令和元年度地域づくり(振興)県土警察常任委員会議事録

令和元年6月10日会議録(確定版)

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員

中島 規夫
山口 雅志
斉木 正一
銀杏 泰利
興治 英夫
森  雅幹
松田  正
藤井 一博

欠席者
(なし)


 説明のため出席した者
佐野警察本部長、西尾危機管理局長、草野県土整備部長、広瀬地域振興部長、
門脇観光交流局長外

 職務のため出席した事務局職員
   尾﨑課長補佐  田中係長  澤田係長


 1 開  会   午前10時00分

 2 休  憩   午後0時20分

 3 再  開   午後1時15分

 4  閉  会      午後3時27分

 5 司  会   中島委員長

 6 会議録署名委員  斉木委員  銀杏委員

 7 付議案件及びその結果
    別紙日程及び下記会議概要のとおり

会議の概要

午前10時00分 開会

◎中島委員長
 ただいまから地域振興県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりであります。この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 なお、今回の常任委員会は、執行部の入れかえを行うこととし、先に警察本部、危機管理局及び県土整備部、次に地域振興部及び観光交流局の順に行います。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、斉木委員と銀杏委員にお願いします。
 それでは、警察本部、危機管理局及び県土整備部に係る付議案の予備調査を行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
 質疑は、それぞれの部局の説明終了後に行っていただきます。
 まず、警察本部から、佐野本部長に総括説明を求めます。

●佐野警察本部長
 警察本部が本議会に御審議をお願いしておりますのは、予算関係以外の鳥取県手数料徴収条例及び鳥取県警察手数料条例の一部を改正する条例の議案1件と報告1件についてであります。
 各件名につきましては、議案説明資料目次をごらんください。予算関係以外として、議案第6号、鳥取県手数料徴収条例及び鳥取県警察手数料条例の一部を改正する条例(鳥取県警察手数料条例の一部改正)、報告第2号、平成30年度鳥取県一般会計繰越明許費繰越計算書についての計2件でございます。
 詳細につきましては関係課長に説明させますので、よろしくお願い申し上げます。

◎中島委員長
 関係課長から順次説明を求めます。

●砂澤生活環境課長
 警察本部資料1ページをごらんください。鳥取県警察手数料条例の一部改正について御説明いたします。
 鳥取県警察手数料条例は、地方自治法第228条第1項に基づき、鳥取県警察が処理する事務に関し、徴収する手数料を規定しているものです。条例に規定する事務手数料の金額につきましては、地方公共団体の手数料の標準に関する政令、平成12年政令第16号により、標準額に準じております。
 条例改正の提出理由につきましては、令和元年10月1日に予定されている消費税及び地方消費税の税率の引き上げに伴い、地方公共団体の手数料の標準に関する政令の一部改正が先月、令和元年5月24日に交付され、手数料の標準とすべき額が見直されました。なお、見直された手数料標準額は39件でございます。この見直された標準額のうち、警察事務の手数料に関するものが7件該当しております。今回変更する7件の手数料の内訳は、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律に係る事務が3件、銃砲刀剣類所持等取締法に係る事務が3件、そして警備業法に係る事務が1件であり、いずれも増税に伴い、手数料の金額を引き上げるものでございます。
 施行日につきましては、地方公共団体の手数料の標準に関する政令の一部を改正する政令の施行日が10月1日であり、条例の施行日も同日とするものでございます。

●加藤警務部参事監会計課長事務取扱
 資料の4ページをごらんください。報告第2号、平成30年度鳥取県一般会計繰越明許費繰越計算書について御説明いたします。
 この繰越明許費については、平成31年2月定例会で承認されました繰越明許費の繰越額が決定したものであります。警察情報システム高度化事業費及び運転免許費の2事業については、新元号の公表が4月1日にあったため、各種システム改修が年度内に完了しなかったもので、警察情報システム高度化事業費に係る繰越額43万5,000円及び運転免許費に係る繰越額5,359万7,000円が確定したものであります。
 また、一番下に記載しております交通安全施設整備費につきましては、先月、5月12日に供用開始されました鳥取西道路の鳥取西ICから青谷IC間の道路工事に関連する交通安全施設の工事が年度内に終了しなかったもので、繰越額9,493万円が確定したものであります。

◎中島委員長
 ただいまの説明について、質疑はありますか。

○銀杏委員
 繰越明許ですけれども、この鳥取西道路開通に伴う交通安全施設整備の繰り越しは、どういう内容のものか、幾つか例でも挙げて教えていただきたいと思います。

●加藤警務部参事監会計課長事務取扱
 関連する安全施設の工事というものは、可変式標識でありますとかはみ出し禁止の標示等の工事であります。

○銀杏委員
 わかりました。

◎中島委員長
 よろしいですか。そのほかございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 では、次に、危機管理局から、西尾局長に総括説明を求めます。

●西尾危機管理局長
危機管理局の議案説明資料をお開きください。1ページ、2ページでございます。
 まず、予算関係でございますが、知事が提案理由説明で申し上げましたNet119の支援ですとか、あるいは原子力関係の事業、計6事業につきまして9,857万4,000円をお願いしているところでございます。あわせて予算以外では手数料の改正の条例、それから繰越明許及び事故繰越の繰越計算書についてでございます。
 詳細につきましては担当課長より御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。

●國米危機管理局副局長
 資料の2ページをお願いいたします。鳥取県地震津波対策推進事業の補正でございます。補正額420万円。
 内容は、平成29年度末に鳥取県地震防災調査研究委員会の報告に基づきまして津波の浸水想定が公表されました。その津波の浸水想定に基づきまして、現在、津波法に基づきます津波災害警戒区域の指定に向けて、市町村と協議を進めているところでございます。この警戒区域の指定がなされますと、市町村はハザードマップの作成ですとか避難伝達方法、避難経路の設定、避難訓練実施など、さまざまな義務が課せられることになります。そのことに対しまして、ハザードマップの作成などに係る経費について補助を行うものでございます。指定に向けて協議を行っている市町村は、3の参考のところに書いてございますが、鳥取市ほか8市町村でございます。補助を行う内容は、枠の表に書いてございますが、ハザードマップ作成経費に係るもの、それから津波避難対策の表示板の作成に係るもの等々でございます。補助対象事業費は、かかる経費の2分の1に国の交付金が入ります。それから特別交付税措置もございますので、残りの地方負担の2分の1について補助を行うものでございます。
 続きまして、3ページをお願いいたします。災害時物流体制整備事業118万2,000円でございます。
 主な事業内容でございますが、平成29年度に作成し、平成30年度に調査を行いました市町村の備蓄倉庫の状況などをもとにしまして災害時の物流関係の避難訓練を行う。それから、避難訓練とあわせてオペレーションマニュアルの検証などを行うための災害時物流確保対策検討会を開催するといった経費でございます。災害時の物流訓練は、今、鳥取市の総合防災訓練と連携して行うよう、調整を進めているところでございます。
 続きまして、4ページをお願いいたします。指定避難所生活環境整備支援事業でございます。285万円でございます。
 事業の目的でございますが、昨年度、7月豪雨で避難情報が出たにもかかわらず、避難された方の割合が全国的に非常に低かったということが言われております。これにつきまして、昨年度、7月豪雨の教訓を検証する研究会を設けまして、御提言をいただきました。その一つとして、避難所の環境整備が重要ではないかという提言をいただいております。これに基づきまして、特に避難所で過ごすときに快適な環境が必要な高齢者の方ですとか障がいのある方、そういった方の避難環境の整備のために、市町村に対してモデル的に補助を行うものでございます。補助の内容は下の枠の表に書いてございますが、対象経費の中で、避難所の中の福祉スペースの確保など、必要なものの整備でございます。金額は、別途設けております福祉避難所の補助金と同程度の内容の整備ができるような金額で設定しております。

●木本原子力安全対策課長
 続きまして、5ページをお願いします。原子力防災対策事業ということで7,974万円の補正をお願いしているものでございます。
 昨年度、地域防災計画の原子力災害にかかわる計画の修正を行うに当たりまして、複合災害時の対応強化等を盛り込んでおります。これを訓練で実践してみて、計画どおりにいくかどうか検証するために原子力防災訓練の内容を拡充し、実施するというものです。
 主な事業内容としては2つございます。1つ目の原子力防災訓練の内容拡充につきましては、複合災害を想定した現地災害対策本部の運営訓練ですとか、あと島根県のオフサイトセンターへの要員派遣訓練等といった訓練項目を追加しておりまして、3,600万円余の補正となっております。
 続いて、2つ目の円滑化モデル実証事業についてですけれども、こちらは原子力災害時、大渋滞が危惧される弓ヶ浜半島におきまして、交通誘導対策の強化、避難経路の改善を図るために信号機を遠隔操作し、集中制御を行う体制づくりですとか、道路監視カメラを新設、また既設のものについては動画化させるといったことに取り組むことによって、約4,300万円の補正となっております。
 続きまして、16ページをお願いします。平成30年度の原子力防災対策事業に関します繰越明許費になっております。翌年度繰越額約3,752万円をお願いしているものでございます。
 続きまして、17ページ、原子力防災対策事業費に関します事故繰越2億4,900万円余となっているものでございます。介護老人保健施設ゆうとぴあの放射線防護対策施設化に向けた対応ということで、年度内の工事完了が困難ということで事故繰越をお願いしたものでございます。

●谷本消防防災課長
 資料の6ページをお願いいたします。Net119導入支援事業ということで340万円余をお願いしております。
 これは、聴覚や言語機能に障がいのある人が消防救急へ通報しやすいようなシステムを各消防局に導入していただく、その経費について、県が半分補助するというものでございます。そのシステムですけれども、下の方にNet119のイメージがございます。スマートフォンにアプリを入れていただきまして、まず、救急車ですか、火事ですか、あなたはどこにいらっしゃいますかというのをタッチしていただくと、管轄の消防局につながると。それによって聴覚・言語機能に障がいのある方が速やかに連絡できるような形のシステムを導入するというものでございます。
 今まではファクスなりでの通報というシステムを3消防局に入れておりましたけれども、時代が変わりまして、スマートフォンが非常に活用できるということで、今年度早期にこういうシステムを県内全消防局に導入していただくと。国では来年度までに全国のものを入れるような計画をつくられておりますけれども、鳥取県としては、今年度9月に全国ろうあ者体育大会もございますし、できればそれまでに活用できるような形で早期導入をしてほしい。そのための経費の半分を県が各消防局に補助するものでございます。
 続きまして、7ページでございますが、消防防災ヘリコプター運営費ということで719万7,000円、債務負担行為で1,400万円余りをお願いしております。
 これは、最近の消防防災ヘリコプターは非常に多くの電子制御部品が使われておりまして、搭載しております電子部品にふぐあいが生じた場合に、交換なり修理なりしなければいけないと。多くの部品が使われておりますのがハネウェル社製の電子部品なのですけれども、その会社が保障制度をつくられております。ある程度の年間の金額を払っておけば、対象部品が壊れたときに、通常よりも早期に優先的に、追加費用なしで修理、交換していただけるという保険制度がございまして、このたび加入しようというものでございます。経費としましては、加入金ということで3年間のものを入れております。令和元年度に682万円、来年、令和2年度に700万円余り、令和3年度に723万円余りということで、3年間の契約で12ページに記載しております、令和2年度までの債務負担行為もあわせてお願いしております。今までも消防防災ヘリコプターの対象部品のふぐあい等がたまにございました。この保険に入ることにより、ふぐあいによる運航不能の期間、日数を減らしたいということで、このたび加入するものでございます。
 では、続きまして、資料の13ページ、条例改正でございます。鳥取県手数料徴収条例及び鳥取県警察手数料条例の一部を改正する条例のうち、鳥取県手数料徴収条例の一部を改正する条例の説明でございます。
 先ほど警察本部からも説明がございましたけれども、10月に予定されております消費税の税率アップに伴いまして、地方公共団体の手数料の標準に関する政令が改正されました。消防防災課で所管しております手数料のうち、標準政令に基づいて設定しておりますものにつきまして、標準政令の改正に合わせて額を改正するものでございます。
 内容としまして、概要ということで載せておりますが、今回は16件の引き上げでございます。危険物取扱者試験の実施ですとか、火薬類製造保安責任者試験、高圧ガス製造保安責任者試験の実施、(4)電気工事士免状の交付、(5)(6)電気工事士免状の交付、書きかえ、(7)液化石油ガス設備士試験の実施ということで、計16件の引き上げを消費税増税が予定されておりますことし10月1日施行で引き上げさせていただきたいと思っております。14ページ、15ページに条文を載せておりますので、後でごらんいただければ幸いでございます。

◎中島委員長
 ただいまの説明で質疑はありますか。

○山口委員
 3ページです。災害時物流体制整備事業についてお聞きします。災害時におけるトラック等の車両の流入、物流と、逆に必要な物資のオーダーなどについて、優先順位を体系づけて立てるというオペレーションマニュアルですが、熊本地震で物すごく混乱して、それに基づいてオペレーションマニュアルが整備され反映されたと思います。岡山の真備町の災害のときは、総社インターの早期開放でありますとか、オーダー等が非常にうまくいって、早期回復に役に立ったということでございます。
 質問は、鳥取県において具体的にどういったものがこのオペレーションマニュアルに含まれているのか、特徴的なものがあれば、ここでは簡単でよろしいので御説明いただければと思います。

●國米危機管理局副局長
 当県がつくりましたオペレーションマニュアルは、委員が今おっしゃった熊本地震の教訓などを踏まえましてつくっております。他県とか他のマニュアルのことを言いますと、物すごく分厚い。帳票が何十枚もあって細かい。結果どうだったかというと、例えば、岡山などにも聞いてみましたら、全く使いませんでした、役に立ちませんでしたと。今、我々がつくっているマニュアルは、基本的にページ数は非常に少ない。連絡先をかなり細かく決めている。帳票は非常に簡単に。これも物流の専門業者、県内ですと倉庫協会とかトラック協会の専門の方に入ってもらって、一緒に話をして、こういう書き方だとドライバーも非常にわかりやすいねとか、受けてもわかりやすいね、みたいなことでつくっております。ただ、つくっただけで、まだ一度も訓練をしておりませんので、今度鳥取市の総合防災訓練に合わせて訓練をして、それをさらに見直していきたいと考えております。

◎中島委員長
 その資料等は、もうできているの。

●國米危機管理局副局長
 はい、もう完成しています。マニュアルはできております。

◎中島委員長
 ほかの委員にもその資料は配って。

●國米危機管理局副局長
 では、事務局経由で。

◎中島委員長
 はい。そのほかございますか。

○森委員
 5ページの(2)の円滑化モデル実証事業で、3カ年事業の1年目という説明を受けました。弓ヶ浜半島は本当に大変なことになると思うのですけれども、集中制御体制の構築ということで、これはこの3カ年でできるということなのですか。カメラとかのシステムはもうこれで終わって、この集中制御体制の設計をことしやって、あと2年間でそのものをつくるということだと思うのですけれども、総額が大体どれぐらいかかるのでしょうか。

●木本原子力安全対策課長
 まず、3年でこの事業を終わらせるのかというところなのですけれども、できれば3年で終わらせるというところで、もし何かありましたら延びるのかなとは思っておりますけれども。

●西尾危機管理局長
 今の想定ですが、総額は2億5,000万円ぐらいです。ただ、これは国の交付金が財源でありますので、国との調整で額も変わる可能性はありますし、まだわかりませんが、今のところは2億5,000万円ぐらいと考えております。

○森委員
 この内閣府の3カ年事業に乗って、今は補助金がつながっているということだと思うのですけれども、3カ年の間にその2億5,000万円が来ないかもしれないという話なのですか。それとも金額が圧縮されてしまう可能性があるという話なのですか。この3カ年が過ぎてしまったら、もうその事業はできないのか、その辺を教えてください。

●西尾危機管理局長
 まだ総額が動く可能性があるということで申し上げたところです。
 今想定しております、例えば信号機の制御につきましても、今年度はソフト的なことをやって、実際にそれが完成してから、次の年、その次の年という格好で工事にかかるということで、おおむね全体で幾らという積み上げが、先ほど申し上げました2億5,000万円でございます。信号機の制御でいきますと、今後はそのハード整備の関係。それから、システムにつきましても、今年度は委託調査をやって、そのシステムを構築させていくというのは大体2年、3年というのが主なところでございますので、そういったところで御理解いただければと思います。

○森委員
 信号機は警察が所管していると思うのですけれども、直接的な工事を危機管理局がやるのですか、それとも警察本部に委託するのですか。

●西尾危機管理局長
 それぞれ県土整備部ですとか警察本部とかにお願いして工事をしていただくということになります。

○森委員
 了解です。ありがとうございました。

◎中島委員長
 そのほか。

○銀杏委員
 6ページのNet119ですけれども、利用対象者への周知は消防が中心になってするのか、福祉保健部が中心になってやるのか、どう進められる予定ですか。

●谷本消防防災課長
 メーンは消防局でやっていただきますけれども、県としても消防防災課、福祉保健部障がい福祉課などと連携して、対象者の方に広く活用いただけるようにお知らせしていくように考えています。

○銀杏委員
 早いうちから予定が大体決まってくるでしょうから、順次関係団体と、団体に入ってない方も結構いらっしゃるようですので、福祉保健部ともよくその辺の情報をいただいてやっていただくようにお願いします。

●谷本消防防災課長
 はい、了解しました。

○松田委員
 今の6ページのNet119の件でございますが、しっかりやっていただきたいと思うのですけれども、この予算で県内3消防本部に設置されるということですが、このシステムもいろんな会社がつくっておられるみたいです。県外に出て、それを提供するエリアであれば互換性はあるのでしょうか。

●谷本消防防災課長
 今、消防庁も互換性が図れるように、各メーカーに仕様の修正を依頼しております。このシステムを提供している会社が今4社ぐらいあるようなのですけれども、まだ完全な互換が図られていない状況でございます。消防庁も頑張っていますので。

○松田委員
 わかりました。その辺は大事だと思いますので、しっかり県としてもバックアップいただきたいと思います。
 それともう1個、4ページの新規事業の指定避難所生活環境整備支援事業。資料を見ると各市町村に1カ所ずつと読めるのですけれども、1カ所30万円のところを15万円補助ということなのですが、今後の考え方について教えていただければと思います。モデル事業、新規事業に、これからどうするつもりか聞くのも変ですけれども、やるならどんどんやっていかないといけないと思うのですが。

●國米危機管理局副局長
 指定避難所の設置が市町村の責務として定められています。なぜそこに補助するかと言いますと、環境をよくしないと要配慮者の方の避難がなかなか難しいと。全部に補助というのは財政的にも非常に難しいのと、市町村の役割ということもございますので、各市町村1カ所ずつ、市町村の中で大きなところになると思いますけれども、きちんと整備していただいて、水害とかのときに運用したいと思います。そういった中でそれぞれの市町村でさらに必要なところがあれば広げていくなど、工夫してやっていただきたいというのがこの事業の考え方でございます。

○松田委員
 ということは、あくまでモデル事業で1カ所ずつは補助するけれども、今後は市町村で頑張れということで、原則としてはそうだと思いますが、やはりこういったことをぜひ今後もしっかりと応援していただきたいと思います。様子を見ながらになろうとは思いますが、もう一度いかがでしょうか。

●國米危機管理局副局長
 これからこの制度を運用していくことになりますし、実際の災害でどういう避難行動になるのかといったいろんな事実とか現状を踏まえて、必要なことがあれば、また市町村と相談して検討していきたいと思います。

◎中島委員長
 そのほか。

○興治委員
 4ページです。指定避難所の関係ですけれども、危機管理局に要望していましたオストメイトの方の備蓄品の関係なのですけれども、御検討いただいておりましてありがとうございます。その状況が現状どうなのかということと、この福祉避難スペースの確保の中で、オストメイト用の装着具の交換の設備がトイレにあればいいのですけれども、避難所ではなかなかないのではないかなと思うのですよね。だから、ここに多目的簡易テントというのがあるので、交換のためにあわせてそのテントに整備するような中身にしていただけたらと思うのですけれども、そのあたりはどうでしょうか。

●國米危機管理局副局長
 今、5月から6月にかけて、オストメイトの方の総会が東・中・西で順次開かれておりまして、その結果を踏まえて、オストミー協会の会長さんと危機管理局が6月19日に意見交換をさせていただくようにしております。委員からいただいた御意見なども踏まえて、何ができるかとかどういうことがいいのかというのを話し合う予定にしておりますので、そこで現場の声を聞いて対応していきたいと思っております。

