令和7年度農林水産商工常任委員会議事録

令和7年4月21日会議録(確定版)

開催概要、資料はこちらです
出席者
(9名)
委員長
副委員長
委員
鹿島 功
鳥羽 喜一
福浜 隆宏
坂野 経三郎
松田 正
前原 茂
尾崎 薫
浜田 一哉
浜崎 晋一
欠席者
(なし)


 

説明のため出席した者
  池田商工労働部長、岡垣農林水産部長 ほか各局次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
  西村課長補佐  田中(秀)課長補佐  友定係長

1 開会   午前10時00分

2 休憩   午前11時04分 / 午前11時13分 / 午後0時01分

3 再開   午前11時10分 / 午前11時15分 / 午後0時05分

4 閉会   午後0時15分

5 司会    鹿島委員長

6 会議録署名委員     坂野委員  福浜委員

7 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり

会議の概要

午前10時00分 開会

◎鹿島委員長
 ただいまから、農林水産商工常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 今回の常任委員会は、初めに農林水産部、次に商工労働部の順で執行部の入替えを行います。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、浜田委員と松田委員にお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
 次に、執行部職員の紹介であります。
 各部局の職員につきましては、お手元に配付しております幹部名簿をもって紹介に代えさせていただきますので、皆様、御承知おきください。
 それでは、報告事項に入ります。
 執行部の皆さんにおかれましては、説明は要領よく簡潔にマイクを使ってお願いいたします。
 なお、マイクの使用に際しては、赤外線の受発信部を手で覆わないように御注意いただきますようにお願いいたします。発言しないときは必ず電源をお切りいただきますようにお願いします。
 また、説明または質疑におけるページ等の切替えの際は、委員のタブレット端末の操作状況を確認しながら、少し間を置いて説明を開始していただきますようにお願いいたします。
 質疑等につきましては、説明終了後、一括して行うことといたします。
 なお、報告5、一定額以上の工事又は製造請負契約の報告については、資料記載のとおりでありますので、説明は省略いたします。
 それでは、報告1、令和6年度「鳥取県農業改良普及所外部評価検討会」の開催結果について、門脇経営支援課農業普及推進室長の説明を求めます。

●門脇経営支援課農業普及推進室長
 資料の2ページをお願いします。
 令和6年度「鳥取県農業改良普及所外部評価検討会」について御報告させていただきます。
 外部委員の皆様から評価をいただいて、その意見を普及体制や普及活動に反映させて、より効果的な現地活動を行うことを目的に、平成27年度から開催していまして、今回が10回目となります。
 実施の手順ですが、まず1の(1)にありますように、外部評価検討会の前に各農業改良普及所単位で管内の農業者や、それから市町村、農協などの関係者の方々にお集まりいただき、地域の意見を聞く会を催しています。そちらでは、普及所管内の農業について、普及が担うべきもの、あるいは普及に対しての要望などを聞く会をしています。
 続きまして、1の(2)です。今回の外部評価検討会は、先月3月13日、8名の外部評価委員に評価していただいています。令和6年度に活動した主要課題の中から評価委員に選定していただいた7課題を報告し、評価していただいています。
 評価結果については、中ほどの表になりますが、今回評価していただいた7課題については、優れた課題や妥当な取組という評価をいただきました。また、今後の効果的な普及活動について、具体的な改善事項なども提言いただいていまして、後段に主立った意見を掲載させていただいています。
 評価委員から評価の高かったものは、倉吉農業改良普及所の「三朝町における米・大豆ブランド化推進および水田営農維持へ向けた取組推進」の課題で、三朝町の特産として推進されている三朝神倉大豆の安定生産支援を目的に、帰化アサガオの蔓延防止対策について、防除技術の周知、波及に取り組んだ活動でした。
 評価委員からは、提言として、鳥取・日野の課題については、畜産課題の取組としてよい事例ですし、他の活動にも波及することを期待するという意見などをいただいています。
 今後の対応としましては、今回の結果をホームページ等で公開し、農業者の皆さんのみならず、広く県民の皆様に普及活動を理解していただくよう情報発信するとともに、関係機関も含めてノウハウを蓄積していきたいと思います。これらの意見を参考にしまして、令和7年度の普及活動に反映し、より効果的な普及活動となるように努めているところです。
 なお、次のページには、今回、評価検討を受けました普及活動の全ての結果を一覧で示させていただいていますので、追って御覧いただければと思います。
 
◎鹿島委員長
 報告2、農業大学校の学生及び研修生の動向について、小林農業大学校長の説明を求めます。

●小林農業大学校長
 資料4ページをお願いします。
 農業大学校の学生及び研修生の動向について報告させていただきます。
 最初に、主に高卒者を対象とする養成過程の状況について、入学の状況及び卒業後の進路についてです。
 本年度の入学生は19名で、専攻別では、畜産の1名のほかは各コース4名~5名となっています。志願者数が23名と、やや増加しました。このうち県外出身者は2名で、出身地は兵庫県、島根県です。また、非農家出身者が13名と、約7割を占めています。
 続きまして、卒業生の進路については、上段右側の表のとおりです。昨年は、親元就農が6名、雇用就農は4名でした。近年は、農業基盤のない非農家出身学生が多く、農業法人への就農が増えています。就農率は60%と、近年の3年間は50%~60%を維持しており、就職した7名のうち5名は農協や農業関連法人等に就職しており、これを含める85%が農業を担う人材として活躍してくれるものと期待しています。
 次に、2です。農業を目指す社会人を対象とした研修過程です。スキルアップ研修には、1年間の長期コースと、4か月で県の主要野菜について基礎的な技術を習得する短期コースがあります。就農率がよく、昨年度は長期コース3名が受講され、そのうち2名が修了し、親元就農されました。また、他の1名は継続して研修中で、今年の10月に修了予定です。
 最後に、3です。アグリチャレンジ科の状況です。これは公共職業訓練として、農業機械等の技能訓練を中心に4か月間行うもので、年3回、各25名を定員として募集されているものです。この就農率は、昨年度、3期平均で64%でした。現在は29期生の16名が研修しています。
 今後とも、市町村、関係機関、県関係課との連携をより密にしまして、研修生の増加や就農支援に努めてまいりたいと思います。
 
