令和元年度農林水産商工常任委員会議事録

令和元年5月10日会議録(確定版)

 開催概要、資料はこちらです
出席者
(9名)
委員長
副委員長
委員
島谷 龍司
鹿島  功
西村 弥子
山川 智帆
安田 由毅
濵辺 義孝
福間 裕隆
内田 隆嗣
西川 憲雄             
欠席者
(なし)


傍聴議員(なし)

説明のため出席した者
  西尾農林水産部長ほか各局次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
  鳥飼課長補佐  堀場課長補佐  有間係長


1 開会   午前11時28分

2  閉会   午前11時54分

3 司会    島谷委員長

4 会議録署名委員     西村委員  安田委員

5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり


会議の概要

午前11時28分 開会

●堀場議会事務局調査課課長補佐
 それでは、開会に先立ちまして皆様に申し上げます。
 本日の会議は常任委員選任後初の委員会ですので、まず正副委員長の互選を行っていただきます。
 互選の職務は、委員長が選任されるまで鳥取県議会委員会条例第6条第2項の規定により、年長の委員に行っていただきます。
 それでは福間委員、臨時委員長席へお願いします。

○福間臨時委員長
 ただいま、御紹介いただきました福間です。本会議に続き、常任委員会での臨時座長の務めを頂戴しました。よろしくお願い申し上げます。
 初めに、会議録署名委員を指名します。
 本日の会議録署名委員は、安田委員と西村委員にお願いします。
 委員長の互選、副委員長の互選の前にきょう初めてお会いする方もいらっしゃると思いますから、どうでしょうか。西村委員から選挙区とお名前の自己紹介を一人ずつお願いします。

○西村委員
 米子市選挙区の西村弥子です。よろしくお願いします。

○濵辺委員
 鳥取市選挙区の濵辺義孝です。よろしくお願いします。

○山川委員
 米子市選挙区の山川智帆です。よろしくお願いします。

○内田(隆)委員
 米子市選挙区の内田隆嗣です。よろしくお願いします。

○西川委員
 八頭郡選挙区の西川です。よろしくお願いします。

○島谷委員
 鳥取市選挙区の島谷です。よろしくお願いします。

○鹿島委員
 西伯郡選挙区の鹿島です。よろしくお願いします。

○安田委員
 境港市選挙区の安田です。よろしくお願いします。

○福間臨時委員長
 ありがとうございました。
 それでは委員長の互選については、いかが取り計らいましょうか。(「推選」と呼ぶ者あり)

○福間臨時委員長
 推選という声がありますが、推選によってよろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 それでは、推選により委員長を互選したいと思います。
 どなたか御発言はございませんか。

○西川委員
 島谷委員を推選したいと思います。

○福間臨時委員長
 島谷委員を推選する旨の御発言がありましたが、ほかにございませんか。
 それでは、西川委員推選の島谷委員を委員長と決定してよろしいですか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、全員の御賛同を得て、農林水産商工常任委員会の委員長を島谷委員と決定します。
 島谷委員、よろしくお願いします。

◎島谷委員長
 ただいま皆様方に選任いただきました島谷です。
 ぜひ皆様方の御支援をいただき、円滑な委員会運営を心がけながら県政のために頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。(拍手)
 それでは、引き続き副委員長の互選を行います。
 お諮りします。互選の方法につきましてはいかがいたしましょうか。

○西川委員
 委員長、推選。

◎島谷委員長
 ただいま西川委員から推選という発言がありました。いかがいたしましょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議がないようですので、推選としたいと思います。
 それでは、どなたか推選されたい方がおられましたら。

○西川委員
 鹿島委員を推選したいと思います。

◎島谷委員長
 お諮りします。鹿島委員を推選する声がありました。
 皆様にお諮りします。西川委員推選の鹿島委員が副委員長に就任することに御異議ありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは鹿島委員が副委員長に就任されましたので、御挨拶をいただきたいと思います。

○鹿島副委員長
 ただいま副委員長に選任いただきました。ありがとうございます。委員長を補佐させていただきながら、委員長と一緒になって農林水産商工常任委員会をスムーズに運営し、しっかりと審議できるよう努めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力をお願いします。ありがとうございました。(拍手)

◎島谷委員長
 それでは、正副委員長の互選が終わりましたので、続きまして報告事項、執行部の説明及び質疑に入りたいと思います。
 執行部に入室していただきます。
 報告事項に移ります。
 質疑につきましては、説明終了後に一括して行っていただきます。
 また、報告第2号、長期継続契約の締結状況についてはお手元に配付の資料のとおりであり、説明は要しないこととします。
 農林水産部から説明を求めます。

