会議の概要
午前10時00分 開会
◎安田委員長
ただいまから地域県土警察常任委員会を開会いたします。
本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
今回の常任委員会は、警察本部、地域社会振興部、輝く鳥取創造本部、危機管理部、県土整備部の順で、執行部の入替えを行います。
それでは、会議録署名委員を指名いたします。
会議録署名委員は、伊藤委員と川部委員にお願いします。
最初に、警察本部に係る付議案の付議調査を行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
質疑等については、説明終了後に一括して行います。
初めに、野村警察本部長の総括説明を求めます。
●野村警察本部長
警察本部の議案説明資料2ページを御覧ください。警察本部が本議会に御審議をお願いしておりますのは、予算関係の議案が1件、予算関係以外の議案が1件、また、議会の委任による専決処分の報告が4件でございます。
詳細につきましては、関係課長に説明させますので、よろしくお願いをいたします。
◎安田委員長
続いて、関係課長から説明を求めます。
まず、吉田会計課長の説明を求めます。
●吉田会計課長
警察本部の議案説明資料3ページを御覧ください。このたび警察本部が御審議をお願いいたします補正予算額は607万円であり、その内容は、資料4ページに記載しておりますとおり、サイバー空間を悪用した犯罪が続発している状況を踏まえた新たな事業、サイバー空間における犯罪対応力強化事業についてお願いするものでございます。
この事業の目的、概要は、1に記載のとおり、サイバー空間における犯罪の被害件数が増加傾向にあり、鳥取県内においてもSNSを利用した投資・ロマンス詐欺等や特殊詐欺の被害件数、被害額が急増しているほか、全国的にはSNS等で高額な報酬を示唆し、犯行に加担させる犯罪が発生している状況にあるところ、このような犯罪にはそのツールとしてスマートフォン等の電子機器が使用される場合が多いことを踏まえ、押収した電子機器の解析を行う専用の解析室を設けることにより、早急に充実した解析環境を整備し、解析体制の強化による捜査の効率化を図ることを目的としております。
主な事業内容は、2に記載のとおり、押収した証拠品であるスマートフォン等の電子機器の高度な解析ができる資機材の導入に併せ、セキュリティー対策を強化した専用の解析室を警察本部庁舎内に設置するものでございます。
次に、資料7ページの債務負担行為に関する調書を御覧ください。これらは、令和7年4月から業務を開始するため、今年度中に契約を締結する必要がある事業、また、複数年度契約とすることで安定した業務の履行と事務の効率化、コスト削減が期待できる事業について、令和7年度以降の債務負担行為の追加をお願いするものでございます。
このたび追加設定をお願いいたしますのは、警察職員費では、令和7年度から最長12年度までの間、警察学校等給食業務などの5業務について1億4,824万9,000円を、警察財産管理費では、令和7年度から最長9年度までの間、警察本部庁舎の保守管理業務等につきまして1億4,341万8,000円を、また、生活安全活動運営費では、令和7年度における特殊詐欺被害防止広報業務について363万円をそれぞれお願いするものでございます。
続きまして、資料8ページは、令和6年度当初予算において債務負担行為の設定を御承認いただいた安全運転講習費以下5つの事項について、令和7年度から最長12年度までの間、それぞれ備考欄に記載しております業務処分者講習業務など7業務に要する経費について、新たに債務負担を追加設定することとし、記載のとおり限度額を変更することについてお願いするものでございます。
以上、御説明申し上げました。御審議のほどよろしくお願いいたします。
◎安田委員長
続いて、松本運転免許課長の説明を求めます。
●松本運転免許課長
議案第12号、鳥取県警察手数料条例の一部を改正する条例について御説明いたします。
議案説明資料9ページを御覧ください。条例改正を必要とする理由は、1、提出理由に記載のとおり、大きく2つでございます。1つ目は、個人番号カード、いわゆるマイナンバーカードを運転免許証として利用できるよう、マイナンバーカードに運転免許証番号や免許種類などの特定免許情報を記録することができるとする一部改正された道路交通法が来年3月24日に施行となることから、マイナンバーカードと運転免許証の一体化事務に伴う新たな手数料額を定めるものでございます。2つ目は、運転免許に関する事務に係る手数料の標準とすべき額を定める道路交通法施行令の一部が改正されたことに伴い、当該事務に係る各種手数料の額を標準手数料と同様のものとするために改正するものでございます。
2の概要において、主な手数料額をお示ししております。道路交通法の改正により、運転免許証の保有形態につきましては、1、従来からの運転免許証のみを保有する場合、2、マイナンバーカードに特定免許情報を記録させて運転免許証と一体化させたいわゆるマイナ免許証のみを保有する場合、3、運転免許証とマイナ免許証の双方を保有する場合、この3種類のいずれかを選択することが可能となります。
保有形態に応じて新設する手数料額を2、(1)にお示ししております。(1)の表の最下段に、更新時等講習の手数料として1件につき200円の手数料を新設することとしております。これは、マイナ免許証をお持ちいただくことで、新たに更新時等講習をオンラインで講習していただくことが可能となることに伴うものでございます。各地区運転免許センターにおいて対面講習していただく場合、法改正後も優良運転者講習は500円、一般運転者講習は800円の手数料をお納めいただくことになりますが、オンライン講習で講習していただくと、一律200円となるものでございます。
また、(2)記載の運転免許試験手数料や運転免許証の交付手数料などの既存の手数料額については、平成30年の前回定期改正以降における消費税の増税や物価高騰による物件費と人件費の増加などを踏まえまして、道路交通法施行令に定める標準額が見直されたことに伴い、必要な改正をお願いするものでございます。
ページの末尾に「〈参考〉」と記載しておりますのは、新規免許取得と免許更新の場合における免許証の保有形態別の手数料額の違いをお示ししたものでございます。マイナ免許のみをお持ちいただく場合には、新たなカードの発行を伴わないため、従来の免許証よりも安価となり、県民の利便性の向上や負担軽減につながるものとなっております。
本条例の施行日は、一部改正された道路交通法の施行日に合わせて令和7年3月24日を予定しております。
以上、御説明申し上げました。よろしくお願いいたします。
◎安田委員長
続いて、山田監察課長の説明を求めます。
●山田監察課長
報告第1号、議会の委任による専決処分の報告についての職員の公務運転中の交通事故による損害賠償に係る和解及び損害賠償額の決定について、令和6年11月11日に専決処分がなされた3件の内容を御報告いたします。
資料の31ページをお願いいたします。和解の相手方は西伯郡日吉津村の個人で、和解の要旨は、県側の過失割合を10割とし、県は、和解の相手方に物的損害に対する損害賠償金37万9,005円、人身損害に対する損害賠償金11万9,048円を支払うというものでございます。
事故概要は、令和6年6月13日午後10時4分頃、西伯郡日吉津村地内において、米子警察署所属の職員が公務のため県側車両、いわゆるパトカーを運転し、和解の相手方が所有する小型乗用自動車が停車していた後方に停車しようとした際、ブレーキ操作を誤ったため車両が前進し、前方で停止していた相手方車両に衝突し、相手方車両が損壊するとともに、和解の相手方が負傷したものであります。
次に、資料32ページをお願いいたします。和解の相手方は八頭町で、和解の要旨は、県側の過失割合を10割とし、県は、和解の相手方に損害賠償金4万7,190円を支払うというものでございます。
事故概要は、令和6年8月27日午後1時23分頃、八頭郡八頭町地内において郡家警察署所属の職員が公務のため県側車両を運転し、方向転換をするため後退した際、後方の安全確認が不十分であったため、和解の相手方が設置した視線誘導標、いわゆるデリニエーターに衝突させ、同視線誘導標を破損させたものであります。
次に、資料33ページをお願いいたします。和解の相手方は米子市内の個人で、和解の要旨は、県側の過失割合を10割とし、県は、和解の相手方に損害賠償金7万5,900円を支払うというものでございます。
事故概要は、令和6年9月14日午前7時53分頃、米子市西町地内において、米子警察署所属の職員が公務のため県側車両、いわゆるパトカーを運転中、方向転換をするため後退した際、後方の安全確認が不十分であったため、和解の相手方が設置したポールに衝突させ、同ポールを破損させたものであります。
以上、御報告させていただきましたが、相手方に御迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます。引き続き、指導教養を繰り返して行うなど、公用車交通事故防止に努めてまいります。
◎安田委員長
続いて、津中交通規制課長の説明を求めます。
●津中交通規制課長
報告第2号、議会の委任による専決処分の報告についての県有施設の管理の瑕疵による損害賠償に係る和解及び損害賠償額の決定について、令和6年11月11日に専決処分がなされた内容を御報告いたします。
資料の34ページをお願いいたします。和解の相手方は鳥取市内の個人で、和解の要旨は、県側の過失割合を10割とし、県は、和解の相手方に損害賠償金17万500円を支払うというものでございます。
事故概要は、令和6年9月21日午後5時頃から翌22日午前8時頃までの間、鳥取市商栄町地内において、沿道の道路規制標識が標識柱の根元の腐食により倒れ、駐車場に駐車中の和解の相手方が所有する軽乗用自動車を損壊したものであります。
以上、御報告させていただきましたが、相手方に御迷惑をおかけいたしましたことをおわびいたします。
標識等交通安全施設につきましては、今後もより一層適切な点検による維持管理に努めてまいります。
◎安田委員長
ただいままでの説明について、質疑等ございませんか。
○銀杏委員
報告第2号なのですけれども、一番最後の損害賠償額が17万500円で、保険支払い額が同額となっておりますけれども、これは何の保険ですか。
●津中交通規制課長
これは、交通安全施設の賠償を補償します保険に加入をしておりまして、その保険により賠償したものでございます。
○銀杏委員
年間どのくらい積立てというか、保険料を払っておられますか。
●津中交通規制課長
保険料につきましては、年間6万2,480円を支払っております。
○銀杏委員
それはこうした県警に関わる県有施設が事故等を起こした場合に大体全部対応になるような保険ですか。
●津中交通規制課長
県警が保有しております交通安全施設、信号機ですとか標識、標示、そういったものが損壊した場合にこの補償で対応するものでございます。
○銀杏委員
分かりました。結構です。
◎安田委員長
ほかにございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次に、報告事項に移ります。
なお、質疑等については、説明終了後に一括して行います。
それでは、報告1、年末及び年始における特別警戒取締りの実施について、永島生活安全企画課長の説明を求めます。
●永島生活安全企画課長
警察本部資料の2ページを御覧ください。年末及び年始における特別警戒取締りの実施について報告いたします。
年末及び年始は、金融機関やコンビニエンスストアなどを狙った強盗事件や特殊詐欺等の発生、あるいは飲酒運転等による重大交通事故の増加が懸念されることから、これら各種事件・事故の発生を抑止し、県民生活の安全と安心を確保することを目的として、12月2日から翌年1月5日までの間、特別警戒取締りを実施いたします。特別警戒取締りの期間は3期に分けて実施することとしており、第1期は12月2日から12月15日までの間を広報啓発期間として、各種犯罪の被害防止、交通事故防止のための広報活動を行うこととしております。第2期は、12月16日から12月31日までを重点警戒期間として、金融機関、コンビニエンスストアなどの立ち寄り警戒、防犯ボランティア団体と連携した合同パトロールを行うこととしております。第3期は、年明け元日の1月1日から1月5日までを初詣等雑踏警戒期間として、初詣等に伴う雑踏事故防止活動を行うこととしております。
期間中は、県下一斉の活動日として、毎月10日の防犯の日と12月15日の年金支給日の2回を設定しております。本年は12月15日が日曜日に当たりますので、年金支給日が13日金曜日となります。特殊詐欺等被害防止や自転車、家屋等への鍵かけ、万引き被害防止について広報啓発を行う予定としております。
期間中の主な取組といたしましては、各警察署では、特殊詐欺等をはじめとする各種犯罪被害防止の広報啓発活動のほか、金融機関における強盗対応訓練、防犯ボランティア等との出動式や合同パトロールを予定しております。また、繁華街や飲食店街における警戒活動、取締りをはじめ、金融機関やコンビニエンスストアなどの立ち寄り強化をすることとしております。
◎安田委員長
続いて、報告2、年末の交通安全県民運動の実施について、渡邊交通企画課長の説明を求めます。
●渡邊交通企画課長
県警本部から年末の交通安全県民運動の実施について御報告いたします。
県警本部資料の3ページを御覧ください。先ほど報告しました特別警戒取締りの期間中ではありますが、本年12月9日月曜日から12月18日水曜日までの10日間、鳥取県交通対策協議会が主唱する年末の交通安全県民運動が実施されます。この運動は、この時期は1年を通じて日没が早いことに加え、年末特有の慌ただしさなどによる交通事故や飲酒することが増えていくことで飲酒運転による交通事故の発生が懸念されることから、広く県民に交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を呼びかけ、県民一人一人が積極的な交通安全運動の取組を推進することにより、交通事故防止を図ることを目的として行われ、今回は、歩行者保護の徹底と夕暮れ時、夜間の交通事故防止、飲酒運転の根絶、自転車等利用時のヘルメット着用と交通ルールの遵守の3点が運動重点となっております。
また、交通安全日を12月16日月曜日と設定し、交通安全にみんなで参加する日及び交通マナーアップ強化日として、県民の参加、実践を促します。
期間中の主な行事予定ですが、本運動では、市町村等と連携し、運動の開始式等の行事が計画され、米子警察署では、12月9日の推進式において、東京オリンピック・セーリング競技の日本代表、瀬川和正氏を一日警察署長に、倉吉警察署では、12月13日に打吹天女の1名を一日警察署長に委嘱し、本運動での交通安全街頭広報を行うこととしております。さらに、境港警察署では、12月15日に特別警戒とタイアップし、水木しげるロードにおいて関係機関等と合同で広報パレードを行います。
重点に沿った取組といたしましては、歩行者夕暮れ時、夜間の交通事故防止関係では、琴浦大山警察署が12月14日にショッピングセンターアプトにおいて交通安全運動フェスタを開催し、広い年代に安全運転の励行と歩行者保護等の広報を行うほか、各所属が反射材の着用、前照灯の早期点灯等の広報活動や、高齢者訪問活動による交通事故防止の呼びかけなど、啓発活動を行います。
飲酒運転の根絶関係では、倉吉警察署がコンビニエンスストア等の酒類販売店に協力をお願いいたしまして、酒類販売コーナーに飲酒運転根絶のステッカーの貼付を依頼する活動を行うこととしております。その他の所属についても、夜間営業の飲食店及び酒類販売店を訪問するなどして、自転車を含めました飲酒運転根絶やハンドルキーパー運動を呼びかけます。
また、自転車利用等の関係では、境港警察署が、自転車安全運転推進リーダーに委嘱した境高の生徒によるながらスマホの禁止や自転車利用時のヘルメットの着用等の交通ルールの遵守を呼びかける広報活動を行うほか、他の所属についても通勤、通学時間帯を重点として、自転車等の利用者に対する街頭指導を行うこととしております。
そのほかにも関係機関等と連携し、協力いたしまして、様々な交通安全活動に取り組むこととなっており、幅広い年代に対する交通安全意識の高揚と醸成を図っていくこととしております。
◎安田委員長
ただいまの説明について、質疑等ございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次に、その他ですが、警察本部について、執行部、委員の方で何かございませんか。
意見がないようですので、警察本部については以上で終わりにします。
執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とさせていただきます。
午前10時22分 休憩
午前10時24分 再開
◎安田委員長
再開いたします。
引き続き、地域社会振興部に係る付議案の予備調査について、前後半に分けて行います。
初めに、市町村課、県民課、産業廃棄物処理施設審査課、人権尊重社会推進局、文化財局に係る付議案の予備調査を行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
質疑等については、説明終了後に一括して行います。
初めに、盛田地域社会振興部長の総括説明を求めます。
●盛田地域社会振興部長
では、議案説明資料のほうで説明をさせていただきたいと思います。2ページ、3ページのほうを御覧いただければというふうに思います。
まず、予算関係でございますが、こちらは美術館の美術作品の収集だとか、淀江産廃処分場の許可後の安全監視、指導体制に係る経費など、2億7,000万円余をお願いするものでございます。
また、予算関係以外では、手数料徴収条例等の一部改正に伴う個人情報保護条例の改正など3件をお願いするものでございます。
詳細は担当課長のほうから説明させていただきます。よろしくお願いいたします。
◎安田委員長
続いて、関係課長等から説明を求めます。
小寺産業廃棄物処理施設審査課長の説明を求めます。
●小寺産業廃棄物処理施設審査課長
同じく議案説明資料の5ページを御覧ください。淀江産廃処分場安全監視・指導体制整備事業で100万円をお願いするものです。
淀江産廃処分場設置許可申請につきましては、後ほど報告いたしますが、11月18日に許可判断を行ったところです。これに伴いまして、長期間にわたる施設の安全性を確保するため、設置前から通常の検査等に加えまして、県として特別に安全監視体制を整え、状況を確認し、専門家の知見も加えながら監視、指導を行うものです。
主な事業内容につきましては、安全監視顧問の設置ということで、県が監視、指導を行うに当たり、処分場の建設や維持管理、埋立管理などに関しまして、客観的かつ専門的知見から県に対して必要な助言等を行う安全監視顧問を設置したいというものです。また、監視・モニタリング体制整備ということで、監視指導計画を策定するとともに、通常検査に加え、設置前から県の独自調査、水質検査などを行うものです。そのほか、センターとの情報連絡会議の開催、先進地の事例調査、指導職員の知見の習得などを行うものです。
御審議のほど、よろしくお願いいたします。
◎安田委員長
続いて、中島県民課長の説明を求めます。
●中島県民課長
議案説明資料の9ページをお願いいたします。総合受付等運営費について、3,500万円余の債務負担をお願いするものでございます。
この業務は平成27年度から民間委託を行っておりまして、3名の派遣職員が県庁本庁舎の総合受付において、来庁者の案内、県庁代表電話の取次ぎなどの業務を行っているところでございます。令和6年度末で3年間の契約期間が終了することから、このたび3年間の債務負担行為を設定しております。理由といたしましては、業務を年度当初から適切かつ円滑に行うことができるよう、年度内に入札等を行う必要があるためと、複数年契約によるノウハウを蓄積し、質の向上と安定した業務運営を図るためでございます。
