第47回鳥取県採石場安全対策審議会

開催日時、場所

日時:平成28年11月9日(水) 午後1時00分から午後5時00分まで
場所:県庁 議会棟 特別会議室

出席者

<審議会委員>

藤村  尚  鳥取大学名誉教授     (地盤工学)
菅森 義晃  鳥取大学地域学部講師   (地質学)
岡 真理子  鳥取大学農学部准教授   (植物環境生理学)
山本 真弓  日本樹木医会鳥取県支部  (樹木医)
衣川 益弘  鳥取環境大学名誉教授   (労働安全衛生)

<県側出席者>
鳥取県土整備事務所、中部総合事務所県土整備局、日野振興センター日野県土整備局、治山砂防課

審議状況

1.開会

2.主催者挨拶(的場課長)

3.岩石採取計画について
(1)報告
鳥取県中部地震の緊急点検結果について
第42・46回鳥取県採石場安全対策審議会における答申についての対応状況について

(2)審議(4件)
審議案件
1 有限会社仁徳砂利   (鳥取市細見地内)
2 山根 茂       (鳥取市用瀬町家奥地内)
3 中部砂利生産協同組合 (東伯郡三朝町福本地内)
4 株式会社ケイナン       (日野郡日野町高尾地内)

<委員から頂いた意見、留意事項等>
1 有限会社仁徳砂利の認可申請について
意見
 無し
留意事項
(1)採取済み斜面の浸食が著しいので、斜面の安定性が心配である。これには水が関係しているので、排水を適切に処理するなど対策を検討すること。また、斜面状況を追跡調査しておくこと。
(2)水路及び沈砂池は、効率よく水を集め処理し排水する必要があるので、計画時には、その効果、必要性及び維持管理を含めてよく検討しておくこと。また、施工時には管理を適切に行うこと。
(3)旧採石場と同じ緑化をするのではなく、その場所毎の特性を把握し、計画を立てる必要がある。
確認事項
(1)旧採石場では、どういった緑化を行っていたのか確認しておくこと。
参考意見
(1)排水系統図の安全率の表記が、何時の時点か不明確であるため、書き方を工夫するなど、理解しやすい表記とすること。

2 山根 茂の認可申請について
意見
 無し
留意事項
(1)西側の採取中斜面に岩脈が確認された。これは不透水層の役割を持ち、境界面が公園側に傾斜しているので、採取時に崩壊する恐れがあるので、注意して施工すること。
(2)公園付近で採取するときは、公園に影響がでないよう、施工方法を検討し、対策を取ってから施工すること。
(3)採取場の植栽には、松、ススキ、ヨモギが適している。ただし、松には栄養を与える必要は無いので注意すること。また、ヤシャブシは肥料木ですので、役割をよく理解した上で利用すること。
確認事項
 無し
参考意見
 無し

3 中部砂利生産協同組合の認可申請について
意見
 無し
留意事項
(1)大気汚染防止法(以下「大防法」という。)、水質汚濁防止法(以下「水濁法」という。)、廃棄物の処理及び清掃に関する法律(以下「廃掃法」という。)に基づく手続きがされているが、届出されている装置等は何か、また、適切に管理されているか確認すること。
(2)脱水した汚泥等の廃棄物を保管すると廃掃法の一時保管場所となるが、適切に手続等が取られているか確認すること。
確認事項
(1)シルトを濃縮して、粘土状となっているとのことであるが粒径はいくらか。
(2)脱水ケーキ石灰処理想定とのことであるが、実際はどうなっているのか確認すること。
(3)汚泥の処理方法によっては、六価クロムが発生する恐れがあるので、確認すること。
参考意見
(1)周辺部に自然が残っていることから、鳥などにより種が運び込まれるものと考えられる。よって、緑化基盤にヤシマットなど保水性があるものを利用することによって、緑化が図れるのでははないかと考えられるため、ぜひ試して貰いたい。
(2)プラント周辺からの雨水排水についても、土砂等の流出がないよう注意すること。

4 株式会社ケイナンの認可申請について
意見
 無し
留意事項
(1)製品堆積場は国道に近いため、どういった管理をしているのか確認しておくこと。特に、堆積高さ及び勾配については、業者と情報を共有しておくこと。
(2)大防法、水濁法、廃掃法に基づく手続きがされているが、施設が適切に管理されているか確認すること。また、廃棄物は発生しないとのことなので、廃掃法の手続については、必要かどうかも含めて確認すること。
(3)斜面上部の森林を取ってしまうと、水の流れが変わってしまい下側の森林へ影響が出てくる。採取後、森林が枯れ荒廃する恐れがあるのでよく検討しておくこと。
確認事項
(1)黒い部分は、黒色片岩であるので、地質構造を教えて貰いたい。白っぽい部分は流紋岩系統の岩脈が入っているものと思われる。また、接触変成作用を受けているかどうかについても教えて貰いたい。もしも、受けていない場合は、ぺらぺらで薄くよく滑るので心配である。受けていれば特に問題はない。
(2)日野町との協定が守られているか確認すること。
(3)国道側の保全区域について、造成森林を含めた保全距離が確保されているか確認すること。
参考意見
(1)岩の上での緑化となるので、雨による流失や根付きを考慮し、袋を利用し植栽を考えてはどうか。試験的に実施し、効果があれば使って貰いたい。

4.その他
 無し

審議会の状況

<現地調査の様子((有)仁徳砂利)>

現地調査の様子
<現地調査の様子(山根茂)>
現地調査の様子

<審議会の様子>

審議会の様子

  

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