平成29年度議事録

平成29年5月19日会議録

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(9名)
委員長
副委員長
委員

福間 裕隆
中島 規夫
山口 享
安田 優子
藤縄 喜和
銀杏 泰利
興治 英夫
錦織 陽子
藤井 一博  

欠席者
(なし)


 

説明のため出席した者
  藤井福祉保健部長兼健康医療局長、
  酒嶋生活環境部長兼くらしの安心局長兼中部地震住宅支援本部長生活環境部長
  ほか各次長、局長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
  松本課長補佐  片山係長  成相係長

1 開  会   午前11時39分

2 休  憩   午後0時06分 午後1時35分

3 再  開   午後1時06分 午後1時40分

4 閉  会   午後3時04分

5 司  会   福間委員長

6 会議録署名委員  山口委員  興治委員

7 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり 
 
  

会議の概要

午前11時39分 開会

◎福間委員長
 それでは、全員おそろいでありますので、ただいまから福祉生活病院常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 今回の常任委員会は、最初に生活環境部、次に福祉保健部及び病院局の順に行います。
 なお、報告1、鳥取市の中核市移行に係る調整状況については、福祉保健部にもかかわる事項であるため、小林福祉保健課長にも同席いただいておりますので御承知ください。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、山口委員と興治委員にお願いをいたします。
 5月11日付で職員の異動がありましたので、紹介をお願いします。

●酒嶋生活環境部長兼くらしの安心局長兼中部地震住宅支援本部長
 今、御紹介がございましたけれども、5月11日付で生活環境部長兼くらしの安心局長兼中部地震住宅支援本部長を拝命をいたしました酒嶋でございます。突然の人事でございまして、いまだ戸惑いを隠せないというところでございますが、本年度既にもう事業もスタートしておりますし、従来の課題に加えまして、また新たな課題も出てきているところでございます。しっかりと地に足をつけて、職員の皆さんと一丸となって精いっぱい努めてまいる所存でございます。委員の皆様には引き続き御指導、御鞭撻のほどをよろしくお願いいたします。

◎福間委員長
 御苦労さまです。よろしくお願いします。
 それでは、報告事項に入ります。きょうかなり時間が押しておりますので、執行部の説明は要領よく簡潔にお願いをいたします。
 なお、質疑等については、説明終了後に一括して行うことといたします。
 報告1、鳥取市の中核市移行に係る調整状況について及び報告2、鳥取県における今夏の省エネ・節電の取り組みについて、太田生活環境部次長兼環境立県推進課長の説明を求めます。

●太田生活環境部次長兼環境立県推進課長
 それでは、私から、まず、鳥取市の中核市移行に係ります調整状況について報告をさせていただきます。
 円滑な事務引き継ぎということでございます。県のチーム、市の部会というところで基準のすり合わせでございますとか実務について、具体の調整を一生懸命図っているところでございます。
 保健所業務の移管、委託ということでございます。市には中核市の移行に伴いまして保健所業務が移管されますし、東部4町域の保健所業務につきましては、県から市に委託するという方針で調整を進めてまいっております。
 具体的な動きをそこに書いてございますが、保健所移行実践検討チームというのを前回の常任委員会で報告をいたしました。4月26日に第1回のチーム会議を開催いたしまして、研修や訓練等の計画を8分野のワーキンググループにおいて作成するということを決定いたしました。そういったものに基づきまして、5月下旬から実践研修を実施する予定としております。
 また、東部4地域における県からの支援の委託ということにつきまして、そこに記載させてもらってございます。法に基づきまして、市との協議により規約を定めまして、4町の事務を市に委託するということに考えてございます。県と市で業務の委託について協議をするということに法律上なってございまして、その際にはまた改めまして両議会、県議会、市議会の議決も必要になります。規約に掲げる事項というのはそこに書いてあるとおりでございます。
 大きな3番で、市の組織、人員体制の検討状況でございます。何回かこの場所でも説明をしてきたところですが、約75名の増員を市で考えていらっしゃるということでございまして、そのうち平成30年の移行時にあっては、県は約50名の職員を派遣などによって支援するということにしております。
 人材育成の関係でございますけれども、昨年度は福祉保健部、福祉保健事務所に1名の保健師さんが長期派遣ということで来ていらっしゃっておりますし、今年度につきましては8名ということで、8名の市の職員の方にもう既に現場に入っていただいて、研修をしていただいているということでございます。
 また、職員採用につきましては、市は平成28年度までに7名を採用しておられますし、29年度中には13名の職員の採用を予定されているということで聞いております。計画的に必要人員の確保を努められているというところでございます。
 今後、またチーム会議や県・市協議会等を開催いたしまして、移行が適切に行われるように努めてまいりたいと思っております。
 ページをはぐっていただければと思います。この夏の省エネ、節電の取り組みについてでございます。
 まず、電力需給の状況でございますけれども、ことしの夏も一応安定供給の確保が果たされる見通しという状況でございます。
 こんな中で、県としまして、これから省エネ、節電にどう取り組みましょうかということでございますが、パリ協定を踏まえた温室効果ガスの削減目標の達成に向けまして、無理のない範囲内での節電対策を促していきたいなというぐあいに思っておりますし、県職員も率先して節電に取り組むこととしてございます。
 夏の具体的な取り組み内容はそこに大きく書いてございますけれども、星取県のライトダウンキャンペーンということで、星空を楽しむイベントなどを支援しながら、必要のない照明を消すということの呼びかけ、あるいは予算でお認めいただきました2台目の冷蔵庫さよならキャンペーンであるとか、みんなのエコ宣伝プロジェクト、こういったことを通じまして呼びかけを続けてまいりたいと思っております。
 県職員、5月1日から10月31日まで、クールビズを採用させていただいております。きょうはちょっとPRも兼ねまして、軽装で来させていただいておるところでございます。
 さまざまな啓発等を通じまして、無理のない範囲での省エネを呼びかけていくということにしております。

◎福間委員長
 次に、報告3、「星取県」の推進に向けた星空を保全するための取り組みについて、大呂水・大気環境課長、説明をお願いします。

●大呂水・大気環境課長
 水・大気環境課でございます。別冊をお願いいたします。「星取県」の推進に向けた星空を保全するための取り組みについてということで、1枚紙をつけております。概要のところでございますが、既に知事の会見等の報道もなされているところでございますけれども、鳥取県の美しい星空につきまして、観光面での地域資源としての情報発信など、活用は一定程度、今、進めているところでございます。そういった活用のみならず、その環境を将来にわたり保全する方策というのもあわせて意見を聞きながら、条例制定ということで検討を始めたいというところでございます。
 順番を飛ばして恐縮ですけれども、真ん中、2番あたりのところをちょっとごらんいただきまして、本年度当初予算で星取県としての打ち出しの予算等を可決されたことを受けまして、3月28日に副知事をチーム長とした取り組みを議論する県庁内の庁内会議を設置しております。その後、3月31日には鳥取市商工会議所の青年部さんから鳥取県に対して、美しい星空を守るための条例制定ですとか星空を通した教育の推進というところで提言書をいただいております。その後、4月には星取県推進会議の専門部会というところで外部の、佐治の天文台ですとか、鳥取の天文協会さん、それから大学の有識者等で構成されます専門部会で御意見を伺っております。
 また、イベントでは5月3日に東京でのPRを行っておりますし、一昨日でございますが、5月17日には星取県推進会議というところで、これにつきましては先ほどの専門部会のメンバーに加えまして、商工会議所の青年部さんでありますとか、佐治村や日南町役場さん、それから旅行業界、観光協会、天体望遠鏡のメーカーさん等を交えましたところで今後の取り組みや鳥取県の星空に関する意見というものをいただいております。
 それにつきまして記載したものが1番のところでございます。星取県推進会議で環境というところで我々の所管のところの保全に関する意見というところを抜粋しておりますが、主になったところとしては、光害に関して環境面と教育面での条例なり、鳥取県モデルとして新しいルールづくりをしてはどうか。それから、日南町さんでは、一定の地域のようなものを指定して、振興していただけることがあればうれしい。3つ目でございますが、光が漏れる光害ということで、上方への光の漏れがない外灯に順次切りかえていくようにしてはどうか。それから、鳥取砂丘では外灯が邪魔になってなかなか星や天の川は撮影できないという写真家さんの御意見ですとか、教育に少し力を入れたらどうかという御意見、それから、三朝町の温泉の関係者では、三朝高原等で実施しているようなイベントも温泉街でできればさらに望ましいといったような御意見がございました。複数の参加者からこういった意味で星空を利用した環境教育の充実を希望する声もあったところでございます。
 これらを受けまして、今後の動きでございますけれども、今後さらに専門家の方や関係者、市町村の意見をお聞きして、パブリックコメント等も実施しながら、星空の保全や環境教育での活用を想定した条例を検討してまいりたいと考えております。
 3番目のところでございますが、今後そういった御意見を伺って検討していくという中で、一つのアイデアというところで記載しているのが各項目でございます。環境教育の活動、それから広報活動等を通じて大気の環境や光の害についての知識の普及を図っていくこと、または良好な星空環境を守る県民意識の高揚に努めていくこと、それから、環境教育や天体教育などを推進していくこと、それから、上空に向けたサーチライトの抑制ですとか、上方に光が漏れないような外灯の導入促進等を考えていくこと、また、星空環境保全地域、これは仮称でございますけれども、そのような区域指定をして、必要な保全対策ですとか地域の取り組みを応援することを考えていくというところを柱として想定しているところでございます。

◎福間委員長
 次に、報告4、「中海・宍道湖一斉清掃」の実施について、大谷水・大気環境課水環境保全室長の説明をお願いいたします。

●大谷水・大気環境課水環境保全室長
 それでは、資料はお戻りいただきまして、3ページ目をお願いします。6月11日日曜日に中海・宍道湖一斉清掃を実施いたしますので、その内容について御報告いたします。
 この一斉清掃は、平成17年11月に中海・宍道湖がラムサール条約湿地に同時登録されたことを契機としまして、条約の趣旨であります環境保全と賢明利用(ワイズユース)の取り組みの一つとして、平成18年度から毎年環境月間の6月第2日曜日に鳥取、島根両県及び関係する沿岸自治体など両県連携事業といたしまして、地域住民の皆様との協働により毎年実施しております。今年度が12回目ということでございます。
 実施の概要は、1、(1)のとおりの一斉清掃の場所と実施時間となっておりまして、(2)のとおり、開始式につきましては、ことしは島根県側の安来市のみさき親水公園で行うこととなっております。昨年も委員の皆様にも御参加いただいておりますので、ことしもお近くの会場にお越しいただければと思っております。
 4、参考といたしまして、直近3年度の実績を記載しております。毎年7,000~8,000人の住民の方々の参加を得て、ごみの収集活動を行っておりますが、地域に根づいた活動として定着したものとなってきております。

