令和3年度農林水産商工常任委員会議事録

令和4年3月22日会議録(確定版)

開催概要、資料はこちらです
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
松田  正
西村 弥子
浜田 妙子
斉木 正一
福田 俊史
中島 規夫
由田  隆
山口 雅志
欠席者
(1名)
委員 山川 智帆
 

説明のため出席した者
  西尾農林水産部長、池田商工労働部長、松岡企業局長 ほか各局次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
  堀場課長補佐  小川課長補佐  福永主事

 

1 開会   午前10時00分

2 休憩   午前10時12分 / 午前10時35分 / 午前11時25分

3 再開   午前10時15分 / 午前10時40分 / 午前11時30分

4 閉会   午前11時31分

5 司会   松田委員長

6 会議録署名委員     山口委員  由田委員

7 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり

会議の概要

午前10時00分 開会

◎松田委員長
 ただいまから農林水産商工常任委員会を開会します。
 本日の日程は、お手元のとおりですので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 なお、今回の常任委員会は、執行部の入替えを行うこととし、最初に付託議案及び請願・陳情の審査を行い、執行部の入替えの後、報告事項について、商工労働部及び企業局、その後、農林水産部の順に行うものとします。
 まず初めに、今日は、山川委員が体調不良で欠席ということです。
 それでは、会議録署名委員を指名します。
 会議録署名委員は、山口委員と由田委員にお願いします。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
 付託議案は、日程に記載の13議案です。
 これから付託議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問とマイクのスイッチの切替えをお願いします。
 それでは、質疑のある方は挙手をお願いします。
 質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。

○福田委員
 議案第1号、令和4年度鳥取県一般会計予算について、このたびのロシアによるウクライナへの武力侵攻を受けて、附帯意見を付すことについての提案をしたいと考えています。

◎松田委員長
 ただいま福田委員から議案第1号に対する附帯意見の提案がありましたが、今、附帯意見の案を配らせていただいています。
 附帯意見の提案がありましたが、この議案第1号を可決すべきものと決定されましたら、改めて附帯意見の案をお示しいただき、お諮りすることとします。
 その他、討論、御意見ございませんでしょうか。
 それでは、意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
 採決については、附帯意見に関する発言のあった議案第1号と、それ以外の付託議案に分けて採決することとしてよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 それでは、附帯意見の意思表示があったほうですが、議案第1号について、原案に賛成の方の挙手を求めたいと思います。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。
 したがって、議案第1号は、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
 次に、附帯意見についてお諮りします。
 先ほど福田委員から提案がありましたが、附帯意見案を皆様方にもお配りしました。福田委員、附帯意見案を読み上げていただけませんでしょうか。

○福田委員
 議案第1号、令和4年度鳥取県一般会計予算について、附帯意見を申し上げます。
 歳出7款商工費、1項商業費、1目貿易振興費のロシアビジネス拠点化構築事業については、ロシアがウクライナに侵攻する軍事行動を行ったことを踏まえて、本議案におけるロシアを対象とした経済交流事業について、国際社会の渡航制限や経済制裁により事業効果が期待できない等の状況を考慮し、予算執行に当たって、一時保留など適切な方策を講じること。

◎松田委員長
 それでは、ただいまの附帯意見案について御意見ございませんでしょうか。
 御意見がないようです。
 それでは、福田委員から提案のありました附帯意見案について採決をしたいと思います。
 議案第1号、令和4年度鳥取県一般会計予算については、福田委員から提案のありましたとおり、附帯意見を付することに賛成の方の挙手を求めたいと思います。(賛成者挙手)
 賛成全員です。
 よって、議案第1号は、福田委員から提案のありました案のとおり、附帯意見を付することと決定しました。
 次に、議案第1号を除く12議案について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員です。
 したがいまして、議案第1号を除く12議案については、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
 続いて、請願・陳情の審査を行います。
 今回は、新規分の陳情2件の審査を行います。
 それでは、まず、陳情4年商工労働第2号、ゆうちょ銀行業務におけるユニバーサルサービスと利用者の利便性の維持に係る意見書の提出についての審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○中島委員
 結論から申します。不採択です。
 理由は、平成20年度の改正郵政民営化法等に基づき、ゆうちょ銀行の業務運営に当たっては、ユニバーサルサービスの提供が義務づけられました。ゆうちょ銀行は、安定的なサービスを提供するため、送金決済サービスをはじめとした各種料金について、令和4年1月から料金の見直し、新設を行い、提供チャネルの利便性やコストに応じた料金とすることによって、全国どこでも公平に利用できるサービスの提供を進めていることから、不採択が妥当と考えます。

◎松田委員長
 そのほか、ございませんでしょうか。
 では、意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
 それでは、不採択という声がありましたので、これより不採択とするか否かの採決を行います。
 不採択に賛成の方の挙手をお願いします。(賛成者挙手)
 賛成全員です。
 したがいまして、陳情4年商工労働第2号については、不採択と決定しました。
 次に、陳情4年商工労働第5号、最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書の採択について審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○中島委員
 結論から申し上げます。不採択です。
 理由は、国の中央最低賃金審議会は、令和3年7月、令和3年度の最低賃金の引上げ額の目安を全国都道府県で28円とするとの答申を行いました。これを受けて、令和3年度の鳥取県最低賃金は29円を引き上げた821円へ改正され、同年10月から雇用形態にかかわらず県内の事業所で働く全ての労働者に対し適用されています。また、国の中小企業支援策については、生産性向上のための設備投資等に係る経費の一部を助成する業務改善助成金の内容を拡充するとともに、事業継続や経営雇用維持を支援していることから、不採択が妥当と考えます。

◎松田委員長
 そのほか、ございませんでしょうか。

○浜田(妙)委員
 私は、趣旨採択を求めたいと思います。
 国も最低賃金をより早期に全国的に1,000円までということを方針として出すけれども、なかなかそうはなっておりません。現在、全国平均930円にまでなりました。まだまだ地方と都会との賃金格差は大きいです。一番高いところは東京の1,041円ですが、残念ながら、鳥取県は、上がったとはいうものの821円。ほか7県が同額で、お隣の島根県が高くなっています。鳥取県は29円引き上げて821円ですが、島根県さんは、どういうわけか、3円高くて32円上げて、824円と。同じ山陰でもあるわけですが、何ゆえにこのような、格差とまで言えるかどうか分かりませんが、差が出てしまったのかと疑問にも思ってみたりします。一刻も早く、都会との格差を是正して、地方も皆さんが働きやすく、そして、消費活動がきちっとできる形にしていきたいなと思います。この最低賃金の改善というのはぜひぜひ拡充していかなければならないと思いますので、趣旨採択にさせていただきます。

