令和2年度福祉生活病院常任委員会議事録

令和3年1月29日会議録(確定版)

開催概要、資料はこちらです
出席者
(9名)
委員長
副委員長
委員
坂野 経三郎
常田 賢二
浜田 妙子
藤縄 喜和
市谷 知子
広谷 直樹
野坂 道明
川部  洋
由田  隆
欠席者
(なし)



説明のため出席した者
  宮本福祉保健部長兼ささえあい福祉局長、植木福祉保健部理事監兼健康医療局長、
池上生活環境部長、木本子育て・人財局長ほか各局長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
  村中参事、井田課長補佐、小泉係長


1 開  会   午前10時13分

2 休  憩   午前10時34分 午前10時52分 午前11時17分

3 再  開   午前10時35分 午前10時53分  午後2時18分

4  閉  会   午後2時23分

5 司  会   坂野委員長

6  会議録署名委員  川部委員、市谷委員

7  付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり

 


会議の概要

午前10時13分 開会

◎坂野委員長
 ただいまから福祉生活病院常任委員会を開会します。
 日程は、お手元の日程のとおりですので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 なお、本日は、付議案の予備調査を行った後、暫時休憩を取り、本会議における付議案に対する質疑、付議案の各常任委員会への付託の後、付託議案の審査を行うこととします。
 また、付議案の予備調査は、福祉保健部、子育て・人財局、生活環境部の順で、執行部の入替えを行いますので、御承知いただきますようお願いします。
 初めに、会議録署名委員を指名します。
 本日の会議録署名委員は、川部委員と市谷委員にお願いします。
 それでは、付議案の予備調査に移ります。
 なお、福祉保健部及び病院局の報告第3号、長期継続契約の締結状況については、それぞれお手元に配付の議案説明資料のとおりであり、特に説明は要しないこととしますので、御承知いただきますようお願いします。
 最初に、福祉保健部に係る付議案の予備調査を行います。
 執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いします。
 なお、質疑につきましては、説明終了後に一括して行っていただきます。
 また、説明または質疑におけるページ等の切替えの際は、委員のタブレット端末の操作状況を確認しながら、少し間を置いて説明を開始していただきますようお願いします。
 まず、宮本福祉保健部長兼ささえあい福祉局長の総括説明をお願いします。

●宮本福祉保健部長兼ささえあい福祉局長
 議案説明資料の3ページを御覧ください。まず、予算関係です。今回は、予算の補正として38億円余の増額補正をお願いしています。主なものとしては、生活福祉資金の原資積み増しなどの生活困窮者向け事業、介護施設におけるゾーニングなどの改修補助、社会福祉施設職員向けの検査費用助成、医療機関の空床補償、新たにワクチン接種体制を構築するための事業などです。また、繰越明許もお願いしています。
 2ページのとおり、予算関係以外として、法律改正に伴う権限特例条例の改正に係る専決処分の報告もあります。
 詳細は課長から説明します。御審議のほどよろしくお願いします。

◎坂野委員長
 続いて、関係課長から順次説明を求めます。

●丸山福祉保健課長
 4ページをお願いします。生活福祉資金緊急貸付事業です。本事業は、これまでも臨時会におきまして積み増しをしてきていますけれども、このたびも22億8,000万円の増額補正をお願いするものです。貸付状況ですとか貸付原資の状況は、3に記載のとおりです。
 5ページをお願いします。こちらは新規事業で、生活困窮者に係る総合支援拡充事業です。この事業は、県内全19市町村が生活困窮者に係る総合支援事業というものを行っていますけれども、相談件数の増加等もありまして、このたび拡充、強化といった対策をする市町村に対して補助しようとするものです。具体的な中身につきましては、2に記載のとおりですが、自立相談支援の機能強化、相談支援員の加配とか、生活保護の決定に係る業務補助者の加配等が約3,600万円で、もう一つ、保護施設への支援ということで、衛生用品の確保に係る経費を補助するものが100万円です。
 こちらの事業につきましては、19ページを御覧いただければと思いますけれども、来年度に繰り越すこととしています。
 
●藤田障がい福祉課長
 6ページをお願いします。障がい福祉分野就職支援金貸付事業です。今後、幅広く新たな障がい福祉人材を確保する観点から、このたび第3次補正予算におきまして、障がい福祉人材分野におきましても返済免除つきの貸付事業が新たに創設されましたので、この貸付事業を実施しようとするものです。貸付対象者は、他業種で働いていた方で、公的職業訓練機関における一定の研修を修了した方でして、就職時に必要となる経費を貸し付けて、2か年間、障がい福祉施設職員として継続従事いただくことで、返済免除とする制度です。
 7ページをお願いします。鳥取県社会福祉施設等施設整備事業としまして、3億1,200万円余をお願いしています。県内障がい福祉関係の社会資本の整備を促進するため、国庫補助制度を活用し施設整備事業を行う事業者に対して助成を行うものです。主な事業内容としましては、社会福祉法人等が行います障害福祉サービス事業所等の創設に要する経費を助成するもので、グループホームの創設でありますとか施設の大規模改修を予定しています。
 19ページは、両事業とも国の3次補正予算を活用して実施するものですが、年度内完了が困難であるために、繰越しをお願いするものです。

