平成30年度決算審査特別委員会議事録

平成31年3月7日会議録

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出席者
(29名)
委員長
副委員長
委員

 野 坂 道 明   
 興 治 英 夫
 森   雅 幹   福 浜 隆 宏
 市 谷 知 子   錦 織 陽 子
 藤 井 一 博   西 川 憲 雄
 中 島 規 夫   島 谷 龍 司
 浜 田 一 哉   松 田   正
 川 部   洋   濵 辺 義 孝
 伊 藤   保   浜 田 妙 子
 長谷川   稔   内 田 隆 嗣
 福 田 俊 史   山 口   享
 藤 縄 喜 和   上 村 忠 史
 浜 崎 晋 一   広 谷 直 樹
 斉 木 正 一   前 田 八壽彦
 安 田 優 子   澤   紀 男

 銀 杏 泰 利
         

欠席者
(1名)

横 山 隆 義 

説明のため出席した者
 中林病院事業管理者 山本教育長 井上総務部長 高橋地域振興部長 酒嶋生活環境部長 
 藤井福祉保健部長兼健康医療局長 佐野警察本部長外関係職員

職務のため出席した事務局職員
  細羽事務局長 中山次長兼総務課長 竹内調査課長 柳楽議事・法務政策課長外関係職員

 

 

1 開  会   午前10時02分

2 閉  会   午前10時38分

3 司  会   野坂委員長   

4 会議録署名委員   銀杏委員  松田委員  

5  付議事件及びその結果
      別紙日程表記載のとおり

 

会議の概要

                                午前10時02分 開会

◎野坂委員長
 ただいまから決算審査特別委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 最初に、会議録署名委員を指名します。本日の会議録署名委員は、銀杏委員と松田委員にお願いします。
 それでは、議題に入ります。
 初めに、指摘事項に対する対応状況について、執行部から概要説明を求めます。
 これは、昨年12月、平成29年度の決算を認定するに際し、今後の行財政の運営に当たり改善する必要があると指摘した事項に対し、その後の対応状況を聞き取りするものであります。指摘事項は文書指摘8件、口頭指摘13件でございましたが、口頭指摘に対する対応状況の説明は省略し、文書指摘についてのみ聞き取りすることとしたいと思いますが、それでよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議がないようですので、さようさせていただきます。
 それでは、文書指摘事項に対する対応状況について、執行部の説明を求めます。
 なお、質疑、御意見については、説明終了後一括して行っていただきます。
 それでは、最初に、1番、移住定住の推進についてを加藤元気づくり総本部長に説明を求めます。

●加藤元気づくり総本部長
 文書指摘と書いてあります対応状況の1ページをお開きいただけたらと思います。
 対応状況につきまして、御説明をさせていただきたいと思います。
 移住定住の推進についてでございます。
 議場でもいろいろ御議論をいただいたところですが、その効果検証及びフォローアップをしっかりすべきとの御指摘をいただいたところでございます。
 本県におきましても、昨年度に続きまして前年を上回る移住者が見込まれる状況ですが、全国で移住者の獲得競争が激化する中で、本県を移住先として選んでいただくために、都市部での移住相談会ですとか交流会、また雑誌やネットを活用した情報発信等を行っているところでございます。その際にイベントなどでの参加者数ですとか移住情報提供希望登録者数、また移住応援メンバーズカードの登録者数、これらの数値を把握しており、今後はさらにその後の相談会、また窓口相談等へ継続した相談のリピート数等も把握し、それらをもとに効果検証を行いまして、事業のあり方を検討していきたいというふうに考えております。
 また、移住者の定着率につきましては、無記名のアンケート等により個人を特定できない場合もあることから、全ての移住者を対象にした定着率の調査については難しいと考えておりますが、平成31年度に向けまして、市町村と調査対象範囲ですとか調査方法を調整の上、例えば一定年数経過後に再調査をするなど、統一的な基準を定めまして定着率の把握に努め、丁寧なフォローアップをしてまいりたいというふうに考えております。
 なお、大学関係のフィールドワーク等で来県され、その後定着に結びついた方ですとか、日本海のすばらしさに感動し移住された方、また子育て環境のよさで移住される方など、イベント等以外でも独自に情報収集され、移住に結びついている方もいらっしゃるところでございます。そういう現在把握し切れていないものにつきましても、今後市町村やふるさと鳥取県定住機構等と調整、情報共有等をしっかりとやりまして、可能な限り把握をしていきたい、フォローアップをしていきたいというふうに考えております。
 いずれにいたしましても、10年後、20年後の移住にもつながる取り組みでもあるというふうに考えております。今後もしっかりと効果検証を行いながら、移住定住施策を推進してまいりたいというふうに考えております。