○興治委員
 はい。では、よろしくお願いします。

◎中島委員長
 そのほか。ございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 では、次に、県土整備部の説明を求めます。草野部長、総括説明をお願いします。

●草野県土整備部長
 議案説明資料の1ページをお開きいただきまして、予算関係では、令和元年度鳥取県一般会計補正予算(第1号)、右側の1ページに表がありますけれども、補正の総額では251億円余です。事業内容ですが、一般事業ではよなごベイウォーターフロントの検討事業ですとかツインポートの加速検討等が入っております。あと一般公共事業では道路、河川、ダム、砂防、単県公共、あと一般直轄事業の負担金が入っております。
 まず、左のページですけれども、予算関係以外、議案第5号で鳥取県砂利採取条例の一部を改正する条例、議案第6号、鳥取県手数料徴収条例及び鳥取県警察手数料条例の一部を改正する条例でございます。あと、報告第2号、平成30年度鳥取県一般会計繰越明許費繰越計算書について、報告第11号、議会の委任による専決処分の報告について、最後に公共事業実施地区ということで、一般公共事業、単県公共事業、直轄負担金でございます。
 個別の内容については担当課長から御説明させていただきます。よろしくお願いいたします。

◎中島委員長
 続いて、関係課長から順次説明を求めます。
 なお、令和元年度公共事業実施地区の概要については、議案説明資料56ページ以降のとおりであり、説明は省略します。

●谷県土整備部次長
 31ページをお願いします。公共事業の補正予算の総括表でございます。今回の補正は、国の当初予算の認証増等によるものでございます。補正額は、総計になりますが250億6,200万円余、右側の補正後の額、517億4,800万円余という規模になります。ちなみに、昨年度6月補正後の額が約466億円。率としては1.1倍、金額では約51億円プラスということで、6月補正後で500億円を超える予算の規模というのは近年ない状況でございます。
 大きな要因は、国費の入っている事業ですけれども、一般公共事業の増額ということです。防災・減災・国土強靱化のための緊急対策ということで、3年間で行いますが、これの2年目。それから岩美道路を初めとする地域高規格道路などの増額が要因となっております。
 32ページは一般公共事業の内訳、33ページは単県公共事業の内訳です。
 34ページ、上が一般直轄事業でございます。これにつきましては、概要を83ページに載せております。
 続きまして、48ページをお願いいたします。債務負担でございます。令和元年度一般県道如来原御机線(南大山大橋)橋りょう耐震工事でございます。ことし8月から令和3年1月までの17カ月の工期を予定しておりまして、2年間の工事でございますので、来年度、令和2年度の債務負担をとらせていただきたいというものでございます。
 続きまして、52ページ、報告第2号でございます。52、53、54ページ、タイトルが令和元年度となっておりますが、平成30年度の間違いでございます。
 54ページの一番下の計をごらんください。翌年度繰越額、平成30年度から令和元年度に繰り越した額でございますが、合計で324億円余でございます。
 続きまして、55ページ、報告第11号でございます。交通事故による損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定について、令和元年5月28日専決処分をしたので本議会に報告するものでございます。
 概要でございます。和解の相手方は個人の方でございます。事故が発生しましたのは平成30年10月30日、場所は若桜町大字若桜地内でございます。事故の状況でございます。八頭県土整備事務所の職員が公務のために道路作業車を運転中、前方を走行していました軽自動車が右に進路を変えたということで、その左側を通り抜けようとしたのですが、右側に進路を変えた車が左折を開始したと。丁字の道路で、鋭角なものですから、ちょっと大回りでないと前の車が曲がれない。左に振ったのを、左に入るものだと思ったので進んだのですけれども、曲がってくるのにぶつかったという事故でございます。
 和解の要旨は、県側の過失割合を3割として、県は損害賠償額3万1,004円を支払うとしたものでございます。過失割合は低いわけではございますが、相手方に御迷惑をおかけしました。また、県の車両にも損害を与えたということで、深くおわび申し上げます。
 続きまして、56ページ以降は、先ほど委員長からお話がありました公共事業実施地区の概要でございます。
 2ページに戻ってください。上の、建設工事等入札制度管理費でございます。県の電子入札システムのバージョンアップを図るということで6,600万円余をお願いするものでございます。よろしくお願いします。

●前田技術企画課長
 同じく2ページの下をごらんください。単独災害復旧事業費でございます。災害復旧事業のうち、委託に係るものでございます。補正額はゼロですけれども、起債の充当に伴い財源更正を行うものでございまして、一般財源のうち2億4,500万円について起債に振りかえるものでございます。

●小田原道路企画課長
 資料の3ページをお願いいたします。道路橋りょう維持費のうち防災・安全交付金の交通安全事業について3,000万円余の増額をお願いするものであります。安全安心な道づくりとして、歩道整備、交差点改良、事故対策などの整備事業を行うものです。この中には先回の常任委員会で御報告いたしました、今週末に一部開通します弓ヶ浜サイクリングコースなどの整備が含まれております。
 続きまして、4ページをお願いいたします。防災・安全交付金の雪寒事業について、1億円余の増額をお願いするものであります。これは、冬期交通の円滑な道路交通確保のため、雪崩防止策や除雪した雪の堆積スペースとなる堆雪帯等の整備を行うものであります。
 続きまして、資料の5ページをお願いします。防災・安全交付金の災害防除事業について6億5,000万円余の増額をお願いするものであります。防災点検の結果、落石とか斜面崩壊などにおいて対策が必要と判断された箇所について対策を実施し、道路交通の安全を確保するものでございます。
 続きまして、資料の6ページをお願いいたします。通学路の安全対策事業について8,000万円余の増額をお願いするものであります。平成24年度以降、各教育委員会、PTA、警察、道路管理者が連携して行っています小中学校の通学路点検に基づき、歩道整備や防護柵、カラー舗装による歩行空間の確保など、通学児童生徒の安全確保対策を行うものであります。
 続きまして、資料の7ページをお願いいたします。直轄道路事業費負担金でございます。11億4,000万円余の増額をお願いするものであります。現在、国土交通省に行っていただいております県内の高速道路ネットワークの整備に係る県の負担金であります。5月12日に鳥取西道路が供用開始いたしましたので、昨年度に比べると若干の減額ではありますけれども、それでも鳥取道の付加車線整備や志戸坂峠防災事業など多くの事業を実施していただく見込みであり、それらの負担金をお願いするものであります。
 資料の8ページをお願いいたします。道路橋りょう費の道路橋りょう総務費につきまして2,300万円余の増額をお願いするものであります。これは、道路の管理に要する経費として、台帳修正等のデータ更新に要する経費についての補正でございます。
 次に、一般公共事業につきまして39億9,000万円余の増額をお願いするものであります。下にございます防災・安全交付金のうち、橋りょう補修事業並びに大規模更新などの事業につきまして、国の認証増及び区分の変更等に伴う財源更正による補正でございます。
 資料の9ページをお願いします。同じく道路橋りょう維持費の単県公共事業につきまして7億3,000万円余の増額をお願いするものであります。路面凍結スリップ事故対策、道路維持修繕、単県道路橋りょう補修、舗装や構造物の老朽化対策補修事業など、表の事業につきまして、道路の安全安心を確保し、管理するための費用についての補正でございます。
 以上、道路企画課合計といたしまして67億6,000万円余の増額をお願いするものであり、合計を153億3,000万円とするものでございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。

●米谷道路建設課長
 資料の10ページをお願いします。道路橋りょう新設改良費のうち地域高規格道路整備事業につきまして、国の認証増に伴いまして25億6,200万円の増額補正をお願いするものでございます。地域高規格道路は、高規格幹線道路を補完し広域的なネットワークを形成するもので、山陰近畿自動車道の一部である岩美道路、北条湯原道路の一部である倉吉道路、倉吉関金道路及び北条ジャンクション並びに江府三次道路の一部である江府道路について、それぞれ33億円余、15億円余、3億円余で整備促進を図るものでございます。
 続きまして、11ページをお願いします。道路橋りょう新設改良費のうち交付金等についてでございます。一般公共事業といたしまして47億7,700万円余の増額補正をお願いするものでございます。内容は、社会資本整備総合交付金及び防災・安全交付金の6事業につきまして、国道改築や県道改良等の整備促進を図るものでございます。
 その下、単県公共事務費について2,900万円余の増額補正でございます。
 続きまして、12ページをお願いします。街路事業でございます。国の認証増により6億4,700万円余の増額補正をお願いするものでございます。内容は、両三柳中央線等の市街地の県道整備の促進でございます。
 以上、道路建設課といたしまして80億1,500万円余の増額補正により、補正後合計136億4,100万円余とするものでございます。御審議のほどよろしくお願いします。

●田村河川課長
 13ページをお願いします。河川海岸費、河川総務費の2つの主な事業のうち樹木伐採・河道掘削等緊急対策事業です。樹木伐採、土砂堆積による洪水氾濫を防止するという目的で実施するものでございます。昨年の7月豪雨や台風24号の出水で河道に土砂が異常堆積し、緊急に対策が必要な箇所について、国の防災・減災・国土強靱化のための3カ年緊急対策に基づく交付金事業を活用いたしまして集中的に実施するものでございます。3カ年緊急対策の2年目でございます。2番の1が3カ年対策事業の交付金、国の認証増ということで10億5,000万円余の事業費でございます。
 また、交付金の対象地区外となりました河川におきましても、昨年の浸水被害があり、緊急の対策を要する河川にも県単独事業として樹木伐採、河道掘削を実施するものとして7,000万円をお願いするものでございます。中段に具体的な代表箇所を上げております。樹木伐採としては青谷町露谷の露谷川、それから河道掘削としては日野町の小川尻川を上げております。補正額としては11億2,000万円余をお願いしておるものであります。
 続きまして、14ページをお願いします。防災・安全交付金の情報基盤整備でございます。具体的には、河川の監視カメラ、それから危機管理水位計の設置でございます。水防団による水防活動や住民避難行動に資するよう、洪水時の河川情報提供の強化として監視カメラ、それから水位計を設置するものでございます。県管理河川における減災対策協議会でも御説明を申し上げまして、平成29年度から5カ年で整備する計画の一環でございます。今年度は監視カメラが16基、危機管理水位計が12基でございます。補正額といたしまして6,400万円をお願いするものでございます。
 続きまして、資料の15ページをお願いいたします。河川改良費のうち防災・安全交付金(河川改修)でございます。特に塩見川、勝部川、蒲生川、八東川の全17河川の築堤や河道掘削などの河川改修でございます。それから特定構造物改築事業ということで、樋門や排水機場の改修を行うものでございます。水門や排水機場の老朽化、更新費用の増大に対しての施設の長寿命化を計画的に行ってライフサイクルコストの低減を図るもので、橋津川水門ほか6カ所をお願いするものでございます。国の認証増ということで補正額4億8,600万円余の増額をお願いするものでございます。
 続きまして、16ページをお願いいたします。河川改良費のうち防災・安全交付金(堰堤改良)でございます。治水ダムの機能を保持するための対策、ダムの緊急放流時の住民避難対策を支援するものでございます。防災・安全交付金を活用して新たに予算をつけていただいたもので、国の認証をいただいたものでございます。補正額が6億3,900万円余でございます。3カ年緊急対策として、ダム周辺の斜面対策を百谷ダム等2ダムで行います。それから、ダムの警報施設改良を佐治川ダム等県下の5ダムで行います。それから、避難に資するダム情報掲示板を賀祥ダム等2ダムで行います。通常分につきましては、ダムの堆砂対策、それから長寿命化の堰堤改良として、佐治川ダム等3ダムで行います。補正額が6億3,900万円余をお願いするものでございます。
 続きまして、資料の17ページをお願いします。河川改良費のうち大規模特定河川事業でございます。今年度から総事業費10億円以上の大規模な改良箇所に新たに補助金化がなされた事業でございます。補正額として6億2,000万円をお願いするものでございます。具体的には3河川、大路川の排水機場の整備費、私都川の鉄道橋の改築、水貫川の排水機場の整備、この3カ所で合計6億2,000万円をお願いするものでございます。
 続きまして、資料の18ページをお願いします。河川海岸費のうち河川総務費の内容でございます。一般公共事業の補助事務費につきましては、国の認証増に伴う補正額5,600万円余でございます。それから、単県公共事業の河川維持修繕費のうち河川護岸の小規模改良工事に5億3,000万円余、樋門の維持管理や植栽管理の河川維持管理費として5,800万円余、また防災情報システム管理運営費として機器更新に3,400万円余、さらに簡易魚道の設置検討を行う水辺のネットワーク再生事業に900万円を計上し、合わせて6億7,800万円余をお願いするものでございます。それから、下の段ですけれども、海岸保全施設の維持管理に関する経費6,600万円をお願いするものでございます。
 続きまして、資料の19ページをお願いいたします。まず、河川改良費の各内容でございます。市町村の受託事業として、湖山川の改修工事で既存の水管橋がかかっておりまして、この河川改修に伴いまして施設の減耗分を負担していただく予算1,000万円余でございます。次に、一般公共事業の社総金で、湖山池の草など環境事業に3億500万円と補助事務費の国認証増に伴います補正と人件費継ぎ足し分を補正するものでございます。
 最後に、単県公共事業の河川改修事業で私都川、日野川、阿弥陀川ほか8カ所の改修事業に2億4,300万円余と、河川整備計画の策定で河川調査費2,800万円余をお願いするものでございます。
 20ページをお願いします。海岸保全費でございます。一般公共事業といたしまして、防災・安全交付金(海岸)でございますけれども、人工リーフを整備する岩美海岸ほか2海岸、湯山、岩美の事業費1億8,800万円をお願いするものでございます。単県公共事業といたしまして、サンドリサイクルや深浅測量に要する経費7,600万円余と、岩美海岸の瑞風が停車する東浜駅周辺の前浜の浜崖対策の養浜等で1,600万円をお願いするものでございます。
 最後に、直轄河川海岸事業の負担金でございます。直轄事務所が実施される河川事業の負担金が2億9,700万円余、富益海岸での離岸堤整備にかかわる海岸保全事業の負担金が1,100万円余を上げています。
 河川課といたしまして、補正額総額でございますけれども、49億4,600万円余で、当初予算と合わせまして総計83億6,500万円余となります。

●山根治山砂防課長
 引き続き資料の21ページをお願いいたします。まず、治山事業、砂防事業及び急傾斜事業の主要なハード対策に係る補助及び交付金事業でございます。昨年の7月豪雨では、智頭町等を中心に大きな災害が発生しましたが、土砂災害にあわせて流木による災害も起きております。これらの対策としまして、3カ年緊急対策予算等を活用して、ハード整備に取り組むものでございます。
 主要な内容としまして、まず、補助事業の治山事業でございます。荒廃した森林整備等に対して、山地災害危険地区における谷止工、山腹工等の整備推進経費としまして、対象箇所11カ所に5億1,100万円余でございます。次に、防災・安全交付金の砂防事業でございます。家屋や重要施設を土砂災害から守るために、流木等の捕捉効果の高い透過型堰堤等の整備としまして、対象箇所55カ所、8億1,000万円余でございます。3番目は、防災・安全交付金の急傾斜地崩壊対策事業でございます。急傾斜地の崩壊による土砂災害から生命、財産を守るため、擁壁整備、のり面対策等、対象箇所54カ所に対しまして7億7,400万円余でございます。
 以上、治山、砂防及び急傾斜の主要事業をまとめまして、20億9,600万円余でございます。
 続きまして、22ページをお願いいたします。まず、治山費でございます。市町村受託事業2,200万円でございます。山腹崩壊箇所の復旧に際しまして、復旧箇所の隣接の町ののり面工事を同時に施工してほしいとの要請から、三朝町から工事1件を受託するものでございます。
 次に、中段の一般公共事業2億8,900万円余でございます。ハード対策としまして、山地災害危険箇所の整備率向上のため、治山の農山漁村整備交付金を実施するものでございます。国認証増に伴うもので、八橋地区ほか8カ所でございます。次に、下段の単県公共事業7,300万円余でございます。国庫補助採択前の調査測量設計を行います治山事業の新規事業化調整費に2,000万円余、治山の維持修繕費としまして2,600万円余等の内容でございます。また、国庫補助や単県急傾斜地事業などの対象とならない斜面崩壊地の復旧対策の、市町村への補助経費としまして、単県斜面崩壊復旧事業2,000万円でございます。
 以上、治山費といたしまして、合計3億8,500万円余でございます。
 続きまして、23ページをお願いいたします。河川総務費でございます。まず、単県公共事業費としまして2億8,700万円余でございます。内訳といたしましては、砂防の維持修繕費、伐開とか掘削等に係る経費といたしまして2億400万円余、砂防施設の管理費としまして砂防管理費4,500万円余、砂防の土砂災害情報システムの管理運営費としまして3,300万円余等でございます。
 続きまして、中段の砂防費でございます。急傾斜地崩壊対策事業における個人負担低減補助事業及び利子補給事業といたしまして950万円余を計上してございます。
 続きまして、24ページをお願いいたします。引き続き砂防費でございます。一般公共事業、14億9,400万円余でございます。内訳といたしまして、防災・安全交付金の火山砂防事業を国認証に伴う補正としまして1億100万円余、さらに大規模特定砂防事業の通常事業費並びに火山砂防事業、事業関連系砂防事業としまして通常砂防及び火山砂防等、これらにつきまして補正をお願いするものでございます。
 続きまして、中段の単県公共事業でございます。単県公共事業の経費としまして6億8,900万円余でございます。交付金にならない小規模な砂防施設の新設を行う小規模砂防施設新設費及び単県急傾斜地崩壊対策事業等の経費でございます。国庫補助事業採択前の調査、測量、設計を行う経費としまして砂防事業の新規事業化調整費、また国庫補助や県の単県急傾斜事業の対象とならない、市町村が事業主体となる急傾斜地対策工事への補助経費としまして、単県小規模急傾斜地崩壊対策事業等でございます。
 以上、砂防費といたしまして、合計21億9,300万円余をお願いするものでございます。
 続きまして、25ページをお願いします。直轄負担金でございます。大山山系直轄砂防事業の実施に係る県の負担としまして1億6,200万円余をお願いするものでございます。
 以上、治山砂防課合計といたしまして、補正額51億2,400万円余、当初予算と合わせまして、合計87億6,000万円余をお願いするものでございます。
 引き続きまして、資料の49ページをお願いいたします。鳥取県砂利採取条例の一部を改正する条例でございます。先般経産省及び国交省令であります砂利の採取計画に関する規則の一部が改正され、認可計画等の軽微な変更の基準を都道府県が定めることができることになったものでございます。それに伴いまして、県条例としまして認可等を要しない軽微な変更の項目を追加するものでございます。
 続きまして、50ページをお願いいたします。こちらは鳥取県手数料徴収条例並びに鳥取県警察手数料条例の一部を改正する条例として、採石業務管理者試験の手数料の額を変更するものでございます。これは、先ほど来説明がありました地方公共団体の手数料の表示に関する政令の一部を改正する政令、これの手数料標準額に基づいた条例の改正でございます。資料の51ページに条例の改正前、後を添付しておりますので、御確認をお願いしたいと思います。

