉吉市も行政もみんなが取り組んできて、やっとこれが位置づけられる予算措置が国も市もできたという段階で、それに対してヘリポート、あるいは防災に対する基地、倉庫なのか……。

◎石村委員長
 ちょっとその他にしていただきたい。関連しているのですか。

○村田委員
 関連しているよ、道路の関連なので。そういうことで今、進めてきておるわけです。それで、やっと今月下旬に地域との説明会ができるようになって、国交省がするようになってきておるわけなのですね。県は313号線の整備計画の国交省の施設に関連して道路整備の変更とかなんとか、その時点においてやりますという地元の地権者との公約で来ておるわけなのだね。それで今、313号線の河川の高架とかそういう関連で整備計画に入って何とかいい方向に進んでいるのです。地権者もみんなが譲り合って鳥取県の中央に位置する地域の学習、学校教育、いろんな形でそこにすばらしい施設を、道路をつくっての経済効果、地域の効果とか学校教育とか、そういったものにもすべてが鳥取県の中央に位置する立派な施設にしたいと私は思っているのですよ。そういう意味で今、道路の関係だけをちょこちょこっとつついておけばいいというような考え方ではなくて、国交省との連携をとって手を出せる範囲内で、いわゆる県土整備部としての道路整備としての関連において、例えば交通事故、火災事故とかそういった問題にすぐ救急できるとか、あるいはいろんなそういった関連する施設整備計画というものがあるのではないかと思うのですが。ここに今、パンフレットでいろいろ掲示されておるようなことだってできると思うのだが、そういった問題を国交省と、それから倉吉市と連携をとって、いい知恵を出して私は取り組んでもらいたいと思っています。この件に対して県土整備部長なり課長なりの取り組みに対する考え方を一言聞いておきたいと思うのだが。

◎石村委員長
 その他の項であろうと思いますけれども。

●古賀県土整備部長
 まず1点、お答えの前に申し上げないといけないのは、この政策提言はあくまでも9県知事会によります全国的なネットワークのミッシングリンクの欠如に対して、国土交通大臣に対して提言を行ったものでございまして、個別の道路の事業の進め方とか、そういったものとは一切これは関係してこないということをまず1点、御理解していただきたいと思います。
 その他に関連するかもしれませんけれども、御指摘のような、実際我々が進めます道路事業、それから河川事業、こういったものと一体となってその地域をよくしていく、具体的には今御指摘にありましたような防災ステーションとか、そういったものがございますけれども、これはもちろん市も入ってまいります。ですので、これは我々も同様の考え方でございまして、国、それから県、市と連携しながら、できるだけ地域の期待に沿えるような、そういった整備もしていきたいと思いますが、ただ、それぞれの事業制度の中で当然制約が出てまいりますので、その中で制約を踏まえながら連携して取り組んでいきたいと、そのように考えているところでございます。

◎石村委員長
 よろしいですか。

○村田委員
 ちょっと一言。それで、あそこの中に幸いにして市のほうもよく考えてくれて、地域の学校教育とか、あるいは生涯教育、地域の中での研修館みたいなものをつくって、そこでいろんな防災に対する、あるいは河川管理、水に対する心構えとか、そういったビデオ、いわゆる一つの学習館みたいなものをつくっていきたいということを考えておりますのでいい環境になると思う。そういうものを踏まえて一緒にして、総合的に県として知恵をしっかり出して対応できるように今後取り組むようにやってみてください。

◎石村委員長
 要望ですね。

○村田委員
 要望。

◎石村委員長
 そのほかありませんか。
 それでは続きまして、警察本部に移ります。子どもと女性の安全対策係の活動状況(発足初年度)について、藤田生活安全部総括参事官生活安全企画課長事務取扱の説明を求めます。

