平成19年度会議録・活動報告

平成19年9月7日会議録

出席者 委員長
副委員長
委員
興治 英夫
森岡 俊夫
錦織 陽子
斉木 正一
湯原 俊二
山根 英明
前田 八壽彦
藤井 省三
小谷 茂 
以上 出席委員 9名
欠席委員 0名
 
 傍聴議員 米井 悟
安田 優子
澤  紀男 

説明のため出席した者
 門前商工労働部長、河原農林水産部長、足田労働委員会事務局長外次長、課長

職務のため出席した事務局職員
 岡田主幹 山崎主幹 山根副主幹

1 開会   午前10時30分

2 休憩   午後0時28分

3 再開   午後1時44分

4 閉会   午後2時44分

5 司会   興治委員長

6 会議録署名委員  藤井委員  湯原委員

7 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり

 

午前10時30分 開会

◎興治委員長
 ただいまから経済産業常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元に配付しております日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 なお、今回の常任委員会は、執行部の入れかえを行うこととし、最初に農林水産部について、次に商工労働部、労働委員会について行います。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の署名委員は、藤井委員と湯原委員にお願いいたします。
 それでは、ただいまから農林水産部の付議案の予備調査を行います。
 なお、質疑につきましては、説明終了後に行っていただきたいと思います。
 また、報告第2号、長期継続契約の締結状況については、お手元の議案説明資料22ページのとおりであり、特に説明は要しないものとします。
 まず、河原農林水産部長に総括説明を求めます。

●河原農林水産部長
 おはようございます。農林水産部の議案説明資料の1ページをお開きいただきたいと思います。
 そこに補正額を書いてございますけれども、今回9,490万円余の補正をお願いするものでございます。
 内訳を下に書いてございますけれども、一般事業として4,100万円余、それから公共事業として5,300万円余の補正をお願いするものでございます。
 一般事業の主な事業について概要を説明させていただきます。まず、2つ目でございます。果樹等経営安定資金利子助成事業、これは災害あるいは価格の下落時に利子の軽減をする事業でございまして、現在有利子で行っておりますが、昨今非常に災害が多い、それからラッキョウに見られますように価格の下落がたびたび起こるということで、今回制度を無利子にさせていただくということで必要な予算をお願いするものでございます。
 3つ目でございます。家畜伝染病予防事業でございます。これは鳥インフルエンザ、だんだん季節に入ってきましたけれども、一たび起こったときに鳥だとか汚染物質を速やかに焼く必要があります。今回県が主体となってやるという方向にいたしまして、必要な予算をあらかじめ計上しておくものでございます。
 2つ飛ばしまして、新・間伐材搬出促進事業でございます。現在森林の方は長伐期施業、材価が低いことから80年ぐらいで切るというのを目指して施業が行われております。そういたしますと、現在の間伐材持ち出し支援の対象は60年生以下を対象にしております。ただ、引き続き間伐が現在では必要になっているということで、今回60年生以上の木もこの事業の対象にさせていただきたいということでありまして、必要な予算を計上させていただくものでございます。
 公共事業でございます。2つ目の耕地災害復旧事業で1,300万円ほどお願いしておりますが、これは大山山ろくの国営でつくりました下蚊屋ダム、落雷といいますか、近くに雷が落ちたことによりまして水管理施業システムが破損したということで、この災害復旧を大山山麓土地改良区連合が行います。それに対する助成でございます。予算は以上でございます。
 左側の目次のところに書いていますが、予算関係以外では2つほど報告をさせていただきます。主なものは、公用車の交通事故に伴います損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定についてでございます。
 詳細については担当課長の方から説明いたしますので、よろしく御審議のほどお願いいたします。

◎興治委員長
 続いて、議案第1号について担当課長から説明を求めますが、執行部の説明は要領よく簡潔に大きな声でお願いします。

●近藤農林総合技術研究院長
 資料の2ページをお願いします。園芸試験場の試験研究費、EOD反応を活用した花卉類の効率的生産技術の開発ということで133万円の補正をお願いするものであります。
 概要ですけれども、県内のトルコギキョウにつきましては露地とハウスで栽培されておりますが、ハウスにつきましては秋から春出しということでありまして、冬の日照が非常に少ない。それからつくる上では加温が必要だということで、非常に栽培も難しいのが現状であります。
 一方、植物の方は、日没後、エンド・オブ・デー、略してEODと言っておりますが、日没後に活性が高まりまして、いろんな温度や光に反応してくるということが独立行政法人の花卉研究所の方から報告されております。そこに書いておりますこの時間帯の温度管理、光照射といいますのは、日没後の3時間程度の時間帯を言うのだそうですが、この3時間程度の間の温度管理、光照射によって省エネだとか栽培期間が短縮できる、そういう見解が報告されております。
 こういう知見に基づきまして鳥取県の気象条件に合ったトルコギキョウの温度管理、そして新たな光源による生産技術を早急に組み立てようというものでありまして、これが可能になりますと大幅なコスト低減が期待できるというものであります。
 試験期間は、ことしの10月から21年3月としておりますが、これはミスプリントでありまして、訂正をお願いしたいと思うのですが、22年の3月ということで3カ年間の試験期間を予定しております。
 この事業は、下の方に書いておりますけれども、農水省からの委託事業でありまして、独立行政法人の花卉研究所が中核機関となりまして、鳥取県、和歌山県の現場で利用可能な技術の組み立てあるいは松下電工の方で光照射装置の開発、そういうようなことで花卉研究所とこの3者が共同で研究をするものであります。したがいまして、今回の財源は、委託金収入ということで予定をしております。

●竹本生産振興課長
 3ページをお願いいたします。果樹等経営安定資金利子助成事業ですけれども、先ほど部長が説明いたしましたように災害の多発及び今般のラッキョウの価格暴落を踏まえまして、今般制度改正をお願いするものです。
 1点は末端金利を無利子にするということ、それからもう一つは価格低落時の対象品目として、今般のラッキョウのように今までは価格補償制度の適用品目を除くとされていたのでありますけれども、今回価格補償制度の適用品目を含むすべての果樹、野菜、花卉類ということで補正をお願いするものです。

●山根畜産課長
 資料の4ページをお願いします。家畜伝染病予防事業ということでありますが、鳥インフルエンザが発生した場合には、かかった鶏、汚染物品を焼却もしくは埋却する必要がございます。16年の6月に家畜伝染病予防法が改正されまして、2番のところの表を見ていただきたいと思います。補正前までのところでございますが、従来は国が半分、それから互助基金、これは国が2分の1、生産者2分の1で積み立てたものでございます、これが4割、それから発生農家10%ということで負担して焼却・埋却を行っていました。
 このたびお願いしていますのは、法の改正を受けまして県も直接焼埋却することができるようになりましたので、国と県で負担して迅速に行おうというものでございます。
 下の段でございます。自衛防疫強化総合対策事業ということで、これは鶏の伝染病でありますニューカッスル病を予防するために、農家がワクチン接種する際に補助をしております。ことしの1月、2月に宮崎、岡山で鳥インフルエンザが発生しました。これはニューカッスル病に類似しておりまして、そのニューカッスル病を予防するための予防接種希望がふえたということで国庫の増額をお願いするものでございます。

●坂根耕地課長
 続いて、5ページをお願いします。上段であります。エコ水田整備技術モデル事業ということで、これは国の定額の助成を使いまして田んぼの暗渠排水の管を活用した地下かんがいの技術の実証の試験を実施するものでございます。
 思うような水のかけ引きができるとか、あわせまして竹炭等を使って農地から排出される排水の水質浄化等の試みも実証的に実施したいと考えております。
 下段をお願いいたします。農地防災事業費として、県営ため池等整備事業の進捗を図るため鳥取市の横枕地区、米子市の大高地区の、横枕は2カ所、大高は1カ所のため池の工事につきまして進捗を図るため470万円余の補正をお願いするものでございます。
 6ページをお願いいたします。耕地災害復旧といたしまして、江府町にあります下蚊屋ダムがこの春先落雷の被害がありまして、電気の監視系、制御系が被害を受けました。それの復旧を行うものでありますけれども、現在は何とか応急措置と人海戦術によってダムの機能が麻痺しないよう運転をしておりますけれども、この雷の被害を災害復旧をもってもとに戻そうとするものでございます。
 ただ、通常ですと県の持ち分というのはないのですけれども、ダムの大規模性、それから公共性にかんがみまして国庫負担の残の2分の1を県が、それから残りの2分の1を市町が負担するという形で補正をお願いしたいというものでございます。

●岡本林政課長
 7ページをお願いします。新・間伐材搬出促進事業で2,000万円の増額をお願いするものでございます。
 この事業は、間伐材の利用ということを推進するため、山土場に集積された間伐材を市場・製材加工まで運搬・出荷する経費に対して、立米4,000円ということで支援をしております。
 これにつきましては、対象林齢が60年生以下というふうにしているところであります。ところが、いろいろ実態を聞きますと60年を超える高齢林、大径材、30センチ以上になるものもありますが、それについては以前は高値で取引されていたという状況がありました。ただ、これが最近では小径木、60年以下の木とほぼ単価的に差がなくなっているという状況も生まれております。それにあわせて間伐もなかなか進まない。さらには出材自体が例えば石谷市場であれば4月時点で町内からの出荷が35%を切っているというふうな状況もございます。高齢林に対する間伐、それから推進を行っていく必要があるということを判断いたしまして、この制限を撤廃したいということでございます。
 これから半年間ということで5,000立米を予定しており、必要な経費の増額をお願いしたいと思っておるということでございます。よろしくお願いします。

●嶋沢森林保全課長
 8ページをお願いいたします。治山事業の中の保安林改良事業について、約3,600万円の補正予算をお願いするものでございます。
 内容としましては、保安林内での未立木地での植栽、それから間伐がおくれた森林の間伐追加実施ということをお願いしております。

◎興治委員長
 続いて、報告第1号について担当課長から説明を求めます。

●山根畜産課長
 資料の20ページをお願いいたします。交通事故による損害賠償に係る和解、損害賠償の額の決定について、8月3日に専決処分しましたので、報告いたします。
 和解の相手は鳥取市の個人ということで、和解の要旨でございますが、県が損害賠償金、記載額を支払うものでございます。過失割合は県の方が1割でございましたので、物的損害6万円、それから人身損害12万9,000円ということであります。
 事故の概要でございますが、ことしの1月24日に鳥取市古郡家で、事故の状況としましては、鳥取家畜保健衛生所所属の職員が勤務中に事故を起こしたというものでございます。所属の職員には今後とも気をつけるようにということを注意をいたしました。申しわけございませんでした。

●庄司農政課長
 資料の21ページをお願いいたします。もう1件、交通事故の専決処分の御報告でございます。5月11日に、中部農林局の公用車が北栄町内の交差点で衝突事故を起こしまして、双方の車両が破損したということと、それから北栄町が設置しますカーブミラーに接触をしましてカーブミラーを破損させたというものでございます。
 このほど物損部分について和解が成立をいたしまして、中身は過失割合を県が4割ということにして、相手方が6割ということで、県が賠償金21万3,960円を鳥取市の会社に支払う、それから北栄町に5,460円を支払うということになっております。8月30日に専決処分をいたしましたので、御報告でございます。

◎興治委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑等を求めます。

○湯原委員
 2ページの園芸試験場費ですが、トルコギキョウをつくっていらっしゃる県内の農家戸数と生産額を。

●近藤農林総合技術研究院長
 県内のトルコギキョウの生産農家は67戸で、うちハウス栽培で生産額が5,600万円程度ということです。

○湯原委員
 その技術員さんというか、研究される方は平成22年3月まで1人の人が研究されるのですか、何人ぐらいで研究されるのですか。

●近藤農林総合技術研究院長
 主体的にかかわる研究員は1人です。

○湯原委員
 片山知事時代にトータルコストというのを使われて、事業費は133万円、これは農林水産省からの委託で外郭団体に再委託という形ですが、これはあくまでも事業費ベースという形で、人件費ベースは県費でやるということで、特定の方ではありますけれども、他の研究もなさっていますので、トータルコスト的にはそうではないのでしょうけれども、ハウス農家個々ということもありましてむげにはできないと思いつつ、逆に現場での本当の利用、経済的な生産へのプラスの波及がどの程度あるのかということを検証した上でしていただきたいと思いますし、プラスになるのはわかりますけれども、県費等の関係で、ぜひその点はお考えいただいて、農林水産省から流れてきた補助金がつくからというわけでもないでしょうけれども、それはぜひ御認識いただきたいと思います。
 5ページのエコ水田整備技術モデル事業です。これもです。先ほど申し上げたように、その検証というのを実際どうやってやるのか、これも新技術である地下かんがい排水技術を実証ほでやってみて、それが農家に啓発、普及が進み、最終的には生産にプラスになるところまでいかないと、ただやったやったということになると思いますので、この点もぜひ検証した上で啓発も、啓発をしているという文言だけではなくて、実際に本当に農家の現場でそれがぜひ実行されていくように肝に銘じていただきたいと。大変失礼な言い方を申し上げるかもしれませんけれども、お願いしたいと思います。

○錦織委員
 先ほどの湯原委員が質問されたこととか、下蚊屋ダムの災害が発生したとか、そういったことでは補正というのはわかるのですけれども、例えば7ページの間伐材搬出促進事業というので2,000万円の補正ですけれども、当初予算でなくて何で補正なのかという素朴な疑問があるのですが、そこのところちょっと。

●岡本林政課長
 当初の段階では材価の状況は大体つかんでおりましたけれども、出材の方がそこまで影響があるということがわからなかったというのが本音のところです。といいますのが、出材状況がどうかということはいろいろ意見交換する中で、今回石谷市場等の状況が極めて厳しいと。7月のデータでいきますと、先ほど申しましたが、35%町内からの出材が減っているという事態が当初と比べて判明している。さらに色濃くなるということで、もう一度見直しをしまして、60年というのは本当にいいだろうかということで、やはり大径高齢林も間伐という手法もあるし、総合的に評価しながら今回補正をお願いしたということでございます。

