令和6年度地域県土警察常任委員会議事録

令和7年3月21日会議録(確定版) New!

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員






委員外議員
安田 由毅
東田 義博
前住 孝行
伊藤  保
川部  洋
中島 規夫
斉木 正一
銀杏 泰利

市谷 知子
語堂 正範
入江  誠
鳥羽 喜一
島谷 龍司
内田 博長
鹿島  功
野坂 道明
福田 俊史
浜田 一哉
福浜 隆宏
山本 暁子
欠席者
(なし)


 説明のため出席した者
  盛田地域社会振興部長、松﨑市町村課長

 職務のため出席した事務局職員 
  藤田課長補佐、山田係長、河田主事

 1 開会   午前11時25分

 2 閉会   午前11時53分

 3 司会   安田委員長

 4 会議録署名委員  斉木委員  銀杏委員

 5 付議案件及びその結果
    別紙日程及び下記会議概要のとおり

会議の概要

午前11時25分 開会

◎安田委員長
 ただいまから地域県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 会議録署名委員は、斉木委員と銀杏委員にお願いいたします。
 それでは、報告事項に移ります。
 本日は、地域社会振興部から、航空自衛隊美保基地における空中給油・輸送機(KC-46A)の配備に係る国への回答について御報告いただきますが、当該案件の関心の高さを鑑みて、広く委員外議員の傍聴、発言をできるようにするため、ほかの常任委員会とは日時をずらした分離開催とすることとし、本委員会以外の議員の皆さんにも幅広くお声がけをしたところであります。
 また、前回の委員会でお諮りし、御異議ございませんでしたので、委員外議員の発言を許可することといたします。
 それでは、報告1、航空自衛隊美保基地における空中給油・輸送機(KC-46A)の配備に係る国への回答について、松﨑市町村課長の説明を求めます。

●松﨑市町村課長
 資料2ページをお願いいたします。令和7年度政府予算案に計上されました空中給油・輸送機(KC-46A)につきまして、中国四国防衛局から鳥取県に対しまして、増機する4機を航空自衛隊美保基地に配備したい旨の説明、また、協議の申入れがありました。それを踏まえまして、地元の米子市、境港市の意見を踏まえて、中国四国防衛局に対する条件を付しての了承をする旨の回答案を作成しましたので、御報告いたします。
 記載のとおり、配備予定の機種につきましては、空中給油・輸送機(KC-46A)の4機でございます。参考までに、現在までの配備状況等を記載しております。
 まず、紹介しておりました地元自治体の配備に関する意見を紹介させていただきます。
 米子市からは、4つのポイントで意見をいただいております。1つ目は、配備に向けて、引き続き地元への迅速かつ丁寧な説明、誠意ある対応を行うこと。2つ目につきましては、住民生活に支障を来さないよう、安全運航、騒音対策に万全を期すこと。3つ目は、地域振興策と生活環境整備を進めていくといったこと。4つ目につきましては、引き続き美保基地における配備の増加、また機種の変更等につきましては、事前に協議をしてほしい。こういった意見をいただいております。
 2つ目は、境港市でございます。境港市におきましても、まず、6つに分けて御要望をいただいております。1つ目は、市民の安心・安全のための安全運用に万全を期すと。また騒音についても配慮するという話です。2つ目につきましては、必要な設備、整備等をきちんと配備までにやっておくこと。3つ目につきましては、周辺の環境整備、地域振興等、民生安定事業等について十分にやっていただくと。4つ目は、市民の安全に必要な施設の整備について助成等をお願いするものです。5つ目は、基地で発注される工事につきまして、地元企業への発注、これを配慮するもの。最後に、運用を変更する場合については情報提供と事前に協議を行うこと。こういった御意見を両市からいただきました。
 それを踏まえまして、3ページでございます。県としての回答方針でございます。米子市、境港市につきましては了承という意見を踏まえまして、県としても了承の旨の回答をしたいと思っています。ただ、米子市、境港市から付された意見、また県の意見、下記に記載させていただいておりますけれども、最大限誠意ある対応がなされるように要請をしたいと考えております。
 県の意見につきましては、8つに分けて御意見をしたいと思っております。
 1番目につきましては、住民の安全・安心の確保のため、例えば技術的課題については徹底して地元に説明をしてもらうこと。空中給油訓練は海上で行うこと。機体の安全運航、また地上施設の安全も万全にしていただくこと。また併せて、令和6年8月6日に発生しました給油管の事故に係る再発防止策についても徹底するよう要請したいと考えております。
 2つ目につきましては、技術的課題に係る改修、また、その他何かしらの事態が起きた場合の補償制度についてはしっかり周知していただくとともに、新たな技術的な課題等が出てきた場合については速やかな情報提供、丁寧な説明、こういったことを誠実に対応していただくようお願いをしております。また、地元が要請するようなときは、必要に応じて美保基地における運用見直しなども含めて検討をしていただきたいと考えています。
 3つ目は、住民の安心・安全のためKC-46Aの安全な運用の徹底、また、生活環境に支障が来さないよう騒音対策についても万全を期していただきたいと。
 4つ目につきましては、生活環境整備や地域振興について、一層の対策をお願いすると。関連する交付金であったり、周辺整備事業について地元自治体、計画等も尊重して十分措置をお願いしたいと考えています。
 5つ目でございますけれども、KC-46Aの安全な運用に不可欠な施設整備について、しっかりと予定のされる時期までに完了するとともに、地元事業者の積極的な活用、これをお願いしたいと。
 6つ目ですけれども、こちらは民間航空機の話になりますが、今後就航する民間航空機等につきまして、これまでも含めて民間航空機の運航、また拡充等に影響が出ないように配慮する。
 7つ目でございます。今後の運用の変更であったり、機種変更、増機等を行う場合は、引き続き速やかな情報提供、また、事前協議を行いまして、地元の理解をしっかり得ることと。
 最後でございます。航空輸送を中心とした業務を行うことに美保基地はなっております。その位置づけ、また、性格については変更を生じない。
 以上を県の回答方針、了承の旨に添えて、しっかり要請をしてまいりたいと考えております。御意見のほど、よろしくお願いします。

