会議の概要
午前10時00分 開会
◎安田委員長
ただいまから地域県土警察常任委員会を開会いたします。
本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
今回の常任委員会は、警察本部、危機管理部、県土整備部、輝く鳥取創造本部、地域社会振興部の順で執行部の入替えを行います。
初めに、会議録署名委員を指名いたします。
本日の会議録署名委員は、中島委員と前住委員にお願いします。
次に、執行部職員の紹介であります。
このたび8月1日付で人事異動がありました。各部局の職員につきましては、お手元に配付しております幹部名簿をもって紹介に代えさせていただきますので、皆様、御承知ください。
それでは、報告事項に移ります。
初めに、警察本部について行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
質疑等については、説明終了後に一括して行います。
それでは、報告1、令和6年上半期における特殊詐欺等の現状及び対策について、永島生活安全企画課長の説明を求めます。
●永島生活安全企画課長
それでは、報告いたします。警察本部資料の2ページをお願いいたします。令和6年上半期における特殊詐欺等の現状及び対策について御報告いたします。
まず、特殊詐欺被害の現状について、過去10年の被害状況をグラフで示しておりますが、昨年は認知件数74件、被害総額約3億3,386万円で、認知件数、被害総額ともに過去最多を記録し、極めて深刻な情勢が続いております。今年につきましては、右端の棒グラフ記載のとおり、6月末現在で認知件数37件、被害総額は約3,138万円となっており、昨年同期と比べて被害件数はプラス4件で、被害総額はマイナス約8,832万円となっておりますが、被害件数が過去最多を記録した昨年を上回る水準となっております。
県内の手口別の被害は、有料サイトの未納料金がありますとか、パソコンがウイルスに感染しているので遠隔で修理しますといってだます架空料金請求詐欺が13件、市役所や税務署の職員を名のり、税金の払戻しがあるといってだます還付金詐欺が12件発生しており、この2つの手口で被害全体の約7割を占めております。被害に遭ったきっかけを見てみますと、全体の約4割が固定電話にかかってきた電話ですので、被害を防止するためには、犯人からの電話を受けないための電話対策をいかにして浸透させるかが重要となります。
次に、水際阻止の状況ですが、本年6月末の水際阻止件数は42件で、そのうちコンビニエンスストア店員や金融機関の職員の声かけによる阻止が約9割を占めており、多くの被害を水際で阻止していただいております。都度、管轄する警察署長から感謝状を贈呈しております。また、従来型の特殊詐欺に加えまして、昨年末あたりから全国的にいわゆるSNS型投資詐欺、SNS型ロマンス詐欺という手口が非常に増えており、鳥取県内でも6月末現在で被害件数19件、被害総額は約2億6,199万円となっております。さらに7月には約2億円の被害も発生いたしました。SNS詐欺につきましては、従来型の特殊詐欺や比較的短期間のやり取りで被害に遭っていたことに対し、SNS型詐欺は、投資名目とか恋愛感情や親近感を抱かせるといったことで相手とのやり取りを長くする中で投資についての指南を受けたり、恋愛感情を育むというやり取りの間に信頼関係が醸成されて、複数回にわたってお金を振り込んで、かつそれが高額になっていくというような傾向にございます。また、SNS型詐欺は、高齢者だけでなく幅広い世代が被害者になっている状況でございます。
次に、被害の未然防止対策についてです。
県民一人一人に被害の実態を自分事として認識していただくこと、家族はもとより、社会全体で被害を防止すること、被害を防止する機運を一層高めていくことが必要だと考えております。したがいまして、犯人からの予兆電話を認知した際のあんしんトリピーメールや防災無線を活用した情報発信であったり、今年度から県警公式Xでも積極的に情報発信を行っているところでございます。また、犯人からの電話を受け付けない対策として、自宅電話を常時留守番電話設定、防犯機能付電話機の導入、電話通信事業者が実施しているナンバー表示サービスや非通知電話を拒否するナンバーリクエストサービスの導入、また、最近はプラスのついた国際電話での詐欺の電話がかかることが多いですので、国際電話の発信、着信が不要な方には、国際電話の利用休止措置をすることの周知に取り組んでおります。さらには、「白ウサギの知ろう詐欺!大作戦」と銘打って、本年5月に県下の金融機関、鳥取県、鳥取財務事務所、鳥取県警察など26機関で詐欺を撲滅するための共同宣言を行いました。その取組の中で、顧客への声かけ強化、ATMでの振込利用制限の随時見直し、不正口座のモニタリング強化を行っているところです。
今後の取組としては、幅広い世代に注意喚起を行うため、テレビCMやYou Tube動画、また、山陰パナソニック株式会社様から寄贈いただいた詐欺電話防止オリジナルうちわを活用した広報を実施予定としております。
◎安田委員長
続いて、報告2、令和6年上半期における交通事故発生状況について、渡邊交通企画課長の説明を求めます。
●渡邊交通企画課長
続きまして、令和6年上半期における交通事故発生状況について報告いたします。
資料3ページを御覧ください。資料の1には、過去10年間の上半期の数値を、2には、交通死亡事故発生状況を記載しております。
交通事故発生件数及び負傷者数は、令和4年までは減少していましたが、令和5年には、発生件数及び負傷者数が僅かに増加しました。本年上半期は、発生件数は293件、負傷者数は329人で、発生件数は昨年同期で14件減少、負傷者数につきましても16人減少しているところです。高齢者が第一当事者となる事故の割合につきましては、平成27年は21.7%でしたが、増加傾向で推移し、本年は30.4%と過去10年で最も高い割合となっております。また、死者数につきましては4人で、過去10年間の上半期では最も少ない数字となっておりますが、死者数に占める高齢者の割合につきましては、平成27年以降、増減はあるものの、おおむね50%から60%で推移しているところ、本年上半期は死者全員が高齢者となっており、これにつきましても10年間で最も高い状況となっております。
皆様も報道等で御存じだとは思いますが、先月の7月30日の午後4時20分頃、鳥取市佐治町で本年5件目の交通死亡事故が、8月12日午前11時19分頃には、鳥取市用瀬町の高速道路で6件目の交通死亡事故が発生しております。短期間に2件の事故が発生し、4人の方が亡くなっていますが、2件とも高齢者が第一当事者となる事故で、亡くなったのも高齢者という状況でありました。この事故により、交通死亡事故は6件、死者数は8人となっており、昨日現在で前年と比べまして件数は2件マイナス、死者数は同数という状況でございます。いずれにしましても、高齢者の加害・被害事故防止抑止対策につきましては、これまでの重点を置いて取組を推進しているところでありますが、今後も継続的な高齢者対策が重要であると考えているところです。
次に、下半期に向けた交通事故抑止対策の推進についてでございますが、現在、疲労からくる漫然運転や一瞬の居眠り等により車両の単独事故など、夏特有の交通事故抑止対策として、高速道路などのパーキングエリアや道の駅、また、県境近くのコンビニエンスストアなどに長距離運転による交通事故防止を呼びかけるチラシを掲示したり、パトカーの赤色灯を点灯して走行するいわゆるレッド走行や駐留警戒を行うなど、運転者の緊張感を保つ活動を行っております。また、夏は飲酒の機会が増える時期でもありますので、関係機関、団体と連携し、飲酒運転を許さない県民意識の醸成を図るとともに、交通指導取締りの強化により、飲酒運転の根絶に向けた対策を推進しています。あわせまして、飲酒運転体験ゴーグルを活用するなどした交通安全講習を行ったり、安全運転管理者講習などにおきまして、飲酒運転の根絶を家庭や職域において徹底していただくようお願いしているところでございます。
年末に向けた対策につきましては、秋の全国交通安全運動及び年末の交通安全県民運動の取組も連動いたしまして対策を講じていきますが、特に前照灯の早期点灯、ハイビームの有効活用や、歩行者に対しましては、夜間・早朝の外出時には反射材用品を身につけるなどの広報、啓発を行っております。
高齢者の加害事故、被害事故防止対策につきましては、鳥取県警察高齢者交通安全教育指導員などによる高齢者訪問活動、反射材貼付活動を推進するとともに、高齢者等複数回事故当事者に対する個別の指導や交通安全教育機器を活用した各種交通安全講習、サポカーの体験講習などを地道に取り組んでまいる所存であります。
◎安田委員長
ただいまの説明について質疑等はございませんか。
○銀杏委員
2ページですけれども、水際阻止状況のところの阻止件数と阻止率が出ていますが、阻止率53%というのは、何に対して53%というのが分かればお聞きしたいのと、もう1点は、次のページの中で、高速道路上での事故も最近大きなのがあったわけですけれども、眠気等を覚えたときに待避ゾーンというのも大変狭くて、あそこに本来は止めてはいけないということでありましょうから、止められないと。それで、パーキングエリア、サービスエリアはほとんどあまり途中にないものですから、睡眠、眠気防止といいますか、どういうふうな仮眠を取ればいいのかちょっと教えていただければと思います。
◎安田委員長
では、前者について。
●永島生活安全企画課長
阻止件数が全体の42件のうち、29件がコンビニ従業員さん等の阻止でございますので、そのパーセンテージが53%ということになっております。
●渡邊交通企画課長
高速道路等、普通の長距離ドライブでもそうですけれども、ある程度計画的に組んでいただきまして、1時間に1回ぐらい休めるところを最初から計画して休んでいただくような形でお願いをしているところでありまして、なかなか急に眠くなったといっても難しいところもありますので、そういったところで対応していただければというふうに考えております。
○銀杏委員
最初のほうなのですけれども、42件というのは阻止件数ではなくて、阻止できなかった分も含めた42件で、実際阻止ができたのが29件ということですか。ちょっと何か表現が違うなと思いました。
高速道路上で、行楽シーズン等で旅行に行ったりするときには、あそこに行って、ここに行ってということで計画を立てるのですけれども、私らもしょっちゅう乗るわけですよね。智頭に行ったり、気高に行ったり、倉吉に行ったり、しょっちゅう行って、何時の会合に行かなければいけないというので出るわけですので、一々どこに行って休んでというふうなことまで考える余裕もないし、あまりそういうことを県民に勧められても多分、そうだなと思う方は少ないのではないかなと思いますけれども、どう思われますか。
●永島生活安全企画課長
阻止率53%についてですけれども、令和5年中の認知が74件でございました。そのうち42件を阻止していただいておりますので、そのパーセンテージが53%ということになります。
●前田刑事部長
6月末の阻止件数が42件です。6月末で被害が37件発生しており、阻止できたのが42件、これを合わせますと79件になります。79件だまされているのですけれども、42件阻止していただいていますので、半分より少し多く、コンビニや銀行で阻止してもらっており、実際の金額的な被害がなかったということ。実際の被害と阻止した件数を足したのが分母で、分子が42件と。だまされた方が……。
◎安田委員長
だまされたけれども、お金までは取られなかったという件数。
●前田刑事部長
ということです、6月末で。実際だまされて銀行のATMまで行っている人はいるのですけれども、そこで止めていただいたので、被害件数には入っていないと。ですので、6月末の被害件数の認知件数の37件と阻止していただいた42件を足すと79件になりますので、その79件のうちの阻止が42件、阻止率が53%となっております。
◎安田委員長
もう1点のほう。
●渡邊交通企画課長
なかなか計画しにくいというところ、あるいはそこまで考えられないという部分もあるとは思いますが、やはり無理をされてから事故に遭われるよりも、ある程度のところで休憩を挟んでいただく、例えば米子から鳥取に行くときには、中間の琴浦の辺りで休憩を入れていただくとか、そういったような心持ちを常に持っていただくような形で、早め早めに行動していただくとか、そういった形でお願いするしかないのかなというふうに考えております。どうしても休める場所というのは決まっておりますので、その辺りのところも考えながら運転をしていただければありがたいかなというふうに考えます。
○銀杏委員
基本的には途中で下りて休むと。下りても休む場所ないので、県道、市道、町道辺りに止めて休むと。路肩に止めるか、田んぼのどこかあぜ道辺りに止めて寝るしかないなと思うのですけれども、道路構造上の問題もあって、県警のほうでどうこうできるわけではないかと思うのですけれども、協力して早めの仮眠を取れるような表示であったりとか、何かしら場所の設定とかしていただいたほうが無理な運転をしなくて済むのではないかなというふうに思いますので、これは要望で結構です。
◎安田委員長
ほかにございますか。
○東田委員
私は、鳥取自動車道の交通事故の件についてお尋ねしたいと思うのですけれども、この鳥取自動車道の特徴としましては、まず、佐用から鳥取までトンネルが多いと。それと、智頭トンネル以外は片道1車線ということで、京阪神等から来られる運転手さんが、本当に疲れた形でやっと河原に到着するというようなことです。今までこの大きな事故がトンネルで起きているのですね。ですから、なかなか施設の整備というのが、順次やっておりますけれども、一つ考えられるのは、国交省と連携を取って、道路情報の案内でトンネル内での事故が多いというのを細やかに発信する仕組みをぜひやっていただきたいなと思っています。
この間8月12日も、私は河原でして、ドクターヘリが3往復もして、本当に大きな事故が起きているなということを感じながら、後から3名の方が亡くなったというのを聞きまして、本当に胸が痛いのですけれども、そういうような国交省と連携して道路情報の発信でトンネル内の事故防止についての注意喚起をしっかりやっていただきたいなと思います。
◎安田委員長
要望ですね。
ほかにございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは次に、その他ですが、警察本部について、執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、意見がないようですので、警察本部については以上で終わりにします。
執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とさせていただきます。
午前10時22分 休憩
午前10時24分 再開
◎安田委員長
再開いたします。
引き続き危機管理部について行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
質疑等については、説明終了後に一括して行います。
それでは、報告3、鳥取県地域防災計画(原子力災害対策編を除く)の修正案及び鳥取県震災対策アクションプランの見直し案に係る意見募集結果について、福田危機管理部次長兼危機管理政策課長の説明を求めます。
●福田危機管理部次長兼危機管理政策課長
そうしますと、資料の2ページをお願いいたします。県の地域防災計画及び震災対策アクションプランにつきまして、現在、能登半島地震の教訓等を踏まえ、修正作業を進めているところでございます。修正案の概要につきましては、先月、資料配付という形になりましたけれども、委員の皆様には御報告したところでございますが、このたびパブリックコメントを実施しましたので、その結果について御報告するものでございます。
意見募集は、7月25日から8月7日まで行いまして、計4名の方から28件の意見が寄せられました。そのうちの主なものにつきまして、意見内容とそれに対する県の考え方をまとめてございます。
まず、地域防災計画の修正案につきまして、1件目でございます。津波の到達時間ということでございまして、最大波の到達時間に係る記述につきまして、最大波が来るまでに高い津波が来る可能性があるので、一刻も早く逃げる必要があるということを認識させるべきとの御意見でございます。これにつきましては、津波発生のおそれがある場合は、危険地域からの一刻も早い避難が必要でございまして、引き続き住民への普及啓発に努めることとしております。
なお、御指摘の記述につきましては、誤解が生じないように、海面変動30センチの到達時間についても併記するようにいたしたいと思います。
2件目でございます。地区防災計画につきまして、岡山県では県市町村で協議会を設置して計画作成を推進していると。本県でも取り組んではどうかという御意見でございます。本県におきましては、市町村と連携しまして支え愛マップづくりを進めておりまして、こちらが地区防災計画と同様の効果が期待できるということで、地区防災計画の作成につきましては、市町村等の判断に委ねているところでございます。
3件目でございます。夜間の避難につきまして、夜間の避難は危険を伴うので、避難の指示に当たっては垂直避難も考慮すべきとの御意見でございます。県の地域防災計画におきましては、日没前に避難が完了できるように早期に避難情報を発出すること、それから、やむを得ず夜間となる場合につきましては、屋内での安全確保についても検討するというふうにしておりまして、引き続き市町村と連携し、適切な避難情報の発出に努めます。
3ページをお願いいたします。4件目でございます。山崎断層帯についてということで、被害想定対象地震に山崎断層帯を含めるべきとの御意見でございます。こちら、現在は、県内でより多くの被害の発生が想定される8つの断層を対象としておりまして、山崎断層帯につきましては、今後の被害想定の見直しの際に検討したいと考えておるところでございます。
次に、アクションプランの見直し案についての御意見でございます。
1件目、想定地震。宍道断層による地震も想定地震として選出すべきとの御意見でございます。こちらは、アクションプランにつきましては、県内でより大きな被害発生が想定される4つの地震を選定しておりまして、想定地震の変更につきましては、次期のプラン改定時に改めて検討したいと考えております。
2件目でございます。県民への災害情報の発信ということで、様々な防災アプリがある中でAPI連携による情報提供を進めてほしいとの御意見でございます。県では、トリピーメールや防災情報ポータル等で防災情報を発信しておりまして、一部、ヤフー防災速報との連携等も行っているところでございます。引き続きAPI連携も含め、分かりやすい情報発信を進めてまいります。
3件目でございます。避難所環境の整備ということで、ペット同行避難について、獣医師との協力体制はできているかとの御意見でございます。県では、県の獣医師会と災害時における動物救護活動に関する協定を締結しておりまして、必要に応じて県獣医師会に協力を求めることとしております。
最後に、今後の予定でございます。各修正案につきましては、9月に開催する鳥取県防災会議で審議される予定でございます。
◎安田委員長
続いて、報告4、鳥取県地域防災計画(原子力災害対策編)及び鳥取県広域住民避難計画(島根原子力発電所事故対応)の修正案に係る意見募集結果について、報告5、島根原子力発電所の安全対策等の状況について(第29報)、報告6、島根原子力発電所2号機の安全対策の確認等について及び報告7、原子力災害時に備えた避難訓練の実施結果について、木本原子力安全対策課長の説明を求めます。
●木本原子力安全対策課長
資料4ページになります。原子力災害対策編の鳥取県地域防災計画と島根原発対応の広域住民避難計画の修正案に係る意見募集結果についてです。
パブコメを行った結果、1件、避難計画に対して御意見がありましたので、それに対する県の考え方をここで示しております。
表のところですけれども、複合災害への対応についてということで、津波による一部の道路制限となる事故想定ではなくて、地震や津波、大雪といった現象が同時に起きても避難を履行できるよう計画すべきとの御意見がございました。これにつきましては、県では、既に原子力災害と自然災害が同時に発生する複合災害を想定した避難計画を策定していること。また、あわせまして、複合災害が発生した場合は、人命の安全を第一とし、まずは、自然災害、その安全が確保された後に原子力災害に対する避難行動を取ることですとか、あと、不測の事態においては、自衛隊等の実動組織の支援を受けながら屋内退避、避難を実施することを記載しております。こちらの修正案につきましては、9月の県防災会議において、審議、決定される予定としております。
続きまして、資料5ページになります。島根原発の安全対策等の状況について御報告いたします。前回、7月の報告から進展のあったものを中心に説明いたします。
2号機ですけれども、現在、安全対策工事と使用前事業者検査が実施されています。安全対策工事については、主要設備の据付けがおおむね完了しまして、現在これらの動作確認などが行われています。工事の完了は10月を予定しております。
(2)のテロ対策施設となる特重施設等の審査ですけれども、7月5日に審査会合が非公開で開催されまして、7月31日に、本質的な変化ではないのですけれども、記載の適正化ということで設置変更許可申請書を補正し、規制委員会に提出しております。
(3)の長期施設管理計画ですけれども、運転開始から30年以降の原子炉施設の劣化状況を管理するための長期施設管理計画を策定しまして、7月30日に認可申請を中電が行っております。30年以降も運転を継続するために必要な認可でして、現行の高経年化技術評価、こちらは劣化の予測評価を行うものですけれども、その評価結果に基づいて策定した長期施設管理方針、こちらは追加の保全活動方針になります。これに加えて、30年前になりますので、設計が古いことによる必要な部品の製造中止などといった対応などもここには記載しております。
この長期施設管理計画ですけれども、新制度に基づくものでして、旧制度では技術基準、設備が達成すべき性能を規定したものですけれども、その基準を満足するかどうかの確認が運転開始から40年時点の1回のみであったのが、新制度になりますと、運転開始30年から10年を超えない期間ごとに確認が必要となるということで規制が厳格化されております。
続きまして、資料6ページになります。2号機の安全対策の確認について御報告いたします。
能登半島地震を踏まえまして、鳥取県は、4月に島根原発の安全対策や避難計画に係る国及び中国電力の申入れを行っております。その内容については、30ページの添付5に掲載しておりますが、4月の常任委員会でこの申入れの内容を御報告させていただきました。このたび申入れの回答を受けましたので、報告内容一覧のこれらの会議、意見交換等を通じまして、県では、回答内容を確認しております。
1つ目の第1回原子力安全顧問会議ですけれども、ここでは、申入れの回答内容の確認とは別に並行して行っている原子力規制委員会による審査結果、こちらの確認を行っております。原子力規制庁、中国電力から1号機の廃止措置計画変更認可と2号機の設計及び工事計画認可と保安規定変更認可の審査結果、あと、能登半島地震を受けての2号機への影響の確認結果などの説明を受けております。
主な結果のところですけれども、顧問からは、1号機についての審査の内容が妥当であること。また、2号機については、地震に関する新しい知見の収集に努めることや、災害時においても、正確かつ迅速な情報発信を行うことといったコメントがあったところです。そのほか、地域防災計画、避難計画の修正案、令和5年度のモニタリングの測定結果と6年度の測定計画が了承されております。
7ページの2つ目の原子力規制委員会との意見交換ですけれども、原子力規制委員会が発電所立地の地元関係者と意見交換を行うというものでして、今回、島根地域で初めて開催されております。出席者は、2県6市の首長のほか、原子力規制委員会から山中委員長と伴委員が参加しております。
主な結果のところですけれども、山中委員長からは、現時点において、能登半島地震から規制に反映すべき新知見がなく、現行の審査基準で適切に審査ができていること。新知見が得られればすぐに対応する旨の発言があったところです。鳥取県からは、2号機の安全性が担保されるとする、その判断理由を含めまして、4月の申入れに対して文書で回答するよう求めまして、8月9日のプロジェクトチーム会議において、その回答文書を受理しております。
8ページに移りまして、先ほどの原子力規制委員会との意見交換を行った同じ日に、またこちらも2県6市の首長が参加しまして、内閣府と意見交換を行っております。
主な結果のところですけれども、内閣府からは、自治体の避難計画が含まれていて、国によって了承されている島根地域の緊急時対応、これについて、複合災害を想定しているため、このたびの能登半島地震による影響はないといった説明がございました。鳥取県からは、こちらについても、島根地域の緊急時対応に実効性があるとする、その判断理由を含めて、4月の申入れに対して文書で回答するよう求めまして、こちらについても、プロジェクトチーム会議において、その回答文書を受理しております。
下へ行きまして、4つ目のプロジェクトチーム会議ですけれども、文書による回答を国、中電から受けまして、今後の対応方針を知事、米子・境港両市長で協議しております。
9ページに移りまして、主な結果のところですけれども、国及び中国電力から回答文書を後ろ11ページ以降の添付1から添付4に掲載しております。
11ページ、添付1の原子力規制委員会からは、12ページですけれども、宍道断層と鳥取沖断層との連動については、両断層が連動して活動することはないため、能登半島地震を受けて審査結果を見直す必要はなく、新たな知見が得られればバックフィットを行うこと。また、島根原発で起きた使用済燃料プールからの溢水、変圧器の油漏れ、外部電源の一部喪失については、島根2号機でもこのような事象を想定した上で安全機能が維持されていることといった回答をいただいております。
添付2の内閣府からは、23ページになりますけれども、島根地域の緊急時対応は、自然災害との複合災害を想定して策定しており、現時点で改定する必要はないこと。政府を挙げて、自衛隊等の実動組織が道路啓開等の必要な支援や財政的支援を行うこと。
また、添付3の経済産業省からは、25から27ページにかけて、中国電力を含めた原子力事業者に対して、能登半島地震での経験、知見を踏まえつつ、安全性向上に向けて不断に取組を指導していくといった回答をいただいております。
添付4の中国電力からは、28ページからになりますけれども、島根原発では、外部電源の多重化が図られていることや、能登半島地震であった地盤隆起発生、こちらを仮定した海水取水訓練など新たな取組を実施する。そういった自主的な改善を進めていくこと。また、安全文化の育成、維持活動に積極的に取り組むといった回答をいただいております。
9ページになりますけれども、この回答を受けまして、知事からは、誠実に回答いただいたことを評価した上で、今後回答については、専門家である原子力安全顧問の意見を聞くこと。また、安全対策工事が確認できる段階になったことから、知事、米子・境港両市長が現地視察する意向を示しまして、あと、安全顧問が現地で確認する方針案を示されました。
5つ目になりますけれども、先日、8月19日に、まずは鳥取県、米子市・境港市職員が2号機の安全対策工事の状況について視察をしております。
10ページになります。6つ目の第2回原子力発電顧問会議では、国及び中国電力への申入れに対する回答について、顧問の先生に確認いただいております。主な顧問のコメントのところですけれども、回答文書については適切な内容であること。また、志賀原発において、能登半島地震で安全上重要な機器の損傷がなかったことについて、もっと広報する必要があるといった意見がございました。また、緊急時における正確かつ迅速な情報発信に留意することですとか、あと、このたび国から新たに能登半島エリアの海域活断層の長期評価が公表されたことに対して、これによる島根原発の地震ですとか基準津波に影響はなく、見直す必要がないといった意見がありました。そのほか、本会議において、原子力安全顧問が現地視察を行うことが決定しております。
続きまして、資料31ページになります。原子力災害時に備えた避難訓練の実施結果について御報告いたします。
