平成30年度農林水産商工常任委員会議事録

平成30年10月5日会議録(確定版)

出席者
(9名)
委員長
副委員長
委員

森 雅幹
島谷 龍司
山口 享
上村 忠史
斉木 正一
錦織 陽子
興治 英夫
濵辺 義孝
松田 正

欠席者
(なし)


 

説明のため出席した者
  吉村商工労働部長、村尾農林水産部長ほか各局次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
  鳥飼課長補佐  中島課長補佐  有間係長


1 開  会   午後2時50分

2  閉  会   午後3時10分

3 司  会    森委員長

4 会議録署名委員     山口委員  濵辺委員

5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり


会議の概要

                                午後2時50分 開会

◎森委員長
 ただいまから農林水産商工常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。本日の会議録署名委員は、山口委員と濵辺委員にお願いいたします。
 それでは、付議案の予備調査に入ります。
 商工労働部、農林水産部に係る付議案の予備調査を行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔にお願いいたします。
 質疑については、説明終了後、一括して行っていただきます。
 初めに、商工労働部から説明を求めます。
 それでは、総括説明を吉村商工労働部長。

●吉村商工労働部長
 商工労働部の議案説明資料、第1次追加提案分の1ページをお願いいたします。予算案1件でございます。これにつきましては、24号の緊急融資に対しまして、市町村と協調して利子補助を行うものでございますが、詳細は課長のほうから御説明させていただきますので、よろしくお願いをいたします。

◎森委員長
 続いて、関係課長から説明を求めます。

●谷本企業支援課長
 では、商工労働部資料2ページをお願いいたします。平成30年台風第24号特別金融支援事業ということで、89万4,000円をお願いするものでございます。
 台風24号によりまして、県内の事業所で、浸水による設備、商品、資材等の被害ですとか、それに伴いましての一時操業ができなくなるという被害が鳥取市青谷町ですとか、倉吉市、湯梨浜町松崎ですとか、琴浦町などで発生しております。また、大山町の食肉加工工場様では裏手の崖が崩れて、火事が発生したという被害も発生しておりますし、また、宿泊施設などにおきましてもキャンセルが2,000名を超える規模で発生しておるというふうに把握しております。また、鳥取市内のゴルフ場関係では、崖崩れが一部発生しておるという状況もありまして、商工労働部としましては、被災された企業に10月1日、2日に手分けをしまして直接訪問させていただきまして、状況なりをお伺いしたところでございます。このため、被害に遭われた事業者の資金繰りを支援するため、本日より災害等緊急対策資金に平成30年台風24号対策枠というのを設けまして、本日より発動しております。
 このたびお願いしております予算は、この資金を活用される皆様の利子について、市町村と共同で最初の3年間、軽減の補助制度を設けようというものでございます。具体的には、市町村が利子補助をされる場合に、県がその半分を市町村に対して補助するというものでございまして、過去の災害時におきましても、昨年の台風18号ですとか、21号のとき、また、ことしの7月豪雨の際にもこういう補助制度、資金にあわせて補助制度を発動しております。

◎森委員長
 次に、農林水産部から説明を求めます。
 総括説明を村尾農林水産部長。

●村尾農林水産部長
 農林水産部の資料の1ページをごらんください。台風24号に係る農林水産関係の復旧対策としまして、5億3,400万円余の補正をお願いするものでございます。
 詳細につきましては関係課長から御説明しますので、よろしくお願いします。

◎森委員長
 続いて、関係課長から順次説明を求めます。

●島﨑農地・水保全課長
 2ページをお願いいたします。しっかり守る農林基盤交付金でございます。台風24号によりまして被災しました工事費40万円未満の農地や農業用施設の早期復旧をするために、災害枠2,000万円の増額補正をお願いするものでございます。
 続きまして、3ページをお願いいたします。公共事業の耕地災害復旧事業でございます。こちらも、台風24号によりまして被災しました国庫補助事業に該当します工事費40万円以上の農地、農業用施設を復旧するために3億1,000万円の増額補正をお願いするものでございます。
 8ページ以降に、公共事業関係の予算説明資料をつけさせていただいておりますが、その中で、10ページの上から2行目、耕地災害復旧事業、こちらが先ほど御説明しましたものでございます。
 11ページに、今回の地区の概要をつけさせていただいておりますので、ごらんください。

●妹尾農業振興戦略監生産振興課長
 4ページをごらんください。緊急防除支援事業でございます。このたびの台風24号により、大雨等の影響で成育途中であります白ネギですとか、ブロッコリー、そういった秋冬野菜の園芸品目等に病害が発生するおそれがありますので、このたび、先般の防除費に加えまして、緊急的な病害虫防除対策に要する経費を支援するものでございます。補正をお願いする額としましては、500万円ということでお願いしたいと考えております。