●平野水産振興局水産課長
 資料の1ページをお願いします。報告第1号として3件あります。いずれも境漁港高度衛生管理型市場整備事業1号上屋新築工事に係る工事請負契約の変更契約に伴うものです。
 今回は初めての常任委員会ですので、簡単に高度衛生管理型市場について説明させていただきたいと思います。境漁港の市場は老朽化が進み、国民からの安全安心へのニーズも高まっているという背景を受け平成24年から検討を始め、平成26年から国の補助を受けた公共事業として高度衛生管理型市場の整備を進めているところです。
 これまで行ってきている整備は、本格的工事に入る前のトラックスケールの移設や、あるいは仮設として使う3号上屋の整備を実施してきました。高度衛生管理型市場のメーンとなるのは1号・2号・陸送上屋でして、今回変更しましたのは1号上屋に関する契約です。ちなみに1号上屋は今年の4月に工事は終了しており、6月から供用を開始することになっています。この高度衛生管理型市場の詳細については、次回の常任委員会で報告させていただきたいと考えているところです。
 それでは、変更内容ですけれども、資料1ページ、(1)が1号上屋新築工事の1工区の建築工事に関するものです。次ページの(2)は同じく1号上屋の2工区に関するものです。そして3ページ目ですけれども、1ページ目と同じ1工区の建築工事です。この1工区の建築工事は、3月に一度変更契約をしていたのですけれども、その後新たに変更契約の必要が生じたために追加して変更契約を行ったものです。
 1ページ目の工事は、約17億円の工事でありまして、今回655万円余の増額を行ったものです。
 変更理由は、砕氷室のレイアウトを変更したり、オーバースライダーという出入り口の補強工事を行ったりしたことによって増額が生じたものです。
 次の2ページ目は2工区でして、約15億円の契約です。ごらんのとおりの共同企業体が工事を行っているところです。こちらは、同じくオーバースライダーの補強工事や、プラットホームでの車どめの追加、湿気対策のための内装仕様の変更によって230万円余の増額を行ったものです。
 そして3ページ目の変更理由は、最後の外構工事を行う際に地中障害物があり、その撤去費用が生じたために変更契約を行ったものです。

◎島谷委員長
 ただいま平野水産課長から説明がありました。
 これについて、質疑はありますか。

○福間委員
 私は専門的なことはよくわからないのだが、一般競争入札を行って、例えば17億円で落札しておるが、落札した工事をどの範囲まで変更できるのかという点がわからない。これに限らず、公の事業ということから公開の競争入札をして落札した後に、結局事業内容が変わったからといって金額を変更しているわけでしょう。増額しているわけでしょう。増額するのはどの金額までが許容される範囲なのかという点が私はよくわからないのです。増額するなら公開競争入札した意味がない気がするのです。これは僕が勉強不足で、どの程度まで増額できるかということがよくわからないからだけれども、競争入札が終わった後に事業を変更したから追加ですよというのは、公開競争入札のあり方としてはいいのかという点が一つあるし、このやり方で進めていくと例えばどこまででも計画変更に伴う予算計上が出てくるのではないか。どこで歯どめができるのかということを知りたいのです。勉強不足だから、失礼な質問だったならこらえてください。

●平野水産振興局水産課長
 まず法律的な整理ですと、5億円以上の請負契約は議会の議決事項となっています。その議決をした後で軽微な変更、金額でいいますとまず2,500万円を超える変更がある場合には改めて議決事項となりますけれども、その額を超えない範囲においては知事が専決処分をすることになっています。基本的にこのような工事請負契約、やはり予算に基づいて……(発言する者あり)

○福間委員
 それは専決処分のあり方でしょう。

●平野水産振興局水産課長
 はい。

○福間委員
 私が言っているのは、例えば最初の1ページの工事では変更前に、美保さん、金田さんやリンクスさんの共同企業体が17億円ほどで落札されたわけですね。ほかの業者からすれば、計画変更した部分はもう一遍入札せよと思わないだろうかと、私はそう思うのです。計画変更はどこまで許容できるのかということを知りたいのです。公の事業で、一旦公開競争入札で落札された工事は入札せずにどこまで事業変更できるのだ。言っている意味がわからないですか。