御審議のほどよろしくお願いいたします。
続きまして、10ページをお願いいたします。鳥取県手数料徴収条例等の一部を改正する条例のうち、当課が所管する鳥取県個人情報保護条例の一部を改正する条例について、保有個人情報が記載されている文書の写しの送付に係る手数料の額の見直しに伴う一部改正をお願いするものでございます。
2の概要を御覧ください。表にお示ししております手数料の額につきましては、日本郵便株式会社の郵便料金の改定により、当該手数料の額についても見直す必要が生じたことから、改定額を反映したものでございます。
施行期日は令和7年4月1日としております。
御審議のほどよろしくお願いいたします。
◎安田委員長
ただいままでの説明について、質疑等はございませんか。
続いて、請願・陳情の予備調査を行います。
今回の予備調査は、新規分の陳情2件についてであります。
初めに、担当課長から現状と県の取組状況について聞き取りを行った上で、陳情者の願意の聞き取りや現地調査を行うかどうか、検討したいと思いますが、いかがでしょうか。よろしいですか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
それでは、陳情6年地域第46号、総合事務所の所掌業務とユニバーサルサービスの維持について行います。
本件の陳情事項は、ユニバーサルサービスの考え方に立って、どこに住んでいても住民が行政手続等を等しく受けられる環境の構築、維持について執行部に求めることを求めるものであります。
それでは、担当課長から説明を求めます。
中島県民課長の説明を求めます。
●中島県民課長
それでは、陳情資料をお願いします。ユニバーサルサービスの具体的に意味するところにつきましては、必ずしも明らかとなっているものではございませんが、行政手続法、鳥取県行政手続条例その他の関係法令に基づき、鳥取県庁に対する行政手続の申請及び届出、またこの結果につきましても、どこに住んでいても県民の方は等しく行うことができる環境を整えております。行政手続の申請及び届出の方法につきましては、窓口への来庁、郵送、電子申請等がございます。従来より、手続の性質上、窓口での対面により行わなければならないものを除きまして、窓口から遠くにお住まいの方や開庁時間内に来庁することが困難な方のために、窓口に直接お越しいただかずとも手続を行うことができる郵送や、御自宅や外出先などからでもパソコンやスマートフォンなどがあれば手続ができる電子申請などを用いていただくことにより、いつでもどこからでも手続を行うことができるよう対応しているところでございます。
◎安田委員長
ただいまの説明について、質疑等はございませんか。
それでは、委員のほうで陳情者からの願意の聞き取り、あるいは現地調査の必要性について、御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、今回につきましては、聞き取り及び現地調査は行わないことといたします。
続いて、陳情6年地域第48号、選択的夫婦別姓制度をただちに導入することを国に求める意見書の提出について行います。
本件の陳情事項は、選択的夫婦別姓制度を直ちに導入することを国に求める意見書を提出することを求めるものであります。
まず、担当課長から現状と県の取組状況の説明を求めます。
●安養寺女性応援課長
陳情6年地域第48号、選択的夫婦別姓制度導入を国に求める意見書の提出についてです。
選択的夫婦別姓制度、いわゆる選択的夫婦別氏制度は、夫婦が望む場合には、結婚後も夫婦がそれぞれ結婚前の氏を称することを認める制度でして、現状としましては、平成8年に法制審議会が答申した民法の一部を改正する法律案の要綱のほうに本制度の導入が提言され、国において改正法案の準備が進められましたが、国民の中で様々な意見があることなどによって、国会への提出には至っていない状況であります。
国の基本計画のほうでも、国民各層の意見や国会における議論の動向を注視しながら、司法の判断も踏まえ、さらなる検討を進めることとしておりまして、全国知事会の同会男女共同参画プロジェクトチームが制度の導入に係る議論の加速化について国に提言等を行っています。
また、経済界においては、今年6月に経団連のほうからも改正案の国会提出について政府に要望がありました。
そのほか、今年10月には8年ぶりに行われました女子差別撤廃委員会による審査において、選択的夫婦別氏を可能とする法改正を求めた最終見解が示されたところです。
最高裁の判決につきましては、平成27年と令和3年の2件の同様の訴訟、婚姻の際、夫または妻の氏を称すると定める民法の規定のほうは憲法等に違反するとした国への訴訟に対し、いずれも憲法などに違反するものではないとしております。
また、令和3年に実施された国の世論調査のほうでは、夫婦同姓制度維持のほうが27%、旧姓使用に関する制度を設けるということで42.2%、そして選択的夫婦別姓制度を設けるといった意見が28.9%となっております。
◎安田委員長
ただいまの説明について、質疑等ございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、委員のほうで陳情者からの願意の聞き取りあるいは現地調査の必要性について、御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。
それでは、今回につきまして、聞き取り及び現地調査は行わないことといたします。
次に、報告事項に移ります。
なお、質疑等については、説明終了後に一括して行います。
それでは、報告3、令和5年度決算(市町村分)に係る健全化判断比率・資金不足比率(確定値)について、松﨑市町村課長の説明を求めます。
●松﨑市町村課長
報告資料2ページでございます。いわゆる財政健全化法に基づく令和5年度決算における市町村財政の健全化判断比率及び資金不足比率の概要について御報告いたします。
資料(1)の部分でございます。健全化の状況につきましては、昨年度に引き続き、健全化基準以上の団体は生じておりません。太囲みの中でございますけれども、4つの指標がございます。1つ目の一般会計の赤字を示す実質赤字比率、2つ目の公営企業も通算した赤字を示す連結比率とも全市町村ないといった状況です。3つ目の借金返済の割合を示す実質公債費比率、これは基準を超える団体はございません。将来の負担額を示す将来負担比率、こちらは350%を超えると早期健全化団体とされておりますが、こういった団体もございませんでした。県内の市町村の財政運営は健全な状態であると、こういった判断ができると考えております。
続いて、(2)でございますけれども、こちらは公営企業の関係でございます。実質的な赤字を示す資金不足比率、こちらは生じておりません。公営企業につきましても基準に該当する団体はなく、健全な状態と判断ができます。
続いて、3ページでございますけれども、各市町村の健全化判断比率を掲載しているところでございまして、先ほどの説明のとおりですが、いずれの市町村も赤字はないといった状況、基準についても下回っている状況でございます。
4ページ以降に参考までに普通会計と公営企業会計の決算の概要を添付させていただいておりますので、後ほど御確認をいただければと思います。
◎安田委員長
続いて、報告4、第1回「CATCH the STAR ミュージックフェス(星フェス)2024」初開催について、片山文化振興監兼文化政策課長の説明を求めます。
●片山文化振興監兼文化政策課長
では、資料8ページをお願いします。若者の音楽活動の発表の場をつくっていこうということで、今年、「CATCH the STAR ミュージックフェス」と称しまして開催したものでございます。11月10日に開催いたしまして、とりぎん小ホールを使ったのですけれども、300人をちょっと超えるぐらいのお客さんが来てくださいました。出場したのは県内の中高生で、30組応募があったのですけれども、その中から予選を突破した13組30名が演奏してくれたということでございます。
表彰で書いてありますが、ここの写真を出しておるところがベストパフォーマンス賞を取った2組でございまして、それぞれ審査員の評価が高かった2組でございます。それから、右下のほうに写真があるのですけれども、オーディエンス賞、当日会場に来てくださったお客様の投票の結果、一番点が高かった3組を13組のうちから表彰したということでございました。
アドバイザーとして、鳥取市在住のレイルステレオ氏、こちらはプロミュージシャンの方です。それとそのサポートメンバーでバンドを組んで当日も来ていただきまして、演奏を披露していただいたほか、審査にも当たっていただいた。それぞれの出場者にも審査のたびにアドバイスを送っていただいたということでございました。
演奏者あるいは来場された方、皆さんから非常に楽しかったという声をいただいておりまして、我々裏方としても非常にいい催しができたなと喜んでいるところでございます。
◎安田委員長
続いて、報告6、淀江産業廃棄物管理型最終処分場の設置許可について、小寺産業廃棄物処理施設審査課長の説明を求めます。
●小寺産業廃棄物処理施設審査課長
報告資料10ページを御覧ください。環境管理事業センターからの淀江産業廃棄物管理型最終処分場設置許可申請に対しまして、法に基づき許可をいたしましたので、その概要について報告いたします。
設置許可の判断につきましては、法に基づき、関係市長である米子市長からの意見聴取、周辺住民などの利害関係者からの意見書の提出、審査専門委員からの意見聴取などを行いまして、これらの結果を踏まえまして、許可基準への適合を厳格に審査し、許可判断を行ったものです。
設置許可の概要につきましては、先ほど議案でもお話ししましたが、11月18日に許可を行いました。経過につきましては、先ほど申しましたように、利害関係者からの意見提出や審査専門委員の個別意見聴取、会議、米子市長からの意見聴取などを行ったものです。
3番目の審査結果の概要です。技術上の基準につきましては、構造設備等が廃棄物の流出防止に十分な機能、適切な沈下防止対策、地下水等の汚染防止のための十分な遮水構造、大雨に対応した集排水設備などであると判断いたしました。生活環境の保全につきましては、生活環境影響調査の結果は妥当であり、設置計画などは生活環境の保全等について適切な配慮がなされたものと判断しました。申請者の能力につきましては、知識及び技能を有するとともに、設置などについて的確かつ継続的に行う経理的基礎があると判断いたしました。また、役員等が欠格事由に該当しないことも確認しております。
審査専門委員の意見の概要ですが、許可基準に抵触するとの意見はありませんでした。許可基準適合の観点以外に、今後の施設設置や維持管理での留意すべき事項、例えば熱溶着に留意した遮水シートの施工、住民に分かりやすい情報公開などに関する意見があり、許可通知の中で事業者へ通知しております。また、県としても確認していくこととしております。
◎安田委員長
続いて、報告7、林内閣官房長官による拉致現場視察及び国民のつどい等の開催結果について及び報告8、北朝鮮人権侵害問題啓発週間の取組について、古田人権・同和対策課長の説明を求めます。
●古田人権・同和対策課長
そうしますと、11ページをお願いいたします。林内閣官房長官による拉致現場視察及び国民のつどい等の開催結果につきまして御報告を申し上げます。
今週の日曜日に林官房長官が来県され、松本京子さんの拉致現場視察、拉致問題に関する国への要望、拉致問題の早期解決を願う国民のつどいin米子を実施いたしました。
拉致現場視察では、官房長官に松本京子さんの御実家から程近い現場周辺を歩いていただきました。現場での囲み取材では、帰りを待ち続ける御家族や関係者の気持ちを思うと胸が締めつけられる。全ての拉致被害者の一日も早い帰国を実現するため、政府の責任において最も有効な手だてを講じていくとコメントをされました。
当日午後からは、拉致被害者全員の帰国が一刻も早く実現しますよう、国に対して平井知事、米子市長から要望を行いました。
その後、国、県、関係市町村、そして県議会議員連盟の皆様と一緒になりまして、国民のつどいを開催いたしました。つどいには多くの県議連の皆様にお越しいただきました。誠にありがとうございました。
国民のつどいでは、御家族の訴え、龍谷大学の李相哲教授の講演、昨年、政府主催の第1回中学生サミットに本県代表として参加された高校生のメッセージといった内容で実施しまして、約300名の皆様に御来場いただいたところでございます。
12ページをお願いいたします。引き続きまして、拉致問題の啓発でございます。北朝鮮人権侵害問題啓発週間の取組について御報告を申し上げます。
12月10日から16日は北朝鮮人権侵害問題啓発週間でございます。この週間中の12月14日には、県議会議員連盟の皆様との共催により、松本京子さんをはじめ、全ての拉致被害者の一刻も早い帰国を願い、拉致問題の解決に向けた機運を醸成することを目的としまして、拉致問題啓発ミニコンサートを倉吉市のパープルタウンで開催いたします。当日は署名活動も併せて実施する予定でございます。
そのほか、週間中には米子市のYYビジョンや駅構内でのデジタルサイネージによる啓発、ブルーリボンライトアップ、拉致問題パネル展示、ラジオスポット放送による啓発の取組を実施する予定としております。
今後も県民の皆様に拉致問題についての関心と認識を深めていただくよう努めてまいります。
◎安田委員長
続いて、報告12、県内文化財の新規国登録について、中森文化財局長兼文化財課長の説明を求めます。
●中森文化財局長兼文化財課長
それでは、資料は少し飛びまして、19ページをお開きください。県内文化財の新規国登録についてでございます。
ちょうど先週、1週間前、11月22日金曜日に国の文化審議会が開催されまして、県内3か所、3件の建造物を新たに国登録有形文化財として登録するように答申がなされました。
今回、県内、特に西部地方の3件が登録されることになりまして、まず、1つ目、米子市にあります旧米子角盤町郵便局舎、現在、YORAIYA角盤というふうに命名されておりますが、これは昭和10年建築の建物でして、米子市公会堂の近くに位置する旧郵便局舎、近年まで一部を書店として利用されておりまして、今年4月からは交流施設として活用をされています。建物は木造2階建ての寄せ棟造りで、外壁を下見板張りとしておりまして、その壁と縦長窓などから成る洋風の外観が特徴の建物でございます。
続いて、2つ目、生田家住宅主屋、これは南部町、旧西伯町にある建物でして、この生田家というのは江戸時代から続く旧家でございます。明治35年頃の建築で、繊細で華やかな意匠がふんだんに施されている一方で、重厚感のある太い材や長い材が随所に用いられている近代和風建築の堂々たるたたずまいという評価を出されている建物でございます。南部町ではこのたび初めての登録有形文化財ということになります。また、この生田家というのは、実は鳥取県知事をお務めになった西尾邑次さんの生家でもあります。
3つ目、旧山陰合同銀行根雨支店店舗です。根雨の町並み、出雲街道に面する旧銀行店舗でして、現在は銀行が移転をいたしまして、日野町が所有、管理をしております。石造りやれんが風の洋風の外観をする、実はこれは木造の寄せ棟造りというちょっと面白い建物でして、近代の都市部の銀行建築に見られるデザインを取り入れているという特徴を持っております。これはたたら製鉄で財をなした近藤家が中心となって建てた建物ともなっています。昭和2年に建築をされたものですけれども、今回、期せずして昭和初期の洋風建築が2棟登録されることになりました。いずれも建築当初とは違う活用をされていますけれども、米子、根雨それぞれの町並みのアクセントとなっていまして、地域活性に資するものとして、地域が主体となって今後も保存・活用をされていくものです。
◎安田委員長
続いて、報告13、とっとり弥生の王国フェスタ(むきばんだフェスタ・青谷かみじちフェスタ)の開催について、田中とっとり弥生の王国推進課長の説明を求めます。
●田中とっとり弥生の王国推進課長
それでは、資料の21ページを御覧ください。この秋、とっとり弥生の王国フェスタといたしまして、むきばんだ、そして青谷かみじち史跡公園において、主たるイベントとして行ったこのフェスタについて御報告をいたします。
まず、むきばんだフェスタでございます。これは10月13日日曜日に行いました。特別古代体験や、竪穴住居や高床倉庫が複数復元されている弥生のムラ会場を主体としてステージイベントを行ったりということで、約2,500人の来場の方をお迎えして、盛大に開催することができました。
続いて、青谷かみじちフェスタでございます。これは11月3日に開催でございまして、たまたまこの11月3日が青谷かみじち史跡公園オープンから来園者がちょうど3万人達成という日となりまして、その記念セレモニーも併せて実施をいたしました。会場があいにく雨天等の影響により当初の会場から青谷町の体育館の中を中心としたイベントということで、一部の行事を中止せざるを得なかった関係で、参加者等が1,500人ということになりましたが、先ほど御説明申し上げました3万人達成記念セレモニーのほか、地元の小学生、中学生、高校生による合唱や吹奏楽の演奏、そして各種の遺跡等から来ていただいた方の体験・交流・まなびコーナー、そして地元青谷の飲食・物販コーナーなど、幅広い展示や企画で多くの方でにぎわったところでございます。
◎安田委員長
ただいままでの説明について、質疑等はございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次に、その他ですが、地域社会振興部の前半部分について、執行部、委員の方で何かございませんか。
意見がないようですので、地域社会振興部の前半については以上で終わりにします。
入替えのため、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とさせていただきます。
午前10時52分 休憩
午前10時55分 再開
◎安田委員長
再開いたします。
引き続き、地域社会振興部の後半部分として、美術館、スポーツ振興局及び各総合事務所等に係る付議案の予備調査を行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
質疑等については、説明終了後に一括して行います。
それでは、関係課長等から説明を求めます。
まず、尾﨑美術館長の説明を求めます。
●尾﨑美術館長
資料の4ページを御覧ください。来年3月30日の開館に向けて、美術館のほうは順調に推移しておりまして、今年度も作品を収集させていただきまして、ありがとうございます。
去る11月8日に収集委員会を開きまして、その結果で、そこにありますとおり、美術作品合計74点を購入いたします。全体の金額としては2億6,800万円程度になっております。
主な作品といたしましては、円山応挙の「楚蓮香図」が3,800万円、それから、池大雅の「渓亭観漁図」というのが3,000万円ぐらいでございます。この辺は近世絵画でございますし、それから、新聞等で話題になっております山下清の「鳥取砂丘」というのは鳥取砂丘を山下清が訪れたときに描いたかなり大きなペン画でございまして、これが700万円程度です。それと、現代美術のほうでもそこにあります森村泰昌、やなぎみわという2人は、非常に今、世界的に活躍しておりまして、この2人は開館のときにお招きしてトークをしようと思っておりますし、そういった意味で、開館に向けて作品を収集しているというのがございます。それから、白川以降の作家は、県立博物館で展覧会をして、それの関係で作品を買っておりまして、いずれも深い関係のある作家、もしくは新しい美術館にとって非常にふさわしい作家ではないかと思っております。
そういうわけで、開館に向けてさらに作品の充実を進め、今後も収集を進めてまいりたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。
