平成29年度議事録

平成30年3月20日会議録

出席者
(9名)
委員長
副委員長
委員

福田 俊史
坂野 経三郎
藤井 一博
野坂 道明
長谷川 稔
広谷 直樹
安田 優子
横山 隆義
福間 裕隆

 

欠席者
(なし)


傍聴議員   な し

説明のため出席した者
  小倉元気づくり総本部長、井上総務部長、山本教育長、ほか局長、次長、課長
  
職務のため出席した事務局職員
  遠藤課長補佐、松本課長補佐、石本主事

1 開  会   午前10時00分

2 休  憩   午前10時07分  午前10時29分  午前11時34分

3 再  開   午前10時08分 午前10時30分  午前11時37分

4 閉  会   午後0時21分

5 司  会   福田委員長

6 会議録署名委員 藤井委員、長谷川委員

7 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり

 


会議の概要

午前10時00分 開会

◎福田委員長
 皆さん、おはようございます。
 ただいまから総務教育常任委員会を開会します。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりですので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名します。
 会議録署名委員は、藤井委員と長谷川委員にお願いします。
 冒頭に、教育長より発言を求められておりますので、許可をいたします。

●山本教育長
 会の冒頭に当たりまして、一言おわびを申し上げたいと思います。
 先般3月17日の教育委員会で、酒気帯びで高速道路を運転中、相手方6台を巻き込む交通事故を起こした職員を免職したことを始め、県費外会計で不適切な会計処理を行っていた職員4名の懲戒処分を行ったところです。不祥事の防止に全力を挙げて取り組む中、このような大量の処分者を出したことは極めて遺憾なことだと思っております。
 私も非常に危機感を感じて、昨日も事務局の職員を集めて不祥事防止に向けての意識改革を徹底するように改めて指示をいたしましたし、関係市町村あるいは県立学校等にも改めて教育長のメッセージを一人一人の教職員に届くような形で発出したところでございます。それに加えまして、職場内の環境づくりといいますか、いろんなことが相談し合える、誤りを指摘し合える、そうした風土づくりもあわせて進めるように指示をしたところです。このような不祥事が起こらないように教育委員会を挙げて取り組んでまいりたいと思います。このたびはまことに申しわけございませんでした。
 あわせまして、同じ17日だったのですけれども、少年自然の家の出前講座におきまして外でピザをつくるイベントがあり、その途中にカセットこんろを使って炭に着火をするという作業があったわけですが、その着火後に、そのカセットこんろを不適切なところに置いていたため、炭がおこったときの風などでカセットこんろに熱が入って爆発したということがございました。幸い参加している子どもたちは別のところで作業していた時間でしたので、やけどを負ったのは直接その作業を行っていた指導員だけだったということですが、これも不注意による事故ということで、このような事故が起こらないように、消防署などとも連携して研修を行うなど、再発防止に努めてまいりたいと思います。重ね重ねで申しわけございませんでした。

◎福田委員長
 数が数でございますので、再発防止にはしっかり努めていただきますようお願いします。
 なお、本日2時から全員協議会が開催されます。委員、執行部の皆様におかれましては、円滑な審査・審議に御協力いただきますようお願い申し上げます。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
 付託議案は、日程に記載の26議案です。
 これから付託議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれては、簡潔な質問とマイクのスイッチの切りかえをお願いします。
 いかがでございましょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。(「なし」と呼ぶ者あり)
 討論がないようですので、これより採決に入ります。
 採決については、一括して採決するのがよろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 それでは、一括して採決をさせていただきます。
 それでは、本委員会に付託されました26議案を一括して採決をいたします。
 原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託された26議案については、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
 それでは、請願・陳情の審査を行います。
 今回は、新規分の陳情2件です。
 陳情30年総務第1号、クレジットカードを用いたギャンブルの規制・自粛を求める意見書の提出についての審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○藤井委員
 不採択と考えます。
 理由ですけれども、クレジットカード利用者に支払い能力を超えるクレジットを提供して多重債務に陥るきっかけをつくることを防ぐため、クレジットに関する法律である割賦販売法において支払い可能見込み額を算定することがクレジット業者に義務づけられており、この支払い可能見込み額を超えたクレジットを利用することはできないことから、不採択が妥当と考えます。

○長谷川委員
 趣旨採択を求めたいと思います。
 理由としましては、方向性としては本当にうなずけるものでありますが、法による規制となりますと、実効性としてはまだ難関があろうと思いますので、その意味から趣旨採択をお願いしたいと思います。

◎福田委員長
 意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
 長谷川委員からは趣旨採択、藤井委員からは不採択という意見がありました。
 初めに、趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成1人です。
 次に、不採択に賛成する方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数です。したがいまして、陳情30年総務第1号につきましては、不採択と決定しました。
 続きまして、陳情30年総務第5号、鳥取県文書の管理に関する規定(文書管理規定)の適切な運用について審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○藤井委員
 趣旨採択をお願いしたいと思います。
 理由ですけれども、適切な文書管理を行うため、鳥取県公文書等の管理に関する条例等の内容について、毎年、各所属の文書管理主任への研修などが実施されていること、また、条例等の適切な運用のため、現在、執行部では決裁方法等の見直しを検討していることから、趣旨採択が妥当と考えます。

◎福田委員長
 そのほかありませんか。
 意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
 確認します。御意見は趣旨採択のみです。
 それでは、趣旨採択とするかどうかを採決します。趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員です。したがいまして、陳情30年総務第5号につきましては、趣旨採択と決定しました。
 次に、報告事項に移ります。
 初めに、総務部、会計管理者、監査委員、人事委員会、県議会について行いますので、中部地震復興本部事務局、元気づくり総本部及び教育委員会の執行部の皆様は御退席ください。
 暫時休憩をします。10分からスタートしますので、そのままお残りください。

午前10時07分 休憩
午前10時08分 再開

◎福田委員長
 それでは再開します。
 執行部の皆さんにおかれましては、説明は要領よく簡潔にマイクに向かってお願いします。
 なお、質疑につきましては、説明終了後に一括して行っていただきます。
 報告1、不活動宗教法人に係る調査結果について、塩川行政監察・法人指導課長の説明を求めます。

●塩川行政監察・法人指導課長
 総務部の資料の1ページをお願いします。6月の常任委員会におきまして宗教活動を行っていない疑いのある宗教法人の調査を行う旨報告したところですけれども、このたびその結果がまとまりましたので、御報告いたします。
 改めまして、調査の目的、対象を御説明いたします。
 代表者が亡くなったりして活動を行っていない宗教法人を放置しておくと悪用されるおそれがあったり、不活動になってから時がたつと、解散等の事務手続がどんどん難しくなることから、調査を実施したものでございます。
 対象としましては、県に提出すべき書類が未提出で、連絡がとれない25法人をリストアップして調査を開始しました。それに、今年度になってから連絡がとれなくなったり、提出された書類の記載に疑義がある5法人を加えて計30法人の実態調査を行いました。
 調査の方法は、現地に出向いたり、聞き取り調査を行ったりして調査を行いました。
 その結果でございます。3番目に記載していますけれども、30法人のうち活動の確認ができたのが22法人、活動が行われていない不活動法人と認められるものが8法人ございました。この8法人のうち、現在は活動を行っていないのだけれども、法人の存続を関係者が希望する法人が4法人ございます。この法人については、現在代表者がおられないことになっておりますので、早期に改めて代表者を選任していただいて活動を行っていただくよう指導を進めていくことにしております。残りの4法人につきましては、関係法人との合併あるいは解散等の手続を行うよう事務手続を指導していくようにしてございます。

◎福田委員長
 続きまして、報告2、鳥取県立布勢総合運動公園(コカ・コーラウエストスポーツパーク)の愛称変更について、田原財源確保推進課長の説明を求めます。

●田原財源確保推進課長
 2ページをお願いします。鳥取県立布勢総合運動公園の愛称変更について報告します。
 本総合運動公園につきましては、平成20年度からコカ・コーラウエスト株式会社とネーミングライツ契約をし、コカ・コーラウエストスポーツパークという愛称で親しまれているところですが、コカ・コーラウエスト株式会社様がこのたび合併され、コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社に会社名を変更されました。これに伴い、このたび平成30年4月1日からの契約変更にあわせてパークの愛称をコカ・コーラボトラーズジャパンスポーツパークに変更することとなりましたので、御報告します。今後は、新愛称の定着に努めていきたいと考えています。
 なお、年額は、平成20年度から税別1,000万円としておりますが、変更はありません。

◎福田委員長
 続きまして、報告3、専修大学との就職支援に関する連携協定の締結について、岡﨑東京本部長の説明を求めます。

●岡﨑東京本部長
 おはようございます。3ページの専修大学との就職支援に関する連携協定の締結について報告申し上げます。
 本日2時から専修大学の神田校舎で平井知事、専修大学の佐々木学長、そしてふるさと鳥取県定住機構の森谷理事長の3者によりまして就職支援連携協定が締結される運びになりましたので、その内容を報告します。
 連携・協力事項を2番目に書いていますけれども、5項目あります。そして具体的な取り組みは矢印で示していますが、アからオにあるように、学生に対して直接情報を発していきたいと考えています。
 協定の目的と狙いは3番目に書いていますが、後段のほうに、大学を通じて学生やその保護者に対して県内就職に関する情報を直接提供する、そして大学と連携したイベント、相談会などを通して直接学生にUターンを働きかけていくということです。その学生も含めて県外出身者に対してもIターンの機会になっていくのではないかと考えております。
 次の4ページですが、5番目に本県と県外大学等との協定締結状況を書いています。これは関西本部のものもつけていますが、首都圏では、昨年9月に、第1号として中央大学と締結しました。その後、明治大学と締結し、そして専修大学が3校目ということになります。横に書いていますけれども、青山学院大学とは、きょう包括連携協定を結びます。これは、この後、元気づくり総本部から報告がありますので、詳しくはそちらをお聞きください。
 5ページ目ですが、参考として、大学連携によるUターン就職促進に関する取り組み状況として、我々の今の取り組みを具体的に書いております。これは中央大学、明治大学、そして専修大学共通で取り組んでおります。また後ほどごらんください。

◎福田委員長
 続きまして、報告4、関西圏の大学と連携したUターン就職支援事業の実施状況について、伊藤関西本部長の説明を求めます。

●伊藤関西本部長
 6ページをお願いします。関西圏の大学と連携したUターン就職の支援事業の実施状況について、御報告をさせていただきます。
 各協定大学と連携しまして、県内企業による業務の説明でありますとか内定を得た先輩学生との意見交換、こういったものをUターン就職を勧めるための取り組みとして各大学と行っているところです。
 2に記載しておりますのは、11月から2月にかけての状況でございます。立命館大学や関西大学など8大学で実施をさせていただいております。参加学生からは、鳥取に戻ってきてほしいという皆さんの熱意が伝わってきた、あるいは鳥取にたくさんの就職先があるということがわかったといった御意見がありました。また、京都女子大学の栄養関係の学生さんからは、食品関連の若手社会人との意見交換がしたかったといった意見もございましたので、これからはやはり参加する学生に応じた人選というのが必要だろうということです。このあたりは大学とも相談しながら今後とも進めてまいりたいと思っております。

