平成19年度会議録・活動報告

平成20年3月6日会議録

出席者 委員長
副委員長
委員
興治 英夫
森岡 俊夫
錦織 陽子
斉木 正一
湯原 俊二
山根 英明
前田 八壽彦
藤井 省三
小谷 茂
以上 出席委員 9名
欠席委員 0名
 


説明のため出席した者
 門前商工労働部長、森安市場開拓局長外課長

職務のため出席した事務局職員
 岡田主幹 山崎主幹 山根副主幹

1 開会   午後3時45分

2  閉会   午後4時53分

3 司会   興治委員長

4 会議録署名委員  前田(八)委員  小谷委員

5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり

 


午後3時45分 開会

◎興治委員長
 ただいまから経済産業常任委員会を開会いたします。
 それでは、本日の日程は、お手元に配付しております日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の署名委員は、前田委員と、斉木委員、おられない。ではかわりに小谷委員に。済みません、お願いいたします。
 それでは、商工労働部の付議案のうち、議案第1号並びに議案第21号の食のみやこ鳥取県推進事業(首都圏アンテナショップ設置事業)に対する予備調査を行います。
 なお、質疑につきましては、説明終了後に行っていただきたいと思います。
 続いて、門脇市場開拓室長に説明を求めます。(発言する者あり)そうですか。済みません。
 門前部長、お願いします。

●門前商工労働部長
 冒頭に一言御礼のごあいさつをさせていただきたいと思います。
 本日は、本会議後のお疲れの中、このような形で委員会を開催をしていただき、まことにありがとうございます。また、これまで、アンテナショップの設置に関してのいろいろな、議会に対しての説明につきましては、時期の問題でありますとか内容の問題、資料の問題等、私どもに至らない点があったというように反省いたしております。率直におわびを申し上げたいと思います。
 きょうは、こういったこともございまして、例えば今回の新橋の物件の選定の経緯等につきまして、比較検討した物件でありますとか、それについての評価なども踏まえて今回の物件にしたことの理由でありますとか。またアンテナショップの運営は公設民営ということでお願いしておりますが、その事業者の募集・選定の方法でありますとか。またアンテナショップの運営についてのシミュレーションや他県のいろいろな先行事例もございますので、そういったことも踏まえた上で、私どもが考えている運営の方法。また今後のスケジュール等について御説明させていただこうと思っております。
 お時間をちょうだいすることになりますが、これまでの反省も踏まえて、若干丁寧に説明させていただこうと思っておりますので、よろしくお願いたします。

◎興治委員長
 続いて、門脇市場開拓室長に説明を求めます。

●門脇市場開拓室長
 それでは、私の方から御説明させていただきたいと思います。
 まず初めに、議案説明資料のアンテナショップ設置事業関係の資料をごらんいただきたいと思います。
 今、部長が申し上げましたように、経緯でありますとか一連の流れにつきまして御説明させていただきたいと思います……(「委員長、座らせて」と呼ぶ者あり)

