私たちの社会に豊かな恵みと安らぎを与えてくれる森林。二酸化炭素の吸収、土砂崩れや洪水の防止などの重要な役割も果たしています。大切な森林を守り、未来に引き継いでいくために、積極的な木材利用が重要です。
県土の約7割を占める森林の半数は、人の手で整備された人工林。戦後に植えられたスギやヒノキが今、本格的な利用期を迎えています。しかし、外国産木材の輸入増加や採算性の低下などによって林業の生産活動が停滞し、人工林の手入れが十分行われていない状況に。人工林は適切に管理されなければ、木材の供給だけでなく環境保全や防災など多面的な機能も失われていきます。
健全な森林を維持するためには、成長した木をきちんと切る、切った木を使う、使った分の木を植えるというサイクル(下記参照)を回すことが必要。県では、作業の効率化や人材育成による林業の活性化と合わせて、木材の良さや県産製品の魅力発信に取り組み、県産材の幅広い需要拡大を進めています。
ぜひ、暮らしの中のさまざまな場面で県産の木製品を取り入れ、その心地よさを感じてみてください。地域の木材を積極的に利用することが、森林資源の循環や農山村の活性化に貢献し、美しく豊かな環境を守ることにつながります。
資源の循環利用を推進
県では、間伐に加えて皆伐再造林(対象となる森林の区画にある樹木を全て伐採・収穫し、跡地に再び苗木を植えて人工林をつくること)を推進し、「切って、使って、植えて、育てる」という森林資源の循環利用を進めながら、森林の持つさまざまな機能の維持・増進に取り組んでいます。

(出典) 林野庁「令和元年度 森林・林業白書」
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木を使うメリット
●さまざまな表情があり、温かい
断熱性・保温性に優れ、滑らかな手触りと温かみを感じられる素材。樹種によって異なる色合いや木目模様も楽しめます。
●軽くて丈夫な自然素材
木材は、パイプ状の細胞の集合体。軽くて強い構造であることが知られています。
●香りでリラックス
木の香りにはストレスを和らげ、心と体をリラックスさせる働きがあります。
●地球温暖化対策に貢献
木製品として使い続ける限り、木材が二酸化炭素を蓄積し続けます。さらに県産材を使うことで、木材の輸送距離を短くでき、二酸化炭素排出量の削減にもつながります。
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木製品の魅力を発信
県は、充実した県内の森林資源を活用して作られた木工品、家具、建具などを集約したカタログ「鳥の木製品」を作成。機能やデザインに優れた地球にやさしい木製品を紹介しています。ウェブページでご覧いただけます。
https://www.pref.tottori.lg.jp/265453.htm

【問い合わせ先】 県庁県産材・林産振興課
電話 0857‐26‐7302 ファクシミリ 0857‐26‐8192
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