●吉野長寿社会課長
 8ページをお願いします。介護福祉士等修学資金貸付事業です。この事業は、介護人材の育成と確保を目的に実施しています国の事業ですけれども、このたび国の3次補正におきまして、貸付事業に係る予算が措置されることとなりましたので、事業を実施している県社会福祉協議会に対して補助をしまして、貸付けに係る原資の積み増しをするものです。事業内容につきましては、介護福祉士の資格取得を目指す学生、介護職に再就職する方に対する貸付けですが、金額等につきましては、2の表に記載のとおりです。それぞれ、県内で介護職に一定期間従事すると返済が免除になるという制度です。
 9ページをお願いします。鳥取県地域医療介護総合確保基金(施設整備)補助金です。高齢者施設の感染発生対応、感染拡大防止の観点から、これまでも施設に関しましては、個室化に要する改修経費ですとか換気設備についての経費を支援していますけれども、このたび、施設の中で生活空間の仕分を行うゾーニングのための経費について追加支援を講じるものです。対象の事業は、下に書いています(1)から(3)の3つのパターンで、玄関室設置によるゾーニングですとか多床室のゾーニング、家族面会室の整備などです。
 10ページをお願いします。こちらは、鳥取県地域医療介護総合確保基金造成事業ということで、今回、地域医療介護総合確保基金を活用する事業が2事業あります。先ほど御説明した
ゾーニング等の施設整備の8,250万円と、11ページで御説明する動画作成費用の150万円、合わせて8,400万円を基金に積み増しするものです。
 11ページをお願いします。新規事業の社会福祉施設等における新型コロナウイルス緊急対策事業です。先般、高齢者施設、保育施設におきまして、新型コロナウイルスのクラスターが発生したことを受けて、感染対策をさらに強化していくために、以下の3つの事業に要する経費をお願いするものです。
 1つ目は、社会福祉施設等に係るPCR検査等支援事業補助金です。高齢者施設などの社会福祉施設で、職員の方の健康管理という面から施設が負担をしてPCR検査を自主的に行う場合に、その経費を支援するものです。補助率2分の1、検査1回当たり1人1万円を上限として支援をします。
 2つ目は、新型コロナウイルス感染予防対策支援事業補助金です。こちらは、施設が行う感染予防対策を支援するため、アクリル板や消毒液等の衛生物品の購入を支援するものです。感染予防対策経費につきましては、昨年の補正でも予算化をさせていただきまして、施設では様々な対策を取っておられますが、クラスター発生ということを受けて、さらに対策を取っていただくための経費です。
 3つ目は、新型コロナ対策啓発動画作成事業です。施設で感染が疑われる方が出た場合を想定した動画を作成して、施設内の研修で活用していただくものです。
 19ページをお願いします。地域医療介護総合確保基金(施設整備)事業費の8,250万円と社会福祉施設等における新型コロナウイルス緊急対策事業費につきまして、繰越しをお願いするものです。
 20ページをお願いします。議会の委任による専決処分の報告です。鳥取県知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例について、介護保険法の一部が改正されたことに伴い、所要の改正を行ったものです。介護保険法で業務管理体制の整備に関する届出は県に届けることになっていたものを、本県では、この特例条例で中核市である鳥取市が処理する事務としていましたが、介護保険法が改正になりまして、中核市である鳥取市の事務と法令上位置づけられたため、この条例で規定する必要がなくなりましたので、その部分を削除するものです。施行期日は令和3年4月1日です。

●萬井健康政策課長
 12ページをお願いします。医療環境整備等事業です。こちらは、従来から感染予防という形で即応病床に係る空床補償をお認めいただき、現在242床を確保しているところですけれども、昨年末以来の急激な感染拡大を受けまして、当時、最大77床まで埋まってきたというような実態もあります。現段階では36床とかなり少なくなっていますけれども、今後の感染拡大等を懸念しておりまして、そういった意味で、最大確保病床である313床に係る空床補償を用意することによりまして、緊急時にも対応できる医療提供体制を整備したいということです。7億5,100万円余の増額補正をお願いしております。
 13ページです。新型コロナウイルスワクチン接種体制整備事業です。このページの一番下のところに国から想定として示されているワクチン接種スケジュールを書いております。医療従事者向けの先行接種が2月末から始まり、それ以降、それぞれ優先接種がスケジュールとして組まれています。これにつきまして、円滑なワクチン接種に必要な体制を整備するものです。
 2番のところに県の行う主な事業を書いています。主には市町村への協力ですが、ワクチン流通に対する地域の卸売業者との調整であったり、接種スケジュールの広域調整、また優先的な接種の対象となる医療従事者等への接種体制の構築、専門的相談対応などが県に求められている役割となっています。これに係る必要経費としまして、(2)のところに記載しております(1)から(5)の事業として、6,070万円をお願いするものです。
 なお、本事業につきましては、下に書いておりますスケジュール等、まだ不確定な部分が多いことから、19ページのとおり、最大枠としまして全額繰越しを現時点でお願いしているところです。

◎坂野委員長
 これから付議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問と、発言前後のマイクのスイッチの切替えをお願いします。
 それでは、ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