◎福間委員長
 次に、報告5、「山の日」記念全国大会の招致について、池内緑豊かな自然課長の説明をお願いいたします。

●池内緑豊かな自然課長
 それでは、資料の4ページをお願いいたします。「山の日」記念全国大会の招致について御説明いたします。
 新聞、テレビでも出ておりましたとおり、平成30年8月に開催予定でございます第3回「山の日」記念全国大会、この招致活動を5月12日に東京で行いまして、それにつきまして、主催者でございます実行委員会の協議会から内定というお言葉を頂戴したところでございます。ちょうど日にち的に、年度的に平成30年の8月ということでございます。大山開山1300年祭、これのちょうど真ん中に当たるということもございますので、盛大にこれから盛り上げていきたいと考えているところでございまして、それに絡みます予算、また関連予算等、これを6月議会で提案させていただきたいと考えているところでございます。
 この「山の日」記念全国大会でございますが、1に書いております。昨年から始まったものでございまして、山の日に親しむ機会を創出し、山の恩恵に感謝する機会をつくるということで制定されました国民の祝日、山の日、8月11日、これを記念しました大会ということでございます。昨年が長野県、そしてことしは栃木県で開催、そして来年8月、これを本県での開催という予定をしておるところでございます。開催地としましては、大山一帯ということで、大山寺あたりで式典、そしてシンポジウムなりレセプション、これを米子市ということで想定しておりまして、大山町長さん、そして米子市長様も御一緒にこの招致活動をお願いしたところでございます。
 その招致の概要については2に記載しておりますので割愛させていただきます。
 次の5ページに今後のスケジュールを記載しております。今の予定では、今月末、5月30日に山の日協議会の総会で開催地が鳥取県に決定されるという予定でございます。この協議会からの通知といいますのがそれ以降に届くということでございますので、何らかの通知を受けるイベント等を考えていきたいと考えているところでございます。また、7月になりましたら、県で準備組織を立ち上げまして、次々進めていきたいと考えているところでございまして、あくまでも来年の8月10、11日、あと1年ちょっとしかございませんが、それに向けて鋭意進めていきたいと考えておるところでございます。また、県としまして、本日私が着ておりますような山の日ポロシャツ、こういったものでPRも進めていきたいと考えているところでございます。これは山の日ポロシャツというもので、2017年版ということでデザイン中でございますので、また機会がありましたらお願いしたいと思います。

◎福間委員長
 次に、報告6、「鳥取県犯罪のないまちづくり推進計画(第4期)」の策定について、寺崎くらしの安心推進課参事の説明をお願いいたします。

●寺崎生活環境部くらしの安心局くらしの安心推進課参事
 くらしの安心推進課でございます。6ページをお願いいたします。「鳥取県犯罪のないまちづくり推進計画(第4期)」の策定についてでございます。本推進計画の策定に当たりまして、パブリックコメント実施後、計画案を鳥取県犯罪のないまちづくり協議会へ諮問し、5月17日に答申されましたので、その概要について報告いたします。
 パブリックコメントの募集結果でございますけれども、いただいた意見総数は25件、6名の方からいただきました。うち計画案に反映した意見が3件、計画案に盛り込み済みの意見22件等でございました。
 うち計画案に反映した意見の概要についてでございますが、スーパーやコンビニエンスストアなど深夜小売業の防犯措置の基本的な考え方に記載されているところで、「施設周辺の風俗環境浄化に努める」というところに主語がないので、主語として「深夜小売業」を入れてはどうかというもの、あと、下の欄でございますけれども、深夜小売業の現在の環境が著しく悪いという印象を受けるので、「風俗環境浄化」という表現を見直すべきという御意見をいただきました。対応方針といたしまして、御意見のとおり主語が不明確であったこと、「風俗環境浄化」をより適切な表現に見直したほうがよいということから、下線部でございますけれども、「深夜小売業者等は青少年の非行の温床とならないよう、施設周辺の正常な風俗環境の保持に努めます」と修正したところでございます。
 また、もう一つの意見といたしまして、下のところでございますが、犯罪のないまちづくり推進のイメージ図について、「犯罪被害の減少」「県民体感治安の好転」「犯罪が起きにくい地域社会」の矢印の順番を見直すか、循環する図とすべきという御意見をいただきました。御意見のとおり、PDCAサイクル的に犯罪のないまちづくりの推進が好循環を生み出すという観点から、イメージ図を見直すことといたしました。
 7ページをお願いいたします。鳥取県犯罪のないまちづくり協議会への諮問、答申についてでございます。パブリックコメントの意見を反映した計画案により、5月9日に諮問をしまして、5月17日に開催した協議会でいただきました意見を反映した計画案により、5月17日に答申されたところでございます。委員からいただいた意見といたしまして、先ほど触れましたけれども、深夜小売業の防犯措置のところで、「正常な風俗環境の保持」の「正常な」というのは「良好な」という別の表現が適切でないかという御意見をいただきまして、「良好な」に修正をしたところでございます。
 計画案の概要につきましては、前回常任委員会での報告内容と同様の内容でございますので、御確認をお願いいたします。
 今後の予定についてでございますけれども、5月中には鳥取県犯罪のないまちづくり推進計画を策定及び公表することといたしまして、関係機関とともに施策の推進に引き続き努めてまいりたいと考えております。
 8ページをお願いいたします。先ほど申しました一部の表記を修正しておりますけれども、この推進計画、概要案につきましては、前回常任委員会に提出したものと同様の内容でございますけれども、後ほど御確認をいただければと思います。

◎福間委員長
 それでは、報告7、平成28年度消費生活相談の概要について、堀田消費生活センター所長、説明をお願いいたします。

●堀田くらしの安心局消費生活センター所長
 では、最後の14ページをごらんください。平成28年度消費生活相談の概要についてでございます。
 まず、相談件数ですが、県の相談窓口への相談件数は3,131件、前年度に比べて150件減少しております。
 資料の2番の相談件数の年度別推移のところの棒グラフ、右側をごらんください。上が市町村の件数、下が県の件数になっております。昨年度、市町村は2,632件、27年度に比べて51件減少しております。合計で5,763件、こちらも27年度に比べて合計では201件減少しております。
 年代別の内訳ですけれども、太枠で囲ってございます50歳代、60歳代、こちらが他の年代の件数が減少する中、増加しております。主な理由としましては、放送コンテンツ等、また融資サービスに関するものが多くございました。また、減少したものは、年代は70歳代ですが、こちらは3番目に多い件数となっております。27年度より減少したのは特殊詐欺被害防止等の取り組みによる結果ではなかったかと考えております。
 以上のとおり相談件数は減少しつつありますが、新たなトラブル等に対応するため、情報収集や研修受講等により消費生活相談体制の充実を図るとともに、引き続き消費者教育や家族や地域全体で高齢者を見守る取り組みを推進し、消費者月間で集中をしたキャンペーンを実施したり、県政だより、新聞、ラジオ等を活用し情報発信するとともに、消費生活相談のPRを強化してまいります。

◎福間委員長
 御苦労さまでした。
 委員の皆さんで質問があるとおっしゃる方、どれぐらいいらっしゃいますか。今、全部が終われるかどうか判断したい。終われなければもう打ち切りたいのです。12時45分から代表者会議がありますので。(発言する者あり)ならもう打ち切って、再開後に質疑という格好でいいですか。
 それでは、1回ここで休憩に入ります。再開は13時5分といたします。よろしいですか。予定は13時5分にしておいて、代表者会議が延びるようであれば庁内放送してもらいますから。
 それでは、休憩に入ります。

午後0時06分 休憩
午後1時06分 再開

◎福間委員長
 それでは、再開をいたします。
 午前中に説明のありました報告事項について、委員の皆さんからの質疑をお受けしたいと思います。
 なお、報告1、鳥取市の中核市移行に係る調整状況について、できるだけ最初にまとめて行っていただきたいと思いますから、報告1についてまず集中的に御意見のある方、質疑のある方、お受けいたします。

○山口委員
 鳥取市に合併した町村はいいですけれども、合併しない例えば岩美町であるとか、若桜であるとか、智頭であるとか、八頭町であるとか、こういうところがありますな。鳥取市に出てこういう形でやるというのは相当徹底しなければならないわけですな。といいますのは、もう一つ、市庁舎がかわるわけだから大分混乱をしますし、市庁舎を新しく建てるのがいつごろになるかは知らないけれども、これからでしょう。だから恐らく移転作業を2回に分けてやらなければいけない。混乱をしないような形で住民に徹底しなければならないのではないかと思います。

●太田生活環境部次長兼環境立県推進課長
 今、山口委員から、4町に対して、住民の皆さん、事業者の皆さんにきっちりとした情報提供、窓口案内、こういったものが必要ではないかという御意見をいただきました。全くそのとおりであろうと思っております。これまでのところでも県で主催をいたしまして、4町で住民の皆さんへの説明会とか、あるいは町の広報紙などで情報の伝達をしている、そういったようなところでございます。これをさらに一層徹底して、役場の皆さんや市の皆さんとも協力しながら、説明会を開催するなど、対応をとってまいりたいと思います。
 庁舎につきましては、暫定2年間は、やはり移動がございます。委員おっしゃられたとおり、30年に1度、庁舎もかわりますし、また、32年ごろと思いますけれども、そのときにも庁舎がかわりますので、本当に皆さんに間違いのないように、こういったところに窓口が移りますということをきちんと広報してまいりたいと思います。

○山口委員
 結局、新しい庁舎ができるまでは2回もかわるわけでしょう。今の庁舎と、それから前の市立病院の跡と、こういう形でかわるのです。だから大混乱をするおそれがありますので、そのあたりをということです。

◎福間委員長
 それを強く受けとめていただくということでいいですか。

○山口委員
 もう一つ。この星取県というのですけれども、例えば佐治の天文台がありますね。確かにあれはいいところです。あれは一億創生事業でやっておるのです。初めはいろいろ文句がありましたけれども、あれは今になったらよかったと思います。実は、大変失礼ですけれども、私どものところに兵円牧場というのがあったのを知っておられるかな。次長は知っておられるでしょう。

●太田生活環境部次長兼環境立県推進課長
 はい。ちょっと正確な場所まではあれですが。

○山口委員
 兵円牧場がありまして、その牧場がなくなったのですわ。県営の牧場が。これは非常に周囲の環境がいいわけです。山で囲まれて牧場をやっておったのですから、広々としておるわけですわ。それから道路もついておるわけです。これは何も騒音もありませんし。だから場所をもし選定をされるような場合はどうだろうかと、こう言う人もありまして、イノシシぐらいしか出ない。熊も出るかわからないが。場所がとてもいいのですわ。周囲が山ですから。ちょっと場所を検討してみてもらったら。兵円牧場ですから、これは牧場としての整備がしてありますし、道路もちゃんとついておりますので。かえって周囲の恐らく照明とかなんとかというのは全然入りませんから。

◎福間委員長
 それも要望、意見等で出す。

●酒嶋生活環境部長兼くらしの安心局長兼中部地震住宅支援本部長
 今、委員さんからございましたけれども、先日の星取県推進会議の中でも、アマチュアの天文家の方がいらっしゃるのですが、そういう方が全国各地を暗い空を求めて行くそうです。主に観光サイドになろうかと思いますけれども、県内でも星空マップといいますか、そういう暗い空が維持されている地点とか、そういうものをマップに落としたりするという、そういったものもつくっていくことになろうかと思いますので、当然そこにはそれなりのルートが、山道を行くわけにはなりませんので、今おっしゃったように道路がちゃんと整備されているとか、そういういろんな要件を整えた地点というのをマップに落としていくこともこれからやっていくと聞いておりますので、またそういったものも広報にきっちり上げさせていただきたいと思います。

○山口委員
 実は近所に1人おりますが、小惑星を発見したのですわ。物すごく多くある中で、自分が発見したやつを命名して、何か表彰してもらったのです。多賀さんという方が行ってみて、星を見るのに場所がいいなと、専門家が言うのですから。私が言ったからといってどうもなりませんけれども。

●酒嶋生活環境部長兼くらしの安心局長兼中部地震住宅支援本部長
 今、私が申し上げた意見をおっしゃっていただいた委員さんがまさに多賀さんでございました。そういう形で進めていきたいと思います。

◎福間委員長
 ほかに。

○中島副委員長
 保健所、50人程度が向こうに行くわけですけれども、身分はもう決まっているのですか。

●太田生活環境部次長兼環境立県推進課長
 基本的には原則派遣でと思っております。また、今後、いろんなやりとり、市とのやりとりとか、あるいは人事上の希望であったり、そういったこともあるかもしれません。原則的には派遣でと考えておりますけれども、そのあたり、まだ微妙にちょっと調整がかかる可能性もあるかと思っております。