●小西空港港湾課長
 資料26ページをごらんください。まず、港湾管理費の新規として、よなごベイウォーターフロント検討事業でございます。補正額としては98万9,000円です。
 事業の内容としましては、米子港周辺の中海に面する水辺空間は、中心市街地に隣接して、米子城跡とか米子港の魅力の中核を担う重要なエリアであります。昨年度米子市が策定した中海・錦海かわまち計画に基づいて、今年度、国、県、市が分担して親水護岸、桟橋、広場、駐車場等を整備しているところです。これを契機に米子港を含めたウオーターフロント全体の活性化を検討していきたいということで、今回予算を要求しているものです。
 主な内容としましては、産官学が一体となった検討会を立ち上げまして、米子港周辺のウオーターフロント全体の活性化に向けた方向性を検討していただきたいというものでございます。民間としては、米子商工会議所とか観光協会、それから学識経験者としてまちづくりに精通した方に参加していただきたいと思っております。
 続きまして、資料27ページをごらんください。空港費、空港管理費でございます。補正額としては5,200万円余でございます。事業内容としましては、2つありまして、1つ目が国際線ターミナルの屋根修繕工事でございます。これは、国際線ターミナルが築22年程度たって屋根の老朽化がかなり進んでおりまして、雨漏りが進行しているということで、その雨漏り対策を行いたいということです。
 2番目としまして、低層風情報提供システムの導入に伴う保守管理費でございます。昨年度から、地上から高度90メーター程度の低層の風を観測し、そちらの観測データを航空会社に提供しまして、パイロットがその情報をもとに安全な着陸を目指すということで、システムをJAXAの開発のもと導入しております。これがANAのパイロットからも継続して利用したいという御希望もありまして、引き続きその利用を図るために、その保守管理費用をお願いするものでございます。
 続きまして、28ページをごらんください。ツインポート加速化促進事業費でございます。補正額としては780万円余でございます。内容としましては、現在、鳥取砂丘コナン空港と鳥取港が一帯としてにぎわいを創出するために、ツインポートとして取り組んでいるところでございます。今回ツインポートでアンケート調査をした結果、子どもの遊び場が欲しいというようなアンケートがございまして、そういったものに対応するためにキッズコーナーを設けるものでございます。事業内容として、地方創生推進交付金を活用しまして整備できたらと思っております。
 続きまして、29ページでございます。漁港管理費で、漁港維持管理費でございます。補正額としては1,700万円余でございます。主に県管理漁港の漁港施設機能維持修繕、それから緑地管理、こういったものに関する費用でございます。
 その下に行きまして、漁港施設LED化事業でございます。補正額としては780万円です。こちらにつきましては、現在230基ある漁港内の照明灯を計画的にLED化していきたいというものでございます。
 続きまして、その下の段、漁港建設費でございます。漁港事業としまして、一般公共事業として1億3,900万円余を補正するものです。主な内容としましては、漁港施設の保全に関するもの、それから長寿命化計画、機能保全計画といったものを見直しする費用でございます。
 続きまして、30ページをごらんください。港湾管理費でございます。港湾維持管理費、補正額4,300万円余を補正するものでございます。県管理港湾の港湾施設の維持修繕費、それから緑地管理に要する費用でございます。
 続きまして、港湾施設の長寿命化計画、定期点検の費用でございます。250万6,000円余でございます。これは、港湾の維持管理計画に基づく施設点検に要する費用でございます。
 続きまして、中段、港湾建設費の防災・安全交付金の港湾でございます。補正額としては523万円でございます。港湾機能のさらなる活性化を促進するために、港湾維持管理計画に基づいた点検によって、機能が低下したものに対して計画的な修繕、改良を行うものでございます。
 続きまして、下段、直轄空港事業費負担金でございます。補正額としては10万9,000円になります。これは、米子空港のエプロンの補修等の設計費にかかわる国の事業でございます。
 以上、空港港湾課におきましては、補正額として2億7,600万円余、合計47億3,100万円余を御審議お願いしたいと思います。

◎中島委員長
 ただいまの説明で質疑等はございますか。

○森委員
 54ページ、繰り越しなのですけれども、次長から合計で324億円ほどだという説明を受けたのですけれども、金額がすごいものだなと思って、改めてびっくりしたのですけれども。当然ゼロ県債が入っていて……繰り越しはゼロ県債ですね。ゼロ県債は別なので。今回補正が250億円ほどあって、実際に仕事ができるのかなというのがすごく不安なのですけれども、この繰り越しがどんなスケジュールなのか、どんな感じなのでしょうか。一つ一つで違うのだとは思うのですけれども、全体像の話をしてもらえますか。例えば、前年の繰り越しは大体毎年これぐらいのものだという話かもしれないし、そういうことも含めて。

●谷県土整備部次長
 昨年度の繰り越しは192億円。今年度は確かに多いのですけれども、昨年、災害がかなりあった関係と、2月の国の補正が関係して、額的には大きくなっていると思っています。

◎中島委員長
 よろしいですか。

○森委員
 はい。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○興治委員
 まず基本的なことなのですけれども、治山砂防課、21、22、23、24、25ページなのですけれども、まず、21ページに特に治山、通常砂防、急傾斜地ということで説明があって、金額も書いてありまして、それから22、23、24、25ページにそれ以外のことも含めたのが書いてあるのですけれども、この21ページに書いてある事業は、22、23、24、25ページの中に含まれているのでしょうか、どういうことなのでしょう。
 それと、22ページの一番下に単県斜面崩壊復旧事業、24ページの一番下の単県小規模急傾斜地崩壊対策事業、新規事業かと思うのですけれども、こういった事業はこれまでもあったと思うのですけれども、なぜ(新)がついているのでしょうか。

●山根治山砂防課長
 まずは21ページの治山事業、通常砂防事業、急傾斜事業、これは22ページ以降との重複記載はしておりません。これだけ主要事業ということで前に出しております。治山事業のトータルが後ろに書いてあるだけ、表現を別出ししていますので、ちょっと整理がわかりづらかったかもしれません。

○興治委員
 すると、この合計金額は、実態は違うというわけですか。

●山根治山砂防課長
 総合計は間違いございません。3事業全体の中から主要事業ということで取り出しておりますので、トータルの合計は間違いございません。22ページ、単県斜面崩壊事業と、24ページ、単県小規模。この(新)という意味は、当初予算には計上していないという意味でございます。骨格予算ということで、今回の6月補正でこれらについては新規に上げたという意味でございます。

○興治委員
 はい。では、ほかに(新)があるのは、全て同じ意味ということでいいのですね。

●山根治山砂防課長
 はい、そのとおりでございます。

◎中島委員長
 よろしいですね。

○興治委員
 はい、いいです。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○斉木委員
 13ページ、樹木伐採・河道掘削等の3カ年事業だということなのですけれども、大体3カ年で主立った危険なところ、あるいは要注意なところはできるわけですか。
 それと、最近でも要望が非常に多いのは、草刈りとか維持管理も地域から常に要望が出ておりますし、国の関係があるが、そういう面の予算措置は十分にやっていかれる計画なのか。これからの3カ年で物事が終わってしまうのではなく、次はまた別の事業等でできるということなのか。これはもう末代まで続く対策ですので、とりあえず緊急で今やられるのですけれども、どういうことでしょうか。

●田村河川課長
 3カ年の緊急対策事業につきましては、まず、やる箇所が近年河川整備計画を策定している河川であることが条件でございまして、その中でも近年浸水実績があった箇所、それから浸水想定区域を想定しているのですけれども、その中の家屋数が25戸以上なり、学校なり病院など重要施設がある箇所ということで、できる箇所を限定されているということで、国の交付金としては約3カ年で30億円弱という計画として持っています。そのうち昨年が13億円、今回が2年目で10億円強、23億円ということでございます。
 昨年の常任委員会でも、樹木伐採と河床掘削で大体70億円ぐらいあるだろうということで御報告させていただきまして、残りの箇所につきましては、このたびこの県単独事業が新たに国の緊急インフラ点検の同じ年度に総務省の起債事業で充てることになりましたので、それを活用して7,000万円を上げているものでございます。来年度につきましても引き続き、できるだけこの事業を活用して、残りの分を取っていくということで考えています。ただ、70億円全部が取れるかというと、やはりなかなか残ってしまうことになりますので、引き続きこの制度の継続要望をしていきたいという姿勢でございます。
 通常の助成につきましては、今年度ゼロ県の予算で当初予算を充てておりますけれども、やはり予算は例年よりこちらの緊急対策にウエートを置いておるものですから、地元要望等には応えられない部分がございます。ただ、いろんなことを活用して、こういった掘削なり伐開等もできる範囲で、除草などもあわせてやっていきたいと考えております。ただ、地元の要望には全て応えられないのが実情なので、地元のボランティアとか、そういった活用をやっていきたいと考えているところでございます。

○斉木委員
 わかりました。大きな川はこういうぐあいにやっていけばいいのですけれども、やはり地域の中小河川などの伐開とか樹木を切るのは、以前は地域の皆さん方に協力してもらってやっているというのが実情だったのです。ごらんのとおり、非常に高齢化が進んでまいりまして、その方たちもやりたいのだけれども体が動かないということで、勢い、公共にお願いしなければいけないということが、今、実際はそう進んでいるのですよね。ですからそのあたりを、前のように地域で協力して、費用を出すからやってくれという話はいいのですけれども、相手がもう動かないということですので、そのあたりをこれからよく考えてもらって、今までのやり方とはちょっと変えるような感じで、そして、できるところは地域も協力はするということですので、その辺のシステムというのですか、地域での声をよく拾ってもらって、ぜひそれを進めていただきたいなということなのです。場所、地域によっていろんなやり方を、マニュアル化まではないにしても、ここにお願いするのはこういうことなのだということをぜひつくっていただきたいと。もう苦情ばかりが来るものですからね、ぜひそのあたりはシステムづくりをしていただきたいと思いますが、どうですか。

◎中島委員長
 部長、何か所感はありますか。

●草野県土整備部長
 全体像をもう一回。昨年7月豪雨、9月台風の後ですね、ざっとしておりますが、600カ所ぐらい要対策箇所がありまして、そのうち緊急3カ年で昨年の補正と、ことし、来年で、大体250カ所ぐらいは、その交付金を使ってやれそうだと。それから、先ほど課長から説明しましたけれども、単独事業ですが、緊急自然災害防止対策事業債という充当率とか交付税措置が高いやつですね、これが200カ所ぐらいなので、600カ所のうちの450カ所ぐらいまではこの交付金なり事業債なりを使ってある程度できそうだと。だから、残り150カ所ぐらいまだ残ってしまうのですが、そこはそれほど緊急の、守るべきものとかが多くないので。ですから、この3カ年の予算でできる限り土砂を取るのと、大きな大木ですね、地元ではなかなかできないようなものは公共のほうでやることにして、一回きれいになった後、また大きな木が生えるまでの間になるべく、今、委員からお話もあった、きめ細かく地元の意見も聞きながら、大きな木が生える前にちょっと草刈りみたいなことを繰り返していけば、今回の対策の効果を長もちさせることができるのではないかなと考えております。

◎中島委員長
 それは、努力するということですね、部長。

●草野県土整備部長
 努力いたします。

○興治委員
 ちょっと今の関連で。この3カ年の緊急対策で、国の交付金を使ってやる場所の要件を書いたものが多分あると思うのですけれども、それをいただけますか。
 それと、この県単独事業は起債事業ということなのですけれども、この県単独事業を通常年と比べたときに、今回若干少なくなっているような、交付金の対象外になる箇所についての事業費が若干減っているのではないかという話も聞くのですけれども、それはどうでしょうか。
 それと、この起債を使わないでやるような箇所というのは、また別にあるのでしょうか。

●田村河川課長
 まず1点目の緊急インフラの対象河川については、要件がありますので、後ほど御提出します。
 2番目の伐開と掘削の単県予算ですけれども、例年大体4億円ずつぐらいの単独がついていますけれども、今年度はゼロ県債等でついているのが大体1億円弱ぐらいですので4分の1ぐらいに減っているのは事実でございます。
 起債事業の対象箇所ということですけれども、やはりここも改修系という要件がございますので、小さい箇所につきましてはなかなか対象にならない部分も出てきます。危険度が高いところを優先的にやるということで、改修系は必要だということがございますので、維持修繕的な予算の執行はできない、使える場所が限定されているというところでございます。

○興治委員
 その最後のいわゆる維持修繕的な部分の予算というのはどれぐらいありますかということもなのですけれども。

●田村河川課長
 初めに言いましたゼロ県予算でつけていただいた予算で、今、維持修繕等をやらせていただいておりますので、約1億円ぐらいと。

○興治委員
 ちょっと理解がいまいちできていないのですけれども。要するに、今、最後に言われたその軽微の維持修繕も含めて、その起債事業の枠の中でやるということですか。

●田村河川課長
 伐開だけの話ではなくて、維持修繕ということで、河川の護岸を直したりする小修繕とか、そういうのは起債対象ではなくて別の起債事業が当たりますので、そういうものを合わせれば、もう少し予算はございます。

○興治委員
 だから、その維持修繕的な、別に起債もあるという、あるいは県の一般財源を使ってやるということもあるとは思うのですけれども、その部分の予算はどれぐらいありますか。

●田村河川課長
 県土整備資料の18ページをごらんいただきたいと思います。中段の河川維持修繕費6億7,800万円の下2つの段がございますけれども、河川安全・安心対策事業費(予防保全)、護岸の修繕とかで今回5億3,400万円という予算と当初予算を合わせまして約6億7,000万円。それから、河川維持管理費ということで、樋門の管理とか植栽管理がございますけれども、当初予算を合わせまして約2億円ということで、この中での全体としては約8億7,000万円の予算となります。

◎中島委員長
 課長、これは個別に説明してあげて。そのほか。

○山口委員
 質問は3つありますが、1番目は斉木委員におっしゃっていただきました。私どもの地域も高齢者を抱えておりまして、改修を労役によって賄っていたが高齢化によってそれができなくなってしまうことについて、歩くたびに物すごいこと情報が来ますので、ぜひとも対策をお願いしたいと思います。
 2つ目ですけれども、3ページと4ページになります。これは道路の安全対策というカテゴリーで理解させていただいておりますが、まずは、この2つについての関連性とそれぞれの優先順位について教えていただきたいと思います。
 あわせまして、聞き及ぶところ、事故があったり、それが死亡事故であったりすると、要は予算がつきやすいとか早くなるとかいう話があるのですけれども、私も前職、リスクの管理セクションにおりました関係、潜在的リスクをいかに軽量化して、いかに危険度とあわせて優先順位をつけるかということは、これは民間ではやっているのですけれども、やはりそういった危険なところについては、そういう事故がなくてもあらかじめ対応するような仕組みが必要だと考えますので、まず一つ、お考えについてお願いしたいということ。
3つ目、17ページでございます。この間、県土整備部長も出ておられますけれども、防水訓練、物すごく大規模で、皆さん真剣にやられてすごいなと思いました。その中で、この項目の2番目にある大路川、これがシナリオの現場になっておりまして、そこに対して、今回のように施設、ポンプの増強、あとここには書いていないのですけれども、いわゆるポンプ車も導入されて対応いただくということですが、実は、もう御存じだと思いますけれども、2年前、ポンプが回らなかった、それは水草が絡まって動かないようになった。去年もポンプ車が動かないようになった、緊急でポンプ車が来ましたけれども、それは、単純に冷却水が入っていなかったのですよ、それでヒートアップした、これは物すごく単純なことなのです。要は、常態的なメンテナンス、これは誰が所管していて、どういう対策。もし費用がかかったり人件費とかがかかるのであれば、それはどういう形で担保されているのか。
 これを聞きますと、昨年起こった真備町の事故、これも同じように、一時的にはポンプ施設がヒートアップによって、これもメンテナンス不足なのですよ、それで増水したのがきっかけで、ああいう60人の災害が発生しているのです。まさに同じような地域で、こういう対策はされていますけれども、こういうことに合わせて常態的なメンテナンスが必要だと考えますので、そこについての考え、以上2点をお願いします。

●小田原道路企画課長
 3ページの防災・安全交付金の交通安全事業についてでございますけれども、これは、資料の6ページでは、歩道整備と似たものではあるのですけれども、通学路につきましては、各教育委員会、PTA、警察等と連携して通学路の安全点検を行って、歩道等の安全確保の事業を行っているのですけれども、それ以外の箇所につきまして、歩行者等の安全確保のための通学路以外の歩道、自転車・歩行者道の整備、また交差点改良等の事故防止対策を行っております。
 先ほどおっしゃいました、事故が起きないと、ということではなくて、危険性も当然加味するのですけれども、事故があったということがあれば、緊急度としては上がってくるのだろうなとは思いますけれども、事故が起きなくても緊急性が高いと判断されれば、そういうところについて対策を行っていきたいと考えております。
 また、4ページ目の防災・安全交付金の雪寒でございますけれども、これは、鳥取県は積雪寒冷地に指定されておりまして、雪が降ったときに雪崩が起きはしないかとか、道路ののり面に降った雪が落ちてこないかとか、除雪したときに雪の持っていき場がなくて、結果的に車道の幅員が狭くなって、すれ違いができないということでは困りますので、雪を持っていく場を、道路の横側に確保するために、堆雪帯というのを広げたりするという事業でございます。こちらにつきましては、雪の危険性等を加味しながら事業を実施しております。
 排水機場の、特に清水川排水機場の点検の状況ということで御質問がありました。まず、どういう管理をしているかということで、排水機場につきましては鳥取市に委託しております。点検等は、全点検をこの出水期前の4月から5月にかけてやっております。それから毎月の点検も行っています。稼働した場合には、すぐにまた次の稼働があったら対応できないといけないものですから、動かした後にすぐ点検をするということで、点検の頻度は、やはり出水期になってくれば上がるということになります。主体は、昨年の清水川の浸水の話もありましたので、鳥取市に丸投げしているのではなしに鳥取県土の職員も一緒に立ち合っているという体制をとっております。
 昨年の冷却水の水がなくなってというその対策につきましても、新たに予備タンクを設けたり、堅持するシステムですね、追加して、点検する職員もふやしまして、多重の監視体制をとっていこうということで充実させております。

○山口委員
 ポンプ車はかなり安心しました。きのうおとといその話を住民の方にしてもらったのですけれども、知っておられません、物すごく不安視しておられます。やるのであれば、安心安全をしっかりと皆様に説明という形でしてさしあげたらどうかなと、物すごく不安を感じておられました。
 戻りまして、今度は6ページの関連でございます。ここに書いてございます、対象になる事業が小学校、中学校なのですよね。今、物すごく話題になっている、幼稚園、保育園はどうなっているのだということがあります。ここに対する考え方というか、範疇、どう整理されているのかちょっとお聞きしたいと思います。

●小田原道路企画課長
 今、御質問のありました大津の事故を受けた保育園児さん等の園外活動に対する安全対策ということだと思いますけれども、これにつきましては、5月の中旬に子ども支援課から各施設なりに危険箇所の点検の依頼をかけまして、その報告が5月末に上がってきており、これを私どもも今いただいております。これから関係各所にこのそれぞれの施設からいただいた報告をそれぞれの所管の部署で検討をして、対策をこれから考えていくことになろうと思っています。中身についてはこれから見てということになりますので、恐らく9月とかで補正予算等をお願いすることになるのではないかなと考えております。

○山口委員
 もうオーケーです。

◎中島委員長
 課長、ポンプの件は、市と協力して、関係住民に知らせてあげて。

●田村河川課長
 清水川の排水機場につきましては、昨年に予算をいただきまして、排水ポンプ車を1台鳥取県が購入しました。先週納車が済みまして、実は明後日、6月12日に、地元の役員の方々も含めて排水ポンプ車の操作状況を見ていただくということで御案内しておりますので、排水対策については地元の方々も御承知いただけるのではないかと思います。その場であわせて排水機場の整備をやっているということを御周知させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

○山口委員
 最後に一言。交通安全については、やはり交通弱者を守る取り組みを、できれば早急にお願いしたいなと思いますし、実は、ポンプ車の話をして回った際に出た話なのです。ですので、もうやったやったではなくて、住民の安心をしっかりと担保するような、そういった取り組みをぜひ。今度12日は私も参りますけれども、ぜひその場でしっかり御説明をお願いしたいと思います。

◎中島委員長
 そのほかありますか。

○松田委員
 17ページの関連ですけれども、このポンプの3事業ありますが、詳細がわかる資料を下さい、お願いします。

◎中島委員長
 担当課長、詳細のわかる資料は、後で配付して。よろしいですね。
 そのほかありますか。
 では、次に、報告事項に行きます。時間は少し過ぎるかもしれませんけれども、入れかえをしないでこの報告事項を終わりたいと思います。
 質疑等につきましては、説明終了後、一括して行うこととします。
 まず、警察本部から、報告(1)大山における夏山遭難救助訓練について、大倉課長、お願いします。

●大倉地域課長
 警察本部の資料の1ページをお願いいたします。大山におきます夏山遭難救助訓練を実施しましたので御報告いたします。
 訓練の目的は、山岳遭難発生時に、官民が連携して迅速に遭難者を捜索、救助するための救助知識・技能を錬磨して、関係者相互の連携を強化するものでございます。
 訓練は毎年実施しております。ことしは5月29日と30日の2日間実施いたしました。訓練の参加者は、鳥取県警察の大山遭難広域救助隊、それから中国四国管区警察局の鳥取県情報通信部、そして、民間から鳥取山岳・スポーツクライミング協会など、合計約40人で訓練を行いました。主な訓練内容といたしましては、山岳救助活動の基礎教養、それから山岳装備資機材の取り扱い訓練、遭難者の捜索・救助訓練、負傷者の搬送訓練などを行いました。
 一つの取り組みといたしまして、ドローンを活用いたしました遭難者捜索の実証実験を行っております。民間企業のインフカム株式会社、スカパーJSAT株式会社の参加を得まして、ドローンを活用いたしました遭難者の捜索・救助訓練を実施いたしました。ドローンからの映像により遭難者の位置を特定して、警察官が救助、搬送することに成功しております。これら民間企業は、将来的にはこのIT技術を活用した遭難救助が可能となることを目指して実証実験をしたものでございます。警察といたしましては、今後も救助訓練、山岳パトロールを継続しまして、山岳での事故の未然防止と発生時の迅速な救助に努めてまいりたいと考えております。