◎安田委員長
 ありがとうございました。
 それでは、ただいまの説明について、まずは委員の皆さんから質疑があればお願いします。

○東田委員
 では、私のほうで皮切りに質問させていただきます。
 KC-46Aの追加配備につきましては、我が国を取り巻く安全保障環境が一段と厳しさを増しておりまして、国防、防空の観点からも推進すべきであるものと考えておりますので、県の回答も妥当なものと考えております。つきましては、1点だけお尋ねしたいと思いますけれども、それは地元との信頼関係の構築について、お伺いしたいと思っております。
 美保基地ですけれども、皆さん御存じのとおり、1958年から開設して67年経過しております。国防だけではございませんで、防災対応の救難とか救助、復旧、そういうものに本当に大きな多大な貢献をしておられまして、地域住民への安全・安心にとってはとても重要でございます。そういう中で、地元に対する安全対策、騒音対策、あるいは地元への丁寧な説明、また、地元に根差した活動、そういうものが非常に重要でございまして、しっかりとした信頼関係が構築される必要があると思いますけれども、この点につきまして、執行部の認識を伺いたいと思います。

●松﨑市町村課長
 御意見、御質問ありがとうございます。
 地元へのしっかりした信頼関係ということで、3月13日の拡大常任委員会におきましても、中国四国防衛局から増機につき、飛行回数の増加の可能性なども言及がありました。ただ、これまでどおり早朝、深夜の自粛、可能な限りの騒音の軽減、こういったものは努めていくと。そして、周辺の生活環境に支障がないように離発着回数も最小限にすると、こういった発言がございました。KC-64Aの配備に係る説明につきましては、中国四国防衛局にも地元自治体と連携して、住民、議会に説明していただくよう要請しまして、両市とも調整した結果、これまで実施されてきたところでございます。引き続き県も両市と連携しまして、地元の要望に応じまして、丁寧な説明をしていただくようお願いしていきたいと考えています。
 県としても、安全対策、騒音対策、これは非常に重要な問題と考えております。もともとKC-46Aの新規配備の協議におきましても、周辺住民の生活の支障を来さないよう、騒音関係も万全に対応していただくよう条件を付しておりました。今回の配備につきましても同様に中国四国防衛局にしっかり条件を付して回答した上で、住民の生活、安心・安全を確保するようしっかり努めてまいりたいと考えています。引き続き、あと例年の国要望なども通じて、美保基地に配置されている航空機の安全対策の万全を期すこと、また、基地周辺の生活環境の整備、こういったものも訴えかけていきたいと考えております。