○中島副委員長
 続いて、星取県、いいことだから別にするなというわけではないですけれども、自分も市におったころなどは、何か砂丘でイベントをしようとすると、それに対して星に一生懸命の人たちは反対したりして、そういうトラブルが起こる。ここのメンバーがどういう人か僕はよくわからないけれども、偏ったのではなくて両者の意見が反映される、山口委員が言われるように、山奥を指定する分にはそんなにトラブルは起こらないと思うけれども、三朝などは町なかでしたりとか、旅館業者からいったらふざけるなと、電気消すなどということは寂れたような感じになる。きっとそういうことが起こるだろうと思う。だからその調整はよくとってよということ。

◎福間委員長
 どなたか。

●大呂水・大気環境課長
 平成27年度の鳥取市の砂の美術館のところで計画されたかなり大規模な上空に向けて光を上げるというイベントのことを委員はおっしゃっているのかと思いますけれども、確かにそこには環境に配慮が必要だという御意見があって、鳥取市で中止になったという経緯がございます。そういったことを踏まえまして、今回も、生活に必要な明かりですとか防犯上の明かりというのは当然配慮が必要だとは思いますけれども、いろんな面から御意見を伺うようにしたいと思います。

◎福間委員長
 大体それなら鳥取市の中核市移行に係る問題はよろしいですか。
 一応ひとまずここでおいて、そのほかの課題について質疑をお受けいたします。

○錦織委員
 最後の14ページの消費生活相談の概要なのですけれども、きのうも私、テレビをつけていたら、高齢者の性の問題が取り扱われていて、その中でやはり60代か70代かの人がアダルトサイトを利用して、騙されて、結局何回も何回もお金の請求があって、人にも相談できずに5,000万円だか結局だまし取られたと。本当に一文なしみたいなことになってしまったのだけれども、それが若くはなくてもう退職という年になってから、今さら人に相談するのも恥ずかしいという、そういうことが発見をおくらせる一因だったというのがあった。この資料を今見たら、やはり60代というのがこの相談内容で1位で高いというところから見ると、こういう人たちにどうやったら、そんな今さら聞けないとか相談できないとかという人たちに周知するのかが重要。というのは、よくDVだとか、そういうもので女性の使うトイレにはこういう名刺大のものを置いておいたりとかするのですけれども、守秘義務がちゃんとしているのでぜひ相談してくださいみたいな、そういう何か周知のための仕掛けは今現在あるのでしょうか。被害者は男性が多いのですけれどもね。

●堀田くらしの安心局消費生活センター所長
 今、委員お尋ねの件ですけれども、まず、守秘義務につきましては、これはございます。相談者の方について、個人情報等は守っていくということは第一の基本でございます。
 今おっしゃったように、ゆうべのNHKの番組はとても勇気のある取り上げ方だとは思いましたが、やはりこういったアダルトサイトをごらんになって、そういう被害に遭われることがふえてきていますので、そういったこともおっしゃるように私たちからもうオープンにして、隠す必要はないと、きちんとお守りしますので、被害の件につきましては御相談くださいということをしっかり周知をしていきたいと思います。

○錦織委員
 それで、例えばショッピングセンターだとかどこかのホールだとか、そういうようなところのトイレにそういう相談先を案内するものが、特に高齢者向けのものがあったらいいなと、若者向けみたいな感じではなくて、高齢者向け、中高年向けの何かがあったら、では相談してみようかなということになるのかなと思ったりするのですけれども、実態はどうなのかなと思ってお聞きするのですけれども。

●堀田くらしの安心局消費生活センター所長
 残念ながらそこまでまだそういったグッズの準備はできておりません。ですが、きょうお聞きして、本当にとてもいい取り組みではないかなと思いますので、ぜひ早急に取り入れて、やはりそういう男性のお手洗いとか、何となく目につかないけれども、ぱっと受け取っていただけるような形にできるものをつくっていきたいなと思いますので、また御意見よろしくお願いいたします。

◎福間委員長
 ほかにございませんか。

○興治委員
 星取県ですけれども、ちょっと気になったのは、さっきから意見も出ていましたけれども、5月17日の星取県推進会議で出された意見の中で、丸の4番目に、鳥取砂丘では外灯が邪魔になって星や天の川が撮れないと書いてあるのですね。この外灯というのは防犯外灯であったり道路照明だと思うのですけれども、それは結局必要性があってそこに設置をしているわけで、特に防犯外灯とか道路照明の設置要望というのは防犯上の視点から結構県民からあるのですね。そういったものまで問題視するような意見というのはどうかなと思うのですよ。このあたりどうでしょう。

●大呂水・大気環境課長
 この4つ目の意見につきましては、写真家の方のストレートな御意見だと思いますけれども、写真を撮った際にかなり写り込みということで、こういう実態があるということを教えていただいたということだと思います。
 先ほども申し上げましたけれども、やはり生活に必要な明かりですとか、それから防犯上の明かりというのは当然必要であると思いますし、商業活動の中でも必要な明かりというのは当然あると思います。鳥取砂丘もどの方向を向くかによってそういった光のかげんというのは当然あるとは思うのですけれども、このあたりは極端なそういった御意見の捉え方といいましょうか、一般的な生活環境を保全するのを第一に考えながら、今回の取り組みについても意見を伺った上で、余り過度な例に特化したような検討にならないように気をつけたいと思います。

○興治委員
 この推進会議のメンバーの一覧をまたもらえますか。

●大呂水・大気環境課長
 実は観光も今回別葉で観光戦略課から常任委員会資料として入っておりまして、この中に推進会議のメンバーはございますので、またごらんいただければと思います。

○興治委員
 あと、省エネ、節電の取り組みについてというところで、一番下に総務課所管ということで、県庁舎の節電対策と書いてありますが、だから総務課がこれを設定してあるのでしょうけれども、冷房温度の適正化、設定28度、これについて、環境省の副大臣から28度については根拠がないのだという話が出たり報道されたりしていましたけれども、この28度の設定について、いかにお考えでしょうか。

●太田生活環境部次長兼環境立県推進課長
 私もそういうような報道を先日見まして、その後の報道をちょっと丹念に私も追ってみたのですけれども、まず、環境省の副大臣はそういう発言はしていないという打ち消すような報道もあったところです。その後、山本環境大臣もそういったことに対してお話をされておりまして、もともとクールビズを始めたときの室温が大体26度設定ぐらいだったと、それでネクタイであるとか上着を外すと大体体感温度が2度ぐらい下がるのだと、そういう一応知見に基づいて、クールビズ、こういう軽装することによって26度を28度に上げましょうということで決まっているのだということでございます。当時環境大臣であった小池知事も同じことをやはり記者会見の中でおっしゃっておられまして、我々としても基本的には室温28度ぐらいまでであればこういう軽装で何とかといいますか、普通に執務はできるのかなというのが考え方でございます。

○興治委員
 県庁の場合は吹き出し口の温度が28度設定ですよね。だから実際執務中の場所の温度というのはもっと高いのだと思うのですよ。環境省が言っているのは、要するに執務中の体感温度というか、もともとは26度であったのだけれども、脱いだら28度で仕事できますよということでしょう。だから実際仕事しているところの体感温度のことだと思うのですよ。だから県庁ももう少し工夫をして、実際仕事しているところの体感温度で28度にするとすべきではないかと思うのですけれども、いかがですか。

●太田生活環境部次長兼環境立県推進課長
 ありがとうございます。大切な御指摘かなと思っております。
 済みません。実は先ほどお話をしたこともちょっと僕も気になったもので、資料の差しかえまでは間に合わなかったのですが、冷房温度の適正化、設定28度と書いておりますけれども、これ、総務課にもきょう出てくる前に確認しましたけれども、室温ベースで28度を設定して、だから吹き出し口では幾分かそれよりも低い温度での吹き出しをしている。室温28度設定で考えておりますと、定期的にも一応室温もはかりということをしておりますので、体感温度がそれでも暑いなというのはやはり真夏になりますとありますけれども、基本的には先ほど大臣等の言葉を引用させていただいて御説明したのと同じようなあり方で鳥取県庁も運用しているということで、総務課から聞いております。

○興治委員
 ちょっと私の理解と違うのですけれども、そうすると、室温を判断をする温度計というのはどこに置いてあるのですか。

●太田生活環境部次長兼環境立県推進課長
 常時そこの何かにひっかけて置いているということではなくて、特に執務室の室温につきましては、一定程度の期間を置いてだと思いますけれども、ビル管理を委託している会社の皆さんとかが室温何度でしょうというのを測定に来られるのですね。ちゃんと測定器を持って来られてはかったりをしておられますので、そういうような形でやっております。

○興治委員
 また総務課に聞いてみます。

○錦織委員
 同じく省エネ、節電のところなのですけれども、設定28度というの、それはそれでいいのかもしれないけれども、結局湿度が一番問題なのだと思うのですよね。温度が高くても湿度が低ければいいので、そこら辺は適宜やってもらったらなと、絶対28度でないとやってられないとか、そういうことではなくて、少しそれは幅があってもいいのではないかなと私は思っています。
 冷蔵庫のことなのですけれども、いつだったかな、4月だったと思うのですけれども、鳥取県民は節電意識が低いと、何か全国で下だったのですね。なぜかというと、冷蔵庫などを新しいのに買いかえようという気持ちがあるのかどうかみたいなのがあって、結局高齢者が多いところは、今さら新しい、本当は省エネ型がいいかもしれないけれども、2台目というのはわかるのですけれども、かえたくてももう年金生活で苦しい、だから特別節電意識が低いと思ってはいないのですけれども、そういう報道は見られたことがありますか。

●太田生活環境部次長兼環境立県推進課長
 まず、執務環境の話については、冬の時期にも庁舎は寒いではないかという話があったときに、総務課では、例えばどうしても低いようなときには個別の暖房なども使ったりということもあるのではないかという通知も出しておりました。少し総務課とも、多分柔軟な運用はしてくれているのだとは思うのですけれども、改めて確認をしておきたいと思います。
 節電意識が低いという新聞報道がございました。実はこれは私どもがちょうど2月だったか3月の委員会のときに、私どもでさせていただいた省エネ意識のアンケート調査をベースに多分新聞記事を書かれたかと思います。あのときにも申し上げましたけれども、節電意識自体は全国平均よりも高い、環境に対する意識は高いというのは間違いはないところでございまして、ただ、確かに今、錦織委員がおっしゃられたとおりで、機械をうまく操作するとか、そういったことについて若干の全国の平均よりは弱みがあるかなということで思っています。
 2台目で、ちょっと本当に何かの置物のようになってしまっているような冷蔵庫はおさらばしましょうというのがこういうキャンペーンでございますけれども、これはそれだけではなくて、やはり高性能の省エネ家電に買いかえるであるとか、買いかえられないにしても、中にぎっしり物を詰めますと、それだけやはり電力を食うとか、電気製品にも使い方とか、そういったことによって節電につながる。余り自分の体とか意識に負担をかけることなく簡単に節電、省エネができるという機能もございますので、そういったところをしっかりと、少し高齢者の皆様にもPRをしていきたいというぐあいに思っております。

◎福間委員長
 ほかにはございませんか。
 それでは、その他に移りたいと思います。その他ですが、生活環境部に関して執行部、委員で何かございませんか。

○錦織委員
 それでは、生活環境部長がかわられたところですけれども、管理型産廃処分場の手続条例に今入っているわけで、それから、地元の自治会だとか個人からいろいろ意見も出て、それの見解書を返すとか、そういうことが行われていると思うのですけれども、そこら辺の情報というか、今どういう状況になっているのかと、見解書がもうそれぞれ返されて、またそれに何かあるのかという、ちょっとそこら辺がわからないので教えていただきたいのですけれども。