○市谷委員
 まず、12ページの空床補償の予算を増やして、もう少し空けられる病床数を確保していこうということについてです。最大313床ということですけれども、今回、年末年始で感染が広がったりしていまして、この最大確保病床数も増やしていかなければいけないのではないかという議論があったと思うのですけれども、これは増やすというようなことを、今、医療機関に働きかけておられるのかを確認させてください。
 6ページですけれども、障がい福祉施設での労働者が不足しているということで、働いてくださる方には、貸し付けして、2年間働いたら返さなくていいということなのですけれども、公的職業訓練機関における介護職員初任者研修を修了してもらうということがありますけれども、これはどういうもので、どうこれを受講してもらうのでしょうか。また、障がい者の福祉施設は、基本的に資格の有無とかは問うていないのではないかと思うのですけれども、その辺との兼ね合いでどうなのかなと。サービス事業管理者については一定の何か要件があったかもしれませんけれども、この研修をどうやるのか、どういう内容なのか、どこまでこれを求めるのかというのを確認させてください。
 5ページですけれども、生活困窮者に係る相談体制を強化するということで、生活保護の決定についての体制を強化するということが書いてあります。当然体制を強化するのも大事なのですけれども、今、生活保護を受けるのに、身内の三親等まで扶養確認するということがあって、親族に知られたくないというような相談を私もよく受けるのです。それは生活保護上の義務ではないので、そういう扶養確認をすること自体をやめてもらいたいなと思いますし、体制強化だけではなくて、申請を妨げるようなやり方については、併せて改善をしていただくように言っていただきたいと思いますけれども、どうでしょうか。
 4ページの生活福祉資金ですけれども、これは政調政審のときに返還する期間がさらに延長されたと聞いたのですけれども、そうかどうかをもう一度確認したいですし、そうなると、当事者の人たちにどうやって周知するのかなと。仮に返済が猶予になったとしても手続はしないといけないので、そういう手続を周知したり、いろいろしようと思うと、これは社会福祉協議会が実施しているので、そこの体制を強化しないと、連絡を取ったり、いろいろ大変だと思うのです。そこら辺の体制強化がどうなっているのかを確認させてください。

●萬井健康政策課長
 最大313床を増加する計画についてということでした。
 鳥取県は、10万人単位の病床の確保は、もう全国でも最上位ということですが、感染拡大を受けまして、必要に応じてこの313床の増床も含めて医療機関に働きかけるということを、今、県医師会等とも調整を始めたところです。

●藤田障がい福祉課長
 まず、公的職業訓練機関で行う研修ですが、本県で申しますと、産業人材育成センター、倉吉校、米子校などありますけれども、そういったところで御受講いただくもので、初任者研修は3か月程度の受講です。こちらをお受けいただくと、以前でいうと大体ホームヘルパー2級レベル。カリキュラムとしてはそういったものですけれども、これを御受講いただいた上で従事していただくものです。

●丸山福祉保健課長
 まず、4ページの生活福祉資金の関係ですけれども、償還は令和4年3月以降に延長されるということですけれども、今回要求しています22億8,000万円の中にも、来年度に向かいまして、生活再建に向けた取組というのは必要だとは思いますので、そういった人件費相当を含んだ形で、借り受けされた方について寄り添った形での対応というのを現在は考えています。
 5ページの生活保護の件につきましては、今は手元に資料を持ち合わせていませんので、また改めて回答したいと思います。

○市谷委員
 6ページですけれども、産業人材育成センターですか、昔の職業訓練校で研修を受けてもらうということですけれども、その費用についてはどこが負担するのでしょうか。この貸付金の中で賄っていくことを考えておられるのか、その辺も教えていただけないですか。

●藤田障がい福祉課長
 貸付金は就職時に必要な経費となります。この研修自体は基本的には無料です。テキストなどの実費が多少必要なことはありますけれども、基本的に公的機関が提供するプログラムになります。

◎坂野委員長
 そのほかありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、質疑が尽きたようですので、福祉保健部につきましては以上で終わります。
 執行部入替えのため、暫時休憩します。再開は入替え次第とします。

午前10時34分 休憩
午前10時35分 再開

◎坂野委員長
 再開します。
 引き続き、子育て・人財局に係る付議案の予備調査を行います。
 執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いします。
 なお、質疑につきましては、説明終了後に一括して行っていただきます。
 また、説明または質疑におけるページ等の切替えの際は、委員のタブレット端末の操作状況を確認しながら、少し間を置いて説明を開始していただきますようお願いします。
 まず、木本子育て・人財局長に総括説明を求めます。

●木本子育て・人財局長
 議案説明資料の3ページをお願いします。子育て・人財局からは、1億2,200万円余の増額補正をお願いしています。内容としましては、不妊治療費助成の拡充、また、新型コロナウイルスに感染した妊産婦への支援を行うものです。
 詳細につきましては、担当課長から御説明させていただきます。

◎坂野委員長
 続いて、関係課長から説明を求めます。

●稲村子育て王国課長
 4ページをお願いします。鳥取県安心こども基金積立金です。安心こども基金については、平成20年度の国補正による臨時特例交付金を原資に基金造成し、以降、保育所整備など各種子育て支援に係る事業に充当しているところです。今回、国の第3次補正予算において拡充されました不妊治療に係る助成事業費として、令和3年1月から3月分と令和3年度分の計15か月分の県所要額1億1,400万円余について、安心こども基金に積み立てるものです。