◎福田委員長
 続きまして、報告5番、更なる会計事務の適正化策の実施及び新たな収納方法の導入について、田中会計指導課長の説明を求めます。

●田中会計指導課長
 会計管理者の資料の1ページです。会計指導課におきましては、各所属における会計事務の適正化の徹底を図るため、平成30年度にさらなる適正化策を実施します。また、平成29年4月からコンビニ収納の対象を拡大しているところですが、県民の利便性向上のため、平成30年4月から新たにスマートフォンを利用した電子マネーによる収納方法を導入しますので、御報告をいたします。
 最初に、さらなる会計事務の適正化策です。1番として記載しておりますが、従来からの取り組みに加えまして、新たに、会計局職員が各所属に直接出向いて会計事務の指導等を行う取り組みを実施します。表に書いておりますが、会計プチセミナーと称して、部局ごとに監査指摘事項などミスの多い事務を中心としたセミナーを実施したり、会計相談を受けたりということを考えております。
 また、2番目に書いておりますが、会計マンスリーサポートと称して、モデル所属を設定いたしまして1カ月間、訪問したり、起案時の指導等を行おうというものです。あるいは、3番目に書いておりますが、会計実地検査は、これまで地方機関を実施の対象としておりましたが、新たに本庁についても実施をしようというものです。従来からの取り組みにつきましては、その下に書いております。これは継続して実施を考えております。こうした取り組みによりまして、さらなる会計事務の適正化に取り組んでいきたいと考えてございます。
 2ページをお願いします。新たな収納方法の導入についてです。これはスマートフォンを使った決済ができるようにするというものでして、現在コンビニ収納が可能な県税等につきまして、このコンビニ収納代行業者であります地銀ネットワークサービスが、この平成30年4月からヤフーと提携した税公金のスマートフォン決済サービスを開始することになってございます。これを本県でも導入しようというものです。
 利用対象につきましては、コンビニ収納が可能な県税及び税外収入ということでして、具体的には、括弧書きしておりますが、自動車税、個人事業税、不動産取得税、あるいは税外収入でいいますと県営住宅の家賃ですとか学校授業料、貸付金の返還金等です。利用方法は、スマートフォンにヤフーのアプリをダウンロードしていただいた後、納入通知書に印字されたバーコードを読み取ることで、Yahoo!マネー、電子マネーで支払うことができるというものでして、支払いに係る手数料は無料です。収納方法につきましては、コンビニ収納と同様ですので、収納代行業者の地銀ネットワークサービスを通じて県に収納されるということです。
 コンビニ収納の対象を4月から拡大しておりますが、その2月末時点の状況をそこに書いておりますので、参考にしていただければと思います。こうしたいろんな収納方法を準備することによりまして県民の方の利便性を高めていきたいと考えてございます。

◎福田委員長
 今までの説明について質疑等はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他ですが、総務部、会計管理者、監査委員、人事委員会、県議会について、執行部、委員の方で何かございませんか。

○野坂委員
 前回の委員会で報告があった理学療法士等修学資金貸付金返還金の二重徴収の件ですが、システム改修で幾ら追加で払われたか等々については、資料をいただいたので、わかりました。80万円弱ということで、そういう意味では余分な支出だったなと感じております。これ以外にも職員の直接の経費も相当かかっているのでしょうから、単にこのシステム改修の追加の金額以上に業務の影響というのは多大だったなと考えるわけです。にもかかわらず、今後について適切な見直しの言及がなかったので、前回問題を指摘させていただいたのですね。
 たび重なるシステム調達でさまざまなトラブルがあるのですね。その多くは、随意契約であったり、あるいは公募の入札をしていても、結果的には1社入札であったり、つまりそこに競争性が全く発揮できていないのですね。入札という制度をくぐっていますけれども、そこで競争性が担保されていないということです。そういう中で、この一、二年さまざまな問題が集中的に起きているということをずっと問題として指摘しているのですよね。それについては、例えば入札、公募にしたって結果的に1社入札みたいな話になっているわけですから、その内訳とか仕様についてもっと工夫できるのではないかということもあわせて指摘させてもらっています。その辺の検討状況、取り組み状況というのはどうなっているのでしょうか。
 今のままだと、既存システムの移行は全部、ずっとこの状態が続いていくわけですよ。これは何らかの形で改善できるのではないかと思うわけですよ。総務部長からは、それについて今後適切に、入札の競争性が担保されるように調査検討しますという答弁があったと思うのですけれども、状況はどうでしょうか。

●井上総務部長
 前回の御説明の繰り返しになるところがあるかもしれませんけれども、前回のときに御議論しましたように、一般競争入札であっても、我々としては、やはりなるべく多くの方に参加をしていただいて、その中からいいものをより低いコストで調達するというのが理想ということでありますが、今回の基幹システム刷新に当たりましては、結果的には1社入札となったところが多かったと思います。
 前回申し上げましたように、やはり形式としては一般競争入札ですからこれ以上のものはとりようがないということがありますので、あとは、工夫するとすると、個々のシステムをつくるときに、どういうような形でより多くの方に手を挙げていただけるような仕様をつくっていくかということになります。全部我々のほうで検討して、仕様という形でこれでいきますよというのを決め切ってしまうのではなくて、もう少し段階的に各ベンダーさん等の意見を聞きながら、手が挙がりやすいような仕様をつくっていくようなことが考えられるだろうということを前回お話し申し上げました。
 一般論的にはそういうことになろうかと思いますけれども、次は、結局個々のシステムに応じてどういう形でどういう業者さん、ベンダーさんにお聞きをし、それをもとにどういう形で仕様をつくっていくかという具体の話になっていくのだろうと思います。今の時点では、新年度も特にそういった意味で大きな入札が予定されているところがありませんので、それは次回、何らかの話があるときにということになろうかと思いますけれども、いずれにしても、今回、委員の御指摘がありましたように、基幹システムの刷新という、本県としては10数年に1回という大きな調達だったわけですので我々としては最善の努力を尽くしたつもりでありますけれども、いろいろ、税の問題ですとか、それから今回御指摘があったように結果的に1社入札になったということもありますので、これはやはり次回に必ず生かさなければいけないと考えています。
 税のほうはまだ終わっていませんけれども、税以外につきましては今年度で一旦けりがつく形になりますので、やはり我々としては、まずはその振り返りをしっかりしておかなければならないと考えています。この基幹システムの改修については、しばらくの間は年度の微修正で済むと思いますけれども、いずれまた時代が変わって、この基幹システムをもう一回やはりつくりかえなければいけないというときに、今回と同じようなことをやっては意味がないので、やはり今回の経験というのをしっかりまとめて、それを次回の大きなシステム改修の発注に生かすという形にしていきたいと思っています。基本システムはそういう形になりますが、委員の御指摘についていいますと、それはやはり具体のシステムが出てきたときに、それに応じてその手だてを講じていくということになろうかと思います。ただ、今すぐには、そういう意味でのシステム調達というのは予定されていないという状況であります。

○野坂委員
 一般競争入札をしても、例えば応募されたところが辞退するということも数多くあって、結果1社入札がずっと続いているのですよね。だから、やはり仕様に問題があると考えて、例えばいろんな知見を入れて、入札が機能するような形をつくっていくというのが発注者の責務だと思うのです。ですから、そこの問題意識をきちんと持っていただいて具体的な取り組みをお願いしたいと再度要望しておきますので、よろしくお願いします。

◎福田委員長
 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が尽きたようでございます。
 総務部、会計管理者、監査委員、人事委員会、県議会につきましては以上で終わります。
 執行部入れかえのため、暫時休憩いたします。再開は10時30分とします。

午前10時29分 休憩
午前10時30分 再開

◎福田委員長
 再開します。
 引き続き、中部地震復興本部事務局及び元気づくり総本部について行います。
 執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔にマイクに向かってお願いします。
 なお、質疑につきましては、説明終了後、一括して行っていただきます。
 報告6、鳥取県×日本財団共同プロジェクトの取組状況について、福田とっとり元気戦略課共生社会プロジェクト推進室長の説明を求めます。

●福田とっとり元気戦略課共生社会プロジェクト推進室長
 元気づくり総本部資料の1ページをお願いします。日本財団との共同プロジェクトにつきまして、現在の主な取り組み状況等の御報告をさせていただきます。
 まず、中山間地域の生活支援です。こちらにつきましては、これまでに岩美町、江府町、智頭町で交流サロンの整備でございますとか移動販売の導入等のモデル的な取り組みを支援しておりまして、高齢者の生きがいや暮らしの安心、主体的な地域活動への参加につながっているところです。また、このプロジェクトを契機に住民主導の新たな取り組みも活発化しておりまして、地域に元気が出てきているところです。今後も、住みなれた地域で安心して暮らせるモデルづくりを県内各地で展開していく予定としています。
 2番目は、住民参加型の健康づくりです。3人1組で期間中の歩数を競うウオーキングキャンペーンというものを2年連続で開催しまして、多くの参加者を得て県民の日常的な運動習慣化、ウオーキングの普及につながったところです。今後この取り組みを進めて、ウオーキングを初めとするさまざまな健康づくりの取り組みに広くポイントを付与する県版の健康マイレージ事業を全県展開してはどうかということを検討中です。
 3番目、難病の子どもと家族の地域生活支援です。鳥大附属病院の中に小児在宅支援センターというものを設置しまして、いわゆる医療的ケア児に係る専門人材の養成を推進しています。これまでに約100名の受講者を得まして、センターの指導を受けた医師が新たに医療的ケア児の訪問診療を始めるなど、成果があらわれてきているということです。現在、医療的ケア児に係る相談や日中の生活支援の中核を担う地域拠点の整備につきまして関係団体と協議中でして、早期開設に向けて取り組みを進めていきます。
 2ページをお願いします。4番目は、競技場のバリアフリー化です。今議会でも知事から答弁がございましたけれども、現在、布勢総合運動公園内に障がい者スポーツの推進の核となる施設の整備を検討中です。障がい者が広くスポーツに親しむことのできる場、また、それをサポートする人材の育成の場として、障がい者のスポーツ体験、相談・指導、サポート人材の育成等の機能を担う施設を県民体育館の隣に増設しまして、既存の体育館等も活用しながら運動公園全体として障がい者スポーツの拠点化を図る方向で協議中です。平成31年夏ごろの開設を目指して取り組みを進めてまいります。
 5番目は、タクシーのユニバーサルデザイン化です。これまでにUDタクシー200台を整備しまして、県内小型タクシーの約2分の1のUD化が実現しております。地域の身近な移動手段として広く県民に浸透して稼働率も非常に高くなっておりまして、車椅子の利用者の方でありますとか高齢者の方の外出促進にもつながっているところです。今後さらなる利活用を図るために、関係機関で推進組織を立ち上げて利用促進に取り組んでいくこととしています。
 6番目は、働く障がい者をふやすということで、工賃向上を目指す福祉事業所の新たな事業展開等のモデル的な取り組みを支援しております。稼働中のモデル事業所の工賃が稼働前と比べまして約3割増となっており、障がい者の自信や就労意欲が向上しております。また、鳥取市にあります共同作業所ワークコーポとっとりの高単価作業に対応した生産管理体制の整備を支援しておりまして、ワークコーポとっとりも売り上げが倍増し、工賃額も約7割増となっており、また、共同作業への参加事業所でありますとか利用者も大幅に増加しているところです。4月には中部地区に新たな共同作業所が稼働予定でして、今後もさらなる工賃向上を図ってまいります。
 大きな2番目は、日本財団まちなか拠点の開設ということですが、このたび日本財団さんのほうで共同プロジェクトの取り組みの発信と民間主導の地域づくり活動の支援拠点といたしまして、鳥取市内にサテライト拠点を開設されました。今後この拠点を活用して、地域づくりを担う人材の育成やネットワークづくり、活動支援に取り組む予定です。