◎松田委員長
 趣旨採択ですね。
 そのほか、ございませんでしょうか。

○由田委員
 私の場合は、意見はありませんが、採決を留保します。

◎松田委員長
 研究留保。

○由田委員
 いやいや、採決に加わらないと。

◎松田委員長
 そのほか、ございませんでしょうか。
 それでは、意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
 確認をします。御意見は、趣旨採択と不採択です。
 まず初めに、趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数です。
 次に、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数です。
 したがいまして、陳情4年商工労働第5号については、不採択と決定しました。
 以上で、付託案件の審査は終了しました。
 なお、委員長報告の作成、内容については、委員長に御一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 ありがとうございます。御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 次に、報告事項に移りたいと思いますが、労働委員会は報告事項がございませんので、先にその他について、労働委員会に関して、執行部、委員の方で何かございませんでしょうか。
 意見がないようですので、労働委員会については、以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩します。再開は10時15分とします。

午前10時12分 休憩
午前10時15分 再開

◎松田委員長
 それでは、再開します。
 初めに、商工労働部及び企業局について、報告事項を行っていただきたいと思います。
 執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いします。
 なお、質疑については、説明終了後に一括して行っていただきます。
 5件ございます。
 まず最初、報告1、オミクロン株影響対策緊急応援金等の執行状況について、報告2、第1回地方創生SDGs金融表彰の受賞について及び報告3、燃油価格高騰への当面の対応について、これをまとめて佐々木商工政策課長の説明を求めます。

●佐々木商工政策課長
 では、商工労働部の資料2ページ目をお願いします。オミクロン株影響対策緊急応援金等の執行状況についてです。
 感染第六波収束の傾向を見せていますが、まだまだ予断を許さない状況が続いています。商工労働部としましても、11月補正予算でお認めいただきました予算などを活用しながら、給付的な事業者支援事業を行っているところです。本日は、その執行状況について御報告を申し上げます。
 1の(1)、(2)に記載のとおり、現在、2つの応援金の申請受付を行っています。1つ目が、(1)のオミクロン株影響対策緊急応援金です。この応援金につきましては、3月1日から申請の受付を開始しました。売上規模に応じて最大で40万円、認証加算を講じる、業種、地域を問わない応援金です。現在の申請件数は3月16日時点で2,139件、申請額ベースでは5億7,000万円を超える申請額をいただいています。下の括弧書きに記載しておりますのが、既に支払い済み、振り込み済みの額です。申請件数ベースでは449件、額のベースでは1億1,800万円余でございます。また、同時進行の形で、コロナ禍再生応援金の受付も継続して行っています。本件につきましては、認証店を対象にした応援金で、法人が20万円、個人が10万円の定額での応援金です。1,316件、1億9,500万円余の申請を頂戴しておりまして、記載のとおりの執行状況となっています。いずれの応援金につきましても、申請の受付から大体2週間程度でお支払いをするように努めているところです。引き続き早期給付に努めてまいりたいと考えています。
 3ページです。今後ですが、先ほど御案内申し上げました応援金の早期給付と併せまして、国の事業復活支援金の受付も開始となっています。既に県にも200件以上の申請の御相談をいただいています。また、市町村ベースでも様々な取組がスタートしました。米子市でもオミクロン応援金の上乗せ支援を行うことが決定しました。また、先週の金曜日ですが、鳥取市でもオミクロン株の応援金の上乗せ支援を行うことが御報告されたものです。いずれも併用が可能ですので、組み合わせての支援を行ってまいりたいと考えています。また、まだまだ感染動向は予断を許さない状況が続いていますので、知事会を通じて、継続的な対策を国にもしっかりと求めてまいりたいと考えています。
 続きまして、4ページです。第1回地方創生SDGs金融表彰の受賞についてです。
 このたび、内閣府が主催をします当該表彰について、鳥取県と山陰合同銀行、そして、鳥取銀行の3者共同での提案が表彰を受賞したところですので、その内容、概要について御報告を申し上げます。
 まず、この金融表彰の概要ですが、1に記載のとおりです。SDGsをテーマとした事業者の取組に対して、自治体、そして、地域の金融機関が一緒になって支援を行う。そういった取組に関してモデル的なものとか、あるいは、先進的な取組に対して表彰を行うものとして、今年度からスタートした制度です。今回が1回目の表彰でして、全国から59件の申請があったようです。そのうち5件が受賞団体とされまして、本県の取組のほか、日南町、そして、山陰合同銀行のJ-クレジットの推進についても同時受賞をしたところです。
 表彰式につきましては、3月14日、オンライン形式で行われまして、亀井副知事のほか、両行の頭取、日南町長様も出席をされた上で、赤池内閣府副大臣から表彰状の伝達が行われたものです。
 今回受賞した内容につきましては、3に記載のとおりで、大きく分けて、3つの取組を提案したところです。「知る」支援ということで、これは普及啓発ですが、昨年度からスタートしておりますSDGsパートナー制度は、既に400以上の事業者の皆様方に御登録をいただいています。また、今年度からSDGs伝道師制度ということで、普及啓発に向けた取組がスタートしています。また、実践の取組としましては、この4月の発足に向けてパイロット事業を行っておりますSDGs企業認証制度、さらにはパートナーシップということで、横展開を行うための表彰制度、マッチング支援制度なども今後予定しているところです。こういった一連での取組が今回高い評価を得たところです。今後につきましても、こういった取組を継続するとともに、新たに企業認証制度などが発足しますので、様々な観点でSDGsの推進に向けた取組を強化してまいりたいと考えています。
 5ページです。燃油価格高騰への当面の対応についてです。
 昨年来、原油価格の高騰傾向が継続しているところです。本県としましても、11月補正予算でお認めいただきました予算などを活用しながら、事業者支援、生活者支援の取組を今推進しているところです。こういった状況の中で、一部の支援が期限切れを迎えるということ、また、原油価格の高騰傾向が引き続いていることなどを踏まえ、当面の対策として、調整費を活用し、追加対策を講じることとしましたので、その概要について御報告を申し上げたいと思います。
 大きく柱は、2つです。1点目が資金繰り支援への対応です。10月25日に発動しました燃油高騰対策の緊急資金の指定期間が年度末までとなっていました。この指定期間を6月末まで延長したいと考えています。また、11月補正予算の中で措置しておりました市町村と協調して利子補給を行い、末端金利を最大でゼロまで引き下げようという内容につきましても併せて継続して実施したいと考えています。
 また、さきの委員会で御報告申し上げましたロシアのウクライナ侵攻に伴う経済対策融資につきましても、同様に指定期間を6月末まで延長したいと考えています。
 次に、業種別支援への対応です。1点目が運輸、交通事業者への対応で、低燃費タイヤ、エコタイヤ導入の支援を11月補正予算で行っておりました。その際の対象がバス団体、トラックの関係が中心でした。このたび、燃油としてLPガスの価格の高騰傾向も継続していますので、LPガスを使うタクシー事業者についても、新たに支援対象として追加したいと考えています。
 次に、農林漁業者への支援です。11月補正以降、漁業経営財務基盤資金の無利子化を図ってまいりました。この資金の指定期間も3月末までとなっていますので、上記の対策資金と同様に、6月末まで指定期間を延長したいと考えています。
 3点目が、一般公衆浴場への支援です。これも11月補正ですが、一浴場当たり補助上限21万円で執行しておりました。この21万円は、昨年度の重油単価の平均額と令和3年9月時点の価格の相差部分の差額を補塡しようという考え方で設定をしておりましたが、9月以降、さらに重油価格が高騰したこともございますので、基準単価を29万円まで引き上げて実施しようというものです。
 また、参考までに、下についておりますが、福祉保健部で現在進めております低所得者への灯油購入費等助成、生活者支援につきましても、追加的に希望のある市町村に対して支援するための措置を行いたいと考えています。
 なお、国の追加経済対策の検討の動向も非常にスピードが上がっておりまして、近日中にも決定の見込みです。今後の国の対策の動向、あるいは価格の高騰に伴う事業者への影響などを踏まえまして、県としても必要に応じて追加的な対策を今後検討してまいりたいと考えています。