◎野坂委員長
 次に、2、投票率の向上に向けた取組について、高橋地域振興部長に代表してお願いします。

●高橋地域振興部長
 投票率の向上につきまして、新たに有権者となる高校生等を対象とした学校での出前授業や主権者教育の充実につきましては、教育委員会と連携し、引き続き積極的に行ってまいりたいというふうに考えております。
 また、平成29年の総選挙で最も投票率が低いのが20歳から24歳だったことから、若年社会人の方の投票率向上を図るため、現在、経済団体と相談し、会員企業を通した投票への働きかけ、あるいは若手社員を対象とした研修、こういったものについて調整をしているところでございます。
 さらに、中山間地域の居住者の投票機会の保障、あるいは期日前投票による投票しやすい環境づくりについても、市町村選挙管理委員会にお願いをさせていただいているところでございます。

◎野坂委員長
 次に、3、障害者就労継続支援事業所の評価について及び4、皆成学園における強度行動障がい児支援と労働環境等の整備について、藤井福祉保健部長、お願いします。

●藤井福祉保健部長
 2点につきまして御説明を申し上げます。
 まず1点目でございますが、障害者就労継続支援事業所についてでございます。
 平成30年度から第3期鳥取県工賃3倍計画で取り組んでおりますけれども、それぞれの事業所の状況を丁寧に伺いながら、新商品の開発でありますとか、あるいは利子補?、それから専門家派遣等の支援を実施しておりまして、今、工賃の底上げを図っているところでございます。
 御指摘をいただいております重度障がい者や、あるいは精神障がい者を受け入れる事業所等につきましても御意見を伺いながら、安定した運営ができるように、そして安心して通い続けられるように取り組んでまいりたいと思います。例えばそれぞれの利用者の特性に応じた作業を確保するなど、そういうことを検討し、取り組みを進めてまいりたいと考えております。
 次に、4、皆成学園における強度行動障がい児支援と労働環境等の整備についてでございます。
 1点目、強度行動障がい児の支援についてでございますが、この支援に当たりましては、当該児童のほか、他の入所者や職員がけがをしたり、あるいは施設のほうの損傷が出ないように、見守りを行う細心の注意を図りながら、それぞれの生活支援を現場では行っているところでございます。
 その中で、必要に応じて入所者の居室前の廊下で見守りをするような、そういう事例も生じておりまして、現状では廊下のほうには冷暖房の設備もないというところでございます。そういう意味で、平成31年度当初予算のほうで空調の改修工事を計上させていただいておりますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
 このほかにも、現場における労働環境を整えるために、実効性のある方策を現場ともよくお話をしながら検討していきたいというふうに考えております。
 思春期児童への対応でございますが、御指摘をいただいておりますように、2号棟は男子が居室を占めておりますことから、女子の入所場所につきましては1号棟、3号棟という形で実際やっているところでございます。御指摘のように男女別々の棟が必要という御指摘はそのとおりでありますけれども、改修、増築が現状ではなかなか容易でないということもございますし、今入所児童の数も変化をしているところでございますので、そのような状況を踏まえながら、個々の児童の処遇につきましては施設全体を活用しながら検討していきたいというふうに考えております。
 もう1点、18歳以上の入所児、いわゆる過齢児という方々への対応についてでございますが、現在3名の方の該当がございまして、現在も市町村や、あるいはそういう支援の関係機関と具体的な協議を進めて、移行に向けたことを検討しているところでございます。御指摘のありましたように、入所時点からの関係機関との連携というのは非常に重要でございますので、移行を視野に入れて、入所の早期からそのような移行に向けた準備を関係機関とも協議を進めていきたいというふうに考えております。

