令和6年度地域県土警察常任委員会議事録

令和6年12月17日会議録(確定版) New!

開催概要、資料はこちらです
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
安田 由毅
東田 義博
前住 孝行
伊藤  保
川部  洋
中島 規夫
斉木 正一
銀杏 泰利


欠席者
(なし)


 説明のため出席した者
   野村警察本部長、水中危機管理部長、吉野県土整備部長、
   盛田地域社会振興部長、遠藤輝く鳥取創造本部長ほか

 職務のため出席した事務局職員
   藤田課長補佐、山田係長、河田主事
 

 1 開会  午前11時03分

 2 休憩  午前11時11分/午前11時13分/午前11時27分/
       午前11時57分/午後0時25分

 3 再開  午前11時11分/午前11時15分/午前11時28分/
       午前11時59分/午後1時00分

 4  閉会  午後1時22分

 5 司会  安田委員長

 6 会議録署名委員  斉木委員  銀杏委員

 7 付議案件及びその結果
    別紙日程及び下記会議概要のとおり

会議の概要

午前11時03分 開会

◎安田委員長
 ただいまから地域県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程はお手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 会議録署名委員は、斉木委員と銀杏委員にお願いをいたします。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
 付託議案は、日程に記載の12議案であります。
 これから付託議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問と、マイクのスイッチの切替えをお願いいたします。
 では、質疑のある方は挙手をお願いします。(「なし」と呼ぶ者あり)
 質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。(「なし」と呼ぶ者あり)
 討論がないようですので、これより採決に入ります。
 採決については、一括して採決するのがよろしいかお諮りいたします。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、付託議案を一括して採決いたします。
 なお、本委員会に付託された議案は議案第1号、議案第7号、議案第9号、議案第11号から議案第18号まで及び議案第23号であります。
 それでは、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました全ての議案については、原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
 以上で付託議案の審査は終了しました。
 続いて、請願・陳情の審査を行います。
 今回は、新規分の陳情2件の審査を行います。
 初めに、陳情6年地域第46号、総合事務所の所掌業務とユニバーサルサービスの維持について審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○東田委員
 本件につきましては、不採択が妥当と考えます。理由は、行政手続の申請及び届出の方法につきましては、窓口来庁、郵送、電子申請等がございまして、従前より手続の性質上、窓口での対面により行わなければならないものを除きまして郵送や電子申請等によりまして、窓口に来庁するまでもなく、いつでもどこでも手続を行うことができるよう対応されておられます。という理由に基づきまして、改めて措置を求めるものでもないことから、不採択が妥当と考えます。

◎安田委員長
 ほかに御意見のある方はおられますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が尽きたようですので、これより採決に入ります。
 確認いたします。御意見は不採択のみであります。
 それでは、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、陳情6年地域第46号については、不採択とすべきものと決定をいたしました。
 続いて、陳情6年地域第48号、選択的夫婦別姓制度を直ちに導入することを国に求める意見書の提出について審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○伊藤委員
 この問題は国民的課題も国民的関心も高い課題であり、趣旨も理解できることから、採択を主張いたします。

◎安田委員長
 ほかにございますか。

○東田委員
 私は不採択が妥当と考えます。理由が4点ございますけれども、それぞれ説明させていただきます。
 理由の一つとしまして、選択的夫婦別氏制度につきましては、婚姻制度や家族の在り方等、関係する重要な問題でございまして、国において国民の理解の下に慎重に進められるべきものであります。
 2点目の理由としまして、平成8年2月に厚生審議会によりまして選択的夫婦別氏制度の導入が提言され、国において改正法案の準備が進められましたが、国民各層に様々な意見があることなどにより国会への提出には至っていない。
 さらに夫婦氏に関する問題につきましては、令和2年12月に閣議決定された第5次男女共同参画基本計画においても、夫婦の氏に関する具体的な制度の在り方に関し、国民各層の意見や国会における議論の動向を注視しながら、司法の判断も踏まえ、さらなる検討を進めることとされています。
 最後に、全国知事会におきましては、今年8月に国に対して選択的夫婦別氏制度の導入に係る議論の加速化について提言されている。
 以上のことによりまして、制度導入を求めることを願意とする本件の陳情について、本県議会として国への意見書提出が必要とは考えられないため、不採択が妥当と考えます。

◎安田委員長
 ほかにございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が尽きたようですので、これより採決に入ります。
 確認いたします。御意見は採択、不採択であります。
 初めに、採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)賛成少数であります。
 次に、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)賛成多数であります。
 したがいまして、陳情6年地域第48号について、不採択とすべきものと決定をいたしました。
 以上で付託案件の審査は終了いたします。
 なお、委員長報告の作成、内容については、委員長に御一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 次に、報告事項に移りますが、ここで執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とさせていただきます。

午前11時11分 休憩
午前11時11分 再開

◎安田委員長
 再開いたします。
 報告事項は、警察本部、地域社会振興部、危機管理部、輝く鳥取創造本部、県土整備部の順で執行部の入替えを行います。
 初めに、警察本部について行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いをいたします。
 なお、質疑等については、説明終了後に一括して行います。
 それでは、報告(1)、令和7年鳥取県警察運営指針及び重点目標について、山枡警務課長の説明を求めます。どうぞ。

●山枡警務課長
 公安委員会の審議を経まして、令和7年鳥取県警察運営指針及び重点目標を定めましたので、御報告いたします。
 資料の2ページを御覧ください。県警察の大綱方針である運営指針につきましては、昨年に引き続きまして、県民の期待に応える警察、サブタイトルは、安全で安心な鳥取県を目指してと定めております。重点目標につきましても、運営指針の県民の期待に応える警察を実践するため、昨年と同様の5つの目標を定めております。
 運営指針などの職員に対する周知につきましては、各所属の執務室などに掲示するとともに、各種研修などの機会を通じて組織全体への信頼を図ることとしております。また、県警察のホームページで公表を行い、県民への周知を図っております。県警察では本年も引き続き、安全で安心な鳥取県を目指して、全職員が一丸となって各施策に全力で取り組み、県民の期待に応えていく所存であります。

◎安田委員長
 ただいまの説明について、質疑等はございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他ですが、警察本部について、執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、警察本部については以上で終わりたいと思います。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩をいたします。再開は入替え次第とさせていただきます。

午前11時13分 休憩
午前11時15分 再開

◎安田委員長
 再開いたします。
 引き続き、地域社会振興部について行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いをいたします。
 なお、質疑等については、説明終了後に一括して行います。
 それでは、報告(2)、美保基地所属KC-46Aに係る事故調査結果について、松﨑市町村課長の説明を求めます。

●松﨑市町村課長
 報告資料2ページをお願いいたします。最初の下線部の部分ではございますけれども、8月6日に生じた美保基地所属のKC-46A空中給油機の給油管が格納できない状態で着陸し、滑走路が一時閉鎖された事案がございました。県としましては、徹底的な原因究明、再発防止に向けた安全対策、地元自治体、住民に対する丁寧な説明などをその際申し入れました。上から2番目の下線部でございますけれども、その後、飛行機能自体の安全性が確認されたため、米子市、境港両市、本常任委員会に説明の上、事故機以外の飛行訓練のみを再開したところでございます。
 3ページ以降の資料をもちまして、今般、原因の報告と再発防止の説明が防衛省よりありました。4ページの下の部分でございますけれども、原因としましては、給油操作の際に給油操作をするモニターの表示において、給油口が分離していないにもかかわらず分離表示となっていたといった不具合が生じまして、それに困惑した隊員が無意識に上昇させる操作を行ったことによりまして事故が起こったとのことです。イメージとしましては、4ページの下の絵と、また写真の状況でございます。
 再発防止につきまして、5ページの上の部分でございます。不測の事態が生じた場合の対処要領を今回策定しまして、関係する全隊員への教育とともに、各種訓練の実施基準に反映したところです。その上で訓練再開について防衛省より理解をしてほしいと話がありました。また、5ページの下ですけれども、防衛省より合わせてKC-46Aの新たな技術的課題の報告がありましたが、安全性には影響がない。また、米軍の状況も注視しつつ、定期的な点検を行っていくとの報告がございました。
 また、2ページに戻りまして、関係市町村の状況でございます。2ページの下のほう、3番でございますけれども、地元自治体、米子市、境港市においても、議会、地元住民等に説明を行いまして、再開につき了承がされたところでございます。県におきましても、両市の了承も踏まえて、同様に給付訓練の再開を了承したいと考えております。
 なお、再開に当たりましては、引き続き再発防止、安全運航、地元への説明を何かあったときにはするといったものについて申入れをさせていただきたいと思います。御意見等がありましたら頂戴できればと思います。