◎松田委員長
 続きまして、報告4、令和3年度鳥取県職場環境等実態調査の結果について、荒田とっとり働き方改革支援センター参事の説明を求めます。

●荒田雇用政策課長兼とっとり働き方改革支援センター参事
 資料の6ページをお願いします。令和3年度鳥取県職場環境等実態調査の結果につきまして概要を報告させていただきます。
 この調査は、県内事業所の職場環境の実態を明らかにするという目的で、平成24年度から3年ごとに行っているもので、今回が4回目の調査となります。調査対象等につきましては、記載のとおりです。
 調査結果ですが、別冊において全体の報告書をお配りしておりますので、詳細は、また後ほど御確認ください。主な項目を抜粋して、その概要を6ページの2番に記載するとともに、その詳しい個別の回答内容につきましては、7ページから9ページに記載しています。幾つか御紹介させていただきますと、(3)のところで、男性従業員の育児休業の取得率13.4%でございました。前回調査時の5.6%から7.8ポイント上昇しています。一方で、配偶者が出産するとした場合の育児休業の利用希望について、男性従業員の50.3%、30歳以下に限りますと66.7%の方が利用しようと思うと答えていらっしゃいますので、男性の育児休業の利用希望と実際の取得にはまだまだ開きがあると言えると思います。また、(5)のハラスメントですが、「職場でハラスメントがあった」「あったと思う」と回答された割合が事業主と従業員では2倍以上の差がございました。また、ハラスメントの被害を受けた後の従業員の対応について、相談窓口というものがほとんど利用されていないといった状況も見えてまいりました。
 今後の対応ですが、調査結果につきましては、ホームページ等で公表をするとともに、セミナー等において共有を図ってまいりたいと考えています。特に来年度から男性の育児休業の取得の促進を図る制度の導入ですとか、中小企業へのパワハラ防止措置の取組の義務化といったものが始まってまいりますので、先ほど御紹介させていただいた男性の育児休業のニーズが高いこととか、ハラスメントについても、窓口を置いただけでは相談につながってこないといった、調査で明らかになったポイントを中心に、分かりやすくお伝えしていきたいと考えています。また、行政への要望として、約半数の事業主が財政的支援の拡充、約6割の従業員の方が育児、介護休業制度の拡充といった回答をされています。両立支援に係る国の助成金や県の奨励金の周知を図りまして、活用を促すとともに、就業規則等の整備に係る専門家派遣ですとか、企業の取組を支援する補助事業等によって、引き続き働きやすい職場づくりを推進してまいりたいと考えています。

◎松田委員長
 続いて、企業局の報告に移ります。
 報告5、鳥取県企業局経営プラン(令和3年度中間見直し版)(案)について説明を求めます。
 寺崎経営企画課長、お願いします。