◎福田委員長
 続きまして、報告7、「平成29年度鳥取県に関するイメージ調査」の結果について、西川広報課長の説明を求めます。

●西川広報課長
 3ページをお願いします。鳥取県に関するイメージ調査の結果について御報告申し上げます。
 今後の県外情報発信や魅力向上の参考にするため、鳥取県の観光、特産物のイメージ調査について、首都圏、関西圏などの大都市圏、それから中四国、九州等の県外に居住されている一般消費者の方々を対象として調査を行いました。1番の調査概要のところになりますが、この調査は平成23年から数えて7回目の調査となっておりまして、毎年この時期に御報告をさせていただいております。
 調査につきましては、先ほど申し上げました各圏域の14都府県に居住する男女5,400人を対象にインターネットによるアンケート調査を行っております。調査につきましては、楽天リサーチという調査会社に委託しております。
 調査内容につきましては、2番の結果概要のところになりますが、まずは本県に対するイメージについて自由記載でアンケートをとっております。そして(2)のところになりますが、特産品でありますとか観光地、それから鳥取県の話題、こういったものを選択肢の形式で御存じのものがあれば教えてくださいという形でアンケートをとっております。
 4ページをお願いします。(3)のところになりますが、魅力向上に必要と思われる分野はどういったものですかという、いわゆるアドバイスにかかわってくる話題ですとか、それから鳥取県の情報をどういう経路で入手されましたかという質問をしております。
 最後に、(4)のところになりますが、鳥取県に訪問される御意向等はありますかということを質問しております。
 その結果につきましては、また1枚戻っていただきまして、3ページの上のところに点々の線で囲ってあるところがあるのですけれども、そこに主な特徴的な結果ということで整理しております。
 まず、鳥取県と言われて連想されるものにつきましては、8割の方々が砂丘と回答なさっておりまして、これはもう7年連続の不動の1位ということになっております。それから見聞きしたことがある鳥取県の話題というところですが、これも2年連続でコーヒー系の話題ですが、スターバックスコーヒーでありますとか、すなば珈琲というような話題が1位となっていて、その次が「ゲゲゲの鬼太郎」の関係となっています。我々がPRに力を入れてきたものがかなりの割合で認知していただいているという状況が見受けられました。
 特産品の認知度ですけれども、二十世紀梨が7年連続となっており、やはり鳥取イコール梨という認知が固まっております。あと観光地につきましては、鳥取砂丘、水木しげるロード、大山というような順番で認知度が高く、これもやはり不動の順位となっております。詳細につきましては、別冊でイメージ調査の概要という横版の資料がございますので、また改めてごらんいただければと思います。
 こうした結果に基づきまして、4ページの下の3番ですけれども、今後の対応としましては、やはりテレビを中心とした情報収集というのが非常に高い割合で各年代、性別問わず多いようですので、こういったテレビを中心に、しかも求められている話題といいますのが、やはりグルメであったり旅行であったりというような話題を求めていらっしゃる方が多いので、そういったところを中心に番組制作を働きかけたりしながら鳥取県をPRしていけたらと考えております。
 また、若い世代では、SNSと呼ばれますフェイスブックですとかツイッターですとか、そういったものの使用割合が非常に高いこともよくわかりましたので、今回やりましたポケモンGOのイベントですとか、蟹取県のPR動画も2年前ぐらいにやって結構反響があったのですけれども、こういったことをやりながら若い世代に対しても鳥取県の認知度を高めてまいりたいと考えております。

◎福田委員長
 続きまして、報告8番、東京大学と連携したフィールドスタディについて、報告9番、青山学院大学との連携に関する包括協定の提携について、報告10番、第一生命保険株式会社との中山間集落見守り活動に関する協定の締結について、報告11番、とっとり創生フォーラムの開催について及び報告12、小さな拠点の開所について、齋尾とっとり暮らし支援課長の説明を求めます。

●齋尾元気づくり推進局とっとり暮らし支援課長
 5ページをお願いします。東京大学と連携したフィールドスタディについてです。
 東京大学は、地域課題の解決策を学生自身が検討する取り組みを本年度から開始されまして、ふるさと知事ネットワーク構成県の15県のうち、本県を始めとした10県が受け入れを行っております。
 1番の本県の活動プログラムですが、活動テーマにつきましては、生涯活躍のまち、日本版CCRCの先進事例を学ぶということで、記載の3名の方がそれぞれ生涯学習ですとか仕事、地域交通の課題に取り組み、(3)番の活動経過に書いていますが、3回の現地活動と学内での調査により提案をまとめられまして、3月7日に東京大学での活動報告会、それから3月10日に湯梨浜町での活動報告会が行われました。
 2番に湯梨浜町での報告会の状況を記載しておりますが、学生からは、今回の活動を通じて今後につながるよい経験ができ、このプログラムが終わってからも鳥取県とのかかわりを持ち続けたいという発言や、地元からは、都会の若い学生の視点で町の魅力を再認識することができて、地域を考え直すきっかけができたという声をいただいております。また、町の担当者からは、学生からの提案につきまして、取り組めるものがないか検討してみたいという発言もありました。なお、平成30年度も引き続き湯梨浜町において受け入れの検討を行っているところです。
 6ページは、青山学院大学との連携に関する包括協定の締結についてです。
 本年度、青山学院大学は、本県鹿野町における児童生徒による演劇の手法を用いた表現ワークショップの効果を検証する研究活動や、鹿野町の地域づくりの取り組みが全国的に先進的な取り組みであることを評価されまして、本県を継続的な学びの拠点として利用し、将来的なサテライトキャンパスの創設を視野に入れたところで、包括協定を次のとおり締結することとなりました。
 包括協定は、本日の午後3時から青山学院大学において、三木学長、平井知事により次のとおり締結されます。4番が協定内容ですが、連携事項としては、鳥取県における教育研究活動の取り組み推進に関することを始め、その下に記載のとおりです。来年度の主な取り組みの予定は、5番に記載しているとおり、本県内でのフィールドスタディーの学習効果を大学が評価し、一定期間、本県で学ぶ学習プログラムづくりですとか、学生自身に研究させるフィールドスタディーによる地域振興の取り組み、大学の知的資源を生かした地域での人材育成の可能性の検討、学生の居場所として地域内の古民家など候補地の検討などを行う予定としております。
 続きまして、7ページをお願いします。第一生命保険株式会社との中山間集落見守り活動に関する協定の締結について報告します。
 中山間地域に暮らす高齢者など、住民の安全・安心な暮らしを守るため、中山間集落見守り活動に関して協定を結びます。あさって3月22日に以下の出席者により調印式を行います。
 協定の内容ですが、県内19市町村のうち事業者が日常的に業務を行う地域において、社員等が事業活動時に高齢者の異常等を発見した際に市町村へ連絡するものです。参考に書いていますが、今回の協定締結につきまして累計で64事業者との協定を締結することとなります。
 8ページをお願いします。とっとり創生フォーラムの開催について報告させていただきます。
 生涯活躍のまち、日本版CCRCの実現に向けまして、本県では湯梨浜町と、それから南部町の2町で取り組みが進められておりまして、今週土曜日の3月24日に、東京のLEAGUE有楽町におきまして、首都圏の元気高齢者を始めとする移住希望者を対象にとっとり創生フォーラムを開催します。内容としては、日本版CCRC研究の第一人者であります三菱総研の松田智生先生による講演のほか、両町長による取り組みの紹介や鳥取県、両町の魅力紹介などを行います。
 両町の取り組み状況を2番に記載しておりますが、湯梨浜町におきましては、松崎駅前で交流拠点の整備が進んでおりまして、この春の4月に総合相談センターとお試し住宅の運用が開始される予定になっております。また、現在その隣に整備中の多世代地域交流拠点につきましては、この秋に完成する予定となっております。南部町におきましては、公益社団法人青年海外協力協会、いわゆるJOCAさんが事業主体となり法勝寺高校跡地の地域交流拠点の整備を進めておられまして、平成30年度に実施設計と温泉掘削を行い、平成31年度に建設工事を行う予定です。その他、賀野地区だとか手間地区ではサテライト拠点の整備を進めており、それぞれ来年度完成予定となっております。今後とも町と連携して元気高齢者を始めとする移住者の呼び込みを進め、生涯活躍のまちの実現を図りたいと考えております。
 9ページをお願いします。小さな拠点の開所につきまして報告します。
 このたび八頭町におきまして、大江地区福祉施設「なごみ」を3月25日に開所し、中山間地域における小さな拠点の取り組みとして新たに展開されることとなりました。大江地区福祉施設「なごみ」の概要を下に記載しておりますが、昨年3月に閉所いたしました旧大江保育所を活用し、その下の小さな拠点としての主な取り組み内容のところに書いてございますが、健康づくりですとかカフェの開設による多世代交流活動、伝統文化の保存活動と後継者の育成等に取り組まれます。また、これにかかわる県の支援でございますが、中山間地域活性化総合支援事業の遊休施設活用支援事業ということで、記載のとおり助成を行っているところです。
 小さな拠点の取り組み状況について、12月の常任委員会で報告させていただいた以降、特に進展のあったものを報告させていただきます。
 10ページの9番、琴浦町の古布庄から16番の伯耆町の日光まで8地区につきまして、それぞれ拠点施設の改修ですとか新設、それから新たな担い手の育成などによる体制強化の整備等により、それぞれの右側の欄に記載しているとおり拠点化されたもの、これから拠点化されるものということで、年度末までにここの16、それから先ほど説明した大江地区を加えて合計17地区の拠点化ができることとなりました。
 そのほか、検討を進めている市町村も下に書いているとおりですが、今後とも小さな拠点の全県展開、30カ所に向けた取り組みを町や地元、それから日本財団とともに進めていきたいと考えているところです。

◎福田委員長
 続きまして、報告13、大塚製薬株式会社との包括連携協定の締結について、村上参画協働課長の説明を求めます。

●村上元気づくり推進局参画協働課長
 資料の11ページをお願いします。来週3月27日の日に大塚製薬株式会社と包括連携協定を締結することとなりましたので、報告いたします。
 調印者は、大塚製薬株式会社広島支店支店長の前田朋明さんです。
 協定の概要ですが、疾病予防や健康増進に取り組む大塚製薬株式会社と鳥取県が連携して、地域の活性化や県民サービスの向上を図ります。
 協定に基づく主な取り組みとしては、食育の推進ということで、栄養士会と協力した食育セミナーの開催、また、健康増進ということで女性の健康に向けたセミナー、それから熱中症予防に向けた高校、スポーツ施設でのポスターやチラシの掲示ということをやってまいります。熱中症予防月間が5月から始まりますので、それに向けた取り組みとなります。そのほか、スポーツの振興、災害時の支援、あいサポート企業への登録等々、これから大塚製薬と一緒になって地域活性化に向けた取り組みを進めます。