◎安田委員長
 続いて、報告(3)、令和6年度鳥取県パートナー県政推進会議の開催結果について、中島県民課長の説明を求めます。

●中島県民課長
 資料の7ページをお願いします。12月14日に開催しました令和6年度鳥取県パートナー県政推進会議の結果について御報告いたします。
 パートナー県政推進会議は、県民参画基本条例の基本理念に基づき、県政への県民意見の反映や県民と県政との協働の在り方について議論を深めていただくため、毎年開催しているものでございます。8ページに出席委員等を記載しておりますが、大学生、高校生をはじめとしまして、中山間地域の振興、地域防災、文化芸術などの様々な分野において、地域で積極的に活動しておられる方、17名の方に委員として御参加いただき、地域の人材を生かしたふるさとづくりをテーマに積極的な御発言をいただいたところでございます。委員からの主な意見としましては5に記載のとおりですが、地域の人材を活用するためには人材を発掘するためのネットワークや世代を超えた縦のつながりを大切にした取組が必要ではないか。雇用の確保が企業の最大の責務と考え、社員の多様な働き方が可能な取組を行った結果、地域活動に積極的に参加する社員も増えた。高校生からは、駅周辺に自習室を増やし、高校生が学びやすい環境にしてほしいなど様々な御意見、御提案をいただいたところでございます。今後、各部局と連携し、いただいた様々な御意見や提案につきまして県政への反映を検討してまいりたいと考えております。

◎安田委員長
 続いて、報告(4)令和6年度イクボス・ファミボス宣言優良企業の表彰について、安養寺女性応援課長の説明を求めます。

●安養寺女性応援課長
 資料9ページをお願いします。令和6年度イクボス・ファミボス宣言優良企業の表彰について、従業員の仕事と育児、介護の両立を応援する職場環境づくりに取り組むイクボス・ファミボス宣言、そういった企業の中から特に優れた取組を実施している企業を表彰し、県内企業へのイクボス・ファミボスの普及拡大につなげております。この表彰は平成29年度より毎年度表彰しておりまして、今年度の表彰につきましては、6部門あるのですけれども、建設業部門で米子市の美保テクノス株式会社さん、それから医療福祉部門で鳥取市の株式会社松山さん、それから製造業部門、鳥取市、愛ファクトリー株式会社様、卸小売業のほうは米子市の株式会社米子しんまち天満屋さん、それからサービス業のほうで米子市の株式会社イーウェルE-Space米子様、それから、その他部門の中で農業・林業の分野としまして、八頭町の有限会社ひよこカンパニーさん、こちらのほう上記6社を含めて平成29年度から累計しますと46社表彰している状況であります。
 表彰式のほうにつきましては、あさって12月19日木曜日、県庁議会棟特別会議室のほうで知事表彰を行います。今後、被表彰企業の取組につきましては、表彰式開催後、企業事例リーフレット作成、それから配布、新聞、県庁ホームページの掲載、そういったことを通じて広く情報発信をし、さらなるイクボス・ファミボスの普及拡大に取り組むこととしています。そのほかイクボス・ファミボス宣言企業の表彰に関連しまして、島根県と連携しワーク・ライフ・バランスの実践と男性の家事育児、介護への参加を促進するため、しまね・とっとりワーク・ライフ・バランスキャンペーンのほうを令和元年以降、毎年11月に行っております。テレビでのミニ番組放送、本県からは鳥取市のヤマタホールディングスさんと米子市の岡田電工さんを紹介しました。あと、特設ウェブサイトのほうで両県企業の取組紹介、ウェブ広告、あと鳥取駅、米子駅、松江駅のほうでデジタルサイネージの広告を行って、広域的に広報を展開しております。今後も仕事と育児、介護の両立を応援する職場環境づくりに向け、取り組んでいきたいと考えております。

◎安田委員長
 続いて、報告(5)東京2025デフリンピックでの韓国選手団の事前合宿に係る視察について、田中スポーツ課長の説明を求めます。

●田中スポーツ課長
 そうしましたら、10ページをお願いいたします。来年の11月15日から26日までの12日間にわたりまして東京2025デフリンピック、これは聴覚障がい者の方のオリンピックですけれども、開催されるに当たりまして、韓国パラリンピック委員会の事前合宿に係る視察を受け入れましたので、その概要を御報告いたします。
 1の概要ですけれども、ちょうど1年前になります、今年の11月22から25日の4日間という行程で6名の方に視察にお越しいただきました。メインになる方は、2番目に書いてあるパク・ジョンヒョン氏ということで、韓国パラリンピック委員会のイチョン選手村の次長をしておられる方で、選手村というのが、そこに書いておりますけれども、ナショナルトレーニングセンターみたいなところの次長さんということで、その方が協議のほうのメインになられると思います。一番上のキム・ギホンさんという方は、龍仁大学の体育科学大学の学長さんで、韓国の障がい者スポーツの研究や、それから政策提言をパラリンピック委員会に対して行う大学の研究者の方があと5名という形になっております。
 視察先ですけれども、(3)で、東部と西部の施設を見ていただきました。視察団の発言としましては、2に書いておりますけれども、ヤマタスポーツパークであるとか鳥取市民体育館であるとか県立武道館、米子ですね。その辺りの評価が高かったという感じです。
 3で書いております今後の予定ですが、来年の2月頃に競技とか選手が韓国側で決定になるというふうに伺っておりまして、この後引き続きましてパラリンピック委員会の皆さんのほうと受入れ条件であったり競技団体との調整状況などを調整させていただきながら、事前合宿の可能性について検討を進めてまいります。
 以下、来年のデフリンピック競技大会の様子、概要を書いておりますので、御参考にいただければと思います。

◎安田委員長
 ただいままでの説明について質疑等はございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他ですが、地域社会振興部について、執行部、委員の方で何かございませんか。

●住友美術館副館長
 チラシを1枚お配りしております。県立美術館の開館直前カウントダウンイベントのお知らせでございます。けんびフェスティバルと名づけて、1月13日はイオンモール日吉津で、2月
15日と16日はイオンモール鳥取北でイベントを開催して、東部でも県立美術館の開館の周知だとか機運を高めていきたいというふうに考えております。明和電機さんのステージイベントだとか様々ワークショップを開催することとしておりますので、もしお時間ありましたらお立ち寄りいただけたらというふうに思います。

◎安田委員長
 ただいまの説明について、質疑等はございませんか。
 意見がないようですので、地域社会振興部については以上で終わりにします。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とさせていただきます。

午前11時27分 休憩
午前11時28分 再開

◎安田委員長
 再開いたします。
 引き続き、危機管理部について行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
 なお、質疑等については、説明終了後に一括して行います。
 それでは、報告(6)阪神・淡路大震災から30年を踏まえた鳥取県大規模地震対応訓練の実施について、福田危機管理部次長兼危機管理政策課長の説明を求めます。

●福田危機管理部次長兼危機管理政策課長
 そうしますと、危機管理部資料2ページをお願いいたします。阪神・淡路大震災から30年を迎えることを踏まえまして、大規模地震に備えた対応訓練を、徳島県、自衛隊等と共同で1月14日、15日の2日間の日程で実施いたします。この訓練は陸上自衛隊中部方面隊が行います南海レスキュー訓練とも連携しまして、南海トラフ地震の発生を想定し、災害時のカウンターパートでございます徳島県への広域応援等に係る初動対処訓練ということで実施するものでございます。具体的な訓練内容につきましては現在調整中でございますけれども、1日目につきましては被災地支援本部会議訓練としまして、徳島県への支援オペレーションの検討や自衛隊への協力要請等の図上訓練を行い、2日目につきましては、人員物資輸送訓練としまして、実際に自衛隊機で徳島県へ支援物資を搬送する実動訓練を行う方向で検討中でございます。訓練を通じまして、大規模災害時における広域支援の実効性の向上を図ってまいりたいと考えております。

◎安田委員長
 続いて、報告(7)島根原子力発電所の安全対策等の状況について(第32報)、報告(8)島根原子力発電所2号機の特定重大事故等対処施設等の安全対策の確認について及び報告(9)島根原子力発電所2号機の特定重大事故等対処施設及び所内常設直流電源施設(3系統目)の設置に係る回答(案)について、木本原子力安全対策課長の説明を求めます。