●寺崎経営企画課長
 企業局資料の2ページをお願いします。鳥取県企業局経営プラン(令和3年度中間見直し版)(案)についてです。
 企業局では、所管事業の取組の方向性及び経営目標等を明らかにした経営プランを策定し、経営の健全化、効率化に向けた取組を進めているところです。本プランでは、計画期間中、10年間ですが、その中間年、5年を目途に見直しを行うことというのをあらかじめ明記しておりまして、このたび、中間年を迎えたことから、外部有識者で構成する経営プラン評価委員会の御助言等を受けながら、PFI・コンセッション等これまでの取組、社会情勢の変化等を踏まえて経営プランの見直し版の案を策定したところですので、御報告します。
 なお、電気事業及び工業用水道事業の今後の在り方につきましては、総務部所管の県有施設・資産有効活用戦略会議において検証が行われているところであり、その検証結果に基づいて、見直しを適宜行うこととしています。
 見直しに当たっては、2段階で評価、御意見をいただいているところで、10月の書面開催においては、電気事業では、「電力の地産地消の視点を持ちつつ、電力市場等の状況も注視しながら、入札方法の見直しの検討を行うことが必要である。」、また、工業用水道事業では、「厳しい事業環境の中、施設の保全は必須であり、今後も不断の努力が必要」、「民間経営手法等、抜本的改革の検討が必要である」、埋立事業では、「分譲完了が近く、竹内工業団地では、今後はにぎわい創出等、質的な成果も求められる段階に入っている」などの評価、御意見をいただいたところです。これらの中間評価を踏まえた見直し内容としましては、電気事業では、一般競争入札の原則に基づいた電力システム改革に対応しながら売電先を決定していくこと、工業用水道事業では、日野川工業用水道の漏水防止、予防対策工事について、これまで年80か所でございましたが、令和4年度以降は130か所に拡充すること、米子市水道局と情報交換会や戦略会議を通じて経営改善に取り組むこととしているところです。また、埋立事業では、竹内工業団地の大規模区画を分割して分譲促進を図ることを明記しました。
 また、3月の書面開催による中間見直し案への主な意見への対応としましては、電気事業では、「運営権者に対するモニタリングや収支分析を通じてPFI・コンセッションを導入した成果について、評価、検証を行っていくこと」、工業用水道事業では、「今後も様々な方法で収益確保と費用削減を実践、模索しながら、経営改善に取り組むこと」、埋立事業では、「経営プランの目標、早期分譲完了の達成に努めて、累積欠損金の削減を図っていくこと」を明記したところです。
 なお、経営プラン評価委員会の構成委員は、記載のとおりです。
 今後のスケジュールとしましては、今月中に経営プランの策定及び公表を行うこととしています。
 3ページをお願いします。経営プラン見直し版の案の概要についてです。下線部分が今回見直しを予定している箇所となります。構成としましては、計画策定の趣旨等という部分と、4ページ以降になりますが、事業別の経営計画となります。
 また、別冊として、経営プラン見直し案、本文をお手元に御用意しておりますので、後ほど御確認いただければと思います。

◎松田委員長
 説明は以上です。
 ただいままでの説明について、質疑等ございませんでしょうか。
 では、ないようですので、その他に移ります。
 次に、その他ですが、商工労働部及び企業局に関して、執行部、委員の方で何かございませんか。
 御意見ないようですので、商工労働部及び企業局につきましては、以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩します。再開は10時40分、お願いします。

午前10時35分 休憩
午前10時40分 再開

◎松田委員長
 再開します。
 引き続き、農林水産部について、御報告いただきたいと思います。
 報告が7件ございます。
 では、まず、報告6、鳥取県森林クラウドシステムのセキュリティインシデントに係る調査結果について及び報告7、鳥取林業技術訓練センター(愛称:Gut(グート) Holz(ホルツ))「全天候型実習施設」の整備について、濱江林政企画課長の説明を求めます。

●濱江林政企画課長
 よろしくお願いします。
 まず、2ページ目を御覧ください。昨年12月に鳥取県森林クラウドシステムがサイバー攻撃に遭いまして、その調査結果が出ましたので、御報告します。
 鳥取県森林クラウドシステムは、平成29年度にシステムを構築し、翌年度から運用しています。構築から管理運営まで、東京都にあるパシフィックコンサルタンツ株式会社に委託し、県、そして17市町、14林業事業体が今利用しているところです。
 この調査結果について、受託業者の内部調査に加えて、第三者機関である業者さんに調査を行っていただきました。まず、侵入経路としましては、管理者権限のパスワードが不適切であったため、悪意のある者に特定されてしまい、サーバー内に侵入されました。ランサムウェアというファイルを暗号化されるウイルスの一種に感染した可能性が高いです。被害状況としましては、森林簿や森林計画図などのファイル約4万件が破損され、システムが起動不能となりました。ただし、別の場所に同じデータを確保していたため、情報資産の消失はございませんでした。また、身代金も要求されていましたが、応じておりません。一番大事な漏えいについては、外部へ漏えいした痕跡は確認されませんでした。また、被害状況についても、被害を受けたサーバー以外には確認されておりません。
 今後の予定ですが、まず、令和4年度中に鳥取県森林クラウドシステムを再開する予定でして、現在、暫定措置として、ネットワークに接続しないスタンドアローンパソコンを各事業体に配備しており、当面の業務について、全く支障は生じていないと聞いています。現在、事業体からの要望を聞き取っており、それを踏まえて、システム再開の参考にしていく考えです。また、令和5年度からはセキュリティー対策のさらなる強化、そして、利便性の高いシステムとなるよう、情報政策課と連携して、令和4年度での再構築を行ってまいりたいと思います。
 続きまして、3ページ目を御覧ください。鳥取林業技術訓練センター(愛称:Gut Holz)
「全天候型実習施設」の整備についてです。
 林業労働災害の根絶を目指して、平成29年度に林業試験場内に鳥取県林業技術訓練センター「Gut Holz」を建設しましたが、このたび、冬場とか天候の悪いときにでも使えるように、研修、訓練できる全天候型実習施設が完成しました。木造平家建てで、全て鳥取県産杉材を使用しています。
 主な特徴として、面積72平米、高さ7メートルの大空間を確保し、より多くの人数の研修が可能となりました。県営施設では初となる県産木材と鉄骨を使ったハイブリッド構造を採用し、県内で一般的に流通している木材の使用が可能となることを表しています。また、県内産の
CLTなどにより建物の強度を高めています。あわせて、この施設が県産木材の新たな利用活用をPRする施設としても期待しているところです。
 その他の欄ですが、来月15日にオープニングセレモニーの開催を予定しています。コロナ禍の関係もございまして、現在、松田委員長へ常任委員会代表として出席依頼をさせていただいているところです。議員の皆様におかれましては、機会ある際にはぜひともこの施設を御覧いただきますようお願い申し上げます。

◎松田委員長
 続いて、報告8、令和4年緑の募金について及び報告9、鳥取県森林環境保全税のあり方検討会の設置・開催について、中尾森林づくり推進課長の説明を求めます。