◎興治委員長
 どうぞ、座って。

●門脇市場開拓室長
 それでは、座って説明させていただきます。
 まず初めに、アンテナショップ物件の経緯につきまして、これまでの流れを簡単に御説明させていただきたいと思います。
 今回のアンテナショップ設置についての検討に当たりまして。もともとその内容を検討するときに、具体的な物件の調査も行う必要がありました。このため鳥取県東京事務所が都内の不動産業者等から幅広く物件の情報を収集してまいりました。夏から秋にかけていろんな情報を集めてきたという流れでございます。そして、第1回目のアンテナショップ検討部会とか、第2回の検討部会を開催しました。
 その後、常任委員会でも御説明しましたが、12月6日に開催しました第3回のアンテナショップ検討委員会で、「情報発信力の高い地域に設置」ということでの方向性について、検討部会の委員の賛同をいただいたところでございます。そのときに集まってきた不動産物件の情報は、このページの下に掲げております。おおむね30件程度の不動産物件の情報をいただいてまいりました。今回御提案しております新橋のSNTビルのほかに同じ場所で、上から2つ目の新橋の新築ビルでありますとか、真ん中ほどにあります銀座の物件ですとか、一番下にあります船橋の物件とか。こういった、いろんな物件の御紹介をいただきました。ただ、例えば、上から2つ目に掲げております新橋の物件ですと、今のアンテナショップの候補地の場所に近いこともあり、場所的には非常に、立地的にはいいのですが、賃借料が非常に高いということや、今回ねらっている飲食ができないといった面積的な問題。そういった不都合な事情がありました。また、アンテナショップ部会でも話題になりましたが、中央区の銀座では、賃借料が10万円~
15万円という、非常に高いといった問題がありますし、少し郊外になりますが船橋では、これは「ららぽーと」という場所の近くになりますが、施設自体になかなか人が来られていない。そういった、いろいろな隘路がありまして、こういった隘路をクリアできるという場所として今回、SNTビルに絞って、12月~1月にかけて交渉させていただきました。この理由としまして、選定理由のところに書いておりますが、銀座・汐留に近いといったことでありますとか、ターゲットとする客層が多いということでありますとか、いろんな。今回私どもがねらっている理由と合致したということで、この場所を候補地として選定をさせていただいております。こういった場所についてある程度めどをつけるという流れとあわせまして、予算要求の作業を行う。また、相手方であるビルのオーナーと契約の開始時期とか賃借料、敷金等の条件面についていろいろ交渉してまいりました。
 1月21日の経済産業常任委員会で若干報告いたしましたが、いろいろな交渉を経て、24日にビルオーナー側と、県議会議決後の3月末の契約としたい。4月1日からの賃貸借契約の発効でいきたい。賃借料につきましても交渉の結果、若干の引下げといった方針で合意しました。もちろん議会の議決をいただくことを前提とした上で、このようにビルオーナー側との交渉をしてきたという流れでございます。現在、御審議いただいておりますが、最終的には本議会終了後の3月31日付で賃貸借契約を締結したいと思っております。
 続いて2ページをごらんいただきたいと思います。まず実際の、ではどういった物件なのということを簡単に御説明させていただきたいと思います。
 大きなA3のペーパーを別途つけさせていただいております。大変おくれて申しわけありませんでした。
 改めて場所等についての御説明をさせていただきたいと思います。それでは、資料に戻っていただきまして……(発言する者あり)
 机の上に置いてあります。(「1枚ですね、この、A3の」と呼ぶ者あり)
 一番下に……。(「この赤は」と呼ぶ者あり)
 真ん中の赤は……。例えば一番上の赤は東京駅になります。一番下に「SNTビル」と白抜きで表示しておりますが、JR新橋駅のすぐ近くです。上に行くと銀座方面に。また新橋にあります、委員会の中でもよく出てきます「SL広場」というのは駅をはさんでちょうど反対側、左側の方になります。また、右側に行きますと、少し字が切れていて見にくいのですが、「汐留シティセンター」。これが新しくできたビジネス街で、例えば日本テレビや、電通の本社、松下電工の本社ビル、そういった新しいビジネス街として、今整備されている場所です。こういった場所にあるということが今回の好条件でございます。
 実際の人の流れがどうかということについては、資料に戻っていただき、2ページに載せております。これは平日と土日との人の流れを調べたものでございます。やはり平日の夕方なり夜なり……。いずれにしましても、非常に人通りの多い場所でございます。また、土日を見ましても20代~50代といった方を含めて、いろんな年齢層の方が昼、夜ともに多く通っておられる場所。土曜日や日曜日も人が多く通っているという、非常に地理的な条件のいい場所だと思っております。JRの新橋駅は、JR東日本の中で7番目に集客が、乗降人口の多い場所だという情報もあります。非常に人通りが多い、ふだんでも人通りが多いし、土日でも人通りが多いという、条件のいい場所だというふうに思っております。(発言する者あり)こういった場所にアンテナショップを設置させていただきたいというふうに思っております。
 続いて3ページをお願いしたいと思います。これまで常任委員会でも御説明してまいりましたので、ポイントだけを御説明させていただきたいと思います。
 まずコンセプト等ですが、これまで御説明してまいりました。(2)の選定理由の下に書いておりますが、賃借料は月7万350円。設定としましては、1階は8万4,900円。2階は独立採算とし5万4,600円に設定をしたいということを思っております。また運営形態は、これまでに御説明してまいりましたが「公設民営」として、民間の力をお借りするような格好で運営していきたいと思っております。
 あわせまして、物産販売。改めて若干もう一度触れさせていただきたいと思います。この四角の中に囲っている中でございますが、物産販売は、県が賃借料を負担し、運営事業者は賃借料以外の運営に係る経費を負担していただくということが基本的なルールです。飲食は独立採算制で、運営事業者に運営に係るすべての経費を負担していただく。あわせて飲食事業者が行われる弁当販売等の売上納付金を徴収させていただくということを基本のフレームとしております。この基本のフレームに基づく7%なり18%なりという納付金の率については、応募事業者の企画提案の中で、それ以上の御提示をいただければ、それに基づいて行いたいということも思っておりますし、あわせて一定額以上の売上げを達成した場合は、超過部分の納付金の率を低くするような仕組みも考えていきたいと思っております。
 こういった基礎的な運営方法等をとりまして、(7)のスケジュール(案)に書いておりますが、先ほど申し上げましたように賃貸借契約を3月末に締結させていただく。運営事業者の募集でございますが、3月末、議会終了後から始めたいと思っております。3月の常任委員会といった場でも要項等もお示しさせていただきながら、3月末から運営事業者の募集にかかりたいと思っております。一番下に書いておりますが、オープンを7月の上旬から中旬あたりの時期に目指して、オープンに向けて整備を進めていきたいということで思っております。
 続いて、4ページをお願いいたします。これもこれまで御説明してまいりましたが、再度、若干御説明いたします。開設経費について。敷金とか設計費、内装関係工事等は県の方で整備する。ただ、飲食部分の内装工事は2分の1の補助とさせていただくという考えです。また、運営経費は、先ほど申し上げましたように、賃借料は県が負担いたしますが、物産販売運営業者や飲食運営事業者から一定の売上納付金や賃借料相当額をいただくというようなことを考えております。
 所要経費として、全体は1億5,000万円になります。また後ほど、次ページで詳細を説明させていただきますが、全体的にはそのような感じです。ただ、実質的な県の負担というのは、平成20年度で1,300万円、21年度以降の施設運営経費として1,800万円程度を見込んでいるところでございます。
 これの詳細な説明として、5ページです。5ページに細かい資料、積算資料をつけております。開設経費の積算単価等をそこに書かせていただいております。知事の議会答弁にもございましたが、敷金は約5,550万円余です。このうちの8割の約4,440万円は退去時に県へ返還されることとなっております。イニシャルコストにつきましては1億1,300万円余を見込んでおりますが、この敷金返還額を差し引いた額約6,900万円、約7,000万円程度が実質的なイニシャルコストになるのだろうと思っております。
 また、ランニングコスト。先ほど御説明いたしましたが、実際の運営事業者からの収入を約
2,000万円余見込んでおります。こういった額を見込んだ結果、一番下の(1)マイナス(3)のところに書いておりますが、20年度の施設運営経費の負担額は1,300万円余になりまして、敷金返還額を引きました県の実質負担額は8,500万円余という金額になると考えております。
 なお、万が一に物産販売等の売上げがない、7%の手数料が全く入らないとした場合の平成
20年度の実質的な負担額は、2,000万円余という見込みを立てております。これがマックス、飲食部分の賃借料はいただくことになっておりますので、それを除いた。そういうことはないと思っておりますが、物産販売で売れなかった場合の平成20年度の実質的な負担額は2,000万円余と見込んでおります。
 続きまして、6ページでございます。実際の運営事業者のシミュレーションをつけさせていただいております。この見込み自体は、全体として東京のコンサルタントの方に御相談しながら作成したものでございます。まず初めに物産販売のシミュレーションでございますが、売上高としては、これは月当たりになりますが、800万円程度を見込んでおります。これは坪当たり40万円ぐらいの売上げを見込んでおります。先ほども話に出ておりましたが、近くにあるせとうち旬彩館の立ち上げ当初を含めた単年平均程度の売上金額を参考に、坪当たり40万円という額を見込んでおります。この見込みにあわせて原価ですとか経費を差し引き、県がいただく7%の売上納付金を支払われた後での営業損益は6万1,000円の黒字になるという見込みを、物産販売の営業損益として見込んでおります。
 あわせまして飲食部門の売上高は、これも同じくせとうち旬彩館を参考にしておりますが、飲食の売上げを坪当たり約35万円とし、1カ月当たりの売上げは700万円程度。催事などでできるだけ弁当販売も実施していただこうと思っておりますが、それが大体1日当たり100食程度は出るだろうという見込みでございます。これを合わせました売上高は、物販と同じく月当たり