●木本原子力安全対策課長
 危機管理部資料3ページになります。島根原発の安全対策等の状況について御報告いたします。前回、11月の報告から進展のあったものを中心に説明いたします。
 2号機ですけれども、12月7日に原子炉を起動しています。25日には発電を開始し、来年1月10日から営業運転を再開する予定としています。現在、使用前事業者検査が進められています。原子炉を起動した後、出力を上昇させると蒸気が発生しますので、その蒸気を駆動源とするポンプによって給水する系統の駆動確認、こちらを行いまして、現在、事業者計画に基づきまして中間停止を行い、設備の点検や検査、清掃等を行っています。
 (1)のところですけれども、12年ぶりの再稼働ということで、鳥取県は安全を厳しく監視、確認するために、燃料装荷から営業運転開始までの間、特別な監視体制で臨んでいます。燃料装荷や原子炉起動といった結節について、幹部職員が米子市、境港市と共に現地に行って立会いを行い、トラブルの連絡があった場合には直ちに現地へ急行する体制を取っています。立会い確認の結果、作業状況等については随時県ホームページで公開しています。職員による立会い確認は、燃料装荷、格納容器の復旧作業、格納容器の蓋の取付け作業になります。あと、原子炉起動の際に実施していまして、12月7日の原子炉再起動に当たってその前日に特別監視会議を開催しています。会議では監視体制等を共有し、不測の事態に備えての対応手順ですとか、あと原子力防災資機材の点検等を改めて実施することを確認しております。これを受けまして、毎年点検を行っていますけれども、緊急点検を行いまして、緊急時の連絡体制の確認ですとか通信手段の動作確認等の対応手順、資機材管理運用手順等に問題がなく、即応状態であることを確認しております。4ページに移りまして、原子炉起動時の特別な監視ということで、現地にて危機管理部長が立ち会いし、確認、監視すると同時に、県庁にも職員が待機して、環境放射線モニタリングにより環境への影響がないことを確認しております。
 3の島根原発3号機ですけれども、12月5日に審査会合が開催されまして、機器故障や人的ミスといった原発内部での事象、こちらを起因とした重大事故の発生頻度の評価結果について議論しています。
 あと、4のその他ですけれども、先日12日、起動試験中の2号機におきまして新規制基準で新たに設置した重大事故等発生時に使用する原子炉水位計が上限値、計測範囲を超えて一時的に監視不能ということで、運転上の制限の逸脱といった形で発表されました。運転上の制限の逸脱ですけれども、安全を確保するための多重化を図る上で遵守しなければならない動作可能な機器の台数などの制限値を保安規定で定めていまして、これを逸脱するとあらかじめ定められた時間内に動作不能となった機器を復旧させるですとか、それができなければ原子炉を停止させるといった措置が講じられることになります。しかし、その後の調査で水位計に異常はなく、正常な動作の範囲であって、中国電力は運転上の制限の逸脱に該当するものではなかったと訂正しております。鳥取県は中国電力からの連絡を受けまして、同日、米子市、境港市の職員と共に安全協定に基づく立入調査を行っております。13日、翌日の原子力安全対策プロジェクトチーム会議において、中国電力から知事及び両市長に顛末を報告しまして、口頭で中国電力に習熟度の向上等を申し入れております。
 5ページに移りまして、(3)の知事等への報告のところですけれども、中国電力からは結果的には運転上の制限の逸脱ではなかったが、その時点での逸脱という判断は安全側の判断であったこと。また、訂正することになった原因として、設備部門から操作部門への引継ぎに問題があったとして、必要な対応を今後行うというふうにしています。知事からは、運転員の習熟度を上げること、また躊躇なく立ち止まる慎重な起動操作と周辺地域への速やかな説明を中国電力に強く求めております。
 続きまして、資料6ページでございます。2号機の特定重大事故等対処施設、特重施設等の安全対策の確認について御報告いたします。
 今回の特重施設等の設置におきましても、周辺自治体として安全に対して意見を言うこととし、米子市、境港市の意見を基本として、顧問、住民等の意見を踏まえて中国電力への意見(案)を取りまとめて、今後、中国電力に意見を回答し、国要望、覚書に基づく島根県への意見回答を行う予定としています。
 これまでの経緯のところですけれども、ここでは中国電力からの特重施設等の設置に関わる原子炉設置変更の申請の事前報告から中国電力への意見回答(案)の取りまとめに至る一連の流れを記載しております。事前報告への対応ですけれども、平成28年4月28日に中国電力から、11ページになりますけれども、添付1に示しています設置許可申請の事前報告を受けまして、6月12日のプロジェクトチーム会議において2市と協議し、最終的な意見を留保する方針で合意した後、6月15日の県議会全員協議会で議会からの意見を聴取しております。平成28年6月17日に意見留保する旨を中国電力に回答しまして、原子力規制委員会の審査結果の説明を受けた後で、顧問、住民、米子市、境港市、県議会の意見を聞いた上で回答することとしております。その後、7月4日に中国電力が設置変更許可申請書を提出し、数回の原子力安全顧問会議において、顧問は中国電力から申請内容となる特重施設等の概要や審査状況等の説明を受け、その内容を確認しております。計24回の審査会合を経まして、今年の10月23日に設置許可、審査合格となりまして、25日に、13ページの添付3になりますけれども、中国電力から審査合格の報告を鳥取県は受けております。
 7ページに移りまして、(5)のところですけれども、原子力規制委員会の審査結果が出ましたので、鳥取県は事前報告に対する中国電離苦への意見回答(案)を取りまとめるために、11月21日に顧問会議を開催しました。14ページの添付4ですけれども、前回の常任委員会で御報告させていただきました顧問意見、こちらを聴取しまして、さらに11月24日の原子力安全対策合同会議で、15ページの添付5に示しました米子市、境港市の住民意見を聴取しております。12月10日に2市からの意見回答を県は受けまして、12月13日のプロジェクトチーム会議で2市と協議し、2市の意見を基本とした中国電力への意見、回答(案)を取りまとめております。
 2の原子力安全顧問による確認のところですけれども、計4回の顧問会議を開催しまして、特重施設等の安全対策や審査状況、審査結果について、顧問による専門的な観点からの確認が行われております。
 3の住民による確認ですけれども、原子力安全対策合同会議を開催しまして、中国電力からは特重施設等の概要、原子力安全顧問からは顧問意見について、住民の代表である米子市、境港市の安対協委員に対して説明が行われまして、両市の委員及び一般の傍聴者からの意見を聴取しております。
 8ページに移りまして、4の中国電力による住民への説明ですけれども、これまで鳥取県は中国電力に対し、数回にわたり地域住民や鳥取県等に対して分かりやすく丁寧な説明を行うよう中国電力に申し入れております。これを反映する形で中国電力は特重施設等に関する審査状況についての自治体説明会や境港市内7地区の公民館単位での説明会、9ページに移りまして(4)の中国電力主催の住民説明会を米子市、境港市で行っております。
 5の鳥取県等による確認ですけれども、設置許可申請前の事前報告の対応については、2市、顧問、住民からの意見を踏まえ、県議会とも相談した上で審査後に改めて回答することとし、申請後には自治体説明会や中国電力からの聞き取りを通じて審査状況を確認しております。
10ページに移りまして、最後(3)の審査合格後の事前報告への対応ですけれども、米子市、境港市は11月に議会からの意見を聴取し、これらの意見を反映した2市意見が12月10日に県に報告されまして、繰り返しますけれども、先日12月13日、プロジェクトチーム会議において2市と協議しまして、中国電力への鳥取県等の意見回答(案)を取りまとめております。
 続きまして、資料17ページでございます。2号機の特重施設等の設置に関わる回答(案)について御報告いたします。12月13日にプロジェクトチーム会議を開催しまして、知事、米子市長、境港市長との間で協議し、中国電力への回答(案)及び国への要望事項について合意に至っております。12月10日に2市の意見回答が鳥取県に報告されまして、18ページの添付1に米子市、19ページに添付2に境港市の意見を掲載しております。これらの米子市、境港市の意見を基本としまして、これらを包含する形で取りまとめたものが20ページの添付3-1の中国電力に対する回答(案)と、あと21ページの添付3-2の国への要望事項(案)になります。添付3-1の中国電力に対する回答(案)の前文になりますけれども、2号機に対する考え方として、厳正に監視及び確認を行い、これを続けていくとし、万が一のときは緊急停止を求めることを辞さないこと、必要に応じて意見を提出することを記載しております。また、境港市からの要請にもありますけれども、安全文化を実践し、不断に安全を追求することを記載しております。
 中国電力への意見の1つ目ですけれども、法令上の一連の手続として今後行われる設計及び工事への計画の認可等に真摯に対応すること。その状況については地域住民に対して説明責任を十分に果たすことを要求しており、これについては添付3-2にも記載がありますけれども、原子力規制委員会にも同様の内容を要望しております。
 2つ目ですけれども、原子力安全顧問からいただいた意見を踏まえまして、特重施設等は重大事故対策のバックアップ施設ですけれども、5年間の経過措置期間にかかわらず速やかに設置することをまとめております。また、このたびの原子力水位計の件とも関連しますけれども、運用能力の向上及び教育訓練を求めております。これにつきましては、原子力規制委員会、経産省にも要望したいと考えております。
 3つ目ですけれども、特重施設等の設置工事では事故防止に努めることなどを記載しています。これについては規制委員会にも要望したいと考えております。
 4つ目ですけれども、特重施設等の設置については、安全確保上の意見を述べていくとし、必要があれば立入調査及び措置要求も行いまして、これらについては円滑な行使を保障することを要求しております。
 5つ目になりますけれども、これも先ほどの水位計と関連しますけれども、教育訓練ですとかヒューマンエラー防止対策等については、協力会社と連携して取り組むこと。特にこのたびの水位計のような新規制基準に新たに追加された設備の使用や操作方法の習熟を含めて、ヒューマンエラー防止対策への取組を求めております。これについては添付3-2に示すように、原子力規制委員会にも要望したいと考えております。
 6つ目ですけれども、テロ攻撃についてですけれども、中国電力に対しては国からの原子炉の運転停止命令に従うこと。緊急を要する場合は国からの命令を待たずに自らの判断で運転停止することを求めております。これについては原子力規制委員会及び経産省に対し、原子力事業者への命令等の迅速な対応と事業者自ら運転停止できるよう、平時からの指導を要望したいと考えております。
 7つ目は、米子市、境港市からの要請にはなかったものですけれども、原子力発電所の安全対策工事等に米子市、境港市の人的支援、企業活用を図るよう求めております。これにつきましては、経済産業省にも中国電力に検討するよう指導することを要望したいと考えております。
 最後、8つ目ですけれども、鳥取県等が行う原子力防災対策は相当な規模で長期にわたって特別な財政需要が発生しますので、立地自治体と同様の財源負担を求めております。これについては添付3-2に示すように、内閣府及び経産省に対しても要望しておりまして、加えて避難経路の改良や避難の円滑化につながる米子-境港間の高規格道路の早期整備、立地自治体と同様の現実に見合った財政的配慮の制度化を要望したいと考えております。また、さらに経産省には、2号機の運転についてはこれまでどおり政府が全責任を持って対処し、万が一事故が発生した場合には全責任を持って賠償することを要望したいと考えております。
 17ページに戻っていただいて、2の米子市及び境港市の意見のところですけれども、中国電力への回答(案)と国への要望事項に対して、米子市からは、特重施設等は安全対策をより一層充実させるものであり、速やかに整備すべきとした上で、この調整(案)で問題ない、了としておりまして、必要な財源を要望し、立地等周辺の格差の解消に向けた意見等を述べていく必要があるとの発言がございました。また、境港市からも、速やかな整備を求めるとしてこの調整(案)で問題ないとしまして、不具合が生じた場合は躊躇なく立ち止まる対応と原子力防災への最大限の財政支援を求めたいとの発言がございました。両市からの発言を受けまして、知事からは両市議会の意見を踏まえまして中国電力に意見を言っていくとし、3者の意見は一致していることから、今後県議会に説明しまして、3者連盟でこの調整(案)を提出するよう調整したいとの発言があったところでございます。