●中尾森林づくり推進課長
 では、4ページをお願いします。令和4年緑の羽根募金についての御報告です。
 これは毎年お願いをしております緑の羽根の募金活動を今年も3月25日から5月31日まで、春の募金ということで開催します。また、これは秋もございまして、9月1日から10月31日までとなっています。事業主体は鳥取県緑化推進委員会ですが、県も様々な面でバックアップをしているところです。募金目標は2,100万円ということで、令和3年の実績を踏まえ、計画されています。令和3年はコロナ禍で募金額の減少を危惧しましたけれども、特に家庭募金と職場募金で多くをいただいており、対前年比で100.9%、約2,111万円の実績でございました。これに基づきまして、ほぼ同額を令和4年も考えておられるというところです。
 ただ、街頭キャンペーン等につきましては、今年もそうでしたが、不特定多数の方との接触等がございますので、例年行っておりますイオン鳥取北店やイオン日吉津店等での募金活動は令和4年も見送ります。ただ、これに代わる取組としまして、島根県緑化推進委員会と協力し、山陰のローカルテレビ3局でスポットCMを流し、募金の呼びかけ、緑化活動のPRをされると聞いています。
 また、資料の最後に、参考と書いております第66回鳥取県植樹祭の延期についてです。これは、昨年10月の常任委員会で5月14日に日野町で開催と御案内をしておりましたが、コロナ感染が子供たちに広がっている中、感染予防のためにも5月開催は見送り、とっとり森林月間であります10月22日土曜日に延期するという内容です。場所は滝山公園で変更ございませんが、開催規模の縮小、式典の簡素化を図るなど、開催可能な方法について、今後日野町と調整を図ってまいります。
 では、次に、資料5ページをお願いします。鳥取県森林環境保全税のあり方検討会の設置・開催についての御報告です。
 平成17年4月より導入をしております森林環境保全税ですけれども、令和4年度が適用期間の最終年度となります。この間、平成31年3月に森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律が成立し、これにより、国税である森林環境税が令和6年から課税されることになりました。先行して令和元年から森林環境譲与税が県及び市町村に譲与されています。このことから、県税である森林環境保全税のこれまでの事業実績、成果の検証、評価を行うとともに、国税と県税の関係性を整理した上で、令和5年度以降の税の存続の要否を含めた在り方の検討を行うものです。
 具体的には、有識者を含めたあり方検討会を設置して、検討を進めてまいりたいと考えています。委員構成は、学識者として内閣府の税制調査会の委員であり、他県の森林保全に関わる超過課税の検討に参画されていた東洋大学の沼尾教授、もうお一人は、森林環境保全税関連事業の評価委員会委員長で、本県の保全税について精通されている鳥取環境大学の荒田教授、納税者代表としまして、下浦税理士、市町村代表は、都市部で人口が多く、森林の少ない米子市、そして、山間部で森林が多く、人口の少ない智頭町から御参画いただきます。県からは、税を所管します総務部長が参加します。
 スケジュールとしまして、初回の検討会を3月28日月曜日に開催しまして、9月頃には最終取りまとめをしたいと考えています。その間に県民の皆様の御意見をいただくため、県民電子アンケートやパブリックコメントを予定しています。
 検討状況については、その都度、御報告させていただきます。

◎松田委員長
 続きまして、報告10、令和3年における水産物の水揚状況等について、宮永水産課水産振興室長の説明を求めます。

●宮永水産課水産振興室長
 令和3年におけます水産物の水揚げ状況等について、御報告させていただきます。
 6ページを御覧ください。令和3年の県内漁港全体での水揚げ量は10万1,362トンでして、前年に比べ3.2%減少しています。また、水揚げ金額につきましては234億5,600万円ということで、0.5%増加しました。
 下の表にございます漁業種類ごとの水揚げ状況について見ますと、沿岸漁業は、水揚げ量は増加、一方、水揚げ金額は減少しています。主な沿岸での漁獲物であるサワラ、ハマチ、ブリが減少しています。また、沖合底引き網におきましては、水揚げ量は減少しましたが、水揚げ金額は増加しています。主な漁獲物であるズワイガニは、水揚げ量は減少したものの、水揚げ金額が増加、ハタハタは、水揚げ量は増えましたが、水揚げ金額が減少しています。また、大中型・中型まき網漁業は、水揚げ量、水揚げ金額ともに減少しています。主な漁獲物でありますクロマグロは、量、金額ともに減少、マイワシも、量、金額ともに減少、マサバは、増加しています。一方、ベニズワイガニかごは、水揚げ量は増加、水揚げ金額も増加しています。
 続きまして、浜の活力再生プランにつきまして、7ページを御覧ください。
 現在、漁業者自らが地域の漁業所得を1割向上させることを目指して、表の中にあります主な取組内容のような様々な収入向上の取組、あるいはコスト削減の取組などに取り組んでおりまして、現在、第2期の計画に取り組んでいます。令和元年から令和5年度にかけての計画でして、今回は令和2年度の取組状況について報告させていただきます。岩美地域、中部地域につきましては、基準年、平成29年に対しまして、令和2年度の取組では、それぞれ8.2%増加、3.2%の増加ということで、目標の1割には届かない状況でした。また、西部地域、境港地域につきましては、基準年の平成25年から29年平均、あるいは、平成29年、基準額に対して、西部地域では66.7%の減、境港地域は23.1%の減ということで、減少が見られています。4地区計でも、基準年に対して11.6%の減ということで、かなり減少しているところです。この原因としましては、やはりコロナの影響で需要が減少、また、単価が下落したといったところが大きく出ているところです。