◎安田委員長
続いて、住友美術館副館長の説明を求めます。
●住友美術館副館長
それでは、同じく4ページの下段のほうをお願いします。美術館開館を活用した賑わい創出事業ということで150万円をお願いしております。
概要としましては、周辺観光施設と連携した開館特別のプレミアム共通パス券を発行し、県立美術館の開館を契機とした周遊を促進するなどしていきたいというふうに考えております。実施主体としては鳥取県立美術館活用推進協議会ということで、150万円はここへの負担金というふうに考えております。加盟館は、県立美術館のほか、円形劇場、格納庫M、倉吉博物館、なしっこ館、環翠園としております。このパス券の料金ですけれども、プレミアムということで、各館通常料金の約50%まで値下げして販売をしたいと考えております。50%の負担としましては、各加盟館が20%、県と倉吉市が15%ずつとしております。販売予定期間は記載のとおりでございます。
続いて、13ページをお願いします。事業契約(鳥取県立美術館整備運営事業)の締結及び公の施設の指定管理者の指定(鳥取県立美術館)についての議決の一部変更について、議決を求めるものでございます。
変更理由につきましては、一番下の3に書いております。物価及び労務費の上昇による維持管理費の増額に伴い、契約金額を変更するものでございます。
なお、増額に係る予算については、9月議会で債務負担行為を既に承認していただいているところです。
◎安田委員長
続いて、山下東部地域振興事務所副所長の説明を求めます。
●山下東部地域振興事務所副所長
そうしましたら、資料の9ページをお願いします。債務負担行為の設定なのですけれども、東部庁舎の庁舎管理費で5,945万1,000円をお願いしております。内容としましては、令和7年度当初からの業務履行を行うための準備期間ということで、清掃業務委託、それから警備委託に係る業務委託の債務負担行為の要求をさせていただいております。御審議のほどよろしくお願いします。
◎安田委員長
続いて、小谷中部総合事務所県民福祉局長の説明を求めます。
●小谷中部総合事務所県民福祉局長
同じく9ページをお願いいたします。中部総合事務所運営事業の中で、同じく清掃業務の委託をお願いしたいと思っております。債務負担行為2,597万4,000円ということで、2か年度での債務負担をお願いしたいということでございます。
◎安田委員長
続いて、藤井西部総合事務所県民福祉局会計総務課長の説明を求めます。
●藤井西部総合事務所県民福祉局会計総務課長
資料14ページを御覧ください。事業契約(鳥取県西部総合事務所新棟・米子市役所糀町庁舎整備等事業)の締結についての議決の一部変更について御説明いたします。
変更理由としましては、物価及び労務費の上昇による維持管理費の増額で、契約金額の変更を行うものです。
増額費用については、9月議会において債務負担行為156万4,000円の承認をいただきました。事業契約金額がこれに伴い増えますので、契約金額の変更について、議会の議決をお願いするものです。御審議をお願いします。
◎安田委員長
続いて、角西部総合事務所日野振興センター日野振興局長の説明を求めます。
●角西部総合事務所日野振興センター日野振興局長
9ページをお願いいたします。最下段にございます日野振興センター管理運営費です。令和7年度から令和9年度までの3か年で240万円の債務負担行為をお願いするものでございます。内容としましては、空気環境の測定や飲料水の水質検査などを行います建築物環境衛生管理業務の委託経費でございます。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
◎安田委員長
ただいままでの説明について、質疑等はございますか。
○川部委員
作品の購入についてちょっとお聞きしたいのですけれども、今、基金が停止状態になって、予算をつけて購入するということになっていますが、こういうやり方で今後も大丈夫なのでしょうか。
●尾﨑美術館長
続けて買わせていただくとありがたく思っておりますが、基金を使えない場合の、問題といいますのは、情報が先に出てしまうことです。例えば我々が買おうとしていた作品に対してほかの美術館が買ってしまうということが過去にもございました。ですからそういった機動性がなくなるというところがあります。やはり美術品というのは、いついいものが出てくるかというのは分かりません。出たときにすぐ押さえる上では基金というのは非常に有効だと思います。例のブリロでいろいろございましたので、しばらくは凍結ということになっていますが、将来的にはまた復活させていただくと、機動性でいいものが買いやすくなります。今、美術館はコンスタントに作品を買わせていただいておりますので、情報が非常に集まってくるわけです。ですからそういった状況を続けて、今後もいいものが出たときにすぐ買えるという点では、可能であれば、また基金というものを使わせていただけるとありがたく思っております。
○川部委員
今回、機動性という意味で支障があったりということがあったのですか。
●尾﨑美術館長
今回はございませんでしたが、前回のときに根本幽峨という今年春に展覧会をした鳥取藩の藩絵師の作品で、買おうとしていたものをほかの美術館が買ってしまったということが現実にございます。
◎安田委員長
ほかにございますか。
○東田委員
同じく作品の関係でお尋ねしたいと思います。秀作を御購入される予定になっておられますけれども、その作品、あるいは人物ですね、作家の先生方の鳥取の縁とかそういうのを、分かる範囲で教えてください。作品自体が鳥取県にゆかりのある山下清先生の作品やなぎみわさんなどは鳥取で活動されているのは分かるのですが。
●尾﨑美術館長
土方稲嶺は鳥取の藩絵師の非常に有名な作家でございます。それとあと、小早川秋聲というのは日南町の出身の日本画家でございまして、昨年度、大きな展覧会を私どもでもいたしましたが、今回、日本中を旅して描いた作品、デッサンも買っておりまして、そこには例えば余部の鉄橋ですとか、山陰のものもありますし、そういった意味で非常に今回はいいものを手に入れたと思います。
それで、おっしゃったように、山下清は鳥取を訪れたときに描いた作品で、自分が出版した本にも出ておるぐらいの自信作でございますので、いいものを手に入れたというふうに思っております。
谷文晁というのは島田元旦の兄弟でございますから、鳥取藩の話とも関係がございますし、ひとまずはその辺りが鳥取県と関係のある作家だと思います。
○東田委員
ありがとうございました。
◎安田委員長
ほかにございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、次に、報告事項に移ります。
なお、質疑等については、説明終了後に一括して行います。
報告5、県立美術館の貸館利用予約及び開館前利活用の状況等について、住友美術館副館長の説明を求めます。
●住友美術館副館長
それでは、資料の9ページをお願いします。県立美術館の貸し館利用予約及び開館前利活用の状況等について御報告いたします。
開館後の貸し館利用予約についてですが、利用の受付は、令和7年度の上半期は5月から、下半期の利用は10月から始めているところで、貸し館のメインとなる県民ギャラリーの利用予定ですけれども、7年度の上半期は97%、下半期は61%埋まっている状況でございます。
続いて、2番の開館前の利活用の状況ですけれども、今年の5月から開館前の利活用を積極的に進めてきたところで、記載しているとおりですけれども、納涼祭だったりとか、小学校親子会での創作活動、あと中学校の演奏会、フォトウエディング、婚活イベント、あとは糖尿病週間のブルーライトアップ等々をしてきております。
また、3番の開館に向けた主なイベントでございますけれども、美術館のボランティア、TMOA+(ティーモア・プラス)と名づけていますが、既に募集していて、現在、299名の登録をいただいているところです。研修会等を記載のとおり実施しているところでございます。
続いて、開館直前カウントダウンイベントということで、東部、西部でも機運を醸成するために、日吉津と鳥取北のイオンでワークショップ等のイベントを開催する予定にしております。
最後に、(3)の開館記念式典等ということで、開館日を来年の3月30日としておりますが、前々日の3月28日には開館記念式典等を行うこととしております。この開館記念式典等につきましては、委員の皆さんをはじめ、県議会議員の皆さんにも御案内をさせていただきたいと思いますので、ぜひ御出席いただけたらというふうに思っております。
また、29日も記載のとおり様々なイベントを実施する予定としております。
◎安田委員長
続いて、報告9、米子市民体育館の解体工事延伸に伴う米子アリーナの開館延期について及び報告10、第78回国民スポーツ大会・第23回全国障害者スポーツ大会における鳥取県選手団の結果について、田中スポーツ課長の説明を求めます。
●田中スポーツ課長
それでは、13ページをお願いいたします。鳥取県と米子市の共同で整備を進めております米子アリーナにつきまして、米子市民体育館からアスベストが検出されまして、解体工事が時間を要しておりますので、使用開始時期が2か月遅れとなる見込みとなりましたので、御報告をいたします。
これは、今年の7月1日の常任委員会でもアスベスト検出については御報告をさせていただきましたけれども、令和9年3月の工事ですので、その工期の間に吸収できるのではないかなという見込みでしたけれども、このたび米子市とも整理をしまして、2か月遅れということで、当初の開館が令和9年3月末になっておりますけれども、これが令和9年6月1日ということになります。
なお、米子市におきましては、この工事に係る変更契約等を行う予定にしておりますけれども、市民体育館の解体工事ですので、これは米子市の単独事業ということで、県の追加負担等はない予定になっております。
現在のこのアリーナの進捗状況ですけれども、基本設計を終えておりまして、一番下のほうに書いておりますけれども、それぞれの面積等が確定をしておりまして、これまで福祉団体とか競技団体の皆さんとも複数回の意見交換を重ねながら、それぞれの部屋の配置であったり、廊下の配置であったり、そういったものについて御意見をいただいて、それを取り入れながら基本設計を終えたということになっております。これから実施設計に向けて着手をするということです。
14ページをお願いいたします。佐賀で開催されました78回の国民スポーツ大会、それから全国障害者スポーツ大会に参加した本県選手団の成績について御報告をするものです。
1の概要ですけれども、参加者数につきましては、国民スポーツ大会で監督、選手、トレーナーを含めて358名、全国障害者スポーツ大会につきましては、同じく49名ということで参加をいただきました。成績につきましては、そこに書いておりますけれども、国民スポーツ大会については838点ということで、前回の655点からかなり得点を上げていただきましたので、総合成績33位ということで、昨年は45位でしたし、わかとり国体以降の2巡目国体及び国スポにおきましては、最高順位を収めていただきました。23回の全国障害者スポーツ大会につきましては、そこに掲げておるメダルを獲得していただきまして、メダル獲得率については77.4%ということでございます。
2の総括ですけれども、先ほど申し上げたように33位ということで、前回から12位上げております。特に活躍の目立ったのがセーリング、ホッケー、ローイングということで、50点以上の大量得点を上げていただきました。あるいは自転車競技で多くの入賞者が出ましたし、相撲でも少年男子で優勝ということ、バレーボールについては、これはビーチバレーボールですね。ビーチバレーボールで少年の男子、女子がともに3位入賞ということになっております。そこに括弧で書いておりますけれども、特に目立った選手について、セーリングについては瀬川選手、舩澤選手の師弟優勝、あるいはホッケーは少年男子の八頭高を中心にしたメンバーの初優勝、相撲については少年男子が2年ぶりの優勝、それから、パリ・オリンピックに出場いただいたローイングの古田直輝選手、あるいは飛び込みの三上紗也可選手がともに優勝をされるなど、多くの選手が活躍されました。
今大会の躍進の要因としましては、鳥取県で平成26年から鳥取ジュニアアスリートということで取り組んでおりますけれども、第1期生が小学5年生で始めておりますけれども、今年で大学2年生になっております。大学2年生から高校生まで幅広い層にジュニアアスリートがおりますので、その子たちが非常に多くの入賞を果たしてくれたということが大きな要因になっているところです。
23回の全国障害者スポーツ大会では、金メダル6個、銀メダル8個、銅メダル10個ということで、計24個のメダルを獲得されまして、特に目立ったのが、金メダルを獲得された方は全て初出場ということで、スポーツへの裾野の広がりを表す結果になっております。特にアーチェリーの競技においては、今回初出場された野上亜紀さんという選手が大会新記録も樹立しての優勝ということでございましたし、聴覚の障害のバレーボールについては、初戦で開催県の佐賀県と大接戦を繰り広げられまして、その末に大金星を上げられるというようなことで、かなり盛り上がりを見せたところです。
詳細については、15ページ、16ページにそれぞれの入賞選手をつけておりますので、御参考にいただければと思います。
◎安田委員長
続いて、報告11、ねんりんピックはばたけ鳥取2024の開催結果について、吉野ねんりんピックはばたけ鳥取2024実施本部事務局次長の説明を求めます。
●吉野ねんりんピックはばたけ鳥取2024実施本部事務局次長
10月19日から22日までの4日間にわたりまして県内各地で開催されましたねんりんピックはばたけ鳥取2024の結果でございます。
全国からお越しいただきました約1万人の選手団をはじめ、たくさんの方々に御参加いただきまして、無事終了をいたしました。御支援、御指導をいただきましてありがとうございました。
大会の初日でございますけれども、御承知のように、雨、雷といったことで大変な荒天となりまして、開会式の会場の変更でありますとか、プログラムの縮小といったことを余儀なくされまして、当日は御参加いただいた方にも少し御不便ですとか御面倒をおかけすることもあったかと思いますが、2日目以降は天候のほうも回復をいたしまして、全ての交流大会、イベントをほぼ予定どおりに開催することができました。
大会のほうでは、鳥取県の選手団の方が非常に活躍をされまして、優勝される種目がたくさん出たということもございましたし、米子のほうで開催しました地域文化伝承館、老人クラブ連合会さんのほうでなさったものですけれども、食イベントとのコラボといったこともありまして、たくさんの方に御来場いただき、それから、ふれあい広場、布勢の会場でございますけれども、こちらのほうにもたくさんのお客さんがいらっしゃったということで、大変なにぎわいの中で、盛会のうちに閉会をしたということでございます。
この大会の公式結果、開催結果、市町村の運営の状況でありますとか、交流大会の成績でありますとか、アンケート結果といったものにつきまして、大会報告書という形でまとめさせていただくということで、今、各データですとか情報を収集中でございます。来年の2月頃には御報告ができるのではないかと思います。そちらのほうで代えさせていただきたいと思いますが、現時点におけます大会総括としまして、資料に載せております参加人数延べ54万人ということで、こちらは全会場における参加人数を計算したものでございますけれども、それを基に計算した経済効果は130億円ということで、いずれも速報値になりますので、また精査して、2月の報告には上げさせていただく予定です。
鳥取県選手団、681名ということで、たくさんの方々に御参加をいただきまして、優秀な成績を残していただきました。18ページのほうに成績一覧を載せておりますので、また御覧いただけたらと思います。
全市町村で開催された交流大会でございますけれども、市町村さんにおかれましては、競技団体さんのほうとしっかり連携をされまして、地域の方々の協力もしっかりいただきながら、選手の方々に大変満足いただく交流大会を運営されました。こちらに掲げておりますのは、現場でいただいた選手団の方のお声でありますとか、大会終了後に事務局のほうにメールですとかお手紙といったことで寄せられた声を載せておりますので、また御覧いただきたいと思います。
おもてなしに関しましても、この常任委員会のほうでも事前のものを度々報告させていただきましたが、小・中学生がのぼり旗をデザインするでありますとか、プランターの花でお迎えするでありますとか、たくさんの方に御協力をいただいて、おもてなしをして、選手の方々も喜ばれたということでございます。
観光のほうに関しましても、砂丘でありますとか、水木しげるロードでありますとか、そういったところをひっきりなしにユニホームを着た方が観光に訪れられたというふうに聞いております。企業の方々にも御協力をいただきまして、お土産にかみじろうのイラストですとか、ねんりんピックのロゴなどを印刷していただいたシールなどを貼っていただきまして、こちらのほうも選手の方に喜んでいただきました。大量に買って帰られるお姿というのがよく見られたところでございます。
高齢者の活躍ですとか生きがい発揚、そういったたくさんの成果が生み出された大会であったということでございます。こういったことを大会のレガシーといたしまして、今後ワールドマスターズでありますとか、そういった同様の大会に向けましても、しっかりと振り返りを行って、成果を生かしていきたいというふうに考えております。
◎安田委員長
続いて、報告14、鳥取県中部における「ねんりんピックはばたけ鳥取2024」関連行事の実施及び参画について、小谷中部総合事務所県民福祉局長の説明を求めます。
●小谷中部総合事務所県民福祉局長
それでは、22ページをお願いいたします。ねんりんピックに合わせまして、中部総合事務所のほうでも企画実施に携わったイベントがございます。こちらにつきまして御報告をさせていただきます。
1番、まず、県立美術館でのおもてなし行事を10月20日に実施させていただいております。煎茶の振る舞い、書道パフォーマンス、中部地震のパネル展、こういったものをさせていただいております。
また、2番目でございますけれども、同じ日に福高祭のほうでもおもてなしを実施いただいております。県のほうから実行委員会のほうにタイアップの働きかけをさせていただきまして、開催日を調整いただいた結果、ねんりんピックに合わせて開催をいただいたということでございまして、中部地震からの復興を願ったバルーンリリースといったものを一緒にやっていただいたり、また、来年度、やきとりJAPANフェスティバルというのが倉吉のほうで開かれる予定でございまして、こちらのプレイベントも併せて開催をいただいたということになっております。
こういったところの周遊を促す仕掛けということで、シールラリーも実施をさせていただいております。県立美術館と福高祭の会場、それに加えまして、音楽文化祭も同日ありまして、これがエースパック未来中心でありました。それから、美術作品展示会も同日を含めて開催されておりまして、倉吉博物館の施設を連結いたしまして、ねんりんピックの参加者を含めて多くの方に参加いただくことができたと思っております。
◎安田委員長
先ほどの付議案の予備調査において説明が抜けておりました。長期継続契約の締結状況については、議案説明資料のとおりであり、特に説明は要しないことといたします。
ただいままでの説明について、質疑等はございますか。
○前住委員
17ページのねんりんピックですけれども、天候のこともあったと思いますし、僕自身にもとても大変だったということを、いろんな声を聞かせていただいております。本当にいい声も聞かせてもらっていますし、改善点も多々あったというふうに思いますので、その辺は9年後の国スポに向けて、ぜひともしっかり継承していただけたらなというふうに思います。要望です。