県では、島根原発の事故に対して多様な避難手段の実効性を高めるため、機能別の避難訓練を実施しております。1の船舶避難訓練ですけれども、バス、乗用車による避難の補完的手段として、11月に行います原子力防災訓練の一環として実施しております。住民13名の方に船舶避難訓練に参加いただきまして、写真にある海上自衛隊の小型船、曳船と水中処分母船とに乗って境港から鳥取港まで避難しております。訓練内容ですけれども、複合災害を想定した船舶避難ということで、能登半島地震では、海岸の隆起により港が利用できない状態となったことから、訓練では大型船が入港できない場合を想定しまして、左下の写真ですけれども、境港から小型船の曳船に乗って、沖合の大型船、水中処分母船に移乗するという訓練を実施しております。また、船舶避難中の救助訓練ということで、下の真ん中の写真ですけれども、船舶避難中に具合が悪くなって緊急搬送が必要になったという想定で、県防災ヘリによるホイスト救助訓練を実施しております。鳥取港に着いてからは、左下の写真ですけれども、避難退域時検査訓練ということで避難してきた住民に対して放射線の検出器による汚染検査とか簡易除染を行う訓練を実施しております。訓練の成果ですけれども、今回初めて実施した小型船から大型船の移乗について、安全かつ円滑に実施できたこと。これは、参加した住民のアンケートにも、よく考えられた訓練との意見があった。その一方で、船外で立ったまま直射日光を浴びる時間が長いといった、参加住民の健康面への配慮が足りなかったという意見もあったところでございます。
32ページに移りまして、2の避難先・避難経路確認訓練ですけれども、境港市渡地区の住民を対象に、避難計画の理解促進と不安軽減、また、避難先自治体の方にも理解していただくため、避難経路、避難退域時検査会場、避難先施設を実際に確認していただく訓練を実施しております。訓練概要ですけれども、今回参加いただいた渡16地区の住民が、バス避難の際、実際に集まる一時集結所、避難退域時検査会場、伯耆町B&G海洋センターですけれども、あと、避難先施設、とりぎん文化会館になります。こちらを視察して、避難経路と併せて確認いただいております。これについては、原子力防災ハンドブックや地区別の避難計画パンフレットの有効性についても確認いただけたのではないかと考えております。この訓練ですが、今度は8月に米子市の崎津公民館地区の住民対象に実施する予定としております。
◎安田委員長
続いて、報告8、鳥取県感震ブレーカー普及協議会の設立について及び報告9、第70回鳥取県消防ポンプ操法大会の開催結果について、黒見消防防災課長の説明を求めます。
●黒見消防防災課長
資料の33ページをお願いいたします。鳥取県感震ブレーカー普及協議会の設立について御報告させていただきます。
東日本大震災での火災の過半数で電気が原因と言われており、今年1月に発生した能登半島地震での大規模火災の出火原因としても電気に起因したものである可能性が報告されております。このような地震による電気火災を防ぐため、一定規模以上の揺れを感知するとブレーカーを自動的に落とし、電気火災を防ぐ感震ブレーカーの設置を進めることとし、県、市町村消防局、電気、建築関係等のパートナー団体で構成する感震ブレーカー普及協議会を発足させ、7月9日に協議会を開催いたしました。パートナー団体さんからは、感震ブレーカーの存在自体が知られておらず、周知が必要などの御意見をいただき、感震ブレーカーの有効性の啓発や設置支援を進めていくこととなりました。なお、今月31日土曜日の午後9時56分から放送の県政テレビ番組「#キニナルとっとり」において、感震ブレーカーを特集しておりますので、ぜひ御覧ください。
続きまして、資料の34ページをお願いいたします。7月7日に開催いたしました第70回鳥取県消防ポンプ操法大会の開催結果について御報告させていただきます。
県の消防ポンプ操法大会は、令和2年度、3年度は、新型コロナの関係で中止し、令和4年度は無観客で競技のみの開催、令和5年度は観客を消防関係者のみとして開催しましたが、今年度は、コロナ禍前のとおり一般の方にもお越しいただき、お子さんを対象とした水消火器体験やミニ消防車の展示なども行いました。大会には消防ポンプ自動車を使用したポンプ車操法の部に12隊、持ち運びが可能な小型動力ポンプを使用した小型ポンプ操法の部に11隊の参加があり、日頃の訓練の成果を発揮されました。10月に宮城県で開催される全国大会のポンプ車操法の部に鳥取県代表として米子市消防団夜見分団が出場いたしますので、御声援をよろしくお願いいたします。
◎安田委員長
ただいまの説明について質疑等はございませんか。よろしいですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次に、その他ですが、危機管理部について、執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、意見がないようですので、危機管理部については、以上で終わりにします。
執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は10時50分とさせていただきます。
午前10時47分 休憩
午前10時50分 再開
◎安田委員長
再開いたします。
引き続き県土整備部について行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
質疑等については、説明終了後に一括して行います。
それでは、報告10、令和6年度第2回鳥取県国土強靱化推進評価会議の開催結果について、藤井技術企画課長の説明を求めます。
●藤井技術企画課長
県土整備部資料の2ページをお願いいたします。8月6日に第2回鳥取県国土強靱化推進評価会議を開催しまして、第1回評価会議での委員の意見や近年の大規模自然災害の発生等を踏まえまして、鳥取県国土強靱化地域計画第2期計画の見直しにおいて盛り込むべき施策等について議論いたしました。
1番目の開催概要の(4)、報告の内容でございます。(1)の第2期計画の見直し方針でございますが、計画策定以降の大規模災害等で得られた教訓等を踏まえまして、今後の地域計画の改定に盛り込むべき課題、政策を整理しまして、人的被害等を防ぐために早急に取り組むべきもの、これを現行の計画の中間改定に反映させるということとしております。
次に、(2)の第2期の中間改定で盛り込むべき新たな施策につきましては、下の表のとおりに整理をしております。表の左側にあります目標の番号は、下の図1の青矢印の番号として表示をしております災害発生から復興に至るまでの目標にひもづいているものでございます。具体には、目標の1としまして、津波対策、住宅の耐震化、情報発信、目標の2としまして、孤立集落対策、避難所の対策、医療・福祉機能の確保といったように、人命の保護とか救助、救援、医療活動の迅速な対応に集中しているというところでございます。
3ページをお願いいたします。委員の主な意見といたしまして、第2期計画の見直しにつきましては、孤立集落の可能性を検討する際に多様な要因を整理しておくこと、次に、生活道路としての重要性が理解されたことから、道路整備などのハード整備をさらに引き続きお願いしたいといったこと。また、支援物資の仕分について、物流の専門家の導入というのはいい方法だというお話、また、支援物資の荷札にバーコード化等することによって輸送体制の円滑化を進めることなどの意見がございました。
また、強靱化施策の具体的な成果につきましては、令和5年台風第7号豪雨において、上にあります図2の写真のとおり、整備していた砂防堰堤が土砂を捕捉し、河道掘削が溢水を防いでいると。これまでの努力があったために重大な被害に至らなかったという御意見。また、鳥取県の災害発生、これは少なくないのですが、全国のニュースになるような人的被害は少ないということの理由として、自治会が防災に熱心でハード・ソフト対策をしっかりやっていて、県民の防災意識が高いものということもその理由であるということで高い評価を受けたところでございます。
今後、この強靱化の施策を進めております本県土整備部をはじめ、庁内の担当課のさらなるモチベーション向上を図るためにも、評価いただいた内容について共有をしていきたいというふうに考えております。
次回、今後ですけれども、第3回の評価会議を経まして、10月下旬に第2期計画の中間改定を行う予定としております。
◎安田委員長
続いて、報告11、鳥取県道路啓開計画の策定について、西村道路企画課長の説明を求めます。
●西村道路企画課長
資料については4ページをお願いします。鳥取県道路啓開計画を策定いたしましたので、御報告いたします。
まず、1の計画策定の背景でございますが、これまで大規模な地震の発生が幾たびか起こっておりますが、それらの経験を踏まえまして、南海トラフ地震等の大規模地震が想定される地域では、この道路啓開計画というものの策定が全国的に進められてきておりました。令和5年に入り、それ以外の地域においても、こういった啓開計画を準備しておくべきというような勧告が総務大臣から行われております。これを受け、本県も同年から策定に着手し、今年の6月に公表したものでございます。
次に、計画の内容についてでございます。
これまで策定済みの鳥取県地域防災計画、あるいは鳥取県緊急輸送道路ネットワーク計画などを踏まえながら、道路啓開に対して関係機関が共通認識を持って迅速な実施を行うための具体的な内容について定めております。
計画の基となる防災の拠点、それから、それらを結ぶ対象道路につきましては、先ほど申しました既存の計画に基づいて設定をしております。啓開ルートの優先度に応じて啓開作業の目標時間というのをこのたび設定しております。資料の中の下側右のほうに図を載せておりますが、ステップ1として、鳥取道などのいわゆる高規格道路、それからステップ2として、それらを補完する地域高規格道路並びに並走する一般国道などの広域移動ルートについて、24時間以内に啓開すると。それ以外につきまして、ステップ3として、広域移動ルートから被災地内につながるルートについては72時間以内を目標として啓開するということを定めております。
また、一番下に図を載せておりますけれども、道路啓開につきましては、緊急車両の通行できる幅をもう早急に確保するということが最大の目的でございますので、図に示しますとおり、啓開の幅は1車線で5メートルを基本としております。道路上の交通障害物については道路脇に積み上げるということで、啓開作業において撤去は行わないという形にしております。また、そのほか関係者の対応の目安となるように、想定される被害であるとか、啓開に必要な人材、機材などの算定についても行っております。大規模災害時は、その範囲とか被害とかというところが様々な形で現れるということもございますので、この計画を指針としながら、関係機関でしっかりと道路啓開に取り組む共通認識というものを持ちまして、迅速な対応ができるように努めてまいりたいという具合に考えております。
◎安田委員長
続いて、報告12、高速道路のミッシングリンクを解消し日本の再生を実現する10県知事会議の要望について、井上道路企画課高速道路推進室長の説明を求めます。
●井上道路企画課高速道路推進室長
高速道路のミッシングリンクの10県の要望活動につきましては、6月13日の常任委員会で、5月31日と6月4日に財務省の赤澤副大臣と国土交通省の尾﨑大臣政務官へ要望活動を行ったことを報告させていただいているところですけれども、その後、骨太の方針2024が6月21日に閣議決定されたことや、7月上旬に省庁の人事異動があったことから、改めて7月23日と24日に財務省の赤澤副大臣、国土交通省の吉岡事務次官、自由民主党の梶山幹事長代行に要望活動をさせていただきました。
主な要望内容としましては、大規模災害に備え、国土強靱化を進めるため、高規格道路ネットワークの整備を促進すること。未事業化区間の計画段階評価などの速やかな実施と早期事業化を図ること。国土強靱化実施中期計画を早期に策定し、必要な予算、財源を別枠で確保すること。4車線化の優先整備箇所の早期整備を図ることでございます。
要望した結果、赤澤副大臣からは、中期計画を策定し、計画的に実施したい。4車線化の優先整備箇所もしっかりやっていきたい。吉岡事務次官からは、しっかりと道路ネットワークを構築していきたい。梶山幹事長代行からは、中期計画を早期に策定し、ミッシングリンク解消にしっかりと取り組んでいきたいといった御発言をいただきました。
今月末には来年度の概算要求が提出され、12月には政府予算案が決定いたしますが、高速道路ネットワークが早期に整備されるよう、引き続き要望活動を行っていきたいと考えております。
◎安田委員長
なお、報告13、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、資料に記載のとおりでありますので、説明は省略いたします。
ただいままでの説明について質疑等はございませんか。よろしいですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次に、その他ですが、県土整備部について、執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、意見がないようですので、県土整備部については以上で終わりにします。
執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とさせていただきます。
午前11時00分 休憩
午前11時02分 再開
◎安田委員長
再開いたします。
引き続き、輝く鳥取創造本部について行います。お手元に幹部名簿を配付しておりますが、遠藤輝く鳥取創造本部長より発言の希望がありますので、お願いいたします。
●遠藤輝く鳥取創造本部長
名簿をお配りさせていただいているかと思いますけれども、万博関係で、当部のほうに山本桂司参事監のほうが8月1日付で兼務になったということでございます。このことも含めまして、万博関係の報告事項がある場合につきましては、こちらの委員会のほうにも報告をさせていただくことになりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
◎安田委員長
ありがとうございます。
それでは、報告事項に移ります。
執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
質疑等については、説明終了後に一括して行います。
それでは、報告14、令和5年度における鳥取県への移住者数について、川本人口減少社会対策課長の説明を求めます。
●川本人口減少社会対策課長
