【日本海新聞 とっとり女性活躍応援プロジェクト記事シリーズ5】
ブリリアントアソシエイツ社長 福嶋登美子さん(鳥取市)
『中心市街地に観光客を 出会いはビジネスチャンス 』
海鮮丼などを提供する飲食店で鳥取の食を発信する一方、「貴婦人になれる街」をコンセプトに、中心市街地に観光客を呼び込む観光事業を展開する。起業して10年。「たくさんのすてきな出会いがあり、気が付くと全国に応援団ができていた。出会いはビジネスチャンス」と目を輝かせる。
専業主婦だったが、夫の経営する会社を手伝う中、金属で工芸品を作るビジネスを手掛けるように。県の派遣事業でスウェーデンを視察した際、「女性の可能性が開かれた国」(福嶋さん)に刺激を受け、起業した。
2011年には鳥取城跡周辺など鳥取の「山の手」を周遊できる拠点にしようと、古民家カフェをオープン。自転車タクシーに乗って、貴婦人のドレス姿で街を観光できるサービスなど、鳥取の歴史と文化に触れる新たな観光メニューを提案する。
ことしは鳥取県産の赤ビーツを使ったピンク色のカレー「華貴婦人ピンク華麗(カレー)」を独自にレトルト商品化。県内外で話題を呼んでいる。
「熱い思いと行動力があれば、応援してくれるところはある。考えるだけじゃなくやってみること」。地域資源を生かした取り組みが評価され、全国商工会議所女性会連合会の女性起業家大賞・優秀賞にも選ばれた。
「出会った方々からいろんなアドバイスを聞き、小さなことをコツコツと積み上げてきた結果、点が線になった。これからは面にしていきたい」とさらに前を見据えている。
(日本海新聞 平成26年10月19日掲載)