◎中島委員長
 次に、危機管理局から、報告(2)島根原子力発電所2号機の新規制基準適合性審査の状況等について及び報告(3)令和元年度鳥取県原子力防災訓練について、木本課長、お願いします。

●木本原子力安全対策課長
 危機管理局資料1ページとなります、島根原発2号機の審査状況について御説明いたします。
 5月21日に耐津波設計に関する審査が行われております。津波においては、発電所に影響を与える要因として、まず福島事故のような津波の高さが考えられるのですけれども、そのほかにも津波の荷重ですとか、それによって防波壁が壊れて、そこから敷地内に水が浸入したりですとか、あと津波の流れが速くなりますと、漂流している船舶などが防波壁に衝突して、壊れて、そこから水が浸入するということも考えられます。このように、津波の高さだけではなくて、津波の荷重、流速などの観点からも津波を設定し、これを入力津波として、津波の影響評価を行っております。
 入力津波を設定するに当たっては、地震による地形変化ですとか、あと潮位の変動、それによっても津波の高さなどに影響を与えます。そういった影響要因を整理したということと、あと島根原発に特化して議論をされているものとして、地震による地形の変化の一つとして、地震による堤防の損傷というものがありまして、防波堤損傷の影響を考慮して、2号機では津波流入対策として、取水層の壁のかさ上げですとか、1号機では流路の縮小の工事を行うということを説明しております。あと漂流物の影響評価につきましては、発電所に影響を与える漂流物の範囲、これを計算で詳細に求めるということを中国電力は説明しております。
 これを受けまして、原子力規制委員会からの主なコメントとしましては、2号機、1号機の津波流入対策については、単にこういう対策をしますという説明ではなくて、検討したプロセスをちゃんと説明してくださいですとか、あと漂流物の模擬計算の妥当性を示すようにといった指摘を受けておりまして、引き続き対津波の設計に関しては、審議は継続となっております。
 続きまして、5ページになります。今年度の鳥取県の原子力防災訓練についてです。1つ目、島根原発対応の原子力総合防災訓練ですけれども、5月31日に本年度の国の原子力総合防災訓練を、島根原発を対象に、秋ごろに行うといった発表がございました。この原子力総合防災訓練ですけれども、国が全面的に参加して、地元と一体となって大規模な訓練を行うということで、高度な訓練になるということと、また、多くの教訓と広域住民避難計画に対する住民の一層の理解が得られるものと考えております。このため、これまで2県6市で行ってきた原子力防災訓練を、今年度は国との合同訓練という形で行うこととしております。
 2つ目の人形峠環境技術センターの原子力防災訓練です。昨年度は岡山県が自然災害により訓練できなかったということがありましたけれども、こちらは例年どおり、立地県である岡山県と連携して、今年度は秋ごろに行うという予定にしております。

◎中島委員長
 続きまして、報告(4)「イザ!カエルキャラバン!inくらよし」の開催について、谷本課長、お願いします。

●谷本消防防災課長
 危機管理局資料6ページ、最終ページをお願いいたします。「イザ!カエルキャラバン!inくらよし」の開催について御報告させていただきます。
 毎年県内で行っております、子どもたちの防災の知識及び技術の向上、並びに若い子育て世代の地域防災活動への参加促進を図るために、イザ!カエルキャラバン!というイベントを行っております。今年度は来週6月22日土曜日に倉吉未来中心の小ホール内で行う予定にしております。
 内容としましては、5歳ぐらいから小学校低学年ぐらいのお子様及び御両親なりその家族を対象にしたイベントでございます。おもちゃの物々交換とか楽しく学べる防災体験プログラム、例としましては、水消火器での的当てゲームですとか、毛布で担架をつくって、運んでタイムを競うですとか、紙食器づくり。また防災カードゲーム「なまずの学校」という、地震のときの対応はこんなことですよねみたいなものですとか、「シャッフル」という、いろんな災害のときの対応というのはどういうのがいいのだろうみたいなゲーム、そういういろんなゲームに参加いただいて、おもちゃの交換なりのポイントがたまると。要するに、子どもたちの欲しいおもちゃがもらえるというのと楽しく学べる防災体験プログラムを組み合わせたプログラムで、NPO法人プラス・アーツという神戸にある法人が、阪神・淡路大震災以降に子どもたちに教育するために開発したものでございます。一番下に書いておりますが、鳥取県は平成27年度から毎年1回、県内各地で行っております。昨年度は境港市で、300名を超える子どもたち、保護者の方に御参加いただいております。
 また、この6月22日の倉吉未来中心でございますけれども、よりん彩も記念フォーラムを行いますし、隣にあります大御堂跡地では農林水産部が食のみやこフェスティバルを行います。いろんなイベントがこのとき倉吉未来中心で行われますので、委員の皆様、特に中部の委員の皆様、御都合がつけば顔を出してやっていただければ幸いでございます。

◎中島委員長
 次に、県土整備部から報告(5)道の駅「西いなば気楽里」のオープンについて、小田原課長、お願いします。

●小田原道路企画課長
 県土整備部資料の1ページをお願いいたします。道の駅「西いなば気楽里」のオープンについてでございます。本県と鳥取市が連携して整備を進めておりました、道の駅「西いなば気楽里」が6月30日にオープンすることとなり、設置者である鳥取市から先日発表されましたので御報告いたします。
 当道の駅は、鳥取西道路の全線開通を見据えて、鳥取市西地域の振興とまちづくりの拠点、全市的な観光振興や交流人口の増加につながる道の駅として、鳥取西道路の浜村鹿野温泉インターチェンジの隣接地に整備を進めていたものです。施設の概要につきましては、資料に記載のとおりではありますけれども、オープンの記念式典行事を行うこととしておりまして、同日、記載のとおり10時からオープニングの式典を行います。当委員会の委員の皆様にも御案内を差し上げることとしておりますので、御出席のほどよろしくお願いしたいと思います。
 圏域内外からお越しになる方への情報提供、情報発信の場として、また地域の特色を生かした取り組みなどによる地域の活性化の拠点として今後活用が期待されます。鳥取市とともに活用に努めてまいりたいと思います。

◎中島委員長
 続きまして、報告6、県管理河川の減災対策協議会(第5回)の開催結果について、及び報告7、日野川流域の渇水に伴う取水制限の開始と今後の対応について、田村課長、お願いします。

●田村河川課長
 県土整備部資料の2ページをお願いします。県管理河川の第5回減災対策協議会の開催結果について報告いたします。
 水害から県民の命を守るため、平成29年5月に県内の三大河川圏域で減災対策協議会を立ち上げまして、5年間実施する取り組み、アクションプランを取りまとめて、以降、取り組みのフォローアップ等、見直しを行っているところでございます。
 5月22日に日野川圏域、23日に天神川圏域、29日に千代川圏域でそれぞれの第5回目を開催いたしました。
 会議の概要につきましては2の議事のとおりでございますが、昨年の7月豪雨の研究会におきまして、例えば、ダム放流時の安全・避難の対策、安全で安心して過ごせる避難所の開設について、アクションプラン等の見直しを行って、確認したところでございます。県の今年度の取り組みといたしましては、ダムの事前放流の本格運用、それから住民避難訓練の実施報告、ダム下流域での浸水想定区域図の作成を進めていくことを確認したところでございます。それから、避難勧告等に関するガイドラインが改正されたところでございまして、この出水期から5段階の警戒レベルでの運用が始まることについての確認がなされたところでございます。
 協議会におきます各市町村の首長さん方の主な意見としては3にまとめておりますが、千代川圏域では、ダム下流域の浸水想定区域図がやはり必要であるということで、早期に作成されたいと。それから、住民避難には、共助のもととなる支え愛マップが有効であると。それから天神川水域では、県管理ダムだけではなく、利水ダムについての浸水の影響を知りたいので、浸水想定区域図の作成をお願いしたい。それから、日野川圏域では、浸水時には国や県の所有する排水ポンプ車の出動をお願いしたい、特に水貫川の排水機場の整備の推進をお願いしたいなどの御意見を頂戴し、反映することを確認いたしました。
 今後の予定としましては、取り組み状況の確認やフォローアップ等を幹事会で行っていく予定でございます。
 続きまして、3ページをお願いします。日野川流域の渇水に伴う取水制限の開始と今後の対応について御報告いたします。
 降水量が少ない県内での渇水状況が続く日野川流域で、国、県、市町村と日野川で農業、工業、発電などを行う利水者間の調整を図る日野川流域水利用協議会が5月31日に開催されました。同日から取水制限が5%で開始されました。しかし、既に報道等で御承知のとおり、6月7日、先週の金曜日の朝方の降雨によりまして、午前8時には車尾の観測点で毎秒3トンを超えているということで、取水制限は一旦解除されました。しかし、今後少雨の状況が続き、車尾観測点で1トンを下回る場合につきましては、また取水制限が再開されるということになります。そういった場合には引き続き協議会の中で協議していくことを確認しております。

◎中島委員長
 次に、報告8、智頭町大呂地すべりの再活動について、山根課長、お願いします。

●山根治山砂防課長
 引き続き資料の4ページをお願いいたします。智頭町大呂地内での地すべりの再活動の状況について御報告いたします。
 まず、資料の5ページに位置図と航空写真、それと平面図をつけてございます。この地すべりは、本年2月以降、再活動の兆候が確認されており、観測を続けておりますが、これから梅雨時期、いわゆる出水期に入りますので、万一大雨等により大規模な土砂崩落が発生した場合に備え、地域住民や関係機関と連絡体制をとっているということについて御説明いたします。
 場所は、智頭町大呂地内の採石場跡地の上部であり、資料5ページに航空写真をつけております場所でございます。この写真で山が大きく削られているのは、採石場の跡でございまして、地すべり本体ではございません。地すべりは、この採石場の上部の山で起きてございます。下には北股川、それと県道津山智頭八東線が通っており、土砂崩落の規模によっては、最悪の場合、河川や道路が閉塞され、この道路より上流の芦津とか八河谷等の集落が孤立することとなります。
 この現場の地すべり活動は過年度から続いており、平成30年度までに集水井等の水を、地下水を集める井戸ですが、それらの対策を完了させておりますが、昨年の7月豪雨を契機に、部分的にですが動きが活発化し始め、本年4月10日の降雨の際には小崩落が発生しております。その小崩落につきましては、資料の4ページの中段に写真をつけております。この丸囲いしているところ、このあたりが小崩落しているもの、右手の小さな図面につきましては赤く書いているあたりが小崩落している部分でございます。
 なお、それ以降につきましては大雨がないこともあり、現在は小康状態になっております。観測の結果、現在大きく崩落すると想定し得るものは、4ページの真ん中の図面(3)のブロックのうち赤丸の部分のみでございまして、その他のブロックにつきましては、現在はおおむね安定していると考えております。
 2番、対応状況です。ソフト対策としまして、3月に住民説明会、また河川や道路の監視カメラ、伸縮計、井戸の水位計、雨量計等機器を設置して、動きを継続監視しております。また、地すべりの専門家、土木研究所からの方でございますが、現地確認をいただきまして指導等を受けている状況でございます。ハード対策としましては、万一の崩落に伴う河川の閉塞等に備えまして、河川の脇に排水管、直径1メートルのものを2列設置し、万一崩落したときでも水がせきとめられない、その管で抜けるようにということの対策を考えております。さらには、林道が近くにございますので、迂回路として既設の林道の整備も進めており、早期に完成するように努めているところでございます。
 今後本格的な梅雨時期に入ります。大雨等が降りますが、県、町及び地元で十分な情報共有、連携等をし、住民や通行者等に被害が及ばないよう、引き続き監視する体制を整えてまいりたいと思います。

◎中島委員長
 次に、報告9、令和元年度第1回空の駅・ツインポート推進チーム会議の開催について、小西課長、お願いします。

●小西空港港湾課長
 資料は6ページをごらんください。第1回空の駅・ツインポート推進チーム会議をこの5月29日に統轄監をチーム長に、県、市、鳥取空港ビルで開催しまして、今年度のツインポートのにぎわいづくりの取り組みについて、さらなる連携強化を図ろうということで会議を開催しました。
 会議の内容としましては、まず30年度の取り組み概要としまして、現在の利用状況ということで説明させていただきました。鳥取砂丘コナン空港につきましては、一般の来場者が昨年度約38万人お越しいただきました。昨年度に比べて大幅増になっております。国内の搭乗者数約40万人と合わせて合計約80万人の方が鳥取砂丘コナン空港を利用していただけたと思っております。
 また、ツインポートのもう一角であります鳥取港マリンピア賀露につきましても、わったいな、かにっこ館、かろいち、どちらの施設につきましても対前年度比6%から8%増しておりまして、ツインポートの相乗効果が発揮されたのかなと考えております。
 地域の住民の方や関係者のさまざまなアイデアや提案をいただきまして、新たなツインポートの連携事業を行ったり、鳥取砂丘コナン空港においては星空観察会や県警音楽隊と鳥取東高書道パフォーマンス、クリスマスイベント、ひなまつりコンサートなど、今までなかったようなイベントを開催したところでございます。
 2番目、今年度の取り組みとしまして、今後関係機関がさらに連携を密にするようにということで確認をし合いました。まず一つの取り組みとしては、主にファミリー層、30代から40代の方が約半数以上お越しになっていらっしゃいますので、そちらをターゲットにしてウエブメディアとかによる情報発信、それから年間を通じたイベントの開催、それからコナンの聖地、マリンピア賀露との連携、周遊性の強化に取り組むことを確認しております。
 主な取り組みとしましては、マリンピアと鳥取砂丘コナン空港両方にツインポートを
PRするサイネージの設置とか、昨年7月28日にグランドオープンしているのですが、その1周年ということで記念イベントを開催する、それから、米子鬼太郎空港もしくは鳥取砂丘コナン空港でレンタカーを借りて青山剛昌ふるさと館、水木しげる館の両方に来ていただくと、2カ所目の入場料が無料になるという取り組み、それから、鳥取西道路がこの5月12日に開通しましたので、周辺の周遊性を生かしてツインポートの周辺のマップを作成するとか、それから外国人客を対象とした2,000円タクシーを鳥取砂丘コナン空港でも受け付けできるようにするといった取り組みを新たにやっていこうと確認し合いました。
 今後の予定としましては、ツインポートの懇談会という形で地域住民や両港の関係者の方々のさらなる提案、意見をいただきながら、さらなるにぎわいづくりを創出していきたいと考えております。

◎中島委員長
 なお、報告10、一定額以上の工事又は製造の請負契約の締結については、県土整備部資料7ページのとおりでありますので、説明は省略します。
 ただいままでの説明で質疑はございますか。

○森委員
 警察の夏山遭難救助訓練の話なのですけれども、昨年、私の高校の先輩が亡くなりました。かなり捜索していただいたのですけれども結局見つからず、何カ月もたってから発見されたのです。何日間も入っていただいたのですが、結局人が入って捜索できる範囲というのはほんのわずかでして、歩いたところの周りで見える範囲みたいな感じになっていて、このドローンにはすごく可能性があるなと思っています。多分これは赤外線の熱感知センサーでやるのではないかなと思うのですけれども、例えばまだ生きている間に近くまで救助者が行っていたとしても、声が上げられなくて発見できなかったという場合もあるのだと思うのですね。そこがこのドローンというのは非常に可能性があると思っていまして、これは実証実験なのですけれども、どれぐらい費用がかかってどうなのだということがあるのだと思うのですね。これはスカパーのJSATですから、衛星通信も使っての話だと思うのですけれども、衛星通信を使わなくても、単純にドローンからの映像送信だけだとまた安くなるのではないかなと思うのですが、大体どれぐらいの費用がかかって、どういうものかみたいなことがもしわかっていれば教えていただけませんか。また、その導入に向けて、どんなことを考えているかということも教えてください。

●大倉地域課長
 衛星を利用したドローンの捜索活動でございます。おっしゃるとおりでございまして、人による捜索ですと限りがありますけれども、衛星を使いますと広範囲に捜索をすることが可能となります。それだけ有用性はあります。
 ただし、今回の実証実験でわかったことは、やはり高い山の陰に入りますと、どうしても衛星を受信することができない場所があって、衛星をうまく操縦できないこともあるということで、これが今後の課題となります。この民間企業では、こういった実証実験をいろんなところで重ねていって、将来的に捜索活動等に活用したいと考えておられて、これが、鳥取県の大山での実証実験が全国で初めての例ということでございました。
 それで、費用面については、まだ把握しておりません。よろしいでしょうか。

○森委員
 ぜひ資料をいただけませんか。多分いろんなやり方があるのだと思うのですね。衛星を使ってというのは、GPSの衛星だけではなくて、これはJSATなので、また違う衛星を使っていると思うのですね。だから、それを使う方法やいろいろな方法があるのではないかなと思っていまして、私も研究したいので、資料を下さい。

◎中島委員長
 では、資料は渡してあげて。そのほかございますか。

○銀杏委員
 県土の6ページですが、鳥取砂丘コナン空港の一般来場者数とマリンピア賀露の来場者数の月ごとの推移を、後で結構ですから資料をお願いします。

◎中島委員長
 課長、月ごとの人数を後で全員に配って。
 そのほかありますか。
 では、暫時休憩します。
 午後は1時15分に再開します。よろしくお願いします。

午後0時20分 休憩
午後1時15分 再開

◎中島委員長
 それでは、地域振興部及び観光交流局に係る付議案の予備調査を行います。
 執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
 質疑は、それぞれの部局の説明終了後に行っていただきます。
 まず、地域振興部からの説明を求めます。
 広瀬部長に総括説明を求めます。

●広瀬地域振興部長
 地域振興部の議案説明資料をお願いいたします。地域振興部からは、予算関係と予算関係以外で報告を3件、今回お願いをしようとしております。
 まず、1ページでございます。予算関係でございますけれども、補正額として2億4,200万円余の補正をお願いしようとしております。
 主な事業でございますけれども、交通関係につきましては、交通結節点における路線バス利用のわかりやすさであるとか、利便性の向上を図ろうとするバス路線番号を活用した公共交通利便性向上事業を提案させていただいているところでございますし、また、バス路線の撤退等が中山間地域で進んでおります。そういう地域において、バス中心の地域公共交通から共助を含めた交通体系支援制度の検討を進めていこうとするための新たな地域交通体系構築事業をお願いしようとしているところでございます。
 また、文化、文化財関係におきましては、令和という新しい時代を迎えて、万葉集、大伴家持、山上憶良といった鳥取県とのゆかりがある文化資源を活用して鳥取県を情報発信していこうとする万葉の郷とっとりけん魅力発信事業。また、文化財においては、先般、麒麟のまち圏域が日本遺産に認定されました。それを受けまして、この麒麟のまち圏域の魅力を県としても県外、あるいは海外へ発信していくための「日本遺産」認定記念事業、さらには、その麒麟のまち、日本遺産の構成文化財ともなっておりますけれども、青谷上寺地遺跡、それとあわせて妻木晩田遺跡、これらをとっとり弥生の王国として一層打ち出していこうというための事業、DNA分析の結果に基づく復顔模型を作成して展示していくといった事業をお願いしようとしております。
 また、スポーツにおきましては、障がい者スポーツ鳥取モデル構築事業といたしまして、現在、布勢で整備を進めております障がい者スポーツ拠点の来年開設に向けた準備、あるいは、それとあわせた障がい者スポーツの人材育成を図るモデル事業をお願いしようと考えております。また、大規模スポーツ大会開催等による鳥取の魅力発信事業といたしまして、本年9月に鳥取市で開催を予定しております全日本ビーチサッカー大会の開催を支援しようとする事業を考えているところでございます。
 予算関係以外につきましては、前のページに戻りますが、繰り越しに関するもの、あるいは条例の専決処分に関するものを報告させていただくところでございます。
 詳細は担当課長より説明を申し上げます。御審議のほどよろしくお願いいたします。

