和牛経営の安定化に向けた支援

和牛経営の安定化に向けた支援

1 背景
 全国的な素牛不足から子牛価格は高騰傾向にあるものの、円安などから飼料価格は高止まりで経営費を押し上げ、収益が不安定な状況が続く中、鳥取県に日本一の種雄牛が造成され、農家の生産意欲が増している。そこで、市場で子牛が高い評価を得るように重点農家を対象に、発育改善、飼養管理改善、交配計画等を支援。一方で生産費と労働力の軽減、自給飼料確保のために和牛放牧と飼料作物の栽培、飼料用稲の確保・利用の促進を支援する。 また、鳥取県活力増進プランに基づき規模拡大に取り組む農家や新たに肉用牛に参入する農家を支援して繁殖雌牛の増頭に取り組むこととした。

価格推移

 

2 胸腺の改善
 子牛市場の評価を上げるために、病気に対する抵抗力の強い、発育の良い子牛の生産に取り組んでいます。分娩前の増し飼いにより、肉眼でもはっきり分かる大きな胸腺を有する子牛が多くなりました。3日月齢前後の体高(発育標準σ)が大きくなりました(p<0.01)。また、出荷時の発育(DG)、価格が高い傾向にあります。
 胸腺の大きさ
出荷成績 胸腺 

3和牛放牧と自給飼料生産
 放牧地の牧養力向上のために野芝、センチピートの定植を普及しています。また、WCSの適期収穫に努め、酪農家への販売を支援します。飼料作物の栽培では強害雑草の低減に取組、収量増加と良質な飼料作物の栽培を支援します。
 面積推移
 センチピード苗 の芝 ワルナスビ ギシギシ  
  
  センチピードグラス  野芝     ワルナスビ  ギシギシ
         

  
 

   
 

  

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000