稲葉山へのみち

 このコース周辺は、因幡国の政治や文化の中心として栄え、万葉集ゆかりの遺跡がたくさん残っています。

 稲葉山は、優美な形の山で昔から人々に親しまれてきました。曲がりくねった緩い山道を登って頂上につくと、鳥取平野や日本海、中国山地をながめることができます。

  

コースの区間

 町屋~稲葉山  6km

コース案内

稲葉山(いなばやま)

稲葉山の写真 標高249mで、大小さまざまな古墳があります。因幡の国守であった在原行平(ありわちのゆきひら)がこの山を詠んだうたが百人一首にあります。


因幡国庁跡

因幡国庁跡の写真 律令時代の役所の遺跡です。建物や道の跡、土器頬が発掘されました。万葉歌人の大伴家持も国守として着任したことがあります。ここで万葉集の巻尾のうたが詠まれたといわれています。


宇部神社(うべじんじゃ)

宇部神社の写真 因幡一の宮として参拝者の多いこの神社は、648年に社殿が作られ、昔は壮麗な社殿であつたといわれています。キリン獅子舞、みゆき子舞と御幸行列が有名です。


鷺山古墳(さぎやまこふん)

鷺山古墳の写真 直径10mの円墳であり、古墳時代後期(6世紀頃)に造られたとされる。石室は入口付近が壊され、奥部のみにか残っていないが、その壁面には、船・魚・鳥・幾何学的文様等多数の線刻壁画がみられる。


甑山(こしきやま)の由来

こしき山展望休憩所からの眺め 甑山は昔、武内宿弥がこの地を征し、この山に「こしき」をすえ、鳥取市大桶に鍋をすえ、稲葉平定の布石と祭祀されたと伝えられる。永禄・元亀の間は山中鹿之助幸盛の山城としても名高い。


七宝水(しっぽうすい)

 稲葉山の中腹からわき出ており、伝承によると、霊験あらたかな水で、病人などに大変御利益があるといわれている。宇部神社の手水鉢のお清め水にも用いられている。昔、稲葉山に七宝神社という神社があったそうで、七宝水という名はその神社からきているとのことである。稲葉山には古くから但馬に行く山道があり、旅人たちはこの水でのどを潤していたことであろう。


稲葉山の道標地蔵

道標15px地蔵の写真  地蔵の左側に「左一宮二十四丁萬人講中」、右側に「世話人宇部野山勝五郎甚七」、左側面には、「文化十三年四月吉日」と刻まれており、文化13年(1816年)に造られたことが分かる。


位置

位置図

この地図は、建設省国土地理院長の承認を得て、同院発行の2.5万分の1地形図を複製したものを転写したものです。(平9 中複、第99号)

詳細図
  

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