●名越家庭支援課長
 5ページをお願いします。願いに寄り添う妊娠・出産応援事業として、699万円余をお願いしております。不妊治療につきましては、国において、令和4年4月の保険適用開始を目指して検討が進められていますが、それまでの間、国の現行制度を拡充しますので、それに合わせて単県制度の見直しを行い、助成の充実を図りますとともに、現行制度分の実績に見合う補正をお願いするものです。
 2は主な事業内容です。1つ目は、特定不妊治療助成金の国庫分の拡充事業です。特定不妊治療における拡充部分は、下線を引いていますが、助成額として、採卵ありの場合、これまで25万円だったものを30万円に、それから、通算助成回数につきましては、これまで40歳未満であれば生涯を通じて6回ということでしたが、それを1子ごとに6回、43歳未満におきましては、生涯を通じて3回ということでしたが、1子ごとに3回というようなことにしてあります。それから、男性の不妊治療におきましても、これまで15万円であったものを30万円にということで助成を拡充しています。米印にありますが、令和3年1月1日以降に終了した治療から、所得制限も撤廃することとしています。
 2つ目は、単県部分についてです。国の助成回数に上乗せをしている単県助成分ですが、これまでの1回当たり7万8,000円を、1回当たり10万円に拡充するものです。
 6ページをお願いします。記載している4事業と事務費は、今年度の執行見込みに伴う減額をお願いしていまして、合計で699万円余となっています。下の丸のところに書いておりますが、特定不妊治療、人工授精、不妊検査におきまして、治療開始時に法律上の婚姻をしている者に加えまして、事実婚も対象とすることとしています。また、令和3年1月1日以降に終了した治療から適用することとしていますし、制度拡充部分の国負担分につきましては、安心こども基金を充当することにしています。
 7ページをお願いします。新型コロナウイルス感染症に感染した妊産婦への寄り添い支援事業として、112万5,000円余の助成をお願いしています。これは国庫2分の1事業です。新型コロナウイルスに感染された妊産婦に、退院後、助産師等が訪問などにより寄り添った支援を行うものでして、鳥取県助産師会に委託をして実施する予定としています。感染が確認され、陰性となった後も、子どものことですとか、健康不安を抱えられた妊産婦さんに対して助成をするものです。
 事業内容としては、訪問による専門的な相談、感染症に係る情報提供や相談、育児技術の提供のための相談支援等を行うものです。
 12ページをお願いします。ただいま説明をした新型コロナウイルス感染症に感染した妊産婦への寄り添い支援事業につきましては、全額、今回の国の第3次補正を活用して事業を実施し、令和3年度においても実施するものですので、令和2年度内の事業完了は困難であり、繰越しをお願いしております。

◎坂野委員長
 執行部の説明は以上です。
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

○市谷委員
 5ページですけれども、不妊治療費の助成をすることとか、これから保険適用に向けていくというのは、大事なことだし、必要なことだと思っているのですけれども、同時に、なかなか難しいことなのですけれども、事実上の夫婦ではない場合の不妊治療の助成、いわゆる生殖医療なのですけれども、それもこの支援の対象になっているのか。もし対象とするのであれば、今、倫理上の問題というのが浮上していますので、その辺について認識してこの事業をやるのが大事だと思うのですけれども、その辺の認識についてお伺いしたいと思います。
 4ページの安心こども基金ですけれども、この中に不妊治療助成費のお金を積んでおくということですが、この安心こども基金の中にはいろいろな事業のお金がありますので、それぞれの事業に使うお金として、ぐちゃぐちゃにせずに、きちんと積み立てることになっているのかというのを確認させてください。

●名越家庭支援課長
 事実婚の方の認識ということで……。

◎坂野委員長
 市谷委員、もう1回簡潔に質問してもらえますか。

○市谷委員
 事実婚とか夫婦とか、そういうのはいいのですけれども、要は、お父さん、お母さん、どちらかがなかなかそうし難いということで、夫婦の関係にない人との関係でこの治療をするという場合があって、生殖医療の場合に倫理上それが問題になったりしているのです。
 例えば、夫婦でない男性の精子を提供してもらうとか、あるいはお母さんのほうが卵子をうまくつくれないということで、違うお母さんの卵子とお父さんのというような、そういう夫婦関係にない間柄のところも不妊治療助成ということでできると思うのですけれども、そうなってくると、倫理上の問題があるということが指摘されています。助成したり保険を適用するということは、それを公的に認めることになるので、そういう問題があるということを認識してこの事業をしようとしているかということをお伺いしたいと思います。

●名越家庭支援課長
 どこまで認めるかということですけれども、今回対象としていますのは、事実婚の方のみと認識しています。

○市谷委員
 分かりました。

●稲村子育て王国課長
 基金の内訳として、どういった事業に使うか、きちんと区別できているかということです。基金自体は一括して積み立てるもので、お金自体は一つなのですけれども、繰り入れる際も取り崩す際も事業計画をきちんと分けていまして、支出がごっちゃになるといったことはありませんので、今回の不妊治療費の部分については、確実にこの金額が不妊治療費に充当されるという形になっています。