◎中島委員長
 続いて、課長からの説明を順次求めます。

●森田地域振興課長
 地域振興部議案説明資料の2ページ目、職員人件費でございます。7月の組織改編に伴いまして、一般職員及び非常勤職員の増員が行われます。この増員に係る人件費2億5,400万円余をお願いするものでございます。
 その下、市町村事務移管等推進事業でございます。知事の権限に属する事務の一部につきましては、市町村の規模に応じまして、条例に基づき移譲しているところでございますが、事務に係る経費につきましては、権限移譲交付金として交付しているところでございます。このたびの補正でございますが、2の(2)に掲げております、特別臨時交付金として98万4,000円をお願いするものでございます。これにつきましては、日野郡3町におきまして、パスポートの交付事務をお願いしているところでございますが、このIC旅券交付窓口の端末機を更新するために必要な経費について県から交付するものでございます。

●矢吹交通政策課長
 資料の3ページをごらんください。まず、バス路線番号を活用した公共交通利便性向上事業でございます。228万円を増額補正させていただくものでございます。これにつきましては、バスターミナルといった交通結節点における路線バスのわかりやすさですとか使いやすさを向上いたしまして、海外インバウンド客といった方々への利便性の向上を図るものでございまして、まずは網計画を策定いたしました西部地域のバス路線の番号設定を行うほかに、米子駅前のバスターミナルに案内表示板を設置いたします。そして、多言語のバスマップをつくる。それを県のバス協会に2分の1補助するものでございます。これをモデルといたしまして、次年度以降、東部ですとか中部に展開していきたいと考えてございます。
 次に、4ページをお開きください。鳥取県版新たな地域交通体系構築事業でございまして、1,500万円余を増額補正させていただくものでございます。事業の主な概要でございますが、今までバス中心でありました公共交通の確保、維持に係る県の支援制度につきまして、地域の実情に応じましたタクシーの助成ですとか、住民主体であります共助交通といったものと組み合わせた制度に改正をするために、それぞれの市町村ですとか学識経験者の方々で構成する研究会をまず設置いたします。それと、特に中山間地の移動手段を確保していくためには、市町村内の交通の再編を行っていく市町村が出てきておりますので、そういった市町村に対しまして、アドバイザーを派遣したりですとか、計画策定の補助ですとか、タクシーの実証実験補助をしていくものでございます。この中で、市町村の方は計画策定で、やはり1年以上かかるということも考えられますので、1,500万円余は限度額といたしまして、債務負担もお願いするものでございます。そして、市町村の皆さんに意見もしっかりお聞きしながら、来年度からこの新しい県の支援制度を展開してまいりたい、目指したいと考えているところでございます。
 次に、少し飛びますが、26ページをお開きください。これは平成30年度の一般会計繰越明許費繰越計算書でございまして、1行目にあります米子空港ターミナルビル施設拡張整備事業費でございますが、4億8,000万円余のうち1億8,000万円余を繰り越すものでございます。こちらは今、米子空港の施設改修をやっているところでございますが、その中で搭乗橋ですね、これは海外で生産しているものでございまして、最近の航空需要が高くなっております。この納入がぎりぎりになってしまったものですから、それにつられまして、待合室といった工事が順次おくれてしまうことによりまして繰り越すものでございます。今、7割ほど完成しておりまして、この10月には全てが完成する、リニューアル予定ということでございます。

●岸田統計課長
 資料の5ページをお願いいたします。統計課の職員人件費でございます。組織改正に伴いまして、令和新時代創造本部へ移管いたしますが、これに伴い、統計課職員22名分の人件費の減額を行おうとするものでございます。
 次に、27ページをお願いいたします。報告第11号、議会の委任による専決処分の報告でございます。鳥取県統計調査条例及び鳥取県手数料徴収条例の一部改正についてでございます。この2つの条例では、手数料及び手数料の徴収の規定の中で、統計の成果物や政治資金規正法上の収支報告書などの写しを交付する場合の金額などが定められております。交付する方法といたしましては、日本工業規格、JIS規格に適合した光ディスクによる方法などを定めておりますが、このたび工業標準化法が改正され、日本工業規格の名称が日本産業規格に改められました。このため、この2つの県条例につきまして、引用しております工業標準化法の用語を改め、専決処分を行いましたので、その旨御報告するものでございます。
 28ページから30ページは、その改正前後の対照表でございます。

●池上地域振興部文化振興監
 議案説明資料6ページをごらんください。「令和新時代」万葉の郷とっとりけん魅力発信事業でございます。新元号の典拠である万葉集や山上憶良等、ゆかりの県内に現存する文化資源を活用し、万葉の郷とっとりけんの魅力を県内外に広く情報発信していくものでございます。
 内容といたしましては、2に記載しておりますとおり、10月にフォーラムを開催しまして、あわせて、ゆかりの地をめぐるツアーを組み合わせるなどして誘客を促進していきたいと考えております。また、万葉ゆかりの文化資源や周遊コース等を一元的に情報発信などして、また、パンフレットなどを作成していきたいと考えております。これまで4月の改元の発表以降、関係部局と連携して観光のPRなどを行っておりますほか、関係自治体、施設等ともさまざまに連携しながら取り組んでまいりたいと考えております。
 続きまして、7ページをごらんください。アートで花ひらく地域活性化事業といたしまして、320万円余をお願いするものでございます。文化芸術、工芸、文化財等を活用した地域活性化や観光振興につながる取り組みを支援しているところでございます。このたびは、気高や鹿野で行われているアートを活用した地域活性化の取り組みに加えて、新たに青谷の和紙、陶芸、紙布など、魅力あふれるつくり手、そして、作品を生かした取り組みを西いなば工芸・アート村として一体的に支援するとともに、西いなばのさまざまな文化資源を一元的に県内外に発信していく取り組みを支援しようとするものでございます。また、アートピアとっとりシンポジウムといたしまして、アートによる地域づくりに取り組む団体等が一堂に集まり、ネットワークづくりを進めるなど、そういった県全体で地域活性化に取り組む機運を醸成していく取り組みを行いたいと考えております。
 続きまして、資料の8ページをごらんください。とっとりの民藝と文化に出会う魅力発信事業といたしまして、310万円余をお願いするものでございます。県外でも人気の高い鳥取の民芸の魅力を、展示やツアーなどの実施を通して国内外に発信しようとするものでございます。主な内容といたしまして、県内の有形文化財などを活用したとっとり民藝展の開催、あるいは、民藝の聖地巡りツアーの実施などを通して、文化財や民芸などのより魅力的な活用方法なども見つけながら、鳥取の民芸の文化的背景や魅力についての情報発信を県内外に行っていきたいと考えているところでございます。
 続きまして、9ページをごらんください。県立文化施設基金造成補助事業といたしまして、1,100万円余をお願いするのでございます。指名指定管理施設につきましては、指定管理料に余剰金が生じた場合、その全額を一旦県に返納していただきまして、指定管理者が公益事業への充当等を目的として設けられる基金の造成経費に対して改めて補助金として交付することとしているところでございます。このたびは、平成30年度の指定管理料について、県への返納額から外部への採択に係る複数年契約導入による請負差額を控除した額の3分の2を指定管理者に基金造成補助金として交付するための予算をお願いするものでございます。それぞれの施設の内訳は2に記載しているとおりで、各施設につきまして、表の一番下段になります基金造成補助事業額ということで、米子コンベンションでは1,100万円余、倉吉未来中心では35万円余、童謡館では17万円余をお願いするものでございます。
 続きまして、25ページをごらんください。平成30年度鳥取県一般会計継続費の繰越計算書でございます。まず、米子コンベンションセンターの舞台照明・舞台吊物機構設備の改修事業費でございますが、昨年から実施設計などを行っておりまして、その残額といたしまして151万円余を繰り越しております。工事は、今年度の6月から年を明けて2月末までの予定でございます。
 もう1件が、鳥取県立県民文化会館エレベーター改修事業費でございます。この工事自体は5月の末で終了しておりますが、昨年から工事にかかっておりまして、その残額を今回繰り越して、これから支払いを行おうとするものでございます。

●中原地域振興部参事監
 資料の10ページをごらんいただきたいと思います。名刀「古伯耆物」日本刀顕彰推進事業でございます。330万円余の予算をお願いしたいと思っております。昨年、春日大社が所蔵する太刀の中に、日本刀の創始、伯耆安綱の一門の作陶であります古伯耆物があることが判明して、大きな話題となったところでございます。これを受け、春日大社の宮司と面談する中で、同社と県が連携して古伯耆物の顕彰を推進することとし、名刀「古伯耆物」日本刀顕彰連合を設立したところでございます。昨年度は、鳥取県中西部を中心としました伯耆の国「大山開山1300年祭」事業を展開いたしまして、その中で日本刀の展覧会であるとか、そういった事業を展開してきたところでございますが、今年度につきましては、さらに春日大社と連携して、関西の方面での鳥取の魅力を発信するための刀剣とたたらの事業の普及啓発及び調査研究の事業を検討したいと思っております。1つには、伯耆のたたらと刀剣のフォーラムを奈良県で開催したいと考えております。また、日本刀の名刀「古伯耆物」の調査研究事業、こちらも並行して進めていきたいと考えております。
 続きまして、11ページをごらんください。麒麟のまち圏域「日本遺産」の認定記念事業でございます。550万円余の予算を上げさせていただいております。さきの常任委員会でも報告させていただきました日本遺産の認定につきましては、5月20日に認定されたことに伴いまして、申請団体であります鳥取市を初めとする6町が磨き上げた日本遺産の魅力を、文化財課といたしましては観光交流局と連携しての情報発信、また、福祉保健部と連携してのシニアガイドの養成といった形で、これから1市6町が麒麟のまちの観光局等で魅力発信の推進事業を展開されますので、それに対して県外での情報発信等を支援していくという事業でございます。文化財課の事業、2番でありますけれども、認定記念のシンポジウム開催事業、これは県外での情報発信ということで、やはり東京でシンポジウムを開催したいと考えております。また、モニターツアーを行いまして、こちらへも来ていただいて、鳥取の魅力とかを情報誌に掲載するという事業を考えております。観光戦略課では、主にインバウンドを対象とした海外誘客プロモーションを展開されます。また、長寿社会課では、先ほど申し上げましたシニアバンクの登録者や、新たなガイドを希望する高齢者等を養成するという形で、1市6町と一体になって事業を進めていく予定でおります。
 12ページをごらんください。以下2件は、とっとり弥生の王国の関係の事業でございます。まず、「とっとり弥生の王国」情報発信事業でございますが、当初予算で弥生の王国の普及活用事業はお認めいただいて、既に事業が動いているところでございますが、さらに情報発信のグレードアップを図るという事業を考えたいと思っております。要点は2つございまして、先ほども部長からもお話のありました青谷上寺地遺跡と妻木晩田遺跡の2つの2大遺跡をとっとり弥生の王国として一体的に情報発信する。そのための、まず青谷のほうは、DNAの分析を昨年から国立科学博物館等と連携しております。これの核ゲノムの解析等によりまして、復顔模型とかを1体制作したいと思っております。また、それに伴う講演会、モニタリングツアーを行いまして、ちょうど妻木晩田遺跡が史跡指定20周年を迎えますので、公園内でのライトアップに伴いますモニタリングツアーとかを考えております。もう1点が、3月18日に重要文化財指定の答申が出ました青谷上寺地遺跡の出土品につきまして、この16日からとりあえず東京から帰ってきてのお披露目展を県立博物館で開催いたしますが、本格的には3月を予定しておりますけれども、重要文化財指定記念の展覧会を開催したいと考えております。また、これに伴います記念講演会の開催、あるいはとっとり弥生の王国の魅力発見のモニタリングツアーなども考えているところでございます。これに1,040万円ほどの予算を計上させていただいております。
 続きまして、13ページをごらんください。こちらは、史跡青谷上寺地遺跡の整備事業ということになります。史跡地内の土地の公有化事業は当初予算でお認めいただいて、事業を進めておるところでございますが、昨年度末に基本計画の詳細化及び基本設計が完成したことを受けまして、指定地外に設けますエントランス、駐車場であるとか展示等の施設、ガイダンス施設などのエントランスエリアの土地の公有地化に5,869万円ほどの予算を上げさせていただいておるところでございます。また、この青谷上寺地遺跡の史跡整備事業を進めるための整備活用委員会の整備活用部会、あるいは青谷上寺地遺跡の現地でアドバイザー等によります現地指導等の予算を上げさせていただきまして、5,974万2,000円の予算を上げさせていただいております。
 続きまして、14ページをごらんください。古代山陰道(青谷地域)の調査研究事業でございます。青谷上寺地遺跡は弥生時代の遺跡なのですけれども、ここでも古代山陰道、奈良時代、平安時代の古代山陰道の道路遺構が極めて良好な状態で発見されております。また、鳥取西道路の関連で調査いたしました青谷横木遺跡からも、国内初となる柳の街路樹であるとか、朝鮮半島から伝わった高度な土木技術などが確認されておりますので、この古代山陰道につきましても調査研究を継続させていただきたい。将来的には国史跡指定を目指したいと考えておるところでございます。具体的には、今回、平野部の部分が調査なされたわけですけれども、両側の丘陵部分、特に西側の丘陵部分につきまして、航空レーザー測量によります地形測量であるとか、それらで確認した発掘調査、そして、現地説明会やウオーキングによる情報発信などを進めていきたいと思っております。
 以上、文化財課関係では5事業で、8,328万4,000円余の予算をお願いしたいというふうに思っております。
 26ページをごらんいただきたいと思います。30年度の、昨年度の一般会計繰越明許費の繰越計算書でございます。上から2番目、文化財助成費と3番目のふるさと文化遺産復旧事業費の繰り越しでございます。
 1番目の文化財助成費は、文化財の修理とか修復とかに係る予算でございますけれども、この中身としては、国史跡の智頭往来志戸坂峠越、あるいは鳥取市の摩尼山。これは昨年度の災害に伴います部分で、国の予算の交付決定が12月、あるいは2月というふうになりましたので、残った部分につきまして新年度に繰り越しをさせていただくものでございます。
 3番目のふるさとの文化遺産復旧事業費。これは、倉吉の白壁土蔵群、伝建群の予算でございます。地震以後、順調に修復等を行っておるところでございますが、なかなか今、資材や職人等の不足がございまして、予定の事業が少し繰り越さざるを得なくなって、261万円ほどの県費の予算を繰り越しさせていただくというものでございます。

●明場スポーツ課長
 資料15ページをお願いいたします。障がい者スポーツ鳥取モデル構築事業について727万円の予算を計上するものでございます。障がい者スポーツにつきましては、現在、布勢総合運動公園で障がい者スポーツ拠点ということで整備をしております。令和2年7月ごろ、開館の予定ではございますけれども、それに向けて障がい者スポーツを支える人材を育成することと、あと、拠点に向けての開設準備ということが主な内容でございます。障がい者スポーツを支える人材としまして、ガイド人材を育成するということで、研修等を行って育成して、それを活用、スポーツ教室等に派遣するという形で考えております。2番目の開設準備につきましては、障がい者スポーツ協会へアドバイザーを派遣したり、あるいは、拠点整備に、開設に向けた準備として意見交換会等を行うということで考えております。あと、特別支援学校での支援ということで、講演会等の実施等も考えているところでございます。
 続きまして、資料の16ページをお願いいたします。大規模スポーツ大会開催等による鳥取の魅力発信事業ということで、75万円の予算を要求するものでございます。これにつきましては、9月に全日本ビーチサッカー大会が鳥取市の賀露海岸において開催されます。主催は日本サッカー協会になりますけれども、この大会に当たりまして、県と鳥取市とで、その盛り上げの部分ですね、県外誘客、あるいは観光振興、県民への周知等々といった形でのかかわりを鳥取市とともに進めていこうというものでございます。
 続きまして、資料17ページをお願いいたします。スポーツ環境整備事業でございます。440万円を計上しているものでございます。倉吉自転車競技場走路の改修工事に向けて詳細な設計を今年度中に行おうというものでございます。このトラックにつきましては、地下の漏水が目立つということもございまして、経年劣化が激しいというところもございます。2021年には関西ワールドマスターズゲームズも開催されますので、それに向けて整備をしていく中で、今年度は詳細設計を行うというものでございます。
 続きまして、資料18ページをお願いいたします。県立武道館基金造成補助事業ということで、42万4,000円の計上をさせていただきます。指名指定管理施設につきましては、その余剰金が生じた場合に、それを一旦県に返納していただいた上で、改めて補助金として交付するという形になっております。この件に関しましては、鳥取県体育協会、県立武道館の指定管理者ですけれども、こちらに42万4,000円の額を補助金として交付するというものでございます。

◎中島委員長
 ただいまの説明で質疑はございますか。

○森委員
 3ページ、待っていました。ありがとうございます。ようやく手がついたなと思って、期待しております。米子のバスの路線図は、全く利用者のことを考えていない、全く見えないところに張ってありまして、もう全然わからないことになっています。ぜひここで本当に利用者、初めて米子に来た人がわかるような場所にわかるような図をつけていただきたい。今、島の反対側にあるのですよね。全然誰もわからないみたいなことになっています。ぜひ期待していますので、よろしくお願いします。
 4ページのタクシーへの助成なのですが、今、日野町が一生懸命やっておられて、これは日野町も対象になって、それで広げていこうとしているのかどうか。そのあたりのことを教えてください。

●矢吹交通政策課長
 まず、バスの路線番号でございます。これはしっかり市町村、事業者さん、それから有識者の方々とか、先ほど委員おっしゃったバスの配置も含めて考えていきたいと思います。
 新たな地域交通体系の新事業でございます。これはもちろん日野町さんも対象でございまして、基本的にはタクシー助成と、各市町村さんは今、市町村内の全体の交通計画の見直しを進めていらっしゃることも伺っておりますので、そういったところをセットに考えていきたいと思います。予算の限りがあるものですから、そこは調整するかもしれませんが、よろしくお願いします。

○森委員
 今、高齢者の運転の問題が大きくクローズアップをされていて、福祉の側でどうするのかみたいな議論をされている部分もあるし、交通政策の部分の議論も、両方あると思うのですね。ぜひ一緒になって、本当に今後の高齢者をどうしていくのか。中山間地の高齢者だけの1人の世帯もたくさんある中で、ただもう運転やめてくださいというわけにはいかない。それではどうしていくのか大きな議論をして、方策をとっていかなければいけないと思うのですね。今、課長からは予算に限りがあるのでというお話だったのですけれども、これは高齢者の免許問題等の新たな問題だという位置づけにして、新たな事業的な意味で捉えていただけるとありがたいと思うのですが、いかがでしょうか。

●矢吹交通政策課長
 説明が悪かったかもしれませんが、事業名にも一応新たな地域交通体系構築事業という位置づけにしてございます。特に今、委員おっしゃった県の支援制度の研究会なども立ち上げたいと思っていまして、こちらにはもちろん市町村もそうですが、福祉部局、免許返納などもありますので、県警の方、それから、日本財団さんといったところも一緒になって考えていきたいと思います。

◎中島委員長
 よろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり。)

○銀杏委員
 関連して、4ページですけれども、もう相当前からこの議論はありまして、何か10年以上前からずっと議会で聞いてきているのですね。いろんなモデル事業があったりとか、オンデマンドバス、オンデマンドタクシーとか、いろんな試行錯誤をして、いまだにこれからまた再編を検討していくということで、その間にバス便はやはりどんどん減ってきているのですね。どんどん不便になってきているという。全然改善はないと。タクシーっておっしゃいますけれども、タクシーの運転手の確保も今、業界では大変苦労されていて、本当に任せてきっちりできるものかなという心配もしているわけですけれども、本当にこれである程度きっちりと住民の足の確保ができる、最終的な事業ができる、するのだという決意はおありですか。

●矢吹交通政策課長
 もちろんそういった決意を持ってさせていただくつもりでございます。今、委員おっしゃったように、やはり市町村によっては、いろんな取り組みもやってきていらっしゃいます。もちろんタクシーもドライバーがいない中で、例えば鳥取市の大和地区だと、地元の方に御協力いただいた共助交通をやっていただいたりだとか。やはり地域とか、地縁とかに応じた取り組みがいろいろあると思うのですね。それを県も支援制度を見直しますし、市町村の中に入り込んで、ニーズに応じたものを考えていかなくてはいけないと思っています。ですので、しっかりそういう進め方というか、成果を出せるように、市町村任せにするのではなくて、県も一緒にやっていきたいと思います。

○銀杏委員
 もう試行錯誤はやめていただいて、決定版をしっかりと出していただかないと、住民も困るわけですよ。いつまでたっても検討していますって答えるばかりですから、よろしくお願いいたします。

○興治委員
 同じ4ページなのですけれども、まず、(2)の地域交通体系構築支援補助金で、再編計画を各市町村が策定するということ。それから、(3)で、その中でタクシー助成を行う場合に、新たな補助制度でやりますということなのですけれども、これは両方とも5カ所ぐらいかと思うのですけれども、場所はもう既に想定されているのでしょうか。

