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知事定例記者会見(2019年5月9日)

令和元年5月9日(木)午前10時~
 県政記者室(県庁3階)

録画配信 知事記者会見動画(約70分) ※MPEG4形式

  

1 島田三郎氏の御逝去 

●知事

 皆様、おはようございます。まず、冒頭、昨日[5月8日]、御逝去なさいました島田三郎参議院議員に対しまして、衷心よりお悔やみを申し上げ、御冥福をお祈りを申し上げたいと思います。島田[三郎]先生におかれましては、私ども島根・鳥取両県で経営をしております境港管理組合で長く議員を務めておられました。私はそこの管理者を平成19年から務めておりますけれども、島田[三郎]先生は非常に温厚篤実な方でございますし、[山陰]両県にまたがる課題、これからもっともっとこうした人の交流や物の交流をふやしていこうと、未来を見据えて山陰一体となった発展を夢見て御指導いただきました。心から御冥福をお祈りを申し上げたいと思います。そうした御意志を受け継ぎながら、私たちも境港管理組合、あるいは山陰両県の発展に努めてまいりたいと思います。



2 第30回全国「みどりの愛護」のつどい 

●知事

 いよいよ5月の18日になりますが、(知事の横に設置した「みどりの愛護」の集いのパネルを見ながら)こちらにございます第30回全国「みどりの愛護」のつどいが開催をされることになります。秋篠宮皇嗣殿下、妃殿下、両殿下がお見えになり、さらには石井[啓一]国[土]交[通]大臣をはじめ国の関係者や全国のボランティアなどみどりの愛護に携わる方々が集結をされるわけであります。令和の幕開けを飾る大会でございまして、私たち地元としてもこの国の新しいスタートをお祝いをする大会、また、みどりという鳥取[県]のキーワードに彩られたこの新緑の季節から、鳥取[県]から新しい時代をスタートをする、そういうメッセージを全国に送りたいと思います。今、計画をされているところでは[耳の]聞こえる子どもと[耳の]聞こえない子どもとそれぞれ一緒になりまして、この愛護に向けた宣誓を行うと、手話を交えて行うということを計画をいたしております。また、[鳥取市立]岩倉小学校のお子さんたちによります[活動の]発表会であるとか、また、各種の表彰であるとか、また、こちら[第30回全国「みどりの愛護」のつどいのパネル]にマークがございますけども、マメナシやヤマボウシの植樹を行います。


 このマークにしるされているのは、その植樹を行うマメナシ、これは[秋篠宮]皇嗣殿下、妃殿下、両殿下が植樹をされます。また、ヤマボウシは一般参加者のほうが植樹をすることになります。それをじょうろ、ボランティアなどがみんなでそうしたみどりを愛護し育てていくと、そういうシンボル性を持ったマークでございますが、初めて第30回のこのときにこういうマークを作らせていただいたわけであります。こうした植樹も鳥取市布勢の[鳥取県立布勢総合]運動公園の中で行うことになります。合わせてこの機会に全国からもお客様がお見えになりますので、グリーンフェスタinとっとりを鳥取市湖山池の公園[湖山池オアシスパーク]で行うことになります。


 実は秋篠宮[皇嗣]殿下、妃殿下におかれましては、かつて[第30回全国]都市緑化祭[(平成25年10月)]で本県をお訪ねになっておられます。そのときに植樹会場になりましたのが湖山池の公園でございまして、ナチュラルガーデンをこの頃から鳥取県民がこぞって造るようになりました。そのナチュラルガーデンのシンボルでもあるポール・スミザーさんも御来園されまして御講演をなさる、あるいは楽しい屋台や出し物なども用意されています。全国の皆様にはこの初夏の鳥取[県]を楽しんでいただければと思います。さらに両殿下におかれましては[鳥取県立]盲学校、また、[鳥取]砂丘のビジターセンター、それから若桜鉄道[若桜駅]をお訪ねになります。ぜひ、そこで子どもたちやあるいは地元の地域振興を頑張っておられる人たち、さらには[鳥取]砂丘での自然の愛護の様子、こうしたところにも触れていただければ大変にありがたいなと思います。両殿下におかれましては最初の令和の[地方]御公務ということになります。思い出多い旅、滞在となりますように私たちも精一杯心を寄せ合ってお迎えをさせていただきたいと思います。




3 10連休中の県内の状況など 

●知事

 この令和の時代は10連休で始まりました。まだ、誰も経験したことがないような連休でございまして、本県の場合は観光関係で80万人の人出となり、30万人の増となりました。実に[昨年の]6割増でございます。そのうち水木しげるロードにおきましては43万人と8割増でございました。さらに鳥取砂丘一体のさまざまな施設や観光地、これは合わせますと29万[人]、7割増ということになりました。それ以外にも青山剛昌ふるさと館でありますとか、[とっとり]花回廊でありますとか、さらには[中国庭園]燕趙園など各地でこぞって来園者が伸びたということになりました。また、旅館・ホテルのほうも最終日を除いては満館状態ということが続きまして、観光地を目指す、リゾート地を目指す鳥取[県]としては大変にいい経験になったのではないかというふうに思います。こうしたことを今後にも生かしながら、こうした新しい観光の姿、活力づくりをさらに一層広げていければと思います。


 例えば星空につきましては、初めて[鳥取]砂丘での星空観光を地元のほうで主催をされました。大変に好評でございましたし、大山[町]や三朝[町]でも従来からあるようなそういう星空観光がございましたし、さじアストロパークにおきましては10日間で2,000人を超える、そういうにぎわいということにもなりました。新しい魅力もこうやってテストをしながら、尚一層の活力づくりにつなげていくことになればというふうに思います。


 心配されていました保育園につきましては15の市町村で何らかの休日受け入れをされました。10の市町村では臨時開園をされて受け入れる。また、休日保育を活用されたところが4市町村、あともう1つは自園、自分の園のほうで子供を受け入れるという対応をされました。そのほか4つのところはそもそも受け入れの需要がなかったということでございまして、報道されていたような心配は実際にはなかったということだろうと思います。


 また、救急ダイヤルを用意しましたが、これはやはり昨年の連休等とかと比べますと大分伸びました。450件ぐらい問い合わせがございましたが、休日診療等々の開業分につきましては、ほぼ通常の休日並みというような状況でございました。長期休暇ではありましたけれども、こういう救急ダイヤルなども活用されながら過していただけたのではないかなと思います。私どもの県庁のほうでも、この休日の特別相談ダイヤルをつくらせていただきました。こちらのほうでの受け付けは、例えば補助金の申請とかございました。それも滞りなく本部の所管課のほうにつなげながら対応することができました。こういうような経験をいろいろと反省材料もまだあるかもしれません。今後にも生かしていければというふうに思います。