それでは、輝く鳥取創造本部の資料、2ページ、3ページをお願いいたします。令和5年度の鳥取県への移住者数がまとまりましたので、御報告をいたします。
本県の移住状況ですが、令和5年度の年間移住者数は1,696世帯、2,361人、対前年プラス258人となりまして、令和3年度の2,368人に続きまして2番目に多い結果となりました。2以降は、具体的なデータでありまして、2では、令和元年度以降の5年間の推移を記載しております。3は、I・Uターン別の移住者数割合ですが、令和5年度はIターン者数が過去最多となり、うち40代以下のIターン者数は944人で、40代以下の移住者に占めるIターンの割合は56%でありまして、全世代のうちIターンが占める割合の52.7%よりも高く、40代以下の方のIターン割合が多い結果となりました。
4は、市町村別移住者数でありまして、15団体で対前年増となっております。伸びの大きなところでは、米子市がプラス143人、三朝町がプラス30人、鳥取市がプラス25人、琴浦町がプラス20人などでありました。
5番目の移住世帯の属性についてでございますが、(1)の年代では、40代以下の世帯が全体の約8割を占めており、次のページ、(2)移住理由といたしましては、50代までが就職が一番多いわけですけれども、30代、40代の方では、就職に次いで結婚、子育てが多くなっております。
(3)の移住元地域といたしましては、従来からの傾向でございますが、近畿、中国、関東の順となっております。コロナ前と比べますと、関東からの移住者も増えておりまして、本県の豊かな自然環境であるとか、各自治体の暮らし、子育て支援策の情報発信などが効いてきているかなと考えております。
また、6は、市町村を通じて調査した移住者の定着率の結果を記載しております。移住から5年居住した場合を県内定着とみなしまして、令和6年度は、令和元年度移住者の令和5年度末の定着状況について調査し、定住の有無を調査できた548人のうち、定着を確認した人数は368人ということでございまして、定着率67.2%でございました。昨年度調査結果よりは低下いたしましたけれども、それでも7割近い数字となっております。また、参考に記載しました移住相談等の状況を御覧いただきますと、移住相談件数等も増加しておりまして、コロナ禍を経て、引き続き本県への移住に対する関心の高まりがうかがえるところでございます。
県の総合戦略で掲げる年間3,000人という移住者目標の達成に向けまして、この関心が確実に鳥取県への移住につながりますよう、次に報告するとっとり若者Uターン・定住戦略本部における若者目線の施策も合わせまして、各種事業を実行してまいりたいというふうに考えております。
◎安田委員長
続いて、報告15、とっとり若者Uターン・定住戦略本部の取組状況について、橋上人口減少社会対策課移住定住・関係人口室長の説明を求めます。
●橋上人口減少社会対策課移住定住・関係人口室長
そうしますと、資料の4ページをお願いします。とっとり若者Uターン・定住戦略本部の取組状況について御報告します。
若者のUターン定住を促進するため、産学官が連携して、若者の意見を取り入れた施策のアクションを起こすとっとり若者Uターン・定住戦略本部を今年の4月1日に設置し、第1回目の戦略本部会議を5月20日に開催しました。会議では、産学官の代表者が新たな移住定住促進策を実効性のある形で強力に推進していくことを表明するとともに、県内高校卒業までの学生、県内大学等に進学した学生、県外へ進学、就職した若者へのアプローチを強化していく方向性を共有したところです。
また、7月3日に第1回の本部会議で共有しました方向性について具体的アクションを実行していくため、若者と産学官の実務者によるワーキンググループを設置し、第1回ワーキング会議を開催したところです。会議では、ターゲットを県内高校生向け、県内大学生向け、県外大学生向け、県外若手社会人向けの4つに分けてプロジェクトチームをつくりまして、プロジェクトの右に記載しています課題認識、アクションの方向性を確認したところです。
さらに、第2回のワーキング会議を7月29日に開催しました。会議は、第1回ワーキング会議でつくりましたプロジェクトチームごとに分かれまして、ワークショップ形式でアクションの具体化、アイデア出しを行いました。
第1回、第2回のワーキング会議では、県外に出た学生の多くが帰ってくる成人式のタイミングは、とっとり暮らしや就職情報等を届けるよい機会ではないか。県内の両親、友人からのアプローチを含めた情報発信が効果的ではないか。また、ここには記載していませんが、副業2拠点生活、起業等の多様な働き方の促進やサポート環境が充実するとUターンしやすくなるのではないかなどのアイデアをいただきました。これらの意見を踏まえまして、今後、ワーキンググループ等で事業化の検討も含め、Uターン、定住の促進に取り組んでまいりたいと考えております。
次に、戦略本部で取り組んでいるアクションですが、6月補正におきまして、第1回本部会議での御意見を踏まえて事業化させていただきました4つの事業、また、既存の事業等で実施可能な内容の取組状況について記載しておりますので、御確認いただければと思います。
最後に、今後の取組方針ですが、プロジェクトチームごとにアクションを実行するとともに、若者との協働により、継続、発展的に取り組んでいき、今年の秋頃に第2回とっとり若者Uターン戦略本部会議を開催しまして、その取組状況、取組方針の中間報告を行いたいと考えております。
◎安田委員長
続いて、報告16、ミラ・クル・とっとりプラットフォーム設立セレモニー及び第1回交流会の開催結果について及び報告17、「未来構想キャンプ2024in鳥取(鳥取市)」の開催結果について、足立協働参画課長の説明を求めます。
●足立協働参画課長
資料の5ページをお願いいたします。ミラ・クル・とっとりプラットフォーム設立セレモニー及び第1回交流会の開催結果について御報告いたします。
今年度より、活動者が互いにつながり合うことでそれぞれの活動の活性化と地域課題解決を目指す新たな県民運動、ミラ・クル・とっとり運動を推進することとしております。この運動の推進母体となる様々な分野の団体がフラットにつながる、ミラ・クル・とっとりプラットフォームの設立セレモニーを7月14日、県立美術館にて開催いたしました。
第1部では、全国から公募いたしました新たな県民運動のシンボルとなるロゴマークの発表を行いました。第2部では、つながりをテーマに6名の活動事例の発表の後、グループに分かれての交流会を行いました。参加者の方からは、つながることで協働のきっかけになるですとか、自分から一歩踏み出すことが大切などの意見がございました。
今後は、毎月オンライン形式でテーマを変えて交流会を開催しまして、9月には、地域づくり活動を広くPRするミラ・クル・とっとり元気フェスを倉吉市で、11月には、対面での交流会を鳥取市で行いまして、活動者のつながりをつくる場面を増やし、県民運動の活性化に向けて取り組んでまいります。
続きまして、資料の6ページをお願いいたします。「未来構想キャンプ2024in鳥取(鳥取市)」の開催結果について御報告いたします。
県と慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスの共催によりまして、高校生が地域課題解決をテーマに大学の知的活動の本質を体験する「未来構想キャンプ2024in鳥取」を8月8日から3日間、鳥取市内をフィールドとして開催いたしました。
3回目の開催となる今回は、鳥取市の協力も得まして、6月に慶應SFCに鳥取市内のフィールドを実際に回っていただき、短期間のキャンプでの研究が円滑に進むよう誘導いたしました。8月のキャンプでは、県内6名、県外10名の高校生計16名が、歩いていて楽しいまちにするための仕掛けづくりやヘルスケアの観点から、鳥取の人を元気にするためのシステムを資料中段に記載の4つのグループに分かれて試作・検証して、最終日に成果を発表いたしました。参加した高校生からは、形にすることの難しさ、やりがいなどの研究体験そのものに対するコメントや、今回は中心市街地と鳥取砂丘のみのフィールドワークであったことから、再度観光のために来県したいとのコメントをいただきました。
今後は、今回の4つの研究を慶應義塾大学においてブラッシュアップした後、慶應学内でのイベントや県内での発表会など県内外で成果を発表し、自治体だけでなく、県内大学や企業など様々な主体の共同連携につながるよう取り組んでまいります。
◎安田委員長
続いて、報告18、令和6年度武蔵野市家族自然体験交流事業について、古曵中山間・地域振興課長の説明を求めます。
●古曵中山間・地域振興課長
資料の7ページをお願いいたします。令和6年度武蔵野市家族自然体験交流事業について報告をさせていただきます。
この事業でございますが、県と武蔵野市で平成15年5月に行いました、都市と農山漁村との相互交流宣言によりまして、2年に一度、武蔵野市の家族を中山間地域で受け入れまして、自然体験と地元住民との交流をしていただくというものでございます。
今年度は、コロナの影響もございまして6年ぶりの開催となりましたが、鳥取市岩美町、若桜町で12家族38名の受入れを行いました。受入れ期間ですが、8月16日から20日の4泊5日になります。受入れ家族は、先ほどの12家族38名でございます。
3の体験内容でございますが、この事業は市町村と一緒にやっておりまして、全体のコーディネートは県で行っておりますが、あとは各市町の事業として実施しておりまして、それぞれの市町が地元の得意な体験メニュー等を組んでいただいております。
最初の2日間は、岩美町で遊覧船や海水浴、3日目の午前中は鳥取砂丘に行っていただいた後、午後からは、参加者の希望を募っていまして、佐治、河原、若桜に分かれて、佐治では星や和紙の体験、河原では窯元の見学やジビエ、若桜では鉄道体験やそば打ちなどを楽しんでいただきました。
4の感想でございますが、参加の家族からは、田舎がない方でも田舎に帰る体験ができたとか、一番近い海が、関東の海よりも本当に鳥取のほうがきれいだったとか、地元の交流された住民の方からも、孫が帰省したようで楽しかった、元気をもらったなどの好意的なコメントをいただきました。都会の方々に農山漁村の魅力を伝えるとともに、地元にとりましても、地域の魅力を再認識するよい機会になったと考えております。
◎安田委員長
続いて、報告19、鳥取県東部地域交通まちづくり活性化会議の開催結果等について、野坂交通政策課長の説明を求めます。
●野坂交通政策課長
資料の8ページ目、9ページ目でございます。鳥取県東部地域交通まちづくり活性化会議の開催結果等についてということでございます。
この会議は、鉄道ローカル線の問題が全国的に話題になっている中で、本県においては、個別の線区ではなくて地域全体の交通について議論をするということで、令和4年の7月に交通事業者、鉄道事業者のみならず、バス事業者、タクシー事業者のトップと東部圏域の自治体の首長が集まった会として実施しております。これについて、7月30日に開催いたしましたので、その結果を報告するものでございます。
日時、場所、出席者については、1から3に記載のとおりでございます。
4番目の議事概要でございますが、事務局やJRから、取組内容ですとか、輸送人員の状況などの報告をした後に意見交換を行いまして、枠囲いをしておりますとおりの内容について重点的に取り組むということで宣言に合意しております。
宣言の内容ですけれども、4つございまして、1つ目が、万博を機に鉄道の誘客促進をしていくということ、2番目が、因美線、山陰本線など、県境を越えた観光列車の運行などに取り組むと。あと、3番目が、路線バスのICOCA導入ですとか、タクシーの配車アプリの導入などによるキャッシュレス化の推進、4つ目が、ねんりんピックにおける日本版ライドシェアや公共ライドシェアなどのおもてなし交通を実施するということで宣言しております。
5番目の主な発言内容でございますが、ちょっと順番が前後いたしますが、一番下、岩美町長からは、町民に鉄道などを含めた公共交通に乗ってくださいという呼びかけや高齢者の利用支援などをやっているという発言ですとか、9ページ目の頭ですけれども、智頭町長からは、津山市と面談して、因美線を使ったようなツアーを考えているというような御発言がありました。
戻りまして、JRの山陰支社長からは、地域の課題解決に自分たちも加わっていきたいという発言もありますけれども、利用の支援制度など、そういったことに踏み込んでいただいていることには感謝の意を表しておられます。あわせて、その下の括弧書きで書いてありますけれども、この会議の翌日、JR山陰支社の支社長会見がございまして、10月5日から6日に、観光列車「あめつち」の因美線運行について発表されたということで、宣言の2つ目の取組が進んでいるところでございます。
9ページ目の9の関連事項でございますけれども、まずは、この7月の半ばに京都の鉄道博物館のほうで、スーパーはくと、名探偵コナン号の展示ということで、これも宣言1に関連するようなものですけれども、鳥鐵の旅ですとか、「とっとリアル・パビリオン」のPRなどをしております。7月12日の誘客セレモニーには、平井知事も出席いただいております。
(2)です。これは宣言の4つ目に関連するものですけれども、ねんりんピック期間中に
TottoRideShare(とっとライドシェア)ドライバーの募集ということで開始しております。この報告とは別に、こういった1枚物のチラシをつけさせていただいております。8月7日からおもてなし交通をするということで、これは二種免許ではなくて、一種免許の方がドライバーとなってできるライドシェアという仕組みで、県民の皆さんと一緒におもてなしの交通をしていこうというものでございます。まだまだ募集をしておりますので、委員の皆様のお知り合いの方とか、そういった方にも声がけをいただけたらありがたいと考えております。
◎安田委員長
続いて、報告20、鳥取砂丘コナン空港脱炭素化推進計画の認定について、報告21、鳥取砂丘コナン空港第1期コンセッションの中間評価の実施について及び報告22、鳥取砂丘コナン空港第2期コンセッションの実施方針の策定・公表について、安本交通政策課空港振興室長の説明を求めます。
●安本交通政策課空港振興室長
まず最初に、7月末に常任委員会の皆様のほうで現地視察のほうをしていただきまして、本当にありがとうございました。
それでは、説明させていただきます。お手元の資料の10ページをお願いいたします。鳥取砂丘コナン空港脱炭素化推進計画の認定についてでございます。