○錦織委員
 わかりました。

○山根委員
 農水部長にお尋ねしますが、4ページと専決処分についてですが、この鳥インフルエンザというものは発生農家といいますか、発生させられた農家ということでありまして、全く被害者になるわけですけれども、その者が10%負担というような従来の制度というのは確かに大矛盾があるわけでありまして、こういった矛盾点に対して国に対して強く要請された結果がこうなったのでしょうか。ただ国が考えたからこうなっているのですか。あるいはまだまだ制度の中でもこういった理不尽なことがたくさんあると思うのですけれども、そういうものに絶えず注意しながら制度的なもの要求してくださいというぐあいに考えますが、この点についていかがお考えかということと、専決処分でありますけれども、これは起きたことだし事故というものはやろうと思ってやったことではありませんけれども、ただ報告するだけであって、こういうことが続きますから以後はどんな措置をして二度とこんな事故をできるだけ起こさないように努力をしますというような反省点も含め、あるいは今後の取り組みについても取り扱いをきちんと報告された中で専決しましたというような報告のあり方でなければいけないと思いますが、いかがでしょうか。

●河原農林水産部長
 まず、4ページの方の鳥インフルエンザの制度が変わったということの理由というか、県がちゃんと働きかけた結果なのかということでございます。
 これは、最初に山口県とかで発生いたしまして、その中でやはり生産者が処理をするということになると大分戸惑いだとかちゅうちょが多分あったのだろうというふうに思っております。そういった事例の中から、どちらでもとれるような方向にしないと適切な処理ができないということで、国の方が法律改正に踏み切られたということであります。
 鳥取県はどうかということでありますが、その時点で鳥取県の方から自発的に国に働きかけたという事実はなくて、実際発生県での事例を踏まえて国の方で制度改正をされたのだろうというふうに思っております。ただ、今、山根委員の言われた、こういった理不尽なことで地元農家とかに負担にあるのはちょっとどうかというようなことに対しては、気がつけば県としてもこれに限らず言っていきたいという、そういう姿勢は持っておきたいというふうに思っております。
 もう一つは、専決の交通事故の関係でございますが、こういった交通事故は絶対ないのが一番いいわけでございますが、起こるたびに注意喚起を、時折部長名で文書的にも出しますし、再発がなるべくないように一応の手は打っているつもりであります。今後ともそういったことをさらに強固にやっていって、できるだけ減らす、できればないようにはしたいという姿勢で臨みたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

○山根委員
 交通事故などは、それはなかなかなくならないわけですけれども、やはり起きた時々に部署部署で協議といいましょうか、認識というのをきちんと深めながら、やはり公務員さんですから、特にそういった点では厳重に注意していただきたいと思います。

○斉木委員
 2ページですけれども、現状は鳥取県に限らず花の生産者というのは大変後継者不足で、今、和牛が非常に全共の関係もありますけれども見直されている。我々も見ますけれども、本当に若い人が従事している。花の生産者を見ますと高齢化している。ぜひ後継者対策というものを――確かに直接食用ではないものですから非常にそのあたりが難しいところで、経済の低迷とかということで一遍に影響が出てくるのはこういう花という食べるところではないところにやはり影響が出てくるのではなかろうかと思いますので、県の環境も含めたバランスをとるということも、生産者の人たちが希望を持てるような、後継者が育つということが必要な世界にしなければいけない。どうも見ていると、もう10年たつと農家の後継者がいなくなるのではないかと。この花こそ10年ももたないぐらい進んでいるような気がしますので、そのあたりをどういうぐあいに考えられているかということと、5ページの下のため池の関係ですけれども、最近は通称池がかり、池に携わるところの地域というのが多くてなかなか管理が行き届かない。耕作放棄するのはそういう地域が一番最初に耕作放棄地になってくるので、どちらかというと以前は池を秋になって必ず干して点検して、その後湛水するというようなことを繰り返してきたのですけれども、今は何年も抜かずにそのままやっていくというようなことで、気がついたらこういうぐあいに水漏れが発生するというようなことですので、そのあたりを根本的に、やはり貴重な資源でもありますし、財産でもありますので、今やっておられるでしょうけれども、もう少しきめ細かな地域の点検、そういうことを制度化してやっていく必要があるのではなかろうかと思うのです。今回この大高地区にしても一回これをやりますと2年、3年と耕作はできないということになるので、そういうことのないように早目早目の対応ということが大事だろうと。ぜひもう少し点検をされて取り組むことが必要ではなかろうかと思いますが、そのあたりの考え方について。

●近藤農林総合技術研究院長
 では、私の方から若干お答えしたいと思います。
 後継者対策の話だと思いますが、結局今回の研究テーマは、冒頭お話ししましたように、ハウスのトルコギキョウというのは非常に技術的にも難しいし、コストも結構かかってもうけが少ないわけです。その上に外国からも入ってきたり、あるいは国内での産地間競争も激しいというようなことで、先ほど5戸と言いましたけれども、16年は18戸だったのです。それがそういうような背景のもとに減っているということで、今回のこのテーマはそういう新しい技術を導入することによってコストを大幅に下げられないかという、そういう期待が持てる試験研究なのです。
 具体的に言いますと、温度処理で省エネコストが20%ぐらい削減できる、あるいは光照射ということで3割ぐらい栽培コストの削減が期待できるというようなことで、これが実用化できますと生産農家にとっても非常に大きなコスト低減が達成できて、もうけもそれなりに上がってくるのではないかと思います。やはり、もうからないと後継者も育っていかないと思います。高齢化してきているので、なおさら省力化した技術も必要になってきます。そういうようなことで、試験研究としてもそういうような方向でこれからも研究をしていって、今のような課題に対応していきたいというぐあいに思っています。

●坂根耕地課長
 ため池について御質問いただきました。委員御指摘のとおり、近年ため池に向ける目とか管理水準というのが残念ながら低下してきているというのが事実でございまして、こういうような状況を受けまして、昨年度ですが、私どもでため池の点検マニュアルというものを作成し、配布をさせていただいています。というのは、管理の水準も落ちていますし、ため池のどこをどう見ればため池の健康診断というのか日常的な健康診断ができるのですよという知恵とか技術的なものもなかなか伝承されていないという事実もあったものですから、こういうところをこんなときにこういうふうに点検してくださいというパンフレットをつくって配布をし、現時点も県の職員も巡回あるいは御相談というような形でこの普及に努めているところでございます。
 今回の補正の説明の中で、事業の進捗を図るためという一般的な御説明をしてしまったのですが、御指摘のとおり大高のため池につきましてはことしと来年と休耕をお願いしなければいけないというような重症なため池であります。今回の補正もこの休耕の期間が長くならないように、額的には大したことはないですが、ここまで、切りのいいところまでことしのうちにやらせてくださいという趣旨でお願いしておりまして、なるべくこの補修も効果的な形で終わるようにという工夫をしたいということで補正をお願いしております。
 ということもありまして、日ごろからの点検というのが大事だということで、そのことについては種々お願いしているのですが、また今議会の後半の常任委員会で、ため池について広く緊急点検ということを数年前に実施いたしましたけれども、その緊急点検の結果、それから今後の対応についての考え方を改めてこの常任委員会で御報告、御相談したいと思いますので、よろしくお願いします。

○斉木委員
 わかりました。
 ため池の件は期待しております。特に、高齢化が進んで、若い人はため池を見たことがないという事実もあるわけでして、腰の曲がったおじいさん、おばあさんが現場に行って見る。その人たちは知識があるから、どこがどうなっているかということはすぐ異変に気づくわけですけれども、今の若い人たちはまずわからない。池に行けば落ちておぼれるぐらいが関の山なので、そういう面でやはりきちんとわかるように指導していただきたいと思います。
 花の関係も、トルコギキョウというのは栽培される方がまず真っ先に手がけられる花でして、外国との競争もあるでしょうけれども、ぜひ後継者を育てていただくようにお願いします。

◎興治委員長
 その他ございませんか。(なし)
 次に、請願・陳情の予備調査を行います。
 今回の予備調査は、新規分の陳情1件と継続分の請願1件についてであります。
 現状と県の取り組み状況は、お手元に配付しております請願・陳情参考資料のとおりであります。
 初めに、執行部から現状と取り組みについて聞き取りを行った上で、陳情者の願意の聞き取りや現地調査を行うかどうか検討したいと思いますが、いかがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようでございますので、それでは新規分、陳情19年3号「日豪FTA交渉、畜産酪農危機・地域農業の確立について」担当課長の説明を求めます。

●庄司農政課長
 それでは、資料の1ページをお願いいたします。日豪FTA交渉、畜産酪農危機・地域農業の確立に関する陳情書でございます。
 全日本農民組合鳥取県連合会外から提出がございました。
 中身は3つの事項から成っておりまして、その第1点目でございます。WTO、日豪EPA交渉では、農畜産物の関税撤廃、上限関税などに反対せよというものでございます。
 これにつきましては外交あるいは国際交渉に関する事項でありますので、国に対して要望を行っております。5月と4月に要望を行ったところでございます。今後も国際交渉の動向に注目しまして、本県農業が壊滅的な打撃を受けないように要請を行ってまいる所存であります。

●山根畜産課長
 2番目でございます。畜産・酪農家が安心して生産を継続できるよう、金融対策はもとより飼料稲等による自給飼料の確保、地産地消の拡大による牛乳・牛肉等の消費拡大に政府・行政挙げて取り組むことという内容でございますが、金融対策につきましては既存の融資ということで、酪農家が規模拡大した折には公庫資金が借りられます。これにつきまして、償還延期の措置ということで、融資機関と協議する際に、県としましても投資や返済計画の作成等について支援をさせていただいております。
 また、償還が困難なケースという場合には借りかえのできる資金がございます。これは償還延長と、償還期間が長くとれるというメリットがございますけれども、これの借りかえの際にも支援させていただいているところでございます。
 また、このたび19年度からは3年間、農業近代化資金、それから農業経営基盤強化資金、スーパーLでございますけれども、認定農業者が500万円以上借りる場合には無利子ということになっておりますので、今後の活用についても支援してまいりたいと思います。
 さらに、この制度資金だけではなくて、規模拡大の際には近代化とか、ほかの金融機関の借金もあると思いますので、そういう農家の経営状況をさらに調査しまして、必要があれば12月補正で支援措置を検討したいと考えているところでございます。
 自給飼料の増産につきましては、ことしの7月、8月に農水省の方へも要望させていただきました。
 また、トウモロコシや飼料用稲の増産につきましては、各地域でコントラクター組合というのがございまして、そこに対しまして収穫や調製機械や施設の整備について支援を行っておるところでございます。
 20年度に向けましても、体系的な施策について検討しておりまして、先回の議会でございましたバンカーサイロでございますけれども、こういうものにつきましても緊急な対応が必要なものにつきましては適宜補正予算で提案していきたいと考えております。
 牛乳・牛肉の消費拡大につきましては、全国レベルで記載の2団体等が中心になってPR活動を行っておられるところでございます。県といたしましても、関係団体と連携しまして県産牛乳や乳製品、それから牛肉等の地産地消推進に積極的に取り組んでいくこととしております。地産地消推進事業ということで取り組んでおるところでございます。
 また、Eマーク商品、これは大山乳業のヨーグルトとか香取農協の飲むヨーグルトというのがございますが、こういうものの販売拡大につきましても量販店の方、関係業界に今後働きかけてみたいと思います。
 学校給食用の牛乳でございますが、これは県の牛乳普及協会が実施しております供給経費助成とか、普及啓発活動に協力して取り組んでおります。県内の小・中学校と養護学校等で牛乳を飲用されておりまして、それにつきましても引き続き努力してまいりたいと考えております。

●西山経営支援課長
 資料の3ページでございます。新経営所得安定対策等は、中山間等農村の実態からかけ離れていて、集落営農の条件の多様化、弾力化、中小農家の支援など地域農業の確立策を講ずることという陳情が出ております。
 冒頭にあります新経営所得安定対策というのは、品目横断的経営安定対策というふうに見ていただければ結構だと思いますけれども、これに対しまして、現在品目横断的経営安定対策への加入の状況というのは、米でいきますと県内の作付面積の1割程度というふうになっております。国の施策が鳥取県にマッチしているとは言えないような実態がございます。県の方でも市町村、JA等と協力をいたしまして集落営農の組織化を進めてまいっておりますけれども、条件が法人化を目指すという集落営農がこの対策の対象となっておりますために、なかなか進まないという実態がございます。県の方でも6月補正等の推進対策を進めたりしておりますけれども、法人化はなかなか進まない状況にあります。
 それに対しまして、国の方に8月29日ですけれども、品目横断的経営安定対策とは違う視点で集落営農、いろんな機械の共同利用をしたり、それから農作業の受託をしたり、そういう多様な集落営農も非常に地域農業の維持に役に立っておりますので、そういう柔軟な対策を検討してほしいというふうな要望をしたところでございます。
 県としても現地の意見を聞きながら、そういう多様な集落営農に対応する対策というものも検討していきたいというふうに考えております。

◎興治委員長
 続いて、継続分、請願19年1号「湖山池を汽水湖に早期に復元することについて」担当課長の説明を求めます。

●庄司農政課長
 4ページをお願いいたします。湖山池の請願書でございます。湖山池漁業協同組合からの提出でございます。
 内容は4点ございまして、その1点目でございます。湖山池をもとの汽水湖に復元するためには、千代川の河口つけかえ以前の塩分濃度800ppmないし1,000ppm程度に設定せよというものでございます。
 これにつきましては、前回6月議会の取り組み状況と変わっておりませんが、県内部で塩分導入実証試験の中間総括と今後の方向について議論しておりますので、後ほど資料を用意しておりますので、御報告したいと思います。

●桑田河川課長
 同じく項目の2番、3番でございます。これにつきましても、一応記載の状況といたしましては前回の御報告の分と変わりませんけれども、先ほど農政課長も言いましたように、本日の報告事項の中で中間総括並びに今後の方向ということで資料を提出させていただいております。そういう中でまた御議論等いただけたらというふうに思っているところでございます。

●田倉水・大気環境課長
 4番目の事項でございます。湖山池へ流入する汚濁物質を削減するために、吉岡クリーンセンター並びに集落排水の処理水を池外に出すように鳥取市に要請していただきたいということでございます。
 ちょっと書きぶりを変えておりますが、一番最後のところを見ていただきますと、吉岡クリーンセンター並びに農業集落排水施設の処理水につきましては、負荷量が約1%というふうに見ております。そのほか未整備地区、例えば湖山池東部の桂見、布勢並びに北部の湖山町西地区につきましては、負荷がざっと12%ということでございます。したがいまして、水質浄化のために、負荷量削減のために早急な整備を鳥取市に要請するとともに、あわせて1%といえども池外放流について引き続き要請していくつもりでございます。

