高齢者の交通事故防止

高齢者が関係する交通事故の分析結果について

 

    過去10年間(平成27年から令和6年)の高齢者が関係する交通事故について分析を行いました。 

【人身交通事故の推移】

 人身事故件数

全体の人身事故件数は減少傾向で推移しており、令和6年は622件と平成27年の1,053件から431件減少(減少率40.9%)しています。一方で、65歳以上の高齢者事故件数は、令和6年は186件(29.9%)と平成27年の250件(23.7%)から64件減少(減少率25.6%)しましたが、高齢者事故の割合が高くなっていることから、増加傾向で推移しています。

死者数

全死者に占める高齢者の割合は、増減を繰り返して40%台から80%台と高い割合で推移しています。

負傷者数

令和6年中は702人と平成27年中の1,250人から548人減少(減少率43.8%)していますが、高齢者については、令和6年中は128人と平成27年中の217人から89人減少(減少率41.0%)しており、全体の減少率と同様の結果となりました。

【高齢者事故の分析結果】

  • 高齢者事故件数は12月が213件(10.3%)で最多、10月から12月の間に619件(30.0%)発生し、死亡事故については6月及び12月がそれぞれ9件で最多となっています。
  • 高齢者事故件数は10時から12時までの間が411件(19.9%)で最多、死亡事故については14時から16時及び16時から18時までの間がそれぞれ13件で最多となっています。
  • 高齢者は他の年齢と比較して死亡・重傷事故の割合が高くなる傾向にあります。
  • 死亡・重傷事故では、65~74歳は人対車両事故が、75歳以上は右左折時の割合が高くなっています。
  • 昼夜別で見ると、高齢になるにつれ昼間の割合が高くなっています。

【高齢者が死亡した交通事故の分析結果】

 ○ 状態別死者の割合
  • 65~74歳(死者数47人)のうち、自動車運転中の割合は44.7%で75歳以上の約2倍
  •  75歳以上(死者数76人)のうち、歩行中死者の割合は56.6%で65~74歳の約1.9倍

○ 人対車両事故における歩行中死者の事故類型別割合

  • 65~74歳(死者数13人)は、横断中が53.8%と高くなっています。
  •  75歳以上(死者数41人)は、横断中が75.6%と突出して高く、特に、横断歩道のない道路は53.7%で65~74歳の約2.3倍

○ 人対車両事故における歩行中死者の昼夜別割合

  • 65~74歳(死者数13人)は、夜間の割合が高く、特に日没後から日の出前の夜間時間帯の割合が75歳以上の約1.9倍
  • 75歳以上(死者数41年)は、昼間の割合が65~74歳の約1.8倍と高く、夜間時間帯では、日没後1時間以内(薄暮時)が65~74歳の約1.5倍

【県民の皆様へ】

  • 年齢を重ねるほど、身体機能や認知・判断力が低下する傾向にありますので、高齢者の方が運転されるときは、速度を控えて余裕を持った安全確認に努めてください。また、体調がよくない時には運転を控えるようにしましょう。

  •  歩行者の方は道路横断中に被害に遭う割合が高いという結果が出ていますので、道路横断時は可能な限り横断歩道を横断し、横断する際には「手を上げる」など横断する意思を明確にして、車が来ないことや車が止まったことを確認してから横断しましょう。また、早朝・夜間に外出する際は、反射材用品を身につけましょう。

  • 自転車に乗車するときは、頭部を守るためヘルメットの着用に努めましょう。

 

      高齢者が関係する交通事故の分析結果について(pdf 80KB)

      添付資料(pdf 1866KB)

  

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