◎松田委員長
 続きまして、報告11、国内外における鳥取県産品の販売促進・情報発信について、上月販路拡大・輸出促進課長の説明を求めます。

●上月販路拡大・輸出促進課長
 それでは、8ページをお願いします。国内外における鳥取県産品の販売促進・情報発信につきまして、令和4年1月以降に実施しました主な取組について御報告させていただきます。
 まず1つ目ですが、国内での取組です。東京本部、関西本部と連携して実施していますが、まず1つ目は、鳥取県産食材応援フェアを開催させていただきました。これは、コロナ禍で出荷に影響を受けている県内生産者や県産食材を使っていただいている県外の飲食店を応援するためにレストランフェアを開催したものです。開催の結果は、こちらにも書いていますが、こういった状況下で需要が落ち込んでいる中、実施いただいてありがたいという感想をいただいているところです。
 内容は3つございます。1つ目は高級レストランでの応援フェアで、2月1日から3月15日まで、首都圏11店、関西圏11店で、カニとか鳥取和牛を使ったメニューを提供させていただきました。同じく鳥取県ゆかりの店での応援フェアは2月21日から3月20日まで、店舗によって時期は違いますが、首都圏6店、関西圏6店で、こちらもカニとか鳥取和牛等のメニューを提供させていただきました。そして、東京のアンテナショップ等でも、1月末から3月15日まで応援フェアをやっております。ビストロカフェももてなし家、稲田屋大手町店といったところで、カニとか鳥取和牛、星空舞などの県産食材を使ったメニューを提供させていただいています。利用された方からは、「非常に鳥取県産食材のおいしいのが分かった」、「またこれからも引き続き利用していきたい」という声ですとか、生産者さんでは、「この機会ではあったけれども、新しいレストラン等も紹介いただいてありがたい」という声とか、レストランも「新しい食材をまたつないでもらえて、これからも使っていきたい」という声をいただきました。
 それで、2つ目ですが、シェフやメディア等に向けた情報発信です。これは、シェフとかメディアの方々に知ってもらいまして、活用につなげる目的で勉強会を開催したわけですが、このような取組、シェフ向けの鳥取県産食材勉強会というものは来年度も開催を計画しているところです。
 1つ目のシェフへの勉強会です。「ひらまつ杯2022ボキューズ・ドール日本代表選考会」優勝シェフによるシェフ向け鳥取県産食材の勉強会ですが、これは3月11日に都内で行ったものです。ボキューズ・ドールというフランス料理の世界大会は、料理人の方々にとっては栄誉あるコンクールと言われております。この日本の選考の中で優勝された石井シェフ様をお迎えしまして、ここで講習会の対象、都内の同じくフランス料理店の有名シェフの方々6名の方に来ていただきまして、県産食材を使った調理方法の説明等、意見交換、試食をさせていただきました。食材にはとっとり115とか、ジビエといったものを提供させていただいたところです。なお、この日本代表選考会ではとっとり115が課題食材にも採用されているところです。
 次に、9ページで、同じくメディア向けのものですが、鳥取の民芸とジビエセミナーということで、東京の東京国立近代美術館で開催された民藝の100年で注目されました鳥取県の民芸と併せまして、八芳園さんでこういったセミナーをメディア向けにさせていただきました。参加者は、料理とかグルメ関係の雑誌やメディアの方々、10社、11名の方に参加いただき開催しました。内容としましては、こちらからウェブでつなげてやったわけですが、鳥取民藝美術館とか、わかさ29工房、鳥取市の女性ハンターといった方々とオンラインでつなぎまして、実際に魅力を紹介するということをやりまして、意見交換とかをさせていただいています。それと、同じく会場の中では、体験のイベントとか、情報発信をやっておられます、きなんせ鳥取!のイベントのPRもやっているところです。これも参加されたメディアの方々からは、鳥取の民芸が非常によかったということとか、ジビエの説明を聞いて、実際にこちらに来て、そういうのも見てみたいとか、ハンターの民宿にも泊まってみたいといった声もいろいろいただきましたので、今後につなげてまいりたいと考えています。
 次に、3つ目ですが、羽田空港内での「星空舞」おにぎり等のPR販売を実施しています。これは、令和元年度に続き、2回目ですが、本年度は3月1日から20日まで実施させていただきました。場所は、前回と一緒で、羽田空港第2ターミナルの60番ゲートの前のところのANA FESTAで実施させていただきました。こちらもこの期間やりまして、完売ということで全て売り切りましたが、おにぎりは約1万4,700個、ほかにもおにぎり以外でもカレー、うどん、そば等の丼とかもありましたが、これも多く出て、全て完売ということで、よい成果を収めることができたと思っています。
 それと、2つ目ですが、海外での取組は、それぞれいろいろやっていますが、台湾、中国、シンガポールということで3つ御紹介したいと思います。
 まず1つ目ですが、台湾は、高級スーパー裕毛屋で鳥取県物産展を2月18日から20日の間でやっています。これは、平成30年から実施しておりまして、今年5回目です。今年も開催する中では、ブロッコリーとか星空舞とか、いろいろ出しておりますが、ラッキョウ、白バラアイス、カレーらぁめんなどが人気がありました。例年開催を続けていることで、皆様がこの物産展があるということで、鳥取県の物産品を狙って来ていただき、認知度が台湾でも徐々に上がってきているのではないかと考えています。
 続きまして、中国では、上海の飲食店、岳というところで、鳥取県産のお酒のプロモーションをさせていただきました。2月25日から3月10日までの期間やったわけですが、飲み比べセットですとか、中国人インフルエンサーによります情報発信ということで、認知度向上を図ったところです。開催の結果でいきますと、料理としましては、とうふちくわが人気で、料理が売り切れてしまうということもあったようですが、まだまだ鳥取県のお酒というのは知名度が低く、厳しい状況ですので、これからも継続してPRしていきたいと考えています。
 3つ目にシンガポールですが、高級日本料理店、TAKAYAMAで、これもお酒のプロモーションをさせていただきました。2月26日から3月20日までやったわけですが、こちらは、3種類のお酒を提供して飲み比べセットをやったり、お店のSNSとか、地元で扱っていらっしゃいますお酒がどこで買えるかというようなパンフレットとかを置いて、案内をしたところです。最終的な結果は今まだ把握しているところですが、期間が半分過ぎたところでは、準備したお酒の半分ほどが予定どおり出て、こちらも好評を得ているところですけれども、やはりシンガポールでは、まだ甘くて喉越しがいいお酒が好まれる印象がございます。鳥取県のお酒の特徴をこれから知っていただくためにも、引き続きこういったプロモーションを継続してまいりたいと考えています。

◎松田委員長
 それでは、最後になります。報告12、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告について、浜田農林水産部参事の説明を求めます。