800万円。それから売上原価とか経費を、あわせて弁当販売の売上納付金を支払ったところでの営業損益は2,000円の黒字になるという見込みを立てております。こういった実際の見込みを立てながら運営していただきますので、数字的には非常に厳しいのですが、できるだけこの場を使った、次につながるような取組をしていただきたいというふうに思っております。
 続いて、7ページをお願いしたいと思います。これは今まで物産販売や飲食という機能を御説明させていただきましたが、基本的なアンテナショップの機能としましては、常設の拠点として。物産販売機能や飲食機能に加えて、消費者など実需者への情報受発信の機能、こういった機能を持っています。例えば市町村や事業者によるアンテナショップでの催事ということもあると思っておりますし、また、実際に配置する県職員が収集した、消費者や実需者の声のフィードバックといった機能。これについては、アンテナショップ報告会というものを県内で開催したらどうかと考えております。
 また、いろいろな切り口が生まれると思っています。例えばマスコミに取り上げられた「鬼太郎カレー」の売行きが非常にいいということがあります。そういった話題性のある商品を売ってみてはどうか。また、いろいろなトライアルとして。例えばセット商品の開発とか、飲食店で出されたものを下の物産販売で売るといったこととか。そういったいろんなチャレンジができる場所でもあると思っております。
 またこれとあわせて、もちろん実際の運営事業者とも相談をしないといけないことですが、通信販売・ネット販売の機能を追加してみたらどうかと思っております。これはアンテナショップという常設な場所を使った情報発信の機能の一つと思っております。
 あわせて2として書いておりますが、常設ということを生かして、外に打って出るような機能があるのだろうと思っております。その一つとして、小売産業や外食産業へのアプローチということがあるのだろうと思います。もともとアンテナショップ自体に百貨店や量販店のバイヤーが見に来られるというお話もございますが、実際そこへ配置した県職員がいろいろな、そういったバイヤーさん等との商談ということも本当に大事なことだろうと思っております。また、実際にここへ来ていただくということも思っております。ただ、せっかくの常設の拠点がありますので、首都圏の小売・外食産業と連携したような「鳥取県フェア」の開催ということも取り組んでいけると思っております。このほかにも消費者とかマスコミへの情報発信、いろいろな形でのPRがあるのだろうと思っておりますし、他県のアンテナショップと連携したような。どうやるかについてはこれから相談していかないといけないのですが、他県のアンテナショップとの取組ということも考えられるのだろうと思っております。
 こういったいろいろな取組、常設を生かしたような。この場所、もしくはこの場所を拠点としたような取組を行っていくことによりまして、そういった機能を合わせていくことによって、一定の投資コストに合うような機能を発揮していきたいということを考えています。こういった機能の発展の仕方が一つの大事な要素だろうと思っています。
 また、それを発揮していくために、「アンテナショップ運営会議」を設置しようと思っております。これは8ページに掲げていただいておりますが、都内のスーパーの関係者の方や有識者の方、マーケティングコンサルタントやマスコミ関係者、アンテナショップの運営事業者、それと県が入りまして、アンテナショップの運営会議というものを開催したいと思っています。
 内容としては、アンテナショップの運営に係る新しい施策の検討とか、販売策の検討をしていく。実際に相談をしながら、どういったものを扱うのかということをこの場で決めていくといったような機能を持たせて、やっていきたいと思っております。その場でいろいろな知恵を出しながら打って出るための取組を相談していきたいと思っております。
 また、先ほど申し上げましたが、実際に配置する県職員によりまして、アンテナショップの情報発信。申し上げたような販路開拓とか、そういった役割を担わせた活動を考えています。
 以上、いろんな機能を発展させていただくためには、まず何より、実際のアンテナショップの運営事業者の方がどういった方になるのかということが一番大事な部分だと思います。実際、どういった方を募集するのかという案を9ページ、10ページにつけさせていただいております。これはもちろん、これからどういった方が出ていただけるかというのがありますが、実際の営業時間ですとか、そういった点も含めて、これから企画提案型で。運営事業者の募集に手を挙げていただく方に記載していただこうと思っております。前提としまして、10ページをごらんいただきたいと思います。まず、実際にどういった方をといいますと、県内に事業所を有しておられる方で、物販店舗運営のノウハウを持っておられる方から一番初めに募集していきたいと思っております。物産販売の例ということでつけさせていただきましたが、そういった県内に事業所を持っておられて、ある程度のノウハウを持っておられる方にできれば手を挙げていただきたいと思っております。
 実際取り上げていただく中身として、県産品を広く売っていく仕組みで特徴的な取組、例えばほかのアンテナショップにないような独創的な企画の提案でありますとか、実際自分がアンテナショップの物産販売運営事業者として取り組む場合の情報発信の企画の提案でありますとか、収支計画とか。いろいろな、自分なりの御提案をいただく。工夫などしていただきながら御提案いただきたいということを思っております。
 そういった御提案をいただきながら、実際に審査する我々の方としても、県庁内に選定委員会を設置させていただいて、企画の内容とか経営状況を総合的に審査させていただきたいと思っております。
 まず一たんは県内事業者の方を対象にして募集させていただく。それで最終的になかった場合には県外の事業者になろうかと思っております。まず一義的には県内の事業者の方を対象に運営事業者を募っていきたいと思っております。
 また、独創的な企画提案かどうかといった内容について十分に審査していきたい。あわせて、例えば会社自体の安定性でありますとか、財務内容ですとか、そういった点についてももちろん慎重に審査していきたいと考えております。これは物産販売店舗だけではなく、飲食店舗についても同様な考え方で募集していきたいと考えております。
 一番最後の、これは参考でございますが、他県の運営事業者の募集方法をつけております。例えば香川県さんと愛媛県さんですが、同じような格好で企画審査と面談によって県内部で選定される。最終的には東京のスーパーマーケットチェーンが委託先として運営しておられるということが今の現状でございます。これが全体概要になります。
 少しちょっと漏らしておりました。大変申しわけありませんが、参考資料の方をごらんいただきたいと思います。もう一つの冊子でございます。
 4ページ、5ページに写真をつけさせていただいております。5ページには実際の室内の写真をつけさせていただきました。昨年の12月にできたビルでございまして、まだ内装は何も手がかかっていないという状態です。これを鳥取県らしいところを取り入れた格好での内装の整備をこれからやっていきたいというふうに思っております。参考につけさせていただきました。 あわせまして、隣にある「せとうち旬彩館」をこの委員会でもたくさん出させていただきました。別途お配りした資料の中に、簡単にせとうち旬彩館の概要をつけさせていただいております。またこちらの方もごらんいただければと思います。
 あと最後になりますが、前田委員の方からありました飲食運営事業者の補助についての考え方を若干、簡単に説明させていただきたいと思います。先ほど申し上げましたように、運営事業者の方といいますのは、経営の健全性などについて厳正に判断をしていきたいと思っておりますが、例えば営業開始後の動きといいますか、どういった取扱いになるかということを少し御説明させていただきたいと思います。
 「飲食運営事業への設備備品等の整備補助の考え方について」というペーパーをごらんいただきたいと思います。きょうお配りした1枚物のペーパーです。
 実際には補助という格好で飲食運営事業者の方に内装とか、備品の整備をしていただくわけですが、その取扱いについて若干説明させていただきたいと思います。
 まず初めに、運営期間中です。実際の飲食運営事業者の方の運営期間中に、もちろん補助金でございますので、運営事業者の方は県の承認なしに財産を処分できない。ということがまず前提となります。これは、補助金等交付規則の第25条第2項に掲げておりますが、これに反した場合、例えば県の承認なしに勝手に譲渡とか処分されたとかいうような場合には、今回交付した補助金を返していただくという取扱いになろうかということです。これが1つ。
 またあわせて、あくまでも仮にということですが、運営事業者に不都合が生じた場合。例えば退去しなければいけないという状態になった場合、これは望ましいケースと望ましくないケースがありますが、極端にいえば破産した場合にはどうなるかということを最後に、簡単に御説明させていただきたいと思います。
 途中で退去したような場合でございますが、取扱いとしては契約解約の予告をする。契約をやめますという予告をしていただくような条項をつけさせていただくこととさせていただきたいと思っておりますので、実際に解約の予告をいただいてから退去されるまでの間に、次に入られる方を公募して決定していくといったふうに進めていきたいと思っております。また、実際にその中にある設備関係等をどうするかということが、今後出てくると思いますが、それも次の方に引き継げるように県の方で調整をやっていきたいというふうに思います。ただ、実際、退去する際に処分した場合、その額が補助金を超えるようなことがあった場合には、収益納付といいますが、返していただくといった厳正な取扱いをしたいと思っています。
 またあわせて、先ほど申し上げました破産したような場合は、これは破産手続の開始決定があるまでに事業者に対して、補助金の交付決定の取消しを行い、補助金の還付命令を行うといった手続を行います。通常破産された場合は補助金自体も一般債権、私法上の債権になりますので、こういった手続を行わないと他の債権者より優先して回収できないという取扱いになりますので、こういった取扱いを。望むべき事態ではないですが、万が一そういったことになった場合にはきちんと手続をとりたいと考えております。
 済みません、ざっくりとですが御説明させていただきました。足りない分もあると思いますが、よろしくお願いいたします。

