令和2年度決算審査特別委員会議事録

令和3年3月25日会議録

開催概要、資料はこちらです
出席者
(30名)
委員長
副委員長
委員

森  雅幹 
松田  正 
西村 弥子         坂野 経三郎
福浜 隆宏         市谷 知子
山川 智帆         由田  隆
藤井 一博         鹿島  功
安田 由毅         常田 賢二
語堂 正範         尾崎  薫
浜田 妙子         興治 英夫
伊藤  保         福間 裕隆
浜田 一哉         中島 規夫
内田 隆嗣         内田 博長
斉木 正一         浜崎 晋一
西川 憲雄         野坂 道明
島谷 龍司         川部  洋
澤  紀男         銀杏 泰利

欠席者
(2名)

  山口 雅志         濵辺 義孝

説明のため出席した者
 宮本福祉保健部長  西尾農林水産部長 中林病院事業管理者外関係職員

職務のため出席した事務局職員
  寺口事務局長 金涌次長兼調査課長 村中調査課参事

1 開  会   午前10時00分

2 閉  会   午前10時36分

3 司  会   森委員長   

4 会議録署名委員   中島委員  浜田妙委員  

5  付議事件及びその結果
      別紙日程表記載のとおり

会議の概要

午前10時00分 開会

◎森委員長
 ただいまから決算審査特別委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 最初に、会議録署名委員を指名します。
 本日の会議録署名委員は、中島委員と浜田妙子委員にお願いします。
 それでは、最初にお願いをしておきますが、全議席へのマイク設置が困難なため、私と副委員長以外の委員の皆様におかれましては、御意見等がある場合は中央のスタンドマイクまで移動の上、マスク着用のまま御発言いただくようお願いします。
 それでは、議題に入ります。
 初めに、指摘事項に対する対応状況について、執行部から概要説明を求めます。
 これは昨年12月、令和元年度の決算を認定する際に、今後の行財政の運営に当たり改善する必要があると指摘した事項に対し、その後の対応状況を聞き取りするものであります。指摘事項は文書指摘5件、口頭指摘8件でありましたが、口頭指摘に対する対応状況の説明は省略し、文書指摘についてのみ聞き取りすることとしたいと思いますがよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議がないようですので、さよう決定させていただきます。
 また、口頭指摘への対応状況につきましては、お手元に配付している資料で御確認ください。
 それでは、文書指摘事項に対する対応状況について、執行部の説明を求めます。
 なお、質疑、御意見については、説明終了後、一括して行っていただきます。
 それでは、最初に1番、医療的ケア児に係る地域生活支援の充実について及び2番、若年性認知症患者の支援についてを宮本福祉保健部長に説明を求めます。

●宮本福祉保健部長兼ささえあい福祉局長
 文書指摘番号1番、医療的ケア児に係る地域生活支援の充実についてでございますが、医療的ケア児の情報として、対象者を市町村において正確に把握するように努めるべき、また県も連携して詳細把握に努めるように、また小児慢性特定疾病児童等の一時預かり事業の利用実績が極めて少ないので、直接理由を聞き取るなど対応策を検討すべしとの御指摘でありました。
 まず、児童の把握のほうですが、教育委員会のデータなどで人数と症状などを把握しました。市町村とも共有して各児童の進路や災害時の避難行動にも役立てていきます。
 小児慢性特定疾病児童等の一時預かり事業については、保護者から聞き取りをいたしましたところ、小児慢性の手続書類に入っていたチラシなどで制度自体は知っているという方がほぼ全員でございました。ただ、希望としてもう少し費用が安くならないかといった御意見がございました。そこで、令和3年度からはより利用しやすくなるよう本人負担を3,000円から2,000円に引き下げ、年1回の受給者証更新手続時にも保護者に今後とも周知を図ってまいります。
 文書指摘番号2番の若年性認知症患者の支援についてでございますが、これは若年性認知症の診断があった場合に、タイムラグを置くことなく認知症サポートセンターに速やかにつなげるための相談体制を病院内に構築すること、また、市町村の地域包括支援センターも若年性認知症患者の窓口として対応してもらうよう働きかけるべきとの御指摘でありました。
 そこで、御指摘のとおり、診断直後の絶望感からタイムラグを置かずに認知症サポートセンターにつなぐことができるように、同様に若年性認知症の診断を受けた方をピアサポーター、お友達のサポーターとして鳥大病院などに置くための経費を令和3年度当初予算案として提案いたしました。
 市町村地域包括支援センターは現在でも若年性認知症にも対応しておられますが、このことを住民の皆様に一層周知するよう市町村に働きかけてまいります。

