令和2年度総務教育常任委員会議事録

令和2年4月24日会議録(確定版)

 開催概要、資料はこちらです
出席者
(9名)
委員長
副委員長
委員
浜田 一哉
尾崎  薫
福浜 隆宏
語堂 正範
伊藤  保
内田 博長
浜崎 晋一
福田 俊史
澤  紀男
           
欠席者
(なし)


 説明のため出席した者
井上令和新時代創造本部長、亀井総務部長、山本教育長ほか

 職務のため出席した事務局職員
   安養寺課長補佐、澤田係長、片山係長


          

 1 開  会   午前10時15分

 2 休  憩   午前10時35分  /  午前11時32分

 3 再  開   午前11時02分  /  午後 3時06分

 4  閉  会      午後 3時08分

 5 司  会   浜田一哉委員長

 6 会議録署名委員  福浜委員  語堂委員

 7 付議案件及びその結果
    別紙日程及び下記会議概要のとおり


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会議の概要

午前10時15分 開会

◎浜田(一)委員長
 おはようございます。
 ただいまから総務教育常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 なお、本日の常任委員会は、付議案の予備調査を行った後、暫時休憩を取り、本会議における付議案に対する質疑、付議案の各常任委員会への付託の後、付託議案の審査を行うことといたしますので、委員及び執行部におかれましては御承知いただきますようお願い申し上げます。
 また、予備調査につきましては、執行部の入れかえを行うこととし、最初に総務部、次に教育委員会とし、令和新時代創造本部に係る長期継続契約の締結につきましては資料のとおりであるため説明を省略いたします。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、福浜委員と語堂委員にお願いいたします。
 それでは、付議案の予備調査を行います。
 執行部の説明は要領よく簡潔にマイクを使ってお願いいたします。
 なお、質疑等につきましては、説明終了の後、一括して行うことといたします。
 初めに、総務部から説明を求めます。
 まず、亀井総務部長の総括説明を求めます。

●亀井総務部長
 総務部の資料の裏表紙をお願いいたします。歳入の関係は後ほど財政課長から説明させます。歳出の関係では、今回は財政課、情報政策課、それから職員支援課でそれぞれ予算をお願いしております。
 9ページを御覧いただきたいと思いますが、歳出の総括表でございます。補正額10億9,900万円をお願いしております。財政課では、感染症対策の緊急事態対策調整費ということで10億円、情報政策課で県庁のBCPの関係の環境整備、職員支援課で感染防止のための衛生用品の購入をお願いしております。
 表紙の裏にお戻りいただきまして、予算関係以外では税務課で鳥取県税条例の一部を改正する条例をお願いしております。
 それぞれ所管の課長、室長から説明させますので、よろしくお願いいたします。

◎浜田(一)委員長
 続いて、予算関係の議案につきまして塗師木財政課長の説明を求めます。

●塗師木財政課長
 総務部の資料の1ページをお願いいたします。今回の補正予算の歳入でございますが、主なものといたしましては、国庫支出金が96億1,900万円余ございます。内訳としましては、国の新型コロナウイルス対応の地方創生臨時交付金が37億7,000万円余、厚生労働省の医療体制の整備等に使いますコロナウイルス包括支援交付金が6億3,000万円余などでございます。また、基金繰入金が10億7,200万円余でございまして、このうち財政調整基金の取崩し額が10億円となっております。県債につきましては公共事業関係が主なものになっております。
 2ページから4ページにつきましては詳細な内訳ですので、また御覧いただければと存じます。
 続きまして、5ページが特別職の給与費の明細書でございます。これはコロナウイルスの軽症者で民間宿泊施設などにおられる方への訪問診療を行うための医師の方3名、看護のため施設に常駐する看護師36名分の、非常勤の人件費でございます。
 6ページが一般職の給与費でございまして、保健所の体制強化のための嘱託医ですとか保健師など、会計年度任用職員の人件費でございます。
 続きまして、10ページをお願いいたします。財政課の予算でございまして、新型コロナウイルス感染症緊急事態対策調整費でございます。緊急事態宣言のエリアが全国に拡大いたしまして、本県も対象になりましたし、日々感染状況等動向が変化していく中で、緊急的な対応が必要となった場合のために枠予算を設定させていただくものでございます。執行に当たりましては、議会に御相談させていただきたいと考えております。

◎浜田(一)委員長
 続いて、下田情報政策課次世代戦略室長の説明を求めます。

●下田情報政策課次世代戦略室長
 県庁BCP環境整備事業、2,900万円をお願いするものでございます。
 新型コロナウイルスの県内感染拡大に備えまして、県庁BCP、事業継続計画の観点から、職員がテレワークにより自宅等から庁内のシステムに安全にアクセスできる仕組みをつくりまして、県業務の継続性を確保するものでございます。
 また、遠隔地の職員ですとか、職員以外の方とフェース・ツー・フェースで打合せができるようなテレビ会議システム、ウェブ会議のオンラインのシステムを導入しまして、接触機会の削減ですとか出張などの移動時間削減に取り組みたいと考えております。また、ビジネスチャット、LINEのようなものなのですけれども、そういったものを導入しまして、コロナウイルス対応に従事する職員が迅速に、即時性の高い情報伝達の機会をつくりたいと考えております。
 事業は3つございます。主な事業のところですが、テレワーク環境整備事業につきましては、ネットワークの整備などで1,500万円、オンライン会議のシステムについては1,300万円、ビジネスチャット導入事業につきましては100万円をお願いするものでございます。

