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打吹山の天女(倉吉市越中町)

昭和63年(1988)8月20日、倉吉市越中町で採集

語り

 倉吉の打吹山の由来です。
 昔、ある百姓が天女の衣を見つけ、脱いでるところを隠したわけなんです。そうすると天女は天へ帰れなくなってしまい、そのままそこへいついて百姓と結婚し、二人の子どもができました。
 ところが、ある日、その子どもが、父親から「黙っとれよ。」と言われていたのに、天女のお母さんについ「これはお母さんの着物だ。」とお父さんの隠しておいた櫃を開けて見せたそうです。
 その母親が行ってみたところが、自分の着ていた羽衣でした。それで天に昇るためにその羽衣を着て、朝顔の蔓に伝わって天に上がってしまいました。
 そうすると子どもたちが二人で嘆き悲しんで、山に登って鼓や太鼓を打ったり笛を吹いたりしたというので、打吹山というような名前がその山についたということです。
 夕顔だったか朝顔だったかはっきり覚えていませんが、賀茂神社に井戸がありました。今あるかどうか分かりませんですけど、それを夕顔の井戸だったか朝顔の井戸だったとかっていう名前がついていますがねえ。わたしたちの子どものときには木組みがしてありました。
(伝承者:大正8年生)

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解説

   打吹の地名由来ともなっている、この伝説の舞台となった山は、倉吉市街の南にすり鉢を伏せたような形をして位置し、標高204メートルある。別な話では天女の産んだ子の名がお倉とお吉であり、ここから倉吉の地名になったとしているのもある。


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