◎安田委員長
 続いて、報告(10)令和7年消防出初め式について、黒見消防防災課長の説明を求めます。どうぞ。

●黒見消防防災課長
 資料の23ページをお願いいたします。新春の恒例行事として多くの方に親しまれております消防出初め式について、令和7年の予定を御報告させていただきます。
 県内の19市町村及び東・中・西部の3消防局の日程は、23ページから24ページのとおりでございます。24ページに今年、令和6年の出初め式の様子を参考に載せておりますが、令和7年も式典のほか、一斉放水等の消防演習、消防職員、消防団員による行進、パレード等を行います。消防関係者が1年の防火、防災への決意を新たにする仕事始めの行事であり、多くの方に御覧いただき、火災予防に対する意識を持っていただく機会となっております。委員の皆様も、お近くで開催される出初め式を御覧いただければと思います。

◎安田委員長
 ただいまの説明について、質疑等ございますか。

○東田委員
 原発関連で、20ページの特重施設の設置に関する回答について、質問したいと思います。特重施設の設置につきましては、5年の経過措置期間にかかわらず速やかな設置を求めるという御意見、これは信頼性を早期に向上させる観点からも妥当なものと考えますが、今後どのような手続が残っていて、中国電力はいつ頃設置完了を目指しているのか御回答いただきたいと思います。

●木本原子力安全対策課長
 今後の手続につきましては、特重施設の詳細設計となる設計及び工事の計画の認可と、あと特重施設の運用に関わる保安規定の変更認可、これらの認可申請と、あと国による審査といった許認可手続が残っているといった状況でございます。あと、設置完了の時期につきましてですけれども、中国電力は11月の原子力安全対策合同会議の中で、工事と許認可手続について適切に対応して、できるだけ速やかに設置を目指すということで発言をしているところでございます。

○東田委員
 では、できるだけ早い設置をお願いします。

○川部委員
 同じく20ページの意見なのですけれども、特重施設というのはさっき説明にあったように、安全性のバックアップであり、安全対策をより一層充実させるものというふうにあるのですけれども、これがないと安全ではないという話ではないのですよね、だから。

●木本原子力安全対策課長
 これがなくても、本来、新基準に適合させるために重大事故等対策を、設備を整えている状況でして、これは本体施設の可搬型ですとか、常設された重大事故対策でテロ対策としての一定の機能は備わっているということです。このテロ対策施設は、特重施設ですけれども、さらに信頼性を向上させるために設置したバックアップ施設ということで、従来もこれで安全性は担保されているということになります。

○川部委員
 その辺が県民にとってはそれがないと何か危ないのではないかみたいな、もう既に安全ではあるのだけれども、さらに安全性を高めるという辺りについて、意見書にもあったのですけれども、県民への説明をきちんとやっていただくよう、中国電力なり県もそうなのですけれども、要請してもらうことを本当にお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

○斉木委員
 私のほうからも関連してお尋ねしたいと思います。テロ対策というのは、いかに未然に防ぐかということが重要だと考えております。回答(案)にありましたように、日頃からやはり警察と海上保安庁、あるいは自衛隊などが関係機関と連携を図るよう要請しておりますが、日頃からしっかりと連携して、未然防止に取り組んでほしいと思うわけなのですね。やはり連携というのが一番大事ですので、時々連携というのがうっかりしていたとかいうようなことがありますので、努めていただきたいと思うのですが、よろしくお願いします。

●木本原子力安全対策課長
 ありがとうございます。中国電力に対しては、県もですけれども、各関係機関との協力関係、さらに緊密なものにするよう要請していきたいと思いますし、国に対しても国を挙げて連携協力をすることを、回答(案)にもありますけれども、求めていきたいと考えております。

◎安田委員長
 この件に関して、ほかにはよろしいでしょうか。
 それでは、執行部におかれましては、今ありましたような意見も踏まえて、適切に御対応いただきますよう私からもよろしくお願いいたします。
 次に、その他ですが、危機管理部について、執行部、委員の方で何かございませんか。

○東田委員
 24ページの出初め式の写真を見ながら、質問をさせていただきます。倉吉の出初め式はカラー放水をしてきれいな放水だろうと思いますが、このカラー放水は今でも色粉を使っておられるのですか。食用色粉なのですか。

●黒見消防防災課長
 すみません、不勉強でその辺ちょっと承知しておりませんので、調べて御回答させていただければと思います。

○東田委員
 実は私も現役のときにこのことをやったことがありまして、これ多分、天神川の河川敷でやっておられると思うのですけれども、生態系に影響を与えたらいけませんので、多分食用の、かき餅を作るときの色粉を使って安全にやっておられると思うのですが、結構これは高いのですよね。泡管鎗で多分放水していると思うのですけれども、食用だったらいいと。食用以外で有機的な影響の悪いものはやめたほうがいいと思います。

●黒見消防防災課長
 調べて、御回答させていただければと思います。

◎安田委員長
 ほかにございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 これは3市の写真しかない、もう1市ない。なかなか境水道、島根県に向けて放水するのもいいものですけれども。すみません、脱線いたしました。
 ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、意見も尽きたようですので、危機管理部については以上で終わりにします。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第で、このまま輝くをやらせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

午前11時57分 休憩
午前11時59分 再開

◎安田委員長
 再開いたします。
 引き続き、輝く鳥取創造本部について行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
 なお、質疑等については、説明終了後に一括して行います。
 それでは、報告(11)日本創生に向けた人口戦略フォーラムinとっとりの開催結果について、川本人口減少社会対策課長の説明を求めます。

