高齢者が関係する交通事故

高齢者が関係する交通事故について

 県内の人身交通事故件数は、年々減少傾向にある中、高齢者の関係する人身交通事故の割合は、年々増加傾向で推移していることから、この度、過去10年間(平成20~29年)の高齢者関係事故について分析を行いました。

高齢者が関係する人身交通事故は増加傾向

  • 平成20年から29年の人身事故件数は、年々減少していますが、高齢者が第1当事者(交通事故に関係した者のうち、過失が最も重い者、または過失が同程度の場合は損傷が最も軽い者をいう。)となる割合は増加傾向で推移し、平成29年は全人身事故の23%を占めています。
  • 全死者、負傷者に占める高齢者の割合も増加傾向にあり、平成29年は死者26人中、17人(65%)が高齢者でした。

高齢者人口、高齢者免許保有者とも年々増加

  • 全国統計と同様、県内においても年々、人口に占める高齢者の割合は増加し、平成29年は県内人口の30.7%を高齢者が占めています。
  • 県内の運転免許人口における高齢者の割合は年々増加し、平成29年は25.3%と平成20年から8.6ポイント上昇しています。

高齢者は、高齢者以外の方と比較して死亡・重傷事故を起こす割合が高い

  •  75歳以上の高齢運転者は、65歳から74歳の高齢者と比較して1.9倍、高齢者以外の方と比較して2.3倍、死亡事故を起こしやすい傾向が明らかとなりました。
  • 高齢者は、高齢者以外の方と比較して、死亡事故を起こす割合が1.6倍高く、重傷事故を起こす割合が1.4倍高くなっています。
  • 死亡・重傷事故では、高齢者は車両単独事故の割合が高齢者以外の方と比較して1.6倍高くなっています。
  • 死亡・重傷事故659件中、9時から12時に206件(31%)と多発しています

高齢者は、年を重ねるごとに事故の被害者(死者)になりやすい傾向

 75歳以上の高齢者の死者数は、65歳から74歳の高齢者と比較して1.5倍、高齢者以外の方と比較して3.9倍高くなっています。

  • 高齢死者172人中、80人(47%)が歩行中に被害に遭っています。
  • 時間帯別では、15時から18時に44人(26%)と最多で、次いで18時から21時に36人(21%)と、薄暮時間帯付近に被害に遭う方が多くなっています。
  • 通行目的別では、私用中に被害に遭う方が多く、そのうち買い物が21人(12%)でした。

県民の皆さまへ

  • 年を重ねるにつれ、身体機能や認知・判断力は低下していく傾向があります。高齢者の方は、速度を控えめにするなど、より安全な運転を心がけましょう。
  • 県内では、免許証を自主返納し、運転経歴証明書をお持ちの方に対しての支援制度が広がっていますので、詳しくは県警ホームページで確認をお願いします。
  • 歩行者の方で、薄暮時間帯や夜間に外出する際には、反射材用品を身につけ、自分の存在を車両の運転者にアピールしましょう。
  • 高齢者等の交通弱者に対する思いやり運転を心がけましょう。
  • 夜間、他の車両等と行き違う場合や直後を走行する場合など以外で、他の車両等の交通を妨げるおそれのないときには、ハイビームを使用して走行しましょう。

 

高齢者が関係する交通事故について(pdf 77KB)

別添資料(pdf 370KB)

  

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