◎安田委員長
答弁はいいですか。
○前住委員
はい。
◎安田委員長
ほかにございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
では、なければ、私が1点。
国スポです。本当にいい成績を取っていただいて、大きくジャンプアップをしていただきました。毎年低迷するたびに叱咤激励をさせていただいていたのですけれども、局長以下、皆さんの取組が表れてきたのではないかと思うのです。6年後は島根国体もございますし、9年後の鳥取国スポに向けて、ジュニアアスリートも含めて、ほかの移住定住策に併せてスポーツでも鳥取県でやっていきたいという人たちが出てくるのではないかな。もしくは外に出た学生たちが戻ってきて、鳥取でちゃんと活躍をしていきたいという方向にもなっていくのではないかと思うのですけれども、移住定住とかに関してはいろんな施策があるのですけれども、今後、スポーツを通じてのU・I・Jターン、こういったところに関しては、局長はどうお考えですか。
●丸山スポーツ振興局長
御意見ありがとうございます。
国民スポーツ大会に向けた競技力向上についてということだと思いますけれども、今現在は御承知のとおり、3巡目の見直しで影響を受けていまして、どんな大会になっていくのかというのも2巡目も影響するということで、若干今年度は足踏み状態で動いていなかったというのがあります。来年度以降、巻き返しも含めて、体制の整備もそうですし、競技力の向上もしっかり取り組んでいきたいと思っています。委員がおっしゃられるI・J・Uターン等も含めたり、県のゆかりの選手の育成なども含めて、そこはまた各競技団体の意見もしっかり聞いて、真摯に取り組んでいきたいというふうに思っております。今の中で具体的にこうするというのがなかなか出せないところではありまして、大変恐縮ではありますけれども、しっかりと取り組んでいきたいというふうに思っております。
◎安田委員長
前のわかとりのときには、いわゆるジプシー選手というのを多く集めてきて、当然そのまま定住をいただいた方々もたくさんおられるのですよね。実際、我々も中学校や高校でそういった形で来られた先生方に教わって、その先生方も今もしっかり地域に根差しておられるということもあります。だから僕は一概にそういったジプシー選手は駄目だという議論はちょっと違うのではないかと。ただ、それを県で全てお抱えするとか、そういう時代ではないので、お隣の島根県でも民間企業の人手不足対策とマッチングして、働きながらアスリート活動ができるような形を取っていたりしますので、ぜひそういう前向きな、地元のためになるような、選手育成も含めて、しっかりした考えをつくっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
ほかにございませんか。
○東田委員
米子アリーナの整備の関係でお尋ねしたいのですけれども、この説明の中で、3の現在の進捗状況の中で、福祉団体等とも意見交換をされてということで、ちょっと安心しました。鳥取市の市民体育館は新しくできて、今、供用開始しているのですけれども、それでも障がい者の団体の方々がスポーツイベントなどをやったときにいろんな問題点があるみたいです。例えば2階を使うような場合には、寝台式の車椅子でもゆとりがあってしっかり入れるようなエレベーターとか、そういうことも配慮する必要が鳥取の市民体育館ではあったようでございまして、本当に障がい者の方々が安心して使えるような体育館の整備計画を実施設計の中にしっかり盛り込んでいただきたいと思います。要望です。
◎安田委員長
よろしいですか。
ほかにございますか。
次に、その他ですが、地域社会振興部の後半部分について、執行部、委員の方で何かございませんか。
意見がないようですので、地域社会振興部の後半部分については以上で終わりにします。
執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とさせていただきます。
午前11時29分 休憩
午前11時33分 再開
◎安田委員長
再開いたします。
引き続き、輝く鳥取創造本部に係る付議案の予備調査を行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
質疑等については、説明終了後に一括して行います。
初めに、遠藤輝く鳥取創造本部長の総括説明を求めます。
●遠藤輝く鳥取創造本部長
議案説明資料2ページをお願いいたします。予算関係1本、予算関係以外で条例改正が3本、今回御提案させていただくものでございます。
予算関係につきましては、大阪・関西万博を来年に控え、本県への誘客を促進するための事業として、コナンのミステリーツアー等の事業を提案させていただいております。
また、予算関係以外ですけれども、条例関係3本ですけれども、県税条例の改正として、特定非営利活動法人鳥取県自閉症協会に対する寄附金税額控除の期間延長、また、事務処理特例に関する条例の改正として、パスポートの発給に係る権限について、倉吉市への権限移譲をやめるという改正、また、手数料徴収条例の改正として、パスポート発給に伴う手数料を改正するという3議案を御提案させていただくものでございます。
詳細につきましては、担当課長より御説明させていただきます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。
◎安田委員長
内田観光戦略課長の説明を求めます。
●内田観光戦略課長
それでは、資料4ページをお願いいたします。「名探偵コナン」鳥取ミステリーツアー実行委員会負担金でございます。来年、関西万博ということでございまして、それに合わせまして、国内外からの観光誘客ということで様々な取組を行っておりますが、このたび、令和7年度に謎解き型周遊観光ツアーということで、コナンを活用したものを開催したいと考えております。
一番下のところに書いておりますけれども、謎解きということで、県内の観光地を巡りながらチェックポイントへ行き、そこに行くと謎のヒントがある。それを楽しみながら県内を周遊していただくというものでございます。
このたび県のほうで3,000万円、そして関係市町村の負担金が3,000万円、そしてJR西日本の6,000万円ということで、合わせまして1億2,000万円の予算規模で令和6年度中に実行委員会を設立し、また、その後、企画検討し、令和7年度の実施に向けて準備を進めてまいりたいと考えております。
続きまして、5ページでございます。観光情報提供事業、こちらは債務負担行為ということでございます。鳥取県の認知度向上ということを、マスメディアを活用した情報発信というものを現在も実施しております。令和7年度につきましても同様な形でパブリシティーをやりながら、鳥取県の旬な情報をテレビ番組等に取り上げていただくためのそういった働きかけを実施したいと思いまして、その経費につきまして、債務負担行為をお願いするものでございます。
来年度、万博のこともございますし、県立美術館の開館等もございますので、そういった新たなところも含めて提案をしてまいりたいと考えております。
続きまして、6ページになります。「いい旅!とっとり」誘客促進事業ということで、こちらも債務負担行為1,200万円ということになります。これは主に団体になりますけれども、県内に観光旅行においでいただくためのバス旅行の商品造成支援というものを行っております。これを来年度につきましても引き続き実施をしたいということで、来年の4月から6月までの3か月分につきましては、年度内から着手をさせていただきたいということで、債務負担行為を設定するものでございます。
2のところで主な事業内容を書いておりますけれども、1つ目は、バス旅行に対する支援ということでございます。宿泊ありなしであるとか、土日、平日という部分で金額を分けております。
この中で、令和7年度の改正点として2点ございます。1つ目が、やはり来年、万博の関係で関西エリアのバス全体が減るだろうということがございますので、このたび宿泊あり、平日の支援単価を3万円から4万円に引上げをさせていただきたいというのが1点目でございます。2つ目が、県内においでいただく形で、これまではバスで全部ということがございましたけれども、例えば一次交通で、JR等で県内に来られて、そこから県内を周遊されるということもございますので、そこの県内周遊のパターンの支援制度を新たに設けさせていただきたいということでございます。
そのほか、2の旅行商品造成でありますとか、ホームページ等の作成の広告宣伝経費、こういったものも引き続きお願いしたいと考えております。
そして、最後に、7ページでございます。とっとリアル・パビリオン誘客促進事業ということでございます。
本年7月にリアル・パビリオンということで、ホームページ等も作成しまして打ち出しをさせていただいておるところでございます。いよいよ来年4月13日からということでございますので、それに向けて、鳥取県内の旬な情報といったものを当然発信していく。また、旅行会社と連携した取組を進めていきたいということで、債務負担行為をお願いするものでございます。
主な事業内容といたしましては、先ほど申しました旅行会社との実際の県内向けのツアー、こういったものの造成のことでありますとか、あとは丸の2つ目のところでございますけれども、やはり県内のところを幅広く、また、満遍なく回っていただくために、デジタルスタンプラリーでありますとか、宿泊者特典であるとかというような形の企画を設けながら、鳥取県の旬の情報、そういったものを皆さんにお伝えしたいというところでございます。また、県内の地元の皆さんとも連携しながら、イベント等のそういったものについても支援をしていきたいと考えております。
◎安田委員長
続いて、安本交通政策課空港振興室長の説明を求めます。
●安本交通政策課空港振興室長
お手元の資料の11ページをお願いいたします。繰越明許費に関する調書でございます。このたび米子鬼太郎空港関係管理費ということでございまして、米子鬼太郎空港の周辺駐車場の案内改善に向けた看板の設置、改修に係る費用につきまして、これにつきまして関係機関と調整をやっておりまして、その部分につきまして、時間を要したということでございます。内容としましては、2月議会で少し話題になりましたけれども、空港前駐車場の呼び方をP0という形にするということとか、それ以外の案内改善も含めて調整に時間を要しましたので、一部分繰越しをさせていただきたいというものでございます。
次に、公共事業でございます。鳥取空港滑走路等整備事業費ということでございます。これにつきましては、滑走路端安全区域の整備を進めておるところでございます。それと、これにつきましては、関係機関、いろんな法律の関係がございますので、関係機関協議に時間を要したというところでございます。もう一つの工事といたしまして、航空灯火のLED化、これについても進めておるところでございますけれども、部品の納期が想定以上にかかったということでございまして、これは納期はもちろん入るのですけれども、少し時間を要したということでございまして、この部分繰越しを一部させていただきたいと思います。ただ、繰越額につきましては、年度内払いを一部差し引きまして、その部分の残額を繰り越させていただくというものでございます。
◎安田委員長
足立協働参画課長の説明を求めます。
●足立協働参画課長
資料の13ページをお願いいたします。鳥取県税条例の一部を改正する条例についてでございます。寄附をすると寄附者の個人県民税が控除される対象となるNPO法人を条例で指定しておりまして、控除対象NPO法人と呼んでおります。今回の改正は条例での指定期間を延長するものでございます。
今回の改正に係る対象は、特定非営利活動法人鳥取県自閉症協会です。当該団体は、自閉症児・者の方への研修ですとか、県民の皆様への普及啓発を行っている団体となります。現在の指定期間が令和6年12月31日までとなっておりまして、更新の申請を受け、年間2,000円以上の寄附をする方が年平均で50人以上いらっしゃることや、情報公開を適切に行っているなどの基準を満たしていると判断いたしましたので、令和7年1月1日から令和11年12月31日まで期間を更新するものでございます。施行期日は令和7年1月1日といたします。改正内容は、14ページに記載のとおりでございます。
◎安田委員長
続いて、瀬良交流推進課長の説明を求めます。
●瀬良交流推進課長
15ページを御覧ください。鳥取県知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例の一部を改正する条例となります。このたび令和7年3月24日に旅券法が改正されます。旅券法の改正のポイントとしまして3点ございまして、1つはセキュリティー強化のためプラスチック機材を用いた旅券への切替え、2つ目に旅券の作成は今まで県のほうで行っていたものが国立印刷局において集中発行する集中作成方式への移行、3点目としまして、旅券の新規申請のために電子申請が行われます。戸籍等は今まで提出が必要でしたが、これが不要になったものでございます。こういったことを背景に現在県中部では中部総合事務所と倉吉市役所の2か所で旅券発給事務を行っておりますが、倉吉市のほうより戸籍謄本の提出が不要となりますので、市役所で戸籍事務とパスポート事務を同時に提供する必然性が少なくなり、併せて非常に近隣の中部総合事務所でも申請が可能であるために旅券事務権限を県に返上したいとの申出があり、このたび条例改正を行うものでございます。
続きまして、17ページを御覧ください。鳥取県手数料徴収条例等の一部を改正する条例でございます。こちらも同様に旅券法の改正に伴う手数料の変更により条例改正を行うものでございます。書面申請の場合、先ほどオンライン申請に切り替わるということで申し上げましたけれども、書面申請の場合、都道府県分の手数料が現在の2,000円から、オンラインの場合は1,900円に、書面申請の場合は2,300円に変更されます。もう一つ、旅券を申請したけれども受け取りに来ない未交付失効ということがございますけれども、これを受け取りに来なかったので、ペナルティー的に都道府県分の手数料は4,000円となりますが、このたびの改定でオンラインの場合は3,900円、書面申請の場合は4,300円になります。国の手数料の変更に伴う県の手数料の変更でございます。
◎安田委員長
ただいままでの説明について、質疑等ございますか。
○斉木委員
11ページの鬼太郎空港の債務負担の分ですけれども、この内容ではないのですが、今、空港を、私も度々利用するのですけれども、米子空港の場合はソウルも入ってくるし、今度は香港、さらには台湾という便が来ると、今でも駐車場を止めるのに非常に苦労をしているのです。というのは、米子のほうから参りますと、崎津の先のカーブに満車という表示が出ます。あれは確かに大きな参考になるので、あの分はきちんと出してもらうと、疑いはしませんが。満車と出ているのは本当に満車かなと思うこともあるのだけれども。そういう満車をはっきり出して、次の第2、第3のほうに動くようにということだろうけれども、これから台湾便も入ってきたら十分に駐車場はありますか。
●安本交通政策課空港振興室長
まず、改善方法につきましては、空港前駐車場、P0ですけれども、そこの部分をまず優先的に皆さん入られますけれども、それが満車になりますと、いわゆるぐるぐるぐるぐる回ることを防ぐためにP2、P3のほうに案内をします。全体としましては、やはり週末になりますと結構いっぱいになりまして、多分今日もかなりいっぱいになりつつあります。ですので、これから先、増えればちょっと止めにくくなるという恐れはありますけれども、ただ、今の段階ではP2、P3のほうについてはまだ多少なりとも余裕はあるというふうには認識しておりますので、うまく誘導すれば、うまく使っていただけるのではないかということで、誘導の改善を図っていきたいというふうに思っております。
○斉木委員
その誘導の体制をきちんとしていただくことをお願いします。空港前の駐車場が意外と空いているかなという感じはするのだけれども、誰もあそこから歩くのを嫌がって。空港の駐車場から空港までは屋根がずっとあるのかな。
●安本交通政策課空港振興室長
P2、P3のほうから全て屋根はございません。ただ、鬼太郎駅のほうから駅の方まで行けば屋根はございます。ただ、一方で、我々が今取り組んでおりますのは、実は歩いてみればP3、P2は意外と近いよというところをアピールさせていただきたいと思っています。道路でいきますと結構遠回りになるのですけれども、歩いてみると割と近いですので、その部分をアピールしていきたいということで、案内のほうの改善を図っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○斉木委員
こちらもよろしくお願いします。特に台湾が入ってくるようになって、いよいよ使えないということにならないようにお願いしたいと思います。
外国へ行かれる人は3泊、4泊、みんな必ず停めて、動きませんので、あの間が増えるのではないかなと思うのですけれども、行って状況を見てください。
●安本交通政策課空港振興室長
利用者の皆さんの御意見をしっかり聞いていきたいと思います。ありがとうございます。
◎安田委員長
ほかにございますか。
次に、報告事項に移ります。
なお、質疑等については説明が終了後に一括して行います。
それでは、報告15、令和6年度上半期の鳥取県への移住者数について及び報告16、令和5年度末本県出身大学生等の県内就職状況等について、川本人口減少社会対策課長の説明を求めます。
●川本人口減少社会対策課長
それでは、報告資料2ページ、令和6年度上半期の鳥取県への移住者数についてを御覧ください。令和6年度上半期の本県への移住者数は782世帯1,054名となりまして、上半期としては過去最多となりました。市町村別の表を御覧いただきまして、最も移住者数が多かったのが米子市の241人、昨年度上半期比較でプラス60人となっております。町村の中でも江府町は昨年度上半期と比較いたしましてプラス11世帯のプラス17名と伸びております。これはふるさと定住機構への移住相談件数の増加や交通費助成を行うようなオーダーメード型の移住体験ツアーの利用件数の増加など、本県の移住に対する関心の高まりが考えられまして、引き続き本県の魅力発信とともに若者のUターン・定住に向けた若者目線の施策を実行し、移住者増につなげてまいりたいと考えております。
続きまして、報告資料の3ページ目、令和5年度末本県出身大学生等の県内就職状況についてを御覧ください。結果概要につきまして、まず、1の県内大学等卒業者の県内就職率は28.9%、前年度比マイナス0.2%でございました。大学別の数値は記載のとおりでございます。
続きまして、2の県外大学等に進学した本県出身者のUターン就職率は35.1%、前年比マイナス3.5%の減少となりました。資料ではマイナス3.6%と記載しておりますけれども、誤りでございまして、3.5%が正しい数値でございます。地区別に見ますと、資料はUターン率が高い順に並べておるのですけれども、中国地方45.5%、関西地方27.3%、関東地方で12.5%となっておりまして、関東地方からのUターン就職率が低くなっております。コロナ禍後はもう全国的な有効求人倍率の上昇を背景にいたしまして、都市部における学生の引き合いが強まっていることも要因の一つと考えられます。
今後の対策といたしましては、県外進学した学生と鳥取県とのつながりづくりを進めてまいりまして、県外でも県の情報を入手できるような事業の推進、例えば今月の14日に東京で任命式を行いました都市部の若者による緩やかなネットワークづくりや、親、家族を介した情報発信の強化、成人式等の機会を捉えたUターン・定住のPR等を進めてまいりたいと考えております。
◎安田委員長