◎野坂委員長
 次に、5、再生可能エネルギーの導入について、酒嶋生活環境部長、お願いします。

●酒嶋生活環境部長
 再生可能エネルギーの導入の指摘につきまして、3点の指摘をいただいております。太陽光発電の自家消費に向けて蓄電池等の導入の支援をしてはと、あるいは地域に恩恵を与える取り組みの強化をしてはと、また大規模な施設建設を伴う再生可能エネルギーの導入に何らかのルール策定をしてはと、3点の御指摘でございました。
 対応でございますけれども、再生可能エネルギーの導入に当たりましては、事業者向けの支援につきまして、平成31年度当初予算から地域に貢献する取り組み、例えば事業収益の一部により発電事業の実施地域に貢献する取り組みを行うこと、また補助金申請時において事業実施地域の同意を得ていることなど、そういった地域に貢献する取り組みの実施を補助要件とすることを検討いたしております。
 また、蓄電池の導入支援でございますが、太陽光発電と同時に設置する場合に支援をしているところでございまして、この支援制度につきまして、県内市町村への拡大に取り組んでまいりたいと考えております。
 また、大規模な施設建設を伴います再生可能エネルギーの導入に伴うルール策定につきましては、他県等の情報を収集するとともに、県内市町村ともいろいろ協議、意見を伺いながら検討してまいりたいと考えております。

◎野坂委員長
 次に、6、債権回収のあり方について、井上総務部長に代表してお願いします。

●井上総務部長
 6ページをお願いいたします。債権回収のあり方についてでございます。
 御指摘いただいておりますように、平成25年に、これは議会のほうで債権回収計画に関する条例を制定いただきまして、全庁的に取り組みを進めてきております結果、未収金自体は減少傾向にございますし、特に県立病院ですとか県営住宅、あるいは奨学金等の案件につきましては、相当程度未収金が減ってきているというような状況であります。ただ、逆に申し上げますと、回収が難しい案件が残っているという御指摘のとおりでございまして、そういった点で特に具体的に2点、複数の担当課にまたがる滞納者情報の共有ですとか、あるいは回収困難債権の適正な管理ということでの御指摘をいただいているところでございます。
 まず、1点目の複数の担当課にまたがる滞納者情報の共有につきましては、御指摘のとおり、効果的な回収方法というふうに考えておりますし、また事実上多重債務のような状況になっている方に対しましては、そういった状況を的確に把握して、今市町村のほうで生活困窮支援等の相談窓口等もございますので、そういった必要なところにつないでいくといった対応も考えられるということで有効な手法というふうに考えておりますが、他方、個人情報保護の条例との関係等もございますので、そういった観点から今検討を行っておりますし、県によっては条例をつくりまして、そういった形での対応を法制的にとっているというような県もございますので、先進県の状況も今調べながら対応を検討しているところでございます。
 回収困難債権についてです。なかなか連絡がとれないというような事実上回収困難というのもございますけれども、一律に線引きをすると逆に必ず免除してもらえるというようなモラルハザードのような懸念もされるということで、やはり個別事案ごとに内容を精査していきたいというふうに考えております。
 ただ、中には全く回収が不可能ということで、具体的に申し上げますと、例えば債務者及び連帯保証人、両方とも破産免責を受けているですとか、あるいはそういった方々がお亡くなりになられていて相続人がいないとか、あるいは相続人の方が相続放棄をされていると、こういった状況ですと事実上、回収は不可能というふうに考えられますので、こういったものにつきましては議会で権利放棄の議決をいただいて、不納欠損にするというようなことを進めていきたいというふうに考えているところでございます。