本県では、鳥取砂丘コナン空港につきまして、2030年までに2013年度比で60%以上のCO2排出量削減を目標とし、さらに2050年までにCO2排出量ゼロ、カーボンニュートラルを目標としております。それの目標を定めました鳥取砂丘コナン空港推進計画を策定し、国土交通大臣に認定を申請しておりました。そして、この結果、このたび、同推進計画が地方管理空港では全国初となります認定を受けましたので、その御報告をさせていただきます。
この認定につきましては、この認定式というものが開催されまして、資料の右下のほうに掲載しております。御覧ください。この計画の策定に当たりましては、令和4年度の12月補正予算で1,100万円余の予算を計上させていただきまして、2分の1の国庫補助を得ながら実施したものでございます。
計画の特徴といたしましては、1番でございます。地域特性を活かした取組のイメージと目標というところでございまして、御承知のとおり、鳥取空港は日本海に面しておりまして、地域特性といたしましては、強風、それから高波浪、塩害、雪害などの影響をもろに受けるところでございまして、そういったようなところに適応した太陽光発電設備の導入、それから車両の電気自動車化など、幅広い取組を盛り込んでいるところでございます。
主な取組内容といたしましては、御覧のとおりでございまして、今後この太陽光パネルの設置だとか建築物の省エネ化というものを推進していこうというものでございます。その際、国の財政的支援、技術的支援を受けながら認定計画に沿って空港の脱炭素化を推進していくものでございます。
それでは、次、資料の11ページをお願いいたします。鳥取砂丘コナン空港第1期コンセッションの中間評価の実施についてでございます。
第1期のコンセッションは、現在行っている事業でございますけれども、これは御承知のとおり、当初、第1期コンセッションの事業期間は令和6年3月までということでございましたが、コロナ禍の影響を受けまして航空需要が低迷したこと等から、事業期間を3年間延長いたしまして、令和9年3月末までとしております。そして、この残りの期間の中間年度に今年度が該当いたしますので、中間評価を2回目ということになりますけれども、今年度開催するというものでございます。この中間評価に当たりましては、3回予定をしておりまして、8月から10月の予定で開催し、実施することとしております。
1番でございます。令和6年度の中間評価の委員でございますが、前回は令和3年度に実施しました。そして、常任委員会の皆様方、議会のほうからもいろいろ御指摘、御指導等をいただきましたので、委員メンバーのほうを少し拡充といいますか、見直しをかけております。御覧いただきましたように、令和3年度の中間評価では5人のメンバーだったのですけれども、それをまず6人に拡充いたしまして、そして、上から2人の岡本様、それから谷本様については継続でございますが、その下の筒井様、それから西垣様につきましては新規ということでございます。ここにつきましては、地域とか観光振興、それから経済団体、それから観光事業者団体というところの専門家といいますか、有識者というところで採用させていただいているところでございます。そして、その下で、野邊委員でございますけれども、これは但馬空港の空港長ということでございまして、前任者の方がその委員だったということで充て職みたいな形で継続という形になります。そして、一番下の公認会計士の方は入れ替わりでございますけれども、廣田様にお願いしているというところでございます。
そして、2番の評価項目でございますけれども、空港の運営等に関する計画に従って適切かつ確実に実施しているかというところでございます。一番のポイントは、2番目のイのところでございまして、今回この地域連携、地域・観光振興への貢献というところで柱として特化させていただきまして、外出しで評価させていただくということになります。その他は必要な経営的基礎を有しているか、それから、必要な技術的能力を有しているかという視点で中間評価をさせていただきます。
3番目、開催予定です。第1回を今月8月27日の火曜日、午前中でございますけれども、この内容のとおり、要綱とそれから評価方法の決定、確認等をさせていただきまして、第2回を9月18日に行います。このときには運営権者であります鳥取空港ビル株式会社のほうからプレゼンテーションを受けて、質疑応答をしていくと。3回目は10月でございますけれども、ここで評価結果をまとめていくというふうな流れになっていくということでございます。
次、お願いいたします。資料の12ページ、それから、関連といたしまして13ページ、14ページまでの3ページでございます。鳥取砂丘コナン空港第2期コンセッションの実施方針の策定・公表についてというところでございます。
第2期コンセッションにつきましては、御案内のとおり、条例も改正をいたしましたが、選定事業者を公募の方法によって選定することとしておりまして、これにつきまして、実施方針を定めたものをPFI法に基づきまして8月1日に県のホームページのほうで公表しております。その公表した内容につきまして報告させていただくものでございます。
1番でございます。実施方針の概要、これにつきましては、次のページの13ページと14ページに概要を掲載しております。これにつきましては、実は6月13日に常任委員会の皆様方の勉強会のほうで説明させていただいた内容から言葉の精査のみでございまして、内容の大きな変更はございませんので、内容の詳細につきましての説明は省略させていただきます。
実施方針の概要といたしまして、(2)のところでございますけれども、事業期間につきましては、当初の事業期間が20年間、そして、運営権者が希望した場合、10年間延長できる。さらに不可抗力ですね、例えばコロナだとか地震だとか、そういった不可抗力が発生したとき、最大35年間まで事業期間を継続できるというふうな事業方式としております。
そして、(3)の事業方式ですけれども、これは従来御説明させていただいているように、現在の運営権者であります鳥取空港ビル株式会社の株式を全部取得いたしまして、完全子会社となった形でSPCのほうが運営するという形になります。
そして、その下でございますけれども、鳥取空港ビル株式会社の従業員及び同社が締結している契約等につきましては、特段の事情がない限り、運営権者となるSPCに承継されるというところでございます。事業範囲等につきましては、記載のとおりでございます。
そして、2番目でございます。今回公表しております実施方針に関する説明会のことでございますが、開催日は来週の28日水曜日でございます。会場とオンラインのハイブリッド方式で説明会を開催いたします。場所については、とりぎん文化会館で、掲載のとおりでございます。
そして、3番、実施方針に関する意見の受付ということでございますが、これも9月13日まで受け付けるというところで、記載のとおりでございます。
そして、4番、今後の第2期事業の開始までのスケジュールというところでございますが、掲載のとおりでございまして、PFI法に基づきます手続等を、それから議会の皆様方と調整等を図らせていただきながら進めさせていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
◎安田委員長
続いて、報告23、令和5年観光客入込動態調査結果について、報告24、「とっとリアル・パビリオン」の開幕について及び報告25、とっとりロケツーリズム官民連携推進会議の設立について、内田観光戦略課長の説明を求めます。
●内田観光戦略課長
それでは、資料15ページをお願いいたします。令和5年の観光客入込動態調査結果がまとまりましたので、その結果を報告いたします。
真ん中のところに主な項目の調査結果ということで6つの指標を掲げておりますので、こちらで御説明申し上げます。
まず、一番上でございますが、観光客入り込み客数実人数ということでございます。令和5年、969万5,000人ということでございます。令和4年との比較で言いますと、増減21.9%ということで、コロナ禍からの回復は順調にきているということでございます。そのほか、下のほう、延べ人数でありますとか、日帰り客数、宿泊客数ということで増減を見ていただきますと、おおむね20%前後回復ということでございます。一番下でございます。外国人宿泊者数ということでございますが、これにつきましては、水際対策の緩和等も含めまして大きく伸びているという状況でございます。これら数字として伸びた大きな要因といたしましては、やはり昨年の5月にコロナが5類移行ということで、その前後からの人の往来の活発化、そういったものでありますとか、外国人宿泊者数については、やはり国際定期便でありますとかチャーター便、そういったものの効果が出てきたということでございます。
ただし、その一方で、コロナ前の比較ということで言いますと、まだ数字としては十分に達していないというところでございますが、今年の宿泊者数の推移を見ていきますと、令和5年にも比べてやはり20%増ぐらいで今順調に推移をしておりますので、今年度もいろんなこういった情報発信でありますとか旅行商品化をやりながら、また来年に控えております大阪・関西万博に向けて引き続き取組を進めてまいります。
続きまして、16ページをお願いいたします。「とっとリアル・パビリオン」の開幕について御報告を申し上げます。
大阪・関西万博を契機に本県の観光誘客ということで、「とっとリアル・パビリオン」をこのテーマといいますか、キャッチコピーとしてこれまで展開をしておりますけれども、それを7月19日の金曜日にこのパビリオンということで、様々なコンテンツ、そういったものを公表させていただきました。
1のところ概要で書いておりますけれども、万博のサテライト会場として、鳥取県の豊かな自然、食、そして、まんが王国、あと、アドベンチャー、そういったものをアトラクションと言っていますけれども、様々なコンテンツを皆さんに体験いただくということで、今、公開をしておるところでございます。
1の(2)のところでございます。ホームページによる広報ということで、200を超えるものを今発信しておりますし、今後もそれは拡充してまいります。また、モデルコースであるとか関西エリアからのアクセス、そういったものも紹介しておりますし、日本語だけではなくて、英語、中国語、韓国語と多言語対応ということで今展開をしておるところでございます。
2のところでございます。このオープンに合わせまして、オープニングセレモニーも開催させていただきましたし、3のところでいいますと、フォトキャンペーンということで、この開幕に合わせて現在展開をしておるところでございますので、今年の誘客も含めて、来年につなげていくような、そういった展開を今進めておるところでございます。
続きまして、17ページをお願いいたします。とっとりロケツーリズム官民連携推進会議の成立について御報告を申し上げます。
映画であったりとか、CMであったりとか、そういったものの映像を通した情報発信というのは、いわゆる見られた方の本県に対する良好なイメージ、いいところだなというところに非常につながるということがございます。我々といたしましては、それらを県内全域挙げて、誘致活動であったりとか、そういったことをやる中で、このフィルムを通したイメージ発信をどんどん進めていこうということで、このたび推進会議を成立いたしました。
1のところで概要を掲げておりますけれども、ロケ誘致を目的としながら、そして、(2)に書いておりますけれども、観光連盟のフィルムコミッションであるとか、あとは、顧問といたしまして、フィルムコミッショナーに任命させていただいております、映画監督の足立紳さんでありますとか、あと、会員といたしましては、商工会の皆様、そして、県内の
DMO、それとあわせまして、県の警察本部、これは、道路の交通規制等がございますので、そういったところの関連、それと、環境省さんについては、国立公園等ございますので、そういった関係のところを含めて、県内のいろんなところでロケができるようなところを市町村さんと一緒に展開をしてまいります。
事業内容のところでございますが、やはりここは積極的なロケ誘致ということで、もう我々のほうから制作サイドのほうにアプローチをかけていく。鳥取にはこんなにいいところがありますよ、こういったところでロケをお願いしますよというところで、こういったところを展開してまいります。
2のところで、設立会議ということでございますが、7月16日に設立をいたしておりまして、出席者の皆様からも、やはり鳥取には非常にすばらしいロケーションがたくさんあるのだと、やはりそういったものをこのロケツーリズムを通じて発信していくべきだということでございますし、一番下のところですね、ツーリズム協議会の方からの御意見としては、やはり人と人とのつながり、制作側と地元が一緒になって映画を作る、そういったものを取り組んでほしいということでございましたので、そういった体制も含めて、今後もさらに展開をしてまいります。
◎安田委員長
続いて、報告26、国際航空路線の最近の動きについて、谷本国際観光課長の説明を求めます。
●谷本国際観光課長
それでは、18ページを御覧ください。国際航空路線の最近の動きということで、米子-香港便の定期便化に向けた動きということでございまして、8月14日に平井知事が香港に直接出向く形でグレーターベイ航空へのトッププロモーションを行いました。
先方からは、当日、呉秀蘭CEO様ほか主要幹部のお出迎えをいただきました。
冒頭、平井知事のほうから、米子-香港チャーター便の実現にお礼を述べるとともに、今、全国的に問題となっております燃油ですとか、グラウンドハンドリングにつきまして、米子空港では準備が整っていると、定期便開設をできる限り早く実現をしていただきたいという働きかけをいたしました。これに対しまして、呉CEOからは、香港では日本の地方への関心が高まっていまして、鳥取県はそういった香港人が好むような素材がそろっていると。また、燃油やグラウンドハンドリングの問題もクリアになっているということも非常に評価をされまして、この冬ダイヤ10月末から週3便で定期便を就航開始したいと。火、木、土での運航を予定しているといった旨の御発言がございました。
平井知事のほうからは、早速の御決断ありがたいということで、早速地元の受入れ体制を進めたいというお話がございまして、関係機関の認可を前提といたしまして、10月27日からの就航へ進ませていただくこととなりました。