◎鹿島委員長
 報告3、松葉がにの令和6年度水揚状況等について、臼田漁業調整課長の説明を求めます。

●臼田漁業調整課長
 資料5ページをお願いします。
 松葉がにの令和6年度水揚状況等について。令和6年漁期、令和6年11月6日から令和7年3月20日の松葉がにの水揚げ状況がまとまりましたので報告します。
 1、令和6年漁期のズワイガニ水揚げ結果。ズワイガニ全体の水揚げ量は増加し、前年比109%となりました。ズワイガニのうち、松葉がにの水揚げ量は、前年比88%に減少したものの、親がには前年比121%、若松葉がには前年比126%となり、ズワイガニ全体量の水揚げが増加しました。ズワイガニの水揚げ量は増加したものの、市場全体におけるかにの流通量が多かったこと、また、親がに、若松葉がにの単価が約2割~3割下がった影響により、水揚げ金額は22億円(前年比85%)となりました。詳細は下記の表にまとめています。
 2、特選とっとり松葉がに五輝星について。こちらは鳥取県の最高級ブランドとして認定していますが、(1)水揚げ枚数は158枚、(2)水揚げ金額は1,035万4,000円、(3)平均単価は6万5,532円。こちらの詳細は右の表にまとめてあります。なお、五輝星の条件については下記に記しましたとおり、甲幅13.5センチ、重さ1.2キロ以上など、5つの条件がそろったものを厳選して認定しています。
 3、今後の展望です。(1)資源の推定。若松葉がには、脱皮後1年未満の雄のズワイガニですが、水産試験場が令和6年度の漁期前に行った調査では、若松葉がにの資源が回復傾向にある。これに伴いまして、来漁期以降、松葉がに、若松葉がにの漁獲が上向くことが期待されます。ただし、国の資源評価では、令和9年頃から再び資源が減少に向かうと予測され、先を見据えた資源管理体制の維持が必要であり、漁業者には、現在の資源管理を維持することを提言しています。
 (2)TAC規制の状況です。TACの漁獲可能量としては1,038トンですが、最終的なTAC消化率は51%になっています。こちらは、資源回復と安定的な流通の維持のため、令和元年度から厳しい自主規制を実施中です。申しましたように、引き続き、こういった厳しい自主規制を継続することによって、安定的な資源の確保に努めてまいりたいと考えています。
 規制の詳細状況は下記の表にまとめています。