●上月森林・林業振興局県産材・林産振興課長
 5ページをお願いいたします。森林作業路網災害復旧対策事業でございます。台風24号により、森林作業道、林業専用道が被災しましたことから、市町が行う災害復旧を支援するための増額補正をお願いするものでございます。補正額は1,100万円でございます。
 めくっていただきまして、6ページをお願いいたします。公共事業でございます。林道施設災害復旧事業でございます。こちらのほうも台風24号により被災しました県及び市町が管理いたします林道施設を復旧するための増額補正をお願いするものでございまして、団体営のほうの額が1億4,600万円余り、県営のほうで3,900万円ということで、合計1億8,535万円でございます。
 続きまして、10ページ目をごらんください。補正予算の概要説明書でございますが、上から3行目に林道施設災害復旧事業とございますが、これが今申し上げました補正1億8,535万円の分でございます。
 12ページのほうには、公共事業の着工時期の概要がございますので、そちらのほうもごらんください。

●平野水産振興局水産課長
 7ページをお願いいたします。漁場環境保全事業でございます。350万円余の増額補正をお願いするものです。台風24号により海岸線で崖崩れが発生し、アワビやサザエの漁場が土砂で埋まるなどの被害が出ております。ここを早期に回復させるために、放流用のアワビ、サザエの稚貝購入経費を緊急的に支援するものであります。補助率は3分の2。あわせまして3年間、31年度、32年度につきましても同額での債務負担行為をお願いしたいと思います。
 20ページ、最後のページに調書のほうはついております。
 なお、海のしけ、濁りが続いておりまして、被害状況の確認がまだできていない状況ですけれども、土砂が埋まったところについては、アワビ、サザエは死滅しているものと考えられております。

◎森委員長
 ただいままでの説明について、質疑はございませんか。

○錦織委員
 まず、商工のほうの2ページですが、これは7月と同じフレームだということなのですが、7月の実績はまだ出ていないのですかね。それで、これは、事前に聞いたときに、畳だとか、機械だとか、結構被害が出ているのだけれども、そういうものは、資金としてはそうですけれども、直接補助対象ということにはならないということだったのですけれども、経営革新のほうの補助事業でも使ってもらったらということがありましたが、これは経営革新のほうというのは、新しいことを何か考えないと出ないということではないのでしょうかね。今復旧するための事業には使えないのではないでしょうかということを確認したいのですけれども。

●谷本企業支援課長
 まず、7月と同じフレームということでございまして、7月の豪雨関係につきましては、今現在12件の融資実績がございます。
 また、次の復旧の経営革新の関係でございますけれども、経営革新制度、現在ございますスタート型ですとか、生産性向上型ですとか、成長拡大型ということで、企業様が新しい取り組みをされるですとか、また、今よりも生産性を向上させるための取り組みをされるという場合に、県のほうが支援させていただいておる事業でございます。ということで、中部地震のときのように、施設を直接直されるための補助、支援という形ではないということでございます。

○錦織委員
 なかなか対象にならないというのが多いのですけれども、結構こういう被害というのがふえてくるのではないかと思うので、ちょっとやはり制度としてぜひ検討していただきたいなということは要望しておきます。
 農林水産のほうの全体なのですけれども、漁場の場合は、今回初めて出たことなのですが、7月豪雨で今直しかけたのに、さらに追い打ちをかけて、同じようなところが被害になったという、そういうことはなかったでしょうか。そういう場合はどうなるのでしょうかと。

●島﨑農地・水保全課長
 7月豪雨のときに被災した箇所で、今回24号につきまして、さらに被災した場所がないかどうかというお話でした。現在調査中ではございますが、一部にそういった箇所はございました。実は、7月豪雨の関係につきましては、現在国の査定中でございまして、できるだけその査定の中に入れさせていただくように、国のほうとも調整をしまして、対応しているところでございます。

●上月森林・林業振興局県産材・林産振興課長
 林道事業の関係のほうも、農地のほうと同様の状況でございまして、調査中ではございます。どこが二重に被災しているかちょっとわかりませんけれども、そういうことがあった場合には、現在、同じく査定中でございますので、そこで対応したいというふうに考えております。