○野坂委員
 さっきの4ページに関連してですけれども、答弁が分かりにくかったのですが、不妊治療の助成を事実婚にも認めるということですよね。それで、今、市谷委員が言われたのは、例えば卵子とか精子の提供を受けた場合は該当するのかどうかということだったと思うのですよね。もう1回確認しますけれども、それはならないということですか。例えば卵子もしくは精子の提供を受ける場合の不妊治療というのもありますよね。婚姻ではなくて事実婚にも広げるということですけれども、その場合は卵子または精子の提供を認めないということですか。答弁をもう1回整理していただけないでしょうか。
 あと、事実婚の定義というのはどうなっていますか。

●名越家庭支援課長
 まず、事実婚かどうかということにつきましては、申請者からの申立てと戸籍謄本で重婚等がないかどうかという確認、それから、住民票を提出いただいて、同一の拠点であるかどうかということを確認するということで国からは通知が来ていますが、詳細な部分については後日また通知をするということですので、現時点では申立書と住民票、戸籍謄本で確認をするということで対応したいと考えています。

○野坂委員
 そこの要件を教えてください。住民票で、同一の拠点というのは、要するに同じ行政区域内ということですか。

●名越家庭支援課長
 同一世帯になっているかどうかということを住民票で確認するという意味です。

○野坂委員
 ということは、同居が要件になるということですか。

●名越家庭支援課長
 そうですね。要件として、同一世帯となっていることも確認することになっています。

◎坂野委員長
 卵子とか精子の提供を受ける場合のことについても答弁をお願いします。

●名越家庭支援課長
 すみません。詳細が分かりませんので、そこはまた改めて……。

◎坂野委員長
 では、詳細を国に確認していただいて、改めて報告していただくようにお願いします。
 そのほかありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 質疑が尽きたようですので、子育て・人財局につきましては以上で終わります。
 執行部入替えのため、暫時休憩します。再開は入替え次第とします。

午前10時52分 休憩
午前10時53分 再開

◎坂野委員長
 再開します。
 引き続き、生活環境部に係る付議案の予備調査を行います。
 執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いします。
 なお、質疑につきましては、説明終了後に一括して行っていただきます。
 また、説明または質疑におけるページ等の切替えの際は、委員のタブレット端末の操作状況を確認しながら、少し間を置いて説明を開始していただきますようお願いします。
 まず、池上生活環境部長に総括説明を求めます。

●池上生活環境部長
 議案説明資料の2ページを御覧ください。このたびは一般会計補正予算関係で2課の4事業、それから明許繰越しの関係です。
 3ページを御覧ください。主な事業として、緑豊かな自然課では、浦富にある休憩所の屋根の改修に係る経費、それから、くらしの安心推進課では、クラスター事案を踏まえまして、飲食店が飛沫飛散防止や換気対策の強化に取り組まれる経費を支援するものです。
 詳細は各課長から説明します。よろしく御審議のほどお願いします。

◎坂野委員長
 続きまして、関係課長から説明を求めます。

●平木緑豊かな自然課長
 4ページをお願いします。自然公園等管理費で689万9,000円の増額補正をお願いするものです。内容としましては、先ほど部長から説明がありましたように、国立公園施設である浦富の海水浴場にありますトイレ兼休憩所の雨漏り対策として、国補正予算を活用した修繕を行うものです。
 5ページをお願いします。公園施設長寿命化事業です。補正額は1億2,520万円です。内容としましては、公園施設の改修・更新で、布勢総合運動公園のテニスコートの人工芝の張り替え、それと東郷池羽合臨海公園の遊具等の更新です。これは国補正を活用して行うものです。
 14ページ、15ページは、繰越明許に関する調書です。公園施設等の長寿命化事業と自然公園等の管理費につきまして、今年度中の工事完了が困難であるために、来年度に事業費の繰越しをお願いするものです。

●朝倉くらしの安心推進課長
 6ページをお願いします。飲食業感染症防止対策緊急支援事業です。本事業は、年末年始に頻発した新型コロナウイルスによるクラスター発生事案を踏まえ、飲食店が取り組む感染拡大予防対策をより強化するために必要な備品整備費等の経費を支援するものです。
 主な事業の内容に、飲食店クラスター対策緊急補助金の概要を記載しています。補助対象としましては、飛沫飛散防止対策として、パーティションの購入、設置に係る経費を、換気機能向上対策として、換気扇、換気用窓の設置や改修工事費、扇風機、サーキュレーターの購入費、店舗内の二酸化炭素濃度を測定するCO2 モニター購入費を補助対象としています。また、従業員の安全確保対策として、従業員のPCR検査費用等につきましても補助対象としております。補助上限額は20万円、複数店舗を有する事業者は上限40万円、補助率は10分の9としています。
 なお、本補助金につきましては、調整費により1月15日から事業を開始しており、現在、多くの皆様からお問合せをいただいています。
 7ページ、新型コロナ克服緊急応援事業です。本事業は、新型コロナ対策認証事業所及び認証取得に取り組む事業所が継続して事業を行えるよう、応援金を支給するとともに、事業者及び県民の皆様に対し、認証制度の普及啓発を行うものです。
 主な事業内容ですが、衛生対策を講じる事業者への支援としまして、認証事業所及び認証に取り組む事業所に対して、1事業所当たり10万円の応援金を支給させていただきたいと考えています。また、事業者及び県民への普及啓発活動としまして、多くの事業者が感染予防対策を強化し、認証取得に向かえるよう、認証取得を促すための広報を行うとともに、県民の皆様に対しても安全な認証店の利用を呼びかける広報を行うこととしています。この対策により、感染予防対策の一層の充実を図ってまいりたいと考えています。
 14ページ、繰越明許費に関する調書をお願いします。ただいま説明させていただきました新型コロナ克服緊急応援事業につきましては、事業期間が十分に確保できず、年度内完了が困難となることから、繰越しをお願いするものです。

