2005年5月16日

これなーんだ?(ハダカゾウクラゲ)

ハダカゾウケウラゲ
 5月16日、美保関漁協の方が、定置網に入ったおもしろい生き物を持ってきてくださいました。
大きさは15㎝程度、透明な寒天質の体、小さな目に長い鼻。
さて、これなーんだ。

実はこの生き物「ハダカゾウクラゲ」と言う名の浮遊性の巻貝の仲間です。ゾウの鼻のように見えるのは、「口」にあたり、おなかにあるびらびらは腹びれです。一見、魚のようにも見えますね。この種類は、完全に貝殻がなくなっていますが、下の図のようにちゃんと小さな貝殻を持っている種類もいるんですよ。 本来、貝殻のあった部分に内臓があり、この内臓が魚たちの大好物!水槽に入れるとたちまち内臓の部分だけ魚に食べられてしまいます。今回の写真の個体も内臓の部分だけがありません。
ゾウクラゲ
 日本海の沿岸域ではあまり見ることはありませんが、沖合でプランクトンを採集している時に時々入ります。1997年には日本海西部全域(山口~京都)において大量に来遊したこともあるゲゲゲなやつらなんです。


 


 

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