○興治委員
 農地災害、農業災害で、国の補助事業を活用して災害復旧事業ができる場合と、そこに該当せずに、しっかり守る農林基盤交付金でやる場合とがあるではないですか。そこの関係の話なのですけれども、3点ほど。
 まず、町のほうからの話で、40万円以上が国の災害復旧事業ですよね。ところが、40万円以上なのだけれども、復旧のための測量設計の委託業務に、農道とか水路1カ所当たり100万円ぐらいの測量設計費がかかるのではないだろうかと、委託費になるのではないだろうかということのようで、これは、この査定を受けてやると、それだけお金の支出が伴うだとか、時間も浪費されるとかということがあって、地元負担も含めて、結構な費用負担になるのではないかと。しっかり守る農林基盤交付金事業について、40万円までというふうになっているのだけれども、これを150万円ぐらいまで、災害の場合は対象になるように広げてもらえないだろうかという話が一つあるのですよね。
 あと、災害復旧事業のための資料づくりとか、それから、測量設計に国の補助金が充てられない、あるいは、県のしっかり守る交付金が充てられないという問題があって、それで、国の補助金をこの資料づくりとか、測量設計に充てられるのは、激甚災害で、かつ査定額が3,000万円以上の場合だそうです。その2つの要件を満たさない場合は、起債の対象にはなるのだけれども、資料づくりと測量設計、この部分について、県からの交付金が充当できればなということ。それから、農地災害については、この測量設計、資料づくりが起債の対象にもならないと。そこはもう全く市町の単独の負担だけを充てているので、ここに県の交付金を活用できないか、交付金の対象にならないだろうかということ、これが2つ目ね。
 3つ目に、農道だとか、水路の簡単なものについて、例えば機械借り上げとか材料支給とかという方法で直すというのがあるではないですか。農道とか水路の場合は、この交付金の対象になっているのだけれども、災害のときの林道がたしかなっていないそうなのですよ。それで、林道も機械借り上げ、材料支給の場合も交付金の対象にしてもらえないだろうかということがありました。この3点、何とかならないでしょうか。

●島﨑農地・水保全課長
 3点ございましたが、いずれも、現在、しっかり守る農林基盤交付金の制度については、市町村の意見をちょっと聞いてみたいということにしておりまして、その中で、今おっしゃられたような実態ですね、実情等も聞き取りをさせていただいて、その中で、また検討するなり、勉強させていただきたいというふうに思います。

●上月森林・林業振興局県産材・林産振興課長
 今林道のほうの簡単な修繕でありますとか、それがしっかり守るの対象になっていないというようなこともございましたけれども、しっかり守るのほうの災害の対象ではないですけれども、災害ではないほうの通常枠のほうで、林道についても修繕的なものをやっておりますので、そちらのほうで現在もやっておるところでございます。

○興治委員
 農地・水保全課長のは、それで頼みますよ。ぜひ現場、市町の実態を聞いて、対応してください。
 今、上月課長が言われたのは、通常のは対象になっているらしいのだけれども、災害のときの対象になっていないので、災害のときも対象にしてほしいということなのですよ。それはどうか。それは通常のほうに持っていくわけ。

●上月森林・林業振興局県産材・林産振興課長
 今、しっかり守るの予算の中で、災害ということで緊急的に農地のほうを、それをメーンにやっておられますけれども、今現在通常枠のほうで林道をやっておる中で、実際のところ、まだ予算的に不足しておるというようなこともないようですので、そういう状況を見ながら、また農業のほうと話をさせていただけたらというふうには考えておるところです。

○興治委員
 いや、もし足らなかったら、災害枠を増額してというようなことはできないのか。

●上月森林・林業振興局県産材・林産振興課長
 先ほど農業のほうからも回答がありましたけれども、市町村さんのほうの要望等も聞きながら、実際に通常枠、災害枠、2つあるのですけれども、どちらのほうでどのように使いたいかというような意見も聞きながら、それもあわせて、農業、林業あわせて検討させていただけたらと思います。

○興治委員
 よろしくお願いします。

◎森委員長
 ほかにございますか。
 私のほうから一つお願いします。
 水産のことなのですけれども、この写真が出ていて、この間、テレビの映像にも出ていましたが、これは幅も、50メートルあるかないかぐらいかなとか、落ちている量もそんなに大したことないのかななどと思って見たのですけれども、これは相当な量が崩れているのですかね。今濁りがあってという話があったのですけれども、河川から大量にいろいろ土砂が出ていて、そっちの影響のほうが結構あるのではないかななどと思うのですけれども、そんなことはないのですか。

●平野水産振興局水産課長
 ちょっと潜って潜水調査をしていないので、状況等はわからないのですけれども、まず、アワビ、サザエの漁場としては、そういった河川域というよりは、山のところ、上に木があるような、そういったところが主に漁場となっているというふうなこともあって、そういったところの崖崩れというのはめったにないものですから、今回そういう崖崩れがあって被害が出ているという状況があるというふうに思っております。河川の土砂の影響というのも、今回は相当出ているようなので、調査してみないことにはわからないのですけれども、ここの長和瀬のところなどは、そういうところかなと、河口ではなくて、山の上が崩れてという状況かなというふうに思っています。

◎森委員長
 ほかに、皆さん、ないですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、意見が尽きたようですので、以上をもちまして農林水産商工常任委員会を閉会いたします。

                                午後3時10分 閉会

 
 


 

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