また、定期便に先立ちまして、同じくグレーターベイ航空によります米子-香港チャーター便の運航がございました。8月17日と、また、明日の22日と合わせて2往復でございまして、8月17日の初便が、グレーターベイ航空社によります初めての就航となりました。当日は、地元の経済界、また自治体関係の皆様方とお出迎えや対応をさせていただきまして、いらっしゃった方は、砂丘であるとか、あとは、水木しげるロード、また鳴り石の浜など、県内各地を回っていただいているところでございます。初便は63.8%という搭乗率でございますけれども、明日入ってくる予定の便は、今のところ72%ほどの予約率と伺っております。今回のチャーター便で鳥取の見どころをまた知っていただきまして、さらなるリピーターにつながっていただくように我々としてもしっかり頑張っていきたいと思っております。
◎安田委員長
続いて、報告27、江原特別自治道友好交流30周年記念行事及び観光・物産プロモーションについて及び報告28、国際定期貨客船航路正式就航に合わせた江原特別自治道との交流事業について、井嶋交流推進課長の説明を求めます。
●井嶋交流推進課長
では、資料19ページ以降を御覧ください。7月3日から5日にかけまして、平井知事が韓国を訪問しまして、江原特別自治道、金鎭台知事と鳥取県・江原特別自治道の友好交流30周年の記念行事を開催するとともに、海運会社、航空会社の代表等と意見交換等を行い、本県の観光や食の魅力を情報発信するプロモーションを行いました。
まず、1番でございます。30周年記念行事でございますけれども、友好提携締結から30年にわたり、両県道の関係性が深化したことを評価するとともに、このたび海の道(国際フェリー)が再開することを契機に交流を深めていくこと。それから、今回特に人口減少といったこと、韓国にも共通しますけれども、そういったことの共通課題に向けて、今後若者を中心に連携していくことにつきまして、若者活躍未来創造共同宣言というのを提案しまして、今後若者がいきいきと活躍する社会を共に創り上げていくことを連携していくということを確認しました。
今、金鎭台知事との面談におきましては、イースタンドリーム号を活用したサイクリング交流などといったもの、そういったものに航路活性化を図る方向で一致をしております。
3番の両県道の知事、若者交流コンサートにおきましては、日韓親善協会の参加並びに鳥取県からは鳥取県の鳥大並びに鳥取環境大学の学生にも参加してもらいまして、20ページ以降になりますけれども、両県知事によるステージパフォーマンス、挨拶、歌によって会場を盛り上げ、トップ同士、若者同士が交流を深めたということでございます。
4番、エアソウル代表理事との面談でございますけれども、エアソウルのほうからは、増便も含めた検討を行うということ、それから、韓国向けプロモーションを強化するといった意向が示されております。
5番のほうの新世界副社長との面談でございますけれども、今年、新世界百貨店のほうにオープン予定の焙煎コーヒーのセレクトショップ「珈琲モール」で、県内の5事業者の取扱いが始まりますので、そのことに関する知事からの謝意でありますとか、あと、フェリーと併せまして、鮮度が求められるコーヒー輸送において、定時性の高い航路といったものの活用といった発言がございました。
6番がトゥウォン商船との面談でございます。面談におきましては、8月3日から就航しておりますフェリーにつきまして、利用促進など双方で協力していくこと、役割であったりを確認して、合意をしております。
21ページを御覧ください。7番、在大韓民国大使館の大使との面談でございます。こちらのほうは、大使のほうから、来年、令和7年度が日韓国交正常化60周年を迎えますので、鳥取県とも連携しながら、日韓交流の新たなさらなる発展といったものをつなげていきたいということの意向が示されております。
8番、ロッテ観光との面談でございますけれども、ロッテ観光のほうからは、これからは地方都市への観光客を誘致し、地域振興につなげていく方針といったものが示されております。
9番が、韓国報道機関知事会見でございます。知事のほうからは、韓国報道機関に対しまして、本県の観光、文化、食、空・海のアクセスについて説明するとともに、鳥取県の特徴といったもの、漫画であったり、それから、砂丘、食、和牛、カニといったものの魅力を強く発信をいたしました。
10番、観光情報説明会でございますけれども、こちらのほうでは、エアソウルの全徳載チーム長のほうから、エアソウルを使っての鳥取県への送客といったものが強く呼びかけを行われました。また、旅行会社のほうからは鳥取の新たな魅力が発見できたと。万博と併せまして旅行商品開発に取り組んでみたいという強いポジティブな発言がございました。
続きまして、22ページを御覧ください。国際定期貨客船航路正式就航に合わせた江原特別自治道との交流事業ということで、韓国の東海市と境港を結ぶ貨客船のほうが正規就航しまして、これに併せまして、江原特別自治道のほうから、金明善行政副知事を受け入れるとともに、亀井副知事のほうが訪韓をしまして、江原特別自治道の両県副知事であったりと、国際定期貨客船の利用促進といったことの協議を行いました。
まず、1番、金明善行政副知事の受入れにつきましては、友好交流30周年の協議のほか、江原特別自治道襄陽郡と交流をしています大山町長にも入ってもらいまして、大山町の施設、子育て施設の御案内でありますとか、意見交換といったものを行いました。江原特別自治道への訪韓について、金明善行政副知事との面談におきましては、航路を契機に両県の往来がますます発展していくこと並びに境港の水産物を東海のほうに運搬することへの期待といったことが示されておりますし、サイクリング交流を生かして、ますます発展をお願いしたいということもございました。
(2)のほうで、江原経済自由区域庁長と、あと、江原道のグローバル本部長との面談におきましては、空、海、心の道がつながって両県の交流をますます発展させていこうということで合意をしております。
最後、江原道の鄭光烈経済副知事との面談におきましては、両県道の観光連盟との連携であったり、それから、若者の交流団への歓迎といったものを若者同士が人口減少といったことにお互いが向き合って、アイデアを出し合いながら一緒に考えていこうといったことが示されております。こういった取組を進めながら、今後も韓国江原道との友好交流を進めてまいりたいと思います。
◎安田委員長
続いて、報告29、「まんが甲子園」で米子高等学校が第3位を受賞について、岡山まんが王国官房長の説明を求めます。
●岡山まんが王国官房長
23ページを御覧ください。まんが甲子園、熱い戦いを全国の高校生が繰り広げましたけれども、鳥取県の米子高等学校は、見事第3位、銅メダルを受賞したところでございましたので、御報告申し上げます。
一昨年、令和4年度は審査員特別賞、昨年が最優秀賞でございましたので、3年連続で何らかの賞を受賞してきているという快挙でございます。また、初の応募の米子白鳳高等学校も予選審査応募200校から33校の中に選ばれましたけれども、残念ながら受賞はなかったところです。
当方といたしましては、高校生の夢の実現に向かって背中を押すような取組を今後も進めてまいりたいと考えております。なお、この先週末に開催されましたまんが王国とっとりの主要なイベントであります、名探偵コナンまつりには、当委員会からも御参加いただきました。ありがとうございました。
◎安田委員長
ただいままでの説明について、質疑等はございませんか。
○銀杏委員
15ページ、観光客入込動態調査結果の報告なのですけれども、令和5年度の結果なのですが、これは全国の中で順位とか、それから、順位のこれまでの変遷とか少し教えていただければと思います。
●内田観光戦略課長
恐らく順位といたしましては、宿泊客数ということかと思います。全国の中でやはり大きな傾向としては、都市部ですね、これは三大都市圏でありますとか、そういったところにつきましては、インバウンドも含めたところで非常に大きく伸びているというのが全体的な傾向でございます。そういった中で、やはり地方という部分が全体の中ではまだまだ、これはインバウンドも含めてというところかと思っております。
詳細な資料につきましては、また後ほど提出させていただきたいと思いますけれども、形としてはそういった状況でございますし、我々も令和4年の増減からいけば、全国の中でも引けは取らない数字かと思っています。先ほど冒頭申し上げましたように、やはりコロナ禍のところでのへこみという部分がございますので、そういった部分につきましては、早期に回復できるように取組をしてまいりたいと考えております。
○銀杏委員
たしか10数年前か20年ぐらい前は、全国で46番目ぐらいの数字でずっと推移していたと思うのですが、鳥取県も力を入れて、40位台ですけれども、少しずつ1番1番上がってきたような印象があったものですから、ちょっと現状を知りたいなと思って聞かせていただきました。
では、データのほうも待っております。(「はい、承知しました」と呼ぶ者あり)
○斉木委員
移住者等の、3ページですね、大変移住の人が多くなってきておりまして、喜ばしいことなのですけれども、一番最後の、3ページの一番下の移住体験ツアー交通費助成件数で、昨年度は一遍に増えたわけですけれども、これは何、まさか旅行代わりにこれを利用して来られるという感じではなくして、この中身があるわけか。
●川本人口減少社会対策課長
昨年度の件数が急に伸びているということに対しての御質問だったのですけれども、この移住体験ツアーの交通費助成につきましては、実際に市町村の窓口のほうで移住の意向があるかどうか、そういったことも確認しながら支援のほうにつなげていますので、単なる旅行ということでおいでになることではないというふうに感じております。
○斉木委員
それは単なる旅行ではないと思うけれども、この件数は内容をよく把握していますか。というのは、この事業で131件ですか、ものすごく来ているので、やはりそういう具合に見られるのですね。それで、ただ体験して、例えば空き家を用意して、そこを見てもらうのか、もう完全なぼろ家ではないですけれども、そういうところでも見てもらって、直してでも移住したいなということなのか、そういう実体験のあるような活動をしておられるのか。
●川本人口減少社会対策課長
実際に移住につながるような体験、行動を来ていただいたときにしておられるかということなのですけれども、この移動交通費の助成のときには、移動計画といいますか、どういった内容でこの助成を利用されるか、その滞在のときの計画も出していただくということになっておりますので、それも含めて、全部が全部移住につながっているというわけではございませんけれども、移住につながる可能性のある方に対する助成ということで把握しているところです。
○斉木委員
後をしっかりフォローしているということですね。せっかく公費を使って来ていただくものですから、単なる旅行で来てもらうわけではなくして、きちんと現場を見て、そして、なるべく移住を勧めて来てもらうという取組をしているということですね。
○東田委員
コナンまつりについてお聞かせいただきたいと思います。
参加させていただきました。ありがとうございます。鑑賞席もつくっていただいて、本当に感謝申し上げます。
つきましては、当日の入り込み客、入られた人数と、それと、去年もちょっとお聞かせいただいたのですけれども、県外の方々の比率。それと、フロアでのグッズ、商品が売られておられまして、あそこもお買い求めされている方がいらっしゃったのですけれども、かなり経済効果があると思うのですが、その辺りの経済効果をどれぐらい算定されたか、官房長にお聞かせいただきたいのですけれども。
●岡山まんが王国官房長
お答えをいたします。
まず、今の時点で御説明申し上げることができるのは、県内と県外の比率ですけれども、毎年7割が県外で3割が県内ということで推移をしております。
同時に、アンケートを来場者の方にお願いしておりまして、現在集計中ではあるのですけれども、おおむね、感覚的にはほぼ全てだと思いますが、満足はいただいている様子だというところです。御購入の金額も10万円とか20万円とかというのがざらにありまして、そういったXでのポストを散見しておりますけれども、いずれにいたしましても、正確なアンケートの集計については後ほどお届けできると思いますので、いましばらくお待ちいただければと思います。
○東田委員
内容的にも本当に楽しませていただきました。県外のお客さんが7割も、1,700人ぐらいは入っておられたと思うのですけれども、その7割の方が1泊2日で来られたり、あるいはお土産を買われたりということで、漫画の、アニメの経済効果というのは非常に高いので、ぜひ頑張っていただきたいと、期待しております。
○前住委員
すみません、7ページの武蔵野市との家族自然体験交流ということで、若桜町も大変お世話になっていまして、とてもいい取組だなというふうに思っているのですけれども、この事業は、鳥取県東部でやっているのですけれども、西部とか中部でもそういったのがあるのかということとか、そういった横展開的なことはあるものかどうか教えていただけたらと思います。
●古曵中山間・地域振興課長
この事業は、武蔵野市と県との宣言、それと同時に、岩美町と武蔵野市さんも交流をしていこうという覚書をしております。ですので、岩美町を必ず入れるということになっておりまして、岩美町から距離的に行けるのが、近いということで、一応東部をやっております。
ですが、この交流が始まったのが平成15年ということで、その頃はまだ山陰道ができていない、開通していない時代で、今は道路が大分よくなりましたので、今後、再来年になりますけれども、再来年以降は、例えば中部とか西部でもやりたいというところがあれば、希望を取っていくというのも案の一つかなとは思っております。
○前住委員
若桜町も携わってもらって、本当にすごくいい取組だなというふうに思っていますので、そういった展開を考えていただけたらと思います。よろしくお願いします。
◎安田委員長
ほかにございますか。
次に、その他ですが、輝く鳥取創造本部について、執行部、委員の方で何かございませんか。
それでは、意見がないようですので、輝く鳥取創造本部については以上で終わりにします。
執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は、入替え次第とさせていただきます。
午前11時55分 休憩
午前11時56分 再開