◎興治委員長
 それでは、ただいまの説明についての質疑を求めます。

○山根委員
 まず、だれが審査をやるかということをお尋ねしたいと思う。
 それから店内の売上げと、別の場所での。自分の力でよそに出て売るということがあるわけです。それは、7%だとかあるいは18%とか書いてありますが、店内と店外の売上げはどういうふうになるのかということ。
 さらに、物産と飲食、これは別々の経営者を想定ということですね。もうからないような話ですから、なかなか運営者があらわれることも少ないでしょうが。2,000円と6万1,000円ではやっていけないのだから。
 それともう1点は、この運営会議です。ここに人が示してあるようですが、本当にこういった方で運営会議になるのか。あるいは運営会議を開くと費用もかかるわけです。あるいは職員を1名配置すると、一般的な……。今の事業計画に無いほかの経費が、年間経費かかるわけですね。そういうものはどう考えるか。それだけ。

●門脇市場開拓室長
 まず初めの、だれが審査をするかということです。済みません、説明が漏れておりました。
10ページの3の運営事業者の決定のところに、選定の方法を書いております。選定委員としまして、県外の有識者とか、県内の経済界の方。特に財務関係になりますので県内の金融機関の方にも入っていただいて、あわせて県も入りまして審査していきたいというふうに考えております。
 次に、店外で物を売ったような場合という……。

○山根委員
 その店から、店売りでなしに、自分の力で売ったものも店の売上げになるのか。その辺はどう考えるのか。

●森安市場開拓局長
 その事業者がその店舗以外に販路を広げた場合ということですね。県の物産をそこのお店として仕入れて、さらに拡販した場合は、基本的には店舗の売上げに計上されることになると思います。基本的にはです。

○山根委員
 仕入れなどは、それは知ったことではない。

●森安市場開拓局長
今ですね、やはり山根委員がおっしゃるように、店内だけでは売上げが望めないという状況もあります。北海道とかは卸みたいなことをやろうかというような動きもあります。その場合には、店舗の売上げとして計上するということで、基本的には考えておられるようです。そういった考え方を参考にして運営業者の間で整理していくことになると思います。

○山根委員
 非常にこの運営はきついわけですから。ここに入って、これを何とか運営しようと思えば、自分の力で。いつかも言ったようなに、本県にゆかりのあるような飲食店とか。例えば八芳園さんみたいなところに。自分で売ったのか、店が売ったのか、鳥取県が売ったのか。非常にややこしいことも起きる可能性もあると思う。

●森安市場開拓局長
 おっしゃるとおりで、何らかの事前の線引きといいますか、了解をつくっておく必要があると思います。ちょっとそこまでまだ考えが至っておりませんが、おっしゃるとおりと思います。