◎浜田(一)委員長
 続いて、荒田職員支援課長の説明を求めます。

●荒田職員支援課長
 資料12ページをお願いいたします。新型コロナウイルス感染防止衛生用品購入事業として7,000万円をお願いするものでございます。
 内容としては、感染防止のために必要となるマスクや消毒液などの衛生用品等を購入するもので、これらは備蓄品として確保するとともに、必要に応じまして学校や県内の各種団体・事業者、県の施設などに配布を行ってまいります。
 なお、医療機関や福祉施設に向けてのマスクや消毒液等の購入費用につきましては、福祉保健部のほうで補正予算をお願いしているところでありますけれども、これらについては今、職員支援課において一括管理しておりますので、併せて状況を説明させていただきます。マスク等の備蓄と配布の考え方ということで4月13日現在の備蓄数を書いておりますけれども、マスクにつきましては、本日現在では少し数字が変わっておりまして21万8,084枚を備蓄しております。手指消毒液の備蓄はございません。
 本県では、これまでに国から配分されたものも含めまして、約112万枚のマスクを医療機関や福祉施設、その他の事業者、団体等に提供してまいりました。また、県職員につきましては、窓口業務ですとか対人業務といった業務につきましてマスクの着用を義務づけておりまして、2月以降この3カ月で約6万枚のマスクを使用しております。消毒用のアルコールにつきましては、備蓄はできていないのですけれども、医療機関や福祉施設に対しまして、国のあっせんによりメーカーから優先的に供給を受けまして、必要量の約4,400リットルを提供しております。まだまだマスクや消毒液が不足している、調達が困難な状況が続いておりますので、今後さらに必要となります衛生用品について確保したいと考えております。
 配布に当たりましては、職員支援課で一括管理いたしまして、個々の施設や事業所といったところの不足の状況を精査いたしまして、必要量を提供するという形で供給をコントロールしていきたいと考えております。
 なお、本日、別紙1枚、追加資料ということでお配りさせていただいております。とっとりささえあいマスクバンクの創設という資料でございますけれども、県民の皆様から善意の寄附を受け付けまして、重症化リスクの高い基礎疾患のある方ですとか困窮の家庭などに配布できるような、マスクバンクというものを創設する予定にしております。こういったマスクバンクにつきましても、県の備蓄のマスクも一部活用しながら行っていきたいと考えております。

◎浜田(一)委員長
 続きまして、予算関係以外の議案につきまして安井税務課長の説明を求めます。

●安井税務課長
 16ページを御覧ください。鳥取県税条例の一部改正でございます。
 緊急経済対策による地方税法等の改正について閣議決定され、来週、法案が国会に提出され審議される見込みであります。これに伴いまして、鳥取県税条例の所要の改正を行うものでございます。
 2の概要を御覧いただきますと、1の徴収猶予制度で、新型コロナウイルス感染症の影響により納税が困難な方に対する徴収猶予の特例制度が創設されます。それに伴う申請書の記載事項、添付書類を規定するものでございます。
 参考とあります表を御覧いただきますと、猶予の対象者は、今年2月から納期限までの一定期間におきまして、収入が前年同期に比べておおむね20%以上減少していて、一時に納税を行うことが困難であること。対象税目は、法人や個人の県民税、事業税、自動車税などのほぼ全ての税目が対象で、除かれるものは自動車を登録する際に証紙で納める、自動車税環境性能割のような証紙徴収分のみとなります。猶予期間は最長1年で、担保は不要、延滞金は免除となります。
 2は住宅ローン控除について、昨年の消費税率引上げに伴う需要平準化対策として、軽減期間が10年から13年に拡張される特例が行われておりますが、昨今の建築資材の調達難等に伴う建築工事の遅延の状況を踏まえ、現行要件の今年12月末までの入居が困難な方に当たっては、1年間入居期限を先延ばしするといった個人県民税の特例要件の弾力化の規定の整備。
 3は文化芸術、スポーツに関わる方々を応援したいという思いを支える制度で、中止等されたイベントの入場料の払戻しを放棄した方への、個人県民税の寄附金控除の適用について。
 4は不動産取得税の特例要件について、先ほどの住宅ローン控除と同じように、建築工事への影響を踏まえて既存住宅の取得から入居期限や耐震改修工事終了までの期限の弾力化の規定の整備。
 5は、消費税率引上げに伴う需要平準化対策として自動車税環境性能割が1%軽減となっておりますが、その軽減期間を今年9月末から半年間延長するといったものでございます。
 施行期日について、施行期日は公布日とする、とありますが、地方税法等の一部を改正する法律の施行日とする、に訂正をお願いします。
 条例改正の詳細につきましては、17ページ以降を御覧ください。

◎浜田(一)委員長
 総務部の説明は以上であります。
 これから付議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問と発言前後のマイクのスイッチの切りかえをお願いします。
 それでは、質疑等はありませんか。

○伊藤委員
 ささえあいマスクバンクなのだけれども、これは手づくりマスクもオーケーでしょう。どうなのでしょうか。その辺を明確にしていないから、皆さん戸惑うと思うのだ。手づくりマスクも歓迎ということを一言書いたほうがいいのではないかなと思うけれども。

●荒田職員支援課長
 詳細につきましてまだ検討中のところもございますけれども、手づくりマスクも受け付ける方向で考えております。

◎浜田(一)委員長
 よろしいですか。
 そのほかございませんか。

○語堂委員
 同じところで、これはまだ検討中だと思うのですけれども、いつぐらいから始められるかと、寄附の方法と配布の方法をもう少し詳細に、分かる範囲で教えてもらえればと思います。

●荒田職員支援課長
 ありがとうございます。実施につきましては、来週27日から始める方向で考えております。配布につきましては、郵送させていただいたり、取りに来ていただいたり、御希望に応じた形でと今のところは考えております。

○語堂委員
 寄附のほうも郵送で大丈夫なのでしょうか。

●荒田職員支援課長
 窓口を県内5カ所でつくっておりますので、お持込みいただくことも可能ですし、送っていただく形でも着払いで受けさせていただく方向で考えております。

◎浜田(一)委員長
 よろしいですか。
 そのほかございませんか。

○浜崎委員
 少ないようですので、私からちょっと。マスクをしておかなければいけないか。何だか話がしにくいね。
 まず、日々、知事を初め執行部の皆さん、物すごいストレスだと思います。そういう中で県民のために尽力されていること、ねぎらいの言葉を送りたいと思うところです。今後、心身の健康管理にしっかり気をつけていただきたいということをまず冒頭に申し上げておきます。
 この間、政務調査会ということで、いろいろと総務部長にはいろんな話もさせていただきましたけれども、改めて今日の臨時議会の常任委員会という位置づけでありますので、多少ふくそうする部分があるかもしれませんけれども、一つ、二つお聞きしたいと思います。
 このたびの支援ということでお話をいただきましたけれども、基本的な財政的な裏づけという部分、ある程度まだ不確実な部分もあるかもしれませんけれども、大きな流れの部分だけ改めてお聞かせいただけたらということと、臨時交付金、国が1兆円というようなことが出ているわけですが、この辺の見込みですね。100分の1で考えたら100億円ということになるわけだけれども、その辺のところを分かる範囲でお願いしたいと思います。