◎坂野委員長
 執行部の説明は以上です。
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

○広谷委員
 まず、4ページの浦富の休憩所の屋根の修繕の件について、僕の地元ですが、今まで屋根のことまで気がつかなかったけれども、どの程度修繕しなければいけない状況なのですか。壊れているのですか。

●平木緑豊かな自然課長
 鉄筋コンクリート製なのですけれども、屋根の一部にクラックが入っていまして、いわゆる雨漏りが生じる状態です。それがトイレにも落ちてくるということがありますので、それを修繕することを考えています。

○広谷委員
 雨漏りもしているのですか。

●平木緑豊かな自然課長
 はい。

○広谷委員
 それで、海水浴場で利用する施設でもあるのですよね。そういう中で、去年は海水浴場を開設しなかったということがあって、今年もどうなるかは分からないのだけれども、工事の期間については、海水浴場を開設するという予定の中で工事を完了するようにしていただきたいなと思うのです。そういうことを配慮していただきたいなと思うのですが、どうですか。

●平木緑豊かな自然課長
 工事期間につきましては、十分に配慮して取り組ませていただきたいと思っています。

○広谷委員
 7ページの新型コロナ克服緊急応援事業について、これは支援金ではなく応援金という格好になっているのですけれども、何か整備をするための支援金ということではなく、ただ認証取得に取り組めば10万円を支給するということなのですか。まずそこをお尋ねします。

●朝倉くらしの安心推進課長
 応援金となっていますけれども、基本的には認証に向かっていただくということで、いろいろ感染予防対策を各事業者で考えていただいて、自由に使っていただきたいと考えています。

○広谷委員
 では、結果として認証を受けるということが当然ついてこなければいけないと思うのですけれども、確約というか、その辺りはどうなのですか。

●朝倉くらしの安心推進課長
 やはり認証に向かっていただくということは基本にあるかと思います。ただ、過去に認証取得に向けてずっと頑張ってこられた事業者さんでも、構造的に、やはり専門家の先生方からこれではというようなこともありました。最終的に認証には至らないというような可能性もあるかとは思いますけれども、やはりそういった対策を強化していただくために応援していきたいと考えています。

○広谷委員
 去年この認証制度を受けた飲食店の方に話を聞いたことがあるのですけれども、やはり飲食店の場合、この認証制度を受けるに当たって、何か調味料の置き場所とか、いろいろ細かいことまであるらしくて、結構ハードルが高いというような言い方をしたのですよ。そういう中で、下に書いてあるとおり、今までに認証を受けたのは82事業所ということですかね。なかなか認証を受ける事業所が増えてこない、広まってこないということがあってこういう事業をしたのかなと思うのですけれども、予算が5億円ですよね。ということは、1事業所10万円とすれば5,000件が目標ということなのかな。今が82件で、5,000件の目標が達成可能なのですか。その辺りはどう考えているのですか。

●朝倉くらしの安心推進課長
 現実的には確かに難しいかとは思っていますけれども、現在、協賛店は既に約3,800店ありまして、その協賛店がもう少し上の認証を目指していただけるということを期待して、この予算額とさせていただいています。

○広谷委員
 頑張っていただきたいと思います。

○川部委員
 広谷委員の質問に関連してですが、これは応援金なので、あくまで認証取得に取り組むことが要件であって、最終的な事業報告、何にいくら使ったかというような報告はしなくていいのですね。

●朝倉くらしの安心推進課長
 補助金ではありませんので、実績報告等はないという形に……。

○川部委員
 了解しました。

○野坂委員
 頑張ってもらったらいいのですよ。

●朝倉くらしの安心推進課長
 ありがとうございます。

●中西くらしの安心局長
 すみません。申請する段階では認証事業所である必要はありませんが、これからさらに一段上の感染対策に取り組んでいただきたいということで、この応援金を支給する予定としています。なので、県としましても、これをきっかけに、申請された事業所に対して認証事業所になるようにしっかりとフォローしていきたいと考えています。