●藤田生活安全企画課長
 それでは、警察本部生活安全企画課から子どもと女性の安全対策係の活動状況(初年度発足)について報告させていただきます。
 子どもと女性の安全対策係は昨年3月26日付で専務員7名、それから事務処理、デスク業務をする者を含めますと11名になるわけですけれど、生活安全企画課内に設置しました。任務としましては子供や女性に対する性犯罪を未然に防止するために性犯罪の前兆と見られる声かけやつきまとい事案、こういったものを認知した段階で行為者を特定して警告を行うことによってその後の凶悪犯罪への進展を阻止するという先制予防的な活動を行うこととしております。
 対策係発足後の1年を経過したことからその状況を報告するものでございますが、まず、検挙・警告状況でございます。公然わいせつ、こういった犯罪、これを13件検挙をしております。それから、こういった犯罪に至らない、例えば前兆事案となりますつきまとい、こういった事案につきまして25件の警告をしております。
 2番目の主な警告事案でございますけれども、まず、検挙事案といたしましては、昨年1月から同年12月にかけまして米子市内において女子高校生に対する公然わいせつ事件といったものを検挙しております。この事件につきましては、学校関係者の情報収集によりまして、不審者に対する情報を収集、分析することによって行為者を特定して、今年3月に逮捕に至ったものでございます。
 次に、昨年12月から本年1月にかけて発生した鳥取市内における女子高校生に対してつきまとったり、あるいは女子小学生や成人女性に対する痴漢行為、これは体にさわるといったような行為につきまして検挙、あるいは警告をしております。この事件につきましても関係先からのいわゆる複数の断片情報を集約することによりまして行為者を特定して検挙、あるいは警告を行っております。
 警告でございます。これは犯罪に至らない行為につきまして警告した事例でございますけれども、昨年6月から11月にかけまして鳥取市内における女子大学生に対するつきまとい事案、こういったものに警告を行っております。これは軟派目的で鳥取大学、あるいは付近をうろつく、そして女子大学生に声をかけるといったようなことで、大学生等に対して非常に不安を与えていた行為でございますけれども、これにつきましても行為者を特定して警告を行っております。
 次に、昨年10月から同年11月にかけて発生した米子市内における女子中学生に対する写真撮影事案というものでございますけれども、これも通学路で待ち伏せしたり、あるいはすれ違いざまに写真を撮影をするといったことで、生徒に対しては非常な不安感を抱かせていた事案なのですけれども、これにつきましても学校関係者、その他の方からの情報を集約いたしまして行為者を特定して警告をしております。
 次に、活動状況でございますけれども、期間中219件の事件、あるいは事案に出動して、こういった検挙、あるいは警告活動を行っております。結果といたしましては平成20年4月から21年3月までに37件の性犯罪、こういったものを認知していたのですけれども、発足後の同期間では31件でマイナス6件ということで減少しております。こういった成果が出てきております。
 今後の安全対策でございますけれども、一つは不動産業者と連携した防犯対策の推進ということで、県内には女性が1人でお住まいのワンルームマンション、こういったものもございますので、そういった環境に対する防犯対策を推進していくといったこと、それから大学等における防犯講習の継続ということで、これは昨年から実施しておりますけれども、大学生になって初めて単身生活をする、こういった方についての防犯講習、こういったものを今後も継続していきたいというふうに考えております。それから関係機関との情報共有と分析ということで、今後ともこういった不審情報をお互いに共有し合う、そして被疑者の検挙、あるいは行為者の特定に結びつけていくということでこういった活動を継続していくこととしております。

◎石村委員長
 続きまして、鳥取市内摩尼川における電器商被害にかかる強盗殺人等事件捜査本部の解散について、枡本刑事部参事官捜査第一課長事務取扱の説明を求めます。

●枡本捜査第一課長
 鳥取市内摩尼川における電器商被害にかかる強盗殺人等事件捜査本部の解散について御報告いたします。
 資料の2ページをお願いします。捜査本部設置の日は本年1月28日、解散の日は本年5月10日、延べ捜査日数は386日間でございます。この間、捜査に携わった捜査員は延べ人数で5,200人でございます。前と合わせて1万1,000人でございます。また、捜査本部設置前の延べ人数は、うち5,800人でございます。解明事件は強盗殺人事件2件、詐欺事件10件、うち8件は共犯事件、住居侵入、窃盗事件1件で共犯事件でございます。事件規模は詐欺事件は現金被害が1,272万5,400円、物品は軽自動車などが46点で、被害総額は1,115万2,080円相当、住居侵入、窃盗事件は現金被害が約35万円、物品は商品券など17点で、被害総額は2万6,000円相当でございます。検挙被疑者は鳥取市福部町地内に居住する無職の上田美由紀、36歳、無職の安東儀導、46歳でございます。