◎福田委員長
 続きまして、報告14、みんなで地方創生事業の執行状況について及び報告15、農林水産省「ジビエ利用モデル地区」への選定について、谷口東部振興監の説明を求めます。

●谷口元気づくり総本部東部振興監兼東部振興監東部振興課長兼中山間地域振興チーム長
 みんなで地方創生事業の執行状況について報告させていただきます。
 この事業は、地方創生に資する取り組みを支援する事業でして、東・中・西部の各所で事業を実施しております。東部におきましては、ポケモンGOの開催にあわせて「食のみやこ鳥取県」をPRするイベントを開催し、来場者の方に地元グルメが味わえる屋台を出店するとともに、観光パンフレット等を配布しております。中・西部の事業については、本日の地域振興県土警察常任委員会で報告しておりますが、東・中・西合わせまして5事業、約470万円を執行しております。
 続きまして、15ページをお願いします。農林水産省「ジビエ利用モデル地区」への選定についてですが、3月9日に農林水産省がジビエ利用モデル地区として全国の17地区を選定したと発表しました。鳥取県からは、いなばのジビエ推進協議会が選定されております。
 このモデル地区の選定に当たりましては、安全で良質なジビエの安定供給を実現することが求められており、先導的モデルとなる取り組みなどを定めたマスタープランを策定した17地域が選ばれております。このモデル地区に選定されますと、平成30年度に農水省が予定しておりますジビエ倍増モデル整備事業が活用できるようになります。

◎福田委員長
 今までの説明について質疑等はありませんでしょうか。

○長谷川委員
 8ページのとっとり創生フォーラムの開催については、本当に日本版CCRCの具体化だと思って受けとめておりますが、これが地方創生の当初段階では何か高齢者の方が福祉施設か何かにまとまって移住するというような構想があって、その場合、保険証をどう切りかえて地元負担にならないようにするかということもかなり検討されていたかと思いますが、今回の構想は、本当に地道な受け皿づくりだろうと思いますけれども、おいでいただく対象としてどういう方を描いているのでしょうか。

●齋尾元気づくり推進局とっとり暮らし支援課長
 元気高齢者ということで、リタイアされた方々だけをお呼びするものでは当然ございません。まだこれから活躍できる方々に地元に入って自分の役割を担っていただこうということもあります。また、地域が元気になるための取り組みですので、あわせて若い方など、多世代に入ってきていただこうと考えておられます。

○長谷川委員
 いわゆる移住定住の、やや年齢が高い層向けのものという捉え方でいいのでしょうか。何かまとまってという発想は抜いたほうがいいのでしょうか。

●齋尾元気づくり推進局とっとり暮らし支援課長
 サービスつき高齢者向け住宅の整備等もありますので、当然そういう部分もあるのですが、あわせて、地域ではいろいろな人材が不足しておりますので、若い方も、両方相まって入っていただくように考えております。

○長谷川委員
 そうしますと、日本版CCRCという言葉に余りとらわれずに、都会の方、今回は首都圏の方に鳥取県を知っていただき、移住していただく、そういう受け皿づくりのきっかけをつくるものだということでいいのでしょうか。

●齋尾元気づくり推進局とっとり暮らし支援課長
 まさにそのとおりだと考えております。

○広谷委員
 2点お尋ねします。
 まず、1点目は、日本財団とのプロジェクト事業ですけれども、どれというわけではないですけれども、多くの事業を日本財団とやっているわけですけれども、たしか私の記憶では、5年間とか期間限定の事業ですよね。その期間が過ぎた後は、日本財団からの財政的な支援がなくなるわけでしょう。そうすると、取り組みが縮小していくのではないかという心配をしているのですけれども、そのあたりはいかがでしょうか。
 2点目は、15ページのジビエの関係ですが、このたびいなばのジビエ推進協議会が農水省のモデル地区に選ばれて、ジビエ倍増モデル整備事業が活用できるようになったということですけれども、これは具体的にどういう事業ができるのか、それから全額国の予算で賄えるのか、そのあたりを具体例も含めて説明していただけませんか。

●福田とっとり元気戦略課共生社会プロジェクト推進室長
 日本財団との共同プロジェクトでございますけれども、委員御指摘のとおり5年間で30億円規模の事業ということでやっております。5年後、そのプロジェクトが終了した後はどうなのかというようなお話だと思いますけれども、日本財団の支援は、イニシャルコストを中心に支援をいただくということで、ランニングの部分というのは基本的には支援しないという形になっておりますので、初動の部分の後押しをしていただいて、ランニングのところは自立して運営できるような形での事業を仕組んでいくことを考えております。
 また、事業を仕立てていく中でも、大体の支援が終わった後で、きちんとその事業の取り組みが継続していくかどうかといったあたりですとか、あるいは将来的に担い手がいるのかどうかというところなど、人材育成等も含めて事業を進めていくようにしております。日本財団との共同プロジェクトが終わった後も継続して取り組みが進むように、そういった観点を持ちながら事業を進めているところでございます。

●谷口元気づくり総本部東部振興監兼東部振興監東部振興課長兼中山間地域振興チーム長
 まず、事業の内容でございますけれども、例えば解体処理施設の建設のようなものから販路開拓のようなものまで、ハードとソフト両方できるようになっております。ハードにつきましては補助率2分の1、ソフトについては10分の10と伺っております。
 今、いなばのジビエ推進協議会が考えておられる内容については全てソフトです。例えば今度智頭に新しい施設がオープンしますので、そこのスキルアップの支援とか、あとジビエは、ロースが主に出ますので、それ以外の部位の販路開拓について、よく言われます広域配送ができないかということがありまして、岩美町から智頭町の新しくできる施設に広域配送ができないかという試験もやってみたいと考えていらっしゃいます。

○広谷委員
 日本財団の件ですけれども、きっかけづくりで事業をいろいろやっていくのはいいと思うけれども、今の答弁では、その後も日本財団がある程度かかわりを持っていただけるということですか。

●福田とっとり元気戦略課共生社会プロジェクト推進室長
 いや、そうではなくてですね。

○広谷委員
 結局、やはり自治体なり地域住民が主になって取り組んでいかないといけないわけでしょ。

●福田とっとり元気戦略課共生社会プロジェクト推進室長
 日本財団には、あくまでも初動の部分の後押しをしていただくことになります。

○広谷委員
 ですよね。だからその後も事業がうまく取り組まれるかが心配だからお尋ねしたので、そのあたりは、県なり地元自治体といった行政が一生懸命にフォローしてあげないと、やはりつくったはいいけれども何か尻つぼみになったというのではいけないと思うので、そのあたりをしっかりとお願いします。

●小倉元気づくり総本部長
 まさにその点があるから共同プロジェクトなのです。ですからプランニングをする際も、地元、県、そして日本財団が一緒になってプランニングする、要はこの事業が継続していけるかということを見ながら初期投資をしていくことになります。例えば今、岩美町で漁村カフェ、農村カフェ、それと岩美病院と結んだネット健康相談がうまく回っているところなのですね。そういった形を各地に横展開していくことを考えています。

○広谷委員
 では、ジビエの件ですが、農水省の支援は、平成30年度だけなのですか。

●谷口元気づくり総本部東部振興監兼東部振興監東部振興課長兼中山間地域振興チーム長
 平成30年度の単年度と聞いております。

○安田委員
 日本財団との共同プロジェクトのことで少し確認ですが、私はこのことは余りよくわからないのですが、今のお話の続きで、今現在、幾つの事業を一緒にやっていらっしゃって、日本財団から鳥取県に総額どのぐらいの金額の資金援助が来ているのか教えていただけますか。

◎福田委員長
 福田室長、幾つの事業で、総額どれぐらいか今わかりますか。

●福田とっとり元気戦略課共生社会プロジェクト推進室長
 事業の数ということになりますと、ちょっと手元に資料がないのですけれども、30億円の予算の中で、2年間で大体今13億円ぐらいの支援……。

○安田委員
 5年間のうち当初の2年で13億円を消化、それがプロジェクトのトータルなのですか。
 それは県で、ある程度こういう事業をやりたいということで提案をして、向こうが受け入れてくれたものがそういう事業として成り立つのですか。

●福田とっとり元気戦略課共生社会プロジェクト推進室長
 もともとプロジェクトの締結をする際に、県と日本財団とで、こういうプロジェクトを進めましょう、こういう方向でいきましょうという形で県政の方向に合う形でプロジェクトを組ませていただいておりますので、その中で、日本財団と、あるいは地域と相談をしながら具体的な事業をつくり上げているということです。

○安田委員
 そうすると、鳥取県は今、こういうプロジェクトを6つぐらい展開されているけれども、よその県では、また違うプロジェクトが進行されているということですか。

●小倉元気づくり総本部長
 今回の日本財団とのプロジェクトは全部で9つあります。6つのプロジェクトは今記載のとおりですけれども、あと残りの3つは、研修など、人材育成のプロジェクト、あとこの大きな6つのプロジェクトにつながる小さな種を育てていく、新たな地域活動を支援するプロジェクト、そして情報発信のプロジェクト、この3つを合わせて9つのプロジェクトを今展開しているということです。
 それと、このプロジェクトは全国初でありまして、他県ではこの取り組みはございません。

○安田委員
 では、日本財団まちなか拠点の開設というのも、初の試みですか。

●小倉元気づくり総本部長
 日本財団の事務所を県庁の中に今構えております。

○安田委員
 県庁の中ですか。

●小倉元気づくり総本部長
 今はですね。それだとなかなか県民の方が入りにくい面もあるのではないか、また、情報発信もやりたいということで、このたびサテライト拠点を鳥取の町なかに設けて、その効果を検証しながら中・西部にも広げたいという意向があるようです。

○安田委員
 大体が見えてきました。ありがとうございます。
 それで、この中にタクシーのユニバーサルデザイン化がありまして、鳥取でよく黄色いタクシーに乗るのですけれども、こういう話を聞いたのですよ。ステップがついているではないですか、あのステップに足をかけたらちょうど頭が屋根につかえるのだと、そういう例が結構あるのだそうです。誰がデザインしたのか私も知りませんけれども、どうにかなることだったらどうにかしてあげないと。

●小倉元気づくり総本部長
 国交省の検査を受けたUDタクシーですので、今2社ぐらいしか製造していないと思います。日産とトヨタですね。ですからこれはもう画一的なものです。

○安田委員
 せっかくいいことをしているのに、車椅子の人は後ろから乗せられるのだけれども、車椅子を使っていなくて足が不自由な人は、実際には乗りにくい面があるのだそうです。

◎福田委員長
 それはお年寄りとかですか。

○安田委員
 お年寄りに限らず、足が不自由な人。今、タクシーの運転手さんに講習会とかをやっていただいていますよね。そういうところで実情をお聞きになって、国に対してもある程度提案されたほうが、せっかくいいことをしているのですから、実情としてそういう面があるということであれば、工夫していったほうがいいではないかと思います。

