鳥取県のインフルエンザ対策 

 

鳥インフルエンザは鶏などの他にも、色々な種類のトリに感染

 鳥インフルエンザは鶏などの他にも、色々な種類のトリに感染することが知られていますが、家畜の豚やその他のほ乳類への感染はあまり見られませんでした。家きん類(肉や卵などを利用する目的や愛がん用に飼育されている鳥類)の中には、特に感染しやすい種類(鶏、アヒル、七面鳥など)があることが知られています。(出典元:感染症情報センター)

鳥との密接な接触があった人に非常にまれに感染

 野生水鳥が腸内に保有している鳥インフルエンザウイルスが鳥同士の接触感染などで、人間に飼育されている鳥に感染する場合があります。通常、鳥インフルエンザウイルスはヒトには感染しないとされていますが、鳥との密接な接触があった人に、非常にまれに感染すると言われています。

 タイ、ベトナム、インドネシアなどの東南アジアで、日常的に鳥と密接な接触があるところでは、鳥インフルエンザに人間が感染した例も報告されています。

 一般的には、ヒトがトリ・インフルエンザウイルスの感染を受けるのは、病鳥と近距離で接触した場合、またはそれらの内臓や排泄物に接触するなどした場合が多いと考えられます。鶏肉や鶏卵からの感染の報告はありません。

ヒトからヒトへの感染は非常に限定的

 ヒトからヒトへの感染は非常に限定的とされており、2003年のオランダの事例で見られたと報告されています。2004年のベトナムでも、家族内での感染伝播の可能性が疑われると報告されていますが、確実な科学的証拠はありません。(出典元:感染症情報センター)

 ただし、高原病性鳥インフルエンザウイルスが変異し、ヒトからヒトへ感染する新型インフルエンザウイルスとなる可能性が懸念されています。

ヒトが感染した場合重症化しやすい

 1997年の香港のH5N1型の事例では発熱、咳などのヒトの一般的なインフルエンザと同様のものから、多臓器不全に至る重症なものまで様々な症状が見られました。死亡の主な原因は肺炎でした。2004年のベトナム、タイでの症例でも同様の傾向が見られました。一方、2003年のオランダのH7亜型の事例では結膜炎が主な症状でしたが、一部の発症者では呼吸器の症状も見られました。(出典元:感染症情報センター)

 鳥インフルエンザは通常、ヒトに感染しないため、人間はこのウイルスに対する免疫を持ち合わせていません。従って、重症化しやすく、平成15年12月から2年間に東南アジアでは、150人近くのかたが感染、うち70人以上が亡くなっています。

ヒト用のワクチンは効かない

 現在使用されているヒトのインフルエンザワクチンは、ヒトの間で流行しているA/ソ連型(H1N1)、A/香港型(H3N2)、およびB型に対して効果のあるものであって、H5亜型やH7亜型などの鳥インフルエンザに対しては効果がありません。(出典元:感染症情報センター)

予防方法

 病鳥との不要な接触を避けることが唯一の予防法と言えます。もしも鳥インフルエンザの流行が起こっている地域などに出かけなければならない時には、感染を避け、付着したかもしれないウイルスを他の地域の鳥に拡げないために、集団発生が見られている鶏舎などへの出入りは用事のない限り避けて下さい。どうしても鶏舎に出入りしなければならないときには、万が一の感染を避けるために、手袋、医療用マスク、ガウン、ゴーグルなどの着用、手洗いの励行などの、基本的な感染予防対策が必要です。

 また、日常生活の中でトリインフルエンザに対する特別な予防を行う必要は有りませんが、平常から動物との接触後に手洗い、うがいなどの個人衛生を実施しておくことも大切です。(出典元:感染症情報センター)

抗インフルエンザウイルス薬は治療に有効

 ヒトのA型インフルエンザの治療に用いられている抗インフルエンザウイルス薬が、鳥インフルエンザに効果があるといわれています。しかし、鳥インフルエンザの治療に使用した経験が限られているため、その効果の程度は未だよく分かっていません。

 またベトナムで流行していたH5N1型は、M2タンパク阻害剤の耐性遺伝子を持っていることが報告されています(参照:H5N1鳥インフルエンザ:重要な出来事の時系列表)が、実際の治療の場でどのような意味があるのかについては十分な知見がまだありません。(出典元:感染症情報センター)

  

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