●門脇市場開拓室長
 業者の募集ですが、別々に募集をかけたいと思っております。ただ、実際には場合によっては両方やりたいという方が出てくる可能性もあるかもしれませんが、基本は別々に募集をかけたいと思っております。

○山根委員
 それはだけれども……。これほど運営が悪いというか、明かりが見えないのだから、一体でもいいし、別々でもいいよというような幅を持っておかないと。なかなかこれは、月に8,000円や6,000円もうかるって、あんた。来る者はいないです、本当に。
 それともう一つ、最後の。職員がついたり、運営委員会を月1回する。どこからやるかわからないけれども、職員の派遣は。

●門脇市場開拓室長
 場所自体は東京で行おうと思っておりますので、実際に今回派遣する職員は調整役になるのだろうと思っております。あと東京のアドバイザー、東京におられる有識者の方ということですので、そういう方にも、もちろん報酬等若干かかると思っておりますけれども……。

○山根委員
 例えば東京の事務所の人がおられて、専門にかかるかどうかは別にして。やはりきちんとした税金で行っているものだから、これもこちらの運営費用にカウントするものか。この名簿を見るとこちらの人もたくさんおられるのですが、月に1回やるということで、東京へ行って戻ると1人に10万円ぐらいかかるわけで。これは2年間のトータルはどれぐらい要るものですか。

●森安市場開拓局長
 議案説明資料で1億5,000万円余を要求させていただいている中には、その運営会議の開催経費として120万円余ですが要求をさせていただいております。まず、そのことが第1点。県の職員を1名配置する前提、それからさらに県庁内での作業もございますので、それを含めたトータルコスト予算といたしましては1億7,000万円余という算定をさせていただいております。

○山根委員
 ちょっと待って。今のところはそうだけれども、運営し始めたら、10月も11月、12月も。月に1回やるということになれば、月にどれぐらいの持ち出しになるのか。(発言する者あり)
 賃金も要るし……。条例によって委員会の条例を使うのかもしれませんが。給料を報酬にするのか、何だか知らないけれども。いずれにしてもそういった委員はどんな条件でお願いするかということも大事。

●門脇市場開拓室長
 5ページに予算の詳細を入れさせていただいておりますけれども、まず一つ。この真ん中ほどにあります平成20年度のその他の経費のところがあります。アドバイザーの謝金というのは
32万4,000円と見込ませていただいておりまして……。

○山根委員
 それで、これはアドバイザーだけ。

●門脇市場開拓室長
 これは実は運営会議の委員さんで、アドバイザーという名前にしておりますので。書き方が非常にわかりにくくて、申しわけございません。

○山根委員
 わからない。

●門脇市場開拓室長
 済みません。申しわけございません。(発言する者あり)済みません。

○山根委員
 大違いですよ、アドバイザーという意味では。

●門脇市場開拓室長
 そうですね、済みません。大変申しわけございません。

○山根委員
 あとは。

○錦織委員
 ちょっと一つ。きょう渡してもらった資料で、さっきの質問でちょっとよくわからなかったのですけれども。飲食の場合は、県と事業者さんで、厨房なんかの全部備品も2分の1ずつ出すのですが、これは途中で退去した場合なんかは、どういうことになるのですか、退去した場合。それがちょっとよくわからなかった。

●門脇市場開拓室長
 簡単に申し上げれば、基本的には次の方に引き継いでいけるような方法にしますというのが原則です。ただ、民民の中での引き継ぎができるようにしたいというのは一つの大きな話だと思います。そのためには実際の、それができるような手続の期間というのをとりながら、そういう流れに持っていきたいと思っています。ただ、実際にそれを引き渡されるとき、準備の際に補助金で県は2分の1出しております、例えば100とすると事業者分は50。では実際の引渡しのときに事業者が70受け取ったとしますと、プラス20になりますよね。それはちょっとおかしいので、当然その部分は県に返還してもらう必要があると思います。そういう考え方でございます。

○錦織委員
 そういうあれですね。

●門脇市場開拓室長
 はい。

○錦織委員
 それと800万円の売上高ということで。例えばずっと参考にしておられる香川、愛媛。今、非常に売り上げているということなのですが、実際にそんなに売れるかどうかわからないという話なのです。実績を上げておられる香川、愛媛の方でそれぞれ、この18年度の売上実績で業者は大体どのくらい手にしておられるのかと思って。疑問なのですが、そこら辺までは教えてもらっておられませんか。

●門脇市場開拓室長
 業者のもうけという意味ですか。

○錦織委員
 もうけ。利益、業者がどのぐらいの程度なのかなというふうにして。

●門脇市場開拓室長
 そこまではいただいておりません。

○錦織委員
 すごく働いて2,000円、現実的な話ではないと思うのです。これがすぐ何億円かの売上げになれば、それなりに利益も出てくるとは思うのですが、そこら辺のところまではまだ計算しておられない。

●門脇市場開拓室長
 要するに、ただ同じような負担、いわゆる売上納付金も同じですので、香川、愛媛と。向こうは6%なのですが、向こうも同じような数字ですので。ここに掲げております40万円というものは、立ち上げ当初からの売上げを見込んだ額ですので、初めから非常に厳しい数字だということではないと思っております。

●森安市場開拓局長
 1点補足させてください。
 香川、愛媛に聞きました。楽ではないけれども、事業継続を投げ出すような、そういう事態ではない。運営事業者さんにとってもです。そういうぐあいに聞いております。

○前田(八)委員
 関連、その6ページ。飲食は利益が月に2,000円でしょう。(「2,000円です」と呼ぶ者あり)やる者がいるのだろうか。2,000円ですよ、くたびれもうけですよ、これは。
 募集要項を見せるわけ。