4 令和元年5月鳥取県臨時議会、新島根県政スタート 

●知事

 いよいよ明日[5月10日]は[改選後]初めての[鳥取]県議会が開催をされることになります。先般は[議員]全員協議会で初顔合わせということがございましたが、本番としての本会議、明日[5月10日]開催されることになります。[鳥取県]議会とタイアップをしながらこれからの令和の新時代を開いてまいる決意でございます。そして丸山[達也]新[島根県]知事によります島根県政もスタートをしました。私も旧知の間柄でもございまして、ここに至るまで電話等でいろいろやりとりもさせていただきました。今、話し合っている状況からは早速ですね、今月両県知事会議をやろうという方向で調整をすることになりました。また、松江[市]のほうで中国地方知事会[議]が開催をされまして、丸山[達也島根県]知事がいわばホスト役を務められると思います。昨日[5月8日]ですか、丸山[達也島根県]知事も記者会見に臨まれたという報道でございましたけれども、一昨日[5月7日]ですかね、その報道を拝見をさせていただきましたけれども、その中でも表れていましたが、大いに両県の連携事業というものを、これを1つの契機としてさらに発展させていければと思います。山陰[両県]の新時代を開く必要があるんではないかと思います。




5 山陰道鳥取西道路の全線供用 

●知事

 おりしも5月の12日には鳥取西道路[鳥取西IC~青谷IC]が開通をします。米子[市]と鳥取[市]の両市役所を車で移動しますと標準的には110分かかっていたものが、95分で到達をするようになります。もちろん島根、鳥取両県の端から端までの接続時間も短くなるわけでございます。したがいまして、もう山陰[地方]のイメージはこれからどんどん変わっていくだろうと、それで山陰両県が一体化をしていく、あるいは但馬地域といった兵庫県も含めて1つの山陰、「One-In」(ワンイン)ともいうべきような、そういう協力関係を、観光であるとか、あるいは交通であるとか、あるいは産業であるとか、さまざまな施策連携であるとか、進めていければというふうに思います。



6 令和元年6月補正予算 

●知事

 本県につきましては現在まだ予算の査定作業に入ってはいるわけではございませんで、その準備作業を今進めてもらっているところであります。ただ、そういう中でいろいろと積み上げてまいりますと、例えば樹木の伐採や河道掘削といった事業で11億円ぐらいは計上できるかなと、また、ため池関係でも3億円ほどは計上できるかな、こうしたハード系の安全安心対策などもかなり伸ばす要素がありそうでございまして、総額ベースでは300億[円]の大台を突破してくるのではないかなというふうに思います。これから十分にさまざまな方々の御意見もお伺いをしながら予算編成に努めてまいりたいと思います。


 例えば、かねての懸案でございましたけれども、今、池江[璃花子]さんのことで大変に話題になっています骨髄移植の問題などもございます。それで、この骨髄ドナーの皆さんにとりましては長期間職場を離れなければならないといったような課題があります。ですから、例えば会社のほうに1日当たり2万円、御本人さんにも1日当たり1万円といったような[骨髄]ドナー登録に向け、[骨髄]ドナーの支援事業、こんなことも早速[令和元年]6月補正[予算]で考えてみてはどうだろうかと指示をしているところでございます。こういうことなど、さまざまな領域にわたるわけでありますが、「安全安心の新時代」、「ひとの新時代」、「しごとの新時代」、「暮らしの新時代」、「ふるさとの新時代」を切り開く予算をまず可能な限りは6月[補正予算]のほうでも計上してまいりたいと考えております。




7 国際経済情勢など 

●知事

 現在、国際情勢や経済情勢がかなり神経質になってきました。[ドナルド・]トランプ[アメリカ合衆国]大統領のSNS[ソーシャル・ネットワーキング・サービス]がきっかけになりまして、米中の貿易摩擦がクローズアップをされています。今朝[5月9日]のところでも[ドル・]円相場が[1ドル=]110円をさらに超えまして109円台に突入をしていますし、[日経平均株価は]昨日[5月8日][前営業日比で]300円下げましたが、日経平均[株価]のほうもさらに今100円ばかり下げているなど、下げ基調が続いているところであります。これ、我が国だけでなくて、世界的にもそうであります。個別のミクロの企業を取りましても、中国への部品輸出など関係性の深い企業は本県にもあるわけでございます。合わせて、トランプ大統領が初めての天皇皇后両陛下の国賓になるという報道がございますけれども、こうした状況も踏まえながら日中の貿易協議、協定につきましてもこれから本格化してくるということになります。


 さらに今朝[5月9日]方ではイランに対する制裁強化をトランプ大統領が追加的に公表をするということになりました。イランに原油を依存していた日本というような特殊事情もあるかと思いますが、燃油の価格も高騰気味でございまして[レギュラーガソリン1リットル当たり]150円がひょっとすると、きょう突破しているかもしれないというような、そういうような状況になってきました。こんなようなことで国際情勢や経済情勢で非常に県内経済への影響も考えられ始めるところでありまして、今週、経済変動対策緊急会議を庁内でも招集させていただき、特別の融資制度の発動なども視野に入れていかなければならないかなと思っております。今日[5月9日]米中協議が閣僚レベルで行われている真っ最中でございますが、向こう[アメリカ合衆国]の[5月]9日中に決着がつかなければ[5月]10日に25%発動[中国からの2,000億ドルの輸入品に対する関税を10%から25%に引き上げる]という、関税の引き上げということになります。非常に今、神経質な時間を過ごしているわけでありまして、鳥取県としても県内企業の影響をフォローして、しっかりと対策も取ってまいりたいと思います。