◎森委員長
 それでは、次に、3番、新規就農者・雇用就農者増加のための支援について、4番、境港市場高度衛生管理型市場整備について、西尾農林水産部長の説明を求めます。

●西尾農林水産部長
 2点の指摘事項に対しての対応状況を説明させていただきます。
 まず1つは、新規就農者・雇用就農者増加のための支援についてということでございます。JA就農、それから雇用という形での就農、県としてはそれぞれ目標を定めて推進しているところでございますけれども、そこが目標値の達成に至っていないということでございます。さらなる支援の拡充をということでございますし、またコロナ禍で雇用環境が厳しくなる中、地方や農林水産業の関心も高まってきているので、そうした動きを逃さず就農につなげるべきではないかという御指摘でございます。
 このことにつきましては、かねてから担い手育成機構を通じたりして就農希望者に寄り添った形での定着支援というのを行っております。また最近では、産地側の受入れ体制もより充実していくということで定着の促進を図っていくところでございますけれども、今回、さらに産地受入れ体制を強化するということで予算をお願いしているものでございます。そうしたモデル的な取組をほかの部門、他の産地に幅広く普及していきたいと思いますし、支援の内容も拡充することとしております。また、既にJAのほうで設置されています人材紹介センター、あるいは県立のハローワークなどとも連携をして、雇用という形での就農も促進してまいりたいというふうに思います。また、コロナ禍での雇用情勢の悪化ということを踏まえまして、県全体として交流人口、あるいは関係人口の取り込みをしていく、それに沿いまして、例えば副業を希望される方の農業への取り込みというようなことも取り組んでまいりたいというふうに思います。
 もう一つです。境港市場高度衛生管理型市場整備についてということでございます。今現在、高度衛生管理型市場として整備が進んでいます境漁港、その中に設置されていますシャーベットアイスの製造装置、これの利用率が極めて低いという状態であるので、それの利用率向上をしっかり図れということでございます。また、漁船に積み込むような利用方法も推進してはどうかということがございます。また、その中では、小型漁船への普及推進ということで、氷の濃度のより濃いシャーベットアイスの利用というものを図って、鮮度保持、魚価の向上というところを目指すべきではないかという御指摘でございます。
 御指摘どおり、シャーベットアイスの製造装置の利用が極めて低い状態にございまして、未利用率と使用料との絡みがあってミスマッチが生じているというところでございます。今年度11月にシャーベットアイス使用料の減免を行うとともに、12月からは今現在市場が整備期間中でございますので、運搬というものが2号上屋の整備が終わるまでかかってくるということで、やや利便性に欠けるということだと思います。運搬等のかかり増し経費を支援するようなところを行いまして、利用環境を整えたというところでございます。令和3年度当初予算案にも継続して支援するための予算を計上しているところでございます。
 また、シャーベット氷の流通過程における有効性というのを改めて検証しまして、鮮度保持効果をPRするということも行っております。改めて市場の利用者の方にシャーベット氷の有効性を理解していただき、利用促進を図っていきたいというふうに思います。
 漁船での使用ということですが、当初これは市場の中で使うという限定がかけられていましたけれども、水産庁と調整いたしまして、市場内の利用に支障のない範囲であれば漁船で使うことも可能だというふうになりましたので、その利用についても進めてまいりたいというふうに思っております。
 なお、沿岸漁船において氷の含有率を高めたものをということでございますけれども、これについては、先ほどと同じように、まずは検証をしていくことから始めたいと思います。その上で有効性をきちんと皆さんに説明し、漁港・市場活性化協議会という場がございますので、その場で皆さんに有効性をお示しした上で、いろいろ利便性等意見を聞いて検討してまいりたいというふうに思います。