◎興治委員長
 湖山池塩分導入実証試験の中間総括と今後の方向について、報告をお願いします。

●庄司農政課長
 お手元の常任委員会提出資料の1ページ、2ページをお願いいたします。湖山池塩分導入実証試験の中間総括と今後の方向でございます。
 最初に一言申し上げておきますが、この中間総括と今後の方向につきましては、まだ農業者、漁業者とは調整をしているものではありません。
 湖山池の塩分導入実証試験でございますが、これは2ページに試験の目的、内容がまとめてございますけれども、湖山池を汽水湖として再生する、あるいは豊かな生態系の回復をするということを目的にしまして、平成17年の11月から20年度までの期間で試行的な塩分導入を行うというものでございます。300ppmから500ppmという塩分濃度で実証を行っているということです。それで、下にありますように、環境、農業、水産資源、水門操作、適正塩分濃度ということを総合的に検証しようというものでございます。
 1ページの方に戻っていただきまして、まず中間総括でございますが、まず1点目の水質、植物プランクトンへの影響についてでありますが、まず水質については塩分導入によっても特に変動はなかったということでございます。
 植物プランクトンについては、珪藻、緑藻が種類が増加をするというのが見られまして、生物相に影響を与えている可能性があるということで、今後も継続した調査が必要であるということになってございます。
 2点目の農業への影響でございますが、塩分導入を行いましたけれども、水稲の生育・収量、井戸水の塩分濃度を調べましても特に影響は見られていないということです。
 3点目の魚類分布調査でございます。まず定置網の調査によりますと、若干の変動はございますが、全体としては余り変化は見られていないということです。
 水門操作の時間を延長しております。それまで8時から17時までという時間でやっておったものを、午前4時から20時までという時間に平成17年の11月から延長をしてきましたところ、ワカサギの遡上が促進されたという結果になっている。
 4点目の水門操作でございますが、今申し上げましたような水門操作の時間を延長しましたために、平成18年の1日当たりの水門開放時間は約12時間に増加をしているということでございます。
 今後は、塩分濃度の急上昇を避けるということと、水門開放時間を長く確保して魚類の遡上に配慮するということを両立できるような水門操作の検討が必要であるというように総括しております。
 2番目の今後の方向でございます。ポイントは3つほどございます。
 1つ目は昔の湖山池の姿を目指した調査を実施するということと、それから2点目が農業者、漁業者の理解を十分得ていくことが前提になるということと、3番目に3年程度の試験期間が必要になるということでございます。
 調査の内容でございますが、まず1点目の植物プランクトンの多様化ということですが、要は植物プランクトンの種の多様化の動向あるいは水質の変化について、さらに調査を行っていくということです。
 ただ、その際、魚類のカビ臭の問題が発生しておりますので、その原因究明も必要になるということでございます。
 2点目の水門のあり方でございますが、塩分濃度の急上昇を避けるような緩やかな塩分導入の方法ですとか魚類の遡上に影響がないような、できる限り水門開放時間を長くするといったような水門のあり方を検討するということで、具体的には湖山川、賀露湾の水深別の塩分濃度、水温、溶存酸素、分布魚類等の調査を行うということ、それから池内の塩分濃度をシミュレーションしまして、水門操作や水門の扉の形状の検討を行うということと、そうしたデータを踏まえまして扉に切り欠きを試験的につけて、要は穴をあけてみるというようなことをやってみて、効果を検証するといったようなことを検討したらどうかというように思っております。
 3点目の塩分濃度の農業への影響ということでございます。現在は300ppmから500ppmでやっておりますけれども、これをもう少しきめ細かくやっていくということと、それから非かんがい期については塩分濃度をもう少しアップさせるということをやってみて水稲の生育・収量への影響を調査をする。それから湖東大浜地区の畑作物については、引き続き暫定水源を確保しまして畑作物に対する塩分濃度の影響について調査を行っていくということにしたらどうかというふうに考えております。


◎興治委員長
 それでは、まず最初に、陳情19年3号、日豪FTA交渉等々の確立について今説明がありましたけれども、御質疑ございますでしょうか。(なし)
 では、これの質疑終了いたします。
 続いて、継続分の請願19年1号、湖山池を汽水湖に早期に復元することについての説明及びただいまの中間総括、今後の方向についての執行部の説明についての質疑を求めます。

○前田委員
 6月議会から、かなり検討していただいたということを感じまして、本当に敬意を表したいと思います。
 惜しむらくは、こんな請願が出る前に、もうちょっと迅速に丁寧に事を把握していただきたかったと思います。
 今後の方向ですけれども、今の調査の内容を見まして、大体これぐらいしかできないのではないかと思います。しかしながら、今後の方向の1行目ですが、昔の湖山池の姿を目指した調査を実施。要は、この間農業者との話し合いを聞いても、最終の姿がわからないということで漁業者と農業者が対立しているのです。ですから、本当に今の大井手川水系の水利のあり方を含めて、基本的なことからもう一回していただきたいと思います。
 2つ目の確認事項としては、やはり行政がつくった原因ということをまず腹に入れて、そこからスタートをしていただきたい。昭和47年の千代川河口つけかえですべてこれが発生した事項ですから、そこを念頭に入れていただかないと単なる漁業者と農業者の対立にしかとらえられていないと思います。そこを確認。
 もう一つは、3年程度を想定した試験期間ですね、これも最終の姿はこうなるよという姿を示していかないと、恐らく農業者がうんと言わないのではないかなと思っています。ですから、1行目のこれを早急にしていただかなければならないと思っています。
 あと(2)の塩分濃度シミュレーションによる水門操作、扉体形状の検討とあります。これは時期が明示していないですけれども、早急にしていただきたい。時期を明示していただきたい。そう思います。
 2週間前からまた漁協が大騒ぎしているのだけれども、魚がカビ臭くて商品価値がない。セイゴも食えない。シラウオがカビのにおいで全く食べられない。これも早急に原因を究明してやらないといけない。去年もこういうことが起こった。ことしもまた起こった。これは漁協の人たちは、恐らく水温ではないかというように、水温が物すごく上がった時期にこういうカビ臭が出てきます。
 もろもろ申し上げましたけれども、塩分濃度が強調されておりますけれども、湖山池漁協の言う主張は要は水が出入りできるような池にしていただきたい。閉鎖湖にしてほしくない、そこですので、強く意見を申し上げて、まず農水部長に今後の方向の1行目の昔の湖山池の姿を目指した調査の中身を教えていただきたい。

●河原農林水産部長
 農林水産部長一人の見解で答えられる中身ではないのかなというふうに思っておりますが、基本的には1行目に書いていますのは、つけかえ以前、いわゆる自然の状態での湖山池というのは、正直言って私がデータを見た限りでは非常に淡水的な湖山池であった年と、かなり潮が上がった年、やはり自然の潮位と降雨量の関係でかなりなっていたのですね。工夫をしながら農業者も漁業者もやっておられた。ところが河口つけかえで人為的に変えたものですから、これが激烈な状況になった、一遍に潮が入ったということがあったものですから、ひとまずはきれいだったころの昔の湖山池の状態にしたい。ただ、それがどんなイメージなのか、どうやってできるのかという話は、これは非常に大検討しなければいけない内容で、すべて最終形を今ちょっと示すというのはなかなか難しいのかなと思っていますが、気持ちとしては非常に水質のきれいだった昔の姿というのを模索をしながら、最終形、どんなことができるのか考えていくべきかなというふうに思っておりますので、はっきりした答弁ではないですけれども、よろしくお願いいたします。今ちょっと言い切れる内容ではありません。よろしくお願いします。

●桑田河川課長
 水門の形状等の検討の分でございますけれども、今回御報告を申し上げまして、その後、農業者、漁業者の御理解を得た上で速やかにシミュレーション等の作業に入っていきたいなというふうに思っております。そういうことでよろしいでしょうか。

○前田委員
 いけない。漁業者の方は一日も早く賀露の水門を何とかしてくれと言っている。要は魚が自由に出入りできるようなことにしてほしい。それから水が自由に出入りできるようにしてほしい。ただし、水門の下の方に穴をあけると塩水が入るから、なるべく上の方に穴をあけてほしいと言っている。時期を明示してもらわなければ、シミュレーションをこれからするということではいけません。

●桑田河川課長
 シミュレーションとあわせまして、魚類の分布状況等も見ておかないと、穴をあけて、いけなかったらまたすぐふさげばいいというものでもございませんので、その辺はある程度の調査というふうなものが必要ではないかというふうに思っています。
 ただ、この問題につきましては以前より農業者と漁業者とのいろいろな図式がございます。そういう中で、我々としても今回この方向性について委員の方々の御理解がいただけましたら、速やかにまた漁業者、農業者の方と話し合いを行い、その御理解を得た上で速やかに次のステップに進んでまいりたいというふうに考えているところでございます。

○前田委員
 魚類の分布というようなことは、去年ワカサギなど全部上下でやっていた。魚の量がどう変わるか、入る時期がいつかということを。ここがウナギだったらここがシラウオとか、そういうのを調べていないのですか、去年一緒に。

●安住水産振興局長
 昨年この実験とあわせて、水門の上下で定置網をして調べて、ワカサギを中心に状況を調べて、当然あければ上流といいますか、こちらの方にふえたというようなことがありまして、17年には非常にそのことが顕著だったのですけれども、18年はちょっと遡上全体が少なかったもので明確なことができなかったですけれども、ただ、今おっしゃったような形のものはまだ十分把握できていません。ということでこれからはきちんとやっていきたいと思います。

○前田委員
 この間、農業者と漁業者の話を聞いても、対立ではなかったと思うのです。要は漁業者と農業者が両立できるようにしてほしいと。漁業者と対立するばかりが能ではない、こう言っていたのです。復命書もあるし。要は、水源を何とかしてくれと農業者は言っているのです。もうそこしか解決策がないと思うわけです。瀬の土地改良区は、100ヘクタールから少なくなっているのです、ジャスコ付近で。水が余っているはずなのです。それがみんな海に出ているのです。なぜあれが利用できないのかと思うのです。あれを湖山の西側に持っていけないのかと単純に思うのですけれども、そこはどうですか。

●河原農林水産部長
 今のにお答えする前に、まず我々が一つ認識をしておかなければいけないのは、河口つけかえ後に、58年ごろだったと思います。そのころにやはり塩分濃度が著しく上がるという状況がありました。農業者が非常に困った時代だったと思います。そんなこともあって、平成元年に農業者と漁業者と、それから樋門管理者としてだと思いますが県と、三者で、とにかくかんがい期間中は150ppmから330ppmで管理していきましょうというのをとにかく三者で協定をしているわけです。
 現在公に生きているものは実はこれなのです。これが生きているのです。これは打ち消されていません。ただ、そうはいっても、何もしないでずっとそれで来たら、今度は漁業の方がとんでもない状況になってきたという状況で、行政はどうするのだという話が随分出てきました。それから水質の方も一向によくならないということで、それで今の導入実証試験と言いましたけれども、一歩ちょっと何かをやってみようということで、330ppmから500ppmまで少し塩分を上げると、漁業、水質にもいい影響があるのではないか。
 これをやるのも結構大変だったのです。農業者の御理解をまず得なければいけません。本当に大丈夫かということがあって、やっと今の実証試験ができたというのが実情でございます。これは当たり前のことではなくて、現在生きている協定から一歩踏み出してやらせていただいているというのが現状だということも一つ押さえておかなければいけない。だから、そういったことがあるものですから、農業者の方々はたくさんの不満をおっしゃる、これもうなずけるということでございます。
 もう1点、最終形であります。確かに千代川から大井手が水を取っておりまして、これを全部湖山池周辺の農地に振り向ければ何とかなるのではないかという、理屈としてはそうだったと思います。ただ、それをやるためには水利権を変える協力を求める。それから受益が一つにならなければいけない。それから方法論として現在ある大井手のポンプではだめですので、それを全部かえるか、あるいは上流から大井手を改修してこなければいけないとか、それから賀露の方の下流も手を打たなければいけません。かなりの膨大な、3,000万円や数億円というような事業ではないこともあるわけです。たくさんクリアしなければいけないことがあるものですから、今具体的にそういう形を打ち出すことはできないのですけれども、そういったものを一つの念頭には置きながら、やはり関係者と話をしていく。ただ、みんなが目指すのは以前のような湖山池ということでありますから、そういった方向も目指しながら、どこでやっていくのかというのはこれから探っていく必要があろうかなというふうに思っております。

○湯原委員
 どちらかというと僕は門外漢でありますから、当事者同士が納得できればいいとと思うのですけれども、ただ、例えばこの次の延長にはもう参加はできないみたいな話が伝わっています。なぜかというと、さっきの部長の発言のような経緯があって、幻とは言いませんけれども、どうなるかわからないような状況の中で協力してくださいと言っても、いつどういう形になるかわからない状況というのが、当事者の皆さんとしてはそれが一番大きいのだろうと。
 前田委員が最初に言われたように、あるべき姿というのをある程度提示しないと、協力しようにもということがあると思いますので、ぜひこの3年程度を想定して試験期間を延長ということが今後の方向の3点目に上がっているわけです。これは、あくまでも最大3年程度ぐらいという認識をぜひ持っていただかないと、17年から20年でさえいろいろな御議論があって、その前にもありましたけれども、いろんな議論があってやっと一歩出られた。前向きに一歩なのでしょうけれども、協力したのに、また延びてまだ答えが出ないのかみたいなことになると、それこそ僕は行政不信につながってくる可能性もあるのではないかと思いますので、スピードという意味は、あえて中部ダムの経過は申し上げませんけれども、やはり時間というものをぜひ認識していただいて、行政の方では次はこういうステップだ、こういうステップだというので順々にというのはわかりますけれども、当事者としてはやはり時間というものもありますので、ぜひその点は認識していただきたいという意見だけ申し上げておきます。

○森岡副委員長
 1点だけお伺いします。湖東大浜の今の水源になっている大井手川からのポンプの代替水源のことなのですけれども、あれがいつからやられたかということと、それ以前の湖東大浜に対する水の供給ですね、それがどうやって行われたのか。この前ちょっと農業者に聞いたところ、若干ニュアンスの違った意見があったもので、ちょっとそこを確認したいと思います。