◎安田委員長
 ほかにございますか。

○川部委員
 県の回答については特に異存や異論はありません。その上で、境港市からも出ていますし、県も5番目に書いております、地元事業者の積極的な活用について、お聞きしたいのですが、現状でも地元事業者の活用って図られていると思うのですけれども、その状況等、それから改めてここで積極的な活用を図ることと言っておりますので、さらに活用を図っていただくというあたりで、県としてどのように考えているのか、お答えください。

●松﨑市町村課長
 地元自治体の活用につきましては、こちらも3月13日の拡大常任委員会におきまして、中国四国防衛局から施設整備については、一般競争入札が原則という点もありながらも地元に配慮しつつ、ルールに基づいてしっかり対応するという回答がありました。改めまして、中国四国防衛局に確認しましたところ、美保地区で発注する工事につきましては、平成23年度から地域精通度及び地域貢献度について評価する地域密着型総合評価落札方式にて、米子市、境港市を評価対象としまして、地元企業の受注機会の拡大に努めているという回答がございました。また、地域に密着した優良な技術を有する企業を特定建設工事共同企業体、特定JVの構成員として活用する制度、こちらについても適用がなされております。近いところでいいますと、令和4年度から令和6年度におきまして、美保地区で19件の契約のうち、米子市及び境港市の企業が9件、契約していただいていると聞いております。
 県としても今回の中国四国防衛局への回答におきまして、さらに改めて、美保基地における関連施設の整備等に係る発注について、しっかり地元事業者を活用していただくようお願いをしてまいりたいと思います。

◎安田委員長
 よろしいですか。
 ほかにございますか。
 では、委員の方がないようですので、続きまして、委員外議員の皆さんから質疑があればお願いいたします。

○市谷議員
 この間、防衛局にも質問もさせていただいたりして、いろいろ聞き取りもさせていただきまして、本当にありがとうございました。
 それで、その結果と、それから今回県の知事の回答案も見させていただいたのですけれども、やはり追加配備は了承すべきではないというのが、私の結論であり、意見であります。その理由なのですけれども、第一には、先日の防衛局の聞き取りの中で、技術的課題で残されたもの4件、1つは給油管が低推力の機体に合わせて作動しないこと、それから2つ目に、給油用のカメラがブラックアウトすること、それから3つ目に、給油カメラの画像が不鮮明なときに給油管が受油機に接触すること、それから4つ目に、受油する口に水がたまると凍って膨張し亀裂が発生すると。この4件については、当初は2023年に改修予定だったものが、今回の聞き取りでは今年にずれ込んでいて、まだ改修が終わっていないということが分かりました。また、昨年新たに判明した高々度で空中給油した際に共振が発生して、配管に亀裂が生じる問題もボーイング社が恒久対策は検討中なのだけれども、まだ解消はされていないということでした。今回の知事の回答案には、この技術的課題について機体を改修すべきということが書かれているのですけれども、今言いましたように、この5つの技術的課題については、まだ改修されておりません。つまり私からすれば、欠陥機のままでありますし、少なくとも改修が終わるまでは追加配備を認めてはいけないし、直ちに全ての運用の中止をやはり求めていただきたいということです。
 2つ目に、先ほどありましたが、昨年8月6日に米子鬼太郎空港が封鎖されるような、給油管が納まらなくなったという大きな事故がありました。モニターの誤表示がきっかけとなったのですけれども、これは結局人為的ミスだということにされて、モニターは改修されず、この間の聞き取りでは今後も改修しないと、防衛局が回答いたしました。これについても、知事の回答案の中では、安全に配慮をした計器の整備をと書かれていますけれども、今言いましたように防衛局は改修する気はありません。これでは同じ事故が繰り返される危険性があって、だから追加配備はもちろん、やはり全ての運用の中止を求めるべきだと思います。
 3点目に、追加配備の必要性についてです。先ほどもありましたけれども、我が国を取り巻く安全保障環境が脅かされているとして、空中給油機の配備計画は2013年に計画されて、4機配備するまでに11年も経っているのです。先日、防衛局に聞いた運用の実態は離着陸回数が4機で月50回、それから米軍などとの合同訓練は2回のみと、これは本当に追加配備が必要なのだろうかというふうに私は疑問を感じました。むしろ防衛局が、機数の増加に伴って離着陸回数が増加する可能性があると回答をされました。これはつまり騒音が増加したりとか、欠陥機のままでトラブルが多発するなど、むしろ県民の危険性が増すため追加配備の必要性はない、やめるべきだというふうに思います。それを求めていただきたい。
 防衛局が抑止力をつくる必要があるということも言われましたが、空中給油機が増えることで本当に戦争の抑止になるのだろうかと疑問を感じるのです。戦闘機に給油する能力を拡大すればするほど、特に鳥取は近くに島根原発もありますから、美保基地、鳥取県が他国からの攻撃対象になって、戦争の抑止どころか戦争を呼び込むことになりかねないという危険性を感じました。しかも、今回防衛局が米軍への給油は排除されるものではないと、はっきりと言われたのです。米軍や軍隊への給油というのは兵たん、武力行使、戦争行為そのものですから、これは輸送基地という美保基地の性格を変えてはならないという約束、今回も要望していますけれども、変えてはならないという約束を反故にするもので、空中給油機の配備はやはり防衛局の聞き取りからいっても認められないと思います。
 今、給油相手となり得るというアメリカのトランプ政権、非常に危険だと思うのです。パレスチナのガザ地区から住民を追い出して、アメリカが所有して、必要なら米軍を派遣するとまで言い……(「関係ない、トランプは」と呼ぶ者あり)こういう戦争に美保基地の自衛隊が巻き込まれて、戦争の加害者にされかねない、今そういう状況にある中で、米軍に給油するような空中給油機の配備は必要ないと思います。