◎森委員長
 それでは、5番、第3.期病院改革プランの点検・評価と次期改革プランの策定について、中林病院事業管理者に説明を求めます。

●中林病院事業管理者
 県立病院の第3.期改革プランに関する御指摘でございます。同プランは、今年度が最終年度に当たることから、現在までの達成状況や課題を整理し、次期プランに反映させることとしております。中央病院におきましては、新病院オープンを機に100名の医師を120名に増員する構想を持っておりましたが、従来取組が遅れておりました。しかしながら、昨年4月の廣岡院長就任以降、医師確保に奔走した結果、この4月1日には救急科、心臓内科、精神科等で新たに13名の医師を確保できることとなりました。退職等によります減を差し引いて10名の純増となります。このうち救急科におきましては、ドクターヘリの運航で全国的にも著名な小林医師を含め3名の救急医に豊岡病院から来ていただくことになりました。これによりまして、救急医療体制が大幅に充実するとともに、今まで取れなかったICU加算の確保等、経営面でもプラスになります。
 また、厚生病院では、平成29年の臨床教育研修センターの設置以降、若手医師の確保に努めた結果、年々研修医が増えてきておりましたが、来年度には10名に達することになりました。このほか内科でも1名の医師増となっております。
 さらに経費節減のため、診療材料の共同購入にも努めており、中央病院、厚生病院、鳥取赤十字病院の3病院間で共同購入を進めた結果、令和元年度には前年比で1億4,000万円余りの経費が節減できました。これらの取組を進めることで、中央病院では現在、新病院開院時に整備した機器の減価償却等が原因で赤字になっておりますけれども、1年でも早く黒字化を達成してまいります。また、一昨年には経常損益で黒字化した厚生病院では、黒字経営の継続により、内部留保を厚くし、将来的に建て替えに必要な資金を確保してまいります。
 未収金につきましては、患者さん一人一人に寄り添った対応をしつつ、自動精算機の活用やコンビニ払い、クレジット払いの推進など、支払いしやすい環境の整備による未収金の発生防止に努めてまいります。また、支払い督促等の法的措置や弁護士法人への委託など、法律的な回収にも努めております。
 働き方改革の観点からは、今年度はコロナウイルス対応もあり、医師の労働時間数は残念ながら減っておりませんが、長時間労働をしている医師の数自体は減少しておりますし、有給休暇の取得も増えているところです。また、魅力ある病院にするため、広報戦略を立てております。具体的には、病院の内外向け広報誌作成のほか、市民向け講座の動画作成とYou Tubeによる配信、地域住民向け院内ツアーの実施、外来フロア等での絵画、写真等の掲示等を予定しております。これらの取組を通じて医療人材に対しても患者さんや地域住民に対しても魅力ある病院としてまいります。
 最後に、次期改革プランでは、これらの取組を着実に進めるとともに、ウィズコロナ、アフターコロナの状況を踏まえたものとするように、現在、両病院で鋭意作業中であり、来年度早い段階で運営評議会とも御相談の上、作成してまいります。