8 日ロ知事会議 

●知事

 また日露間でも、かねて[ウラジーミル・]プーチン[ロシア連邦]大統領と安倍[晋三内閣]総理[大臣]の間で対話が開かれており、交流を拡大しようというのが両国の一致しているところでございます。このたび、ロシア側の強い働きかけもございまして、私も全国知事会長上田[清司埼玉県]知事に頼まれまして、急きょちょっと日露知事会議に出席をすることになりました。[5月]12日に向こうで、[5月]12日に[日本を]出発をして[5月]13日ですか、あちら[モスクワ市内]で会議をするという、とんぼ返りになりますけども、向こう[モスクワ]のほうにはコジェミャコ[・オレグ・ニコラエヴ]沿海地方知事、前のサハリン州の知事をされていましたけれども、転任をされまして沿海地方知事になっています。私も以前から知っている方でいらっしゃいますが、[鳥取県と沿海地方は]姉妹州[日露姉妹(友好)提携都市]でございますので話し合いをする場もできようかと思いますし、そのほかにも会議のほうには[ロシア]連邦の上院議長さんとか、モスクワの市長さんだとか、あるいはハバロフスクの[地方]知事とかいろんな方がお見えになりまして、かなり大がかりな日露知事会議になろうかと思います。それで、DBSグルーズフェリーという鳥取県独自の航路がロシア[のウラジオストク]に通じている特性を強調しながら、人的交流、若者たちの将来の人生を豊かにするような、そういう青年交流、そういうことも含めて我々からも問題提起をしてまいりたいと考えております。





9 種子条例の検討 

●知事

 いよいよこの[令和元年]6月[定例県]議会に向けた準備も本格化しつつあるわけでありますが、昨日[5月8日]は農業関係者と話し合いの場を持ちまして、[主要農作物]種子条例について協議をさせていただきました。その場でもさまざまな御意見が出たところでございます。1つの、昨日[5月8日]の議論を総括して私なりに考えておりますのは、これから[県]議会だとか、各方面と相談をして、最終的に案文に仕上げていくわけでありますけども、従来要綱[主要農作物の種子生産及び供給に係る基本要綱]でやっておりました種子についての支援事業、例えば原種や原原種の生産であるとか、研究体制の確立であるとか、それからさらには、ほ場の調査や、そうした一連の業務は要綱で今やっています。この基本要綱に加えまして、論点としてありましたのは[鳥取]県産米改良協会を指定[種子改良]団体としてどういうお米を育成していくのかという、そういう計画をつくるということがございますし、さらに財政上の支援とか、それから指導、助言によりまして農業生産のレベルアップを図っていくと、こういうことがございます。


 ただ、昨日[5月8日]、種子センター[種子乾燥精選施設]の改築、改築じゃないですね、種子センターの乾燥機の更新だとか、いろいろと課題があるというお話がございまして、やはりそうしたハード面のことも含めた生産振興の計画が必要なんではないかと思いました。したがいまして、基本要綱に加えて種子生産振興計画というものをみんなでつくって、それに基づきながら種子生産の振興を図り、そのための、例えばハードもあるかもしれませんし、販売促進やいろんな啓発事業もあるかもしれません。そういうことを進めていくという、そういう鳥取県独自の手続きも必要ではないかなというふうに思います。





10 日南大建株式会社への支援 

●知事

 また、鳥取県の林業や産業の発展、それから中山間地の振興の上で1つ今、浮上してきましたのが日南大建株式会社、日南町に立地をしています。大手住宅建材メーカーの大建工業[株式会社]さんが7割出資をしているものでございます。こちら[日南町]で新しいプラント、工場をつくる。それで、今、LVL[単板積層材]をオロチという会社が生産していますが、それの防蟻(ぼうぎ)処理[シロアリ被害防止加工]といったような付加価値をつける工程を、その日南大建さんで施業されると。これによって全国に販路をつくって売っていくと。こんなようなプロジェクトが立ち上がりました。今月[5月]その調印式を行うということで話がまとまりました。鳥取県としても[企業立地事業補助金の]10%の通常補助に加えまして、中山間地振興の10%上乗せをして20%の助成を適用したり、さらに、その工場用地の造成に向けまして、地元日南町が行われます今の木材団地の再整備事業ですね、それで、これについて実負担額の半分を支援をすると。このような形で、日南町で初めての大手企業の就業というものを我々からも後押しをしてまいりたいと考えております。




11 旧優生保護法への対応 

●知事

 [10]連休前に国のほうで方針が示され、[旧優生保護法に基づく優生手術等を受けた者に対する一時金の支給に関する]法律も[4月24日に]成立をしました[旧]優生保護法がございます。新しい救済制度が動き出すことになりました。県としても相談窓口を設置をしたところでございました。現状、鳥取県は国のほうの方針でありますけども、[一時金の]請求[を]してきたところだけ調査をするというのではなくて、我々[鳥取県]でも調査をして、それで可能な限り救済対象となるように、独自のアプローチをする方針でやっております。現在、県のほうのその正式に請求を申し立てるような窓口として設置している相談窓口に相談があったのは6件でございますけども、それ以外に21件ですね、これは不妊手術を強制的に行ったという記録によって、我々独自に調査を今進めているものでございます。それで、こうしたところとか、あるいは[公益社団法人鳥取県]聴覚障害者協会のほうでも発見、把握をされていまして、合計35件、今、対象になり得るかなというリストアップがなされているものがございます。


 それで、これに基づいて、今、個別のアプローチを開始をしているところでございますが、少なくともそのうちの5件につきましては救済手続きに向かう、そういうプロセスに入っていく手はずとなってまいりました。非常にこれはまず行政側の不備から始まったものでございまして、[被害者に]寄り添いながら慎重に丁寧に進めていかなければなりませんけれども、できるだけ障がい者の被害者の方の支援につながるように私どもとしても全力を尽くしてまいりたいと思います。また法律ができまして、個人情報保護条例との関係で市町村のほうで情報開示をブロックされていたところがございました。その3つの市、町につきましては現在法律もできましたので、その個人情報保護の解除といいますか、特例[による個人情報の開示]につきましてお願いをして再審査を今していただいている途上にございます。また、昨日[5月8日]は[一般社団法人鳥取県]手をつなぐ育成会、こちらの大谷[喜博]会長と私どものほうでお話をさせていただき、手をつなぐ育成会のほうでもこうした救済制度についてお知らせをしていくと。こうした手をつなぐ育成会さんとも聴覚障害者協会と同じように協力をしながら救済対象というのを私どもとして真摯にアプローチを今後も進めてまいりたいと思います。人権に配慮しながら慎重に進めてまいりたいと考えております。





