交通事故が起きたとき、後部座席にシートベルトを着用しないで乗車していると、前席シート、天井、フロントガラス等への衝突、あるいは、前席の人への衝突により双方が大きなダメージを受けます。また、車外に放出されることもあり、大変危険です。
- 後部座席もシートベルトの着用が義務付けられています。
- 前席はすべての道路での違反に、後部座席は一般道を除く高速道路等での違反に行政処分の基礎点数1点が付されます。
- 6歳未満の子どもには必ずチャイルドシートを正しく使用しましょう。
平成25年の調査では、全国の一般道における運転席のシートベルト着用者率は、98.8%となっています。
警察庁等の分析では、平成25年中の全国のシートベルト非着用の場合の致死率(注1)は、着用の場合の致死率の約15倍、死者の車外放出構成率(注2)については、着用の場合の約22倍という結果が出ています。
シートベルトは、車両内でのケガなどを防ぎ、車外放出等の危険からも身を守っているのです。
注1
致死率=死者数÷死傷者数×100
注2
死者の車外放出構成率=車外放出死者数÷死者数×100
県内の高速道路で、走行中ガードレールに衝突した後、前車両に追突し、車両が横転する事故が発生しました。
横転車両に乗車していたのは、両親と子どもの計4人でしたがいずれも、シートベルト、チャイルドシートを適正に装着していたため、ケガもなく無事でした。
横転した車両内に積載してあった10キログラムくらいのボストンバッグは、車外放出し、道路わきのフェンス(高さ約1.5メートル)を越えて事故現場から約6メートル離れた道路外の草むらから発見されました。シートベルト等をしていなかったら、人も同じように車外放出する危険性が高く、車外放出しなくても大きなダメージを受けることになります。