●川本人口減少社会対策課長
 それでは、資料の2、3ページを御覧ください。日本創生に向けた人口戦略フォーラムinとっとりの開催結果について御報告をいたします。
 11月30日の土曜日、12時半から夜7時前までのとりぎん文化会館にて開催された6時間を超えるフォーラムでございましたけれども、テーマごとにその分野で著名な方々にパネリスト等として御登壇いただき、また、多くの皆様に御参加をいただきました。
 フォーラムの概要を資料のプログラムの以下にまとめております。まず、平井知事、赤澤大臣による開会御挨拶から始まった本フォーラムでございますが、三村明夫前日本商工会議所会頭から「人口問題の取り組みの概要とその意義」をテーマに基調講演をいただきました。人口政策に係る一貫した対策の必要性、その前提となる政府、民間の危機意識、若者重視の意識、現在世代の責任意識の3点が上げられたところでございました。
 続きまして、シンポジウムの(1)日本郵政の増田寛也氏をコーディネーターに、中国地方知事、赤澤大臣らをパネリストとして、人口一極集中の是正と地方における人口減少対策をテーマに御議論をいただきました。その際の主な発言の概要といたしまして、記載の2つ目の項目、これは増田氏のコメントですけれども、人口減少による危機意識を自分事として考え、生産性の向上は企業の血のにじむような努力とともに国が方向性を出して構造を変えていく必要があるとのことでありました。その次の若者・女性セッション、テーマもずばり「若者・女性にも選ばれる地方になるために何が必要か」での意見発表者は県内在住の若者・女性の皆様方でありまして、御自身の経験も踏まえた率直な発言をいただいたところです。Uターン者である発言者からは、やはり県の給与水準には不安があり、賃金アップの必要性を訴えるとともに、子育て支援を行う方からは、女性の管理職への登用推進に対しキャリア形成を意識していない女性がプレッシャーを感じる場面もあり、そのギャップを自然に埋める必要性についての言及がございました。
 次のシンポジウム(2)は、実行委員会を構成する産業界の方にも関係が深い「働きやすい環境づくりと企業の生産性向上」というテーマで、金融、労働、職場環境づくりに取り組む企業の皆様から御発言をいただきました。アンコンシャスバイアス、無意識な思い込みがないかを考えた上で、働きやすい環境を整備する会社づくりが将来地域に人をとどめる最大の取組であるということでございました。
 シンポジウム(3)は、持続可能な地域づくりをテーマに、地元から南部町長や看護、複業事業者の方から御意見をいただきましたが、若い世代のマルチワークへの意識やそれがもたらす地域活性化の原動力としての可能性、また介護に係る女性の役割といった意識的な問題など、こちらも率直な意見をいただいたところでございます。
 そして、最後、政府代表として石破総理に御登壇をいただき、予定時間、これ15分のところだったのですけれども、20分間延長いたしまして35分間、思いの籠もった御挨拶をいただきました。地方創生2.0の核心にも触れられ、職場や地域の意識、構造の変革であって、若者・女性にとって魅力ある働き方、職場づくりを地方は本気で考えなければならない。また、政権が取り組む地方創生は、東京一極集中の是正はもちろん、施策の統合化、重点化を図りながら着実に進めていくとされました。
 今回のフォーラムは、資料一番下に記載いたしましたとっとり宣言で締めくくられました。今後の方向性といたしましては、東京一極集中の是正と、人口問題を克服するための国民運動をスタートさせ、若者や女性の声により一層耳を傾け、県が率先して行動を起こすことにより、魅力ある地域社会を構築してまいりたいと考えております。

◎安田委員長
 続いて、報告(12)スーパーはくと運行開始30周年記念セレモニー等の開催について及び報告(13)「地域公共交通まちづくりシンポジウム」の開催結果について、野坂交通政策課長の説明を求めます。

●野坂交通政策課長
 資料の4ページ目を御覧ください。スーパーはくと運行開始30周年記念セレモニー等の開催についてでございます。
 智頭急行株式会社が平成6年12月3日に開業いたしまして、今年で30周年を迎えております。このことを受けまして、記念セレモニーなど様々な30周年記念事業を実施しておりますので、御報告させていただくものでございます。
 1つ目でございます。スーパーはくとの運行開始30周年記念セレモニーということで、12月3日、運行開業の日に合わせて鳥取駅のほうで平井知事ですとか智頭急行の西尾社長、あと、JRの金岡山陰支社長、鳥取駅長さんなどの参加によりましてセレモニーを実施するとともに、スーパーはくとで到着されたお客様のおもてなしとしてしゃんしゃん傘踊りですとか、あと記念品の配布などによるお出迎えをいたしております。
 そのほかでも30周年記念事業に取り組んでおりまして、(1)ですけれども、智頭急行の開業30周年大感謝祭ということで、これは11月4日に智頭町の役場のほうでやっております。中身については記載のとおりでございますが、来場者が約1,500人ということで、智頭の駅前がすごくにぎわっているというような状況でございました。
 続いて、(2)ですけれども、智頭急行の30周年記念の特別デザインの1日乗車券というものを11月から12月の頭まで販売しておりまして、これ300部完売しております。あと、智頭急行応援SNSキャンペーンということで、これは9月末にラッパーのSNSで、恋山形駅が再び脚光を浴びたということもありまして、それに合わせてSNSキャンペーンをやったところでございます。こちらにつきましては、ハッシュタグの恋山形というものをつけていただいて投稿いただいた方にグッズのプレゼントなどもやっておりますが、配布数が141個ということでございます。
 その他といたしまして、30周年記念の鉄印の販売ですとか、あと乗務員の助手席に添乗体験できるプレミアムハザというものの販売ですとか、あと運転体験などなどの取組を実施しております。
 続きまして、5ページ目でございます。「地域公共交通まちづくりシンポジウム」の開催結果でございます。
 こちらにつきましては、12月15日にホテルニューオータニのほうで開催させていただきまして、参加者が240名ということで、議員の皆様もオンラインも含めて19名の方に来ていただきまして、大変ありがとうございました。内容といたしましては、公共交通の再生を手がける両備グループ代表の小嶋代表と、あと若桜鉄道などのデザインをしていただきました水戸岡デザイナーの講演をいただいております。講演の1つ目、小嶋代表は、テーマといたしまして「交通はくらしのターミナル」ということで、公共交通の衰退の要因といたしましてマイカーの普及ですとか補助金行政の副作用などなどといったことですとか、あと公共交通を民間に任せ切ったのは日本だけで、ヨーロッパ諸国では公設民営が主流である。あと、両備グループで公共交通の再生に向けて3つの取組をしておられるのですけれども、この中で様々な利用促進に取り組んでいたのですけれども、それだけでは足りず、見て楽しい、乗って楽しい乗り物をつくっていこうということで、水戸岡さんのデザインのバス、鉄道、船など、そういったことも取り組んでおられるというような御紹介がございました。
 2つ目の水戸岡デザイナーの講演でございます。「デザインは公共のために」ということで御講演いただきまして、デザインは総合的で創造的な計画の下、情報を集め全てを一緒に考える力が重要ということで、こういったことがまちづくりにも通じるというようなお話がございました。また、人間は気持ち、情緒で動いているということで、リーダーの思いがそのまち、国をつくるというような発言もありました。
 最後にトークセッションといたしまして、小嶋代表、あと水戸岡デザイナーに加えて平井知事も参加いたしまして、鳥取大学の桑野教授のコーディネートの下、トークセッションを行っております。小嶋代表からは、クオリティー・オブ・ライフを高めるため、健康、安全、環境のために公共交通がよいということで、そういったことも理由に行政が維持するというようなお考えもあるということと、あと、コンパクトなまちづくりの中で駅を中心としたものをつくっていくということですとか、あと鳥取県に対して、交通とまちづくりは鳥取県の宝の山を生かす知恵と工夫で、みんなで努力することが必要だというようなお話をいただいております。水戸岡デザイナーからは、まちづくりに向けて思いを徹底的に話すことがいいということ、あと、まちを出た子どもたちがまちを愛でるチャンスをつくってはどうかというようなお話がありまして、最後に知事のほうから市町村や住民の方とアイデアを出しながら盛り上げていきたいというような形で締めくくっております。