◎森委員長
 以上で執行部の説明は終了しました。
 ただいままでの説明に対し、質疑、御意見はありませんか。

○野坂委員
 2点ほどお尋ねしたいと思います。
 境港の高度衛生管理型市場整備についてであります。
 中段のところでシャーベットアイスの流通過程における有効性を検証しとあります。呼び方もあるかも分かりませんけれども、確認の意味で、少なくとも効果の検証というものを確認して今の施設整備を導入されたと私は理解しております。改めて検証という意味はどういう意味を指すのか、現状、他の高度衛生管理型市場でも流通過程においての検証は既に済んでおりまして、それらを踏まえて5億円もの設備が導入されたと、このように私は理解しております。何を検証されるのでしょうか。
 もう1点、最後にずらずらいろいろ書いてありまして、最後、検討していきますと書いてあります。この主語は何になるのでしょうか。これは決算の審査の指摘も随分とさせていただきましたけれども、今の検討、いろいろなものを実施して今までされてこなかったものをいろいろな形で補助したり実施するというのはこれは理解するわけですけれども、その先にあるのは施設改修ということであります。今の設備で不足している部分、これらを改修しないと基本的な改善にはつながっていかないと、このように思います。もちろんそれをする上での今実際の関係者等の御意見の確認というのは必要なのでしょうけれども、検討していくというのは何を検討されるのか、この2点をお願いします。

◎森委員長
 野坂委員、ちょっと確認ですけれども、2点目もこの4番の境港の市場の関係の話ですよね、当然ですけれども、それでいいですね。

○野坂委員
 はい。

◎森委員長
 2点ともそれでいいですね。

○野坂委員
 そのとおりです。

●西尾農林水産部長
 まず、1点目の氷の流通過程における有効性という部分の検証。おっしゃるとおり、市場整備をする段階でこれの有効性については皆さんにも御納得いただいた上で今のものができているというところでございます。ただ、利用率が非常に今少ないという状況になっておりますので、改めてお示しをしたというところでの検証というところでございます。鮮度保持効果をきちっとPRをして利用率を高めたいということで、これについては既に行った中身ということでございます。
 それと、もう1点ですけれども、鮮度保持、氷の含有率のところだろうというふうに思いますけれども、ここについてはまだ、今現在、具体的な詰めの中身は検討中というところでございます。小型底引き網の解禁になります5月以降に試験を実施したいというふうに思いますけれども、現在の氷の濃度、それをさらに高めたものというのを比較検討していくということになろうかなというふうに思います。1つには鮮度がどの程度保たれるかということもありましょうし、流通過程でどれぐらい溶けてしまうのかという使い方の利便性のところも含めて検証していくということになろうかと思います。いずれにしても施設を改修するのか新たなものをつけるのかというような検討も必要になってくると思います。両面で状況を想定した試験をしていくというふうになろうかと思っております。

○野坂委員
 最後にしますけれども、要望、意見を言わせていただきたいと思います。
 約5億円の設備を投入しまして、多額の税金を投入して施設が稼働していないという実態について指摘したつもりであります。早急に改善するという危機感を持っていただきたいと、このように思います。氷の濃度を上げるのには、多分これは確認しないといけませんが、今のポンプの圧送能力では足りないのではないか、これは委員会でも分科会でも指摘させていただいております。氷の溶け具合とか濃度が上がれば溶け具合というのは当然もつわけですから、それらも全部他の事例ではっきりしていることであります。なぜ取組がこのように遅いのかということを感じております。当然これは今ここに対応で書いておられることはしていただかないといけないことですけれども、もっと危機感を持って取り組んでいただきたいと強く意見を申し上げたいと思います。よろしくお願いします。

◎森委員長
 野坂委員の意見を重く受け止めていただきますようにお願いします。
 ほかにございませんか。
 それでは、意見等が尽きたようですので、指摘事項に対する対応状況については、これをもって終了いたします。
 なお、本委員会は、通年設置されております。閉会中も指摘事項に対する対応状況等については、今後も継続して調査することとしておりますので、よろしくお願いをいたします。
 委員の皆様には引き続き協議事項がありますが、執行部の皆さんは御退席いただいて結構でございます。ありがとうございました。
(執行部退席)
 次に、本委員会の分科会構成の見直しについてであります。
 現在、本委員会に6つの分科会を設け、書類審査や現地調査等を通じて調査を実施しておりますが、主査会において各分科会で取り扱う範囲や事業量がバランスを欠いているのではないかという指摘があり、分科会構成の見直し案を作成いたしましたので、事務局から説明をさせます。