12 クールビズの開始など 

●知事

 5月の1日をもって私ども県庁はクールビズ[期間]に入りました。今年も目標は立てるわけでございますが、[県庁舎の節電を]平成22年度との比較で15%の削減を目標にやろうと。実は、去年[平成30年度]は[平成22年度との比較で]14%[削減]で、15%[削減に]届いていなかったわけでありますが、今年は15%[削減]の達成を目指そうと。そういう意味で我々としてもイニシアチブを取る[主導する]ようなリーディング[先導的な役割を果たす]事業を考える必要があるのではないかというふうに思っております。そういう意味で県庁の中で議論をしてもらったところでございますが、8月のお盆の週ですね、13日からございますけれども、この平日につきまして13[日]、14[日]、15[日]、16[日]ですかね、ここのところは「とっとりクールダウンウィーク」というふうにさせていただき、この「とっとりクールダウンウィーク」では夏季休業であるとか、年[次有給]休[暇]であるとか、そういうものを消化するように呼びかけをさせていただいたり、出勤をするときでも、今回の[4月27日~5月6日の]大型連休の経験もありますので、できるだけ工夫できるところは工夫をして業務を縮小しながらやっていく。さらにはこの夕方6時以降ですね、退庁するという退庁管理をしっかりすると、もちろん緊急対応とか災害対応なんかは別でございますけども、そうしたことを今年は1つのイニシアチブとしてやってみようというふうに、今、話し合いをしているところでございます。これから段々と暑くなってきます。熱中症は比較的気温が低くても[症状が]出ることがございますので、県民の皆様におかれましても御注意も[して]いただき、これからの季節に向かっていただければと思います。




13 ゴールデンスポーツイヤーズの幕開け 

●知事

 これからこの初夏、段々と進んでくるわけでありますけども、スポーツにつきましてはいい季節に入ってくるわけでございます。今週末はジャマイカチームも参加をしながら国際のリレー大会[世界リレー2019]が[横浜市で]開催される[鳥取市内ではパブリックビューイングを行う]ことになります。また、5月の18、19日、両日には倉吉[市]におきましてユースのスポーツクライミングの大会(ボルダリングユース日本選手権大会)が開かれることになります。それで、このようなこれから2020年[に開催される東京オリンピックの]チケットの販売、受け付けも始まりましたけれども、こうした状況もにらんで[5月]16日の日にキャンプ[の誘致]等々を話し合う会議もさせていただき、このスポーツのゴールデンイヤーズを我々[鳥取県]としても売り出してまいりたいというふうに考えております。




14 まんがを活用した地域振興 

●知事

 この[10]連休も成果がございましたけれども、アニメ、漫画のふるさと、まんが王国としてさまざまな誘客に繋がってきたところであります。水木しげるロードのにぎわいの一つは、ゲゲゲの鬼太郎の新シリーズが毎週放送されていることにございます。今月は鳥取県がスポンサーになりまして、妖怪に会えるまち鳥取県をコマーシャルとしても流させていただき、これはこのゴールデンウィークの誘客にもつながっているんではないかと手応えを感じております。


 また、[名探偵]コナンのほうでも現在紺青の挙(フィスト)という新作映画が大好評でございます。ちなみにアーサー・ヒライっていうキャラクターも出てくるわけでございますが、私とは全く関係がないわけでございます。ともかく、こういうことで[名探偵]コナンの話題もできていますし、四十七対戦という都道府県がお互いにバトルをする、そういう漫画も話題になっていますが、その2.5次元のステージのチケットにつきましても、この鳥取[県]で[公演を]やるわけでありますが、11月の初旬のその[公演の]チケット販売も始まりました。そのようなことで、これからも私どもとしても、そうした地域振興を進めてまいりたいと思います。県民の皆様とともに令和の時代を開きます[第30回]全国「みどりの愛護」のつどい、成功を期してこれから最後の仕上げに努めてまいります。私のほうからは以上でございます。





15 出水期に備えた河川復旧など 

○日本海テレビ 仲子宏明 記者


 ありがとうございます。それでは、各社さん質問あればお願いします。


○NHK 小山晋士 記者


 すいません。NHKです。先ほど補正予算の話が出ましたが、河川の掘削で11億以上、溜め池の改修で3億ということなんですが、ちょっと6月補正ということなんですけど、出水期に向けた大雨の時期に、梅雨の時期に向けたということで、それが間に合うのかということと、それなりにその時期に向けて専決なりで何か予算措置急ぐとか、そこら辺ちょっと見解をお願いします。


●知事


 実は、これは昨年度[平成30年度]のうちに2月の[平成30年度]補正予算、それから[平成31年度]当初予算として、こういう出水期対策、可能な限り前倒しをしてまいりました。今回、私も住民の皆様のさまざまな御意見を聞いたり、村から村へ回りまして、その河川の状況、あるいはその復旧工事の状況なども拝見させていただきましたが、さらなる前倒し、着手が必要であろうかというふうに考えました。そのような意味で、国のほうの支援も得ながら意欲的に[予算]計上していこうと、こういうことであります。ですから、6月補正なので、さすがに出水期にすぐにというふうに間に合うものは数限られるかもしれませんが、2月補正、それから当初予算の中でやっているものを可及的速やかにやって、できる限り出水期対策につなげてまいりたいと思います。


 また、近未来を予見しながら、例えば流木、これ福岡[平成29年7月九州北部豪雨]のときなど流木が大分悪さをしまして、水を堰止めたり、溜池を壊したりということがございました。こういう流木対策などの事業であるとか、そうしたさまざまな安全安心の対策、例えば耐震の住宅等の対策とか、そうしたことも含めて幅広く安全安心関係につきましては計上を進める必要があるかなと考えております。ちょっと予算規模が今、膨らみかけている原因は、どうしてもハード[事業]系を入れますと、その分予算が膨らみますので、そういう関係で300億円は超えていくという、今、情勢になっていると思います。





16 骨髄ドナー等の支援 

○山陰中央新報 原田准吏 記者


 すいません。6月補正の話が出たので、ドナーの支援の事業なんですけれども、改めてこれをやられる意義と、それから補正の規模感みたいなものがわかれば教えていただけませんでしょうか。


●知事


 [金]額的には正直[骨髄]ドナー[提供者]さんの提供[支援事業]ですから、そんなに大変大きな[金]額になるわけではなくて、100万[円]とかそういうレベルの計上額程度が見込まれるかなと思います。まだちょっと十分な積算まで終えていません。ただ、いずれにいたしましても、ドナーとして登録をしていただくところは結構鳥取県も進んできました。しかし、現実に骨髄移植を行うということになりますと、1週間とか仕事を休まなきゃいけない、そういうことになります。それで、これ職場の理解が必要です。また、御本人も当然ながらその間の補償的なものもございます。ですから、ボランティアでやっていただいているわけではありますけども、一定の促進策を私たち地域としても考える必要があるんではないかなと思います。池江璃花子さんがまたSNS[ソーシャル・ネットワーキング・サービス]のほうに直筆を投稿されましたけれども、(実際にはSNSではなく、5月8日に立ち上げられた新設のウェブページ)そういうように、今、世間の関心も高まってきているところでございますが、我々鳥取県としてもドナー支援に踏み出してまいりたいと思います。