●中西農林水産部次長
 農林水産部次長の中西です。
 御質問の件ですけれども、一遍入札で決まったものがなぜ変更になるのか。それはどういう場合かというお尋ねですけれども、基本的に工事を入札にかける場合に設計図面をつくり、それに基づいて設計積算をして予定価格を決めて、その設計積算に基づいて入札を行うことになります。その設計図面に基づき各社が見積もりを行い、適正だと思われる金額で札入れをして決まることになります。その後、例えば発注者側の事情により設計が変更された場合ですとか、実際工事を行ってみなければわからない地中の構造物や障害物があって予定どおりの積算で施工できないという場合は、業者の責任にはなりません。その場合には契約を変更することになると思っています。

○福間委員
 もう1点だけ。そうすると、それはいわゆる公開競争入札をする商い上のルールであって、入札にかける前に特約条項か何かで示しているわけですか。だってそうしないと、設計図を何回も変えていけばいくらでも特定の業者と契約できるではないかという話になりはしないかということを私は言いたいのです。(発言する者あり)だからそこは特約条項か競争入札の条件の中で示してあるわけですね。発注者側の都合による計画変更に伴う契約金額の変更があることがどこまで決めてあるのですかということを尋ねたいのです。その範囲はどのぐらいまでなのですかということも問いたい。

●中西農林水産部次長
 手元に契約書等がございませんので、詳細はまた後ほど御報告させていただきたいと思いますけれども、恐らく金額の範囲等はないと思います。あくまでも設計者側の意図によってがらっと変わった場合には、それに見合った金額を変更することになろうかと思います。またそのあたりを確認しまして御報告させていただきたいと思います。

○内田(隆)委員
 それはよくわかるのですけれども、この短期間で契約を2回見直しているではないですか。後で146万6,640円も含んで契約を変更するのが普通ではないのですか。こんな短期間で2回も契約を変更するのは例が余りないと思うのですけれども、理由は何ですか。

●平野水産振興局水産課長
 建物の工事のさまざまな変更部分の変更契約が終わり、これで契約は終わると思っていたのです。しかし、一番最後に外構工事を行った際に、地中から想定外のコンクリートが出てきました。昔そこに道路があったようですが、そういった情報がなかったものですから掘ってみたらコンクリート片やアスファルト片が出てきた。これらを撤去する必要があるため、追加で契約が必要になったということです。

○内田(隆)委員
 よくわかりました。つまりさっきのことですね。契約書等にうたっていないものが突如出てきたからイレギュラーであり、瑕疵は業者にないから、それは当然差額分を補?するために変更契約を行ったという理解でいいですか。

●平野水産振興局水産課長
 今、委員の言われたとおりです。

○西川委員
 1ページの変更について少しお聞きしたい。この工事の後半になってからレイアウトが変わるということが本来おかしいのではないかなと思います。この理由は何ですか。これによって下地鉄筋の増加が必要になったのか。レイアウト変更と下地鉄筋の増加の2点について、また、それらの関連性を教えてください。

●平野水産振興局水産課長
 本来であれば、設計図面の中に全ての事項を盛り込んだ上で契約を行うのが筋です。今回の1号上屋の工事の中で1カ所だけ、まさにここだけなのですけれども、角氷を市場の外から持ってきて、それを砕いて使うための砕氷室を設けます。ただ、その砕氷室をどういうレイアウト、機械の置き方にしていくのかということについては、設計するにも限られた期間の中で設計図面として仕上げないといけないのですけれども、設計の段階で十分な検討を行う時間がなかったため、砕氷室については全て仕上げるのではなく、引き続き継続して検討していくということにし、砕氷室のレイアウトを完全に決めていなかった。引き続き工事を行いながら、設計が大分決まってから砕氷室の工事を行うまで期間がありましたので、その段階で砕氷室について専門家の意見等も聞きながら詳細を詰めていって、こういうレイアウトで施工しようと決めたというのが実態のところです。

○西川委員
 もう1点、下地鉄筋の関係は。

●平野水産振興局水産課長
 鉄筋の関係なのですけれども、シャッターより軽くてあけ閉めが非常に簡単にできるオーバースライダーというものなのですけれども、実際に設計においてどういうオーバースライダーをつくるのかということを細かく検討していた段階で、その下につける鉄筋の補強工事が必要になってきたと聞いています。