◎安田委員長
 続いて、報告(14)鳥取砂丘コナン空港第1期コンセッションの中間評価の結果について、安本交通政策課空港振興室長の説明を求めます。どうぞ。

●安本交通政策課空港振興室長
 お手元資料の6ページをお願いいたします。鳥取砂丘コナン空港第1期コンセッションの中間評価の結果についての御報告でございます。
 これにつきましては、去る8月21日に中間評価を実施するということで報告させていただきましたが、その結果を報告させていただくものでございます。今回の中間評価につきましては、トータルで第1期コンセッションの中の2回目の中間評価ということになります。それにつきまして、今年の8月から10月まで3回委員会を開催いたしまして、そしてその結果、11月25日、委員会のほうから県に対して評価結果の答申の提出がございました。その結果を報告するものでございます。
 1番目、委員会の概要ということでございまして、委員6名でございまして、記載のとおりでございますが、このたび新たに地域観光振興、それから経済団体というところで筒井先生、西垣様が加わり6名でやっているというところでございます。そして、評価項目でございますが、次の10項目でございまして、その中に今回新たに地域観光振興等というカテゴリーを新たに設けまして、その分野でも評価を行ったものでございます。
 2番目でございます、結果についてでございますけれども、結果は(1)番、評価点数でございます。全体合計が130点満点で今回は91.0というところでございまして、これは全体でいきますと上から2番目のカテゴリーですが、やや評価できるというところでございます。ちなみに、令和3年度、前回の評価結果は普通、標準レベルということでございましたけれども、今回はよくなっているというものでございます。
 (1)の2ポツ目でございますけれども、前回の令和3年度の中間評価結果に対して全ての項目で改善をいたしまして、さらに地域観光振興、それから施設の利用料金計画、総合的な計画の3つの項目でやや評価できるというものに達しました。真ん中に図-1ということでレーダーチャートがございます。ここでございますけれども、満点が青でございまして、そのうち側にオレンジがございますが、これが今回の評価値でございます。前回の評価値は緑色でございます。緑色のほうの評価値は少し切れておりますけれども、これは新しいカテゴリーを設けたということでございますので、すみません、全部つながっておりませんけれども、今回はオレンジ色のものを見ていただけたらと思います。
 (2)番、それでよい評価というところでございますが、令和3年度に実施した中間評価後、指摘事項に対しまして一つ一つ丁寧に改善が取り組まれている。それから、積極的な地域連携、にぎわいの創出、安全・安心な空港運営など様々な面において一定の成果が得られている。それから、空港の見学や職場体験など、地域教育にも貢献している点は、集客のみならず地域貢献の意味合いも強いというようなよい評価をいただいております。一方で課題というところでございますけれども、課題につきましては、社員の皆さんの資格取得の推進、それから有資格者の確保、人材育成、それから労働環境の改善に向けて、あるいは、それから賃金体系の見直し、それから資格の手当等の充実化について現在検討されているところでございまして、早期に実現されることが望まれるというふうなコメントもございました。さらに、業務の関係で外部委託が増えているのですけれども、それをアウトソーシングするだけではなくて、委託事業者から学んで組織を進化させたり、将来の業務効率化につなげていくことが望まれるというような評価もございました。
 次、(3)番でございます。第2期コンセッションに向けての提案ということで、鳥取空港ビル株式会社は第2期コンセッションではいわゆる完全子会社ということになりますけれども、その中で今後の人口減少に伴う担い手不足に対応するため、空港DXなどの業務の効率化、省力化に現在取り組んでいることでございますけれども、それを早く実現させることが望まれるというふうな、応援するようなメッセージもございましたというところでございます。
 一番下の3番、本県の対応ということでございますが、先ほど言いましたように、答申を県のほうで受けまして、それを空港ビルのほうに実際に通知をいたしまして、空港ビルのほうではその答申結果を基に第2期事業に向けて不断の努力で取り組んでいるというところで、そのことについても県のほうから要請したということでございます。
 この中間評価の結果につきましてはホームページ等でも公開しております。よろしくお願いいたします。

◎安田委員長
 続いて、報告(15)「鳥取うみなみサイクルトレイン」期間限定運行の結果について、長田観光戦略課サイクルツーリズム振興室長の説明を求めます。

●長田観光戦略課サイクルツーリズム振興室長
 資料7ページを御覧ください。「鳥取うみなみサイクルトレイン」期間限定運行の結果について御報告いたします。
 鳥取うみなみロードにおきます受入れ環境の充実を目的としまして、JR西日本と連携し山陰本線では初となる定期列車、貸切り列車ではなく通常運行されている定期列車を使ったサイクルトレインを10月から12月までの間、実施いたしました。自転車を列車やバスに持ち込むには、通常、自転車を解体してバッグ、輪行袋と言いますけれども、この袋に自転車を入れて持ち込む必要があるのですけれども、サイクルトレインはそういった自転車を解体せず、そのまま持ち込んで輸送できるサービスでございます。この運行に至るまで、昨年度からJR西日本等と連携しまして、列車内や駅舎、プラットホームにおける安全性の検証、そういった取組を重ね、どういった形でやれば運行を実現することができるか、そういった検討を重ねてきたところでございます。安全性といった点では、資料下の写真にもありますように、列車内の指定位置、運賃箱の横でございますけれども、自転車をベルトで固定してもらっています。このベルトは乗車駅周辺の指定施設で受け取りいただくような形としておるところでした。そういった実証の取組を踏まえまして、1の概要にあるような形で運行したわけでございますけれども、ここにあります、例えば乗車可能駅が4駅であったり、また運行ダイヤは1日1往復、また積み込むことのできる台数も1名1台といった最小限のスタートではありますが、定期列車を活用したサイクルトレイン、この運行は大きな、大変意義のある一歩だと考えております。
 運行開始を記念しまして、10月12日にはJR西日本山陰支社長や平井知事をはじめ鳥取市、また商工会連合会、地元サイクリング愛好家団体等が出席しましてセレモニーも実施しております。期間中、利用されたサイクリストのアンケート結果でもおおむね評価をいただいておりますが、先ほど申しましたように最小限のスタートだったため、運行便数や自転車積載台数など改善を求める声もいただいておりますので、このたびの活用実績やサイクリストの声、そういったものを踏まえ、引き続きJR西日本と連携をしまして、より利便性の高い運行につなげたいと考えております。

◎安田委員長
 続いて、報告(16)大阪・関西万博に向けた本県の主な推進状況について、山本輝く鳥取創造本部参事監兼政策戦略本部参事監の説明を求めます。

●山本輝く鳥取創造本部参事監兼政策戦略本部参事監(大阪・関西万博出展等担当)
 それでは、8ページをお願いいたします。大阪・関西万博に向けた本県の主な取組状況について報告いたします。
 鳥取県ゾーンの進捗状況につきましては前回の常任委員会でも報告させていただいておりますけれども、追加の取組状況について報告させていただきます。
 まず初めに、鳥取県ゾーンで来場者をおもてなしする運営スタッフのユニホームデザインについてです。当初は関西パビリオンの共通のユニホームを考えておりましたけれども、価格面も含めまして参加府県の各県とも独自のユニホームを採用するということでございましたので、鳥取県でも次のようなユニホームを検討しているところでございます。本県のユニホームにつきましては写真のとおりでございますけれども、本県の自然、特に砂丘だとかいうようなイメージするブラウン系を基本としましたベスト、パンツ、帽子、靴下などに緑色のアクセントをつけまして、白いシャツ、スカーフ等でコーディネートをしているところでございます。ユニホームにつきましては地元での調達ができるように、調達の調整を進めているところでございます。
 また、運営スタッフの募集についてでございますが、11月末に締切りを行っております。100名を超える応募がございまして、年内に面接を行いまして、20名程度の内定者を出す予定にしております。
 次に、2番目ですけれども、県内の児童生徒の万博の訪問についてでございます。国としても、万博につきましては子どもたちに万博訪問を推奨しているということもございますし、そういった関係もございまして、万博協会や国等による学校への万博訪問への参考となる情報提供を行っているところです。教育委員会のほうから情報をいただきまして、9月20日現在ということでございますけれども、県内の小中高の37校、2,000名を超える児童生徒が修学旅行で訪問する予定と聞いております。関西広域連合の参加府県全てで子どもたちの万博訪問につきましては入場料等の何らかの支援をしているところでございますけれども、このたび県と経済界、商工団体が連携をいたしまして、子どもたちが学びの機会である万博訪問に取り組む際の入場料や必要な経費を支援するため、企業、団体等から寄付を募ることになりました。12月12日から開始をしておりまして、来年の3月31日までを募集期間としております。寄付の種類といたしましては、寄付金が5万円目安ということでございますけれども、5万円以下であっても受け付けることとしておりますし、またチケットについても、一定規模のチケットをお持ちでというところにつきましても、寄付として受け付けるようにしております。
 続きまして、3番目でございますけれども、万博及びとっとリアル・パビリオンPRコーナーの設置についてでございます。来年4月13日の万博開幕まで1月3日で100日前ということでございますけれども、県内の機運醸成や来県される皆様に向けて鳥取県ゾーンの出展内容やとっとリアル・パビリオンを紹介するPRコーナーをJR鳥取駅内コンコースに12月下旬より展示をしたいと思っております。今、12月27日を想定しております。展示コーナーのオープン時にはセレモニー等を行いまして、メディア等にも取り上げていただく予定としております。