◎鹿島委員長
 報告4、「食パラダイス鳥取県」の推進について、田中食パラダイス推進課長の説明を求めます。

●田中食パラダイス推進課長
 令和7年1月から4月にかけて行いました食パラダイス鳥取県の推進に係るPRイベント等について御報告させていただきます。
 6ページの1を御覧ください。国内外でのイベント出展です。
 まず、(1)、タイ「SUGOI JAPAN FEST(スゴイジャパンフェス)2025」です。こちら、2月に、タイ、バンコク郊外にある商業施設、ザ・モールバンカピ店で、日本ファンのタイ人を対象に和牛とベニズワイガニを使用した丼の試食を提供しまして、食を切り口とした鳥取県の誘客促進を行いました。
 来場者の反応としては、どうもお国柄、肉とカニだったらカニ好きの方が多くおられまして、カニのほうが好反応なことがありました。また、振り返りとしましては、鳥取ではどこで食べられるのかなとか、交通手段や、鳥取に行くまではどれぐらい時間がかかるだろうという質問を受けまして、来県を検討する方も見られました。今回の経験を生かして、また令和7年度も国外からの誘客に取り組みたいと考えています。
 (2)をお願いします。みどりの食料システムEXPOジビエ利活用・鳥獣被害対策展についてです。3月に東京ビッグサイトで行われました、持続可能な環境を推進する「みどりの食料システムEXPO」という展示会がありまして、その中にあるジビエ利活用・鳥獣被害対策展に鳥取県と若桜町が共同で出展しました。内容は、若桜町で捕獲された鹿肉、それから主に県東部で、鹿肉が捕れるところの鹿の「鹿レッグ丸ごとスモーク」といって、足を丸ごとスモークした商品や、若桜町の鹿スモークの紹介、試食実施を行いました。試食いただいた業者さんからは、臭みがなくておいしいねと高評価をいただいています。その出展により、商談も複数あるということです。ブースを訪れてくださった方が、ウに書いています1,100名以上、会場全体では7万2,000人ほど訪れておられます。
 (3)をお願いします。第79回全国銘菓展での星空舞のPRです。3月に日本橋三越本店で行われました、宇宙をテーマに開催された和菓子の企画展において、星空舞のPRをしてまいりました。観光のPRも併せて行い、星取県のVR体験などをして、砂丘から見える星空を御覧いただいたり、星空舞、お米の販売とかを行いました。そのほかに、この銘菓展の開催に合わせて、鳩サブレーで有名な、鎌倉にあります豊島屋様が星空舞の米粉を使用した和菓子を限定でお作りくださいました。この写真の右下にありますが、おまんじゅうを作っていただきまして、ラムネあんも混ぜていただいて、この中に入れていただいて販売して、大盛況でした。
 来場者の反応としては、まず、お米の名前が、ネーミングがとてもよい。それから星空が、上を向いて右向いたり左向いたり、いろんなところを向いてもVRですので見えます。それがとてもきれいだったので、生の星空を見てみたいとか、お米は、ネーミングも気に入っているし、お土産に24個も買って帰ろうという方もおられました。
 では、7ページ、(4)をお願いします。
 先日4月13日に開幕しました大阪・関西万博においてのPRです。この開幕日に合わせまして、大阪外食産業協会、略してORAの外食パビリオン「宴」の2階において、大山乳業の乳製品や県産イチゴを使ったオリジナルパフェ作りワークショップを実施しました。開会セレモニーでは、大山乳業協同組合の小前代表理事組合長や知事が、大阪名物のたこ焼きに見立てました大山乳業のミニシュークリームを振る舞いました。
 来場者の方からは、白バラ牛乳知っているよとか、よく見ますとか、初めて見ましたという方もおられますし、パフェを作って体験された方は、とってもおいしいと。今度、鳥取に行って食べてみたいというお声もいただいています。
 なお、このパフェについてですが、大山にあります、大山まきばみるくの里がリニューアルを予定していまして、リニューアル後にパフェを作って御提供する計画もあります。それから、このパフェから着想を得まして、現在、東京新橋のももてなし家でもパフェの提供をしているということです。
 続きまして、7ページ、2をお願いします。SNSを活用した取組についてです。
 (1)、「鳥取和牛チャレンジ~食べて回ってウッシッシ~」のキャンペーンです。こちらの実施に関しては、以前、常任委員会でも報告させていただいたところですが、第1弾、第2弾と、昨年の9月から12月、それから今年の1月から3月に実施しました。(1)のウ、応募者数のところを見ていただいたら分かりますが、反響がやはり第2弾のほうが大きい。だんだん浸透してきたなということですが、こういった事業を介しまして鳥取和牛の消費拡大に今後も引き続き取り組んでまいりたいと思います。
 (2)をお願いします。食パラダイス鳥取県グルメサイト「とりたべ」についてです。県内飲食店の活性化を図って、食の魅力を届けるということで、食パラダイス鳥取県公式グルメサイト「とりたべ」として、県内の加工品や、飲食店の食レポを掲載するポータルサイトです。令和4年度に開設しまして、今年度で4年目を迎えました。県民から選ばれましたインフルエンサーが推す情報を皆さんに発信しています。
 令和6年度は、外国人観光客にも対応できるように多言語自動翻訳機能を付加しまして、言語を選択したら自動で文字が変換できるように機能を補充して改善して事業を進めています。
 併せて、駅構内でのPRなども進めました。アの「とりたべ」アクセス数の増で、昨年度は17万6,000件ほどが、令和6年度には25万5,000件と、着実に件数が増えて認知度が高まっている状況です。
 引き続き、「とりたべ」を活用した飲食店のPRも進めてまいりたいと思います。
 その他、県外や国外からの観光客を受け入れる体制づくりなど、大阪・関西万博や国際定期便などの機会を捉えて、食パラダイス鳥取県の魅力を発信してまいりたいと思います。

◎鹿島委員長
 今までの説明について質疑等を受けるわけですが、後先になりましたが、農林水産部長、初めてです。初めに一言を聞かなければいけないです。

●中島農林水産部長
 貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。4月の人事異動におきまして農林水産部長を拝命しました中島です。よろしくお願いします。
 今年度も委員の皆様と、引き続き本県農林水産業の維持発展に向けて一緒に頑張っていきたいと考えているところです。特に、議会とか本委員会でも御議論いただきました鳥取県農業生産1千億円達成プランを今、改正、改訂したところです。そのプランの目標に向かいまして、やはり生産現場と連携しながら一生懸命頑張っていきたいと思っています。具体的には、担い手の育成や、園芸産地の強化、畜産振興、先ほどありましたが、「食パラダイス鳥取県」のブランド強化について頑張っていきたいと思いますので、また委員の皆様には御指導のほど、よろしくお願いしたいと思います。挨拶が遅れましてすみませんでした。
 
◎鹿島委員長
 ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
 それでは、質疑に移りたいと思います。ありませんか。

○鳥羽委員
 5ページの自主規制のところです。自主規制なので県からなかなか言いづらいかもしれませんが、松葉がに10.5センチ未満は水揚げしないということで、たしか昨年も、手足が欠損というのですかね、生えてないものについては同じようなことをしていた。ただ、やはり、今もう海水温度がすごく高くなっているので、1回水揚げしてしまうと弱ってしまって、戻しても成長しないというか、死んでしまう、ゆで上がってしまうということをお聞きしていて、結局、手足がなくても揚げてしまうというふうにプロセスを変えたと聞いています。10.5センチ未満のカニも、やはり1回揚げてしまうと、ゆで上がってしまって、半ば、死んでしまうのではないかみたいな懸念があるのですが、この辺り、今はどのように整理されているのでしょうか。

●氏水産振興局長
 そうですね、再放流に関しましては、鳥羽委員さんからも、昨年度でしたか、質問を受けていました。手足がない分に関しましては、その規制は取り払いまして、漁獲して水揚げする格好に今はなっています。
 水温については、11月ぐらいに水揚げしたカニですと、やはり水温が非常に高いし、陸上の気温も非常に高いこともありまして、生きる割合はやはり冬場に比べると低くなることがあります。
 今現在、松葉がにの資源が徐々に回復はしてきているのですが、先ほどの説明にあったように、2年後にはまた落ちることもありまして、その対策として、例えば、漁期を見直すとか、そういったものも一応現場で話としては、今、上がってはきています。ただ、その方向に向かっていくかどうかというのはまだ決着がついていませんが、やはり水温の上昇に合わせた管理とか、そういったことも気をつけてまいりたいなと思っています。

