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平成24年6月27日午前11時
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「しぜんの宝箱」自然保護監視員だより

    清らかな水、深い緑、露に輝く花々…。鳥取県日野郡の自然はまるで宝箱のようです。
 ここには、大山隠岐国立公園、比婆道後帝釈国定公園、奥日野県立自然公園、神戸上県自然環境保全地域があり、とても自然豊かな地域です。また、サクラソウやブッポウソウ等、希少な動植物も多く生息しています。
 自然保護監視員の藤原文子が、活動を通して魅力いっぱいの日野郡の自然を楽しく紹介していきます!
  

2018年3月1日

マンサクが満開です

 マンサクの花が満開になりました。マンサクの仲間は花が咲く3月頃には葉がなく、葉が出はじめる頃には花はありません。花と葉を同時に観察することはできません。 
 名前の由来は、まだ雪の残る頃に「まず咲く」からマンサクという説、多数の花が咲き「満作」だからマンサクという説があります。 
 日野郡に自生する2種類のマンサクをご紹介します。

atetumansaku
   アテツマンサク:主に中国地方と愛媛県に自生しています。牧野富太郎博士※が最初に岡山県阿哲地方で発見して、新種としてアテツマンサクの名前がつきました。
希少性、環境省:準絶滅危惧種(NT)、鳥取県:その他の重要種(OT)

atetumansakutubomi
   アテツマンサクの咲き始め:花弁(かべん:花びら)がゼンマイのように巻いています。ここから徐々に花弁がリボン状に広がっていきます。

atetumansakuhana
 アテツマンサクの花:花弁と萼片(がくへん)、雄しべは4個あります。雌しべは1個で、先端が2裂しています。萼片が黄色いのが特徴です。

atetumansakuha
   アテツマンサクの葉:若葉には毛がたくさん生えています。成葉になっても、葉柄や葉脈に毛が残っています。

marubamansaku
   マルバマンサク:マンサクの変種で北海道から鳥取県までの日本海側に自生しています。

marubamansakuhana
   マルバマンサクの花:花弁、萼片、雄しべは4個あります。萼片は赤紫色で、反り返っています。雄しべも赤紫色をしています。雌しべは1個で先端が2裂しています。 
 
marubamansakuha
 マルバマンサクの葉:上半分が半円形で、先端は円形またはへこむ。上面は無毛、裏面は葉脈、脈腋に毛が生えています。

 
 マンサクの枝は粘り強く、枝をねじって筏や合掌造りの骨組みを結わえると強靭で緩まないそうです。

 ※[牧野富太郎博士]
 高知県出身の植物学者(1862年~1957年)。「日本の植物学の父」といわれ日本の植物分類学の基礎を築いた一人として知られている。多数の新種を発見し命名も行った近代植物学の権威。
「牧野植物図鑑」「日本植物志図篇」など。

日野振興センター 2018/03/01

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