◎野坂委員長
 次に、7、県立病院における医師の確保及び時間外労働の縮減について、中林病院事業管理者、お願いします。

●中林病院事業管理者
 資料の7ページをお願いいたします。県立病院における医師の確保につきましては、中央病院、厚生病院とも鳥取大学医学部の関連病院であることから、同大学に対し、従来から医師派遣に対する要請をしてきております。ことし7月からは鳥取大学の現医学部長である廣岡保明氏を中央病院の副院長に迎えることとしており、これを機に一層連携を深め、医師確保の推進を図ります。
 医師の時間外勤務の縮減のため、医師以外でもできる仕事は医師以外の職員に任せるというタスク・シフティングを一層徹底してまいります。また、地域の診療所との連携を深め、軽症患者はかかりつけ医等他の医療機関で診ていただくことにより、県立病院は高度急性期医療に集中できる環境を整備し、医師の負担軽減を図ります。
 病院間の連携においては、中央病院は鳥取赤十字病院や鳥取市立病院と連携し、役割分担や協力体制の構築を図ります。さらに、心臓内科や救急診療等、時間外勤務の多い診療科においては、鳥取大学の了解を得た上で近隣県の病院からも医師派遣の受け入れを推進しております。

◎野坂委員長
 次に、8、学力向上の取り組みと基本的な生活習慣の定着や意欲・関心の向上について、山本教育長、お願いします。

●山本教育委員会教育長
 8ページをお願いいたします。学力向上につきまして、まず小中学校等につきましては、意欲、あるいは興味関心等も含めたトータルでの学力向上というものを目指して、今年度外部アドバイザーから成るプロジェクトチームを立ち上げまして、そこでさまざまな御指摘をいただいております。そこに書いておりますが、若手を中心とした指導力の向上でありますとか、あるいは家庭学習を含めた児童生徒の学習意欲の向上、そうしたことでありますとか、教育委員会内の指導体制の見直しなどの柱に沿って、市町村教育委員会と一体となった施策を進めていきたいと考えております。
 また、高等学校につきましては、本年度から重点校制度というのを設けまして、その中で大学進学等の重点校というものをそれぞれ各地区に設けつつ、学力向上に向けた授業改革などを進めておりますし、また、それぞれの学校におきましても、アクティブラーニングというものを進めるということで研修等に力を入れて取り組むことにいたしておるほか、ICTを活用した授業などについても進めていこうというふうに考えております。
 また、そうしたものの一番の基礎となります生活習慣の定着に向けて、従前からいきいきキャンペーンというものを設けて展開しておりましたが、そこをブラッシュアップして、さらに基本的な生活習慣の定着、意欲向上につながる、そうしたキャンペーンを行っていきたいというふうに考えております。