◎安田委員長
再開いたします。
引き続き地域社会振興部について行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
質疑等については、説明終了後に一括して行います。
それでは、報告30、令和6年度普通交付税(市町村分)の交付額について、報告31、「ちいわかになろうや!教育プログラム・教材作成研究会」の概要報告、報告32、江府町長選挙におけるオンライン投票立会の結果等について及び報告33、鳥取県における健全な民主主義の発展に関する検討会の開催について、松﨑市町村課長の説明を求めます。
●松﨑市町村課長
それでは、御説明いたします。
まず、資料2ページでございます。先月、7月23日に令和6年度の普通交付税の市町村分の交付額が決定しましたので、報告をいたします。
まず、1の交付税の概要でございますけれども、太線囲みのE列の総額にもありますとおり、臨時財政対策債を含めた実質的な普通交付税は約897.7億円と、昨年に比べて0.9%の増加となっております。
続きまして、2の(1)の主な増減理由について御報告いたします。
基準財政需要額につきましては1,576.5億円となっておりまして、前年度比較1%の増と。これは、こども子育て費の創設による増加のほか、包括算定経費の増にも含まれるのですけれども、会計年度任用職員の給与改定などの増加となっております。
他方、基準財政収入額は約677.7億円と、こちらも1%の増加となっております。これは、定額減税による住民税の減少分、これを補塡する特例交付金の増加であったり、森林環境譲与税の増加によるものとなっております。
次に、2の(2)増減率の大きい団体について御報告いたします。
各市町村の交付税額の増減額の率につきましては、次の3ページの表のとおりでございますけれども、特に増加の大きい団体につきましては、(2)に記載のとおり、岩美町、南部町、智頭町となっておりまして、いずれも公債費が増加しているといった状況のほか、岩美・南部に関しましては、収入が他団体よりは少し低かったと、智頭町につきましては、収入は伸びている一方で、公債費、林野水産行政費が伸びている、こういった状況でございます。
以下、説明は省略いたしますけれども、県分の交付税交付額も記載しておりますので、御覧ください。
引き続き必要な交付税が確保されるよう、市町村課としても要望に努めてまいりたいと思います。
続きまして、4ページでございます。ちいわかになろうや!研究会でございまして、地域とつながり、積極的に参加する若者といった意味をちいわかには持たせておるところで、ちいわかになろうやと名づけた研究会で、小中学校等における主権者教育推進のためのプログラム、教材作成をしているところでございます。
昨年度行いました政治参画のあり方研究会における早期の段階での主権者教育の重要性や選挙体系が重要であるといった提言を受けて実施している取組でございます。研究会は、各有識者に加えまして、現職の小中学校の校長先生、現場の教諭などが参加をいただいておりまして、これまでに意見出しを中心に2回実施しました。年内をめどにプログラム、教材を作成しまして、来年度より学校現場で活用できるよう作業を進めているところでございます。
一番下の今後の方向性の部分で、これまで出てきました共通の意見を紹介しますと、1番で、小中学生は各自端末を1台ずつ持っていますので、これをオンライン投票に活用する。2番で、これは学校のカリキュラムのスケジュール的に、夏休み明けから秋頃に取組を実施するのがよいのではないか。3つ目、教材の説明に当たっては、動画など分かりやすい伝え方が必要であると。こういった意見を共通していただいているところでございまして、引き続き研究会で議論を進めながら作り上げていくこととしています。
続きまして、5ページですね、江府町長選挙におきまして、全国初のオンライン投票立会いを行いましたので、その報告となります。
オンライン投票立会いは、通常、投票所における投票立会人について、そのうち1名がオンラインカメラを用いて遠隔地より立会いを行うという取組でございます。
概要でございますけれども、7月19日、期日前投票所におきまして実施をいたしました。実施に当たっては、投票立会人が実際に見るのと同じように、カメラで投票所全体の様子を把握できること、双方向の意思疎通ができるような技術的な面の環境を整えまして、その上で、投票所に現地の立会人を1名、役場の会議室にオンライン立会人を1名配置して実施をいたしました。
実施結果の部分でございますけれども、おおむね順調に実施ができました。一方で、一時的にオンライン立会人側のパソコンの電源が切れてしまったといった事態が生じまして、不通になった時間がございましたけれども、直ちに現場で立会人を補充選任したことによって、引き続き支障なく投票所運営は行うことができました。
オンライン立会人の声、選挙人の声からは、オンライン立会人からは、投票所の雰囲気を感じることができた、また、選挙人からも、気にならず、いつもどおりの投票ができたといった意見をいただいています。
今後は、今回の結果も踏まえまして、マニュアルを改定し、また、全国への普及も図るとともに、10月にも南部町の選挙におきまして準備がなされているという状況ですので、これに向けて作業を進めてまいりたいと考えております。
続きまして、6ページでございます。先般行われました東京都15区衆議院補欠選挙における選挙演説の妨害であったり、東京都知事選におけるポスター掲示場の他者への流用など、公職選挙法が想定していない事態が生じてしまった中で、健全な民主主義の発展が脅かされているような事態が生じてしまったという状況も踏まえまして、今回、有識者を招きまして、投票環境の向上であったり、主権者教育なども含めて、御意見を聞きました。検討会は、先週8月16日に行いまして、昨年の政治参画のあり方研究会の有識者を招いて実施いたしました。
議題としましては、内容の部分の(1)から(3)までの3つでございますけれども、まず、(1)の選挙実施の際の自由妨害であったり、選挙運動用のポスターの問題に関して、4つの観点から御意見をいただきました。(1)から(4)までございまして、(1)選挙を営利目的に使っていくことについて、不適切な行為についてどう対処していくか。(2)選挙運動用ポスターでないものを貼ろうとしているものについて、どう対応していくか。(3)選挙運動で経済的利益を得た場合の取扱いをどう考えるか。最後、(4)選挙時に急迫不正の侵害行為、自由妨害などが行われているときにどう対応していくかといったことについて御意見をいただきました。
有識者の方々からは、選挙にあたって何でもありというのは、これは住民が不信を招くと、選挙自体の不信感を増長させるといった意見。ポスター掲示場には選挙運動用のポスターを貼ること、こういったことを徹底すべき。公職選挙法の運用解釈の理解を進めるためには、条例化することも一つの手段ではないか。選挙妨害について、警察、選管の連携を密にし、それをしっかりと明確化していくべきだといった意見がございました。
続きまして、先ほど報告しました江府町オンライン投票立会いも含め、実施状況、マニュアル整備につきまして検討会で報告をして、御意見をいただきました。
実施につきましては、通信途絶もあったものの、実証できたのはよかったと。マニュアル作成に当たっては、当たり前のことも含めて、しっかり書かれていることが大事。こういったことを御意見いただいております。
最後に、こちらも御報告しましたちいわか研究会の審議状況につきましても報告をしていまして、御意見としましては、民主主義への理解をすることが重要である。作成に当たっては、児童生徒の話を聞きながら進めていくべきだといった意見がございました。
今後、いただいた意見も踏まえながら、選挙運動に係る問題につきましては、条例制定も含めた検討を進めていきたいと。また、オンライン投票立会いマニュアル策定、教育プログラムにつきましては、しっかりと策定を進めていきたいと思います。
◎安田委員長
続いて、報告34、鳥取県立美術館の「ミュージアム・スタート・バス」の取組等について、住友美術館副館長の説明を求めます。
●住友美術館副館長
資料の7ページをお願いします。県立美術館の「ミュージアム・スタート・バス」の取組等について報告いたします。
県立美術館では、アートを通じた学びを支援する研究室「Art Learning
Lab.」、A.L.L.(オール)と言っておりますけれども、このプログラムの一つとして、開館後は県内の全ての小学4年生を美術館へバス招待することとしております。
今年度、県立博物館の美術企画展で行った試行事業と開館後の円滑な全県展開に向けたスケジュールについて報告させていただきます。
まず、今年度のミュージアム・スタート・バスの実施状況としましては、博物館の企画展に招待した小学4年生が展示室で充実した時間を過ごせるよう、スタッフが案内役となって対話鑑賞や作品解説を交えながらの鑑賞を行いました。今年度は、11校311名が企画展「アートってなに?」に来館して、鑑賞活動を行ったところです。
引率した教員からアンケートをいただいておりますけれども、鑑賞すればするほど子どもたちが想像力を膨らませて、口々に感想をつぶやいていただとか、あとは、子どもたちのアートへの常識が覆って、今後の制作や物の見方が自由になりそうだ。あと、五感を使って考えようとする姿が見られたというようなアンケートをいただいております。
開館年に向けた今後のスケジュールとしましては、9月、10月の各郡市の小学校長会、ここに出かけていって、各学校の来年度の年間行事予定の中に、美術館にも来館、これを組み込んでいただくようお願いするとともに、予約の申込方法等について説明をしたいというふうに考えております。
また、美術館で対話型鑑賞等の活動を先生方にイメージを持ってもらいたいということで、現在動画を作成しているところです。
最後に、朝鑑賞の取組状況につきまして、これは週に1回、朝の10分間、これを使って絵画等のアート作品を媒介に、先生と児童生徒が対話する朝鑑賞活動が昨年12月にシンポジウムを開催して以降、少しずつ県内でも関心が高まっているところです。この夏休みにも、鴨川中学校だとか江府学園から依頼を受けて職員研修を実施したところですし、また、今年度もシンポジウムを開催する予定としております。
◎安田委員長
続いて、報告35、鳥取県産業廃棄物処理施設審査専門委員会議(第1回)の開催概要について、小寺産業廃棄物処理施設審査課長に説明を求めます。
●小寺産業廃棄物処理施設審査課長
資料の8ページを御覧ください。淀江産業廃棄物管理型最終処分場設置許可申請に係る鳥取県産業廃棄物処理施設審査専門委員会議の開催概要について報告いたします。
1番の概要につきまして、令和6年7月19日に第1回の会議を開催しました。1回目の会議では、申請に係る事業内容を理解いただくために、午前中に事業予定地などを確認いただいた後、午後から、県からは設置許可申請基準を説明し、申請者のセンターのほうから事業内容を説明しました。各委員から質疑をいただきまして、その回答を主に申請者のセンターから回答いたしました。
主な質疑応答ですが、施設の構造と維持管理は一体化されて、処分場の健全性が保たれていくことになるというような御意見をいただいたり、集排水管や遮水シートは、地震による多少の地盤の変化に対応可能かというような御質問に対して、センターのほうから、集排水管はフレキシブル継ぎ手によって追従可能であったり、遮水シートも伸縮性があるので、地震により破れることはないというように回答しております。また、計画水質は腐敗性廃棄物の割合により決められているが、腐敗性廃棄物の割合はどのようにコントロールするのかというような質問に対しては、1か所に埋め立てるのではなく、無機性の廃棄物と混ぜながら一定の割合以下で管理していくというような回答をしております。
2番の申請書の縦覧ですが、7月5日から8月5日までの1か月間、15か所で行いました。
3番目の利害関係者からの意見、米子市長からの意見聴取ですが、8月19日までに周辺住民などの利害関係者からの意見を募りました。現在、内容を精査中です。また、8月19日までの消印有効としていますので、今後また追加されることがあるかもしれません。現在、取りまとめ中です。
米子市長からの意見提出につきましては、本日の新聞にもありましたが、米子市のほうでの全員協議会でも説明され、8月26日までに提出されることとなっております。
今後の対応につきましては、第2回会議までに、3番目の意見などを専門委員に提示して、審査専門委員から個別の申請内容の意見聴取を行う予定としております。2回目の会議では、個別聴取した意見も確認いただきながら、必要に応じて追加の意見聴取を行う予定としております。
◎安田委員長
続いて、報告36、ねんりんピックはばたけ鳥取2024に向けた準備・機運醸成について、吉野ねんりんピックはばたけ鳥取2024実施本部事務局次長の説明を求めます。
●吉野ねんりんピックはばたけ鳥取2024実施本部事務局次長
9ページをお願いいたします。ねんりんピックの機運醸成の取組について御報告します。
大会100日前イベントということで、ちょうど節目となります7月11日に鳥取駅のほうで機運醸成のイベントを開催いたしました。鳥取駅の北口、けやき広場のほうに大きな歓迎ボードを設置いたしまして、その前で、市内の小学生の皆さん方にオリジナルソングとダンスの披露をしていただきましたり、鳥取駅の構内のほうでは、ブースを設けまして大会に向けたメッセージを往来の方々に書いていただいて、それをパネルにいたしましたりということで、歓迎のムードを高めるイベントとさせていただきました。
あわせて、選手団が入ってこられましたら玄関口になりますので、鳥取駅、米子、倉吉、それから両空港のほうにも大規模な歓迎装飾を一斉にさせていただきました。
セブン-イレブン・ジャパンさんとの連携ということで、包括連携協定を締結しておりますセブン-イレブン・ジャパンさんとの事業の一環といたしまして、とっとりの子どもたちの笑顔をつなぐリレープロジェクトということで、児童養護施設のほうから「あおやかみじろう」の塗り絵ですとか、セブン-イレブンさんのほうからアイスですとか、そういったものをプレゼントし、施設のほうからは、大会に向けたメッセージを記入していただいたたすきを頂きまして、リレー方式でつなぐといったイベントを開催いたしました。