●村中調査課参事
 失礼いたします。では、私のほうから説明させていただきます。
 議会資料1のほうを御覧いただきたいと思います。現在、決算審査を効率的に行うため、一般会計及び特別会計については総務教育から地域づくり県土警察までの4分科会、それから企業会計については、県営企業と病院事業の2分科会を設置し審査を行っていますが、ただいまの森委員長のほうから御発言いただきましたように、主査会におきまして各分科会で審査を行う範囲や事業量がバランスを欠いているとの御指摘がありまして、分科会構成の見直しを検討したところでございます。
 構成の変更案につきましては、中ほどの表を御覧いただきたいと思います。左側が現行の姿で6つの分科会で構成されています。このうち審査の事業数が比較的少ない県営企業分科会と病院事業分科会を統合いたしまして、右側の見直し案にありますように、全ての企業会計を所管いたします公営企業分科会としてはどうかと。また、その際、残された5名の定員枠を統合後の5分科会にそれぞれ1名ずつ配置して審査をより充実させることとしてはどうかという案でございます。
 また、令和2年度から公営企業会計に移行いたします天神川流域下水道事業につきましては、昨年6月の全体会におきまして、県営企業分科会で所管することが決定していましたけれども、このたびの構成の見直しに伴いまして、新たな公営企業分科会の所管としてはどうかというものでございます。
 あと、令和3年度に新設されます新型コロナウイルス感染症対策本部事務局の所管につきましては、常任委員会の所管を定めます委員会条例の見直しを踏まえまして、新年度に検討をすることとしてはどうかと考えております。
 最後、今後のスケジュールですが、本日の全体会で御了承いただけましたら、令和2年度決算の審査から適用したいと考えております。
 説明は以上です。御審議よろしくお願いいたします。

◎森委員長
 ただいま説明のありました件について、皆さんのほうで御意見ございませんでしょうか。

○西川委員
 見直し案は基本的には私は了としますけれども、1つお聞きしたいのは、公営企業の分科会は1つになって、これは特に病院局などは基本的にふだんから見ていないと決算は本当に理解できるだろうかという私は心配します。特に私もそうですけれども、点数制などはほとんど理解できない中で、決算が本当に全然関係なかった委員会から回って十分に審査ができるのかなという不安がありまして、ここにできればふだんから委員会で審査、検討しておられる方がある程度入るのも必要ではないかなとは思うのですけれども、ちょっと協議していただければ、それが必要ないと言われればそれで構いませんけれども、私はそういう危惧がありますので。

◎森委員長
 西川委員から常任委員会のメンバーで2人ぐらいはそこに入っておくべきではないかという御意見だったと思うのですけれども、私の考え方としては、これまで常任委員会と決算とは別の目で見ていくという形での構成になっていたというふうに考えております。新たな提案をいただいたわけですが、ちょっとこれは事務局とも相談をしながら、今後考えていきたいと思います。これまでの考え方というのは、先ほども申し上げましたけれども、常任委員会とは違う目で見ていくということで決算の新たな指摘事項が生まれていくのだという考え方に立っていたと、そういう理解をしております。ちょっと持ち帰らせていただいて、今後のことにさせていただこうと思います。ありがとうございます。
 ほかに皆さんございませんか。
 それでは、分科会構成について、議会資料1のとおり見直すことに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員でありますので、さよう決定いたします。
 次に、決算審査説明資料の様式変更についてであります。
 昨年度の主査会において、現状の執行部から提出されている決算審査説明資料では、実施した内容のみ記述されている状況であり、予算編成時の目標、計画値等々、事業結果の対比がなければ適切な事業の評価ができないとの指摘がございました。この指摘への対応として、タブレットの導入に合わせてタブレット内で予算編成時の議案説明資料と決算の事業実績を対比できるよう主査会において提出様式の見直し案を作成いたしましたので、事務局から説明をさせます。