●酒嶋生活環境部長兼くらしの安心局長兼中部地震住宅支援本部長
 現在の淀江の産廃に係ります条例手続の状況でございますけれども、御案内のとおり、昨年11月に事業計画書が県に提出されまして、その後、県といたしましては、計画内容の審査を行った後に、12月に事業計画の縦覧等を実施するようセンターに通知をし、センターは1、2月にかけて説明会を開催され、県は前部長初め職員も出席をして、センターの説明状況を把握してきたということを行ってまいりました。
 現在、それに対してまた意見書が提出されまして、それに対する見解書について、今、センターで鋭意検討をされて、今聞いているところでは、6月を目途に見解書を手入れをされて、それが提出されましたら縦覧等、条例で定められた手続がございますので、米子市さんにも意見聴取をさせていただいた上で、またさらに県としては見解書が出されましたら、その見解書が十分周知されて、住民の理解の促進が進められるようにセンターにもきっちり指導はしてまいりたいということで、現在まだセンターとしては見解書の作成作業中というところでございます。

○錦織委員
 わかりました。
 それで、今、出されたら周知をするということだったのですけれども、何か書類というか、冊子みたいなものができるということですか。これについてはこういう答えをしましたよとか、こういう対応をしますよとかというのができて、それを誰でも見られるような状況になるということですか。

●酒嶋生活環境部長兼くらしの安心局長兼中部地震住宅支援本部長
 もちろんお出しいただいた意見に対して個々に対応、見解というものが示されまして、条例手続でもきっちり縦覧すると、ですから誰でも見れる状況にはなります。

○錦織委員
 わかりました。

◎福間委員長
 ほかには。
 意見が尽きたようでありますので、生活環境部につきましては以上で終わりといたします。
 執行部の入れかえをお願いをしたいと思いますから、5分間休憩をいたします。再開は40分といたします。

午後1時35分 休憩
午後1時40分 再開

◎福間委員長
 それでは、再開をいたします。
 福祉保健部、病院局についての報告事項に入りたいと思います。
 執行部の説明は要領よく簡潔にお願いをいたします。
 質疑等については、説明終了後に一括して行うことといたします。
 なお、報告8、鳥取市の中核市移行に係る調整状況についてに関する質疑に関しては、既に生活環境部より説明がありましたので省略いたします。
 報告9、平成29年度第1回低所得者のくらし安心対策チーム会議の開催結果について、上川福祉保健課くらし応援対策室長の説明をお願いいたします。

●上川福祉保健課くらし応援対策室長
 福祉保健部の資料の2ページをお開きください。低所得者のくらし安心対策チームの第1回会議を4月26日に開催をいたしまして、今年度の取り組み方針について確認をいたしましたので御報告をいたします。
 会議での主な確認事項といたしまして、5つの重点課題につきまして検討チームを設けて施策の検討を行うことを確認いたしました。
 まず、住まいの確保ということで、家賃保証だけではなくて、入居者の見守り支援、安否確認、緊急連絡等とセットで県社協や市町村とも連携しながら入居しやすい仕組みを検討していくということを確認いたしました。
 就職困難な若者の就業支援につきましては、教育委員会で今年度から拡充をして、訪問型支援に取り組むハートフルスペースと若者サポートステーションが連携をして学校を訪問するといった部局を超えた取り組みが必要であるということを確認いたしました。
 3つ目で、スクールソーシャルワーカーの人材確保につきましては、人材を抱える福祉施設などの協力を求めるなど、部局を超えた取り組みが必要であるということでございます。
 4つ目、子どもの居場所づくりにつきましては、継続的な運営をしていくためのスキル等々を共有し、連携し、発信をしていく。また、地域の高齢者との交流などの共生ホームや小さな拠点にもつながるような視点を持って取り組むことが必要だということを確認いたしました。
 低所得高齢者支援につきましては、引きこもりがちな高齢者の方を早く見つけて、市町村と連携してサポートをしていくということが大切だということを確認いたしました。
 今後の進め方といたしまして、秋にかけて各チームで検討を重ねまして、市町村からの意見も聴取した上で施策化し、予算につなげていきたいということでございます。

◎福間委員長
 次に、報告10、あいサポート条例素案の概要に係るパブリックコメントの実施結果について、小澤障がい福祉課長、説明をお願いいたします。

●小澤障がい福祉課長
 障がい福祉課でございます。資料の3ページをお願いいたします。あいサポート条例素案の概要に係るパブリックコメントの実施結果について御報告をさせていただきます。
 前回の常任委員会で御説明をさせていただきましたあいサポート条例の素案の概要に基づきまして、4月27日から5月10日まで県民の皆様からのパブリックコメントを行いました。意見といたしましては、延べ18件の意見を7名の方からいただいているところでございまして、おおむね条例で施策を進めてほしいと、そういった御意見をいただいたところでございます。
 主な意見の内容及び対応方針につきまして、幾つか御紹介をさせていただきますと、3の表にありますが、上から2番目の県民運動あいサポート運動を推進してほしいという御意見でございますけれども、これについては、条例の中にあいサポート運動を位置づけるということをしておりますし、条例の普及啓発の中でそういったこともあわせて図っていきたいということで対応方針とさせていただいております。
 表の上から4つ目をごらんいただきますと、障がい者相談支援センターなど相談体制整備をしてほしいとの御意見をいただいておりまして、これにつきましては、対応方針といたしまして、差別解消相談支援センターや情報アクセシビリティに関する障がい支援の拠点を設置していくということについて、条例に記載をさせていただくということで対応方針とさせていただいております。
 障がい者への差別の解消の項目ということで少し御紹介させていただきますと、上から7つ目の年少期から障がい者や障がいについて学ぶ機会をつくってほしいとの御意見がございまして、これにつきましても対応方針といたしましては、条例の中で県民が年少期から障がいについて学ぶ機会を確保していくということで記載をしていくということとしているところでございます。
 災害につきましてですが、表の下から3つ目の欄をごらんいただきますと、災害が発生した場合に障がい者の方の安全・安心な避難生活について支援をしてほしいという御意見がございまして、これにつきましては、条例の中で災害に備えた支え合いの地域づくりの取り組みについて記載をし、平時から地域での交流等を推進していくということで記載をしていきたいということで対応方針とさせていただいているところでございます。
 こういった御意見を踏まえながら、6月議会へ付議できるように条例案を今作成しておりますが、現在の条例の構成案につきまして、4ページに掲載をしております。ごらんいただければと思います。こちら、ざっと概略ではございますが、項目だけ紹介させていただきますと、目的、2点目として障がい者への理解の促進、障がいを理由とする差別の解消、情報アクセシビリティの保障及びコミュニケーション手段の充実、そして災害時における障がい者の支援、障がい者の自立及び社会参加の推進ということで、こういった大まかな章立てで、今、条例の構成をしていきたいということで準備を進めているところでございます。

◎福間委員長
 報告11、第4回全国高校生手話パフォーマンス甲子園の開催日決定と参加申し込みの受け付け開始について、明場障がい福祉課社会参加推進室長の説明を求めます。

●明場障がい福祉課社会参加推進室長
 5ページをごらんください。第4回全国高校生手話パフォーマンス甲子園の開催日の決定と参加申し込みの受け付け開始でございます。
 この大会につきましては、ことしの10月1日に開催することが決まりました。場所につきましてはとりぎん文化会館ということになります。大会に向けて、5月15日から参加申し込みの受け付けを開始しましたので、御報告させていただきたいと思います。締め切りが7月3日までということでございます。
 この大会につきましては、平成26年に第1回目を開催しまして、今回で4回目ということです。全国の方に、多くの人に手話の魅力を伝える大会として、手話の聖地、鳥取県で開催するというものでございます。
 出場校につきましては、2の(4)のところにもございますが、予選通過をした20チームということで考えております。
 内容につきましては、そこに記載のとおりでございます。
 今後につきましては、参加申し込み締め切りが7月3日ということで、予選審査会を8月2日から3日にかけて行いまして、9月30日に交流会、そして10月1日に本大会という形で開催することを予定をしております。
 参加校につきましても、一番下のところにもございますが、1回目が41チーム、2回目が47、3回目が61と順調にふえてきているところでございます。委員の皆様方におかれましても関係者の方に周知していただきまして、多くの高校が参加していただくことを期待しておりますので、よろしくお願いいたします。

◎福間委員長
 次に、報告12、とっとり森・里山等自然保育認証制度による園の認証について及び報告13、平成29年度第1回子育て王国とっとり実現チーム会議の開催結果について、木本子育て応援課長の説明を求めます。

●木本子育て王国推進局子育て応援課長
 資料の6ページをお願いいたします。とっとり森・里山等自然保育認証制度によります園の認証について、5月1日付で新たに1園を認証いたしましたので御報告をいたします。
 認証した園の概要でございます。名称は「自然がっこう旅をする木」でございます。倉吉市関金町福原に所在いたします。開所時間でございますが、月曜日から金曜日、9時半から15時までということで、定員12名で開園をいたします。
 2番目といたしまして、とっとり森・里山等自然保育の認証制度の概要を上げておりますけれども、2番のところに主な認証基準を上げさせていただいております。活動時間でありますとか人員配置、それから活動を行うためのフィールドの確保の状況、安全対策など、いずれも基準を満たしているものと認められました。
 認証後でございます。(3)ということで、認証いたしましたので、運営費及び一般の保育所等と同様に、第2子、第3子の保育料軽減を行った場合の支援を行うこととなります。
 (4)ということで、平成29年4月末現在の認証園を上げさせていただいております。「旅をする木」を含めまして、県下の認証園は7園というところになったところでございます。
 7ページで保育所、幼稚園等とっとり自然保育認証制度の概要を上げさせていただきました。この制度は先ほど御紹介をいたしましたとっとり森・里山等自然保育認証制度とはまた別の制度でございますが、今年度から新たに認可保育所等の自然保育を認証する制度として創設をしたものでございます。先ほどの森・里山の制度とあわせまして、鳥取県の自然環境を生かした保育、幼児教育を推進することとしております。
 新たな制度の概要につきましては、記載のとおりでございます。現在、6月末をめどに認証を希望する園を募集中でございますので、また募集が終了いたしましたら改めて御報告をさせていただきたいと思います。
 続きまして、資料8ページをお願いいたします。平成29年度の第1回子育て王国とっとり実現チーム会議の開催結果について御報告をいたします。
 5月8日に第1回となるチーム会議を開催いたしました。このチームは、副知事をチーム長といたしまして、元気づくり推進局、子育て王国推進局、商工労働部、県教育委員会に鳥取労働局からも御参加をいただいて開催をしております。
 4の概要でございますが、まず、チームの目標でございます、企業や各種団体など、地域との連携を強化して、結婚から子育てまでを切れ目なく社会全体で支える仕組みづくりを推進するということと、基本方針でございます2030年に希望出生率1.95、2018年に合計特殊出生率
1.72を実現という、この2つをまず確認をした上で議論を行いました。
 2番でございますが、今年度の事業展開及び今後の方向性につきましては、まず、子育て応援課で取り組みます年度中途の待機児童解消や子育て世代包括支援センターの充実を市町村と連携をしていくことに加えまして、ア、イ、ウと上げておりますけれども、これらの取り組みにつきまして議論をしたところでございます。
 まず、アでございますが、子育てしやすい職場環境の整備につきましては、既に書いておりますような事業を予算化をしておりますので、これらを各部連携をして行うことといたしました。
 また、イでございますが、子育て支援を行う団体への支援につきましては、ボランティアに手伝ってもらいたい方とボランティアをしたい人をつなぐような取り組み、これも当初予算で組み込んでおりますが、こうしたものも使いながら、子育て支援団体等への支援を引き続き検討すること、また、県内の優良事例をほかの地域に広げていくことなどを検討していくということにいたしました。
 また、ウでございますが、キャリア教育の機会を活用したライフプラン学習の充実ということで、子どものころからのライフプランを考える取り組みということにつきまして、現在、高校生等を対象に実施をしておりますが、さらに早い時期からスタートしてはどうかということを議論いたしましたし、また、学校が希望いたします職場体験が充実したものになるように、教育委員会や商工労働部が協力をいたしまして、学校が希望する受け入れ企業等を紹介できる仕組みを構築していくことなどを含めまして、キャリア教育のさらなる充実に取り組むこととしたところでございます。
 また、3番でございますが、鳥取労働局から、3月に策定されました働き方改革実行計画の概要でありますとか制度改正などについて説明をいただいたところでございます。