◎安田委員長
 市谷議員、質問していただけますか。

○市谷議員
 以上のことですけれども、つまり追加配備は必要ないし、認めるわけにはならないし、運用そのものを直ちに中止をするということを、ぜひ求めていただきたいと。そのことについて御意見を伺いたいと思います。

●松﨑市町村課長
 まず最初の御質問でございますけれども、技術的課題、また給油管、共振する部分があるという点でございますけれども、防衛省も技術的課題認識はしていると。その一方で、安全運航に関しては常に万全を執っているという認識を持っています。当然、隊員の皆さん乗せて運航するわけですから、まさか危ない状態で乗ったりとか、そういったことはないとも考えておりますし、飛行に直接関連しないようなものであれば、しっかり日々の整備も含めてやっているという認識でございます。ただ、いずれにしても、技術的課題がいまだあるという状況にもありますので、しっかりその点は要請していきたいと考えております。
 続いて、8月6日のモニターを含めた給油管ブームの件でございますけれども、こちらも同様でございまして、しっかり直すべきところは直していくという要請はしながらも安全運航に支障がないという状況であって、また、整備もしっかりやっているという中では直ちに中止を求めるということではなくて、しっかりと整備、点検をしながら万全を期して飛んでいただきたいと、こういうことも含めて要請してまいりたいと思っております。
 最後、今回の増機の必要性でございますけれども、やはり国からも我が国周辺を取り巻く厳しい国際情勢、こういったものの話を伺っています。また、外交をするためにも一定の抑止力が必要だという認識も持っておりました。こういった点も含めて、地元自治体、米子市、境港市の意見聴収、また、住民説明会などもしまして御理解をいただいたという認識を持っております。両市の意向もありますし、県としてもしっかりと機体が増えることによる騒音対策等、また、生活環境整備等も含めてしっかりやっていただくということで要請をしてまいりたいと考えております。また、美保基地の性格につきましても、あくまで輸送基地、輸送機の基地だということにつきましては、しっかりと改めて伝えてまいりたいと考えております。

○市谷議員
 技術的課題が解決する、改修したりすることも求めているのですけれども、改修されないまま飛行を、運用を、配備もですが、認めるということなのですか。そこをどういうふうに判断されるのかなと。それからもう一つは、輸送基地の性格を変えてはならないということなのですけれども、アメリカ軍に給油するということは輸送ではなくて、戦争の兵たんですから、給油すること自体は、それをするという行為が美保基地の性格を変えることになると私は思い、さきほど言ったのですが、その辺の県の認識はいかがですか。基地の性格を変えないことを求めるのはそうなのでしょうけれども、そういう行為をすることは基地の性格を変えることになるのではないかと思うのですが、その辺の県の認識を確認させてください。