●小倉元気づくり総本部長
 確かにそういう意見もあるとは思いますけれども、高齢者の方も普通のタクシーより乗りやすくなったという声も多く聞いているのですね。どすんとおりなくて、出るときにもよっこらしょがなくなって物すごい乗りやすいという意見も聞いているところですので。

○安田委員
 あのステップが足の不自由な人にはかえってマイナスだという話でしたよ。

●小倉元気づくり総本部長
 その辺は、運転手のサポート研修をやっているところでして、そちらでカバーさせていただきたいと今考えています。ステップは、国交省が定めた基準に合格した車両ということで画一化されて販売されておりますので、そういった意見があるということは国交省に届けていきたいと思っております。

○横山委員
 小さな拠点の取り組み状況の中で、江府町と岩美町で移動販売車という話が出ているのだけれども、こういう小さな拠点といったら買い物難民が多いわけだから、全体的にそういう方向で進めていってほしいなと思いますが、どうですか。

●齋尾元気づくり推進局とっとり暮らし支援課長
 おっしゃるとおりだと思います。一つの自治会だけでは成り立たない関係で、旧小学校区単位にして小さな拠点化をやっておられるわけですね。一つの集落でできないことをネットワーク化によって守っていきましょうという中には、当然買い物の関係もございますので、事業者の方が回っていかれるところにつきましては、岩美だとかそういうところも移動販売を導入されています。日野や江府など、もっと広域的に回れる部分もあります。いろんな事業者の方が広域的に移動販売車に取り組んでおられますので、そこの中に組み込んでいただける、そういう地域でまた検討いただくような格好で小さな拠点化を進めていきたいと思っています。

○横山委員
 やはり全体的に推進してあげる必要があると思いますので、よろしくお願いします。

○野坂委員
 何点かお願いします。
 最初に、1ページの小児在宅支援センターの件ですけれども、これはこれで了解しましたけれども、大きな政策理念といいますか、急速な少子高齢化で人口減という背景の中で、地域の力を上げていく、地域でできることは地域で、あるいは在宅でというようなところが大きな政策のニーズだと思うのですね。となってくれば、さまざまな支援センターがいっぱいあるわけですよね、障がいを持った方あるいはいろんな問題に直面された方、私は、最終的には地域包括支援センターの中に集約されてワンストップというか、そこからの連携とか、そういったようなことが物すごく重要になってくるだろうと思うのですね。これはこちら、これはこちらという国の縦割りの行政の中でそれぞれ受け皿みたいなものをつくっていくと、もともとの大きな政策理念である、地域でできることは地域で、地域の力を上げていく、地域の安心・安全みたいなところに結びついていかないのではないかという懸念があるのですが、その点はどうなのでしょうか。
 次に、2ページ目ですけれども、競技場のバリアフリー化で、これは当然いいことだと思うのですけれども、ある意味ハードの整備は予算をつけてやっていけば確実にできるだろうと思うのですけれども、それに対してソフトというのは、これはかなりハードルが高いと思うのですよ。このソフトというのは、どういう理解と取り組みを考えておられるのでしょうか。
 その次のUDタクシーについてですが、多分今の箱型のタクシーが近い将来日本からなくなっていくのではないかと、そのくらいの報道がありますよね。そういう中で、やはりこれも車両を整備すればそうなのでしょうけれども、先ほど本部長も言われましたけれども、ちょっとした手助けとか、あるいは運転手のユニバーサル化の取り組みというのが物すごい重要だろうと思うのですね。今、鳥取県でそこが始まったところで、車は立派になったけれども、中身は余り変わらないとか、そこに対する注文などもちょこちょこ聞きますけれども、そういった人的な部分のユニバーサル化に対する取り組みというのはどうなのでしょうか。
 次に、4ページですけれども、テレビの効果が高いということで、特にグルメ番組とか旅行番組というのは効果が高いのだろうと思うのですね。私もぱっとこう見ますから、そういう感じでいけば、最近、鳥取県の大山どりが番組に出ることがふえてきたように思うのですよ。このあたりは何か具体的に取り組みをされているのでしょうか。されていなければ、たまたま偶然取り上げられているのかどうなのかわかりませんけれども、これは戦略的に取り組んでいかれたらすごく効果が高いと思っていますが、現状はどうでしょうか。
 最後に、8ページですけれども、CCRCは、活躍の場というのが物すごく重要だと思うのですよ。来られる人にとっても地域にとっても、その活躍の場をどう担保していくか。それは、イメージ的に最期の場をどこで過ごそうかということではなくて、CCRCで、シニアに限らずアクティブシニアを呼び込む場合でいけば、就労の場というのは不可欠だと思うのですね。そういったような具体的な連携とか情報提供とか取り組みについて、どう考えておられるのでしょうか。

◎福田委員長
 では、それぞれ答えていただきます。

●若松とっとり元気戦略課長
 共同プロジェクト関連で各地域に整備されます地域包括センター等の統一化でございますが、今、委員がおっしゃられますように、看護師の人材不足や人口減少、そういったものを考えると、特に厚労省系の福祉系のセンターが多いのですけれども、将来的にはそこはやはり統一していく必要があろうかと思います。事実、同じ場所で開所されている地区もありますので、そういったものを1カ所に集約する、人材もそこで共有する、そこが場合によっては、先ほどのとっとり暮らし支援課ではないですが、小さな拠点の機能の一つとなる、そういう形で今後の人口減少に向かってやはり検討していく必要があろうかと思います。財団の事業とは直接関係ないところですが、そういった課題意識等も持って検討を始めているところです。
 関連しまして、日本財団の関係の質問がございました。競技場のバリアフリー化につきましては、おっしゃるとおりでして、ここは財団の支援の取り組み内容を書いておりますのでハードの部分が記載されておりますが、ソフトの部分につきましては県が直接行うことにしておりまして、来年度予算におきましてもスポーツ課において、障がい者にまずスポーツに参画していただくための人材育成に取り組む予算を計上しているところです。
 また、タクシーのUD化につきましても、タクシー運転手の研修等につきましては交通政策課で予算計上しておりまして、タクシーが導入されたから終わりということでなく、いろんな御意見もございますので、毎年度そういった研修を行っていく予定です。タクシーにつきましては、先ほど委員がおっしゃいましたように、トヨタは、従来型のコンフォート、セダン型のタクシーをもう製造しないことを発表しまして、ジャパンタクシーだけで今後やっていきます。ですので、近い将来には、このUDタクシーがスタンダードになっていくものと考えているところでございますので、委員御指摘の点を踏まえて、タクシー会社ともいろいろと連携して取り組んでいきたいと考えております。

●西川広報課長
 大山どりをテレビ番組へというお話をいただきました。大山どりだけで専門的な番組をやっているかというと、正直そこまではやっていないかと存じます。カニですとかシーズンシーズンで番組を仕掛けたりということをやっておりますので、その中で大山どりについても触れたりすることもあるというのが実態ですが、今回の調査結果を見ますと、特産品の認知度について、梨がトップであることは間違いなのですが、続いて、砂丘らっきょう、それからカニ、大山どりということで、大山どりは4位に位置しております。ラッキョウや大山どりだけで番組をつくることはまずないですから、私もちょっと気になっていろいろ事情を聞きましたら、ラッキョウというのは、やはり鳥取が全国2位の産地だったり、それから大山どりというのも、関東圏では一般の消費者の方々の手元に届くような商品になっているそうでして、そういった意味からかなり認知度が上がっています。ただ、そうはいいながらも、PRについては積極的に働きかけてまいりたいと思います。

●齋尾元気づくり推進局とっとり暮らし支援課長
 CCRCの関係でございます。これにつきましては、両町が生涯活躍のまち基本計画を策定するときに、どういう人材が欲しいかを検討されております。例えば湯梨浜町におきましては、新規の就農者であったり、温泉熱の発電を生かす起業家であったり、狩猟の免許をお持ちで活動できる方、医療・介護人材、それからサークルやボランティア活動のリーダーになり得る方ということで、南部町におきましては、例えばパン職人さんですとか、地域にこういう方が欲しいということを基本計画に掲げております。これからいよいよ首都圏に向けてそういう人材を募集していく段階になってきております。

○野坂委員
 わかりました。番組ですけれども、大山どりの認知度がかなり上がってきたとわかるのですよね。キー局のグルメ番組で当たり前に出てくるので、これはこれで効果はあるなと思っているところなのですよ。大山どりは一つの例で、要するにそういったものにPRを仕掛けていくと効果が高いのではないかということです。まだ認知されていないようなものも含めて、鳥取県のグルメを仕掛けていくというのが有効ではないのかということですよ。
 CCRCですけれども、要するに人材を限定して呼び込むということなのでしょうけれども、それはそれとして、整理すると、鳥取県で暮らしてみないかというもっと大きな価値観の中で、特にそういった人材に来ていただけたらウエルカムということなのだろうと思うのですよね。そういうことでいけば、今計画の中のことを言われたのでしょうけれども、それを中心に幅広くということだろうと思うのですよね。それだけではいびつな感じになってしまうでしょ。そうなってくると、先ほどお答えがなかったのですけれども、就労の機会というのが物すごく重要になるのですよ。そうなると、マッチングであるとか、鳥取県の場合は県版のハローワークなども取り組んで東・中・西に広げていくということですけれども、まさにそこのところをもっと機能させて、そういったアクティブシニアの就労みたいな部分をきちんと担保していかないとだめではないかということです。

●齋尾元気づくり推進局とっとり暮らし支援課長
 先ほど例示しましたように、確かに基本計画の中でこういう人材が欲しいということが書いてありますが、いろんな方に来ていただきたいというのは当然ありまして、そこについては、それぞれでまちづくり会社をCCRC関係でおつくりになっています。例えば湯梨浜でしたら湯梨浜のまちづくり会社ということでつくっておられますし、南部町ではなんぶ里山デザイン機構ということで、移住定住の関係を積極的にお進めになっておられますし、就労の関係につきましてもずっとやっておられます。お勤めのところにつきましてもそれぞれのまちづくり会社が積極的にフォローアップして、マッチングさせていく、そういう格好の体制をとっておられます。

○野坂委員
 今の説明は、それぞれ地元がやっていますということでしょ。私が言っているのは、いろんな暮らし方があるわけで、例えば、人材によっては勤めは市街地に行くという可能性だってあるわけでしょ。さまざまなケースがあるわけですよ。そうなってくると、県としても、就労の場の情報をしっかり押さえて連携しながら、ウイン・ウインの関係をつくるためにも、そういったマッチングというのは県も主体的にやらないといけないのではないかということです。

●小倉元気づくり総本部長
 委員がおっしゃるとおりで、先ほどは町の取り組みを言いましたけれども、まさに今回この資料に上げていますフォーラムは、県が主体となってやる事業の一つなのですね。ですから町だ県だというのではなくて、機構も含めて、こういう暮らしができて、こういうスキルの発揮場所がありますよということで呼び込みを幅広にかけていく中で、先ほど言いましたように、町としてはこんな人も欲しいというような打ち出し方をしているところです。まさにこれから呼び込みに入る真っ盛りになってくると思いますので、その辺は十分に注意していきたいと思っています。