●門脇市場開拓室長
 見せます。

○前田(八)委員
 これを。

●門脇市場開拓室長
 はい。これもつけます。

○前田(八)委員
 つけるか、これを……。客観的に見て、飛びつくだろうか。何が言いたいかというと、賃借料の5万4,600円掛ける25.26坪、この25.26坪を配慮するとか。全部がスペースにならないから、本当のいすの部分、テーブルの部分だけにしてやるとか。その辺がないと、とてもこれでは飛びつかないわ。くたびれもうけで。一月働いても2,000円ですよ、あなた。常識でないと思うよ、これは。
 それともう1点、1ページの物件ビルです。私、この間言ったのですが、2階が飲食ということは非常に厳しいと思うのです。それでらせん階段とエレベータ、でしょう。私はこの3番目の方がよく見える、1階と地下ですから。人間の心理からいうと地下は抵抗感なしにすっと入れるのです。2階に上がろうというのはなかなか、意識がないと入らないわけだ。何でいけなかったかというのをちょっと教えてください。

●森安市場開拓局長
 飲食の収支について御質問でございます。確かにおっしゃるように、変な話もうけがない。実際そういうシミュレーション、試算結果になっております。これを募集をかけるときに見せるのかどうかということについては、募集の段階で見てもらおうと思っております。
 それは、まず1つ。県はやはりこういった、試算したらこういう状態ですということを見てもらう必要があると思いますので、これはぜひしないといけないと思っております。
 それで、手を挙げる方がいるかどうかということについては、まだ実際にこの2階の金額というものを明確に言い切っている段階ではございません。それについての経営者の判断というのは、募集をした段階で出てくると思います。

◎興治委員長
 ちょっと何かよくわからないです。

●森安市場開拓局長
 このことを、この金額をまだ正確にお示ししているわけではないので。

◎興治委員長
 5万4,600円ですか。

●森安市場開拓局長
 はい、そうです。

○山根委員
 まだって、おかしいと思うよ。当たり前でしょ。通るか通らないかわからないのにするわけない。そんな論はおかしい。

●森安市場開拓局長
 そうです。ですから、それを見ていただいて、事業者としての経営判断ですね、そういうものをぜひしていただきたいなと思っております。

○山根委員
 だれかに相談して、そんな時間があったのか。まだ見せていないとか、見せているというようなのは。だれも見せていないだろう。

●森安市場開拓局長
 そうです。

○山根委員
 まだ見せていないと言うからおかしい。

●森安市場開拓局長
 言い方が間違えてました。申しわけございません。

○山根委員
 もう、いい。

●門脇市場開拓室長
 上から3つ目のSL広場側の物件ですけれども。やはり場所的にいって、むしろ非常に条件はいいと思います。ただ、場所がいいとはいいながらも、やはりSL広場側あたりはごちゃごちゃ、言い方変かもしれませんけれども、近くに……。
 それから、書いておりますが、若干。42坪ですので、今の52坪でも面積的には狭いのではないかということも悩みながらの部分もありましたので、面積的にも厳しいのではないかといった理由で、検討した結果……。

○前田(八)委員
 あともう1点。9ページの物販店舗。これ飲食がないのだけれども。さっきの10ページに一行書いてあるけれども、何で見せれないか。

●森安市場開拓局長
 済みません、これまだ……。(発言する者あり)作業の……。

○前田(八)委員
 今までのやり方から見ると。何でも隠して。

●森安市場開拓局長
 まだ作業が間に合っておりません。おわびいたします。次回、3月の閉会前までには必ず作業しまして、常任委員会で御説明させていただきたいと思います。

○前田(八)委員
 いつですか。

●森安市場開拓局長
 3月22日。

○前田(八)委員
 何でですか。補正予算はこれからだ。間違えたらいけない。債務負担行為はあしただよ、常任委員会はあしただよ。可否の決定をやるのは。どうするのだ。(発言する者あり)そういうわけにはならない。

○森岡副委員長
 米子-ソウル便のときでも。

○前田(八)委員
 そういうわけにはならない。

◎興治委員長
 どうですか。

●森安市場開拓局長
 できる限り作業をしまして、常任委員会に案として御説明させていただきたいと思います。

◎興治委員長
 あすまでに。

○前田(八)委員
 小出しだから、疑われるのだ。今ごろ小出しにすると。

●門前商工労働部長
 3月21日の委員会で出させていただきますし、先ほど説明ありましたように、執行自体もこの契約、また募集の開始も本議決をいただいた後ということで考えておりますので、そういう委員会での御議論なども踏まえて、執行させていただくようにしておりますので、何とぞ御理解をいただければと思います。

◎興治委員長
 ちょっと待ってくださいよ。今、確認ですが、あすの委員会では、いわゆる概要的なものは出せないということですか。(「物販しかない」と呼ぶ者あり)いや、飲食部分の募集要項。(発言する者あり)できる範囲で結構です。

●門前商工労働部長
 努力いたします。あしたまでに努力をさせていただきます。

○湯原委員
 個人的な意見です。募集要項の飲食の部分。案でもいいですので、たたき台を出してもらわないと。

●門前商工労働部長
 わかりました。

○湯原委員
 例えば営業時間は物販20時までになっていますが、飲食の場合は、お酒とか出すとなると、本当に20時までということではないでしょうし。せめてそのぐらいの案だけは具体的にお示しいただけないと。この間の委員会でも言いましたし、先ほども前田委員からあったのですが。この間、私、ちょっと時間の関係で失礼したので、あれだったのですが、このらせん階段というのはちょっと、私としてはやはり。2階に上がろうかなと一瞬迷ってしまい……。なかなか階段では上がらない。愛媛とどこだかの、行きましたが、あそこの階段のところは。何があるのだろうかと、おびき寄せられるように上がっていくぐあいに。2階が飲食……。リピーターは、最初からエレベーターで上がれるのでしょうけれども。らせん階段は奥にあるものですから、よほど気をつけられないと、動線としてなかなかうまく生かされないということになってしまうので、ぜひ気をつけていただきたい。
 もう一つ、物販の方で思うのは、他の自治体のものを見てても、やはり物産協会が出てくる可能性が高いのかなというふうに。どこが応募されるのかわからないのですが、非常に重要になってくるのです。そうすると以前、物産協会が鳥取市内に店舗を出していたが、とても借地代の2,000万円が重たいということで、そこから賀露とかわらべ館のそばに行くとかという話があって、結局……。何てことはない、この新橋に出ていくようになってしまうのかなという。7月からで2,000万円余、年間通じて2,800万円ぐらいになるのかなと思うのですが、その辺がやはり。今、競合するところはどこにあるのかなと思う。結局、物販の要項を見ると、そのノウハウを持っている人、事業体ということになるとなかなか少ないのではないかなと思うのです。ほかに手を挙げる民間はそれなりにはあるのでしょうけれども、実質的には物産協会が有力なのだろうという思いもします。その辺について何かコメントありますか。
 もう一つ、先ほどの月の売り上げ2,000円の飲食関係について、結局、県産品のPRを兼ねた飲食ですよね、ワインとかなんとか。そうなると、例えば香川・愛媛のところはうどんとかといった非常に、明確な食べるもののイメージがあるのですが、さて鳥取県は、というときに、県産品を使ってということを、果たしてどこまでというのがあるのです。それで前田委員がおっしゃったように、ここはひとつ。やはり手を挙げるところがなかったということも困るので、先ほど話があったように。これからの検討材料になるのでしょうが、借地料、間借りについて検討を。今の状況ではなかなかなので、それだったら自分たちで東京に店を持って好きな料理出した方がいいやみたいな話になる可能性が強と思うのです、民間事業者の方々は。わざわざと言ったら語弊がありますが、そこでわざわざ県産品を使って。PRしたいということは、こちらの思いなのですが、民間事業者としてはなかなかそこまでのモチベーションを持っていただくことは、ちょっと至難のわざかなと思いますので、インセンティブを働かせるような間借りの関係を、ぜひ考慮された方が。このままでは、なかなか民間の事業者は入ってこないのではないかという思いがします。意見ということです。