○鳥羽委員
 ぜひ相談しながら進めていただきたいと思います。やはりせっかく現場の努力で水揚げしないことを選んでもらっているのですが、それがかえって逆効果というか、あまり意味がなくなってしまっては本末転倒です。データがあると思うので、その辺りに基づいて現場の方と再議論をしていただきたいと思います。
 
○前原委員
 2ページの普及所の外部評価検討会の中の評価内容について、非常に得点が高いのですが、これはいいことだと思うのです。特に倉吉のこの三朝の神倉大豆が実は非常に優れた大豆ということで、これも少しPRが足らないのではないかなと正直思っています。たしか、すごくイソフラボンが高くて、通常の2倍あって、地大豆と言われる、この三朝ならではの大豆だと思います。多分、面積的には増えていると思うのですが、ちょっと趣旨とは離れるのですけれども、せっかくですので、そのPRをもう少し強化していただければありがたいなと思っています。癖がなくて、特に納豆とか豆腐は非常においしいと思います。ほかのものに比べ非常にブランド力があると思いますので、この辺の強化をお願いしたいなと思っています。

●山本市場開拓局長
 神倉大豆、品質も非常によくて、納豆や豆腐が非常に好評に販売されているところです。県内はもちろん、東京のアンテナショップでも販売されています。また、このほど3月に納豆の新商品もできまして、そのPRも県も一緒にやっていこうとしているところです。引き続き販路拡大とPRに努めてまいりたいと思っています。

◎鹿島委員長
 ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 なら、水産振興局長に1点、私から。違法操業や、国外での違法の操業みたいなのは今も引き続きあるわけですか。ちょっと聞かせてください。

●氏水産振興局長
 ズワイガニに関してということでよろしいでしょうか。

◎鹿島委員長
 はい。

●氏水産振興局長
 ズワイガニに関しては、国が、鳥取県の沖合ですと境の漁業調整事務所が取締り業務とかを行っていまして、あと、鳥取県の沖合底引き漁船も休漁期になりますと、漁具回収、海底清掃等に出たりしています。やはり回収に行きますと、違法漁具といったものはまだまだ見つかる状況にありますので、これについては、毎年毎年、国も、きちっとした取締り等を働きかけていくように、要望させていただいています。
 これまでもかなり多い場所とか見てますと、どちらかというと暫定水域だったのですが、その暫定水域から内側に漁具が伸びているといったことも見られるようですので、引き続き、国には働きかけていきたいなと思っています。
 
◎鹿島委員長
 ぜひお願いします。
 ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、次に、その他に移ります。農林水産部に対して、執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようでございます。農林水産部につきましては、以上で終わりたいと思います。
 執行部の入替えのため、35分まで休憩いたします。

午前10時31分 休憩
午前10時35分 再開

◎鹿島委員長
 それでは、再開いたします。
 まず初めに、4月で初めての会になりますので、商工労働部長に一言御挨拶をいただきます。

●池田商工労働部長
 6年目となりまして、前人未到の記録に到達するかもしれませんが、引き続き、今年1年、商工労働部長を拝命させていただきましたので、精いっぱい頑張りたいと思います。
 我々、前のメンバーは替わりませんけれども、また他のメンバーで替わった職員もいますので、案件があるときに、また、その顔を見てやっていただければと思います。
 令和2年の私が就任したときもコロナが始まったとき、緊急事態宣言でした。この4月も、いきなりトランプ関税で始まることで、非常に中小企業の皆様にとって大変な時期ですので、我々結集して、この難局を何とか乗り切れるように頑張ってまいりたいと思います。引き続き、よろしくお願いします。

◎鹿島委員長
 よろしくお願いします。
 それでは、引き続き、商工労働部について、執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔にマイクを使ってお願いいたします。なお、マイクの使用に際しては、赤外線の受発信部を手で覆わないように御注意いただきますとともに、発言しないときは必ず電源をお切りいただきますようにお願いいたします。
 質疑等については、説明終了後、一括して行わせていただきます。
 それでは、報告6、トランプ関税など経済情勢検討会議の開催結果について、河野商工政策課長の説明を求めます。