●矢吹交通政策課長
 まだ確定ではございませんが、当初予算なり、同じように6月補正予算を組まれている市町村さんがいらっしゃいまして、例えば若桜町さんですとか三朝町さんですとか、もう一つ、中部で琴浦町さんといったところが、私どもと同じように予算も計上して、今進めようとしているところでございます。

○興治委員
 あと2カ所はどこですかということと、あと、これは全県的な問題なので、残りは債務負担行為で1,500万円というのがあったのですけれども、各市町村全てでこういう再編計画をつくるということにしようというお考えなのでしょうか。

●矢吹交通政策課長
 残り2つはまだ調整中でございますが、例えば、鳥取市さんといったところも検討いただいているところでございます。もちろんこの中の(2)の(1)のアドバイザー派遣といった仕組みも使って、市町村と一緒にやっていきたいなと思っています。
 今、一応この1,000万円というのは5つほどしか想定はできていないのですけれども、例えばこういった程度の細かい再編計画を市町村さんがおつくりになられるというようなときは、また予算もお願いをさせていただくかもしれませんので、よろしくお願いします。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○松田委員
 3ページの関連にもう一回戻りますけれども、今、森委員も言われましたし、先日は斉木委員も言われましたが、米子駅の表示というのは本当に複雑怪奇で、見られたら、あれは本当に絶対無理です。ぜひ改善いただきたい。
 今回の事業ですけれども、もうちょっと聞いてみたいのは、この番号設定を活用した交通利便性向上事業ということですけれども、例えば今、大山寺行きとかのやつを何か番号をつけて、それぞれ整理するという意味でしょうか。

●矢吹交通政策課長
 まだちょっとこれからなのですけれども、基本的に今考えていますのは、やはりルートごと、バス路線ごとに番号を振りまして、例えば委員おっしゃったような大山寺は1番ですとか、皆生温泉行きは2番ですとか、方面ごとに番号を振る。それから、途中、経路が違うものがあったりするのですね。そういったものに例えば枝番号を振るとか、いろいろちょっと複雑なのです。それから、やはり見やすさを求めるためには、ピクトグラムというか、絵文字を使うような、そういったことも考えて、できるだけ見やすいように考えております。

○松田委員
 ぜひ工夫していただきたいと思います。バス事業者との連携が大前提でございますが、駅もわけがわからないですけれども、駅に近いバス停、例えば僕の地元、淀江のほうに行きますと、1事業者の1枚しか時刻表が張っていないのでいいのですよ。駅に近い辺だと、各事業者によって表示の仕方も全く違います。正面にだけ張ってあると思ったら、横にも張ってあったり、これは絶対わからないです。あわせて、表示をバス事業者において今後実施するということですけれども、バス停ですね。この辺もしっかりと統一感があるようにしていただかないと、我々地元の人間でもわからないものが、外国人が乗るというのは不可能だと思いますので、その辺をもう一度教えてください。

●矢吹交通政策課長
 今まさに委員がおっしゃったように、案内表示板だけではなしに、バス停も複雑に、継ぎはぎになっておりますので、そちらも一緒にやっていきたいと思います。

○松田委員
 済みません、もう1個言い忘れていましたけれども、それにあわせて、市の循環バスもあります。もう本当に難しいので、わかりやすいように整理をしていただいて、今後につなげていただきたいと思います。これは要望です。
 続いて、12、13、14、青谷シリーズが3本出ております。委員長は言いにくいと思いますので、私が聞きますが、これで大体7,500万円ぐらい上がっていますが、これは今調査をやられているということで、今後徐々に、妻木晩田遺跡のような格好になっていこうということだと思いますが、いつごろそういった姿が見えてくるものかということを教えてください。

●中原地域振興部参事監
 妻木晩田は既に先行してある程度の形になっているところでございますけれども、青谷は、おおむね10年ぐらいのスパンで今後取り組むことを考えているところでございます。ただ、例えば10年後にグランドオープン、それまで何もしませんということではございませんで、エリアごとのできたところから順次公開をしていくという形で考えているところでございます。PFIの関係がありまして、進捗が当初考えていたものとちょっと違ってくるかもしれませんけれども、おおむねそのぐらいの流れで考えております。

○松田委員
 しっかりお願いしたいと思います。「とっとり弥生の王国」情報発信事業でございますので、青谷の拠点ができて、さらに妻木晩田も活用していただく。またあわせて、妻木晩田遺跡においては、米子市との協議が今、いろいろ始まっていて、周辺遺跡とのコラボレーションというのを考えられておりますので、ぜひ文化財でもしっかりいただきたいのと、答弁はいいですけれども、観光面等の活用もぜひお願いしたいと思います。

◎中島委員長
 答弁は求めませんね。

○松田委員
 はい。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○山口委員
 しつこいようですが、3番のバスに関して、切り口を変えて。2番の3のバスネットでございます。バスネットとは、鳥大の先生が開発された分だと思うのですけれども、使われたことが多分ないのではないか。物すごい使いにくいのですよね。言っちゃいけないか。今、例えば東京とか大阪に行って地域を検索すると、バスが出てきます。で、最寄りのバス停も出てきて、最寄りのバス停を何時に出発すると出てくるのです。東京、大阪、名古屋、主要都市圏全部、出てきます。この事業の中で一番大変なのは、バスのダイヤ改正があったときに、そのバスのダイヤをこのシステムに乗せるときの人件費、これが費用ですよね。そこにターゲットを当てて人件費を出すのであれば、なぜヤフーとかそういった既存の事業会社にこの分を委託してまで考えないのかということが一つ。あそこはAIを持っていますので、検索をやってくれるのですよ。バス代を出すだけで組み入れてくるのです。JRも含めて全部組み入れてくるのです。広島などはバス事業者が7社か8社ぐらいありましたよね。地域的にバス停がいっぱいあって、どこにでも、どこからでも乗り合いができるようにということで、そういう理念で共同して専用アプリをつくってから、物すごく利用率が上がったという話も聞いています。いろんなやり方があるのですけれども、やはり使い勝手がいい。スマホを使ってどこでも、例えば今、東町にいて、目的地を入れたら、一番近い乗り合いのバス停が出てくるぐらいのことをしないと、やはり利便性は上がらない。でも、今、それは普通なのですよね。そういうことも含めて、将来的な御検討をいただいては。既存のことをやっても、多分これをそのままやっても、なかなか一般の利用者は膨れないと思うのです。ちょっと御検討いただきたいというもの。
 それで、2つ目。6ページ。令和にちなんで、万葉の、物すごくいい事業だと思うのですけれども、万葉の郷の一主要エリアだと思うのですけれども、この間、滝開きがあって、雨滝へ行ってきて。ところが、4月に死亡事故があって、なかなか整備が進んでいない。それが1年間放置されたままで、4月から3月ぐらいまでずっと通行どめだったのです。そういった主要な部分の状況も含めて、やはり横断的に県の取り組みが必要だと思うのですよ、これは本当にすごい大事な事業。けれども、地域の人に聞いたのですけれども、例えば県外者がそこに紅葉を見に来ました。通行どめで、すごい残念な気持ちになられた。そういうことをしっかり現地に行って確認されておかないと、こういったすばらしい事業も具体的に来ていただくためなので、その辺もしっかりと念頭に入れていただきたいと思います。

◎中島委員長
 2点目の後半は、部局が違うのではないの。

○山口委員
 施行するのは県土なのですけれども、やはり一押し二押しされたら、放置されているところがなかったと思うのですよ。そういうことも含めて、やはり横断的な県全体での取り組みが必要ではないのかなと、そういう意味合いでございます。

◎中島委員長
 わかりました。まず、1番目。

●矢吹交通政策課長
 委員の御指摘もよく入ってきます。これは御承知のように、鳥取大学の先生、学生さんと一緒につくり込んでいる事業でございまして、修正はその都度やってきております。委員が言われるように、ヤフーですとか、じゃらんとか、更新のしっかりしたものもございますが、このバスネットは町営バスとか、結構細かいところまで盛り込んでいる仕組みでございますので、やはり少し作業的に間に合っていないところもあるのかもしれませんので、そこは大学とも一緒になってよく考えていきたいと思います。

●池上地域振興部文化振興監
 事業の実施に当たりましては、先ほどおっしゃったように、他部局とも連携して、十分に気をつけながら実施したいと思います。ありがとうございます。

◎中島委員長
 そのほかありますか。
 では、次に、観光交流局からの説明を求めます。
 門脇局長に総括説明を求めます。どうぞ。

●門脇観光交流局長
 観光交流局の議案説明資料をごらんいただきたいと思います。目次でございますが、観光交流局は一般会計補正予算関係、予算関係以外では、報告事項で繰越計算書ということになっております。
 予算関係の概要でございます。1ページの総括表をごらんいただきたいと思います。全体では△2億5,200万円となっておりますが、これは組織改正の関係で、観光交流局は交流人口拡大本部の部内局になりますので、人件費の分が落ちて減額になっている。一方、ほかのところで上がっているという状況になっています。
 補正予算プラスの関係は、その下の説明に書いてございます。まず初めに、観光戦略課では、新規事業でインバウンド25万人時代に向けた海外誘客戦略拡大事業、こちらは東アジアからの国際チャーター便の就航等への支援を行ってまいるものでございます。またあわせて、星取県の関係では、SNS等を活用したプレゼントキャンペーン、また県外での情報発信といったものに取り組みたいと考えております。また、サイクリングの関係では、県内横断サイクリングルート、鳥取・岡山サイクリングルートの整備といったものに取り組みたいというものでございます。
 また、中部総合事務所の関係、例えば県内トレイルリーダーを育成するための研修会の開催といったスポーツツーリズムの推進に取り組みたいというものでございます。
 また、交流推進課では、昨年11月に友好交流協定を締結しました台湾台中市との交流を進めるための事業、また、新規事業で外国人受入環境整備事業、こちらは多文化共生フォーラム等を開催したいといった内容になっております。
 詳細に関しましては、各担当課長から説明をさせていただきたいと思います。よろしく御審議のほどお願いいたします。

◎中島委員長
 続きまして、課長から順次説明を求めます。

●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
 それでは、同じ資料の2ページ目をお開きいただけますでしょうか。インバウンド25万人時代に向けた海外誘客戦略拡大事業、7,700万6,000円をお願いするものでございます。外国人宿泊数25万人達成を目指しまして、新たな定期路線等を視野に、チャーター便誘致等に取り組むこととしております。具体的には、2番、主な事業内容のところに記載させていただいております。(1)チャーター便の関係でございます。東アジアを中心といたしまして、チャーター便等を就航促進させるために、運航PRですとかを行おうとしております。加えまして、着陸料及びツアー造成経費の一部補助等を航空会社、旅行会社等に支援するというものでございます。(2)につきましては、中国と東アジアからの観光客を増加させるための情報発信を強化してまいりたいと考えております。(3)、こちらは国際定期便、米子-ソウル便と香港便でございますが、当初予算でお願いしていたものとはまたちょっと切り口を変えた新たな視点でPRをしたいと考えております。SNS等、日々刻々と、主流が変わってきておりますので、それに臨機応変に対応したPRをしていきたいと考えております。(4)でございますが、海外の旅行会社が送客等を鳥取県にしていただく場合に、バス代の支援をしております。この送客増に対応するために、その不足額を増額でお願いするものでございます。

●岩下観光交流局副局長
 3ページをごらんください。世界に誇れる「星取県」づくり推進事業におきまして、1,250万円の補正をお願いいたします。事業の概要といたしましては、星取県ならではの星空観光メニューの充実、情報発信などでございます。具体的には、けい線で囲っておりますように、各お宿が工夫して取り組むメニューづくりの支援、星空の先進地であります長野県阿智村の星空ツアーガイドを招聘して、人気になっておりますプログラムを県内の観光関係者の前で披露していただいたり、講義を行ったりするもの。それから、情報発信としまして、SNSプレゼントキャンペーン、首都圏の人気プラネタリウムでの星取県CM上映などの情報発信となっております。
 4ページをごらんください。サイクリストの聖地鳥取県整備事業におきまして、3,673万円の補正をお願いいたします。事業の概要といたしましては、鳥取西道路全線開通後の国道9号沿線を活用した誘客に向けての県内横断のルート設定整備などでございます。主な内容といたしましては、ルートに関して、由良から東浜までの今まで整備が行われていなかった部分の整備、岡山県側で津山から恩原高原まで自転車ルートが来ており、それと接続させる鳥取から佐治までのルート、辰巳峠で連結するルートになっております。それから、県の中東部の新規の周遊ルートの調査費用でございます。情報発信といたしまして、東西の全線開通時に記念イベントを実施、それから、ジャパンエコトラックへの編入などの情報発信でございます。それから、海外の対策といたしまして、DBSクルーズフェリーを活用した韓国からのお客様の誘致強化のために、マップの多言語化などを行う予定としております。
 5ページをごらんください。観光振興費でございます。337万円の補正をお願いいたします。事業の概要といたしましては、旅番組や情報発信番組の撮影受け入れ、支援等を今まで以上に行って、情報発信の強化を図るものでございます。主な内容につきましては、撮影地素材の収集や外部発信の強化、また、専任職員を1名増員するものでございまして、強化内容としては、映像制作会社等への鳥取県の売り込み、県内素材、画像や映像の収集と外部発信などでございます。
 6ページをごらんください。新しい組織で、交流人口拡大本部ふるさと人口政策課が主管課になりますので、職員人件費について、そちらに移管する内容となっております。
 最終ページ、16ページをごらんください。平成30年度の繰越明許費計算書でございます。2行目の7、商工費と書いてある部分のサイクリストの聖地鳥取県整備事業費でございます。こちらは、鳥取西道路の竣工が平成30年度から31年度にずれ込んだ関係で、交通量が減少した後の状況を踏まえてルート設定をする必要があったなどの理由から、その部分の事業が繰り越しになっているものでございます。

●森山中部総合事務所地域振興局副局長
 7ページをお願いします。中部発!スポーツツーリズム推進事業でありますが、180万円余の増額補正をお願いするものであります。中部ではウオーキング等を活用したいろいろな取り組みをしているところですが、こういうウオーキングなどのスポーツを活用した観光振興による地域活性化を一層進めて、国内外からの皆さんにおいでいただくということであります。まず、(1)の県内トレイルリーダー育成事業でありますが、先日、6月1日、2日にSUN-IN未来ウオークを開催しました。そのときには延べ1,200名ほどの方においでいただきましたが、約4割が県外からおいでいただいております。このようなイベントのときだけではなくて、ふだんにおいても観光客の希望に沿ったコース案内やガイドが可能なトレイルリーダーを育成するという研修会を開催したいというものであります。続きまして、(2)のウオーキングコースを活用した観光誘客支援事業補助金であります。鳥取西道路の開通により、中部地域にも多くの観光客がおいでいただけるものと思っているところであります。こういうウオーキングを使いました旅行商品開発をしていくというものに対して、支援をしてきたいというものであります。続きまして、(3)の済州オルレ「友情の道」提携支援事業であります。韓国の済州島が、世界各国からウオーキングに来られるウオーキングのメッカとなっております。現在、湯梨浜町のウオーキングコースと済州オルレのウオーキングコースを友情の道として締結をしようという取り組みが今、進んでいるところであります。先ほど言いましたように、済州は世界各国からウオーキングに来られる地域でありますので、この取り組みを支援することによって鳥取の知名度を上げ、海外から鳥取にもおいでいただきたいということで支援するものであります。

●遠藤交流推進課長
 8ページをお願いいたします。台湾交流推進事業でございます。129万円余の増額補正をお願いするものでございます。具体的な事業ですけれども、昨年11月に友好交流協定を締結いたしました台中市ですけれども、自転車の取り組みが非常に盛んなところでございます。そうしたところから、市政府の幹部を初めとしまして、関係者の皆さんにおいでいただいて、10月に鳥取市で開催が予定されております鳥取すごいライド!に参加いただくほか、県内の自転車コースを視察いただいたり、歓迎夕食会等で意見交換をしたりいたしまして、台中市との自転車を通じた観光交流、文化交流等を一層盛んにしていきたいというものでございます。
 続きまして、9ページをお願いいたします。外国人受入環境整備事業でございます。528万3,000円の補正をお願いするものでございます。こちらにつきましては、昨年12月、入管法の改正を受けまして、当県でも当初予算におきまして外国人相談窓口の開設でございますとか企業におけます外国人材の活用のための支援事業等、関係部局で外国人受け入れのための取り組みをもろもろ行っているところでございますが、こちらの外国人の受け入れの環境整備を一層対応強化しようということで補正をお願いするものでございます。具体的には、2のところにございますけれども、多文化共生フォーラムの開催ということで、県民の機運醸成、意識醸成を図るという取り組み。(2)、これは商工ですけれども、今、外国人雇用サポートデスクというのを設けて、在留資格に関する相談を中心に受け付けているわけですけれども、社会保険労務士ですとか税理士ですとか中小企業診断士等の相談にも応じるような体制を構築したいということでございます。続きまして、3つ目ですけれども、外国人雇用に係るサポーター育成でございます。企業で外国人材を活用するためのノウハウ等に詳しい人材が今なかなかいないということで、そういった人材を企業に養成してもらおうということで、県がセミナーを開催しようというものでございます。(4)、4つ目でございますが、外国人材受入れに係る調査事業でございます。県内企業における外国人材活用のためのノウハウがまだ少ないということで、県内外の優良事例を調査して、普及しようというものでございます。5つ目でございます。外国人患者への対応の強化でございます。当初予算におきまして、ここに現行と書いておりますけれども、4つの重点病院、拠点病院と、拠点病院以外の診療所や薬局等につきましては、補助事業を用意いたしまして、翻訳機器の導入等を進めているところでございます。今回、これに加えまして、準拠点病院として、15の病院について翻訳機器の導入等を支援しようというものでございます。6つ目でございます。多文化共生社会推進に対応する関係機関の体制強化ということでございますが、具体的には鳥取県国際交流財団のガバナンスを強化しようということで、理事長や役員等の報酬を支援しようというものでございます。
 最後に、16ページをお願いいたします。最後のページですけれども、繰越明許費の計算書でございます。上の2で外国人総合相談センター(仮称)開設事業費でございますけれども、国の12月の補正を受けまして、県でも2月の補正でこの外国人総合相談センターの開設の予算をお認めいただいたところでございます。3月にお認めいただいたということで、時間の関係で今年度に繰り越したものでございます。

◎中島委員長
 ただいままでの説明で質疑等はございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、次に、請願・陳情の予備調査に移ります。
 今回の予備調査は、新規分の陳情1件についてであります。
 現状と県の取り組み状況は、お手元に配付しております請願・陳情参考資料のとおりであります。
 初めに、執行部から現状と取り組みについて聞き取りを行った上で、陳情者の願意の聞き取りや現地調査を行うかどうか検討したいと思いますが、いかがですか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、陳情元年地域振興第7号、核兵器禁止条約の日本政府の署名と批准を求める意見書の提出について、担当課長から説明を求めます。

●森田地域振興課長
 核兵器禁止条約につきましては、軍事的な核兵器利用を世界的に禁止することを目的としまして、平成29年7月7日に国連において採択されたものでございます。平成31年4月末現在で23カ国において批准されているところでございますが、アメリカ、ロシア等を初めとします核保有国及びその同盟国においては、交渉に参加していないという現状でございます。
 日本の立場でございますけれども、基本的な立場といたしましては、核兵器国及び非核兵器国双方を巻き込んだ現実的で実践的な措置を積み上げていくことが必要というスタンスでございます。条例に対する考え方と今後の取り組みでございますけれども、核兵器国の理解や関与が得られないことが明らかになっている現状におきまして、核兵器国の協力及び核兵器の廃絶に結びつく措置を追求するという交渉のあり方が担保されない現状におきましては、日本が交渉の会議に着きまして、建設的かつ誠実に参加することは困難であるというのが日本国の立場でございます。
 本県の取り組み状況でございますが、核兵器禁止条約の締結を求めるヒバクシャ国際署名への署名が行われているところでございます。

◎中島委員長
 ただいまの説明について質疑はございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、委員の方で陳情者からの願意の聞き取り、あるいは現地調査の必要性について御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。(発言する者あり)
 では、文書審査といたします。よろしいですね。(「はい」と呼ぶ者あり)
 次に、報告事項に移ります。
 なお、質疑等については、説明終了後、一括して行うこととします。
 まず、地域振興部から、報告11、鳥取県・鳥取市政策連携懇談会の開催について、渡邉参事の説明を求めます。