●河原農林水産部長
 徳尾のあたりから湖東大浜に行くラインは、私の記憶では50年代に国の補助を受けて鳥取市が土地改良事業でやっております。それは、湖山池水を使って畑かんをやっていたわけですけれども、やはり潮が出るということで恐らく希釈をする、水をまぜて使うということで当時取り組まれたのだろうというふうに思っております。
 ただ、それも私の聞いているところでは、これは水利権の問題がありますので、正式には大井手の水ということでの事業計画ではなかったと思います。もう一つ、明治谷という谷があそこから出ておりまして、そこの排水路の末流が、里仁、徳尾のあたりに出ておりまして、たしか基本的にはそれのこぼれ水をいただいて補給するという考え方で事業は組まれていたのだろうと思います。あくまでその時点では、多少塩分が上がったときにポンプで上げてきて希釈をする、そういうシステムの整備が行われたのだろうというふうに思っております。

○森岡副委員長
 そうすると、平成17年11月以降は湖山池の水を使うというか、希釈するということはもう今は全く使っていないという。以前は湖山池の水と真水をまぜて希釈して使っていた。それが17年11月以降に水源としては全く分かれたと。

●河原農林水産部長
 ですから、以前はちょうどプールみたいなものが湖山池の中に出っ張っておりまして、今の補給する真水と、池から入る水をプールみたいなところで希釈をして、そこからポンプアップをして引っ張っていたということですけれども、湯原委員も言われたので、もうちょっと詳しく説明しますと、これをやるときも大変なことなのです、地元にとっては。本当に真水が全部賄えるのかという話で、ため池をもう一つつくったり、一遍に水が来ないですから、夜の間にためておいて昼間配れるようなため池をつくったり、途中の送水管、これは老朽化していますから、夜間も送水すると破裂したらいけないというので古いところは改修をしたり、それから途中3カ所揚水ポンプがありますが、それをオーバーホールをして、かなり古くなっていますから、壊れないような格好にしたり、大井手のポンプについてもオーバーホールしています。新築というのは大変なものですから、壊れない程度のオーバーホール。この辺あたりをした上でやっと御理解を得て今の試行ができたというのも事実でございます。

◎興治委員長
 それでは、委員会で行いました現地調査並びに農業者、漁業者の聞き取りについての報告が多分皆さんのお手元に配付されていると思いますので、また参考にごらんになってください。
 この件については、後ほどどう審議していくかということについて皆さんに御相談をしたいと思います。
 次に、委員の方で陳情者からの聞き取りあるいは現地調査の必要性等についての御意見はございませんでしょうか。(なし)
 それでは、ただいま説明のあった陳情につきましては、聞き取り及び現地調査は行わないことといたします。
 続いて、報告事項に入ります。
 なお、質疑については、説明終了後、一括して行っていただきたいと思います。
 議題2、豪雨(8月22日)による被害について(最終版)、尾崎農政課企画調整室長の説明を求めます。

●尾崎企画調整室長
 資料の3ページをお願いいたします。豪雨(8月22日)による被害についての最終報告ということで報告させていただきます。
 8月22日から23日の寒冷前線の通過によりまして、局地的な集中豪雨が若桜町と八頭町で発生いたしました。それに伴い被害が発生したものでございます。
 降水量は、22日の15時から20時までの約5時間に223ミリ、そのうち18時から19時までが1時間に86ミリという猛烈な雨が降りました。
 その被害状況でございますが、農地に関しまして水田の畦畔崩壊、土砂の流入につきましては鳥取市など4市町で33カ所、畑ののり面崩壊ということで八頭町、若桜町で6カ所、計
5,400万円の被害が発生しております。
 農作物につきましては、水稲、小豆の栽培田への土砂の流入ということで八頭町、若桜町で2.5ヘクタール、300万円余の被害が発生しております。
 農業用施設でございますが、頭首工の破損ということで八頭町、若桜町で5カ所、水路の破損で鳥取市など4市町で17カ所、土砂崩れ、路床の流出ということで八頭町、若桜町で8カ所、橋梁、これは木橋でございますが、八頭町で1カ所ということで、1億9,200万円の被害が発生しております。
 林道施設でございますが、のり面の路側崩壊ということで八頭町、若桜町で11カ所で2,900万円余の被害が発生し、トータルで2億7,879万9,000円の被害でございました。
 現在災害復旧を進めておりまして、国庫対象となるものについては国への復旧概要書等を作成しているところでございます。
 それと、別様で大雨に係る農林業関係被害概況という1枚物のペーパーをお配りしていると思います。これは8月28日から29日の大雨、それから9月4日の大雨ということで被害を取りまとめているところでございます。
 被害は琴浦町と大山町でございまして、特に9月4日の大雨は時間雨量103ミリということで過去最大を琴浦町八幡で記録しております。4日の6時から10時の4時間で165ミリというふうな降雨量が記録されておりまして、ひとまず9月4日の大雨被害につきましては現在調査中であり、今後の被害の増加が見込まれております。
 まず8月28日から29日の大雨でございますが、被害額は1,700万円ということで、これはひとまず確定値ということでございます。農地の方の水田の畑の崩壊ということで2カ所、それから農業施設ということで水路ののり面崩壊、土砂の堆積、道路の路肩崩壊ということで、表のとおりでございます。
 9月4日の大雨につきましては、現在調査中でございまして、農作物の被害は水稲で2ヘクタール、ブロッコリーの流亡、冠水ということで1.5ヘクタールということで、トータル3.5ヘクタールで645万5,000円ということでございます。
 林業用施設でございますが、林道への崩土堆積ということで3カ所、5万円となっておりますが、これは林道の路面に土砂が流れ込みまして、ひとまずその被害を除去するということで5万円ということでございますが、これ以外にも現在調査中でございまして、農地で大体約60カ所程度、それから施設被害で約90カ所程度の被害があるというふうな連絡も来ております。詳細についてはまだ不明で、現在取りまとめ中でございます。
 今後の対応のところに書いておりますけれども、これ以外の水田にも水が流入いたしまして、倒伏した水稲とか圃場では早期のかん水の徹底とか適期収穫、それから冠水した野菜圃場では殺菌剤の散布による病害虫発生防止等の事後対策を現在指導しているところでございます。
 農林業施設については、国の補助制度を活用し、早期に復旧するよう努力をしているところでございます。

◎興治委員長
 議題3、「有機農業研究会イン鳥取県」の開催について、竹本生産振興課長の説明を求めます。

●竹本生産振興課長
 4ページをお願いいたします。8月3日に、委員会の現地調査で関金町の方へ行ってアイガモを使った有機米栽培の現地を見ていただきましたけれども、県内におきましてもこういった農薬、化学肥料を抑えた農業について面積的にも約700町歩ぐらいになってきております。こうした関心がふえていることを踏まえまして、今回農業者あるいは消費者に向けて新たな知見や情報を得る機会として有機農業研究会イン鳥取県を計画したものであります。
 9月21日の午後2時半から米子ワシントンホテルで行いまして、主催としては県と日本有機栽培茶協会の共同開催としております。
 内容としましては、消費の立場から我が国で一番最初にオーガニック検査員資格を取得された水野葉子さんの講演と、それから生産の立場から35年前から有機農業を実践していらっしゃいます島根県木次乳業の相談役、佐藤忠吉さんの講演と、さらには鳥取県知事の講演を計画をしているところでございます。
 議会中ではありますが、ぜひとも皆さんにもお聞きいただければと思っております。よろしくお願いいたします。

◎興治委員長
 議題4、第1回「食のみやこ鳥取県」戦略会議の開催概要について及び議題5、第1回アンテナショップ検討部会の開催概要について、門脇市場開拓室長の説明を求めます。

●門脇市場開拓室長
 引き続き5ページをお願いいたします。美しい環境で育てられました安全・安心な本県食材の販路開拓を進めるために、民間の方々と意見ですとかアイデアをいただくための「食のみやこ鳥取県」戦略会議を開催しましたので、その概要を報告させていただきます。
 8月29日にマーケティングコンサルタントの方ですとかマスコミ関係の方、県内経済界の方、県内事業に取り組んでおられる方々、あわせて県内産業界の方に委員として出席をいただきまして、本県の農林水産物加工品、こういったものをどうやってPR、販路開拓していくかですとか、鳥取県の地元での食文化をどのように普及・啓発していくかといった議題につきまして御意見いただきました。
 主な御意見のところに項目別に入れておりますけれども、販売・PR戦略の関係では多様な意見をいただいておりますが、例えば量で勝負するものですとか質で勝負するもの、いろいろな物によって販売戦略を分けていくことが必要であるといった御意見ですとか、県外に向けましては今やっておられる既存のゆかりの店を大切にする必要があるのではないか。そういった方々に対して表彰をするべきではないかといった御意見ですとか、実際に販売に当たって契約栽培を進めるべきではないかといった御意見をいただいております。
 また、実際に鳥取県の産品、商品につきまして、付加価値をつけて売っていく工夫が要るのではないかといった御意見ですとか、実際の首都圏等での販売を考えた場合に、小さく加工することが付加価値の向上につながるといった御意見をいただいています。
 また、県民意識の醸成の関係で、地元の関係で地域の食について県民みずからが見直すことが重要であって、例えば県民が選ぶ鳥取の美味しいもの100選といった事業を行ってみてはどうかといったような多様な御意見をいただきました。こういった御意見いただいております。
 またすぐに検討ができること、また長期的な検討が必要なもの、いろいろあると思いますけれども、今後の予定としまして12月をめどとしまして第2回目の会議を開催したいと思っております。それまでに今回いただいたいろいろな御意見をもとにしまして論点を整理しまして、今やっていること等の整理も要ると思いますので、そういったものを整理した上で、必要な事業というのは、これは報告しながら順次実施をしていきたいというふうに思っております。
 引き続き、6ページをお願いいたします。6ページで、本来商工労働部の関係、所管ですけれども、あわせて今回報告をさせていただきます。
 大都市圏でのアンテナショップの設置に向けまして、県内外の有識者の方々ですとか産業界の方々と具体的な課題について調査・検討するために、第1回目となりますアンテナショップの検討部会を開催しましたので、これの概要を報告させていただきます。
 これは食のみやこ戦略会議の後に引き続き開催いたしましたけれども、この戦略会議の方にも出席いただきまして、マーケティングコンサルタントの方ですとか、これまで首都圏での情報発信に取り組んでおられる方ですとか県内産業界の方々などに御参加をいただきまして、民間と連携して大都市圏で情報の受発信ができる、また鳥取県に来てみたいと思っていただけるような鳥取県にふさわしいアンテナショップのあり方について御意見をお伺いいたしました。
 主な御意見としまして、項目ごとに分けておりますけれども、幾つか御紹介しますと、必要性の関係でいきますと非常に県内ではアンテナショップに期待する意見が多い。ただ、設置目的を明確にしたりですとか費用対効果をよく考える必要があるといった御意見ですとか、実際に手法として先ほどもありましたゆかりの店の協力を得るといった既存店舗の活用の仕方を考えるべきではないかといった御意見ですとか、その運営のあり方の関係でレストラン、いわゆる食の関係の食べてもらうことが重要ではないかといった御意見ですとか、実際の運営形態として民間の主導でされた方がいいといった御意見ですとか、ほかの県との連携も考えてみるべきではないかといった御意見ですとか、実際の首都圏を含め県外の方にも参加いただきましたので、首都圏での実際の状況、例えば東京は今非常にコストが上がって賃料が上がっているといった御意見。なかなか収支をとろうとすると難しいといったような御意見。実際に現場を踏まえた御意見ですとか、多様な御意見をいただきました。
 今後、今回こういった御意見をいただきましたので、続いて10月下旬をめどにして第2回目を開催したいと思っております。その際には今回いただいた御意見をもとにしまして、たたき台を私どもの方で作成させていただいて、具体的な議論をしていただきます。その中では、県内で意欲のあるグループ等に参加をいただきまして、具体的な議論というのを進めていきたいというふうに思っております。