●松﨑市町村課長
 まず技術的課題につきましては、課題があるという認識は我々も持っていると。一方で、技術的課題それぞれも機体を造っているボーイング社、また、防衛省につきましても、安全に飛行・運航ができるということは確認しておりますので、課題があるからといって、直ちに飛ばしてはいけないと、運用してはいけないという状態ではないと考えております。
 米軍への給油等につきましては、現時点でやっているという話でもございませんし、今の時点でそのことのみをもって、美保基地の性格が変わっているという認識はございません。

◎安田委員長
 最後。

○市谷議員
 そうしますと、知事の要望でいろいろ書いているのですけれども、技術的課題の解決を求めながら解決していなくても飛行を容認するというのは、非常に住民の安全にとって、自衛隊員の命にとってもですけれども、これはいけないと、あくまで改修を前提にすべきだなと思います。
 米軍への給油ですけれども、今されていないからといって、では、給油した時点では、これは基地の性格を変えるものだという認識に立たれるということなのか、そこを。では、給油はすべきではないと、米軍には。そこまで言わないと、どういう認識に立ってどう見るのかということがあると思うのです、今後。今はやっていないけれども、今後するとなったらそれはやめなさいということを言わないといけないと思いますし、その辺はどうですか。

◎安田委員長
 それは意見ですね。

○市谷議員
 認識の確認をさせてください。

●松﨑市町村課長
 では、技術的課題につきましては、先ほどお伝えしましたとおり、課題があるのは認識しております。一方で、しっかり安全運航ができるというのも併せて確認しておりますので、そこは引き続き求めながら、もちろん改修できる部分については改修をした上で、例えば4機増機までにしっかりした機体を入れていただくと。米軍の関係につきましては、外交防衛にも関しますので、御意見として承りたいと思います。防衛省にはしっかり情報共有させていただきたいと思います。

◎安田委員長
 ほかにございますか。

○浜田(一)議員
 地元選出の議員として一言伺いたいと思います。
 近年長らく、中国やロシアによる領空侵犯、北朝鮮による弾道ミサイルの発射、中国とロシア、ロシアと北朝鮮の軍事交流など、我が国を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、必要な空域全般、特に緊張度の高い南西地域への迅速な進出を可能とする戦略的位置づけから美保基地に空中給油機移送機を追加配備することは、我が国の防衛力を強化する上で必要なことだと考えています。
 しかしながら、そのためには地元の理解や協力が不可欠であり、先ほども説明がありましたけれども、今回の回答案の条件にもあるように、一定の生活環境整備や地域振興策は必要だと考えます。境港市からの回答にあるように、市民の安全に必要な施設への幅広い助成の拡充など、この支援の在り方というのは一層柔軟に地元自治体と協議に応じるべきだと考えておりますけれども、県としてどのように働きかけていくのかお尋ねします。

●松﨑市町村課長
 先ほども少し触れさせていただきましたけれども、県としても生活環境整備、地域振興は重要な観点だと考えております。KC-46A新規配備のときも、その点、しっかりと特段の配慮、一層の対策をお願いしているところでして、また、今回の県の回答におきましても、引き続きよろしくお願いしますというところで、条件を付して回答することとしています。
 また、今回の回答だけではなくて、引き続き例年の国への要望に対してもしっかりと美保基地に配備されている安全対策であったりとか、地域振興、生活環境整備の特段の配慮をいただくようお願いしてまいりたいと思っております。

◎安田委員長
 よろしいですか。

○浜田(一)議員
 はい。

◎安田委員長
 ほかにございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 よろしいですね。
 それでは、意見が尽きたようですので、これで終わりにします。
 執行部におかれましては、本日の議論を踏まえて、引き続き適切に対応をしていただくようお願いをいたします。
 本日はお忙しい中、御対応いただき、ありがとうございました。
 以上をもちまして地域県土警察常任委員会を閉会いたします。

午前11時53分 閉会

 

 

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000