◎安田委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はございますか。

○銀杏委員
 2ページの日本創生に向けた人口戦略フォーラムinとっとりですけれども、これの議事録とかは、作られたのでしょうか。

●川本人口減少社会対策課長
 議事録といいますか、記録、今、発言録のほうをまとめているところでございます。

○銀杏委員
 できたら頂けませんでしょうか。

●川本人口減少社会対策課長
 分かりました。

◎安田委員長
 それは個別に、皆さんに配るとかそういう予定もあるのですか。個別ですか。

●川本人口減少社会対策課長
 個別にということで考えております。

◎安田委員長
 では、その対応でお願いします。
 ほかにございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次にその他ですが、輝く鳥取創造本部について、執行部、委員の方で何かございませんか。

●岡山まんが王国官房長
 まんが王国官房でございます。お手元に1枚チラシを配らせていただいております。毎年やってきました原画展ですけれども、「谷口ジローの世界6」ということで、このたびは「孤独のグルメ」をテーマに開催することとしております。時期は1月10日から2月9日まで、ギャラリー鳥たちのいえ、鳥取市本町で開催いたします。くしくも1月10日は全国公開で「孤独のグルメ」の映画が封切りになりますので、そういったお客様もお越しいただけるかと思いますし、また、グルメですから食のみやこ、食パラダイス推進課あたりとも連携しながら取り組んでまいりたいと考えております。委員各位におかれましても、ぜひ御覧いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

◎安田委員長
 ただいまの説明について、質疑等ございませんか。

○銀杏委員
 谷口ジロー画伯ですけれども、何かもう御逝去されて大分たってきまして、なかなか県民のみならず、特に国民全体の意識の中で薄れてきているような気がいたしまして、このままでいいのかなという気がするのですけれども、何かお考えありますか。

●岡山まんが王国官房長
 まず、地道な取組ではありますけれども、こういった原画展は継続してやっていかなければいけないという意識でおります。また、拠点施設の話も出ては消え出ては消えと、これまで来ておりますけれども、この辺りも、今は水木しげる記念館とか青山剛昌ふるさと館ですとか、北栄町、境港市と私どもまんが王国官房で定期的な意見交換の場を設けております。その場に鳥取市さんもお呼びしたこともありますし、まずは情報共有をして地ならしをしていく必要があるのかなと思っております。くしくも、先ほど申し上げましたけれども、1月10日には全国公開で「孤独のグルメ」が公開になります。これをきっかけに、先ほど委員おっしゃったように、谷口ジローさんを忘れ去られないように意識をしながら取組をやっていきたいと思います。

◎安田委員長
 よろしいですか。
 ほかにございますか。
 それでは、意見も尽きたようですので、輝く鳥取創造本部については以上で終わりにします。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は13時とさせていただきます。

午後0時25分 休憩
午後1時00分 再開

◎安田委員長
 再開いたします。
 引き続き県土整備部について行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いをいたします。
 なお、質疑等については、説明終了後に一括して行います。
 それでは、報告(17)若桜下三河線バイク転倒事故損害賠償請求事件に係る判決について、西村道路企画課長の説明を求めます。どうぞ。

●西村道路企画課長
 資料については2ページをお願いいたします。県道若桜下三河線バイク転倒事故損害賠償請求事件について、今月の9日に判決がございましたので、その内容について御報告するものです。
 本件事故は道路のくぼみから発生をした砂利によってバイクが転倒したと原告が主張するものでございます。判決の主文については、枠内に記載をさせていただきましたが、県の過失が9割、原告の過失を1割として、県に対し54万円余の支払いを命ずる判決でございました。判決の要点につきましては概要に記載をしておりますが、くぼみ自体から砂利が発生したとする原告の主張については否定をされております。しかしながら、砂利の発生源は不明、分からないとしながらも、くぼみがあったことで、くぼみを介してその下方面に砂利が堆積したということで県に過失があったということを認定されております。また、本件くぼみにつきましては、事故の前から道路パトロールで認識をしておりましたが、危険性が少ないということで経過観察をしておりました。これに対して、今回の砂利によるバイク転倒事故のようにくぼみがあることにより発生する危険性、これについて事前に予測することが可能であった。そして、くぼみの修繕を行うことで本件事件を回避する可能性があったというふうに認定をされております。
 なお、原告の過失につきましては、左側通行義務違反のみを認め、過失割合を1割としております。
 これらの判決を受け、現在、判決理由を精査しているところでございます。今後の対応については弁護士とも相談をしながら検討してまいりたいと考えております。

◎安田委員長
 続いて報告(18)高速道路のミッシングリンクを解消し日本の再生を実現する10県知事会議の要望について、報告(19)山陰道北条道路の事業再評価について及び(20)高規格道路「江府三次道路」国道183号鍵掛峠道路の事業再評価について、井上道路企画課高速道路推進室長の説明を求めます。どうぞ。

●井上道路企画課高速道路推進室長
 資料の3ページをお願いします。高速道路のミッシングリンクを解消し日本の再生を実現する10県知事会議の要望について説明させていただきます。
 本日成立する予定ですが、国の補正予算や来年度の予算において、高規格道路のミッシングリンク解消に向けた予算を確保するために、11月26日に国土交通省の高見大臣政務官に要望活動を行いました。要望の主な項目としましては、国土強靱化を進めるためミッシングリンクの早期解消を図ることや、令和6年度補正予算において例年を大幅に上回る規模で必要な予算の財源を確保することや4車線化の優先整備箇所として位置づけられた区間の早期整備を図ることを要望させていただきました。その結果、高見大臣政務官からは、ミッシングリンクの解消は地方創生の基礎になるもの、引き続きしっかり予算を確保して前に進んでいきたい。国土強靱化実施中期計画の策定については、最大限加速化して努力しているといった御発言をいただきました。
 続きまして、4ページをお願いします。山陰道北条道路の事業再評価について説明させていただきます。
 北条道路の開通時期の見直しということで、北条ICから西側につきましては、今までは8年度供用予定だったのがちょっと延期になるということは御報告、11月26日の常任委員会で報告させていただいておりました。あと、そのときに説明しました地中障害物が出てきて、その撤去等、調査そういったものが今、時間がかかっているということを説明させていただきましたが、それに伴い全体事業費も増になっております。地中障害物以外に盛土材の物質改良が必要になったことや軟弱地盤対策の追加、それと労務費、物価上昇により全体事業費が524億円から843億円と319億円の増加になる見込みとなっております。また、地中障害物の調査や撤去作業に今後3年程度ちょっと時間がかかるということで、事業期間も3年程度の延長となるということで、国土交通省は中国地方整備局事業評価監視委員会において事業の継続の審議がされました。その審議の結果としては、事業継続することとした事業者の判断は妥当であると意見集約されまして、今後も事業は継続されることになります。県としては、事業費の増加や事業期間の延伸は事前にちょっと予見不可能な内容でやむを得ないところではありますが、はわいICから北条ICの令和8年度の予定どおりの供用と、北条ICから大栄東伯ICの供用が大幅に遅延することがないように、今後も工程精査を行っていただくよう国にお願いしているところです。
 続きまして、5ページをお願いします。高規格道路「江府三次道路」国道183号鍵掛峠道路の事業再評価について説明させていただきます。
 鍵掛峠道路の今、事業としましては、鳥取県と広島県の県境をまたぐ鍵掛峠トンネルがございまして、そちらを鳥取県側、広島県側からトンネルの掘削工事を行っているところです。たしか今年の4月に突発湧水が発生した関係で、湧水処理施設の増設や水抜きボーリング、現場の崩落を防ぐための対策が必要となってまいりました。また、広島県側の三坂浄水場というものがありまして、そちらの水位が低下して生活用水への影響が出たために、井戸の改修や給水車の確保等が必要となってまいりました。この対策により、また全体事業費が増えておりまして、今現在は約493億円ですが、523億円と30億円の増加になる見込みがあると国から報告を受けているところです。4月の突発湧水の関係でトンネルの掘削工事も休止となっておりましたが、これは10月1日から再開をしております。ただし、半年近く休止になった関係で工程の遅れが生じておりまして、これまで鳥取県側区間につきましては令和7年度に部分供用するという見通しであったところですが、これが取り下げられて、今は現在、工程精査中ということになっております。事業費の増や事業期間が延伸となることから、こちらの北条道路と同じく中国地方整備局事業評価監視委員会において事業の継続が審議されました。こちらも審議の結果、事業を継続することとした事業者の判断は妥当であると意見集約されて事業が継続されることになりました。県としましても、事業費の増加や事業期間の延伸は、事前に予見不可能な内容でやむを得ないと思っておりますが、鳥取県側区間の部分開通が大幅に遅延することがないよう、工程精査を国にお願いしているところです。