○野坂委員
 きちんと言っておかなければいけないな。
 協賛店が3,800あるということですので、そういう感染予防対策の意識を持ったお店がそのくらいあるということですよね。さらにそこに応援をして、認証店を増やしていくということで、大いに結構だろうと思うのです。
 今、飲食店の状況というのは本当にもう厳しい状況でして、鳥取県も緊急事態宣言下の飲食店と同じぐらいの影響を受けているのではないかと。そのくらい飲食店というのは、かなり感染拡大の原因となっているのではないかと、やり玉に上がっているではないですか。これ自体、僕はクエスチョンなのですよ。確かにそう言い切れるのかどうなのかというのはいろいろな説もあるのだろうと思いますけれども、ただ、そこに対して具体的な支援の制度がないのですよ。持続化給付金というものも今のところまだ2回目というのは検討されていませんし。そうなってくると、やはりしっかりとこの予算を実行してもらうということですよね。届かすということに尽きるのだろうと思うのです。だから元へ戻って頑張ってくださいということでお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

○市谷委員
 私も野坂委員の意見にもう全く同感なのですよ。春のときは持続化給付金とか家賃補助がありましたけれども、1月15日でそれらは切れているので、これが唯一の直接給付のものになっていて、本当にこれを多くの事業所に使っていただくというのは大事なことなのですけれども、これは既にもうアナウンスされていて、県のホームページにも出ているのですけれども、県が対策の状況を確認して応援金を出しますと書いてあって、パーティションをつけるとか、何か書いてあるのですよ。それを見た事業所の方が、ハードルが高いように捉えておられるようですので、もう少し取り組めば、とにかくもらえるのだということが分かるような書き方をしてもらいたいなと思うのですけれども、どうでしょうか。
 あと、広報するとあるのですけれども、こういう事業については、前にも事業所に直接郵送されたりしたと思いますが、それをやらないと、アナウンスされているし、今日予算がどうかということはあるのですけれども、事業所の方に話をすると、そんなのがあるのというようなことも言われるのですよ。なので、広報を確実に事業所に届くようにするという手だてをぜひ取っていただきたいと思うのですけれども、その辺はどうなっているかを確認させてください。

●朝倉くらしの安心推進課長
 広報につきましては、関係機関と協力して可能な限り広く広報させていただきたいと思います。今、具体的にどうこうというような、中身はまだ詰めていませんけれども、やはりどんどん使っていただきたいという気持ちはありますので、広く広報させていただきたいと思います。

○市谷委員
 6ページですけれども、換気機能について支援が出るということですが、1回目のときに大体施設整備をしてしまったので、もうすることがないという声も聞くのですよ。それで、むしろ消耗品のほうが今は出ていくので、この支援の対象に加えてほしいという意見があるのです。そうならないのかなと思うのですけれども、どうかなということと、今、換気機能つきのエアコンというのがありまして、それも認めてほしいという意見もあるのですけれども、それは駄目なのでしょうか。

●朝倉くらしの安心推進課長
 マスクとかアルコールにつきましては、以前の補助金を始めた当初はなかなか品薄で高価だったということがありまして、補助対象としていましたが、今回クラスターが発生した飲食店等、社交飲食のお店では、マスク等もされていなかったというような事案もありますけれども、空気を流すようなことが構造的に難しいということが分かってきました。換気扇ですとかサーキュレーターで風の流れをつくって感染を予防することに重点を置きたいということで、今回の補助金はそういったことを対象としています。
 換気機能つきのエアコンも確かに一定の効果はあるのですけれども、やはり風の流れを大きくつくるということについてはなかなか自動制御ではできないということもありまして、以前の補助金では対象としていましたが、今回は外させていただいております。

○市谷委員
 せっかく2回目ということで、施設整備に限定されているので、やはり換気機能つきのエアコンもぜひ認めていただきたい。窓のないようなところだと、もう換気機能つきのエアコンに頼らざるを得ないというか、換気扇はつけられないとか、いろいろあるので、ぜひ検討していただきたいなと思います。さっきの答弁では使えないということでしたけれども、今後の検討を期待したいと思います。

○由田委員
 長寿命化計画ですけれども、今さら聞けないようなことを聞きますが、そもそも更新と長寿命化との違いをまず教えてください。まだ耐用年数が来ていない、まだそんなに傷んでいないけれども、これを耐用年数以上長く使うために事前に手入れをするのが長寿命化ということだと認識しているのですけれども、今回、テニスコートの張り替えというのが出てきています。人工芝の張り替えということであれば、長寿命化というよりも……。予算の出どころの関係があるのかも分からないけれども、どんなふうに考えたらいいのか、教えてください。

●平木緑豊かな自然課長
 今、由田委員が言われたとおりでして、いわゆる更新に至るまでに、少しでもそれを延ばすということで、傷みやすい部分とか、劣化の激しいところを直して機能を維持していくという考えです。
 テニスコートの場合は、非常に多くのコートだとか、スタンドだとか、附帯設備があるのですけれども、それを全部一遍に直すわけではなくて、消耗の激しいコート面の張り替えとかで、本当に建て替えなければいけなくなるまで全体の機能をずっと維持していくというような考えです。

○由田委員
 1億1,000万円の予算を計上していますが、これは布勢総合運動公園の中のどの程度の面積ですか。今、説明を聞けば一部分、消耗が激しいところということですが。

●平木緑豊かな自然課長
 詳しいことは今ぱっと出てこないのですけれども、テニスコートが8面とか10面とかある中のうちの第2コート、第3コートの張り替えと、あとは、壁打ち用の部分の地面が少し沈んだりもしていますので、そこを直すという感じです。