●亀井総務部長
 まず初めに、ねぎらいの言葉をいただきまして、どうもありがとうございます。県職員一丸となって真摯に取り組んでおりますので、いま一度議員の皆様にも御支援をいただけたらありがたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 財政的な裏づけ、それから臨時交付金の関係の話がございました。今回の予算につきましては、基本的に国がこの対策ということで今週月曜日に変更の閣議決定をされて、そういったものに基づきまして必要な予算ということで計上させていただいております。ですので、その財政的な裏づけといたしましては、国からの交付金でありますとか、国からの補助金でありますとか、そういったものを充てさせていただいておりますけれども、なかなかそれだけでは非常に苦しい、厳しいというところがございますので、県の財政調整基金繰入金につきましても10億円崩させていただきました。財政的に非常に厳しい中で県も最大限の努力をしながら今回の予算を組ませていただきました。よろしく御審議をお願いしたいと思います。
 あわせまして、国の臨時交付金、1兆円という規模でございますけれども、具体的な配分ですとか、正式にはなかなか聞こえてこないわけではございますけれども、例えば人口でありますとか、今の感染者数といった状況等に応じて配分されるというようなことが聞こえてきております。
 ただ、感染者数は、本県はまだ3名ということで、全国から見ますとゼロの県があってその次という状況でございますので、言い方があれかも分かりませんけれども、配分額の算定でいうとちょっと不利な状況ではございます。
 ただ、我々は我々として、いろいろと試算させていただきまして、このたびのこの補正予算の中では約37億円超、この臨時交付金を充てて計上させていただいておりますけれども、大体それぐらいは来るのではないかなという見込みを立てまして、予算編成させていただいております。どうぞよろしくお願いいたします。

◎浜田(一)委員長
 よろしいでしょうか。

○浜崎委員
 一度聞かせていただいた話の復唱になったかもしれませんが、改めて部長からその流れを聞かせていただいて、しっかりと確認させていただいたところであります。
 臨時交付金については、今おっしゃったように、先般の説明でそのことをおっしゃったと思いますが、人口の問題であるとか、感染率といった部分となるとどうしても、何となくちょっとしょんぼりしなければいけないかなという状況はあるのですけれども、今ある程度の数字が出ました。そこをベースにして、どんどん上げていかれるようによろしくお願いしたいと思います。
 それと、マスクです。これは今、職員支援課長から話を聞いて、一括管理するということで、大変だよ。頑張ってもらわなければいけないと思う。もう本当に、報道にも出ているように取り合いの状況があったり、テレビでも超有名なグループが、幾らだったか、どこから手当てしただろうなと思うような、どんと10万枚かそこら寄附だと。先般も鳥取県のほうで、組合の関係で寄附があったということで、ありがたい話なのだけれども、県内においての流通というか、マスクの流れという部分について、いただける部分はいただかれればいいのだけれども、指導できるところは指導していただいて、ぜひしっかりつながるようにお願いしたい。先ほど職員支援課長はあくまで庁内においての一括管理ということだと思うけれども、片方ではないないと言っていて、どんどん出てくるというような現状もありますので、そこらのところ、ちょっとどうなのだろうなと思う。細かくどうのこうのと県は言えないわけだけれども、一応、一括管理という部分においては、マスクの流れというようなところもしっかり。それについてのコメントがあったらお願いしたいと思います。

●松田行財政改革局長
 もともと県に備蓄のマスクがある程度ございまして、当初は医療機関でありますとか福祉施設等、やはり活動が滞ってはいけませんので、マスクの入手が非常に困難という状況の中で、県の備蓄を中心に配布させていただいたと。それに今度国から配分もございまして、それも合わせまして職員支援課で一括管理しながら。全部一律に出してしまうと在庫がなくなってしまうということにもなりますので、それぞれの施設の保有されている状況でありますとか、使用の状況を確認しながら、必要な数量を配布させていただいているところでございます。
 それ以外の流通につきましても、今、福祉保健部の別の事業で流通していこうという取組もございますので、その辺ともうまく連携しながら、何とかマスク確保と、流通も含めて対応していきたいと思っております。

○浜崎委員
 ぜひしっかりやっていただきたい。調達のほうと振り分けていく部分の両方の意味で申し上げたということで、しっかりお願いしたい。
 先般、部長にはお話しして、納得したのですが、生活衛生同業組合であるとか、企業の関係。先ほど局長からお話がありましたけれども、1万枚配布されたと。東部の分で1万枚。東・中・西ではなくて東部だけだよね、あれね。ところが生活衛生同業組合には飲食であるとかホテルであるとかが入っているわけですよ。クリーニングだけで900枚でしたけれども、クリーニングの窓口にもいろんなところに振り分けていくともう足らないと。多分ありがたいことだけれども、この1万枚というのは、すぐ、もう全部消化してしまう。これは一つの例です。いろんなところでそういう状況はあると思いますので、出したことで落ち着き払うのではなくて、まだまだ足りないだろうという対応は大事だと思います。そこがポイントだと思います。

●亀井総務部長
 今、御指摘あったとおりで、緊急的に支援はさせていただきますけれども、それで全部賄えるというわけではない、そういった状況です。お話にありましたように、今だんだんマスクが市場にも流通しかけてきている状況もあるようですけれども、市場に出るとすぐなくなるといった状況が、まだございます。
 企業から県に寄附という話もあるわけですけれども、そのときに県に寄附いただくだけではなくて、やはり困っておられる業界でありますとか、施設でありますとか、団体でありますとか、そういったところにも直接お届けいただくようなことも、これからぜひ心がけていきたいと思いますし、常に、いろんなところ、施設あるいは営業店でありますとか、企業でありますとか、マスクの不足の状況は我々としてもしっかりと逐次把握させていただく形を取らせていただいて、緊急的に必要とされるところには必要に応じて必要な支援をさせていただくといったことをしっかりやっていきたいと思います。まだまだマスク、それから消毒液、市場で足りない状況が続いておりますので、我々としてもしっかりと見ていきたいと思います。