○坂野副委員長
 3ページのイメージ調査について、すごくいい調査をされたなと思っていまして、後でじっくり読ませていただきたいと思うのですけれども、1点気になりますのが、4ページの今後の対応というところで、広報課なのでしようがないところはあると思うのですけれども、広報の観点で今後の対応というのが書かれていますが、この調査結果というのは観光戦略を練る上で非常に有益な資料になると思うのですけれども、この資料に基づいて観光戦略を練っていくというような、そういう今後の対応ということもあり得るのでしょうか。

●西川広報課長
 この結果につきましては、観光ですとか、食の関係ですとか、それから県外本部ですとか、そういった情報発信の担当課が一堂に会して情報共有する場を毎年定期的につくっておりまして、その場でもこういったものをフィードバックするなり、我々のほうでも、気づいた弱点でありますとか、そういったところを情報共有しながら戦略的な広報を図っていくようにしていっております。

◎福田委員長
 坂野副委員長の質問に関連してですけれども、私も、これはすごくいい資料だと思っています。11月議会で、私はこの手の質問を知事にしたのですよ、ブランド調査研究所の鳥取県のランキングです。知事はテレビや新聞、雑誌にばんばん出て、知事だけは有名になっていて、関西広域連合に行ったって鳥取のことは何も知らないけれども、知事のことはやはり皆さんよく知っておられます。鳥取の観光地のことをほとんど知らないけれども、知事のことはよく知っている。ブランド調査研究所のランキングを見ると、鳥取県は47都道府県中43位とかです。
 僕は何でこれに関心を持ったかというと、隣の岡山の民間企業が県や市に頼らずに、観光系の会社が、独自で20位以内を目指したいと会社を挙げてやっているのですね。だから僕が見て一番象徴的なのは、わからない、一つもないというのが圧倒的に多いのです。鳥取砂丘とか二十世紀梨などは余り関心がなくて、そもそも東京や横浜の人たちは鳥取県が一つもわからない、関心がない人ばっかりなのですよ。なので、調査は毎年やられたらいいのだけれども、これは県だけでやることではなくて、やはり商工会議所であるとか旅行業者の関係とかと一緒に連携して、このわからないを少なくするような努力をされないと、県だけでは成績は上がってこないと思うのですね。
 鳥取砂丘が1番になっていますが、鳥取砂丘に依存すればするほど東部の観光はこれで打ちどめになるのではないかと思っています。鳥取砂丘について、ある有名な写真家が言っていましたよ、チラシを見てきた客がだまされたような感じになるのだと。風紋があるのを意識して外国から来るのだけれども、どこに風紋があるのかということです。例えば、尾瀬のように踏み入れさせずに常に行ったら風紋が見えるとか、そうすればほうっておいても世界中から客は来るだろうと。だから行ってがっかりするランキングにも入るのだと。
 この辺でやはり僕は思うのですけれども、県庁だけでそんなものは完結する話ではないと思っているので、特にイベントばかりではないですか、ある意味、外科的にもやっていかないと。この間も質問しましたけれども、鳥取砂丘が一望できるフランス料理店や、ちゃんとしたホテルがあるかというと、ないですよね。例えば、境港でもそうかもしれませんよ、ようやくホテルはできましたけれども、何か県庁だけでできることは、イベントばかりで、谷口振興監にこの間申し上げたのですけれども、せっかく国土交通省が国道29号を日本風景街道に選定をしていただいて今3年目になりますけれども、結果としてイベントばかり、北海道とか軽井沢の取り組みとは全然違いますよね。やはりどこからどこまでを電柱の地中化をするかとか、例えばガードレールを本当に美しい景観に配慮した計画にするとか、そういうことを、僕はイベントはイベントでいいけれども、イベントばかり繰り返していたってこの数字は多分上がってこないのではないかと思います。
 繰り返しますけれども、結論から言って、県庁だけではなくて、やはり旅行業界や経済界と一緒にやって、まずこの魅力度を上げないと、そもそも鳥取に行ってみたいという気がないと、行こうなどという気にならないではないですか。これは西川課長に言っても仕方ないのですけれども、いい資料はあるので、小倉本部長、その魅力度ランキングが40何位などという話ではなくて、少なくても30位以内に持ってくるようにみんなで頑張りましょうよ。

●小倉元気づくり総本部長
 私も同じ思いなのです。これを見て、またかみたいな感想を持っていまして、実はちょっとゼロベースでもう一回考えてみようではないかというのを今仕掛けているところです。当然行政だけではなくて民間の目も入れさせていただきながら、どんな打ち出し方が効果があるのか、媒体はどういう媒体のほうがいいのか、そういったところを少しゼロベースで考えていこうと今考えていますので、また報告させていただきます。

○安田委員
 今、大山どりの話が出ましたが、関西はいいのですけれども、関東や東京へ行くと、大山は「だいせん」ではないのですよね、「おおやま」なのですよね。だから幾ら私たちが大山開山1300年と言ってみても、もう全然関係ないのですよね、「だいせん」ではないから。
 それで、課長、いいことに大山どりは、「おおやまどり」とは誰も言わないですよね。そこをつながないとヒットしないのではないですか。だから、私たちは大山開山1300年祭で歴史と景色ばかりを言いますけれども、大山は恵みの山ですというキャッチフレーズみたいなものをつけて、そこに大山どりも水もお魚もみんなセットで打ち出すような方向の宣伝も必要ではありませんか。大山どりは今、東京でほうっておいても勝手に仕入れてくれるぐらい品物が徹底していますよ。大山の竹口町長も、ほうっておいても「だいせん」と言ってもらえないので、大山どりで売りたいと言っておられましたので、大山町とも相談なさってください。それも一つの方法ではないかと思います。
 福田委員長の話で、風によって風紋が出てきて、やはり朝一の鳥取砂丘が一番美しいではないですか。それが見れない観光地をつくったっていけないなと思う。そのためには、やはりホテル、宿がないと致命傷だろうと私も思っています。

◎福田委員長
 そのほかありますか。以上ですね。
 次に、その他ですが、中部地震復興本部事務局、元気づくり総本部について、執行部、委員の方でありませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、以上で終わります。
 入れかえのため、暫時休憩します。再開は午前11時40分とします。

午前11時34分 休憩
午前11時37分 再開

◎福田委員長
 再開します。
 それでは、引き続き教育委員会について行います。
 なお、質疑につきましては、説明終了後、一括して行っていただきます。
 報告16、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告について、北村教育環境課長の説明を求めます。

●北村教育環境課長
 資料の1ページをお願いします。一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告です。
 今回、変更分としまして県立鳥取西高等学校整備事業(9工区)(建築)でございます。変更理由としましては、近隣地区から要望をいただきまして、県庁に近い第二グラウンドの飛砂対策ということで土壌改良剤を追加したこと等によりまして、870万円余の増額をしたものでございます。

◎福田委員長
 続きまして、報告17、平成31年度鳥取県立高等学校一般入学者選抜におけるインフルエンザ罹患者等への追検査の実施について、徳田高等学校課長の説明を求めます。

●徳田高等学校課長
 資料の2ページをごらんください。インフルエンザ罹患者等に対します受験機会を確保するために、平成30年度に実施いたします平成31年度高校入試におきまして追検査を実施する予定でありまして、その概要について報告をさせていただきます。
 1番目は、追検査の対象者でございますが、学力検査の当日にインフルエンザ等のやむを得ない理由で欠席した生徒で追検査を希望する者としております。当日欠席した生徒を考えておりますので、一部の教科のみ受験した場合は対象者としないことを考えております。
 2番目は、追検査の内容についてですけれども、一般入試と同様に5教科の学力検査を実施しまして、検査時間あるいは配点等は一般入学者選抜と同様で、問題自体は一般入試とは異なる問題としたいと考えています。
 3番目は、日程ですが、一般入試の日から数日、2日程度あけまして実施する方向で考えております。
 4番目は、検査会場ですが、志願先の学校で実施する方向で考えております。
 5番目は、選抜方法ですが、一般入試と追検査につきまして別々に判定するのではなくて、一般入試の受験者と追検査の受験者とあわせて選抜を行うことを考えております。
 6番目は、その他でございますが、対象生徒の範囲を、インフルエンザ等としておりますが、その範囲をどこまでにするのか、あるいは提出書類等の手続をどうするのかというようなことにつきましては、今後検討して詰めていきたいと考えております。
 今後の予定でございますけれども、各中学校等には、ことしの5月の選抜方針の通知のときにあわせて通知を行いますし、それから11月の実施要綱説明会で手続等の周知を図っていきたいと考えております。参考としまして、追検査を実施した都道府県を一番下に載せておりますが、国の方針もございまして、今年度は15都府県で実施するなど、年々実施する都道府県が増加している状況にございます。

◎福田委員長
 続きまして、報告18、県内文化財の新規国登録について及び報告19、国史跡青谷上寺地遺跡整備計画の検討状況について、片山文化財課長の説明を求めます。

●片山文化財課長
 資料の3ページをお願いします。県内文化財の新規国登録についてです。3月9日に行われた国の文化審議会におきまして、鳥取市国府町にあります林田家住宅の主屋と米倉の2棟が登録文化財に登録されるよう答申されたということです。
 表に掲げておりますが、いずれも大正時代の建築ということで、主屋につきましては、一部2階建ての木造平家建てでございますが、非常に床の間を設けた座敷が4部屋もありまして、それぞれに意匠を凝らしたしつらえになっているということ、それから米倉も、4ページに写真がございますが、左下に米倉の写真が写っておりますけれども、ここのひさしを支える柱が普通の四角い柱ではなくて丸い円柱でしつらえてあったりとか、これも上半分はしっくい、下半分は擬石、石を模した塗りになっているとか、非常に凝ったつくりになっております。こういったものが大正時代の大きな百姓をされていたお宅の特徴ある建物ということで、このたび国登録されることになったものです。
 6ページをお願いします。国史跡青谷上寺地遺跡の整備計画の検討状況について御報告をいたします。平成28年度からこの整備計画の検討を進めているところですが、このたびあの敷地をどういったゾーニングで整備していくかということをまとめましたので、報告するものです。
 実は平成21年度に整備活用基本計画を1度つくっておりましたが、その後の調査研究の成果や新たな手法等を反映するため、既存の計画の詳細化をして基本設計につなげていこうと平成28年度から取り組んでいるものです。青谷上寺地遺跡と、それから妻木晩田遺跡につきまして発掘調査の方法とか、あるいは整備活用について審議しますとっとり弥生の王国調査整備活用委員会を設けておりますが、そこに整備活用部会というものを設置しまして検討を進めておりましたが、3月11日に開催した部会においてこのような内容を議論したということです。
 ポイントとしては、真ん中辺の3番の(1)で書いておりますが、とっとり弥生の王国ということで、妻木晩田遺跡とともに山陰の弥生文化の情報発信をするものであること、それから弥生時代の真実に迫るということで、「魏志倭人伝」にあります倭国大乱、もしかしてこのことではないかと思われる大量の人骨、しかも殺傷痕のある人骨が出土されておりますので、そういったものをどう展示していこうかということ、それから弥生時代の本物に感動ということで、青谷上寺地遺跡では、木製品とかを中心に非常にすぐれた出土品が大量に出ておりますので、そういったものをどう活用していくか、それから弥生文化を学ぶということで、特色ある遺構や遺物をもとに弥生の生活、技術を体感してもらおうということ、それから地域とともに整備・活用ということで、地域振興の場としても活用していただこうと考えております。
 ゾーニングにつきましては、隣の7ページにカラー刷りの資料をつけておりますが、これの太い赤枠で囲った範囲が史跡の指定地でございます。この中で、それぞれゾーニング案と書いておりますように分けまして、例えば古代エリアと言っているところが、この図面でいきますと、横にしていただいて真ん中の左のあたりに古代エリアと緑色で囲っておりますが、こういったところには、ちょっと離れておりますが、近くの横木遺跡で出土した古代山陰道でありますとか、あるいは条里の水田の跡、そういったものを再現していこうということも考えております。あと、大半を占めますのは弥生エリアとなりますが、集落の跡あるいはものづくりが行われたのではないかという遺構、そういったものをそれぞれの場所にふさわしい展示あるいは整備をしていこうと考えているものです。
 一番最後に、エントランスエリアと書いておりますが、これは出土品の収蔵及び展示、それからあとはいろいろ学習活動等に使っていくスペース、こういったものをつくろうと考えているのですが、実は史跡の指定地には、そういった新たなきちんとした建築物はなかなか建てれないということですので、この赤く囲ったところ以外のところの周辺部で新たに場所を求めてつくっていくということで、このたびはまだ場所は特定できていないということです。
 あと、整備活用委員会で出た意見といたしまして、実は今現在でも毎年発掘調査を行っているのですが、毎年のように新たな成果があります。貴重なものが出てきますので、引き続き発掘調査と並行して行っていくということで、最新の成果を順次反映させていく発展・更新型の整備を行っていこうというコンセプトで考えております。それから恐らくこのあたりまで入り江があったであろうということで、そういった跡がもし発掘されましたら、そういったものの関連性を出していこうということ、それからもちろんでありますが、全体のデザインの統一感を出して景観づくりに配慮しようといった意見が出ております。
 今年度中に何とかこの基本計画を最終調整して基本設計までつなげていければと思っておりますし、平成31年度以降につきまして、かなり広い面積ですので、少しずつ工区を分けて順次、実施設計、工事、実施設計、工事という格好で、できたところから使っていただくという格好で、県でいきますと妻木晩田遺跡もそういった格好でさせてもらっておりますので、同じように長期間かけて、なおかつ行くたびに最新のものが見えるような格好で整備できればと考えているものです。