◎福間委員長
 次に、報告14、母子父子寡婦福祉資金貸付金の償還金等の口座引き落としの誤りについて、小谷青少年・家庭課長の説明を求めます。

●小谷子育て王国推進局青少年・家庭課長
 9ページをお願いいたします。母子父子寡婦福祉資金貸付金の償還金等の口座引き落としの誤りについてでございます。
 母子父子寡婦福祉資金貸付金償還金の4月分、理学療法士等修学資金返還金の4月分及び職員宿舎貸付料の4月分について、5月1日に貸付者の口座から二重で引き落とされまして、それにつきまして、データの誤りにより引き落とされたことがわかりました。つきましては、それぞれの方に個別におわびをするとともに、文書等で説明を行い、それを5月1日に発送したところでございます。
 この二重引き落としとなった方々の状況でございますが、この3つのそれぞれの償還金、返還金、貸付料につきましては、延べ407名の方、金額につきましては429万4,588円が二重で引き落としされておったものです。
 この原因につきましては、母子父子寡婦福祉資金貸付金償還金につきましては、情報センターが青少年・家庭課で作成したデータを財務会計に連携したところ、住所に誤りがあるということで、さらにもう一度つくり直しまして、それで連携処理したところ、最初に連携したデータを削除しないまましたために二重で引き落とされたことが原因としてわかっております。理学療法士及び職員宿舎の貸付料につきましては、職員が同じ作業を行い、データを作成して電子決裁システムに連携したところ、やはりこれも誤りが見つかったところ、それも削除しないままにもう一度作成してそのままやってしまったことが原因となっております。
 このことにつきましては、対象となる方々についてはおわびとともに、5月11日には皆さんの口座に返還させていただいたところでございます。
 再発防止策といたしまして、不要なデータは即時で削除するということの会計管理者及び総務部長通知が出ておりまして、これを徹底する。まずこれをすれば防げるだろうと思っております。それから、職員においても二重のチェックをすることで、今回のことが二度と起きないようにしているところです。また、システム的にも削除したデータがそのまま残って口座引き落としをされたことがわかっておりますので、これのシステムについての変更をシステム管理者がやると聞いております。
 以上、大変申しわけないことをいたしました。申しわけございません。

◎福間委員長
 報告15、平成29年度第1回健康いきいき地域づくり推進チーム会議の開催結果について、植木健康政策課長の説明をお願いいたします。

●植木健康医療局健康政策課長
 では、資料の10ページをお願いいたします。第1回健康いきいき地域づくり推進チーム会議の開催結果について御報告いたします。
 このチームは、誰もが住みなれた地域で生きがいを持って健康に暮らすことができることを目標に、とっとり元気づくり推進本部に新たに設置したチームでございます。第1回の会を4月28日金曜日に開催いたしまして、本年度の取り組み方針を確認いたしました。
 チーム構成ですが、副知事をチーム長といたしまして、メンバーの構成は2にあるとおりです。
 会議での主な確認事項につきましては4のとおりですけれども、目標を健康寿命の延伸のために健康づくりの文化、社会参加促進の2つの柱で進めていくこととしました。1つ目の柱の健康づくり文化では、高齢者だけではなく、若い世代からの運動習慣の定着のための環境整備を進めるために、日本財団との共同プロジェクトですとか生命保険会社などとの包括協定による新たな取り組み、また、市町村の地域の実情に応じました総合型スポーツクラブの設立支援ですとか、あるいはグラウンドゴルフの多世代への普及、観光面とつなげるなどの取り組み、また、2つ目の社会参加促進の柱では、市町村が取り組む住民主体運営のサロンなどの通いの場の充実などを後押しする施策ですとか、とっとりいきいきシニアバンクやシルバー人材センター会員の活動の場の拡大、また、生涯学習での学びの成果を個人にとどまらず身近な地域で生かしていただく仕組みづくりなどに一層取り組むことを確認いたしました。
 今後のスケジュールにつきましては5に上げたとおりです。進捗状況を確認しながら効果的な事業を模索し、来年度予算要求につなげていきたいと考えております。

◎福間委員長
 報告16、鳥取県ドクターヘリの美保飛行場(格納庫)と鳥取大学医学部附属病院間の朝夕の飛行ルートについて、中川医療政策課補佐の説明を求めます。

●中川医療政策課課長補佐
 平成29年度末から運航開始を予定しております鳥取県ドクターヘリでございますが、こちらは夜間につきましては美保飛行場の格納庫に収納いたしまして、朝、実際の活動が始まるまでに鳥取大学病院に移動することになります。そのためには朝夕移動が生じるのですけれども、その際の飛行ルートにつきまして、米子市、境港市、航空自衛隊美保基地及び航空会社と協議させていただきまして、地域住民の皆さんへの御迷惑が極力少ないようにということで、中海上空を飛行するルートに決定いたしましたので、その概要を御報告させていただきます。
 あと、本飛行ルートにつきましては、米子市、境港市の皆様には市報等により周知を図るとともに、県民の皆様にも県政だより、とりネット等を通じまして、ドクターヘリの概要等にあわせてお知らせする予定としております。
 スケジュールとしましては、朝8時10分ごろに美保飛行場を出発いたしまして、朝8時15分ごろに鳥大病院に到着する予定でございます。8時30分から17時15分までは救命活動に従事いたしまして、終了後、17時20分ごろに鳥取大学病院を出発して、美保飛行場には17時25分ごろ着くと予定しております。
 飛行ルートを2つつけておりますけれども、飛行の際にはどうしても安全上風上に飛行する必要がございまして、風向きに応じて2つのルートが想定されております。基本的にはできる限り皆様の御迷惑にならないようにということで、飛行場から中海を抜けて鳥取大学に移動するルートを考えておりますが、風向きによっては一部どうしても弓ケ浜半島を横切る必要があることもございます。ただ、近隣に小学校、中学校がございますけれども、こちらの上空については飛ばないようにということでルートは設定させていただいております。

◎福間委員長
 次に、報告17、平成29年度第1回県・市町村国民健康保険連携会議の検討結果について、金涌医療指導課長の説明をお願いいたします。

●金涌医療指導課長
 医療指導課です。資料12ページをお願いいたします。4月25日に国保改革に伴う市町村の課長級の意見交換、協議の場であります連携会議を開催しましたので、その結果を報告させていただきます。
 この会議では、現在、主に市町村から県に納めていただく納付金のあり方について、それから市町村の国保事務の統一について協議をさせていただいております。
 1つ目の納付金の算定につきましては、現段階の納付金の算定状況、試算状況につきまして、5月8日に各委員さんへファクスで送らせていただきました。この推進会議におきましても市町村から常任委員会委員への提出することについて了解をいただいたところでございます。
 協議事項でございます。市町村の主な意見ですけれども、上段です。前期高齢者交付金というのがございまして、これは65歳から74歳の前期高齢者の人数に応じて市町村に配分をすることによって財政調整を行う制度でございますけれども、この人数が多いほど医療費も多いということで財政調整を行うということですが、これが平成30年度から納付金制度を導入することによって、県が一括で受けて納付金から相殺をして市町村に出していくという格好になります。このことにつきまして懸念があるということで受けております。これにつきましては、前期高齢者交付金については、160億円を超す金額でございますので、保険料への影響については大きなものがございます。これについて、また引き続き試算等を通じてどういう影響があるのかということを分析をしていきますし、必要に応じて激変緩和措置を検討していきたいと思っております。
 また、2段目です。スケジュールの関係でございます。本番の平成30年度に向けて、納付金の算定時期と市町村の運営協議会の委員への説明の時期について質問をいただいております。最終的には県が1月に示すことが遅いのではないかという御意見でございます。これにつきましては、前回の連携会議でもございましたし、また、4月の常任委員会でも報告させていただきました。県としましては、国が12月末に示される確定ケースをもとにして算定をするものですから遅くなるのですけれども、国に対しては、国保の係数等の提出時期を早くしてほしいという要望に対しては困難ということをいただいております。これについては大切なことですので、引き続き検討していきたいと思っております。
 このあたりのことを市町村では自分のところの運営協議会の委員に説明できないということを言われていまして、6月上旬に県が主催で各市町村の運営協議会の委員さんを対象に東、中、西で説明会を開催をして、国保会計等の概要ですとか日程ですとか、その説明をする際に十分市町村の運営委員さんには説明したいと思っております。
 2番目の市町村事務の標準化につきまして2点いただいております。
 費用面での問題についての財源はどうかというところにつきましては、国では県の調整交付金として、そういうことに使えるメニューを考えますよと言っておられます。それにつきましては引き続き情報収集していきたいと思っています。
 また、医療費通知につきまして、現在、世帯ごとに医療費通知を出していますけれども、個人情報の観点から個人ごとに通知をするということも必要ではないかと、そういう取り扱いについて検討が必要ではないかという意見をいただいています。これについては、標準化の中で統一する方向で今検討しているところでございます。
 (2)番目、報告事項としまして、3月30日の県の運営協議会の開催状況について報告しております。これにつきましては4月の常任委員会で報告いたしておるところでございます。

◎福間委員長
 御苦労さまでした。
 それでは、ただいままでの説明について質疑等ございますか。

○山口委員
 8ページですけれども、鳥取労働局から、御承知のように国で働き方改革という法律が決まったわけでしょう。それで、労働局から説明会があった働き方改革の説明の対象者はどういう方々なのですか。

●木本子育て王国推進局子育て応援課長
 説明が大変不十分で申しわけございません。この鳥取労働局からの報告と申しますのは、5月8日のとっとり実現チーム会議に集まったメンバーに対しまして、現在の国の状況を御説明があったということでございますので、特別に説明会をしたということではございません。

○山口委員
 ですから、法律が通ったわけですから、これの機能というのは実施しなければいけません。それはどういう形でこの働き方改革を浸透させるかと。女性ばっかりではいけないわけです。経営者ですけれども、こういうことをどういう形でやられるか。商工労働部との関係もありましょうし。そうでないと、いい法律ができたのですけれども、本当に現実の問題として、この法律ができて、どういう形で浸透させるかということが課題になるのではないかと思いますけれども。

●井上子育て王国推進局長
 今、山口委員からありましたとおりで、実行計画はできましたけれども、紙のものとしてできただけでは意味がありませんので、これをどうやって個別の企業に広めていくかというのが課題であります。前にも紹介させていただきましたけれども、今、鳥取労働局と一緒に我々県も、商工労働部、それから女性活躍の関係の元気づくり推進局、それから私ども子育てと、それから経済団体とか労働団体も入った形で働き方改革の会議を、これは労働局と県と共同の事務局を設けてやっております。こういったところでもどうやって各企業に浸透させるかというのが重要な課題だという御意見もいただいておりますので、一義的には労働局の部分に関しては労働局の責任でやっていただくものがありますけれども、当然我々も、県庁もそうですし、子育てだとか女性活躍も非常に大きくかかわる部分でありますので、我々も協力して県内の企業に浸透していくようにということをやっていきたいと思っております。