○浜崎委員
 そのとおりだと思います。ぜひしっかりやっていただきたいと思います。
 最後に一つ、先般の政調会でも部長には申し上げたのだけれども、具体的にBCPの関係、いいことだと思うのですよ、もちろん。しっかりと感染の広がりを防ぐということで、きょうも鳥取県の財政課の段ボールが何か非常に市場に出ているというようなこと、僕の見間違いだったかな、ありましたな。いや、すごいではないですか。
 それはそれで結構なのだけれども、一方で、例えば業務の継続性という観点からどう感じておられるか。しっかり補うことができているのかというようなこと。やはりその本質がどうなのだということ。例えばすぐ会話ができない、調べ物ができないとかというような難点があれば、やることはやっているのだけれども仕事に対して影響が出るようなことだったら何も意味がないわけですから、その辺のところもしっかりと拾い上げていくということは大事だと思います。それらを検証した上で、改めて働き方改革と併せて効果的な活用を総務部長、行改局長初め皆さんにぜひお願いしたいと思います。

●亀井総務部長
 いろいろと効率を上げるためのツールを、今回BCPという観点で整備させていただきたいということで、予算をお願いしているわけでありますけれども、効率を上げることと県民へのサービスを低下させないことを両立させないといけないと思います。特に今回の事態におきましては、接触型の、例えば会議をするだとか、そういったことが県民の皆様との間もなかなかできない状況が続いております。その中では円滑な意思疎通ができないと、我々としても県民の皆様が考えていること、あるいは会議であればいろいろと意見を闘わせることができることが、我々もちゃんと把握できないということも出てくるかもしれません。
 そういったことを補うために、遠隔ではありますけれども、いろいろと情報をお伝えいただく、あるいは対話ができる、そういったツールをしっかりと整備させていただいた上で、浜崎委員からも御指摘がありました、業務の効率性とあわせて県民サービスを低下させないといったことをしっかりと心がけながら、本末転倒にならないように執行、運用していきたいと、県職員全員、心がけるように働きかけてまいりたいと思います。

○浜崎委員
 よろしくお願いします。

○福浜委員
 所管は商工労働になるのかもしれませんが、全般の話も絡んでいるので総務部長に教えていただきたいのですけれども、ナイトクラブが三密のやり玉みたいな形で上げられています。鳥取市でいえば弥生町かいわい、かなりお店が閉まり始めています。もちろんお客さんが来ないからというのはあるのですが、一方で、自主的に協力して三密の空間を閉めようというお店も少なからずあります。
 問題はやはり固定費が平均で月に15万円から20万円、多いところで30万円ぐらいかかってしまうと。ビルオーナーが賃貸料を30%、50%、場合によっては100%カットしますというところもあるのですけれども、利子はつかないとはいえ、融資でわざわざ借金をしてまで店を続けられないという声が複数入っています。やはりこれは国の問題かもしれませんが、今回入っていないのですけれども、休業補償の協力金についてどういうお考えをお持ちなのかが1点と、それから政調政審でいろいろ聞かせてもらいましたが、聞き落としだったら申し訳ないのですけれども、今回のケースで雇い止めが起きている、これからも起きるのではないかと思っています。そういう弱い立場の方々をどう救っていくのか、光が見えるような施策というものがもしあれば教えていただければ。以上2点。

●亀井総務部長
 まず、休業補償の関係のお話がございました。これはいろんな要素が含まっていると思うのですけれども、今、飲食店ですとかに対しましては、食のみやこの関係で飲食店営業あるいは観光業でありますとか、そういったところに対しまして10万円、3,000店舗分の3億円という形で予算を計上させていただいています。これは例えば、休業はするけれども、従業員の方を解雇することなくしっかりと頑張っておられるところへの応援といった気持ちも込めまして、予算を計上させていただいているわけであります。
もう一方で、福浜委員がおっしゃいました固定費の話、家賃がなかなか払えないといった話もございまして、こちらは今、国のほうでどう対応すべきかという議論が始められていると、新聞報道等ですけれども、私も拝見しております。ですので、今回県の予算で一定の応援をさせていただいているものにプラスして固定費に対するものをどうするのかという議論は、国のほうで始まっている状況だと認識しております。
 それにあわせまして、休業補償の話がございましたけれども、今、国が、接客を伴う夜の店に立ち入るのは自粛しましょうという呼びかけになっているわけでありますけれども、基本的にはそういった休業の要請をしたりとか、それに対する対応というのは国が休業補償ということで対応すべき問題だと思いますし、実際全国知事会といたしましても政府に対しまして要請をしている状況でございます。
 ただ、これが事態として進展いたしまして、今いろんな都道府県あるいは市町等で協力金という形で一定の支援をしようという動きが出ております。本県もこれから事態がいろいろ変わってまいりまして、そういったことが必要なのではないかという議論になりましたら、それはまた議会と御相談させていただきながらどういった対応を取るべきなのかといったことを検討させていただくことになろうかと考えております。
 弱い立場の方々の話がございましたけれども、今、商工会議所等で相談窓口を、県と商工団体とでいろいろと協力しながら相談を受けている状況をつくっておりますし、県におきましてもいろいろと相談を受ける窓口をつくっております。相談の中でこれからまたいろいろな課題が出てくるかと思いますので、真摯に受け止めまして、今、商工のほうで予算化しようとしているものにさらに足らざるところが出てくれば、また議会と相談しながら必要な対応を取ってまいりたいと思います。

◎浜田(一)委員長
 よろしいですか。

○尾崎委員
 保育所やいろんなところに行きました。マスクが本当に足りないということで、非常に不安を持っておられました。それで、この間ある知り合いのお医者さんから入手する方法があるということを聞きまして、ぜひ県のほうでも聞いてみたらどうだということで福祉保健部に御紹介しました。今であればもう、すごいロットで数が手に入るようです。ですので、そこはどうなったかなと私は思っているのですが、きのうですか、知事が各家庭に10枚つづりぐらいをあっせんするみたいなことがありましたけれども、それが本当に10枚つづりで納入しなければいけないものか、どーんでいいのか。かなりの数、オーケーだということを聞きましたので、そのお医者さんたちも自分たちで手配したということで、御紹介しましたので、検討してみてください。