ねんりんeスポーツdayということで、8月10日、eスポーツでございますけれども、本大会と同じ境港のみなとテラスを会場にしまして、多くの参加者の方に集まっていただきまして、イベントを開催しました。下は3歳から上は79歳まで、たくさんの幅広い方々に参加をしていただきまして、大会に向けた盛り上げにつながったというところでございます。
協賛企業への感謝状贈呈ということで、ミズノスポーツ振興財団様ほか、記載の企業の皆様方から協賛いただきまして、感謝状を贈呈いたしました。
その他といたしまして、ねんりん関係でチラシを3枚つけさせていただいております。総合開会式、閉会式、それから音楽文化祭の一般観覧募集をしております。それから、9月14日、クリーンアップ大作戦ということで、全国から来られる参加者の方を気持ちよくお迎えするための清掃活動を企画しております。詳しくは、チラシのほうを御覧ください。
◎安田委員長
続いて、報告37、文化財の県指定等について、中森文化財局長兼文化財課長の説明を求めます。
●中森文化財局長兼文化財課長
では、10ページをお願いいたします。先週、8月13日火曜日に鳥取県文化財保護審議会が開かれまして、下記の文化財を鳥取県保護文化財に指定するよう知事に答申しましたので、報告をいたします。
答申いただいた文化財ですが、湯梨浜町にある安楽寺、文化財の分野は保護文化財の建造物でございます。員数は、本堂、山門、鐘楼の3棟に、土地1765.3平米、これに、経蔵、水屋、北西塀、石垣を含めます。指定基準としましては、意匠的に優秀なもの、流派的または地方的特色において顕著なものというふうにされております。
この安楽寺ですが、正来院と号する天台宗の寺院で、承応2年頃に現在地、本願寺に改宗をして、寺号を安楽寺に改めたというふうにされています。現在の土地に寺地を移したのは宝暦11年頃というふうにされまして、このときに真宗大谷派に転派しております。
今回指定を答申されました本堂ですけれども、文化2年の棟札、それから天井板、板に文化6年の墨書があるということで、この頃に再建されたものというふうに考えられます。また、この再建に当たりましては、安楽寺の西側正面に屋敷を構えております、国の重要文化財でもある尾﨑家住宅の7代当主、尾﨑清右衛門が寄進したということにも注目をされています。
このように、浄土真宗寺院の遺構が鳥取県内で非常に少ない中で、安楽寺本堂というのは、この年代が明らかになっているということで、現在確認できる限りは最古のものであるというところが非常に貴重な遺構であるというふうに評価をされています。
また、もう一つの特徴としては、この安楽寺の本堂、それから鐘楼、山門も含めて、非常に質の高い彫刻がなされておりまして、そこのところも評価のポイントとなっております。
以上のように、本堂、鐘楼、山門の3棟は、建物保存状態もよく、近世と地域の浄土真宗寺院の建築と独自の意匠を知るという上で極めて重要な遺構として高く評価をされているもので、このたび答申をいただいたものです。
◎安田委員長
続いて、報告38、青谷弥生人2体目復顔像の名前決定及び関連行事の実施について及び報告39、「とっとり日本遺産フォーラム・麒麟獅子舞フェスタ2024」の開催について、田中とっとり弥生の王国推進課長の説明を求めます。
●田中とっとり弥生の王国推進課長
資料の13ページを御覧ください。青谷弥生人2体目復顔像の名前決定及び関連行事の実施について御報告申し上げます。
資料を御覧のとおり、7月25日に、青谷上寺地遺跡から出土した人骨を基に復元した2体目の復顔像の名前を応募した結果の最優秀賞を発表させていただきました。
最優秀賞となりました名前は、青谷来渡でございまして、広島市在住の方に御応募いただいたというところでございます。このほか、同時に、優秀賞といたしまして3点、青谷湖次朗、上寺地あおい、時波航というようなお名前をつけて応募いただいた方を優秀賞といたしました。
この募集につきましては、全国から1,239点の応募をいただきまして、この1体目の復顔像の青谷上次朗の際の応募数は626件でございましたので、ほぼ2倍の応募をいただいたというようなところでございます。
この青谷来渡の名前発表と相なりまして、8月4日には、青谷かみじち史跡公園において、「YAYOINE(やよい~ね)の日!」と銘打って、名前の応募入賞者の表彰式と関連するイベントを開催させていただいております。
写真で資料に貼っておりますとおり、この名前を応募された最優秀賞と優秀賞の方にお越しいただきまして、会場において、披露と表彰を行ったというところでございます。あわせて、様々な体験プログラムも、催しを行いまして、この日の参加者数として490人の方にお越しいただけたというところでございます。
あわせまして、その他といたしまして、青谷かみじち史跡公園において、8月1日に、これは全国の弥生時代の史跡に呼びかけて令和4年度にスタートいたしました御朱印巡りの担当者会議をいたしまして、また広く今後の周知と多くの公園にお集まりいただくような形の意見交換を行ったというところでございます。
続きまして、次の14ページを御覧ください。「とっとり日本遺産フォーラム・麒麟獅子舞フェスタ2024」の開催について報告をいたします。
鳥取県では、令和4年度以降、広く県民への県内の日本遺産の魅力を紹介することなどを目的といたしまして、毎年1回、とっとり日本遺産フォーラムを開催しております。
今年度は、実は次の日曜日に開催いたします。「日本海の風が生んだ絶景と秘境~幸せを呼ぶ霊獣・麒麟が舞う大地『因幡・但馬』」の認定ストーリーを軸とした内容で開催をいたします。内容等については御覧のとおりで、会場は、岩美町中央公民館で行います。麒麟獅子舞のステージとともに、今回、中央から、「日本遺産とその魅力」と題して、丁野朗氏の御講演、パネルディスカッション等を行う予定にしておりますので、多くの方にまた御観覧いただければというふうに思っております。
詳細の内容は、別添のチラシにつきましていろいろ記載しておりますが、その内容は省略をさせていただきます。
◎安田委員長
なお、報告40、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、資料に記載のとおりでありますので、説明は省略いたします。
ただいままでの説明について、質疑はございませんか。
○伊藤委員
説明が省略された、その一定額以上の工事又は製造の請負契約なのだけれども、これは契約変更の理由は全く書いていないのですね。何で契約変更をしたのか、せめて摘要のほうには書いておいてもらわないと、さっと流されてもいけません。ちょっと説明してください。
●片山文化振興監兼文化政策課長
まず、説明欄がなかったことについては、大変申し訳ございません。
このたびの内容ですけれども、熱源改修ということで、機械のほうの取替え工事等々をやったわけですが、めくってみて分かったというようなことが何点かございまして、例えば燃料を重油からガスに切り替えたりしたのですけれども、電源スイッチが追加で必要になったりとか、あるいは機械室の照明の設備工事のところの配管とか煙を通すパイプとかの取替えが必要になったりとか、そういったもろもろのところを、現場での指示書対応していったものを工期前に最後にまとめて精算の変更をして契約を行ったというのが現状でございます。
○銀杏委員
9ページ、ねんりんピック関係で、ねんりんピックに参加される方の宿泊状況、取組状況、それから、観光受入れ状況を聞きたいのですけれども、長くなるので、後で個別で結構ですから教えてください。
◎安田委員長
では、後ほど報告をしてください。(「はい」と呼ぶ者あり)
ほかにございますか。
すみません、私もねんりんピックに絡んで、8月10日にeスポーツdayということで、みなとテラスでやっていただいたのですけれども、私も午後からちょっとだけ行かせていただきました。駐車スペースにはキッチンカーが10台ぐらい来て、入り口を入るとハンドメイドの皆さんや、中に入ると飲食の皆さんや、本当に盛大な、今まで見たことないぐらいお店が集まっていたのですけれども、いかんせん客が少ない。恐らくどっかに委託してやられたのだと思うのです。あれだけ業者さんを集めるのだったら、広報をもっとやらないと、業者がみんな赤字でした。私のところにクレームが何件も入っています。せっかく県がやってくれるのはありがたくて、出させてもらうのもありがたいのだけれども、いかんせん客が少ない。
eスポーツって、客は来ないですよ。申し訳ないけれども、過去に何回か私も見させていただいていますけれども、どうしても大声を出して声援するようなあれでもないし、だから、やはりちょっと予算規模との兼ね合いは知りませんけれども、委託する先に、その辺も含めて理解してもらった上でやらないと、今コロナが収まって、飲食業者さんたちもキッチンカーを県の補助もあって整備ができて、いろんなところで商売、取り返すぞと頑張っておられるので、やはり事前情報をちゃんと流してあげることによって、その辺が各イベントに分散していくと思いますので、もう直前なので、これからどうとか言いませんけれども、今後やるときには気をつけていただきたい。よろしくお願いいたします。
ほかにございますか。
次に、その他ですが、地域社会振興部について、執行部、委員の方で何かございませんか。
●安養寺女性応援課長
お手元のチラシですけれども、「法曹の世界に飛び込んだ女性からジェンダー平等を考える こんなに変わった!? それともまだまだ!?」というので、題しまして、10月9日水曜日14時から、倉吉のエースパック未来中心のほうで、現在放映中のNHK連続テレビ小説「虎に翼」の脚本家、吉田恵里香さんと、同じく「虎に翼」制作統括で鳥取県出身の尾崎裕和さんによる講演とトークセッションを開催します。脚本家の吉田恵里香さんのほうはオンライン参加となる可能性もありますが、参加費無料です。
お知り合いの方々にお知らせいただいて、ぜひ皆さんも参加していただければと思います。
●山下東部地域振興事務所副所長
そうしましたら、一番お尻のチラシになるかと思います。先月、7月にも報告させていただきました、台風第7号災害からの復興支援について、各地域の状況を報告したわけですが、8月25日に佐治復光祭が開催されますので、御紹介させていただきたいと思います。
8月25日、佐治町文化ホールのほうで、チラシを御覧のとおりの形で、オープニングから、主催者、来賓者挨拶、アストロロケットの打ち上げ、中学生による令和5年台風第7号の研究発表であるとか、午後になりますと、井谷優太さんのコンサートというような形で、非常に盛りだくさんな形でこれまでの復興の地域の活動について紹介をしていく内容になっております。ちなみに来賓のほうは、知事、市長がされるように予定はしております。
このチラシの中で、右隅のところでプチ情報ということで、「冠ルーヤ」でのこのPR、先月もちょっと報告させてもらったのですが、実は一部放送日が変わりましたもので、先月のときには8月24日、9月7日、14日、21日という形だったのですが、9月21日がなくなりまして、8月24日、31日、9月7日、14日というふうにちょっと変わっております。チラシのほうが正しい日にちになりますので、御興味のあられる方は、ちょっとその辺を注意していただければと思います。
復光祭のほうですが、せっかくの機会ですので、お時間のほうがございましたら御参加いただけるとありがたいなと思っております。
また、最後にちょっと1点だけ。実はほかの地域でも、こういう形でイベントを開催しております。8月10日は用瀬の別府のほうで、災害に負けない別府防災学習会というのが開催されておりますし、佐治復光祭の前日の24日には、国府町の大茅のほうにおいて、「よみがえれ!!雨滝」という形で今後イベントが開催されるように予定しておりますので、この点ちょっと7月に引き続きということで申し添えさせていただきます。
お時間いただきまして、ありがとうございます。
◎安田委員長
ただいまの説明について質疑等はございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、意見がないようですので、地域社会振興部については以上で終わりにします。
この後、委員の皆様には御相談がございますので、この場にお残りください。
執行部の皆さんは御退席いただいて結構でございます。
(執行部退席)
なお、インターネット中継は継続しておりますので、発言の際はマイクに向かってお願いします。
お残りいただいたのは、本日、危機管理部から報告のあった島根原子力発電所2号機の安全対策の確認等についてでございます。
これにつきまして、当委員会として、島根原発2号機の再稼働に向けての安全対策の確認のために、9月定例会前に現地視察をしてはどうかと考えますが、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
日程等の最終的な調整につきましては、委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
ありがとうございます。それでは、詳細については、随時、事務局から委員の皆様にお知らせ、御案内させていただきますので、よろしくお願いいたします。
また、当委員会として、中国電力株式会社、内閣府等の国の関係機関を参考人として招致し、詳細な説明を求めることとし、また、当委員会以外の議員の傍聴、発言をできるようにするため、一部を通常の常任委員会とは別日程での分離開催とすることとしてはどうかと考えますが、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。(「それは一般の傍聴人さんですか」と呼ぶ者あり)委員外です。(発言する者あり)そこに関しては、ちょっと精査させて、協議させていただければと思います。
委員外議員の発言については、前日中に発言通告書を提出する申合せとなっていますが、このたびは、当日、参考人等から説明のあったことに限り認めることとし、通告書の提出を不要とすること、また、常任委員会を分離開催することについては、委員外議員の出席に関わることですので、9月6日の議会運営委員会に報告することとしたいと思いますが、いかがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
以上をもちまして地域県土警察常任委員会を終了いたします。ありがとうございました。
午後0時32分 閉会
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