◎石村委員長
 次に、運転免許証の自主返納状況について、小林交通部運転免許課長の説明を求めます。

●小林運転免許課長
 それでは、資料の3ページをお願いします。運転免許証の自主返納状況について御報告を申し上げます。
 運転免許証の自主返納と申しますのは、運転免許証の保有者が身体機能の低下などを理由としまして、自主的に、また自発的に公安委員会に対して運転免許の取消しを申請し、その取消しを受ける制度であります。道路交通法上では申請による運転免許の取消しと言っております。
 初めに、本県の自主返納状況についてであります。過去3年間と本年4月末までの状況でございますが、自主返納総数398人、過去3年平均では年間115人、年齢別では75歳以上が227人で全体の57%と最も多いです。特に65歳以上の高齢運転者が全体の91%を占めております。
 次に、自主返納についてであります。過去3年及び本年4月末の統計によりますと、身体機能の低下を理由にする者が189人、全体で47%と最も多く、約半数を占めております。次いで運転の必要がないが41%となっております。
 次に、自主返納者に対する支援措置についてであります。運転免許証の自主返納を行った方は交通手段の確保に困られることになりますが、鳥取市では本年1月から自主返納者及び65歳以上の高齢者を対象としまして、バス回数券3,000円以上購入時に額面の3割を援助する制度を導入されております。今後、他の自治体になどにおかれましても自主返納者に対する支援措置の導入が求められているところであります。
 次に、運転経歴証明書についてであります。自主返納された方につきましては、返納前5年間の運転経歴を証明する運転経歴証明書の交付を公安委員会に申請することができる制度がございます。この運転経歴証明書のメリットといいますのは、身分証明書としての機能を有しているところにありますが、現在の証明書は身分証明書としての機能が6カ月以内とされていることなどから、警察庁では有効期間を10年、再交付や住所などの記載事項変更を可能とする政令、道路交通法施行令でございますが、改正を進めているところであります。
 次に、今後の対応についてであります。高齢運転者対策の一環としまして、まず、自主返納制度について県民への周知を図っていくこととしております。

◎石村委員長
 次に、危機管理コアメンバー会合等について、川口警備部総括参事官警備第一課長事務取扱の説明を求めます。

●川口警備第一課長
 警備第一課からは、本年4月に鳥取県警察などが参加し開催されました危機管理コアメンバー会合の状況について、資料4ページに基づき御説明いたします。
 まず、コアメンバー設置の経緯ですが、平成13年9月11日に発生した米国同時多発テロ事件を契機といたしまして、いわゆる水際対策の重要性が見直され、平成16年4月16日に国際海空港の危機管理を担当する関係行政機関で危機管理コアメンバーが設置されております。鳥取県では、国際海空港であります美保空港と境港にそれぞれ危機管理担当官を中心とした危機管理を担当する関係機関の長などで構成される危機管理コアメンバーが設置されており、各種会合、ハイジャック制圧訓練、テロリストの潜入を想定した訓練などを通じて、危機管理体制の強化を図っております。
 次に、APECと水際対策の強化の必要性についてですが、本年5月に米国で自動車爆弾を使用した爆破テロ未遂事件が発生し、その後、パキスタン・タリバン運動がこの犯行を認める声明を出しております。今後もイスラム過激派を中心とした国際テロ組織が世界各地で国際テロ事件を引き起こすことが予想されています。我が国はアルカイダをはじめとするイスラム過激派から米国の同盟国とみなされており、平成15年10月及び16年5月のオサマ・ビンラディンのものとされる声明などにおいて、日本をテロの標的として名指しされております。このように国内においてテロが発生する可能性は否定できません。本年6月には札幌市内で貿易担当大臣会合の開催を皮切りに、11月には横浜市内でAPEC首脳会議が開催されますことから、周囲を海で囲まれた我が国でテロリストの入国を防ぐためには、国際空港、国際港湾において出入国審査、輸出入貨物の検査などの水際対策を的確に推進し、テロリストの入国を阻止することは極めて重要となっております。
 コアメンバー機関につきましては、資料のさらに左側に美保空港危機管理コアメンバーを、右側には境港港湾危機管理コアメンバーを記載しております。危機管理担当官には美保空港危機管理コアメンバーは警察本部警備部警備第二課長が、境港港湾危機管理コアメンバーには境海上保安部長が就任しているところであり、私、警備第一課長は境港港湾危機管理コアメンバーの副担当官を務めております。
 本年度の会合状況ですが、活動状況の欄に記載しておりますように、美保空港危機管理コアメンバー、境港港湾危機管理コアメンバーとともに、それぞれ本年度のコアメンバー会合を開催し、APECをめぐる諸情勢やそれぞれの機関における危機管理上の警備措置などについて協議をいたし、APEC開催に伴う水際対策の強化を図ることとしております。本年は、再三触れますがAPEC首脳会議が開催されますことから、水際対策の強化の必要性を内外に周知するためにも美保空港、境港ともに航空機のハイジャックやテロリストの乗船、潜入等を想定した情報伝達訓練と実動訓練の2つの訓練を開催前に行う予定としております。県警察といたしましては、本年、日本国内でAPEC首脳会議及び閣僚会議が開催されることもあり、今後とも関係機関との連携に努め、テロなどの緊急事態に的確に対処するために水際対策を推進していくこととしております。