◎浜田(一)委員長
 よろしいですか。
 そのほかありませんか。

○福田委員
 先ほど亀井部長から御説明があったのですけれども、食のみやこの関係だということで飲食とか旅館とか観光業とかに一律10万円、3,000カ所ですか。これは皆さん相当関心があって、相当殺到すると思うのですけれども、例えば一つの会社がグループで7店舗も8店舗も持っていて、従業員が30人とかいる飲食業もあれば、夫婦でやっているところもありますね。そこはやはり同じようなことになるのですか。

●亀井総務部長
 今、食のみやこのほうで考えておりますのは、例えば一つの法人で、今ありました7店舗持っているようなところに、では70万円お配りするのかというと、それはちょっとどうかなというのがありまして、一つの法人については20万円を限度にお配りするといったことで一定の公平性が保てるのではないか、そういった形で限度額を設定するとお聞きしております。

○福田委員
 分かりました。それと、3,000件に達したらもうこれで終わりということですか。

●亀井総務部長
 そこは議会とまた御相談なのですけれども、私たちとしては、3,000件に到達しました、3,001件目からはお出ししません、というのは、それはちょっとできないと考えております。そこで御相談させていただかなければいけないのは、財政課で説明いたしました10億円、これを調整枠という形で予備枠的に設けさせていただいております。県民の皆様が必要とされるものに対して、予備枠的に持っているものからお出しさせていただくといったことはどうだろうかというのを、次のステップといった中で御相談させていただきながら、県民の皆様に必要な、応援するためのお金が届くようなことを考えてまいりたいと思います。

○福田委員
 ありがとうございます。よろしくお願いします。
 あと、特にJAと取引がないような、割と独立した農業法人とか加工会社といったところが、今回首都圏とか関西の外出自粛で相当影響を受けられています。一部の飲食業が止まったことで供給ができない状況が続いていて、それを補っているのがまたこれも首都圏の宅配スーパーあたりからのオーダーで、かなり補完ができているという話なのです。今回巣ごもりの事業も出ていますよね。あれなどをもっとふやして、本来は在宅でいろいろ食されたいというニーズが、当然都市部の中にたくさんあるので、そういうところは今こそ逆にチャンスと捉えるべきだと私は思っているのですけれども、あれなどもちょっと枠が少ないのではないかなと思ったのですけれども、いかがでしょうか。

●塗師木財政課長
 ありがとうございます。巣ごもりの事業、委員御指摘のとおり確かに非常に多くの事業者さんからお問合せをいただいておりまして、今回は初めモデル的にということで5事業者分計上させていただきましたけれども、また必要があれば追加的に御提案させていただいたり、また、調整費を使わせていただいたりといったことで必要な事業者がやっていただけるように検討してまいりたいと考えております。

◎浜田(一)委員長
 そのほかよろしいですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、意見が尽きましたようですので、総務部につきましては以上で終わります。
 執行部入れかえのため暫時休憩いたします。11時から再開いたします。
(執行部入れかわり)

午前10時55分 休憩
午前11時02分 再開

◎浜田(一)委員長
 それでは、再開いたします。
 引き続き、教育委員会から説明を求めます。
 まず初めに、山本教育長の総括説明を求めます。

●山本教育長
 教育委員会の議案説明資料を御覧ください。このたびの新型コロナに関する緊急対策といたしまして、一般会計の中で学校の休業中の児童生徒の学びに資するオンライン環境整備、あるいはこの際、家庭での読書活動を推進するためのコンクールの実施など、家庭学習や子どもたちの生活をさまざまな形で支援する経費、そしてまた、特別支援学校のスクールバスを増便し、座席の間隔をあけることなどにより感染リスクを軽減しようとすることなど、総額1億6,900万円余の予算をお願いいたしております。
 詳細につきましては、担当所属長から説明申し上げます。よろしく御審議のほどお願いいたします。

◎浜田(一)委員長
 続いて、中田参事監兼小中学校課長兼学びの改革推進室長の説明を求めます。

●中田参事監兼小中学校課長兼学びの改革推進室長
 資料の4ページをお開きください。臨時休業中における家庭学習支援事業ということで、3つの事業をお願いしたいと思っております。
 1つ目が、これまでも昨年度3月の臨時休業中にeラーニング教材の無料アカウントを県が一斉に取得いたしまして、希望する市町村教育委員会に提供するということを行ってまいりました。その無償期間が5月6日までとなっておりますので、それ以降臨時休業になった場合に使えるeラーニング教材のアカウントを配布するという事業でございます。県の補助率2分の1で行わせていただきたいと思っております。
 2つ目でございます。本年度より配置しておりますICT活用教育スーパーバイザーの、市町村における研修等で活用する無線LANの環境を構築するための予算をお願いしたいと思います。
 3つ目は、この臨時休業の間等を使いまして、子どもたちが自主的に読書に親しみながら家庭での時間を活用した読書感想文のコンクール等を実施して、その学習成果を披露するというものでございます。
 資料について一つ追加がございます。3のこれまでの取組状況、改善点のところで、先ほど申しました昨年度3月の一斉臨時休業の際のことが書いてありますが、その3行目、県内9市町村約1万6,000人分のアカウントを提供したと書いてあります。これが4月8日時点の数でございまして、直近で言いますと4月20日時点では約3万6,000人分のアカウントを市町村あるいは希望する方に提供しているということでございます。

◎浜田(一)委員長
 続きまして、村上教育環境課長の説明を求めます。

●村上教育環境課長
 2ページにお戻りください。ICT環境整備事業について御説明いたします。4,637万円の増額補正をお願いするものです。これは、臨時休業中におきましてもICTの活用により子どもたちの学びを保障するための環境を整備するものです。
 具体的には中ほどの表に示しておりますけれども、5つございます。
 1つ目がTorikyo-NETの回線の増強でございます。これは例えば教員が課題等を示した場合に生徒等が一斉に返信するなどした場合におきましても、安定的につながるように回線を増強するものでございます。
 2つ目は、高校生家庭への貸出し用モバイルルーターの整備です。ICTを活用して教育活動を行う際に、インターネット環境のない家庭へ学校が保有します端末とセットでモバイルルーターを貸出しするために、モバイルルーター400台を借り上げまして各学校に整備するものです。なお、この利用に当たりまして、生徒家庭の負担が生じるものではございません。
 3番、4番につきましては、遠隔での教育活動の増加に対応するために教員用のタブレットでありますとか、生徒とのやり取りを円滑に行うためのカメラやマイクなどの通信装置を、各県立学校に整備するものでございます。
 最後のICT支援員の配置でございます。ICT支援員は、授業や校務などにおきまして教員の相談や依頼を受けたりしながらICT活用の支援を行うものでございます。未配置でありました東部、西部につきまして1名ずつ配置するものでございます。