◎興治委員長
 議題6、「和牛博覧会inとっとり」の開催準備状況について、山根和牛全共室長の説明を求めます。

●山根参事監兼和牛全共室長
 あと一月足らずに迫ってまいりました「和牛博覧会inとっとり」の今の準備状況について御報告申し上げます。
 まず、大会イベントの円滑な運営ということでございますけれども、大会当日あるいは前日2日、大会後1日、1週間、現地運営本部ということで運営したいと思っております。現地にオフィスを移しまして事に当たるという体制にいたしたいと思っております。なお、この運営本部長は、出納長でございます。
 かなめの交通輸送計画でございますけれども、パーク・アンド・ライドを徹底しようと思っております。平日の11日、12日はウィンズ米子さん、それから竹内団地、サブ会場でございますが、そこの駐車場をお借りしてパーク・アンド・ライド。それからお客様が最も予想されます土・日は、美保基地の南、それから境港市にあります夕日ヶ丘団地、それからサブ会場の竹内団地を駐車場確保しまして、そこからのパーク・アンド・ライドということで運営したいと思っております。
 なお、当初目標20万人、これを大幅に超えるということも想定いたす必要がございますので、予備としまして書いていますところに3,800台余の駐車場も確保したいと思っております。なお、岐阜県が5日間で30万人ということでございますが、延べ1万台弱ということでございます。この点で勘案しましても必要な駐車場は確保できているというふうに考えているところでございます。
 いよいよ県民への周知ということが大事でございまして、PRに努めているところでございますけれども、大会直前、10月に入ってからでございますけれども、いよいよ広報予算を使いましてテレビ・ラジオでのスポットあるいは新聞での広告宣伝ということもございます。それからタブロイド版、新聞折り込みということで40万部、16ページ物をつくって、これさえ持ってきていただければすべてがわかる、こういうものも地元紙2紙、全紙に折り込みをしたいと思っております。
 なお、やはり広報宣伝というよりもやはりパブリシティー、広報の方も大事だということでございまして、例えば今NHKさんと県内向けあるいは中四国向けあるいは全国向け、NHKさんも御協力していただけるということでございまして、その辺の企画を今練っているところでございます。
 2番目でございます。鳥取県の魅力の全国発信ということでございます。ふるさと鳥取館というようなことで鳥取県のPRもしたいと思っておりますが、一番のメーンは何といっても食でございます。「食のみやこ鳥取県」ということで大地と海の恵みタウン、それからとっとりぐるめタウン、ここが主力のブース構成になってまいります。
 出展状況でございますけれども、大地と海の恵みタウン、農林水産祭でございますけれども、97小間、2間3間のテントが1小間でございます。とっとりぐるめタウン、これも専ら食専でございますけれども、79小間。参考までに前回の岐阜県の実績を書かせていただいておりますけれども、合わせまして本県は176小間、岐阜が127小間ということで、かなりの小間数ということでございます。
 一番最後に畜産農業未来展と書いてございますけれども、これは畜産関連企業の出展ブースでございます。ここもいろんなルートを通じましてPR方努めてまいりました結果、80の企業、団体でございまして、5年前の岐阜さんと比べますと約倍増ということで、非常に全国のメーカーさんも期待をいただいているということでございます。
 3番、県民の理解の誇りと醸成ということでくくっておるのですけれども、県民参加ということを当初から中心に据えて運営に当たってまいりました。今県民参画もてなし企画委員会というものを、自主的な集まりでございますけれども、いろんなことを今考えていただいております。
 具体にはステージチームということで、4日間ステージで書いてございますようなことを御披露してパフォーマンスを発揮されるといったものでございます。
 ストリートチームと書いてございますけれども、最終日には、3時が最終でございますけれども、最後、入り口ゲートあたりでグランドフィナーレということで地元高校生、ボランティア、自主参画の皆さん方による合唱団で「大山讃歌」あるいは「大地の歌」というものでフィナーレを飾りたいということのおもてなし隊でございます。今こういう方々、毎日、土・日に練習に励んでいらっしゃる、こういう状況でございます。
 あともてなしチームということで、これはブースを配しましてお茶席でありますとかいろんな子供体験を自主的に提供しよう、こういう取り組みを今後計画なさっているところでございます。
 会場運営に当たってお手伝いいただきますボランティアの方々でございます。募集目標延べ800人ということで、正直当初はどうかと思っていたのですけれども、何と1,000名を超えまして、1,078人の御参加をちょうだいしました。一応8月末で締め切っておりますので、大体これが最終数字になろうかと思いますけれども、1,000名超えるということで大変心強く思っております。今こういう方々と実際の業務のマッチング、どういう業務をしていただこうかということのすり合わせ作業をやっているところでございます。
 特に子供にやはり生きた牛も見てほしいし、鳥取県の因伯牛の歴史も知ってほしいということで、校外学習ということで県教委の協力を得まして各市町村を通じて各小・中学校に声をかけさせていただきました。結果、17校が木・金あたりに校外学習ということで参加をいただく。子供を連れておいでになるということでございます。ただ、17校、やはりどうしても西部圏域でございまして、米子、境、西伯、日野というところの小学校の児童・生徒でございます。この中には2校ほど牛の写生大会をこの中でやりたいということで、実は大変混雑が予想されますので、安全とか場所を今どうしようかというようなうれしい悩みもございます。
 お手元に和牛博覧会小図鑑というものをお配りしております。博覧会はわかったのだけれども、具体に何がどうかというのがよくわからないというお声を当然ながらちょうだいしておりまして、先般こういう小図鑑、リーフレットをつくりまして、市町村あるいは重立った参考施設等々に今配ってPRさせていただいているところでございます。この小図鑑という名称でございますけれども、先ほど言いましたタブロイド版、新聞折り込み40万部と言いましたけれども、あれを大図鑑と称して、これのグレードアップ版をしたいと思っておりまして、その意味でエッセンスだけを詰めた小図鑑ということでお配りしているところでございます。
 ごらんのとおりでございますけれども、1ページから4ページがメーン会場でのこんなことをやりますという案内とともに、やはり気高号でありますとか大山寺の歴史、こういうものも知っていただきたいということであえて書いております。
 5ページがサブ会場であります竹内工業団地、それから肉牛の部の会場でございますが、これを調整しましたの8月20日、盆過ぎでございまして、まだちょっと日程調整中ということではっきりしておりませんけれども、そういう内容も載せております。
 6ページには、晴れて出場をなされました県内の皆さん方の顔写真と、それから一つの決意を書かせていただいております。
 最後、裏面は、この共進会に対しまして県内外の企業、団体の皆さんから大変御支援いただいております。広告協賛等々で御支援いただいておりまして、その御社名を載させていただいております。
 会場への交通案内ということで、シャトルバス、パーク・アンド・ライドですよということを周知するためにこの交通案内図も載せているところでございます。

◎興治委員長
 議題7、カシノナガキクイムシによるナラ枯れ被害について、嶋沢森林保全課長の説明を求めます。

●嶋沢森林保全課長
 8ページをお願いします。カシノナガキクイムシによるナラ枯れ被害についてでございます。
 被害の状況でございます。書いておりますように、県東部の森林を中心にコナラ、ミズナラが枯れておるという状況でございます。特に鳥取市の明治谷、それから鹿野町、鷲峰山周辺でございますが、そこに多く発生しているということでございます。全国的には本州の日本海側が中心でございます。
 被害発生でございますが、大体7月中旬から8月、場合によっては9月上旬に比較的高齢で大径木に発生しておるということでございます。
 特に最近の被害は急激に拡大しておるわけですが、これは夏の高温少雨というものが影響しておる。ちょうどこの夏がこのキクイムシの活動時期になりますので、これが活発だったということだと思っております。
 写真をつけております。安蔵、槙原をつけておりますが、こういうふうに点在して枯れておるという状況でございます。
 この原因でございますが、カシノナガキクイムシ、これは体長5ミリぐらいの虫でございます。これが樹幹に穴をあけまして、中に入る。このキクイムシに付着した菌、これは通称ナラ菌というふうに言っておりまして、カビの一種でございます。これが大量に樹体内に入り、このナラ菌によりまして導管が目詰まりを起こす。それによりまして水の供給ができなくなるということで樹木が枯死するものでございます。
 また、社会的要因としましては、今から40~50年前ですが、化石燃料にかわっております。それによりまして、薪炭材として使われておりましたコナラ類、そういうものが使われなくなったということで高齢、大径木となり、それが今このキクイムシの集中攻撃を受けているという状況でございます。
 今後の対応でございます。被害状況調査、これにつきましては定期的に実施してまいりたいというふうに考えております。
 防除対策への取り組みでございますが、関係市町と協議して取り組みを検討したいと考えております。
 防除方法の確立でございます。現在のところ単木処理しかございません。どうしてもやはり労力と費用がかかるということで、県の試験場におきまして効果的・効率的な駆除方法の研究と実用化を目指していくということを考えております。
 先ほど言いましたように、一番の予防は、このコナラというナラを利用していただくというのが一番の拡大を防ぐ方法だということでございます。

◎興治委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑を求めます。

○小谷委員
 5~6ページ、「食のみやこ鳥取県」と、第1回アンテナショップ検討部会の開催についてだけれども、目的を裏づけるための布石なのか。こんなことぐらい、だれでも、どこの会議に行ってもしゃべって意見が出た話ではないか。まとめればどこでも出てくる。この2つの会議に合計幾ら使ったのか。

●門脇市場開拓室長
 いろんな場でいろんな御意見が出てくるとは思いますけれども、今回またできるだけ幅広い方に集まっていただいて、例えば実際に今事業に取り組んでおられる方ですとか日本フードサービス協会の会長さんでありますとか、そういった方に具体的なテーマを絞ってこういったことを議論していただきたいのだということを明らかにしながら意見を伺ったものでございます。
 予算の関係ですけれども、ちょっと今手元に詳細な資料を持ってきておりませんが、大きな額がかかっているというものではない。基本的には来られる委員さんの旅費ですとか若干の報酬ですとか、そういったものの経費がかかったということでして、大きなものではない。場所も県庁の中でございますので、大きなものではないというふうに思います。 

○小谷委員
 だから、言ったようにある意味では目的を持って裏づけの布石を打ったのかと聞いただけの話で、その先は言わなかったけれども、要はアンテナショップを平井さんがやるとか、あるいは「食のみやこ鳥取県」と言っていることの裏づけを、歴々の人からそういう意見を聴取してそういう方向づけに持っていこうとしているのかと聞いているのです。どうですか。

●森安市場開拓局長
 小谷委員おっしゃることは、結局何かやることの裏づけをここで求めるというか、都合のいいようなやり方をしているのではないかというお話かと思いますけれども、どちらかというと特定の目的を、例えばアンテナショップをつくりたいという気持ちを行政が出していって意見を聞くということでしたらば、こんないろんな意見は多分出なかったと思います。慎重な御意見もございましたし、それから他県等の連携も事前に考えなさいとか、今ある資源を使いなさいというようないろんな意見がありました。私も聞いていてやはり経営者の方がおられて、はっとするような意見も随分ございましたので。(発言する者あり)これは、まずある資源を使ったらどうだと。今まで十分使いこなしていたかという指摘があったと思うのです。そういった随分ためになるというか、小谷委員からいただきました意見としては当たり前のことだということもあったかもしれませんが、私としても気づかないこともございましたし、例えば情報発信ということはもっといろんなやり方も考えたらいいではないかというようなお話もいただきましたので、これについては1つずつ丁寧に回答を用意しながら全体を組み立てるという気持ちで至急作業を進めたいというぐあいに思っております。

○小谷委員
 私が言いたいのは、このように食のみやことアンテナショップについて主な意見をまとめておられますけれども、すべてこれまで言い尽くされたことであって、この経済産業常任委員会でもそれなりにまとまってこういう意見がぼんぼん出たわけではないけれども、過去からのデータを引っ張り出せばこんな意見は全部すべて言い尽くされたことだと私は思っています。過去からずっと引っ張り出せば。一委員会で言ったわけではないですけれども。私らもこの間ちょっと現地調査に行ったわけですけれども、言われたとおりであって、費用対効果とか、それは東京にアンテナショップ出したらこれだけの赤字が出ますよというぐらいな話はみんな聞いているところで、聞き取りでもできる話です。要はやられたのは意義があるけれども、このことに対して次にどういうふうな施策を出すか、そんな目的もなしに、裏づけではないとか、あるいは布石ではないと言われるならば何もやることもない。こんな目的とってこういうふうにやろう、こういうふうにやろうと思いましたぐらい言わざるを得ないではないのか、本当は。そういうやり方というのですか、そういう状況はよくないし、あるいはオープンにしてみんなで議論して集めて進めるというのもいいかもしれないけれども、目的がなければこんなことをすることはない。

●河原農林水産部長
 今回販路拡大をするために、「食のみやこ鳥取」という一本の旗を立てて販路拡大の営みをちょっとギアチェンジしていこうということになったわけであります。そうなったときに、今までも販路拡大を全く努力していなかったわけではなくて、今小谷委員言われるように我々にもいろんな情報とかは入っていたわけでありますけれども、ギアチェンジするときには、やはりそれを実際にやっている人、全国でそういう流通やら販売の現場におる、しかも鳥取県のこともなおかつ知っておられる方の意見をもう一回聞いて、やはりここでそれらも参考にして、今までの我々がやってきた販路開拓の取り組みプラスどういうことをしたらいいのだということを探るというか、アイデアとかヒントをもらうということがねらいでございます。
 きょうは一応集約して書いておりますけれども、この一般論だけではなくて、この人たちは必ず具体事例も経験例だとかということで多分話をいただいているというふうに思いますので、今までの同じメンバーで考えているのではなくて、この戦略会議でいろんな新しいアイデアをいただく。その中から県として提案をして、また御意見をもらいながら施策を固めていくということの位置づけをしているところでありますので、御理解いただきたいというふうに思います。

○湯原委員
 和牛博覧会の広報の関係は、やはり県民の皆さんに周知するのが大変難しいですね。今時代が変わって、昔みたいに思考が同じだったら楽なのですけれども、以前も愛知万博に行ったときも愛知万博自体も制度設計自体がそんなに多く集める万博ではなかったけれども、あともう一つは、プロデューサーがおっしゃるには、大阪万博のときみたいに全員がこっちの思考で走るような時代ではなく、それぞれの価値観でみんな動いているよう中で、そういう時代にあって和牛博覧会にどうぞというのは広報としては大変厳しい難しい面もあるかと思いますけれども、集中的にやることが大切だと思いましたし、本当の地域住民としては、のぼりみたいなものを、のぼりが上がっているのを見ると、ああ、ここであるのだなということがわかりますので、思考が分かれている中でありますけれども、ぜひめげずに頑張ってください。

●山根参事監兼和牛全共室長
 周知の方法でございますが、のぼりを今2,000本考えておりまして、ただ道路の占用許可とかいろいろあります。のぼりも劣化したり台風が来たらということがありまして、1週間前から道路沿いは米子駅前から会場までのぼりを立てたいと思っております。それから皆生温泉とメーンのところに立てたいと思っています。
 やはり、単に博覧会はおもしろいよというだけではだめで、今やっていますのは牛自体、因伯牛自体の魅力をいかに伝えるかというところで地元のケーブルテレビさんとか民放さん、
NHKさん含めて牛自体の話題で住民の関心を引こうということで、今一生懸命各テレビ局さん等のプロデューサーさんにこんなことがあるのだけれども、取材してとか、そういうことを今努力しているところでございます。

○小谷委員
 和牛博覧会御苦労さまです。特にバスの前につけるのがかなり有効だと私は思います。
 それからもう1点、もちろん米子を中心に鳥取県に来ていただくのですが、島根、中海圏域の中の協力体制で、議長とか、あるいは知事とか、島根と協力関係をやれば、松江の人口の約何割かは来てもらえる。近いですから。その辺のところもひとつ対策として検討してみてください。島根をターゲットに。

●山根参事監兼和牛全共室長
 東部でございますけれども、対島根も当然エリアに入ってございます。幸い地元の民放は島根県さんにも流れます。そういうことが一つございます。
 先ほど大図鑑を地元紙に入れると言いましたけれども、これも島根県の東部版にはすべて入れたいと思っております。
 中海圏域で4商工会議所の組織あるいは4市長会の組織、この席にも4~5回ぐらい行ってPRさせていただきまして、こういう宣伝物を送りますので、どうぞPRしてくださいということで今お願いしております。
 中海圏域での取り組みということで、メーン会場あるいはサブ会場に松江市さん、安来市さんのブースも、あるいは観光宣伝も一緒にやるようにしております。そういったことで東部も視野に入れた取り組みもしておりますし、これからも取り組みのPRに一層努めてまいりたいと思っております。