◎石村委員長
 それでは、ただいままでの説明につきまして質疑、御意見等ありませんか。

○尾崎委員
 1つお願いします。まず、子どもと女性の安全対策係の活動状況ということで、性犯罪が減ってきたというのは喜ばしいことだと思います。今までこの係ができなかったときと、それからできた後の活動はどう違っていたのかということをちょっと詳しく教えてください。具体的にです。どんなことがあって新しいことがこんなふうになりましたというようなことを教えてください。
 摩尼川の強盗殺人事件の件ですけれども、これが解散したということで、新聞などでは疑われている件というのがまだまだあったように思うのですけれども、そういったことをどう考えておられるのかなというふうに、御家族などの思いとか、そういうことはどうなのだろうかということをちょっと気になってお聞きいたします。
 今回も、きのうでしたか、タクシー強盗ですか、また起きましたね。本県でも未解決ということで非常にまだまだ不安があるのだと思います。その辺もコメントも含めてお願いいたします。

●藤田生活安全企画課長
 御質問の中で、今まで子どもと女性の安全対策係がなかった時期に、性犯罪がどのようであったかということと、それから係ができるまではこういった声かけ事案等についてどのようであったかということであろうと思いますのでお答えをいたします。

○尾崎委員
 ちょっといいですか。性犯罪が減ったというのはわかりますので、活動の内容が以前と今とで違った内容を教えてくださいということです。

●藤田生活安全企画課長
 わかりました。まず、子どもと女性の性犯罪対策係ができましたのが平成20年9月のいわゆる千葉県東金市におけます女児殺人死体遺棄事件、こういった凶悪事件を背景としてできたわけなのですけれども、犯罪があれば当然捜査は従来やっておりました。しかし、こういった犯罪が発生するその背景といたしましては、犯罪には至らないけれども、例えば声かけをする、あるいはこういった少女につきまとう、こういった事案も発生しているわけなのです。しかし、こういったつきまとい、あるいは声かけが犯罪となれば当然検挙もできるわけなのですけれども、なかなか犯罪とならない場合にはこういった行為者についての処置ができないといったようなこともございまして、この子どもと女性の安全対策係の活動といたしましては、こういったいわゆる行為者を特定して犯罪に発展する前に警告していくという活動を新たに専門的に始めたということでございます。