○山根委員
 これは余りぎちぎちにして。あなた方はもう金に縁のない人だから。ある程度、枠を出して、事業者に提案してもらって。売上げもこんなぐあいに目安としているのだけれども、あるいは家賃もこれぐらいの目安としているけれども、もうちょっとおおらかにしないといけない。こんな状況では、来るものも来ませんよ。だから、もっと……。2階がいいのか、1階がいいのかといってももう遅いのでしょうが、逆に物産売り場は2階がよければ2階にして、1階で食い物屋をやるというような、ある程度おおらかに、入ってくる事業者に決めさせて。鳥取県産品を買ってくださいという我々のミッションだけをきちっと守ってもらえればいいよというくらいのおおらかさがないと、あなた、来ませんよ。2,000円をもうけるような計画していたって。

○小谷委員
 おおらかさを出すと……。

○山根委員
 本当に時間も向こうが好きにすればいいし、ある程度……。

●門前商工労働部長
 いい言葉をいただきまして、ありがとうございます。私どももいろいろ検討する中で、公費を使うことについての是非というようなところで、いろいろ御意見もちょうだいいたしておりました。そのために公費をなるべく抑えるというような観点から、こういうように、ある意味厳しく見えてしまうような御提案をさせていただいているところでございます。
 きょういただきました、貴重な御意見と思いますので、また先ほど申し上げましたように、3月21日に、きょういただいた御意見なども踏まえて、もう一度、御提案させていただくようにさせていただきます。ぜひ検討させていただきたいと思います。

○山根委員
 手を挙げた人から選んで、そしてその人とどうやれば本当に、一体になって運営がうまくできるかというようなことを模索していかないと。こんな条例に縛られて、8時から5時までやりなさい、2,000万円かかりますというようなことせずに。事業者は手を挙げようと思えばしっかりとした提案をしてくるでしょうから。事業者と当面は、家賃でもとりあえず1年間ぐらいは有利にしてあげて、自信がついたら払えとか。やはり本当にいい人を選定して、向こうの意見を聞いて。おおらかにいかないとできないと思う。

○小谷委員
 さすが山根委員だな。

○前田(八)委員
 ようしないよ。1年目は、家賃を工面するとか。招き寄せないと来ないよ、これは。

○山根委員
 それで事業がうまくいけば、この倍取ってもいいわけだし。(発言する者あり)いやいや例えばだ、成功報酬だからな。それぐらいおおらかにしないと、だれが来るのか。

○小谷委員
 いい意見が出たときに、踏まえて勉強して報告しますと、部長も言っておけばいいのだ。

○森岡副委員長
 民間業者の方は、物販の経験者で本県に本社等があるということなのですが、心配されるのは、要は、売りたいもの、売れないもの。それから置きたいもの、置きたくないもの。こういったものが、鳥取県の思惑と事業者の思惑とのギャップが、やはりどんどん広がってくると思うのです。そういったときに、どういう対処方法をとるのか。これはやはりきちんとみんなで検討しておかないと。約束が違うよということになりかねないと思うのです。ですから、きちっとその辺を細かく執行部で検討して、物販業者を公募される際にきちんと条件の中に組み込んでやっていただきたい。それから、やはり飲食でも物販でも休みをどう考えているのですか。

◎興治委員長
 以上ですか。(発言する者あり)
 では答弁、どうぞ。

●門脇市場開拓室長
 基本的には年始を除いて無休ということを条件に考えております。ただ、営業時間については、実際の運営業者の考えがありますが、やはり飲食は遅くまでやりたい、物販はそれより少し早目、例えば8時ごろまでということがあると思います。そこは御提案いただきたいと思っております。

○森岡副委員長
 初めの方はうまく、順調に行くとは思うのですが、時がたつに従って、どんどんどんどんギャップが広がってくるので。ただ、最終的に鳥取県がアンテナショップを出した思惑と全く違ってしまったというふうにならないようにしないといけないと思います。

○前田(八)委員
 もう1点。

◎興治委員長
 どうぞ。

○前田(八)委員
 審査されるときに店長、経営者のことなのだけれども。特に物販の場合、私は店長だと思う。店長もあわせて面接をされるように。店長にはどのような人がなるのか。(発言する者あり)

◎興治委員長
 どうですか、店長の。
 どうぞ。

●森安市場開拓局長
 難しい宿題をいただきました。まず、運営事業者さんにしっかりした運営していただくためには接客とか、あと。当然、県の方がやっていただければ知識は豊富だと思いますが、必ずしも全員が県の出身の方というわけではないと思いますので、そういう研修はしっかりとしたいと思います。(発言する者あり)しっかりと研修できるようにいたします。

○山根委員
 県の者といったら県庁職員でしょう。

●森安市場開拓局長
 そうではありません。鳥取県出身の方です。

○山根委員
 それを先に言って。(発言する者あり)県の出身にそれほど限らなくてもいいと思う、これも。おおらかに、本当に力がある者を選んで……。鳥取の者はあか抜けていない、私らみたいな者なので。