○錦織委員
 アンテナショップの検討部会のメンバーですけれども、委員さんはもう決まってしまっているのですけれども、出席メンバーでいえば、この「食のみやこ鳥取県」のメンバーと8人のうち5人が同じメンバーなのです。それぞれ関連があるからということだとは思うのですけれども、やはり幅広く意見を求めるということではもう少し考えたメンバーにされた方がよかったのではないかなというのは私の気持ちなのですけれども、そこら辺のメンバー選定のときにはどういった論議がされたのでしょうか。

●門脇市場開拓室長
 メンバー選定のとき、ある程度、例えばアンテナショップといいますのも「食のみやこ」で打って出る部分の中の一つの要素となっています。実際メンバーを選ぶときに、例えば県外で売る際にどういったことをやっていけばいいのかといったお知恵をお伺いする場面というのはある程度共通する部分があると思っておりましたので、実際にそれをお伺いする中で、それとあわせて、できれば鳥取県の事情をよく知っておられる方がいいだろうといったようなことも思っておりました。そういった意見をまとめてみると、ある程度同じような方にお願いした方がいいのではないかということもありますので、確かにおっしゃるとおりダブっているといいますか、同じ方にお願いしたという面もありますけれども、内容的には地元の内情について十分話をいただける方を選ばせていただいたというふうに思っておりますので。

◎興治委員長
 次に、その他でございます。執行部、委員の方で何かございますでしょうか。

○湯原委員
 農林試験研究機関について、現在の検討状況はどうなっているか、ちょっと簡単で結構ですので、教えていただけますか。

●近藤農林総合技術研究院長
 試験研究機関の検討状況ということでございますが、昨年は試験研究機関、農林系5つの試験場の独法化ということで検討してまいりましたけれども、検討している中で課題も何点か出てきまして、課題の解決についても少し難しい課題があるわけです。そういうことで、現時点では6月の定例議会でも平井知事の方から答弁がありましたけれども、農林系の独法化については慎重に検討をしていきたいということで、我々もそのつもりで産技センターの状況を見きわめをしたりしながら検討していくということにしております。
 現在は、それと並行していわゆる効率的・効果的な試験研究のあり方ということで、引き続いて独法化しなくてもある程度の試験研究の改革ができるような、そういう検討を月々の利用状態等を通じて引き続いてやっておるところです。

○湯原委員
 独立行政法人、私も以前、片山知事時代はした方がいい。それはなぜかというと、利益を出して研究することこそいかに有益な研究テーマかというのがはっきりするのかなと思って、片山知事を支持してきました。ただ、この間産業技術センターの関係で、利益を出すことが本当の目的ではないという話を聞いて、なるほどなと。言われてみると目からうろこみたいな話で、先ほど後段の話で最終的にはいかに効率的・効果的な、つまり県民、農家のニーズに合った、逆に言うと試験研究結果がいかに農家に普及され、農業生産に反映されるかということが非常に大切であって、それが反映されていないと、逆に独立行政法人にしてしまえという極論も出てくるのかなと思いますので、6月議会の伊藤保議員の質問に対する平井知事の答弁を再度私も読み返してみましたが、ただ一つ申し上げるのは、これから先は本会議場で平井知事に言いますが、職員のための見直しであってもいけませんし、県庁組織、あるいは試験研究機関のための効果は何ぞやとか、逆に言うと存続ありきみたいな――存続しなければいけないのだけれども、ありきでやってしまうと、今までがどうかははっきり申し上げませんけれども、今日園芸とか畜産、あるいは果樹などは非常に効果があったのだろうと思いますけれども、他の面でどれだけ――研究されていることは私も認識はしていますけれども、実際の農業政策にいかに反映していったかというところになると、私は申しわけないけれども、ちょっと失礼な言い方すると、全部が全部効果があったのかなという、ちょっと懐疑的な、例えば農林関係だけでもこの10年間で人件費と事業費ベース合わせると、トータルコストで全部足すと170億円ぐらい10年間で使っていて、どれだけこの10年間で農業関係の生産がふえたのかということを見ると、やはりその辺のテーマ設定と効果を最終的に現場にいかにはね返すかということを、場長の月々の会議というのがありましたけれども、真剣にされているのでしょうけれども、ぜひ本当に効果が上がるようにならないと、ちょっと前の湯原の極論に近いような独立行政法人にして採算性ということでやった方が実際の効果が上がっているかどうかというのがわかりやすいからという極論になってしまいかねませんので、その辺はぜひいま一度、失礼な言い方をしますけれども、検証といいますか、今後のあり方、テーマ設定を御検討いただきたいというふうに思います。要望です。
 もう1点、これは総務常任委員会も関係します森林環境保全税の関係ですけれども、皆さん御議論あってやられるかもしれないが、視察に行かせてもらいました。福島県を拝見しました。鳥取県では300円から500円に上げるということで、500円ありきのパブリックコメントを求めていらっしゃるようです、この間話がありましたけれども。福島県の皆様は、県民アンケートをとられて1,000円ぐらいがいいではないかというのが結構多い。1割弱ですが、結構多い割合の人が1,000円ぐらいは払ってもいいと。アンケートの仕方によりますけれども、そのぐらいのけた数でいいのではないかということに基づいて1,000円でやって、鳥取県の場合は導入時は啓発のウエートを主にやっていましたけれども、福島県の場合は啓発を超えて、事業で効果のあることをやってしまおうと。1,000円はもらうけれども、それだけの効果、森林環境を保全するための効果のあることをやってしまおうということで、間伐していないところのエリアも含めての事業をして効果を上げるのだということです。鳥取県とはその辺が、啓発を主にしてやっているのとはちょっと違うのかなと思うのです。これは皆さんの意見もあろうかと思いますし、パブリックコメントもあろうかと思いますけれども、最終にできたものに対してはそれほど反対はしませんけれども、個人的な意見を申し上げると、やはり1,000円とかそれ以上のけた数のものを県民に負担をお願いしてでも、逆に言うとこれだけいただいたからこれだけの効果ある事業をしますよという方が今日的課題、地球環境の問題とか森林環境保全を本当に腹を据えてやろうというのなら、負担は求めますけれども、これだけの事業をしますという方が県の姿勢としてはいいのではないかと、一県民として思います。300円から500円に上げたけれども、啓発はしましたよというレベルでは今の時代は違ってきているのではないかというふうに思いました。これも意見です。結構です。

◎興治委員長
 その他ございますか。(なし)
 では意見が尽きたようですので、農林水産部については以上で終わります。
 一たんここで区切って、午後は1時40分に再開いたします。

                午後0時28分 休憩
────────────
                午後1時44分 再開

◎興治委員長
 再開いたします。
 続いて、商工労働部の付議案の予備調査を行います。
 なお、質疑につきましては、説明終了後に行っていただきます。
 また、報告第2号、長期継続契約の締結状況については、お手元の議案説明資料19ページのとおりであり、特に説明は要しないものとします。
 まず、門前商工労働部長に総括説明を求めます。

●門前商工労働部長
 商工労働部関係よろしくお願い申し上げます。議案説明資料の方で説明をさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
 1ページをお開きをいただきたいと思います。議案第1号と議案第3号の関係でございまして、議案第1号が一般会計補正予算、議案第3号が中小企業近代化資金助成事業特別会計補正予算に関するものでございまして、1ページの補正額の欄にございますように、一般会計につきましては1億627万8,000円を補正をさせていただくものでございます。特別会計につきましては、1億4,129万円のそれぞれ増額の補正をお願いするというものでございます。
 これらの事業でございますが、これまで経済雇用振興キャビネットや地域産業活性化協議会などの場を通じまして、企業の方々を初め多くの県民の方々の意見を賜ってまいりました。前回の委員会でも御意見をちょうだいいたしましたが、これにスピード感を持って対応するということで、事業化が調ったものにつきまして今回補正予算をお願いをさせていただくというものでございます。
 具体的に主なものを申し上げますと、産業開発課の産業振興機構貸しオフィス等の整備事業ということで、県内への企業進出を促進するための貸しオフィスの整備、またその下の共用機器の整備とございますが、企業への技術支援機能を高めるための機器の整備でございまして、地域活性化計画に連動するものとして国庫補助金を活用しながら整備を進めさせていただきたいというものでございます。
 また、その下にございます打って出る鳥取のものづくり情報発信事業は、全国規模の専門展示会への連続出展企画をさせていただくもの。
 さらに一つ下がっていただきまして、「食のみやこ鳥取県」in上海推進事業は、市場成長力の高い上海で県内食品企業の商談会を行うというものなど、打って出る鳥取県産業の推進に必要な事業などもあわせてお願いをさせていただくものでございます。
 詳細につきましては担当の課長から御説明させていただきますので、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

◎興治委員長
 続いて、議案第1号、第3号について担当課長から説明を求めますが、執行部の説明は要領よく簡潔に大きな声でお願いします。

●木村経済政策課長
 資料2ページをお開きください。
 中小企業近代化資金助成事業特別会計繰出金ということで、一般会計から当該中小企業高度化資金の特別会計の方に繰り出す資金の額4,592万円でございます。
 事業の概要につきましては、15ページをごらんいただけますでしょうか。引き続きまして、その一般会計から繰り入れました県特別会計であります中小企業近代化資金助成事業特別会計の補正予算という形で御説明申し上げます。
 今回は、米子にあります鳥取県金属熱処理協業組合が新たに真空浸炭炉という、2の導入設備というところで上げさせていただきましたが、鋼の表面の乾燥濃度を高めることで高濃度かつ摩耗性の高い鋼をつくる焼き入れ装置に関する高度化資金の貸し付けでございます。
 高度化資金の貸し付けは、全事業費の80%を上限といたしまして、その80%のうちの26%を県からの、そして54%を国庫を財源といたします独立法人中小企業基盤整備機構の方から県特別会計の方に借入いたしまして、そこから貸し付けるものでございます。
 高度化資金の概要はこのとおりでございますが、高度化資金につきましてはいろいろと貸し付けたものの延滞債務とかがいろいろ発生しているという話もありますが、この当該鳥取県金属熱処理協業組合につきましては、非常に景気もよく、また今回の事業を専門家に診断したところ返済計画等も含めて問題ないということで判断いたしまして、県としてもこの組合の行う新しい事業について当該制度に基づいて要件を満たしますので、貸し付けを行おうとするものでございます。

●中山産業開発課長
 3ページをお願いいたします。産業振興機構貸オフィス等整備事業でございます。
 産業活性化基本計画につきましては、先回の常任委員会でも概要の説明がございましたが、産業の集積を図るため、さまざまな事業を用意しているところでございます。人材育成ですとか技術支援あるいは誘致の専門家配置、こういったメニューの一つに先ほど部長の方からお話がありましたが、共用施設の整備ということで、今回は貸しオフィスの整備と、次のページの産業技術センターの機器整備、この2つを補正させていただくものでございます。
 まず、貸しオフィスの整備でございますが、4室新設することにしております。下の図面をごらんいただきたいと思いますが、現在機構につきましては貸しオフィスが13室ございますが、これが満室状態となっておりまして、新オフィスを1階で3室、あと2階で1室整備するようにしております。
 この整備につきましては、産業技術センターと隣接するということもございまして、技術と経営の一体化支援が図られるということもございまして、企業の入居希望が多いところでございます。
 それとあわせまして入退室管理システム、これにつきましてはシステムを設置しまして15年経過しまして、故障した場合に部品だとかソフトがない状況でございますので、これを更新させていただくというものでございます。
 なお、貸しオフィスにつきましては、貸付金としておりますが、これは貸しオフィスの新設によりまして収入増となることから、補助ではなく貸付金としているものでございます。
 続きまして、4ページをお願いいたします。産業技術センター共用機器整備事業でございます。
 センターに共用機器を整備するに当たりまして、各分野の企業の方々からいろんな意見を聞き、その中で要望の高い機器について整備するものでございます。
 製品設計支援シミュレーション装置というものでございまして、電子、デバイスあるいは情報通信機器、電気機械等の産業におきまして製品設計だとか試作、開発、あるいは物づくり試作、こういった幅広い分野に活用できる装置でございます。例えば金型等の設計におきまして、事前にシミュレーションすることによりまして不良箇所ですとか原因分析が把握できまして、実物をつくらなくてもコンピューターによってシミュレーションして手戻りを減らす。そのことによりましてスピード化が図られたり、あるいは生産ラインの停止回数が減ってコスト削減につながるなど、非常に効果が高い機器だというふうに考えております。
 下に書いておりますが、付加価値の増大というのを活性化計画で目標にしておりますので、これに寄与する装置ということでございます。

●白石産業振興戦略総室長
 5ページでございます。打って出る鳥取のものづくり情報発信事業でございますが、この事業は、全国規模の専門の展示会に鳥取県ということで連続して出展をさせていただきます。そこで県内企業さんの商品とか技術の紹介、あるいは鳥取県の取り組みを情報発信するものでございます。
 この事業につきましては、先ほど来話が出ておりますけれども、経済雇用振興キャビネットでありますとか地域産業活性化計画に係る企業さんからの意見、そういったものを踏まえまして事業化したものでございます。
 展示会の出展イメージにつきましては、下の図のところに書いてございますけれども、何回か連続して電子・電機・液晶・自動車部品関連ということで行うことを計画してございます。
 期待される効果といたしましては、県内企業さんの販売活動の後押しあるいは企業誘致の促進、そして特に技術力はあるけれども、マンパワーとか資金が不足していて展示会に出展がなかなかできないといったような中小企業の皆さんを全国に紹介するといったようなことを期待しております。

●山本労働雇用課長
 6ページをお願いいたします。技能向上対策費でございます。これは、県が行います合格証書等の技能検定の自治事業につきまして、国庫補助の算定基準額が改正されましたことに伴いまして10万7,000円の増額をお願いするものでございます。