◎浜田(一)委員長
 続いて、國岡教育人材開発課長の説明を求めます。

●國岡教育人材開発課長
 3ページをお願いいたします。職員人件費として541万5,000円をお願いしたいと考えております。
 具体的には、学校衛生アシスタントという非常勤職員の配置となります。感染症拡大防止を進める中で、児童生徒の日常的な健康管理であるとか、突発的な生徒の状況の確認など、教員しか担うことができない新たな業務が発生しており、本来教員が、授業であるとか生徒指導であるとか、従来から担っている教員でしかできない役割を果たすことができるよう、教員以外で実施可能な消毒業務であるとか感染防止対策を行えるように、学校衛生アシスタントをお願いしたいと考えております。
 人数は、2番にあります小中学校15名、県立学校3名となっておりますが、既に配置しております教員業務アシスタントとの配置の調整を鑑みまして、15名プラス3名と考えております。
 配置期間としては、5月から7月の3カ月を考えております。

◎浜田(一)委員長
 続いて、山本特別支援教育課長の説明を求めます。

●山本特別支援教育課長
 5ページをお願いいたします。県立特別支援学校通学支援事業として7,500万円余をお願いするものでございます。
 2の主な事業内容を見ていただきたいと思います。密集を避けるために、白兎養護学校、倉吉養護学校、米子養護学校の大型の通学バスの増便をお願いするものでございます。
 また、下の路線バス代替手段の設定につきましては、路線バス利用のうち基礎疾患等がございまして重篤化のおそれがある生徒に対しまして、車両による送迎を実施するものでございます。乗車前の検温、手の消毒等を徹底して、一層の感染防止に努めていきたいと考えております。

◎浜田(一)委員長
 続いて、網浜図書館長の説明を求めます。

●網浜図書館長
 資料の6ページをお願いいたします。図書館は不特定多数の利用者が訪れ、高齢の利用者も多い施設であるため、感染対策を徹底する必要があることから、常に清潔な本を提供できるよう、書籍消毒器を設置し、利用者の安全・安心に寄与するための費用をお願いするものです。

◎浜田(一)委員長
 続いて、土山人権教育課長の説明を求めます。

●土山人権教育課長
 資料の7ページをお願いいたします。高校生等奨学給付金事業でございます。新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、保護者の失業等で家計が急変した方に対しまして、新たに奨学のための給付金を給付するものでございます。補正予算といたしまして1,277万円余をお願いするものでございます。

◎浜田(一)委員長
 教育委員会の説明は以上であります。
 これから付議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問と発言前後のマイクのスイッチの切りかえをお願いします。
 それでは、質疑等はございませんでしょうか。

○福浜委員
 4ページの読書感想文コンクール、これは非常にいい取組だと思うのですけれども、高校生でいえば探究とか、いろいろと子ども自身で学ぶということをぜひやっていただきたい。そういう期間にもしてほしいなと思ったときに、もちろん読書はすごくいいことで、他者の価値観にも触れることもあるでしょうし、自分なりに解釈して感想にしたためるというのは非常にいいのですけれども、生き方とか、キャリアとか、家庭でできる学びの実践とかをリポート形式で出すというのも一つなのかなと思ったのですよ。だけれども、もう月曜日からいよいよお休みに入るわけで、もう今さらというところもあるでしょう。その辺を重々分かってはいるのですけれども、今後長引いていった場合のことも考慮して、もう少し広げたような形でのコンクール。いいのか悪いのかというのは別にして、やはり読書というとどうしても狭く受け止めてしまうのではないかなと思いましたので、あえて申し上げさせていただきました。これについてお願いします。

●中田参事監兼小中学校課長兼学びの改革推進室長
 この機会に、読書も含めて、このたびのコロナの問題等も含めて考えてみる時間に充てるというのは、とても有効なことだと思います。自分の視野を広げるという意味、それから家族と一緒にこういうことを考えるというような時間にも使っていただけたらなとも思います。このたびの予算でお願いをしているものは読書感想文形式のものと絵手紙の形式のものということにはなりますが、各学校種によっては、この休み中の課題として自分の感じたことを探究していくような、そういう課題も出されるよう予定しておられるところもあるようでございますので、あわせてこの機会を捉えて、自らを高めていくような取組にもつなげていけたらなと思っております。

●足羽教育次長
 補足させていただきます。委員からありました御指摘は本当に大事なことで、マイナス思考が非常に高まるばかりのこのコロナ対応ではありますが、この機会で子どもたちが改めて学校の大切さであるとか、友達の大切さに気づくことがたくさんあったと思っております。
 読書コンクール以外の仕掛けとして、コンクールではありませんが、今回の体験を通した振り返りがしっかりできるような仕掛けを、ホームページにもセットしていきたいと思っております。例えば人権に関して考えたこと、あるいは親、家族や友達の大切さといったようなことをまとめていくだとか、そんな仕掛けを例示を挙げながらホームページを使って発信していく取組もあわせて進めたいと思っております。