●渡邉地域振興課参事(市町村連携協働担当)
 地域振興部の資料の1ページ目でございます。鳥取県・鳥取市政策連携懇談会の開催についてでございますが、去る5月28日に鳥取市長、鳥取県知事を初めとする県、市関係幹部職員が一堂に会して政策課題や対応方針等について共通理解を図り、連携して課題解決に取り組むという目的のもとに開催いたしました。
 このたびの議題につきましては、(4)に書いております。(1)から(8)まで8つの項目についてこのたびは議論をいたしまして、それぞれの項目につきまして、今後も県と市が連携して対応していくということで合意したところでございます。
 会議での主とした発言でございますが、2番に記載しております。まず、知事からは、鳥取駅周辺のにぎわい創出について、いわゆるスクランブル交差点の問題解決に向けて市や県警、商工会議所など、トップレベルで意見交換する場をセットしたほうがいいのではないかということ。また、麒麟獅子舞が日本遺産に認定をされたわけでございますけれども、これを鳥取西道路の観光素材とあわせてPR展開していったらいいのではないか。また、この日本遺産認定を地域で生かしていければいいのではないかというような話がございました。また、鳥取市長からは、鳥取西道路開通を受けて、次の課題といたしまして、山陰近畿自動車道、いわゆる南北線のことが出てくるわけでございますけれども、これにつきましても、県として一緒になって事業の推進に努めていきたいということ。また、中山間地域の生活交通につきましては、鳥取市の大和地区で新しい取り組みが始まっているわけでございますけれども、この試行的な取り組みが全県的な一つのスキームとして展開していけるのではないか。このようなお話があったところでございます。
 なお、鳥取駅周辺のにぎわいづくり創出の関係で、スクランブル交差点の関係、トップレベルで意見交換する場を設けたらいいのではないかと知事が申し上げたわけでございますが、先週の金曜日、6月7日に鳥取市、鳥取商工会議所、鳥取県警、そして、県のトップが集まって、鳥取駅周辺活性化に関する意見交換会を開催いたしました。鳥取市及び鳥取商工会議所から鳥取駅周辺整備の一環としてのスクランブル交差点の意義を説明され、また、今後交通量調査を行う予定であるという御説明がありました。鳥取県警からは、まちの活性化、にぎわいづくりに賛同すると。道路交通の安全に気をつけつつ、関係方面と連携をとり、一緒に前向きに取り組んでいきたいという旨の発言があったところでございます。協議の結果、実務的に協議をする場を設けることで4者が合意いたしたところでございます。

◎中島委員長
 続きまして、報告12、第1回今後の高校教育の在り方を検討する会の開催結果について、齋藤課長の説明を求めます。

●齋藤教育・学術振興課長
 同じ資料の2ページをお願いいたします。第1回今後の高校教育の在り方を検討する会の開催結果について御報告申し上げます。
 去る6月3日、今後、少子化が一層進み、教育環境が大きく変化することが見込まれることを踏まえまして、県内の公立、私立の高校の将来のあり方について、学校関係者、保護者、市町村教育委員会、中学校関係者など幅広に意見を聞いて、長期的な視点での検討を行う、第1回目の検討会がこのほど開催されたということでございます。その概要を報告申し上げます。
 出席委員は、3番に書いてございます。座長は、鳥取大学地域学部の多田教授にお願いしたところでございます。
 会議の概要でございますけれども、最初に事務局から高校教育をめぐる現状についてということで、少子化が一層進む現状でございますですとか、それから、主に公立高校ですけれども、魅力化の取り組みの状況などについて説明を行ったところでございます。それを踏まえまして、検討の方向性、検討の視点について意見交換を行いましたところ、主な意見としましては、1つ目の白丸でございますが、人口最少の鳥取県では、公立だとか私立だとか言わずに、一緒になって高校教育の課題に取り組まなくてはならないという意見ですとか、高校の魅力向上のためには、より大胆な発想で高校を地域とつなげる視点が必要なのではないかという意見が出たところでございます。
 5番目でございますけれども、今後のスケジュールですが、今年度、あと2回程度開催いたしまして、意見等を取りまとめまして、教育審議会、私立学校審議会、総合教育会議等に報告することを予定してございます。2回目の検討会、まだ日程は決めてございませんけれども、今回出てまいりました御意見等を、幹事会で整理した上で、全体会、高校教育のあり方について、より具体的に検討を行うよう考えているところでございます。なお、全体の会議の下に、会議の議論の促進を図るため公立と私立の校長、理事長をメンバーとする作業的な会議を持ち、それを幹事会と呼んでいます。
 最後、参考としてございますけれども、従来から県教育委員会と私立高校の理事長、校長が参加する公私意見交換会というのがございますけれども、そちらも引き続き行いながら、こちらの検討会は、より長期的な視点から検討を行うということを考えているところでございます。

◎中島委員長
 次に、報告13、第3回ワールドマスターズゲームズ2021関西鳥取県実行委員会総会の開催結果について、報告14、2巡目国体等に係る両県連絡調整会議について、報告15、グラウンド・ゴルフ国際大会YURIHAMA2019の開催結果について、報告16、東京2020オリンピック聖火リレー鳥取県実行委員会第2回総会の開催結果について及び報告17、布勢スプリントへのジャマイカ選手出場について、明場課長、説明を求めます。

●明場スポーツ課長
 資料は3ページをごらんください。第3回ワールドマスターズゲームズ2021関西鳥取県実行委員会総会の開催結果について御報告させていただきます。
 ワールドマスターズゲームズというのは30歳以上であれば参加できる参加型のスポーツ大会なのですけれども、これが2021年5月に鳥取で開催されるということでございまして、その実施に向けての実行委員会ということでございます。
 5月21日に会議を開催いたしました。参加者につきましては、自治体、競技団体、スポーツ団体等に参加を願ったところでございます。
 内容につきましては、総会でございますので、30年度の事業報告、あるいは収支決算、令和元年の事業計画と収支予算ということでございまして、その中での今後に向けての意見等、確認事項につきましては5に記載してございますけれども、ことし11月にボランティアに関する募集要項等を発表して、来年2月からエントリーを開始するということを確認しました。それから、各開催市町村、市町の実行委員会を中心に、交通だとか宿泊、観光、交流、おもてなし等の受け入れ体制の検討準備をこれからもより深めていくというところを確認したところでございます。あとは、大会認知度がまだ低いということもございますので、その辺は関係市町と関係団体と連携しながら、より一層広報を進めていくというところを確認したところでございます。
 続きまして、資料の4ページをごらんください。2巡目国体等に係る両県連絡調整会議でございます。
 平成31年1月に、鳥取県が2033年の国体に提出順序了解県に内々定したというところがございます。それを受けて、島根県との間で31年1月に両県連絡調整会議を立ち上げたところでございます。これにつきまして、5月22日に鳥取県と島根県が集まりまして、両県調整会議を行ったものでございます。
 30年11月の段階で鳥取、島根が協力しながら準備を進めるということは確認していたのですけれども、今回の会議につきましては、両県の知事が知事選後の初めての会議ということでございまして、改めて協力、開催に向けて引き続き協議していくということを確認したということでございます。
 そして、もう一つ、内容としまして、両県が今後取り組んでいく状況、今の取り組み状況、今後取り組むべき事項等について話し合いをしました。両県の競技施設の現状、お互いにどういった形で今後、競技施設について考えていくかということの現状認識を共有したところでございます。あわせて、これから国体で何を目指すのかという基本理念、策定の進め方、あるいは国体開催に向けた先進事例等の情報共有を図っていこうというところを改めて確認したところでございます。
 今後に向けての動き等々につきましては、下に参考として上げてございますので、参照いただければと思います。
 続きまして、資料の5ページをごらんください。グラウンド・ゴルフ国際大会YURIHAMA2019の開催結果についてでございます。
 本県はグラウンドゴルフの聖地化だとか、海外普及ということで進めてきているところなのですけれども、5月24日、25日、湯梨浜町の潮風の丘とまりでグラウンド・ゴルフ国際大会を開催したというところでございます。参加人数につきましては、13カ国から317名の方に参加いただいたところでございまして、これにつきましては、参加者数、参加国数いずれも過去最多でございます。
 内容につきましては、大会ですので、外国の方と日本の国籍の方が一緒になって競技を行うという形で行いました。前日には参加者交流会を開催いたしましたし、大会後には参加国代表者会議という形で、ワールドマスターズゲームズ2021関西においてはグラウンドゴルフが湯梨浜町で行われるということもございますので、そのあたりのPRも行ったところでございます。参加者の声といたしましては、やはり言葉が通じないということを皆さん心配しておられたのですけれども、やってみたら、それなりにうまく交流できたという声をいただいております。
 今後に向けましては、順調に参加者数がふえていると、あるいは、昨年ワールドマスターズゲームズのPRを行ったマレーシアが初参加するということで、徐々にではありますけれども、国際的に広がりを見せてきているというところでございますし、代表者会議の中では国際組織の立ち上げについても話が行われたということでありまして、今後のさらなる広がりが期待できると考えております。
 続きまして、資料の6ページをごらんください。東京2020オリンピック聖火リレー鳥取県実行委員会第2回総会の開催結果について御報告させていただきます。
 東京オリンピック競技大会の聖火リレーについて実行委員会を設けているところですけれども、総会という形で6月1日に行ったところでございます。県、町村会、体育協会等々、関係者を集めて開催したところでございます。
 主な内容といたしましては、オリンピック聖火リレーの県内ルート等についてということでございまして、聖火リレーの県内ルート案、これは詳細なルートではなくて、通過する市町村レベルではありますけれども、あるいはランナーの選出計画について議論を行ったところでございます。表をつけておりますけれども、聖火リレーにつきましては、2020年5月22日から23日に県内の全19市町村を通過するということで、2日間かけてそれぞれの市町村を回った後で、初日は倉吉市営ラグビー場でセレブレーション、2日目につきましては布勢でセレブレーションを行うという形になっております。
 なお、詳細ルートにつきましては、市町村と調整中でございますので、ことし冬ごろ、公表できる運びになっております。
 主な見どころといたしまして、県を代表する観光地、鳥取砂丘とか温泉街とか、あるいは大山を眺望できるルートだとか、歴史的風情の残る街道、宿場町、あるいはまんが王国とっとりを象徴する水木しげるロードとかコナン通りを回るということで考えております。
 ランナーの選出計画についてでございますけれども、県の実行委員会での選出枠数が決まっておりまして、44名、1日当たり22名ということでございます。このうちの23名を公募するという運びとなっております。表にまとめておりますけれども、ランナー選出計画として、県の実行委員会ではPRランナーということで、これはアスリートだとかタレントだとか、著名人を想定しておりますし、グループランナーということで、これも10人までを1組として走行するというものでございます。市町村におきましては、公募ランナー23名と市町村が推薦するランナー19名ということで、全体で44名ということで計画しているところでございます。
 ランナーの選定につきましては、市町村は候補者を県の実行委員会へ提出して、県のランナー選考部会で最終的には決めていくという運びとなっております。ランナーの決定は12月ごろの予定となっております。
 なお、ランナーの公募方法につきましては、7月1日から8月31日までということで、ウエブページだとかポスター等でPRを行っているところでございます。
 3番目ですが、パラリンピック聖火リレー「聖火フェスティバル」についてでございますが、パラリンピックにつきましては、2020年8月13日から17日の5日間で実施するということでございます。こちらはランナーが走るようなスタイルではないのですけれども、聖火フェスティバルという形で、採火式、あるいは聖火ビジットという、採火した火をランタンに入れて景勝地等を訪問するという形で行うものです。あるいは、出立式というような形で行う。全市町村において、何らかの形で実施していただく方向で今後調整していきたいと考えております。
 最後に7ページをごらんください。布勢スプリントのジャマイカ選手出場についてでございます。
 ジャマイカにつきましては、2020年の事前キャンプということで協定を結んでいるところでございますけれども、ジャマイカ陸協と鳥取陸協との友好交流の一環として、このたびジャマイカの選手が6月2日に布勢で行われました陸上競技の日本グランプリシリーズ鳥取大会「布勢スプリント2019」に来鳥されたということでございます。その報告でございます。来県されたジャマイカの方は、表に記載しております5名でございます。向こうからは、若い高校生の選手2人が来られたというところでございます。来日されたときには、6月2日に知事との面談を行いました。また、その前日である6月1日には鳥取湖陵高校と交流を行い、蒸しパンづくりとか抹茶体験等を行ったところですし、翌2日につきましては、鳥取城北高校との交流ということで、相撲稽古を見学されたところでございます。
 今後、ジャマイカとの交流につきましては、2020年の事前キャンプに向けて具体的な協議調整を進めて、さらなる交流発展を図っていこうと考えているところでございます。

◎中島委員長
 次に、観光交流局から、報告18、山陰デスティネーションキャンペーン・アフターキャンペーンの開催について、岩下課長、説明をお願いします。どうぞ。

●岩下観光交流局副局長
 観光交流局の報告資料1ページをごらんください。山陰デスティネーションキャンペーン・アフターキャンペーンの開催について説明いたします。
 島根県及びJR西日本とも共同実施し、3年間行ってまいりました山陰デスティネーションキャンペーンの最終年でございます。今年度は7月1日から9月30日まで、昨年まで実施したメーン山陰デスティネーションキャンペーンの成果を生かして、ツアーの定着化を図っていくことを目的にするものでございます。
 取り組みといたしまして、まず(1)の山陰アフターDCガイドブックの制作、配布によります情報提供でございます。皆様のお手元に青い表紙の「Nostalgic
San'in」というパンフレットをお配りしております。内容につきましては、このたびのデスティネーションキャンペーンでレガシーとして残すことになりました「あめつち」という観光列車、鬼太郎列車リニューアル、コナン列車リニューアルも含めて、定着させていきたいツアーをここに載せて、JR西日本管内の主要駅や旅行会社の店頭などで売り込みを図っていく予定にしております。
 次の(2)ですけれども、山陰への旅行商品の設定ということで、これは先ほどのパンフレットの裏表紙に載せておりますけれども、山陰方面への割引切符の販売をキャンペーンにあわせて行います。山陰めぐりパスは京阪神エリアを発着の切符でございますけれども、4日間乗り放題で、特徴としては、子どもさんについては大人同伴で、1,000円で4日間乗り放題だということで、昨年は家族連れのお客様が非常に多くなったところでございます。それから、新幹線&やくもスーパー早特きっぷでございます。こちらは、先ほどのパスと違って、山陰発で割引になる内容になっております。ですから、米子にいらっしゃる方が関西においでのときに14日前までにインターネットで予約されると、55%引きになるということでございます。詳しくは、これも裏表紙に載っています。
 駅頭での広告掲出でございます。全国のJR6社、JR北海道からJR九州までの主なJR駅約1,000カ所に6月10日から23日まで、アフターデスティネーションキャンペーンのポスターを掲出をいたします。
 PRイベントの開催ということで、今週の土曜日、大阪駅の2階、アトリウム広場でPRを行います。
 リニューアルした名探偵コナン列車を、6月22日に運行開始する予定にしております。

◎中島委員長
 続いて、次に、報告19、株式会社エイチ・アイ・エスとのインバウンド観光推進に関する協定の締結について、鈴木室長、説明をお願いします。どうぞ。

●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
 引き続き、2ページをごらんください。株式会社エイチ・アイ・エスとのインバウンド観光推進に関する協定の締結について御報告申し上げます。
 このたび、株式会社エイチ・アイ・エスと東南アジアからの訪日需要の獲得に関して連携して取り組んでいこうと合意したことから、インバウンド協定を締結いたしました。インバウンド協定につきましては、今回が初の事例となります。
 1番、協定締結式でございますが、先日24日に知事公邸で行いまして、エイチ・アイ・エス側からは、東南アジア南アジアのトップであります簾藤執行役員、また、タイ、シンガポール、マレーシアのそれぞれの責任者の方においでいただいて協定を締結いたしました。
 協定の概要を2番に記載させていただいておりますが、鳥取県のブランド力向上ですとか海外プロモーションの展開、また、受け入れ環境整備、こういったことについてエイチ・アイ・エスと連携しながら取り組んでまいりたいと考えております。

◎中島委員長
 次に、報告20、鳥取県多文化共生支援ネットワーク全体会議の開催結果について、遠藤課長、どうぞ。

●遠藤交流推進課長
 3ページをお願いいたします。鳥取県多文化共生支援ネットワーク全体会議の開催結果でございます。
 この会議なのですけれども、副知事をトップに、官民が参画して多文化共生社会を推進、また外国人の労働者を確保していこうということで、ことし2月に立ち上げたものでございます。この会議を6月4日に開催いたしましたので、その内容について御報告させていただくものでございます。
 会議ではいろいろな意見が出たのですけれども、民間の方からは、この特定技能という新しく設定された在留資格について、まだ企業は様子見だといった状況の報告があったところでございます。また、医療関係者からは、今でも技能実習生等が2,000人余り、県内に在住されているのですけれども、結構そういった方も来られるということで、ここで書いてございますようなネパールですとかベトナムといった少数言語について、どう対応したらいいだろうということですとか、海外旅行保険にきちっと入っているのだろうかといった不安の声が聞かれたところでございます。福祉保健部では、厚生労働省作成のマニュアル等を参考にして、県内の医療機関と相談して、実情に合わせた県版のマニュアル等をつくって対応していくことを予定しているところでございます。
 また、4月に国際交流財団に相談窓口を設けたところですけれども、4月から40件余りの相談が来ているところでございます。前年同期に比べまして、3倍ほどふえているということでございます。
 また、市町村からは特に大きな問題というのは聞いていないというところでございますけれども、境港市では日本語教室を開催されたりとか、技能実習生との交流会を開催されたりされていますし、米子市では、ごみの出し方についてスマホアプリを運用されたりという新たな動きも出てきているところでございます。
 今後も官民連携して、外国の方に選ばれる鳥取県ということを目指して、取り組みを進めていきたいと思っているところでございます。

◎中島委員長
 次に、報告21、「名探偵コナンイラスト列車」リニューアル列車の運行開始について、報告22、外国人旅行者向け「まんが王国とっとり満喫周遊パス」の販売開始について、及び報告23、鬼太郎・コナン空港発!レンタカーでまんが王国とっとり周遊キャンペーンの開催について、森田官房長、説明をお願いします。

●森田まんが王国官房長
 4ページ、5ページをごらんいただけますか。名探偵コナンイラスト列車のリニューアルについて報告させていただきます。
 コナンイラスト列車は、山陰本線で平成24年度から黄色い列車、平成27年度からピンク色の車両を運行しております。24年度から運行しております黄色の車両を、このたびリニューアルいたします。黄色い車両は、6月15日土曜日をもって運行を終了いたします。そして、5ページに出ております新しいデザイン、赤い列車と青い列車ですね、2両を連結しまして、6月22日から運行されることになりました。今まで黄色の列車は、内装は何もコナンぽくはなかったのですが、このたびのリニューアルで、トイレがちょっとコナンぽくなっております。
 続きまして、外国人旅行者向け「まんが王国とっとり満喫周遊パス」の販売開始について説明させていただきます。
 6ページをごらんください。外国人旅行者の県内周遊を促進するため、県内の6施設をめぐるスタンプラリーつきの施設入場パスを発行いたしまして、海外での旅行代理店、県内の主な観光案内所で販売を開始しております。実施期間は6月1日から来年2月29日までです。販売対象地域は、韓国、香港、台湾の3地域です。販売価格は1,000円、外国人料金で6施設にまとめて入ったときには3,150円ですので、かなりの割安になっております。対象の施設は水木しげる記念館、青山剛昌ふるさと館、円形劇場、砂の美術館、なしっこ館、花回廊の6施設で、有効期間は3日間です。
 山陰インバウンド機構と連携いたしまして、山陰インバウンド機構のアプリから購入していただいて、観光案内所でパスと引きかえる仕組みも新たに始めております。
 スタンプラリーですが、シャチハタ方式で6カ所を順番に押していくことで1枚の絵が完成する形で、まんが王国とっとりを満喫していただけるものをつくっております。
 引き続きまして、7ページ、鬼太郎・コナン空港発!レンタカーでまんが王国とっとり周遊キャンペーンを報告させていただきます。
 水木しげる記念館と青山剛昌ふるさと館、両施設を県内東西、レンタカーで利用していただこうというものでございます。実施期間は7月6日から9月1日までで、片方を利用して、パスを持っていきますと、もう一つの施設が無料になるというものでございます。スタンプ用紙の配布場所は、鳥取砂丘コナン空港と米子鬼太郎空港のレンタカーの窓口の各社に御協力いただいております。その他の割引施設といたしまして、円形劇場くらよしミュージアムにも立ち寄っていただきますと、こちらも3割引きになっておりまして、県内周遊を促せたらと思っております。