◎野坂委員長
 以上で執行部の説明は終了しました。
 ただいままでの説明に対し、質疑、御意見等はございませんか。

○内田(隆)委員
 委員長に質問なのですけれども、これは口頭指摘はだめなのですか。発言できるのは文書指摘だけなのですか。

◎野坂委員長
 そうです。

○内田(隆)委員
 何でできないのでしょうか。

◎野坂委員長
 冒頭お諮りしましたけれども。

○内田(隆)委員
 質問はできないのですか。説明はいいですけれども。

◎野坂委員長
 個別であれば、後でやってください。

○内田(隆)委員
 はい、わかりました。

◎野坂委員長
 冒頭皆さんにお諮りしましたので、この場は文書指摘についてのみさせていただいております。

○市谷委員
 3ページの障害者就労継続支援事業所の評価についてというところなのですけれども、今後の対応について説明がありましたけれども、これまで工賃アップということで丁寧に意見を聞いて、工賃アップの対策はとってきましたと。けれども、今決算の指摘で問題にしているのは、重度の障がい者の方が特にたくさんおられるところでは、単純に工賃アップにならないと。しかも今、国の報酬が平均月額工賃に応じて、工賃が多ければ事業所にたくさん報酬が入るし、工賃が低いところは報酬が少なくなるということで、重度の障がい者がおられるところについては運営そのものが大変になると。それに対して、大体障がい者の事業所でもありますし、こういう重たい方が排除されたりすることがないように、事業所が安定的に重度の方と一緒に作業しながら安定経営ができるようにと、この指摘をしているわけであります。先ほどの話を聞きますと、対応策としては特性に合わせた作業をできるようにしていくということなのです。それはそれで必要なことですけれども、それでは問題解決にならなくて、決算の指摘があってから、工賃の問題と重度障がい者がそこにい続けて事業所運営ができるということについて、ちゃんと事業所に意見を聞いていただいたのだろうかなと。丁寧に伺いと書いてあるのですけれども、これはこれから聞かれる話なのか。私たちも指摘しているわけですから、ぜひとも一日も早く聞いていただきたいという気持ちもあるのです。事業所からどういう意見が出ているのかを聞いておられるのか、もし聞いていなければ早急に聞いていただいて、指摘にあるようなことにふさわしい対応をしていただく必要があると思うのですけれども、お尋ねしたいと思います。

●藤井福祉保健部長
 障害者就労継続支援事業所について御指摘をいただきました。今お話がありましたように、後段のほうで書かせていただいておりますけれども、重度障がい者や、あるいは精神障がい者、なかなか作業効率が上がらないと一概に言うのはあれですけれども、そういう方々もしっかりと作業所のほうで一緒に参加いただけるようにということでございまして、先ほどちょっと申し上げましたが、そういう方々でもできるような仕事の確保でありますとか、そういうことの割り当てをしていこうということは今検討しているというところでございます。まだ一部から聞いているだけで、全てから網羅的に御意見を聞いていないところもございますので、そういう点ではまた全てのところからしっかりとお聞きしていきたいというふうに思います。いただいた中では、例えば作業がやはり早い方と遅い方があったりするものですから、そこで一緒にやるとどうしても、何といいますか、劣等感ではないのですが、気持ち的に自分は遅いというようなところがあるので、パーティションを置いて少し場所を区切ってしたほうがいいのではないかとか、そういう御意見をいただいておりますので、今後の予算等の中でもそういう支援についても具体的に検討していきたいというふうに今考えているところでございます。

○市谷委員
 今言われたようなことというのは、もっといいやり方を開拓してということで、そこに支援するというのはあるかもしれませんけれども、今既に割と障がい特性に合ったような、その方がやりやすい仕事の仕方というのをそれぞれ事業所が工夫していろいろやっておられる面があるのです。それをしてもなお工賃が上がるということに単純にはならないのです。そうすると報酬が減るので運営が困難になるというのが今の国の報酬体系の改悪なのですよ。ですから、作業がやりやすいように、よりかかわれるようにという工夫のところに支援というのは当然必要だし、否定するものではないのですけれども、それだけでは解決しない問題があるということをちょっとここには指摘をさせていただいたつもりですので、もう一歩踏み込んで、重度の方たちがいながら安定的に運営していけるやり方を、支援の仕方を、そこをもう一歩考えるというのが大事になってくるのです。だから、そこをもう少し考えていただくように意見も聞いていただくというふうにしていただきたいのですけれども、どうでしょうか。