●村中調査課参事
 それでは、議会資料2のほうを御覧いただきたいと思います。見直しの背景といたしましては、ただいま森委員長のほうから御発言いただきましたとおり、現在、執行部から提出されている説明資料ではその事業で実施した内容が記述されていますけれども、そもそも予算編成時の目標や計画がどうだったのか、それとの事業実績との対比がなければ事業の評価が難しいとの御指摘があったところでございます。具体的には今年度試行導入されましたタブレットを活用いたしまして、予算編成時の議案説明資料と決算の事業実績、成果の概要を対比できるようにすべきとの御提案をいただきました。
 その対応方針といたしまして、具体的なイメージは、別紙のほうを見ていただければと思います。カラーでなっていますところですね。タブレットの2画面表示機能を活用いたしまして、左側ページに当初予算等の議案説明資料、右側のページに決算説明資料を配置いたしまして、予算編成時の目標、計画値と実績値が比較できるようにしてはどうかというものでございます。その際、従来の決算説明資料で記載されていました赤字で書いてあるようなところですけれども、事業の目的、概要等といった項目につきましては、左ページの予算説明資料のほうと重複いたしますので、そういったところは削除いたしますし、当初予算後の増額補正等により目標や計画値が変更されたような場合には、決算説明資料におきまして、その経過が分かるように記載するということを考えてございます。
 令和3年度の審査におきましては、試行期間といたしまして紙ベースの資料の提出を求めることとしたいと考えてございます。
 元の議会資料2の1ページのほうにお戻りいただけますでしょうか。2の(2)決算審査で報告する事業の選定方法についてを御覧いただきたいと思います。これまで決算審査で報告する事業の選定につきましては、言わば執行部任せということでございましたが、この選定についても議会として関与すべきとの主査会で指摘がございまして、対応案を記載させていただいております。具体的には事前に執行部のほうから審査対象年度の全ての事業の一覧を出していただいて、そのうち決算審査で報告予定の事業がどれか、例えば丸をつけていただくなりといったような形で分かる一覧表を提出していただきまして、その年度の議案説明資料等を参考にいただいて、各分科会で御確認いただきまして、必要に応じて報告事業の追加等を依頼することとしてはどうかという案でございます。その際、審査に要する時間なり執行部の負担等も御配慮いただきまして、あまり事業量が過大とならないように主査のほうで一定の調整をすることとしてはどうかと考えてございます。
 最後、今後のスケジュールですが、こちら本日の全体会で御了承いただけましたら、執行部に対しまして令和2年度決算の審査からの対応を依頼したいと考えてございます。
 説明は以上です。御審議よろしくお願いいたします。

◎森委員長
 ただいま説明をいたしました案について、皆さんの御意見を伺います。
 よろしいでしょうか。別紙2については赤字のところは基本的には削除して、ないという状態になるということですし、それから事業の選定方法をこちらが主導権を握ると。これまでは当局が報告してきたものだけを審査するというスタイルでしたけれども、それを議会の側が事業を選ぶという形にするということです。ただ、それがたくさんにならないように、それは主査会で調整をさせていただくという内容でございます。
 よろしいでしょうか。
 それでは、この見直しについて、賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 挙手全員でありますので、さよう決定をいたします。
 次に、明日の本会議における調査活動報告についてであります。
 お配りしている案のとおりとさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、さよう決定をいたします。
 なお、趣旨を変えない範囲で字句修正させていただく場合がありますが、その際の対応につきましては、委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議ないようですので、そのようにさせていただきます。
 それでは、最後に、その他の事項で何か皆さんのほうで御意見がございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようですので、決算審査特別委員会はこれをもって閉会をいたします。

午前10時36分 閉会


 

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