○山口委員
 そのとおりです。現実に改革が実行できないと意味がないわけですから、どういう形で企業を含めて対応するかということが大きな課題だと思っておりますので、しっかりと。
 今度は10ページですけれども、第1回健康いきいき地域づくり推進、ここで日本財団ですな。笹川さんのところかな。それと生命保険会社と包括的な協定を結んでと、こういう形ですけれども、それぞれの分担というのは具体的にはどういうものですか。

●植木健康医療局健康政策課長
 日本財団との共同プロジェクトの関係では、身近な地域での健康づくりを推進するというワーキングを一緒に共同で今取り組んでおりまして、具体的には、ウオーキングですね、歩く習慣をできるだけ県民の方に定着してもらうことを今模索しておりますし、また、まちの保健室を全県展開をする。身近なところでの住民の方が主体となった健康づくりの場を、健康づくりリーダーも養成していただいて、鳥取看護大学や、あるいは鳥取大学の御協力も得ながら、市町村と一体となって、身近な地域で健康づくりを進めていっていただくということも進めているところでございます。
 生命保険会社との包括協定につきましては、今、さまざまな保険会社様から県と包括協定を結んでいきたいというお声をいただいておりまして、どういった形でタッグを組んでいかせていただくのがいいのかということを今検討させていただいている段階でございます。

◎福間委員長
 いいですか。
 ほかにございませんか。よろしいですか。

○銀杏委員
 幾つかありますけれども、最初に、健康いきいき地域づくり推進チーム会議で、運動による健康づくりの取り組みについて今お話がありましたけれども、なかなか歩くことにつきましても、これまでずっと大会とかそういうのを取り組んでこられましたけれども、それが県民全般に運動として広がっているかといえば、なかなか広がっていないというのがこれまでの結果だろうと思っていまして、モデル的なことも大事なのですけれども、実際、個人できっちりできるような、そうしたものを後押しする取り組みをしてほしいのですね。長野県などのいろんな施策を見ましても、やはり地道にしっかり各家庭に入り込んでいくような施策をされておりますので、しっかり手を入れていただきたいと思います。
 もう1個、よろしいですか。

◎福間委員長
 はい。

○銀杏委員
 2ページ、低所得者のくらし安心対策チーム会議ということであります。大変大事な会議だと思うのですけれども、低所得者対策で、本当に困っておられる方につきましては、一番近道なのは生活保護ということでありますけれども、申請側も心情的な部分も含めてハードルが高い。それから、受けた役所の認可もやはりハードルがそれぞれ高くて難しい部分もあって、生保になかなか行かないけれども実際困っておられる低所得者というのを、どこまでできるかわかりませんけれども、きっちり対応してほしいと思っております。いろいろ住まいとか書いてございますけれども、より切迫した方々についての県としてでき得る対策をしっかりと考えていただきたいなと思います。これもちょっとお答えいただきたいと思います。
 8ページ、子育て王国とっとりでありますけれども、年度中途の待機児童解消ということが4の(2)に書いてありますけれども、今、鳥取県がするのは、年初に多少余裕をつくって、年度途中の入所もできるようにするということをやっておられるのではないかなと思いますけれども、年度途中にいっぱいになっておるものですから、今度は職員さんをふやして、それで余裕をつくって入っていただくではなくて、年初から余裕を持つという考え方でやろうとされておるのかなという確認をしたいと思います。
 9ページ、母子父子寡婦福祉資金で、報告がありましたけれども、実際、この誤りによりまして、家計上、経済上困ったという話はあったのか。あればどういう対策をとられたのか、お願いをいたします。5月1日に発生をして、返還が5月11日ということで、10日間の間があったわけで、月の3分の1、引かれたままといったことになっていますので、教えてください。

●植木健康医療局健康政策課長
 ありがとうございます。運動習慣の定着について、委員から御意見いただきました。本当に個人の運動習慣の定着はなかなか進んでおりませんで、環境整備も含めまして、今、どうやったら定着につなげていけるのか検討を進めているところでございますけれども、やはり運動習慣が定着するには個人の努力だけではなかなか難しくて、仲間づくりであるとか、そういったことも一つ継続の観点では必要かなということで、今年度、新たな取り組みといたしましては、モデル事業という形にはなるのですけれども、集落、身近な地域と、それから企業で運動習慣の定着を図っていくような事業を今、予算がつきまして、検討しているところでございます。どういった形で運動習慣、歩くことだけではなくて、例えば高齢者の方ですと、ロコモティブシンドロームといった観点で、筋力を落とさないということも一つ大事な要素となりますし、また、やはり楽しみながらといった要素も必要かと思いますので、今、関係者の方や市町村の皆様のいろいろな御意見をいただきながら、改めて事業の組み立てを検討させていただいているところでございます。こちらも検討を進めてまいりたいと思っております。

◎福間委員長
 次、どなたからでもいいです。手を挙げてください。

●上川福祉保健課くらし応援対策室長
 2ページの低所得者対策の関係でございますけれども、生活保護にまで行かないけれども困っている方、低所得の方の把握をということでございますけれども、これにつきましては、平成27年度から生活困窮者自立支援制度という制度がございまして、各市町村の福祉事務所ですとか、委託している場合は市町村の社協に相談窓口というものを置いておりまして、相談を待つのではなくて、アウトリーチ型といいますか、訪問型の支援をしていこうということで、市町村で各関係機関のネットワークを結びながら、そこでいろんな情報を、困った人の情報等を共有して、支援につなげていくという取り組みをしていただくように県としてもお願いをしているところでございまして、今後とも市町村と連携をしながらそうしたセーフティーネットの仕組みを構築していきたいと考えておるところでございます。

●木本子育て王国推進局子育て応援課長
 資料8ページの子育て王国とっとり実現チーム会議の関連で、待機児童対策につきまして、年度当初から職員の余裕を持って年度中途の受け入れをするという取り組みになっているかどうかという御質問でございました。
 当初予算で乳児保育の支援ということで、大体年度中途に入ってこられますのが、育休が明けて年度中途で入ってこられるということが多いものですから、乳児の年度中途の入所に対応するために、4月から3カ月分の保育士の人件費を上乗せで、4月に入っておられる子どもさんに必要な保育士さんよりも多く配置をするということで、3カ月ではございますが、1園当たり2名までということで配置をして、その後、入ってこられる子どもさんの対応をするという補助制度を用意しております。
 また、今年度から国でも入園予約制という仕組みができておりまして、まだ申請の状況にはなっておりませんけれども、年度中途からの入所を利用調整をしたりとかということを前提にいたしまして、受け入れしやすくなるように保育士の加配という制度も国でも用意をしていただいているところでございます。

●小谷子育て王国推進局青少年・家庭課長
 母子父子寡婦福祉貸付金等の償還金のことにつきまして、引き落としされた方の対応策、あるいは相談等の状況についてのお話がありました。これにつきましては、5月2日までは県庁はあいておったのですけれども、3日からゴールデンウイークだったものですから、それぞれのところに相談窓口の対応をして、電話相談をする体制をとっておりました。
 その中で、母子父子寡婦の福祉資金の貸付金につきましては、その前後を含め4件の問い合わせがございました。その4件中3件は、ダブルで取られてしまったけれども、これは来月ので引いてもらっていいですよという非常にありがたい申し出でございまして、それはちょっとシステム上できませんので、一度返させていただいてから、また来月取らせていただきたいというお話をさせてもらって、納得をしていただいたところです。もう1件につきましては、文書が来たけれども、これはどういうことですかということだったものですから、再度説明を申し上げまして、理解していただきました。
 それと、その間に、特に母子父子寡婦の方につきましては、非常に生活困窮の方もいらっしゃるということが容易に想定できたものですから、緊急にこの母子父子寡婦福祉貸付金を重ねて貸し付けるということを各局にお願いをいたしまして、そのときには手続を簡略してでもいいから貸し付けるという対策をとっておったところですけれども、これは幸いにしてそのような方の申し出はなかったものです。

○銀杏委員
 健康いきいき地域づくりの関係ですけれども、仲間づくりということの話がありました。激励、励まし合うとか評価し合うというのが、当然それはこれからさらに進めていこうと、そうしたものをされると思うのですけれども、個人でやる場合も何かしら評価をしてあげる。個人でやっていることがやはり評価を受けているというのが続けていく大きな力になりますので、そういうこともぜひ考えていただきたいなと思います。

●植木健康医療局健康政策課長
 ありがとうございます。
 今、個人の方の健康づくりを継続するためのインセンティブという形では、健康マイレージといったような事業で、いろんな健康づくりの事業に取り組んだ方への特典、そういったことをいろいろ、商品券にかえたりとか、そのことの取り組みも継続の一助になるではないかという施策もやっておりますけれども、それ以外にもまた考えてまいりたいと思います。ありがとうございます。

◎福間委員長
 いいですか。
 ほかにはございませんか。

○安田委員
 ここに今回支え合いの条例が出ましたよね。

◎福間委員長
 あいサポート条例。報告10。

○安田委員
 はい。3ページ。それからその前の2ページの低所得者にしてもそうなのですけれども、低所得者の分の(5)番に低所得高齢者支援とかというのもあって、地域が物すごい高齢化していまして、では誰が一体支えるのだと、考えても出てこないほど支える側がいないのですよ。ちょっとひっかかったのは、2ページの確認事項で、低所得の高齢者を支援するために、引きこもりがちな人を早く見つけと書いてあるのね。誰が見つけるのか、具体的に教えてください。それを一体誰が具体的に手当てをするのですか。

●宮本ささえあい福祉局長
 まず、あいサポート条例なのですけれども、これは障がい者さんが社会で今よりももっと暮らしやすくなるようにという主眼での条例でございます。

○安田委員
 障がい者の場合はわかります。

●宮本ささえあい福祉局長
 2ページのくらし安心チームで、低所得の高齢者に対してなのですけれども、引きこもりがちな方を見つけるのは誰かということなのですが、法制度的には民生委員・児童委員といった方々がまずおられるということはあります。それから、今までも支え合いという言葉はあることはあったわけでして、地域全体でお互いに声をかけ合いましょうという風土はもともと鳥取県にはあったものと思います。今回の中部地震ですとか、大雪が降って除雪が追いつかなかったとか、そういった経験も踏まえながら、お互いがもう少しお互いを見守れるような、高齢者同士であったとしても、お互いが声をかけ合うような機運というものを日ごろからつくっていただいて、それでいざというときには助け合いましょうという趣旨の条例を、それは危機管理局ですけれども、これから出そうと思っています。
 特にこの2ページの低所得者対策としてなのですけれども、これは介護保険法にも、今、国会で議論されているのは、本人負担を若干ふやしましょうということ以外に、市町村の権能を若干ふやしまして、地域包括支援の概念をもう少し強化しようではないかということが盛り込まれる予定になっています。そうなりますと、やはりプロ、介護事業所とか、人を派遣してくれるところとか、あるいは施設そのものとか、そういったところばかりに頼むではなくて、お互い地域で見守っていって、何かあったら助け合いましょう。そしてふだんから、健康づくりの精神も入るのですけれども、体操をしたりとか、居場所をつくってお互いに趣味を生かし合いましょうとか、あるいは職業として、今まで若いころに携わってこられたような特技とかいうものがある方、大工さんとか、専門業の方がおられたら、そういった方々の特技も生かしていきましょうという職業的な観点とか、そういったものを総合して居場所づくりとお互いの声かけといったものをつくっていこうではないかという趣旨であります。