◎安田委員長
 続いて報告(21)県道大山佐摩線(大山町豊房~今在家)のバイパス区間の供用開始について及び報告(22)街路両三柳中央線のバイパス区間の暫定供用開始について、西土井道路建設課長の説明を求めます。どうぞ。

●西土井道路建設課長
 6ページをお願いいたします。幅員が狭小で線形の悪い現道区間の改良を目的としまして、平成27年度から整備を推進してきた大山町豊房から今在家地内の県道大山佐摩線のバイパス区間について、12月12日午後5時から供用開始しましたので報告します。これによりまして車両の擦れ違いが困難な幅員狭小区間の解消が図られるとともに、老朽した橋梁を架け替えることで地域の安全性、利便性が向上したところです。
 続いて、7ページをお願いします。幅員が狭小であるにもかかわらず現道拡幅が困難な人家連担部の安心・安全な交通の確保を目的として、平成26年度から整備を推進してきた街路両三柳中央線のバイパス区間を12月11日午後3時から供用開始しましたので報告します。これにより幅員が狭小で歩道のない現道の交通がバイパスに転換され、地域の安全性、利便性が向上したところです。引き続き来年度末の車道部の全線供用を目指し、図面中央の平面図において黄色に着色しております接続部の工事を進めていく予定としております。

◎安田委員長
 なお、報告(23)一定額以上の工事または製造の請負契約の報告については、資料に記載のとおりでありますので、説明は省略いたします。
 ただいまの説明について、質疑等はございませんか。

○川部委員
 2ページお願いします。先日も二輪車の事故のことで責任がどこまで道路管理側にあるかということを聞いたと思うのですが、今回は県土整備部としては大丈夫だろうという判断の中で、やはり瑕疵があったというふうに認められて、今後対応精査中だということですが、二輪車についてはかなり精度高くやらないととても危ない。これバイクでしょうけれども、ロードバイクなど結構なスピードで走って、タイヤが細い中で。この間、道路の舗装の段差とかという話もしたのですけれども、これちょっと真剣に道路の在り方、二輪車の通行等、道路の在り方というのは考えないといけないのではないかなと思っているのですが、現状どのように考えておられますか。

●西村道路企画課長
 まず、本件事故については、パトロールでくぼみがあることは把握をしていたということで、安全性が確保されている、危険性は少ないということで経過観察をしておりました。その観点がどちらかというと自動車寄り、四輪の自動車で走行した場合に安全であるというようなところがちょっと強かったのかなという具合に思っております。少し二輪車という観点からくぼみ等、今回ちょうどカーブ区間でもありましたし、そういったところも加味してもう少ししっかりと対応を考えるべきだったのではないかということは私自身も思ったところでございますので、そういった観点で各管理者とも共通認識を持って、速やかに対策が講じられるような形で動いていきたいなというふうには思っております。

○川部委員
 現状の基準みたいなのはあるのですか。

●西村道路企画課長
 詳細な基準までは、すみません、私は把握できていないのですけれども、例えばくぼみの大きさでどうのこうのというところの基準は恐らくないのだと思います。ですので、基本的には車両が通行する範囲で危険性があると考えられるときには速やかに修繕するのが基本だろうなというふう具合に思います。

○川部委員
 一応、本当二輪に、特にロードバイク等に乗る人と意見交換しながら、その辺の基準も含めて考えたほうがいいのではないかと思いますので、よろしくお願いします。

◎安田委員長
 ほかにございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 閉会中の調査事項についてお諮りいたします。
 本委員会所管に係る関係人口の拡大、観光振興、中山間地域をはじめとする地域振興、道路網・河川等の整備、交通安全、防災、その他の主要事業については、閉会中もこれを継続審査することとし、その旨議長に申し出ることに御異議はございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、その旨議長に申し出ておきます。
 次に、その他ですが、県土整備部について、執行部、委員の方で何かございませんか。

○銀杏委員
 石破総理が就任されて、境港-米子間の道路も連動したのかどうか分かりませんが、進展が図られているわけですけれども、一方、4年ぐらいになるのでしょうか、南北道について、ルート案が出てから報告があったかどうか分からない、多分1回あったかないかぐらいだと思うのですけれども、現状どうなっているのかとか進展があるのかとか、報告はされないのですか。ぜひしてほしいと思うのですけれども。

●吉野県土整備部長
 現在、都市計画手続を進めているというステータスは変わっておりません。実際に県庁のほうでやっていることというと、利害関係者の調整だとか、土地の所有の方と個別に協議をさせていただいている最中でございます。この計画、手続が進んだかというと、今のところは進んでいないという、いまだに手続中のままということでございます。議会への報告については、9月の議会で島谷議員から質問がございましたが、その中で若干答えを述べさせていただいているようなところでございます。

○銀杏委員
 せっかくですので、やはりこういう機を逃さずに、きっちり進めるように働きかけもしていただきたいと思うのですね。よろしくお願いいたします。

◎安田委員長
 ほかにございますか。

○東田委員
 河川の浚渫についてちょっとお尋ねしたいのですけれども、台風7号の関係で東部地域の河川、かなり浚渫しておりまして、その中で本当に県の方は一生懸命努力されて、基本は下流部のほうからということと、あわせて洪水の危険のある地域で優先度を決めてやっておられるということで、それはもうそれでそのとおりなのですけれども、途中に、例えば大きな水田を賄うための大きな用水の取水口がありまして、そういうところも結構堆積しております。土木の視点からいけば優先度は落ちるのですけれども、実際、農家を養うために、例えば河原の曳田川の千間井手などは、受益の農家戸数が100戸あって、受益面積が32町歩、それを養うための水を取水口で取らないといけない。その周辺の浚渫がかなりたまっていて、非常に不安になっておられまして、この間も東部の維持管理課の方に見ていただいたのですけれども、そういう優先度の順位とかそういうのは分かるのですけれども、例えば農業の維持管理のために必要な井手の用水路周辺の浚渫も、やはり農政のためにも必要ですので、その辺もいろいろと考慮していただきたいなと思っています。

◎安田委員長
 要望でよろしいですか、答弁。

○東田委員
 見解をちょっと教えてほしいのですけれども。

●吉野県土整備部長
 ちょっと具体な箇所は確認させていただきたいと思いますけれども、浚渫の事業などを行う際に地元とよく調整して、どの箇所からやるというのは考えさせていただきたいと思います。

○中島委員
 先週行って、昨日のコーンは取ってあった。向かうつもりか、ちゃんと。

●西村道路企画課長
 すみません、まだ御回答ができていない状況でございますけれども、今ちょうど鳥土と調整しているところでございますので、また整理でき次第、御説明に上がらせていただきます。

○中島委員
 説明はいいのだから、してくれれば。何年も放っておいて、さっきオートバイの話だったけれども、きっとあれよりもひどいと思う、30メートルぐらい。よろしく。

◎安田委員長
 よろしいですか。
 ほかにございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が尽きたようですので、県土整備部については以上で終わりたいと思います。
 なお、この後、委員の皆様には御相談がありますので、この場にお残りください。
 執行部の皆さんは御退席いただいて結構です。
(執行部退席)
 お残りいただきましたのは、今後の委員会活動についてであります。
 なお、インターネット中継は継続していますので、発言の際はマイクを使ってお願いいたします。
 まずは県内調査についてであります。
 配付しております日程表を御覧ください。実施日は1月15日に確定をさせていただきます。午前中に北条道路の建設現場、午後に関金地区の買物環境についての調査を予定しておりますので、御承知おきください。
 行程案等について御意見があれば伺いたいと思いますが、いかがでしょうか。よろしいですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、日程表のとおり、準備を進めさせていただきます。
 続いて、県外調査についてであります。
 前回御了解いただきましたとおり、日程を2月5日水曜日から7日金曜日とし、国スポや文化財、防災センター等について調査を予定しております。詳細については、随時、事務局から委員の皆さんにメールやLoGoチャットにてお知らせ、御案内させていただきますので、御確認をいただきますよう、よろしくお願いをいたします。
 以上をもちまして地域県土警察常任委員会を閉会いたします。

午後1時22分 閉会


 

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