◎浜田(一)委員長
 よろしいですか。
 そのほかございませんか。

○浜崎委員
 基本的な話といいますか、子どもたちにとっての規則正しい生活習慣、こういう部分であります。例えばこのたび小学校1年生で通い始める子、初めて学校で新しい社会生活がスタートするということでありますが、今のところ何も対応ができないという状況でありますよね。私は何が言いたいかというと、コロナ感染で子どもたちへの影響というのはいろんな部分で計り知れない。確かに勉強の部分だとか、先ほど読書の話だとかありました。それはそれでしっかりやっていただけるだろうと思います。県立学校であったり、小中学校であったりということで、教育委員会は一生懸命やっていただいているだろうと思うし、引き続きしっかりやってもらいたいと思うのですが、国の動きからして5月6日以降ももしかしたら適宜必要な状況という部分が考えられるわけですよね。4月末には緊急事態宣言を延長するかどうかというようなこともある。そうなるとすぐ教育委員会のほうでまた対応をというようなことがあると思うのですけれども、そういう中でやはりしっかりと連携、連絡が取れるように、子どもたち一人一人の状況に合わせた関わり方をしっかり継続してもらうようにやっていただきたい。例えば本質的には早寝早起きがあって、朝食をとって、親子で会話したり、家庭教育に委ねる部分というのは非常に大きいと思いますので、そこのところ、子どもたちの生活という部分でもしっかりとプラスにつながるようにやっていただきたいと思います。
 読書や学習はもう一義的なことですからやっていかなければいけないのだけれども、規則正しい生活の一つという部分でいくと、運動すること。もうとにかく家にいろ、でしょう。できるだけ運動をということだけれども、当然部活も何もありませんわ。私の関係している陸上競技場も一切使用禁止でありますから、そういう部分で今のこの生活、発展段階の子どもたちにとって、運動ができないということ。読書しろ、勉強もICTの活用であるとか、先ほどもありました学習支援事業というようなことでeラーニング教材と、いろいろといいのですけれども、子どもたちが今、人として成長過程だという大事な時期において、運動という部分。できることはあると思います。市町村なり、また、教育長をはじめ皆さんそういった指導もされていると思いますが、そのことは改めてちょっと気になったということが一つ。
 もう1点、これは非常に残念な話なのですけれども、島根県の工業高校の女の子で出ているというようなことがありました。全日制であったり定時制であったりと、私も定時制にいろいろと関係している部分がありまして、一概に判断はしがたいのだけれども、アルバイト先でというようなことで、親の関係があったからでしょう。けれども、鳥取県は絶対そういうことはあったら困るわけで、そこのところ、本県内の状況がどうなのか。酒類を提供するようなお店でアルバイトというのは好ましくないわけだけれども、家庭の事情があったかもしれない。松江でそういうことがあったということでありますので、ないと思いますが、改めて非常に言いにくい話ではあったけれども、あえて申し上げたということで御理解いただいた上で答弁をお願いしたい。

●足羽教育次長
 大切な御指摘ありがとうございます。とかく閉塞感ばかりが漂って、出るな、外出禁止、行くなという、そういう規制が非常に強い中ではありますが、やはり子どもたちにとって適度に体を動かすということは非常に大事なことであろうと思っております。今、県全体でも、空手の宇佐美さんの体の動かし方だとかもありますし、また、国のほうからも体を動かすというふうなチラシ等も来ております。
 また、先ほど福浜委員から御指摘があった、いろんな取組のパッケージの中に、県教委としても紙鳴らしという、折り畳んでパンと音がするやつが昔ありましたよね、あれを作って1分間で競うような、そんな取組も、トーナメントというか、競い合うような面白い仕掛けも込めたりして、家の中でもできるものなどというのも仕掛けていきたいと思っています。体をつくる、体をしっかり動かすということにも、そうした取組もあわせて留意していきたいと思っております。
 2点目にありました島根県の例でありますが、これは今回の件に限らず、仕事をするということも大事なのですが、ではどんな場所でやるべきなのか。これは生徒指導の大事な一環だと思いますので、今回のことも教訓にさせていただきながら今後は全体で生徒指導の徹底を図っていきたいと思います。

◎浜田(一)委員長
 よろしいですか。
 そのほかございませんか。

○福田委員
 今回のコロナウイルスの関係で、経済的に苦しくなった高校生たちを経済的に支援しようという奨学金制度はいいと思います。これはこれでいいと思うのですけれども、昨日、高校生をお子さんに持たれている親御さんとちょっと話をする機会があって、何か具体的にお父さんの仕事がやはりかなり厳しくなって、大学進学を断念するような子が出てきているという話があるのです。まだそんなに多くはないかもしれませんけれども、これから多分そういうケースが幾つか出てくるのではないかなと思うのです。そういう子どもたちに対する、家庭に対するセーフティーネットというか対応を、ぜひともお願いしたいなと思うのですが、いかがでしょうか。

●土山人権教育課長
 御意見ありがとうございます。確かにそういう声も聞こえてくるところではありますけれども、その辺は県の奨学金とか国の奨学金等もございますので、有効に活用していただきながら、経済的なところで大学進学を断念しないように取り組んでいきたいと思います。

◎浜田(一)委員長
 よろしいですか。
 そのほかはございませんか。

○尾崎委員
 2点お願いします。
 eラーニング、ICTを活用してということが4ページにありますが、今まで不登校総合対策センターが不登校児童生徒への自宅学習の支援の一環として、とあるのですけれども、不登校の子どもたちが対象だったとは思いますが、今後この休校が長くなってくると、うろうろ、ちょっと危ないなと思っていた子が本当に不登校になってしまうというケースがどんどんと出てくるのではないかな。もしくは、全くその気がなかった子がそうなってくるとか。そういったところの対策も考えておられるかなということをお願いします。
 それと職員人件費のところですね、消毒をしていく学校衛生アシスタント。これは県立学校で3名ということはどういうことなのかな。中学校などでも、聞きますと本当に全部するなどとても無理だと。ドアノブから、手すりから、消毒は本当に無理だと、実際していませんと中学校などの方も言われていたり、それから高校などでもそうでしょうけれども、学校がたくさんある中でこの15名と3名というのはどういう基準でされたのかなと思う。

●中田参事監兼小中学校課長兼学びの改革推進室長
 ありがとうございます。御心配しておられるところ、私も本当に心配しているところでございまして、このたびの休業に係っても、気になる子どもさんへの家庭訪問だとか、電話での連絡、そういうのを小まめにしてほしいというようなことは市町村教育委員会を通じて各学校にもお願いしているところでございます。
 また、スクールカウンセラーについても、ずっと休みに入るわけですけれども、活用について止まるわけではございませんので、それぞれ各学校でつながっているような子どもさんには、引き続き休業中であってもつながっていきながら、子どもたちの気持ちの聞き取りだとかをしながら、次の不登校を生まないような取組を進めていきたいなと思っているところでございます。
 消毒について、また後であるかもしれませんけれども、私も気になって幾つかの学校に聞いているところなのですけれども、最初はやはりかなり時間がかかったというようなこともありますが、鳥取市などは毎日のようにずっとやっていただいていますので、やはりきちんとチームをつくって分担しながらやることによって、15分から20分ぐらいの放課後の時間を使ってできるようになってきているという話も聞いております。やはり子どもたちの命を守るというのはとても大切なことですので、先生方には大変御苦労をおかけするわけですけれども、消毒につきましても引き続き取り組んでいっていただきますよう教育委員会としてもお願いしていきたいなと思っております。