●浜田農林水産部参事
 資料10ページをお願いします。一定額以上の工事の請負契約につきまして、今回は変更分4件を報告させていただきます。
 まず1件目ですけれども、般若ため池改修工事(その1)です。こちらは3回目の変更になります。契約金額については、変更はございません。工期につきましては、令和4年3月15日までとしていたものを令和4年5月31日まで延期しています。主な変更内容ですが、昨年末からの記録的な豪雪により、盛土材料の含水量が増加してしまったことから、盛土工程を気候回復後に実施する必要が生じたために、工期の延伸を行ったものです。
 続きまして、2件目、古市地域ため池工事(その2)です。こちらは1回目の変更になります。金額につきましては、361万3,500円の増額変更を行っています。工期につきましては、令和4年3月18日までとしていたものを令和4年5月6日まで延伸しています。変更内容としましては、堤体基礎部で施工しています地盤改良工におきまして、想定とは異なる土質が発生したことから地盤改良材の変更が生じたために増額となったものです。また、これらの追加土質試験に時間を要したために、工期の延伸を行ったものです。
 続きまして、11ページをお願いします。3件目です。西谷地区地域ため池(上堤)改修工事(2工区)です。こちらについては1回目の変更になります。金額につきましては、807万4,000円の減額の変更を行っています。工期につきましては、変更はございません。変更内容ですけれども、盛土材の改良に係ります配合試験の結果から、当初想定よりも少量の添加剤で強度が確保できることになったことから、減額を行うものです。
 続きまして、最後、4件目です。陰田地域ため池工事です。こちらは1回目の変更になります。金額につきましては、388万3,000円の増額変更をしています。工期につきましては、令和4年7月19日までとしておりますものを令和4年8月30日まで延ばしています。変更の内容ですが、工事車両の通行に当たりまして、近隣の集落から、振動への懸念が示され、通行規制の要望を受けました。そのことから、通行ルートの変更を行うため、大型車が一部通行できない区間がありましたので、そちらに仮設道路を追加設置したために増額をしたものです。また、これらの地元調整に時間を要したために工期の延伸を行ったものです。

◎松田委員長
 説明は以上です。
 ただいままでの説明について質疑等はございませんでしょうか。

○福田委員
 9ページです。上月課長に1点質問します。
 八芳園で行われました鳥取民芸とジビエのセミナーなのですが、何で鳥取民芸とジビエをセットにされたのか、それだけを教えてください。

●上月販路拡大・輸出促進課長
 こちらは、実施主体であります八芳園さんといろいろと調整をさせていただく中で、八芳園さんは、やはり実際に東京でやられた鳥取の民芸の展示会が非常に人気があったと。若い方たちにも非常に反響があったので、そういったものを取り入れていく中で、今回のこのメディア向けのPRをしたいということがありました。県としましても、それに一緒になって調整をさせていただいたということです。

○福田委員
 いや、ジビエと民芸が、それは向こうの意向だったということですか。

●上月販路拡大・輸出促進課長
 そうですね、八芳園さんの意向はかなりございました。八芳園さんというのは、先ほども言いました鳥取民工芸というものと、ジビエでいきますと、SDGsの観点からも一定、こういった獣の肉の利用というものも非常に興味を持っておられまして、そういうテーマでできないかというのがございましたので、調整をさせていただきました。

◎松田委員長
 よろしいでしょうか。
 そのほかございませんでしょうか。

○浜田(妙)委員
 サイバー攻撃、私もよく分からないのですが、パスワードが不適切というのはよくある話なのでしょうか。最初の設定のときにかなり高度な強いものとはならなかったのか、この辺の専門性について教えてください。

●濱江林政企画課長
 いろんな手口があるのですが、今回のパスワードが不適切ということにつきましては、レベル的には少し甘かったという感覚がございます。もう少し徹底して維持管理、メンテナンスをして、よりパスワードをレベルアップしておけば、できていたということはあるかと思います。ただ、最近のこういうサイバー攻撃をするところについては、かなり高いレベルでの侵入を行ってきますので、それに応じてのレベルアップを図っておく必要があったと思います。

○浜田(妙)委員
 よく聞く話なので、これから先への備えなのですけれども、このパスワードは自前でつくってしまうのですか、それとも、やはりかなり高い専門レベルを持った方にお願いしているのですか。

●濱江林政企画課長
 そういうパスワードについて詳しい専門知識がございませんが、このパスワードは、ある程度委託会社でいろいろなものを考えられまして、そこでパスワードができないような仕組みを提案されまして、それに基づいて、使うユーザーがやっていくというものだと思っております。その辺については、これから県庁の中で一番詳しい情報政策課と相談しながら、新たな再構築をしていく上では、パスワードがすぐに、そんな簡単に見つかることにならないようなハイスペックな、そういうことを視野に入れながら考えていきたいと思います。

○浜田(妙)委員
 不適切だったと書いてあるので、つくったところにペナルティーはあるのですか。

●濱江林政企画課長
 ペナルティーについては、私どもも考えておりました。まず、このサイバー攻撃に遭って支障、システムが動かなくなったのですが、それに対しての相手側の誠意、どこまで復旧させていくかということについて、まずは、相手側としては、私たちの伝えていることに対して真摯に応えてくれておりますので、その分の違約金というのは、今の現時点では発生しないと思っています。ただ、これが私たちの求めているものに対してできないのであれば、違約金ということも発生してくると思います。あと、損害賠償請求とか、指名停止ということについては、会計と相談しまして、平成29年度にシステム構築をしたということで、それに遡ることがなかなか難しいと。それと、相手業者と私たちが出している仕様について、県が全てもう完璧にできていたかというと、そうでもなかった部分、それは本来、なかなか技術的に難しい部分があって、その辺の総合的判断をすると、損害賠償請求はかなり難しいのではないかと言われています。

○浜田(妙)委員
 今もう当たり前の世界、情報がないと何もできない時代になってしまいましたので、しかも、こういうレベルになると契約の問題がありますので、そこら辺が高いレベルできちっとした契約を、先々へのリスク管理も含めて、やらないといけないなと思って聞かせていただきました。御苦労さまです。頑張ってください。

●濱江林政企画課長
 ありがとうございます。それに向かって頑張ってまいりたいと思います。いい提案をありがとうございます。

○由田委員
 工事請負契約の変更です。10ページ、11ページなのですが、まず、最初に、上段の分で、これは倉吉市の般若ですが、3回目の変更ということで、ここに書いてあることは理解できます。ただ、気になるのが、もともと本年3月14日に工事の完成を見るということで、前回も似たような質問をしましたが、5月31日まで変更していますよね。作付というか、稲作に、そういうところでの影響はどんなふうに考えているのかな。詳細は私は知りません。稲作にしても、前年の秋に来年の作付で苗を頼んだりとか、そういうことをするのだけれども、この般若地区の般若谷の人たちが稲作に影響がどのくらいあるかどうか確認しておられるのか、あるいは、その対応について。
 あと、11ページでもそうなのですが、私は地理が不案内で分かりませんけれども、いろいろ変更があるのに、今、最初に質問した趣旨で、そこに農家の方に影響があるのかないのか、どういう認識があるのか、あるいは、もう既にそのことは説明しているのかということを教えてください。