●河野商工政策課長
 商工労働部の報告資料の2ページをお願いできればと思います。
 トランプ関税など経済情勢検討会議ですが、トランプ関税については、先週、赤澤大臣が訪米されてトランプ大統領と面談されるなど、日米交渉が開始され、状況は日々目まぐるしく動いているところです。
 そのような中で、自動車関税が4月3日、相互関税が4月5日にそれぞれ発動されたことを受けまして、今月8日、商工団体、金融機関と、現状の共有、今後の対応について話合いを行わせていただきました。報道で皆さん御承知とは思いますが、トランプ関税について一番下の6の参考の(2)にまとめていますので、初めに簡単に概況を御報告申し上げたいと思います。
 現在、日本が大きく懸念しています自動車関税ですが、完成車には25%の追加の関税が課せられ、部品にも来月の3日から25%の関税が課せられる予定となっているところです。相互関税ですが、ほとんどの国に課せられる一律10%のベース部分と、国、地域を指定しまして上乗せ税率が課せられる2階建てになっています。57の国、地域に示された上乗せ部分については、発動日の翌日、通貨、株価、米国債、トリプル安になったのですが、すぐに90日間の停止措置が表明されたところです。
 その他の関税ですが、トランプ関税には、国、地域に課せられるものと品目に課せられるものの2つがありますが、国別関税は、カナダ、メキシコ、中国に発動されて、特に中国には145%もの高い追加税率が課されました。また、中国とカナダについては、アメリカへの報復関税を実施されたところでした。品目別ですが、現在は、鉄鋼、アルミニウムに課せられていますけれども、今後は、医療品や半導体、木材、重要鉱物などについても、アメリカ政府の内部調査が終了した後に発動されていく見込みになっているところです。
 戻りまして、4、会議の概要です。会議の出席者からは、一部の事業者から取引縮小の動きが見られるとの報告がありましたが、総じて影響は顕在化されていない。ただ、現状は情報収集に努められている状況というところだと思われました。
 出席された商工団体、金融機関におきましては、国の動きに呼応しまして、速やかに事業者からの相談窓口を開設されています。また、トランプ関税の影響の前に、人手不足、物価高、融資の返済など、懸念される事業者も想定されるとして、そういった事業者への伴走支援が必要といった報告もありました。
 本県の対応ですが、5、県の対応状況に記載しています。今後を見据えまして、4月7日に、関税で影響が生じている事業者に向けた制度融資を発動させていただきました。当初予算でお認めいただいた中から融資枠30億円を活用させていただいて、利率が変動金利で1.50%、9月末までの期間で発動させていただきました。現時点においては、融資の活用はまだありませんけれども、今後も注意深く監視していきたいと思います。
 また、6、参考の(1)に国の対応も記載しています。国も、報道のとおり、資金繰りの支援策等を講じるなど万全を期すことで、今、政府の中でも調査等を進めておられるところです。
 今後、このたびの融資制度であったり、当初予算に計上させていただいた支援策といったもので対応を進めてまいりますが、トランプ政権の政策、二転三転していますし、現在、政府でアメリカと交渉中という中で先行き不透明ですけれども、今後の状況をもちまして、さらなる対応、対策等も検討してまいりたいと考えているところです。

◎鹿島委員長
 報告7、令和6年度の企業立地等実績について及び報告8、県外企業の立地決定について、田中立地戦略課長の説明を求めます。

●田中立地戦略課長
 3ページをお願いします。
 昨年度、産業未来共創補助金など、県の支援制度で認定しました立地実績を取りまとめましたので御報告します。
 まず、2の(1)県内企業の新増設の実績ですが、件数は17件でした。具体的な事例は、下に記載していますが、電気自動車や半導体関連、GX関連など、かつての誘致企業等により今後成長が見込まれる分野などへの積極的な投資の動きがありました。
 続きまして、(2)の県外企業の立地実績ですが、昨年度は6件でした。具体的な企業名や投資概要等は一番下に記載していますが、食品大手企業の工場進出や機械設計業務を行うオフィス設置などの動きがありました。そのほか、サテライトオフィスを設置しました3社を含む、本県に進出した企業について、県内でさらに事業拡大していただくよう、引き続き、支援してまいりたいと考えています。
 実績については以上ですが、現在、水面下で誘致活動中の案件も含めまして、引き続き、県外本部や関連機関等と連携しながら機動的な取組を進めてまいりたいと考えています。
 続きまして、4ページをお願いします。
 このたび、愛知県の企業2社が県内に進出決定しましたので御報告します。
 まずは、愛知県安城市に本社があるサフラン株式会社です。平成20年に設立した会社で、ジェルネイルなどの感光性樹脂の開発や製造等を行っていますが、このたび、鳥取市の布袋工業団地に進出することとなりました。操業は今年度中を予定し、雇用は最初3名、将来的には25~30名程度を見込んでおり、鳥取工場ではジェルネイル用の樹脂製造を行う予定です。
 (3)の拠点設置の背景です。この会社は、受注先の希望に合わせて200以上の色を取り扱うなど、他のメーカーとの差別化を図っています。その強みにより需要が非常に増えていること、それから、南海トラフ地震等のBCP対策を考えているときに、県と鳥取市の誘致活動によりまして立地が決定したものです。同社の工場は未経験者や女性も多く、働きやすい職場環境であり、鳥取工場でも未経験者や女性の雇用を進め、同社の第2の拠点としたい意向と伺っています。県はこの取組に対しまして、産業未来共創補助金で支援を行いたいと考えています。
 続いて、2の三井屋工業株式会社です。愛知県豊田市にある自動車部品製造の企業で、トヨタ自動車と直取引のある、いわゆるTier1(ティアワン)企業ですが、このたび、4月末に産業技術センターのインキュベーションルームにサテライトオフィスを構えることとなりました。
 背景としまして、同社は例えば自動車のトランクの内装品などを製造していますが、その際、大量に発生する廃プラスチックを土の代替品として、製品名「ふわっ土(と)」という植物栽培土壌に利活用する研究開発を行っており、大学との連携を模索していました。そのような中、県が鳥取大学とマッチングを行ったところ、鳥取大学農学部の山田教授との共同研究の実施が決定したため、鳥取市内にサテライトオフィスを設置することとなったものです。同社は、将来的には県内企業と廃プラスチックのリサイクル等で連携したい意向もありますので、引き続き、工場設置も視野に働きかけを行ってまいりたいと考えています。
 なお、県はこの取組に対して、とっとり先駆型ラボ誘致・育成補助金で事務所賃借料等の支援を行いたいと考えています。