●藤井福祉保健部長
 御指摘をいただきまして、ありがとうございます。一つは、やはりそういう方々、なかなかある意味で効率が上がらないと言ったら申しわけありませんが、そういう方でもきちっと来ていただいて同じように働いていただける、そういう仕組みをひとつしっかりとつくると、そういう体制、環境をつくるということは非常に重要なことだというふうに思っております。
 もう1点、やはり今御指摘がありました国の制度の変更もございまして、施設としての全体の運営、この辺もいろいろなことで状況をお聞きして、例えば国の報酬に合わせた見直しとか、そういうことを個々の事業所でやっていらっしゃるところもございますので、これは全体の運営についてはそういう意味からの御相談ということで、お話をお聞きしながらまた検討していきたいというふうに考えております。

◎野坂委員長
 ほかにございませんか。

○安田委員
 2ページの投票率向上に向けた取組についてお伺いします。
 私は4年前の選挙の後でこの問題を取り上げまして、そのときに選挙管理委員会委員長の答弁をいただいております。私が市内のほぼ全戸歩かせていただいてわかったことは、在宅で寝たきりの方が非常に多い。寝たきりまではいかなくとも、とても自分の家の外まで歩けないという人が多かったのです。そのことを踏まえて質問をいたしましたところ、当時も今も変わりませんが、選挙管理委員会委員長が国のほうに在宅投票のお願いをしているということを御答弁いただきました。きょうのこの今後の対応策を見ますに、そのことが全く記載されておりませんが、どうなっていますか、お伺いします。

●高橋地域振興部長
 在宅投票につきましては、やりやすい工夫の改善等を国のほうにお願いをしているところです。今お話も受けましたので、さらに今後も要望してまいりたいというふうに思います。

◎野坂委員長
 ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶものあり)
 御意見等も尽きたようでありますから、指摘事項に対する対応状況については、これをもって終了いたします。
 次に、あすの本会議における調査活動報告についてであります。
 お配りしている案のとおりとさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 さよう決定いたします。
 次に、決算審査特別委員会の廃止についてであります。
 議員の改選期となりますので、本特別委員会を廃止したい旨、議長に申し出ることに御異議ございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、さよう決定いたします。
 最後に、その他の事項で、皆さんから何かございませんか。

○森委員
 さっき内田委員が質問した口頭指摘について質問できないかというやつはどうなったの。あれ、しないといけないのではないの。

◎野坂委員長
 何ですか。言ってください。

○森委員
 いや、私も口頭指摘の問題で質問したいことがある。

◎野坂委員長
 一応最初に……(「説明はという話だった」と呼ぶ者あり)いや、資料で御確認くださいということを言ったので、それでいいかと思ったのですけれども。(「いいと思いますよ。答弁権はないですよ」と呼ぶ者あり)

○森委員
 説明はそれでいいけれども、質問はいいではないか。させてよ。

◎野坂委員長
 質問をすると、また答弁しないとだめでしょう。いや、私は最初に口頭指摘についてはお手元に配った資料で確認してくださいということで諮らせていただいたつもりなのですけれども。よろしいでしょうか。(発言する者あり)
 それでは、どうしましょうか。質問を受けましょうか。(藤縄委員「対応を出しておられるのだから、答弁できないわけないのだよ。だから、いいのではないか」と呼ぶ)(「答弁をやってもらいましょう」と呼ぶ者あり)

◎野坂委員長
 それでは、口頭指摘についての質問、御意見ということで受けさせていただきます。

○内田(隆)委員
 口頭指摘の8ページをお願いします。白ネギの出荷体制について、今後の対応のところであります。JA鳥取西部で検討したところ、冷蔵庫を設置した場合、多額の費用がかかりとありますが、どれくらい費用がかかるということだったのでしょうか。とともに、委員会の分科会で説明を受けたときの今後の対応と少し違うような説明になっていると思います。当時の対応は、冷蔵庫は設置しないけれども予冷設備は必要であるので、区画を区切って空冷を入れるというような説明を受けたのです。その記載がないのですけれども、どうなっているのでしょうか。