○西川委員
 それでは、このレイアウト変更とは関係ないということですか。

●平野水産振興局水産課長
 はい。

○西川委員
 私は、今説明された機械を入れるので、強度を持たせるために鉄筋を多く入れたのかなと思ったのですけれども、違うのですね。

●平野水産振興局水産課長
 私の説明が不十分でした。レイアウトの変更というのはあくまでも砕氷室の中の機械の置き場所のこと。そして下地の鉄骨の補強、追加というのはオーバースライダーの設置に伴うものです。

○西川委員
 その設計期間や施工期間のためにこういう形をとられたのでしょうけれども、本来は見積もりのときに、決定していないことを積算できないのですよね。こういう形で入札にかけるということは、ここは変わるかもしれませんというようなクエスチョンを出すことになるわけでしょう。

●平野水産振興局水産課長
 そうなります。

○西川委員
 本来こんな入札はあってはいけないわけです。期間の制約もあったのかもしれません。しかし、私は農林水産商工常任委員会の委員を初めて務めますので、まだよくわかっていないだけかもしれないのですけれども、本来はこういう形をとらないほうがいいのではないかなと思うけれども。

●平野水産振興局水産課長
 委員の言われるとおりでございます。ただ、設計内容が決定したときにここはわかりませんというわけにはいかないですから、その段階ではここにこういう機械を置きますということにはなっています。ただ、それがベストな設計という結論ではなかったため、検討していたということなのです。

○内田(隆)委員
 私、こういう計画変更があると、元請会社ではなくて、下請会社がいろいろ苦労しているのだろうなと思うわけです。私は、この工事を受注された業者さんに実際に話を聞きました。西部総合事務所の中で担当者を交えて、何度も図面を変更されていますよね。違いますか。どうでしょうか。

●平野水産振興局水産課長
 毎週集まって会議を開いて、細かな仕様の決定等を行ってきています。その中で、変更もたびたび行われていると承知しています。

○内田(隆)委員
 業者さんが変わっていたり、機械の内容も変わっていたりするとは思わないのですけれども、もともとの設計ではできないよと専門家から指摘されて、変更に至ったという過程の中でさまざまなやりとりがあったと思うのです。
 私が何を言いたいかというと、元請は元請さんとしてこの契約額で資料に出てくるのだけれども、こういう変更や仕様の変更があったときに、下請の方がくれぐれもしわ寄せを食わされない形にしていただかないといけないと思うのです。そのあたりはどう整理されていますか。

●平野水産振興局水産課長
 変更がたびたび行われていますけれども、現場の境港水産事務所では、もちろん少しでもいいものをという考えで変更しているのだと思います。
 ただ、まさに言われるとおり、県が発注している工事で、一度契約しているものですから、安易な気持ちで変更することは決してないようにということは、もちろん私ども水産課も特に最近強く言っているところです。ただどうしても工事を行っていき、当初の計画よりも変更するほうがいいのだということになり、やむを得ない場合だけ、変更を認めるということにしています。

◎島谷委員長
 ほかに何か。

○安田委員
 1点だけお願いします。この設計変更等にはここの港で働く水産関係者のお気持ちは十分に組み込まれているのでしょうか。

●平野水産振興局水産課長
 この市場の整備に当たって、設計段階でも関係者の方々の意見は当然聞いて取り組んでいます。その施工に当たっても現場を利用される荷受け、仲買あるいは生産者の方々の意見を聞く場を持って、特に細かな意見を聞いています。ある意味では、その意見を最大限反映していくために、やむを得ず変更せざるを得ない場合もあるという御理解をいただけたらと思います。

○安田委員
 恐らくこの砕氷室のレイアウト変更などは特にそうされているのではないかと思って説明を伺っていました。水産業、境港のためにぜひよりよいものをつくっていただきたいと私は思っています。よろしくお願いします。

◎島谷委員長
 今の質問は要望ということでよろしいですね。

○安田委員
 はい。

◎島谷委員長
 それでは、質疑等についてはよろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 今までの説明について質疑等はないようですので、質疑は終了したいと思います。
 次に、閉会中の調査事項についてお諮りします。
 本委員会所管に係る商工業及び農林水産振興対策並びにその他の主要事業については、閉会中もこれを継続調査することとし、その旨、議長に申し出ることに御異議はございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、その旨、議長に申し出ておきます。
 それでは、皆さんに御連絡します。
 次回の常任委員会は5月21日午前10時から開催する予定ですので、よろしくお願いします。
 以上をもちまして農林水産商工常任委員会を閉会します。

午前11時54分 閉会


 

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