○安田委員
 やはり民生委員というのが出てくるのですけれども、民生委員さんが何かちょっとお門違いのことになっていることもあるのですね。それでかえって声をかけられた側が非常に気分が悪くなるわけですよ。そういうことがあるということが一つと、うちの境港市は、去年だったかな、高齢者全員に分厚いアンケート用紙を送ってきて、もう事細かく問われたのですね。収入から、誰に困ったときは相談するかとか。それで書いていたら、しまいにはもう頭にくるような細かいことが全部書いてあるのですよ。私、ちょっとこれはもう個人情報が全部わかるなと感じて、あえて送らなかったのですね。そうしたら同級生がみんな同じものをもらっているので、あれは全部ナンバリングがしてあって、誰からの回答か全部わかるようになっているということだったのですね。そうやってお調べになることまでは100%譲っていいとしますよ。民生委員さんと同じでね。ただ、何してくれるのという言葉がみんなその後についていました。あれを調べて、その結果として、では具体的に何してくれるのということでしたね。私も民生委員さんが調べに来られるのはいいけれども、調べなければいけないほど疎遠な人が実際にでは事が起こって何かがあったときに走ってきて助けてくれるはずがない。
 だから言いたいことは、みんなそれぞれが自分で自分の身の処し方については、例えば家族であるとか、親しい友人であるとか、今ごろの高齢者は何らかのことをみんな考えているのですよ。だからその辺の、何ていうのですか、こういう役所や民生委員さんを使っての対応がちょっと……。本当に何かしてくれるのだったら私も認めますけれども、ちょっと違うような感じがしています。その辺、ちょっと気をつけていただきたいなと思いますけれども、いかがでしょうか。

●宮本ささえあい福祉局長
 今、安田委員の発言については、まさにおっしゃるとおりだと思っていまして、もともと日ごろ生活するに当たっても、また貧困にあえいでいらっしゃる方で暮らし向きがよろしくなくて困っていらっしゃる方、それからいざ災害が起きたとき、そういったときも……。

○安田委員
 低所得者に限らず。

●宮本ささえあい福祉局長
 はい。一般的にふだんから地域で生活するということにおいても、今、安田委員がまさにおっしゃったように、自助と公助と共助という考え方があります。今ごろの高齢者の方々は、自分の身の処し方、いざとなったらどうするのかということも考えていらっしゃるというのは、まさにそれが自助だと思います。それから、公助というのは、私が先ほどの答弁で最初に民生委員と言ってしまったものですから、ちょっと誤解があったかもしれませんが、公助的には、法律的には民生委員さんがおられて、民生委員さんが、昔でいうと地域の御隠居さんみたいな形で周りのことを見てくださっているということで今まで来ているのですが、何分、委員さんがおっしゃるように、1,500人しか県内にもおられませんし、とても目が届くという状態でも正直ないだろうという気がしております。それもあるので、介護保険の例も出しながら、地域包括支援の例も出しながら、お互いがお互いを支え合っていくのだというところがこれから大切になっていくというつもりで、共助の説明のつもりで申し上げました。

○安田委員
 私たちの鳥取県とか県下のそれぞれの地域というのは、何ていうのですか、知事がおっしゃるほど美しい話ではなくて、少々煙たいぐらいにやはり助け合いというのが義務的にもある面もあるのですよね。田舎なのですよね。だからそれがあるがゆえに余り、何ていうのですか、公が入ってくると、ちょっとおかしなことにもなりかねない面もありはしませんか。

●宮本ささえあい福祉局長
 そこが今、悩みといえば悩みなのですけれども、先ほどもちょっと調査票のところとか、今おっしゃったように、余りにも細かい調査票を出して一体何をするのかとか、あるいは個人情報の取り扱いということももともとございます。それですので、このくらし安心対策チームで協議しておりますのは、生活環境部とか福祉保健部とか教育委員会とかと縦割りにしないで、横串を刺して、お互い連携してやりましょうという意味でやっておるのですけれども、その横串を刺しながらも、さっきも室長が言いましたけれども、やや役所からアウトリーチ的に、今まで声を出したいのだけれども困っていらっしゃって黙っていらっしゃる方、そういう方を救わないといけないのではないかという発想でやっております。なので委員おっしゃるように個人情報の兼ね合いとか、余りにも手を出し過ぎるのはいかがかとか、そのあたりの兼ね合いも考えながら、アウトリーチ的なところを兼ね合いをはかりながら支援していきたいと思います。

◎福間委員長
 ほかにはありませんね。
 私、ちょっと1点、これを教えてくれませんでしょうか。9ページの償還金の口座引き落としの誤りの原因のところなのですよ。これで拝見しますと、例えば職員のミスがあったということなのか。これで見ると、情報センターの事務処理方にかなり問題があるのではないのと読み取れるのです。しかし、ここの指示を出したのは会計指導課であったり、医療政策課であったり、青少年・家庭課であったりするのでしょうが、ここの実務的な鳥取県情報センターのいわゆる、どういうのかな、対応というのか、今後どうなるのかな。ここで書いてあるように、財務会計システムから即時削除することを言ったり、システム的に誤処理が発生しない仕組みを早急に検討するとあるけれども、結局鳥取県内では鳥取県情報センターというのが行政の情報処理というのを一括で引き受けてしまっているシステムではないですか。だから本当は競争相手がないから緊張感がないのではないのという指摘だってできそうな気もするのですよ。だからここのところというのが職員の責めでこういうミスが発生したのか、それとも情報センターの処理能力が今問われておるのではないのかというところで、もうちょっと構図を精査しておかれる必要があるような気がしますよね。何となくそんな気がするのですね。県知事がこれは統括責任者として県民さんに謝らなければいけない。しかし、実態を実務的に整理しておかれないと、情報センターでもう一度きちっと受けとめてもらうことをされないといけないのではないかなと僕はこれで読み取っているのですが、どうでしょうか。

●小谷子育て王国推進局青少年・家庭課長
 済みません。短い時間でかいつまんで説明したこともありまして、ちょっと誤解が生じていらっしゃるかもしれませんので、ちょっと詳しく説明させていただきますけれども、最初の母子父子寡婦につきましては、件数も多うございまして、貸付残高も4億円を超えております。それで毎月の償還が7,000万円から8,000万円ぐらい生じておりまして、延べ人数も数千人といいますか、それだけの処理がありますので、個別に母子父子寡婦の貸付金のシステムを情報センターが構築してつくっております。それに各局が今回引き去りにある方を個別に入力をして、それであとは情報センターでその入力したデータをもとに、今度は財務会計にひもつきといいますか、連携をさせることをやっております。今回、新財務端末になったものですから、そこのところがうまくいかなかったこともあったようでして、それでうまく住所表示ができなくて、それでもう一度やり直したときに削除しないまま、この削除というのはこのシステム上、原課、いわゆる県でやることになっておりますけれども、これをやらなかったというのは県のミスでございます。ただ、情報センターも管理者責任で削除することはできるのですけれども、原則は県側でしなくてはいけなかった。それができなかったことがまず県のミスでもありますし、情報センターもそのことについて適切な説明をなされなかったというのもまた事実でございます。これが母子父子寡婦のシステムの問題です。
 もう一つの理学療法士と職員住宅につきましては、これはそういった大きなものではございませんので、職員の方がそれぞれ財務会計から打って、それを電子決裁システムにひもづけをさせる作業のときに間違っていたもので、それを削除しないままにやってしまったので、またそれが流れてしまった。
 ただ、システム的には両方とも、削除しないままのデータは決裁を受けなくてもこのシステムだと流れてしまうようです。だから口座引き落としが決裁未済のまま引き去りされたというのはシステム上大きな問題ですので、これはシステムの問題として会計指導課なり情報政策課なりがシステムを変えるという話であります。
 最初のもともとデータをチェックするという機能は、そもそもそれぞれの課にあるものですから、それが十分なされなかったということにつきましては、それぞれ県の各課の責任だと思っております。

◎福間委員長
 わかりました。
 それでは他にありますか。

○錦織委員
 12ページの市町村国民健康保険連携会議の検討結果ということで、前回の常任委員会のときに納付金だとか標準保険料を途中段階でも提示してほしいと、後で5月に入ってから、連休明けにですかね、送っていただいて、これはあくまでもまだまだ精査することが、精度を高めることが必要ですよと言われて、ひとり歩きしないようにということを言われて、ちょっと28年度と29年度を比較してみたら、平均でも12.2%、いずれ変わってくるとは思うのですけれども、保険料が高くなってきていると、値上げになっているというので、病院などがあってでしょうか、町村で日南町などは167.7%とか、日野町とかは161.1%とか、3町か低くなっているところもあるのですけれども、総じて高くなっているのですね。
 何が言いたいかというと、やはり一般会計の繰り入れというのが必要だなと。国はもうやるなという方向なのですけれども、やはりそれは県としてとめてほしくないというか、値上げしないために市町村が努力していることは、どうしても努力を続けてもらいたいし、県も単県で、そのためにも県としても努力してもらいたいということなので、ちょっとこの数字が出たことについて、どう考えておられるのかということと、もう一つ、この12ページのところで、納付金等の算定についての表の下の平成30年度のところなのですけれども、これ、繰り返し最終的には平成30年の1月ごろの提示の日程になっているのだけれども、これではもう遅過ぎるということを言っておられるのだけれども、国は前倒しは困難だと。間に合わなかったらどうするのかなと思っているのですけれども、ここら辺はどう考えておられるのかということでお聞きします。

●金涌医療指導課長
 2点いただきました。
 保険料についてでございます。先ほど前年度と比べて今回提示したものについて保険料が上がっているという話でございました。この積算のそもそもが違いまして、前回比べられたものについては、市町村では一般財源から繰り入れをしているという状況が入っていて、今回の下については入れていないというのが前提です。これを全て入れないという統一したものの中で積算をしているというところなので、基本的には今まで一般財源を入れていたというところについては今回入れないということにしていますので、理論的には高くなる傾向というのはあるということは間違いないと思っております。
 そういうことに伴って、やはり増減をするということで、納付金制度そのもの自体がそういう要因を持っているというところでございまして、今、この資料の中で、14ページのところにざっとした保険料を算定するイメージをつけさせていただいておるのですけれども、こちらで、納付金制度の中でいきますと、1番が現行の市町村が保険料を決める制度ですけれども、ここのところには基本的には医療費があって、そこから国の公費などを引いていって、各市町村ごとにそれをやるというところについて、今度、2番で、今回30年度以降の話ですけれども、これは全県の医療費から全県の公費等を引いていくという格好でございますので、ここに大きな公費が入っているところ、前期高齢者交付金だとか、こういうところについては、基本的には今まで市町村ごとに入っていたところが県としてそれを納めて、収入をして、それを市町村の払うところから差し引くという格好にしていますので、この辺で若干今まで前期高齢者交付金をたくさん受けているところについては、これが県の納付金となるので、理論的には少し高くなるということも間違いないということです。理論的にはですけれども。
 そういうところから、高くなるところについて、一般財源を入れて、なるべく緩和していきたいという話でございますけれども、これにつきましても国でいきますと、今回そういうときのために公費を3,400億円投入するということでございますので、そこについてはなるべく意を酌んで、減らしていく努力は必要だと思っております。ただし、ここの算定式にも書いておりますけれども、2番のイメージのところの一番最後のところでございます。これは各市町村で標準保険料を定めるときに、市町村の一般会計からの繰り入れというところについては全く否定をするものではないので、そこについては市町村の判断というところもあるということでございます。
 スケジュールのところでございます。これにつきましては、13ページでございます。御指摘のあったところが下から2段目の本係数での算定というところで、国では12月の末、20何日かのところに確定係数が出されまして、そこから県の算定が始まって、最終的には1月に県で中旬なり下旬なりに算定が終わって、そこについて市町村に通知をしていくと、市町村は、そこから始めると、運協ですとか、そういうところに説明できない、または財政的な説明ができないというところなので、基本的には、今考えているのは、11月段階で国が仮の係数を示されますので、この仮係数……(発言する者あり)下から3段目でございます。仮係数を示されますので、この仮係数をもとにして県で積算をして、その積算した数字でもって市町村の運営協議会ですとか、または財政的な予算的なところについて、まずは暫定的な数字ですけれどもというところで協議していただきたいと、最終的には確定係数のもとに算定したところで差しかえるというところで、ある程度幅を持たせた形で財政的なところに事前に話をしていただきたいということをお願いをしています。ただし、そういうことにあっても、途中で保険料が変わるということについては、かなり抵抗感が市町村さんにありますので、10月に示される仮係数をもって、これを本係数と鳥取県は考えて、来年度はそれで確定するのだという方式もないわけではございませんので、そこについても引き続き検討していきたいなと思っています。