◎鹿島委員長
 報告9、県立産業人材育成センターにおける職業訓練の実施状況等について、衣川産業人材課長の説明を求めます。

●衣川産業人材課長
 5ページをお願いします。
 県立産業人材育成センターでは、新規の学卒者や離職者を対象としまして職業訓練を実施しています。令和6年度の職業訓練の実施状況と令和7年度の新たな取組について報告させていただきます。
 まず、令和6年度の実施状況です。表の一番左、対象のところを御覧いただきますと、まず、主に新卒者を対象にセンターの施設内で行っている訓練です。製造業での必要なスキル、例えばプログラミングや機械設計などの知識、技術を習得する、ものづくり情報技術科、土木・建築系の人材を育成をする土木システム科、あるいは木造建築科、設計・インテリア科など、全部で6つの訓練科を設置して実施しました。小計のところに記載していますが、修了者は6コース合わせて42名、そのうち39名が就職し、就職率は92.9%となっています。
 また、その下、離職者を対象とした訓練としまして、パソコンスキルや、介護、医療事務、保育士を養成する訓練コースを県内の教育訓練機関に委託して実施しました。この離職者対象の訓練、修了者が439名、うち、就職が決まっている方が289名で就職率は65.8%となっています。
 また、その下、障がい者を対象とした訓練です。これはセンターの倉吉校の施設内で行っている訓練です。総合実務科、企業に企業実習を通して働くために必要なスキルを習得する就業支援科などを実施しまして、修了者が10名で、その10名全員が就職しています。
 この新卒者、離職者、障がい者の訓練について、合わせて491名の方が修了し、うち338名の方の就職が決まっています。就職率は68.8%です。この就職率については、3月末に訓練が修了したコースもあり、まだ就職活動をされている方もおられます。訓練修了後1年間は就職を支援することにしていまして、例年、最終的には80%を超える就職率になっていますので、令和6年度の訓練についても同程度の就職率になると見込んでいます。
 一番下、在職者を対象としたものです。パソコンスキルや、オーダーメイド訓練として、その都度、企業からの要望に応じて訓練を設定するオーダーメイドのコースも設けています。合わせて260名の方が訓練を修了しています。
 続きまして、令和7年度の新たな取組についてです。企業の人材ニーズや個人のスキルアップのニーズに対応するために、離職者や在職者を対象としたデジタル分野や介護分野の訓練を新設しています。離職者を対象とした訓練として、ITエンジニア養成科としまして、24か月、2年間の訓練期間の訓練を新設しています。また、その下、介護福祉士実務者研修科は、介護福祉士の国家試験の受験資格を取得するのに必要な研修です。これまで、職業訓練としては、西部では実施していたのですが、東部地区では行っていませんでしたので、このたび、新たに東部地区で設置することにしています。
 また、在職者を対象とした訓練です。データベースソフトの基本操作を学ぶアクセス基礎科、CS表計算2級試験対策コース、VBAプログラミング科など、より高いレベルのパソコンスキルを習得したいというニーズに応えるために、より応用的な操作を学ぶ訓練を新設しています。

◎鹿島委員長
 報告10、鳥取県伝統工芸品半世紀展の開催について、田中販路拡大・輸出促進課民工芸室長の説明を求めます。

●田中販路拡大・輸出促進課民工芸室長
 鳥取県伝統工芸品半世紀展の開催について御報告します。
 資料は6ページをお願いします。
 本年は、因州和紙と弓浜絣が国の伝統的工芸品に指定されて50年、県の伝統工芸品の指定制度が創設されて40年を迎えます。この節目を記念しまして、県立美術館の県民ギャラリーにおいて鳥取県伝統工芸品半世紀展を開催しています。
 会期は4月18日から5月10日まで、主催は鳥取県と鳥取県伝統工芸士会です。展示では、国指定の因州和紙と弓浜絣のほか、県指定の陶磁器や倉吉絣、郷土玩具、淀江傘、木工などの日用品から高度な技術による秀作まで200点以上を一堂に展示しています。
 因州和紙と弓浜絣については、歴史や原材料、製造工程の解説、往時の弓浜絣の名品や手すき和紙などを展示するほか、製作現場を記録した映像も上映しています。併せて、会期中の土日祝日には、伝統工芸士による列品解説や陶芸体験といった参加型のイベントも実施しています。
 2に書いていますが、初日には、鹿島委員長、鳥羽副委員長にも御出席いただきましてオープニングセレモニーを開催しました。くす玉開披や地元の園児による合唱など、大勢の観客の下、開幕を盛り上げました。知事の御挨拶にもありましたとおり、用の美という実用の中の美しさ、鳥取県の工芸のすばらしさを味わうことができる展示となっています。ぜひ、県内外の多くの皆さんに御来場いただきたいと存じます。

◎鹿島委員長
 説明終わったということで、ここで質疑を受けたいと思います。質疑はありませんか。

○浜田委員
 5ページに訓練科名というふうに挙がっているのですが、設計・インテリア科の授業は、どういう内容か。土木なのか、建築なのか。設計・インテリアというのは、例えばコーディネーターの資格を取りたいとか、インテリアプランナーの資格を取ることを目指すとか、どういう目的があるのか、お聞かせください。

●衣川産業人材課長
 設計・インテリア科ですが、これは資格としては、設計とインテリアと2つあります。設計部門については、設計士の資格を取るためのカリキュラムがあります。もう一つは、インテリアデザイン、インテリアコーディネーターの資格を取るためのカリキュラムがあります。建築士とインテリアコーディネーター、この2つの資格を目指す内容になっています。

○浜田委員
 その資格というのは、一級建築士なのか、二級建築士なのか、あるいは木造士なのか、どういう内容ですか。

●衣川産業人材課長
 建築士は二級建築士です。この訓練期間中には、資格の関係で受験はできないのですが、この訓練修了後に受験することになっています。

○浜田委員
 そういう技師というのも、なかなか勤めながらではとても難しくなっているので、こういう機会は大変貴重だと思うのです。学校では、資格試験のための勉強というのはないので、ぜひ充実させて、設計事務所なのか、工務店なのかはあれですが、そういった育成に力を入れてほしいなと思います。よろしくお願いします。