●佐藤警察本部長
 いいですか、ちょっと。

◎石村委員長
 はい。

●佐藤警察本部長
 では、私のほうから補足させていただきます。
 まず、体制前と体制後のということだと思うのですけれども、捜査方法自体は変わりません。結論から申しますと、まず、体制前というのは各署それぞれ係があって、いろんな訴えだとか御相談、個別にはやっているのですけれども、なかなかすべてがあまねく対応できなかったというようなことで、かつ、今、参事官も話しましたけれども、ある程度前裁き的な部分がある。ところが、やはりほかの県、今、千葉県の東金の事件もありましたけれども、ああいう事件を見ますと、やはり真に最初の段階から前裁きではなくて、ちゃんとしっかりと対応すると、それが事件となるのかならないのか、そういう部分を協議しながらやっていくという班というか、先陣班がなかったものですから、これをやはり警察本部で一元化をして、各署で発生した場合については本部に速報し、必要があれば即出動して、その段階でそれぞれの対応をしっかりとやっていく。一方で、先ほど検挙、逮捕、警告という区分がありましたけれども、それぞれをしながらやっていく。そこで一番大切なことはやはり被害者対策というものを含めましてきちんと対処する、そういうものを一元的に対応するということが今回のこの女性と子供の対策だというようなことであります。ですから、結果的にはマイナス10件ということで若干減っていますけれども、県の中では非常にまだまだ発生するという状況でございます。発生から届出がまたちょっと時間がかかるということでなかなか検挙にも苦労しているところでございますが、ただこれはやはり女性の生活、尊厳を著しく侵害する事案ということで考えておりますし、子供の将来もございますので、真剣に対応してまいりたいと思います。たまたまこれは生活安全部門に置いていますけれども、必要によれば刑事部、ほかの部門についても有機的に連携をさせて対応をさせてもらいたいと考えているところでございます。

●枡本捜査第一課長
 新聞報道による部分だと思いますけれども、過去の3名の件だと思います。報道されております3名につきましては、当時の検視及び捜査によってきちんと判断をしております。
 言われましたタクシー強殺関係なのですけれども、これについても捜査本部をつくって今、一生懸命やっております。できる限り捜査を尽くしてまいりたいと思います。

●永田刑事部長
 ちょっと補足答弁をさせていただきます。委員御質問の部分については、当初6名という数字で2名強盗殺人で送致しておると、残りの4名はどうかということの御質問であろうかと思います。当初からその捜査対象にしておりましたのは3名でございまして、あとの3名につきましては警察から発表もしておりませんし、この6名というのが報道等がひとり歩きしたということで、この3名の新聞が使っておる不審死という言葉につきましては、当時血液検査等もすべてやっておりまして、薬物というのも検出されていないと、それから遺書の問題、それからその周辺の捜査の総合的な結果として事件性はなしというふうに判断をしております。
 最終的に3名の捜査対象につきましては、2名の被害者の方の事件は起こりました。あとの1名の方につきましては心筋肥大症という病気ということの解剖結果が出まして、いろいろな大学の教授等々に薬物の影響等も確認いたしましたが、この心筋肥大症に影響は与えないであろうということで事件性なしということで一応捜査をとめたという格好にしております。
 家族の思いはどうかということでございますけれども、事件の関係、捜査の対象になられた家族には逐一捜査時から連絡をとっておりまして、それから逮捕、あるいは起訴、常にその状況というのは情報提供をしておりました。最終的に手前みそになるかもしれませんけれども、よくやっていただきましたということのお礼のお言葉もいただいておるというような状況でございます。
 タクシー強盗の関係でございますけれども、発生当初以来、捜査本部を設置して現在も捜査をしているということでございまして、委員御指摘のとおり非常に不安の多い事件であるということで、不安を除去するためには検挙が一番であろうということで現在、必検を期して捜査をしておるという状況でございます。

○尾崎委員
 御答弁いただきました子どもと女性の安全対策係の活動はよくわかりました。そのとおりで、やはり事件が発生しないようにするのが一番大事ですので、よく活動していただいていると思います。今後も頑張っていただきたいなと思います。
 不審死のほうですが、先ほどおっしゃった3人だけが対象だったと、その以外の3人の方の御家族というのはどうだったのでしょうか、そういうところの対応もきちっととられたのでしょうか。

●永田刑事部長
 直接はとってはおりませんけれども、その検視の結果というのは、当時、家族の方に御説明はして、納得はいただいておるという状況でございます。

◎石村委員長
 よろしゅうございますね。
 そのほかありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは次に、その他の項に移りますが、執行部、委員の方で何かありませんか。

○前田(宏)委員
 松田課長、6ページ、5月12日にJR西日本に井戸知事と平井知事と行ったのだろう。この辺は当然要望の文書があるはずだから、このアピールなどはつけておるのに、なぜこれをつけないのだろうと思ってこれを読みながら見た。アピール、アピールというのが2つついておる。だから、これを皆さんに後で配ってください。