○中国新聞 小畑浩 記者


 すいません。関連なんですけども、今回こういう支援策を盛り込もうというのは、このタイミングだったのはやはり池江さんの件があったからでしょうか。タイミング、このタイミングだったのは。


●知事


 いや。兼ねてやはり[鳥取県]議会でも議論もされたことがございます。したがいまして、このドナー関係、ドナー支援につきまして、私も実は選挙公約の中に項目としても掲げておりました。これについては関係者との話し合いが整えば、計上できると思いますので1つの例として先ほど申し上げたわけでございます。





17 令和元年6月補正予算の財源見通しなど 

○日本海新聞 北尾雄一 記者


 予算規模が300億円超える規模ということでさっき言いましたけども、当初予算の編成の状況なども入れてなかなか余裕がない状況にあると思うんですが、財源の見通しについてはいかがでしょうか。


●知事


 一応補正予算として先ほど申しましたように、国の事業も活用しながら、ハード系を積み上げると[予算額が]高くなるということです。したがいまして、もちろん当該年度[令和元年度]のことでいえば、[地方債の]起債ですね、補助と補助裏[対象事業費から国庫補助金などの国費を除いた部分]ですね。そういう起債などもございますので、そういうことでやりくり可能な水準ではないかなというふうに思っておりまして、繰り越しで出てくる財源の範囲内くらいに何とか収められるんではないかなというふうに思います。ちょっとまだ実は十分精査できていませんで、これから財源のつじつま合わせはやっていかなきゃいけないという段階です。


○山陰中央テレビ 勝部正隆 記者


 すいません。その300億円以上という規模は、知事4期目の肉づけになるわけですけども、これまでと比べてどうでしょうか。


●知事


 ちょっと今、私も念頭にないですけども、多分大きめだと思いますね、6月[補正予算]の肉づけとしてはひょっとすると一番多いかもしれません。三百数十億[円]ぐらいになると思いますんでね、単なる300億[円]というよりは。


○山陰中央テレビ 勝部正隆 記者


 その中でもやっぱり安全安心対策がやっぱり柱になってくるというふうに受けとめてよろしいんでしょうか。


●知事


 うん。やっぱり公共投資絡みになりますので、規模が膨らむ原因になったということでございます。ただ、そのほかにも例えば人づくりであるとか、それからふるさと[づくり]関係だとか、あるいは地域交通の問題だとか、いろいろとこれからも取り上げていかなきゃいけないかなというふうに思っておりまして、ちょっと今、正直選挙後の予算なもんですから、かなりまだ荒っぽい感じで議論をしております。ですから、安心の新時代[づくり]以外の項目ももちろん盛り込むわけでありますけども、どうしてもハード系が絡みますと額が膨らみますので安心関係の予算額が大きく見えるかなと思います。


○山陰中央新報 原田准吏 記者


 すいません。財源見通しのところの関連なんですけれども、毎任期ごとに財政誘導目標をつくられて、それに基づいて予算を立てられてきたと思うんですけど、これも財政誘導目標を立てられるタイミングっていうのは、どういうタイミングになるんでしょうか。


●知事


 これはやはり県民代表でございます[鳥取県]議会の皆さんと心合わせをしなければいけないと思います。したがいまして、あすっていうわけにはなりませんので、[令和元年]6月[定例]県議会を目指して財政誘導目標を検討していきたいと思っています。



18 子育て応援施策の展開 

○時事通信社 今泉悠 記者


 失礼します。予算に関連してなんですけれども、公約の中で子育て政策、全国より一歩先を行く政策をするというふうに訴えてきました。それで、今国会でも幼保無償化が恐らく可決される、成立する見通しで、それ踏まえて6月補正から何か盛り込むものがあるのか。あと、今後の進め方があればお願いします。


●知事


 子育て政策のちょっと難しいところは、どうしても主役は市町村になりますので、児童福祉等になりますとね、ですから、市町村とよく協議をしながら中身を詰めていかなきゃならないということになります。それで、市町村側とも実は事務セッションも始めているんですけれども、やはりまだ法案[子ども・子育て支援法の一部を改正する法律案]が通ってないことはもとよりとして、うちの場合先行して保育料無償化は進めていました。それの後、今度3歳児から5歳児[の保育料無償化]という今度国[の支援制度]が入ってくるわけですね。それに対する財源がどうなるのか、また、今後中長期的にどうなのかというところをやっぱり見極めたいという市町村も少なからずございまして、6月補正までに全て間に合わせるということにはならないというか、むしろこうした子育てという市町村とのパートナー事業でございますので、それはむしろ、急がば回れと、じっくりと協議をしたほうがいいんではないかなというふうに考えておりまして、6月[補正予算]で詳細まで確定することにならないと思います。


 ただ、その中でもちょっとこれも議論してみなくてはいけませんけども、例えば森のようちえん、これはあまり数が多いわけではございませんけど、森のようちえんのほうで結局3歳から5歳児のところの無償化が仮に導入された場合に[保育の必要性の認定がなければ無償化の対象外となり、]かなり差別化されてしまって、森のようちえんというインセンティブは薄れてしまわないかということを関係者は危惧されていまして、例えばこういうところなどは早めに手当をする必要があるかもしれません。そういう意味で、話がつけられるところは6月補正の中でも議論をさせていただきたいと思っていますが、まだ始まったばかりでございまして、現在、まだ協議中というふうにお考えいただきたいと思います。



19 鳥取・島根両県知事会議 

○日本海新聞 北尾雄一 記者


 すいません。今月中に早速、鳥取島根両県知事会議を開くということで先ほどおっしゃいましたが、これ、具体的にどのような議題を知事からは提案をしたり、話し合ったりしたいと思っていらっしゃいますでしょうか。


●知事


 私は例えばインバウンド[訪日外国人旅行]観光など、そうした観光のことであるとか、それから、両県の人事に絡むようなこと、こういうことなど、いろいろとテーマとしては話し合ってみたいなという思いがあります。先方[丸山達也島根県知事]のほうのお気持ちもいろいろあるかと思いますが、会ってみないとわからないところありますけども、このたびの向こうの記者会見でもかなり両県連携に前向きだというふうに私は捉えましたので、率直な議論をさせていただきたいと思います。観光とか、交通とか、そういうことなど、両県で連携したほうがウィンウィンの[双方に利益がある]関係で取り組めるというものを大胆に話し合ってみたいと思っています。