◎福田委員長
 続きまして、報告20、鳥取県立美術館整備基本計画(中間まとめ案)及びパブリックコメントの実施結果について、田中理事監兼博物館長の説明を求めます。

●田中理事監兼博物館長
 それでは、教育委員会の資料の別冊と右肩に書いてある資料をごらんいただきたいと思います。鳥取県立美術館の整備基本計画(中間まとめ案)及びパブリックコメントの実施結果につきまして御報告させていただきます。
 まず1ページですが、2点ございますが、まず最初に、パブリックコメントの実施結果について御報告をさせていただきます。
 2のパブリックコメントの実施結果ですが、応募の結果としては、総数として101件、34名の方から御意見をいただきました。この類いのパブリックコメントとしては、かなり多くの方から御意見をいただいたと思っております。
 3の主な意見とその対応方針ですが、この基本計画の項目に沿って分けるとどのような意見があったかといったような形で整理をさせていただいて、その意見と対応方針を示させていただいております。ポイントとなる何点かについて御説明いたします。
 まず最初の項目、目的・コンセプトというところについて6件ほど御意見をいただきました。コンセプトについては、最初のぽつのように、おおむね前向きな評価をいただいているもの、あるいは逆に、そつなくまとめているというもの、それから3つ目のぽつ、ローカルをもっと前面に出した企画運営を望むといったような趣旨の御意見がございました。これにつきましては、対応方針に書いておりますが、美術館には多様な役割があって、地元のことも大事にしながら、アートによって文化性の高いにぎわいのある地域づくりに貢献をしていきたいといったような形の対応をしてまいりたいと考えております。
 第3章は、必要な機能と主な事業展開ということで、収蔵、展示関係の御意見をいただいております。ぽつの1つ目のように、国宝とか重要文化財級の美術品の収蔵をといったこととか、逆に、鳥取生まれの作家のコーナーの設置をすべきではないか、郷土作家の常設展中心ではなくて企画展を中心にしてほしい、あるいは企画展は利用者目線で集客をといった御意見、それからずっと下のほうにおりまして、漫画は県立美術館ではやらなくてもよいといった御意見もいただきました。
 対応方針としましては、やはりこれまで博物館の時代から県にゆかりの美術作品を集めてまいっておりますので、そういうことも大切にしながら、県民の創作活動あるいは発表の場といった機能もしっかり発揮できるように、そして利用者目線でという意味では、より魅力的な大型の展覧会、こういうことが開催できるようにといったようなことに取り組んでまいりたいと思いますし、それから漫画につきましても、サブカルチャーは日本の一つの大きな文化でもありますので、それのメッカでもあるというところで、やはりそういう観点も大切にしていきたいなと考えているところでございます。
 続きまして、2ページです。中段あたりの第4章の施設整備計画のところですが、特にここに多くの意見をいただいたかなと思っております。これも相反するような意見がありまして、1つ目のぽつのように、県外からの集客には建物や周辺に特色が必要というもの、それから建物だけでは集客はできないので、平凡なコスト安なものにすべきというもの、小規模で余りお金をかけなくてもいいのではないかといったもの、逆に、基本計画の中で示してある面積が少な目だがなぜかといったようなもの、そして、収蔵スペースをしっかり確保すべきといった形の御意見もいただきました。
 この辺につきましては、これまで基本構想で議論してきたことも踏まえながら、美術館としてのデザイン性を重要視する必要があるといったことなど、さまざまな要素を考えまして、そこに書いているような対応方針を考えているところでございます。
 一番下の整備費用のところについても11件ほど御意見をいただきました。サービスの向上、コスト縮減が期待できるということで、民間活力導入に賛成であるといった御意見、それから3ページの上のほうになりますが、逆に、コスト削減のためにPFIを導入し、平凡な美術館ができてしまうことは望まないといった御意見もいただきました。そういうこともしっかりしんしゃくしながら基本計画をまとめていっているつもりですので、そういうことを踏まえてしっかり整理をしたいと思います。
 表の一番下あたりです。今後のスケジュールということで、広く県民から意見を集約しながら進めていくことが大切であるといったこととか、その進捗の状況が見えるようにといった御意見もいただきました。そういうことも踏まえてしっかり進めたいと思っております。
 それで、この基本計画ですが、前回2月26日の常任委員会でアドバイザー委員会の概要の御報告ということで、中間まとめの素案として御報告をさせていただきました。今回そのアドバイザー委員会での助言、このパブリックコメント、それから2月県議会の中での御議論、教育委員会での委員による議論、そういうことも踏まえ必要な修正をして改めてきょうここに御提示させていただいております。
 別冊で中間まとめ案をおつけしております。一々説明はいたしませんけれども、必要な御意見を取り入れて修正をさせていただいていると考えておりますので、またごらんいただけたらと思います。

◎福田委員長
 今までの説明で質疑等はありませんか。

○坂野副委員長
 2ページですけれども、これは私も気づかなかったのですけれども、インフルエンザ等で受験を欠席した人というのはどうなるのですかね。これまではもう県立高校には行けないということになっていたのですか。

●徳田高等学校課長
 一般入試の当日にインフルエンザで欠席した者に関しましては、現在の状況でありますと、再募集を実施しますので、再募集の学校を受験されるということになると思います。

○坂野副委員長
 再募集というのは全ての学校があるわけではないですよね。

●徳田高等学校課長
 一般入試、それから推薦入試を合わせまして合格者を出しますけれども、その合格者数が募集定員に満たない学校、学科につきまして再募集を実施するという形にしております。

○坂野副委員長
 これは毎年どれぐらい該当者があるのですか。

●徳田高等学校課長
 該当者と申しますと。

○坂野副委員長
 要するにインフルエンザ等、やむを得ない理由で欠席した生徒さんが何人ぐらいいらっしゃるかということです。

●徳田高等学校課長
 今年度の状況をいいますと、インフルエンザかどうかはわからないのですけれども、病気で欠席された方が2名という報告を受けております。
 現在の状況ですけれども、インフルエンザの生徒に対しては、別室受験という形をとっておりまして、インフルエンザが理由で別室で受験した生徒の数が今年度10名ということになります。

○長谷川委員
 ただいまの件で、今年度までは再募集のときにまた試験を受け直す方が2名ということでしたね。あとは別室で受けられるということで、それで来年度からは、それを改めてどういうふうにするわけですか。

●徳田高等学校課長
 別室受験に関しましては、これは来年度も実施する予定にしておりますが、ことし、例えば熱が非常に高温で無理して受験をされた受験生の方に、追検査という形で別日を設けるということを来年度は実施したいと考えております。

○長谷川委員
 それは4月の入学時期には間に合うようにということですね。

●徳田高等学校課長
 来年度ではなくて、来年度実施する平成31年度入試から実施するということです。

●山本教育長
 実際にやる試験と数日あけて試験をやって、初めにやった試験とあわせて合格者を判定して発表することになります。

○長谷川委員
 青谷上寺地遺跡ですが、今度、整備構想をつくる構成メンバーが非常にユニークで、ヴィオラ奏者の方なども、必ずしもイベント担当ではなくて、この全体の整備計画をつくっていただく委員に加わっていただくということですが、どういう全体構想の中でこの委員を選出されていますか。

●片山文化財課長
 基本的には、専門分野を左に書いておりますが、当然考古学あるいは史跡整備の専門の方というのを入れまして、あと、芸術ということでヴィオラ奏者の棚橋さんに入っていただきますが、実は妻木晩田遺跡の屋内施設で遺跡を見ながらのミニコンサートを開いていただいたりとか、そういったことで御縁がございまして、青谷でも芸術と結びつけたような使い方ができるようなアイデアをいただけたらということでお願いしておりますし、それから中島委員さんは山陰saccaのコーディネーターということで、これはデザインとかものづくりとかということで非常に御活躍中ですので、アドバイスをいただいております。それから公募のお二人につきましては、お二人とも地元の青谷の方ですので、地元での思いを入れてもらおうと、こういった格好で選任させていただいたということです。

○長谷川委員
 新美術館構想について、アンケートの中にいろんな声があって、それをなかなかそのまま受けとめることは難しいケースが多いわけですけれども、一番はっきりしているのは、この中の意見で開館時期を前倒ししてほしいというのが出ていますですね。それに対しての答えは困難であるということになっておりますけれども、開館時期がこの表を見ましても平成35年度と平成36年度にまたがっていて、対外的には平成36年度開館ということに今伝わっていると思います。だからその段階を事あるごとに詳しく説明していくことが、例えば完成までには、1年間空干しというのですか、風を入れたりする期間も加えているのでなかなか難しいのだということをよく理解していただくことが、あの場所を決めてから6年先とか言われると、ちょっと先がちょっと遠いなという感じがどうしても残っていますので、やはりせっかく機運が高まっているものですから、今は平成36年開館を目指しており、これは、もうこういうスケジュールの中で必要な期間なのですということをしっかり周知することがやはり期待感をつないでいくことになると思いますので、そのあたりの配慮といいますか、周知をしていただきたいと思います。