続いて、報告17、「とっとり若者Uターン・定住戦略本部」第2回戦略本部会議の開催結果について、橋上人口減少社会対策課移住定住・関係人口室長の説明を求めます。
●橋上人口減少社会対策課移住定住・関係人口室長
では、資料の4ページを御覧ください。「とっとり若者Uターン・定住戦略本部」第2回戦略本部会議の開催結果について御報告します。
若者のUターン・定住を促進するため、産学官が連携した若者の意見を取り入れた施策等のアクションを起こす、とっとり若者Uターン・定住戦略本部を本年4月1日に設置し、その第2回本部会議を11月20日に開催しました。会議では、第1回戦略本部会議等でいただいた意見等を踏まえて取り組んでいるアクションと、今後特に産学官と連携が必要なアクションについての意見等を交わしました。今年度の取組としましては、3つのターゲットに整理しまして、それぞれのアクションを実行しているところです。
主なアクションの内容につきましては、資料に記載しておりますとおり、高校卒業までの学生に対しましては、若者の共感を生むデジタル教材の制作であったり、また、県内大学生に対しましては、暮らすインターンシップのプログラム開発、また、県外進学・就職意向の若者に対しましては、都市部とつながり続けるプラットフォームの構築等の取組を行い、若者のUターン・定住の促進に取り組んでいるところです。
また、今後特に産学官と連携が必要なアクションにつきましては、3つ掲げております。1つ目がインターンシップの充実、2つ目が県内企業を知る機会の充実、3つ目が県内就職のインセンティブの充実です。これらの取組につきましては、今後産学官と協働、連携して取り組めないか検討を行ってまいりたいと考えております。
また、現在取組を行っているアクション、今後の産学官と連携が必要なアクションにつきまして、出席した委員からは、とっとりインターンシップ制度を使った大学の単位取得プログラムの認知度が低い印象がある。学生と大学、企業が一堂に集まるイベント実施は学生が企業を選ぶ選択肢が増え、かつ高校生と大学生のつながりができてよい。学生が地域の取材を通じて鳥取の魅力を知って人のつながりをつくっていけば定住につながる。また、とりふるは県外に進学、就職した方々をつなぐ一つのツールとしては重要。就職するに当たって奨学金や交通費の支援は大きな動機になれる、ただ、認知度が低いのが課題で高校生にも知ってほしいなどの意見をいただきました。今後は今回いただいた意見等を踏まえ、引き続き若者、産学官協働によりアクションを進め、若者のUターン・定住の促進に取り組んでまいりたいと考えております。
◎安田委員長
続いて、報告18、とっとりの若者による政策提案会の開催結果について、足立協働参画課長の説明を求めます。
●足立協働参画課長
資料の5ページをお願いいたします。県内の高校生から30代までの方で構成されました、とっとり若者活躍局と県庁若手職員で構成された、とっとり未来創造タスクフォースが合同で、とっとりの若者による政策提案会を10月27日に開催いたしまして、知事に対して政策提案を行いました。その内容につきまして御報告いたします。
若者活躍局につきましては、4月に発足し、5月から政策提案活動に向けて取組を進めてまいりました。5か月間、県の政策を学んだり、関係者に聞き取りをしたりして、自らの提案する内容を固めてまいりました。提案した内容は、主なものを資料の2として記載をしております。移住・定住・関係人口創出、出会い・子育て・教育、持続可能な地域づくり、この3分野に分かれて提案をしていただいております。主なものは移住・定住・関係人口創出の中では、ふるさと鳥取アプリ「とりふる」の登録機会の拡大・利用促進であるとか、You Tubeショートといった、若者に響く情報発信の活用、子育て・教育の分野では、子育て王国とっとりアプリの改修や掲載内容の工夫、高校生をはじめとした学生が自由に勉強しながら過ごせる交流スペースの開設、持続可能な地域づくりとしては、若者向けのあいサポート運動の普及促進ですとか、若者と地域をつなぐサイトの創設といった提案がなされました。これらの提案を受けまして、対応可能なものは今年度から各所属で取り組んでいただいておりますし、予算を要するものは各所属で現在当初予算要求に向かっていただいております。若者の感性に沿った施策展開となるよう取り組んでまいります。
◎安田委員長
続いて、報告19、ねんりんピック期間中における日本版ライドシェアの実証運行の結果等について、野坂交通政策課長の説明を求めます。
●野坂交通政策課長
資料の6ページ目を御覧ください。ねんりんピック期間中における日本版ライドシェアの実証運行の結果等についてでございます。ねんりんピック期間中に交通需要の増加に対応するために日本版ライドシェアの実証運行を県内で初めて行いました。また、この結果を基に検証会議を開催いたしましたので報告いたします。
まず1つ目ですけれども、実証運行の結果でございます。実証期間は記載のとおり、5日間でございますが、実施事業者が7社、ドライバーが74名の方に御協力いただきまして、期間中に105回の運行がしております。備考にもありますけれども、今回のライドシェアについて、事故やトラブル等の報告はなく、安全に運行をされております。
続きまして、2番目でございますが、検証会議を東部と西部、2回に分けて実施しております。この中で主な意見でございますけれども、成果といたしましては、タクシー需要が増えた部分を一定程度ライドシェアで賄うことができたということで、これはGOアプリというものを活用して、タクシーも呼べますし、ライドシェアも呼べるという仕組みではあったのですけれども、ねんりんピックの1週間前はタクシーが40台ぐらい、土日呼ばれていたところ、ねんりんピックの期間中の19日、20日、土日ではございますが、ここが90台とか60台とか呼ばれておりまして、ここがタクシーとしては大体40近い、その前の週と同じぐらいだったのですけれども、それを超える50台とか20台の部分が、ライドシェアが動いたということで、補うことができたのではないかと思っております。2つ目のポツですけれども、県外の他地域でもライドシェアをいろいろやっておられます。佐賀では国スポが行われておりまして、ここの稼働件数が大体0.2回というところなのですけれども、ねんりんピックにおいては、鳥取ですとか米子において0.3とか0.4とかということで、稼働状況も他地域と比べてもよかったのかなと思っております。また、4つ目のポツですけれども、ライドシェアを実施したドライバーのアンケートによりますと、今後タクシードライバーを目指したいという方ですとか、今後もライドシェアの機会があれば参加してみたいというようなことで、ドライバーの普及醸成につながったものと考えております。あと最後になりますけれども、タクシー事業者がライドシェアに前向きに考えていただけるようになったのかなと思っております。
課題でございますが、やはりドライバーがなかなか集まらなかったということもありまして、その後の採用ですとか、研修の時間が十分取りにくくてタイトだったということ。あと、ねんりんピックの参加者の年齢層が高いということもありまして、今回アプリを使った仕組みが、周知ですとか活用がなかなか進まなかったという部分もあったのかなと思っております。しかし、ライドシェアの利用者、ねんりんピックのほうは電話で呼ばれた方などが使われておったのですけれども、アプリを普段から使われているようなビジネスマンですとか、期間中に行われたコンサート等で使われたというようなことで、ねんりんピックでタクシーが使われている部分を、その他の部分がライドシェアで補えたようなこともあったのかなと思っております。
あと、事業者からの主な意見ですけれども、金、土の夜間など、タクシーが不足する時間に実施が考えられるということですとか、あとは、かなり前から準備をする必要があるのではないかというような御意見がございました。
今後の取組でございますが、米子圏域におきまして、11月26日付で事業者さんがライドシェアの認可を受けておられます。これは金、土の夜間、夕方の16時から翌日の朝5時までということですけれども、記載の会社が計6台、許可を受けられまして、今後もライドシェアの実施がされる見込みとなっております。その他のエリアにつきましても実施の可能性について、市町村ですとか、事業者と相談してまいりたいと思います。
◎安田委員長
続いて、報告20、鳥取砂丘コナン空港第2期コンセッションの募集要項等の公表に向けた進捗状況について、安本交通政策課空港振興室長の説明を求めます。
●安本交通政策課空港振興室長
資料の7ページをお願いいたします。鳥取砂丘コナン空港第2期コンセッション募集要項等の公表に向けた進捗状況につきまして御報告をさせていただきます。
現在、2月の上旬頃の公表に向けて準備をしているところでございまして、その際にPFI法に基づきます特定事業の選定、それから募集要項等の公表に向けた準備でやっているところでございます。
1番でございます。特定事業の選定に当たりましては、VFM、県の財政負担軽減額というものを試算する必要がございまして、その試算の結果につきまして御報告させていただきます。御覧のとおりでございますけれども、表を見ていただきますと、VFM、この値がいわゆる整数値、プラス値でありますと効果があるというところでございまして、結果といたしまして、4億円余り、4.3億円ということでお示ししているところでございます。このVFMは特定事業の選定、いわゆる公募の前に出す予測値、それから事業者が選定された後、実際の数字というものに置き換えるものでございまして、2回行うものでございまして、今回は前段の特定事業選定時のVFMということでございます。今度2月頃に特定事業の選定を行いますので、その際に再度試算のほうをやっていきたいと思いますけれども、大体これが数字というところでございます。
次に、募集要項の作成でございます。これにつきましても、2月頃の募集要項等の公表に向けて調整を行っているところでございまして、その中身といたしましては、民間事業者の募集、選定に関する事項といたしまして、応募者の参加資格要件、それから公募の手続、審査に関する事項等を定めるものでございます。
3番目でございます。優先交渉権者の選定基準の作成につきましては、PFIのプロセスに関するガイドラインに基づきまして、このガイドラインのフローチャートに基づいて進めているところでございます。審査に当たりましては、一次審査と二次審査への2段階に分けて実施することにいたしまして、一次審査では参加資格要件の充足状況、それから2期事業の事業方針について提案を求めて審査するものでございます。そして、二次審査では、より深めた具体的な提案を求めまして、事業施策、事業計画等について審査を行いまして、優先交渉権者を選定するものでございます。優先交渉権者の選定基準のうち、提案を求める主な項目、それから配点のポイントといたしまして、1つ目のポツでございますけれども、この第2期事業の両輪であります安全・安心な空港運営、それから空港を拠点としたにぎわいの創出というものを、おのおの提案を求めることとしておりまして、両者の配点割合は同率ということとさせていただこうと思っております。それから、次に提案項目の柱といたしまして、もう一つ、地域の貢献を掲げまして、現在の鳥取空港ビル株式会社の従業員の待遇を含みます運営権者、それから子会社の人事、雇用に関する提案、それから県内事業者との連携に関する提案を求めまして、地域への貢献が期待できる提案につきまして、高く評価するということを予定しておるところでございます。
4番目のスケジュールにつきましては、これまで報告しているとおりでございまして、変更はございません。
以上でございます。御審議よろしくお願いします。
◎安田委員長
続いて、報告21、首都圏での「ととのう とっとり」サウナ旅のプロモーションについて、内田観光戦略課長の説明を求めます。
●内田観光戦略課長
それでは、8ページをお願いします。「ととのう とっとり」サウナ旅のプロモーションでございます。日本航空株式会社、JALと申し上げますが、それとコクヨ株式会社が共同代表を務められておりますジャパンサウナ部アライアンス、企業版のサウナ愛好家の組織ということになりますけれども、そこと私どもが連携をした首都圏でのイベントにつきまして御報告を申し上げます。
1つ目でございますが、11月7日にPRイベントということで、横浜にございます、スカイスパYOKOHAMAというところでPRイベントを開催しました。会員の皆様方、各企業の皆様方30名ということでございます。概要でございますが、開会宣言のほうをサウナ・アウトドアツーリズム推進議員連盟の福田会長のほうにお願いをしておりまして、その後、私ども平井知事とJALの鳥取三津子社長によるトークセッションということを開催いただきました。鳥取社長からは、JALの現在のビジョンであります、あらゆる地域と関係とつながりを持って、人、物が自由に行き交う、そういったものを成し遂げていくのだというお話をいただきましたし、私どもからは、鳥取県のサウナの魅力でありますとか、食の魅力、鳥取のゆかりのお話であるとか、そういったものを中心にトークセッションを開催いたしました。そのほか、4のところでございますけれども、琴浦町の吉野様のほうで実際にハーバルアウフグース体験というのを、来場された皆様方に御提供をいただきました。それと2つ目でございますが、これに合わせまして、サ飯フェアということで、11月の1か月間、こちらのほうのレストランでサ飯の特別なメニュー提供をしております。
また、3のところでございますが、JALのほうがサウナ旅、サ旅と書いておりますが、そういったもので、旅行商品造成でありますとか、あとは特設ページということで、情報発信をしていただいております。こういったサウナを通じた関係性づくりが、今回初めてできたということでございますので、引き続きこれらの団体と連携をしてつながりを持ち、推進してまいりたいと考えております。
◎安田委員長
続いて、報告22、大阪・関西万博に向けた本県の主な推進状況について、山本輝く鳥取創造本部参事監兼政策戦略本部参事監の説明を求めます。
●山本輝く鳥取創造本部参事監兼政策戦略本部参事監(大阪・関西万博出展等担当)
それでは、9ページをお願いいたします。来年4月に開幕します大阪・関西万博に向けた本県の主な進捗状況について報告をさせていただきます。
本県の関西パビリオン・鳥取県ゾーンでございますけれども、その会場の関西パビリオンの建物工事が10月末に完了しまして、10月23日に内覧会が行われました。今後は本県を含む参加府県が別途工事を進めるということになりまして、鳥取県ゾーンについても内装工事等に着手し、展示物等の制作にも取り組んでいるところでございます。また、鳥取県ゾーンで来場者のおもてなしをする運営スタッフでございますけれども、募集をしておりまして、年内には内定者を確定し、開幕に向けた研修等を進めてまいります。
次に、今回、補正予算でも御成案させていただいておりますけれども、鳥取県を丸ごとテーマパークとして県内への誘客を図る、とっとリアル・パビリオンの情報発信の状況、取組についてでございます。県外では、大阪エリアで12月末までJTB11店舗の店頭でコーナーを設置したキャンペーンを行うほか、大阪駅でのLEDビジョンだとか、デジタルサイネージ等を使いまして情報発信をするということを行っております。また、兵庫県との連携として、兵庫県内でも観光を体験いただく、ひょうごフィールドパビリオンを実施しておられますけれども、その連携としまして、周遊テーマを設定した情報発信を12月中から掲載できるように調整を進めているところでございます。また、県内では、委員の方も御覧になっていると思いますけれども、観光施設だとか、宿泊施設等でのぼり旗、とっとリアル・パビリオンののぼり旗の掲出だとか、また広告塔といったものを掲げましてPRをしております。また、海外につきましては、香港のメディア、マレーシアの旅行者等の県内取材、それに基づきますSNS発信等を行うなどして、インバウンド向けのとっとリアル・パビリオンの周知に取り組んでいるところでございます。
参考ですけれども、鳥取県が参加します自治体催事も準備を順次進めておりまして、関係部局と関係者と関係団体等の調整を進めているところでございます。また、万博の公式参加プログラム、チームエキスポ2025でございますけれども、県内で主に活動する団体、20件ほど登録をいただいておりまして、県庁ロビーには11月14日から万博紹介のほか、チームエキスポに参加する鳥取市立桜ヶ丘中学校2年生の生徒による成果品の展示も行っているところです。
最後に、お手元に万博協会が作成しましたパビリオンやイベント等が記載されましたパンフレットを配付させていただいておりますので、御覧いただければと思います。
◎安田委員長
続いて、報告23、国際航空路線の最近の動きについて、谷本国際観光課長の説明を求めます。
●谷本国際観光課長
それでは、10ページを御覧ください。私からは3点、報告を申し上げます。
まず1点目、米子香港便の就航でございます。先月末に4年8か月ぶりに定期便が就航いたしました。当日のセレモニーでは、議会の皆様方にも御参加いただきまして、ありがとうございます。10月の利用実績でございますけれども、10月は3便の運航でございました。就航当初はやはりインバウンド客のお客様が多く、その逆の折り返しが少ないといった状況もございましたので、全体搭乗率としましては約57%ということでございますけれども、11月は最初の予約率で7割近くを記録しております。特に個人のお客様に多く利用いただいているという特徴もございますので、引き続きインバウンド向けに関しましてはSNS等での継続的な発信、また、香港当地で現地とのレストランフェアも開催を予定しております。またさらにはアウトバウンドにつきましては、少しターゲティングをしまして、インターネット上での広告配信等も検討して、引き続き搭乗率向上に努めていきたいと思っております。
2つ目でございます。鳥取空港への台湾チャーター便の就航でございます。11月11日から6往復で鳥取空港のほうにチャーター便が入ってきております。県内に2泊をして県内各地を巡って深まりゆく秋を御体感いただいております。全体搭乗率としましては、最新で8割を超えている搭乗率と記録しているというふうに入ってきております。今後の台湾便就航に向けて弾みがつくものと、我々としては思っております。
3番目でございます。その台湾でございます。米子-台湾直行便でございますけれども、当初1月中旬としたものを、機材繰り等の影響によりまして、夏ダイヤからの運航に向けて目下調整中でございます。この変化につきまして、我々としてはプロモーションにかけるお時間をいただいたというふうに認識をしまして、来年の1月から3月にかけて集中プロモーションを実施したいと考えております。具体的には、以下に記載しているとおりでございますけれども、インバウンド対策につきましては、台湾旅行社と地元観光事業者との商談会を台湾当地のほうで開催できないかと、今調整しているところでございます。また、2月頃に台湾の観光客向けにとっとりフォトキャンペーンと題しまして、各台湾の皆様から気に入った鳥取圏内のスポットですとか、いろんなショップなどの写真を投稿いただきまして、その中からエアチケットなどをプレゼントするキャンペーンを実施したいと考えております。また、我々が任命しております鳥取県観光大使等を使ったSNSの情報発信なども強化してまいりたいと考えておりますし、アウトバウンドにつきましても、この地域における台湾の魅力を紹介させていただくような説明会を、来年1月をめどに開催したいというふうに考えております。引き続き台湾につきましても就航に向けてしっかり頑張っていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
◎安田委員長
続いて、報告24、米国での観光物産トッププロモーション等について及び報告25、鳥取県・江原特別自治道友好交流30周年記念行事の開催結果について、瀬良交流推進課長の説明を求めます。