○錦織委員
 そういう方針でいかないと、何回も計算するというのはすごく大変なことだと思うので、10月の仮係数でやったのを、本係数というのですか、それにするのというので30年度はね。でもそこで何か納付金とバランスが、そごが出てくると思うのです。それはどうなるのですか。

●金涌医療指導課長
 正直には納付金とのそごがどうしても出てきます。そうしたときにはどこかの時点で精算をする必要がございますので、例えばそれが年度末なのか、または翌年度の納付金のときだとかというところで考えていく必要があると思います。ですから、粗目のところは必ず後年度に出てくるという格好でございます。

○興治委員
 さっき福間委員長が質問して、答弁を聞いていて思ったのですけれども、母子父子寡婦福祉資金貸付金償還金の二重引き落としの原因について書いてあるところは、要するに主語が「鳥取県情報センターが」となっているのですよ。だから鳥取県情報センターがシステムへの連携をしたのだけれども、誤りがあって、再度連携処理をこの情報センターが行ったと、だから情報センターが誤ったと思っていたのですね。2番の理学療法士には「各所属の職員が」というのが主語になっていて、職員が誤ったと理解していたのですよ。今の課長の説明を聞くと、要するに原課に何か責任があるという説明でしたよね。だからこの二重引き落としの原因の説明のところをもう少し正確に書いたほうがいいように思ったのですけれども、違いますか。

●小谷子育て王国推進局青少年・家庭課長
 申しわけございません。簡略化を図ったためにこのような話になってしまったのだと思っております。大変申しわけございません。もう一度確認させていただきますけれども、連携をしたのは、母子父子寡婦につきましては情報センターで間違いございません。ただ、その連携をするもとデータは所管課として青少年・家庭課がやっておりますけれども、それぞれの3局がやっております。この方の口座から4月は何円を引き去ってくださいというもとデータを作成しまして、それを情報センターにお渡しします。情報センターがそれを受けて、財務に連携するためのデータを作成します。そのときに住所が間違っていたがために最初はできなくて、住所がいいぐあいにできなかったものというか、もう一度データをつくり直してしまったがために二重のデータが財務会計上存在していて、それで二重引き落としになったというのが原因でございます。私どもとしては、削除というのは私ども県庁の権限でございますので、情報センターから間違ったと、それを削除してくださいという依頼が曖昧だったところがあるようには聞いておりますけれども、そこのところをしっかり原課なり局で受けとめて削除しておれば、少なくともこういうことは起きなかったのではないかという意味で、県庁の責任も十分当然あったと思っております。ただ、住所が間違わなければ当然よかったものですから、そこのところがなければこんなことはなかったということはあったとしても、それをリカバリーできる機会はあったという意味で書かせていただいたものです。以上でございます。

○興治委員
 要するにこういう理解でいいのですか。この原因のところ、3行で書いてあるのですけれども、2行目の「再度連携処理を行った」というところまではこのままでいいと、このとき、要するに青少年・家庭課が最初に連携したデータを削除しなければならなかったのだけれども、それを削除せずに二重引き落としになったということですか。

●小谷子育て王国推進局青少年・家庭課長
 流れとしてはそのような形なのですが、ただ、情報センターからあった3局に対しての申し出が、削除してくださいという依頼で、でもこれは情報センターでもできますから、こちらでもしておきますわという話もあったものでしなかったということも事実でございます。ただ、システム上は必ず原課で削除するというのが原則だったものですから、それをしなかったのが大もとの原因ですけれども、情報センターはそれを原課といいますか、局に言ったものですから、削除してください、でもそれは情報センターでできますから、ではしておきますわと言ったことを情報センターが忘れていたというのも一つ原因ではあります。

○興治委員
 最後にしますけれども、要するに責任の所在がどこにあっておるのかということが文章表現上も明確になっていたほうがいいと思うのですよ。この文章表現からすれば、やはりさっき言ったように「情報センターが」というのが主語になっていて、情報センターがやったことについては誤りがあったのだと、そこに何か責任があるように読み取れてしまうので、やはりその責任の所在はどこにあったのかというのが明確になるような文章表現にきちんと改めたほうがいいと思います。

●小谷子育て王国推進局青少年・家庭課長
 申しわけございません。

○藤縄委員
 1つ確認させてください。これ、下の2件は情報センターはかかわっていないのですね。かかわっているのですか。

●小谷子育て王国推進局青少年・家庭課長
 個別の引き去りそのものについてはかかわっておりません。

○藤縄委員
 それで、説明のときに県のチェックがあればという言い方をされたと思う。要はそれが抜けておるということですよ。興治委員が言っておられることは。そこなのですよ。説明のときに言われたでしょう。

●小谷子育て王国推進局青少年・家庭課長
 はい。

○藤縄委員
 県がチェックすれば防げたという意味のことをおっしゃったのだ。僕はそのことだと思うのですよ。そうすればこんな話にならなかった。責任の所在もわかるし。それがここに抜けているのですよ。いかがですか。

●小谷子育て王国推進局青少年・家庭課長
 母子父子寡婦のことにつきましては、最終的にこのデータで引き去りしてよろしいかという確認のデータが来ますので、そこのところでチェックをしておれば当然防げた話でございますので、それが十分でなかったというのは事実です。それで、今回、5月からはそこは必ずチェックするようにしておりまして、昨日もチェックを完了したところでございます。

○藤縄委員
 事実関係はわかっているのですけれども、最初の説明のときに言われたことを書いておればよかったということを言っておるのですから、どうなのですかという話なのです。

●小谷子育て王国推進局青少年・家庭課長
 済みません。ちょっと文章的にわかりにくい文章になっておりまして、情報センターがしたことと県がすべきところをちゃんと明らかにして書くようにします。済みません。

○藤縄委員
 情報センターのことしか書いていないからそういうことになるのです。

●小谷子育て王国推進局青少年・家庭課長
 申しわけございません。

◎福間委員長
 それでは、そこはひとつ交通整理をしていただくということで、ほかにはございませんか。

○山口委員
 11ページのところなのだけれども、ドクターヘリ、大きく期待しておったわけですけれども、飛行範囲が、例えば米子の医大から出て、カバーできるのは東は倉吉ぐらいまででしょう。鳥取まで行くか行かないかということですわ。西に行くときは、松江は行くけれどもということで、だから仮にどこかで事故が起きて飛ぶ場合、出るのは8時10分で、帰るのが5時25分かな、この範囲しかカバーできないわけですな。それで、鳥大の医学部病院に入るのにはこういう範囲で、このルートでこの辺に入ると、時間的には、こういうものしかカバーできないと。この時間が書いてあるわけですな。朝8時15分ごろに出て、それから病院に5時20分ですな。

●藤井福祉保健部長兼健康医療局長
 ドクターヘリの運航についてでございますが、基本的には鳥取県全体をカバーしていると、あとは、ほかのヘリとの距離の関係でどちらを呼ぶとか、そういうケースは生じてまいりますけれども、鳥取県のドクターヘリは鳥取県全県をカバーするというのを基本としております。
 出動時間ですけれども、ここに書いておりますのは、格納庫があります美保飛行場から鳥取大学病院へ行きまして……。

○山口委員
 それはわかるのですわ。

●藤井福祉保健部長兼健康医療局長
 間のところ、8時30分から17時15分、この間はヘリポートにおりまして、要請があればそこに出かけていくと。鳥取でも必要があれば出かけていって帰ってくる。

○山口委員
 それはいいですわ。

●藤井福祉保健部長兼健康医療局長
 基本的には昼間の時間帯ですので、これはちょっと時期によって、日の出とか日の入りの関係で前後いたしますが、昼間の時間をドクターヘリは原則としておりますので、こういう飛行時間となっております。

○山口委員
 鳥取はわかりました。
 あと、鳥取県東部は豊岡かどこかにある。同じようにやはり時間も制限されておるのかな。

●藤井福祉保健部長兼健康医療局長
 豊岡のヘリも基本的には昼間の時間でございまして、これは全国のドクターヘリについて、今は昼間の時間の運航となっております。

◎福間委員長
 山口委員、いいですか。

○山口委員
 いいです。

○錦織委員
 2回出ておられるので、ちょっと鳥取市の中核市のことで、済みません、改めて聞きますけれども、小林さんに一言二言答弁してもらおうと思ってなのですけれども、先日、東部保健所にどんな仕事を今しているのかということでちょっと調査に行ったのですけれども、大変多岐にわたっていろいろやっておられるなということで、これを移していくというのは、専門性が高いものがあるし、相当大変だなと思っているのですけれども、県は約50人の職員を派遣するという中には、事務職の人も行くのでしょうか。そこのところの確認と、今でも介護事業所とか、いろいろ不正だとか不適切なところがありますよね。そういうのですごく事務量というか仕事量も多くなっていて、実際は手が回っていないというところがあると思うのですけれども、例えば市町村合併などをすると、やはりしなければよかったみたいな、結局サービスが……。

◎福間委員長
 まとめてください。中核市は最初にやろうということで打ち切ってしまったのだけれども。

○錦織委員
 はい。この福祉のところでしようかと思っていたので、済みません。
 サービスがやはり低下しないように、どう、むしろ人数をふやさなければいけないというところで、やはり人的な措置が一番大事だと思うのですけれども、ここのところを県がぱっと放してしまって、それで終わりということにはならないと思うのですけれども、サービスの水準を少なくとも今より下げることがないようにということで、どういう努力をこれからされるのかなというところがちょっと気になったのですけれども。

●小林福祉保健課長
 派遣につきましては、現在鳥取市とも話をしているのですけれども、事務職につきましても派遣するように今調整をしております。
 このたびの鳥取市への保健所の移行につきましては、鳥取市さんとも合意しているのですけれども、当然ながら今まで県がやっていた部分につきまして、市民の皆様にサービス低下が起きないといったことを前提に移行するということで鳥取市側も承知をしておりますし、それに向けていろいろな努力をされるということでお話を聞いております。
 そのために、例えば先ほどありました高齢者の施設のことですけれども、県が指導監査に行く場合にも、鳥取市の職員の方にも同行していただいて、そういったノウハウ等も勉強していただくということもございますし、現在、保健所の移行に当たりまして、チームを結成しておりまして、その中でワーキンググループといったものも設けておりまして、具体的な事務のやり方等を詳細に引き継いだり経験していただいて、ノウハウを獲得していただくといったこともしておりますので、鳥取市におかれましてもそういったサービス低下が起きないような努力をしていただいているところでございます。

◎福間委員長
 それでは、以上で打ち切りとさせてください。
 次に、その他でありますが、福祉保健部、病院局に関して、執行部、委員で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が尽きたようでありますので、福祉保健部、病院局につきまして、以上で終わりたいと思います。大変御苦労さまでございました。ありがとうございました。
 以上をもちまして福祉生活病院常任委員会を閉会いたします。どうもありがとうございました。

午後3時04分 閉会 
 
 
 

 

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