○尾崎委員
 4ページ、2点、3点かな。
 まず1点目が、サフランのところです。今、3人雇用されるということで、将来的には25~30名という目標を持っておられるようですが、工場をもう一個造るというようなことでしょうかということが1点目。
 それから、補助金の支援が、基本10%、それからリスク回避ので加算5%となっていますが、具体的な金額を聞いてもよろしいものでしょうか。その辺をお聞かせください。
 それと、もう一点。岡崎工場で女性が多くて働きやすいと書いてあるのですが、具体的にどんな対策が練られているかという点です。
 それから、三井屋さんのほうです。今回は共同研究で、雇用はないということですね。それで、将来的には廃プラとリサイクルを視野に工場設置も、ということですが、非常にいい観点だと思うので、ぜひ工場設置もと思うのです。この可能性はどうでしょうか。まだ研究が始まってないから分かりませんが、その辺をお聞かせください。

●田中立地戦略課長
 まず、サフランです。河原の布袋工業団地に土地を取得しまして、そこに工場を造られる予定です。将来的には第2の拠点としたいということです。
 それで、具体的な補助金額ですが、実は万博の影響等々で資材がかなり高騰していまして、現在、建築経費も調整、再検討をしたりしているところですので、確定的な金額はまだ来ていません。
 それから、女性が働きやすいということです。主な仕事の内容が、ジェルネイル等々の色の配合です。私なんかが見ても、よく分からない色の配合、細かい配合をやっていくのですが、そういった業務の中でやりがいとか、あるいは丁寧な指導、あと、社長さんのキャラもあるのかもしれませんけれども、会社の雰囲気が非常にいい企業でして、愛知県の工場でも、24人の中でも女性が20人ちょっとぐらいだったと思います。男性がかなり少ない企業でした。女性が非常に多くて、産休とか育休明けでも、ほぼほぼの方がまた帰ってこられる。女性の職員に聞いても非常にいい職場だとおっしゃっていました。
 それから、三井屋工業さんです。ちょうどこの4月末にサテライトオフィスを設置しました。5月ぐらいから本格的に、名古屋、豊田から担当職員さんが鳥取に、大体、月一、1週間ぐらい来られまして、鳥取大学や産業技術センターなんかと共同研究をされているイメージです。
 先日も、ここの職員さんと会いましたが、この「ふわっ土」が製品化となりましたら、ぜひとも鳥取で工場をというお話もしました。担当レベルとしては、そういったこともいいなと考えているということでしたので、引き続き、伴走的に支援をしながら、県内企業さんとのマッチングを進めていって、最終的に鳥取県内にも工場を造っていただけるようにしていきたいと思っています。

○尾崎委員
 その支援の補助金に関しては、1,000万円なのか、2,000万円なのか、ばくっとでいいです。
 それから、女性が働きやすいということで、非常にいいことではあると思います。もし25名、30名を雇われるようになったら、例えば短時間勤務ができますとか、育休明けはこんな支援がありますというのを具体的にアピールされたら、ますます人が来るのかなと思いますので、その辺もよろしくお願いしたいと思います。

●田中立地戦略課長
 サフランさんの補助金ですが、おおよそ多分補助金ベースでいくと1,000万円~2,000万円ぐらいになるのではないかと思っています。
 それから、女性の働きやすい職場の支援ですが、そういったことも企業さんともいろいろ調整させていただきながらPRさせていただきまして、円滑な従業員の採用を進めていきたいと思っています。

◎鹿島委員長
 ほかにございますか。

○坂野委員
 5ページ、令和7年度とかと書いてある下のほうの離職者、障がい者、在職者の入校のところが斜線というのですかね、具体的な数字が入っていないのが何でかと思った。これは、鳥取は国が運営主体のポリテクセンターが、県人材育成センターの倉吉校、米子校の役割を担うのも関係しているのかなと思うのですが、ちょっと伺わせてください。

●衣川産業人材課長
 まず、この表の令和7年度の入校数の、離職者、障がい者、在職者のところに斜線が引いてあるというところです。こちらの3つ、離職者、障害者、在職者については、年間を通して随時訓練を行っています。例えば離職者については、全部で60のコースを設定をしているのですが、4月に開講するものや、例えば9月とか12月、それぞれに開講をスタートするものがあります。その開講の時期に合わせて募集をしていますので、今の時点では最終的な入校の人数が決まらないということで斜線を引かせていただいています。
 それと、ポリテクセンターとの役割ということだと思うのですが、ポリテクセンターでも、求職者の支援、訓練や、あるいは、ポリテクセンターの施設内での訓練もやっています。例えば離職者向けの訓練は、産業人材育成センターでも、ポリテクセンターでもやっているのですが、訓練内容が重複しないように、訓練内容のすみ分けといいますか、役割分担をするとか、あとは、開催時期も、同じ訓練が重複しないように、ずらして日程設定をしています。それぞれ離職者、求職者向けの訓練をやっているのですが、中身については、それぞれ役割分担をして実施をしているという関係です。

○坂野委員
 役割分担をして実施しているということですと、ごめんなさい、何か変な質問になってしまうのですが、人材育成センター、倉吉と米子だけで、鳥取校がないのは何ででしょうか。