●瀬良交流推進課長
最初に米国での観光物産トッププロモーション等について、御説明させていただきます。
11ページを御覧ください。10月14日から平井知事が訪米し、米国ロサンゼルスにおいて観光物産トッププロモーションを実施いたしました。14日午前中には外務省の対外時発信拠点ジャパンハウスで、曽根総領事、海部ジャパンハウス館長と面談いたしました。面談では、漫画素材等を活用した本県PRが効果的であるとか、領事館と連携した情報発信に御協力いただけるとの発言がございました。引き続き同じジャパンハウス内の日本食レストランにおいて、米国現地旅行社、メディア20名を対象とした観光情報説明会を開催いたしました。県産日本酒等の県産食材を活用した料理を堪能いただきながら、本県の魅力をPRするプレゼンテーションを行いました。参加者からは、漫画やアニメのツアーを検討しており、ぜひ視察に行ってみたいとか、教育旅行団を送客したいとの発言がございました。
12ページを御覧ください。引き続きジャパンハウスの展示スペースを視察いたしました。こちらスペースを活用して日本の民工芸等の展示等も行えるということで、今後の北米プロモーションに生かしていきたいと思っております。
4番で、午後には現地日系大手スーパーのTokyo CentralでJAとっとりと連携して二十世紀梨のトップセールスを実施いたしました。実際、県産梨を試食された方からは、大変甘くておいしいというコメントもあり、非常に好評でございました。
夜には、南加鳥取クラブ、県人会でございますけれども、創立115周年ということで祝賀行事に参加いたしました。南加鳥取クラブでは、ロサンゼルスで今、傘踊りの普及に努めておられまして、その先頭に立って御尽力いただいておられる橋本副会長を、とっとり傘踊りアンバサダー、それから県人会の活動を今まで支えていただいている川口会長を、とっとりふるさと大使に任命いたしました。このたびの成果を生かしまして、引き続き米国市場への観光物産プロモーションに取り組んでまいりたいと思います。
引き続き13ページを御覧ください。鳥取県・江原特別自治道友好交流30周年記念事業の開催結果についてでございます。鳥取県と江原道は1994年に友好提携に関する協定を締結し、今年が30周年になりますけれども、この30年に当たりまして、7月に知事に訪韓いただきましたけれども、このたび11月8日から10日にかけて、江原道より金鎭台知事並びに金是晟議長をはじめとする訪問団92名の方に御来県いただきました。11月8日には鳥取県立美術館において記念行事を開催いたしまして、こちらの中で新たな30年に向けた心の道拡大共同宣言を採択いたしました。こちらの宣言の趣旨といたしましては、今まで空の道である米子-ソウル便、海の道である国際定期貨客船を通じた交流を行ってきましたが、今後は両県道が共通課題である人口減少や若者活躍と、そういった共通課題に力を合わせて取り組んでいくとともに、一番大事である心の道を一層強く太くし、今後さらに交流を活発化させていくということでございます。
記念行事に引き続きまして、県立美術館で日韓芸術交流イベントということで、両県知事をはじめとしたパフォーマンスを行い、非常に会場が盛り上がり、両県と関係者の交流を深めました。
14ページを御覧ください。また、11月9日には、両県道の自治会関係者60名が交流し、お互いの活動内容や地域課題を共有するとともに、江原道側から提案書が渡され、日韓交流をさらに強めていくことを確認いたしました。
11月9日には、米子市内で両県道知事、学生による日韓交流シンポジウムを開催いたしました。こちらの中で、学生が中心となり、国際交流、人口減少、インバウンドをテーマとした議論を行い、例えば音楽交流やスポーツ交流を進めていこうといった若者目線での施策の提案が行われたところでございます。
5番目のところで、日韓高校野球交流ということで、30周年交流事業の一環ということで、韓国屈指の強豪校である江陵高校を招聘して、鳥取県の秋季大会の優勝校、境高校、米子松蔭高校と交流試合を実施いたしました。試合終了後はお互い学生同士が笑顔で抱き合いながら記念撮影を行うなど、スポーツ交流を通じて友好交流を深めました。このように引き続き江原道の交流推進に取り組んでまいりたいと思います。
◎安田委員長
続いて、報告26、調布市「ゲゲゲ忌」における情報発信について及び報告27、まんが王国とっとりの最近の取組について、岡山まんが王国官房長の説明を求めます。
●岡山まんが王国官房長
では、15ページを御覧ください。調布市「ゲゲゲ忌」における情報発信について御説明申し上げます。
水木しげる先生の命日がございます11月に、恒例となっております調布市でのゲゲゲ忌に出展して、鳥取県のPRをしてまいりました。大きく分けて3つございまして、調布市の駅前広場が工事中なものですから、本年は調布市の役所の前庭での催しでございましたが、特設ステージ上で鳥取県を一日当たり2回、13時と15時15分から御紹介するとともに、鳥取県PRブースを設営してPRにいそしんだところです。特に好評だったのが、境港市が出展し、鳥取県もお助けしましたベニズワイガニのカニ汁の提供でございました。
11月23日には500杯、11月24日には400杯が2~3時間ほどで全て完売するような勢いでございました。PR展示としては、とっとリアル・パビリオンのパンフレットですとか、鳥取県の観光マップ、水木しげる記念館リニューアル後の御紹介などで、パンフレットを置きパンしましたけれども、こちらもすぐたくさんなくなってしまうような状況でして、いいPRができたのではないかと思っております。
もう一つは、アニメ特別上映会での観光PRです。幾つか日がありましたけれども、アニメ、映画の上映に合わせて鳥取県の観光PR、水木しげる生誕祭、本年度は3月8日、9日で計画しておりますけれども、その発表、出演声優やスタッフによるトークショーといたしまして、高山みなみさんほか日替わりでトークショーが繰り広げられたところです。
ゲゲゲ忌の全体概要については、参考に書いておりますけれども、この期間中大変たくさんの方が調布市に訪れておりまして、特に鬼太郎茶屋が深大寺から天神通りに移転をしまして、調布駅から近くなりましたので、こちらもたくさんの人でにぎわっておりましたし、来年度が調布市制70周年ということもあります。また、水木先生が没後10年ということでもございます。もちろん関西・万博の開催される年でもあるので、来年度もしっかりPRをしてまいりたいと思っております。
ちなみに、来場者数ですけれども、調布市のゲゲゲ忌全体で昨年度は3万5,000人で、今年は4万人から5万人、もしかしたら届くのではないかと、調布市側からは聞いているところです。
16ページを御覧ください。まんが王国とっとりの最近の取組について、2例、御紹介申し上げたいと思います。
1つは、アニメ&まんが聖地サミット&エキスポ2024でございます。こちらは、アニメツーリズム協会が実質的な主催者となりまして行いましたイベントに鳥取県のまんが王国として参加したところです。先ほどの江原道の30周年と日が重なりましたので、知事からの出演というわけではなくて、知事はメッセージを届けて、そこで鳥取県のPRをしたといったところでございました。サミットは参加10団体の各地域紹介がございまして、御覧のような自治体が参加をして、漫画の切り口、アニメの切り口で説明をしたところです。このサミットに続けて行われました週末9日、10日のイベントにつきましては、青山剛昌ふるさと館と水木しげる記念館と連携をしまして、ブース出展をし、各施設の紹介、まんが王国とっとりのアピールをしたところでございました。主催者が実施したモニターツアーを並行して行っておりまして、アニメツーリズム協会からのインフルエンサーですね、海外メディア3名、韓国、台湾、UAEからの1名ずつの方々を鳥取県で受け入れております。水木しげる記念館と青山剛昌ふるさと館ほかを訪問して、まんが王国とっとりの取組を御視察いただいたところです。
当日、サミットのほうで、共同宣言が採択され、同意書を鳥取県平井知事も出しております。
次に、スーパーはくと由良駅(コナン駅)特別乗車プランです。智頭急行が令和6年12月開業30周年を迎えることを記念し、また、運行開始から30周年を迎える特急スーパーはくと号を終着の倉吉駅から由良駅(コナン駅)まで、初めて延伸して運行をいたします。これがもう日が近いのですけれども、12月1日の日曜日、特急スーパーはくと3号で由良駅に直接京阪神から乗り入れてお客様に降りていただきます。旅行プランとしては、2つ設定しておりまして、まんが王国とっとり満喫コースと後藤総合車両所鳥取支所見学コースでございます。Aコースのほうが27名、Bコースのほうが13名の一般のお客様に御乗車いただいて、由良駅で降りていただくという趣向になっております。準備に当たりましては、JR西日本、智頭急行、北栄町、鳥取県交通政策課、観光戦略課、まんが王国官房、日本旅行などが連携して実施をいたしました。
以上、2つ取組について御説明いたしました。ありがとうございます。
◎安田委員長
続いて、報告28、鳥取県江原特別自治道友好交流30周年記念事業「日韓ウォーキング交流」の実施について、小谷中部総合事務所県民福祉局長の説明を求めます。
●小谷中部総合事務所県民福祉局長
それでは、本県と江原特別自治道友好交流30周年記念の一環ですけれども、中部総合事務所のほうでも日韓ウオーキング交流を行いましたので御報告をいたします。
10月25日から27日にかけまして、総合事務所長、木本を団長にいたしまして、10名の学生を原州のほうに派遣をしております。
5番のその他、参考のところに記載しております。5月31日から6月2日にかけて、このときには江原特別自治道のほうから学生が来県しており、同じくウオーキング交流をやっておりまして、その交流とセットのものでございます。双方の学生が10名、内訳は2番の学生等の(1)、(2)のところに記載しているとおりでございますけれども、10名ずつということでございまして、全員が6月のウオーキング交流に参加をいただいた学生たちでございます。原州の国際ツーデーウオークのほうに参加をいたしまして、現地での交流を行ったというところでございます。
学生たちは6月の交流の後も実はインスタグラムで交流を続けてまいったというところもありまして、それでまた今回の交流におきましては、アプリを介さずに実際に直接会話をしたりといったようなところも見られまして、非常によい交流ができたなと思っております。あわせまして、ツーデーウオークの会場の中で、鳥取県ブースを設置いただいておりまして、そちらのほうでPRを行ったということで、こちらにつきましては、自治体国際化協会ソウル事務所のほうに、鳥取県のほうから派遣している職員を現地支援として来ていただいてPRを行ったということでございます。
◎安田委員長
ただいままでの説明について質疑等ございますか。
○前住委員
10ページになりますけれども、私自身も台湾のほうに行かせていただいて、インバウンドの効果はとてもあるように感じさせてもらって、アウトバウンドが必要だなというふうに思ったところであります。それで、台中政府のほうにも行かせていただいて、副市長さんのほうからもサイクルツーリズムでの交流ということを言われました。ここにはちょっとまだ書いていなかったのですけれども、その辺りのことを教えていただけたらというふうに思います。
◎安田委員長
具体的に何を。サイクルツーリズムの。
○前住委員
サイクルツーリズムで、交流ができたらなというような。
●瀬良交流推進課長
サイクルツーリズムは従来より進めておりまして、このたび「すごい!ライド」が鳥取市で開催されたときに、こちらのほうに台湾のほうから訪問団が参加されまして、そういった交流を図っております。引き続き、台湾はサイクリングが盛んですので、鳥取県でも交流を進めていきたいと思います。
○前住委員
向こうのほうにも、すごくルートがたくさんあるし、こちらにもできるということでの交流もありますし、また、僕が提案させてもらったのは登山で、台湾も7個ぐらい山があって、すごく流行っている。鳥取にも大山やいろんなところがあったりするので、そういった交流もできたらなというふうに思ったりもするのですけれども、その情報の提供というのが、インバウンドが多いような気がしていて、あちら側に行くような、あちらのほうの山登りとかサイクルコースの紹介とかというのがどうなのかなというふうに思ったので、ちょっと言わせてもらいました。
●瀬良交流推進課長
もう間もなく台湾の直行便も見えてくるというところですので、様々な交流は進めていかないと思っております。委員の御意見も参考にしながら、登山も含めたところで台湾の交流を進めていきたいと思っております。
○東田委員
アニメの関係で、要望したいのですけれども、実は先日、岡山の議員と鳥取の議員とで県境議連というのがありまして、その中で、岡山の漫画もあるようです。集英社で有名な「NARUTO-ナルト-」、ぜひ鳥取のコナンと境港のゲゲゲの鬼太郎と、そういうような連携イベントなどを構築して、周遊観光につなげていけたらというような思いがございます。鳥取はもうしっかりやっているのですけれども、岡山のほうが漫画について活用がまだ低いということで、何とか鳥取県にお世話になりながらそういう観光の周遊コースみたいな活性化ができたらなということで御要望ございまして、ぜひ、では一度お話しする機会を、議員と事務方とで行きませんかという話で別れましたので、岡山のほうが特にそういう要望があったとお伝えします。よろしくお願いします。
●岡山まんが王国官房長
私は名字が岡山なので、縁も感じるところでございます。一度お会いするなりして、意見交換から始めてみたいと思います。
◎安田委員長
ほかにございますか。
次に、その他ですが、輝く鳥取創造本部について、執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
意見がないようですので、輝く鳥取創造本部については以上で終わります。
執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は13時15分とさせていただきます。
午後0時32分 休憩
午後1時15分 再開
◎安田委員長
再開いたします。
引き続き危機管理部に係る付議案の予備調査を行います。
執行部の説明は要領よく、簡潔にマイクを使ってお願いします。
質疑等については、説明終了後に一括して行います。
初めに、水中危機管理部長の総括説明を求めます。
●水中危機管理部長
最初に消防学校のほうの卒業式が無事に終わりまして、25名がそれぞれの消防局に全員が巣立ちましたので、委員の皆様も、出席された先生も送っていただき、大変ありがとうございました。
それでは、危機管理部資料の2ページをお願いいたします。危機管理部からは一般会計と予算関係で、それぞれ1件ずつで、3ページをお願いいたします。300万円の補正をお願いしまして、合計で22億6,200万円余をお願いするものでございます。
詳細につきましては、それぞれの課長から説明をさせます。よろしくお願いいたします。
◎安田委員長
続いて、関係課長等から説明を求めます。
まず、福田次長兼危機管理政策課長の説明を求めます。
●福田危機管理部次長兼危機管理政策課長
では、4ページをお願いいたします。避難所環境緊急整備事業として300万円をお願いするものでございます。
能登半島地震の教訓から避難所の環境整備が喫緊の課題となっておりまして、県といたしましても簡易ベッド等の資機材整備を順次進めているところでございます。今回は避難所の暑さ対策ということで移動式の冷房設備、いわゆるスポットクーラーを30台整備し、災害時に避難所等に持ち込んで活用するものでございます。財源としまして、原子力発電施設等立地地域基盤整備支援事業交付金を充当することとしております。こちらはこのたび再稼働が見込まれる原発の立地県、隣接県を対象として、一般災害からの住民の安全確保に資する事業というものが交付金のメニューに追加されまして、5年間で鳥取県に3億円、うち県分としまして1.5億円が交付される予定でございます。この交付金につきまして、ひとまず今年度は今回のスポットクーラーの整備に当たることとしまして、来年度以降につきましては避難所の環境整備等を中心に今後充当事業を検討する予定でございます。
◎安田委員長
続いて、黒見消防防災課長の説明を求めます。
●黒見消防防災課長
資料の7ページをお願いいたします。消防学校費の債務負担でございます。消防学校の浄化槽の保守点検業務について、令和7年度から9年度までの3年間の債務負担を設定し、複数年契約を行うもので78万円余をお願いするものでございます。
続きまして、資料の8ページをお願いいたします。継続費精算報告書の事業名の一番下の消防学校費でございます。これは、消防学校の冷暖房設備を各部屋ごとの個別空調方式に改修した経費で、令和4年度に設計、工事着手し、令和5年度に工事完了をしたもので、総額7,800万円余を支出いたしました。
◎安田委員長
続いて、木山危機対策・情報課長の説明を求めます。
●木山危機対策・情報課長
資料の8ページをお願いいたします。同じく継続費の精算報告となります。上の段で、防災行政無線用エアコン設備更新工事費でございます。防災行政無線のエアコンと、それから災害対策本部室のエアコンを更新するものとなっております。支出のほうが1,700万円余となっております。
◎安田委員長
ただいままでの説明について質疑等ございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次に、報告事項に移ります。なお、質疑等については、説明終了後に一括して行います。
それでは、報告29、令和6年度鳥取県国民保護共同実動・図上訓練(国重点)の実施について、木山危機対策・情報課長の説明を求めます。
●木山危機対策・情報課長
報告資料の2ページをお願いします。令和6年度の国民保護共同実動・図上訓練(国重点)の実施について御報告します。
こちらの国重点の訓練なのですけれども、国主導が行うもので、今回は実動訓練・図上訓練をセットで行うものになっております。令和3年度から全国で輪番でやっているもので、鳥取県が当たるのは今回初めてになっております。今月の12日に開催いたしまして、鳥取市で不審な勢力が見つかったという想定で訓練をさせていただきました。参加機関は50機関、参加者が約400名ということになっております。
5番の訓練の成果のところになります。今回の訓練の成果、ただいま集計中なのですけれども、こちらのほうは取りまとめさせていただいて、今後修正を行います県の国民保護計画に生かしていきたいと考えております。あわせて、長い間、訓練の準備をさせていただきまして、その中で、実際にこういったことが起きれば何をするのだろうかというようなことも検討をさせていただきました。この辺りの手順につきましても、県の計画であったり、各市のマニュアルに今後活用をさせていただきたいと思っております。
最後に今回の訓練の重点項目の一つとして、我が県の特性として、自家用車を使った避難ということを取り組ませていただきました。今回取り組ませていただいた件につきましては、今後、次年度以降、他県でもやっていく訓練の中でもいろいろと活用をされて、ブラッシュアップされていくものと考えておりますので、国全体の体制の向上につながるものと考えております。
◎安田委員長
ありがとうございます。
続いて、報告30、島根原子力発電所2号機の特定重大事故等対処施設等の対応状況について、報告31、島根原子力発電所の安全対策等の状況について(第31報)、報告32、令和6年度鳥取県原子力防災訓練(島根原子力発電所対応)の実施結果について及び報告33、原子力安全顧問の委嘱について、木本原子力安全対策課長の説明を求めます。
●木本原子力安全対策課長
資料3ページになります。島根原発2号機の特重施設等の対応状況について御報告をいたします。