◎石村委員長
 よろしいですか、松田課長。

●松田交通政策課長
 配らせていただきます。

○前田(宏)委員
 聞こえん。

◎石村委員長
 聞こえないそうです、もう一回。

●松田交通政策課長
 配らせていただきます。

◎石村委員長
 よろしゅうございますか。
 そのほかありませんか。

○銀杏副委員長
 鳥取環境大学につきまして、何かしら公立化に向けてだと思うのですが、動きがあったような報道もされておるのですが、なぜきょう、その報告がないのかちょっと思いました。ぜひ報告してください。

●髙橋企画部長
 先般、知事と市長と意見交換、情報交換ということで対談をいたしました。その際に幾つかの話題が意見交換をされたのですけれども、このうちの一つとして、鳥取環境大学につきまして市長のほうから公立化に向けた検討をしてみたいというような趣旨の話がございました。私ども知事のほうからは、公立化云々の是非についてはまだまだ県民の理解が得られているわけではございませんのでそれに向けてということではないのですけれども、ただ、大学のほうが今、改革に向けての案を検討しているということで、それが近々に出てくるであろうという状況でもありますので、そうした大学の案が出てきたら県と市でその大学の案を検討評価するような、そういう委員会を立ち上げようと、市長のほうからそういう県市で検討委員会を立ち上げたいというような要請がございましたので、まず、その検討の場を立ち上げるということについて、それは検討するということは必要ですので、今しようという、そういう理解をしているところでございます。その場で大学の今の改革の方向性とか、そうしたことをいろいろ議論をして、どういうふうに進むべきかということを県市と一緒になって検討をしたいということでございます。
 本日の報告に入れていなかったことは申しわけございません。おわびを申し上げたいというふうに思います。

○銀杏副委員長
 委員会視察で静岡文化芸術大学に行きました。ちょっと聞きましたら、鳥取からも行政の方が何回か見えて話を聞かれて帰りましたというふうにおっしゃっていたと、たしか思いましたけれども、多分執行部でもいろいろとそういうことは念頭に置いて、あちこち調査はされているのだろうなというふうに思いました。委員会でも突然こういう話題が出てきても対応できませんので、少し勉強をしておく必要があるのだろうなということで視察に行ってきたわけですけれども、そういうことについては、ですから動きがあればしっかり報告してください。先ほどの答弁で結構です。

○初田委員
 今の分で関連ですが、その検討委員会というのの位置づけは、環境大学のほうには理事会がちゃんとあるのではないのですか。理事会などとその検討委員会というのは、どういう位置づけなのですか。

●髙橋企画部長
 私どもが今考えておりますのは、大学側で今、改革のプランを行っているということですので、それが出てくると。それを受けて県と市で大学の改革への取り組みをどう評価したらいいのかということを検討するための、県と市としての大学側の改革の取り組みをどう見るかというための委員会として設けたいというふうに思っております。

◎石村委員長
 よろしいですか。

○初田委員
 県と市、知事なり市長なりは理事でしょう。理事が検討委員会に入って、理事から出たものの検討をまたするわけ。何だか自分らがつくったものに自分らで検討する、おかしいな。そこらあたりきちんと位置づけを欲しいな。

◎石村委員長
 企画部長、大学の改革委員会に知事が入っているかどうかという答弁をすればわかる。

●髙橋企画部長
 理事会にはもちろん理事として入っておりますけれども、改革委員会は理事の方で、例えば企画部長とか、そういう立場で入っておりますし、それはあくまでやはり大学としてのプランでありますので、それが、例えば大学側から公立化してほしいというようなことがもし出てくるのだとすれば、それは県と市のほうで、それはまた県と市の立場で客観的にやはり見ないといけないということだと思いますので、そこは県と市の立場できちんと検討させていただきたいというふうに思っております。

◎石村委員長
 よろしいですか。
 そのほか、ありますか。

○初田委員
 はっきりしないな。同じ人間だからね。きょうはこちら、きょうはあちらというようなわけにはならないと思いますよ。検討委員会の位置づけは、そこははっきり決めてもらわないといけないと思いますよ。

◎石村委員長
 そのほかありますか。
 それでは、意見が尽きたようでありますので、以上をもちまして企画県土警察常任委員会を閉会させていただきます。どうも御苦労さまでございました。


午前11時59分 閉会

 

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