○由田委員
 倉吉などで以前、ごみ処理施設の更新時期が来ていないときに10何億円かけて長寿命化する、でもその効果というのは、20年も先の話になってくるので、有効に機能したかが今議論している議員では分からないというようなことがありました。長寿命化計画は職員で立てるのでしょうけれども、そもそも長寿命化で処理したほうがいいのかどうか、どなたが判断されるのでしょうか。

●平木緑豊かな自然課長
 長寿命化計画自体が国の指針に沿って計画を立てることになっていまして、それに沿った形でやっていくという形になります。

○由田委員
 そうではなしに、長寿命化で改修したほうがいいという判断はどなたがされるのですかということです。

●平木緑豊かな自然課長
 うちの担当職員を含めて、土木の維持担当、そういったところの専門分野の職員に確認をしていただいて、きちんと評価指針に基づいて評価をしています。

◎坂野委員長
 そのほかありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、意見が出尽くしたようですので、以上で付議案の予備調査を終了します。
 暫時休憩します。再開は、次の本会議が休憩に入り次第を予定しています。

午前11時17分 休憩
午後2時18分 再開

◎坂野委員長
 再開します。
 ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
 付託議案は、日程に記載の1議案です。
 なお、審査に入る前に、木本子育て・人財局長から発言を求められていますので、許可します。
 
●木本子育て・人財局長
 先ほどの予備審査で、願いに寄り添う妊娠・出産応援事業につきまして御質問がありましたが、答弁できていませんでしたので、補足させていただきます。
 現在、不妊治療費助成につきましては、第三者から卵子、精子を提供された治療につきましては対象外ということになっています。このたびの新しい制度につきましても、現在、国から示されている内容を拝見しますと、その部分の変更はない、つまり対象外ということで整理をされているようですので、御報告します。

◎坂野委員長
 それでは、これから付託議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問と、発言前後のマイクのスイッチの切替えをお願いします。(「なし」と呼ぶ者あり)
 質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。

○市谷委員
 議案第1号、令和2年度一般会計補正予算に賛成の討論を行います。
 新型コロナの感染が広がりました。県内では2名の方がお亡くなりになり、クラスター発生は合計6件、感染確認は198名に上りました。お悔やみとお見舞いを申し上げます。
 そして、知事を先頭に対策に御尽力いただいている職員の皆さんや医療関係者の皆さんに敬意を申し上げます。
 新型コロナの発生からほぼ1年、感染急拡大の中、今、まさに正念場を迎え、3月末の年度末を期限とする今回の補正予算は、感染拡大を封じ込め、命と暮らし、営業を守り抜く予算編成にしなければなりません。
 そうした立場から、本委員会所管の補正予算には、鳥取県の対策として、これまでのステージから大きく前進した画期的な事業があります。
 第1に、初めて行政検査以外、社会福祉施設などの職員さんが予防的にPCR検査を行う場合に2分の1の補助を行い、社会的検査を支援します。無症状の感染者が感染を広げてしまうという新型コロナの特徴を踏まえ、重症化しやすい施設で早期に発見、保護する取組は高く評価できます。
 第2に、事業者支援で、これまで一度きりだった感染防止補助金を、飲食業に限定してですが、初めて2度目の補助を行い、その中でPCR検査にも補助が出ます。また、これとは別に、使い道を限定する補助金ではなく、10万円の応援金も提案され、業者の皆さんから歓迎の声が出ています。
 第3に、初めてワクチン接種の体制整備の予算が盛り込まれたことも重要です。
 また、これ以外にも、病院の空床補償、期間が3月末まで延びた生活福祉資金の貸付原資の増額、不妊治療助成費の増額は大きく評価できるものです。
 ただ、予算全体は、今の感染急拡大を踏まえない国の第3次補正予算が組み込まれ、予算の使い方にゆがみが生じていたり、県の調整費、予備費が9.6億円も残っています。これらを正せば、医療機関や薬局、福祉、児童施設などへの減収補填や慰労金、破綻すると悲鳴が上がっている県民の生活や業者への直接補填をさらに前進させることができます。
 こうした全体の課題はありますが、本委員会所管の補正予算は、最初にも述べたように、コロナ対策を前進させる画期的な予算がありますので、賛成します。

◎坂野委員長
 そのほかありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 討論が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
 議案第1号について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、議案第1号は、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
 以上で付託案件の審査は終了しました。
 なお、委員長報告の作成内容については、委員長に御一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 それでは、委員の皆様には御連絡がありますので、この場にお残りください。
 執行部の皆様は御退席いただいて結構です。お疲れさまでした。
(執行部退席)
 お残りいただきましたのは、昨年11月24日に開催しました出前県議会の開催結果についてです。
 毎年、出前県議会については、各常任委員会で開催結果を取りまとめ、議会改革推進会議に提出することとなっています。
 つきましては、お手元に配付のとおり、委員長において実施結果案を作成しましたので、内容の追加、修正など御意見がありましたら、2月4日木曜日までに事務局までお知らせください。
 なお、御意見があった場合の対応は、委員長に御一任いただければと思っていますが、いかがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのようにさせていただきます。
 以上をもちまして福祉生活病院常任委員会を閉会します。

午後2時23分 閉会


 

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