●村尾農林水産部長
 白ネギの集出荷施設につきまして、区切ってエアカーテンをしてということで、その設置費用を金額はちょっと今把握していないのですけれども、常任委員会で御意見も伺いましたので、JA鳥取西部の白ネギの生産部さんのほうに、こういう形で予冷といいますか、ロスが出ないようにしてはどうですかというふうにお話を持っていきました。その後、役員さんの中で話し合われたみたいでして、当面の設置費用に加えてやはり電気代といいますか、経常的な経費もかかるということで、JAさんの中で試算されたみたいでして、どうも今々すぐに向かうというふうなことは役員さんの中ではちょっと方向性は出なかったと。ひとまずロスが出ないように、いついつ、どなたが何ケース、何個も持ち込みますよというふうな受ける量の調整をまずして、そしてあと、大山とかにミニ共選場がサテライト的にございますので、そちらもフルに活用するような形でやれるのではないかというふうな結論に至られたそうでして、一応その結果をここに対応ということで書かせていただきました。
 こちらのほうとしましては、向かわれるのでしたら園芸産地の活力増進事業がございますのでまさにぴったりですから、そちらも活用いただきたいということで用意はさせてもらっていたのですけれども、ひとまず生産部の皆さんの御意見を尊重するという形で対応していまして、西部の局が中心となって話し合いに加わっておりますから、今後、よしやろうということになればすぐに対応できる用意はしております。

○内田(隆)委員
 冷蔵庫を設置した場合とエアカーテンを設置した場合というのは、空冷の文言が違いますよね。まず求めていたのは冷蔵庫で、冷蔵庫はコストがかかり過ぎるからエアカーテンにしようということで、エアカーテンを検討されて現場はまだいいのではないかということで対応をするということになったのはよくわかるのですけれども、書きぶりが違いませんか。

●村尾農林水産部長
 書きぶりで冷蔵庫設置という形でちょっと書かせていただいているのですけれども、まずは冷蔵庫設置という形で検討して、さらに簡易なエアカーテンという形で検討いたしました。ちょっとエアカーテンの検討の部分が対応の文言にあらわれていませんので、その点はおわびしたいと思います。(「など、冷蔵庫など」と呼ぶ者あり)

○森委員
 12ページ、運転免許更新時の高齢者講習に関してですけれども、私はこの分科会の中で、この問題はかなり重要な問題だということで、切迫しているということで、口頭指摘の中に入れてもらったのです。先日NHKで、免許が切れるというような、愛知県だったでしょうか、「クローズアップ現代」か何かで放送されました。そのこともあって、えらく県民の皆さんから高齢者講習が受けられないというような声がたくさん上がっていました。きょうのこの対応策を見ると、西部でできるようにしたと。それも更新期限切迫者に限ってというようなことなのですけれども、もっとこれはやっていかないと。今本当に予約がとれないとれないということで、中山間地の高齢者の皆さんは免許がなくなると、それが生活の全てだみたいな方がたくさんいらっしゃって、そのことがすごく問題だと思っているのです。今回は更新期限切迫者に限ってみたいな話なのですけれども、どういう方針なのかもう一回お願いしたいです。

●佐野警察本部長
 本日の新聞にも取り上げられていましたように、今、高齢者の方々の足を確保してほしいということで高齢者講習、検査と講習ですね、その機会をしっかりと確保していくということは喫緊の課題であるというふうに認識しているところでございます。
 さまざまな予算措置なども必要となるということもございまして、そこにも書いてありますとおり、ことしの1月から直営の検査を開始したところでもございます。今後各方面としっかりと協議をしながら、できるだけ高齢者の方々が、やはり緊急性ということで期限切迫という形で記載はしておりますけれども、まずはやはり喫緊の課題である、日々の生活にも直結するものでもあるということは我々も重々認識しているところでもございまして、できるだけ早くからの通知と、そして機会もできるだけ確保するように、さまざまな努力をしていきたいというふうに考えておるところでございます。

◎野坂委員長
 ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようでございますので、決算審査特別委員会はこれをもって閉会いたします。

午前10時38分 閉会                                                                





 

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