○日本海新聞 北尾雄一 記者


 これまで結婚対策だとか連携をされていたりする事例はありますけども、具体的な事業でそういうふうにやはり連携していく、連携事業を組み立てていくというイメージでしょうか。


●知事


 そうですね。そういうことができればありがたいと思っています。丸山知事も就任早々のことでありますので、すぐにじゃあ予算をつくって、また[島根県]議会に出すかというとなかなかそれは大変かもしれません。ですから、ペースは考えながら、ということになるかと思いますが、やはり両県ですり合わせできるような連携事業というのをしっかりと打ち立てていきたいと思います。


○山陰中央新報 原田准吏 記者


 関連して、すいません。日程なんですけれども、中国地方知事会の日にやられるということですか。それとはまた別の日になるんですか。


●知事


 これは私から丸山知事に申し入れているのは、その前日でどうかなというふうに申し上げています。どうしても中国知事会[議]の日はあちらもお忙しいでしょうし、また、やはり中国知事会[議]で話し合う前にやっぱり山陰両県の絆というのをしっかりとつくっておく必要があるのではないかと思いますので、私はそういう申し入れをさせていただきました。


○山陰中央新報 原田准吏 記者


 松江でやられるということでしょうか。


●知事


 それで結構だと思います。



20 滋賀県での交通事故を受けた保育園周辺の安全点検 

○日本海新聞 北尾雄一 記者


 すいません。昨日、大津市で痛ましい保育児、保育園児が巻き込まれる痛ましい交通事故が起きたわけですが、今回の事例は通学路ではなく、一般の歩道で事故が起きました。これまで県も通学路の安全点検なんかをなさっているんですけど、こういう事故を受けて、例えば保育園周辺とか、そのあたりの県道などで点検したりとか、何か対策、対応等は考えていらっしゃいませんでしょうか。


●知事


 少なくとも県の持分範囲である県道等については検討してみたいと思います。まだ事故原因の分析が終わってないわけでありますが、いろいろと報道を拝見させていただきますと、正直、保育園関係者にとっては、これは残念な事故であって防ぎにくいかなという声が大きいように思います。実際に少し車道からは離れたところで前後を守るように保育士さんがおられて、たまたまそういう場合、横断歩道[での信号]待ちだったものですから交差点のところにいたと。それで、交差点の特性としてそこはガードレールで全部仕切っているわけではないスペースがございますので、そこに車が飛び込んでしまった場合にということがあろうかと思います。これについては保育関係者とか、それから県道の範囲内でできることがあるのかどうかとか、検討はさせていただく必要があるかなと思っています。


○日本海新聞 北尾雄一 記者


 点検というよりは、まず、まず何ができるかという検討をするということでしょうか。


●知事


 そうですね。ちょっと保育関係者の御意見も聞きながら、こういうふうなことがあったらいいなということが仮にあるかもしれません。それは我々も参考にさせていただいて県道の点検などに役立てる必要があると思っています。



21 旧優生保護法への対応 

○中国新聞 小畑浩 記者


 すいません。優生保護法の件で、窓口で6件の相談が来ていたり、あと、聴覚障害者協会でこれまでに把握2件だったと思うんですけども、それが8件というふうになってきたところのその状況ですか、まず8件にふえてきたというその状況を、どういう経緯でこうなったのかというところを教えていただきたいのと、あと、5件が手続きに向かうプロセスに入っていくということだったんですが、この5件というのは、この相談に来た方のことなのか、聴覚障害者協会経由の話なのか、どういった内訳なのかがもしわかれば。


●知事


 非常にデリケートな状況もございますので、後ほど担当のほうから詳細については御説明できる範囲で恐縮ですけども、また御説明をさせていただきたいと思います。5件のうちの3件は、それはいわゆる[旧優生保護法第]4条といわれます、私どもが21件調査を進めている中の方々でございまして、残り2件につきましては相談窓口のほうにお問い合わせいただいている方、こんなような状況でございますが、それぞれかなり状況は区々に分かれておりましてあんまり一括りにできない面もあるかもしれません。また、担当のほうから詳細については御説明申し上げます。


22 ロシアとの国際交流 

○時事通信社 今泉悠 記者


 時事通信の今泉です。すいません。ロシアに行かれる件についてなんですけれども、人的交流、青年交流含めて問題提起するということなんですが、最終的に例えばどういう合意にいたりたいかということと、あと、そもそもロシアとの関係についてどういうところを期待されるのかを教えてください。


●知事


 実は鳥取県の場合はかねてからロシアとの交流の実績もございまして、沿海地方が姉妹州になっていますし、ハバロフスク州もこれも友好州というのかね、交流団体ということになっています。こういう関係性のもとに活発に今も、例えば柔道であるとか、あるいは漫画関連であるとか、そうしたことやあるいは博物館のほうに私ども倉吉絣を出展させていただいて、そういう文化交流であるだとかございます。どうも今回ロシア政府側から、特に鳥取[県]を名指しで来るようにという指示があったそうなんですけども、恐らくそういう実績が鳥取の場合は非常に活発に行われているということでないかなと思います。そういう状況を御報告申し上げながら、隣国であるロシアと日本とまずは人と人、地方と地方こういう信頼関係を確立していくためにも、こういう友好交流を深めていきましょうというのが1つの訴えどころになると思います。


 それで、あともう1つ私どもとしてぜひ強調したいのは、DBSクルーズフェリーという日本で唯一のロシアウラジオストクと鳥取県境港を結ぶ国際航路がございます。これが定期航路として運航が続いているというのは日本の中で見ると奇跡的なことでございます。これを活用することによってその向こう[ロシア]のシベリア鉄道などと組み合わせていけば、ヨーロッパ[方面の]ロシアのほうまで含めて、人の動き物の動きに私どもの境港が玄関口として活用される可能性があるわけです。それで、実はこういうアイデアをUNDP国連開発計画のほうにも申し上げており、1つのプロジェクトとして採択もいただいています。こうしたことをただなかなかロシア全土の知事さん、あるいはモスクワ市長に知られているとは限りません。ですから、こういうことは活用できますよと、これによって経済交流なども含めてつながることができるので活用していきましょうと、こういうことを重点的に訴えかけてまいりたいと思います。


23 鳥取県知事選挙中の発言に対する共産党からの抗議 

○日本海テレビ 仲子宏明 記者


 そのほかありますでしょうか。


○日本海新聞 北尾雄一 記者


 すいません。選挙期間、知事選の期間中の平井知事の発言に対して、共産党が先日公開質問状を持ってこられまして、確か10日が期限、あすが期限だったと思うんですが、改めてこれに対して知事は何か回答される予定があるかということと、その日に知事も見解を公表されましたけども、それ、選菅だとか、県警にも届けたというふうに聞いております。今後さらなる何か対抗措置だとかを検討されているかそのあたりお聞かせいただけると。