●衣川産業人材課長
 鳥取でも産業人材育成センターが訓練をやっています。新卒者向けの訓練は倉吉校と米子校しかありませんので、これについては倉吉と米子になるのですが、その下の離職者訓練については、東部地区でも実施しています。ですので、先ほど、60の訓練コースを設定していると説明しましたが、その60のうち3分の1程度は東部地区で実施しています。

○坂野委員
 ありがとうございます。よく分かりました。ただ、この資料だけ拝見すると、鳥取がちょっと置き去りにされてる感が若干ある気がしました。例えばここの874人とか、77人のうち3分の1は鳥取でもやっているということが分かるようにしていただけると、ちょっと安心するかなという気がしましたので、よろしくお願いいたします。

◎鹿島委員長
 ほかにございませんか。

○福浜委員
 立地戦略課の関係になると思うのですが、教えてください。こうして企業誘致等々に御尽力いただいて、本当に感謝申し上げたいと思いますが、BCPというか、南海トラフという懸念もあって、本県にというニーズは少なからずあるのだろうなと。そのときに、1つメリットとして、こちらは震災の影響が少ないというところがあると思うのです。一方、これは県内企業も含めてだと思うのですが、今、盛んに人材がなかなか集まらない。特に人口の少ない本県にとっては余計にそうだと思うのですが、そうした中で、こっちにやってこようという企業は、やはり人材が本当に集まるのかというところもすごく大事なポイントじゃないかなと。小さい企業、3人とかだったら何とかなるとしても、そういうときに、こういう人材がこのぐらい残っているというような強みの戦略というか、その部分の推しというのは、行政としてどういうふうにされているのか。人材紹介会社も少なからずあるとは思うのですが、いわゆるハローワークではなく、ハローワークって企業がやる求人のほうじゃないですか。じゃなくて、こんな人材がいると束ねているようなものは、県として把握された上で、こういう企業誘致活動などにも取り組まれているのか。それがしっかりされているなら、それも1つの強みになるのではないかと思うのですが、その辺りの動きを教えてください。

●田中立地戦略課長
 言われるとおり、やはり人材確保は、企業誘致の誘致活動の中でも非常に重要です。そうした中で、昨年度ですか、雇用人材局で鳥取県技術人材バンクを再構築されました。例えば、こういった高度な技能を持つ方がいらっしゃるのかどうかというところがありますので、そういったところの情報も活用しながら誘致活動を進めています。

◎鹿島委員長
 ほかにございませんか。

○坂野委員
 5ページ。こだわって申し訳ないです。新卒者向けは米子と倉吉があるということですが、鳥取が新卒の訓練がないのは、どういった理由でしたか。

●衣川産業人材課長
 新卒者向けは、施設内である程度設備とかが必要な訓練になっています。そのために、その設備がある倉吉校や米子校で実施をしています。鳥取にはその拠点がないということですが、実際、例えば倉吉校で実施している、この表の中の上の、ものづくり情報技術科、土木システム科、木造建築科の訓練に、東部や西部から入校される方もおられますし、その下、自動車整備科、設計・インテリア科、デザイン科の3つは米子校で実施していますが、こちらも中部や東部から通われている方もおられます。ですので、拠点としては、それぞれ倉吉、米子となっていますが、全県を対象として訓練生を受け入れて実施しているということです。

○松田委員
 2ページのトランプ関税等々です。検討会議が開かれたということで、ひとまず今のところはそんなに影響はないということで、ひとつは安心したところですが、あの方も日替わりでいろいろ言ってきます。ぜひ県としても注視して対応していただきたいということをまず要望したいと思います。
 説明の中で、今後、木材の関税が云々というくだりがあったと思うのです。輸出はほぼないと思いますので、あまり影響がないのではないかと僕は思うのですが、何か影響がある考えていらっしゃるんでしょうか。

●河野商工政策課長
 すみません、詳細は私もまだ十分に承知していませんが、このたびのトランプ政権の木材の主なターゲットは、基本的には対カナダになっています。アメリカの木材輸入の過半がカナダからだということで、そこら辺の調整ではないかというところもありますが、木材は米国も調査を開始したところで、どうなるのか、まだ分かりかねるところはあります。この辺も、注視というお話がありましたので、引き続き、情報収集してまいりたいと思っています。

○松田委員
 商工労働部でお話しして、どうこうという話ではないかなとも思うのですが、まあ為替のことなので。
 カナダから米国に入る木材に関税をかけるという話になろうと思うのですが、そうすると、アメリカに流れない分が日本に流れてくるということも考えられます。ウッドショックもあって、国内産の木材に切り替えた部分も結構ありますので、そこに影響が出てくるのかもしれないなという気がします。農林水産部ともいろいろ協議しながら対応を図っていただきたいと思います。

●河野商工政策課長
 追加関税のことになるので、多分、品目別だと各国対象にはなろうかと思っています。基本的にはカナダに圧力をかけたいというのがトランプさんの報道ぶりにもあったものですから、取りあえず先ほど御紹介申し上げました。庁内でも、トランプ関税については情報を少しでも収集していこうということで、実は、庁内の申合せの会議も、今後、開いていこうと、今、準備もしています。例えば農林水産部も、トランプ関税の今後の見込まれる影響も注視しながらやっていこうと、今、準備を進めているところですので、引き続き、情報共有しながら進めてまいりたいと思います。

◎鹿島委員長
 そのほか、ございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、ないようでございます。
 それでは、その他に移りたいと思います。その他ですが、執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようでございます。
 委員の皆さんに御連絡いたします。次回の常任委員会は5月21日午前10時からの開催の予定でありますので、よろしくお願いいたします。
 以上をもちまして、農林水産商工常任委員会を閉会いたします。

午前11時17分 閉会

 


 

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