平成19年度会議録・活動報告

平成19年10月17日~19日・所管事項に係る県外調査

1 調査日時・調査箇所
   10月17日(水)
     ・大分県立石垣原養護学校
   10月18日(木)
     ・株式会社日田ウッドパワー日田発電所
     ・日田市豆田地区
     ・社会福祉法人福岡コロニー
   10月19日(金)
     ・子ども発達支援センター「愛」、愛児園湯田保育所

 
2 調査委員
  藤縄委員長、浜崎副委員長、市谷委員、澤委員、伊藤委員、松田委員、
  廣江委員、村田委員、山口委員、横山委員
 
3 随行者
  鳥取県議会事務局議事調査課  野川主幹、田中副主幹
 
4 調査内容
 大分県立石垣原養護学校
  ・独立行政法人国立病院機構西別府病院の重症心身障害児・者への教育の取組みについて
 株式会社日田ウッドパワー日田発電所
  ・木質バイオマスを活用した新エネルギー電気供給の取組みについて
 日田市(豆田地区)
  ・豆田地区の重要伝統的建造物群保存事業について
 社会福祉法人福岡コロニー
  ・障がいのある人の自立に向けた取組みについて
  ・「社団法人ゼンコロ」の取組みについて
 子ども発達支援センター愛、愛児園湯田保育所
  ・支援センターと保育所との交流による障害児統合保育の取組みについて
 今回は、大分県、福岡県並びに山口県における福祉、環境、教育分野に関して、全国的に先駆的な取組みを行っている事例の調査を行った。
福岡コロニー



愛児園湯田保育所
(1)「福祉分野」においては、障害のある人の自立に向けた取組みについて及び「社団法人ゼンコロ」の取組みについて「社会福祉法人福岡コロニー」、障害児統合保育の取組みについて「子ども発達支援センター『愛』」及び「愛児園湯田保育所」を調査した。

 まず、「福岡コロニー」は、障害のある人たちが働きたい、働ける場・機会が欲しいとの思いから、昭和27年に、障害のある人が主体的に取り組み「仕事と生活の場」として築かれた福祉工場である。
印刷関連を中心に事業を行っているが、現在、原材料費の高騰や自治体の契約方法の変化(随意契約から競争入札へ)など、工場を取り巻く環境は厳しく、現在、検討委員会を設置し、今後のあり方について検討しているとの説明を受けた。
また、障害者自立支援法に対する問題点について、現場の生の声を聞くことができ、今後、障害者自立支援の対策を検討する上で非常に興味深い内容だった。

 次に、「子ども発達支援センター『愛』」及び「愛児園湯田保育所」は、全国で初めて障害児施設と保育園を併設し、統合保育を行っている施設である。障害のあるなしに関係なく、子どもたちが活発に交流を行っている姿が、今年の5月にNHKテレビで放送され,大きな反響を呼んだ。今回の調査もその番組を見た委員の希望により実現したものである。
 湯田保育所の宮原園長から、「一方通行ではなく双方向が『遊んでくれてありがとう』という気持ちを持ってくれている」ことや、「健常児の保護者が、『我が子の今まで見たことのないやさしい一面を発見することができた。』と喜ばれている。」との説明を受けた。
 また、施設内のいろいろな所に、子どもたちだけでなく「親育ち」を支援する取り組みが見られ、子育てについてあらゆる角度から応援している様子がよくわかり、今後の子育て支援施策を充実する上で大いに参考となった。
日田ウッドパワー (2)「環境分野」においては、木質バイオマスを活用した新エネルギー電気供給の取組みについて「株式会社日田ウッドパワー日田発電所」を調査した。
「日田発電所」は、製材業者や解体業者から出る木くずを木質チップに加工したものを燃料として発電を行っている。
 燃料の木質チップは、隣接している「九州ウッドマテリアル」から安定的に供給されており、平成18年11月に運転を開始してからまだ1年経過していないが、6月末期においては黒字となっているとの説明を受けた。
 「カーボンニュートラル」な資源のため、CO2の排出を抑制するなど地球温暖化防止にも役立っているとのことであったが、燃料の安定供給の問題や発生した蒸気の有効利用など、導入にあたっては検討の余地ありと考える。
 また、大分県立日田林工高等学校卒業生をはじめ、従業員のほとんどが地元出身者であるとのことであり、大変興味深い内容だった。
大分県立石垣原養護学校



日田市の町並み
(3)「教育分野」においては、独立行政法人国立病院機構西別府病院の重症心身障害児・者への教育の取組みについて「大分県立石垣原養護学校」、重要伝統的建造物群保存事業について「日田市(豆田地区)」の2か所を調査した。

 まず、「大分県立石垣原(いしがきばる)養護学校」は、大分県で唯一の病弱養護学校として昭和46年に設置され、西別府病院とは渡り廊下でつながっている。また、病院内に県が建設した学習棟があり(土地は病院より借用)、登校できない生徒はそこで授業を受けている。
 当日は、学習棟において、ベッドに横になったままで職員と一緒に楽器を演奏し、音の感覚を楽しんでいる生徒の様子や、西別府病院に入院している卒業生との交流会の様子も併せて参観した。交流会では、石垣原養護学校の教職員の合唱を楽しそうに聴いている卒業生の姿が、とても印象的であり、療育と教育の連携の重要性を痛感した。
 9月議会において、「鳥取医療センター入院している県立白兎養護学校の生徒のための教室の確保について」の陳情を採決したところであり、今後の施策の取り組みに向けて大いに参考となった。

 次に、「日田市」は、江戸時代には天領として西国筋郡代が置かれており、中でも豆田地区は御用商人(掛屋)を中心に栄え、現在でもそのままの町割りや数多くの歴史的な建物が残っている。
 平成13年に文化庁の調査官からの助言もあり、まちの生き残りをかけて住民と行政が一体となって古い町並みをいかしたまちづくりに取り組まれ、一時期まばらだった観光客も現在では年間約45万人訪れているとの説明を受けた。
 鳥取県においても、同様の取組みを実践している所があり、町並み保存と同時に観光振興の観点からも大いに参考となった。
 全ての調査事項にわたって、各委員から積極的な発言、質問が繰り返され、調査時間が足らないと感じるほど充実したものとなり、大変有意義であった。

 今回調査したこれらの施策、取組みについては、今後の委員会活動の参考としていきたい。
 

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