●門脇市場開拓室長
 7ページをお願いいたします。「食のみやこ鳥取県」in上海推進事業でございます。
 これまで県内企業さんの海外での販路開拓の取り組みといいますのは台湾が中心で、いろんな成功事例も出てきているというふうに思っております。先ほど部長からも説明がありましたけれども、中国というのもこれから非常に有望な市場であろうというふうに思っておりますというのが1点と、もう1点、県内企業さんでも中国へのいろんな進出意欲を持っておられる企業さんも出てきているといったことがございますので、今回上海周辺の物流関係者、ポートセールスの関係で行われます物流連携会議の機会をとらえまして、そういった関係者の方々ですとか百貨店等のバイヤーの方々等を含めた関係者に対しまして、鳥取県の食材を活用したレセプションですとか県内食品企業の現地商談会といったものを開催したいというふうに思っております。
 全体のスケジュールを一番下に書いておりますけれども、ポートセールスの関係にあわせて、2日目の夕方に関係者レセプションの開催ですとか、翌日に個別企業商談会といったものを開催したいと思っております。
 レセプションの関係は、11月に上海市内で例えば鳥取県の日本酒ですとか水産品ですとかナシですとか、そういった特産品を物流関係者ですとか食品関係者等も含めて約20名程度にPRしたいというふうに思っております。
 また、あわせまして2番目の商談会の関係になりますと、同じく今申し上げた次の日に個別の商談会という形で開催をしたいと思います。貿易商社との商談会ですとか百貨店との商談会といったことを開催したいと思っています。県内からは食品加工メーカーですとか酒造メーカーさんですとか水産加工メーカーさんなど10社程度の参加をいただきたいというふうに思っております。
 経費の関係で、実際の商談会の関係は上海食品関係の実績がある島根県の企業さんにお願いをしようと思っておりますけれども、そこに対する委託ですとか、実際に出られる企業さんへの企業出展の補助、2分の1ですけれども、そういったものをあわせて行いたいというふうに思います。

●木村経済政策課長
 経済政策課の説明漏れがございました。大変失礼いたしました。13ページをごらんください。1号議案の中にあります繰越明許費に関するお願いでございます。鳥取商工会議所の新会館の整備支援事業費でございますが、実施設計の段階になりまして一部裏の土地を等価交換で引き受けまして、新しいたな子さんをより入れられるという形に設計を少し変更する必要が生じまして、年度内での事業完結が難しいことから、今年度完成が困難になったため繰り越しをお願いするものでございます。
 同様に、国から市を通じて出されます国の方の補助金につきましても繰り越しの手続を今国の方でとっているものでございます。

●白石産業振興戦略総室長
 申しわけございません。産業振興戦略総室ですけれども、説明漏れがございまして、12ページでございますけれども、打って出る鳥取のものづくり情報発信事業でございますけれども、10月から展示会を連続して開催するということで、今年度と来年度あわせて事業を連続して展開していこうということを考えておりまして、12ページをごらんいただきますと、債務負担行為として749万2,000円をお願いしております。これはトータル事業費1,149万円のうち、来年度分に係るものを債務負担行為としてお願いしております。よろしくお願いいたします。

◎興治委員長
 ただいままでの説明についての質疑を求めます。

○湯原委員
 13ページ、繰り越しになっていますけれども、この金額自体に影響はないのですか。

●木村経済政策課長
 金額については影響はございません。

○湯原委員
 あと7ページの「食のみやこ鳥取県」in上海推進事業ですけれども、これはイン上海ということで商談会をやられる。これは、言葉は悪いですけれども、どちらかというと一過性というか、一回はそこでやるということなのでしょうけれども、後のフォローの問題について、先日福島県に視察に行ったときに、福島県はどうやっているかというと、アンテナショップのイン中国版で、外郭団体を一回かませた上に、クロネコヤマトさんだったと思うけれども、マージンの関係があって、売れたら県が直接出すと問題になるということで、ノウハウもあるということで、クロネコヤマトさんにフォローアップの部門を委託してというような話があって、なるほどなと。事務所を構えて四角四面でやるよりも、そうやって臨機応変でやるようなことがいいのかなと思ったりしたのですけれども、この事業は一過性と言うのは失礼な言い方ですけれども、商談会をやるのですけれども、その後のフォローですね。県内事業者さんにまた欲しいと言っていますよとか、フォローの仕方をどうやっていくのか。この4日間だけですべて契約が結べるわけではないと思うのですけれども、その辺について。

●門脇市場開拓室長
 今の御指摘といいますのは、どうやって後につなげるのかという一番大事な部分の御指摘だと思います。
 今回の商談会というのは、もともと実際店舗を持っておられて、いろんな物流関係者とのおつき合いもある、商談を一生懸命やって、そういう自分の持っておられる物流ルートというものを使えるのではないか、そういった期待感を込めてというのが一つあります。また、あわせて、今回産業振興機構さんともいろいろ御相談しております。特にフォローの面で産業振興機構さんはアドバイザーという方がおられますので、例えば商談が成立した後、実際いろんな規制等がこれに伴って出てくるかと思います。そういったところを含めて、できるだけ専門的な知識を持った方がいろいろフォローができるような格好でやりたいと思っておりますので、そういった面も含めて産業振興機構さんともいろいろ相談をしながら事業を進めていきたいというふうに思っているところでございます。

●森安市場開拓局長
 1点つけ加えてさせていただきます。山陰合同銀行も上海に支店を持っておりまして、私たちとしてはその銀行さんのノウハウもちゃんと使わせていただけるように打ち合わせしております。ぜひそういうことで広がりができるように頑張りたいと思っております。

○森岡副委員長
 先ほどの上海の件なのですけれども、先ほど湯原さんが言われたヤマトの話は、ヤマトが向こうに物流としてコンテナを持っていくという仕事があって、そこにプラスアルファというものがあって、要はそこがフォローの意味なのです。要は、商談が成立した後にどうやって向こうに運ぶかということです。湯原さんがおっしゃっているのはそこだと思います。
 出展企業のことなのですが、これはもう既に決まっていますか。それとも今から公募でもかけるのですか。

●門脇市場開拓室長
 企業さんですけれども、もちろん広く募集もしたいと思っておりますので、いろんな企業さんに声をかけていきたいと思っています。ただ、実際に今出て、意欲を持っておられる企業さんもありますので、そういった企業さんともお話をしていきます。できるだけ広げられるように、これからまた企業さんの方にいろいろ声をかけていきたいと思います。

○錦織委員
 産業振興機構貸しオフィスのところですけれども、今この貸しオフィスの入居希望というのが1社だということを聞きましたけれども、後は募集をかけておられる状況なのか、向こうから入りたいということで何かやりとりが実際あるのかどうかということを聞かせていただきたいのが1つと、今回の予算に直接関係ないかもしれないのですけれども、教えていただきたいのは、産業振興機構というのが前の予算経過のところを見ますとTRTの清算に対してだとか県、鳥取市の債権放棄とか、こういったところが出てきていますので、申しわけないのですけれども、そこら辺の経過を少し教えていただけたらと思います。

●中山産業開発課長
 現在はシンフォニーエレクトロニクスさんというのが鳥取に進出されておりまして、そちらの方が入居されるということが確実に1件ございます。それ以外にもここに入居したいという希望を持っておられる企業の方が数社おられまして、その方とは鋭意交渉中でございます。
 あとTRTに係る経緯でございますが、こちらの方はちょっと……。

○錦織委員
 実際に債権だとかというのは持っているのですか。

●中山産業開発課長
 一応TRTを清算したときに、建物自体を機構が買い取りまして、そのときに鳥取市と県の方で買い取る資金として3億円超ずつ機構の方に貸し付けて、その3億円につきましては先ほどちょっと申し上げましたが貸しオフィスの賃貸料で県と鳥取市に返していただいているという状況でございます。

○錦織委員
 現在も返しているということで、新しくつくったお金も、またそれもあわせて返しますよということですか。

●中山産業開発課長
 はい。

○錦織委員
 次の産業技術センターの事業のところですけれども、4ページの最後の方に平成23年では
2,203億円で11.9%の増収になるというふうに書いてあるのですけれども、シミュレーションで手戻りを減らすとか試作回数の減による経費削減というのはわかるのですけれども、もう一つ何か大ざっぱだけれども結構増額になっている、増収になっているということなので、もう少し具体的に、ここの部分でこのぐらいという何か積み上げられたものがあると思うのですけれども。

●中山産業開発課長
 下の付加価値の235億円ぐらいの増になるのですが、これにつきましては以前活性化基本計画の説明をさせていただいたときに、鳥取県としましては50社の立地を目指しているということでございまして、一応50社の立地が可能になれば大体235億円ぐらいの付加価値が出る。あくまでもシミュレーション装置ですので、その中の一端を担うというか、そういうことでございます。ですから235億円の11.9%伸ばすというのは主に立地の方の要因というところでございます。

○錦織委員
 例えば、もしこの50社の立地ができなかった場合は、シミュレーション装置を導入するとかしてもこれだけの付加価値は当然得られないということになりますね。5年間の平均ぐらいで終わるかもしれないこともあるのですか。

●中山産業開発課長
 この付加価値の235億円というのは、あくまでも企業立地が成功するかどうかにかかっておりまして、多分その中の若干につきましてはシミュレーション装置が例えば付加価値増大には寄与はするのでしょうが、ただ何%というのはちょっとはっきりとはわからないということでございます。

○藤井委員
 企業誘致ですけれども、担当者を何人かふやしたわけです。非常に厳しい状況にあって、喜んで鳥取県に来るような企業があるとは思えない。しかし、それでもそういう努力をしているわけでしょう。その効果はどうですか。

●岡村商工労働部次長
 この企業立地促進計画の中の50社といいますのは、県内で増設を検討されている企業さんという意味でありますので、新規立地というわけではありません。プラスアルファで、新たに外から連れてくる誘致というものもこの促進計画の中には加味しておりませんけれども、今鋭意努力しております。
 今の兆しと傾向としまして、やはり鳥取県の産業集積に合った、例えば鳥取県の強い部分、電子ですとか電機ですとか液晶ですとか、そういう関連の企業さんの技術とつながっていくような企業誘致が一番望ましいということで、鋭意ターゲットを絞り込んで完成品をつくっていただけるような企業さんにアプローチをしていく、あるいは技術の部分でも足らない技術というのがありますので、足らない部分を補うという意味で、そういうのはベンチャー企業などの誘致活動をしているということで、現在企業立地促進計画に基づいた対象業種を集積させるべく努力しております。

○藤井委員
 とっぴな考えで前田政調会長には怒られたのですけれども、海外企業の誘致には例のソウル便等との関係で、韓国は今や世界的なレベルにある企業もありますが、そんな方向に目を転じたことはありますか。

●岡村商工労働部次長
 ターゲットとしては、そういうところも視野に入れたことがあります。ありますが、韓国ですとか台湾あるいは中国の資本が中心となって展開しますと、どうしてもこちらの方が引っ張られてしまう。こちらの方に主導権がとれないケースが多いものですから、あくまで日本の企業が主導権をとって、足らない部分を例えばアウトソーシングといいますか、発注してコストを下げるとか、そういう関係が保てるのであれば、取引という関係での交渉の余地はあると思いますけれども、直接企業をこちらに呼び込んで立地促進を図るというような状況には現在のところなっておりません。ただし、外国資本の系列の企業さんが日本の中で日本の製品をつくるというようなケースはあると思います。そういう場合は大歓迎ですので、ターゲットを絞って交渉をしておる企業も数件あります。
 韓国、台湾というのは、今企業立地促進計画の中でとらえています電子、電機、液晶関連は正直言いまして競争相手になっていまして、そこでいかに人材で差別化するかということに今努力しています。逆に、韓国、台湾がまねができないような技術を鳥取県の企業ができるような形でサポートしていこうという考え方です。ただ、中国とかはやはり市場として非常に魅力がありますので、中国に関しましては何らかのネットワークをつくっていくということで、今回ポートセールスを中国、上海にも打って出るというようなことを考えております。

○森岡副委員長
 企業誘致ということで、先般この委員会でいろいろと東京の方を回ってきまして、その中で最後に横須賀リサーチパークという国家プロジェクトでドコモさんやKDDIさんが共通して電機通信の日本のあるべき姿をその地域で共同開発しようということでありました。そこには9,000人ほどの若い人材が毎日集まってくるわけですけれども、せっかく門前部長も来られたので、そこの計画は30年前に立てて、その結果、今そういう成果を見ているということで、先ほど電子部品のこととか言われましたけれども、将来の日本の産業全体のことを考えて、鳥取県でそういう役に立つ計画をぜひとも国に認めてもらう、もしくは国家プロジェクトで考えているようなことを誘致する。全体として個々の企業だけではなく、関連産業全体を将来この鳥取県のために誘致するとか、そういう考え方で鳥取県がイニシアチブをとれるようなことをやっていきたいなというふうに思っております。せっかく今からユビキタスとかそういう関連分野、当然第1次産業もトレーサビリティーの問題だとか、これは今後絶対に出てくる問題なので、研究開発も含めてぜひともプロジェクトの中に取り入れて、一つの成果として部長の手柄にしてもらいたいなというふうに思います。

●門前商工労働部長
 横須賀の例は存じ上げませんので、ちょっと勉強させていただこうと思いますが、今先ほどお話しさせていただきましたように、産業活性化計画の中では現在の鳥取県の産業集積に応じた形での企業立地などを進めるという考え方でやっておりますが、今御指摘のあったような国の施策などを引っ張ってくるとか、そのあたりについても少し研究をさせていただけたらというように思います。頑張って勉強したいと思います。

○錦織委員
 もう一度確認を。私が聞き間違えたのかもしれないのですけれども、さっきのシミュレーション装置の部分ですけれども、235億円増になるということで、企業立地促進計画で50社の県内企業の増設が可能になればということと、それでプラスアルファとして県外企業を誘致した場合ということですか。

●岡村商工労働部次長
 11%プラスは県内の企業の立地、増設部分ということです。新たに誘致する部分はこの中にカウントしておりません。

◎興治委員長
 続いて、報告事項に入ります。
 なお、質疑については、説明終了後に行っていただきたいと思います。
 議題1、「Japanフェアin広州」への出展について、中山産業開発課長の説明を求めます。