●國岡教育人材開発課長
 消毒についてですけれども、おおよそ2校から4校に1人程度を考えているのですが、既に配置しております非常勤職員の教員業務アシスタントであるとか、障がい者雇用で設置しておりますワークセンターも含めて、希望するところにほぼ配置できるような形で調整しております。

◎浜田(一)委員長
 よろしいですか。
 そのほか。

○浜崎委員
 一つ、特別支援、しっかりやっていただきたいと思います。ちょっと気になるのは、重症化するリスクの高い生徒について、感染リスクの低減。この補正の分でいうと、白兎と倉吉と米子の養護学校ということで、これはこれでしっかりやっていただきたいと思うのだけれども、やはり医療的ケアの関係。学校でいいますと鳥取養護であるとか、倉吉養護の場合には両方やっていますよね。東部の場合は白兎と鳥取ということで養護学校をすみ分けしているのだけれども、米子の場合も皆生にもあるし、総合療育センターの流れもあるしというようなことだと思いますが、そこのところの対応を、この通園事業のことももちろん確認させていただきますけれども、あわせてこのコロナウイルスの関係は一般的にやはり持病のある方だとか高齢者だとかいろいろあるけれども、最近若い人も残念ながらどんどん出てきている。そういう背景の中で、ただですら非常に毎日葛藤して親子ともども頑張って生活しているというのが医療的ケア児、重身の関係者ということになると思います。そういった部分での担当学校での状況も、この通園事業とあわせてお聞きしたいなということが1点。
もう一つ、通園の話で、今やはり地域公共交通においてもドライバーの不足が大変懸念されているという状況があります。他面、今、観光バスとかタクシー、観光客がないというか、止めているわけですし、遊休状態になっているということで、運転手の確保であるとか協力を仰いではどうかなというようなことも思いました。今までの流れで十分対応できるということならいいと思うのですけれども、バスに乗る教員の負担なりも出てくるかもしれませんので、幅広で考えていただいたら。さっきどなたかおっしゃっていたように、もうちょっと続く可能性がある状況の中では、そういう部分も幅広で考えていただけたらと思いますので、ひとつよろしくお願いしたい。

●山本特別支援教育課長
 御質問ありがとうございました。まず、鳥取養護学校と皆生養護学校につきましては、リフトつきの特殊なバスを入れておりまして、もともと乗っている人数も少ないですし、ストレッチャーとかバギーとか、非常に面積を取るものが乗っておりまして、調べましたところ密集はしていないと判断しまして、今回は要望しておりません。
 また、重身といいますか、大変重たい医療ケア児の来ている学校につきましては、非常に厳しい制限をしておりまして、今現在保護者の方も入れないようなことにしておりますし、入る前には熱を測らせていただいて、お子さんでも再度測って、もし熱があれば帰っていただくとかしております。定期的な検温もしております。また、先ほどありました消毒も定期的に行っておりますし、学校が終わった後といいますか、帰った後には再度30分とか40分とかかけて全て消毒をやっているという状況でございます。やはり校長先生とかに聞きますと、もし何かあった場合は大変なことになるのでということで、教員、保護者の方も大変ぴりぴりされているということで、これからも頑張っていきたいなと思っております。
 ドライバーにつきましては、もし予算が通れば、現在お願いをしている会社のほうにお願いしたいと思っております。といいますのは、障がいがあるお子様でして、すぐになかなか運転だけとかというわけにもいきませんので、まずは理解されているところにお願いしたいなと考えております。もしドライバーが足りなければ、また地域の方に声をかけて御協力を願いたいなと思っているところです。

○浜崎委員
 ぜひともしっかりよろしくお願いしたいなと思いますし、今、課長が言ったように、私も言いましたけれども、普通の状況ではない子どもさんがたくさんおられますので、健常者でも今コロナウイルスにかかったらどんどん進んでいくというようなことで、昨日も有名な女優さんでしたかね、残念ながら急に進んだ。ところがこの子どもたちの場合には、僕もよく分かっておりますけれども、かかったらすぐもう最悪な状況になると。そういう状況が非常に強いということがありますので、今の話を聞いて多少安心しましたけれども、これからも続くと思いますので、教育委員会を挙げてしっかり対応をお願いしたい。

◎浜田(一)委員長
 そのほかございませんか。
 意見が尽きたようでございますので、以上で付議案の予備調査を終了いたします。
 暫時休憩をいたします。再開は次の本会議が休憩に入り次第を予定しております。

午前11時32分 休憩
午後3時06分 再開

◎浜田(一)委員長
 それでは、再開いたします。
 ただいまから本委員会に付託されました議案につきまして審査を行います。
 付託議案は、日程に記載の2議案であります。
 これから付託議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問と発言前後のマイクのスイッチの切りかえをお願いいたします。
 質疑はございませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 質疑はないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。(「なし」と呼ぶ者あり)
 討論はないようでございますので、これより採決に移ります。
 採決につきましては、一括して採決するのがよろしいかお諮りいたします。いかがでしょうか。(「一括」と呼ぶ者あり)
 一括ということでございますので、挙手をもってよろしいか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、2議案につきまして、賛成の方の挙手をお願いいたします。(賛成者挙手)
 全員異議なく賛成ということでございます。
 従いまして、本委員会に付託されました2議案につきましては、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 なお、委員長報告の作成、内容につきましては、委員長に御一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 それでは、委員の皆様に御連絡いたします。
 次回の常任委員会につきましては、今後の新型コロナウイルスの感染状況等を踏まえて別途お知らせいたしますので、よろしくお願いいたします。
 以上をもちまして、総務教育常任委員会を終了いたします。

午後3時08分 閉会

 


 

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