特重施設とは、意図的な大型航空機の衝突などのテロリズムによって炉心を損傷し、原子力格納容器の破損による放射性物質の放出を抑制するためのバックアップ施設となります。もう一方の所内常設直流電源設備(3系統目)ですけれども、こちらは外部電源を喪失した場合に備えて、1系統目の蓄電池、充電器、2系統目の高圧発電機車等のさらなるバックアップということで、3系統目の電源設備となります。これらの設備を新規制基準において、2号機本体の設計及び工事の計画の認可後5年以内に整備するよう求められています。10月23日、これらの設備の設置変更許可を受けまして、顧問及び米子市、境港市の住民代表からの意見を聴取するために顧問会議、合同会議を開催しております。
1のこれまでの対応のところですけれども、平成28年4月に中国電力から許可申請の事前報告を受けまして、県からは許可後に住民や県議会、顧問、米子市、境港市の意見を聞いた上で回答をする、意見を述べるとしています。この後、数回の原子力安全顧問会議において、顧問は中国電力から審査状況等の説明を受け、その内容を確認しております。
2の原子力安全顧問会議のところですけれども、こちら11月21日に顧問会議を開催しまして、審査結果についての顧問意見を取りまとめております。それが6ページ、添付1でありまして、審査が適切に行われており、審査結果は妥当なものであること。また、バックアップ施設ではあるのですけれども、5年の猶予に限らず速やかに設置することや、住民への分かりやすい丁寧な説明により信頼を得ることを求めております。
4ページに移りまして、3、原子力安全対策合同会議ですけれども、こちらは11月24日に開催をしまして、米子市、境港市の安対協委員から意見を聴取しております。また、本会場とサテライト会場を設けて一般に広く公開しまして、映像については先ほどの顧問会議と合わせて県ホームページにて公開しています。主な質疑応答をここに掲載しておりますけれども、機能関係では特重施設と原子炉建物、同時破損を防止するための設備についてですとか、あと、原子炉建物だけではなく放射線廃棄物の保管場所への航空機衝突への対応などについて、また、運用関係では、5ページになりますけれども、現場シーケンス訓練、こちら保安規定に定めた想定時間内に緊急時対応を行えるかということを確認する訓練ですけれども、体制や要員計画、訓練の改善点ですとか、特重施設が完成するまで再稼働は待ってほしいという意見がございました。中国電力はさらなる安全性向上に資するバックアップ施設ということで、設置には5年の猶予が認められるものの早く建設できるよう努めていく旨の回答を行っております。そのほか、顧問意見にあった住民への分かりやすい説明には、中国電力から公民館単位での説明会、発電所見学会などで説明を行っていること、また、知事から中国電力に対し、顧問の考え方を反映して責任を持ち住民に分かりやすく丁寧な説明を求めるとともに、両市と相談しながら必要に応じて対応していくことをコメントしています。
続きまして、7ページになります。島根原発安全対策の状況について御報告をいたします。
前回9月の報告から進展のあったものを中心に説明をいたします。2号機ですけれども、新規制基準への適合性申請に係る許認可がそろったことから、9月9日に顧問会議、合同会議を開催しまして、顧問と住民からの意見を聴取しております。その後、米子市、境港市と県議会の意見を聴取しまして、10月10日に中国電力に意見を提出し、その後、国へ要望を済ましております。
11ページの添付1が、中国電力への意見、13ページから17ページにかけまして、この添付2から添付4が国への要望となりますけれども、これらは10月の常任委員会で説明したものと同じものになります。
7ページの(3)のところですけれども、安全対策工事が完了しまして、10月28日から11月3日にかけまして、560体の燃料を原子炉に装荷する作業を行っております。今後、12月7日に原子炉起動、12月下旬に並列、外部の商用電源系統に接続するといったことですけれども、発電を開始する予定としています。
8ページに移りまして、10月28日の燃料装荷開始から1月上旬予定の営業運転再開まで、特別な監視体制を強いて、重要なポイントで幹部職員が立ち会うこととしています。10月29日の燃料装荷作業については危機管理部長が立ち会い、11月26日、原子炉格納容器の蓋の取付け作業については当課職員が確認しております。12月7日に予定している原子炉起動におきましても幹部職員が立ち会う予定としております。中国電力からのトラブルの連絡があれば、夜間、休日問わず、直ちに島根原発へ急行する体制をつくっております。
(5)の長期施設管理計画ですけれども、こちらは運転開始から30年以降の原子炉施設の劣化状況を管理するための計画となります。先日2回目の審査会合が行われまして、2号機の本体よりも古い施設への対応について話が行われまして、長期施設管理計画の中で、こちらの点検方針を定めるということを説明しております。
4の島根原発で発生した2件の火災についてですけれども、中国電力から10月17日に報告を受けまして、報告の中にあった原因調査と再発防止対策、こちらを確認するために10月23日に立入調査を実施しています。10ページに2つの火災の概要を記載しております。4月30日の火災は仮設分電箱の焦げ後を中電社員が確認したというものでして、消火活動はなかったのですけれども、公設消防は火災と判断しております。火災当日に立入調査を実施しまして、5月2日に中国電力から改めて事案の報告を受けまして、県から原因究明、再発防止対策、対応状況の報告を申し入れております。一方、9月7日の火災ですけれども、こちらは溶接作業中にコンクリート養生マットから出火、作業員がすぐに消火したというものです。こちらも火災当日に立入調査を実施し、その翌日ですけれども、知事による安全対策工事視察の際に原因究明と再発防止対策の徹底を知事から申し入れております。
9ページの表ですけれども、4月30日の火災の主な原因ですけれども、仮設分電箱と鋼材の接触による迷走電流、意図しない経路の電流が流れたこと。あと分電箱内の筐体にアース線を固定するために取り付けていたねじ、こちらの締めつけ不良などが上げられております。これについては、仮設分電箱を鋼材から離して配置させ、アース線をねじ部から取り外し、仮設分電箱の筐体をプラスチック性から燃えにくい金属製に順次取り替えるといった対策を講じるとしております。
一方の9月7日の火災の主な原因ですけれども、こちらは資材、コンクリート養生マットの片づけを行わなかったこと、溶接電流の回路がしっかり形成されていなかったこと、帰線クランプ、溶接電流の回路を形成するための締め具ですけれども、そちらの設置場所が悪かったことなどが上げられております。これについては、溶接開始前に不要なものを片づけ、可燃物がないことを確認し、溶接電流回路となるアングル鋼材と鉄筋の接触面が大きくなるよう金具でしっかり取り付け、溶接作業場所近くに帰線クランプを設置して、溶接電流の回路をなるべく短くして監視しやすいようにするといった対策を講じるようにしております。
10月23日に再度立入調査を行いまして、適切な調査、検証に基づいて分析された発生原因を踏まえ、再発防止対策が立案されていること。その対策が適切に実施されていることを確認しております。こちらの調査結果については、県ホームページに掲載しております。
10ページのその他ですけれども、島根原発の港湾工事につきまして、港湾法に基づく島根県への届出が行われていなかったということで、鳥取県のほうからも中国電力に対して厳重注意を行っております。
続きまして、19ページになります。今年度の島根原発対応の原子力防災訓練実施結果についてです。今回の訓練は能登半島地震を受けての複合災害時の対応について実施していまして、訓練により得られた成果、教訓につきまして、地域防災計画、広域住民避難計画等に反映し、さらなる計画の実効性向上を図っていきます。
11月15日と16日、実動訓練を実施しまして、参加者数ですけれども、71機関、730名、そのうち住民171人がバス8台、自家用車27台を用いた住民避難訓練に参加しております。訓練想定ですけれども、島根県東部を震源とした地震が発生しまして、その後、島根原発2号機において事象が進展、全面緊急事態になるというシナリオでして、鳥取県では災害対策本部を設置し、屋内退避、避難等の防護措置を実施することとなります。
主な訓練目的ですけれども、複合災害への対応検証、円滑な住民避難及び支援体制の構築となります。訓練の主な成果になりますけれども、複合災害を想定した対応を確認し、下の写真、左側ですけれども、米子の崎津公民館などのコンクリート屋内退避施設への住民による屋内退避の手順ですとか、屋内退避施設への自衛隊による支援物資の供給手順を確認しております。また、写真左から2番目ですけれども、河崎小学校に設置している固定型モニタリングポストの欠測を想定した可搬型モニタリングポスト設置による代替測定、米子港では国道431号が被災した想定の訓練を実施しまして、写真左から3番目ですけれども、ドローンによる避難経路の被災状況の情報収集と、これに基づく自衛隊による道路啓開、瓦礫撤去作業による空陸の連携、また、431号が被災で通行できない場合を想定した迂回路の設定、交通誘導による避難の実施要領を確認しております。また、江府町の原子力防災支援基地において、写真、一番右側ですけれども、民間の輸送能力を活用して、検査会場へのコンテナ、資機材への輸送と設置、あと、基地への支援物資の受入れ手順の確認ですとか、受入先となる倉吉、鳥取市の職員によるそれぞれ避難者の受付手順の確認を行っております。
20ページに移りまして、訓練内容の一覧、表にまとめております。例えば(5)住民避難訓練では、バス、自家用車、ストレッチャー車両による避難手順の確認ですとか、道路監視カメラによる避難状況の把握訓練を行っています。(6)避難退域時検査訓練では、ゲートモニターによる車両の汚染検査手順ですとか、大型車両除染システム拭き取りによる除染手順の検証などを行っています。また、上記訓練と並行して障害者施設での避難行動要支援者訓練ですとか、災害医療活動訓練などを行っています。
その他のところですけれども、11月24日、富山県の原子力防災訓練に参加しまして、他地域での原発事故を想定しまして、本県の原子力防災支援基地から他地域の避難退域時検査会場までコンテナ、資機材を輸送して融通する手順の確認、輸送能力の向上、円滑を目的とした訓練を実施しております。
続きまして、最後、原子力安全顧問の委嘱です。21ページになります。原子力安全顧問、任期が満了したことから、10月17日付で、引き続き17名の先生に対して顧問委嘱を行っております。任期は令和8年10月16日までの2年間でして、年度当初に確認したところではありますけれども、再度、全顧問と、あと西田顧問の後任として、今年8月19日付で委嘱した野口顧問、こちらが欠格要件に該当しないということを確認しております。
◎安田委員長
ただいまの説明について質疑等ございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次に、その他ですが、危機管理部について、執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
意見がないようですので、危機管理部については、以上で終わりたいと思います。
執行部の入替えを行います。再開は入替え次第とさせていただきます。
午後1時35分 休憩
午後1時37分 再開
◎安田委員長
再開いたします。
引き続き県土整備部に係る付議案の予備調査を行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔にマイクを使ってお願いします。
質疑等については、説明終了後に一括して行います。
初めに、吉野県土整備部長の総括説明を求めます。
●吉野県土整備部長
それでは、議案説明資料の2ページをお開きください。県土整備部からは、一般会計補正予算として、鳥取港クルーズ客船係留施設改良事業800万円を、工事などに関する繰越し及び債務負担行為を提出しております。予算関係以外としては、工事請負契約と専決処分に関し、議案報告として提出しております。
それぞれの内容につきましては、次長及び課長から説明をさせていただきます。
◎安田委員長
続いて、関係課長等から説明を求めます。
まず、岸本県土整備部次長兼県土総務課長の説明を求めます。
●岸本県土整備部次長兼県土総務課長
まず、議案第1号の関係でございます。5ページをお願いします。公共事業の補正予算の総括表でございます。補正額は一般単県公共事業の800万円の増額のみで、補正後の額は総計で494億8,800万円余という規模になります。
続きまして、ページが飛びます。9ページをお願いいたします。繰越明許費に関する調書です。9ページから10ページまでが今回追加で御承認をお願いするものであります。県土整備部合計で39億1,800万円余であります。
11ページが、変更分の御承認をお願いするものであります。県土整備部合計で61億3,000万円余の増額であります。以上、追加分と変更分の合計100億4,800万円余を繰り越すことについて御承認をお願いするものであります。
続きまして、また、ページが飛びます。13ページをお願いします。11月補正予算におきます繰越明許費の総括表であります。県土整備部合計で100億4,800万円余の内訳、事業別の繰越状況での表になります。まず、公共事業関係でございますが、今回の補正予算におきまして、一般公共事業で66億9,800万円余、災害公共事業で23億1,700万円余、一般単県公共事業で8億9,200万円余、以上、公共事業関係合計99億900万円余、一般事業で1億3,900万円余となっております。繰越理由につきましては、14ページから21ページまでにそれぞれ記載のとおりであります。
次のページ、22ページをお願いします。債務負担行為に関する調書であります。今回追加で設定をお願いするものは、こちらの表に記載の2件のみであります。
最後の32ページに、11月補正予算に係る公共事業実施地区の概要を記載しております。1件のみの記載になっております。
◎安田委員長
続いて、藤本港湾課長の説明を求めます。
●藤本港湾課長
4ページをお願いいたします。鳥取港クルーズ客船係留施設改良事業でございます。9月の議会、代表質問、東田委員際、知事も申し上げましたが、10月9日に郵船クルーズが鳥取港を調査されました。その際、ちょっと一部水深が足りないところがございましたので、移動の水深を確保する浚渫費700万円と、以前ありましたクレーンの電源ボックス、その撤去費用100万円、合わせて800万円を補正予算でお願いするものでございます。
続きまして、飛びます、31ページお願いいたします。県有施設の管理の瑕疵による損害賠償の和解及び損害賠償額の決定について、11月20日、知事の専決処分をいただきましたので報告いたします。概要でございますが、今年8月5日に鳥取港西浜地区、漁港の建物と市場の間にある道路でございますが、鳥取市在住の方が運転する車が走行中に県が管理する水路の蓋が跳ね上がりまして、その車両を損傷させたものでございます。県の過失割合10割といたしまして、13万3,580円をお支払いするものでございます。
改めまして、損害を与えました相手方におわびを申し上げます。
今後はこのようなことがないよう、適正な管理に努めてまいります。
◎安田委員長
続いて、西土井道路建設課長の説明を求めます。
●西土井道路建設課長
23ページの議案第13号です。江府道路の久連トンネルにつきましては、令和3年度に4か年スタイルで掘削工事を発注したところなのですが、岩質が非常に脆弱で崩落を防止するための補助工法が必要となったこと等により、工期的にも予算的にもこの工事で完成することが困難となったため、追加工事として令和6年度から8年度までの3か年スタイルにより同2工区を契約することについて、本議会の議決を求めるものです。契約の相手方は、先行工事と同じ、安藤・間、大豊建設、YAHATAの共同企業体で、契約金額は25億1,889万円、工期は令和9年1月4日までとなります。入札は、技術提案評価型総合評価一般競争入札で行い、2つの企業体から応募があり、技術提案の内容や入札金額、会社成績等を総合的に評価した結果、当該企業体を落札者に決定したところであります。
続きまして、24ページの議案第14号ですが、先ほどの議案で説明させていただきました令和3年度発注の久連トンネルの先行工事につきまして、岩質が非常に脆弱で崩落を防止するための補助工法が必要となったこと等により、工期を令和7年3月17日から10月30日に延期することについて、本議会の議決を求めるものです。
続きまして、25ページの議案第15号です。現在、若桜町岩屋堂地内で進めております不動院岩屋堂トンネルの工事につきまして、契約金額を9億4,193万円から10億5,569万900円に変更することについて、本議会の議決を求めるものです。契約金額の変更理由は、当初昼夜交代の24時間作業を行う計画としておりましたが、実際に夜間作業の騒音を測定したところ、基準を超える騒音が観測されたため、地元とも協議の上、夜間の作業を取りやめたことにより、1日当たりの掘進量が減り、トンネル機械の現場拘束期間が増えた経費が増加したこと等により増額が必要となったものです。
続きまして、29ページの報告第2号です。我が道路建設課の職員が、本年4月4日に中部県土整備局との打合せ業務のため、倉吉市に公用車で出張し、午後0時45分頃、昼食を終えて倉吉市上井地内の駐車場から出庫する際、右側の安全確認が不十分であったため、駐車していた和解の相手方所有の乗用車に接触し、当方の車両が破損したものです。これにより、県は相手方と和解するために過失割合を10割として20万5,315円の支払いが必要となったところであります。事故当時の状況といたしましては、双方の車が近接していたため、同乗者が誘導を行い、接触の直前にはその危険を察知して運転者に伝えようとしましたが、運転者が窓を閉めきっていたため十分に伝わらず、そのまま前進し、このような事態を招いてしまいました。
今後は、今回の反省を踏まえ、安全運転に努めていく所存です。
誠に申し訳ございませんでした。
◎安田委員長
続いて、村尾河川課長の説明を求めます。
●村尾河川課長
資料26ページをお願いいたします。工事請負契約(水貫川河川改修工事(7工区)(ポンプ設備)(補助))の締結についてでございます。この工事は、日野川河口近くで合流します水貫川という県管理河川の下流部分、合流点付近でポンプの新設を行うものでございます。工事の場所は米子市皆生新田でございます。契約の相手方は、東洋プラント株式会社です。契約金額は7億9,827万円でございます。工事の完成期限は債務負担を取っておりまして、令和8年7月31日でございます。契約締結の方法といたしましては、簡易評価2.型総合競争入札で行いまして、10社応札があった中での契約となります。
◎安田委員長
続いて、西村道路企画課長の説明を求めます。
●西村道路企画課長
資料につきましては27ページ、それから28ページをお願いしたいと思います。損害賠償に係る和解及び損害賠償の額について、2件の専決処分を行いましたので御報告をいたします。
まず、27ページでございます。今年4月25日に国道431号の副道において、和解の相手方が自転車で走行しておられるときに、側溝の蓋の段差により転倒し、自転車が破損、そして、御本人が負傷されたというものでございます。県の過失を5割とし、物的損害に対し7,000円余、人的損害に対し6,600円余の損害賠償金として支払うものでございます。
続いて、28ページをお願いいたします。今年の8月2日及び同9日に国道178号におきまして、和解の相手方が自動車で沿道の駐車場に出入りした際に、ガードレール撤去後の支柱の切り残し部分に乗り上げ、車両が破損したものでございます。県の過失を9割、9万円余を損害賠償金として支払うものでございます。