◎福田委員長
 要望ですか。

○長谷川委員
 ちょっとお答えください。

●田中理事監兼博物館長
 確かにストレートにというか、紋切り型の答えで、確かに配慮が少し足りなかったかなと思います。長谷川委員からございましたとおり、きょうつけている資料のこのカラーのA3判の右下にも、いろんな形で美術館をつくっていく過程を県民の皆様にお示ししながら、ワークショップであるとかいろんな御意見をいただく場を設けながら取り組んでまいろうと思っておりますので、開館時期は今のところ平成36年度の一番右端の辺にしておりますけれども、そういうことの意味とか、そこに向けて皆さんのかかわりとかというのをぜひぜひいろんな形でアピールし、かかわってもらいながら進めてまいりたいと思います。

○広谷委員
 青谷上寺地遺跡の件ですけれども、一応整備計画の時点で図面を見れば、こういう範囲内のようですけれども、このエリア以外にも遺跡というのは出てくる可能性があるのではないかなと思うのだけれども、そのあたりの判断はどうしておられるのか。仮に民間の工事などで出てきた場合はどういうことになるのですか。

●片山文化財課長
 今、史跡指定してある範囲はこの太枠の中なのですけれども、確かにおっしゃるとおりで、周辺部も発掘すれば何か出てくる可能性は非常に高いエリアではございます。したがいまして、今おっしゃいましたように民間で何か開発行為をする場合は、事前に試掘調査を行いまして、そこで何か貴重なものが出るようであれば、本当の発掘調査をもう一回本格的にやるという段取りを踏ませていただいて、その上でその開発事業に着手していただくという手続になります。

○野坂委員
 同じく6ページですが、文化財行政としてはこれで結構なのでしょうけれども、「・活用」と書いてありますね。今までも活用というのは書かれていますよ。ところが、近年の活用というのはもっと幅広に、例えば観光目的であるとか、さまざまな利便に供するのだという考え方が色濃く出てきていますよね。そのあたりが一言もないのですけれども、どうなのですか。

●片山文化財課長
 先般も、野坂委員からその御指摘をいただいたところです。実は、これは平成30年3月までの議論の中間報告という格好で出させてもらったことですが、おっしゃるとおりで、もっと観光などの発信を考えた内容であるべきだということは我々も考えておりまして、先ほど長谷川委員のときに申し上げましたが、8ページに今の委員名簿をつけておりますが、新年度になりましてからは新たに観光の関係者ですとか、あるいは情報発信ということで例えばマスコミの方ですとか、そういった方にさらにアドバイザーで加わっていただくような予算措置もいただいておりますので、そういった知見も入れながら検討しまして、これまでの「・活用」ではなく、前向きの活用、そういったものも踏まえまして最終的なものをつくり上げていこうと考えておりますので、そういった内容を盛り込みましたらまた御報告させていただければと思います。

○野坂委員
 ありがとうございます。そういう多面的な活用が文化財の保護の観点からいっても持続性が担保されるのだろうと思うのですよね。だからぜひともその点は十分に盛り込んで進めていただけたらと思います。
 もう1点は、美術館の基本計画の中間報告です。パブリックコメント等もあったということですけれども、ここに整備に関してPFI云々についてのコメント、対応が出ておりますけれども、これは施設整備に限定されて受けとめられている意見かなと思うのですね。この間、本会議の議論の中で教育委員長が、今後の施設整備をしていく上でPFIの検討をしているわけですけれども、個人的な意見ということで前置きされて、直営部分もしっかり残していったほうが自分としてはいいという意見を述べられておられましたね。
 さまざまな意見があっていいのだろうと思いますよ。しかしながら、今、現実には、その運営も含めて施設のあり方というのはどうなのかというのは検討の最中ですよね。そういったような中で、個人的な見解ということは前置きされているのですけれども、この発言自体が委員長として出ておられる以上は余り感心できないなと、私はそういう印象を持ったわけですね。制度ががらっと変わりますけれども、この発言がもちろん影響がないようには進めていただかないといけないと思うのですけれども、その点についてもお願いします。

●田中理事監兼博物館長
 野坂委員から御意見いただきました。先般の議会の一般質問の中で、その質問の中でPFIの可能性も含めて調査をしているということで、御質問の中で、学芸員の存在というものの重要性であるとか最低限それを直営でといった御質問があり、それに対して中島委員長が、個人的にということではありますが、その御質問の趣旨を否定されなかったということだとに思っていますし、また、最後のところで、委員長自身もその立場を御自身はわかっておられて、そこはPFIの導入の検討についての結論を待たなければならないということが最後にはあったかなと思っておりますので、ぜひその辺のところは御理解をいただいて、当然これからPFIの可能性についても、また知事部局にあります戦略会議で十分検討がなされることだろうと思っておりますので、実はきょうの基本計画の中も、そこの結果も踏まえて最終的に基本計画として策定をさせていただく、そのつもりで、今の段階では、今年度末の段階では中間まとめという形にさせていただいているということですので、ぜひ御理解をいただきたいと思います。

○野坂委員
 わかりました。個人的な意見ということで前置きしたら何でも言えるわけですよね。まず、個人としてその場に出てきておられないわけですから、要するに役職としての答弁ということだと思うのですよね。だから、それはそれでよく考えて答弁していただきたいなと思います。
 それと、やはり一連の中で、少なくても学芸員は重要なので、ここの部分だけでも直営でという裏返しは、民間の否定ということになるのですよね、民間ではできないということですよね。であれば、そこは根拠を示していただかないとだめでしょ。一番大事にしないといけないのは、住民、要するに利用者目線ですよ。利用者にとって高質なサービスがどういう形で担保されるのか、どこまでが公が担って民がどこまでできていくのかという、まさにそういう検討を具体的にやっていくということでしょ。そういうことでPFIの推進法なども平成27年に改正されているわけですよね。もっと幅広く民間の知見、民間の技術、民間のノウハウを公共施設に入れていきましょうよ、そこの制約というのを取っ払っていきましょうよというのが国の方向性でしょ。だから、例えば民間に預けると質が落ちるのだというような旧態依然とした発想が新しいサービスとか新しい取り組みを阻害していくのではないですか。私はそれが気になったからこの場でもう一回取り上げさせていただいているのですよ。そういうような考え方というのが根底にあるのではないですか。

●田中理事監兼博物館長
 PFIの導入の可能性については、専門のコンサルにも委託をして調査をして取りまとめようとしているところでありますし、野坂委員の言われる趣旨は重々わかったことだと私も思っておりますので、そういうことも踏まえて最終的にはその戦略会議で判断が下るということだろうと思っておりますので、いただいた御意見をしっかり踏まえて取り組みを進めてまいりたいと思います。

○長谷川委員
 今の野坂委員の意見とちょっと対立する発言なのですけれども、私は、どの場でということは言い切れませんけれども、どこかで博物館、新美術館において学芸員は直営でいきますというのは話し合われて確認されてきているように思うのです。あとは、いわゆる管理運営を、今回の設計を含めてするかどうかというのを含めてPFI構想ということで導入するかどうかを検討しているのだと思いまして、学芸員のところは直営でこれからも進めますということはどこかの場で論議がされて、その場では確認されている経過がありはしませんか。全く何もないということではないし、私は、むしろこの間、中島教育委員長が何かちょっと控え目におっしゃったなという気がしたのですけれども。

●田中理事監兼博物館長
 今の長谷川委員の御質問ですが、これまでずっと博物館の検討課題の委員会、そして基本構想の検討の委員会の中でも学芸部門についての御議論もあって、基本構想の中でも、そういういわば鳥取県の宝である美術作品をやはり収集、調査研究をする、それはそういう専門性が要るといった部分でその重要性についての記述はありますが、整備から運営全般に関して絶対その手法しかあり得ないというような確定的な表現の部分は正直ないかなと思っております。
 例えばアドバイザー委員会の中でも、そういう意味での学芸員の重要性を言われる委員の方もいらっしゃいますし、そういうことも踏まえながらも、ただ、確定という意味のことがあるかと言われれば、それは確定ということにはなっていないのかなと思っております。基本構想の中でもそうですし、今まとめる基本計画の中にも、その重要性についてはうたってはいますけれども、やはりそれは他県の動向とかも踏まえながらの調査でもありますが、導入可能性調査等も踏まえて、最終的には県立施設の戦略会議の中で運営手法についても決定をしていくということになろうかと思っております。

○長谷川委員
 もう一度言いますが、PFI導入という場合であっても、学芸員については直営で行うということで論議は進んできてはいないでしょうか。学芸員が直営であれば、もうPFIではないのだということではないのだと思います。今回の一番大きなポイントは設計というのが入れるかどうかです。設計を含めて管理運営をPFI事業とするかどうかということではないでしょうか。

●田中理事監兼博物館長
 実はPFIという手法はもう本当にさまざまな手法があるようでして、実際これまで美術館でPFIをやっていると言われている神奈川県立近代美術館の葉山館であるとか、そして、今PFIで施設の改修整備を行っている福岡市美術館でも、いずれも学芸部門はさまざまな論議の中でやはり直営でしておられまして、現実的に先行しているところはそういう形になっております。
 ただ、そういうことも含めて、今、野坂委員が言われたような形の手法を全く否定をしているのではなくて、いろんな選択肢を議論するといったようなことの中でありまして、学芸員の専門性の重要性というのは重々置きながら、それを、では、どう実現していくかという部分を戦略会議の中でも議論をして手法を決めていくことになろうかと思っております。

○野坂委員
 当局というより長谷川委員の意見なのですけれども、私は、学芸員は不必要だと言っているわけではないですよ。その部分は大切な肝の部分なのですよ。ただ、運営というのは、公でやらないといけないのか、民ではできないのかという検討がまさに今されているわけでしょ。結果はわかりませんよね。だからそういった議論のプロセスの中において、踏み込んだ意見ではなかったかということです。踏み込んだ意見をおっしゃったという意識があるから、個人的な見解だけれどもという前置きをされて、後にフォローの発言もされていますよ。だから、それはそれでわかりましたということなのでしょうけれども、世界の美術館に目を転じたって、それは民間でフルスペックでやっているところはいっぱいありますよ。では、そういうところは学芸員はいないのかといったら、いるわけでしょ。要するに公でやるのか、民でやるのか、そういうようなことを考えていくプロセスにあるということを私は言いたいわけですよね。

◎福田委員長
 よろしいですか。
 次に、閉会中の調査事項についてお諮りをいたします。
 本委員会所管に係る本県の行財政運営、学校教育の諸問題、その他の主要事業については、閉会中もこれを継続調査することとし、その旨議長に申し出ることに御異議はございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 その旨議長に申し出ておきます。
 なお、委員長報告の作成、内容につきましては、委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 次に、その他ですが、教育委員会について、執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、委員の皆様に御連絡いたします。
 次回の常任委員会は、4月20日の金曜日でございます。午前10時から開催の予定でありますので、よろしくお願いします。
 以上をもちまして、総務教育常任委員会を閉会いたします。

午後0時21分 閉会 
 


 

 

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