●知事


 今回の一件につきましては、私自身は非常に当惑もし、そして率直に言って大変な恐怖感を覚えました。それはやはり選挙の運動期間中というのは表現の自由が最大限保障されなければいけない期間であります。日本国憲法は国民主権と基本的人権、そして地方自治を定めているわけであります。その基本的人権の中でも特に表現の自由は二重の基準というふうにいいますが、ほかの経済的自由よりも高いステータスの自由だといわれており、それはなぜかといえば民主主義のルール、やり方として自由な政策についての論争を行うと。その表現を有権者の方が聞かれて、それでその有権者の方が聞かれた上で判断をする。これが民主主義の基本でございます。この根幹にかかわるところなので、選挙運動の自由というのは高く保障されているところであります。


 それで、しかるに今回はその選挙[期間中]の演説の内容等につきまして、向こうのほうから申し入れといいますか、そういうものがあったと。それで、形の上では公開質問状だというふうに言っていますけれども、実態は赤旗[「しんぶん赤旗」(日本共産党の中央機関紙)]にもそういうふうに書かれていますが、抗議行動でございます。それで、政治的・社会的影響力を行使して選挙の自由に干渉するということは本来あってはならないことだと私は考えております。また、聞くところによりますと、報道機関に対しても赤旗の記者を連れて抗議に行ったというふうにも伺っているところでございまして、こういうことが日常茶飯事で行われるようになりますと、選挙運動で自由な演説ができなくなりますし、また、報道評論の自由にもかかわるところではないかなというふうに思います。憲法に基づきまして公職選挙法でも[第]225条というところで、選挙の自由妨害罪という規定がございまして、威迫等を加えて候補者、当選人に迫ることは禁止されていますし、また、選挙演説の自由についても、これも保障されているところであります。[第]148条という条文もございまして、選挙に関する報道評論の自由というものも公職選挙法に規定されていますが、こういうものは、いわばそうした表現の自由に対する制度的な保障でございます。政見放送もそういう意味で特殊なやり方になっていまして、政見をそのまま放送しなければならないとなっていますのは、放送局が恣意的にその政見の内容を選別をすることを防止するための措置でございます。こんなような形で最大限の保障がなされているわけでございまして、そこに今回のような政治的・社会的影響力を行使して、威迫を加えるということについては私も正直恐怖心を抱いたところでございます。


 それで、一番その恐怖心を抱いたことは、これによって鳥取県の中における民主主義や地方自治を阻害することにならないかということです。恐れますのは若い方々が地方自治の世界に入って来なければならない。その地方自治の世界に入ってくるために当然ながらマイクを持って選挙運動するわけでありますが、あれは意に沿わない演説をしたといって、それに対して威迫を加える等々で干渉してくることになりますと恐ろしくて選挙に出られなくなります。現実にも戦前には例えば集会条例であるとか、新聞[紙]条例であるとか、弁士中止といって演説を止めてみたり、また、出版内容に黒塗りをしてみたり、そういう暗黒の言論統制、言論弾圧の時代がありました。そういうことの反省に基づいて現行の日本国憲法があり、公職選挙法が規定をされているわけであります。ですから、私が切に願いますのは、そうした選挙運動の自由、これが保障をされなければならないということであり、今、目の前で起きていることに正直当惑と恐怖感を覚えているというところでございます。


 そういう意味で、本来あちらのほうでいろいろおっしゃっているわけでありますけども、私もちょっと解せないわけでございます。例えば1つ何かおっしゃっておられるのは、県民参画基本条例のことでございます。政見放送の中で私が申し上げましたのは、共産党は反対しましたが、県民参画基本条例を制定し、県民が最も参画できる県に改革をいたしましたと、こういうように述べたわけでございます。聞いていただいたとおりでございまして、これ全くの事実であります。こうした事実を述べることが封殺をされるということは、私は到底受け入れられないし、あってはならないことだというふうに思います。


 また、もう1つ、あちらがどうもおっしゃっておられるようなのは、[鳥取]駅前で演説をしたときのことのようでございますが、これは、実は市谷知子[鳥取県議会]議員の発言に基づくところでございます。ちょっと事情を話しますと平成28年10月21日に鳥取県中部地震がありまして観光業界が大変傷つきました。一生懸命復旧活動をされて、県もそれを応援しようということになるわけでありますが、ただ、入ってくるのはキャンセルの電話ばかりでありまして、何とかこういう風評被害を打開しなければならないと。それで、金曜日に地震があって火曜日[10月25日]には鳥取[県]は元気だという観光事業を専決予算として成立をさせていただきました。そして木曜日[10月27日]、金曜日[10月28日]に東京[都]や大阪[府]で鳥取は元気です。とっとりでまっとりますというキャンペーンをしました。これは観光業界の皆様がこぞって鳥取[県]から出て来られまして、何とか、お客様がいなくなってしまった現況を打開しようと頑張られたわけであります。その成果を、ここにいらっしゃるメディアの方々も大変に協力をしていただきまして、そのメディアのほうでも全国に向けて放送をしていただいたり、新聞記事にしていただきました。


 それからJR西日本さんも無料で大阪駅のコンコース[人が集まる場所]を貸していただき、善意のもとに何とか鳥取は元気です、とっとりでまっとりますという訴えかけをしました。私自身も現場のほうで皆さんの笑顔がほんとに被災地を勇気づけるんですよということを訴えたところであります。その金曜日の後、土日を挟んで月曜日[10月31日]に各県議会会派の要望活動を受ける日でございました。実はこうした各会派の要望は鳥取県政の方針を決める重要な場でございます。県庁中は固唾を呑んでどういう要求をするかというのを見ているところでございます。そのときに、市谷知子議員がおっしゃられたわけでありますが、そうしたキャンペーンですね、観光の風評被害[を払拭する]キャンペーンということについて問題だというふうにおっしゃられて、鳥取は元気だと言うなというふうに市谷議員独特の詰問調で迫ってこられたわけであります。