●中山産業開発課長
 商工労働部の常任委員会資料1ページをお願いいたします。「Japanフェアin広州」への出展について御報告いたします。
 第4回の中国国際中小企業博覧会、これが広州で開催されるわけでございますが、この博覧会の中に「Japanフェアin広州」ということで産業振興機構が初めて参加して、県内企業7社が出展するものでございます。
 会期につきましては、9月15日から18日までの4日間でございます。
 この博覧会の昨年の入場者は21万人ということで、中国の中でも大規模な博覧会の一つでございます。
 出展分野につきましては、機械だとか建築資材、食品など非常に幅広い分野で、約4,000社が出展するというふうにお聞きしているところでございます。
 その中で「Japanフェアin広州」につきましては、国内から約460の企業・団体が出展されるものでございます。県内からは、機械製造関係で5社、それと飲料・酒関係で2社の企業の方々が出展されます。このほかに皆生グランドホテルさんの方で単独で出展されて、観光等のPRをされるということでお伺いしているところでございます。
 なお、参考として広州市の概要について記載しておりますが、広州につきましては中国3番目の都市で、毎年15%の高い経済成長を続けている都市でございまして、産業の集積におきましても自動車関係ですとトヨタ、ホンダ、日産、そういったものの進出ですとか、あるいは大手家電メーカーも進出し、またIT、ソフトウエア、こういったところも非常に集積をしているというふうにお聞きしているところでございます。1人当たりのGDPも1万ドルを超えておりまして、富裕層が多く、非常に注目度が高い地域というふうに伺っているところでございます。発展著しい中国市場の開拓あるいは現地企業との取引、こういったことでビジネスチャンスを広げていただきたいと期待しているというところでございます。

◎興治委員長
 議題2、「FPD International 2007」における鳥取県のものづくり情報発信について、新産業振興戦略総室次長の説明を求めます。

●新産業振興戦略総室次長
 はぐっていただきまして、2ページ、3ページをお願いいたします。「FPD International
2007」における鳥取県のものづくり情報発信事業でございます。
 右ページの方に鳥夢カムトゥルー事業(枠予算)の執行状況ということがありますが、先ほど補正予算で説明させていただきました打って出る鳥取のものづくり情報発信事業で行います5つの展示会出展の最初のもの、10月にやるものにつきまして、この10月の補正予算では出展経費とか装飾委託のお金が間に合わないために、この枠予算を使わせていただいて出展するということの報告でございます。
 ちなみに、この鳥夢カムトゥルー事業の趣旨ですが、下の方に書いておりますが、1のところですが、多様な情報発信やビジネス拡大のきっかけづくりを行うために機動的、戦略的にできるようにということで枠予算として当初予算で予算措置されているものでございます。
 「FPD International 2007」の説明ですが、FPDというのはフラット・パネル・ディスプレーの略でございます。液晶とかデバイス分野の全国規模の専門展示会でございます。
 10月末にパシフィコ横浜で約400社弱の出展企業で、7万人程度の来場者が見込まれているものでございます。

◎興治委員長
 議題3、平成19年度「職場の労働関係相談会(平日相談会)」の開催について、足田労働委員会事務局長の説明を求めます。

●足田労働委員会事務局長
 職場の労働関係相談会につきましては、平成16年の秋以来毎年春と秋に労働委員会が行っております個別労働関係紛争のあっせん制度のPRを兼ねて実施をしてきておりますけれども、これまでは毎回日曜日の昼間行っておりまして、そういった日曜日に仕事があったり昼間なかなか出かけにくい方のことを考えまして、今回は夕方、しかも平日、水曜日もしくは木曜日に、そこに記載しております東部、中部、西部で開催することとしております。

◎興治委員長
 ただいままでの説明について質疑等を求めます。

○藤井委員
 職場の労働関係相談会について、実際にうちの職場でもここに出たいからという職員が出てきて、結構関心があるのです。だからどれくらいの人たちが集まってきて、どういう内容が議題になっているのかというようなことについて簡単に説明をしていただきたい。

●足田労働委員会事務局長
 これまで労働関係の相談会、過去5~6回やってきましたけれども、1会場当たり少ないときには3名ぐらいの方、多いときは10名ぐらいの方が相談にいらっしゃいますけれども、やはり相談内容としては急に解雇された、働いた賃金を払っていただけないとか、職場でパワーハラスメントを受けているとかというようなそういった相談が多いです。相談をお聞きして、内容によっては、あっせんになじむものについてはあっせん制度を紹介して、最終的にあっせんということであります。

○藤井委員
 経営者側からの相談とか、そういうものはないのですか。

●足田労働委員会事務局長
 経営者の方からの相談はたまにございます。

○藤井委員
 時代の変遷みたいなものをあなたは感じますか。

●足田労働委員会事務局長
 時代の変遷といいますか、もともと個別労働関係紛争のあっせん制度は平成14年からやっておりまして、それ以来6年ぐらいたつわけですけれども、特にこの間相談内容に大きな変化があったというふうなことは感じておりません。

◎興治委員長
 その他ございますか。(なし)
 それでは、その他の事項に入ります。
 執行部、委員の方で何かありませんか。

●中山産業開発課長
 お手元に鳥取県産業技術センターの中期計画の概要と、平成19年度の年度計画をお配りしております。
 この中期計画につきましては、6月の常任委員会で報告させていただきまして、それに基づきまして、このたび平成19年度計画が提出されましたので、ぜひ目を通していただきたいと思います。

◎興治委員長
 その他ございますか。(なし)
 意見が尽きたようですので、以上で予備調査を終了いたします。
 委員の皆さんには御相談したいことがありますので、この場にお残りいただき、執行部の皆さんは退席していただいて結構です。(執行部退席)
 お残りいただいたのは、和牛博覧会及び県内調査についてであります。
 まず、和牛博覧会ですが、委員の皆様方に御出席をお願いしたい激励会の日程がきょう現在10月11日の開会日か12日の調整がついておりません。案としまして11日の開会式日で作成してみました。
 西部の委員5名につきましては現地集合、東部、中部の委員4名につきましては前泊または当日の朝に汽車で米子駅までおいでいただき、バスで崎津の開会式会場までお送りすることを考えております。
 また、県内調査の2回目でございますが、西部地域を予定しており、調査先の候補地は案のとおりであります。
 日程につきましては、激励会の日程を見ながら和牛博覧会の前後または別途行うことと考えておりますが、御意見をお伺いします。とりあえず11日で作成してあるということです。これが場合によっては12日に移動になる可能性もあるということです。

○藤井委員
 11日がよさそうです。

◎興治委員長
 これは向こうの都合なのです。和牛全共室だとか参加者だとか知事の都合とか、そういうところがまだはっきりしていないということのようです。

○山根委員
 知事の都合ということは、県と合流したような形ですか。

◎興治委員長
 そうです。

○山根委員
 議会だけではないということですか。

◎興治委員長
 そうです。県が主催です。

○斉木委員
 バス移動というのはシャトルバスか。

○山根委員
 開会式に行くということか。

◎興治委員長
 バス移動は議員専用のバスです。
 開会式に出て、激励会に出てということです。その間時間があるので、サブ会場に行ったりすると。名和の食肉センターの方は、衛生上一般の方は入れないということになっていますので。(「お任せ」と呼ぶ者あり)
 12日になった場合、県内調査を12日の昼間入れたらどうかという案があるのですけれども、どうでしょうか、御意見をお聞きしたいのですけれども。そうすると、3連泊になる方も出てくるのです。それで、もし12日県内調査しないということであれば、お配りしているこのスケジュール表のとおりで。

○斉木委員
 そんなに心配しなくても、そのときになってから考えればいい。今はとりあえずこの予定で。(「だから、お任せだ」と呼ぶ者あり)

○藤井委員
 今スケジュール組まないといけない。できるだけ参加したいので。

◎興治委員長
 あと、視察候補日を一応2カ所入れてあるのですけれども、これはだめだというのはありますか。(「お任せ」と呼ぶ者あり)

○錦織委員
 17日は避けてほしい。

◎興治委員長
 その他、皆さんありますか。

○前田委員
 僕は12日はだめだ。(「委員長一任」と呼ぶ者あり)

◎興治委員長
 一任でよろしいですね。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 請願の取り扱いですけれども、さっき議論はしたのですが、どうしましょうか。もう一回審議するような場を設けた方がいいでしょうか。それとももうよろしいですか。何らかの委員会としての意見をまとめたらどうだというような声もあるのですけれども。

○前田委員
 紹介議員なので言いにくいのだけれども、いずれにしてもすんなり採択というふうにならないだろうと思うのです。趣旨採択ぐらいなものだろうと思うけれども、附帯意見というものをこの委員会としてつけてはどうでしょうか。

◎興治委員長
 どうでしょうか、今の案について。

○錦織委員
 農業者は一言も二言も言いたいということがあるので。

○森岡副委員長
 水門のいかんにかかわらず、代替水源をどうするかがはっきりわからない。

○前田委員
 だから、そこを附帯意見にする。

○森岡副委員長
 だから、それをきちんとやらなければいけない。

○藤井委員
 要するに、農業者と漁業者がぶつかっているわけですから、県当局がきちんとした指針を出してやらないと、いつまでたっても切りがつかない。その支えを常任委員会がしてやるということですから、いろんな状況があるでしょうけれども、これを整理して切りをつけてやるというか、こちらが調停案を出さないといけないと思う。

○湯原委員
 前田委員が紹介者になっているあの請願について、趣旨採択するのかどうか。

○藤井委員
 状況によれば、附帯意見が妥当なものであれば趣旨採択みたいなものをしなければいけない。

◎興治委員長
 そうすると、最終日の前日に常任委員会を開きますから、そのときでいいですね。

○森岡副委員長
 この前農業者の聞き取りをしたときに、大井手川から取水して暫定的に出している組合長さんは、あと2年たったらもうやめてくださいとはっきり言いました、我々の前で。

○前田委員
 全体像を示さなければいけないということだ。

○森岡副委員長
 だから、そうなってくると、古海ポンプから幾ら揚げてもそこでストップしてしまう可能性があるわけでしょう。湖東大浜の人は本当に困ってしまいます。

○前田委員
 だけど、ずるずるいったらいけない。はっきりしましょう。

○森岡副委員長
 そうですよ。だからそこの問題と……。

○斉木委員
 だから、両方が納得できる方法の指示ができればいい。

○山根委員
 それはないのだから。

○前田委員
 きょうもあの議事録を読んでみたのです。ねらいは一緒なのです。要は最終の姿を見せてくれと。大井手の改良区もそれがないといけないと言った。はっきりしろと。

○山根委員
 これ以上研留で持ち回るわけにはいかない。

○斉木委員
 最終的な落としどころの方向性が出るというのは、あなたもその専門におられたが、本当に大運河みたいなものをつくらなければいけないのか。

○前田委員
 そんなことはないと思う。

○斉木委員
 ないと思うではいけない。やはり……。

○前田委員
 前提条件がいっぱいあるのです。改良区同士の話もしなければいけないし、いっぱいある。だけれども、それをクリアしてでもやらなければいけないのを、今手前でとどまってしまっている。それが動いていないから。

○山根委員
 水利権の問題とか何とかで。

○斉木委員
 やはり水利権もあるし漁業権もあるだろうし。

○前田委員
 クリアしなければいけない問題はいっぱいあります。でも放置していてもどうにもならない。

○山根委員
 県の執行部が荷物を持てということだ。

○前田委員
 ひっかかるのは請願の1番目なのです。800ppmから1,000ppmというあそこだけです。

○湯原委員
 あれをできるだけ速やかにとなると。

○前田委員
 だから、私もあそこはいけないと思う。きょう暫定でこれぐらいでできるというかなり前向きなものを出してきた。かなり前向きです。ただ、きょう足らなかったのは長期的展望です。

○小谷委員
 ちょっと認識の違いがあるかもしれないけれども、長期展望でいったら、仮に水利権をとって、あそこに水路をつくるためにどんな工事があるか、国の事業に乗れということを言っても、地元が乗りませんと言ったらパアになる。そうなってくればまた大変な話になる。お互いに折衝して、ではこんな事業があるからこんな事業に乗って改良しましょうかということになってこなければいけない。そこで調整を執行部にしろと言っても、調整しろというぐらいな話ならいいかもしれないけれども、でも地元の負担金も絶対に出てくる。

○山根委員
 だから、地元が負担金をよう払わないからしないと言うなら、それでいいわけだから。こちらが示してやらなければいけないということだ。

○前田委員
 私らも水面下ではかなり接触しているのだけれども、議会から方向性を出してくれと。動きますと。できるできないは別としてやってみますということは言っている。

○森岡副委員長
 あれはどうなるのですか。何カ所か全く水源のないところがありましたが、彼らも来ていました。

○前田委員
 奥の方ですね。それはかわりの水源を見つけてあげなければいけない。

○森岡副委員長
 彼らは今全くないですね。

○前田委員
 ただ、あれは二次的に後から使い出した。もともとの水利権を持っていない。

○湯原委員
 前田委員がおっしゃるように、執行部に対してぐずぐずするなというのは僕は賛成です。ただ、請願になると、前田委員が紹介議員だけれども、請願の1、2です。1はppmのことと、2は上記1を踏まえた水質管理を行うこととなっているのです。だから、この請願の取り扱いは、逆に言うと趣旨採択で附帯意見を幾らつけようと、気をつけないとひとり歩きする部分があります。請願とは別に、委員会としてこういう意見だった、早くしろと。最終着地点も見通してもっと早くということはいいことだと思います。

○山根委員
 この請願の始末はどうしますか。

○藤井委員
 ここで意見をまとめる話ではない。

◎興治委員長
 請願は次の常任委員会でまとめたいと思いますけれども、ちょっと事前に意見を出していただいてもいいです。

○藤井委員
 取り下げを出すということもある。

○前田委員
 でも、取り下げしてしまったら動かない、これは。

○湯原委員
 だから、この委員会で何かできるのですか。

○斉木委員
 請願があるばかりになかなかできないということではない。

○前田委員
 動かなかったのに、請願があったから動いたのだ。

○藤井委員
 では、一部趣旨採択くらいにして通しては。

◎興治委員長
 何か昔はあったらしいのですけれども、今はそういう判断の仕方はしていないようです。

○斉木委員
 請願者に出し直してもらえばいい。

○錦織委員
 出し直すということになると次の議会に。

◎興治委員長
 そうなりますね。

○前田委員
 それで、私たちが説明を受けた内容が近く地元に出るそうですので、その反応を見なければいけない。(「研留だ」と呼ぶ者あり)

○湯原委員
 そうしないと、我々はよくても、納得いかない、こんなものではとてもだめだとなったときに、早くしろ早くしろと言っても。

○前田委員
 その反応を見てやりましょう。

◎興治委員長
 それでは、以上をもちまして経済産業常任委員会を終了いたします。

午後2時44分 閉会
 

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