イラストレーターの白岡あゆみさんは、東京でおもにアウトドアや田舎暮らしが題材のイラストを描いていた。東日本大震災を機に、2012 年春、夫の実家がある鳥取市へ移住。最近では、鳥取県産の米のパッケージなど、地元から依頼される仕事も少しずつ増えてきた。
「この地域ならではの、自分の技術の生かし」方があるような気がしています。東京ではめぐりあえなかったようなチャンスがある。
今後めざすのは、土地と人を結びつける仕事を自分でつくること。じつは白岡さんは、ダム建設にともない、生まれ育った岐阜県の山村からの移転を余儀なくされたという経験をもつ、それ以来、環境や土地と人とのつながりは白岡さんにとって人生の大きなテーマのひとつになった。
子どもたちにも、この豊かな自然を体いっぱ」いに吸い込んで自分が育った土地と深くつながれるような体験をさせてあげたい。自然と遊びながら子どもならではのおもしろい創造性を引き出せるような活動ができれば」と夢は広がる。