 正直私も含めて、非常に衝撃を受けた言葉でございました。その翌日鳥取市の鳥取商工会議所に呼ばれまして、皆さんが得々としておっしゃっておられたのは、きょう鳥取商工会議所として鳥取は元気だという決議をしましたとおっしゃられたんです。これが現場の声なんですね。こういう現場の声に果たしてそういう発言があっているのかどうか。やはり我々は現場主義で物事を進めていかなければならないというふうに考えるところでございます。選挙戦の中で、隣の兵庫県の要人の方が来られまして応援をしていただいたときに、[兵庫県・鳥取県]両県連携について非常に率直に両県連携が進んだというお話をいただきました。その後、私の番に回って来まして、全体としては一連、令和の新時代を開くという詳細な政策の演説をしたわけでありますが、その枕[導入]のところで、隣の県の要人の方の発言を受けて、兵庫県さんにはビニールシートの提供など発災当日から大変お世話になりましたというふうに申し上げ、この鳥取市の商工会議所も鳥取は元気だという決議をされましたけれども、共産党さんからは鳥取は元気だと言うなと要望がありましたと。そういう事実を一連の長い演説の中で触れただけでございます。


 それで、こういうようなことが弾圧を受ける、干渉を受けるということは到底解せないと思っていますし、選挙の自由を侵害するのではないかというふうに思います。ですから、やはり理念は本来民主主義の世界ですので共産党さんであろうと共有できるはずであります。選挙の自由というものをやはり基本に置いて表現の自由の保障をお互いに考えるべきだと思いますし、また、本来市谷議員が明らかにすべきなのは、平成25年3月22日の本会議におきまして、鳥取県民参画基本条例に反対したのかどうか、イエスかノーか。それから平成28年10月31日の日本共産党県議団の要望の中で、鳥取は元気だと言うなと発言をしたかどうか、これについてイエス、ノーで明らかにするべきであります。そうすればおのずから物事が解消されるのではないかなというふうに思います。


 私が切に願いますのは、鳥取県の今こうした立場もありますので、後に続くこういう地方自治の担い手たちが安心してマイクを持って選挙演説ができるように選挙の自由が保障される社会を切に願うわけでありまして、鳥取県の民主主義の発展と健全な地方自治の発達をお祈りを申し上げたいというのが私が本当に申し上げたいことでございます。


○日本海新聞 北尾雄一 記者


 そうしますと、特に10日の回答期限というのを向こうが区切っていますけども、それについては特に知事としては何も対応はしないということでしょうか。


●知事


 私はその日本国憲法の国民主権や基本的人権を擁護する立場でありますので、そういうことに応じる必要はないと思いますし、むしろそれにいわば加担をしますと県民に対する背信行為ではないかというふうに思います。


○日本海新聞 北尾雄一 記者


 それから発言の発端となった問題の、騒動の発端となった知事の発言ですけども、先ほどその間違ったことはおっしゃってないというふうにおっしゃいました。それで、各共産党以外の政党から圧倒的な支持を得た知事としてあえてその演説だとか、政見放送で共産党という名前を出して攻撃する必要もなかったという見方もあるんですけども、それについてはやはりこう論戦を交わすという知事の論争を仕掛けるというスタンスがあったのでしょうか。


●知事


 皆さんも御案内のとおり、私ほとんど皆さん取材されたと思うんですけども、相手方候補や相手方陣営についてほとんどコメントしていません。私も新聞等でしか知り得ないわけでありますが、例えば初日の演説では共産党さんが擁立された候補につきましては、3割ぐらいは平井批判をやっているわけですね、平井を名指して批判されていると。でも、それに私は何も言うつもりもありません。やっぱり選挙の自由というのはそういうものだと思います。大切なのはいろんなその言論の自由市場があって、それを見ながら聞きながら例えば人格識見であるとか、政策であるとか、それをこの鳥取県の主人公である県民が判断するものでございます。ですから、それについていちいち何かを言うというものでもなかろうかなというふうに思います。


 ただ、先方のほうの主張のコア[核となる部分]が、例えば平井は自分が輝くだけで1人1人が輝かない県政だというふうにおっしゃいます。1人1人が輝かないとおっしゃるわけですが、ただ、福祉の問題、福祉の例えば手話言語条例だとかとってもそうでありますし、あいサポート運動もそうでありますし、あるいは子育て支援の子育て王国の推進施策、こういうところ私も現実に手応えを感じましたけれども、県民の皆さんからも評価をされている、1人1人を大切にする政策をやっています。その根本にあるのは鳥取県民参画基本条例でございまして、1人1人の県民が輝いてそれで県政に参画をすると。それをやっているのはむしろ相手方候補を擁立したのは共産党さんでありますけども、私のほうがその1人1人が輝く県政をやっているんですよと、こういう主張をするわけであります。


 それで今回の選挙の構図が共産党擁立候補対平井、あともうお一方とこういう構図でありまして、当然ながらその議論の展開によってはそういう表現になろうかというふうに思います。私はただそういうことをあまりやるのは好きなほうじゃございませんので、相手方、これ市谷県議もそうでありますけども、知事批判も大分されますが、そういうことを私のほうで逆に特定の人を捕まえて申し上げるということはなるべくしないようにしていたということです。ただ、たまたま事実に触れた部分がその2回があるか、若干あるかと思うんですけども、そのことを捉えて何か鬼の首を捕ったみたいに威迫を加えてくるというのは民主主義や選挙のルールとしていかがなのかなというふうに思います。


○時事通信社 今泉悠 記者


 すいません。関連してなんですけれども、県議会の運営についてなんですが、そういった共産党陣営ですかね、の票を入れている方がいるわけであって、そこに例えば市谷県議の後ろには県民が、投票した県民がついていて、そうした声にはどういうふうに今後応えていこうと思うんですか。


●知事


 私は、そこは全く違和感ないです。その共産党さんだとかなんだとかということではなくて、県民1人1人に対して耳を傾けるべき存在でございますので、そのことについては全く何の御心配もいりません。ただ、民主主義のルールや選挙のルールが乱されることは、これは私の後に続いていく若い候補者たらんとする自治の担い手たちのためにも、正直蛮勇を奮って声を挙げるべきだというふうに考えているところでありまして、そのようなところについては一切何もございません。現実には出口調査をされたところが新聞社さんや放送局でございましたけれども、共産党さんの支持者のかたの半分ぐらい、平井のほうにも投票されていらっしゃる、それはやはり1人1人を大切にする県政というものを丹念にこれまでやってきたことが評価をいただいたんだと思いますし、そういうことは私も大切にしていきたいと思っています。


○日本海テレビ 仲子宏明 記者


 そのほかよろしいでしょうか。なければこれで終わります。ありがとうございました。

  

 ※広報課編集
  [ ]については、広報課で補足説明しています。