和解の相手方に御迷惑をおかけしたことについて、改めておわびを申し上げるとともに、今後より適切な道路管理に努めてまいりたいという具合に考えております。
◎安田委員長
続いて、中口治山砂防課長の説明を求めます。
●中口治山砂防課長
交通事故による損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定について、11月20日、専決処分をいただきましたので報告をいたします。
事案の概要としましては、8月1日に現地視察のために富山県に訪問しておりまして、リース会社から普通乗用車をリースいたしまして、その車を運転して現場に向かっておりました。路外駐車場から道路へ進入しようと後退した際に道路の縁石に衝突し、同車両が破損したものであります。自損のみであります。県側の過失割合を10割といたしまして、損害賠償金3万8,500円を支払うものであります。
相手方に損害を与えております。大変申し訳ありませんでした。
◎安田委員長
ただいままでの説明について質疑等ございますか。
○川部委員
損害賠償で施設の管理状況が悪くてみたいなのが数件あったのですけれども、どこまで見ないといけないのかということ。1つずつ見ていきますと、側溝の蓋の管理状況を見ますと、悪かったのでしょうけれども、でもそういう状況というのは、起こってからではないと気づかないのがあるのかなというところ。あと、自転車のやつは特に気になるのですけれども、自転車ってちょっとした段差でもこけたりだとかある中で、どこまでこれを施設管理者側が見ないといけないのかというのが、ちょっと気になるので、全般的に施設管理の賠償責任の関係で、ここら辺は結構全部チェックしないといけないような状況になりはしないかなというところで、どうなのでしょうか。
●西村道路企画課長
まず、今回の事案でございますけれども、先ほどの自転車の件でございます。県の過失割合を5割ということで考えておりますけれども、この要因といたしましては、副道で今回の事件は起きております。実はその副道について、我々のほうが管理すべき道路であるということをちょっと失念しておりまして、十分な管理ができていなかったというのが背景にございます。道路の損傷自体は必ずしも100%事故が起きないような対策を取らなければならないというようには、今までの判例上ではなっておりませんでして、事故はある程度起きるものであるというようなことが前提にあろうかと思います。今回の件についても、大きかったのは県がまずは本来パトロールをきちっとして気づくべきところができていなかったという、この自転車の事例になります。
もう一つの国道178号の件につきましては、ガードレールを撤去して、当然地面には出ていないような状況まで処理をしていたのですけれども、恐らく除雪等か何かの要因で処理していた舗装が少し剥がれて、支柱が飛び出してしまった状況になっていたということで、ここについてはパトロールも週4回程度十分やっていたのですが、ガードレールがあるところはどうしても路肩ということもあって、気づいていなかったというようなところもあったというところで、県側にも過失もあるということで、相手方にも当然走行する際には前方に注意義務というのがございますので、注意して走っていれば気づくべきところもあったであろうというところで、両方が折半するような今回の処理になっているというところでございます。
●藤本港湾課長
側溝に関しまして、このたびの事案の詳細を申し上げますと、水路の劣化によりまして、そのコンクリート破片が水路と蓋の間に挟まっていたがために、てんびん状になって水路が跳ね上がったということでございますが、私ども管理、パトロールしておりますが、車両ではなかなかその他の部分は確認できないところもあります。ということもありまして、車両の運転側も当時の状況を見ますと、スピードを決して出していたわけではなくて、通常の運転の範囲にあるのですが、予見することができない範囲であったということを、管理側といたしましては車両ではなく歩いて丁寧に管理するところまでやれば発見できたかもしれないということで、このたびの過失を県側10割とさせていただいたところです。
○川部委員
個別の状況は分かったのですけれども、これは本当に起きてからでないと分からないような部分、案件になってしまうということですよね。なかなかふだんそこまで見れるかというと難しいですよ、パトロールで1個1個。ほかのやつはあれなのですけれども、自転車については本当にちょっとした段差でこけたりだとかあるので、この辺は本当どう考えたらいいのかという、一般的なところでいうと、大きな事故というのは全国的に事例とかあったりするのですか。
●岸本県土整備部次長兼県土総務課長
各課長の説明でも若干出てまいりましたけれども、まず、施設管理の瑕疵があったかどうかについては、予見可能性と、あと回避可能性というので、よく一般的に言われます。それで、予見できなければ当然防ぐことはできませんし、予見できていなくても、ではそれを回避できたのかというのが回避可能性の話になります。要はよく判例で出てきますのは、通常有すべき安全性を有していたかどうかということになりますので、川部委員御指摘のような自転車で側溝を走る場合とか、そんな完璧に凸凹のない側溝というのは珍しいぐらいだと思いますので、通常自転車とかで通られる場合は前方注意義務、車でも一緒ですけれども、路面の状況を見ながら走られるので、そこで明らかにおかしいと気づいていたら避けられるはずなのですよね、それで、昼と夜の時間帯の違いとかもありますけれども、そういったところでもって過失割合というのが大体出てくるというのが一般的な話であります。
○川部委員
分かりました。
◎安田委員長
ほかにございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次に、報告事項に移ります。
質疑等については、説明終了後に一括して行います。
それでは、報告34、「第24回住みよい県土づくり表彰式」について、日笠県土総務課建設業・入札制度室長の説明を求めます。
●日笠県土総務課建設業・入札制度室長
資料2ページを御覧ください。去る11月22日に第24回住みよい県土づくり表彰式を開催しましたので、その結果について御報告をいたします。
まず、安田委員長におかれましては、表彰式に御臨席賜りまして、ありがとうございました。
住みよい県土づくり表彰式でございますが、前年度に完成しました県発注の工事、委託業務において優秀な成績を収め、他の模範となる工事業務につきまして表彰する。それとあわせまして、あと土木施設愛護ボランティア活動におきまして、県土づくりに特に貢献のあった団体を表彰するものでございます。
今年度の受賞者数につきましては、2に記載したとおりでございますが、今年度から表の中にあります区分欄の3ポツ目にございます優良業務の関係、こちらを昨年度の部長表彰から知事表彰に格上げをしまして、表彰枠の拡充を図ったところでございます。
各区分の受賞者につきましては、3に記載したとおりでございますので、後ほど御確認いただければと思いますが、今後受賞されました工事業務の概要をパネルにしまして、県内の東・中・西の3会場におきまして展示を行う予定としております。
今後もこうした表彰活動を活用しながら、県土づくりに携わる方々の意識高揚と県土整備の重要性を広く一般の方に御理解いただくよう努めていきたいというふうに考えております。
◎安田委員長
続いて、報告35、鳥取県国土強靱化地域計画(第2期計画)の改定について、藤井技術企画課長の説明を求めます。
●藤井技術企画課長
資料の6ページをお願いいたします。先月、10月18日に第3回の有識者会議を開催いたしまして、鳥取県国土強靱化地域計画(第2期計画)の改定について了解を得ましたので報告をいたします。
1番目の評価会議での検討経過でございますが、第1回の5月の会議を踏まえまして、第3回の10月18日の会議で2期計画の改定の審議をいただいたという経緯になります。
2番目の2期計画の改定の方針でございますけれども、第2期計画の策定をしました令和3年3月以降の情勢変化で得られました教訓、下に書かせていただいております(1)から(6)を踏まえまして、早急に取り組むべきものというのを計画の中に改定をしまして反映をさせているというところでございます。
3番目に2期計画で盛り込む施策のポイントといたしまして、まず1つ目に、災害発生時及び直後に資する施策の強化ということで、施策のほうの盛り込みをしております。2番目としましては、デジタル技術の活用ということで、強靱化施策の中に広くデジタル技術を入れていこうという施策を入れております。最後に3番目としまして、住民の主体的な取組の促進というところを盛り込ませていただいております。
4番目に2期計画での盛り込むべき施策、KPIの目標別につきましては、隣の7ページのほうに記載をさせていただいております。目標の1番から8番、横断的分野というところで目標があるのですが、右端のほうに、計画上の時間軸というところがありますとおり、発生時、発生直後に資する施策というところに盛り込まれる施策のほうが多く施策として、今回追加をしているというところでございます。なお、計画の詳細につきましては、別途配らせていただいております計画の概要版、こちらのほうの資料のとおりでございます。
その他でございますが、今回改定版は速やかにホームページで公表するとともに、市町村のほうが作成をされます強靱化地域計画のほうへの情報共有を図らせていただくということにしております。
◎安田委員長
続いて、報告36、冬期道路交通確保対策会議の開催について、西村道路企画課長の説明を求めます。
●西村道路企画課長
資料については8ページをお願いします。除雪シーズンを迎えるに当たりまして、各道路管理者や警察等を集めまして、冬期道路交通確保対策会議を11月18日に開催をさせていただきました。本会議は、大雪等が発生した場合の対応であるとか、各関係機関の連携体制等の確認等を目的としたものでございます。
確認事項については、3に示すような内容のものを確認しております。内容自体は昨年度から大きくは変わっておりませんけれども、(6)のところを見ていただいて、トイレカーの導入ということで、大規模な滞留等が発生した場合に仮設のトイレ、移動式のトイレを用意しておいて、現地に備えるというような形で滞留者の支援というものの準備をしていきたいという具合に考えております。
最後、その他にも書いておりますが、この会議以外にも除雪に関して対象道路等に応じた複数の対策会議を開催しております。関係者がしっかりと連携をして、降雪シーズンに対応をしてまいりたいという具合に考えております。
◎安田委員長
続いて、報告37、中海・宍道湖8の字ルート整備推進に係る国土交通省への要望活動について、報告38、中国横断自動車道岡山米子線(蒜山IC~境港間)整備促進総決起大会の開催及び国土交通省への要望活動について、報告39、山陰道北条道路の開通時期見直しについて及び報告40、「第2回米子・境港地域道路整備勉強会」の開催について、井上道路企画課高速道路推進室長の説明を求めます。
●井上道路企画課高速道路推進室長
資料の9ページをお願いします。去る11月13日に、中海・宍道湖・大山圏域市長会が中心となって設立した整備推進会議と鳥取県、島根県が合同で米子-境港間を結ぶ高規格道路の早期事業化、島根県内の高規格道路、境港出雲道路の整備推進、高規格道路ネットワーク整備の予算確保について、国土交通省へ要望活動を行ってまいりました。要望では、吉岡事務次官のほうからは、8の字ルートは観光や地域振興、原発避難路等、重要な役割を担う道路として認識している。特に米子-境港間の高規格道路は次のステップを考えていきたいという御回答をいただいております。
続きまして、10ページをお願いします。11月14日に東京の海運クラブで、県と米子市長が会長である中国横断自動車道岡山米子線(蒜山IC~境港間)整備促進期成同盟会主催による総決起大会を開催しました。また、整備促進鳥取県議会議員連盟からも協賛をしていただきまして、安田委員長、斉木会長に御出席をいただきました。ありがとうございます。
大会では、国土交通省の山本道路局長から御挨拶をしていただき、米子・境港地域道路整備勉強会で一定の取りまとめをされる予定で、これを足がかりに次の段階に進めていけるよう努力していきたいと御発言をしていただきました。
続きまして、11ページをお願いします。山陰道北条道路の開通時期見直しについて説明をします。
北条道路の開通見通しにつきましては、令和元年12月25日に中国地方整備局から用地買収、埋蔵文化財調査及び大規模橋梁工事、軟弱地盤対策工事等が順調に進捗した場合という条件付で、令和8年度と公表されておりました。現在、倉吉河川国道事務所が施工を行っておりますが、その中で、盛土の前に現地盤を強化するということで、静的締固め砂くい工法による液状化対策を行っておられます。その中で、北条ICの西側では液状化対策の支障となる石や木塊、瓦礫類などが出現しております。その調査や撤去作業に時間を要することから、このたび開通時期の見直しが行われました。見直し後は、はわいICから北条IC間がこれまでどおりの令和8年度、北条ICから大栄東伯IC間が令和9年度以降で工程精査中ということになりました。開通時期が遅れるのは大変残念ではありますが、なるべく早く山陰道の県内区間が全線開通するよう、これからも国に働きかけていきたいと考えております。
続きまして、資料の12ページをお願いします。米子・境港地域道路整備勉強会の開催結果について説明をします。
11月22日に米子コンベンションションセンターで、米子から境港間の高規格道路の計画の具体化に向けて2回目の勉強会を開催しました。勉強会では、まず、倉吉河川国道事務所から、米子-境港間の道路は産業の活性化、信頼性の高いネットワーク、広域周遊観光の促進、緊急医療機関への速達性の向上、交通安全の確保の機能が求められるとして、現況の課題を解決し、求められる機能を確保するためには高規格道路ネットワークが必要であると説明がありました。また、県のほうからは、米子・境港地域が持つ特色やポテンシャルを生かし、活力のあるまちを目指すという地域将来像を実現するため、米子-境港間における高規格道路は必要不可欠であるという説明を行いました。また、地元の米子市、境港市、日吉津村から、ルートを検討する上で配慮すべき事項について説明をしていただきました。勉強会の最後には、中国地方整備局道路部の亀岡道路計画課長からは、社会情勢の変化や地域交通の課題から高規格道路の必要性が改めて認識できた。また、ルートを決めていく中で配慮しなければいけない事項も確認でき、一定の取りまとめができたという発言がありました。
今後は、この勉強会で整理した結果を踏まえて、早期事業化に向け、次のステップである計画段階評価に着手していただくよう国に強く働きかけていきたいと考えております。
◎安田委員長
続いて、報告41、第15回中海会議の開催結果について、村尾河川課長の説明を求めます。
●村尾河川課長
資料の13ページをお願いいたします。中海に関します護岸堤整備ですとか、水質等の課題を協議、検討いたします中海会議が11月18日に開催されましたので、その概要を報告いたします。
項目は、護岸堤ですとか水質とか、いろいろございますけれども、河川課からは4の(1)の護岸堤に関する項目について御報告をさせていただきます。
4の(1)の1つ目ですけれども、事業を行います国土交通省からは、大橋川拡幅の前段で、下流にあります護岸堤を先行する。こういう手順どおりに整備が進められていることが報告、確認されました。それから2つ目ですけれども、今年度から中海の水防警報発表の基準水位、これについて松江市内の護岸堤が一部整備されたということで、引上げを行っているということが説明されました。これらにつきまして、参加の知事並びに各市長のほうからは、できるだけ前倒しの整備をしてほしいということ。それから、中海も気候変動の影響で潮位の上昇が少しずつ見られるということもございますので、その影響の検証、それからリモート操作の省力化、こういったことをしてほしいという御意見がございまして、これについて引き続き取り組んでいくということが確認をされました。その他の項目につきましては、省略させていただきます。
◎安田委員長
続いて、報告42、鳥取港千代地区に造成した土地の分譲開始について及び報告43、境港の特定利用港湾の候補選定について、藤本港湾課長の説明を求めます。
●藤本港湾課長
では、資料のほう17ページ、御確認をお願いいたします。鳥取港におきましては、利用促進の観点から、昨年度から陸地の一部を変更いたしまして分譲を開始しております。昨年度分譲開始いたしました5,000平米につきましては、全て完売いたしまして、このたび隣接する一区画981平方メートルでございますが、分譲の準備が整いましたので分譲開始をいたしました。期限は12月5日まででございます。分譲者の決定につきましては、昨年同様有識者等によりまして、鳥取港に可能性等を評価いただきまして決定をさせていただく予定でございます。
続きまして、18ページ、お願いいたします。境港の特定利用港湾の候補選定についてでございます。国におきましては、総合的な防衛体制の強化の一環といたしまして、自衛隊・海上保安庁が港湾・空港の利用を円滑にするためとして、特定利用空港・港湾の指定を進めてございます。現在、全国で20の港湾と8つの空港の指定がされているところですが、このたび10月7日に国のほうから境港が候補に選定されたという説明がございました。境港が選定された理由でございますが、近隣に美保飛行場があること、また、米子駐屯地、出雲駐屯地という部隊が存在すること、境港自体の整備が一定程度進んでいるという要素によって選定候補に挙がったとお伺いしてございます。
現在、境港管理組合のほうで港湾利用者等への説明と意見聴取をしてございまして、地元自治体等の意見も踏まえて、国のほうに確認を行いまして、その回答を待って指定に関する可否については判断をしてまいりたいというふうに考えております。
◎安田委員長
なお、報告44、一定額以上の工事または製造の請負契約の報告については資料に記載のとおりでありますので、説明は省略いたします。
ただいままでの説明について質疑等はございませんか。
よろしいですか。
次に、その他ですが、県土整備部について、執行部、委員の方で何かございませんか。
○東田委員
県道沿いに整備された展望台がある通りがございますね。先日、大山の鏡ケ成のほうから関金に行く道路なのですけれども、そこにたしか展望台が3か所あったと思うのですけれども、休憩してちょっと展望台でも見ようかなと思ったのですけれども、その展望台の周辺にも雑木が結構立っていまして、展望が利かないというか、そういう維持管理はどのようになさっているのでしょうか。
●西村道路企画課長
道路の管理における除草等は、各路線でいろいろ計画を立てて、年数回除草はしているのですけれども、先ほど言われたような展望台での樹木の繁茂というところは、正直なところなかなか手が回っていない状況にあるのかなというふうに思います。当然、皆さんが利用していただく方によい景観を見ていただくために設置をしているものでございますので、ちょっと状況を確認して、どういった対応ができるのかというところは少し検討させていただきたいなと思います。
◎安田委員長
個別にまた場所等をお伝えして。
○東田委員
では、確認のほうをよろしくお願いします。
○川部委員
今の件なのですが、中部県土整備局長に以前チェックしろと言っていたと思うので、御確認ください。(「分かりました」と呼ぶ者あり)
◎安田委員長
ほかにございますか。
それでは、意見が尽きたようですので、以上をもちまして地域県土警察常任委員会を閉会いたします。
なお、この後、協議事項がありますので、そのまま委員の方はお残りください。
執行部は御退席いただいて結構です。
午後2時21分 閉会
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