●浜田農林水産部参事
 まず、般若は、2連のため池になってございまして、この上手側に般若区有ため池というのがございます。実はこの事業は、般若ため池と般若区有ため池の改修を、2つの池をすることで、般若区有につきましては昨年の秋に完成しておりまして、そちらで用水は確保できるということで調整ができています。それ以外のため池につきましても地元の方と御相談をしながら進めておりますが、基本的には、古市につきましては、使いながら、使わない時期に工事をするというやり方をしておりますし、西谷地区につきましては、ここも3連のため池になっていて、これが上堤という一番上にあります。中と下にも2つあって、そちらで用水は確保できるということで調整ができています。陰田につきましては、もともと今回休んでいただくということで調整しておりますので、影響はございません。

○由田委員
 ありがとうございました。よく分かりました。
 ただ、僕も同じ高城地区なのだけれども、その年によって降雨量が少ないときに、ちょうど6月ぐらいで除草剤を振ったりとか、水位が足らなくて御苦労されるときがあるのですよ。そういうことで、2連、3連のため池を修理するということで、田植は多分大丈夫だろうと思うけれども、その後にため池に水がないと御苦労されるというのもある。当然知っておられると思うのだけれども、そういうこともあるので、般若でいえば2連、3連の2つのため池が要るということですので、今回の理由は分かりました。ぜひいろいろ御配慮ください。

○斉木委員
 いみじくも同じページ、10、11で、今はこれは、上からずっと4つもありますが、老朽化による改修なのか、災害なのか。それと、地元負担、要するに受益者負担の割合はそれぞれによって違うのか、今どういう具合になっているのですか、教えてもらえませんか。

●浜田農林水産部参事
 改修につきましては、基本的には災害ではなくて、老朽化の評価であるとか、豪雨の耐性評価、地震の耐性評価みたいなことをやっておりまして、そういったもので不安定で改修が必要だというものにつきましてやっています。
 地元負担につきましては、防災工事の特措法ができました。基本的には、その事業で今これからやる分につきましては、地元負担なしでやっていけるようになっています。

○斉木委員
 市も地元といえば地元ですけれども、完全なじげではなく。その割合は今はどうなっているのですか。

●浜田農林水産部参事
 すみません、今手元に資料がないので、十数%だったと思います。
 市町村の負担がです。
 資料を出させていただくということでお願いします。

◎松田委員長
 では、詳細については、資料をお願いします。

○斉木委員
 というのは、これは今回地元負担がないということで結構なことですが、今御案内のとおり、農地の集約化が進んでおりまして、所有者と耕作者が完全に違ってくるものですから、例えばある場合、負担割合が所有者に来るのか、耕作者に来るのか、どういう計算になるのですか。

●浜田農林水産部参事
 それはため池の改修の分ですよね。
 そこも含めて、資料で整理して出させていただきたいと思います。

○斉木委員
 お願いします。

◎松田委員長
 では、資料提供をよろしくお願いします。
 そのほかございませんでしょうか。

○西村副委員長
 3ページのGut Holzについて教えてください。
 県産材、県産木材と鉄骨を使ったハイブリッド構造で、初めてということなのですが、木材だけで造った場合と鉄骨だけで造った場合の例えば費用対効果といいますか、要はこのハイブリッドにすることによって耐用年数がどのぐらい上がるのかなと。この全天候型実習施設ってすごくいいなと思っていまして、そこら辺のPRポイントがあれば教えてください。

●池内森林・林業振興局長
 今回の建物は非常に大空間が用意してありますので、例えば地震、風といったもののかなり大きな圧力が予想されます。これまででしたら、それをやりますときに大断面の集成材とか、そういう太い材を使ってやっていたのですが、それぞれ非常にコストがかかるということですので、今回のところは、そうではなしに、通常に流通している材を使いながら、ただ、それだけでは強度が不足しますので、そこをこの鉄でカバーするということでハイブリッド構造になっています。ですので、当然、今説明したとおりで、これを木材だけで造るとなるとかなり高くなるというのがございます。今はハイブリッド構造がかなり増えておりまして、先日、この県産材を使って御紹介させていただきました鳥取市内のひといろさんも、やはり木材と鉄材を使って造ってありますし、かなり一般的な工法になってきていると思います。
 それと、耐用年数ですが、やはり木材が一番短いので、逆に言えば、通常の木材建築の耐用年数は維持できると考えています。

○西村副委員長
 ありがとうございました。
 では、鉄骨を入れることによって、もっと長くなると考えておいたらいいですかね。素人な質問ですみません。

●池内森林・林業振興局長
 結局、鉄と、木材とが、両方がミックスになっていますので、弱いところが、やはり一番腐れやすいところが一番耐用年数が短くて、それは建物全体の耐用年数になってしまいます。ですので、木造建築と同等と。鉄を使うことで長くなるということはないと御理解いただければと思います。

○西村副委員長
 ありがとうございました。

◎松田委員長
 そのほか、ございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、質疑は以上で終了します。
 次に、閉会中の調査事項についてお諮りします。
 本委員会所管に係る商工業及び農林水産業対策並びにその他の主要事業については、閉会中もこれを継続調査することとし、その旨議長に申し出ることに御異議ございませんでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、その旨議長に申し出ておきます。
 次に、その他ですが、農林水産部に関して、執行部、委員の皆さんで何かございませんでしょうか。
 意見がないようですので、農林水産部については以上で終わります。
 皆さんに御連絡します。次回の常任委員会は、4月21日木曜日午前10時から開催の予定ですので、よろしくお願いします。
 それでは、委員の皆様には御相談がございますので、この場にお残りください。執行部の皆様は御退席いただいて結構です。
 執行部退席のため、暫時休憩します。再開は、11時30分とします。

午前11時25分 休憩
午前11時30分 再開

◎松田委員長
 再開します。
 お残りいただきましたのは、調査活動報告についてです。
 本会議におきまして、各委員会の1年間の活動状況について報告することとなっておりまして、本委員会の令和3年度の活動状況について、事前に委員の皆様に御確認をいただいていますが、御意見がありましたら伺いたいと思います。よろしいでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、配付しました案のとおり、報告することとさせていただきます。
 微細な修正については、委員長一任ということでよろしくお願いしたいと思います。
 それでは、以上をもちまして農林水産商工常任委員会を閉会します。

午前11時31分 閉会

 


 

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000