◎興治委員長
 さっき前田委員は、店長の面接をしたらどうだということなのですが。要するに、店長を選定の際に、何ていうのかな、そういうことができるかどうかという。選定対象としてできるのかどうか。(「ちょっと無理だよ」と呼ぶ者あり)
   
●森安市場開拓局長
 現実的に無理だと思います。その後の研修で対応したいということでございます。

○前田(八)委員
 経営者がちゃんとしていても、仮に。経営者がずっといないのだよ、いるのは店長だよ。(「だと思いますよ」と呼ぶ者あり)

●森安市場開拓局長
 もう1点。それを、今、物販しかなく申しわけございません。物販についての募集要項の簡単な案を出させていただいておりますが、本県の物産に対する知見が豊かで取扱いの説明ができる人員の確保とか、委員が代表質問でおっしゃったようなことを条件として盛り込むように考えたいと思います。

○前田(八)委員
 料理はいいのだ、料理は味で勝負するから。だけれども物販の方は。非常にこれは難しい。熱意と情熱……、売り込みのプロでないと、よう売らないと思う。売りたいものを売っているわけではないのだから、これは。

◎興治委員長
 要するに審査の際に、店長の経歴だとか能力だとかということの。例えば文書ででも出してもらって……。(発言する者あり)

○斉木委員
 いいよ、そういうことまで。

○錦織委員
 だって、決まらないからね。

○小谷委員
 うちは、おおらかにだから。

○前田(八)委員
 おおらかだけでは。(発言する者あり)

○湯原委員
 そういう意見があったということで、お含みをしていただければ。

○山根委員
 そうだ、それぐらいは約束しないと。

○小谷委員
 6万幾らとか2,000円とかという趣旨の問題ではない。要は、鳥取県が東京のアンテナショップで売りたくなるようなものを通じて鳥取県のイメージアップを。その付加価値もあるということを言わないといけない、あなた方も。だから、これだけの金を、1億5,000万円をつぎ込んだって……。そういうこともありますので、よろしくお願いしますという意味。私は理解していますので。

◎興治委員長
 ありがとうございます。

○前田(八)委員
 当てにするということだ。

○小谷委員
 そうだよ。(「わかった、わかった」と呼ぶ者あり)

○山根委員
 全部ブロッコリーを売っては。ブロッコリーとネギを売ったらどうですか。(発言する者あり)

◎興治委員長
 ちょっと待って。私、1つあります。さっき、最初説明があったのですが、県職員1名の配置ですが、これはかなり何ていうのかな、販路開拓なんかのノウハウがある人だろうと思うのです。要するに外の販路をつくり出していくということなので、これを新たに募集するのかどうなのかとか、そういった判断の基準だとか。それと常時どこに拠点に活動するのかとか。そのところはどうなのですか。

●門脇市場開拓室長
 場所自体は、アンテナショップ。新橋の店舗にいます。

◎興治委員長
 いるのですか。

●門脇市場開拓室長
 はい。そこをを拠点として販路開拓ですとか、バイヤー対応ですとか、そういったことの役割はその場所でないとできないと思いますので。東京事務所ではなく、この場所にいてその役割に合わせるということです。それで、できるだけ物産販売ですとか、そういったポジションにいたような人をできれば行かせたいと思っております。全く違うところの人ではなく、ある程度、知見がある人に行かせます。

◎興治委員長
 正職員を行かせるわけですか。

●門脇市場開拓室長
 職員ですね。

○山根委員
 その辺がな。そんな者が行きよると、今度は店長と合わなくなる。(発言する者あり)

○斉木委員
 思いがね、上と下と入る人というのは、やはり。もちろん商売が黒字にならないといけないのだけれども、それイコール、鳥取県のためにどうやるのかという気持ちを持った人を選んでもらわないと。あそこに入ったのだけれども、本当に商売にならないし、とんでもない目に遭ったというような思いをさせないように。やはりそれは、難しい面といい面とをきちっと。応募する者にいいところばかりではなく、悪い側面も説明してあげないと。こんなはずではなかったということにならないように。商売したことがないからわからないけれども、本当に商売していた人が、多分経験者が行かれると思う。全くの素人があそこに、店舗に入りますということはないと思うから。必ず県内で商売していた人が行くとか、都会でしている人が入るとかいうことになると思うので、そのあたりはやはりいい面と悪い面をきちんと説明してあげることが親切だと私は思う。この数字ばかりではわからない。この数字は、あなたたちが机の上で書いた数字だから。これもともと……。(発言する者あり)

○森岡副委員長
 この売り込みのお話はよくわかるのですけれども。鬼太郎カレーなんかが出た背景というのはもう御存じだと思うのですが、その当たりをうまく使わないと。ここ「食のみやこ鳥取県」でしょう。大山地鶏、「大食い選手権」は見られていないでしょうか。そのときに大山地鶏を物すごくおいしいと言ったのは「ギャル曽根」なのですよ。もうずっと彼女が鳥取県の産品を宣伝して回ってくれているのです。こういう、せっかく一大イベントを仕掛けるというときに、何でそういうものをうまくリンクさせるというか、乗っからないのか、絶好のチャンスなのに。だからどうやってこの店をPRしていくのかとか、鳥取県をPRするのかということについては、やはりその当たりをきちんと対応してやった方が、せっかく入る店の方も売りやすくなるし、鳥取県のイメージアップにつながると思うのです。そういう戦略的なものというのはどう考えておられるのですか。ただ単に店を出したら、当然……。

●森安市場開拓局長
 話題づくりについては、一番留意しないといけないところだと思います。ただ、まだ今、いつという日にちを決めてオープンを論じるようなところまで、まだ正直できておりませんので、早くそういったことのめどをつけて、副委員長がおっしゃったような有名人とか、PR効果の高い人をどう活用するかということを、さらに検討したいと思っています。(発言する者あり)

◎興治委員長
 いいですか。

○山根委員
 まじめにやればいいのだ。

◎興治委員長
 では、以上で経済産業常任委員会を閉会いたします。ありがとうございました。

午後4時53分 閉会

 

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