◎中島委員長
 次に、報告24、伯耆国「大山開山1300年祭」結願の年の幕開けについて、八幡西部観光商工課長、お願いします。

●八幡西部総合事務所地域振興局西部観光商工課長
 8ページをお願いいたします。西部総合事務所地域振興局から、伯耆国「大山開山1300年祭」結願の年の幕開けについて御報告いたします。
 1300年祭は、昨年のメーンイヤーを経まして、締めくくりの年となります3年目の結願の年の取り組みが本格的にスタートいたしました。その概要などについて御報告いたします。
 1年を通じての取り組みでございますが、冒頭掲げておりますように、5月から6月、新緑の時期、7、8月の夏休み、9月から10月に向けての初秋、それ以降の紅葉の時期と、4つのピークを設けまして、大山圏域の自然、文化、歴史、食などを体験、満喫していただけるよう取り組みを実施する予定にしているところでございます。そのうち、先ごろ実施されました主な催しについて、中ほど以降にまとめております。
 最初でございますが、(1)といたしまして、皆生・大山SEA TO SUMMIT 2019でございます。これは当地が発祥の地でございますイベントで、第11回目の開催となります。全国13大会の皮切りとして、5月25、26日に開催をいたしました。参加いただきましたのは、全国から203人お集まりいただいておりますが、このうち県外からは約60%ということで、例年どおり県外からのお客様、参加者の方が多いという傾向が続いております。さらに、リピーターが多いという傾向も相変わらずでございました。
 その26日の夜、大山博労座におきまして、(2)に掲げております星空ライブを開催されたところでございます。これは、全国のFM放送の音源となりますジャパンエフエムネットワークの「OH!HAPPY MORNING」の公開録音として実施され、県内外から約2,000名のお客様にお集まりいただきました。芝生の上で、星空の下でという非日常の空間に大変満足度の高い催しとなったと反響をいただいております。
 その次の週末、6月1日でございますが、大山夏山開き祭が催されました。例年の2,000本のたいまつ行列に加えまして、今回は新たに特別護摩法要を実施いたしたところでございます。たいまつ行列は、事前に県外からのツアーのお客様の予約が入るなど、知名度も徐々に高まっているものと思っているところでございます。
 次のページには山開き祭の詳細についてまとめております。中段以降は、今後開催予定の主なイベントを表にしております。最後に、10月24日、大きな区切りとして結願法要がございます。これに向かいまして、おのおのの実施主体におかれまして、1300年祭以降の自立、継続のための新たな試みを加えながら、事業を実施していただくところでございます。

◎中島委員長
 ただいままでの説明で質疑等はございますか。

○銀杏委員
 地域振興部の1ページ目の政策連携懇談会なのですが、大きな2番の主な発言の内容の最初に、鳥取駅周辺のにぎわい創出のためのスクランブル交差点等の課題解決に向けてということで、にぎわいということを中心に、各部局、また鳥取市と連携して取り組もうというお話だったと思うのですが、かつてこれは身体障害者協会の方があそこを車椅子で渡ろうとしたときに、花時計のほうですと、雨の日はずっとぬれなきゃいけないと。雨にぬれないようにするとするならば、地下道を通っていくのですけれども、お手伝いをしていただかなきゃいけないと。向こう側のデパートの方が委託を受けていらっしゃるので連絡できるようになっておるのですけれども、長いと。一番長かったのは、三、四十分しないと来ていただけなかったと。ふだんでも結構時間がかかるので、ぜひともあそこを渡れるように、という話があって、かつて知事要望にも出したことがあるのですが、そうした必要性というのもぜひ考慮に入れていただいて、よりよいものになるように御検討いただくように、こちらの部局からその会議等で意見も出してもらうようにお願いしたいと思うのですが、いかがでしょうか。

●森田地域振興課長
 ただいま御指摘のバリアフリーということにつきましては、鳥取市さんも非常に考慮しなければならないということで考えていらっしゃるところであります。あと、鳥取市さんがおっしゃっていたのは、バリアフリーもですし、観光客の方に対しても、初めて来られた方は非常にわかりにくいということで、駅前の交差点の改良をしていきたいということでございます。このたび4者会議を経て、実務者での会議を置くことになりましたので、県警さんからすると、交通渋滞とか交通安全とかは非常に大切なことでございますけれども、新設されます4者の実務者の会の中で、そういったことも全て含めて今後検討していくということになろうかと思います。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○山口委員
 観光交流局の3ページの多文化共生支援ネットワーク、これはメジャーなところだけではなくて、ここにありますように、ベトナムだとかそれ以外の地域と連携する。いろんな自治体も取り組んでいるので、一緒になってやろうといった事業だと理解しているのですが、実は月末に鳥取市環日本海経済交流センター、イリーナさんが所長をしておられるところで、ベトナムの勉強会をするので来てくださいと言われて行ったのですけれども、そのときには新しい交流員、ラーさんという女性が来ておられたし、鳥取県東部に語学学習に来ているベトナムの学生が6人ほど来ていて、その方々を交えてベトナムの勉強会をしたのですよ。言いたいのは、そこに県の関与が全くなかったのです。やはり鳥取県って物すごく人口が少なくて、やはり目的を一にしながら、同じベクトルを持ってやらないと、なかなか双方がうまいこといかないのかなと思いながら。例えば鳥取市さんは、これから経済発展の動線として、経済交流のターゲットを中国、タイからベトナムにシフトする中で、関係人口として、労働者だったり、観光者含めて、ベトナムにターゲットを当てて今年度やられようとしているということなのです。であれば、一緒にやってもいい。そういった経済的な動きというのは一緒ではないのですか。そのことについて御意見を。

●遠藤交流推進課長
 鳥取市の文化交流課というところが交流推進課のカウンターパートになるところで、ふだんから懇意にしているところですけれども、今回、ちょっとどういう事情かわかりませんけれども、御案内いただいていなかったところで、参加していないのですけれども、多文化共生を進めていく上で身近な行政である市町村というのがいろんな面で大変だといいましょうか、いろんな声を聞かれるところだと思いますので、市町村と一緒になって進めていかないといけないと思っております。そのためにも、このネットワークの全体会議ということで6月4日にやったのですけれども、その下に部会を設けておりまして、市町村とも現場の意見を聞く会も設けてやっております。そういったところや市町村等の意見を十分聞いて、しっかり多文化共生を進めていきたいと思っているところでございます。

○山口委員
 ぜひとも協力してお願いいたします。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○興治委員
 地域振興部の3ページのワールドマスターズゲームズです。これは、参加者はどうやって募るのですか。参加したいという人は誰でも参加できますということなのでしょうか。
 それと、県内開催競技、約3,200人って書いてあるのですけれども、これはたくさん集められれば集められるほど収入も県内に落ちますし、いいのではないかと思うのですけれども、最大限集めることになっているのでしょうか。また、そのための宿泊施設の確保であるとか、あるいは、これにあわせて県内の観光地をめぐってもらうとか、協議されていくのでしょうけれども、そういうことも必要だと思うのですよね。十分やるような体制とか雰囲気とかはできてきているのでしょうか。現状はどうなのでしょう。

●明場スポーツ課長
 まずワールドマスターズゲームズの募集につきましては、もう既に開催地等につきまして情報提供しているところでございますので、具体的にこれから幅広く各市町村等々を通じて周知に努めてまいりたいと考えておりますし、実際に来られる方々の観光といった対応につきましては、まさにこれから進めていくために開いた会議でございまして、例えば交通でありましたら、駅から会場までのシャトルバスをどうするかとか、宿泊については、役員用の宿泊をどうするか、観光でしたら、参加者に対する観光、文化プログラムみたいなものをどうするかといった論点を持ちながら、これから議論として深めていって、対応していきたいと考えております。

○興治委員
 ことし11月には募集要項を発表するとなっています。この募集要項には、関連観光とか、あるいは宿泊先だとか、その他もろもろが準備でき、かつ記載されていないといけないと思うのですけれども、それほど時間がないのですけれども、間に合うのでしょうかね。その辺の取り組みはどうなのでしょうか。

●明場スポーツ課長
 時期的には非常に迫っているところでございますので、速やかに対応を講じて、進めてまいりたいと考えております。

●太田地域振興部スポーツ振興監
 若干の補足をさせていただきます。選手の募集要項はことし秋に出まして、選手の具体的なエントリーは来年の2月に始まります。それで、11月の募集要項発表にあわせて、一定程度の観光メニューもあわせて公表していきたいと思っております。ただ、2月のエントリーまでまだ時間もありますので、徐々に膨らませていこうと考えております。実はこの総会のもとに観光部会もつくっておりまして、近々、市町村の担当課等々集めての観光部会を開催いたします。それぞれの競技におきます市町村ごとの実行委員会を4市町全てに立ち上げておりますので、そちらでさまざまな具体の準備も今後進めていくということになってございます。

○興治委員
 わかりました。観光メニューも募集要項で一定公表をして、その後、徐々に膨らませるということなのですけれども、最初からそこに全て盛られていれば、それにこしたことはないのだろうと思いますし、国内の方も、海外の方も、来る人はこの競技に参加するということとあわせて、観光も目的に来られるのだろうと思いますのでね。やはりここは一つのチャンスですので、早く準備をしないといけないと思いますし、市町の取り組みもそんなに進んでいる感じはしないので、県が旗を振って、もう少しスピードアップして取り組んでいただくようにお願いしたいと思います。

●太田地域振興部スポーツ振興監
 わかりました。今賜った意見のとおりで、観光部局や市町村との連携をしっかりとりながら、県、スポーツ課でも一生懸命旗を振っていきたいと思います。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○松田委員
 関連で。3ページのワールドマスターズゲームズなのですけれども、一番下のところの開催概要で、当県では自転車競技をされるということで、さっきの予算に戻るのですけれども、倉吉の競技場の改修の設計が上がっていましたけれども、これは間に合いますか。

●明場スポーツ課長
 間に合わせるべく進めているところでございまして、工事自体は来年になりますけれども、今年度も早急に設計に入るということで計画を考えております。

○松田委員
 多分試走とかもしないといけないと思うので、なるべく早くされるのがいいと思いますので、ぜひその辺も御検討いただきたいと思います。
 それと、地域振興部の2ページなのですけれども、今後の高校教育の在り方を検討する会の報告がございましたが、説明を聞いていても、見ていても、これは今後何をする会なのか、ちょっとよくわからないのですけれども。僕が新聞報道等で見た感想は、公立だ、私立だと言わずに、というような見出しだったと思うのですけれども、これから子どもたちが減っていくに当たって、学校の数もどうしようかといったことも検討する会議なのでしょうか。

●齋藤教育・学術振興課長
 この場では、直接学校の数どうこうというのは議論をいたしませんで、公立と私立が一緒になって、協力し合ってできることは何かあるかというのを中心に議論していこうと考えています。例えば県外の学生募集ですとか、教育の人材確保、養成といったところを、私立と公立がそれぞれやるのでは、これから先、どんどん少子化が進んでいく中で、それぞれで運営基盤を確保するのにやや無理がかかってくるという認識のもと、一緒になってできることは一緒になってやっていこうというところを、この会議を通じて模索していきたいと考えているところです。

○松田委員
 わかりました。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○森委員
 大山開山1300年祭の結願の年ということで、3年間、最後の締めくくりだということで一生懸命お願いをしたいと思いますが、例えばこの催し物の中で4年後も5年後もずっと続いていくことが確定しているものはありますかね。それをちょっと示していただいて。いわゆるレガシー、この3年間で、大山開山1300年祭をやって、結局どういう結果があったということをやってほしいのですよね。今年度途中ですから、まだいいのですけれども、締めくくりの年として最終的にこういったものが新たに定着して、大山の知名度がどれだけ上がり、どうなっていったということのもやってほしいと思うのですけれども、今現在で新たな取り組みが、これはずっとやりそうだといったものがあれば、お願いします。

●八幡西部総合事務所地域振興局西部観光商工課長
 幾つか取り組みを進めておりますが、主なものということで申し上げますと、きょう御報告したものの中では、大山夏山開き祭というのは、従来から行われておりました。これはずっとすることになるかと思いますし、秋のたいまつ行列は、地元の皆さんの強い意欲がありまして、夏のたいまつ行列とは雰囲気が変わっていまして、参加いただいた皆さんからの評判もいいもので、地元の皆さんは何とか続けたいという意向をお持ちになっていらっしゃいます。それから、大山寺周りばかりなのですが、大山の大献灯という取り組みがございます。これは和傘を飾りまして、夜をお楽しみいただくという取り組みでございますが、これも評判が非常によくて、暗い中傘を並べて人を案内するというのは、地元の実施者の皆さんも負担が多いのですけれども、何とか続けたいというお気持ちでいらっしゃるということでございます。それぞれ実施主体の御都合もありまして、ここで一概に申し上げることはできませんけれども、今伺っている範囲で、この表の中で申し上げることができるものは、そういったところがあろうかと思います。
 どういったものが残ったのかということですが、これは統一見解を出すのはなかなか難しい話でもございますし、私がその責にあるかどうかということもございますので、携わってまいりました一担当者の気持ちということで聞いていただければと思うのですけれども、2つございます。1つ目は、外に向かってでございます。これは、大山という地形地物、山、地域というのは、皆さんに対しては一応の御了解、知名度はあったわけでございますけれども、その大山に行って何をするのだ、どういう時間消費、どういう消費活動をするのだということについて認識がいただいていなかったということがありますが、例えばたいまつ行列に行こうとか、ダウンヒルサイクリングを楽しもうとか、トレッキングをしてみようとか、関西、山陽方面の皆様に、大山に行って何をしようといった具体的な行動を認識いただける機会になったのではないかと思います。このたびおいでになったお客様は、具体的にことしは夏山開きに来たけれども、来年は紅葉に来てみようと思うと。時期を変えて、年を変えてたびたびおいでいただける場所として選んでいただけるような状態になったのではないかという気がしております。そこはこのたび1300年祭として、いろいろあります催しやら活動をまとめて提示をさせていただいたことに対する一つの評価ではないかと私なりに思っているところでございます。
 もう一つは、地域の皆様がこれまで積み重ねてきた取り組みを一回外部の目、評価にさらしたといいますか、評価をくぐったということで、自信をおつけになったこともあります。満足度をもう少し上げるために努力しなければいけないとお気づきいただいた点もございます。また、販売、商品化に対しては、自己評価がちょっと低過ぎるなと。料金をもう少し上げて、御負担もいただく、その財源をもとに満足度も上げていくという取り組みの仕方もあるな、ということに気づいていただけたというのも、よかった面の一つではないかと思っているところです。
 ばらばらと申し上げまして、意を尽くしませんけれども、一担当者の気持ちということでお聞きいただければと思います。

○森委員
 まだ3年目の途中ですので、最終的な年度が終わるに向けて、ぜひ総括的なことをお願いしたいと思います。
 もう1点ですけれども、今回、文化財課が知事部局にかわって、初めての予算編成だったのですけれども、今度また部局変更でどうなるかわからないみたいなことがあるかもしれませんが、今の地域振興部長として、知事部局に来たということを使って、文化財課事業を、今後どう展開していくというものになっているのか。そして、今回その効果があったのかということは、どんな感じですかね。

●広瀬地域振興部長
 文化財行政が知事部局に参った現状、あるいは、それに対する評価、認識についてお尋ねいただいたと思っております。
 私自身も4月から今の席、同じポストにいるわけでございますけれども、実際に文化財の担当の職員とも話をする中では、知事部局サイドの見方、捉え方、双方それぞれに切り口、見方を持っていますので、私の感想としては、うまくマッチングしているという状態で来ているのかなと思います。この常任委員会もそうですが、観光セクションも同じ建物で、同じフロアにいるものですから、すぐにその辺は情報をやりとりするとか、さっき山口副委員長から御指摘もありましたけれども、そのあたりは距離的な近さが連携のしやすさにつながり、例えば発信などをこの2カ月なりでどれだけできているかというのは、成果はまだこれからの部分はあるかもしれませんが、そういう距離的なところが心理的なところにもつながり、これからうまく向かっていけるのではないかと私自身は思っております。
 さらに今回、予算も青谷上寺地遺跡であったり、妻木晩田とあわせた弥生の王国ということで発信していく部分については、教育委員会の中にいたときでももちろん取り組んできたとは思いますけれども、特に情報発信という意味では、ちょっと乱暴かもしれませんが、知事部局は教育委員会よりはたけている部分があろうかと思いますので、その辺にうまく乗せて取り組んでいけるのではないかと思っております。

◎中島委員長
 よろしいですか。(発言する者あり)
 そのほかございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 では、次に、その他ですけれども、地域振興部及び観光交流局に関して、執行部、委員の方で何かございませんか。

●池上地域振興部文化振興監
 お手元にピンク色のチラシを配らせていただいておりまして、6月30日に第10回とっとり伝統芸能まつりを倉吉未来中心の大ホールで開催いたします。出演は、県内で日ごろから伝統芸能を受け継がれて取り組まれている6団体でございまして、裏面に詳しいことを載せておりますので、またぜひお出かけいただければと思います。御案内いたします。

◎中島委員長
 そのほかございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が尽きたようですので、地域振興部及び観光交流局につきましては、以上で終わります。御苦労さまでした。
 委員の皆様は、お残りください。
(執行部退席)
 では、まず1点目、今年度1回目の県外調査についてであります。
 まず、調査先について、委員の皆さんから御意見を伺いたいと思いますが、事務局から説明させます。

●尾﨑議会事務局調査課課長補佐
 皆様のお手元にホッチキスでとめた2枚物の資料をお配りしております。タイトルは、県外調査の調査先候補でございます。
 日程は、先回の常任委員会で御相談いただきました8月5日から9日の週のうち2泊3日で、行程につきましては、アンケートをお願いしておりました。その結果、委員長、副委員長、事務局の間で調整させていただきまして、山形、秋田に行ってはどうだろうかという御提案がございましたので、この案をつけております。
 調査先の候補として、秋田、山形でこういったところが調査先の候補としてありますというリストを上げています。もちろんこれにこだわるものではございませんが、こういったところで調査を行ってはどうだろうかと思っております。
 2枚目でございます。実際の調査先は決めておりませんが、大体こういう行程だというイメージを持っていただくために日程表をこしらえております。鳥取、あるいは米子から飛行機に乗っていただきまして、東京を経由いたします。山形、秋田の中の移動は、借り上げバスが一番便利だろうということ、戻りは余り遅くならないように、鳥取空港5時50分、米子空港4時という便で、イメージとしてこういった日程を組んでおります。
 ひとまずこういったところで御用意しておりますが、何かございましたら、御意見を頂戴できればと思います。よろしくお願いします。

◎中島委員長
 まず事務局に確認。8月5日から9日の2泊3日、日にちをまず決めないといけないわな。

●尾﨑議会事務局調査課課長補佐
 前回は、8月5日から9日をひとまず押さえていただきまして、実際、調査先にアポ取りする際に、都合はいつがいいのかもお聞きしながら決めようというところでとまっておりましたが、秋田は竿燈まつりが8月3日から6日にあります。山形は、花笠まつりが8月5日から7日までの間にあります。それにかぶってしまうと、恐らく宿泊先がありませんので、向こうとの調整にもよるのですが、8月7日、8日、9日の水、木、金が一番現実的ではなかろうかと思っておりますので、その心づもりでいただけると幸いと存じます。

◎中島委員長
 皆さん、お聞きのとおりです。8月7日、8日、9日でお願いします。あとの細かなことは委員長、副委員長、事務局で決めてよろしゅうございますか。

○銀杏委員
 視察先に山形空港があって、ただ、山形に入るのが庄内空港から入るということで、大阪から山形空港行きが出ているので、もしも可能であれば、伊丹から。

◎中島委員長
 伊丹まで行って、伊丹から山形空港でおりて。

○銀杏委員
 視察先が山形空港というのがあって。これは全部見るわけではない……。

◎中島委員長
 こういうのがあって、この中の2つか3つを行くということですから、銀杏委員、それも考慮に入れて検討しますから。

●尾﨑議会事務局調査課課長補佐
 具体の調査先が見えた段階で、どういった行程で行くのがいいのか、伊丹がいいのか、羽田がいいのかというところもまたあわせて考えさせていただきたいと思います。

◎中島委員長
 よろしいですね。
 以上をもちまして、地域振興県土警察常任委員会を閉会いたします。

午後3時27分 閉会

 


 


 

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